(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-31
(54)【発明の名称】カメラモジュール及び電子機器
(51)【国際特許分類】
G03B 5/00 20210101AFI20240124BHJP
G02B 7/04 20210101ALI20240124BHJP
G02B 5/10 20060101ALI20240124BHJP
【FI】
G03B5/00 J
G02B7/04 E
G02B5/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544750
(86)(22)【出願日】2022-01-20
(85)【翻訳文提出日】2023-07-25
(86)【国際出願番号】 CN2022072862
(87)【国際公開番号】W WO2022161232
(87)【国際公開日】2022-08-04
(31)【優先権主張番号】202110103420.2
(32)【優先日】2021-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 卓▲堅▼
【テーマコード(参考)】
2H042
2H044
2K005
【Fターム(参考)】
2H042DA01
2H042DD05
2H044BE02
2H044BE09
2K005AA06
2K005CA23
2K005CA52
(57)【要約】
カメラモジュール及び電子機器を提供し、前記カメラモジュールは、第一の方向に沿って順に同軸に設置される第一のレンズと、第二のレンズと、感光チップと、を含み、前記第一のレンズの前記第二のレンズから離れる一側に部分的に第一の反射膜が設けられ、前記第一のレンズの前記第二のレンズに近接する一側に部分的に第二の反射膜が設けられ、前記第二のレンズの前記感光チップに近接する一側に全て第三の反射膜が設けられ、前記第二のレンズの前記感光チップに近接する一側の中央部に光透過孔が設けられ、前記光透過孔内に少なくとも二つの調節レンズが設けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラモジュールであって、前記カメラモジュールは、第一の方向に沿って順に同軸に設置される第一のレンズと、第二のレンズと、感光チップと、を含み、前記第一の方向は、前記カメラモジュールの厚さ方向であり、前記第一のレンズ、前記第二のレンズ及び前記感光チップの間にいずれも隙間が設けられ、前記第一のレンズの前記第二のレンズから離れる一側に部分的に第一の反射膜が設けられ、前記第一のレンズの前記第二のレンズに近接する一側に部分的に第二の反射膜が設けられ、前記第二のレンズの前記感光チップに近接する一側に全て第三の反射膜が設けられ、前記第二のレンズの前記感光チップに近接する一側の中央部に光透過孔が設けられ、前記光透過孔内に少なくとも二つの調節レンズが設けられる、カメラモジュール。
【請求項2】
前記第一のレンズの前記第二のレンズから離れる一側の中央部に第一の円弧面を有し、前記第一のレンズの前記第二のレンズから離れる一側の周側は、平面であり、前記第一の反射膜は、前記第一の円弧面に被覆され、前記第一のレンズの前記第二のレンズに近接する一側に第二の円弧面を有し、前記第二のレンズの前記感光チップから離れる一側は、平面であり、前記第二のレンズの前記感光チップに近接する一側に第三の円弧面を有し、前記第一の円弧面、前記第二の円弧面及び前記第三の円弧面は、いずれも前記第一の方向に向かって設置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記第一の方向に沿って、前記調節レンズは、順に第三のレンズと第四のレンズとを含み、前記第三のレンズの中央部は、第二の方向に向かって突設され、前記第四のレンズの中央部は、前記第一の方向に向かって突設され、前記第四のレンズの中心領域は、前記第一の方向に向かって突設され、前記第一の方向と前記第二の方向とは、逆である、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記調節レンズは、第五のレンズを含み、前記第五のレンズは、前記感光チップに近接して設置され、前記第五のレンズと前記第四のレンズとの構造は、同じである、請求項3に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記第一の方向では、前記第一の反射膜の前記感光チップにおける投影面積は、前記光透過孔の孔径よりも大きい、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記カメラモジュールは、レンズアセンブリ、振れ補正モータ、フィルタ、回路基板及びホルダをさらに含み、前記第一のレンズと前記第二のレンズとは、前記レンズアセンブリ内に取り付けられ、前記レンズアセンブリは、前記振れ補正モータ内に固定され、前記振れ補正モータは、前記ホルダに固定接続され、前記感光チップは、前記ホルダ内に設置され、前記フィルタは、前記第二のレンズと前記感光チップとの間に設置され、前記回路基板は、前記感光チップに電気的に接続される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記第一のレンズと前記第二のレンズとは、ガラスレンズである、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記第三のレンズ、前記第四のレンズ及び前記第五のレンズは、プラスチックレンズである、請求項4に記載のカメラモジュール。
【請求項9】
前記第一の方向では、前記第一のレンズの前記感光チップにおける投影面積は、前記第二のレンズの前記感光チップにおける投影面積よりも小さい、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載のカメラモジュールが設けられる、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2021年01月26日に中国特許局で提出された、出願番号が202110103420.2であり、発明名称が「カメラモジュール及び電子機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、本発明に参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、消費者向け電子機器技術分野に属し、特にカメラモジュール及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器技術の発展に伴い、電子機器の外観に対する要求がますます高くなり、特に電子機器の厚さの面では、より薄い電子機器は、ユーザにより良好な把持感を提供し、ユーザの使用体験を向上させることができ、同時にユーザが電子機器を使用して撮影撮像を行う需要を満たす必要があるため、メーカーは、さらにカメラモジュールの構造を変更することによって結像効果を向上させる。
【0004】
光学ズームのカメラモジュールに対して、カメラモジュールの撮影距離を向上させて10倍以上のズームを実現するために、即ちカメラモジュールがより長い焦点距離を有する必要があり、一般的にカメラモジュールの体積を増大させる必要があり、それに対応して電子機器の厚さを増加させることにより、ユーザの使用体験が悪くなる。
【0005】
そのため、電子機器のカメラモジュールを改善して、カメラモジュールの体積が大きいことによる電子機器の厚さの増加という問題を解決する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例の目的は、カメラモジュールの体積が大きいことによる電子機器の厚さの増加という問題を解決できるカメラモジュール及び電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術問題を解決するために、本出願は以下のように実現される。
【0008】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、カメラモジュールを提供し、前記カメラモジュールは、第一の方向に沿って順に同軸に設置される第一のレンズと、第二のレンズと、感光チップと、を含み、前記第一の方向は、前記カメラモジュールの厚さ方向であり、前記第一のレンズ、前記第二のレンズ及び前記感光チップの間にいずれも隙間が設けられ、前記第一のレンズの前記第二のレンズから離れる一側に部分的に第一の反射膜が設けられ、前記第一のレンズの前記第二のレンズに近接する一側に部分的に第二の反射膜が設けられ、前記第二のレンズの前記感光チップに近接する一側に全て第三の反射膜が設けられ、前記第二のレンズの前記感光チップに近接する一側の中央部に光透過孔が設けられ、前記光透過孔内に少なくとも二つの調節レンズが設けられる。
【0009】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、上記のカメラモジュールが設けられる電子機器を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本出願の実施例では、第一のレンズと第二のレンズとに設置される第一の反射膜、第二の反射膜と第三の反射膜との間の相互嵌合を利用し、入射光を複数回屈折及び反射させた後に感光チップに受光させ、感光チップは、光信号を電気信号に変換し且つ結像し、カメラモジュールのレンズ経路の全長を減少させ且つ結像品質に影響を与えず、カメラモジュールの体積を減少させる効果を実現し、且つ本出願は、構造がシンプルであり、生産しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本出願の実施例によるカメラモジュールの断面図である。
【
図2】
図1におけるカメラモジュールの光路図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以上に説明した図面は、本出願に対するさらなる理解を提供することに用いられ、本出願の一部を構成し、本出願の例示的な実施例及びその説明は、本出願を説明するためのものであり、本出願への不適切な限定を構成するものではない。以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0013】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0014】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による電子機器を詳細に説明する。
【0015】
図1に示すように、カメラモジュールであって、前記カメラモジュールは、第一の方向に沿って順に同軸に設置される第一のレンズ11と、第二のレンズ12と、感光チップ2と、を含み、前記第一の方向は、前記カメラモジュールの厚さ方向であり、前記第一のレンズ11、前記第二のレンズ12及び感光チップ2の間にいずれも隙間が設けられ、前記第一のレンズ11の前記第二のレンズ12から離れる一側に部分的に第一の反射膜111が設けられ、前記第一のレンズ11の前記第二のレンズ12に近接する一側に部分的に第二の反射膜112が設けられ、前記第二のレンズ12の感光チップ2に近接する一側に全て第三の反射膜121が設けられ、前記第二のレンズ12の前記感光チップ2に近接する一側の中央部に光透過孔122が設けられ、前記光透過孔122内に少なくとも二つの調節レンズ13が設けられる。
図1に示すように、第一のレンズ11は、第二のレンズ12の上方に設置され、第一のレンズ11の頂面は、入光面であり、同時に第一のレンズ11の頂面の第一の反射膜111は、光線が光透過孔122に直接入射することを遮断することができる。光線は、第一のレンズ11の頂面の周側から第二のレンズ12に入射し、第二のレンズ12の底面に第三の反射膜121が設けられるため、光線は、カメラモジュール内に直接入射して感光チップ2に受光されることができない。光線は、第一のレンズ11の底面に反射され、第一のレンズ11の底面の第二の反射膜112は、光線を光透過孔122内に反射し、光線は、光透過孔122内の調節レンズ13を通過し、調節レンズ13は、光透過孔122内の光線を分散させることができ、感光チップ2が最大面積で光信号を受光できるようにし、感光チップ2は、光信号を受光した後に光信号を電気信号に変換する。複数回反射した後、感光チップ2に受光された光信号は、より大きな拡大倍率を有し、同時に感光チップ2がより大きな面積で光線を受光できることを保証し、優れた結像効果を保証し、同時にカメラモジュールの厚さを減少させることもできる。カメラモジュールが電子機器内に取り付けられている場合、カメラモジュールの厚さが大きいために電子機器の厚さに影響を与えるという状況が発生せず、カメラモジュールの撮影距離が増加することを保証すると同時に、電子機器の厚さを減少させることができる。
【0016】
具体的には、第一の反射膜111と第三の反射膜121とを組み合わせることにより、光線が光透過孔122内に直接入射して感光チップ2に受光されることを回避でき、それにより、結像効果が予め設定されるズーム倍率に達することができず、さらにカメラモジュールの結像効果を向上させる。
【0017】
選択的に、
図1に示すように、前記第一のレンズ11の前記第二のレンズ12から離れる一側の中央部に第一の円弧面113を有し、前記第一のレンズ11の前記第二のレンズ12から離れる一側の周側は、平面であり、前記第一の反射膜111は、前記第一の円弧面113に被覆され、前記第一のレンズ11の前記第二のレンズ12に近接する一側に第二の円弧面114を有し、前記第二のレンズ12の前記感光チップ2から離れる一側は、平面であり、前記第二のレンズ12の前記感光チップ2に近接する一側に第三の円弧面123を有し、前記第一の円弧面113、前記第二の円弧面114及び前記第三の円弧面123は、いずれも前記第一の方向に向かって設置される。第一の円弧面113は、より多くの入射光を受光することができると同時に、入射光は、第一の円弧面113に反射された後に分散状に出射することができ、入射光が垂直に入射し且つ垂直に射出することを回避する。第一のレンズ11の頂面の周側は、平面であり、同時に第二のレンズ12の頂面は、同様に平面であり、より多くの入射光が第三の反射膜121に入射することを保証することができる。第一のレンズ11の底面は、円弧面であり、且つ第一のレンズ11の底面に第二の円弧面114を有し、第一のレンズ11は、入射光を屈折させ、入射光をできるだけ多く第三の反射膜121に入射させることができる。第三の反射膜121は、より多くの光線を第二の反射膜112に反射することができ、第二の反射膜112は、第二の円弧面114に設置され、円弧形の第二の反射膜112は、受光した光線を集め且つ光透過孔122内に反射し、感光チップ2が受光できる光信号の数を向上させることができるため、カメラモジュールの結像品質を向上させる。
【0018】
選択的に、
図1に示すように、前記第一の方向に沿って、前記調節レンズ13は、順に第三のレンズ131と第四のレンズ132とを含み、前記第三のレンズ131の中央部は、第二の方向に向かって突設され、前記第四のレンズ132の中央部は、前記第一の方向に向かって突設され、前記第四のレンズ132の中心領域は、前記第一の方向に向かって突設され、前記第一の方向と前記第二の方向とは、逆である。光線は、第二の反射膜112によって反射された後に光透過領域における第三のレンズ131に入射し、第三のレンズ131は、光線をさらに集め、光線が屈折して光透過孔122の孔壁に入射することによる光線の損失を回避する。光線は、第三のレンズ131によって集められた後にいずれも第四のレンズ132に入射され、光線は、第四のレンズ132を通過した後に屈折して分散され、感光チップ2と第四のレンズ132との間に一定の隙間を有し、第四のレンズ132は、光透過孔122の底部に近接して設置され、光線が分散された後、感光チップ2は、より大きな面積で光信号を受光することができる。ここで、第三のレンズ131と第四のレンズ132との形状は、本実施例に係る形状に限らない、ここで二つの調節レンズ13が設置され、光路の設計は、より柔軟であり、光路の反射需要に応じて異なる第三のレンズ131及び第四のレンズ132の形状を設計することができる。
【0019】
選択的に、前記調節レンズ13は、第五のレンズを含み、前記第五のレンズは、前記感光チップ2に近接して設置され、前記第五のレンズと前記第四のレンズ132との構造は、同じである。第五のレンズと第四のレンズ132との構造は、同じであり、さらに光線を分散させ、感光チップ2が受光する光線をより多くすることができ、さらにカメラモジュールの結像品質を向上させる。ここで、明細書の添付図面には、第五のレンズが含まれず、具体的には、第五のレンズは、第四のレンズ132と光学フィルタとの間に設けられるべきである。
【0020】
選択的に、
図1に示すように、前記第一の方向では、前記第一の反射膜111の前記感光チップ2における投影面積は、前記光透過孔122の開口孔径よりも大きい。光線が感光チップ2に直接入射して感光チップ2に受光されることを回避するために、第一の反射膜111の面積を拡大し、感光チップ2に直接入射する可能性のある入射光がカメラモジュールの外に反射されるする必要がある。
【0021】
選択的に、
図1に示すように、前記カメラモジュールは、レンズアセンブリ1と、振れ補正モータ3と、フィルタ4と、回路基板5と、ホルダ6と、をさらに含み、前記第一のレンズ11と第二のレンズ12とは、前記レンズアセンブリ1内に取り付けられ、前記レンズアセンブリ1は、前記振れ補正モータ3内に固定され、前記振れ補正モータ3は、前記ホルダ6に固定接続され、前記感光チップ2は、前記固定ホルダ6内に設置され、前記フィルタ4は、前記第二のレンズ12と前記感光チップ2との間に設置され、前記回路基板5は、前記感光チップ2に電気的に接続される。レンズアセンブリ1の作用は、光線を伝送、反射及び屈折する作用であり、入射光がレンズアセンブリ1に入射された後、第一のレンズ11に入射され且つ一部の光線が第一の反射膜111に反射されて第一のレンズ11を透過できず、第一のレンズ11の頂面の周側に入射される光線が第一のレンズ11を通過し、且つ第一のレンズ11により屈折された後に第二のレンズ12の頂面から第二のレンズ12の底面に入射され、光線が第二のレンズ12の底面の第三の反射膜121により反射された後に、第一のレンズ11の底面の第二の反射膜112に入射される。第二の反射膜112は、第一の方向に向かう円弧面を有し、より多くの反射光を受光すると同時に、光線を集めて光透過孔122内に反射することができる。光線は、第三のレンズ131を通過した後に屈折し、光線は、レンズアセンブリ1の軸線方向に集まり、光線が光透過孔122の孔壁に入射することを回避する。光線は、第三のレンズ131を通過した後にそれぞれ第四のレンズ132と第五のレンズとを通過し、第四のレンズ132と第五のレンズとは、光線をレンズアセンブリ1から離れる軸線方向に分散させ、光線をできるだけ均一に感光チップ2に散乱させる。同時に、第五のレンズと感光チップ2との間に設置される光学フィルタは、可視光を透過し且つ近赤外光を遮断する効果を実現し、さらにカメラモジュールの結像効果を向上させる。同時にカメラモジュールが物体を拡大する倍率がより大きく、より高い倍率の撮影を行う時、軽微な振れも結像のぼやけを引き起こすため、振れ補正モータ3を追加し、撮影プロセスにおいて振れ補正モータ3が撮影プロセスにおける振れを感知した後、レンズアセンブリ1が調整するように駆動することにより、振れを相殺し、画面の安定性を保証し、結像が明瞭になる。回路基板5は、感光チップ2に電気信号を提供する伝送作用を有する。ホルダ6は、カメラモジュールの各構造に取り付け空間を提供し、同時にカメラモジュール内部の構造が破壊されないように保護することができる。
【0022】
選択的に、
図1に示すように、前記第一のレンズ11と前記第二のレンズ12とは、ガラスレンズである。ガラスレンズの屈折率は、1.34~1.8であり、且つ光透過率が高く、光線が入射するプロセスにおいて、光線を受光する第一のレンズ11のサイズが大きく、入射光の範囲も相対的にさらに広く、屈折率がより高いガラスレンズによって光線をできるだけ多く第二のレンズ12に入射させる必要があり、第二のレンズ12は、光線及び反射光線を受光するプロセスにおいていずれも屈折現象が発生し、十分な光線が第二の反射面に入射できることを保証するために、第二のレンズ12は、同様により高い光透過率と屈折率とを必要とする。
【0023】
選択的に、
図1に示すように、前記第三のレンズ131、前記第四のレンズ132及び前記第五のレンズは、プラスチックレンズである。プラスチックレンズの屈折率は、1.5~1.6であり、この屈折率は、光線を感光チップ2に誘導する作用を満たすことができ、同時にプラスチックレンズは、取り付けやすく且つコストが低く、生産加工の難易度を低減する。
【0024】
選択的に、
図1に示すように、前記第一の方向では、前記第一のレンズ11の前記感光チップ2における投影面積は、前記第二のレンズ12の前記感光チップ2における投影面積よりも小さい。入射光に対する利用率を増加させ、且つ入射光が第一のレンズ11を通過した後により発散する屈折効果を発生させるために、第二の反射面がより多くの光線を受光できるようにするために、第二のレンズ12の体積を大きくする必要がある。第一のレンズ11と第二のレンズ12とは、同軸に設置されるため、第二のレンズ12の感光チップ2における投影は、第一のレンズ11の感光チップ2における投影をカバーすべきであり、それにより、入射光が複数回の反射及び屈折を経た後に感光チップ2にできるだけ多く入射することを保証し、結像効果を向上させる。
【0025】
本実施例は、上記いずれか一つの実施例に記載のカメラモジュールが設けられる電子機器を紹介する。携帯電話を例とすると、現在市場の携帯電話は、ますます薄くなり、ユーザの把持感を向上させ即ちユーザの使用体験をさらに向上させるが、市場では携帯電話撮影の効果に対してもますます厳しくなり、携帯電話の結像効果は、携帯電話の販売量にある程度影響し、携帯電話上に上記実施例のカメラモジュールを使用することにより、携帯電話の厚さを変えない前提で、同様に遠距離の明瞭な撮影効果を実現することができる。ユーザの携帯電話の手触りに対する要求を満たすだけでなく、同時にユーザの携帯電話の撮影効果に対する要求を満たすこともできる。
【0026】
具体的には、
図2は、本出願におけるカメラモジュールの光路図であり、光線は、第一のレンズ11の頂面から入射された後、第二のレンズ12内に入射し、且つ第三の反射膜121を介して第二の反射膜112に反射され、最終的に光透過孔122内の第四のレンズ132及び第五のレンズを通過して感光チップ2に入射され、感光チップ2によって光信号を電気信号に変換され、且つ回路基板5を介して電子機器内に伝送される。
【0027】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【符号の説明】
【0028】
1、レンズアセンブリ、11、第一のレンズ、111、第一の反射膜、112、第二の反射膜、113、第一の円弧面、114、第二の円弧面、12、第二のレンズ、121、第三の反射膜、122、光透過孔、123、第三の円弧面、13、調節レンズ、131、第三のレンズ、132、第四のレンズ、2、感光チップ、3、振れ補正モータ、4、フィルタ、5、回路基板、6、ホルダ。
【国際調査報告】