(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-09
(54)【発明の名称】アップリンク伝送における電力制御のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 52/08 20090101AFI20231226BHJP
H04W 52/10 20090101ALI20231226BHJP
【FI】
H04W52/08
H04W52/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023538967
(86)(22)【出願日】2020-12-24
(85)【翻訳文提出日】2023-07-31
(86)【国際出願番号】 CN2020139113
(87)【国際公開番号】W WO2022133929
(87)【国際公開日】2022-06-30
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, チュアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ, ケ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, シュジュアン
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ジャオフア
(72)【発明者】
【氏名】ウー, ハオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG08
(57)【要約】
無線通信のためのシステムおよび方法が、本明細書に開示される。一実施形態は、無線通信ノードから、電力制御パラメータの複数の組を備えている構成を受信し、無線通信ノードから、電力制御パラメータ複数の組をアップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組に関連付けるためのシグナリングを受信する、無線通信デバイスを含む。一実施形態において、電力制御パラメータの組のうちの各々は、標的受信電力、フラクショナル経路損失補償の比率、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)経路損失推定基準信号指数、または閉ループ電力制御調節指数のうちの少なくとも1つを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、前記方法は、
無線通信デバイスによって、無線通信ノードから、電力制御パラメータの複数の組を備えている構成を受信することと、
前記無線通信デバイスによって、前記無線通信ノードから、前記電力制御パラメータの複数の組をアップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組に関連付けるためのシグナリングを受信することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記電力制御パラメータの組のうちの各々は、標的受信電力、フラクショナル経路損失補償の比率、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)経路損失推定基準信号指数、または閉ループ電力制御調節指数のうちの少なくとも1つを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記シグナリングが第1のサウンディング基準信号リソースインジケータ(SRI)フィールドがない構成されたグラントであるとき、または、前記構成が単一のマッピングリストにおいて第1のマッピングを構成していないとき、前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの第1のものに対応する前記電力制御パラメータの組のうちの1つのそれぞれの値は、各々、デフォルト値である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記デフォルト値は、
開ループ電力制御パラメータ組における第1の開ループ電力制御パラメータから識別される標的受信電力、
前記開ループ電力制御パラメータ組における前記第1の開ループ電力制御パラメータから識別されるフラクショナル経路損失補償の比率、
識別情報=0を伴う前記単一のマッピングリストにおける構成されたマッピングにマッピングされるPUSCH経路損失推定基準信号指数、または、
値=0を伴う閉ループ電力制御調節指数
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記シグナリングは、第1の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドを含む構成されたグラントであり、前記第1の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドは、標的受信電力の最大2つの候補値を示す、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記シグナリングが第2のSRIフィールドがない構成されたグラントであるとき、または、前記構成が単一のマッピングリストにおいて第2のマッピングを構成していないとき、前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの第2のものに対応する前記電力制御パラメータの組のうちの1つのそれぞれの値は、各々、デフォルト値である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記デフォルト値は、
開ループ電力制御パラメータ組における第2の開ループ電力制御パラメータから識別される標的受信電力、
前記開ループ電力制御パラメータ組における前記第2の開ループ電力制御パラメータから識別されるフラクショナル経路損失補償の比率、
識別情報=1を伴う前記単一のマッピングリストにおける構成されたマッピングにマッピングされるPUSCH経路損失推定基準信号指数、または、
値=1を伴う閉ループ電力制御調節指数
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記シグナリングは、第2の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドを含む構成されたグラントであり、前記第2の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドは、標的受信電力の最大2つの候補値を示す、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記シグナリングが第2のSRIフィールドがない構成されたグラントであり、前記構成が第2のマッピングリストを提供しているとき、前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの第2のものに対応する前記電力制御パラメータの組のうちの1つのそれぞれの値は、各々、デフォルト値であり、それは、前記第2のマッピングリストにおける構成されたマッピングに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記デフォルト値は、
開ループ電力制御パラメータ組における開ループ電力制御パラメータから識別される標的受信電力であって、それは、前記第2のマッピングリストにおける前記構成されたマッピングから決定される、標的受信電力、
前記開ループ電力制御パラメータ組における前記開ループ電力制御パラメータから識別されるフラクショナル経路損失補償の比率であって、それは、前記第2のマッピングリストにおける前記構成されたマッピングから決定される、フラクショナル経路損失補償の比率、
前記第2のマッピングリストにおける前記構成されたマッピングから決定されるPUSCH経路損失推定基準信号指数、または、
前記第2のマッピングリストにおける前記構成されたマッピングから決定される閉ループ電力制御調節指数
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記シグナリングは、第2の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドを含む構成されたグラントであり、前記第2の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドは、標的受信電力の最大2つの候補値を示す、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記構成されたマッピングは、前記第2のマッピングリストの第1の要素または最後の要素である、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記シグナリングは、MAC制御要素(CE)であり、前記MAC CEの1つのビットは、
第1のマッピングの識別情報と前記電力制御パラメータの組のうちの第1のものにおけるPUSCH経路損失推定基準信号指数の識別情報との間のマッピングと、
第2のマッピングの識別情報と前記電力制御パラメータの組のうちの第2のものにおけるPUSCH経路損失推定基準信号指数の識別情報との間のマッピングと
を更新するために構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記構成は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを通して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記シグナリングは、ダウンリンク制御情報(DCI)形式、構成されたグラント、または動的に構成されたグラントのうちの少なくとも1つを通して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記アップリンクデータ伝送インスタンスの各々は、コードブックベースまたは非コードブックベースの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のマッピングは、第1のSRIフィールドを前記アップリンクデータ伝送インスタンスの第1の組に対応する前記電力制御パラメータの組に関連付けるように構成されている、請求項3に記載の方法。
【請求項18】
前記第2のマッピングは、前記第2のSRIフィールドを前記アップリンクデータ伝送インスタンスの第2の組に対応する前記電力制御パラメータの組に関連付けるように構成されている、請求項6に記載の方法。
【請求項19】
無線通信方法であって、前記方法は、
無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、電力制御パラメータの複数の組を備えている構成を伝送することと、
前記無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスに、前記電力制御パラメータの複数の組をアップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組に関連付けるためのシグナリングを伝送することと
を含む、方法。
【請求項20】
プロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、請求項1-19のいずれかに記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
【請求項21】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備え、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1-19のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、無線通信に関し、より具体的に、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送電力制御のためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
共同伝送または受信は、同時に伝送または受信される複数の施設からの複数の信号の伝送または受信である。複数の伝送および受信点(マルチTRP)の共同伝送または受信は、無線通信のスループットを増加させることにおいて重要な役割を果たす。ロングタームエボリューション-アドバンスト(LTE-A)および新規無線アクセス技術(NR)の両方は、マルチ伝送受信ノード伝送をサポートする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書に開示される例示的実装は、従来技術に提示される問題のうちの1つ以上のものに関連する問題点を解決すること、および付随の図面と関連して検討されるときに以下の詳細な説明を参照することによって容易に明白な状態になるであろう、追加の特徴を提供することを対象とする。種々の実装によると、例示的システム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が、本明細書に開示される。しかしながら、これらの実装は、限定ではなく、一例として提示されることが理解され、開示される実装に対する種々の修正が、本開示の範囲内に留まったまま行われ得ることが、本開示を熟読する当業者に明白であろう。
【0004】
一実装では、無線通信デバイスによって実施される方法は、無線通信ノードから、電力制御パラメータの複数の組を備えている構成を受信することと、無線通信ノードから、電力制御パラメータの複数の組をアップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組に関連付けるためのシグナリングを受信することとを含む。
【0005】
別の実装では、無線通信デバイスによって実施される方法は、標的受信電力、フラクショナル経路損失補償の比率、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)経路損失推定基準信号指数、または閉ループ電力制御調節指数のうちの少なくとも1つを備えている電力制御パラメータの組のうちの各々を含む。
【0006】
一実装では、無線通信ノードによって実施される方法は、無線通信デバイスに、電力制御パラメータの複数の組を備えている構成を伝送することと、無線通信デバイスに、電力制御パラメータの複数の組をアップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組に関連付けるためのシグナリングを伝送することとを含む。
【0007】
別の実装では、無線通信ノードによって実施される方法は、標的受信電力、フラクショナル経路損失補償の比率、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)経路損失推定基準信号指数、または閉ループ電力制御調節指数のうちの少なくとも1つを備えている電力制御パラメータの組のうちの各々を含む。
【0008】
上記および他の側面およびそれらの実装は、図面、説明、および請求項においてより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本解決策の種々の例示的実装が、以下の図または図面を参照して下記に詳細に説明される。図面は、本解決策の読者の理解を促進するために、例証の目的のみのために提供され、単に、本解決策の例示的実装を描写する。したがって、図面は、本解決策の範疇、範囲、または可用性の限定と見なされるべきではない。例証の明瞭性および容易性のために、これらの図面は、必ずしも、縮尺通りに描かれていないことに留意されたい。
【0010】
【
図1】
図1は、本開示のある実装による本明細書に開示される技法および他の側面が実装され得る例示的セルラー通信ネットワークを図示する。
【0011】
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実装による例示的基地局およびユーザ機器デバイスのブロック図を図示する。
【0012】
【
図3】
図3は、本開示のいくつかの実装によるシングルDCIベースのマルチTRP PUSCH反復のために構成されたUEの例示的方法を図示する。
【0013】
【
図4】
図4は、本開示のいくつかの実装によるシングルDCIベースのマルチTRP PUSCH動作のブロック図を図示する。
【0014】
【
図5】
図5は、本開示のいくつかの実装によるMAC CEによって更新されるPUSCH経路損失RSの例を図示する。
【0015】
【
図6】
図6は、本開示のいくつかの実装によるシングルDCIベースのマルチTRP PUSCH反復のためにUEを構成するBSの例示的方法を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本解決策の種々の例示的実装が、当業者が本解決策を作り、使用することを可能にするために、付随の図を参照して下記に説明される。当業者に明白であろうように、本開示を熟読後、本明細書に説明される例の種々の変更または修正が、本解決策の範囲から逸脱することなく、行われることができる。したがって、本解決策は、本明細書に説明および例証される例示的実装および用途に限定されない。加えて、本明細書に開示される方法におけるステップの具体的順序または階層は、単に、例示的アプローチである。設計選好に基づいて、開示される方法またはプロセスのステップの具体的順序または階層は、本解決策の範囲内に留まったまま、並べ替えられることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法および技法が、種々のステップまたは行為をサンプル順序において提示し、本解決策が、明示的に別様に記述されない限り、提示される具体的順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
【0017】
図1は、本開示のある実装による本明細書に開示される技法が実装され得る例示的無線通信ネットワークおよび/またはシステム100を図示する。以下の議論では、無線通信ネットワーク100は、セルラーネットワークまたは狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)ネットワーク等の任意の無線ネットワークであり得、本明細書では「ネットワーク100」と称される。そのような例示的ネットワーク100は、基地局102(以降、「BS102」)と、通信リンク110(例えば、無線通信チャネル)を経由して互いに通信し得るユーザ機器デバイス104(以降、「UE104」)と、地理的エリア101にオーバーレイするセルのクラスタ126、130、132、134、136、138、および140とを含む。
図1では、BS102およびUE104は、セル126のそれぞれの地理的境界内に含まれる。他のセル130、132、134、136、138、および140の各々は、その配分された帯域幅で動作し、十分な無線サービス範囲をその意図されるユーザに提供する少なくとも1つの基地局を含み得る。
【0018】
例えば、BS102は、配分されたチャネル伝送帯域幅で動作し、十分なサービス範囲をUE104に提供し得る。BS102およびUE104は、それぞれ、ダウンリンク無線フレーム118およびアップリンク無線フレーム124を経由して通信し得る。各無線フレーム118/124は、サブフレーム120/127にさらに分割され得、サブフレームは、データシンボル122/128を含み得る。本開示では、BS102およびUE104は、概して、本明細書に開示される方法を実践し得る「通信ノード」の非限定的例として本明細書に説明される。そのような通信ノードは、本解決策の種々の実装による無線および/または有線通信が可能であり得る。
【0019】
図2は、本解決策のいくつかの実装による無線通信信号、例えば、OFDM/OFDMA信号を伝送および受信するための例示的無線通信システム200のブロック図を図示する。システム200は、本明細書において詳細に説明される必要がない公知または従来の動作特徴をサポートするように構成されたコンポーネントおよび要素を含み得る。一例証的実装では、システム200は、上で説明されるように、
図1の無線通信環境100等の無線通信環境においてデータシンボルを通信(例えば、伝送および受信)するために使用されることができる。
【0020】
システム200は、概して、基地局202(以降、「BS202」)と、ユーザ機器デバイス204(以降、「UE204」)とを含む。BS202は、BS(基地局)送受信機モジュール210と、BSアンテナ212と、BSプロセッサモジュール214と、BSメモリモジュール216と、ネットワーク通信モジュール218とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス220を経由して、互いに結合および相互接続される。UE204は、UE送受信機モジュール230と、UEアンテナ232と、UEメモリモジュール234と、UEプロセッサモジュール236とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス240を経由して、互いに結合および相互接続される。BS202は、任意の無線チャネルまたは本明細書に説明されるようなデータの伝送のために好適な他の媒体であり得る通信チャネル250を経由して、UE204と通信する。
【0021】
当業者によって理解されるであろうように、システム200は、
図2に示されるモジュール以外の任意の数のモジュールをさらに含み得る。当業者は、本明細書に開示される実装に関連して説明される、種々の例証的ブロック、モジュール、回路、および処理論理が、ハードウェア、コンピュータ読み取り可能なソフトウェア、ファームウェア、または、それらの任意の実践的組み合わせにおいて実装され得ることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの可換性および互換性を明確に例証するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、それらの機能性の観点において説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システムに課される設計制約に依存し得る。本明細書に説明される概念に精通する当業者は、そのような機能性を各特定の用途のために好適な様式で実装し得、そのような実装決定は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0022】
いくつかの実施形態によると、UE送受信機230は、本明細書では、「アップリンク」送受信機230と称され得、送受信機230は、無線周波数(RF)伝送機とRF受信機とを含み、RF伝送機およびRF受信機の各々は、アンテナ232に結合された回路網を備えている。デュプレックス切り替え(図示せず)が、代替として、時間デュプレックス方式において、アップリンク伝送機または受信機をアップリンクアンテナに結合し得る。同様に、いくつかの実装によると、BS送受信機210は、本明細書では、「ダウンリンク」送受信機210と称され得、送受信機210は、RF伝送機とRF受信機とを含み、RF伝送機およびRF受信機の各々は、アンテナ212に結合された回路網を備えている。ダウンリンクデュプレックス切り替えが、代替として、時間デュプレックス方式において、ダウンリンク伝送機または受信機をダウンリンクアンテナ212に結合し得る。2つの送受信機モジュール210および230の動作は、時間的に調整されることができ、それによって、ダウンリンク伝送機がダウンリンクアンテナ212に結合されると同時に、
アップリンク受信機回路網が、無線伝送リンク250を介した伝送の受信のためにアップリンクアンテナ232に結合される。いくつかの実装では、最小保護時間をデュプレックス方向の変化間に伴って、近接時間同期が存在する。
【0023】
UE送受信機230および基地局送受信機210は、無線データ通信リンク250を経由して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る好適に構成されたRFアンテナ配置212/232と協働するように構成される。いくつかの例証的実装では、UE送受信機210および基地局送受信機210は、ロングタームエボリューション(LTE)および新しい5G規格等の産業規格をサポートするように構成される。しかしながら、本開示は、必ずしも、特定の規格および関連付けられたプロトコルに用途が限定されないことを理解されたい。むしろ、UE送受信機230および基地局送受信機210は、将来的規格またはそれらの変形例を含む代替または追加の無線データ通信プロトコルをサポートするように構成され得る。
【0024】
種々の実装によると、BS202は、例えば、進化型ノードB(eNB)、サービングeNB、標的eNB、フェムトステーション、またはピコステーションであり得る。いくつかの実装では、UE204は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス等の種々のタイプのユーザデバイスにおいて具現化され得る。プロセッサモジュール214および236は、本明細書に説明される機能を実施するように設計される汎用プロセッサ、コンテンツアドレス可能メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の好適なプログラマブル論理デバイス、個別的ゲートまたはトランジスタ論理、個別的ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせを伴って実装または実現され得る。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械等として実現され得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成の組み合わせとしても実装され得る。
【0025】
さらに、本明細書に開示される実装と関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、直接、プロセッサモジュール214および236によって実行されるハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、またはそれらの任意の実践的組み合わせにおいて具現化され得る。メモリモジュール216および234は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。この点において、メモリモジュール216および234は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230に結合され得、それによって、プロセッサモジュール210および230は、それぞれ、メモリモジュール216および234から情報を読み取り、それらに情報を書き込み得る。メモリモジュール216および234は、それらのそれぞれのプロセッサモジュール210および230の中に統合され得る。いくつかの実装では、メモリモジュール216および234の各々は、それぞれのプロセッサモジュール210および230によって実行される命令の実行中に一時的変数または他の中間情報を記憶するために、キャッシュメモリを含み得る。メモリモジュール216および234の各々は、それぞれのプロセッサモジュール210および230によって実行されるべき命令を記憶するために、不揮発性メモリを含み得る。
【0026】
ネットワーク通信モジュール218は、概して、基地局送受信機210と、基地局202と通信するように構成された他のネットワークコンポーネントおよび通信ノードとの間の双方向通信を可能にする基地局202のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理論理、および/または他のコンポーネントを表す。例えば、ネットワーク通信モジュール218は、インターネットまたはWiMAXトラフィックをサポートするように構成され得る。典型的展開では、限定ではないが、ネットワーク通信モジュール218は、基地局送受信機210が、従来のイーサネット(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3イーサネット(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール218は、コンピュータネットワーク(例えば、移動交換局(MSC))への接続のための物理インターフェースを含み得る。規定された動作または機能に対して本明細書で使用されるように、用語「~のために構成される(configured for)」、「~するように構成される(configured to)」、およびその活用形は、規定された動作または機能を実施するように物理的に構築され、プログラムされ、フォーマット化され、および/または、配置されるデバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、信号等を指す。
【0027】
新規無線技術(NR)は、第3の世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって、無線ネットワークのエアインターフェースに関する規格として開発された、新規無線アクセス技術である。NRシステムにおける使用のために利用可能な周波数は、第1の周波数範囲(FR1)と、第2の周波数範囲(FR2)とを含む。FR1における周波数は、6GHzを下回る周波数を含み、FR2における周波数は、ミリメートル波長範囲内の周波数(例えば、6GHzを上回る)を含む。
【0028】
5G NRは、基地局(BS)において、多数のアンテナ要素を利用することを促進する、多重入力多重出力(MIMO)特徴を含む。1つのMIMO特徴は、マルチTRP動作に関するサポートである。5G NRでは、PUSCH反復は、シングルTRPに基づいてサポートされる。シングルTRPは、通信システムの信頼性を低下させる。例えば、FR2では、UEとTRPとの間のリンクが、遮断によって影響を受けるとき、シングルTRPに基づいたPUSCH反復の信頼性が、低下する。BSが、伝送性能を改良するために、マルチTRP等を使用し、データをUEに伝送し得る。UEは、複数のスロットにわたって、反復される伝送のために同じ情報を使用し得る。すなわち、伝送の各々は、シングルTRPのためのPUSCH伝送/反復であるので、少なくとも同じ空間的関係、プリコーダ、および/または電力制御パラメータを使用する。PUSCH伝送に関するロバスト性および信頼性は、シングルダウンリンク制御情報(DCI)ベースのマルチTRP PUSCH反復によって改良され得る。
【0029】
図3は、本開示のいくつかの実装によるシングルDCIベースのマルチTRP PUSCH反復のために構成されたUEの例示的方法300を図示する。
【0030】
301に示されるように、UEは、BSから、電力制御パラメータの組の構成を受信し得る。電力制御パラメータは、標的受信電力、フラクショナル経路損失補償の比率、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)経路損失推定基準信号指数、または閉ループ電力制御調節指数のうちの少なくとも1つを含み得る。電力制御パラメータの構成された組は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを通して受信され得る。
【0031】
302に示されるように、UEは、BSから、構成された電力制御パラメータの組をアップリンクデータ伝送インスタンスの組に関連付けるシグナリングも受信し得る。例えば、第1のマッピングリストと、第2のマッピングリストとが存在し得、2つのマッピングリストが、それぞれ、2つのSRI指示を2つのPUSCH伝送組の電力制御パラメータに関連付けるために使用される。UEは、複数のPUSCH伝送を伝送するようにスケジューリングされ得、各PUSCH伝送インスタンスは、SRSリソース組に関連付けられ得る。SRSリソース組は、SRS-ResourceSetにおける同じより上位層のパラメータ使用法で構成され得る。SRS-ResourceSetは、「codebook」または「nonCodebook」に設定され得る。すなわち、アップリンクデータ伝送インスタンスの各々は、コードブックベースまたは非コードブックベースのPUSCH伝送であり得る。
【0032】
加えて、または代替として、単一の構成されたマッピングのリスト内に、第1の構成されたマッピングおよび第2の構成されたマッピングが、存在し得る。単一の構成されたマッピングのリストにおける2つのマッピングは、それぞれ、SRI指示を2つのPUSCH伝送組に関する電力制御パラメータに関連付けるために使用され得る。単一の構成されたマッピングのリストにおける第1のマッピングおよび第2のマッピングは、それぞれ、単一の構成されたマッピングにおける第1の要素および第2の要素であり得る。加えて、または代替として、単一の構成されたマッピングにおける第1のマッピングおよび第2のマッピングは、それぞれ、構成されたマッピングリストの前半部分および後半部分の第1の要素であり得る。
【0033】
図4は、本開示のいくつかの実装によるシングルDCIベースのマルチTRP PUSCH動作のブロック
図400を図示する。示されるように、第1のPUSCH401(PUSCH0)が、第1のTRP403(TRP0)に伝送され(402)、第2のPUSCH404(PUSCH1)が、第2のTRP406(TRP1)に伝送される(405)。第1のPUSCH402伝送は、第1のサウンディングリソース組(SRS)(例えば、SRS組0)を使用し得、第2のPUSCH405伝送は、第2のSRS組(例えば、SRS組1)を使用し得る。
【0034】
UEとマルチTRP等(例えば、TRP0 403およびTRP1 406)との間のリンクの異なるチャネル条件に起因して、異なるPUSCH伝送の電力は、各TRPに関して、独立し得る。本明細書に議論されるように、RRCシグナリングは、各TRPのための電力制御パラメータが独立し得るように、各TRPのために構成され得る。
【0035】
PUSCH伝送組(例えば、PUSCH401およびPUSCH404)は、種々の点において区別され得、(1)第1のPUSCH伝送組は、非コードブックベースの伝送を使用して、第1のSRSリソース組に関連付けられ得るが、第2のPUSCH伝送組は、非コードブックベースの伝送を使用して、別のSRSリソース組に関連付けられ得ることと、(2)第1のPUSCH伝送組は、第1の伝送機会に対応し得るが、第2のPUSCH伝送は、第2の伝送機会に対応し得ることと、(3)第1のPUSCH伝送組は、第1の周波数ホップに対応し得、第2のPUSCH伝送組は、第2の周波数ホップに対応し得ることと、(4)第1のPUSCH伝送組は、PUSCH伝送の組の前半部分を含み得るが、第2のPUSCH伝送組は、PUSCH伝送の組の後半部分を含み得ることと、(5)第1のPUSCH伝送組は、奇数順を伴うPUSCH伝送の組におけるPUSCH伝送を含み得るが、第2のPUSCH伝送組は、偶数順を伴うPUSCH伝送の組におけるPUSCH伝送を含み得ることと、(6)第1のPUSCH伝送組は、いくつかのPUSCH伝送(例えば、第1、第2、第5、および第6のPUSCH伝送)を含み得るが、第2のPUSCH伝送組は、他のPUSCH伝送(例えば、第3、第4、第7、および第8のPUSCH伝送)を含み得ることとを含む。
【0036】
シングルDCIベースのマルチTRP PUSCH伝送は、いくつかの(例えば、2つの)SRSリソース組が、「codebook」または「nonCodebook」に設定されるSRS-ResourceSetにおける同じより上位層のパラメータの使用法で構成されるように、構成され得る。DCIフィールド内のいくつかの(例えば、2つの)SRI指示は、種々のSRSリソース組のSRSリソース指示のために使用され得る。一構成では、伝送ランクおよびSRSポートの数は、各コードブックベースまたは非コードブックベースのPUSCH伝送に関して同じであり得る。
【0037】
UEが、コードブックベースまたは非コードブックベースのPUSCH伝送に従って、アップリンクデータを伝送し得る。コードブックベースおよび非コードブックベースのPUSCH伝送のための電力制御機構は、PUSCH伝送に関するUE特有の電力制御パラメータを構成するBSを含み得る。すなわち、BSは、より上位層のパラメータPUSCH-PowerControlを構成し得る。電力制御パラメータは、(1)開ループ電力制御パラメータ組(例えば、より上位層のパラメータp0-AlphaSets)、(2)PUSCH経路損失推定基準信号(RS)指数組(例えば、より上位層のパラメータpathlossReferenceRSToAddModList)、および(3)マッピングリスト(例えば、より上位層のパラメータSRI-PUSCH-MappingToAddModList)のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0038】
開ループ電力制御パラメータ組は、開ループ電力制御パラメータ(例えば、より上位層のパラメータp0-PUSCH-AlphaSet)のうちの少なくとも1つを含み得る。開ループ電力制御パラメータは、少なくとも標的受信電力(p0と示される)またはフラクショナル経路損失補償の比率(αと示される)を含み得る。
【0039】
PUSCH経路損失推定RS指数組は、PUSCH経路損失推定RS指数(例えば、より上位層のパラメータPUSCH-PathlossReferenceRS)のうちの少なくとも1つを含み得る。PUSCH経路損失推定RS指数(qdと示される)は、(1)同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロック指数、または、(2)非ゼロ電力(NZP)チャネルステータス情報(CSI)RSリソース指数のうちのうちの少なくとも1つに対応するRSリソース指数を含み得る。
【0040】
マッピングリスト(例えば、第1のマッピングリスト、第2のマッピングリスト、または第1のマッピングと第2のマッピングとを含む構成されたマッピングリスト)は、少なくとも構成されたマッピング(例えば、より上位層のパラメータSRI-PUSCH-PowerControl)を含み得る。構成されたマッピングは、(1)開ループ電力制御パラメータの識別情報(例えば、より上位層のパラメータSRI-P0-PUSCH-AlphaSetId)、(2)PUSCH経路損失推定RS指数の識別情報(例えば、より上位層のパラメータSRI-PUSCH-PathlossReferenceRS-ID)、または(3)閉ループ電力制御調節lの値(例えば、より上位層のパラメータSRI-PUSCH-CloseLoopIndex)等の電力制御パラメータのうちの少なくとも1つを含み得る。マッピングリストは、SRI指示を1つ以上の電力制御パラメータとマッピングし得る。ある例では、第1のマッピングリストが、第1のSRIフィールドをアップリンクデータ伝送インスタンスの第1の組に対応する電力制御パラメータの組とマッピングし得る。さらに、第2のマッピングリストが、第2のSRIフィールドをアップリンクデータ伝送インスタンスの第2の組に対応する電力制御パラメータの組とマッピングし得る。
【0041】
UEがPUSCH伝送を伝送するようにスケジューリングされる場合、電力制御パラメータが、決定され得る。スケジューリンググラントは、ダウンリンク制御情報(DCI)形式、構成されたグラント、および/または動的に構成されたグラントを含み得る。第1のPUSCH伝送組では、UEは、第1のマッピングリストからのマッピングに基づいて、各PUSCH伝送のための電力制御パラメータを決定し得る。
【0042】
一実施形態では、(1)UEが構成されたマッピングによって開ループ電力制御パラメータの種々の識別情報を提供され(例えば、第1のマッピング構成と第2のマッピング構成とを含む単一の構成されたマッピングのリスト、第1のマッピングリストから構成されたマッピング、および/または第2のマッピングリストから構成されたマッピングによって構成された開ループ電力制御パラメータの種々の識別情報がある)、かつ、(2)PUSCH伝送をスケジューリングするスケジューリンググラントが1つ以上のSRSリソースインジケータ(SRI)フィールドを含むとき(例えば、PUSCH伝送は、第1のSRIフィールドおよび/または第2のSRIフィールドに従ってスケジューリングされる)、UEは、構成されたマッピングおよびSRIフィールド値に基づいて、開ループ電力制御パラメータの値を決定し得る。
【0043】
例えば、開ループ電力制御パラメータの第1の値は、第1のマッピングリストから構成されたマッピングと、第1のマッピングリストから構成されたマッピングに関連付けられた第1のSRIフィールド内のSRIフィールド値とに基づき得る。開ループパラメータの第2の値は、第2のマッピングリストから構成されたマッピングと、第2のマッピングリストから構成されたマッピングに関連付けられた第2のSRIフィールド内のSRIフィールド値とに基づき得る。加えて、または代替として、開ループ電力制御パラメータの第1の値は、単一の構成されたマッピングのリストに含まれる、第1のマッピングおよび/または第2のマッピングに基づき得る。
【0044】
スケジューリンググラントが開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドも含み、フィールド内の値が、「1」である場合、UEは、SRIフィールドにマッピングされたp0-PUSCH-SetIf-r16値を伴う構成されたより上位層のパラメータp0-PUSCH-set-r16内の値から、p0の値を決定し得る。
【0045】
ある例では、第1の開ループパラメータ組指示フィールドが、「1」であり得る。故に、UEは、第1のSRIフィールド値にマッピングされたp0-PUSCH-SetId-r16値を伴う第1のより上位層のパラメータP0-PUSCH-set-r16内の第1の値から、p0を決定し得る。同様に、第2の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドが、「1」であり得る。故に、UEは、第2のSRIフィールド値にマッピングされるp0-PUSCH-SetId-r16値を伴う第2のより上位層のパラメータP0-PUSCH-set-r16内の第1の値から、p0を決定し得る。
【0046】
ある実施形態では、UEが構成されたマッピング(例えば、単一の構成されたマッピングのリストにおける第1のマッピングまたは第2のマッピング)を提供されない場合、UEは、開ループ電力制御パラメータ組(例えば、デフォルト組)における第1または第2の開ループ電力制御パラメータに基づいて、開ループ電力制御パラメータの値を決定し得る。デフォルトの開ループ電力制御パラメータは、単一の構成されたマッピングのリストに関連付けられ得る。加えて、または代替として、UEは、アップリンクデータ伝送インスタンスの第1または第2の組に対応する電力制御パラメータ値のデフォルト値を決定し得る。
【0047】
同様に、PUSCH伝送をスケジューリングするスケジューリンググラントが、第1または第2のSRIフィールドを含まない場合、UEは、開ループ電力制御パラメータ組における第1または第2の開ループ電力制御パラメータに基づいて、開ループ電力制御パラメータの値を決定し得る。
【0048】
デフォルト値は、(1)開ループ電力制御パラメータ組における開ループ電力制御パラメータから識別される標的受信電力(例えば、第1の開ループ電力制御パラメータまたは第2の開ループ制御パラメータにおいて識別される)、(2)開ループ電力制御パラメータ組における開ループ電力制御パラメータから識別されるフラクショナル経路損失補償の比率(例えば、第1の開ループ電力制御パラメータまたは第2の開ループ制御パラメータにおいて識別される)、(3)0(第1のマッピングおよび/またはスケジューリンググラントがない場合)、または1(第2のマッピングおよび/またはスケジューリンググラントがない場合)の識別情報を伴うマッピングリストにマッピングされるPUSCH経路損失推定RS指数qd、および、(4)0(第1のマッピングおよび/またはスケジューリンググラントがない場合)、または1(第2のマッピングおよび/またはスケジューリンググラントがない場合)の値を伴う閉ループ電力制御調節指数lのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0049】
代替実施形態では、UEが第2のマッピングリストを提供されるが、UEが第2のマッピングリストに含まれる構成されたマッピングの第2のSRIフィールドを提供されない場合、UEは、デフォルト値を使用して、アップリンクデータ伝送インスタンスの第2の組に対応する電力制御パラメータ値を決定し得る。デフォルト値は、第2のマッピングリストにおける構成されたマッピングに関連付けられ得る。
【0050】
デフォルト値は、(1)第2のマッピングリストにおける構成されたマッピングの開ループ電力制御パラメータ組における開ループ電力制御パラメータから識別される標的受信電力、(2)第2のマッピングリストにおける構成されたマッピングの開ループ電力制御パラメータ組における開ループ電力制御パラメータから識別されるフラクショナル経路損失補償の比率、(3)第2のマッピングリストにおける構成されたマッピングから決定されるPUSCH経路損失推定RS指数qd、および、(4)第2のマッピングリストにおける構成されたマッピングから決定される閉ループ電力制御調節指数lのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0051】
ある例では、UEは、構成されたマッピング(例えば、単一の構成されたマッピングのリストにおける第1のマッピングまたは第2のマッピング)によって構成された開ループ電力制御パラメータの種々の識別情報を提供され得る。UEは、第1のSRIフィールドを使用する第1のPUSCH伝送と、関連付けられた第2のSRIフィールドを有しない第2のPUSCH伝送とをスケジューリングするスケジューリンググラントを受信し得る。UEは、単一の構成されたマッピングのリストにおける第1のマッピングに基づいて、開ループ電力制御パラメータの値を決定し得る。
【0052】
異なる例では、UEは、第1のマッピングと第2のマッピングとを含む単一の構成されたマッピングのリストを提供され得る。UEが、単一の構成されたマッピングのリストにおいて第1のマッピングを提供されない場合、または、PUSCH伝送をスケジューリングするスケジューリンググラントが第1のSRIフィールドを含まない場合、UEは、開ループ電力制御パラメータの値が単一の構成されたマッピングのリストにおける第2のマッピングに基づき得ることを決定し得る。
【0053】
1つ以上のより上位層のパラメータp0-PUSCH-set-r16(例えば、第1のより上位層のパラメータp0-PUSCH-set-r16および第2のより上位層のパラメータp0-PUSCH-set-r16)がUEに提供され、スケジューリンググラントが関連付けられる開ループ電力制御パラメータ組指示フィールド(例えば、第1のマッピングに関連付けられた第1の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールド、第2のマッピングに関連付けられた第2の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールド、または単一の構成されたマッピングのリストにおける構成されたマッピングに関連付けられた開ループ電力制御パラメータ組指示フィールド)を含む場合、UEは、p0の種々の候補値から、p0の値を決定し得る。
【0054】
例えば、開ループ電力制御パラメータ組(例えば、第1の開ループ電力制御パラメータ組および/または第2の開ループ電力制御パラメータ組)指示フィールドの値が「0」または「00」である場合、p0は、開ループ電力制御パラメータ組(例えば、第1および/または第2のマッピングに関連付けられた組)における第1の開ループ電力制御パラメータから決定され得る。
【0055】
加えて、または代替として、開ループ電力制御パラメータ組(例えば、第1のマッピング、第2のマッピング、または単一の構成されたマッピングのリストにおける構成されたマッピングに関連付けられた開ループ電力制御パラメータ組)指示フィールドが、「1」または「01」である場合、p0は、最も低いp0-PUSCH-SetID-r16値を伴うp0-PUSCH-set-r16(例えば、第1および/または第2のp0-PUSCH-set-r16)における第1の値から決定され得る。
【0056】
加えて、または代替として、開ループ電力制御パラメータ組(例えば、単一の構成されたマッピングのリストにおける構成されたマッピング、および/または第1のマッピング、および/または第2のマッピングに関連付けられた開ループ電力制御パラメータ組)指示フィールドの値が、「10」である場合、p0は、最も低いp0-PUSCH-SetID-r16値を伴うp0-PUSCH-set-r16(例えば、第1のp0-PUSCH-set-r16および/または第2のp0-PUSCH-set-r16)内の第2の値から決定され得る。
【0057】
代替実施形態では、(1)UEが構成されたマッピングによってqdの種々の識別情報を提供され(例えば、第1のマッピングと、第2のマッピングとを含む単一の構成されたマッピングのリスト、第1のマッピングリストから構成されたマッピング、および/または第2のマッピングリストから構成されたマッピング内に、qdの種々の識別情報がある)、かつ、(2)PUSCH伝送をスケジューリングするスケジューリンググラントが1つ以上のSRIフィールド(例えば、第1または第2のSRIフィールド)を含むとき、UEは、構成されたマッピングおよびSRIフィールド値に基づいて、PUSCH経路損失推定RS指数qdの値を決定し得る。例えば、単一の構成されたマッピングの場合、UEは、第1のマッピング組と関連付けられた第1のSRIフィールド値とに基づいて、qdの値を決定し得る。
【0058】
例えば、qdの第1の値は、第1のマッピングリストから構成されたマッピングと第1のSRIフィールド内のSRIフィールド値とに基づき得る。qdの第2の値は、第2のマッピングリストから構成されたマッピングと第2のSRIフィールド内のSRIフィールド値とに基づき得る。加えて、または代替として、qdの第1の値は、単一の構成されたマッピングのリストにおける第1の構成されたマッピングおよび第2の構成されたマッピングに基づき得る。
【0059】
別の実施形態では、UEが、構成されたマッピングを提供されない(例えば、第1のマッピングと、第2のマッピングとを含む単一の構成されたマッピングのリスト、および/または第1のマッピングリストから構成されたマッピング、および/または第2のマッピングリストから構成されたマッピングがない)場合、UEは、識別情報=0を伴う構成されたマッピングにマッピングされるPUSCH経路損失推定RS指数の識別情報に基づいて、qdの値を決定し得る。同様に、PUSCH伝送をスケジューリングするスケジューリンググラントがSRIフィールドを含まない場合、UEは、識別情報=0を伴う構成されたマッピングにマッピングされるPUSCH経路損失推定RS指数の識別情報に基づいて、qdの値を決定し得る。
【0060】
ある例では、UEが第2のマッピングリストを提供される場合、かつPUSCH伝送をスケジューリングするスケジューリンググラントが第2のSRIフィールドを含まない場合、UEは、(第2のマッピングリストにおける構成されたマッピングに基づき得る)PUSCH経路損失推定RS指数の識別情報に基づいて、qdの値を決定し得る。
【0061】
異なる例では、UEは、第1のマッピングと第2のマッピングとを含む単一の構成されたマッピングのリストを提供され得る。UEが、単一の構成されたマッピングのリストにおいて第2のマッピングを提供されない場合、または、PUSCH伝送をスケジューリングするスケジューリンググラントが第2のSRIフィールドを含まない場合、UEは、識別情報=1を伴う構成されたマッピングにマッピングされるPUSCH経路損失推定RS指数の識別情報に基づいて、qdの値を決定し得る。
【0062】
代替実施形態では、(1)UEが、構成されたマッピングによって、lの2つ以上の値を提供され(例えば、第1のマッピングと、第2のマッピングとを含む単一の構成されたマッピングのリスト、第1のマッピングリストから構成されたマッピング、および/または第2のマッピングリストから構成されたマッピングによって構成される、lの種々の識別情報がある)、かつ、(2)PUSCH伝送をスケジューリングするスケジューリンググラントがSRIフィールドを含むとき(例えば、PUSCH伝送は、第1のSRIフィールドおよび/または第2のSRIフィールドに従ってスケジューリングされる)、UEは、構成されたマッピングおよびSRIフィールド値に基づいて、lの値を決定し得る。例えば、単一の構成されたマッピングの場合、UEは、第1のマッピング組および関連付けられた第1のSRIフィールド値に基づいて、lの値を決定し得る。
【0063】
UEが、構成されたマッピングを提供されない場合(例えば、構成されたマッピングが第1または第2のマッピングリストにない)、UEは、閉ループ電力制御調節の値lが、0であることを決定し得る。同様に、PUSCH伝送をスケジューリングするスケジューリンググラントがSRIフィールドを含まない場合、UEは、閉ループ電力制御調節の値lが、0であることを決定し得る。
【0064】
UEが、第2のマッピングリストを提供される場合、かつ、PUSCH伝送をスケジューリングするスケジューリンググラントが第2のSRIフィールドを含まない場合、UEは、第2のマッピングリストにおける構成されたマッピングに基づいて、閉ループ電力制御調節の値lを決定し得る。
【0065】
UEが第1のマッピングと第2のマッピングとを含む単一の構成されたマッピングのリストを提供される場合、かつ、第2のマッピングが単一の構成されたマッピングのリスト内で構成されない場合、UEは、閉ループ電力制御調節の値lが、1であることを決定し得る。同様に、UEが第1のマッピングと第2のマッピングとを含む単一の構成されたマッピングのリストを提供される場合、かつ、PUSCH伝送をスケジューリングするスケジューリンググラントが、(例えば、単一の構成されたマッピングのリストにおける第2のマッピングに関連付けられる)第2のSRIフィールドを含まない場合、UEは、閉ループ電力制御調節の値lが、1であることを決定し得る。
【0066】
UEがまた、構成されたより上位層のパラメータenablePLRS-UpdateForPUSCH-SRS-r16を提供される場合、構成されたマッピングにおけるq
dの識別情報は、MAC制御要素(CE)によって更新され得る。
図5は、本開示のいくつかの実装によるMAC CEによって更新されるPUSCH経路損失基準RSの例500を図示する。
【0067】
示されるように、2つの予約されたビット501の中の1つのビットは、マッピング値が、MAC CEによって更新され得る間、示すために使用され得る。例えば、MAC CEのうちの1つのビットは、第1のマッピングの識別情報と、電力制御パラメータの組のうちの第1のものにおけるqd指数の識別情報との間のマッピングを更新するために構成され得る。加えて、または代替として、MAC CEのうちの1つのビットは、第2のマッピングの識別情報と、電力制御パラメータの組のうちの第2のものにおけるqd指数の識別情報との間のマッピングを更新するために構成され得る。
【0068】
ある例では、オクテット502における1つのビットが0であるとき、構成されたマッピングの識別情報とPUSCH経路損失推定RS指数の識別情報との間のマッピングの値は、MAC CEによって更新され得る。構成されたマッピングおよびPUSCH経路損失推定RS指数の両方が、第1のSRSリソース組に関連付けられ得る。
【0069】
オクテット502内の1つのビットが、1であるとき、構成されたマッピングの識別情報とPUSCH経路損失推定RS指数の識別情報との間のマッピングの値は、MAC CEによって更新され得る。構成されたマッピングおよびPUSCH経路損失推定RS指数の両方は、第2のSRSリソース組に関連付けられている。
【0070】
異なる例では、オクテット503内の1つのビットが、0であるとき、構成されたマッピングの識別情報とPUSCH経路損失推定RS指数の識別情報との間のマッピングの値は、MAC CEによって更新され得る。構成されたマッピングおよびPUSCH経路損失推定RS指数の両方は、第1のSRSリソース組に関連付けられている。
【0071】
オクテット503内の1つのビットが、1であるとき、構成されたマッピングの識別情報とPUSCH経路損失推定RS指数の識別情報との間のマッピングの値は、MAC CEによって更新される。構成されたマッピングおよびPUSCH経路損失推定RS指数の両方は、第2のSRSリソース組に関連付けられ得る。
【0072】
図6は、本開示のいくつかの実装によるシングルDCIベースのマルチTRP PUSCH反復のために、UEを構成する、BSの例示的方法600を図示する。
【0073】
601に示されるように、BSは、電力制御パラメータの組の構成をUEに伝送し得る。電力制御パラメータは、本明細書に議論されるような電力制御パラメータであり得る。602に示されるように、UEは、構成された電力制御パラメータの組をアップリンクデータ伝送インスタンスの組に関連付けるためのシグナリングを伝送し得る。シグナリングは、本明細書に議論されるものと同じシグナリングであり得る。
【0074】
本解決策の種々の実装が、上で説明されたが、それらが、限定としてではなく、一例としてのみ提示されていることを理解されたい。同様に、種々の略図は、例示的アーキテクチャまたは構成を描写し得、これは、当業者が、本解決策の例示的特徴および機能を理解することを可能にするために提供される。しかしながら、そのような当業者は、本解決策が、図示される例示的アーキテクチャまたは構成に制限されず、種々の代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装されることができることを理解するであろう。加えて、当業者によって理解されるであろうように、一実装の1つ以上の特徴は、本明細書に説明される別の実装の1つ以上の特徴と組み合わせられることができる。したがって、本開示の範疇および範囲は、上で説明される例証的実装のいずれかによって限定されるべきではない。
【0075】
「第1」、「第2」等の指定を使用した本明細書における要素の任意の参照が、概して、それらの要素の量または順序を限定するものではないことも理解されたい。むしろ、これらの指定は、本明細書では、2つ以上の要素または要素の事例間で区別する便宜的手段として使用されることができる。したがって、第1および第2の要素の参照は、2つのみの要素が採用され得ること、または第1の要素が、ある様式において、第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。
【0076】
加えて、当業者は、情報および信号が、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表されることができることを理解するであろう。例えば、上記の説明において参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、例えば、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光学場または粒子、または任意のそれらの組み合わせによって表されることができる。
【0077】
当業者は、本明細書に開示される側面に関連して説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれかが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、またはその2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込む種々の形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と称され得る)、またはこれらの技法の任意の組み合わせによって実装されることができることをさらに理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの可換性を明確に例証するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、それらの機能性の観点において上で説明されている。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、またはこれらの技法の組み合わせとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。当業者は、説明される機能性を各特定の用途のための種々の方法で実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものではない。
【0078】
さらに、当業者は、本明細書に説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、デバイス、コンポーネント、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、または任意のそれらの組み合わせを含み得る集積回路(IC)内に実装されること、またはそれによって実施されることができることを理解するであろう。論理ブロック、モジュール、および回路は、アンテナおよび/または送受信機をさらに含み、ネットワーク内またはデバイス内の種々のコンポーネントと通信することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であることができる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、または本明細書に説明される機能を実施するための任意の他の好適な構成の組み合わせとしても実装されることができる。
【0079】
ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されることができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されるソフトウェアとして実装されることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含み、コンピュータプログラムまたはコードを1つの場所から別の場所に転送することを可能にされ得る任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、一例として、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含むことができる。
【0080】
本書では、用語「モジュール」は、本明細書で使用されるように、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、および本明細書に説明される関連付けられる機能を実施するためのこれらの要素の任意の組み合わせを指す。加えて、議論の目的のために、種々のモジュールは、離散モジュールとして説明されるが、しかしながら、当業者に明白であろうように、2つ以上のモジュールが、組み合わせられ、本解決策の実装に従って関連付けられる機能を実施する、単一のモジュールを形成し得る。
【0081】
加えて、メモリまたは他の記憶装置および通信コンポーネントが、本解決策の実装において採用され得る。明瞭性の目的のために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本解決策の実装を説明していることを理解されたい。しかしながら、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能性の任意の好適な配布が、本解決策から逸脱することなく使用され得ることが明白であろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実施されるように例証される機能性は、同じ処理論理要素またはコントローラによって実施され得る。故に、具体的機能ユニットの参照は、厳密な論理または物理構造または編成を示すのではなく、むしろ、説明される機能性を提供するための好適な手段の参照にすぎない。
【0082】
本開示に説明される実装の種々の修正が、当業者に容易に明白であり、本明細書に定義された一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実装に適用されることができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実装に限定されることを意図するものではなく、下記の請求項において列挙されるように、本明細書に開示される新規特徴および原理と一致する最広範囲と見なされるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、前記方法は、
無線通信デバイスによって、無線通信ノードから、電力制御パラメータの複数の組を備えている構成を受信することと、
前記無線通信デバイスによって、前記無線通信ノードから、
第1のサウンディング基準信号リソースインジケータ(SRI)フィールドまたは第2のSRIフィールドがないスケジューリンググラントを受信することと
、
無線通信デバイスによって、アップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組のうちの少なくとも1つの組に対応するデフォルト電力制御パラメータ値を決定することと
を含
み、
前記アップリンクデータ伝送インスタンスの各々は、コードブックベースまたは非コードブックベースの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送を含み、
前記アップリンクデータ伝送インスタンスの各々は、対応するサウンディング基準信号(SRS)リソース組に関連付けられている、方法。
【請求項2】
前記電力制御パラメータの組のうちの各々は、標的受信電力、フラクショナル経路損失補償の比率、
PUSCH
経路損失推定基準信号指数、または閉ループ電力制御調節指数のうちの少なくとも1つを備えている、請求項1に記載の
無線通信方法。
【請求項3】
前記無線通信デバイスによって、前記アップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組に対応する前記デフォルト電力制御パラメータ値を決定することは、
第1のSRIフィールドが前記スケジューリンググラントにないとき、前記無線通信デバイスによって、前記デフォルト電力制御パラメータ値が前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの第1の組に対応することを決定することを含む、請求項1に記載の
無線通信方法。
【請求項4】
前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの前記第1の組に対応する前記デフォルト電力制御パラメータ値は、
開ループ電力制御パラメータ組における第1の開ループ電力制御パラメータから識別される標的受信電力、
前記開ループ電力制御パラメータ組における前記第1の開ループ電力制御パラメータから識別されるフラクショナル経路損失補償の比率、
または、
値=0を伴う閉ループ電力制御調節指数
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項3に記載の
無線通信方法。
【請求項5】
前記無線通信デバイスによって、前記アップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組に対応する前記デフォルト電力制御パラメータ値を決定することは、
第2のSRIフィールドが前記スケジューリンググラントにないとき、前記無線通信デバイスによって、前記デフォルト電力制御パラメータ値が前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの第2の組に対応することを決定することを含む、請求項1に記載の
無線通信方法。
【請求項6】
前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの前記第2の組に対応する前記デフォルト電力制御パラメータ値は、
開ループ電力制御パラメータ組における第2の開ループ電力制御パラメータから識別される標的受信電力、
前記開ループ電力制御パラメータ組における前記第2の開ループ電力制御パラメータから識別されるフラクショナル経路損失補償の比率、
または、
値=1を伴う閉ループ電力制御調節指数
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項
5に記載の
無線通信方法。
【請求項7】
前記無線通信デバイスによって、無線通信ノードから、メディアアクセスコントロール制御要素(MAC CE)を受信することを含み、
前記MAC CEの第2のオクテットにおける最上位ビット(MSB)が0であることは、第1の
構成マッピングの識別情報と
第1のSRSリソース組に関連付けられた第1のPUSCH経路損失推定基準信号指数の識別情報との間のマッピング
を更新すべきことを示し、
前記MAC CEの前記第2のオクテットにおける前記MSBビットが1であることは、第2の構成マッピングの識別情報と第2のSRSリソース組に関連付けられた第2のP
USCH経路損失推定基準信号指数の識別情報との間のマッピングを更新すべきことを示す、請求項1に記載の
無線通信方法。
【請求項8】
前記構成は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを通して受信される、請求項1に記載の
無線通信方法。
【請求項9】
前記
スケジューリンググラントは、ダウンリンク制御情報(DCI)形式
を通して受信される、請求項1に記載の
無線通信方法。
【請求項10】
無線通信デバイスであって、前記無線通信デバイスは、
少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、
受信機によって、無線通信ノードから、電力制御パラメータの複数の組を備えている構成を受信することと、
受信機によって、前記無線通信ノードから、第1のサウンディング基準信号リソースインジケータ(SRI)フィールドまたは第2のSRIフィールドがないスケジューリンググラントを受信することと、
アップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組のうちの少なくとも1つの組に対応するデフォルト電力制御パラメータ値を決定することと
を行うように構成され、
前記アップリンクデータ伝送インスタンスの各々は、コードブックベースまたは非コードブックベースの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送を含み、
前記アップリンクデータ伝送インスタンスの各々は、対応するサウンディング基準信号(SRS)リソース組に関連付けられている、無線通信デバイス。
【請求項11】
前記電力制御パラメータの組のうちの各々は、標的受信電力、フラクショナル経路損失補償の比率、PUSCH経路損失推定基準信号指数、または閉ループ電力制御調節指数のうちの少なくとも1つを備えている、請求項10に記載の無線通信デバイス。
【請求項12】
前記アップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組に対応する前記デフォルト電力制御パラメータ値を決定することは、
第1のSRIフィールドが前記スケジューリンググラントにないとき、前記デフォルト電力制御パラメータ値が前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの第1の組に対応することを決定することを含む、請求項10に記載の無線通信デバイス。
【請求項13】
前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの前記第1の組に対応する前記デフォルト電力制御パラメータ値は、
開ループ電力制御パラメータ組における第1の開ループ電力制御パラメータから識別される標的受信電力、
前記開ループ電力制御パラメータ組における前記第1の開ループ電力制御パラメータから識別されるフラクショナル経路損失補償の比率、または、
値=0を伴う閉ループ電力制御調節指数
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項12に記載の無線通信デバイス。
【請求項14】
前記アップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組に対応する前記デフォルト電力制御パラメータ値を決定することは、
第2のSRIフィールドが前記スケジューリンググラントにないとき、前記デフォルト電力制御パラメータ値が前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの第2の組に対応することを決定することを含む、請求項10に記載の無線通信デバイス。
【請求項15】
前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの前記第2の組に対応する前記デフォルト電力制御パラメータ値は、
開ループ電力制御パラメータ組における第2の開ループ電力制御パラメータから識別される標的受信電力、
前記開ループ電力制御パラメータ組における前記第2の開ループ電力制御パラメータから識別されるフラクショナル経路損失補償の比率、または、
値=1を伴う閉ループ電力制御調節指数
のうちの少なくとも1つを備えている、請求項14に記載の無線通信デバイス。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記受信機によって、無線通信ノードから、メディアアクセスコントロール制御要素(MAC CE)を受信するように構成され、
前記MAC CEの第2のオクテットにおける最上位ビット(MSB)が0であることは、第1の構成マッピングの識別情報と第1のSRSリソース組に関連付けられた第1のPUSCH経路損失推定基準信号指数の識別情報との間のマッピングを更新すべきことを示し、
前記MAC CEの前記第2のオクテットにおける前記MSBビットが1であることは、第2の構成マッピングの識別情報と第2のSRSリソース組に関連付けられた第2のP
USCH経路損失推定基準信号指数の識別情報との間のマッピングを更新すべきことを示す、請求項10に記載の無線通信デバイス。
【請求項17】
前記構成は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを通して受信される、請求項10に記載の無線通信デバイス。
【請求項18】
前記スケジューリンググラントは、ダウンリンク制御情報(DCI)形式を通して受信される、請求項10に記載の無線通信デバイス。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記および他の側面およびそれらの実装は、図面、説明、および請求項においてより詳細に説明される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信方法であって、前記方法は、
無線通信デバイスによって、無線通信ノードから、電力制御パラメータの複数の組を備えている構成を受信することと、
前記無線通信デバイスによって、前記無線通信ノードから、前記電力制御パラメータの複数の組をアップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組に関連付けるためのシグナリングを受信することと
を含む、方法。
(項目2)
前記電力制御パラメータの組のうちの各々は、標的受信電力、フラクショナル経路損失補償の比率、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)経路損失推定基準信号指数、または閉ループ電力制御調節指数のうちの少なくとも1つを備えている、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記シグナリングが第1のサウンディング基準信号リソースインジケータ(SRI)フィールドがない構成されたグラントであるとき、または、前記構成が単一のマッピングリストにおいて第1のマッピングを構成していないとき、前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの第1のものに対応する前記電力制御パラメータの組のうちの1つのそれぞれの値は、各々、デフォルト値である、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記デフォルト値は、
開ループ電力制御パラメータ組における第1の開ループ電力制御パラメータから識別される標的受信電力、
前記開ループ電力制御パラメータ組における前記第1の開ループ電力制御パラメータから識別されるフラクショナル経路損失補償の比率、
識別情報=0を伴う前記単一のマッピングリストにおける構成されたマッピングにマッピングされるPUSCH経路損失推定基準信号指数、または、
値=0を伴う閉ループ電力制御調節指数
のうちの少なくとも1つを備えている、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記シグナリングは、第1の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドを含む構成されたグラントであり、前記第1の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドは、標的受信電力の最大2つの候補値を示す、項目3に記載の方法。
(項目6)
前記シグナリングが第2のSRIフィールドがない構成されたグラントであるとき、または、前記構成が単一のマッピングリストにおいて第2のマッピングを構成していないとき、前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの第2のものに対応する前記電力制御パラメータの組のうちの1つのそれぞれの値は、各々、デフォルト値である、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記デフォルト値は、
開ループ電力制御パラメータ組における第2の開ループ電力制御パラメータから識別される標的受信電力、
前記開ループ電力制御パラメータ組における前記第2の開ループ電力制御パラメータから識別されるフラクショナル経路損失補償の比率、
識別情報=1を伴う前記単一のマッピングリストにおける構成されたマッピングにマッピングされるPUSCH経路損失推定基準信号指数、または、
値=1を伴う閉ループ電力制御調節指数
のうちの少なくとも1つを備えている、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記シグナリングは、第2の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドを含む構成されたグラントであり、前記第2の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドは、標的受信電力の最大2つの候補値を示す、項目6に記載の方法。
(項目9)
前記シグナリングが第2のSRIフィールドがない構成されたグラントであり、前記構成が第2のマッピングリストを提供しているとき、前記アップリンクデータ伝送インスタンスの組のうちの第2のものに対応する前記電力制御パラメータの組のうちの1つのそれぞれの値は、各々、デフォルト値であり、それは、前記第2のマッピングリストにおける構成されたマッピングに関連付けられる、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記デフォルト値は、
開ループ電力制御パラメータ組における開ループ電力制御パラメータから識別される標的受信電力であって、それは、前記第2のマッピングリストにおける前記構成されたマッピングから決定される、標的受信電力、
前記開ループ電力制御パラメータ組における前記開ループ電力制御パラメータから識別されるフラクショナル経路損失補償の比率であって、それは、前記第2のマッピングリストにおける前記構成されたマッピングから決定される、フラクショナル経路損失補償の比率、
前記第2のマッピングリストにおける前記構成されたマッピングから決定されるPUSCH経路損失推定基準信号指数、または、
前記第2のマッピングリストにおける前記構成されたマッピングから決定される閉ループ電力制御調節指数
のうちの少なくとも1つを備えている、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記シグナリングは、第2の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドを含む構成されたグラントであり、前記第2の開ループ電力制御パラメータ組指示フィールドは、標的受信電力の最大2つの候補値を示す、項目9に記載の方法。
(項目12)
前記構成されたマッピングは、前記第2のマッピングリストの第1の要素または最後の要素である、項目9に記載の方法。
(項目13)
前記シグナリングは、MAC制御要素(CE)であり、前記MAC CEの1つのビットは、
第1のマッピングの識別情報と前記電力制御パラメータの組のうちの第1のものにおけるPUSCH経路損失推定基準信号指数の識別情報との間のマッピングと、
第2のマッピングの識別情報と前記電力制御パラメータの組のうちの第2のものにおけるPUSCH経路損失推定基準信号指数の識別情報との間のマッピングと
を更新するために構成されている、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記構成は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを通して受信される、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記シグナリングは、ダウンリンク制御情報(DCI)形式、構成されたグラント、または動的に構成されたグラントのうちの少なくとも1つを通して受信される、項目1に記載の方法。
(項目16)
前記アップリンクデータ伝送インスタンスの各々は、コードブックベースまたは非コードブックベースの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送を含む、項目1に記載の方法。
(項目17)
前記第1のマッピングは、第1のSRIフィールドを前記アップリンクデータ伝送インスタンスの第1の組に対応する前記電力制御パラメータの組に関連付けるように構成されている、項目3に記載の方法。
(項目18)
前記第2のマッピングは、前記第2のSRIフィールドを前記アップリンクデータ伝送インスタンスの第2の組に対応する前記電力制御パラメータの組に関連付けるように構成されている、項目6に記載の方法。
(項目19)
無線通信方法であって、前記方法は、
無線通信ノードによって、無線通信デバイスに、電力制御パラメータの複数の組を備えている構成を伝送することと、
前記無線通信ノードによって、前記無線通信デバイスに、前記電力制御パラメータの複数の組をアップリンクデータ伝送インスタンスの複数の組に関連付けるためのシグナリングを伝送することと
を含む、方法。
(項目20)
プロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、項目1-19のいずれかに記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
(項目21)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備え、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1-19のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】