(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-23
(54)【発明の名称】ウィジェット生成方法、装置、電子機器、コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/9032 20190101AFI20240116BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20240116BHJP
【FI】
G06F16/9032
G06F3/0484
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543201
(86)(22)【出願日】2022-03-28
(85)【翻訳文提出日】2023-07-18
(86)【国際出願番号】 CN2022083503
(87)【国際公開番号】W WO2022242315
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】202110560394.6
(32)【優先日】2021-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】周 慧 虹
【テーマコード(参考)】
5B175
5E555
【Fターム(参考)】
5B175AA03
5B175GA04
5B175GC01
5E555AA11
5E555BA04
5E555BA61
5E555BA67
5E555BA77
5E555BB04
5E555BC18
5E555CA12
5E555CB06
5E555CB12
5E555CB15
5E555CB57
5E555CC20
5E555DB41
5E555DB51
5E555DB53
5E555DC05
5E555DC13
5E555DD07
5E555DD08
5E555EA07
5E555FA00
(57)【要約】
本開示の実施例は、コンピュータの技術分野に関し、特に、ウィジェット生成方法、装置、電子機器、及び記憶媒体に関する。本開示において、ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得し、前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定し、前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出し、前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得するステップと、
前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定するステップと、
前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出するステップと、
前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するステップと、
を含む、
ウィジェット生成方法。
【請求項2】
前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定するステップは、
前記データから予め設定された各抽出フィールドのフィールド内容を抽出するステップと、
前記抽出フィールドの1つを検索キーフィールドとして選択するステップと、
前記抽出された検索キーフィールドのフィールド内容を検索キーワードとして使用するステップと、を含み、
前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するステップは、
前記ウィジェットテンプレートと前記フィールド内容に基づいてウィジェットを生成するステップを含む、
請求項1に記載のウィジェット生成方法。
【請求項3】
前記ウィジェットテンプレートと前記フィールド内容に基づいてウィジェットを生成するステップは、
前記ウィジェットテンプレートにおける各テンプレートフィールドとマッチングする抽出フィールドを検出するステップと、
前記マッチングする抽出フィールドが検出された場合、前記マッチングする抽出フィールドに対応するフィールド内容に基づいてテンプレートフィールドの表示内容を取得するステップと、
前記マッチングする抽出フィールドが検出されない場合、前記ウィジェットテンプレートから前記テンプレートフィールドを削除して、更新されたウィジェットテンプレートを取得するステップと、
前記更新されたウィジェットテンプレートと前記テンプレートフィールドの表示内容に基づいてウィジェットを生成するステップと、
を含む、
請求項2に記載のウィジェット生成方法。
【請求項4】
前記抽出フィールドの1つを検索キーフィールドとして選択するステップは、
前記各抽出フィールドの予め設定された優先順位に基づいて、前記各抽出フィールドから、1つの抽出フィールドを検索キーフィールドとして選択するステップ、を含む
請求項2に記載のウィジェット生成方法。
【請求項5】
前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するステップの後に、前記ウィジェット生成方法は、さらに、
ユーザーによって入力されたデータ同期方式が動態的なデータ表示である場合には、前記データが更新された後、更新されたデータに基づいて、前記ウィジェットの表示内容を更新するステップを含み、
前記データ同期方式は、固定的なデータ表示および動態的なデータ表示を含む、
請求項1~4のいずれかに記載のウィジェット生成方法。
【請求項6】
前記ウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するステップの後に、前記ウィジェット生成方法は、さらに、
ユーザーの操作に基づいてユーザーによって指定された表示位置を認識するステップと、
前記表示位置で前記ウィジェットを表示するステップと、
を含む、
請求項1~4のいずれかに記載のウィジェット生成方法。
【請求項7】
ユーザーによって指定されたデータは、メールデータ、メモ帳データ、報知データ、スケジュールデータのいずれか1つまたはこれらの組み合わせを含む、
請求項1~6のいずれかに記載のウィジェット生成方法。
【請求項8】
ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得するように構成される認識モジュールと、
前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定し、且つ前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出するように構成される検索モジュールと、
前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するように構成される生成モジュールと、
を含む、
ウィジェット生成装置。
【請求項9】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信するように接続されたメモリと、
を含み、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶し、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~7のいずれかに記載のウィジェット生成方法を実行させることができる、
電子機器。
【請求項10】
コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される際に、請求項1~7のいずれかに記載のウィジェット生成方法が実現される、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年5月21日に出願された出願番号が202110560394.6である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施例は、コンピュータの技術分野に関し、特に、ウィジェット生成方法、装置、電子機器、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ウィジェット(widget)は、軽量なユーザーインターフェイス空間であり、異なるパーソナライズされた情報をユーザーに対して展示することができ、これにより、ユーザーが便利かつ迅速に情報を取得することができる。ユーザーは、ウィジェットを通じて、目覚まし時計や天気などの情報を閲覧することができる。ウィジェットとアプリケーションは対応関係があり、アプリケーション開発者はアプリケーションを開発する時、ウィジェットのコードをアプリケーションの内部コードに埋め込むことにより、ウィジェットを生成する。生成されたウィジェットは、対応するアプリケーションとのデータ共有、内容交換を実現することができる。ユーザーがウィジェットを使用する必要がある場合、ユーザーはシステムウィジェットライブラリーでウィジェットを見つけてデスクトップに追加することができる。
【0004】
しかしながら、アプリケーションのリリース時には、ウィジェットの数はすでに固定されており、ウィジェットによって表示される内容は、アプリケーション開発者によって予め開発されて設定されたものである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例では、ウィジェット生成方法が提供される。前記ウィジェット生成方法は、ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得するステップと、前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定するステップと、前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出するステップと、前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するステップと、を含む。
【0006】
さらに、本開示の実施例では、ウィジェット生成装置が提供される。前記ウィジェット生成装置は、ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得するように構成される認識モジュールと、前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定し、且つ前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出するように構成される検索モジュールと、前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するように構成される生成モジュールと、を含む。
【0007】
さらに、本開示の実施例では、電子機器が提供される。前記電子機器は、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信するように接続されたメモリと、を含み、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが請求の範囲に記載の上記のウィジェット生成方法を実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の一実施例に係るウィジェット生成方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の一実施例に係る報知ウィジェットテンプレートの概略図である。
【
図3】本開示の一実施例に係る報知ウィジェットの効果を示す図である。
【
図4】本開示の一実施例に係るスケジュールウィジェットテンプレートを示す図である。
【
図5】本開示の一実施例に係るスケジュールウィジェットの効果を示す図である。
【
図6】本開示の一実施例に係るウィジェット生成装置を示す図である。
【
図7】本開示の一実施例に係る電子機器の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施例の目的、発明及び利点をより明確にするために、以下で、図面を用いて、本開示の各実施例を詳しく説明する。なお、本開示の各実施例において、読者が本開示をよりよく理解してもらうために多くの技術的詳細が提供されていることは、当業者であれば、理解することができる。しかし、これらの技術的詳細、および以下の実施例に基づく様々な変更と置換がなくても、本開示に係る発明を実現することもできる。以下の実施例は、説明の便宜のため、本開示の具体的な実現方式に対する制限を構成するものではなく、各実施例は矛盾しないことを前提として互いに組み合わせて参照することができる。
【0010】
本開示の実施例は、ウィジェットの表示内容がアプリケーション開発者により予め作成されることに限定されず、ユーザーがデータ内容の表示ニーズに応じてウィジェットを作成することができるウィジェット生成方法を提案することを目的とする。
【0011】
本開示の実施例では、携帯電話、タブレットなどを含む電子機器に適用されるウィジェット生成方法に関し、本実施例および以下の各実施例における電子機器は、携帯電話を例にして説明される。
【0012】
本実施例のウィジェット生成方法は、ユーザー操作がウィジェット生成操作であることが認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得するステップと、前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定するステップと、前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出するステップと、前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するステップと、を含む。
【0013】
本実施例で提供されるウィジェット生成方法では、ユーザーのウィジェット生成操作を認識して、ユーザーの操作に従ってウィジェットを生成することにより、アプリケーション開発者がウィジェットを開発し作成することに限定する必要がなく、操作が簡単でヒューマニゼーションとなり、専門的なソフトウェア開発技術を持たないユーザーでもウィジェットを作成することができる。また、本開示の実施例では、ユーザーによって指定されたデータに基づいてウィジェットを生成するので、ウィジェットは、アプリケーション開発者によって予め作成されたウィジェットの表示内容に限定されなく、すなわち、ウィジェットに対応するアプリケーションの内容を表示することに限定されず、生成されたウィジェットは、異なるアプリケーションモジュールとデータ交換及び展示を行うことができ、ウィジェットの表示内容をユーザーのニーズによりよく適するものにすることができる。さらに、ユーザーによって指定されたデータに基づいてウィジェットテンプレートを検出することで、検出されたウィジェットテンプレートはユーザーによって指定されたデータ内容とよりよくマッチングし、生成されたウィジェットはユーザーのニーズをよりよく満たすことができる。
【0014】
以下、本実施例のウィジェット生成方法の実現詳細を具体的に説明する。以下の内容は、理解を容易にするために提供される実現詳細に過ぎず、本実施例を実施するに必要なものではない。
【0015】
図1に示すように、ステップ101では、ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得する。ユーザーは動作によりウィジェット生成操作をトリガーしてもよく、操作が簡単となり、さらに顧客の体験を向上させることができる。
【0016】
ユーザーは、例えばジェスチャー操作などにより電子機器を操作し、ジェスチャー操作には、長押し、ダブルクリックなどが含まれるが、これらに限定されず、ウィジェット生成操作は、ユーザーによって予め設定されてもよいし、開発者によって設定されてもよいが、本実施例はこれに限定されない。
【0017】
ユーザー操作をジェスチャー操作とし、ウィジェット生成操作を長押しとして例にすると、電子機器が、ユーザー操作を取得し、ジェスチャー操作が長押しであることを認識し、長押しをウィジェット生成操作として予め定義している場合、ユーザーによって長押しされたデータは、ユーザーによって指定されたデータとなる。
【0018】
いくつかの実施例において、ユーザーによって指定されたデータは、メールデータ、メモ帳データ、スケジュールデータ、報知データなどであってもよいが、これらに限定されない。例えば、ユーザーは、各種ソーシャル系アプリケーション、学習系アプリケーション、エンターテイメント系アプリケーションなどのデータを指定してもよく、上記のデータソースは、それぞれ機器内のメール、メモ帳、スケジュール、報知などのモジュールである。本実施例で指定されたデータのソースは多様であり、異なるモジュールからデータを取得してもよく、対応するアプリケーション自体のデータ共有のみに限定されることと比較して、本実施例では、電子機器によるモジュール間のデータ共有と内容交換を実現することができる。
【0019】
ステップ102は、前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定する。
【0020】
いくつかの実施例において、前記データから予め設定された各抽出フィールドのフィールド内容を抽出し、前記抽出フィールドの1つを検索キーフィールドとして選択し、前記抽出された検索キーフィールドのフィールド内容を検索キーワードとして使用し、前記各フィールド内容に基づいて検索キーワードを決定する。本実施例において、データ内のフィールド内容に基づいて検索キーワードを決定するため、検索されたウィジェットテンプレートは、データの表示のニーズによりよく適するものにすることができる。
【0021】
本実施例において、予め設定された各抽出フィールドは、データソース、アプリケーション名、報知受信時間、アクティビティ名、及び報知内容などを含んでもよい。ユーザーによって指定されたデータに応じて、予め設定された各抽出フィールドも変化する可能性があり、本実施例では、予め設定された抽出フィールドの種類が具体的に限定されない。
【0022】
以下、ユーザーによって指定されたデータを報知データとして例にして、ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定する方法について説明する。
【0023】
ユーザーによって設定されたウィジェット生成操作を長押し操作とする場合、ユーザーが長押しすると、電子機器は、ユーザーによって長押しされた領域を認識し、かつユーザーによって長押しされた領域に基づいて、ユーザーによって指定されたデータを読み取る。表1に示すように、予め設定された抽出フィールドのタイプがデータソースフィールド、アプリケーション名フィールド、送信者フィールド、受信時間フィールド、および報知の詳細フィールドを有し、ユーザーによって指定されたデータに、9分前ソーシャルアプリケーションにより送信者大麦君が報知を送り、報知の詳細が「内容 xxx」などの情報である場合には、データのソースに対応するフィールド内容「報知」、アプリケーション名に対応するフィールド内容「ソーシャルアプリケーション」、送信者に対応するフィールド内容「送信者xxx」、受信時間に対応するフィールド内容「9分前」、報知の詳細に対応するフィールド内容「内容 xxx」を抽出する。電子機器は、抽出フィールドの1つを検索キーフィールドとしてランダムに選択してもよいし、ユーザーによって抽出フィールドの1つを検索キーフィールドとして設定され、ユーザーによって指定されたデータから抽出された検索キーフィールドのフィールド内容を検索キーワードとしてもよいが、本実施例はこれを限定しない。
【0024】
【0025】
検索キーワードを決定した後、ステップ103を実行する。
ステップ103では、前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出する。
【0026】
いくつかの実施例において、ウィジェットテンプレートは複数のタイプのものを有し、報知ウィジェットテンプレート、スケジュールウィジェットテンプレート、メモ帳ウィジェットテンプレートなどを含んでもよいが、これらに限定されない。異なるウィジェットテンプレートには、異なるテンプレートフィールドが対応して設定されてもよく、例えば、
図2に示すように、報知ウィジェットテンプレートは、アプリケーションアイコン、アプリケーション名、時間フィールド、送信者フィールドなどのテンプレートフィールドを含む。実際の適用過程において、ウィジェットテンプレートのインターフェーススタイルおよびテンプレートフィールドは、必要に応じて設定されてもよいが、本実施例はこれを限定しない。
【0027】
一例において、ウィジェットテンプレートには対応するラベルを設定し、ウィジェットテンプレートのラベルと検索キーワードに基づいて、データとマッチングするテンプレートを検出してもよい。例えば、ウィジェットテンプレートのラベルは「報知」を有し、検索キーワードも「報知」であれば、当該ウィジェットテンプレートはマッチングするウィジェットテンプレートである。
【0028】
一例において、検索キーワードに基づいて複数のウィジェットテンプレートが検出された場合、ユーザーにより、検出されたテンプレートのうちから1つのテンプレートを選択してもよい。
【0029】
他の例において、ウィジェットテンプレートにテンプレート優先順位が設定され、検索キーワードが優先順位の高いウィジェットテンプレートのラベルと優先的にマッチングする。マッチングに成功した場合には、検索を続行せず、マッチングした一意的なウィジェットテンプレートが決定される。マッチングに成功しなかった場合には、次の優先順位のウィジェットテンプレートとマッチングする。
【0030】
上記の検索キーワードは、予め設定されてもよいし、ランダムに選定されてもよい。他の実施例において、各抽出フィールドの予め設定された優先順位に基づいて、1つの抽出フィールドを検索キーフィールドとして選択してもよい。
【0031】
本実施例では、優先順位に基づいて検索キーフィールドを決定し、優先順位の高い検索キーフィールドに基づいてウィジェットテンプレートを決定するほど、ユーザーによって指定されたデータに適合するウィジェットテンプレートを検出するのに有利であるため、予め設定された優先順位に基づいて、当該検索フィールドに対応する検索キーワードに基づいて適切なウィジェットテンプレートを検出するのに有利である。
【0032】
なお、現在選択されている検索キーワードに基づいてマッチングするウィジェットテンプレートが検出されない場合には、検索キーワードを再選択してもよい。本実施例において、次の優先順位の検索キーフィールドに対応するフィールド内容を検索キーワードとして選択してもよい。すなわち、優先順位が高いフィールド内容に基づいて検出されない場合には、優先順位が2番目であるフィールド内容に基づいて検出してもよく、現在決定された検索キーワードに基づいてウィジェットテンプレートが検出されることができないのを回避することができる。
【0033】
例えば、データのソースが第1優先順位の抽出フィールドである場合には、フィールド内容「報知」に対応する予め設定された優先順位が第1優先順位であり、「報知」を検索キーワードとして決定される。「報知」に基づいてウィジェットテンプレートが検出されない場合には、第2優先順位の抽出フィールドが使用される。アプリケーション名が第2優先順位の抽出フィールドである場合には、フィールド内容「ソーシャルアプリケーション」に対応する予め設定された優先順位が第2優先順位であり、「ソーシャルアプリケーション」が検索キーワードとして決定される。「ソーシャルアプリケーション」に基づいてウィジェットテンプレートが検出されない場合には、優先順位が3番目の抽出フィールドに対応するフィールド内容が検索キーワードとして選択され、マッチングするウィジェットテンプレートが検出されるまでこのように続ける。
【0034】
マッチングするウィジェットテンプレートが検出された後、ステップ104を実行する。
【0035】
ステップ104では、前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成する。
【0036】
いくつかの実施例において、ウィジェットテンプレートとフィールド内容に基づいてウィジェットを生成する。本実施例において、ウィジェットは、ユーザーによって指定されたデータのすべての内容ではなく、フィールド内容に基づいて生成されるため、生成されたウィジェットは、表示情報がより的確で、顧客のニーズをよりよく満たすことができる。
【0037】
いくつかの実施例において、各抽出フィールドから、前記ウィジェットテンプレートにおけるテンプレートフィールドとマッチングする抽出フィールドを検出する。マッチングする抽出フィールドが検出された場合には、マッチングする抽出フィールドに対応するフィールド内容に基づいてテンプレートフィールドの表示内容を取得する。マッチングする抽出フィールドが検出されない場合には、ウィジェットテンプレートから当該テンプレートフィールドを削除して、更新されたウィジェットテンプレートを取得する。更新されたウィジェットテンプレートとテンプレートフィールドの表示内容に基づいて、ウィジェットを生成する。マッチングする抽出フィールドにおいて対応するフィールド内容がない場合には、ウィジェットテンプレートから当該テンプレートフィールドを削除してもよい。
【0038】
例示的に、表2に示すように、報知データにおいて、報知ウィジェットテンプレートの各テンプレートフィールドは、アプリケーション名、時間フィールド、送信者フィールド、および内容フィールドを含む。電子機器は、データのソース、アプリケーション名、送信者、報知の詳細などの各抽出フィールドにおいて、テンプレートフィールドとマッチングする抽出フィールドを検出する。例えば、表2に示すように、テンプレートフィールドにおけるアプリケーション名は抽出フィールドのアプリケーション名とマッチングし、テンプレートフィールドにおける時間フィールドは抽出フィールドの受信時間とマッチングする場合、ウィジェットテンプレートにおけるテンプレートフィールドと抽出フィールドとの間の内容マッピング関係を取得する。
【0039】
【0040】
マッチングする抽出フィールドが検出された場合には、例えば、内容マッピング関係における時間フィールドにおいてマッチングする受信時間がある場合には、受信時間に対応するフィールド内容「9分前」が表示内容となる。
【0041】
マッチングする抽出フィールドが検出されない場合には、ウィジェットテンプレートからテンプレートフィールドを削除し、これにより、更新されたウィジェットテンプレートを取得する。テンプレートフィールドが削除された後、ウィジェットテンプレートにおけるテンプレートフィールドの表示位置が空けられ、電子機器はインターフェースを適応的に調整してインターフェースを見栄えにすることができる。
【0042】
図3に示すように、ウィジェットテンプレートにおける各テンプレートフィールドが表示内容を取得し、または削除された場合、ウィジェット301が生成される。
【0043】
なお、上記の報知テンプレートの例において、表示内容はフィールド内容と同じであるが、表示内容を取得する際に、表示内容をユーザーの閲覧習慣によりよく合うように、フィールド内容をインテリジェントに整理してもよい。例えば、予め設定された表示様式とフィールド内容に基づいて、表示内容を決定する。
【0044】
例えば、時間表示において、電子機器の時間と組み合わせてインテリジェントに判断してもよい。例えば、あるスケジュールのタイムプランがすべて同じ日である場合、スケジュールウィジェットに時間を表示する時、日付表示を削除して時間表示を残す。
【0045】
以下、スケジュールウィジェットを例にすると、ユーザーのウィジェット生成操作が認識され、且つウィジェット生成操作で指定されたデータが日程データである場合には、抽出フィールドに基づいてスケジュールデータにおけるフィールド内容を抽出し、抽出されたフィールド内容は
図3に示したものである。
【0046】
【0047】
上記の抽出されたフィールド内容に基づいて検索キーワードを決定し、検索キーワードに基づいて、マッチングするウィジェットテンプレートを取得し、マッチングするウィジェットテンプレートは
図4に示したものである。そして、抽出された各フィールドから、ウィジェットテンプレートにおけるテンプレートフィールドとマッチングする抽出フィールドを検出し、表4に示したマッピング関係を取得する。
【0048】
【0049】
マッピング関係において、抽出フィールドがNullであり、テンプレートフィールドがNullではない場合には、マッチングする抽出フィールドが検出されないことを示すため、ウィジェットテンプレートからテンプレートフィールドを削除する。例えば、表4に示したアドレスフィールドにおいて、マッチングする抽出フィールドが検出されない場合には、ウィジェットテンプレートからアドレスフィールドを削除する。マッピング関係において、抽出フィールドもテンプレートフィールドもNullではない場合には、マッチングする抽出フィールドが検出されたことを示すため、当該抽出フィールドのフィールド内容をインテリジェントに整理する。例えば、開発者によって予め設定されたフィールド内容を適応的に表示するためのアルゴリズム、又は予め設定されたフィールド内容を表示するための様式により、テンプレートフィールドの表示内容を取得してもよい。
【0050】
例示的には、上記のスケジュールの開始時間が2021年4月1日8:00、上記のスケジュールの終了時間が2021年4月1日9:00であり、開始時間と終了時間の年、月、日の情報が同じであり、かつ年、月、日が電子機器に表示されるため、表示設備の表示内容は、電子機器の時間に併せて適応的に調整されてもよい。表示内容は「本日8:00~9:00」、スケジュールウィジェットテンプレートとフィールド内容に基づいて生成されたウィジェットは、
図5に示したものである。
【0051】
本実施例において、抽出されたフィールドとテンプレートフィールドは完全に1対1で対応する必要がない。ウィジェットテンプレート中にテンプレートフィールドが定義されるが、マッチングするフィールド内容が見つからない場合には、当該テンプレートフィールドの表示内容を減して、ウィジェットテンプレートを適応的に調整してもよい。フィールド内容がテンプレートフィールドよりも多い場合には、余分なフィールド内容を破棄し、電子機器は、ユーザーの習慣によりよく適するように、ウィジェットテンプレートの内容に基づいて適応的に表示してもよい。
【0052】
いくつかの実施例において、ウィジェットテンプレートおよびデータに基づいてウィジェットを生成した後、ユーザーの操作に基づいてユーザーによって指定された表示位置を認識し、表示位置でウィジェットを表示する。例えば、生成されたウィジェットは、ユーザーがジェスチャによりとどまるスペース(デスクトップを含むが、これに限定されない)に配置される。
【0053】
本実施例において、ユーザーは、システムウィジェットライブラリからウィジェットを検出して追加する必要がなく、ユーザーは表示位置を直接指定し、ウィジェットが表示位置で表示されることができる。これにより、操作が簡単でヒューマニゼーションとなり、電子機器の使用に慣れていない人々にとってより友好的である。
【0054】
いくつかの実施例において、前記データ同期方式は、固定的なデータ表示および動態的なデータ表示を含む。ユーザーは、ウィジェットが生成される前に、データ同期方式を設定してもよいし、また、ウィジェットが生成された後に、データ同期方式を設定してもよい。設定されたデータ同期方式は、電子機器上で生成されたすべてのウィジェットに対してもよいし、電子機器上におけるあるウィジェットに対してもよい。本実施例において、ユーザーは、自分のニーズに応じて、動態的なデータ表示または固定的なデータ表示を選択してもよい。これにより、ユーザーは、ウィジェット中に表示される内容が更新されるかどうかをカスタマイズすることができ、ウィジェットの表示内容がさらにユーザーの実際のニーズに適しているものになることができる。
【0055】
いくつかの実施例において、ユーザーによって入力されたデータ同期方式が動態的なデータ表示である場合には、前記データが更新された後、更新されたデータに基づいて、前記ウィジェットの表示内容を更新する。
【0056】
ユーザーによって入力されたデータ同期方式が動態的なデータ表示である場合には、抽出フィールドとテンプレートフィールドとのマッピング関係は、データ関係の関連付けに調整される。フィールド内容が更新された後、ウィジェットはマッピング関係を介して、フィールド内容を取得することにより、更新されたフィールド内容を取得して、最新のフィールドを展示し、すなわち、更新されたデータに基づいてウィジェットの表示内容を更新する。例えば、ウィジェットで表示されている内容は301のように示し、報知の詳細が変更され、送信者が新しいメッセージ、例えば「はい、ありがとう」を送信すると、ウィジェットは、マッピング関係を通じて、変更されたのが内容フィールドであることを決定し、報知の詳細のフィールド内容、すなわち「はい、ありがとう」を抽出し、フィールド内容を表示位置で表示する。また、例えば、現在のウィジェットがスケジュールデータであり、ユーザーによって選択されたデータ同期方式が動態的なデータ表示である場合には、ユーザーによって指定されたスケジュールデータが更新されると、すなわち、スケジュールデータの終了時間が2021年4月1日9:00から2021年4月1日10:00に変更されると、ウィジェットで現在表示されているデータも更新される。
【0057】
ユーザーによって入力されたデータ同期方式が固定的なデータ表示である場合には、抽出フィールドとテンプレートフィールドとのマッピング関係は、コンテンツレベルに調整される。マッピング関係がコンテンツレベルである場合には、フィールド内容が変更された後、ウィジェットは更新されたフィールド内容を取得せず、ウィジェットの表示内容は固定的に表示され、ウィジェットの表示内容を固定するとのユーザーのニーズを満たす。例えば、ウィジェットは、あるチャットAPPからの報知メッセージを固定的に表示し、ウィジェットは、あるメモ帳データを固定的に表示する。
【0058】
本開示の実施例において、ユーザーは簡単でヒューマニゼーションな操作によってウィジェットを作成することができ、作成されたウィジェットはユーザーのデータ表示に対するニーズを満たし、また、ウィジェットはユーザーが電子機器を操作するのを容易にし、電子機器の操作の友好性と使い勝手を向上させることができる。例えば、高齢者にとって、電子機器を操作することはより便利となる。
【0059】
上記の各種方法のステップの区分は、説明を明確にするためのものに過ぎず、実現時に1つのステップにまとめてもよいし、いくつかのステップを分割して複数のステップに分解してもよいが、それらが同じ論理関係を含む限り、それらはいずれも本特許の保護範囲内にある。アルゴリズムまたはプロセスに対して重要ではない変更を追加したり、重要ではないデザインを導入したりしても、アルゴリズムとプロセスのコアデザインを変更しない限り、いずれも本特許の保護の範囲内にある。
【0060】
さらに、本開示の実施例では、ウィジェット生成装置が提供される。
図6に示すように、ウィジェット生成装置は、認識モジュール601、検索モジュール602、及び生成モジュール603を含む。モジュール601は、ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得するように構成される。検索モジュール602は、前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて、検索キーワードを決定し、且つ前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出するように構成される。生成モジュール603は、前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するように構成される。
【0061】
いくつかの実施例において、検索モジュール602は、さらに、前記データから予め設定された各抽出フィールドのフィールド内容を抽出するように構成され、前記抽出フィールドの1つを検索キーフィールドとして選択し、前記抽出された検索キーフィールドのフィールド内容を検索キーワードとして使用されるように構成される。
【0062】
いくつかの実施例において、生成モジュール603は、さらに、ウィジェットテンプレートと前記フィールド内容に基づいてウィジェットを生成するように構成される。
【0063】
いくつかの実施例において、生成モジュール603は、さらに、前記各抽出フィールドから、前記ウィジェットテンプレートにおけるテンプレートフィールドとマッチングする抽出フィールドを検出するために、前記マッチングする抽出フィールドが検出された場合、前記マッチングする抽出フィールドと対応するフィールド内容に基づいて、テンプレートフィールドの表示内容を取得するように構成され、前記マッチングする抽出フィールドが検出されない場合、前記ウィジェットテンプレートから、前記テンプレートフィールドを削除して、更新されたウィジェットテンプレートを取得するように構成され、前記更新されたウィジェットテンプレートと前記テンプレートフィールドの表示内容に基づいて、ウィジェットを生成するように構成される。
【0064】
いくつかの実施例において、検索モジュール602は、さらに、前記各フィールド内容に対応する予め設定された優先順位に基づいて、検索キーワードを決定するように構成される。
【0065】
いくつかの実施例において、生成モジュール603は、さらに、前記ユーザーによって入力されたデータ同期方式が動態的なデータ表示の場合には、前記データが更新された後、更新されたデータに基づいて、前記ウィジェットの表示内容を更新するように構成される。ここで、前記データ同期方式は、固定的なデータ表示および動態的なデータ表示を含む。
【0066】
いくつかの実施例において、ウィジェット生成モジュール603は、さらに、ユーザーの操作に基づいて、ユーザーによって指定された表示位置を認識するように構成され、前記表示位置でウィジェットを表示するように構成される。
【0067】
いくつかの実施例において、認識モジュール601でユーザーによって指定されたデータは、メールデータ、メモ帳データ、報知データ、スケジュールデータなどであってもよい。
【0068】
本実施例が上記の実施例に対応する装置の実施例であることは容易に理解でき、本実施例は上記の実施例と協働して実施されることができる。本実施例で述べた関連する技術的詳細は、本実施例でも有効であり、繰り返さないように、ここでは具体的に説明されない。従って、本実施例で述べた関連する技術的詳細も、上記の実施例に適用することができる。
【0069】
なお、本実施例に係る各モジュールはいずれも論理モジュールであり、実際の適用において、論理ユニットは、物理ユニットで、または物理ユニットの一部で、または複数の物理ユニットの組み合わせで実現してもよい。また、本開示の進歩的な部分を強調するように、本開示で提出された技術的課題を解決するための密接に関連しないユニットは、本実施例では導入されていないが、これは、本実施例に他のユニットが存在しないことを示すものではない。
【0070】
さらに、本開示の実施例では、電子機器が提供される。
図7に示すように、電子機器は、少なくとも1つのプロセッサ701と、前記少なくとも1つのプロセッサ701と通信するように接続されたメモリ702とを含む。ここで、前記メモリ702は、前記少なくとも1つのプロセッサ701によって実行可能な命令を記憶し、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサ701によって実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサ701が上記の各実施例に係るウィジェット生成方法を実行させることができる。
【0071】
ここで、メモリとプロセッサはバス方式によって接続され、バスは任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含み、バスは1つまたは複数のプロセッサとメモリの様々な回路を共に接続してもよい。バスはまた、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路を共に接続してもよいが、これらはいずれも当分野で周知であるため、本明細書ではこれ以上説明されない。バスインターフェイスは、バスとトランシーバとの間にインターフェイスを提供する。トランシーバは、単一の素子であってもよいし、複数の受信機および送信機のような複数の素子であってもよく、伝送媒体上で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。プロセッサによって処理されたデータは、アンテナを介して無線媒体上で送信され、さらに、アンテナはデータを受信して、かつデータをプロセッサに送信する。
【0072】
プロセッサは、バスの管理と一般的な処理を担当し、タイミング、周辺機器インターフェイス、電圧調整、電源管理、およびその他の制御機能を含む様々な機能も提供してもよい。一方、メモリは、プロセッサが操作を実行する際に使用するデータを記憶するために使用されてもよい。
【0073】
さらに、本出願の実施例では、コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される際に、上記の方法の実施例が実現される。
【0074】
すなわち、上記の実施例の方法におけるすべてまたは一部のステップが、プログラムを介して関連するハードウェアを指示して実現してもよく、当該プログラムが記憶媒体に記憶され、1つの設備(シングルチップコンピューター、チップなど)またはプロセッサ(processor)が本開示の各実施例に記載された方法のすべてまたは一部のステップを実行するためのいくつかの命令を含むことは、当業者であれば、理解することができる。一方、上記の記憶媒体は、USBメモリ、外付けハードディスク(Mobile Hard Disk)、読取専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスク等、プログラムコードを記憶可能な他の媒体を含む。
【0075】
上記の各実施例は、本開示を実現するための具体的な実施例に過ぎず、実際の適用において、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態および詳細において様々な変更を行うことができることは、当業者であれば理解することができる。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得するステップと、
前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定するステップと、
前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出するステップと、
前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するステップと、
を含む、
ウィジェット生成方法。
【請求項2】
前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定するステップは、
前記データから予め設定された各抽出フィールドのフィールド内容を抽出するステップと、
前記抽出フィールドの1つを検索キーフィールドとして選択するステップと、
前記抽出された検索キーフィールドのフィールド内容を検索キーワードとして使用するステップと、を含み、
前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するステップは、
前記ウィジェットテンプレートと前記フィールド内容に基づいてウィジェットを生成するステップを含む、
請求項1に記載のウィジェット生成方法。
【請求項3】
前記ウィジェットテンプレートと前記フィールド内容に基づいてウィジェットを生成するステップは、
前記ウィジェットテンプレートにおける各テンプレートフィールドとマッチングする抽出フィールドを検出するステップと、
前記マッチングする抽出フィールドが検出された場合、前記マッチングする抽出フィールドに対応するフィールド内容に基づいてテンプレートフィールドの表示内容を取得するステップと、
前記マッチングする抽出フィールドが検出されない場合、前記ウィジェットテンプレートから前記テンプレートフィールドを削除して、更新されたウィジェットテンプレートを取得するステップと、
前記更新されたウィジェットテンプレートと前記テンプレートフィールドの表示内容に基づいてウィジェットを生成するステップと、
を含む、
請求項2に記載のウィジェット生成方法。
【請求項4】
前記抽出フィールドの1つを検索キーフィールドとして選択するステップは、
前記各抽出フィールドの予め設定された優先順位に基づいて、前記各抽出フィールドから、1つの抽出フィールドを検索キーフィールドとして選択するステップ、を含む
請求項2に記載のウィジェット生成方法。
【請求項5】
前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するステップの後に、前記ウィジェット生成方法は、さらに、
ユーザーによって入力されたデータ同期方式が動態的なデータ表示である場合には、前記データが更新された後、更新されたデータに基づいて、前記ウィジェットの表示内容を更新するステップを含み、
前記データ同期方式は、固定的なデータ表示および動態的なデータ表示を含む、
請求項1~4のいずれかに記載のウィジェット生成方法。
【請求項6】
前記ウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するステップの後に、前記ウィジェット生成方法は、さらに、
ユーザーの操作に基づいてユーザーによって指定された表示位置を認識するステップと、
前記表示位置で前記ウィジェットを表示するステップと、
を含む、
請求項1~4のいずれかに記載のウィジェット生成方法。
【請求項7】
ユーザーによって指定されたデータは、メールデータ、メモ帳データ、報知データ、スケジュールデータのいずれか1つまたはこれらの組み合わせを含む、
請求項1~6のいずれかに記載のウィジェット生成方法。
【請求項8】
ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得するように構成される認識モジュールと、
前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定し、且つ前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出するように構成される検索モジュールと、
前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するように構成される生成モジュールと、
を含む、
ウィジェット生成装置。
【請求項9】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信するように接続されたメモリと、
を含み、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶し、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~7のいずれかに記載のウィジェット生成方法を実行させることができる、
電子機器。
【請求項10】
コンピュータプログラ
ムであって、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される際に、請求項1~7のいずれかに記載のウィジェット生成方法が実現される、
コンピュータ
プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年5月21日に出願された出願番号が202110560394.6である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施例は、コンピュータの技術分野に関し、特に、ウィジェット生成方法、装置、電子機器、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
ウィジェット(widget)は、軽量なユーザーインターフェイス空間であり、異なるパーソナライズされた情報をユーザーに対して展示することができ、これにより、ユーザーが便利かつ迅速に情報を取得することができる。ユーザーは、ウィジェットを通じて、目覚まし時計や天気などの情報を閲覧することができる。ウィジェットとアプリケーションは対応関係があり、アプリケーション開発者はアプリケーションを開発する時、ウィジェットのコードをアプリケーションの内部コードに埋め込むことにより、ウィジェットを生成する。生成されたウィジェットは、対応するアプリケーションとのデータ共有、内容交換を実現することができる。ユーザーがウィジェットを使用する必要がある場合、ユーザーはシステムウィジェットライブラリーでウィジェットを見つけてデスクトップに追加することができる。
【0004】
しかしながら、アプリケーションのリリース時には、ウィジェットの数はすでに固定されており、ウィジェットによって表示される内容は、アプリケーション開発者によって予め開発されて設定されたものである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例では、ウィジェット生成方法が提供される。前記ウィジェット生成方法は、ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得するステップと、前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定するステップと、前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出するステップと、前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するステップと、を含む。
【0006】
さらに、本開示の実施例では、ウィジェット生成装置が提供される。前記ウィジェット生成装置は、ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得するように構成される認識モジュールと、前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定し、且つ前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出するように構成される検索モジュールと、前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するように構成される生成モジュールと、を含む。
【0007】
さらに、本開示の実施例では、電子機器が提供される。前記電子機器は、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサと通信するように接続されたメモリと、を含み、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが上記のウィジェット生成方法を実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の一実施例に係るウィジェット生成方法のフローチャートである。
【
図2】本開示の一実施例に係る報知ウィジェットテンプレートの概略図である。
【
図3】本開示の一実施例に係る報知ウィジェットの効果を示す図である。
【
図4】本開示の一実施例に係るスケジュールウィジェットテンプレートを示す図である。
【
図5】本開示の一実施例に係るスケジュールウィジェットの効果を示す図である。
【
図6】本開示の一実施例に係るウィジェット生成装置を示す図である。
【
図7】本開示の一実施例に係る電子機器の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施例の目的、発明及び利点をより明確にするために、以下で、図面を用いて、本開示の各実施例を詳しく説明する。なお、本開示の各実施例において、読者が本開示をよりよく理解してもらうために多くの技術的詳細が提供されていることは、当業者であれば、理解することができる。しかし、これらの技術的詳細、および以下の実施例に基づく様々な変更と置換がなくても、本開示に係る発明を実現することもできる。以下の実施例は、説明の便宜のため、本開示の具体的な実現方式に対する制限を構成するものではなく、各実施例は矛盾しないことを前提として互いに組み合わせて参照することができる。
【0010】
本開示の実施例は、ウィジェットの表示内容がアプリケーション開発者により予め作成されることに限定されず、ユーザーがデータ内容の表示ニーズに応じてウィジェットを作成することができるウィジェット生成方法を提案することを目的とする。
【0011】
本開示の実施例では、携帯電話、タブレットなどを含む電子機器に適用されるウィジェット生成方法に関し、本実施例および以下の各実施例における電子機器は、携帯電話を例にして説明される。
【0012】
本実施例のウィジェット生成方法は、ユーザー操作がウィジェット生成操作であることが認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得するステップと、前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定するステップと、前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出するステップと、前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するステップと、を含む。
【0013】
本実施例で提供されるウィジェット生成方法では、ユーザーのウィジェット生成操作を認識して、ユーザーの操作に従ってウィジェットを生成することにより、アプリケーション開発者がウィジェットを開発し作成することに限定する必要がなく、操作が簡単でヒューマニゼーションとなり、専門的なソフトウェア開発技術を持たないユーザーでもウィジェットを作成することができる。また、本開示の実施例では、ユーザーによって指定されたデータに基づいてウィジェットを生成するので、ウィジェットは、アプリケーション開発者によって予め作成されたウィジェットの表示内容に限定されなく、すなわち、ウィジェットに対応するアプリケーションの内容を表示することに限定されず、生成されたウィジェットは、異なるアプリケーションモジュールとデータ交換及び展示を行うことができ、ウィジェットの表示内容をユーザーのニーズによりよく適するものにすることができる。さらに、ユーザーによって指定されたデータに基づいてウィジェットテンプレートを検出することで、検出されたウィジェットテンプレートはユーザーによって指定されたデータ内容とよりよくマッチングし、生成されたウィジェットはユーザーのニーズをよりよく満たすことができる。
【0014】
以下、本実施例のウィジェット生成方法の実現詳細を具体的に説明する。以下の内容は、理解を容易にするために提供される実現詳細に過ぎず、本実施例を実施するに必要なものではない。
【0015】
図1に示すように、ステップ101では、ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得する。ユーザーは動作によりウィジェット生成操作をトリガーしてもよく、操作が簡単となり、さらに顧客の体験を向上させることができる。
【0016】
ユーザーは、例えばジェスチャー操作などにより電子機器を操作し、ジェスチャー操作には、長押し、ダブルクリックなどが含まれるが、これらに限定されず、ウィジェット生成操作は、ユーザーによって予め設定されてもよいし、開発者によって設定されてもよいが、本実施例はこれに限定されない。
【0017】
ユーザー操作をジェスチャー操作とし、ウィジェット生成操作を長押しとして例にすると、電子機器が、ユーザー操作を取得し、ジェスチャー操作が長押しであることを認識し、長押しをウィジェット生成操作として予め定義している場合、ユーザーによって長押しされたデータは、ユーザーによって指定されたデータとなる。
【0018】
いくつかの実施例において、ユーザーによって指定されたデータは、メールデータ、メモ帳データ、スケジュールデータ、報知データなどであってもよいが、これらに限定されない。例えば、ユーザーは、各種ソーシャル系アプリケーション、学習系アプリケーション、エンターテイメント系アプリケーションなどのデータを指定してもよく、上記のデータソースは、それぞれ機器内のメール、メモ帳、スケジュール、報知などのモジュールである。本実施例で指定されたデータのソースは多様であり、異なるモジュールからデータを取得してもよく、対応するアプリケーション自体のデータ共有のみに限定されることと比較して、本実施例では、電子機器によるモジュール間のデータ共有と内容交換を実現することができる。
【0019】
ステップ102は、前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定する。
【0020】
いくつかの実施例において、前記データから予め設定された各抽出フィールドのフィールド内容を抽出し、前記抽出フィールドの1つを検索キーフィールドとして選択し、前記抽出された検索キーフィールドのフィールド内容を検索キーワードとして使用し、前記各フィールド内容に基づいて検索キーワードを決定する。本実施例において、データ内のフィールド内容に基づいて検索キーワードを決定するため、検索されたウィジェットテンプレートは、データの表示のニーズによりよく適するものにすることができる。
【0021】
本実施例において、予め設定された各抽出フィールドは、データソース、アプリケーション名、報知受信時間、アクティビティ名、及び報知内容などを含んでもよい。ユーザーによって指定されたデータに応じて、予め設定された各抽出フィールドも変化する可能性があり、本実施例では、予め設定された抽出フィールドの種類が具体的に限定されない。
【0022】
以下、ユーザーによって指定されたデータを報知データとして例にして、ユーザーによって指定されたデータに基づいて検索キーワードを決定する方法について説明する。
【0023】
ユーザーによって設定されたウィジェット生成操作を長押し操作とする場合、ユーザーが長押しすると、電子機器は、ユーザーによって長押しされた領域を認識し、かつユーザーによって長押しされた領域に基づいて、ユーザーによって指定されたデータを読み取る。表1に示すように、予め設定された抽出フィールドのタイプがデータソースフィールド、アプリケーション名フィールド、送信者フィールド、受信時間フィールド、および報知の詳細フィールドを有し、ユーザーによって指定されたデータに、9分前ソーシャルアプリケーションにより送信者大麦君が報知を送り、報知の詳細が「内容 xxx」などの情報である場合には、データのソースに対応するフィールド内容「報知」、アプリケーション名に対応するフィールド内容「ソーシャルアプリケーション」、送信者に対応するフィールド内容「送信者xxx」、受信時間に対応するフィールド内容「9分前」、報知の詳細に対応するフィールド内容「内容 xxx」を抽出する。電子機器は、抽出フィールドの1つを検索キーフィールドとしてランダムに選択してもよいし、ユーザーによって抽出フィールドの1つを検索キーフィールドとして設定され、ユーザーによって指定されたデータから抽出された検索キーフィールドのフィールド内容を検索キーワードとしてもよいが、本実施例はこれを限定しない。
【0024】
【0025】
検索キーワードを決定した後、ステップ103を実行する。
ステップ103では、前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出する。
【0026】
いくつかの実施例において、ウィジェットテンプレートは複数のタイプのものを有し、報知ウィジェットテンプレート、スケジュールウィジェットテンプレート、メモ帳ウィジェットテンプレートなどを含んでもよいが、これらに限定されない。異なるウィジェットテンプレートには、異なるテンプレートフィールドが対応して設定されてもよく、例えば、
図2に示すように、報知ウィジェットテンプレートは、アプリケーションアイコン、アプリケーション名、時間フィールド、送信者フィールドなどのテンプレートフィールドを含む。実際の適用過程において、ウィジェットテンプレートのインターフェーススタイルおよびテンプレートフィールドは、必要に応じて設定されてもよいが、本実施例はこれを限定しない。
【0027】
一例において、ウィジェットテンプレートには対応するラベルを設定し、ウィジェットテンプレートのラベルと検索キーワードに基づいて、データとマッチングするテンプレートを検出してもよい。例えば、ウィジェットテンプレートのラベルは「報知」を有し、検索キーワードも「報知」であれば、当該ウィジェットテンプレートはマッチングするウィジェットテンプレートである。
【0028】
一例において、検索キーワードに基づいて複数のウィジェットテンプレートが検出された場合、ユーザーにより、検出されたテンプレートのうちから1つのテンプレートを選択してもよい。
【0029】
他の例において、ウィジェットテンプレートにテンプレート優先順位が設定され、検索キーワードが優先順位の高いウィジェットテンプレートのラベルと優先的にマッチングする。マッチングに成功した場合には、検索を続行せず、マッチングした一意的なウィジェットテンプレートが決定される。マッチングに成功しなかった場合には、次の優先順位のウィジェットテンプレートとマッチングする。
【0030】
上記の検索キーワードは、予め設定されてもよいし、ランダムに選定されてもよい。他の実施例において、各抽出フィールドの予め設定された優先順位に基づいて、1つの抽出フィールドを検索キーフィールドとして選択してもよい。
【0031】
本実施例では、優先順位に基づいて検索キーフィールドを決定し、優先順位の高い検索キーフィールドに基づいてウィジェットテンプレートを決定するほど、ユーザーによって指定されたデータに適合するウィジェットテンプレートを検出するのに有利であるため、予め設定された優先順位に基づいて、当該検索フィールドに対応する検索キーワードに基づいて適切なウィジェットテンプレートを検出するのに有利である。
【0032】
なお、現在選択されている検索キーワードに基づいてマッチングするウィジェットテンプレートが検出されない場合には、検索キーワードを再選択してもよい。本実施例において、次の優先順位の検索キーフィールドに対応するフィールド内容を検索キーワードとして選択してもよい。すなわち、優先順位が1番目であるフィールド内容に基づいて検出されない場合には、優先順位が2番目であるフィールド内容に基づいて検出してもよく、現在決定された検索キーワードに基づいてウィジェットテンプレートが検出されることができないのを回避することができる。
【0033】
例えば、データのソースが、優先順位が1番目の抽出フィールドである場合には、フィールド内容「報知」に対応する予め設定された優先順位が1番目であり、「報知」を検索キーワードとして決定される。「報知」に基づいてウィジェットテンプレートが検出されない場合には、優先順位が2番目である抽出フィールドが使用される。アプリケーション名が、優先順位が2番目の抽出フィールドである場合には、フィールド内容「ソーシャルアプリケーション」に対応する予め設定された優先順位が2番目であり、「ソーシャルアプリケーション」が検索キーワードとして決定される。「ソーシャルアプリケーション」に基づいてウィジェットテンプレートが検出されない場合には、優先順位が3番目の抽出フィールドに対応するフィールド内容が検索キーワードとして選択され、マッチングするウィジェットテンプレートが検出されるまでこのように続ける。
【0034】
マッチングするウィジェットテンプレートが検出された後、ステップ104を実行する。
【0035】
ステップ104では、前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成する。
【0036】
いくつかの実施例において、ウィジェットテンプレートとフィールド内容に基づいてウィジェットを生成する。本実施例において、ウィジェットは、ユーザーによって指定されたデータのすべての内容ではなく、フィールド内容に基づいて生成されるため、生成されたウィジェットは、表示情報がより的確で、顧客のニーズをよりよく満たすことができる。
【0037】
いくつかの実施例において、各抽出フィールドから、前記ウィジェットテンプレートにおけるテンプレートフィールドとマッチングする抽出フィールドを検出する。マッチングする抽出フィールドが検出された場合には、マッチングする抽出フィールドに対応するフィールド内容に基づいてテンプレートフィールドの表示内容を取得する。マッチングする抽出フィールドが検出されない場合には、ウィジェットテンプレートから当該テンプレートフィールドを削除して、更新されたウィジェットテンプレートを取得する。更新されたウィジェットテンプレートとテンプレートフィールドの表示内容に基づいて、ウィジェットを生成する。マッチングする抽出フィールドにおいて対応するフィールド内容がない場合には、ウィジェットテンプレートから当該テンプレートフィールドを削除してもよい。
【0038】
例示的に、表2に示すように、報知データにおいて、報知ウィジェットテンプレートの各テンプレートフィールドは、アプリケーション名、時間フィールド、送信者フィールド、および内容フィールドを含む。電子機器は、データのソース、アプリケーション名、送信者、報知の詳細などの各抽出フィールドにおいて、テンプレートフィールドとマッチングする抽出フィールドを検出する。例えば、表2に示すように、テンプレートフィールドにおけるアプリケーション名は抽出フィールドのアプリケーション名とマッチングし、テンプレートフィールドにおける時間フィールドは抽出フィールドの受信時間とマッチングする場合、ウィジェットテンプレートにおけるテンプレートフィールドと抽出フィールドとの間の内容マッピング関係を取得する。
【0039】
【0040】
マッチングする抽出フィールドが検出された場合には、例えば、内容マッピング関係における時間フィールドにおいてマッチングする受信時間がある場合には、受信時間に対応するフィールド内容「9分前」が表示内容となる。
【0041】
マッチングする抽出フィールドが検出されない場合には、ウィジェットテンプレートからテンプレートフィールドを削除し、これにより、更新されたウィジェットテンプレートを取得する。テンプレートフィールドが削除された後、ウィジェットテンプレートにおけるテンプレートフィールドの表示位置が空けられ、電子機器はインターフェースを適応的に調整してインターフェースを見栄えにすることができる。
【0042】
図3に示すように、ウィジェットテンプレートにおける各テンプレートフィールドが表示内容を取得し、または削除された場合、ウィジェット301が生成される。
【0043】
なお、上記の報知テンプレートの例において、表示内容はフィールド内容と同じであるが、表示内容を取得する際に、表示内容をユーザーの閲覧習慣によりよく合うように、フィールド内容をインテリジェントに整理してもよい。例えば、予め設定された表示様式とフィールド内容に基づいて、表示内容を決定する。
【0044】
例えば、時間表示において、電子機器の時間と組み合わせてインテリジェントに判断してもよい。例えば、あるスケジュールのタイムプランがすべて同じ日である場合、スケジュールウィジェットに時間を表示する時、日付表示を削除して時間表示を残す。
【0045】
以下、スケジュールウィジェットを例にすると、ユーザーのウィジェット生成操作が認識され、且つウィジェット生成操作で指定されたデータが日程データである場合には、抽出フィールドに基づいてスケジュールデータにおけるフィールド内容を抽出し、抽出されたフィールド内容は
図3に示したものである。
【0046】
【0047】
上記の抽出されたフィールド内容に基づいて検索キーワードを決定し、検索キーワードに基づいて、マッチングするウィジェットテンプレートを取得し、マッチングするウィジェットテンプレートは
図4に示したものである。そして、抽出された各フィールドから、ウィジェットテンプレートにおけるテンプレートフィールドとマッチングする抽出フィールドを検出し、表4に示したマッピング関係を取得する。
【0048】
【0049】
マッピング関係において、抽出フィールドがNullであり、テンプレートフィールドがNullではない場合には、マッチングする抽出フィールドが検出されないことを示すため、ウィジェットテンプレートからテンプレートフィールドを削除する。例えば、表4に示したアドレスフィールドにおいて、マッチングする抽出フィールドが検出されない場合には、ウィジェットテンプレートからアドレスフィールドを削除する。マッピング関係において、抽出フィールドもテンプレートフィールドもNullではない場合には、マッチングする抽出フィールドが検出されたことを示すため、当該抽出フィールドのフィールド内容をインテリジェントに整理する。例えば、開発者によって予め設定されたフィールド内容を適応的に表示するためのアルゴリズム、又は予め設定されたフィールド内容を表示するための様式により、テンプレートフィールドの表示内容を取得してもよい。
【0050】
例示的には、上記のスケジュールの開始時間が2021年4月1日8:00、上記のスケジュールの終了時間が2021年4月1日9:00であり、開始時間と終了時間の年、月、日の情報が同じであり、かつ年、月、日が電子機器に表示されるため、表示設備の表示内容は、電子機器の時間に併せて適応的に調整されてもよい。表示内容は「本日8:00~9:00」、スケジュールウィジェットテンプレートとフィールド内容に基づいて生成されたウィジェットは、
図5に示したものである。
【0051】
本実施例において、抽出されたフィールドとテンプレートフィールドは完全に1対1で対応する必要がない。ウィジェットテンプレート中にテンプレートフィールドが定義されるが、マッチングするフィールド内容が見つからない場合には、当該テンプレートフィールドの表示内容を減して、ウィジェットテンプレートを適応的に調整してもよい。フィールド内容がテンプレートフィールドよりも多い場合には、余分なフィールド内容を破棄し、電子機器は、ユーザーの習慣によりよく適するように、ウィジェットテンプレートの内容に基づいて適応的に表示してもよい。
【0052】
いくつかの実施例において、ウィジェットテンプレートおよびデータに基づいてウィジェットを生成した後、ユーザーの操作に基づいてユーザーによって指定された表示位置を認識し、表示位置でウィジェットを表示する。例えば、生成されたウィジェットは、ユーザーがジェスチャによりとどまるスペース(デスクトップを含むが、これに限定されない)に配置される。
【0053】
本実施例において、ユーザーは、システムウィジェットライブラリからウィジェットを検出して追加する必要がなく、ユーザーは表示位置を直接指定し、ウィジェットが表示位置で表示されることができる。これにより、操作が簡単でヒューマニゼーションとなり、電子機器の使用に慣れていない人々にとってより友好的である。
【0054】
いくつかの実施例において、前記データ同期方式は、固定的なデータ表示および動態的なデータ表示を含む。ユーザーは、ウィジェットが生成される前に、データ同期方式を設定してもよいし、また、ウィジェットが生成された後に、データ同期方式を設定してもよい。設定されたデータ同期方式は、電子機器上で生成されたすべてのウィジェットに対してもよいし、電子機器上におけるあるウィジェットに対してもよい。本実施例において、ユーザーは、自分のニーズに応じて、動態的なデータ表示または固定的なデータ表示を選択してもよい。これにより、ユーザーは、ウィジェット中に表示される内容が更新されるかどうかをカスタマイズすることができ、ウィジェットの表示内容がさらにユーザーの実際のニーズに適しているものになることができる。
【0055】
いくつかの実施例において、ユーザーによって入力されたデータ同期方式が動態的なデータ表示である場合には、前記データが更新された後、更新されたデータに基づいて、前記ウィジェットの表示内容を更新する。
【0056】
ユーザーによって入力されたデータ同期方式が動態的なデータ表示である場合には、抽出フィールドとテンプレートフィールドとのマッピング関係は、データ関係の関連付けに調整される。フィールド内容が更新された後、ウィジェットはマッピング関係を介して、フィールド内容を取得することにより、更新されたフィールド内容を取得して、最新のフィールドを展示し、すなわち、更新されたデータに基づいてウィジェットの表示内容を更新する。例えば、ウィジェットで表示されている内容は301のように示し、報知の詳細が変更され、送信者が新しいメッセージ、例えば「はい、ありがとう」を送信すると、ウィジェットは、マッピング関係を通じて、変更されたのが内容フィールドであることを決定し、報知の詳細のフィールド内容、すなわち「はい、ありがとう」を抽出し、フィールド内容を表示位置で表示する。また、例えば、現在のウィジェットがスケジュールデータであり、ユーザーによって選択されたデータ同期方式が動態的なデータ表示である場合には、ユーザーによって指定されたスケジュールデータが更新されると、すなわち、スケジュールデータの終了時間が2021年4月1日9:00から2021年4月1日10:00に変更されると、ウィジェットで現在表示されているデータも更新される。
【0057】
ユーザーによって入力されたデータ同期方式が固定的なデータ表示である場合には、抽出フィールドとテンプレートフィールドとのマッピング関係は、コンテンツレベルに調整される。マッピング関係がコンテンツレベルである場合には、フィールド内容が変更された後、ウィジェットは更新されたフィールド内容を取得せず、ウィジェットの表示内容は固定的に表示され、ウィジェットの表示内容を固定するとのユーザーのニーズを満たす。例えば、ウィジェットは、あるチャットAPPからの報知メッセージを固定的に表示し、ウィジェットは、あるメモ帳データを固定的に表示する。
【0058】
本開示の実施例において、ユーザーは簡単でヒューマニゼーションな操作によってウィジェットを作成することができ、作成されたウィジェットはユーザーのデータ表示に対するニーズを満たし、また、ウィジェットはユーザーが電子機器を操作するのを容易にし、電子機器の操作の友好性と使い勝手を向上させることができる。例えば、高齢者にとって、電子機器を操作することはより便利となる。
【0059】
上記の各種方法のステップの区分は、説明を明確にするためのものに過ぎず、実現時に1つのステップにまとめてもよいし、いくつかのステップを分割して複数のステップに分解してもよいが、それらが同じ論理関係を含む限り、それらはいずれも本特許の保護範囲内にある。アルゴリズムまたはプロセスに対して重要ではない変更を追加したり、重要ではないデザインを導入したりしても、アルゴリズムとプロセスのコアデザインを変更しない限り、いずれも本特許の保護の範囲内にある。
【0060】
さらに、本開示の実施例では、ウィジェット生成装置が提供される。
図6に示すように、ウィジェット生成装置は、認識モジュール601、検索モジュール602、及び生成モジュール603を含む。モジュール601は、ウィジェット生成操作が認識された場合、前記ウィジェット生成操作に基づいてユーザーによって指定されたデータを取得するように構成される。検索モジュール602は、前記ユーザーによって指定されたデータに基づいて、検索キーワードを決定し、且つ前記検索キーワードに基づいて、前記データとマッチングするウィジェットテンプレートを検出するように構成される。生成モジュール603は、前記マッチングするウィジェットテンプレートと前記データに基づいてウィジェットを生成するように構成される。
【0061】
いくつかの実施例において、検索モジュール602は、さらに、前記データから予め設定された各抽出フィールドのフィールド内容を抽出するように構成され、前記抽出フィールドの1つを検索キーフィールドとして選択し、前記抽出された検索キーフィールドのフィールド内容を検索キーワードとして使用されるように構成される。
【0062】
いくつかの実施例において、生成モジュール603は、さらに、ウィジェットテンプレートと前記フィールド内容に基づいてウィジェットを生成するように構成される。
【0063】
いくつかの実施例において、生成モジュール603は、さらに、前記各抽出フィールドから、前記ウィジェットテンプレートにおけるテンプレートフィールドとマッチングする抽出フィールドを検出するために、前記マッチングする抽出フィールドが検出された場合、前記マッチングする抽出フィールドと対応するフィールド内容に基づいて、テンプレートフィールドの表示内容を取得するように構成され、前記マッチングする抽出フィールドが検出されない場合、前記ウィジェットテンプレートから、前記テンプレートフィールドを削除して、更新されたウィジェットテンプレートを取得するように構成され、前記更新されたウィジェットテンプレートと前記テンプレートフィールドの表示内容に基づいて、ウィジェットを生成するように構成される。
【0064】
いくつかの実施例において、検索モジュール602は、さらに、前記各フィールド内容に対応する予め設定された優先順位に基づいて、検索キーワードを決定するように構成される。
【0065】
いくつかの実施例において、生成モジュール603は、さらに、前記ユーザーによって入力されたデータ同期方式が動態的なデータ表示の場合には、前記データが更新された後、更新されたデータに基づいて、前記ウィジェットの表示内容を更新するように構成される。ここで、前記データ同期方式は、固定的なデータ表示および動態的なデータ表示を含む。
【0066】
いくつかの実施例において、ウィジェット生成モジュール603は、さらに、ユーザーの操作に基づいて、ユーザーによって指定された表示位置を認識するように構成され、前記表示位置でウィジェットを表示するように構成される。
【0067】
いくつかの実施例において、認識モジュール601でユーザーによって指定されたデータは、メールデータ、メモ帳データ、報知データ、スケジュールデータなどであってもよい。
【0068】
本実施例が上記の実施例に対応する装置の実施例であることは容易に理解でき、本実施例は上記の実施例と協働して実施されることができる。本実施例で述べた関連する技術的詳細は、本実施例でも有効であり、繰り返さないように、ここでは具体的に説明されない。従って、本実施例で述べた関連する技術的詳細も、上記の実施例に適用することができる。
【0069】
なお、本実施例に係る各モジュールはいずれも論理モジュールであり、実際の適用において、論理ユニットは、物理ユニットで、または物理ユニットの一部で、または複数の物理ユニットの組み合わせで実現してもよい。また、本開示の進歩的な部分を強調するように、本開示で提出された技術的課題を解決するための密接に関連しないユニットは、本実施例では導入されていないが、これは、本実施例に他のユニットが存在しないことを示すものではない。
【0070】
さらに、本開示の実施例では、電子機器が提供される。
図7に示すように、電子機器は、少なくとも1つのプロセッサ701と、前記少なくとも1つのプロセッサ701と通信するように接続されたメモリ702とを含む。ここで、前記メモリ702は、前記少なくとも1つのプロセッサ701によって実行可能な命令を記憶し、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサ701によって実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサ701が上記の各実施例に係るウィジェット生成方法を実行させることができる。
【0071】
ここで、メモリとプロセッサはバス方式によって接続され、バスは任意の数の相互接続されたバスとブリッジを含み、バスは1つまたは複数のプロセッサとメモリの様々な回路を共に接続してもよい。バスはまた、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路などの様々な他の回路を共に接続してもよいが、これらはいずれも当分野で周知であるため、本明細書ではこれ以上説明されない。バスインターフェイスは、バスとトランシーバとの間にインターフェイスを提供する。トランシーバは、単一の素子であってもよいし、複数の受信機および送信機のような複数の素子であってもよく、伝送媒体上で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。プロセッサによって処理されたデータは、アンテナを介して無線媒体上で送信され、さらに、アンテナはデータを受信して、かつデータをプロセッサに送信する。
【0072】
プロセッサは、バスの管理と一般的な処理を担当し、タイミング、周辺機器インターフェイス、電圧調整、電源管理、およびその他の制御機能を含む様々な機能も提供してもよい。一方、メモリは、プロセッサが操作を実行する際に使用するデータを記憶するために使用されてもよい。
【0073】
さらに、本出願の実施例では、コンピュータプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される際に、上記の方法の実施例が実現される。
【0074】
すなわち、上記の実施例の方法におけるすべてまたは一部のステップが、プログラムを介して関連するハードウェアを指示して実現してもよく、当該プログラムが記憶媒体に記憶され、1つの設備(シングルチップコンピューター、チップなど)またはプロセッサ(processor)が本開示の各実施例に記載された方法のすべてまたは一部のステップを実行するためのいくつかの命令を含むことは、当業者であれば、理解することができる。一方、上記の記憶媒体は、USBメモリ、外付けハードディスク(Mobile Hard Disk)、読取専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスク等、プログラムコードを記憶可能な他の媒体を含む。
【0075】
上記の各実施例は、本開示を実現するための具体的な実施例に過ぎず、実際の適用において、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態および詳細において様々な変更を行うことができることは、当業者であれば理解することができる。
【国際調査報告】