(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-30
(54)【発明の名称】撮影方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04N 23/60 20230101AFI20240123BHJP
H04N 23/45 20230101ALI20240123BHJP
H04N 23/63 20230101ALI20240123BHJP
【FI】
H04N23/60 500
H04N23/45
H04N23/63 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544407
(86)(22)【出願日】2022-01-18
(85)【翻訳文提出日】2023-07-21
(86)【国際出願番号】 CN2022072523
(87)【国際公開番号】W WO2022156672
(87)【国際公開日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】202110087293.1
(32)【優先日】2021-01-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】郭 越
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122DA09
5C122EA67
5C122FA18
5C122FH18
5C122FK37
5C122FK40
5C122FK41
5C122FL03
5C122FL08
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
本出願は、撮影方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体を開示し、通信の技術分野に属する。前記方法は、ユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1入力が、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整するためのものであり、前記第1プレビュー画像が第1カメラによって捕捉された画像であるステップと、前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示するステップであって、前記第2プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第2プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクトが含まれるステップと、前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得るステップと、を含み、前記N個のカメラは、少なくとも前記メインカメラを含み、Nは正の整数である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1入力が、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整するためのものであり、前記第1プレビュー画像が第1カメラによって捕捉された画像であるステップと、
前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示するステップであって、前記第2プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第2プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクトが含まれるステップと、
前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得るステップと、を含み、
前記N個のカメラは、少なくとも前記メインカメラを含み、Nは正の整数である、撮影方法。
【請求項2】
前記第1カメラが前記メインカメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラを含み、
前記第1カメラが第1補助カメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ及び前記第1補助カメラを含み、前記第1補助カメラのピント合わせ範囲は前記メインカメラのピント合わせ範囲とは異なり、
前記表示情報は、表示効果、表示サイズ、表示位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示する前記ステップの後に、
ユーザの第2入力を受信するステップであって、前記第2入力が、前記第2プレビュー画像の第2オブジェクトを選択するためのものであるステップと、
前記第2入力に応答して、第3プレビュー画像を表示するステップであって、前記第3プレビュー画像が、第2カメラによって捕捉された画像であるステップと、
ユーザの第3入力を受信するステップであって、前記第3入力が、前記第3プレビュー画像における第2オブジェクトの表示状態を調整するためのものであるステップと、
前記第3入力に応答して、第4プレビュー画像を表示するステップであって、前記第4プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第4プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクト、及び表示状態が変化した第2オブジェクトが含まれるステップと、
前記第4プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第2目標画像を得るステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1カメラが第1補助カメラであり、前記第2カメラが第2補助カメラであり、前記第1補助カメラ、前記第2補助カメラ及び前記メインカメラのピント合わせ範囲が全て異なる場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ、前記第1補助カメラ及び前記第2補助カメラを含み、
前記第4プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像を処理し、目標画像を得る前記ステップは、
第1画像、第2画像及び第3画像を取得するステップであって、前記第1画像が前記メインカメラによって第1時刻に捕捉された画像であり、前記第2画像が前記第1補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像であり、前記第3画像が前記第2補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像であるステップと、
前記第1画像に対して第1画像処理を行い、第1中間画像を得るステップであって、前記第1中間画像が前記第1画像における第1画素情報以外の全ての画素情報を含み、前記第1画素情報が前記第1画像における前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第2画像に対して第2画像処理を行い、第2中間画像を得るステップであって、前記第2中間画像が前記第2画像における第2画素情報のみを含み、前記第2画素情報が前記第2画像における前記第1オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第3画像に対して第3画像処理を行い、第3中間画像を得るステップであって、前記第3中間画像が前記第2画像における第3画素情報のみを含み、前記第3画素情報が前記第3画像における前記第2オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第4プレビュー画像における表示情報に従って、前記第1中間画像、前記第2中間画像及び前記第3中間画像を合成し、第2目標画像を得るステップと、を含み、
前記第1時刻は撮影入力の入力時刻よりも早い時刻であり、又は、前記第1時刻は前記撮影入力の入力時刻よりも遅い時刻である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ユーザの第1入力を受信する前記ステップの前に、
前記第1プレビュー画像における第1オブジェクトに対するユーザの第4入力を受信するステップと、
前記第4入力に応答して、前記第1プレビュー画像に前記第1オブジェクトに関連付けられる第1表示状態調整コントロールを表示するステップと、をさらに含み、
ユーザの第1入力を受信する前記ステップは、
前記第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップを含み、
前記第1プレビュー画像における異なるオブジェクトは、異なる表示状態調整コントロールに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信する前記ステップは、
前記第1表示状態調整コントロールが第1サブコントロール及び第2サブコントロールを含む場合、前記第1サブコントロール又は前記第2サブコントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、
前記第1表示状態調整コントロールが第1表示モード及び第2表示モードを含む場合、前記第1表示モードでの第1表示状態調整コントロール又は前記第2表示モードでの第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1カメラと前記メインカメラとが同一カメラではない場合において、ユーザの第1入力を受信する前記ステップの前に、
第5プレビュー画像を表示するステップであって、前記第5プレビュー画像が前記メインカメラによって捕捉された画像であるステップと、
前記第5プレビュー画像の前記第1オブジェクトに対するユーザの第5入力を受信するステップと、
前記第5入力に応答して、前記第1オブジェクトに対応する第1物体距離を取得するステップと、
前記第1物体距離に応じて、前記第1オブジェクトに適合する目標カメラを決定するステップと、
前記目標カメラが前記第1カメラである場合、前記第1プレビュー画像を表示するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ユーザの第1入力を受信するための第1受信モジュールであって、前記第1入力が、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整するためのものであり、前記第1プレビュー画像が第1カメラによって捕捉された画像である第1受信モジュールと、
前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示するための第1表示モジュールであって、前記第2プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第2プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクトが含まれる第1表示モジュールと、
前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得るための第1処理モジュールと、を含み、
前記N個のカメラは、少なくとも前記メインカメラを含み、Nは正の整数である、撮影装置。
【請求項9】
前記第1カメラが前記メインカメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラを含み、
前記第1カメラが第1補助カメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ及び前記第1補助カメラを含み、前記第1補助カメラのピント合わせ範囲は前記メインカメラのピント合わせ範囲とは異なり、
前記表示情報は、表示効果、表示サイズ、表示位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項10】
ユーザの第2入力を受信するための第2受信モジュールであって、前記第2入力が、前記第2プレビュー画像の第2オブジェクトを選択するためのものである第2受信モジュールと、
前記第2入力に応答して、第3プレビュー画像を表示するための第2表示モジュールであって、前記第3プレビュー画像が、第2カメラによって捕捉された画像である第2表示モジュールと、
ユーザの第3入力を受信するための第3受信モジュールであって、前記第3入力が、前記第3プレビュー画像における第2オブジェクトの表示状態を調整するためのものである第3受信モジュールと、
前記第3入力に応答して、第4プレビュー画像を表示するための第3表示モジュールであって、前記第4プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第4プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクト、及び表示状態が変化した第2オブジェクトが含まれる第3表示モジュールと、
前記第4プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第2目標画像を得るための第2処理モジュールと、をさらに含む、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項11】
前記第1カメラが第1補助カメラであり、前記第2カメラが第2補助カメラであり、前記第1補助カメラ、前記第2補助カメラ及び前記メインカメラのピント合わせ範囲が全て異なる場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ、前記第1補助カメラ及び前記第2補助カメラを含み、
前記第2処理モジュールは、
第1画像、第2画像及び第3画像を取得するための取得ユニットであって、前記第1画像が前記メインカメラによって第1時刻に捕捉された画像であり、前記第2画像が前記第1補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像であり、前記第3画像が前記第2補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像である取得ユニットと、
前記第1画像に対して第1画像処理を行い、第1中間画像を得るための第1処理ユニットであって、前記第1中間画像が前記第1画像における第1画素情報以外の全ての画素情報を含み、前記第1画素情報が前記第1画像における前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトに対応する画素情報である第1処理ユニットと、
前記第2画像に対して第2画像処理を行い、第2中間画像を得るための第2処理ユニットであって、前記第2中間画像が前記第2画像における第2画素情報のみを含み、前記第2画素情報が前記第2画像における前記第1オブジェクトに対応する画素情報である第2処理ユニットと、
前記第3画像に対して第3画像処理を行い、第3中間画像を得るための第3処理ユニットであって、前記第3中間画像が前記第2画像における第3画素情報のみを含み、前記第3画素情報が前記第3画像における前記第2オブジェクトに対応する画素情報である第3処理ユニットと、
前記第4プレビュー画像における表示情報に従って、前記第1中間画像、前記第2中間画像及び前記第3中間画像を合成し、第2目標画像を得るための合成ユニットと、を含み、
前記第1時刻は撮影入力の入力時刻よりも早い時刻であり、又は、前記第1時刻は前記撮影入力の入力時刻よりも遅い時刻である、請求項10に記載の撮影装置。
【請求項12】
前記第1プレビュー画像における第1オブジェクトに対するユーザの第4入力を受信するための第4受信モジュールと、
前記第4入力に応答して、前記第1プレビュー画像に前記第1オブジェクトに関連付けられる第1表示状態調整コントロールを表示するための第4表示モジュールと、をさらに含み、
前記第1受信モジュールは、具体的に、
前記第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するために用いられ、
前記第1プレビュー画像における異なるオブジェクトは、異なる表示状態調整コントロールに関連付けられる、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項13】
前記第1受信モジュールは、具体的に、
前記第1表示状態調整コントロールが第1サブコントロール及び第2サブコントロールを含む場合、前記第1サブコントロール又は前記第2サブコントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、
前記第1表示状態調整コントロールが第1表示モード及び第2表示モードを含む場合、前記第1表示モードでの第1表示状態調整コントロール又は前記第2表示モードでの第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、に用いられる、請求項12に記載の撮影装置。
【請求項14】
前記第1カメラと前記メインカメラとが同一カメラではない場合において、ユーザの第1入力を受信する前記ステップの前に、
第5プレビュー画像を表示するための第5表示モジュールであって、前記第5プレビュー画像が前記メインカメラによって捕捉された画像である第5表示モジュールと、
前記第5プレビュー画像の前記第1オブジェクトに対するユーザの第5入力を受信するための第5受信モジュールと、
前記第5入力に応答して、前記第1オブジェクトに対応する第1物体距離を取得するための取得モジュールと、
前記第1物体距離に応じて、前記第1オブジェクトに適合する目標カメラを決定するための決定モジュールと、
前記目標カメラが前記第1カメラである場合、前記第1プレビュー画像を表示するための第6表示モジュールと、をさらに含む、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップが実現される、電子機器。
【請求項16】
プロセッサによって実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップが実現されるプログラムもしくはコマンドが記憶されている、可読記憶媒体。
【請求項17】
プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラムもしくはコマンドを実行し、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現するためのものである、チップ。
【請求項18】
非揮発性記憶媒体に記憶されており、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現するように少なくとも1つのプロセッサによって実行される、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年01月22日に中国で提出された、中国特許出願No.202110087293.1の優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は、画像処理の技術分野に属し、具体的に、撮影方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器の撮影機能の発展に伴い、電子機器を使用して撮影し、生活のあらゆる瞬間を記録するユーザがますます増えている。現在、電子機器のイメージングはカメラによって捕捉された画像であり、即ち、イメージングは実際のシーンと一致している。従来技術におけるイメージング方式が単一であることがわかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、従来技術におけるイメージング方式が単一であるという問題を解決できる、撮影方法、装置、電子機器及び可読記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1側面では、本出願の実施例は、
ユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1入力が、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整するためのものであり、前記第1プレビュー画像が第1カメラによって捕捉された画像であるステップと、
前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示するステップであって、前記第2プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第2プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクトが含まれるステップと、
前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得るステップと、を含み、
前記N個のカメラは、少なくとも前記メインカメラを含み、Nは正の整数である、撮影方法を提供する。
【0006】
第2側面では、本出願の実施例は、
ユーザの第1入力を受信するための第1受信モジュールであって、前記第1入力が、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整するためのものであり、前記第1プレビュー画像が第1カメラによって捕捉された画像である第1受信モジュールと、
前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示するための第1表示モジュールであって、前記第2プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第2プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクトが含まれる第1表示モジュールと、
前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得るための第1処理モジュールと、を含み、
前記N個のカメラは、少なくとも前記メインカメラを含み、Nは正の整数である、撮影装置を提供する。
【0007】
第3側面では、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現される、電子機器を提供する。
【0008】
第4側面では、本出願の実施例は、プロセッサによって実行されると、第1側面に記載の方法のステップが実現されるプログラムもしくはコマンドが記憶されている、可読記憶媒体を提供する。
【0009】
第5側面では、本出願の実施例は、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラムもしくはコマンドを実行し、第1側面に記載の方法を実現するためのものである、チップを提供する。
【0010】
第6側面では、本出願の実施例は、非揮発性記憶媒体に記憶されており、第1側面に記載の方法のステップを実現するように少なくとも1つのプロセッサによって実行される、コンピュータプログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本出願の実施例では、ユーザの第1入力を受信し、前記第1入力が、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整するためのものであり、前記第1プレビュー画像が第1カメラによって捕捉された画像であり、前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示し、前記第2プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第2プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクトが含まれ、そして前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得て、ここで、前記N個のカメラは、少なくとも前記メインカメラを含み、Nは正の整数である。このことから分かるように、本発明の実施形態によれば、目標画像とカメラによって捕捉された画像とが異なるように、カメラによって捕捉された画像におけるオブジェクトの表示状態を調整することができる。このようにして、従来技術におけるイメージングがカメラによって捕捉された画像であることに比べて、イメージングの柔軟性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本出願の実施例で提供される撮影方法のフローチャートである。
【
図2a】本出願の実施例で提供される画像の模式図(その1)である。
【
図2b】本出願の実施例で提供される画像の模式図(その2)である。
【
図2c】本出願の実施例で提供される画像の模式図(その3)である。
【
図2d】本出願の実施例で提供される画像の模式図(その4)である。
【
図2e】本出願の実施例で提供される画像の模式図(その5)である。
【
図3a】本出願の実施例で提供される画像の模式図(その6)である。
【
図3b】本出願の実施例で提供される画像の模式図(その7)である。
【
図3c】本出願の実施例で提供される画像の模式図(その8)である。
【
図3d】本出願の実施例で提供される画像の模式図(その9)である。
【
図3e】本出願の実施例で提供される画像の模式図(その10)である。
【
図4】本出願の実施例で提供される表示状態調整コントロールの模式図(その1)である。
【
図5a】本出願の実施例で提供される表示状態調整コントロールの模式図(その2)である。
【
図5b】本出願の実施例で提供される表示状態調整コントロールの模式図(その3)である。
【
図6】本出願の実施例で提供される撮影装置の構成図である。
【
図7】本出願の実施例で提供される電子機器の構成図(その1)である。
【
図8】本出願の実施例で提供される電子機器の構成図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下において、本出願の実施例における図面を参照し、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく、得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0014】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は前後順を説明するためのものではなく、類似する目標を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順序で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきであり、また、「第1」、「第2」で区別される目標は、通常、1つのカテゴリーに属し、目標の数は限定されず、例えば、第1目標は1つであってもよく、複数であってもよいことを理解すべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」は、接続目標のうちの少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般に前後関連目標が「又は」の関係であることを表す。
【0015】
以下において、図面を参照しながら、本発明の実施例で提供される撮影方法を、具体的な実施例及びその応用シーンにより詳しく説明する。
【0016】
本出願の実施例で提供される撮影方法は、少なくとも1つのカメラを含む電子機器によって実行可能である。
【0017】
電子機器が2つ又は2つ以上のカメラを含む場合、異なる距離にある物体を鮮明に撮影するために、異なるカメラは異なるピント合わせ範囲(ズームレートとも呼ばれる)を有してもよい。
【0018】
異なるピント合わせ範囲は異なる物体距離撮影範囲に対応することが理解可能である。従って、具体的に実現する際に、電子機器は、目標物体の物体距離に応じて、前記目標物体を撮影するカメラを選択することができ、ここで、前記目標物体を撮影するカメラのピント合わせ範囲に対応する物体距離撮影範囲は前記目標物体の物体距離を含む。
【0019】
例えば、電子機器が標準カメラ、超広角カメラ及び望遠カメラを含むと仮定する場合において、超広角カメラのピント合わせ範囲は第1ピント合わせ範囲であり、物体距離が0以上かつ第1の予め設定された距離閾値未満の物体を撮影するのに適し、即ち前記第1ピント合わせ範囲に対応する物体距離撮影範囲は[0,第1の予め設定された距離閾値)であり、標準カメラのピント合わせ範囲は第2ピント合わせ範囲であり、物体距離が前記第1の予め設定された距離閾値以上かつ第2の予め設定された距離閾値未満の物体を撮影するのに適し、即ち前記第2ピント合わせ範囲に対応する物体距離撮影範囲は[第1の予め設定された距離閾値,第2の予め設定された距離閾値)であり、望遠カメラのピント合わせ範囲は第3ピント合わせ範囲であり、物体距離が前記第2の予め設定された距離閾値以上の物体を撮影するのに適し、即ち前記第2ピント合わせ範囲に対応する物体距離撮影範囲は[第2の予め設定された距離閾値,∞)である。
【0020】
撮影される目標物体の物体距離が前記第1の予め設定された距離閾値未満である場合、電子機器は超広角カメラを選択して該目標物体を撮影することができる。
【0021】
また、電子機器が2つ又は2つ以上のカメラを含む場合、そのうちの1つのカメラを電子機器のメインカメラとして設定し、他のカメラを電子機器の補助カメラとして設定することができる。メインカメラ及び補助カメラの設定は、実際のニーズによって決定することができ、本出願の実施例はこれを限定しない。例えば、電子機器が上記標準カメラ、超広角カメラ及び望遠カメラを含むと仮定する場合、標準カメラを電子機器のメインカメラとし、超広角カメラ及び望遠カメラを電子機器の補助カメラとすることができる。
【0022】
実際の応用において、電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ノートパソコンとも呼ばれるラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルディジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)、携帯情報端末、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer,UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル機器(Wearable Device)又は車載装置(VUE)、歩行者端末(PUE)等であってもよい。
【0023】
本出願の実施例で提供される撮影方法のフローチャート(その1)である
図1を参照する。
図1に示すように、撮影方法は、次のステップ101、ステップ102及びステップ103を含んでもよい。
【0024】
ステップ101で、ユーザの第1入力を受信し、前記第1入力は、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整するためのものであり、前記第1プレビュー画像は第1カメラによって捕捉された画像である。
【0025】
第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整する前記ことは、
第1プレビュー画像における第1オブジェクトを拡大又は縮小するなど、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示サイズを調整することと、
第1プレビュー画像における第1オブジェクトを上下左右に移動するなど、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示位置を調整することと、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0026】
前記第1カメラは電子機器のメインカメラ又は補助カメラであってもよい。
【0027】
ステップ102で、前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示し、前記第2プレビュー画像はメインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第2プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクトが含まれる。
【0028】
具体的に実現する際に、前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示する前記ステップは、
前記第1入力に応答して、前記第1プレビュー画像の表示状態を調整するか、又は前記第1プレビュー画像の第1オブジェクトの表示状態を調整し、第1処理画像を得るステップと、
前記第1処理画像に対して第4画像処理を行い、第4中間画像を得るステップであって、前記第4中間画像が前記第1処理画像における第4画素情報のみを含み、前記第4画素情報が前記第1処理画像における前記第1オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
第4画像を取得するステップであって、前記第4画像が前記メインカメラによって第2時刻に捕捉された画像であるステップと、
前記第4画像に対して第5画像処理を行い、第5中間画像を得るステップであって、前記第5中間画像が前記第4画像における第5画素情報以外の全ての画素情報を含み、前記第5画素情報が前記第4画像における前記第1オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第4中間画像及び前記第5中間画像を合成し、第2プレビュー画像を得るステップと、
前記第2プレビュー画像を表示するステップと、を含み、
前記第2時刻は前記第1入力の入力時刻よりも早い時刻であり、又は、前記第2時刻は前記第1入力の入力時刻よりも遅い時刻である。
【0029】
さらに、前記第2時刻が前記第1入力の入力時刻よりも早い時刻である場合、前記第4画像は、前記メインカメラがその対応するバッファキューの最後尾からキャプチャする画像であってもよく、前記第2時刻が前記第1入力の入力時刻よりも遅い時刻である場合、前記第4画像は、前記メインカメラのセンサが光を受けた後に出力した画像であってもよい。
【0030】
この選択的な実施形態において、第1実現方式では、前記第1入力は、前記第1プレビュー画像の画像全体の表示状態を調整することで、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態の調整を実現することができる。該実現方式では、前記第1処理画像は表示状態が調整された後の第1プレビュー画像であり、即ち、前記第1処理画像におけるオブジェクトは前記第1プレビュー画像に対して全て変化した。
【0031】
第2実現方式では、前記第1入力は、前記第1プレビュー画像における他のオブジェクトの表示状態に影響を与えずに、前記第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態のみを調整してもよい。該実現方式では、前記第1処理画像において第1オブジェクトのみが前記第1プレビュー画像に対して変化し、他のオブジェクトが前記第1プレビュー画像に対して変化しない。
【0032】
電子機器は、第1処理画像を取得した後に、前記第1処理画像における前記第4画素情報以外の全ての画素情報を削除することで、第4中間画像を得ることができる。
【0033】
また、電子機器は、前記第4画像を取得し、且つ前記第4画像における第5画素情報を削除することで、第5中間画像を得ることができる。
【0034】
前記第4中間画像及び前記第5中間画像を取得した後に、電子機器は、前記第4中間画像及び前記第5中間画像を合成し、第2プレビュー画像を得ることができる。
【0035】
その後、電子機器は、ユーザは表示状態が変化した第1オブジェクトを第2プレビュー画像によって確認するように、第2プレビュー画像を表示することができる。
【0036】
説明すべきことは、第2プレビュー画像に空白領域がある場合、電子機器は、第2プレビュー画像を表示する前に、補間処理に限定されない方式で、空白領域の隣接画素情報を利用し、第2プレビュー画像における空白領域に対して画素充填を行い、イメージング効果を向上させることができる点である。
【0037】
理解を容易にするために、以下において、
図2aから
図2eを参照しながら、例示的に説明する。
【0038】
以下の例において、各カメラによって捕捉された画像に「雲」と「人」の2つのオブジェクトが含まれると仮定し、且つ「雲」を第1オブジェクトとし、「人」を第2オブジェクトとする。また、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整することは、第1プレビュー画像における第1オブジェクトを拡大すると表現される。
【0039】
図2aのディスプレイには、第1カメラによって捕捉された第1プレビュー画像20が表示されており、第1プレビュー画像20に表示状態が変化しない第1オブジェクト及び第2オブジェクトが含まれる。
【0040】
前記第1入力を受信した場合、電子機器は、前記第1入力に応答して、第1プレビュー画像20を拡大し、
図2bに示す第1処理画像21を得ることができ、第1処理画像21に拡大後の第1オブジェクト及び拡大後の第2オブジェクトが含まれる。
【0041】
図2cには、拡大後の第1オブジェクトを含む第4中間画像22が示されている。
【0042】
図2dには、表示状態が変化した第2オブジェクトを含む第5中間画像23が示されている。
【0043】
図2eには、拡大後の第1オブジェクト及び表示状態が変化した第2オブジェクトを含む第2プレビュー画像24が示されている。
【0044】
ステップ103で、前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得る。
【0045】
具体的に実現する際に、1つの実現方式では、電子機器は、撮影入力に応答して、前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得ることができる。別の実現方式では、電子機器は、予め設定された頻度に基づき、周期的に前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得ることができる。
【0046】
前記N個のカメラは、少なくとも前記メインカメラを含み、Nは正の整数である。選択的に、前記第1カメラが前記メインカメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラを含む。前記第1カメラが第1補助カメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ及び前記第1補助カメラを含み、前記第1補助カメラのピント合わせ範囲は前記メインカメラのピント合わせ範囲とは異なる。選択的に、前記表示情報は、表示効果、表示サイズ、表示位置のうちの少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0047】
このステップで、前記第1目標画像の表示情報は前記第2プレビュー画像の表示情報と同じである。選択的に、前記第1目標画像の前記第1オブジェクトの表示情報は前記第2プレビュー画像の前記第1オブジェクトの表示情報と同じであり、前記第1目標画像の他のオブジェクトの表示情報は前記第2プレビュー画像の表示情報と同じであってもよいし、異なってもよく、具体的に、実際の状況に応じて決定してもよく、本出願の実施例はこれを限定しない。こうして、前記第1目標画像も表示状態が変化した第1オブジェクトを含み、それにより、第1目標画像はカメラによって捕捉された画像とは異なり、イメージングの柔軟性が高められる。
【0048】
前記第1目標画像の表示情報がユーザの要求を満たす場合、ユーザは、電子機器がユーザの要求を満たす前記第1目標画像を出力するように、電子機器に対して撮影入力を実行することができることが理解可能である。こうして、ユーザの要求を満たすようにイメージングでき、イメージングの利用率が向上できる。
【0049】
本実施例の撮影方法は、ユーザの第1入力を受信し、前記第1入力が、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整するためのものであり、前記第1プレビュー画像が第1カメラによって捕捉された画像であり、前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示し、前記第2プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第2プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクトが含まれ、そして前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得て、ここで、前記N個のカメラは、少なくとも前記メインカメラを含み、Nは正の整数である。このことから分かるように、本実施例は、目標画像とカメラによって捕捉された画像とが異なるように、カメラによって捕捉された画像におけるオブジェクトの表示状態を調整することができる。このようにして、従来技術におけるイメージングがカメラによって捕捉された画像であることに比べて、イメージングの柔軟性が高められる。また、ユーザの要求を満たすようにイメージングでき、イメージングの利用率が向上できる。
【0050】
本出願の実施例では、選択的に、前記第1カメラと前記メインカメラとが同一カメラではない場合において、ユーザの第1入力を受信する前記ステップの前に、前記方法は、
第5プレビュー画像を表示するステップであって、前記第5プレビュー画像が前記メインカメラによって捕捉された画像であるステップと、
前記第5プレビュー画像の前記第1オブジェクトに対するユーザの第5入力を受信するステップと、
前記第5入力に応答して、前記第1オブジェクトに対応する第1物体距離を取得するステップと、
前記第1物体距離に応じて、前記第1オブジェクトに適合する目標カメラを決定するステップと、
前記目標カメラが前記第1カメラである場合、前記第1プレビュー画像を表示するステップと、をさらに含む。
【0051】
この選択的な実施形態では、電子機器は、撮影機能をオンにすると、メインカメラによって捕捉された画像を表示領域に表示することができる。
【0052】
異なる距離の物体を鮮明に撮影するために、カメラによってピント合わせ範囲が異なることを考慮して、電子機器は、異なる物体距離の物体を撮影する際に、カメラを切り替えて、イメージングの鮮明さを向上させることができる。例えば、より鮮明な近景画像又は遠景画像を取得するために、電子機器は、近焦点カメラを呼び出して近景画像を捕捉するか、又は遠焦点カメラを呼び出して遠景画像を捕捉することができるが、これらに限定されない。
【0053】
この選択的な実施形態では、前記第5入力が第1オブジェクトに作用することは、ユーザが第1オブジェクトの表示状態を調整することを意図することを示している。従って、より鮮明な第1オブジェクトを捕捉するために、電子機器は、第1オブジェクトの表示状態を調整する前に、前記第1オブジェクトに適合する目標カメラを呼び出すことができる。
【0054】
電子機器は、各カメラと物体距離撮影範囲との間の対応関係を予め記憶することができ、該対応関係は、ある物体距離撮影範囲内の物体に対して、該物体距離撮影範囲に対応するカメラによって捕捉された該物体に対応する画像は最も鮮明である。このようにして、電子機器は、前記第5入力を受信した後に、前記第5入力に応答して、第1オブジェクトに対応する第1物体距離、即ち前記第1オブジェクト(物体のイメージング)に対応する物体(実体)の物体距離を取得することができ、それにより、前記第1物体距離に応じて、前記第1オブジェクトに適合する目標カメラを決定する。
【0055】
具体的に実現する際に、電子機器は、前記第1物体距離が属する物体距離撮影範囲に対応するカメラを目標カメラとして決定することができる。前記目標カメラが前記第1カメラである場合、電子機器は、前記第1カメラによって捕捉された画像、即ち前記第1プレビュー画像を表示することができる。
【0056】
この選択的な実施形態では、電子機器は、ユーザの入力に基づき、ユーザが表示状態を調整したいオブジェクトを決定し、且つ該オブジェクトに対応する物体距離に応じて、表示領域を呼び出して該オブジェクトに対応する目標カメラによって捕捉された画像を表示することができ、さらに該画像によって該オブジェクトの表示状態を調整することで、イメージングの鮮明さを向上させることができる。
【0057】
本出願の実施例では、ユーザは、前記第1入力によって第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整した後に、さらにカメラによって捕捉された画像における他のオブジェクトの表示状態を他の入力によって調整することを行い続けることもでき、具体的に以下のとおり説明する。
【0058】
選択的に、前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示する前記ステップの後に、前記方法は、
ユーザの第2入力を受信するステップであって、前記第2入力が、前記第2プレビュー画像の第2オブジェクトを選択するためのものであるステップと、
前記第2入力に応答して、第3プレビュー画像を表示するステップであって、前記第3プレビュー画像が、第2カメラによって捕捉された画像であるステップと、
ユーザの第3入力を受信するステップであって、前記第3入力が、前記第3プレビュー画像における第2オブジェクトの表示状態を調整するためのものであるステップと、
前記第3入力に応答して、第4プレビュー画像を表示するステップであって、前記第4プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第4プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクト、及び表示状態が変化した第2オブジェクトが含まれるステップと、
前記第4プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第2目標画像を得るステップと、をさらに含む。
【0059】
この選択的な実施形態では、前記第2カメラは、前記第2オブジェクトに適合するカメラであってもよい。前記第2入力が第2オブジェクトに作用することは、ユーザが第2オブジェクトの表示状態を調整することを意図することを示している。従って、より鮮明な第2オブジェクトを捕捉するために、電子機器は、第2オブジェクトの表示状態を調整する前に、前記第2オブジェクトに適合する目標カメラを呼び出し、且つ、ユーザが入力によって第2オブジェクトの表示状態を調整するように、該カメラによって捕捉された画像を表示することができる。
【0060】
前記第3入力に応答して、第4プレビュー画像を表示する前記ステップは、
前記第3入力に応答して、前記第3プレビュー画像の表示状態を調整するか、又は前記第3プレビュー画像の第2オブジェクトの表示状態を調整し、第2処理画像を得るステップと、
前記第2処理画像に対して第6画像処理を行い、第6中間画像を得るステップであって、前記第6中間画像が前記第2処理画像における第6画素情報のみを含み、前記第6画素情報が前記第2処理画像における前記第2オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第2プレビュー画像に対して第7画像処理を行い、第7中間画像を得るステップであって、前記第7中間画像が前記第4画像における第7画素情報以外の全ての画素情報を含み、前記第7画素情報が前記第2プレビュー画像における前記第2オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第6中間画像及び前記第7中間画像を合成し、第4プレビュー画像を得るステップと、を含んでもよい。
【0061】
説明すべきことは、前記第4プレビュー画像の取得方式が前記第2プレビュー画像の取得原理と類似する点であり、具体的に、前述の説明を参照されたく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0062】
理解を容易にするために、
図2aから
図3eを参照しながら、例示的に以下のとおり説明する。
【0063】
以下の例において、各カメラによって捕捉された画像に「雲」と「人」の2つのオブジェクトが含まれると仮定し、且つ「雲」を第1オブジェクトとし、「人」を第2オブジェクトとする。また、第2プレビュー画像における第2オブジェクトの表示状態を調整することは、第2プレビュー画像における第2オブジェクトを縮小すると表現される。
【0064】
図3aのディスプレイには、第3カメラによって捕捉された第3プレビュー画像30が表示されており、第1プレビュー画像30に表示状態が変化しない第1オブジェクト及び第2オブジェクトが含まれる。
【0065】
前記第3入力を受信した場合、電子機器は、前記第3入力に応答して、第3プレビュー画像30を縮小し、
図3bに示す第2処理画像31を得ることができ、第2処理画像31に縮小後の第1オブジェクト及び縮小後の第2オブジェクトが含まれる。
【0066】
図3cには、縮小後の第2オブジェクトを含む第6中間画像32が示されている。
【0067】
図3dには、
図2eにおける第2プレビュー画像34に対して第7画像処理を行うことで得られ、拡大後の第1オブジェクトを含む第7中間画像33が示されている。
【0068】
図3eには、拡大後の第1オブジェクト及び縮小されていない第2オブジェクトを含む第4プレビュー画像34が示されている。
【0069】
この選択的な実施形態では、ユーザは、前記第1入力によって第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整した後に、さらに第3入力によって前記第3プレビュー画像における第2オブジェクトの表示状態を調整する。従って、電子機器は、前記第4プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第2目標画像を得ることができる。
【0070】
前記N個のカメラは、次のa)、b)及びc)のうちのいずれか1つを満たすことができる。
【0071】
a)前記第1カメラ及び前記第2カメラがいずれも前記メインカメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラを含む。
【0072】
b)前記第1カメラ(又は前記第2カメラ)が第1補助カメラであり、前記第2カメラ(又は前記第1カメラ)が前記メインカメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ及び前記第1補助カメラ(又は前記第2カメラ)を含み、前記第1補助カメラのピント合わせ範囲は前記メインカメラのピント合わせ範囲とは異なる。
【0073】
c)前記第1カメラが第1補助カメラであり、前記第2カメラが第2補助カメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ、前記第1補助カメラ及び前記第3カメラを含み、前記第1補助カメラ、前記第2補助カメラ及び前記メインカメラのピント合わせ範囲はそれぞれ異なる。
【0074】
この選択的な実施形態において、1つの実現方式では、電子機器は、撮影入力に応答して、前記第4プレビュー画像における表示情報に従って、前記第1中間画像、前記第2中間画像及び前記第3中間画像を合成し、第2目標画像を得ることができる。別の実現方式では、電子機器は、予め設定された頻度に基づき、周期的に前記第4プレビュー画像における表示情報に従って、前記第1中間画像、前記第2中間画像及び前記第3中間画像を合成し、第2目標画像を得ることができる。
【0075】
前記第2目標画像の表示情報は前記第4プレビュー画像の表示情報と同じである。選択的に、前記第2目標画像の前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトの表示情報は前記第4プレビュー画像における前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトの表示情報と同じであり、前記第2目標画像の他のオブジェクトの表示情報は前記第4プレビュー画像の表示情報と同じであってもよいし、異なってもよく、具体的に、実際の状況に応じて決定してもよく、本出願の実施例はこれを限定しない。こうして、前記第1目標画像も表示状態が変化した第1オブジェクト及び表示状態が変化した第2オブジェクトを含み、それにより、第2目標画像はカメラによって捕捉された画像とは異なり、イメージングの柔軟性が高められる。
【0076】
c)については、選択的に、前記第4プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像を処理し、目標画像を得る前記ステップは、
第1画像、第2画像及び第3画像を取得するステップであって、前記第1画像が前記メインカメラによって第1時刻に捕捉された画像であり、前記第2画像が前記第1補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像であり、前記第3画像が前記第2補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像であるステップと、
前記第1画像に対して第1画像処理を行い、第1中間画像を得るステップであって、前記第1中間画像が前記第1画像における第1画素情報以外の全ての画素情報を含み、前記第1画素情報が前記第1画像における前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第2画像に対して第2画像処理を行い、第2中間画像を得るステップであって、前記第2中間画像が前記第2画像における第2画素情報のみを含み、前記第2画素情報が前記第2画像における前記第1オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第3画像に対して第3画像処理を行い、第3中間画像を得るステップであって、前記第3中間画像が前記第2画像における第3画素情報のみを含み、前記第3画素情報が前記第3画像における前記第2オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第4プレビュー画像における表示情報に従って、前記第1中間画像、前記第2中間画像及び前記第3中間画像を合成し、第2目標画像を得るステップと、を含み、
前記第1時刻は撮影入力の入力時刻よりも早い時刻であり、又は、前記第1時刻は前記撮影入力の入力時刻よりも遅い時刻である。
【0077】
選択的に、電子機器が撮影入力に応答して第2目標画像を取得する実現方式では、前記第1時刻は撮影入力の入力時刻よりも早い時刻であってもよく、又は、前記第1時刻は前記撮影入力の入力時刻よりも遅い時刻である。電子機器が第2目標画像を周期的に取得する実現方式では、前記第1時刻は周期の開始時刻よりも早い時刻であってもよく、又は、前記第1時刻は周期の開始時刻よりも遅い時刻である。
【0078】
前記第1時刻が撮影入力の入力時刻(又は周期の開始時刻)よりも早い時刻である場合、前記第1画像は、前記メインカメラがその対応するバッファキューの最後尾からキャプチャする画像であってもよく、前記第2画像は、前記第1カメラがその対応するバッファキューの最後尾からキャプチャする画像であってもよく、前記第3画像は、前記第2補助カメラがその対応するバッファキューの最後尾からキャプチャする画像であってもよい。
【0079】
前記第1時刻が前記撮影入力の入力時刻(又は周期の開始時刻)よりも遅い時刻である場合、前記第1画像は、前記メインカメラのセンサが光を受けた後に出力した画像であってもよく、前記第2画像は、前記第1補助カメラのセンサが光を受けた後に出力した画像であってもよく、前記第3画像は、前記第2補助カメラのセンサが光を受けた後に出力した画像であってもよい。
【0080】
具体的に実現する際に、電子機器は、前記第1画像の第1画素情報を削除することで、第1中間画像を得ることができ、前記第2画像における第2画素情報以外の全ての画素情報を削除することで、第2中間画像を得ることができ、前記第3画像における前記第3画素情報以外の全ての画素情報を削除することで、第3中間画像を得ることができる。
【0081】
前記第1中間画像、前記第2中間画像及び前記第3中間画像を取得した後に、電子機器は、前記第4プレビュー画像における表示情報に従って、前記第1中間画像、前記第2中間画像及び前記第3中間画像を合成し、第2目標画像を得ることができる。
【0082】
説明すべきことは、前記第2目標画像に空白領域がある場合、電子機器は、補間処理に限定されない方式で、空白領域の隣接画素情報を利用し、前記第2プレビュー画像の空白領域に対して画素充填を行い、イメージング効果を向上させることができる点である。
【0083】
以下において、本出願の実施例の第1入力を説明する。
【0084】
選択的に、ユーザの第1入力を受信する前記ステップの前に、前記方法は、
前記第1プレビュー画像における第1オブジェクトに対するユーザの第4入力を受信するステップと、
前記第4入力に応答して、前記第1プレビュー画像に前記第1オブジェクトに関連付けられる第1表示状態調整コントロールを表示するステップと、をさらに含み、
ユーザの第1入力を受信する前記ステップは、
前記第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップを含み、
前記第1プレビュー画像における異なるオブジェクトは、異なる表示状態調整コントロールに関連付けられる。
【0085】
この選択的な実施形態では、ユーザが前記第1入力を実行する前に、電子機器が前記第1オブジェクトに関連付けられる第1表示状態調整コントロールを表示することを第4入力によってトリガすることができる。
【0086】
具体的に実現する際に、前記第4入力は、入力軌跡が前記第1オブジェクトを囲むスライド入力、又は前記第1オブジェクトをタップするタップ入力であってもよいが、これらに限定されない。
【0087】
さらに、前記第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信する前記ステップは、
前記第1表示状態調整コントロールが第1サブコントロール及び第2サブコントロールを含む場合、前記第1サブコントロール又は前記第2サブコントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、
前記第1表示状態調整コントロールが第1表示モード及び第2表示モードを含む場合、前記第1表示モードでの第1表示状態調整コントロール又は前記第2表示モードでの第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、を含む。
【0088】
理解を容易にするために、
図4から
図5bを参照しながら、例示的に以下のとおり説明する。
【0089】
図4において、前記第1表示状態調整コントロールは第1サブコントロール41及び第2サブコントロール42を含む。具体的に実現する際に、ユーザが前記第1オブジェクトの表示サイズを調整したい場合、前記第1表示状態調整コントロールの第1サブコントロール41にタッチすることにより実現することができ、ユーザが前記第1オブジェクトの表示位置を調整したい場合、前記第1表示状態調整コントロールの第2サブコントロール42にタッチすることにより実現することができる。このようにして、ユーザは、異なるサブコントロールにタッチすることによりオブジェクトの表示サイズ及び表示位置の調整を実現することができ、それにより、オブジェクトの表示状態調整の独立性を高めることができ、表示状態調整の誤トリガ率を下げることができる。
【0090】
図5a及び
図5bにおいて、前記第1表示状態調整コントロールは第1表示モード及び第2表示モードを含み、ここで、
図5aに示す第1表示状態調整コントロールは第1表示モードにあり、
図5bに示す第1表示状態調整コントロールは第2表示モードにある。具体的に実現する際に、ユーザが前記第1オブジェクトの表示サイズを調整したい場合、入力を実行して電子機器が前記第1表示状態調整コントロールを前記第1表示モードに設定することをトリガすることができ、ユーザが前記第1オブジェクトの表示位置を調整したい場合、入力を実行して電子機器が前記第1表示状態調整コントロールを前記第2表示モードに設定することをトリガすることができる。このようにして、ユーザは、1つの表示状態調整コントロールの異なる表示モードによって、オブジェクトの表示サイズ及び表示位置の調整を実現することができ、それにより、コントロールの設定数を減らすことができる。
【0091】
以下において、前記第1入力が前記第1表示状態調整コントロールに対するユーザの入力であり、且つ前記第1表示状態調整コントロールが第1表示モード及び第2表示モードを含む応用シーンを例示的に説明する。
【0092】
電子機器は、複数のカメラを用いて同じシーンを撮影することができ、拡大縮小の倍数バー(即ち第1表示モードにある第1表示状態調整コントロール)を調整することによって遠景と近景の距離切り替えを実現する。複数のカメラを用いて異なる倍数で撮影するシーンの融合を実現し、距離切り替えを実現することができる。例えば、2つのカメラを用いて同時に撮影し、物体の拡大倍数を制御することで、あるユーザがクローズアップを撮影したいシーンに使用できる。例えば、ユーザは、果樹全体の写真を撮り、果樹の1つの果物のクローズアップを拡大したい場合、果物を拡大することができ、該果物が拡大された画像部分と果樹全体の画像とに対して融合処理を行うことができ、それにより、シーン全体の特定の領域又は被写体の詳細をクローズアップすることができる。
【0093】
電子機器には、スライディングズーム効果を実現できるように、複数のカメラを搭載してもよい。現在の機器は3つのカメラに限定されず、超広角レンズ(Ultra)、広角レンズ(Wide)又は望遠レンズ(Tele)を備え、各レンズは異なる焦点距離及び異なるレンズカバー範囲を有し、目標物体までの距離に応じて選択して適用することができる。例えば、目標物体までの距離が比較的近い場合、超広角レンズでビデオを捕捉するのに適し、目標物体までの距離が中程度の場合、広角レンズでビデオを捕捉するのに適し、目標物体までの距離が比較的遠い場合、望遠レンズでビデオを捕捉するのに適する。
【0094】
電子機器に複数のカメラが搭載されている場合、電子機器に搭載されているカメラは、超広角レンズと広角レンズの組み合わせ、広角レンズと望遠レンズの組み合わせ又は超広角レンズ、広角レンズと望遠レンズの組み合わせであってもよい。この異なるレンズの組み合わせは異なる撮影範囲のニーズに適用でき、例えば、超広角レンズと広角レンズの組み合わせについては、該広角レンズが適用されるズームレートが1~2の範囲である場合において、該範囲より低くなると、イメージングが不鮮明となることがあり、さらに、鮮明なズームレートが1未満の画像をさらに捕捉する必要があると、よりよい撮影効果を得るために、広角レンズを超広角レンズに切り替える必要がある。
【0095】
電子機器は、その上に搭載されている複数のカメラによって遠景、近景に対してそれぞれ異なるカメラを呼び出して撮影し、鮮明さが比較的よいという効果を達成することができ、具体的な実施は、次のステップ1、ステップ2を含む。
【0096】
ステップ1で、撮影中に、ユーザは遠景の物体に関連付けられるドラッグ倍数バーをタッチ(touch)して、遠焦点カメラの拡大縮小倍数を調整して制御することができる。
【0097】
図5aに示すように、ユーザが画面をtouchすると、1つの倍数バーが現れ、調整可能な倍数範囲である。選択的に、倍数調整範囲は1~4であってもよく、40個の間隔に分けてもよく、例えば、倍数を1.1、1.2、1.3…にしてもよい。
【0098】
ステップ2で、撮影中に、ユーザは近景の物体にバインドされているドラッグ倍数バーをtouchして、近焦点カメラの拡大縮小倍数を調整して制御することができる。
【0099】
遠景と近景の選択に対して、ユーザは、画面上で処理すべき遠景と近景の物体を丸で囲むことができ、続いて、丸内の物体をタップすると、倍数バーが現れる。
【0100】
ユーザがtouchする物体の距離に応じて異なるカメラを選択し、例えば、ユーザがtouchする物体が近景に属する場合、ピント合わせ点は近景にあり、レーザ測距又は両眼測距によって物体の距離を測定することができ、近景と判断すれば近焦点カメラを呼び出し、この距離の判断閾値については、ピントを合わせた物体までの距離が1m未満の場合、近景であり、近焦点カメラを呼び出し、1mを超える場合、遠景であり、遠焦点カメラを呼び出し、具体的な閾値設定は、カメラの焦点距離により決定される。
【0101】
近景をTouchすると近焦点カメラを呼び出し、近焦点カメラの焦点距離が小さいので、近景を比較的鮮明に撮影できる。遠景をtouchすると遠焦点カメラを呼び出し、遠焦点カメラの焦点距離が長いので、遠景を比較的鮮明に撮影できる。周知のとおり、端末がそれに近い物体を撮影する場合、該物体のイメージングは大きくなり、端末から遠く離れる物体を撮影する場合、物体のイメージングは距離が遠くなるほど小さくなる。従って、この撮影の効果距離を変えるために、物体を拡大又は縮小することで実現してもよい。
【0102】
従って、ユーザが遠景と近景の距離を拡大又は縮小したい場合において、近景の物体をtouchすると縮小倍数例えばスライドバーを1.2にしてもよく、元のサイズの1.2倍に縮小されることを示し、遠景の物体をtouchすると拡大倍数例えば倍数バーを2.5にしてもよく、元のサイズの2.5倍に拡大することを示す。
【0103】
画像処理の過程は以下のとおりである。ユーザが選択した物体拡大倍数により、それぞれ2つのカメラを用いて処理して2枚のデジタルズームフレームを生成し、その1つは遠景の拡大フレームで、もう1つは近景の縮小フレームである。さらに遠焦点カメラを用いて処理されていない基本フレームを1枚生成し、それぞれ拡大フレーム、縮小フレームに対応する物体を切り取り、基本フレームの対応する位置に融合させて元の物体をカバーし、融合後の物体エッジと周囲の画素とを補間処理して、エッジの遷移をより滑らかにしてもよく、最終的に1枚の写真として合成する。
【0104】
図3eに示すように、遠景と近景の倍率を変えることで、遠景と近景の距離を変える。図中に、近くの人が縮小され、遠くの雲が拡大された後の効果が示されている。
【0105】
このことから分かるように、ユーザは倍数バーによって画像におけるオブジェクトの表示サイズを調整し、遠景と近景の距離切り替えを実現することができる。また、電子機器は、異なるカメラによって異なる物体距離の物体の画像を捕捉し、遠景と近景の鮮明さを保証することができる。
【0106】
ユーザは、画像における物体の位置を変更したい場合、倍数バーをダブルタップすると座標軸(即ち第2表示モードにある第1表示状態調整コントロール)が表示され、この座標軸は方位座標であり、画像における物体の位置を変更するために用いることができる。
【0107】
具体的に実現する際に、遠景及び近景をtouchすると、
図5bに示すように、電子機器がその横に座標軸を表示することがトリガされている。座標軸のx軸とy軸はそれぞれ水平位置と垂直位置を表し、原点は物体の元の位置であり、ユーザはx軸、y軸の位置座標をそれぞれスライドしてもよく、例えば、ユーザはx軸を1にスライドし、y軸を2にスライドすると、座標(1,2)という位置になり、物体が水平に右へ1m移動してから垂直に上へ2m移動した位置にあることを示す。ユーザ位置が(-0.1,-0.5)であると、物体がまず水平に左へ1cm移動してから垂直に下へ5cm移動した位置にあることを示す。ユーザがx軸のみをスライドすると、物体は水平方向のみに移動し、y軸のみをスライドすると、物体は垂直方向のみに移動する。
【0108】
遠景と近景の方位を調整した後に、ユーザが調整した異なる方位に従って、近景と遠景の物体を切り取り、対応する位置の画像融合を単独で行い、切り取りの残りの部分は周囲の差分で充填することができる。
【0109】
このことから分かるように、ユーザは座標軸によって画像におけるオブジェクトの位置を調整することができ、さらに物体の遠景と近景の距離をより柔軟に調整することができる。
【0110】
説明すべきことは、他の実施形態において、前記第1入力は入力位置が前記第1オブジェクトを含む入力であってもよい点である。さらに、前記第1入力は初期入力位置が前記第1オブジェクトである入力であってもよい。この場合、ユーザは表示状態を調整したいオブジェクトに対して前記第1入力の実行を開始することができる。こうして、電子機器は、前記第1オブジェクトが前記第1入力の初期入力位置に対応するオブジェクトであると判定することができる。例えば、ユーザは第1オブジェクトの表示状態を調整したい場合、第1オブジェクトの表示位置に前記第1入力の実行を開始し、電子機器が前記第1オブジェクトの表示状態を調整することをトリガすることができる。
【0111】
本出願の実施例で紹介される複数種の選択的な実施形態は互いに組み合わせて実現してもよく、単独で実現してもよいことが理解可能であり、本出願の実施例はこれを限定しない。
【0112】
本出願の実施例で提供される撮影方法の実行主体は撮影装置、又は該撮影装置内の、撮影方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、撮影装置が撮影方法を実行することを例として、本出願の実施例で提供される撮影装置を説明する。
【0113】
本出願の実施例で提供される撮影装置の構成図である
図6を参照する。
【0114】
図6に示すように、撮影装置600は、
ユーザの第1入力を受信するための第1受信モジュール601であって、前記第1入力が、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整するためのものであり、前記第1プレビュー画像が第1カメラによって捕捉された画像である第1受信モジュール601と、
前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示するための第1表示モジュール602であって、前記第2プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第2プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクトが含まれる第1表示モジュール602と、
前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得るための第1処理モジュール603と、を含み、
前記N個のカメラは、少なくとも前記メインカメラを含み、Nは正の整数である。
【0115】
選択的に、前記第1カメラが前記メインカメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラを含み、
前記第1カメラが第1補助カメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ及び前記第1補助カメラを含み、前記第1補助カメラのピント合わせ範囲は前記メインカメラのピント合わせ範囲とは異なり、
前記表示情報は、表示効果、表示サイズ、表示位置のうちの少なくとも1つを含む。
【0116】
選択的に、前記撮影装置600は、
ユーザの第2入力を受信するための第2受信モジュールであって、前記第2入力が、前記第2プレビュー画像の第2オブジェクトを選択するためのものである第2受信モジュールと、
前記第2入力に応答して、第3プレビュー画像を表示するための第2表示モジュールであって、前記第3プレビュー画像が、第2カメラによって捕捉された画像である第2表示モジュールと、
ユーザの第3入力を受信するための第3受信モジュールであって、前記第3入力が、前記第3プレビュー画像における第2オブジェクトの表示状態を調整するためのものである第3受信モジュールと、
前記第3入力に応答して、第4プレビュー画像を表示するための第3表示モジュールであって、前記第4プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第4プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクト、及び表示状態が変化した第2オブジェクトが含まれる第3表示モジュールと、
前記第4プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第2目標画像を得るための第2処理モジュールと、をさらに含む。
【0117】
選択的に、前記第1カメラが第1補助カメラであり、前記第2カメラが第2補助カメラであり、前記第1補助カメラ、前記第2補助カメラ及び前記メインカメラのピント合わせ範囲が全て異なる場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ、前記第1補助カメラ及び前記第2補助カメラを含み、
前記第2処理モジュールは、
第1画像、第2画像及び第3画像を取得するための取得ユニットであって、前記第1画像が前記メインカメラによって第1時刻に捕捉された画像であり、前記第2画像が前記第1補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像であり、前記第3画像が前記第2補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像である取得ユニットと、
前記第1画像に対して第1画像処理を行い、第1中間画像を得るための第1処理ユニットであって、前記第1中間画像が前記第1画像における第1画素情報以外の全ての画素情報を含み、前記第1画素情報が前記第1画像における前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトに対応する画素情報である第1処理ユニットと、
前記第2画像に対して第2画像処理を行い、第2中間画像を得るための第2処理ユニットであって、前記第2中間画像が前記第2画像における第2画素情報のみを含み、前記第2画素情報が前記第2画像における前記第1オブジェクトに対応する画素情報である第2処理ユニットと、
前記第3画像に対して第3画像処理を行い、第3中間画像を得るための第3処理ユニットであって、前記第3中間画像が前記第2画像における第3画素情報のみを含み、前記第3画素情報が前記第3画像における前記第2オブジェクトに対応する画素情報である第3処理ユニットと、
前記第4プレビュー画像における表示情報に従って、前記第1中間画像、前記第2中間画像及び前記第3中間画像を合成し、第2目標画像を得るための合成ユニットと、を含み、
前記第1時刻は撮影入力の入力時刻よりも早い時刻であり、又は、前記第1時刻は前記撮影入力の入力時刻よりも遅い時刻である。
【0118】
選択的に、前記撮影装置600は、
前記第1プレビュー画像における第1オブジェクトに対するユーザの第4入力を受信するための第4受信モジュールと、
前記第4入力に応答して、前記第1プレビュー画像に前記第1オブジェクトに関連付けられる第1表示状態調整コントロールを表示するための第4表示モジュールと、をさらに含み、
前記第1受信モジュール601は、具体的に、
前記第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するために用いられ、
前記第1プレビュー画像における異なるオブジェクトは、異なる表示状態調整コントロールに関連付けられる。
【0119】
選択的に、前記第1受信モジュール601は、具体的に、
前記第1表示状態調整コントロールが第1サブコントロール及び第2サブコントロールを含む場合、前記第1サブコントロール又は前記第2サブコントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、
前記第1表示状態調整コントロールが第1表示モード及び第2表示モードを含む場合、前記第1表示モードでの第1表示状態調整コントロール又は前記第2表示モードでの第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、に用いられる。
【0120】
選択的に、前記第1カメラと前記メインカメラとが同一カメラではない場合において、ユーザの第1入力を受信する前記ステップの前に、前記撮影装置600は、
第5プレビュー画像を表示するための第5表示モジュールであって、前記第5プレビュー画像が前記メインカメラによって捕捉された画像である第5表示モジュールと、
前記第5プレビュー画像の前記第1オブジェクトに対するユーザの第5入力を受信するための第5受信モジュールと、
前記第5入力に応答して、前記第1オブジェクトに対応する第1物体距離を取得するための取得モジュールと、
前記第1物体距離に応じて、前記第1オブジェクトに適合する目標カメラを決定するための決定モジュールと、
前記目標カメラが前記第1カメラである場合、前記第1プレビュー画像を表示するための第6表示モジュールと、をさらに含む。
【0121】
本出願の実施例における撮影装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路又はチップであってもよい。該装置は、電子機器であってもよい。
【0122】
本出願の実施例における撮影装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。該オペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例では具体的に限定しない。
【0123】
本出願の実施例で提供される撮影装置600は、
図1の方法実施例で実現される各プロセスを実現し、且つ同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0124】
選択的に、
図7に示すように、本出願の実施例は電子機器700をさらに提供する。該電子機器は、プロセッサ701と、メモリ702と、メモリ702に記憶され且つ前記プロセッサ701上で実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサ701によって実行されると、上記
図1の方法実施例の各プロセスが実現され、且つ同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0125】
図8は本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造模式図である。
【0126】
該電子機器800は、高周波ユニット801、ネットワークモジュール802、オーディオ出力ユニット803、入力ユニット804、センサ805、表示ユニット806、ユーザ入力ユニット807、インタフェースユニット808、メモリ809、及びプロセッサ810等の部材を含むが、それらに限定されない。
【0127】
当業者であれば、電子機器800は、各部材に電気を供給する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ810に論理的に接続されて、電源管理システムによって充放電管理、及び電力消費管理等の機能を実現することができることが理解可能である。
図8に示す電子機器の構造は、電子機器を限定するものではなく、電子機器は、図示より多く又はより少ない部材、又は一部の部材の組合せ、又は異なる部材配置を含んでもよく、ここでは詳細な説明を省略する。
【0128】
本出願の実施例では、入力ユニット804は、ビデオ獲得モード又は画像獲得モードで画像獲得装置(例えば、カメラ)により取得した静的画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)8041と、マイクロホン8042とを含んでもよいことを理解すべきである。表示ユニット806は表示パネル8061を含んでもよく、表示パネル8061は液晶ディスプレイ、有機発光ダイオード等の形式で配置してもよい。ユーザ入力ユニット807は、タッチパネル8071及び他の入力機器8072を含む。タッチパネル8071はタッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル8071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラとの2つの部分を含んでもよい。他の入力機器8072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限定されず、ここでは詳細な説明を省略する。メモリ809は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いることができ、アプリケーション及びオペレーティングシステムを含むが、それらに限定されない。プロセッサ810に、オペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーション等を主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを統合することができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ810に統合されなくてもよいことが理解可能である。
【0129】
処理器810は、
ユーザ入力ユニット807によってユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1入力が、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整するためのものであり、前記第1プレビュー画像が第1カメラによって捕捉された画像であるステップと、
前記第1入力に応答して、表示ユニット806によって第2プレビュー画像を表示するステップであって、前記第2プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第2プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクトが含まれるステップと、
前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得るステップと、に用いられ、
前記N個のカメラは、少なくとも前記メインカメラを含み、Nは正の整数である。
【0130】
選択的に、前記第1カメラが前記メインカメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラを含み、
前記第1カメラが第1補助カメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ及び前記第1補助カメラを含み、前記第1補助カメラのピント合わせ範囲は前記メインカメラのピント合わせ範囲とは異なり、
前記表示情報は、表示効果、表示サイズ、表示位置のうちの少なくとも1つを含む。
【0131】
選択的に、処理器810はさらに、
ユーザ入力ユニット807によってユーザの第2入力を受信するステップであって、前記第2入力が、前記第2プレビュー画像の第2オブジェクトを選択するためのものであるステップと、
前記第2入力に応答して、表示ユニット806によって第3プレビュー画像を表示するステップであって、前記第3プレビュー画像が、第2カメラによって捕捉された画像であるステップと、
ユーザ入力ユニット807によってユーザの第3入力を受信するステップであって、前記第3入力が、前記第3プレビュー画像における第2オブジェクトの表示状態を調整するためのものであるステップと、
前記第3入力に応答して、表示ユニット806によって第4プレビュー画像を表示するステップであって、前記第4プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第4プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクト、及び表示状態が変化した第2オブジェクトが含まれるステップと、
前記第4プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第2目標画像を得るステップと、に用いられる。
【0132】
選択的に、前記第1カメラが第1補助カメラであり、前記第2カメラが第2補助カメラであり、前記第1補助カメラ、前記第2補助カメラ及び前記メインカメラのピント合わせ範囲が全て異なる場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ、前記第1補助カメラ及び前記第2補助カメラを含み、
処理器810はさらに、
第1画像、第2画像及び第3画像を取得するステップであって、前記第1画像が前記メインカメラによって第1時刻に捕捉された画像であり、前記第2画像が前記第1補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像であり、前記第3画像が前記第2補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像であるステップと、
前記第1画像に対して第1画像処理を行い、第1中間画像を得るステップであって、前記第1中間画像が前記第1画像における第1画素情報以外の全ての画素情報を含み、前記第1画素情報が前記第1画像における前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第2画像に対して第2画像処理を行い、第2中間画像を得るステップであって、前記第2中間画像が前記第2画像における第2画素情報のみを含み、前記第2画素情報が前記第2画像における前記第1オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第3画像に対して第3画像処理を行い、第3中間画像を得るステップであって、前記第3中間画像が前記第2画像における第3画素情報のみを含み、前記第3画素情報が前記第3画像における前記第2オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第4プレビュー画像における表示情報に従って、前記第1中間画像、前記第2中間画像及び前記第3中間画像を合成し、第2目標画像を得るステップと、に用いられ、
前記第1時刻は撮影入力の入力時刻よりも早い時刻であり、又は、前記第1時刻は前記撮影入力の入力時刻よりも遅い時刻である。
【0133】
選択的に、処理器810はさらに、
ユーザ入力ユニット807によって前記第1プレビュー画像における第1オブジェクトに対するユーザの第4入力を受信するステップと、
前記第4入力に応答して、表示ユニット806によって前記第1プレビュー画像に前記第1オブジェクトに関連付けられる第1表示状態調整コントロールを表示するステップと、
ユーザ入力ユニット807によって前記第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップと、に用いられ、
前記第1プレビュー画像における異なるオブジェクトは、異なる表示状態調整コントロールに関連付けられる。
【0134】
選択的に、処理器810はさらに、
前記第1表示状態調整コントロールが第1サブコントロール及び第2サブコントロールを含む場合、ユーザ入力ユニット807によって前記第1サブコントロール又は前記第2サブコントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、
前記第1表示状態調整コントロールが第1表示モード及び第2表示モードを含む場合、ユーザ入力ユニット807によって前記第1表示モードでの第1表示状態調整コントロール又は前記第2表示モードでの第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、に用いられる。
【0135】
選択的に、前記第1カメラと前記メインカメラとが同一カメラではない場合において、処理器810はさらに、
表示ユニット806によって第5プレビュー画像を表示するステップであって、前記第5プレビュー画像が前記メインカメラによって捕捉された画像であるステップと、
ユーザ入力ユニット807によって前記第5プレビュー画像の前記第1オブジェクトに対するユーザの第5入力を受信するステップと、
前記第5入力に応答して、前記第1オブジェクトに対応する第1物体距離を取得するステップと、
前記第1物体距離に応じて、前記第1オブジェクトに適合する目標カメラを決定するステップと、
前記目標カメラが前記第1カメラである場合、表示ユニット806によって前記第1プレビュー画像を表示するステップと、に用いられる。
【0136】
説明すべきことは、本実施例における上記電子機器800は
図1の方法実施例における各プロセスを実現し、且つ同様な技術効果を達成することができる点である。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0137】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供する。前記可読記憶媒体には、プログラムもしくはコマンドが記憶されており、該プログラムもしくはコマンドがプロセッサによって実行されると、上記撮影方法の実施例の各プロセスが実現され、且つ同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。
【0138】
前記プロセッサは上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0139】
本出願の実施例は、チップをさらに提供する。前記チップは、プロセッサ及び通信インタフェースを含み、前記通信インタフェースと前記プロセッサが結合され、前記プロセッサがプログラムもしくはコマンドを実行し、上記撮影方法の実施例の各プロセスを実現するためのものであり、且つ同様な技術効果を達成することができる。繰り返して説明することを回避するために、ここでは詳細な説明を省略する。本出願の実施例で言及したチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップ等と呼んでもよいことを理解すべきである。
【0140】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は、非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む点である。特に断らない限り、語句「1つの……を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。また、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法及び装置の範囲は、図示又は検討された順序で機能を実行することに限定されず、係る機能に応じて実質的に同時に又は逆の順序で機能を実行することも含み得る点であり、例えば、説明されたものと異なる順番で、説明された方法を実行してもよく、さらに様々なステップを追加、省略、又は組み合わせてもよい。また、何らかの例を参照して説明した特徴は他の例において組み合わせられてもよい。
【0141】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0142】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0143】
600 撮影装置
601 第1受信モジュール
602 第1表示モジュール
603 第1処理モジュール
700 電子機器
701 プロセッサ
702 メモリ
801 高周波ユニット
802 ネットワークモジュール
803 オーディオ出力ユニット
804 入力ユニット
8041 グラフィックスプロセッシングユニット
8042 マイクロホン
805 センサ
806 表示ユニット
8061 表示パネル
807 ユーザ入力ユニット
8071 タッチパネル
8072 他の入力機器
808 インタフェースユニット
809 メモリ
810 プロセッサ
【手続補正書】
【提出日】2023-07-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0064】
図3aのディスプレイには、第3カメラによって捕捉された第3プレビュー画像30が表示されており、第
3プレビュー画像30に表示状態が変化しない第1オブジェクト及び第2オブジェクトが含まれる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1入力が、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整するためのものであり、前記第1プレビュー画像が第1カメラによって捕捉された画像であるステップと、
前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示するステップであって、前記第2プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第2プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクトが含まれるステップと、
前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得るステップと、を含み、
前記N個のカメラは、少なくとも前記メインカメラを含み、Nは正の整数である、撮影方法。
【請求項2】
前記第1カメラが前記メインカメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラを含み、
前記第1カメラが第1補助カメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ及び前記第1補助カメラを含み、前記第1補助カメラのピント合わせ範囲は前記メインカメラのピント合わせ範囲とは異なり、
前記表示情報は、表示効果、表示サイズ、表示位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示する前記ステップの後に、
ユーザの第2入力を受信するステップであって、前記第2入力が、前記第2プレビュー画像の第2オブジェクトを選択するためのものであるステップと、
前記第2入力に応答して、第3プレビュー画像を表示するステップであって、前記第3プレビュー画像が、第2カメラによって捕捉された画像であるステップと、
ユーザの第3入力を受信するステップであって、前記第3入力が、前記第3プレビュー画像における第2オブジェクトの表示状態を調整するためのものであるステップと、
前記第3入力に応答して、第4プレビュー画像を表示するステップであって、前記第4プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第4プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクト、及び表示状態が変化した第2オブジェクトが含まれるステップと、
前記第4プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第2目標画像を得るステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1カメラが第1補助カメラであり、前記第2カメラが第2補助カメラであり、前記第1補助カメラ、前記第2補助カメラ及び前記メインカメラのピント合わせ範囲が全て異なる場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ、前記第1補助カメラ及び前記第2補助カメラを含み、
前記第4プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像を処理し、目標画像を得る前記ステップは、
第1画像、第2画像及び第3画像を取得するステップであって、前記第1画像が前記メインカメラによって第1時刻に捕捉された画像であり、前記第2画像が前記第1補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像であり、前記第3画像が前記第2補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像であるステップと、
前記第1画像に対して第1画像処理を行い、第1中間画像を得るステップであって、前記第1中間画像が前記第1画像における第1画素情報以外の全ての画素情報を含み、前記第1画素情報が前記第1画像における前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第2画像に対して第2画像処理を行い、第2中間画像を得るステップであって、前記第2中間画像が前記第2画像における第2画素情報のみを含み、前記第2画素情報が前記第2画像における前記第1オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第3画像に対して第3画像処理を行い、第3中間画像を得るステップであって、前記第3中間画像が前記第2画像における第3画素情報のみを含み、前記第3画素情報が前記第3画像における前記第2オブジェクトに対応する画素情報であるステップと、
前記第4プレビュー画像における表示情報に従って、前記第1中間画像、前記第2中間画像及び前記第3中間画像を合成し、第2目標画像を得るステップと、を含み、
前記第1時刻は撮影入力の入力時刻よりも早い時刻であり、又は、前記第1時刻は前記撮影入力の入力時刻よりも遅い時刻である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ユーザの第1入力を受信する前記ステップの前に、
前記第1プレビュー画像における第1オブジェクトに対するユーザの第4入力を受信するステップと、
前記第4入力に応答して、前記第1プレビュー画像に前記第1オブジェクトに関連付けられる第1表示状態調整コントロールを表示するステップと、をさらに含み、
ユーザの第1入力を受信する前記ステップは、
前記第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップを含み、
前記第1プレビュー画像における異なるオブジェクトは、異なる表示状態調整コントロールに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信する前記ステップは、
前記第1表示状態調整コントロールが第1サブコントロール及び第2サブコントロールを含む場合、前記第1サブコントロール又は前記第2サブコントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、
前記第1表示状態調整コントロールが第1表示モード及び第2表示モードを含む場合、前記第1表示モードでの第1表示状態調整コントロール又は前記第2表示モードでの第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1カメラと前記メインカメラとが同一カメラではない場合において、ユーザの第1入力を受信する前記ステップの前に、
第5プレビュー画像を表示するステップであって、前記第5プレビュー画像が前記メインカメラによって捕捉された画像であるステップと、
前記第5プレビュー画像の前記第1オブジェクトに対するユーザの第5入力を受信するステップと、
前記第5入力に応答して、前記第1オブジェクトに対応する第1物体距離を取得するステップと、
前記第1物体距離に応じて、前記第1オブジェクトに適合する目標カメラを決定するステップと、
前記目標カメラが前記第1カメラである場合、前記第1プレビュー画像を表示するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ユーザの第1入力を受信するための第1受信モジュールであって、前記第1入力が、第1プレビュー画像における第1オブジェクトの表示状態を調整するためのものであり、前記第1プレビュー画像が第1カメラによって捕捉された画像である第1受信モジュールと、
前記第1入力に応答して、第2プレビュー画像を表示するための第1表示モジュールであって、前記第2プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第2プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクトが含まれる第1表示モジュールと、
前記第2プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第1目標画像を得るための第1処理モジュールと、を含み、
前記N個のカメラは、少なくとも前記メインカメラを含み、Nは正の整数である、撮影装置。
【請求項9】
前記第1カメラが前記メインカメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラを含み、
前記第1カメラが第1補助カメラである場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ及び前記第1補助カメラを含み、前記第1補助カメラのピント合わせ範囲は前記メインカメラのピント合わせ範囲とは異なり、
前記表示情報は、表示効果、表示サイズ、表示位置のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項10】
ユーザの第2入力を受信するための第2受信モジュールであって、前記第2入力が、前記第2プレビュー画像の第2オブジェクトを選択するためのものである第2受信モジュールと、
前記第2入力に応答して、第3プレビュー画像を表示するための第2表示モジュールであって、前記第3プレビュー画像が、第2カメラによって捕捉された画像である第2表示モジュールと、
ユーザの第3入力を受信するための第3受信モジュールであって、前記第3入力が、前記第3プレビュー画像における第2オブジェクトの表示状態を調整するためのものである第3受信モジュールと、
前記第3入力に応答して、第4プレビュー画像を表示するための第3表示モジュールであって、前記第4プレビュー画像が、メインカメラによって捕捉された画像を処理することで得られたものであり、前記第4プレビュー画像に表示状態が変化した第1オブジェクト、及び表示状態が変化した第2オブジェクトが含まれる第3表示モジュールと、
前記第4プレビュー画像の表示情報に従って、N個のカメラによって捕捉されたN個の画像に対して画像処理を行い、第2目標画像を得るための第2処理モジュールと、をさらに含む、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項11】
前記第1カメラが第1補助カメラであり、前記第2カメラが第2補助カメラであり、前記第1補助カメラ、前記第2補助カメラ及び前記メインカメラのピント合わせ範囲が全て異なる場合、前記N個のカメラは前記メインカメラ、前記第1補助カメラ及び前記第2補助カメラを含み、
前記第2処理モジュールは、
第1画像、第2画像及び第3画像を取得するための取得ユニットであって、前記第1画像が前記メインカメラによって第1時刻に捕捉された画像であり、前記第2画像が前記第1補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像であり、前記第3画像が前記第2補助カメラによって前記第1時刻に捕捉された画像である取得ユニットと、
前記第1画像に対して第1画像処理を行い、第1中間画像を得るための第1処理ユニットであって、前記第1中間画像が前記第1画像における第1画素情報以外の全ての画素情報を含み、前記第1画素情報が前記第1画像における前記第1オブジェクト及び前記第2オブジェクトに対応する画素情報である第1処理ユニットと、
前記第2画像に対して第2画像処理を行い、第2中間画像を得るための第2処理ユニットであって、前記第2中間画像が前記第2画像における第2画素情報のみを含み、前記第2画素情報が前記第2画像における前記第1オブジェクトに対応する画素情報である第2処理ユニットと、
前記第3画像に対して第3画像処理を行い、第3中間画像を得るための第3処理ユニットであって、前記第3中間画像が前記第2画像における第3画素情報のみを含み、前記第3画素情報が前記第3画像における前記第2オブジェクトに対応する画素情報である第3処理ユニットと、
前記第4プレビュー画像における表示情報に従って、前記第1中間画像、前記第2中間画像及び前記第3中間画像を合成し、第2目標画像を得るための合成ユニットと、を含み、
前記第1時刻は撮影入力の入力時刻よりも早い時刻であり、又は、前記第1時刻は前記撮影入力の入力時刻よりも遅い時刻である、請求項10に記載の撮影装置。
【請求項12】
前記第1プレビュー画像における第1オブジェクトに対するユーザの第4入力を受信するための第4受信モジュールと、
前記第4入力に応答して、前記第1プレビュー画像に前記第1オブジェクトに関連付けられる第1表示状態調整コントロールを表示するための第4表示モジュールと、をさらに含み、
前記第1受信モジュールは、具体的に、
前記第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するために用いられ、
前記第1プレビュー画像における異なるオブジェクトは、異なる表示状態調整コントロールに関連付けられる、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項13】
前記第1受信モジュールは、具体的に、
前記第1表示状態調整コントロールが第1サブコントロール及び第2サブコントロールを含む場合、前記第1サブコントロール又は前記第2サブコントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2サブコントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、
前記第1表示状態調整コントロールが第1表示モード及び第2表示モードを含む場合、前記第1表示モードでの第1表示状態調整コントロール又は前記第2表示モードでの第1表示状態調整コントロールに対するユーザの第1入力を受信するステップであって、前記第1表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示サイズを調整するためのものであり、前記第2表示モードでは、前記第1表示状態調整コントロールが、1つのオブジェクトの表示位置を調整するためのものであるステップと、に用いられる、請求項12に記載の撮影装置。
【請求項14】
前記第1カメラと前記メインカメラとが同一カメラではない場合において、ユーザの第1入力を受信す
るステップの前に、
第5プレビュー画像を表示するための第5表示モジュールであって、前記第5プレビュー画像が前記メインカメラによって捕捉された画像である第5表示モジュールと、
前記第5プレビュー画像の前記第1オブジェクトに対するユーザの第5入力を受信するための第5受信モジュールと、
前記第5入力に応答して、前記第1オブジェクトに対応する第1物体距離を取得するための取得モジュールと、
前記第1物体距離に応じて、前記第1オブジェクトに適合する目標カメラを決定するための決定モジュールと、
前記目標カメラが前記第1カメラである場合、前記第1プレビュー画像を表示するための第6表示モジュールと、をさらに含む、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項15】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサ上で実行可能なプログラムもしくはコマンドとを含み、前記プログラムもしくはコマンドが前記プロセッサによって実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップが実現される、電子機器。
【請求項16】
プロセッサによって実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップが実現されるプログラムもしくはコマンドが記憶されている、可読記憶媒体。
【国際調査報告】