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特表2024-503353異なる送信電力を使用した物理アップリンク制御チャネル上でのアップリンク制御情報の送信
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-25
(54)【発明の名称】異なる送信電力を使用した物理アップリンク制御チャネル上でのアップリンク制御情報の送信
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/32 20090101AFI20240118BHJP
   H04W 52/14 20090101ALI20240118BHJP
   H04W 52/36 20090101ALI20240118BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240118BHJP
【FI】
H04W52/32
H04W52/14
H04W52/36
H04W72/23
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540623
(86)(22)【出願日】2022-01-13
(85)【翻訳文提出日】2023-06-30
(86)【国際出願番号】 US2022012268
(87)【国際公開番号】W WO2022155300
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】63/136,730
(32)【優先日】2021-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/574,376
(32)【優先日】2022-01-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】モスタファ・コシュネヴィサン
(72)【発明者】
【氏名】イタオ・チェン
(72)【発明者】
【氏名】ジン・スン
(72)【発明者】
【氏名】シャオシア・ジャン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE13
5K067GG08
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための方法、システム、およびデバイスについて説明する。ユーザ機器(UE)は、UEによる物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースにおけるアップリンク制御情報(UCI)の送信をスケジュールするメッセージを受信し得る。UEは、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1の送信受信ポイント(TRP)と第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信し得る。UEはまた、UCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信し得る。UEは、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよび第2のセットに基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
前記UEによる物理アップリンク制御チャネルリソースにおけるアップリンク制御情報の送信をスケジュールするメッセージを受信するステップと、
前記UEが前記物理アップリンク制御チャネルリソースにおける前記アップリンク制御情報を第1の送信受信ポイントと第2の送信受信ポイントの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信するステップと、
前記アップリンク制御情報を前記第1の送信受信ポイントに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよび前記アップリンク制御情報を前記第2の送信受信ポイントに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信するステップと、
前記アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよび前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、前記物理アップリンク制御チャネルリソースにおいて前記アップリンク制御情報を前記第1の送信受信ポイントおよび前記第2の送信受信ポイントに送信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットを含むシグナリングを受信するステップと、
媒体アクセス制御制御要素メッセージに少なくとも部分的に基づいて前記物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットから少なくとも2つの物理アップリンク制御チャネル空間関係情報を選択するステップであって、前記少なくとも2つの物理アップリンク制御チャネル空間関係情報が、第1の物理アップリンク制御チャネル空間関係情報および第2の物理アップリンク制御チャネル空間関係情報を含む、ステップと、
前記少なくとも2つの物理アップリンク制御チャネル空間関係情報に少なくとも部分的に基づいて前記物理アップリンク制御チャネルリソースのための前記アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよび前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
アップリンクビームパラメータのセットが、前記物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットにおいて構成されない、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットに関連付けられたアップリンクビームパラメータのセットを適用するのを控えるステップ
をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットに関連付けられたアップリンクビームパラメータのセットがヌル化される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
アップリンクビームパラメータのセットが、同期信号ブロックパラメータ、チャネル状態情報基準信号パラメータ、もしくはサウンディング基準信号パラメータ、またはそれらの組合せを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記物理アップリンク制御チャネルリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを含む無線リソース制御メッセージを受信するステップであって、前記アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットのうちの各セットが、アップリンク電力制御パラメータセット識別子、物理アップリンク制御チャネル電力インデックス値、経路損失基準信号インデックス値、もしくは閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、ステップ
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
物理アップリンク制御チャネルリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子を含む媒体アクセス制御制御要素メッセージを受信するステップと、
前記物理アップリンク制御チャネルリソース識別子および前記1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子に少なくとも部分的に基づいて前記物理アップリンク制御チャネルリソースのための前記アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットをアクティブ化するステップと
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
物理アップリンク制御チャネル送信に関連付けられた各物理アップリンク制御チャネルリソースが前記無線リソース制御メッセージに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの単一のセットで構成されると決定するステップと、
前記アップリンク電力制御パラメータの単一のセットに少なくとも部分的に基づいて前記アップリンク制御情報を前記第1の送信受信ポイントおよび前記第2の送信受信ポイントに送信するステップと
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
物理アップリンク制御チャネル送信に関連付けられた各物理アップリンク制御チャネルリソースが前記無線リソース制御メッセージに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの複数のセットで構成されると決定するステップであって、前記アップリンク電力制御パラメータの複数のセットが、前記アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよび前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを含む、ステップ
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
第1の物理アップリンク制御チャネル電力インデックス値、第1の経路損失基準信号インデックス値、もしくは第1の閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む前記アップリンク電力制御パラメータの第1のセットを決定するステップと、
前記アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定するステップであって、前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットが、第2の物理アップリンク制御チャネル電力インデックス値、第2の経路損失基準信号インデックス値、もしくは第2の閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、ステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定するステップが、基準信号インデックス値を含むアップリンクビームパラメータのセットに少なくとも部分的に基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定するステップが、無線リソース制御構成に少なくとも部分的に基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記無線リソース制御構成がサービングセルごとであり、各物理アップリンク制御チャネルリソースが前記サービングセルごとに構成される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記無線リソース制御構成がBWPごとであり、各物理アップリンク制御チャネルリソースが前記BWPごとに構成される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記無線リソース制御構成が物理アップリンク制御チャネルリソースごとである、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記アップリンク制御情報を送信するステップが、
前記アップリンク制御情報を送信することに関連付けられた反復数に少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルリソース内ビームホッピング、スロット内反復、またはスロット間反復のうちの1つを介して、前記アップリンク制御情報を前記第1の送信受信ポイントおよび前記第2の送信受信ポイントに送信するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
第1の送信受信ポイントにおけるワイヤレス通信のための方法であって、
ユーザ機器(UE)による物理アップリンク制御チャネルリソースにおけるアップリンク制御情報の送信をスケジュールするメッセージを送信するステップと、
前記UEが前記物理アップリンク制御チャネルリソースにおける前記アップリンク制御情報を前記第1の送信受信ポイントと第2の送信受信ポイントの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を送信するステップと、
前記UEが前記アップリンク制御情報を前記第1の送信受信ポイントに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよび前記UEが前記アップリンク制御情報を前記第2の送信受信ポイントに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを送信するステップと、
前記アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、前記物理アップリンク制御チャネルリソースにおける前記アップリンク制御情報を受信するステップと
を含む方法。
【請求項19】
物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットを送信するステップであって、アップリンクビームパラメータのセットが、前記物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットにおいて構成されない、ステップ
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットの中の前記アップリンクビームパラメータのセットがヌル化される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記アップリンクビームパラメータのセットが、同期信号ブロックパラメータ、チャネル状態情報基準信号パラメータ、もしくはサウンディング基準信号パラメータ、またはそれらの組合せを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記物理アップリンク制御チャネルリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを含む無線リソース制御メッセージを送信するステップであって、前記アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットのうちの各セットが、アップリンク電力制御パラメータセット識別子、物理アップリンク制御チャネル電力インデックス値、経路損失基準信号インデックス値、もしくは閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、ステップ
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
物理アップリンク制御チャネルリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子を含む媒体アクセス制御制御要素メッセージを送信するステップであって、前記媒体アクセス制御制御要素メッセージが、前記物理アップリンク制御チャネルリソース識別子および前記1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子に少なくとも部分的に基づいて前記物理アップリンク制御チャネルリソースのための前記アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットをアクティブ化する、ステップ
をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
物理アップリンク制御チャネルリソースのセットのうちの各物理アップリンク制御チャネルリソースが、前記無線リソース制御メッセージに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの単一のセットで構成される、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
物理アップリンク制御チャネルリソースのセットのうちの各物理アップリンク制御チャネルリソースが、前記無線リソース制御メッセージに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの複数のセットで構成される、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備え、前記メモリが、前記装置に、
前記UEによる物理アップリンク制御チャネルリソースにおけるアップリンク制御情報の送信をスケジュールするメッセージを受信することと、
前記UEが前記物理アップリンク制御チャネルリソースにおける前記アップリンク制御情報を第1の送信受信ポイントと第2の送信受信ポイントの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信することと、
前記アップリンク制御情報を前記第1の送信受信ポイントに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよび前記アップリンク制御情報を前記第2の送信受信ポイントに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信することと、
前記アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよび前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、前記物理アップリンク制御チャネルリソースにおいて前記アップリンク制御情報を前記第1の送信受信ポイントおよび前記第2の送信受信ポイントに送信することと
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶する、装置。
【請求項27】
前記命令が、前記装置に、
物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットを含むシグナリングを受信することと、
媒体アクセス制御制御要素メッセージに少なくとも部分的に基づいて前記物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットから少なくとも2つの物理アップリンク制御チャネル空間関係情報を選択することであって、前記少なくとも2つの物理アップリンク制御チャネル空間関係情報が、第1の物理アップリンク制御チャネル空間関係情報および第2の物理アップリンク制御チャネル空間関係情報を含む、選択することと、
前記少なくとも2つの物理アップリンク制御チャネル空間関係情報に少なくとも部分的に基づいて前記物理アップリンク制御チャネルリソースのための前記アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよび前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定することと
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによってさらに実行可能である、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
アップリンクビームパラメータのセットが、前記物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットにおいて構成されない、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記命令が、前記装置に、
前記物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットに関連付けられたアップリンクビームパラメータのセットを適用するのを控えること
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによってさらに実行可能である、請求項27に記載の装置。
【請求項30】
前記物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットに関連付けられたアップリンクビームパラメータのセットがヌル化される、請求項27に記載の装置。
【請求項31】
アップリンクビームパラメータのセットが、同期信号ブロックパラメータ、チャネル状態情報基準信号パラメータ、もしくはサウンディング基準信号パラメータ、またはそれらの組合せを含む、請求項27に記載の装置。
【請求項32】
前記命令が、前記装置に、
前記物理アップリンク制御チャネルリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを含む無線リソース制御メッセージを受信することであって、前記アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットのうちの各セットが、アップリンク電力制御パラメータセット識別子、物理アップリンク制御チャネル電力インデックス値、経路損失基準信号インデックス値、もしくは閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、受信すること
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによってさらに実行可能である、請求項26に記載の装置。
【請求項33】
前記命令が、前記装置に、
物理アップリンク制御チャネルリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子を含む媒体アクセス制御制御要素メッセージを受信することと、
前記物理アップリンク制御チャネルリソース識別子および前記1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子に少なくとも部分的に基づいて前記物理アップリンク制御チャネルリソースのための前記アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットをアクティブ化することと
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによってさらに実行可能である、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記命令が、前記装置に、
物理アップリンク制御チャネル送信に関連付けられた各物理アップリンク制御チャネルリソースが前記無線リソース制御メッセージに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの単一のセットで構成されると決定することと、
前記アップリンク電力制御パラメータの単一のセットに少なくとも部分的に基づいて前記アップリンク制御情報を前記第1の送信受信ポイントおよび前記第2の送信受信ポイントに送信することと
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによってさらに実行可能である、請求項32に記載の装置。
【請求項35】
前記命令が、前記装置に、
物理アップリンク制御チャネル送信に関連付けられた各物理アップリンク制御チャネルリソースが前記無線リソース制御メッセージに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの複数のセットで構成されると決定することであって、前記アップリンク電力制御パラメータの複数のセットが、前記アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよび前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを含む、決定すること
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによってさらに実行可能である、請求項32に記載の装置。
【請求項36】
前記命令が、前記装置に、
第1の物理アップリンク制御チャネル電力インデックス値、第1の経路損失基準信号インデックス値、もしくは第1の閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む前記アップリンク電力制御パラメータの第1のセットを決定することと、
前記アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定することであって、前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットが、第2の物理アップリンク制御チャネル電力インデックス値、第2の経路損失基準信号インデックス値、もしくは第2の閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、決定することと
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによってさらに実行可能である、請求項26に記載の装置。
【請求項37】
前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定することが、基準信号インデックス値を含むアップリンクビームパラメータのセットに少なくとも部分的に基づく、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定することが、無線リソース制御構成に少なくとも部分的に基づく、請求項36に記載の装置。
【請求項39】
前記無線リソース制御構成がサービングセルごとであり、各物理アップリンク制御チャネルリソースが前記サービングセルごとに構成される、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記無線リソース制御構成が帯域幅パートごとであり、各物理アップリンク制御チャネルリソースが前記帯域幅パートごとに構成される、請求項38に記載の装置。
【請求項41】
前記無線リソース制御構成が物理アップリンク制御チャネルリソースごとである、請求項38に記載の装置。
【請求項42】
前記アップリンク制御情報を送信するための前記命令が、前記装置に、
前記アップリンク制御情報を送信することに関連付けられた反復数に少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルリソース内ビームホッピング、スロット内反復、またはスロット間反復のうちの1つを介して、前記アップリンク制御情報を前記第1の送信受信ポイントおよび前記第2の送信受信ポイントに送信すること
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能である、請求項26に記載の装置。
【請求項43】
第1の送信受信ポイントにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備え、前記メモリが、前記装置に、
ユーザ機器(UE)による物理アップリンク制御チャネルリソースにおけるアップリンク制御情報の送信をスケジュールするメッセージを送信することと、
前記UEが前記物理アップリンク制御チャネルリソースにおける前記アップリンク制御情報を前記第1の送信受信ポイントと第2の送信受信ポイントの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を送信することと、
前記UEが前記アップリンク制御情報を前記第1の送信受信ポイントに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよび前記UEが前記アップリンク制御情報を前記第2の送信受信ポイントに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを送信することと、
前記アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、前記物理アップリンク制御チャネルリソースにおける前記アップリンク制御情報を受信することと
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶する、装置。
【請求項44】
前記命令が、前記装置に、
物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットを送信することであって、アップリンクビームパラメータのセットが、前記物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットにおいて構成されない、送信すること
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによってさらに実行可能である、請求項43に記載の装置。
【請求項45】
前記物理アップリンク制御チャネル空間関係情報のセットの中の前記アップリンクビームパラメータのセットがヌル化される、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記アップリンクビームパラメータのセットが、同期信号ブロックパラメータ、チャネル状態情報基準信号パラメータ、もしくはサウンディング基準信号パラメータ、またはそれらの組合せを含む、請求項44に記載の装置。
【請求項47】
前記命令が、前記装置に、
前記物理アップリンク制御チャネルリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを含む無線リソース制御メッセージを送信することであって、前記アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットのうちの各セットが、アップリンク電力制御パラメータセット識別子、物理アップリンク制御チャネル電力インデックス値、経路損失基準信号インデックス値、もしくは閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、送信すること
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによってさらに実行可能である、請求項44に記載の装置。
【請求項48】
前記命令が、前記装置に、
物理アップリンク制御チャネルリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子を含む媒体アクセス制御制御要素メッセージを送信することであって、前記媒体アクセス制御制御要素メッセージが、前記物理アップリンク制御チャネルリソース識別子および前記1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子に少なくとも部分的に基づいて前記物理アップリンク制御チャネルリソースのための前記アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットをアクティブ化する、送信すること
を行わせるように前記少なくとも1つのプロセッサによってさらに実行可能である、請求項47に記載の装置。
【請求項49】
物理アップリンク制御チャネルリソースのセットのうちの各物理アップリンク制御チャネルリソースが、前記無線リソース制御メッセージに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの単一のセットで構成される、請求項47に記載の装置。
【請求項50】
物理アップリンク制御チャネルリソースのセットのうちの各物理アップリンク制御チャネルリソースが、前記無線リソース制御メッセージに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの複数のセットで構成される、請求項47に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本特許出願は、2021年1月13日に出願された「TRANSMITTING UPLINK CONTROL INFORMATION ON PHYSICAL UPLINK CONTROL CHANNELS USING DIFFERENT TRANSMIT POWERS」と題するKHOSHNEVISANらによる米国仮特許出願第63/136,730号、および2022年1月12日に出願された「TRANSMITTING UPLINK CONTROL INFORMATION ON PHYSICAL UPLINK CONTROL CHANNELS USING DIFFERENT TRANSMIT POWERS」と題するKHOSHNEVISANらによる米国特許出願第17/574,376号の利益を主張し、これらの各々が本出願の譲受人に譲渡される。
【0002】
以下は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、異なるアップリンク送信電力を使用して物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でアップリンク制御情報(UCI)を送信することに関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例は、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、および新無線(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムを含む。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT-S-OFDM)などの技術を採用し得る。
【0004】
ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)として知られていることがある複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、1つもしくは複数の基地局または1つもしくは複数のネットワークアクセスノードを含み得る。UEは、指向性ビームを介したビームフォーミングされた通信を使用して、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でアップリンク制御情報(UCI)を搬送するアップリンクメッセージを送信し得る。たとえば、UEは、PUCCH上でのUCIのビームフォーミングされた通信をサポートするために、複数のアンテナパネルで構成され得る。いくつかの例では、UEは、複数の送信受信ポイント(TRP)(たとえば、アクセスポイント、基地局、または他のUE)とのビームフォーミングされた通信をサポートし得る。UEは、410MHzから7.125GHzまでの周波数を含む周波数範囲1(FR1)(サブ6GHz周波数範囲とも呼ばれる)または24.25GHzから52.6GHzまでの周波数を含む周波数範囲2(FR2)(ミリメートル波(mmW)周波数範囲とも呼ばれる)などの異なる周波数範囲にわたってPUCCH上でのUCIのビームフォーミングされた通信をサポートするように構成され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
説明する技法の様々な態様は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)空間関係情報に関連付けられたビーム情報を定義するかまたはビーム情報をUEに示す必要なしに、複数の送信受信ポイント(TRP)への所与のアップリンク送信(たとえば、アップリンク制御情報(UCI)送信)のためのPUCCH空間関係情報に関連付けられたアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを使用するように、ユーザ機器(UE)であり得る通信デバイスを構成することに関する。いくつかの例では、UEは、PUCCH空間関係情報を記述する情報要素(IE)のリストを受信し得る。UEは、本明細書で説明するようなリストから2つのPUCCH空間関係情報をアクティブ化することによって、アップリンク送信のためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは2つのセットを選択し得る。PUCCH空間関係情報IEはデフォルトフォーマットであってもよいが、PUCCH空間関係情報IEのアップリンクビーム情報部分が周波数範囲1(FR1)におけるアップリンク送信用に構成されず、ヌル値を有することを許容され得るか、またはUEがFR1におけるアップリンク送信用のアップリンクビームパラメータを無視することを許容され得るかのいずれかである。
【0006】
いくつかの他の例では、UEは、PUCCH空間関係情報IEとは別のアップリンク電力制御パラメータセットのリストで構成されてもよく、UEは、本明細書で説明するようなリストから1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセットを選択してもよい。他の例では、FR1における各PUCCHリソースは、アップリンク電力制御パラメータの1つのセットまたは2つのセットで構成されてもよく、UEは、アップリンク電力制御パラメータの1つまたは2つのセットを使用してUCIを伝達してもよい。したがって、UEは、異なるアップリンク電力制御パラメータを使用してPUCCH上でUCIを複数の異なるTRPに送信するための改善をサポートするように構成され得る。説明する技法はまた、電力消費に対する改善をもたらすことができ、いくつかの例では、利益の中でも、より高い信頼性およびより低いレイテンシのアップリンク動作を促進することができる。
【0007】
UEにおけるワイヤレス通信のための方法について説明する。方法は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信するステップと、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信するステップと、UCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信するステップと、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信するステップとを含み得る。
【0008】
UEにおけるワイヤレス通信のための装置について説明する。装置は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、または電気的に)結合されたメモリであって、命令を記憶するメモリとを含み得る。命令は、装置に、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信することと、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信することと、UCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信することと、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信することとを行わせるように少なくとも1つのプロセッサによって実行可能であり得る。
【0009】
UEにおけるワイヤレス通信のための別の装置について説明する。装置は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信するための手段と、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信するための手段と、UCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信するための手段と、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信するための手段とを含み得る。
【0010】
UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体について説明する。コードは、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信することと、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信することと、UCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信することと、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信することとを行うように少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0011】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PUCCH空間関係情報のセットを含むシグナリングを受信することと、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)メッセージに基づいてPUCCH空間関係情報のセットから少なくとも2つのPUCCH空間関係情報を選択することであって、少なくとも2つのPUCCH空間関係情報が、第1のPUCCH空間関係情報および第2のPUCCH空間関係情報を含む、選択することと、少なくとも2つのPUCCH空間関係情報に基づいてPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0012】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクビームパラメータのセットは、PUCCH空間関係情報のセットにおいて構成されないことがある。
【0013】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PUCCH空間関係情報のセットに関連付けられたアップリンクビームパラメータのセットを適用するのを控えるための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0014】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、PUCCH空間関係情報のセットに関連付けられたアップリンクビームパラメータのセットはヌル化され得る。
【0015】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクビームパラメータのセットは、同期信号ブロック(SSB)パラメータ、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)パラメータ、もしくはサウンディング基準信号(SRS)パラメータ、またはそれらの組合せを含む。
【0016】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを含む無線リソース制御(RRC)メッセージを受信することであって、アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットのうちの各セットが、アップリンク電力制御パラメータセット識別子、PUCCH電力インデックス値、PLRSインデックス値、もしくは閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、受信することを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0017】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子を含むMAC-CEメッセージを受信することと、PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子に基づいてPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットをアクティブ化することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0018】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PUCCH送信に関連付けられた各PUCCHリソースがRRCメッセージに基づいてアップリンク電力制御パラメータの単一のセットで構成され得ると決定することと、アップリンク電力制御パラメータの単一のセットに基づいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0019】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PUCCH送信に関連付けられた各PUCCHリソースがRRCメッセージに基づいてアップリンク電力制御パラメータの複数のセットで構成され得ると決定することであって、アップリンク電力制御パラメータの複数のセットが、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを含む、決定することを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0020】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1のPUCCH電力インデックス値、第1のPLRSインデックス値、もしくは第1の閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含むアップリンク電力制御パラメータの第1のセットを決定することと、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに基づいてアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定することであって、アップリンク電力制御パラメータの第2のセットが、第2のPUCCH電力インデックス値、第2のPLRSインデックス値、もしくは第2の閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、決定することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0021】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アップリンク電力制御パラメータの第2のセットが基準信号インデックス値を含むアップリンクビームパラメータのセットに基づき得ると決定するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0022】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、アップリンク電力制御パラメータの第2のセットがRRC構成に基づき得ると決定するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0023】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、RRC構成はサービングセルごとであってもよく、各PUCCHリソースはサービングセルごとに構成されてもよい。
【0024】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、RRC構成はBWPごとであってもよく、各PUCCHリソースはBWPごとに構成されてもよい。
【0025】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、RRC構成はPUCCHリソースごとであってもよい。
【0026】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、UCIを送信することは、UCIを送信することに関連付けられた反復数に基づいて、アップリンク制御チャネルリソース内ビームホッピング、スロット内反復、またはスロット間反復のうちの1つを介して、UCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよい。
【0027】
第1のTRPにおけるワイヤレス通信のための方法について説明する。方法は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを送信するステップと、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を送信するステップと、UEがUCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUEがUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを送信するステップと、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおけるUCIを受信するステップとを含み得る。
【0028】
第1のTRPにおけるワイヤレス通信のための装置について説明する。装置は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、または電気的に)結合されたメモリであって、命令を記憶するメモリとを含み得る。命令は、装置に、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを送信することと、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を送信することと、UEがUCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUEがUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを送信することと、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおけるUCIを受信することとを行わせる少なくとも1つのプロセッサによって実行可能であり得る。
【0029】
第1のTRPにおけるワイヤレス通信のための別の装置について説明する。装置は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを送信するための手段と、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を送信するための手段と、UEがUCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUEがUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを送信するための手段と、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおけるUCIを受信するための手段とを含み得る。
【0030】
第1のTRPにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体について説明する。コードは、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを送信することと、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を送信することと、UEがUCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUEがUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを送信することと、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおけるUCIを受信することとを行うように少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0031】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PUCCH空間関係情報のセットを送信することであって、アップリンクビームパラメータのセットが、PUCCH空間関係情報のセットにおいて構成されないことがある、送信することを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0032】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、PUCCH空間関係情報のセットの中のアップリンクビームパラメータのセットはヌル化され得る。
【0033】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクビームパラメータのセットは、SSBパラメータ、CSI-RSパラメータ、もしくはSRSパラメータ、またはそれらの組合せを含む。
【0034】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを含むRRCメッセージを送信することであって、アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットのうちの各セットが、アップリンク電力制御パラメータセット識別子、PUCCH電力インデックス値、PLRSインデックス値、もしくは閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、送信することを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0035】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子を含むMAC-CEメッセージを送信することであって、MAC-CEメッセージが、PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子に基づいてPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットをアクティブ化する、送信することを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【0036】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、PUCCHリソースのセットのうちの各PUCCHリソースは、RRCメッセージに基づいてアップリンク電力制御パラメータの単一のセットで構成され得る。
【0037】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、PUCCHリソースのセットのうちの各PUCCHリソースは、RRCメッセージに基づいてアップリンク電力制御パラメータの複数のセットで構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本開示の態様による、異なる送信電力を使用して物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でアップリンク制御情報(UCI)を送信することをサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す図である。
図2】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す図である。
図3】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする送信方式の一例を示す図である。
図4】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする送信方式の一例を示す図である。
図5】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする送信方式の一例を示す図である。
図6】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするプロセスフローの一例を示す図である。
図7】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするデバイスのブロック図である。
図8】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするデバイスのブロック図である。
図9】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする通信マネージャのブロック図である。
図10】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするデバイスを含むシステムの図である。
図11】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするデバイスのブロック図である。
図12】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするデバイスのブロック図である。
図13】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする通信マネージャのブロック図である。
図14】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするデバイスを含むシステムの図である。
図15】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする方法を示すフローチャートである。
図16】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする方法を示すフローチャートである。
図17】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする方法を示すフローチャートである。
図18】本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0039】
ワイヤレス通信システムは、ユーザ機器(UE)および基地局などの様々な通信デバイスを含んでもよく、基地局は、ワイヤレス通信サービスをUEに提供し得る。たとえば、そのような基地局は、4Gロングタームエボリューション(LTE)などの第4世代(4G)システムならびに5G新無線(NR)と呼ばれることがある第5世代(5G)システムを含む複数の無線アクセス技術をサポートし得る、次世代ノードB(gNBと呼ばれる)であり得る。ワイヤレス通信システムでは、UEは、指向性ビームを介したビームフォーミングされた通信を使用した様々なアップリンク動作をサポートするために、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上でアップリンク制御情報(UCI)を搬送するアップリンクメッセージを送信し得る。たとえば、UEは、PUCCH上でのUCIのビームフォーミングされた通信をサポートするために、複数のアンテナパネルで構成され得る。UCIは、UEのためのワイヤレス通信サービスを維持または改善するために、フィードバック情報(たとえば、ハイブリッド自動再送要求肯定応答(HARQ-ACK)、スケジューリング情報(たとえば、スケジューリング要求(SR))、もしくはチャネル情報(たとえば、チャネル状態情報(CSI)報告)、またはそれらの任意の組合せ)を含む様々な情報を伝達し得る。
【0040】
ワイヤレス通信システムでは、UEは、たとえば、複数のアンテナパネルを使用して、複数の送信受信ポイント(TRP)とのビームフォーミングされた通信をサポートし得る。TRPは、アクセスポイント、基地局、または別のUEであり得る。UEは、周波数範囲1(FR1)(たとえば、410MHz~7.125GHz)または周波数範囲2(FR2)(たとえば、24.25GHz~52.6GHz)などの異なる周波数範囲にわたって、UCIのビームフォーミングされた通信をサポートするように構成され得る。いくつかの場合、UEはFR2における干渉を受けることがある。FR2における干渉を緩和するために、UEは、より狭い指向性ビームを介したアップリンク送信をサポートし得る。したがって、FR2では、UEは、2つの異なるTRPにPUCCHリソース上でUCIを送信してもよく、PUCCHリソース内の各送信は、異なる指向性ビーム上にある。しかしながら、FR1では、複数のTRPへのアップリンク送信のためのビームホッピングは必要とされない場合がある。
【0041】
UEは、たとえば、情報要素(IE)(たとえば、PUCCH空間関係情報IE)のフォーマットにおいて、無線リソース制御(RRC)構成メッセージの一部であり得るPUCCH空間関係情報で構成され得る。PUCCH空間関係情報IEは、複数のTRPへのPUCCH上でのUCIのアップリンク送信のためにUEが使用し得る、ビーム情報(たとえば、アップリンクビームパラメータのセット)と電力情報(たとえば、アップリンク電力制御パラメータのセット)の両方の指示を含み得る。FR2では、ビーム情報と電力情報の両方は、複数のTRPへのPUCCH上でのUCIの送信に役立ち得る。しかしながら、FR1では、アップリンク送信電力情報は、複数のTRPへのPUCCH上でのUCIの送信のためにUEにとって有用であり得るが、ビーム情報は、UEが複数のTRPにPUCCH上でUCIを送信するのに不要であり得る。したがって、UEによる複数のTRPへのアップリンク送信のためのビーム情報とは別に電力情報をシグナリングするために、FR1において1つまたは複数の機構を有することが望ましい場合がある。
【0042】
本開示の様々な態様は、UEが依然として、ビーム情報を定義するかまたはビーム情報をUEに示す必要なしに、所与のアップリンク送信(たとえば、UCI送信)のためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを使用するように構成され得るように、FR1におけるアップリンク送信用のビーム情報とは別に電力情報をシグナリングすることに関する。いくつかの例では、UEは、PUCCH空間関係情報IEのリストを受信し得る。UEは、たとえばワイヤレス通信システムの中のTRPから制御メッセージ(たとえば、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)メッセージ、ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ、またはRRCメッセージ)を受信したことに基づいてリストから2つのPUCCH空間関係情報をアクティブ化することによって、アップリンク送信のためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは2つのセットを選択し得る。
【0043】
PUCCH空間関係情報IEはデフォルトフォーマットであってもよいが、PUCCH空間関係情報IEのアップリンクビーム情報部分がFR1におけるアップリンク送信用に構成されず、ヌル値を有することを許容され得る(たとえば、アップリンクビーム情報が提供されない)か、またはUEがFR1におけるアップリンク送信用のアップリンクビームパラメータを無視することを許容され得るかのいずれかである。いくつかの他の例では、UEは、PUCCH空間関係情報IEとは別のアップリンク電力制御パラメータセットのリストで構成されてもよく、UEは、リストからのそれぞれのアップリンク電力制御パラメータセットをアクティブ化するという指示を搬送するMAC-CEに基づいて、リストから1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセットを選択してもよい。他の例では、FR1における各PUCCHリソースは、アップリンク電力制御パラメータの1つのセットまたは2つのセットで構成されてもよく、UEは、アップリンク電力制御パラメータの1つまたは2つのセットを使用してUCIを伝達してもよい。UEはまた、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに基づいてアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定し得る。
【0044】
本開示の態様は、特に、以下の潜在的な利点または改善のうちの1つまたは複数を実現するために実装され得る。本開示は、UEの動作に利益および向上をもたらし得る。たとえば、UEによって実行される動作は、FR1における複数のTRPへのUCI送信に改善をもたらし得る。加えて、本開示は、UEの電力節約における改善をもたらし得る。たとえば、UEは、ワイヤレス通信システムにおけるUCIの効率的なアップリンク送信を提供することによって、そのバッテリー寿命を延ばすことができる。
【0045】
本開示の態様について、最初にワイヤレス通信システムの文脈で説明する。本開示の態様について、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することに関する装置図、システム図、およびフローチャートによってさらに示し、それらを参照しながら説明する。
【0046】
図1は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数の基地局105、1つまたは複数のUE115、およびコアネットワーク130を含み得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、LTEネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、またはNRネットワークであり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、低コストで低複雑度のデバイスとの通信、またはそれらの任意の組合せをサポートし得る。
【0047】
基地局105は、ワイヤレス通信システム100を形成するために地理的エリア全体にわたって分散されることがあり、異なる形態におけるまたは異なる能力を有するデバイスであり得る。基地局105およびUE115は、1つまたは複数の通信リンク125を介してワイヤレス通信し得る。各基地局105は、UE115および基地局105が1つまたは複数の通信リンク125を確立し得るカバレージエリア110を提供し得る。カバレージエリア110は、基地局105およびUE115が1つまたは複数の無線アクセス技術による信号の通信をサポートし得る地理的エリアの一例であり得る。
【0048】
UE115は、ワイヤレス通信システム100のカバレージエリア110全体にわたって分散されることがあり、各UE115は、異なる時間において固定もしくはモバイルまたはその両方であり得る。UE115は、異なる形態におけるまたは異なる能力を有するデバイスであり得る。いくつかの例示的なUE115が図1に示されている。本明細書で説明するUE115は、図1に示すように、他のUE115、基地局105、またはネットワーク機器(たとえば、コアネットワークノード、中継デバイス、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノード、または他のネットワーク機器)などの、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0049】
基地局105は、コアネットワーク130と、もしくは互いと、またはその両方と通信し得る。たとえば、基地局105は、1つまたは複数のバックホールリンク120を通じて(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、バックホールリンク120上で(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースを介して)、直接(たとえば、基地局105間で直接)、もしくは間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかで、またはその両方で互いと通信し得る。いくつかの例では、バックホールリンク120は、1つもしくは複数のワイヤレスリンクであり得るか、またはそれらを含み得る。本明細書で説明する基地局105のうちの1つまたは複数は、TRP、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBもしくはギガノードB(そのいずれもgNBと呼ばれることがある)、ホームノードB、ホームeノードB、もしくは他の好適な用語を含み得るか、または当業者によってそのように呼ばれることがある。
【0050】
UE115は、TRP、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の好適な用語を含み得るか、またはそのように呼ばれることがあり、「デバイス」は、例の中でも、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、マルチメディア/エンターテインメントデバイス(たとえば、ラジオ、MP3プレーヤ、またはビデオデバイス)、カメラ、ゲームデバイス、ナビゲーション/測位デバイス(たとえば、GPS(全地球測位システム)、Beidou、GLONASS、もしくはGalileo、または地上ベースのデバイスに基づく、たとえば、GNSS(全地球航法衛星システム)デバイス)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットブック、スマートブック、パーソナルコンピュータ、スマートデバイス、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、仮想現実ゴーグル、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、ドローン、ロボット/ロボティックデバイス、車両、車両デバイス、メーター(たとえば、パーキングメーター、電気メーター、ガスメーター、水道メーター)、モニタ、ガスポンプ、アプライアンス(たとえば、キッチン家電、洗濯機、乾燥機)、ロケーションタグ、医療/ヘルスケアデバイス、インプラント、センサー/アクチュエータ、ディスプレイ、またはワイヤレス媒体もしくはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスなどのパーソナル電子デバイスも含み得るか、またはそのように呼ばれることがある。いくつかの例では、UE115は、例の中でも、アプライアンス、もしくは車両、メーターなどの様々な物品において実装され得る、例の中でも、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、もしくはマシンタイプ通信(MTC)デバイスを含み得るか、またはそのように呼ばれることがある。本明細書で説明するUE115は、図1に示すように、リレーとして働くことがあり得る他のUE115、ならびに、例の中でも、マクロeNBもしくはgNB、スモールセルeNBもしくはgNB、または中継基地局を含む基地局105およびネットワーク機器などの、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0051】
UE115および基地局105は、1つまたは複数のキャリア上で1つまたは複数の通信リンク125を介して互いとワイヤレス通信し得る。「キャリア」という用語は、通信リンク125をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指すことがある。たとえば、通信リンク125のために使用されるキャリアは、所与の無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)のための1つまたは複数の物理レイヤチャネルに従って動作する無線周波数スペクトル帯域の一部分(たとえば、帯域幅パート(BWP))を含み得る。各物理レイヤチャネルは、収集シグナリング(たとえば、同期信号、システム情報)、キャリアに対する動作を協調させる制御シグナリング、ユーザデータ、または他のシグナリングを搬送し得る。ワイヤレス通信システム100は、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作を使用して、UE115との通信をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアおよび1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアで構成され得る。キャリアアグリゲーションは、周波数分割複信(FDD)コンポーネントキャリアと時分割複信(TDD)コンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
【0052】
キャリアは、他のキャリアに対する動作を協調させる収集シグナリングまたは制御シグナリングも有し得る。キャリアは、周波数チャネル(たとえば、発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム地上波無線アクセス(E-UTRA)絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN))に関連付けられることがあり、UE115による発見のためにチャネルラスタに従って配置されることがある。キャリアは、初期収集および接続がキャリアを介してUE115によって行われ得るスタンドアロンモードで動作し得るか、またはキャリアは、接続が(たとえば、同じまたは異なる無線アクセス技術の)異なるキャリアを使用してアンカリングされる非スタンドアロンモードで動作し得る。ワイヤレス通信システム100の中に示されている通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含み得る。キャリアは、(たとえば、FDDモードでは)ダウンリンク通信もしくはアップリンク通信を搬送し得るか、または(たとえば、TDDモードでは)ダウンリンク通信およびアップリンク通信を搬送するように構成され得る。
【0053】
キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅に関連付けられることがあり、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれることがある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリアのためのいくつかの決定された帯域幅のうちの1つ(たとえば、1.4、3、5、10、15、20、40、または80メガヘルツ(MHz))であり得る。ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、基地局105、UE115、またはその両方)は、特定のキャリア帯域幅上の通信をサポートするハードウェア構成を有し得るか、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つのキャリア帯域幅上の通信をサポートするように構成可能であり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア帯域幅に関連付けられたキャリアを介した同時通信をサポートする基地局105またはUE115を含み得る。いくつかの例では、サービスされる各UE115は、キャリア帯域幅の部分(たとえば、サブバンド、BWP)またはすべての上で動作するために構成され得る。
【0054】
キャリア上で送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM)または離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-S-OFDM)などのマルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。MCM技法を採用するシステムでは、リソース要素は、1つのシンボル期間(たとえば、1つの変調シンボルの持続時間)および1つのサブキャリアからなることがあり、ここで、シンボル期間およびサブキャリア間隔は逆関係にある。各リソース要素によって搬送されるビットの数は、変調方式(たとえば、変調方式の次数、変調方式のコーディングレート、またはその両方)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソース要素が多いほど、また変調方式の次数が高いほど、UE115のデータレートは高くなり得る。ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソース、時間リソース、および空間リソース(たとえば、空間レイヤまたはビーム)の組合せを指すことがあり、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信のためのデータレートまたはデータ完全性をさらに高め得る。
【0055】
キャリアに対する1つまたは複数のヌメロロジーがサポートされてもよく、ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(Δf)およびサイクリックプレフィックスを含み得る。キャリアは、同じまたは異なるヌメロロジーを有する1つまたは複数のBWPに分割され得る。いくつかの例では、UE115は複数のBWPで構成され得る。いくつかの例では、キャリアに対する単一のBWPが所与の時間にアクティブであってもよく、UE115のための通信が1つまたは複数のアクティブなBWPに制限されることがある。基地局105またはUE115のための時間間隔は、たとえば、Ts=1/(Δfmax・Nf)秒のサンプリング期間を指すことがある、基本時間単位の倍数単位で表されることがあり、ただし、Δfmaxは最大のサポートされるサブキャリア間隔を表すことがあり、Nfは最大のサポートされる離散フーリエ変換(DFT)サイズを表すことがある。通信リソースの時間間隔は、指定された持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を各々が有する無線フレームに従って編成され得る。各無線フレームは、(たとえば、0から1023に及ぶ)システムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。
【0056】
各フレームは、複数の連続的に番号付けされたサブフレームまたはスロットを含んでもよく、各サブフレームまたはスロットは、同じ持続時間を有してもよい。いくつかの例では、フレームは(たとえば、時間領域において)サブフレームに分割されてもよく、各サブフレームはいくつかのスロットにさらに分割されてもよい。代替として、各フレームは可変数のスロットを含んでもよく、スロットの数はサブキャリア間隔に依存し得る。各スロットは、(たとえば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)いくつかのシンボル期間を含み得る。いくつかの例では、スロットは、1つまたは複数のシンボルを含む複数のミニスロットにさらに分割され得る。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は、1つまたは複数(たとえば、Nf個)のサンプリング期間を含み得る。シンボル期間の持続時間は、サブキャリア間隔または動作の周波数帯域に依存し得る。サブフレーム、スロット、ミニスロット、またはシンボルは、ワイヤレス通信システム100の(たとえば、時間領域における)最小スケジューリング単位であることがあり、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。いくつかの例では、TTI持続時間(たとえば、TTI内のシンボル期間の数)は可変であり得る。追加または代替として、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリング単位は、(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバーストにおいて)動的に選択され得る。
【0057】
物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法のうちの1つまたは複数を使用して、ダウンリンクキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルのための制御領域(たとえば、制御リソースセット(CORESET))は、シンボル期間の数によって定義されることがあり、キャリアのシステム帯域幅またはシステム帯域幅のサブセットに及ぶことがある。1つまたは複数の制御領域(たとえば、CORESET)が、UE115のセットのために構成され得る。たとえば、UE115のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の探索空間セットに従って制御情報について制御領域を監視または探索してもよく、各探索空間セットは、カスケード方式で配置された1つまたは複数のアグリゲーションレベルにおける1つまたは複数の制御チャネル候補を含んでもよい。制御チャネル候補のためのアグリゲーションレベルは、所定のペイロードサイズを有する制御情報フォーマットのための符号化された情報に関連付けられた制御チャネルリソース(たとえば、制御チャネル要素(CCE))の数を指すことがある。探索空間セットは、制御情報を複数のUE115に送るために構成された共通探索空間セットと、制御情報を特定のUE115に送るためのUE固有探索空間セットとを含み得る。
【0058】
各基地局105は、1つまたは複数のセル、たとえば、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、もしくは他のタイプのセル、またはそれらの任意の組合せを介して、通信カバレージを提供し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上での)基地局105との通信のために使用される論理通信エンティティを指すことがあり、近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID)、またはその他)に関連付けられ得る。いくつかの例では、セルはまた、論理通信エンティティが動作する地理的カバレージエリア110または地理的カバレージエリア110の一部分(たとえば、セクタ)を指すことがある。そのようなセルは、基地局105の能力などの様々な要因に応じて、より小さいエリア(たとえば、構造物、構造物のサブセット)からより大きいエリアに及ぶことがある。たとえば、セルは、例の中でも、建物、建物のサブセット、または地理的カバレージエリア110の間のもしくは地理的カバレージエリア110と重複する外部空間であり得るか、またはそれらを含み得る。
【0059】
マクロセルは、一般に、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、マクロセルをサポートするネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115による無制限アクセスを可能にし得る。スモールセルは、マクロセルと比較して低電力の基地局105に関連付けられることがあり、スモールセルは、マクロセルと同じまたはマクロセルとは異なる(たとえば、認可、無認可)周波数帯域において動作することがある。スモールセルは、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115に無制限アクセスを提供してもよく、またはスモールセルとの関連付けを有するUE115(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE115、自宅またはオフィス内のユーザに関連付けられたUE115)に制限付きアクセスを提供してもよい。基地局105は、1つまたは複数のセルをサポートすることができ、1つまたは複数のコンポーネントキャリアを使用して1つまたは複数のセル上での通信をサポートすることもできる。いくつかの例では、キャリアは、複数のセルをサポートすることができ、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、MTC、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB))に従って構成され得る。
【0060】
基地局105は可動であってもよく、したがって、移動する地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、異なる技術に関連付けられた異なる地理的カバレージエリア110は重複することがあるが、異なる地理的カバレージエリア110は同じ基地局105によってサポートされ得る。他の例では、異なる技術に関連付けられた重複する地理的カバレージエリア110は、異なる基地局105によってサポートされ得る。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプの基地局105が同じまたは異なる無線アクセス技術を使用して様々な地理的カバレージエリア110にカバレージを提供する、異種ネットワークを含み得る。
【0061】
ワイヤレス通信システム100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局105は同様のフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局105からの送信は時間的にほぼ整合されることがある。非同期動作の場合、基地局105は異なるフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局105からの送信は、いくつかの例では、時間的に整合されないことがある。本明細書で説明する技法は、同期動作または非同期動作のいずれかに使用され得る。
【0062】
MTCデバイスまたはIoTデバイスなどのいくつかのUE115は、低コストまたは低複雑度のデバイスであってもよく、(たとえば、マシンツーマシン(M2M)通信を介して)マシン間の自動化された通信を提供し得る。M2M通信またはMTCは、人間が介在することなく、デバイスが互いとまたは基地局105と通信することを可能にするデータ通信技術を指すことがある。いくつかの例では、M2M通信またはMTCは、センサーまたはメーターを組み込んで情報を測定またはキャプチャし、そのような情報を利用するかもしくはその情報をアプリケーションプログラムと対話する人間に提示する中央サーバもしくはアプリケーションプログラムにその情報を中継する、デバイスからの通信を含み得る。いくつかのUE115は、情報を収集するか、または機械もしくは他のデバイスの自動化された挙動を可能にするように設計され得る。MTCデバイスの用途の例は、スマートメータリング、インベントリ監視、水位監視、機器監視、ヘルスケア監視、野生生物監視、天候および地質学的事象監視、フリート管理および追跡、リモートセキュリティ検知、物理アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネス課金を含む。一態様では、本明細書で開示する技法は、MTC UEまたはIoT UEに適用可能であり得る。MTC UEまたはIoT UEは、MTC/拡張MTC(CAT-M、Cat M1とも呼ばれるeMTC)UE、NB-IoT(CAT NB1とも呼ばれる)UE、ならびに他のタイプのUEを含み得る。eMTCおよびNB-IoTは、これらの技術から進化し得るかまたはこれらの技術に基づき得る、将来の技術を指すことがある。たとえば、eMTCは、FeMTC(さらなるeMTC)、eFeMTC(拡張されたさらなるeMTC)、およびmMTC(マッシブMTC)を含んでもよく、NB-IoTは、eNB-IoT(拡張NB-IoT)、およびFeNB-IoT(さらなる拡張NB-IoT)を含んでもよい。
【0063】
いくつかのUE115は、半二重通信などの、電力消費を低減する動作モード(たとえば、送信または受信を介した一方向通信をサポートするが、送信および受信を同時にサポートしないモード)を採用するように構成され得る。いくつかの例では、半二重通信は、低減されたピークレートで実行され得る。UE115のための他の電力節約技法は、アクティブな通信に関与していないときに節電ディープスリープモードに入ること、(たとえば、狭帯域通信に従って)限られた帯域幅にわたって動作すること、またはこれらの技法の組合せを含む。たとえば、いくつかのUE115は、キャリア内の、キャリアのガードバンド内の、またはキャリアの外部の定義された部分または範囲(たとえば、サブキャリアまたはリソースブロック(RB)のセット)に関連付けられた狭帯域プロトコルタイプを使用する動作のために構成され得る。
【0064】
ワイヤレス通信システム100は、超高信頼通信もしくは低レイテンシ通信、またはそれらの様々な組合せをサポートするように構成され得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)またはミッションクリティカル通信をサポートするように構成され得る。UE115は、超高信頼、低レイテンシ、またはクリティカル機能(たとえば、ミッションクリティカル機能)をサポートするように設計され得る。超高信頼通信は、プライベート通信またはグループ通信を含んでもよく、ミッションクリティカルプッシュツートーク(MCPTT)、ミッションクリティカルビデオ(MCVideo)、またはミッションクリティカルデータ(MCData)などの、1つまたは複数のミッションクリティカルサービスによってサポートされ得る。ミッションクリティカル機能に対するサポートは、サービスの優先度付けを含んでもよく、ミッションクリティカルサービスは、公共安全または一般的な商業用途のために使用されてもよい。超高信頼、低レイテンシ、ミッションクリティカル、および超高信頼低レイテンシという用語は、本明細書で互換的に使用され得る。
【0065】
いくつかの例では、UE115はまた、デバイスツーデバイス(D2D)通信リンク135上で(たとえば、ピアツーピア(P2P)プロトコルまたはD2Dプロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することが可能であり得る。D2D通信を利用する1つまたは複数のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110内にあり得る。そのようなグループの中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110の外にあるか、または場合によっては基地局105からの送信を受信できないことがある。いくつかの例では、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループの中のあらゆる他のUE115に送信する1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの例では、基地局105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合、D2D通信は、基地局105の関与なしにUE115間で行われる。
【0066】
D2D通信リンク135は、車両(たとえば、UE115)間の、サイドリンク通信チャネルなどの通信チャネルの一例であり得る。いくつかの例では、車両は、ビークルツーエブリシング(V2X)通信、車両間(V2V)通信、またはこれらの何らかの組合せを使用して通信し得る。車両は、交通状態、信号スケジューリング、天候、安全、緊急事態に関連する情報、またはV2Xシステムに関係する任意の他の情報をシグナリングし得る。いくつかの例では、V2Xシステム内の車両は、路側ユニットなどの路側インフラストラクチャと、または車両ネットワーク間(V2N)通信を使用して1つもしくは複数のネットワークノード(たとえば、基地局105)を介してネットワークと、あるいはその両方と通信し得る。
【0067】
コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス許可、追跡、インターネットプロトコル(IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供し得る。コアネットワーク130は、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC)であってもよく、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC)は、アクセスおよびモビリティを管理する少なくとも1つの制御プレーンエンティティ(たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF))と、パケットをルーティングするか、または外部ネットワークに相互接続する少なくとも1つのユーザプレーンエンティティ(たとえば、サービングゲートウェイ(S-GW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)、またはユーザプレーン機能(UPF))とを含み得る。制御プレーンエンティティは、コアネットワーク130に関連付けられた基地局105によってサービスされるUE115のためのモビリティ、認証、およびベアラ管理などの、非アクセス層(NAS)機能を管理し得る。ユーザIPパケットは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供し得るユーザプレーンエンティティを通じて転送され得る。ユーザプレーンエンティティは、1つまたは複数のネットワーク事業者のIPサービス150に接続され得る。IPサービス150は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、またはパケット交換ストリーミングサービスへのアクセスを含み得る。
【0068】
基地局105などのネットワークデバイスのうちのいくつかは、アクセスノードコントローラ(ANC)の一例であり得るアクセスネットワークエンティティ140などの下位構成要素を含み得る。各アクセスネットワークエンティティ140は、無線ヘッド、スマート無線ヘッド、またはTRPと呼ばれることがある1つまたは複数の他のアクセスネットワーク送信エンティティ145を通じてUE115と通信し得る。各アクセスネットワーク送信エンティティ145は、1つまたは複数のアンテナパネルを含み得る。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティ140または基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、無線ヘッドおよびANC)にわたって分散されるか、または単一のネットワークデバイス(たとえば、基地局105)に統合されることがある。
【0069】
ワイヤレス通信システム100は、典型的には300メガヘルツ(MHz)から300ギガヘルツ(GHz)の範囲内の1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作し得る。一般に、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が約1デシメートルから1メートルまでの長さに及ぶので、極超短波(UHF:ultra-high frequency)領域またはデシメートル帯域として知られている。UHF波は、建物および環境特性によって遮断または方向転換されることがあるが、これらの波は、マクロセルが屋内に位置するUE115にサービスを提供するのに十分に構造物を貫通し得る。UHF波の送信は、300MHzを下回るスペクトルの短波(HF:high frequency)または超短波(VHF:very high frequency)部分のより低い周波数およびより長い波を使用する送信と比較して、より小型のアンテナおよびより短い距離(たとえば、100キロメートル未満)に関連付けられ得る。
【0070】
ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域としても知られている、3GHzから30GHzまでの周波数帯域を使用する超高周波(SHF:super high frequency)領域において、またはミリメートル帯域としても知られている、(たとえば、30GHzから300GHzまでの)スペクトルの極高周波(EHF:extremely high frequency)領域において動作し得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートすることができ、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりも小型で間隔がより密であり得る。いくつかの例では、このことはデバイス内でのアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHF送信またはUHF送信よりもさらに大きい大気減衰を受け、距離がより短いことがある。本明細書で開示する技法は、1つまたは複数の異なる周波数領域を使用する送信にわたって採用されることがあり、これらの周波数領域にわたる帯域の指定された使用は、国または規制団体によって異なることがある。
【0071】
ワイヤレス通信システム100は、認可無線周波数スペクトル帯域と無認可無線周波数スペクトル帯域の両方を利用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz産業科学医療用(ISM)帯域などの無認可帯域において、認可支援アクセス(LAA)、LTE無認可(LTE-U)無線アクセス技術、またはNR技術を採用し得る。無認可無線周波数スペクトル帯域において動作するとき、基地局105およびUE115などのデバイスは、衝突検出および回避のためのキャリア検知を採用し得る。いくつかの例では、無認可帯域における動作は、認可帯域(たとえば、LAA)において動作するコンポーネントキャリアと連携したキャリアアグリゲーション構成に基づき得る。無認可スペクトルにおける動作は、例の中でも、ダウンリンク送信、アップリンク送信、P2P送信、またはD2D送信を含み得る。
【0072】
基地局105またはUE115は、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を採用するために使用され得る、複数のアンテナを装備することがある。基地局105またはUE115のアンテナは、MIMO動作または送信ビームフォーミングもしくは受信ビームフォーミングをサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイまたはアンテナパネル内に位置し得る。たとえば、1つまたは複数の基地局のアンテナまたはアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリにおいてコロケートされ得る。いくつかの例では、基地局105に関連付けられたアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーションに位置し得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得る、アンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々なMIMO動作またはビームフォーミング動作をサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイを有し得る。追加または代替として、アンテナパネルは、アンテナポートを介して送信される信号のための無線周波数ビームフォーミングをサポートし得る。
【0073】
基地局105またはUE115は、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信または受信することによって、マルチパス信号伝搬を活用し、スペクトル効率を高めるために、MIMO通信を使用し得る。そのような技法は、空間多重化と呼ばれることがある。複数の信号は、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信され得る。同様に、複数の信号は、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して受信デバイスによって受信され得る。複数の信号の各々は、別個の空間ストリームと呼ばれることがあり、同じデータストリーム(たとえば、同じコードワード)または異なるデータストリーム(たとえば、異なるコードワード)に関連付けられたビットを搬送し得る。異なる空間レイヤは、チャネル測定および報告に使用される異なるアンテナポートに関連付けられ得る。MIMO技法は、複数の空間レイヤが同じ受信デバイスに送信されるシングルユーザMIMO(SU-MIMO)、および複数の空間レイヤが複数のデバイスに送信されるマルチユーザMIMO(MU-MIMO)を含む。
【0074】
空間フィルタリング、指向性送信、または指向性受信と呼ばれることもあるビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビーム、受信ビーム)をシェーピングまたはステアリングするために送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105、UE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対して特定の配向で伝搬するいくつかの信号が強め合う干渉を受け、他の信号が弱め合う干渉を受けるように、アンテナアレイのアンテナ要素を介して通信される信号を合成することによって達成され得る。アンテナ要素を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、デバイスに関連付けられたアンテナ要素を介して搬送される信号に、振幅オフセット、位相オフセット、またはその両方を適用することを含み得る。アンテナ要素の各々に関連付けられた調整は、(たとえば、送信デバイスもしくは受信デバイスのアンテナアレイに対する、または何らかの他の配向に対する)特定の配向に関連付けられたビームフォーミング重みセットによって規定され得る。
【0075】
基地局105またはUE115は、ビームフォーミング動作の一部としてビーム掃引技法を使用し得る。たとえば、基地局105は、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナまたはアンテナアレイ(たとえば、アンテナパネル)を使用し得る。いくつかの信号(たとえば、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号)は、異なる方向で複数回、基地局105によって送信され得る。たとえば、基地局105は、送信の異なる方向に関連付けられた異なるビームフォーミング重みセットに従って信号を送信し得る。異なるビーム方向における送信は、基地局105による後の送信または受信のためのビーム方向を(たとえば、基地局105などの送信デバイスによって、またはUE115などの受信デバイスによって)識別するために使用され得る。
【0076】
特定の受信デバイスに関連付けられたデータ信号などのいくつかの信号は、単一のビーム方向(たとえば、UE115などの受信デバイスに関連付けられた方向)において基地局105によって送信され得る。いくつかの例では、単一のビーム方向に沿った送信に関連付けられたビーム方向は、1つまたは複数のビーム方向に送信された信号に基づいて決定され得る。たとえば、UE115は、基地局105によって異なる方向に送信された信号のうちの1つまたは複数を受信することがあり、UE115が最も高い信号品質または別様に許容可能な信号品質で受信した信号の指示を基地局105に報告し得る。
【0077】
いくつかの例では、デバイスによる(たとえば、基地局105またはUE115による)送信は、複数のビーム方向を使用して実行されることがあり、デバイスは、(たとえば、基地局105からUE115への)送信のための合成されたビームを生成するために、デジタルプリコーディングまたは無線周波数ビームフォーミングの組合せを使用することがある。UE115は、1つまたは複数のビーム方向のためのプリコーディング重みを示すフィードバックを報告してもよく、フィードバックは、システム帯域幅または1つもしくは複数のサブバンドにわたるビームの構成された数に対応し得る。基地局105は、プリコーディングまたはアンプリコーディングされ得る基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS)、CSI基準信号(CSI-RS))を送信し得る。UE115は、プリコーディング行列インジケータ(PMI)またはコードブックベースのフィードバック(たとえば、マルチパネルタイプコードブック、線形結合タイプコードブック、ポート選択タイプコードブック)であり得る、ビーム選択のためのフィードバックを提供し得る。これらの技法について、基地局105によって1つまたは複数の方向に送信される信号を参照しながら説明するが、UE115は、(たとえば、UE115による後続の送信または受信のためのビーム方向を識別するために)信号を異なる方向に複数回送信するための、または(たとえば、データを受信デバイスに送信するために)信号を単一の方向に送信するための同様の技法を採用し得る。
【0078】
受信デバイス(たとえば、UE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号などの様々な信号を基地局105から受信するとき、複数の受信構成(たとえば、指向性リスニング)を試みてもよい。たとえば、受信デバイスは、異なるアンテナサブアレイを介して受信することによって、異なるアンテナサブアレイに従って受信信号を処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセット(たとえば、異なる指向性リスニング重みセット)に従って受信することによって、またはアンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信信号を処理することによって、複数の受信方向を試みてもよく、それらのいずれも、異なる受信構成または受信方向による「リスニング」と呼ばれることがある。いくつかの例では、受信デバイスは、(たとえば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために単一の受信構成を使用し得る。単一の受信構成は、異なる受信構成方向(たとえば、複数のビーム方向によるリスニングに基づいて、最も高い信号強度、最も高い信号対雑音比(SNR)、または別様に許容可能な信号品質を有すると決定されたビーム方向)によるリスニングに基づいて決定されたビーム方向に整合され得る。
【0079】
基地局105は、アップリンク送信(たとえば、PUCCH送信)のための1つまたは複数のアップリンクビームパラメータおよびアップリンク送信のアップリンク電力制御のための1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータを構成し得るPUCCH空間関係情報IEを含むRRC構成メッセージをUE115に送信し得る。いくつかの場合、UE115は、8個までのPUCCH空間関係情報識別子で構成され得る。たとえば、基地局105は、アップリンク送信(たとえば、UCI送信)のためのすべてのPUCCHリソースに対する(たとえば、PUCCHリソースごとではない)8個までのPUCCH空間関係情報識別子を含むRRC構成メッセージをUE115に送信し得る。いくつかの他の場合、UE115は、64個までのPUCCH空間関係情報識別子で構成され得る。たとえば、基地局105は、アップリンク送信のためのすべてのPUCCHリソースに対する(たとえば、PUCCHリソースごとではない)64個までのPUCCH空間関係情報識別子を含むRRC構成メッセージをUE115に送信し得る。
【0080】
1つまたは複数のアップリンクビームパラメータは、ビーム情報に対応し得る。たとえば、1つまたは複数のアップリンクビームパラメータは、たとえば、同期信号ブロック(SSB)、CSI基準信号(RS)(CSI-RS)、またはサウンディング基準信号(SRS)に少なくとも部分的に基づいてアップリンクビームを決定するためにUE115が使用し得る、基準信号パラメータを含み得る。いくつかの例では、UE115は、基準信号パラメータに関連付けられたSSBインデックスによって提供されたインデックスまたは基準信号パラメータに関連付けられたCSI-RSインデックスによって提供されたCSI-RSを有する同期信号物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)ブロックの受信のための空間領域フィルタと同じ空間領域フィルタを使用して、PUCCH上でアップリンク送信(たとえば、UCI送信)を送信し得る。代替として、UE115は、基準信号パラメータに関連付けられたリソースパラメータによって提供されたリソースインデックスを有するSRSの送信のための空間領域フィルタと同じ空間領域フィルタを使用して、PUCCH上でアップリンク送信を送信し得る。1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータは、電力情報(たとえば、アップリンク送信電力)に対応し得る。たとえば、1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータは、アップリンク電力制御パラメータセット識別子、PUCCHインデックス値、経路損失基準信号(PLRS)インデックス値、もしくは閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含み得る。
【0081】
基地局105は、MAC-CEシグナリングに基づいて、UE115に対するPUCCH空間関係情報識別子をアクティブ化し得る。いくつかの例では、MAC-CEメッセージは、所与のPUCCHリソースに対する8個のPUCCH空間関係情報識別子のうちの1つをアクティブ化し得る。いくつかの他の例では、MAC-CEメッセージは、所与のPUCCHリソースに対する64個のPUCCH空間関係情報識別子のうちの1つをアクティブ化し得る。各PUCCHリソースは、アップリンクビームパラメータの1つのセットおよびアップリンク電力制御パラメータの1つのセットに関連付けられ得る。いくつかの場合、基地局105は、MAC-CEシグナリングを使用して、UE115に対する2個までのPUCCH空間関係情報識別子をアクティブ化し得る。すなわち、MAC-CEメッセージを介してPUCCHリソースごとに2個までのPUCCH空間関係情報識別子がアクティブ化され得る。
【0082】
UE115は、たとえば、複数のアンテナパネルを使用して、複数のTRPとのビームフォーミングされた通信をサポートし得る。UE115はまた、FR1(たとえば、410MHz~7.125GHz)またはFR2(たとえば、24.25GHz~52.6GHz)などの異なる周波数範囲にわたってPUCCH上でのUCIのビームフォーミングされた通信をサポートするように構成され得る。いくつかの例では、FR2送信の場合、PUCCH空間関係情報は、アップリンク送信(たとえば、PUCCH送信)のための1つまたは複数のアップリンクビームパラメータとアップリンク送信のアップリンク電力制御のための1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータの両方を含み得る。いくつかの例では、FR1送信の場合、1つまたは複数のアップリンクビームパラメータは、アップリンク送信(たとえば、PUCCH送信)のために必要とされないことがある。しかしながら、1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータは依然として、UE115がワイヤレス通信システム100の中の異なるTRPに向かう異なる送信をサポートし、それらの送信をターゲットにするのに有用であり得る。
【0083】
基地局105は、いくつかの場合、FR1送信用のPUCCH空間関係情報を構成しないことがあり、その場合、UE115は、構成に少なくとも部分的に基づいてPUCCHリソース用の1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータを決定し得る。たとえば、UE115がFR1送信用のPUCCH空間関係情報で構成されない場合、UE115は、アップリンク電力制御パラメータセット(たとえば、P0-PUCCH)の中の最小アップリンク電力制御パラメータセット識別子(たとえば、p0-PUCCH-Id)値に等しいアップリンク電力制御パラメータセット識別子(たとえば、p0-PUCCH-Id)値に関連付けられた、アップリンク電力制御パラメータセット(たとえば、P0-PUCCH)からのPUCCHインデックス値(たとえば、p0-PUCCH-Value)を取得し得る。いくつかの例では、UE115にPLRS RS情報が提供されるが、FR1送信用のPUCCH空間関係情報が提供されない場合、UE115は、PLRS基準信号パラメータ(たとえば、PUCCH-PathlossReferenceRS)中でインデックス0を有するPLRSインデックス値(たとえば、pucch-PathlossReferenceRS-Id)から、PLRS基準信号パラメータ(たとえば、PUCCH-PathlossReferenceRS)の基準信号値を取得し得る。RSリソースは、1次セル上、または、提供される場合、PLRSリンキングパラメータ(たとえば、pathlossReferenceLinking)の値によって示されたサービングセル上のいずれかにあり得る。
【0084】
ワイヤレス通信システム100は、UE115が依然として、ビーム情報を定義するかまたはビーム情報をUE115に示す必要なしに、所与のアップリンク送信(たとえば、UCI送信)のためのアップリンク電力制御パラメータの少なくとも2つのセットを使用するように構成され得るように、FR1におけるアップリンク送信用のビーム情報とは別に電力情報のシグナリングをサポートし得る。UE115は、PUCCH空間関係情報IEのリストを受信し得る。UE115は、たとえば基地局105から制御メッセージ(たとえば、MAC-CEメッセージ、DCIメッセージ、またはRRCメッセージ)を受信したことに基づいてリストから2つのPUCCH空間関係情報をアクティブ化することによって、アップリンク送信のためのアップリンク電力制御パラメータの2つのセットを選択し得る。PUCCH空間関係情報IEはデフォルトフォーマットであってもよいが、PUCCH空間関係情報IEのアップリンクビーム情報部分がFR1送信用に構成されず、アップリンクビーム情報が提供されないことを意味するヌル値を有することを許容され得るか、またはUE115がFR1送信用のアップリンクビームパラメータを無視することを許容され得るかのいずれかである。
【0085】
UEは、いくつかの他の例では、PUCCH空間関係情報IEとは別のアップリンク電力制御パラメータセットのリストで構成されてもよく、UE115は、リストからのそれぞれのアップリンク電力制御パラメータセットをアクティブ化するという指示を搬送するMAC-CEに基づいて、リストから1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセットを選択してもよい。他の例では、FR1における各PUCCHリソースは、アップリンク電力制御パラメータの1つのセットまたは2つのセットで構成されてもよく、UE115は、アップリンク電力制御パラメータの1つまたは2つのセットを使用してUCIを伝達してもよい。UE115はまた、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに基づいてアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定し得る。したがって、UE115は、FR1におけるUCI送信についての電力情報のシグナリング(たとえば、オーバーヘッドシグナリングを低減する)またはレイテンシを改善することによって、UCIの送信に対する改善をサポートするように構成され得る。UE115は、電力節約の改善を経験することもあり、いくつかの例では、利益の中でも、より高い信頼性およびより低いレイテンシのUCI送信に関する効率の向上を促進することができる。
【0086】
ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースのネットワークであり得る。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信はIPベースであり得る。無線リンク制御(RLC)レイヤは、論理チャネルを介して通信するためにパケットセグメンテーションおよびリアセンブリを実行し得る。媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、優先度処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実行し得る。MACレイヤはまた、MACレイヤにおける再送信をサポートしてリンク効率を改善するために、誤り検出技法、誤り訂正技法、またはその両方を使用し得る。制御プレーンでは、RRCプロトコルレイヤは、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115と基地局105またはコアネットワーク130との間のRRC接続の確立、構成、および保守を行い得る。物理レイヤにおいて、トランスポートチャネルは物理チャネルにマッピングされ得る。
【0087】
UE115および基地局105は、データの受信に成功する尤度を高めるために、データの再送信をサポートし得る。HARQフィードバックは、データが通信リンク125を介して正確に受信される尤度を高めるための1つの技法である。HARQは、誤り検出(たとえば、巡回冗長検査(CRC)を使用する)、前方誤り訂正(FEC)、および再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))の組合せを含み得る。HARQは、劣悪な無線条件(たとえば、低い信号対雑音条件)でのMACレイヤにおけるスループットを改善し得る。いくつかの例では、デバイスは、デバイスが特定のスロットの中の前のシンボルにおいて受信されたデータに対してそのスロットの中でHARQフィードバックを提供し得る、同一スロットHARQフィードバックをサポートし得る。他の場合、デバイスは、後続のスロットにおいて、または何らかの他の時間間隔に従ってHARQフィードバックを提供し得る。
【0088】
図2は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするワイヤレス通信システム200の一例を示す。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200は、ワイヤレス通信システム100の態様を実装してもよく、またはワイヤレス通信システム100の態様によって実装されてもよい。たとえば、ワイヤレス通信システム200は、TRP105-a、TRP105-b、およびUE115を含み得る。TRP105およびUE115は、図1を参照しながら説明した対応するデバイスの例であり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200は、LTEシステム、LTE-Aシステム、またはLTE-A Proシステムなどの4Gシステムと、NRシステムと呼ばれることがある5Gシステムとを含む複数の無線アクセス技術をサポートし得る。ワイヤレス通信システム200は、電力消費、スペクトル効率、より高いデータレートに対する改善をサポートすることができ、いくつかの例では、利益の中でも、より高い信頼性およびより低いレイテンシのUCI動作に関する効率の向上を促進することができる。
【0089】
TRP105およびUE115は、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力通信、もしくはビームフォーミング、またはそれらの任意の組合せなどの技法を採用するために使用され得る、複数のアンテナで構成され得る。TRP105およびUE115のアンテナは、多入力多出力動作または送信ビームフォーミングもしくは受信ビームフォーミングをサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイまたはアンテナパネル内に位置し得る。たとえば、TRP105のアンテナまたはアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリにおいてコロケートされ得る。いくつかの例では、TRP105に関連付けられたアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーションに位置し得る。TRP105は、TRP105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得る、アンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々な多入力多出力動作またはビームフォーミング動作をサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイを有し得る。追加または代替として、アンテナパネルは、1つまたは複数のアンテナポートを介して送信される信号のための無線周波数ビームフォーミングをサポートし得る。したがって、TRP105およびUE115は、複数のアンテナを使用して指向性通信をサポートするように構成され得る。
【0090】
ワイヤレス通信システム200の中のUE115は、例の中でも、リソース(たとえば、ワイヤレス通信システム200の時間リソースおよび周波数リソース)またはUE115のバッテリー寿命を保つための動作をサポートし得る。いくつかの例では、UE115は、TRP105とUE115との間の指向性通信を管理または改善するために、UCI動作をサポートするように構成され得る。たとえば、UE115は、TRP105とUE115との間またはそれらの任意の組合せとの間の指向性通信を管理または改善するために、UCI205を搬送するアップリンクメッセージを送信し得る。ワイヤレス通信システム200では、TRP105およびUE115のうちの1つまたは複数は、UE115が依然として、ビーム情報を定義するかまたはビーム情報をUE115に示す必要なしに、所与のアップリンク送信(たとえば、UCI送信)のためのアップリンク電力制御パラメータの少なくとも2つのセットを使用するように構成され得るように、FR1におけるUCI205のアップリンク送信用のビーム情報とは別に電力情報のシグナリングをサポートし得る。
【0091】
いくつかの例では、UE115は、TRP105のうちの1つまたは複数から、PUCCH空間関係情報IEのリストを受信し得る。UE115は、たとえばTRP105のうちの1つまたは複数から制御メッセージ(たとえば、MAC-CEメッセージ、DCIメッセージ、またはRRCメッセージ)を受信したことに基づいてリストから2つのPUCCH空間関係情報をアクティブ化することによって、UCI205のアップリンク送信のためのアップリンク電力制御パラメータの2つのセットを選択し得る。PUCCH空間関係情報IEはデフォルトフォーマットであってもよいが、PUCCH空間関係情報IEのアップリンクビーム情報部分がFR1用に構成されないことがある。いくつかの例では、UCI205のアップリンク送信のためのアップリンクビームを決定するために使用される基準信号パラメータなどのRRCパラメータは、FR1用のPUCCH空間関係情報IEにおいて構成されないことがある。いくつかの他の例では、PUCCH空間関係情報IEのアップリンクビーム情報部分が構成され得るが、UE115はFR1用のUCI205のアップリンク送信のためのアップリンクビーム情報を無視するように構成され得る。他の例では、PUCCH空間関係情報IEのアップリンクビーム情報部分は、ヌル化され(たとえば、ヌル値を有し)得る。
【0092】
追加または代替として、オーバーヘッドシグナリングをさらに低減するために、TRP105のうちの1つまたは複数は、ビーム情報なしの電力情報(たとえば、FR1におけるアップリンク電力制御パラメータセットのリスト)を含む、RRC構成メッセージまたはMAC-CEメッセージを送信し得る。アップリンク電力制御パラメータセットのリストは、PUCCHリソースごとにではなく、PUCCH用に構成され得る。各アップリンク電力制御パラメータセットは、アップリンク電力制御パラメータセット識別子、PUCCH電力インデックス値、PLRSインデックス値、もしくは閉ループインデックス値、またはそれらの組合せで構成され得る。いくつかの例では、TRP105のうちの1つまたは複数は、PUCCHリソース識別子と1つまたは2つのアップリンク電力制御パラメータセットに対応する1つまたは2つの識別子とを示すことによってPUCCHリソースごとに1つまたは2つのアップリンク電力制御パラメータセットをアクティブ化するように定義されたMAC-CEメッセージを送信し得る。たとえば、UE115は、リストからのそれぞれのアップリンク電力制御パラメータセットをアクティブ化するという指示を搬送するRRC構成メッセージまたはMAC-CEメッセージに基づいて、リストから1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセットを選択し得る。リストおよびリストからのそれぞれのアップリンク電力制御パラメータセットをアクティブ化するMAC-CEメッセージの構成は、PUCCH空間関係情報IEが構成されないことを条件とし得る。いくつかの例では、リストのサイズおよびMAC-CEメッセージのサイズは、PUCCH空間関係情報識別子のリストのサイズよりも小さくてもよい。
【0093】
いくつかの他の例では、FR1における各PUCCHリソースは、アップリンク電力制御パラメータの1つのセットまたは2つのセットで構成されてもよく、UE115は、アップリンク電力制御パラメータの1つまたは2つのセットを使用してUCI205を伝達してもよい。たとえば、UE115がアップリンク電力制御パラメータの2つのセットで構成されたPUCCHリソースにおいてUCI205を送信する場合、UE115は、それぞれ図3図5で説明するような送信方式に従って、アップリンク電力制御パラメータの2つのセットを使用してUCI205を送信し得る。たとえば、UE115は、TRP105-aおよびTRP105-bに、UCI205を送信することに関連付けられた反復数に基づいて、アップリンク制御チャネルリソース内ビームホッピング、スロット内反復、またはスロット間反復のうちの1つを介して、UCI205を送信し得る。
【0094】
他の例では、UE115は、少なくとも2つのアップリンク電力制御パラメータセットのうちのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットに基づいてアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定し得る。たとえば、UE115は、第1のPUCCH電力インデックス値、第1のPLRSインデックス値、もしくは第1の閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含むアップリンク電力制御パラメータの第1のセットを決定することと、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに基づいてアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定することであって、アップリンク電力制御パラメータの第2のセットが、第2のPUCCH電力インデックス値、第2のPLRSインデックス値、もしくは第2の閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、決定することとを行い得る。いくつかの例では、UE115は、基準信号インデックス値を含むアップリンクビームパラメータのセットに基づいてアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定し得る。いくつかの他の例では、UE115は、RRC構成に基づいてアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定し得る。RRC構成はサービングセルごとであってもよく、各PUCCHリソースはサービングセルごとに構成されてもよい。代替として、RRC構成はBWPごとであってもよく、各PUCCHリソースはBWPごとに構成されてもよい。
【0095】
したがって、ワイヤレス通信システム200では、UE115は、FR1におけるUCI送信についての電力情報のシグナリング(たとえば、オーバーヘッドシグナリングを低減する)またはレイテンシを改善することによって、UCIの送信に対する改善をサポートするように構成され得る。UE115は、電力節約の改善を経験することもあり、いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200におけるより高い信頼性およびより低いレイテンシのUCI送信に関する効率の向上を促進することができる。
【0096】
図3は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする送信方式300の一例を示す。送信方式300は、それぞれ、図1および図2を参照しながら説明したように、ワイヤレス通信システム100および200の態様によって実装され得るか、またはワイヤレス通信システム100および200の態様を実装し得る。たとえば、送信方式300は、図1および図2を参照しながら説明したように、UE115によって実装され得る。送信方式300は、利益の中でも、効率を改善するとともに、UCIを搬送するアップリンク送信のより高い信頼性を促進するために、UE115によって実装されて、少なくとも2つのアップリンク電力制御パラメータセットを使用してUCIを複数のTRPに送信し得る。
【0097】
送信方式300は、マルチTRPスロット間反復送信方式を表し得る。いくつかの例では、送信方式300は、TDM送信方式の一例であり得る。UE115は、UCI305を搬送するPUCCHなどの物理アップリンクチャネルのための1つまたは複数の時間リソース(たとえば、シンボル持続時間、ミニスロット持続時間、スロット持続時間、サブフレーム持続時間、フレーム持続時間)ならびに周波数リソース(たとえば、サブキャリア、キャリア)において、UCI305を複数のTRPに送信し得る。追加または代替として、UE115は、UCI305を搬送し得るPUSCHなどの物理アップリンクチャネルのための1つまたは複数の時間リソース(たとえば、シンボル持続時間、ミニスロット持続時間、スロット持続時間、サブフレーム持続時間、フレーム持続時間)ならびに周波数リソース(たとえば、サブキャリア、キャリア)において、UCI305を複数のTRPに送信し得る。時間リソースおよび周波数リソースのうちの1つまたは複数は、1つもしくは複数の周波数範囲、たとえば、FR1もしくはFR2、またはそれらの組合せに対応し得る。
【0098】
図3の例では、単一のPUCCHリソース320がUCI305を搬送し得る。1つまたは複数の後続のスロットの中の同じPUCCHリソース320は、UCI305の反復を搬送し得る。たとえば、UE115は、ある基地局105(たとえば、TRP)に、PUCCHリソース320においてスロット310の間にUCI305を送信し得る。次いで、UE115は、別の基地局105(たとえば、別のTRP)に、同じPUCCHリソース320においてスロット315の間にUCI305を送信し得る。異なる基地局(たとえば、異なるTRP)への同じUCI305の送信を可能にするために、UE115は、UCI305を搬送するアップリンク送信の信頼性の向上のために、PUCCHリソースごとの複数の異なるPUCCH空間関係情報で構成され得る。たとえば、UE115は、あるTRPに、PUCCHリソース320において(たとえば、本明細書で説明するように、ビーム情報ありまたはなしの、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットなどの電力情報を含む)PUCCH空間関係情報325に従って、スロット310の間にUCI305を送信し得る。加えて、UE115は次いで、別のTRPに、同じPUCCHリソース320において(たとえば、本明細書で説明するように、ビーム情報ありまたはなしの、アップリンク電力制御パラメータの第2のセットなどの他の電力情報を含む)PUCCH空間関係情報330に従って、スロット315の間にUCI305を送信し得る。
【0099】
図4は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする送信方式400の一例を示す。送信方式400は、それぞれ、図1および図2を参照しながら説明したように、ワイヤレス通信システム100および200の態様によって実装され得るか、またはワイヤレス通信システム100および200の態様を実装し得る。たとえば、送信方式400は、図1および図2を参照しながら説明したように、UE115によって実装され得る。送信方式400は、利益の中でも、効率を改善するとともに、UCIを搬送するアップリンク送信のより高い信頼性を促進するために、UE115によって実装されて、少なくとも2つのアップリンク電力制御パラメータセットを使用してUCIを複数のTRPに送信し得る。
【0100】
送信方式400は、マルチTRPスロット内反復送信方式を表し得る。いくつかの例では、送信方式400は、TDM送信方式の一例であり得る。UE115は、UCI405を搬送するPUCCHなどの物理アップリンクチャネルのための1つまたは複数の時間リソース(たとえば、シンボル持続時間、ミニスロット持続時間、スロット持続時間、サブフレーム持続時間、フレーム持続時間)ならびに周波数リソース(たとえば、サブキャリア、キャリア)において、UCI405を複数のTRPに送信し得る。追加または代替として、UE115は、UCI405を搬送し得るPUSCHなどの物理アップリンクチャネルのための1つまたは複数の時間リソース(たとえば、シンボル持続時間、ミニスロット持続時間、スロット持続時間、サブフレーム持続時間、フレーム持続時間)ならびに周波数リソース(たとえば、サブキャリア、キャリア)において、UCI405を複数のTRPに送信し得る。時間リソースおよび周波数リソースのうちの1つまたは複数は、1つもしくは複数の周波数範囲、たとえば、FR1もしくはFR2、またはそれらの組合せに対応し得る。
【0101】
図4の例では、UE115は、異なるアップリンクビームに対応する異なるシンボル期間(たとえば、OFDMシンボル)を含み得るPUCCHリソース410においてUCI405を送信し得る。たとえば、PUCCHリソース410はN個のシンボルを含み得る。N個のシンボルは、PUCCHシンボル415およびPUCCHシンボル420に分割されてもよく、ここで、PUCCHシンボル415は、N個のシンボルの半分(たとえば、N/2)を含んでもよく、PUCCHシンボル420は、N個のシンボルの別の半分(たとえば、N/2)を含んでもよい。PUCCHシンボル415およびPUCCHシンボル420は、時間領域において連続していてもよい。代替として、PUCCHシンボル415およびPUCCHシンボル420は、時間領域において連続していなくてもよい。UE115は、ある基地局105(たとえば、TRP)に、スロット425の間にPUCCHリソース410に関連付けられたPUCCHシンボル415においてUCI405を送信し得る。次いで、UE115は、別の基地局105(たとえば、別のTRP)に、スロット425の間にPUCCHリソース410に関連付けられたPUCCHシンボル420においてUCI405を送信し得る。
【0102】
異なるTRP(たとえば、異なる基地局、アクセスポイント、または他のUE)への同じUCI405の送信をサポートするために、UE115は、UCI405を搬送するアップリンク送信の信頼性の向上のために、PUCCHリソースごとの(たとえば、PUCCHシンボルごとの)複数の異なるPUCCH空間関係情報で構成され得る。たとえば、UE115は、あるTRPに、スロット425の間に(たとえば、本明細書で説明するように、ビーム情報ありまたはなしの、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットなどの電力情報を含む)PUCCH空間関係情報430に従って、PUCCHリソース410に関連付けられたPUCCHシンボル415においてUCI405を送信し得る。加えて、UE115は次いで、別のTRPに、スロット425の間に(たとえば、本明細書で説明するように、ビーム情報ありまたはなしの、アップリンク電力制御パラメータの第2のセットなどの他の電力情報を含む)PUCCH空間関係情報435に従って、PUCCHリソース410に関連付けられたPUCCHシンボル420においてUCI405を送信し得る。したがって、PUCCHリソース410などのPUCCHリソース内の異なるPUCCHシンボルまたはPUCCHシンボルのセットは、異なるアップリンク電力制御パラメータセットに対応し得る。
【0103】
図5は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする送信方式500の一例を示す。送信方式500は、それぞれ、図1および図2を参照しながら説明したように、ワイヤレス通信システム100および200の態様によって実装され得るか、またはワイヤレス通信システム100および200の態様を実装し得る。たとえば、送信方式500は、図1および図2を参照しながら説明したように、UE115によって実装され得る。送信方式500は、利益の中でも、効率を改善するとともに、UCIを搬送するアップリンク送信のより高い信頼性を促進するために、UE115によって実装されて、少なくとも2つのアップリンク電力制御パラメータセットを使用してUCIを複数のTRPに送信し得る。
【0104】
送信方式500は、マルチTRPスロット内反復送信方式を表し得る。いくつかの例では、送信方式500は、TDM送信方式の一例であり得る。UE115は、UCI505を搬送するPUCCHなどの物理アップリンクチャネルのための1つまたは複数の時間リソース(たとえば、シンボル持続時間、ミニスロット持続時間、スロット持続時間、サブフレーム持続時間、フレーム持続時間)ならびに周波数リソース(たとえば、サブキャリア、キャリア)において、UCI505を複数のTRPに送信し得る。追加または代替として、UE115は、UCI505を搬送し得るPUSCHなどの物理アップリンクチャネルのための1つまたは複数の時間リソース(たとえば、シンボル持続時間、ミニスロット持続時間、スロット持続時間、サブフレーム持続時間、フレーム持続時間)ならびに周波数リソース(たとえば、サブキャリア、キャリア)において、UCI505を複数のTRPに送信し得る。時間リソースおよび周波数リソースのうちの1つまたは複数は、1つもしくは複数の周波数範囲、たとえば、FR1もしくはFR2、またはそれらの組合せに対応し得る。
【0105】
図5の例では、単一のPUCCHリソース510がUCI505を搬送し得る。1つまたは複数の後続のサブスロットの中の同じPUCCHリソース510は、UCI505の反復を搬送し得る。たとえば、UE115は、あるTRP(たとえば、基地局、アクセスポイント、または別のUE)に、PUCCHリソース510においてスロット515のサブスロット520の間にUCI505を送信し得る。次いで、UE115は、別のTRP(たとえば、別の基地局、別のアクセスポイント、または別のUE)に、同じPUCCHリソース510においてスロット515のサブスロット525の間にUCI505を送信し得る。したがって、1つのPUCCHリソースがUCIを搬送し、あるスロット内の別の1つまたは複数のサブスロットの中の同じPUCCHリソースがUCI505の反復を搬送する。
【0106】
いくつかの例では、異なるTRPへの同じUCI505の送信を可能にするために、UE115は、UCI505を搬送するアップリンク送信の信頼性の向上のために、複数の異なるアップリンク電力制御パラメータセットで構成され得る。たとえば、UE115は、あるTRPに、PUCCHリソース510において(たとえば、本明細書で説明するように、ビーム情報ありまたはなしの、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットなどの電力情報を含む)PUCCH空間関係情報530に従って、サブスロット520の間にUCI505を送信し得る。加えて、UE115は次いで、別のTRPに、同じPUCCHリソース510において(たとえば、本明細書で説明するように、ビーム情報ありまたはなしの、アップリンク電力制御パラメータの第2のセットなどの他の電力情報を含む)PUCCH空間関係情報535に従って、サブスロット525の間にUCI505を送信し得る。
【0107】
図6は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするプロセスフロー600の一例を示す。プロセスフロー600は、それぞれ、図1および図2を参照しながら説明したように、ワイヤレス通信システム100および200の態様によって実装され得るか、またはワイヤレス通信システム100および200の態様を実装し得る。たとえば、プロセスフロー600は、TRP105-c、TRP105-d、またはUE115による構成に基づいてもよく、UE115によって実装されてもよい。TRP105およびUE115は、本明細書で説明するようなデバイスの例であり得る。プロセスフロー600の以下の説明では、TRP105とUE115との間の動作は、示される例示的な順序とは異なる順序で送信されることがあるか、またはTRP105およびUE115によって実行される動作は、異なる順序でもしくは異なる時間に実行されることがある。いくつかの動作はまた、プロセスフロー600から省略されてもよく、他の動作がプロセスフロー600に追加されてもよい。
【0108】
605において、UE115は、UCIを送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定し得る。いくつかの例では、UE115は、UE115によるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信し得る。UE115はまた、UE115がPUCCHリソースにおけるUCIをTRP105-cとTRP105-dの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信し得る。加えて、UE115は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信し得る。それによって、UE115は、UCIをTRP105-cに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIをTRP105-dに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定し得る。
【0109】
いくつかの例では、UE115は、PUCCH空間関係情報のセットを含むシグナリングを受信し、MAC-CEメッセージに基づいてPUCCH空間関係情報のセットから少なくとも2つのPUCCH空間関係情報を選択(たとえば、TRP105のうちの1つまたは別のデバイス(たとえば、基地局)から受信)し得る。少なくとも2つのPUCCH空間関係情報は、第1のPUCCH空間関係情報および第2のPUCCH空間関係情報を含み得る。UE115は、少なくとも2つのPUCCH空間関係情報に基づいてPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定し得る。いくつかの例では、アップリンクビームパラメータのセットは、PUCCH空間関係情報のセットにおいて構成されないことがある。いくつかの他の例では、UE115は、PUCCH空間関係情報のセットに関連付けられたアップリンクビームパラメータのセットを適用するのを控え得る。他の例では、PUCCH空間関係情報のセットに関連付けられたアップリンクビームパラメータのセットはヌル化されることがある。
【0110】
追加または代替として、UE115は、本明細書で説明するようなPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを含むRRCメッセージを受信し得る。次いで、UE115は、PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子を含むMAC-CEメッセージを受信してもよく、UE115は、PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子に基づいてPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットをアクティブ化してもよい。いくつかの例では、UE115は、PUCCH送信(たとえば、UCI送信)に関連付けられた各PUCCHリソースがRRCメッセージに基づいてアップリンク電力制御パラメータの単一のセットで構成されると決定し得る。したがって、UE115は、アップリンク電力制御パラメータの単一のセットに基づいてUCIをTRP105-cおよびTRP105-dに送信し得る。単一のセットは、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットとアップリンク電力制御パラメータの第2のセットの両方を含む合成されたセットであり得る。代替として、UE115は、PUCCH送信(たとえば、UCI送信)に関連付けられた各PUCCHリソースがRRCメッセージに基づいてアップリンク電力制御パラメータの複数のセットで構成されると決定し得る。アップリンク電力制御パラメータの複数のセットは、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを含み得る。
【0111】
UE115は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに基づいてアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定し得る。いくつかの例では、決定は、基準信号インデックス値を含むアップリンクビームパラメータのセットに基づき得る。いくつかの他の例では、決定は、RRC構成メッセージに基づき得る。RRC構成はサービングセルごとであってもよく、各PUCCHリソースはサービングセルごとに構成されてもよい。いくつかの他の例では、RRC構成はBWPごとであってもよく、各PUCCHリソースはBWPごとに構成されてもよい。RRC構成はPUCCHリソースごとであってもよい。
【0112】
610において、UE115は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで(たとえば、アップリンク制御チャネルビームホッピングなしで)、PUCCHリソースにおいてUCIをTRP105-cに送信し得る。615において、UE115は、アップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIをTRP105-dに送信し得る。いくつかの例では、UE115は、UCIを送信することに関連付けられた反復数に基づいて、アップリンク制御チャネルリソース内ビームホッピング、スロット内反復、またはスロット間反復のうちの1つを介して、UCIをTRP105-cおよびTRP105-dに送信し得る。
【0113】
図7は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするデバイス705のブロック図700を示す。デバイス705は、本明細書で説明するようなUE115の態様の一例であり得る。デバイス705は、受信機710、送信機715、および通信マネージャ720を含み得る。デバイス705は、少なくとも1つのプロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していてもよい。
【0114】
受信機710は、様々な情報チャネル(たとえば、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することに関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス705の他の構成要素に渡され得る。受信機710は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0115】
送信機715は、デバイス705の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機715は、様々な情報チャネル(たとえば、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することに関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機715は、トランシーバモジュールの中で受信機710とコロケートされ得る。送信機715は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0116】
通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらの様々な構成要素は、本明細書で説明するように異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信する様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実行するための方法をサポートし得る。
【0117】
いくつかの例では、通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、ハードウェアにおいて(たとえば、通信管理回路において)実装され得る。ハードウェアは、本開示で説明する機能を実行するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートする、少なくとも1つのプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの例では、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つのプロセッサと結合されたメモリは、(たとえば、メモリに記憶された命令を少なくとも1つのプロセッサによって実行することによって)本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0118】
追加または代替として、いくつかの例では、通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるコードにおいて(たとえば、通信管理ソフトウェアとして)実装され得る。少なくとも1つのプロセッサによって実行されるコードにおいて実装される場合、通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素の機能は、汎用プロセッサ、DSP、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、ASIC、FPGA、または(たとえば、本開示で説明する機能を実行するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートする)これらのもしくは他のプログラマブル論理デバイスの任意の組合せによって実行され得る。
【0119】
いくつかの例では、通信マネージャ720は、受信機710、送信機715、もしくはその両方を使用して、または他の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ720は、受信機710から情報を受信すること、送信機715に情報を送ること、または受信機710、送信機715、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信するか、情報を送信するか、もしくは本明細書で説明するような様々な他の動作を実行することを行い得る。
【0120】
通信マネージャ720は、本明細書で開示するような例に従ってUEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ720は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ720は、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ720は、UCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ720は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0121】
本明細書で説明するような例に従って通信マネージャ720を含めるかまたは構成することによって、デバイス705(たとえば、受信機710、送信機715、通信マネージャ720、もしくはそれらの組合せを制御するか、または場合によってはそれらに結合された少なくとも1つのプロセッサ)は、受信機710を介して、FR1におけるマルチTRP PUCCH送信用のビーム情報とは別に電力情報(たとえば、アップリンク電力制御パラメータ)を含み得る低減されたシグナリングを受信し得るので、デバイス705は通信リソースのより効率的な利用のための技法をサポートし得る。
【0122】
図8は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするデバイス805のブロック図800を示す。デバイス805は、本明細書で説明するようなデバイス705またはUE115の態様の一例であり得る。デバイス805は、受信機810、送信機815、および通信マネージャ820を含み得る。デバイス805は、少なくとも1つのプロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していてもよい。
【0123】
受信機810は、様々な情報チャネル(たとえば、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することに関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス805の他の構成要素に渡され得る。受信機810は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0124】
送信機815は、デバイス805の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機815は、様々な情報チャネル(たとえば、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することに関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機815は、トランシーバモジュールの中で受信機810とコロケートされ得る。送信機815は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0125】
デバイス805またはその様々な構成要素は、本明細書で説明するように異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信する様々な態様を実行するための手段の一例であり得る。たとえば、通信マネージャ820は、スケジュール構成要素825、インジケータ構成要素830、電力構成要素835、アップリンク構成要素840、またはそれらの任意の組合せを含み得る。通信マネージャ820は、本明細書で説明するような通信マネージャ720の態様の一例であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ820またはその様々な構成要素は、受信機810、送信機815、もしくはその両方を使用して、または他の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ820は、受信機810から情報を受信すること、送信機815に情報を送ること、または受信機810、送信機815、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信するか、情報を送信するか、もしくは本明細書で説明するような様々な他の動作を実行することを行い得る。
【0126】
通信マネージャ820は、本明細書で開示するような例に従ってUEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。スケジュール構成要素825は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。インジケータ構成要素830は、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。電力構成要素835は、UCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。アップリンク構成要素840は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0127】
図9は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする通信マネージャ920のブロック図900を示す。通信マネージャ920は、本明細書で説明するような通信マネージャ720、通信マネージャ820、またはその両方の態様の一例であり得る。通信マネージャ920またはその様々な構成要素は、本明細書で説明するように異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信する様々な態様を実行するための手段の一例であり得る。たとえば、通信マネージャ920は、スケジュール構成要素925、インジケータ構成要素930、電力構成要素935、アップリンク構成要素940、シグナリング構成要素945、空間構成要素950、ビーム構成要素955、リソース構成要素960、またはそれらの任意の組合せを含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)直接または間接的に互いと通信し得る。
【0128】
通信マネージャ920は、本明細書で開示するような例に従ってUEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。スケジュール構成要素925は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。インジケータ構成要素930は、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。電力構成要素935は、UCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。アップリンク構成要素940は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0129】
シグナリング構成要素945は、PUCCH空間関係情報のセットを含むシグナリングを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、空間構成要素950は、MAC-CEメッセージに基づいてPUCCH空間関係情報のセットから少なくとも2つのPUCCH空間関係情報を選択するための手段であって、少なくとも2つのPUCCH空間関係情報が、第1のPUCCH空間関係情報および第2のPUCCH空間関係情報を含む、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、電力構成要素935は、少なくとも2つのPUCCH空間関係情報に基づいてPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0130】
アップリンクビームパラメータのセットは、いくつかの例では、PUCCH空間関係情報のセットにおいて構成されない。いくつかの例では、ビーム構成要素955は、PUCCH空間関係情報のセットに関連付けられたアップリンクビームパラメータのセットを適用するのを控えるための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、PUCCH空間関係情報のセットに関連付けられたアップリンクビームパラメータのセットはヌル化される。いくつかの例では、アップリンクビームパラメータのセットは、SSBパラメータ、CSI-RSパラメータ、もしくはSRSパラメータ、またはそれらの組合せを含む。
【0131】
シグナリング構成要素945は、PUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを含むRRCメッセージを受信するための手段であって、アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットのうちの各セットが、アップリンク電力制御パラメータセット識別子、PUCCH電力インデックス値、PLRSインデックス値、もしくは閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、シグナリング構成要素945は、PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子を含むMAC-CEメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、電力構成要素935は、PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子に基づいてPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットをアクティブ化するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0132】
いくつかの例では、リソース構成要素960は、PUCCH送信に関連付けられた各PUCCHリソースがRRCメッセージに基づいてアップリンク電力制御パラメータの単一のセットで構成されると決定するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、アップリンク構成要素940は、アップリンク電力制御パラメータの単一のセットに基づいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、リソース構成要素960は、PUCCH送信に関連付けられた各PUCCHリソースがRRCメッセージに基づいてアップリンク電力制御パラメータの複数のセットで構成されると決定するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。アップリンク電力制御パラメータの複数のセットは、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを含む。
【0133】
電力構成要素935は、第1のPUCCH電力インデックス値、第1のPLRSインデックス値、もしくは第1の閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含むアップリンク電力制御パラメータの第1のセットを決定するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、電力構成要素935は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに基づいてアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定するための手段であって、アップリンク電力制御パラメータの第2のセットが、第2のPUCCH電力インデックス値、第2のPLRSインデックス値、もしくは第2の閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定することは、基準信号インデックス値を含むアップリンクビームパラメータのセットに基づく。
【0134】
いくつかの例では、アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定することは、RRC構成に基づく。いくつかの例では、RRC構成はサービングセルごとであり、各PUCCHリソースはサービングセルごとに構成される。いくつかの例では、RRC構成はBWPごとであり、各PUCCHリソースはBWPごとに構成される。いくつかの例では、RRC構成はPUCCHリソースごとである。いくつかの例では、UCIを送信することをサポートするために、アップリンク構成要素940は、UCIを送信することに関連付けられた反復数に基づいて、アップリンク制御チャネルリソース内ビームホッピング、スロット内反復、またはスロット間反復のうちの1つを介して、UCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0135】
図10は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするデバイス1005を含むシステム1000の図を示す。デバイス1005は、本明細書で説明するようなデバイス705、デバイス805、またはUE115の構成要素の一例であり得るか、またはそれらを含み得る。デバイス1005は、1つまたは複数の基地局105、UE115、またはそれらの任意の組合せとワイヤレス通信し得る。デバイス1005は、通信マネージャ1020、入力/出力(I/O)コントローラ1010、トランシーバ1015、アンテナ1025、メモリ1030、コード1035、および少なくとも1つのプロセッサ1040などの、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向の音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、電子通信していてもよく、または場合によっては1つもしくは複数のバス(たとえば、バス1045)を介して(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されてもよい。
【0136】
I/Oコントローラ1010は、デバイス1005のための入力信号および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ1010はまた、デバイス1005に統合されていない周辺装置を管理し得る。いくつかの場合、I/Oコントローラ1010は、外部周辺装置への物理接続またはポートを表し得る。いくつかの場合、I/Oコントローラ1010は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなどの、オペレーティングシステムを利用し得る。追加または代替として、I/Oコントローラ1010は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または同様のデバイスを表すか、またはそれらと対話し得る。いくつかの場合、I/Oコントローラ1010は、少なくとも1つのプロセッサ1040などの少なくとも1つのプロセッサの一部として実装され得る。いくつかの場合、ユーザは、I/Oコントローラ1010を介して、またはI/Oコントローラ1010によって制御されるハードウェア構成要素を介して、デバイス1005と対話し得る。
【0137】
いくつかの場合、デバイス1005は、単一のアンテナ1025を含み得る。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス1005は、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る、2つ以上のアンテナ1025を有し得る。トランシーバ1015は、本明細書で説明するように、1つまたは複数のアンテナ1025、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1015は、ワイヤレストランシーバを表すことがあり、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1015は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために1つまたは複数のアンテナ1025に提供し、1つまたは複数のアンテナ1025から受信されたパケットを復調するためのモデムも含み得る。トランシーバ1015、またはトランシーバ1015および1つもしくは複数のアンテナ1025は、本明細書で説明するような送信機715、送信機815、受信機710、受信機810、またはそれらの任意の組合せもしくはそれらの構成要素の一例であり得る。
【0138】
メモリ1030は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ1030は、少なくとも1つのプロセッサ1040によって実行されると、本明細書で説明する様々な機能をデバイス1005に実行させる命令を含む、コンピュータ可読のコンピュータ実行可能コード1035を記憶し得る。コード1035は、システムメモリまたは別のタイプのメモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合、コード1035は、少なくとも1つのプロセッサ1040によって直接実行可能ではないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させ得る。いくつかの場合、メモリ1030は、特に、周辺構成要素または周辺デバイスとの対話などの、基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得る基本I/Oシステム(BIOS)を含み得る。
【0139】
少なくとも1つのプロセッサ1040は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、GPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合、少なくとも1つのプロセッサ1040は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの他の場合、メモリコントローラは、少なくとも1つのプロセッサ1040に統合され得る。少なくとも1つのプロセッサ1040は、様々な機能(たとえば、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする機能またはタスク)をデバイス1005に実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ1030)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス1005またはデバイス1005の構成要素は、少なくとも1つのプロセッサ1040と、少なくとも1つのプロセッサ1040に結合されたメモリ1030とを含むことができ、少なくとも1つのプロセッサ1040およびメモリ1030は、本明細書で説明する様々な機能を実行するように構成される。
【0140】
通信マネージャ1020は、本明細書で開示するような例に従ってUEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1020は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1020は、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1020は、UCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1020は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。本明細書で説明するような例に従って通信マネージャ1020を含めるかまたは構成することによって、通信マネージャ1020は、マルチTRP PUCCH送信用のビーム情報とは別に電力情報(たとえば、PUCCH送信電力パラメータ)をシグナリングするためのFR1における1つまたは複数の機構を容易にし得るので、デバイス1005は、通信リソースのより効率的な利用およびデバイス間の改善された協調のための技法をサポートし得る。
【0141】
いくつかの例では、通信マネージャ1020は、トランシーバ1015、1つもしくは複数のアンテナ1025、またはそれらの任意の組合せを使用して、あるいは他の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。通信マネージャ1020は別個の構成要素として示されているが、いくつかの例では、通信マネージャ1020を参照しながら説明する1つまたは複数の機能は、少なくとも1つのプロセッサ1040、メモリ1030、コード1035、またはそれらの任意の組合せによってサポートまたは実行され得る。たとえば、コード1035は、本明細書で説明するように異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信する様々な態様をデバイス1005に実行させるように少なくとも1つのプロセッサ1040によって実行可能な命令を含み得るか、または少なくとも1つのプロセッサ1040およびメモリ1030は、そのような動作を実行もしくはサポートするように別様に構成され得る。
【0142】
図11は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするデバイス1105のブロック図1100を示す。デバイス1105は、本明細書で説明するような基地局105の態様の一例であり得る。デバイス1105は、受信機1110、送信機1115、および通信マネージャ1120を含み得る。デバイス1105は、少なくとも1つのプロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していてもよい。
【0143】
受信機1110は、様々な情報チャネル(たとえば、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することに関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス1105の他の構成要素に渡され得る。受信機1110は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0144】
送信機1115は、デバイス1105の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機1115は、様々な情報チャネル(たとえば、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することに関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機1115は、トランシーバモジュールの中で受信機1110とコロケートされ得る。送信機1115は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0145】
通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらの様々な構成要素は、本明細書で説明するように異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信する様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実行するための方法をサポートし得る。
【0146】
いくつかの例では、通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、ハードウェアにおいて(たとえば、通信管理回路において)実装され得る。ハードウェアは、本開示で説明する機能を実行するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートする、少なくとも1つのプロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの例では、少なくとも1つのプロセッサおよび少なくとも1つのプロセッサと結合されたメモリは、(たとえば、メモリに記憶された命令を少なくとも1つのプロセッサによって実行することによって)本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0147】
追加または代替として、いくつかの例では、通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるコードにおいて(たとえば、通信管理ソフトウェアとして)実装され得る。少なくとも1つのプロセッサによって実行されるコードにおいて実装される場合、通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素の機能は、汎用プロセッサ、DSP、CPU、GPU、ASIC、FPGA、または(たとえば、本開示で説明する機能を実行するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートする)これらのもしくは他のプログラマブル論理デバイスの任意の組合せによって実行され得る。
【0148】
いくつかの例では、通信マネージャ1120は、受信機1110、送信機1115、もしくはその両方を使用して、または他の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ1120は、受信機1110から情報を受信すること、送信機1115に情報を送ること、または受信機1110、送信機1115、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信するか、情報を送信するか、もしくは本明細書で説明するような様々な他の動作を実行することを行い得る。
【0149】
通信マネージャ1120は、本明細書で開示するような例に従って第1のTRPにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1120は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1120は、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1120は、UEがUCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUEがUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1120は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおけるUCIを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。本明細書で説明するような例に従って通信マネージャ1120を含めるかまたは構成することによって、デバイス1105(たとえば、受信機1110、送信機1115、通信マネージャ1120、もしくはそれらの組合せを制御するか、または場合によってはそれらに結合された少なくとも1つのプロセッサ)は、通信リソースのより効率的な利用のための技法をサポートし得る。
【0150】
図12は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするデバイス1205のブロック図1200を示す。デバイス1205は、本明細書で説明するようなデバイス1105または基地局105の態様の一例であり得る。デバイス1205は、受信機1210、送信機1215、および通信マネージャ1220を含み得る。デバイス1205は、少なくとも1つのプロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していてもよい。
【0151】
受信機1210は、様々な情報チャネル(たとえば、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することに関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス1205の他の構成要素に渡され得る。受信機1210は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0152】
送信機1215は、デバイス1205の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機1215は、様々な情報チャネル(たとえば、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することに関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機1215は、トランシーバモジュールの中で受信機1210とコロケートされ得る。送信機1215は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0153】
デバイス1205またはその様々な構成要素は、本明細書で説明するように異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信する様々な態様を実行するための手段の一例であり得る。たとえば、通信マネージャ1220は、スケジュール構成要素1225、インジケータ構成要素1230、電力構成要素1235、アップリンク構成要素1240、またはそれらの任意の組合せを含み得る。通信マネージャ1220は、本明細書で説明するような通信マネージャ1120の態様の一例であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ1220またはその様々な構成要素は、受信機1210、送信機1215、もしくはその両方を使用して、または他の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ1220は、受信機1210から情報を受信すること、送信機1215に情報を送ること、または受信機1210、送信機1215、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信するか、情報を送信するか、もしくは本明細書で説明するような様々な他の動作を実行することを行い得る。
【0154】
通信マネージャ1220は、本明細書で開示するような例に従って第1のTRPにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。スケジュール構成要素1225は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。インジケータ構成要素1230は、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。電力構成要素1235は、UEがUCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUEがUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。アップリンク構成要素1240は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおけるUCIを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0155】
図13は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする通信マネージャ1320のブロック図1300を示す。通信マネージャ1320は、本明細書で説明するような通信マネージャ1120、通信マネージャ1220、またはその両方の態様の一例であり得る。通信マネージャ1320またはその様々な構成要素は、本明細書で説明するように異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信する様々な態様を実行するための手段の一例であり得る。たとえば、通信マネージャ1320は、スケジュール構成要素1325、インジケータ構成要素1330、電力構成要素1335、アップリンク構成要素1340、空間構成要素1345、シグナリング構成要素1350、またはそれらの任意の組合せを含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)直接または間接的に互いと通信し得る。
【0156】
通信マネージャ1320は、本明細書で開示するような例に従って第1のTRPにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。スケジュール構成要素1325は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。インジケータ構成要素1330は、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。電力構成要素1335は、UEがUCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUEがUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。アップリンク構成要素1340は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおけるUCIを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0157】
空間構成要素1345は、PUCCH空間関係情報のセットを送信するための手段であって、アップリンクビームパラメータのセットが、PUCCH空間関係情報のセットにおいて構成されない、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、PUCCH空間関係情報のセットの中のアップリンクビームパラメータのセットはヌル化される。いくつかの例では、アップリンクビームパラメータのセットは、SSBパラメータ、CSI-RSパラメータ、もしくはSRSパラメータ、またはそれらの組合せを含む。
【0158】
いくつかの例では、シグナリング構成要素1350は、PUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを含むRRCメッセージを送信するための手段であって、アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットのうちの各セットが、アップリンク電力制御パラメータセット識別子、PUCCH電力インデックス値、PLRSインデックス値、もしくは閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、シグナリング構成要素1350は、PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子を含むMAC-CEメッセージを送信するための手段であって、MAC-CEメッセージが、PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子に基づいてPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットをアクティブ化する、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、PUCCHリソースのセットのうちの各PUCCHリソースは、RRCメッセージに基づいてアップリンク電力制御パラメータの単一のセットで構成される。いくつかの例では、PUCCHリソースのセットのうちの各PUCCHリソースは、RRCメッセージに基づいてアップリンク電力制御パラメータの複数のセットで構成される。
【0159】
図14は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートするデバイス1405を含むシステム1400の図を示す。デバイス1405は、本明細書で説明するようなデバイス1105、デバイス1205、または基地局105の構成要素の一例であり得るか、またはそれらを含み得る。デバイス1405は、1つまたは複数の基地局105、UE115、またはそれらの任意の組合せとワイヤレス通信し得る。デバイス1405は、通信マネージャ1420、ネットワーク通信マネージャ1410、トランシーバ1415、アンテナ1425、メモリ1430、コード1435、少なくとも1つのプロセッサ1440、および局間通信マネージャ1445などの、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向の音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、電子通信していてもよく、または場合によっては1つもしくは複数のバス(たとえば、バス1450)を介して(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されてもよい。
【0160】
ネットワーク通信マネージャ1410は、(たとえば、1つまたは複数のワイヤードバックホールリンクを介して)コアネットワーク130との通信を管理し得る。たとえば、ネットワーク通信マネージャ1410は、1つまたは複数のUE115などのクライアントデバイスのためのデータ通信の転送を管理し得る。
【0161】
いくつかの場合、デバイス1405は、単一のアンテナ1425を含み得る。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス1405は、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る、2つ以上のアンテナ1425を有し得る。トランシーバ1415は、本明細書で説明するように、1つまたは複数のアンテナ1425、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1415は、ワイヤレストランシーバを表すことがあり、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1415は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために1つまたは複数のアンテナ1425に提供し、1つまたは複数のアンテナ1425から受信されたパケットを復調するためのモデムも含み得る。トランシーバ1415、またはトランシーバ1415および1つもしくは複数のアンテナ1425は、本明細書で説明するような送信機1115、送信機1215、受信機1110、受信機1210、またはそれらの任意の組合せもしくはそれらの構成要素の一例であり得る。
【0162】
メモリ1430は、RAMおよびROMを含み得る。メモリ1430は、少なくとも1つのプロセッサ1440によって実行されると、本明細書で説明する様々な機能をデバイス1405に実行させる命令を含む、コンピュータ可読のコンピュータ実行可能コード1435を記憶し得る。コード1435は、システムメモリまたは別のタイプのメモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合、コード1435は、少なくとも1つのプロセッサ1440によって直接実行可能ではないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させ得る。いくつかの場合、メモリ1430は、特に、周辺構成要素または周辺デバイスとの対話などの、基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得るBIOSを含み得る。
【0163】
少なくとも1つのプロセッサ1440は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、GPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合、少なくとも1つのプロセッサ1440は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの他の場合、メモリコントローラは、少なくとも1つのプロセッサ1440に統合され得る。少なくとも1つのプロセッサ1440は、様々な機能(たとえば、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする機能またはタスク)をデバイス1405に実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ1430)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス1405またはデバイス1405の構成要素は、少なくとも1つのプロセッサ1440と、少なくとも1つのプロセッサ1440に結合されたメモリ1430とを含むことができ、少なくとも1つのプロセッサ1440およびメモリ1430は、本明細書で説明する様々な機能を実行するように構成される。
【0164】
局間通信マネージャ1445は、他の基地局105との通信を管理することができ、他の基地局105と協働してUE115との通信を制御するためのコントローラまたはスケジューラを含み得る。たとえば、局間通信マネージャ1445は、ビームフォーミングまたはジョイント送信などの様々な干渉緩和技法のために、UE115への送信のためのスケジューリングを協調させ得る。いくつかの例では、局間通信マネージャ1445は、基地局105間で通信を行うために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供し得る。
【0165】
通信マネージャ1420は、本明細書で開示するような例に従って第1のTRPにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1420は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1420は、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1420は、UEがUCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUEがUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1420は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおけるUCIを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。本明細書で説明するような例に従って通信マネージャ1420を含めるかまたは構成することによって、デバイス1405は、通信リソースの効率的な利用およびデバイス間の改善された協調のための技法をサポートし得る。
【0166】
いくつかの例では、通信マネージャ1420は、トランシーバ1415、1つもしくは複数のアンテナ1425、またはそれらの任意の組合せを使用して、あるいは他の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。通信マネージャ1420は別個の構成要素として示されているが、いくつかの例では、通信マネージャ1420を参照しながら説明する1つまたは複数の機能は、少なくとも1つのプロセッサ1440、メモリ1430、コード1435、またはそれらの任意の組合せによってサポートまたは実行され得る。たとえば、コード1435は、本明細書で説明するように異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信する様々な態様をデバイス1405に実行させるように少なくとも1つのプロセッサ1440によって実行可能な命令を含み得るか、または少なくとも1つのプロセッサ1440およびメモリ1430は、そのような動作を実行もしくはサポートするように別様に構成され得る。
【0167】
図15は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする方法1500を示すフローチャートを示す。方法1500の動作は、本明細書で説明するようなUEまたはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1500の動作は、図1図10を参照しながら説明したように、UE115によって実行され得る。いくつかの例では、UEは、説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0168】
1505において、方法は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信することを含み得る。1505の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1505の動作の態様は、図9を参照しながら説明したようなスケジュール構成要素925によって実行され得る。
【0169】
1510において、方法は、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信することを含み得る。1510の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1510の動作の態様は、図9を参照しながら説明したようなインジケータ構成要素930によって実行され得る。
【0170】
1515において、方法は、UCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信することを含み得る。1515の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1515の動作の態様は、図9を参照しながら説明したような電力構成要素935によって実行され得る。
【0171】
1520において、方法は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信することを含み得る。1520の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1520の動作の態様は、図9を参照しながら説明したようなアップリンク構成要素940によって実行され得る。
【0172】
図16は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする方法1600を示すフローチャートを示す。方法1600の動作は、本明細書で説明するようなUEまたはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1600の動作は、図1図10を参照しながら説明したように、UE115によって実行され得る。いくつかの例では、UEは、説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0173】
1605において、方法は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信することを含み得る。1605の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1605の動作の態様は、図9を参照しながら説明したようなスケジュール構成要素925によって実行され得る。
【0174】
1610において、方法は、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信することを含み得る。1610の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1610の動作の態様は、図9を参照しながら説明したようなインジケータ構成要素930によって実行され得る。
【0175】
1615において、方法は、PUCCH空間関係情報のセットを含むシグナリングを受信することを含み得る。1615の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1615の動作の態様は、図9を参照しながら説明したようなシグナリング構成要素945によって実行され得る。
【0176】
1620において、方法は、MAC-CEメッセージに少なくとも部分的に基づいてPUCCH空間関係情報のセットから少なくとも2つのPUCCH空間関係情報を選択することであって、少なくとも2つのPUCCH空間関係情報が、第1のPUCCH空間関係情報および第2のPUCCH空間関係情報を含む、選択することを含み得る。1620の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1620の動作の態様は、図9を参照しながら説明したような空間構成要素950によって実行され得る。
【0177】
1625において、方法は、少なくとも2つのPUCCH空間関係情報に少なくとも部分的に基づいてPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定することを含み得る。1625の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1625の動作の態様は、図9を参照しながら説明したような電力構成要素935によって実行され得る。
【0178】
1630において、方法は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信することを含み得る。1630の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1630の動作の態様は、図9を参照しながら説明したようなアップリンク構成要素940によって実行され得る。
【0179】
図17は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする方法1700を示すフローチャートを示す。方法1700の動作は、本明細書で説明するようなUEまたはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1700の動作は、図1図10を参照しながら説明したように、UE115によって実行され得る。いくつかの例では、UEは、説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0180】
1705において、方法は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信することを含み得る。1705の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1705の動作の態様は、図9を参照しながら説明したようなスケジュール構成要素925によって実行され得る。
【0181】
1710において、方法は、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信することを含み得る。1710の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1710の動作の態様は、図9を参照しながら説明したようなインジケータ構成要素930によって実行され得る。
【0182】
1715において、方法は、UCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信することを含み得る。1715の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1715の動作の態様は、図9を参照しながら説明したような電力構成要素935によって実行され得る。
【0183】
1720において、方法は、UCIを送信することに関連付けられた反復数に少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルリソース内ビームホッピング、スロット内反復、またはスロット間反復のうちの1つを介して、UCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信することを含み得る。1720の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1720の動作の態様は、図9を参照しながら説明したようなアップリンク構成要素940によって実行され得る。
【0184】
図18は、本開示の態様による、異なる送信電力を使用してPUCCH上でUCIを送信することをサポートする方法1800を示すフローチャートを示す。方法1800の動作は、本明細書で説明するような基地局またはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1800の動作は、図1図6および図11図14を参照しながら説明したように、基地局105(TRPとも呼ばれる)によって実行され得る。いくつかの例では、基地局は、説明する機能を実行するように基地局の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0185】
1805において、方法は、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを送信することを含み得る。1805の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1805の動作の態様は、図13を参照しながら説明したようなスケジュール構成要素1325によって実行され得る。
【0186】
1810において、方法は、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を送信することを含み得る。1810の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1810の動作の態様は、図13を参照しながら説明したようなインジケータ構成要素1330によって実行され得る。
【0187】
1815において、方法は、UEがUCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUEがUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを送信することを含み得る。1815の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1815の動作の態様は、図13を参照しながら説明したような電力構成要素1335によって実行され得る。
【0188】
1820において、方法は、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおけるUCIを受信することを含み得る。1820の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1820の動作の態様は、図13を参照しながら説明したようなアップリンク構成要素1340によって実行され得る。
【0189】
以下は、本開示の態様の概要を提供する。
【0190】
態様1: UEにおけるワイヤレス通信のための方法であって、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを受信するステップと、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を受信するステップと、UCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを受信するステップと、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信するステップとを含む方法。
【0191】
態様2: PUCCH空間関係情報のセットを含むシグナリングを受信するステップと、MAC-CEメッセージに少なくとも部分的に基づいてPUCCH空間関係情報のセットから少なくとも2つのPUCCH空間関係情報を選択するステップであって、少なくとも2つのPUCCH空間関係情報が、第1のPUCCH空間関係情報および第2のPUCCH空間関係情報を含む、ステップと、少なくとも2つのPUCCH空間関係情報に少なくとも部分的に基づいてPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定するステップとをさらに含む、態様1の方法。
【0192】
態様3: アップリンクビームパラメータのセットが、PUCCH空間関係情報のセットにおいて構成されない、態様2の方法。
【0193】
態様4: PUCCH空間関係情報のセットに関連付けられたアップリンクビームパラメータのセットを適用するのを控えるステップをさらに含む、態様2~3のいずれかの方法。
【0194】
態様5: PUCCH空間関係情報のセットに関連付けられたアップリンクビームパラメータのセットがヌル化される、態様2~4のいずれかの方法。
【0195】
態様6: アップリンクビームパラメータのセットが、SSBパラメータ、CSI-RSパラメータ、もしくはSRSパラメータ、またはそれらの組合せを含む、態様2~5のいずれかの方法。
【0196】
態様7: PUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを含むRRCメッセージを受信するステップであって、アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットのうちの各セットが、アップリンク電力制御パラメータセット識別子、PUCCH電力インデックス値、PLRSインデックス値、もしくは閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、ステップをさらに含む、態様1~6のいずれかの方法。
【0197】
態様8: PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子を含むMAC-CEメッセージを受信するステップと、PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子に少なくとも部分的に基づいてPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットをアクティブ化するステップとをさらに含む、態様7の方法。
【0198】
態様9: PUCCH送信に関連付けられた各PUCCHリソースがRRCメッセージに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの単一のセットで構成されると決定するステップと、アップリンク電力制御パラメータの単一のセットに少なくとも部分的に基づいてUCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信するステップとをさらに含む、態様7~8のいずれかの方法。
【0199】
態様10: PUCCH送信に関連付けられた各PUCCHリソースがRRCメッセージに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの複数のセットで構成されると決定するステップであって、アップリンク電力制御パラメータの複数のセットが、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを含む、ステップをさらに含む、態様7~9のいずれかの方法。
【0200】
態様11: 第1のPUCCH電力インデックス値、第1のPLRSインデックス値、もしくは第1の閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含むアップリンク電力制御パラメータの第1のセットを決定するステップと、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定するステップであって、アップリンク電力制御パラメータの第2のセットが、第2のPUCCH電力インデックス値、第2のPLRSインデックス値、もしくは第2の閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、ステップとをさらに含む、態様1~10のいずれかの方法。
【0201】
態様12: アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定するステップが、基準信号インデックス値を含むアップリンクビームパラメータのセットに少なくとも部分的に基づく、態様11の方法。
【0202】
態様13: アップリンク電力制御パラメータの第2のセットを決定するステップが、RRC構成に少なくとも部分的に基づく、態様11~12のいずれかの方法。
【0203】
態様14: RRC構成がサービングセルごとであり、各PUCCHリソースがサービングセルごとに構成される、態様13の方法。
【0204】
態様15: RRC構成がBWPごとであり、各PUCCHリソースがBWPごとに構成される、態様13~14のいずれかの方法。
【0205】
態様16: RRC構成がPUCCHリソースごとである、態様13~15のいずれかの方法。
【0206】
態様17: UCIを送信するステップが、UCIを送信することに関連付けられた反復数に少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルリソース内ビームホッピング、スロット内反復、またはスロット間反復のうちの1つを介して、UCIを第1のTRPおよび第2のTRPに送信するステップを含む、態様1~16のいずれかの方法。
【0207】
態様18: 第1のTRPにおけるワイヤレス通信のための方法であって、UEによるPUCCHリソースにおけるUCIの送信をスケジュールするメッセージを送信するステップと、UEがPUCCHリソースにおけるUCIを第1のTRPと第2のTRPの両方に送信するようにスケジュールされているという指示を送信するステップと、UEがUCIを第1のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第1のセットおよびUEがUCIを第2のTRPに送信するためのアップリンク電力制御パラメータの第2のセットを送信するステップと、アップリンク電力制御パラメータの第1のセットに少なくとも部分的に基づいて、アップリンク制御チャネルビーム指示なしで、PUCCHリソースにおけるUCIを受信するステップとを含む方法。
【0208】
態様19: PUCCH空間関係情報のセットを送信するステップであって、アップリンクビームパラメータのセットが、PUCCH空間関係情報のセットにおいて構成されない、ステップをさらに含む、態様18の方法。
【0209】
態様20: PUCCH空間関係情報のセットの中のアップリンクビームパラメータのセットがヌル化される、態様19の方法。
【0210】
態様21: アップリンクビームパラメータのセットが、SSBパラメータ、CSI-RSパラメータ、もしくはSRSパラメータ、またはそれらの組合せを含む、態様19~20のいずれかの方法。
【0211】
態様22: PUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットを含むRRCメッセージを送信するステップであって、アップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットのうちの各セットが、アップリンク電力制御パラメータセット識別子、PUCCH電力インデックス値、PLRSインデックス値、もしくは閉ループインデックス値、またはそれらの組合せを含む、ステップをさらに含む、態様19~21のいずれかの方法。
【0212】
態様23: PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子を含むMAC-CEメッセージを送信するステップであって、MAC-CEメッセージが、PUCCHリソース識別子および1つまたは複数のアップリンク電力制御パラメータセット識別子に少なくとも部分的に基づいてPUCCHリソースのためのアップリンク電力制御パラメータの1つまたは複数のセットをアクティブ化する、ステップをさらに含む、態様22の方法。
【0213】
態様24: PUCCHリソースのセットのうちの各PUCCHリソースが、RRCメッセージに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの単一のセットで構成される、態様22~23のいずれかの方法。
【0214】
態様25: PUCCHリソースのセットのうちの各PUCCHリソースが、RRCメッセージに少なくとも部分的に基づいてアップリンク電力制御パラメータの複数のセットで構成される、態様22~24のいずれかの方法。
【0215】
態様26: UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備え、メモリが、装置に態様1~17のいずれかの方法を実行させるように少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶する、装置。
【0216】
態様27: UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、態様1~17のいずれかの方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0217】
態様28: UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様1~17のいずれかの方法を実行するように少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0218】
態様29: 第1のTRPにおけるワイヤレス通信のための装置であって、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを備え、メモリが、装置に態様18~25のいずれかの方法を実行させるように少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を記憶する、装置。
【0219】
態様30: 第1のTRPにおけるワイヤレス通信のための装置であって、態様18~25のいずれかの方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0220】
態様31: 第1のTRPにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様18~25のいずれかの方法を実行するように少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0221】
本明細書で説明する方法が可能な実装形態を表すこと、動作およびステップが再構成されるかまたは別様に修正される場合があること、ならびに他の実装形態が可能であることに留意されたい。さらに、方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わされてもよい。
【0222】
LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRシステムの態様が例として説明されることがあり、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNR用語が説明の大部分において使用されることがあるが、本明細書で説明する技法はLTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRネットワーク以外に適用可能である。たとえば、説明する技法は、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの様々な他のワイヤレス通信システム、ならびに本明細書で明示的に述べられない将来のシステムおよび無線技術を含む他のシステムおよび無線技術に適用可能であり得る。
【0223】
本明細書で説明する情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0224】
本明細書の本開示に関して説明する様々な例示的なブロックおよび構成要素は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、CPU、GPU、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装され得る。
【0225】
本明細書で説明する機能は、ハードウェア、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるソフトウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、または他の名称で呼ばれるかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、または関数を意味するように広く解釈されるべきである。少なくとも1つのプロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、本明細書で説明する機能は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が様々な物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0226】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、相変化メモリ、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得るとともに、汎用コンピュータもしくは専用コンピュータまたは汎用プロセッサもしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、コンピュータ可読媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0227】
特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用する場合、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目のリスト)において使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つのリストがAまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(たとえば、AおよびBおよびC)を意味するような包含的リストを示す。また、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、条件の閉集合への言及として解釈されるべきではない。たとえば、「条件Aに基づいて」として説明する例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づき得る。言い換えれば、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同様に解釈されるべきである。本明細書で使用する「および/または」という用語は、2つ以上の項目のリストにおいて使用されるとき、列挙された項目のうちのいずれか1つが単独で採用され得ること、または列挙された項目のうちの2つ以上の任意の組合せが採用され得ることを意味する。たとえば、組成物が構成要素A、B、および/またはCを含むものとして説明される場合、その組成物はAのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組合せ、AとCの組合せ、BとCの組合せ、またはAとBとCの組合せを含むことができる。
【0228】
添付の図において、同様の構成要素または特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、同様の構成要素を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルのみが本明細書で使用される場合、説明は、第2の参照ラベルまたは他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちのいずれにも適用可能である。
【0229】
添付の図面に関して本明細書に記載される説明は、例示的な構成について説明しており、実装され得るかまたは特許請求の範囲内に入るすべての例を表すものではない。本明細書で使用する「例」という用語は、「例、事例、または例示として働くこと」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味しない。詳細な説明は、説明する技法の理解をもたらすための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明する例の概念を不明瞭にすることを回避するために、知られている構造およびデバイスはブロック図の形態で示される。
【0230】
本明細書での説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするために与えられる。本開示の様々な修正が当業者に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されず、本明細書で開示する原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0231】
100 ワイヤレス通信システム
105 基地局、TRP
105-a、105-b、105-c、105-d TRP
110 カバレージエリア、地理的カバレージエリア
115 UE
120 バックホールリンク
125 通信リンク
130 コアネットワーク
135 デバイス間(D2D)通信リンク、D2D通信リンク
140 ネットワークエンティティ
145 アクセスネットワーク送信エンティティ
150 IPサービス
200 ワイヤレス通信システム
205 UCI
300 送信方式
305 UCI
310 スロット
315 スロット
320 PUCCHリソース
325 PUCCH空間関係情報
330 PUCCH空間関係情報
400 送信方式
405 UCI
410 PUCCHリソース
415 PUCCHシンボル
420 PUCCHシンボル
425 スロット
430 PUCCH空間関係情報
435 PUCCH空間関係情報
500 送信方式
505 UCI
510 PUCCHリソース
515 スロット
520 サブスロット
525 サブスロット
530 PUCCH空間関係情報
535 PUCCH空間関係情報
600 プロセスフロー
700 ブロック図
705 デバイス
710 受信機
715 送信機
720 通信マネージャ
800 ブロック図
805 デバイス
810 受信機
815 送信機
820 通信マネージャ
825 スケジュール構成要素
830 インジケータ構成要素
835 電力構成要素
840 アップリンク構成要素
900 ブロック図
920 通信マネージャ
925 スケジュール構成要素
930 インジケータ構成要素
935 電力構成要素
940 アップリンク構成要素
945 シグナリング構成要素
950 空間構成要素
955 ビーム構成要素
960 リソース構成要素
1000 システム
1005 デバイス
1010 入力/出力(I/O)コントローラ、I/Oコントローラ
1015 トランシーバ
1020 通信マネージャ
1025 アンテナ
1030 メモリ
1035 コンピュータ可読のコンピュータ実行可能コード、コード
1040 プロセッサ
1045 バス
1100 ブロック図
1105 デバイス
1110 受信機
1115 送信機
1120 通信マネージャ
1200 ブロック図
1205 デバイス
1210 受信機
1215 送信機
1220 通信マネージャ
1225 スケジュール構成要素
1230 インジケータ構成要素
1235 電力構成要素
1240 アップリンク構成要素
1300 ブロック図
1320 通信マネージャ
1325 スケジュール構成要素
1330 インジケータ構成要素
1335 電力構成要素
1340 アップリンク構成要素
1345 空間構成要素
1350 シグナリング構成要素
1400 システム
1405 デバイス
1410 ネットワーク通信マネージャ
1415 トランシーバ
1420 通信マネージャ
1425 アンテナ
1430 メモリ
1435 コンピュータ可読のコンピュータ実行可能コード、コード
1440 プロセッサ
1445 局間通信マネージャ
1450 バス
1500 方法
1600 方法
1700 方法
1800 方法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】