(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-20
(54)【発明の名称】トランスデューサーの2列移動方式を採用した超音波装置
(51)【国際特許分類】
A61N 7/02 20060101AFI20231213BHJP
【FI】
A61N7/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535485
(86)(22)【出願日】2021-11-09
(85)【翻訳文提出日】2023-06-09
(86)【国際出願番号】 KR2021016254
(87)【国際公開番号】W WO2022124597
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0173686
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0022788
(32)【優先日】2021-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519069383
【氏名又は名称】ヴィオル カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジュ ファン
(72)【発明者】
【氏名】イ,サンジン
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160JJ32
4C160JJ33
4C160JJ36
4C160MM22
(57)【要約】
本発明によるトランスデューサーの2列移動方式を採用した超音波装置は超音波を発生させるトランスデューサーを含むカートリッジと、および前記トランスデューサーを移動させる移動装置と、を含み、前記移動装置は、移動本体と、前記移動本体に位置し前記トランスデューサーと連結されて共に移動する移動ブロックと、前記移動ブロックを第1方向に沿って移動させる第1移動部と、前記移動ブロックを前記第1方向と交差する第2方向に沿って移動させる第2移動部と、を含む
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波を発生させるトランスデューサーを含むカートリッジと、
前記トランスデューサーを移動させる移動装置と、
を含み、
前記移動装置は、
移動本体と、
前記移動本体に位置し前記トランスデューサーと連結されて共に移動する移動ブロックと、
前記移動ブロックを第1方向に沿って移動させる第1移動部と、
前記移動ブロックを前記第1方向と交差する第2方向に沿って移動させる第2移動部と、
を含む、超音波装置。
【請求項2】
前記第1移動部は、
前記移動ブロックと連結される移動ナットと、
前記移動ナットと締結されて前記移動ブロックを移動させるスクリュー部と、
前記スクリュー部に駆動力を提供する駆動モータと、
を含む、請求項1に記載の超音波装置。
【請求項3】
前記第1移動部は、前記移動ブロックが前記第1方向に沿って移動するようにガイドする一対のガイド棒をさらに含む、請求項2に記載の超音波装置。
【請求項4】
前記第2移動部は、
前記移動本体に設置され、前記移動ブロックと接触する場合に前記移動ブロックを前記第2方向に沿って移動させる位置調節部を含む、請求項1に記載の超音波装置。
【請求項5】
前記位置調節部は、
前記移動ブロックの下端部と接触する下端位置調節部と、
前記移動ブロックの上端部と接触する上端位置調節部と、
を含む、請求項4に記載の超音波装置。
【請求項6】
前記第2移動部は、
前記移動ブロックに形成され、前記第1移動部が前記第2方向に沿って移動できるようにする一対の移動溝をさらに含む、請求項4に記載の超音波装置。
【請求項7】
前記第1移動部が前記第2方向に沿って移動する場合、前記ガイド棒が前記移動溝に移動する、請求項6に記載の超音波装置。
【請求項8】
前記移動ブロックは、前記第1方向と傾斜して設置される、請求項1に記載の超音波装置。
【請求項9】
前記カートリッジは、
前記トランスデューサーがその内部に設置されるカートリッジ本体と、
前記移動ブロックと磁力で結合されて前記移動ブロックと共に移動するカートリッジブロックと、
前記カートリッジブロックが前記第1方向に沿って移動するようにガイドする一対のカートリッジガイド棒と、
をさらに含む、請求項1に記載の超音波装置。
【請求項10】
前記カートリッジは、
前記カートリッジブロックが前記第2方向に沿って移動するようにガイドするカートリッジ位置調節部をさらに含む、請求項9に記載の超音波装置。
【請求項11】
前記移動装置は、前記移動本体に設置され前記移動ブロックの動きを感知するモーションセンサーをさらに含む、請求項1に記載の超音波装置。
【請求項12】
前記カートリッジは、前記カートリッジの下端部に設置されて外部に加えられる圧力を測定する圧力センサーをさらに含む、請求項1に記載の超音波装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波装置に関するものであって、より詳しくは、トランスデューサーの2列移動方式を採用した高強度集束超音波を用いる超音波装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近、皮膚美容や肥満治療などのための多様な施術が開発されており、このような多様な施術のうち、非浸湿的な方式で行われる施術に対する関心が高まっている。
【0003】
非浸湿的な施術のために超音波が幅広く活用されており、その中でも高強度集束超音波(High Intensity focused ultrasound、HIFU)を用いる超音波装置が最近脚光を浴びている。例えば、高強度集束超音波を皮膚組織内部に照射してフェイスリフティング(face lifting)またはスキンタイトニング(skin tightening)など皮膚美容のための施術を非浸湿的に行う超音波装置や、高強度集束超音波を皮下脂肪層に照射して脂肪組織を非浸湿的に燃やすか溶かして分解させる方式で肥満治療のための施術を非浸湿的に行う超音波装置が開発されている。
【0004】
皮膚美容のための施術に使用される高強度集束超音波装置は、イメージモニター、超音波制御部、およびハンドピース(hand piece)から構成されており、ハンドピースには超音波を発生させるトランスデューサーが含まれているカートリッジが結合されている。
【0005】
このような超音波装置は、超音波を発生させるトランスデューサー(transducer)が一つの直線に沿って直線往復運動するので、施術範囲が狭くて施術の速度が遅く施術範囲を広めるために施術者がハンドピースを随時に動かさなければならないので煩わしい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明では、施術速度が速く施術者の動きを最少化することができる超音波装置を提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるトランスデューサーの2列移動方式を採用した超音波装置は、超音波を発生させるトランスデューサーを含むカートリッジと、前記トランスデューサーを移動させる移動装置と、を含み、前記移動装置は、移動本体と、前記移動本体に位置し前記トランスデューサーと連結されて共に移動する移動ブロックと、前記移動ブロックを第1方向に沿って移動させる第1移動部と、前記移動ブロックを前記第1方向と交差する第2方向に沿って移動させる第2移動部と、を含む。
【0008】
前記第1移動部は、前記移動ブロックと連結される移動ナットと、前記移動ナットと締結されて前記移動ブロックを移動させるスクリュー部と、前記スクリュー部に駆動力を提供する駆動モータと、を含むことができる。
【0009】
前記第1移動部は、前記移動ブロックが前記第1方向に沿って移動するようにガイドする一対のガイド棒をさらに含むことができる。
【0010】
前記第2移動部は、前記移動本体に設置され前記移動ブロックと接触する場合に前記移動ブロックを前記第2方向に沿って移動させる位置調節部を含むことができる。
【0011】
前記位置調節部は、前記移動ブロックの下端部と接触する下端位置調節部と、前記移動ブロックの上端部と接触する上端位置調節部を含むことができる。
【0012】
前記第2移動部は、前記移動ブロックに形成され前記第1移動部が前記第2方向に沿って移動できるようにする一対の移動溝をさらに含むことができる。
【0013】
前記第1移動部が前記第2方向に沿って移動する場合、前記ガイド棒が前記移動溝に移動できる。
【0014】
前記移動ブロックは、前記第1方向と傾斜して設置できる。
【0015】
前記カートリッジは、前記トランスデューサーがその内部に設置されるカートリッジ本体と、前記移動ブロックと磁力で結合されて前記移動ブロックと共に移動するカートリッジブロックと、前記カートリッジブロックが前記第1方向に沿って移動するようにガイドする一対のカートリッジガイド棒と、をさらに含むことができる。
【0016】
前記カートリッジは、前記カートリッジブロックが前記第2方向に沿って移動するようにガイドするカートリッジ位置調節部をさらに含むことができる。
【0017】
前記移動装置は、前記移動本体に設置され前記移動ブロックの動きを感知するモーションセンサーをさらに含むことができる。
【0018】
前記カートリッジは、前記カートリッジの下端部に設置されて外部に加えられる圧力を測定する圧力センサーをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の一実施形態による超音波装置のトランスデューサーは、第1方向に沿って直線区間を移動して、第2方向に沿って移動して再び他の直線区間を移動できる。
【0020】
したがって、2つの直線区間に沿ってトランスデューサーが移動しながら施術するので、施術速度が速く精巧な施術が可能であり、施術者がハンドピースを随時動かす必要がなく、施術者の動きを最少化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施形態による超音波装置の斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態による超音波装置の移動装置の平面図である。
【
図3】本発明の一実施形態による超音波装置の移動装置の一部正面図である。
【
図4】本発明の一実施形態による超音波装置のカートリッジの底面図である。
【
図5】本発明の一実施形態による超音波装置のカートリッジの正面図である。
【
図6a】本発明の一実施形態による超音波装置の移動ブロックが2つの直線区間を移動する方法を順次に示した平面図である。
【
図6b】本発明の一実施形態による超音波装置の移動ブロックが2つの直線区間を移動する方法を順次に示した平面図である。
【
図6c】本発明の一実施形態による超音波装置の移動ブロックが2つの直線区間を移動する方法を順次に示した平面図である。
【
図6d】本発明の一実施形態による超音波装置の移動ブロックが2つの直線区間を移動する方法を順次に示した平面図である。
【
図6e】本発明の一実施形態による超音波装置の移動ブロックが2つの直線区間を移動する方法を順次に示した平面図である。
【
図6f】本発明の一実施形態による超音波装置の移動ブロックが2つの直線区間を移動する方法を順次に示した平面図である。
【
図7】本発明の他の実施形態による超音波装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態について本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳しく説明する。本発明は、様々の異なる形態に実現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態による超音波装置の概略的な斜視図であり、
図2は、本発明の一実施形態による超音波装置の移動装置の平面図である。
【0024】
図1および
図2に示されているように、本発明の一実施形態による超音波装置は、施術対象者にHIFUを照射するためのトランスデューサー120を含むカートリッジ(Cartridge)100と、施術対象者にHIFUを照射する施術範囲を調節するためのハンドピース(Hand piece)200と、を含む。
【0025】
カートリッジ100は、カートリッジ本体110と、超音波を発生させるトランスデューサー(Transducer)120と、カートリッジブロック130と、一対のカートリッジガイド棒140と、カートリッジ位置調節部150と、を含むことができる。
【0026】
ハンドピース200は、ハンドピース本体210と、ハンドピース本体210内部に設置されトランスデューサー120を移動させる移動装置220と、を含むことができる。
【0027】
ハンドピース本体210は、略直六面体形状を有するが、必ずしもこれに限定されるのではなく、多様な形状が可能である。
【0028】
移動装置220は、移動本体221と、移動ブロック222と、第1移動部223と、第2移動部224と、を含むことができる。
【0029】
移動本体221は、移動ブロック222と、第1移動部223と、第2移動部224と、を支持することができる。
【0030】
移動ブロック222は、移動本体221に位置しトランスデューサー120と連結されて共に移動できる。移動ブロック222の上部には、第1マグネチック部材11を設置できる。移動ブロック222は、平面上第1方向Xに対して傾斜して設置できる。したがって、移動ブロック222が第2移動部224の位置調節部31と接触して第2方向Yに移動する場合にも、移動ブロック222の回転や位置変化を最少化させることができる。
【0031】
第1移動部223は、移動ブロック222を第1方向Xに沿って往復移動させることができる。
【0032】
第1移動部223は、移動ナット21と、スクリュー部22と、駆動モータ23と、一対のガイド棒24と、を含むことができる。
【0033】
移動ナット21は、略四角形または平行四辺形形状の断面を有し、移動ブロック222の内部に設置されて移動ブロック222と連結できる。移動ナット21は、その内部に螺線が形成されてスクリュー部22と締結できる。
【0034】
スクリュー部22は、移動ナット21の内部螺線と締結され、移動ナット21は、スクリュー部22の回転によって第1方向Xに沿って前進または後進しながら往復移動できる。この時、移動ナット21に連結された移動ブロック222も共に移動できる。
【0035】
駆動モータ23は、スクリュー部22に駆動力を提供してスクリュー部22を回転させることによって、移動ブロック222を移動させることができる。
【0036】
図3は、本発明の一実施形態による超音波装置の移動装置の一部正面図である。
【0037】
図3に示されているように、一対のガイド棒24は、移動ナット21と移動ブロック222を同時に貫通し、移動ブロック222が第1方向Xに沿って移動するようにガイドすることができる。即ち、一対のガイド棒24は、移動ナット21の側壁に形成された半円形状の溝と、これに隣接し移動ブロック222の側壁に形成された半円形状の溝に配置することができる。一対のガイド棒24は、スクリュー部22の両側にそれぞれ位置する第1ガイド棒241と第2ガイド棒242とを含むことができる。
【0038】
第1移動部223は、第1方向Xに移動する移動ブロック222の位置を制御する位置制御部60をさらに含むことができる。位置制御部60は、スクリュー部22に対応して移動本体221に設置される位置判別部61と、駆動モータ23に設置されるエンコーダー62と、を含むことができる。位置判別部61は、電気抵抗の差で移動ブロック222の位置を判別する可変抵抗、または、光量の差で移動ブロック222の位置を判別するフォトセンサーを含むことができる。
【0039】
第2移動部224は、移動ブロック222を第1方向Xと交差する第2方向Yに沿って移動させることができる。
【0040】
第2移動部224は、位置調節部31、そして一対の移動溝32を含むことができる。
【0041】
図1および
図2に示されているように、位置調節部31は、移動本体221に設置され、移動ブロック222と接触する場合に、移動ブロック222を第2方向Yに沿って移動させることができる。
【0042】
位置調節部31は、移動本体221の下部の一側に設置され、移動ブロック222の下端部と接触できる下端位置調節部311と、移動本体221の上部の他側に設置され、移動ブロック222の上端部と接触できる上端位置調節部312と、を含むことができる。
【0043】
この時、
図3に示されているように、一対の移動溝32は、互いに離隔して移動ブロック222に形成される第1移動溝321と第2移動溝322とを含むことができる。第1移動溝321は、第1ガイド棒241と隣接して形成され、第2移動溝322は、第2ガイド棒242と隣接して形成できる。このような一対の移動溝32は、第1移動部223が第2方向Yに沿って移動できるようにする。例えば、移動ブロック222が第1方向Xに沿って右側に移動して下部右側に位置する下端位置調節部311と接触する場合、第2ガイド棒242が第2移動溝322に移動するので、移動ブロック222は大きい抵抗なく第2方向Yに沿って上部に移動できる。また、移動ブロック222が第1方向Xに沿って左側に移動して上部左側に位置する上端位置調節部312と接触する場合、第1ガイド棒241が第1移動溝321に移動するので、移動ブロック222は大きい抵抗なく第2方向Yに沿って下部に移動できる。
【0044】
図4は、本発明の一実施形態による超音波装置のカートリッジの底面図であり、
図5は、本発明の一実施形態による超音波装置のカートリッジの正面図である。
【0045】
図1、
図4および
図5に示されているように、カートリッジ本体110の内部に、トランスデューサー120を設置できる。
【0046】
トランスデューサー120は、施術対象者にHIFUを照射して施術できる。
【0047】
カートリッジブロック130は、移動ブロック222と磁力で結合されて移動ブロック222と共に移動できる。カートリッジブロック130の下部には、移動ブロック222の上部に設置された第1マグネチック部材11と磁力で結合される第2マグネチック部材12を設置できる。
【0048】
一対のカートリッジガイド棒140は、カートリッジブロック130が第1方向Xに沿って移動するようにガイドすることができる。一対のカートリッジガイド棒140は、カートリッジブロック130を基準にして両側に位置する第1カートリッジガイド棒141と第2カートリッジガイド棒142とを含むことができる。一対のカートリッジガイド棒140は、カートリッジ位置調節部150を貫通することができる。
【0049】
カートリッジ位置調節部150は、カートリッジブロック130が第2方向Yに沿って移動するようにガイドすることができる。カートリッジ位置調節部150は、第1カートリッジガイド棒141に連結される第1メイン部材151と、第2カートリッジガイド棒142に連結される第2メイン部材152と、第1メイン部材151と第2メイン部材152を互いに連結する連結部材153と、を含むことができる。
【0050】
移動ブロック222が第2方向Yに沿って移動する場合、移動ブロック222に磁力で結合されたカートリッジブロック130も、連結部材153を通じて第2方向Yに沿って移動できるので、カートリッジブロック130に連結されたトランスデューサー120が大きい抵抗なく第2方向Yに沿って移動できる。
【0051】
図6a~
図6fは、本発明の一実施形態による超音波装置の移動ブロックが2つの直線区間を移動する方法を順次に示した平面図である。
【0052】
図6aに示されているように、移動ブロック222が右側第1方向X1に沿って移動して、
図6bに示されているように、下部右側に位置する下端位置調節部311と接触するようになる。この時、移動ブロック222と共に移動するトランスデューサー120は右側第1方向X1に沿って直線区間を移動するようになる。
【0053】
その次に、
図6cに示されているように、スクリュー部22によって移動し続ける移動ブロック222は、下端位置調節部311によって押されて上側第2方向Y1に沿って移動するようになる。
【0054】
その次に、
図6dに示されているように、移動ブロック222が左側第1方向X2に沿って移動して、
図6eに示されているように、上部左側に位置する上端位置調節部312と接触するようになる。この時、移動ブロック222と共に移動するトランスデューサー120は左側第1方向X2に沿って他の直線区間を移動するようになる。
【0055】
その次に、
図6fに示されているように、スクリュー部22によって移動し続ける移動ブロック222は、上端位置調節部312によって押されて下側第2方向Y2に沿って移動するようになる。
【0056】
このように、本発明の一実施形態による超音波装置のトランスデューサーは、第1方向Xに沿って直線区間を移動してから、第2方向Yに沿って移動して再び他の直線区間に沿って移動できる。したがって、2つの直線区間に沿ってトランスデューサーが移動しながら施術するので、施術者が次の施術部位に移動するためにハンドピースを随時動かす必要がなくて施術速度が速くより均一な間隔の精巧な施術が可能になる。
【0057】
一方、本発明の超音波装置は、モーションセンサーおよび圧力センサーが追加された他の実施形態も可能である。
【0058】
以下、
図7を参照して、本発明の他の実施形態による超音波装置について詳しく説明する。
【0059】
図7は、本発明の他の実施形態による超音波装置の斜視図である。
【0060】
図7に示された他の実施形態は、
図1~5に示された一実施形態と比較してモーションセンサーおよび圧力センサーのみを除いて実質的に同一なので、繰り返される説明は省略する。
【0061】
図7に示したように、本発明の他の実施形態による超音波装置のカートリッジは、カートリッジ本体110と、超音波を発生させるトランスデューサー120と、カートリッジブロック130と、一対のカートリッジガイド棒140と、カートリッジ位置調節部150と、圧力センサー400と、を含むことができる。
【0062】
圧力センサー400は、カートリッジ100の下端部、即ち、カートリッジ本体110の下端部に設置されて外部に加えられる圧力を測定することができる。
【0063】
ここで、圧力センサー400は、カートリッジ100の下端部が皮膚に接触する時に皮膚接触面の圧力を効果的に測定するためにカートリッジ下端部面の適切な位置に配置することができる。例えば、カートリッジ下端部面の各角に圧力センサーを位置させれば、皮膚接触面と接触する時に圧力を効果的に測定することができる。
【0064】
従来の超音波装置は、カートリッジ内部のトランスデューサーの位置によって1~5mmの施術深さを有する。しかし、施術者が施術部位にハンドピースでカートリッジを加圧する圧力によって施術深さがさらに深くなるか浅くなることがあるので、施術者の熟練度によって治療効果が決定されるので施術深さが一定でなくなる。
【0065】
しかし、本実施形態による超音波装置はカートリッジ100の下端部に圧力センサー400を設置することによって、施術部位に加えられるハンドピースの圧力を測定して正確な圧力が加えられた場合、光または音を用いて施術者がハンドピースの圧力を認知するようにすることができる。したがって、施術者の熟練度に関係なく同一な治療効果が出るようにすることができる。
【0066】
また、本発明の他の実施形態による超音波装置の移動装置220は、移動本体221と、移動ブロック222と、第1移動部223と、第2移動部224と、モーションセンサー500と、を含むことができる。
【0067】
モーションセンサー500は、移動本体221に設置され、移動ブロック222の動きを感知することができる。
【0068】
従来の超音波装置は施術者がハンドピースを動かして施術部位を移動して様々な施術部位に超音波を照射したが、施術部位への移動を正確に確認することができないので、カートリッジが施術部位に正確に移動しない場合、同一な部位に再び熱が加えられることがあって施術部位の皮膚が壊死することがある。
【0069】
しかし、本実施形態による超音波装置は、ハンドピース200の移動本体221にモーションセンサー500を設置することによって、移動ブロック222の動きを感知した後、施術部位への移動が確認される場合、再び超音波を照射することができる。即ち、モーションセンサー500で移動ブロック222の施術位置を確認した後、光または音を用いて施術者が施術部位の位置を正確に確認するようにすることができる。したがって、施術者が超音波照射位置を毎度確認しなくてもよく、連続モードで超音波装置を作動させる場合にも同一な施術部位に熱を加える場合が発生しないので、施術部位の皮膚が壊死することを防止することができる。
【0070】
このようなモーションセンサー500は、ジャイロセンサー、加速度センサー、地磁気センサーなどを含むことができる。
【0071】
本開示を前述の通り好ましい実施形態を通じて説明したが、本発明はこれに限定されず、次に記載する特許請求の範囲の範囲を逸脱しない限り、多様な修正および変形が可能であるということを本発明の属する技術分野に従事する者は容易に理解するはずである。
【国際調査報告】