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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-24
(54)【発明の名称】複数の周波数層を使用した測位
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240117BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240117BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240117BHJP
【FI】
H04W64/00 140
H04W72/0453
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023542693
(86)(22)【出願日】2021-01-15
(85)【翻訳文提出日】2023-08-04
(86)【国際出願番号】 CN2021072035
(87)【国際公開番号】W WO2022151317
(87)【国際公開日】2022-07-21
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジアン, チュアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ジェン, グオゼン
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ジャオフア
(72)【発明者】
【氏名】ウー, ハオ
(72)【発明者】
【氏名】シャオ, ファファ
(72)【発明者】
【氏名】パン, ユー
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
提示されるものは、複数の周波数層を使用した測位のためのシステム、方法、装置、またはコンピュータ可読媒体である。第1の通信デバイスが、第1の複数の周波数層における集約された測位測定のための第1の集約された測位情報を構成してもよい。第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスから、第2の複数の周波数層における集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含む、報告を受信してもよい。第1の集約された測位情報は、第1の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられてもよく、第2の集約された測位情報は、第2の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
第1の通信デバイスによって、第1の複数の周波数層における集約された測位測定のための第1の集約された測位情報を構成することと、
前記第1の通信デバイスによって、第2の通信デバイスから、第2の複数の周波数層における集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含む報告を受信することと
を含み、
前記第1の集約された測位情報は、前記第1の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられ、前記第2の集約された測位情報は、前記第2の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられる、方法。
【請求項2】
前記第1または前記第2の複数の周波数層のうちの一方は、前記第1の複数の周波数層または前記第2の複数の周波数層のうちの他方の周波数層の基準周波数層であり、
前記基準周波数層の測位情報のみが、前記第1の集約された測位情報または前記第2の集約された測位情報として使用される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基準周波数層の測位情報は、
DL基準信号時間差(RSTD)、DL PRS基準信号受信電力(PRS-RSRP)、およびUE受信-伝送(Rx-Tx)時間差の測定のための基準として使用されるべき、ダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)リソースのセット、
前記測定のための前記基準を決定するために使用される、伝送-受信ポイント(TRP)識別子(ID)、1つまたはそれを上回るDL PRSリソースID、またはDL PRSリソースセットID、または
単一周波数ネットワーク(SFN)と、サブキャリア間隔(SCS)のためのスロット番号とを含むタイムスタンプパラメータ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の通信デバイスによって、前記第2の通信デバイスから、前記第1の複数の周波数層のサブセットまたは前記第1の通信デバイスによって構成される第1の複数の測位リソースセット識別子(ID)のサブセットが、前記集約された測位測定報告のために測定されるべきであるというインジケーションを受信すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の集約された測位情報は、
前記第2の複数の周波数層の集約物の最大帯域幅(B)、
前記集約物内の周波数層の最大数(F)、
前記集約物の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理されるms単位のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルの第1の持続時間(N)、または
前記集約物内の周波数層間の位相偏移またはタイミング偏移の最大値または最小値
のうちの少なくとも1つを含むユーザ機器(UE)能力報告を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記Bは、前記第2の複数の周波数層内の周波数層の対間の1つまたはそれを上回る周波数ギャップを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
≦NまたはT≧Tであり、Nは、単一周波数層の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理されるms単位のDL PRSシンボルの第1の持続時間である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の集約された測位情報は、前記第2の複数の周波数層の集約物に関するユーザ機器(UE)能力を含み、前記第2の複数の周波数層の単一周波数層に関するUE能力報告に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
は、Nと、F、B、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されること、
は、Tと、F、B、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されること、または
は、Rと、F、B、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されること
のうちの少なくとも1つであり、
は、前記集約物の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理されるms単位のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルの第1の持続時間であり、
Fは、前記集約物内の周波数層の最大数であり、
Nは、1つの周波数層の測定のためにms単位で秒持続時間(T)毎に処理されるms単位のDL PRSシンボルの第1の持続時間であり、
Bは、前記1つの周波数層の最大帯域幅であり、
は、前記第2の複数の周波数層の集約物の最大帯域幅(B)である、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1または第2の複数の周波数層からの周波数層の集約物のためのミリ秒(ms)単位の時間窓(P)内のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルのms単位の持続時間Kが、Kと、F’、BF’、またはBのうちの少なくとも1つとによって決定され、
Kは、1つの周波数層のPRS処理のためのms単位の時間窓内のDL PRSシンボルのms単位の持続時間であり、
Fは、前記集約物内の周波数層の最大数であり、
F’は、前記集約物内の周波数層の構成済数または前記周波数層の構成済数の関数であり、
F’は、前記集約物の構成済帯域幅、前記構成済帯域幅の関数であり、
Bは、前記1つの周波数層の最大帯域幅である、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
=F ’×Kである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
は、K×(BF’およびBの関数)である、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記基準周波数層は、合計ダウンリンク(DL)基準信号時間差(RSTD)測定周期(TRSTD,Total)またはDL測位基準信号(PRS)基準信号受信電力のための測定周期(TPRS-RSTD,i)のうちの少なくとも一方を計算するために使用され、前記第1または前記第2の複数の周波数層の他方の周波数層は、使用されない、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の通信デバイスによって、前記第2の通信デバイスに、少なくとも、
第1の周波数層において、第1のリソース識別子(ID)を伴う第1の測位基準信号(RS)リソースまたは第1のリソースセットID=Iを伴う第1のリソースセットと、
前記第1の周波数層および前記第2の周波数層が、前記第1の複数の周波数層からのものである第2の周波数層において、前記第1のリソースIDを伴う第2の測位RSリソースまたは前記第1のリソースセットIDを伴うリソースセットと
をスケジューリングするシグナリングを伝送すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のRSリソースまたは前記第1のリソースセットのための帯域幅部分(BWP)IDは、前記第2のRSリソースまたは前記第2のリソースセットのためのものと同一である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
方法であって、
第2の通信デバイスによって、第1の通信デバイスに、第2の複数の周波数層における集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含む報告を伝送すること
を含み、
前記第1の通信デバイスは、第1の複数の周波数層における集約された測位測定のための第1の集約された測位情報を構成し、
前記第1の集約された測位情報は、前記第1の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられ、前記第2の集約された測位情報は、前記第2の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられる、方法。
【請求項17】
命令を記憶する非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1-16のいずれか1項に記載の方法を実施させる、非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
装置であって、
請求項1-16のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成される少なくとも1つのプロセッサ
を備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、限定ではないが、複数の周波数層を使用した測位のためのシステムおよび方法を含む、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
標準化機関である、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、現在、5G新規無線(5G NR)および次世代パケットコアネットワーク(NG-CNまたはNGC)と呼ばれる、新規無線インターフェースを規定する段階にある。5G NRは、3つの主要なコンポーネント、すなわち、5Gアクセスネットワーク(5G-AN)と、5Gコアネットワーク(5GC)と、ユーザ機器(UE)とを有するであろう。異なるデータサービスおよび要件の使用可能性を促進するために、ネットワーク機能とも呼ばれる、5GCの要素が、必要性に従って適合され得るように、ソフトウェアベースであるそれらのうちのいくつかを用いて簡略化されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書に開示される例示的実施形態は、先行技術に提示される問題のうちの1つまたはそれを上回るものに関連する課題を解決すること、および付随の図面と併せて検討されるときに以下の詳細な説明を参照することによって容易に明白な状態となるであろう、付加的特徴を提供することを対象とする。種々の実施形態によると、例示的システム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が、本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態が、限定ではなく、実施例として提示されることを理解されたく、開示される実施形態に対する種々の修正が、本開示の範囲内に留まりながら、行われ得ることが、本開示を熟読する当業者に明白となるであろう。
【0004】
少なくとも1つの側面が、あるシステム、方法、装置、またはコンピュータ可読媒体を対象とする。第1の通信デバイスが、第1の複数の周波数層における集約された測位測定のための第1の集約された測位情報を構成してもよい。第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスから、第2の複数の周波数層における集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含む、報告を受信してもよい。第1の集約された測位情報は、第1の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられてもよく、第2の集約された測位情報は、第2の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられてもよい。
【0005】
いくつかの実施形態では、第1または第2の複数の周波数層のうちの一方は、第1の複数の周波数層または第2の複数の周波数層のうちの他方の周波数層の基準周波数層であってもよい。いくつかの実施形態では、基準周波数層の測位情報のみが、第1の集約された測位情報または第2の集約された測位情報として使用されてもよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、基準周波数層の測位情報は、DL基準信号時間差(RSTD)、DL PRS基準信号受信電力(PRS-RSRP)、およびUE受信-伝送(Rx-Tx)時間差の測定のための基準として使用されるべき、ダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)リソースのセット、測定のための基準を決定するために使用される、伝送-受信ポイント(TRP)識別子(ID)、1つまたはそれを上回るDL PRSリソースID、またはDL PRSリソースセットID、または単一周波数ネットワーク(SFN)と、サブキャリア間隔(SCS)のためのスロット番号とを含む、タイムスタンプパラメータのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスから、第1の複数の周波数層のサブセットまたは第1の通信デバイスによって構成される、第1の複数の測位リソースセット識別子(ID)のサブセットが、集約された測位測定報告のために測定されるべきであるというインジケーションを受信してもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、第2の集約された測位情報は、第2の複数の周波数層の集約物の最大帯域幅(B)、集約物内の周波数層の最大数(F)、集約物の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理される、ms単位のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルの第1の持続時間(N)、または集約物内の周波数層間の位相偏移またはタイミング偏移の最大値または最小値のうちの少なくとも1つを含む、ユーザ機器(UE)能力報告を含んでもよい。
【0009】
いくつかの実施形態では、Bは、第2の複数の周波数層内の周波数層の対間の1つまたはそれを上回る周波数ギャップを含み得る。いくつかの実施形態では、N≦NまたはT≧Tであり、Nは、単一周波数層の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理される、ms単位のDL PRSシンボルの第1の持続時間であってもよい。
【0010】
いくつかの実施形態では、第2の集約された測位情報は、第2の複数の周波数層の集約物に関する、ユーザ機器(UE)能力を含んでもよく、第2の複数の周波数層の単一周波数層に関する、UE能力報告に基づいてもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、Nは、Nと、F、B、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されてもよい、Tは、Tと、F、B、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されてもよい、またはRは、Rと、F、B、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されてもよい。いくつかの実施形態では、Nは、集約物の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理される、ms単位のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルの第1の持続時間であってもよく、Fは、集約物内の周波数層の最大数であってもよく、Nは、1つの周波数層の測定のためにms単位で秒持続時間(T)毎に処理される、ms単位のDL PRSシンボルの第1の持続時間であってもよく、Bは、1つの周波数層の最大帯域幅であってもよく、Bは、第2の複数の周波数層の集約物の最大帯域幅(B)であってもよい。
【0012】
いくつかの実施形態では、第1または第2の複数の周波数層からの周波数層の集約物のためのミリ秒(ms)単位の時間窓(P)内のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルのms単位の持続時間Kが、Kと、F’、BF’、またはBのうちの少なくとも1つとによって決定されてもよい。いくつかの実施形態では、Kは、1つの周波数層のPRS処理のためのms単位の時間窓内のDL PRSシンボルのms単位の持続時間であってもよく、Fは、集約物内の周波数層の最大数であってもよく、F’は、集約物内の周波数層の構成済数または周波数層の構成済数の関数であってもよく、BF’は、集約物の構成済帯域幅、構成済帯域幅の関数であってもよく、Bは、1つの周波数層の最大帯域幅であってもよい。いくつかの実施形態では、K=F’×Kである。いくつかの実施形態では、Kは、K×(BF’およびBの関数)であってもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、基準周波数層は、合計ダウンリンク(DL)基準信号時間差(RSTD)測定周期(TRSTD,Total)またはDL測位基準信号(PRS)基準信号受信電力のための測定周期(TPRS-RSTD,i)のうちの少なくとも一方を計算するために使用されてもよく、第1または第2の複数の周波数層の他方の周波数層は、使用されない場合がある。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1の通信デバイスは、第2の通信デバイスに、少なくとも、第1の周波数層において、第1のリソース識別子(ID)を伴う第1の測位基準信号(RS)リソースまたは第1のリソースセットID=Iを伴う第1のリソースセットと、第1の周波数層および第2の周波数層が、第1の複数の周波数層からのものである、第2の周波数層において、第1のリソースIDを伴う第2の測位RSリソース、または第1のリソースセットIDを伴うリソースセットとをスケジューリングする、シグナリングを伝送してもよい。いくつかの実施形態では、第1のRSリソースまたは第1のリソースセットのための帯域幅部分(BWP)IDは、第2のRSリソースまたは第2のリソースセットのためのものと同一であってもよい。
【0015】
少なくとも1つの側面が、あるシステム、方法、装置、またはコンピュータ可読媒体を対象とする。第2の通信デバイスは、第1の通信デバイスに、第2の複数の周波数層における集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含む、報告を伝送してもよい。第1の通信デバイスは、第1の複数の周波数層における集約された測位測定のための第1の集約された測位情報を構成してもよい。第1の集約された測位情報は、第1の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられてもよく、第2の集約された測位情報は、第2の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本ソリューションの種々の例示的実施形態が、以下の図または図面を参照して下記に詳細に説明される。図面は、例証の目的のために提供されるにすぎず、本ソリューションの読者の理解を促進するために、単に本ソリューションの例示的実施形態を描写するにすぎない。したがって、図面は、本ソリューションの範疇、範囲、または可用性の限定と見なされるべきではない。例証の明確化および容易性のために、これらの図面が、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではないことに留意されたい。
【0017】
図1図1は、本開示のある実施形態による、本明細書に開示される技法が実装され得る、例示的セルラー通信ネットワークを図示する。
【0018】
図2図2は、本開示のいくつかの実施形態による、例示的基地局およびユーザ機器デバイスのブロック図を図示する。
【0019】
図3図3は、例証的実施形態による、測位のための同一のリソースセット識別子を伴う、異なるキャリア内で複数のリソースセットをスケジューリングするための、無線通信ノードからのスケジューリンググラントの仕様のブロック図を図示する。
【0020】
図4図4は、例証的実施形態による、サウンディング基準信号(SRS)のアクティブ化または非アクティブ化を測位するための媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)のブロック図を図示する。
【0021】
図5図5は、例証的実施形態による、複数の周波数層間に周波数ギャップを伴う、帯域幅のブロック図を図示する。
【0022】
図6図6は、例証的実施形態による、複数の周波数層を使用した測位の方法のフロー図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0023】
詳細な説明
本ソリューションの種々の例示的実施形態は、当業者が本ソリューションを作製および使用することを可能にするために、付随の図を参照して下記に説明される。当業者に明白となるであろうように、本開示を熟読後、本明細書に説明される実施例への種々の変更または修正が、本ソリューションの範囲から逸脱することなく、行われることができる。したがって、本ソリューションは、本明細書に説明および図示される例示的実施形態および用途に限定されない。加えて、本明細書に開示される方法におけるステップの具体的順序または階層は、例示的アプローチにすぎない。設計選好に基づいて、開示される方法またはプロセスのステップの具体的順序または階層は、本ソリューションの範囲内に留まりながら、再配列されることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法および技法が、種々のステップまたは行為をサンプル順序において提示すること、および本ソリューションが、明示的に別様に記載されない限り、提示される具体的順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
1. モバイル通信技術および環境
【0024】
図1は、本開示のある実施形態による、本明細書に開示される技法が実装され得る、例示的無線通信ネットワークおよび/またはシステム100を図示する。以下の議論では、無線通信ネットワーク100は、セルラーネットワークまたは狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)ネットワーク等の任意の無線ネットワークであってもよく、本明細書では「ネットワーク100」と称される。そのような例示的ネットワーク100は、基地局102(以降、「BS102」、無線通信ノードとも称される)と、通信リンク110(例えば、無線通信チャネル)を介して相互と通信し得る、ユーザ機器デバイス104(以降、「UE104」、無線通信デバイスとも称される)と、地理的面積101にオーバーレイする、セルのクラスタ126、130、132、134、136、138、および140とを含む。図1では、BS102およびUE104は、セル126の個別の地理的境界内に含有される。他のセル130、132、134、136、138、および140はそれぞれ、その配分された帯域幅において動作し、適正な無線カバレッジをその意図されるユーザに提供する、少なくとも1つの基地局を含んでもよい。
【0025】
例えば、BS102は、配分されたチャネル伝送帯域幅において動作し、適正なカバレッジをUE104に提供し得る。BS102およびUE104は、それぞれ、ダウンリンク無線フレーム118およびアップリンク無線フレーム124を介して通信してもよい。各無線フレーム118/124は、サブフレーム120/127にさらに分割されてもよく、これは、データシンボル122/128を含んでもよい。本開示では、BS102およびUE104は、本明細書では、概して、本明細書に開示される方法を実践し得る、「通信ノード」の非限定的実施例として説明される。そのような通信ノードは、本ソリューションの種々の実施形態に従って、無線および/または有線通信することが可能であり得る。
【0026】
図2は、本ソリューションのいくつかの実施形態による、無線通信信号(例えば、OFDM/OFDMA信号)を伝送および受信するための例示的無線通信システム200のブロック図を図示する。システム200は、本明細書に詳細に説明される必要はない、既知または従来の動作特徴をサポートするように構成される、コンポーネントおよび要素を含んでもよい。一例証的実施形態では、システム200は、上記に説明されるように、図1の無線通信環境100等の無線通信環境内でデータシンボルを通信(例えば、伝送および受信)するために使用されることができる。
【0027】
システム200は、概して、基地局202(以降、「BS202」)と、ユーザ機器デバイス204(以降、「UE204」)とを含む。BS202は、BS(基地局)送受信機モジュール210と、BSアンテナ212と、BSプロセッサモジュール214と、BSメモリモジュール216と、ネットワーク通信モジュール218とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス220を介して、相互と結合および相互接続される。UE204は、UE(ユーザ機器)送受信機モジュール230と、UEアンテナ232と、UEメモリモジュール234と、UEプロセッサモジュール236とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス240を介して、相互と結合および相互接続される。BS202は、任意の無線チャネルまたは本明細書に説明されるようなデータの伝送のために好適な他の媒体であり得る、通信チャネル250を介して、UE204と通信する。
【0028】
当業者によって理解されるであろうように、システム200はさらに、図2に示されるモジュール以外の任意の数のモジュールを含んでもよい。当業者は、本明細書に開示される実施形態と関連して説明される、種々の例証的ブロック、モジュール、回路、および処理論理が、ハードウェア、コンピュータ可読ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の実践的な組み合わせにおいて実装され得ることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性および互換性を明確に例証するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、それらの機能性の観点から説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存し得る。本明細書に説明される概念に精通する者は、そのような機能性を特定の用途毎に好適な様式で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0029】
いくつかの実施形態によると、UE送受信機230は、本明細書では、それぞれ、アンテナ232に結合される回路網を備える、無線周波数(RF)伝送機と、RF受信機とを含む、「アップリンク」送受信機230と称され得る。デュプレックススイッチ(図示せず)が、代替として、時間デュプレックス方式において、アップリンク伝送機または受信機をアップリンクアンテナに結合してもよい。同様に、いくつかの実施形態によると、BS送受信機210は、本明細書では、それぞれ、アンテナ212に結合される回路網を備える、RF伝送機と、RF受信機とを含む、「ダウンリンク」送受信機210と称され得る。ダウンリンクデュプレックススイッチは、代替として、時間デュプレックス方式において、ダウンリンク伝送機または受信機をダウンリンクアンテナ212に結合してもよい。2つの送受信機モジュール210および230の動作は、ダウンリンク送信機が、ダウンリンクアンテナ212に結合されるのと同時に、アップリンク受信機回路網が、無線伝送リンク250を経由した伝送の受信のためにアップリンクアンテナ232に結合されるように、時間的に協調されてもよい。逆に、2つの送受信機210および230の動作は、アップリンク伝送機が、アップリンクアンテナ232に結合されるのと同時に、ダウンリンク受信機が、無線伝送リンク250を経由した伝送の受信のためにダウンリンクアンテナ212に結合されるように、時間的に協調されてもよい。いくつかの実施形態では、デュプレックス方向の変化間に、最小限の保護時間を伴う近接時間同期が存在する。
【0030】
UE送受信機230および基地局送受信機210は、無線データ通信リンク250を介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る、好適に構成されたRFアンテナ配列212/232と協働するように構成される。いくつかの例証的実施形態では、UE送受信機210および基地局送受信機210は、ロングタームエボリューション(LTE)および新興の5G規格および同等物等の産業規格をサポートするように構成される。しかしながら、本開示が、必ずしも、特定の規格および関連付けられたプロトコルに用途が限定されないことを理解されたい。むしろ、UE送受信機230および基地局送受信機210は、将来的規格またはその変形例を含む、代替的または付加的な無線データ通信プロトコルをサポートするように構成されてもよい。
【0031】
種々の実施形態によると、BS202は、例えば、進化型ノードB(eNB)、サービングeNB、標的eNB、フェムトステーション、またはピコステーションであってもよい。いくつかの実施形態では、UE204は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス等の種々のタイプのユーザデバイスにおいて具現化されてもよい。プロセッサモジュール214および236は、本明細書に説明される機能を実施するように設計される、汎用目的プロセッサ、連想メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の好適なプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせとともに実装または実現されてもよい。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械、または同等物として実現され得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと併せた1つまたはそれを上回るマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成の組み合わせとして実装されてもよい。
【0032】
さらに、本明細書に開示される実施形態と関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、直接、それぞれ、プロセッサモジュール214および236によって実行される、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、またはそれらの任意の実践的な組み合わせにおいて具現化されてもよい。メモリモジュール216および234は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。本点について、メモリモジュール216および234は、プロセッサモジュール210および230が、それぞれ、メモリモジュール216および234から情報を読み取り、そこに情報を書き込み得るように、それぞれ、プロセッサモジュール210および230に結合されてもよい。メモリモジュール216および234はまた、それらの個別のプロセッサモジュール210および230の中に統合されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリモジュール216および234はそれぞれ、プロセッサモジュール210および230によってそれぞれ実行されるべき命令の実行の間に一時変数または他の介在情報を記憶するための、キャッシュメモリを含んでもよい。メモリモジュール216および234はまた、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によってそれぞれ実行されるべき命令を記憶するための、不揮発性メモリを含んでもよい。
【0033】
ネットワーク通信モジュール218は、概して、基地局送受信機210と、基地局202と通信するように構成される、他のネットワークコンポーネントおよび通信ノードとの間の双方向通信を可能にする、基地局202のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理論理、および/または他のコンポーネントを表す。例えば、ネットワーク通信モジュール218は、インターネットまたはWiMAXトラフィックをサポートするように構成されてもよい。典型的展開では、限定ではないが、ネットワーク通信モジュール218は、基地局送受信機210が、従来のEthernet(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3 Ethernet(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール218は、コンピュータネットワーク(例えば、移動交換局(MSC))への接続のための物理インターフェースを含んでもよい。規定された動作または機能に関して本明細書で使用されるように、用語「~のために構成される(configured for)」、「~するように構成される(configured to)」、およびその活用形は、規定された動作または機能を実施するように物理的に構築される、プログラムされる、フォーマット化される、および/または配列される、デバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、信号等を指す。
【0034】
開放型システム間相互接続(OSI)モデル(本明細書では、「開放型システム間相互接続モデル」と称される)は、他のシステムと相互接続および通信するように開放する、システム(例えば、無線通信デバイス、無線通信ノード)によって使用されるネットワーク通信を定義する、概念的かつ論理的レイアウトである。本モデルは、そのそれぞれが、その上方および下方の層に提供されるサービスの概念的集合を表す、7つサブコンポーネントまたは層に分かれる。OSIモデルはまた、論理的ネットワークを定義し、異なる層プロトコルを使用することによって、コンピュータパケット転送を効果的に説明する。OSIモデルはまた、7層OSIモデルまたは7層モデルとも称され得る。いくつかの実施形態では、第1の層が、物理層であってもよい。いくつかの実施形態では、第2の層が、媒体アクセス制御(MAC)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第3の層が、無線リンク制御(RLC)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第4の層が、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第5の層が、無線リソース制御(RRC)層であってもよい。いくつかの実施形態では、第6の層が、非アクセス層(NAS)層またはインターネットプロトコル(IP)層であってもよく、第7の層が、他の層であってもよい。
2. 複数の周波数層を使用した測位のためのシステムおよび方法
【0035】
測位の正確度を改良するために、複数の周波数層内で伝送される、測位基準信号(PRS)が、集約されることができる。1つのシグナリング(例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)または媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE))は、周波数層#x内でリソース識別子(ID)=i、リソースセットID=iを伴う測位基準信号(RS)リソースをスケジューリングし、別の周波数層#y内でID=iを伴う別の測位基準信号(RS)リソースまたはリソースセットをスケジューリングするためのものであってもよい。周波数層#xおよび周波数層#yは、関連付けられてもよい、または同一の周波数層群にあってもよい。
【0036】
UEは、ある帯域に関する、単層PRS処理および集約された周波数層処理の両方に関するUE能力を報告してもよい。単層およびF個の集約された層に関する能力は、いくつかの条件(例えば、NF<N、TF>T)を満たし得る。集約されたFLに関するUE能力または構成済パラメータはまた、単層FLに関するもの(例えば、処理持続時間KF=F’×K)によっても決定されることができる。
【0037】
測位サービスは、屋外または屋内にいるユーザ間で非常に一般的なものであり得る。屋外のシナリオにおいて、GPSが、測位のために使用されることができる。屋内のシナリオにおいて、GPS信号出力は、弱すぎて正確な測位推定を得られない場合がある。これらの欠点を考慮するために、タイミング差ベースの測位ソリューション等の無線依存測位ソリューションが、使用されることができる。しかしながら、測位基準信号の周波数層は、限定された帯域幅を有する単一周波数層内で伝送され、さらに、正確度の限界を引き起こし得る。
A. 異なるキャリア内で複数のリソースセットをスケジューリングするためのスケジューリンググラント
【0038】
測位の正確度を改良するために、測位基準信号(RS)のためにより広い帯域幅が、使用されてもよい。1つのソリューションは、測位RS受信を複数の周波数層内に集約することであり得る。1つの周波数層はまた、サービングセルまたはコンポーネントキャリアであることもできる。非周期的または半永続的測位RSに関して、物理層シグナリング(例えば、DCIまたはMAC CE)が、測位RSをトリガまたはそれをアクティブ化するためのものであり得る。
【0039】
ここで図3を参照すると、描写されるものは、測位のための同一のリソースセット識別子を伴う、異なるキャリア内で複数のリソースセットをスケジューリングするための、無線通信ノードからのスケジューリンググラント305の仕様300のブロック図である。シグナリングオーバーヘッドを節約するために、1つのシグナリング(例えば、DCIまたはMAC CE)が、周波数層#xにおいて、リソースID=iを伴う測位RSリソースまたはリソースセットID=iを伴うリソースセットをスケジューリングするためのものであってもよく、リソースID=iを伴う別の測位RSリソースまたはリソースセットID=iを伴うリソースセットもまた、別の周波数層#y内でのシグナリングによってスケジューリングされてもよい。周波数層#xおよび周波数層#yは、関連付けられてもよい、または同一の周波数層群にあってもよい。
【0040】
言い換えると、単一のシグナリング(例えば、DCIまたはMAC CE)が、周波数層群の全ての周波数層内で複数の測位RSリソースまたはリソースセットをスケジューリングするために使用されることができる。異なる周波数層内の測位RSリソースは、同一のリソースIDを有してもよい。単一のシグナリングによってスケジューリングされる、異なる周波数層内の測位RSリソースセットもまた、同一のリソースセットIDを有してもよい。さらに、シグナリングによってスケジューリングされる、これらの測位RSリソースまたはリソースセットの帯域幅部分(BWP)IDは、同一であってもよい。示されるように、無線通信ノード(例えば、BSまたはgNB)からの1つのスケジューリンググラント(例えば、DCIまたはMAC CE)は、測位のための同一のリソースセットIDを伴う、異なるキャリア内で複数のSRSリソースセットをスケジューリングするためのものであってもよい。
【0041】
ここで図4を参照すると、描写されるものは、サウンディング基準信号(SRS)のアクティブ化または非アクティブ化を測位するための媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)400のブロック図である。測位のための半永続的SRSリソースセットに関して、1つのMAC-CEは、示されるように(例えば、3G GPP TS38.321に基づいて)測位SRSリソースセットをアクティブ化するためのものであってもよい。定常ピア(SP)測位SRSアクティブ化または非アクティブ化MAC CEが、(例えば、表6.2.1-1bに規定されるような)拡張論理チャネル識別子(eLCID)を伴うMACサブヘッダによって識別されてもよい。MAC-CEは、以下のフィールドを伴う可変のサイズを有してもよい。
【0042】
A/Dフィールド405は、示されるSP測位SRSリソースセットをアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し得る。本フィールドは、アクティブ化を示すために1に設定されてもよく、そうではない場合には、本フィールドは、非アクティブ化を示し得る。
【0043】
測位SRSリソースセットのセルIDフィールド410は、サービングセルCiの識別を示し得る。サービングセルCi410は、アクティブ化または非アクティブ化されたSP測位SRSリソースセットiを含有してもよい。Ciフィールド410が、0に設定されている場合、本フィールドはまた、サービングセルの識別も示し得る。サービングセルフィールド410は、存在する場合、リソースIDiフィールドに関する空間関係によって示される、全てのリソースを含有してもよい。フィールドの長さは、5ビットであってもよい。
【0044】
Cフィールド430は、DL-PRSまたはSSBを伴う空間関係リソースIDi445A-Nを除いて、リソースID iに関するフィールド空間関係内に、リソースサービングセルIDフィールド410と、リソースBWP IDフィールド415とを含有する、オクテットが存在するかどうかを示し得る。A/Dフィールド405が、1に設定されているとき、Cフィールド430が、1に設定されている場合、リソースIDiに関するフィールド空間関係内にリソースサービングセルIDフィールド410と、リソースBWP IDフィールド415とを含有する、オクテットが、存在し得る。そうではない場合には、本フィールドが、0に設定されている場合、それらは、存在し得ない。A/Dフィールド405が、0に設定されているとき、Cフィールド430は、常時、それらが存在していない、0に設定されてもよい。
【0045】
SULフィールド435は、MAC CE400が、NULキャリアまたはSULキャリア構成に適用されるかどうかを示し得る。本フィールドは、これがSULキャリア構成に適用されることを示すために1に設定されてもよく、本フィールドは、MAC-CE400がNULキャリア構成に適用されることを示すために0に設定されてもよい。
【0046】
測位SRSリソースセットID Iフィールド440は、アクティブ化または非アクティブ化されることになる、SRS-PosResourceSetId=iによって識別される、SP測位SRSリソースセットを示し得る。本フィールドの長さは、4ビットであってもよい。
【0047】
リソースIDiのためのリソースIdi445A-Nフィールドに関する空間関係は、MAC CEが、アクティブ化のために使用される(例えば、A/Dフィールド405が、1に設定され得る)場合のみに存在し得る。Mは、フィールド測位SRSリソースセットIDによって示される、SP測位SRSリソースセット下で構成される、測位SRSリソースの総数であり得る。F(F0およびF1)フィールドによってその中に示される、リソースIDiのための4つのタイプの空間関係が、存在し得る。リソースIDiのための空間関係内のフィールドは、(例えば、図6.1.3.36-2-6.1.3.36-5に示されるように)リソースIDiのための4つのタイプの空間関係に関するものであり得る。
【0048】
Sフィールド425は、測位SRSリソースセット内の測位SRSリソースiのためのリソースIDiに関するフィールド空間関係が、存在するかどうかを示し得る。本フィールドが、1に設定されている場合、リソースIDiのためのフィールド空間関係は、存在し得、そうではない場合は、それらは、存在しない場合がある。加えて、R予備ビット420が、0に設定されてもよい。
【0049】
したがって、拡張は、MAC CEがまた、いくつかのサービングセルまたはサービングセルCiと関連付けられるCC内で、セットID=iを伴うSRSリソースセットをアクティブ化または非アクティブ化するためのものでもあることであり得る。関連付けが、上位層シグナリング(例えば、RRCシグナリング)または場所管理機能(LMF)によって通知されるシグナリングによって構成されることができる。さらに、関連付けられるサービングセル(キャリアコンポーネント(CC)の群)内のこれらのSRSリソースセットのBWP IDは、同一であることができる。したがって、1つのMAC CEが、CCの群内で同一のセットIDおよび同一のBWP IDを伴う、測位のためのSRSリソースセットをアクティブ化または非アクティブ化するために使用されてもよい。言い換えると、同一のリソースセットIDおよびBWP IDを伴う測位のためのN個のSRSリソースセットが、単一のMAC CEによってアクティブ化または非アクティブ化されることができる。MAC-CEは、単一のSRSリソースセットID、BWP ID、およびCC IDを示し得る。
【0050】
さらなる柔軟性のために、関連付けまたはCC群が、SRSリソースセット毎、またはCC毎、または周波数層毎に構成されることができる。例えば、サービングセル(または周波数層またはCC)Ci内のSRSリソースセットiに関して、CCインデックスの第1の群が、構成されることができる。サービングセル(または周波数層またはCC)Cj内のSRSリソースセットjに関して、CCインデックスの第2の群が、構成されることができる。本表記では、iは、jに等しくなくてもよい、またはCiは、Cjに等しくなくてもよい。例えば、iは、jに等しくなくてもよいが、Ci=Cjである。Ci内のSRSリソースセットiが、スケジューリングされる場合、CCの第1の群内のセットID=iを伴う全てのSRSリソースセットが、スケジューリングおよび伝送されてもよい。Cj=Ci内のSRSリソースセットjが、スケジューリングされる場合、CCの第2の群内のセットID=jを伴う全てのSRSリソースセットが、スケジューリングおよび伝送されてもよい。言い換えると、CC群は、異なるSRSリソースセットのために別個に構成されてもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、CC群は、異なるCCまたは周波数層のために別個に構成されてもよい。サービングセル(または周波数層またはCC)Ciに関して、CCインデックスの第1の群が、構成されることができる。サービングセル(または周波数層またはCC)Cjに関して、CCインデックスの第2の群が、構成されることができる。Ci内のSRSリソースセットiが、スケジューリングされる場合、CCの第1の群内のセットID=iを伴う全てのSRSリソースセットが、スケジューリングおよび伝送されてもよい。Cj内のSRSリソースセットjが、スケジューリングされる場合、CCの第2の群内のセットID=jを伴う全てのSRSリソースセットが、スケジューリングおよび伝送されてもよい。
【0052】
類似のアプローチはまた、ダウンリンク(DL)測位RSを含む、他のRSのためにも使用されることができる。DL測位RSに関して、サービングセルまたはCCは、周波数層によって置換されてもよい。本アプローチに基づいて、1つのスケジューリンググラントが、異なる周波数層またはキャリア内で複数のRSリソースセットをトリガまたはスケジューリングするために使用されてもよい。しかしながら、異なる周波数層またはキャリア内でのサブキャリア間隔が、異なり得る。
【0053】
スケジューリンググラントと各周波数層またはCC内での測位RS伝送との間のタイミングオフセットは、以下のパラメータ、すなわち、周波数層群内の周波数層間の最大または最小サブキャリア間隔と、周波数層群内での測位RS伝送のために構成または示されるタイミングオフセット間の最大または最小値とのうちの少なくとも1つに基づき得る。例えば、スロットn内のDCIが、両方ともCC0およびCC1内でセットID iを伴う、2つの測位RSリソースセットをトリガし得る。本場合には、CC0内でRSリソースセットのために構成されるスロットオフセットは、k1であり、CC1内でRSリソースセットのために構成されるスロットオフセットは、k2であってもよい。CC0のサブキャリア間隔は、CC1のものより小さくてもよい。そのような場合には、CC0およびCC1の最小サブキャリア間隔は、DCIと2つのRSリソースセットの伝送との間のタイミングオフセットを決定するために使用されてもよい。それは、CC0のサブキャリア間隔が、k1およびk2の両方の持続時間を決定するために使用され得ることを意味する。
B. UE能力報告
【0054】
UEが帯域bにおける周波数層f内での測位測定をサポートするために、UEは、いくつかのUE能力をネットワーク(例えば、LMFまたはgNB)に報告してもよい。帯域毎のUE能力は、以下のパラメータのうちの1つまたはそれを上回るものを含み得る。
【0055】
UEによってサポートされる最大帯域幅Bが、FR1帯域およびFR2帯域に関して別個に報告されることができる。例えば、最大80MHzが、UEによって、FR1帯域bに関してサポートおよび報告されてもよく、200MHzが、UEによって、FR2帯域bに関してサポートおよび報告されてもよい。
【0056】
DL PRSバッファリング能力パラメータ(例えば、タイプ1またはタイプ2)もまた、報告され得る。タイプ1は、サブスロットまたはシンボルレベルバッファリングであり得る。タイプ2は、スロットレベルバッファリングであり得る。
【0057】
(N,T)値の組み合わせもまた、報告され得る。Nは、UEによってサポートされる、MHz単位の所与の最大帯域幅BのためにTms毎に処理される、ms単位のDL PRSシンボルの持続時間であり得る。msの単位でDL PRSシンボルNの持続時間の間、UEは、UEによってサポートおよび報告されるMHz単位の最大DL PRS帯域幅を仮定して、Tms毎に処理することができる。Tは、例えば、{8、16、20、30、40、80、160、320、640、1,280}msを含み得る。Nは、例えば、{0.125、0.25、0.5、1、2、4、6、8、12、16、20、25、30、32、35、40、45、50}msを含み得る。
【0058】
UEがスロット内で処理し得る、DL PRSリソースの最大数Rもまた、報告され得る。Rは、異なるサブキャリア間隔(SCS)に関して異なり、また、FR1帯域またはFR2帯域に関しても異なり得る。
【0059】
UEは、上記に説明されるように、能力シグナリングを報告し得る。他方では、LMFが、測位RS(PRS)を構成し得る。DL PRS処理能力の目的のために、測位周波数層内の最大PRS周期性に対応する、Pms窓内のDL PRSシンボルの持続時間Kmsは、UEシンボルレベルバッファリング能力を伴うタイプ1持続時間計算によって計算される。
【化1】
UEスロットレベルバッファリング能力を伴うタイプ2持続時間計算
【化2】
式中、Sは、潜在的DL PRSリソースを含有する測位周波数層内におけるPミリ秒窓内のサービングセルのDL PRSの数秘術に基づく、スロットのセットである。タイプ1に関して、
【化3】
が、潜在的PRSシンボルの和集合を網羅し、スロットs内のPRSシンボル占有を決定する、サービングセルのDL PRSの数秘術に基づく、OFDMシンボルの整数に対応する、スロットs内のms単位の最小インターバルであり得る。タイプ2に関して、μが、DL PRSの数秘術であり得る。
【0060】
さらに、(K,P)は、UEが、Pmsの周期を伴う窓内のKmsの持続時間のPRSを処理することになることを意味し得る。KおよびPは、PRS構成に依存し得る。Pが、UE能力Tと同一であると仮定して、K≦UE能力Nである場合、UEは、PRSの全てのKmsの持続時間を処理することができる。しかしながら、K>Nである場合、UEは、窓P内でKmsのPRSを処理することが可能ではあり得ない。例えば、K=2Nである場合、UEは、構成済PRS測定値が、UE能力を超えるため、2P窓内で全てのKmsのPRSを処理し得る。
【0061】
UEがF(F>=1)個の集約された周波数層内での測位測定をサポートするために、UEは、F個の周波数層においてF個の測位RSリソースを同時に受信および測定し得る。単純化および測位測定の正確度のために、F個の周波数層は、1つの周波数帯域内(例えば、帯域b内)にあってもよい。
I.UE処理の複雑性
【0062】
1つの課題は、UEが、帯域fにおいてF個の集約された周波数層内でPRSを同時に処理するとき、UEコストおよびUEの複雑性が、単一周波数層内での処理より高くなり得ることであり得る。したがって、単層PRS処理およびF個の集約された周波数層PRS処理のためのUE能力は、異なり得る。UEは、複数の周波数層を伴って構成されることができるが、1つは、UEによって、所与の時間において構成されることができる。したがって、単層PRS処理およびF個の周波数層処理の両方のためのUE能力は、ネットワーク側およびUE側の両方に関してクリアにされてもよい。
a.単層PRS処理および集約された周波数層に関するUE能力の報告
【0063】
ここで図5を参照すると、描写されるものは、複数の周波数層間に周波数ギャップを伴う、帯域幅500のブロック図である。いくつかの実施形態では、UE能力は、所与の帯域に関して、単層PRS処理およびF個の集約された周波数層処理の両方に関して報告されてもよい。単層PRS処理に関して、UE能力は、前述のようなものであってもよい。複数の集約された周波数層処理に関して、帯域毎のUE能力は、報告され得る以下のパラメータのうちの1つまたはそれを上回るものを含み得る。
【0064】
パラメータは、UEによって、1つを上回る周波数層集約物に関してサポートされる、最大帯域幅Bを識別し得る。本パラメータは、Bより大きい。本パラメータは、2つの周波数層間のギャップ長を含み得る。したがって、Bは、周波数層の帯域幅と、周波数層間のギャップとを含む、サポートされる最大帯域幅UEを示し得る。これは、ギャップを含む全帯域幅もまた、UEが2つの非連続的周波数層間にゼロを追加する場合、UEの複雑性を犠牲にするためであり得る。
【0065】
さらに、パラメータは、2つの周波数層間にギャップ長を含まなくてもよい。したがって、Bは、周波数層間のギャップを考慮することなく、複数の周波数層の帯域幅の和である、UEがサポートし得る、最大帯域幅を示し得る。そのような場合には、UEは、UEが複数の周波数層測定のための逆高速フーリエ変換(IFFT)演算を実施するときにゼロを追加しなくてもよい。
【0066】
本パラメータはまた、周波数層の最大数Fも識別し得る。UEは、最大F個の周波数層のための集約された測定をサポートすることができる。
【0067】
本パラメータはまた、(N,T)値の組み合わせも含み得る。Nは、UEによってサポートされる、MHz単位の所与の最大帯域幅BのためにTms毎に処理される、ms単位のDL PRSシンボルの持続時間であり得る。msの単位におけるDL PRSシンボルNの持続時間の間、UEは、UEによってサポートされ、Bとして報告されるMHz単位の最大DL PRS帯域幅を仮定して、Tms毎に処理することができる。複数の周波数層の集約された測定は、より多くのUEの複雑性およびメモリを犠牲にするため、UE処理能力は、単層のためのものより不十分であり得る。したがって、以下の1つまたはそれを上回る条件、すなわち、N≦NまたはN<N、およびT>=TまたはT>Tが、満たされるべきである。
【0068】
本パラメータは、UEがスロット内で処理し得る、DL PRSリソースの最大数Rを識別し得る。UEは、おそらく、1つの受信機チェーンによって、所与の時間において異なる周波数層内で同時にPRSリソースを測定するため、F個の集約された周波数層内で同時に伝送されるPRSリソースが、1つのPRSリソースとして想定されることができる。加えて、UEが複数の集約された周波数層内で処理し得る、DL PRSリソースの最大数Rは、F個の集約された周波数層のうちの1つにおける、PRSリソースをカウントし得る。複数の周波数層の集約された測定が、より多くのUE複雑性およびメモリを犠牲にするため、UE処理能力は、単層のためのものより不十分であり得る。したがって、R≦RまたはR<Rである。Rが、全ての集約された周波数層内のPRSリソースをカウントする場合、R/F≦RまたはR/F<Rである、またはR≦R×FまたはR<R×Fである、条件が、存在し得る。
【0069】
本パラメータは、集約された周波数層間での位相偏移またはタイミング偏移を識別し得る。集約された周波数層間またはその中での位相偏移またはタイミング偏移は、測位測定の性能に非常に多くの影響を及ぼすため、集約された周波数層の中での位相偏移またはタイミング偏移の1つまたはそれを上回る値が、報告されることができる。報告される位相偏移またはタイミング偏移値は、UEがサポートし得る、最大値または最小値を含み得る。より小さいBまたはF値に関して、周波数層の中での位相偏移(または位相誤差)またはタイミング偏移(またはタイミング誤差)は、位相誤差またはタイミング誤差のUEがUEハードウェアによって容易に制御されるため、より小さくあり得る。しかしながら、より大きいBまたはF値に関して、周波数層の中での位相偏移(または位相誤差)またはタイミング偏移(またはタイミング誤差)は、位相誤差またはタイミング誤差のUEがUEハードウェアによって容易に制御されないため、より大きくあり得る。したがって、複数の位相偏移またはタイミング偏移値が、報告されることができ、その場合、それぞれが1つのF値またはB値に対応している。
【0070】
UEは、処理能力(N,T)が、異なる値Bに関して異なり得るため、1つまたはそれを上回る組み合わせ(B,N,T)を報告し得る。
b.UE能力の部分的報告
【0071】
いくつかの実施形態では、パラメータのうちのいくつかが、報告から省略されてもよい。例えば、FまたはB(または組み合わせ)のみが、UE能力シグナリングによって、複数の集約された周波数層PRS測定のために報告されてもよい。そのような場合には、複数の集約された周波数層PRS測定をサポートするためのシグナリング情報を伴わない、UE能力は、以下のうちの1つまたはそれを上回るものとして定義され得る。
【0072】
は、Nと、F、B、およびBのうちの少なくとも1つとに基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、N=N/f(F)またはN=N×f(F)であり、式中、f(x)は、xの関数である。例えば、f(F)=Fであり、そのため、N=N/Fである。別の実施例に関して、f(F)=比率×Fであり、式中、比率は、小数値(例えば、=0.8)である。いくつかの実施形態では、N=f(N,F)である。いくつかの実施形態では、N=N×f(B,B)である。例えば、f(B,B)=B/Bであり、そのため、N=N×B/Bである。いくつかの実施形態では、N=f(N,B,B)である。いくつかの実施形態では、N=N×f(F,B,B)である。いくつかの実施形態では、N=f(F,B,B,N)である。
【0073】
TFは、Tと、F、BF、およびBのうちの少なくとも1つとに基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、TF=T×f(F)である。例えば、f(F)=Fであり、故に、TF=T×Fである。いくつかの実施形態では、TF=f(T,F)である。いくつかの実施形態では、TF=T×f(BF,B)である。例えば、f(BF,B)=BF/Bであり、故に、TF=T×BF/Bである。いくつかの実施形態では、TF=f(BF,B,T)である。いくつかの実施形態では、TF=T×f(F,BF,B)である。いくつかの実施形態では、TF=f(F,BF,B,T)である。
【0074】
は、Rと、F、B、およびBのうちの少なくとも1つとに基づいて決定され得る。いくつかの実施形態では、R=R×f(F)である。いくつかの実施形態では、R=f(F,R)である。いくつかの実施形態では、R=R×f(B,B)である。いくつかの実施形態では、R=f(B,B,R)である。いくつかの実施形態では、R=f(B,B,R)である。いくつかの実施形態では、R=R×f(F,B,B)である。いくつかの実施形態では、R=R×f(F,B,B)である。いくつかの実施形態では、R=f(F,B,B,R)である。
【0075】
上記に事前定義される関係のための主要な原動力は、シグナリングオーバーヘッドを節約することであり得る。UEの複雑性およびコストは、複数の集約された周波数層測定に関してより高いため、単層周波数測定と比較される処理能力は、より低くあり得る。したがって、上記の事前定義された規則に基づいたとしても、処理能力Nは、≦N、またはT≦T、またはR≦Rであり得る。
II.処理計算
a.UE処理能力に関して事前定義された規則
【0076】
いくつかの実施形態では、パラメータのうちのいくつかが、報告から省略され得、UE処理能力に関して事前定義された規則もまた、省略され得る。具体的には、FまたはBが、UE能力シグナリングによって、ある帯域のための複数の集約された周波数層PRS測定に関して報告され得る。そのような場合には、複数の集約された周波数層に関するPmsの窓内のDL PRSシンボルの持続時間Kmsが、Kと、F’、BF’、およびBのうちの少なくとも1つとによって決定されることができる。Kは、単層PRS処理のための任意のPmsの窓内のDL PRSシンボルの持続時間Kmsであり得る。F’は、集約された周波数層の構成済数であり得る。F’は、集約された周波数層の構成済数の関数であり得る。例えば、単一周波数層PRS処理に関して、F’=1であり、複数の集約された周波数層PRS処理に関して、F’=係数(係数>1)である。
【0077】
F’は、周波数層間にギャップを含む場合とそうではない場合がある、複数の集約された周波数層の構成済帯域幅であり得る。BF’は、周波数層間にギャップを含む場合とそうではない場合がある、複数の集約された周波数層の構成済帯域幅の関数であり得る。Bは、上記に述べられるように、UE能力シグナリングによって単一周波数層に関して報告される、最大帯域幅であり得る。したがって、Kは、Kと、F’、BF’、Bのうちの少なくとも1つとの関数であることができる。例えば、K=F’×Kである。別の実施例に関して、K=K×f(BF’,B)(例えば、K=K×BF’/B)である。
III.測定周期仕様
【0078】
複数の周波数層が、測定ギャップおよび処理時間Tが、異なる測位周波数層間に重複を有するときに、測位周波数層i内のPRS測定に関するある測定(例えば、PRS測定およびRRM測定)のために構成されると、合計DL基準信号時間差(RSTD)測定周期TRSTD,Totalは、以下のように定義され得る。
【化4】
本節においてさらに定義されるように、式中、iは、測位周波数層のインデックスであり、Lは、測位周波数層の総数であり、Teffect,iは、測位周波数層i内のPRS-RSTD測定の周期性である。
【0079】
PRS-RSTD,iは、下記に規定されるように、i測位周波数層内でのPRS RSTD測定のための測定周期であり得る。
【化5】
式中、NRXBeam,iは、UE Rxビーム掃引係数であり、CSSFPRS,iは、測位周波数層iに関するキャリア固有のスケーリング係数であり、Nsampleは、PRS RSTDサンプルの数であり、Tlastは、サンプリング時間と、処理時間とを含む、最後のPRS RSTDサンプルのための測定持続時間である。
【化6】
PRS,iとMGRPとの間での最小公倍数である、LPRS,iは、持続時間であり、
【化7】
は、スロット内で構成される測位周波数層i内のDL PRSリソースの最大数であり、N´は、これがスロット内で処理し得る、DL PRSリソースの数に関するUE能力である。それは、R(UEがスロット内で処理し得る、DL PRSリソースの最大数R)であり得る。
【0080】
複数の集約された周波数層測位測定に関して、F個の集約された周波数層が、1つの組み合わせられた周波数層として想定されることができる。そのような場合には、i測位周波数層内でのPRS RSTD測定のために合計DL RSTD測定周期TRSTD,Totalおよび測定周期TPRS-RSTD,iを計算するための上記の公式は、変更されなくてもよい。具体的には、F個の集約された周波数層のうちの1つが、計算および/またはTPRS-RSTD,iのための基準周波数層であることができる。したがって、全ての他の周波数層が、TRSTD,Totalおよび/またはTPRS-RSTD,iの計算のために使用され得ない。
C. 伝送受信ポイント(TRP)識別子(ID)の報告
【0081】
単一周波数層PRS測定において、UEは、基準を決定するために、または測位測定のために、TRP ID(dl-PRS-ID-r16)、PRSリソースID、またはPRSリソースセットIDを報告してもよい。
【0082】
UEは、ネットワークによって、ダウンリンク(DL)PRSリソースのセットが、上位層パラメータnr-DL-PRS-ReferenceInfo-r16内でDL RSTD、DL PRS-RSRP、およびUE Rx-Tx時間差測定のための基準として使用され得ることを示され得る。ネットワークによってUEに対して示される基準はまた、UEによって、上位層パラメータnr-DL-PRS-expectedRSTD-r16およびnr-DL-PRS-expectedRSTD-uncerainty-r16を適用するための方法を決定するためにも使用されることができる。
【0083】
UEは、UEがDL PRSを受信することが予期される度に、基準が示されることを予期し得る。nr-DL-PRS-ReferenceInfo-r16によって提供される本基準は、dl-PRS-ID-r16と、DL PRSリソースセットIDと、随意に、単一のDL PRSリソースIDまたはDL PRSリソースIDのリストとを含んでもよい。UEは、使用されるDL PRSリソースが単一のDL PRSリソースセットに属するという条件が、充足される限り、RSTD測定のための基準を決定するために、異なるDL PRSリソースまたは異なるDL PRSリソースセットを使用し得る。UEが、ネットワークによって示されるものと異なる基準を使用することを選択した場合、UEは、基準を決定するために使用される、dl-PRS-ID-r16、DL PRSリソースID、またはDL PRSリソースセットIDを報告することが予期され得る。
【0084】
UEは、以下のフィールド、すなわち、(a)測定の不確実性の最良推定を提供する、timingQualityValue-r16と、(b)timingQualityValue-r16フィールド内で使用される分解能レベルを規定する、timingQualityResolution-r16とを含む、DL RSTDおよびUE Rx-Tx時間差測定に対応する、品質メトリックを報告するように構成されてもよい。
【0085】
UEは、UEがDL PRSを受信することが予期される、受信されたDLサブフレームタイミングに対する時間差を定義する、上位層パラメータnr-DL-PRS-expectedRSTD-r16と、nr-DL-PRS-expectedRSTD-r16の周囲の検索窓を規定する、DL-PRS-expectedRSTD-uncertainty-r16とを伴って構成されることが予期され得る。
【0086】
上位層パラメータNR-DL-TDOA-SignalMeasurementInformationまたはNR-Multi-RTT-SignalMeasurementInformation内でのDL UE測位測定報告のために、UEは、UE測定DL RSTD、UE Tx-Rx時間差を決定するステップにおいて使用される、DL PRSリソースまたはDL PRSリソースセットと関連付けられる、DL PRSリソースIDまたはDL PRSリソースセットIDを報告するように構成されることができる。
【0087】
DL RSTD、DL PRS-RSRP、およびUE Rx-Tx時間差測定のために、UEは、関連付けられる上位層パラメータnr-TimeStamp-r16を報告することができる。nr-TimeStamp-r16パラメータは、SFNと、サブキャリア間隔のためのスロット番号とを含むことができる。これらの値は、nr-DL-PRS-ReferenceInfo-r16によって提供される、基準に対応し得る。
【0088】
複数の集約された周波数層測位測定および報告のときの場合には、基準の決定、または測位測定、またはタイムスタンプ(nr-TimeStamp-r16)報告のために、UEは、複数の構成済の集約された周波数層のうちの1つの周波数層から、TRP ID(dl-PRS-ID-r16)、PRSリソースID、PRSリソースセットID、またはタイムスタンプのみを報告することができる。すなわち、複数の構成済の集約された周波数層のうちの1つの周波数層が、他のものの基準周波数層として想定されることができる。基準周波数層に対応する、構成済または報告パラメータは、全ての集約されたFLのために使用されることができる。
【0089】
手短に言えば、複数の集約された周波数層測位測定および報告のために、1つの周波数層が、他のものの基準周波数層として構成または事前定義または報告されることができる。基準FLは、1つを上回ることができるが、構成済の集約されたFLの数より少なくあるべきである。
【0090】
UEは、ネットワークによって、基準FL(周波数層)のみからのDL PRSリソースが、DL RSTD、DL PRS-RSRP(基準信号受信電力)の測定、およびUE Rx-Tx時間差測定のための基準として使用され得ることを示され得る。示されるリソースは、全ての集約されたFLのための基準であることができる。
【0091】
UEは、基準を決定するために使用される、基準FLのみからのdl-PRS-ID-r16、DL PRSリソースID、またはDL PRSリソースセットIDを報告してもよい。決定された基準は、全ての集約されたFLのために使用されることができる。UEは、基準FLのみからのタイムスタンプを報告してもよい。タイムスタンプは、全ての集約されたFLのために使用されることができる。
I.優先規則
【0092】
上記に議論されるように、UE能力シグナリングは、UEによってサポートされる、集約された周波数層の最大数および集約された周波数層の最大帯域幅に対応する、FまたはBを含み得る。しかしながら、ネットワークは、集約された周波数層のためのF’個の周波数層または構成済BF’帯域幅を構成してもよく、F’>FまたはBF’>Bである。それは、PRS構成が、多くのUE間で共有される、ブロードキャスト情報であり得るためであり得る。
【0093】
効率的な測位測定を可能にするために、1つのアプローチは、UEに、測定されるF’個の周波数層のサブセットまたは帯域幅BF’のサブセットを決定させることであり得る。ネットワークに測定帯域幅または周波数層を把握させるために、UEは、測定されるF’個の周波数層のサブセットまたは帯域幅BF’のサブセットを報告してもよい。いくつかの実施形態では、UEは、FLの識別子(ID)または識別のリストを報告してもよい。いくつかの実施形態では、UEは、構成済FLと異なるFL内にある、複数のPRSリソースセットIDを報告してもよい。セットIDが、異なるFL間で一意であるため、F’個の周波数層のサブセットは、PRSリソースセットIDのリストによって識別されることができる。具体的には、測位測定毎に、UEは、異なる集約された周波数層からのものである、複数のPRSリソースセットIDを報告してもよい。
【0094】
複数の集約されていない周波数層が、UEに対して構成される場合、UEは、測定結果を測定および報告するために、1つのみのFLを選択してもよい。選択されたFL内の構成済PRSリソースセットまたはリソースまたはTRP(dl-PRS-ID)の数が、UE能力に優る場合、UEは、より低い優先順位を伴うPRSリソースセットまたはリソースまたはTRPをドロップしてもよい。例えば、測位周波数層内において、DL PRSリソースは、UEによって実施されるべき測定のために優先順位の降順においてソートされ得、nr-DL-PRS-ReferenceInfoによって示される基準は、測定のための最高優先度である。
【0095】
以下の優先順位が、想定され得る。周波数層の最大64個のdl-PRS-IDが、優先順位に従ってソートされ得る。周波数層のdl-PRS-IDあたり最大2個のDL PRSリソースセットが、優先順位に従ってソートされ得る。実際の測位構成では、集約された周波数層または集約されていない周波数層のいずれかが、UEに対して構成されることができる。ドロップ規則の定義は、不明瞭であり得る。
【0096】
1つのアプローチは、関連付けられる集約された周波数層を1つの組み合わせられたFLとして想定することであり得る。組み合わせられたFL内の優先規則は、単一のFLと同一であることができる。集約される必要のある複数の層内のPRSリソースまたはリソースセットまたはTRPは、同一の優先順位を有し得る。組み合わせられたFLは、単層FL測定より高いまたは低い優先順位を用いて事前定義されることができる。
【0097】
複数の組み合わせられたFLが、構成される場合、1つのアプローチは、より高い優先順位を伴う専用の組み合わせられたFLを作製することであり得る。いくつかの実施形態では、専用の組み合わせられたFLは、より大きい数のFLまたはより小さい数のFLを有し得る。いくつかの実施形態では、専用の組み合わせられたFLは、より大きい集約された帯域幅またはより小さい集約された帯域幅を有し得る。いくつかの実施形態では、専用の組み合わせられたFLは、FL間でのより小さい位相偏移またはタイミング偏移を有し得る。
D. 複数の周波数層を使用した測位のためのプロセス
【0098】
ここで図6を参照すると、描写されるものは、複数の周波数層を使用した測位の方法600のフロー図である。方法600は、とりわけ、BS102、UE104、BS202、およびUE204等、上記に説明されるコンポーネントのうちのいずれかを使用して実装される、またはそれによって実施され得る。概略的大要において、第1の無線通信デバイスは、集約された測位情報を構成してもよい(605)。第1の無線通信デバイスは、スケジュールを提供してもよい(610)。第2の無線通信デバイスは、スケジュールを受信してもよい(615)。第2の無線通信デバイスは、集約された測位測定を実施してもよい(620)。第2の無線通信デバイスは、報告を伝送してもよい(625)。第1の無線通信デバイスは、報告を受信してもよい(630)。
【0099】
さらに詳細に、第1の無線通信デバイス(例えば、BS102、BS202、およびLMF)は、第1の集約された測位情報を発生、設定、または別様に構成してもよい(605)。第1の集約された測位情報は、周波数層の第1のセット内での第1の集約された測位測定のためのものであってもよい。第1の集約された測位情報は、集約された周波数層に関してF’個の周波数層またはBF’帯域幅を構成するための測位基準信号(PRS)構成を定義、規定、または識別してもよい。第1の集約された測位情報は、周波数層の第1のセットのうちの少なくとも1つと関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、周波数層の第1のセットのうちの少なくとも1つが、第1のセット内の他の(残りの)周波数層のための基準周波数層に対応してもよい、またはそれであってもよい。基準周波数層は、第1の集約された測位測定の計算のために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、基準周波数層の測位情報のみが、第1の集約された測位情報として使用されてもよい。
【0100】
第1の無線通信デバイスは、第2の通信デバイス(例えば、UE104およびUE204)にスケジューリングのためのシグナリングを送信、伝送、または別様に提供してもよい(610)。いくつかの実施形態では、シグナリングは、第1の周波数層内で第1のリソース識別子(ID)を伴う第1の測位基準信号(RS)リソースまたは第1のリソースセットID=Iを伴う第1のリソースセットに関するスケジュールを識別する、またはそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、シグナリングは、第2の周波数層で第1のリソースIDを伴う第2の測位RSリソースまたは第1のリソースセットIDを伴うリソースセットに関するスケジュールを識別する、またはそれを含んでもよい。第1の周波数層および第2の周波数層は、周波数層の第1のセットからのものであってもよい。いくつかの実施形態では、第1のRSリソースまたは第1のリソースセットのための帯域幅部分(BWP)IDは、第2のRSリソースまたは第2のリソースセットのためのものと同一であってもよい。いくつかの実施形態では、第1のRSリソースまたは第1のリソースセットのための帯域幅部分(BWP)IDは、第2のRSリソースセットまたは第2のリソースセットと異なってもよい。
【0101】
第2の無線通信デバイスは、第1の無線通信デバイスからのシグナリングを受信してもよい(615)。シグナリングは、集約された測位測定を実施するために第2の無線通信デバイスをスケジューリングするためのものであってもよい。受信に応じて、第2の無線通信デバイスは、シグナリングを構文解析し、スケジューリングを識別してもよい。識別を用いることで、第2の無線通信デバイスは、スケジューリングに従ってPRSリソースを使用し得る。スケジューリングは、第1の周波数層内における、第1のリソース識別子(ID)を伴う第1の測位基準信号(RS)リソースまたは第1のリソースセットID=Iを伴う第1のリソースセットの使用を規定してもよい。それに応答して、第2の無線通信デバイスは、スケジューリングによって規定されるように、第1の測位基準信号(RS)リソースをアクティブ化してもよい。スケジューリングは、規定されるように、第2の周波数層における、第1のリソースIDを伴う第2の測位RSリソースまたは第1のリソースセットIDを伴うリソースセットの使用を規定してもよい。それに応答して、第2の無線通信デバイスは、規定されるように、第2の測位RSリソースをアクティブ化してもよい。
【0102】
第2の無線通信デバイスは、集約された測位測定を決定、実行、または別様に実施してもよい(620)。構成およびスケジューリングに従って、第2の無線通信デバイスは、周波数層の第2のセット内で第2の集約された測位測定を実施してもよい。第2の集約された測位情報は、第2の無線通信デバイスのための能力シグナリングであってもよい。第2の集約された測位情報は、第2の無線通信デバイスによってサポートされる、集約された周波数層の最大数に対応するF’個の周波数層または集約された周波数層の最大帯域幅に対応する、BF’を定義、規定、または識別してもよい。いくつかの実施形態では、集約された測位測定を実施するステップにおいて、第2の無線通信デバイスは、周波数層毎ベースでUE能力を識別または決定してもよい。いくつかの実施形態では、UE能力は、とりわけ、最大帯域幅(B)、DL PRSバッファリング能力、(N,T)値の組み合わせ、第2の無線通信デバイスによってサポートされるDL PRSリソースの最大数を識別する、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、UE能力は、とりわけ、1つの周波数層集約物に関してサポートされる最大帯域幅、周波数層の最大数、(N,T)値の組み合わせ、スロット内のDL PRSリソースの最大数、および集約された周波数層間の位相偏移またはタイミング偏移を識別する、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、UE能力は、とりわけ、N値、T値、およびR値を識別する、またはそれらを含んでもよい。いくつかの実施形態では、測定を実施するステップにおいて、第2の無線通信デバイスは、とりわけ、受信識別子(TRP ID)、PRSリソースID、またはPRSリソースセットID、および他の関連する情報を読み出す、決定する、または別様に伝送してもよい。
【0103】
第2の無線通信デバイスは、第1の無線通信デバイスに報告を提供、送信、または別様に伝送してもよい(625)。測定から識別された、第2の集約された測位情報を使用して、第1の無線通信デバイスは、報告を決定または発生させ得る。報告は、周波数層の第2のセット内での第2の集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含んでもよい。いくつかの実施形態では、報告を発生させるステップにおいて、第2の無線通信デバイスは、周波数層の第2のセット内で測定された、集約された測位を実施してもよい。いくつかの実施形態では、第2の無線通信デバイスは、第1の無線通信デバイスへの集約された測位測定報告のための測定において使用されるべき、周波数層またはリソースのインジケーションを送信、提供、または別様に伝送してもよい。インジケーションは、周波数層の第1のセットのサブセットまたは測位リソースセット識別子(PRS-ID)のセットのサブセットを識別する、またはそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第2の無線通信デバイスは、第2の集約された測位情報を使用して、インジケーションを発生させてもよい。発生を用いることで、第2の無線通信デバイスは、集約された測位測定報告の一部として、インジケーションを伝送してもよい。
【0104】
周波数層の第1のセットまたは周波数層の第2のセットからの基準周波数層が、(第1の無線通信デバイスまたは第2の無線通信デバイスによって)測位情報を導出するために使用され得る。いくつかの実施形態では、測位情報は、ダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)リソースのセットを識別する、またはそれを含んでもよい。DL PRSリソースのセットが、DL基準信号時間差(RSTD)、DL PRS基準信号受信電力(PRS-RSRP)、およびUE受信-伝送(Rx-Tx)時間差の測定のための基準として使用され得る。いくつかの実施形態では、測位情報は、測定のための基準を決定するために使用される、伝送-受信ポイント(TRP)識別子(ID)、1つまたはそれを上回るDL PRSリソースID、またはDL PRSリソースセットIDを識別する、またはそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、測位情報は、単一周波数ネットワーク(SFN)と、サブキャリア間隔(SCS)のためのスロット番号とを含む、タイムスタンプパラメータを識別する、またはそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、基準周波数層は、合計ダウンリンク(DL)基準信号時間差(RSTD)測定周期(TRSTD,Total)を計算するために使用され得る。いくつかの実施形態では、基準周波数層は、DL測位基準信号(PRS)基準信号受信電力のための測定周期(TPRS-RSTD,i)を計算するために使用され得る。計算するステップでは、第1または第2の複数の周波数層の他方の周波数層は、使用され得ない。
【0105】
いくつかの実施形態では、報告の第2の集約された測位情報は、ユーザ機器(UE)能力報告を識別する、またはそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、UE能力報告は、周波数層の第2のセットの集約物の最大帯域幅(B)を識別する、またはそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、Bは、周波数層の第2のセット内の周波数層の対間の1つまたはそれを上回る周波数ギャップに対応する、またはそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、UE能力報告は、集約物内の周波数層の最大数(F)を識別する、またはそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、UE能力報告は、集約物の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理される、ms単位のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルの第1の持続時間(N)を識別する、またはそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、N≦NまたはT≧Tであり、Nは、単一周波数層の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理される、ms単位のDL PRSシンボルの第1の持続時間であってもよい。いくつかの実施形態では、UE能力報告は、集約物内の周波数層間の位相偏移またはタイミング偏移の最大値または最小値を識別する、またはそれを含んでもよい。
【0106】
いくつかの実施形態では、第2の集約された測位情報は、周波数層の第2のセットの集約物に関する、ユーザ機器(UE)能力を識別する、またはそれを含んでもよい。UE能力は、周波数層の第2のセットの単一周波数層に関する、UE能力報告に基づいてもよい。例えば、基準周波数層は、UE能力報告を決定または発生させるために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、UE能力報告において、Nは、Nと、F、B、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されてもよい。いくつかの実施形態では、Tは、Tと、F、B、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されてもよい。いくつかの実施形態では、Rは、Rと、F、B、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されてもよい。いくつかの実施形態では、Nは、集約物の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理される、ms単位のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルの第1の持続時間であってもよい。いくつかの実施形態では、Fは、集約物内の周波数層の最大数であってもよい。いくつかの実施形態では、Nは、1つの周波数層の測定のためにms単位で秒持続時間(T)毎に処理される、ms単位のDL PRSシンボルの第1の持続時間であってもよい。いくつかの実施形態では、Bは、1つの周波数層の最大帯域幅であってもよい。いくつかの実施形態では、Bは、第2の複数の周波数層の集約物の最大帯域幅(B)であってもよい。
【0107】
いくつかの実施形態では、DL PRSは、集約された測位測定を決定または実施するための基準として使用されてもよい。いくつかの実施形態では、第1または第2の複数の周波数層からの周波数層の集約物のためのミリ秒(ms)単位の時間窓(P)内のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルのms単位の持続時間Kが、Kと、F’、BF’、またはBのうちの少なくとも1つとによって決定されてもよい。いくつかの実施形態では、K=F’k×Kである。いくつかの実施形態では、Kは、K×(BF’およびBの関数)であってもよい。いくつかの実施形態では、Kは、1つの周波数層のPRS処理のためのms単位の時間窓内のDL PRSシンボルのms単位の持続時間であってもよい。いくつかの実施形態では、Fは、集約物内の周波数層の最大数であってもよい。いくつかの実施形態では、F’は、集約物内の周波数層の構成済数または周波数層の構成済数の関数であってもよい。いくつかの実施形態では、BF’は、集約物の構成済帯域幅、構成済帯域幅の関数であってもよい。いくつかの実施形態では、Bは、1つの周波数層の最大帯域幅であってもよい。
【0108】
第1の無線通信デバイスは、第2の無線通信デバイスから報告を受信してもよい(630)。受信に応じて、第1の無線通信デバイスは、報告を構文解析し、第2の集約された測位情報を識別してもよい。報告から、第2の集約された測位情報は、周波数層の第2のセットのうちの少なくとも1つと関連付けられてもよい。第2の集約された測位情報は、周波数層の第2のセットのうちの少なくとも1つと関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、周波数層の第2のセットのうちの少なくとも1つが、第2のセット内の他の(残りの)周波数層のための基準周波数層に対応してもよい、またはそれであってもよい。基準周波数層は、集約された測位測定の計算のために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、基準周波数層の測位情報のみが、第2の集約された測位情報として使用されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の無線通信デバイスは、第2の無線通信デバイスからの集約された測位測定報告のための測定において使用されるべき周波数層またはリソースのインジケーションを読み出す、識別する、または別様に受信してもよい。インジケーションは、周波数層の第1のセットのサブセットまたは測位リソースセット識別子(PRS-ID)のセットのサブセットを識別する、またはそれを含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の無線通信デバイスは、第2の無線通信デバイスからの報告の一部として、インジケーションを受信してもよい。
【0109】
本ソリューションの種々の実施形態が、上記に説明されているが、それらが、限定としてではなく、実施例として提示されているにすぎないことを理解されたい。同様に、種々の略図は、例示的アーキテクチャまたは構成を描写し得、これは、当業者が、本ソリューションの例示的特徴および機能を理解することを可能にするために提供される。しかしながら、そのような当業者は、本ソリューションが、図示される例示的アーキテクチャまたは構成に制限されず、様々な代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装され得ることを理解するであろう。加えて、当業者によって理解されるであろうように、一実施形態の1つまたはそれを上回る特徴は、本明細書に説明される別の実施形態の1つまたはそれを上回る特徴と組み合わせられることができる。したがって、本開示の範疇および範囲は、上記に説明される例示的実施形態のうちのいずれによっても限定されるべきではない。
【0110】
また、「第1」、「第2」等の名称を使用した本明細書における要素の任意の呼称が、概して、それらの要素の数量または順序を限定するものではないことも理解されたい。むしろ、これらの名称は、本明細書では、2つまたはそれを上回る要素または要素のインスタンスを区別する便宜的手段として使用されることができる。したがって、第1および第2の要素の呼称は、2つのみの要素が採用され得ること、または第1の要素がある様式において第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。
【0111】
加えて、当業者は、情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれを使用しても表され得ることを理解するであろう。例えば、上記の説明において参照され得る、例えば、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光場または粒子、またはそれらの任意の組み合わせによって表されることができる。
【0112】
当業者はさらに、本明細書に開示される側面に関連して説明される、種々の例証的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれかが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、またはその2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込む種々の形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュールと称され得る)、またはこれらの技法の任意の組み合わせによって実装され得ることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性を明確に例証するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、それらの機能性の観点から上記に説明されている。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、またはこれらの技法の組み合わせとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。当業者は、説明される機能性を特定の用途毎に種々の方法において実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものではない。
【0113】
さらに、当業者は、本明細書に説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、デバイス、コンポーネント、および回路が、汎用目的プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る、集積回路(IC)内に実装される、またはそれによって実施され得ることを理解するであろう。論理ブロック、モジュール、および回路はさらに、アンテナおよび/または送受信機を含み、ネットワーク内またはデバイス内の種々のコンポーネントと通信することができる。汎用目的プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つまたはそれを上回るマイクロプロセッサ、または任意の他の好適な構成の組み合わせとして実装され、本明細書に説明される機能を実施することができる。
【0114】
ソフトウェアの中に実装される場合、機能は、1つまたはそれを上回る命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されることができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に記憶されるソフトウェアとして実装されることができる。コンピュータ可読媒体は、1つの地理的場所から別のものにコンピュータプログラムまたはコードを転送させることが可能にされ得る任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と、通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、実施例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、または他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。
【0115】
本書では、本明細書で使用されるような用語「モジュール」は、本明細書に説明される関連付けられる機能を実施するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびこれらの要素の任意の組み合わせを指す。加えて、議論の目的のために、種々のモジュールが、離散モジュールとして説明されるが、しかしながら、当業者に明白となるであろうように、2つまたはそれを上回るモジュールが、組み合わせられ、本ソリューションの実施形態に従って関連付けられる機能を実施する、単一モジュールを形成してもよい。
【0116】
加えて、メモリまたは他の記憶装置および通信コンポーネントが、本ソリューションの実施形態において採用されてもよい。明確化の目的のために、上記の説明が、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本ソリューションの実施形態を説明していることを理解されたい。しかしながら、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能性の任意の好適な分布が、本ソリューションを損なうことなく使用され得ることが明白となるであろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実施されるように例証される機能性が、同一の処理論理要素またはコントローラによって実施されてもよい。故に、具体的機能ユニットの呼称は、厳密な論理または物理構造または組織を示すのではなく、説明される機能性を提供するための好適な手段の呼称にすぎない。
【0117】
本開示に説明される実施形態への種々の修正は、当業者に容易に明白となり、本明細書に定義された一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態にも適用されることができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実施形態に限定されることを意図するものではなく、下記の請求項において列挙されるような、本明細書に開示される新規の特徴および原理に一貫する、最も広い範囲を与えられるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-08-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
第1の通信デバイスによって、第1の複数の周波数層における集約された測位測定のための第1の集約された測位情報を構成することと、
前記第1の通信デバイスによって、第2の通信デバイスから、第2の複数の周波数層における集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含む報告を受信することと
を含み、
前記第1の集約された測位情報は、前記第1の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられ、前記第2の集約された測位情報は、前記第2の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられる、方法。
【請求項2】
前記第1または前記第2の複数の周波数層のうちの一方は、前記第1の複数の周波数層または前記第2の複数の周波数層のうちの他方の周波数層の基準周波数層であり、
前記基準周波数層の測位情報のみが、前記第1の集約された測位情報または前記第2の集約された測位情報として使用される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基準周波数層の測位情報は、
DL基準信号時間差(RSTD)、DL PRS基準信号受信電力(PRS-RSRP)、およびUE受信-伝送(Rx-Tx)時間差の測定のための基準として使用されるべき、ダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)リソースのセット、
前記測定のための前記基準を決定するために使用される、伝送-受信ポイント(TRP)識別子(ID)、1つまたはそれを上回るDL PRSリソースID、またはDL PRSリソースセットID、または
単一周波数ネットワーク(SFN)と、サブキャリア間隔(SCS)のためのスロット番号とを含むタイムスタンプパラメータ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の通信デバイスによって、前記第2の通信デバイスから、前記第1の複数の周波数層のサブセットまたは前記第1の通信デバイスによって構成される第1の複数の測位リソースセット識別子(ID)のサブセットが、前記集約された測位測定報告のために測定されるべきであるというインジケーションを受信すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の集約された測位情報は、
前記第2の複数の周波数層の集約物の最大帯域幅(B)、
前記集約物内の周波数層の最大数(F)、
前記集約物の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理されるms単位のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルの第1の持続時間(N)、または
前記集約物内の周波数層間の位相偏移またはタイミング偏移の最大値または最小値
のうちの少なくとも1つを含むユーザ機器(UE)能力報告を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記Bは、前記第2の複数の周波数層内の周波数層の対間の1つまたはそれを上回る周波数ギャップを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
≦NまたはT≧Tであり、Nは、単一周波数層の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理されるms単位のDL PRSシンボルの第1の持続時間である、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の集約された測位情報は、前記第2の複数の周波数層の集約物に関するユーザ機器(UE)能力を含み、前記第2の複数の周波数層の単一周波数層に関するUE能力報告に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
は、Nと、F、B、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されること、
は、Tと、F、B、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されること、または
は、Rと、F、B、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されること
のうちの少なくとも1つであり、
は、前記集約物の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理されるms単位のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルの第1の持続時間であり、
Fは、前記集約物内の周波数層の最大数であり、
Nは、1つの周波数層の測定のためにms単位で秒持続時間(T)毎に処理されるms単位のDL PRSシンボルの第1の持続時間であり、
Bは、前記1つの周波数層の最大帯域幅であり、
は、前記第2の複数の周波数層の集約物の最大帯域幅(B)である、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1または第2の複数の周波数層からの周波数層の集約物のためのミリ秒(ms)単位の時間窓(P)内のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルのms単位の持続時間Kが、Kと、F’、BF’、またはBのうちの少なくとも1つとを使用することによって決定され、
Kは、1つの周波数層のPRS処理のためのms単位の時間窓内のDL PRSシンボルのms単位の持続時間であり、
Fは、前記集約物内の周波数層の最大数であり、
F’は、前記集約物内の周波数層の構成済数または前記周波数層の構成済数の関数であり、
F’は、前記集約物の構成済帯域幅、前記構成済帯域幅の関数であり、
Bは、前記1つの周波数層の最大帯域幅である、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
=F ’×Kである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
は、K×(BF’およびBの関数)である、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記基準周波数層は、合計ダウンリンク(DL)基準信号時間差(RSTD)測定周期(TRSTD,Total)またはDL測位基準信号(PRS)基準信号受信電力のための測定周期(TPRS-RSTD,i)のうちの少なくとも一方を計算するために使用され、前記第1または前記第2の複数の周波数層の他方の周波数層は、使用されない、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の通信デバイスによって、前記第2の通信デバイスに、少なくとも、
第1の周波数層において、第1のリソース識別子(ID)を伴う第1の測位基準信号(RS)リソースまたは第1のリソースセットIDを伴う第1のリソースセットと、
前記第1の周波数層および前記第2の周波数層が、前記第1の複数の周波数層からのものである第2の周波数層において、前記第1のリソースIDを伴う第2の測位RSリソースまたは前記第1のリソースセットIDを伴うリソースセットと
をスケジューリングするシグナリングを伝送すること
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のRSリソースまたは前記第1のリソースセットのための帯域幅部分(BWP)IDは、前記第2のRSリソースまたは前記第2のリソースセットのためのものと同一である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
方法であって、
第2の通信デバイスによって、第1の通信デバイスに、第2の複数の周波数層における集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含む報告を伝送すること
を含み、
前記第1の通信デバイスは、第1の複数の周波数層における集約された測位測定のための第1の集約された測位情報を構成し、
前記第1の集約された測位情報は、前記第1の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられ、前記第2の集約された測位情報は、前記第2の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられる、方法。
【請求項17】
前記第1または前記第2の複数の周波数層のうちの一方は、前記第1の複数の周波数層または前記第2の複数の周波数層のうちの他方の周波数層の基準周波数層であり、
前記基準周波数層の測位情報のみが、前記第1の集約された測位情報または前記第2の集約された測位情報として使用される、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
第1の通信デバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサ
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の複数の周波数層における集約された測位測定のための第1の集約された測位情報を構成することと、
受信機を介して、第2の通信デバイスから、第2の複数の周波数層における集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含む報告を受信することと
を行うように構成されており、
前記第1の集約された測位情報は、前記第1の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられ、前記第2の集約された測位情報は、前記第2の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられる、第1の通信デバイス。
【請求項19】
第2の通信デバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサ
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
伝送機を介して、第1の通信デバイスに、第2の複数の周波数層における集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含む報告を伝送すること
を行うように構成されており、
前記第1の通信デバイスは、第1の複数の周波数層における集約された測位測定のための第1の集約された測位情報を構成し、
前記第1の集約された測位情報は、前記第1の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられ、前記第2の集約された測位情報は、前記第2の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられる、第2の通信デバイス。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
少なくとも1つの側面が、あるシステム、方法、装置、またはコンピュータ可読媒体を対象とする。第2の通信デバイスは、第1の通信デバイスに、第2の複数の周波数層における集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含む、報告を伝送してもよい。第1の通信デバイスは、第1の複数の周波数層における集約された測位測定のための第1の集約された測位情報を構成してもよい。第1の集約された測位情報は、第1の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられてもよく、第2の集約された測位情報は、第2の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられてもよい。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
方法であって、
第1の通信デバイスによって、第1の複数の周波数層における集約された測位測定のための第1の集約された測位情報を構成することと、
上記第1の通信デバイスによって、第2の通信デバイスから、第2の複数の周波数層における集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含む報告を受信することと
を含み、
上記第1の集約された測位情報は、上記第1の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられ、上記第2の集約された測位情報は、上記第2の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられる、方法。
(項目2)
上記第1または上記第2の複数の周波数層のうちの一方は、上記第1の複数の周波数層または上記第2の複数の周波数層のうちの他方の周波数層の基準周波数層であり、
上記基準周波数層の測位情報のみが、上記第1の集約された測位情報または上記第2の集約された測位情報として使用される、
項目1に記載の方法。
(項目3)
上記基準周波数層の測位情報は、
DL基準信号時間差(RSTD)、DL PRS基準信号受信電力(PRS-RSRP)、およびUE受信-伝送(Rx-Tx)時間差の測定のための基準として使用されるべき、ダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)リソースのセット、
上記測定のための上記基準を決定するために使用される、伝送-受信ポイント(TRP)識別子(ID)、1つまたはそれを上回るDL PRSリソースID、またはDL PRSリソースセットID、または
単一周波数ネットワーク(SFN)と、サブキャリア間隔(SCS)のためのスロット番号とを含むタイムスタンプパラメータ
のうちの少なくとも1つを含む、項目2に記載の方法。
(項目4)
上記第1の通信デバイスによって、上記第2の通信デバイスから、上記第1の複数の周波数層のサブセットまたは上記第1の通信デバイスによって構成される第1の複数の測位リソースセット識別子(ID)のサブセットが、上記集約された測位測定報告のために測定されるべきであるというインジケーションを受信すること
を含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記第2の集約された測位情報は、
上記第2の複数の周波数層の集約物の最大帯域幅(B )、
上記集約物内の周波数層の最大数(F)、
上記集約物の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T )毎に処理されるms単位のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルの第1の持続時間(N )、または
上記集約物内の周波数層間の位相偏移またはタイミング偏移の最大値または最小値
のうちの少なくとも1つを含むユーザ機器(UE)能力報告を含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
上記B は、上記第2の複数の周波数層内の周波数層の対間の1つまたはそれを上回る周波数ギャップを含む、項目5に記載の方法。
(項目7)
≦NまたはT ≧Tであり、Nは、単一周波数層の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T)毎に処理されるms単位のDL PRSシンボルの第1の持続時間である、項目5に記載の方法。
(項目8)
上記第2の集約された測位情報は、上記第2の複数の周波数層の集約物に関するユーザ機器(UE)能力を含み、上記第2の複数の周波数層の単一周波数層に関するUE能力報告に基づく、項目1に記載の方法。
(項目9)
は、Nと、F、B 、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されること、
は、Tと、F、B 、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されること、または
は、Rと、F、B 、またはBのうちの少なくとも1つとに従って決定されること
のうちの少なくとも1つであり、
は、上記集約物の測定のためにミリ秒(ms)単位で秒持続時間(T )毎に処理されるms単位のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルの第1の持続時間であり、
Fは、上記集約物内の周波数層の最大数であり、
Nは、1つの周波数層の測定のためにms単位で秒持続時間(T)毎に処理されるms単位のDL PRSシンボルの第1の持続時間であり、
Bは、上記1つの周波数層の最大帯域幅であり、
は、上記第2の複数の周波数層の集約物の最大帯域幅(B )である、
項目8に記載の方法。
(項目10)
上記第1または第2の複数の周波数層からの周波数層の集約物のためのミリ秒(ms)単位の時間窓(P)内のダウンリンク(DL)測位基準信号(PRS)シンボルのms単位の持続時間K が、Kと、F’、B F’ 、またはBのうちの少なくとも1つとによって決定され、
Kは、1つの周波数層のPRS処理のためのms単位の時間窓内のDL PRSシンボルのms単位の持続時間であり、
Fは、上記集約物内の周波数層の最大数であり、
F’は、上記集約物内の周波数層の構成済数または上記周波数層の構成済数の関数であり、
F’ は、上記集約物の構成済帯域幅、上記構成済帯域幅の関数であり、
Bは、上記1つの周波数層の最大帯域幅である、
項目1に記載の方法。
(項目11)
=F ’×Kである、項目10に記載の方法。
(項目12)
は、K×(B F’ およびBの関数)である、項目10に記載の方法。
(項目13)
上記基準周波数層は、合計ダウンリンク(DL)基準信号時間差(RSTD)測定周期(T RSTD,Total )またはDL測位基準信号(PRS)基準信号受信電力のための測定周期(T PRS-RSTD,i )のうちの少なくとも一方を計算するために使用され、上記第1または上記第2の複数の周波数層の他方の周波数層は、使用されない、項目2に記載の方法。
(項目14)
上記第1の通信デバイスによって、上記第2の通信デバイスに、少なくとも、
第1の周波数層において、第1のリソース識別子(ID)を伴う第1の測位基準信号(RS)リソースまたは第1のリソースセットID=Iを伴う第1のリソースセットと、
上記第1の周波数層および上記第2の周波数層が、上記第1の複数の周波数層からのものである第2の周波数層において、上記第1のリソースIDを伴う第2の測位RSリソースまたは上記第1のリソースセットIDを伴うリソースセットと
をスケジューリングするシグナリングを伝送すること
を含む、項目1に記載の方法。
(項目15)
上記第1のRSリソースまたは上記第1のリソースセットのための帯域幅部分(BWP)IDは、上記第2のRSリソースまたは上記第2のリソースセットのためのものと同一である、項目14に記載の方法。
(項目16)
方法であって、
第2の通信デバイスによって、第1の通信デバイスに、第2の複数の周波数層における集約された測位測定のための第2の集約された測位情報を含む報告を伝送すること
を含み、
上記第1の通信デバイスは、第1の複数の周波数層における集約された測位測定のための第1の集約された測位情報を構成し、
上記第1の集約された測位情報は、上記第1の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられ、上記第2の集約された測位情報は、上記第2の複数の周波数層のうちの少なくとも1つと関連付けられる、方法。
(項目17)
命令を記憶する非一過性コンピュータ可読媒体であって、上記命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、上記少なくとも1つのプロセッサに、項目1-16のいずれか1項に記載の方法を実施させる、非一過性コンピュータ可読媒体。
(項目18)
装置であって、
項目1-16のいずれか1項に記載の方法を実施するように構成される少なくとも1つのプロセッサ
を備える、装置。
【国際調査報告】