(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-06
(54)【発明の名称】円形ボンドフィンガーパッド
(51)【国際特許分類】
H01L 25/07 20060101AFI20240130BHJP
H01L 21/60 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
H01L25/08 G
H01L21/60 301N
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544562
(86)(22)【出願日】2021-12-28
(85)【翻訳文提出日】2023-07-24
(86)【国際出願番号】 US2021065329
(87)【国際公開番号】W WO2022164565
(87)【国際公開日】2022-08-04
(32)【優先日】2021-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ジョアン・レイ・ヴィラルバ・ビュオ
(72)【発明者】
【氏名】アニケット・パティル
(72)【発明者】
【氏名】ジジエ・ワン
(72)【発明者】
【氏名】ホン・ボク・ウィ
【テーマコード(参考)】
5F044
【Fターム(参考)】
5F044AA02
5F044AA07
5F044EE01
5F044EE02
5F044EE04
(57)【要約】
集積回路(IC)パッケージの例が開示される。各ICパッケージが、基板に接したフリップチップ(FC)ダイと、FCダイより上にあるワイヤボンドダイと、ワイヤボンドダイに接続されるワイヤボンドと、基板に接し、FCダイ、ワイヤボンドダイ、およびワイヤボンドを封入するモールドとを含み得る。基板は、少なくとも、第1の基板層を備える第1のメタライゼーション層と、第1の基板層に接し、FCダイの1つまたは複数のインターコネクトと電気的に結合するように第1のメタライゼーション層内で配線されるトレースと、トレースに接して形成されるボンドフィンガーパッドとを含み得る。ボンドフィンガーパッドは円形であり得る。ワイヤボンドは、ワイヤボンド、ボンドフィンガーパッド、およびトレースを通じてワイヤボンドダイがFCダイと電気的に結合されるように、トレースに電気的に接続し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集積回路(IC)パッケージであって、
基板と、
前記基板に接して配設されるフリップチップ(FC)ダイと、
前記FCダイより上に配設されるワイヤボンドダイと、
前記ワイヤボンドダイに接続されるワイヤボンドと、
前記基板に接し、前記FCダイ、前記ワイヤボンドダイ、および前記ワイヤボンドを封入するモールドとを備え、
前記基板が、第1のメタライゼーション層を含む1つまたは複数のメタライゼーション層を備え、前記第1のメタライゼーション層が、
第1の基板層と、
前記第1の基板層に接して形成され、前記FCダイの1つまたは複数のFCインターコネクトと電気的に結合するように前記第1のメタライゼーション層内で配線される、トレースと、
前記トレースに接して形成されるボンドフィンガーパッドであって、前記ボンドフィンガーパッドの形状が実質的に円形である、ボンドフィンガーパッドと
を備え、
前記ワイヤボンドは、前記ワイヤボンド、前記ボンドフィンガーパッド、および前記トレースを通じて前記ワイヤボンドダイが前記FCダイと電気的に結合されるように、前記ボンドフィンガーパッドに電気的に接続する、ICパッケージ。
【請求項2】
前記第1のメタライゼーション層がさらに、
前記トレースおよび前記第1の基板層に接して形成されるソルダーマスクを備え、
前記ボンドフィンガーパッドが、前記ソルダーマスクによって覆われない前記第1の基板層より上の領域を画定するソルダーマスク開口(SMO)内で形成される、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項3】
前記ボンドフィンガーパッドと前記ソルダーマスクとの間に間隙がない、請求項2に記載のICパッケージ。
【請求項4】
前記トレースが、前記第1のメタライゼーション層内で前記ボンドフィンガーパッドから前記基板の端に延長される、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項5】
前記トレースが第1の層1トレースであり、
前記第1のメタライゼーション層がさらに、
前記第1の基板層に接して形成され前記第1のメタライゼーション層内で配線される第2の層1トレースを備え、前記第2の層1トレースが、前記第1の層1トレースと電気的に結合され、前記第1のメタライゼーション層内で前記基板の内部から前記基板の端に延長される、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項6】
前記第1のメタライゼーション層がさらに、
前記第1の層1トレースから前記第1のメタライゼーション層の下面へ前記第1の基板層を通って形成される第1の層1ビアと、
前記第2の層1トレースから前記第1のメタライゼーション層の前記下面へ前記第1の基板層を通って形成される第2の層1ビアと
を備え、
前記基板がさらに、前記第1のメタライゼーション層より下に第2のメタライゼーション層を備え、前記第2のメタライゼーション層が、
第2の基板層と、
層2トレースとを備え、前記層2トレースが、前記第2の基板層に接して形成され、順番に前記第1の層1トレース、前記第1の層1ビア、前記層2トレース、および前記第2の層1ビアを通って前記第2の層1トレースと前記ボンドフィンガーパッドが電気的に結合されるように、前記第1の層1ビアおよび前記第2の層1ビアと電気的に結合するように前記第2のメタライゼーション層内で配線される、請求項5に記載のICパッケージ。
【請求項7】
前記トレースが層1トレースであり、
前記基板がさらに、前記第1のメタライゼーション層より下に追加のメタライゼーション層を備え、前記追加のメタライゼーション層が、
追加の基板層と、
前記追加の基板層に接して形成され前記追加のメタライゼーション層内で配線される追加のトレースとを備え、前記追加のトレースが、前記層1トレースと電気的に結合され、前記追加のメタライゼーション層内で前記基板の内部から前記基板の端に延長される、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項8】
前記追加のメタライゼーション層が第3のメタライゼーション層であり、前記追加の基板層が第3の基板層であり、前記追加のトレースが層3トレースであり、
前記基板がさらに、前記第1のメタライゼーション層と前記第3のメタライゼーション層との間に第2のメタライゼーション層を備え、
前記第1のメタライゼーション層がさらに、
前記層1トレースから前記第1のメタライゼーション層の下面へ前記第1の基板層を通って形成される層1ビアを備え、
前記第2のメタライゼーション層が、
第2の基板層と、
前記第2の基板層に接して形成され前記第2のメタライゼーション層内で配線される層2トレースと、
前記層2トレースから前記第2のメタライゼーション層の下面へ前記第2の基板層を通って形成される層2ビアと
を備え、
前記ボンドフィンガーパッドが、順番に前記層1トレース、前記層1ビア、前記層2トレース、および前記層2ビアを通って前記層3トレースと電気的に結合される、請求項7に記載のICパッケージ。
【請求項9】
ダイ-パッド距離が端-パッド距離未満であり、前記ダイ-パッド距離が前記ワイヤボンドダイから前記ボンドフィンガーパッドまでの距離であり、前記端-パッド距離が前記基板の端から前記ボンドフィンガーパッドまでの距離である、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項10】
前記ICパッケージが前記FCダイより上に複数のワイヤボンドダイを備え、前記複数のワイヤボンドダイの各々が対応するワイヤボンドおよびボンドフィンガーパッドを通じて前記FCダイに電気的に結合される、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項11】
前記トレースが銅(Cu)またはアルミニウム(Al)から形成される、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項12】
前記ボンドフィンガーパッドがめっきされた金属である、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項13】
前記めっきされた金属がめっきされたニッケルまたは金または両方を備える、請求項12に記載のICパッケージ。
【請求項14】
前記ワイヤボンドが、一方の端部が前記ボンドフィンガーパッドにボールボンディングされ他方の端部が前記ワイヤボンドダイにステッチボンディングされるようなリバースワイヤボンドである、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項15】
前記FCダイがベースバンドモデムダイである、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項16】
前記ワイヤボンドダイがメモリダイである、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項17】
前記ICパッケージが、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、モバイルデバイス、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、固定位置端末、タブレットコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、ラップトップコンピュータ、サーバ、および自動車車両の中のデバイスからなる群から選択される装置へと組み込まれる、請求項1に記載のICパッケージ。
【請求項18】
集積回路(IC)パッケージを製作する方法であって、
基板を形成するステップと、
前記基板に接してフリップチップ(FC)ダイを配設するステップと、
前記FCダイより上にワイヤボンドダイを配設するステップと、
前記ワイヤボンドダイに接続されるワイヤボンドを形成するステップと、
前記基板に接してモールドを形成するステップであって、前記モールドが、前記FCダイ、前記ワイヤボンドダイ、および前記ワイヤボンドを封入する、ステップとを備え、
前記基板が、第1のメタライゼーション層を含む1つまたは複数のメタライゼーション層を備えるように形成され、前記第1のメタライゼーション層が、
第1の基板層と、
前記第1の基板層に接して形成され、前記FCダイの1つまたは複数のFCインターコネクトと電気的に結合するように前記第1のメタライゼーション層内で配線される、トレースと、
前記トレースに接して形成されるボンドフィンガーパッドであって、前記ボンドフィンガーパッドの形状が実質的に円形である、ボンドフィンガーパッドと
を備え、
前記ワイヤボンドは、前記ワイヤボンド、前記ボンドフィンガーパッド、および前記トレースを通じて前記ワイヤボンドダイが前記FCダイと電気的に結合されるように、前記ボンドフィンガーパッドに電気的に接続するように形成される、方法。
【請求項19】
前記第1のメタライゼーション層がさらに、
前記トレースおよび前記第1の基板層に接して形成されるソルダーマスクを備えるように、前記基板が形成され、
前記ボンドフィンガーパッドが、前記ソルダーマスクによって覆われない前記第1の基板層より上の領域を画定するソルダーマスク開口(SMO)内で形成される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ボンドフィンガーパッドと前記ソルダーマスクとの間に間隙がない、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記トレースが前記第1のメタライゼーション層内で前記ボンドフィンガーパッドから前記基板の端に延長されるように前記基板が形成される、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記トレースが第1の層1トレースであり、
前記第1のメタライゼーション層がさらに、
前記第1の基板層に接して形成され前記第1のメタライゼーション層内で配線される第2の層1トレースを備えるように、前記基板が形成され、前記第2の層1トレースが、前記第1の層1トレースと電気的に結合され、前記第1のメタライゼーション層内で前記基板の内部から前記基板の端に延長される、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のメタライゼーション層がさらに、
前記第1の層1トレースから前記第1のメタライゼーション層の下面へ前記第1の基板層を通って形成される第1の層1ビアと、
前記第2の層1トレースから前記第1のメタライゼーション層の前記下面へ前記第1の基板層を通って形成される第2の層1ビアと
を備え、
前記基板が、前記第1のメタライゼーション層より下に第2のメタライゼーション層をさらに備えるように形成され、前記第2のメタライゼーション層が、
第2の基板層と、
層2トレースとを備え、前記層2トレースが、前記第2の基板層に接して形成され、順番に前記第1の層1トレース、前記第1の層1ビア、前記層2トレース、および前記第2の層1ビアを通って前記第2の層1トレースと前記ボンドフィンガーパッドが電気的に結合されるように、前記第1の層1ビアおよび前記第2の層1ビアと電気的に結合するように前記第2のメタライゼーション層内で配線される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記トレースが層1トレースであり、
前記基板が、前記第1のメタライゼーション層より下に追加のメタライゼーション層をさらに備えるように形成され、前記追加のメタライゼーション層が、
追加の基板層と、
前記追加の基板層に接して形成され前記追加のメタライゼーション層内で配線される追加のトレースとを備え、前記追加のトレースが、前記層1トレースと電気的に結合され、前記追加のメタライゼーション層内で前記基板の内部から前記基板の端に延長される、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
前記追加のメタライゼーション層が第3のメタライゼーション層であり、前記追加の基板層が第3の基板層であり、前記追加のトレースが層3トレースであり、
前記基板が、前記第1のメタライゼーション層と前記第3のメタライゼーション層との間に第2のメタライゼーション層をさらに備えるように形成され、
前記第1のメタライゼーション層がさらに、
前記層1トレースから前記第1のメタライゼーション層の下面へ前記第1の基板層を通って形成される層1ビア
を備えるように、前記基板が形成され、
前記第2のメタライゼーション層が、
第2の基板層と、
前記第2の基板層に接して形成され前記第2のメタライゼーション層内で配線される層2トレースと、
前記層2トレースから前記第2のメタライゼーション層の下面へ前記第2の基板層を通って形成される層2ビアと
を備えるように、前記基板が形成され、
前記ボンドフィンガーパッドが、順番に前記層1トレース、前記層1ビア、前記層2トレース、および前記層2ビアを通って前記層3トレースと電気的に結合するように形成される、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
ダイ-パッド距離が端-パッド距離未満であり、前記ダイ-パッド距離が前記ワイヤボンドダイから前記ボンドフィンガーパッドまでの距離であり、前記端-パッド距離が前記基板の端から前記ボンドフィンガーパッドまでの距離である、請求項18に記載の方法。
【請求項27】
複数のワイヤボンドダイが前記FCダイより上に形成され、前記複数のワイヤボンドダイの各々が対応するワイヤボンドおよびボンドフィンガーパッドを通じて前記FCダイに電気的に結合される、請求項18に記載の方法。
【請求項28】
前記ワイヤボンドが、一方の端部が前記ボンドフィンガーパッドにボールボンディングされ他方の端部が前記ワイヤボンドダイにステッチボンディングされるリバースワイヤボンドとして形成される、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2021年1月28日に出願された「CIRCULAR BOND FINGER PAD」と題する米国非仮出願第17/161,105号の利益を主張する。
【0002】
本開示は、一般に集積回路(IC)パッケージに関し、より詳細には、限定はされないが、たとえば5Gデバイスのための円形ボンドフィンガーパッドに関する。
【背景技術】
【0003】
集積回路技術は、能動部品を小型化することによって計算能力を向上させるうえで大きな進歩を実現している。パッケージデバイスは、プロセッサ、サーバ、無線周波数(RF)集積回路などを含む多数の電子デバイスにおいて見出され得る。パッケージング技術は、ピン数の多いデバイスおよび/または生産量の多い部品において費用対効果の高いものになっている。
【0004】
例示的な従来のICパッケージには、基板に接した、ベースバンドモデムなどのフリップチップ(FC)ダイがある。メモリダイはベースバンドモデムより上にあり、それらの間にはダイ接着剤がある。モールドが、基板に接して、かつその上に、ベースバンドモデムおよびメモリダイを封入する。基板は、ベースバンドモデムのはんだバンプと電気的に結合するようにトレースがその中で配線される、メタライゼーション層を含む。モールド内で、トレースを通じてメモリダイをベースバンドモデムと電気的に結合するために、ワイヤボンド(たとえば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)などで形成される)が使用される。ワイヤボンドは、トレースに接したボンドフィンガーパッドを通じてトレースに接続する。典型的には、パッドはニッケル/金(Ni/Au)めっきされた表面である。これは、トレースが電気めっきプロセスから形成されることを意味する。すなわち、トレースはめっきトレースである。したがって、めっきトレースは基板の端まで延長される。端におけるトレースは、ボンドフィンガーパッドの上部の電気めっきのために使用されることになる、ボンドフィンガーパッドのすべてに電気的に接続するめっきラインに接続される。
【0005】
ボンドフィンガーパッド(たとえば、Cuから形成される)の形状は、典型的には長方形または楕円形である。これは、パッドがnon-solder mask defined(NSMD)であり、NSMDではパッドが金属により画定されソルダーマスク開口がパッドよりも幅が広いからである。これは、ソルダーマスク開口とパッドとの間にクリアランスがあるので、Cuパッドの全体が露出することを意味する。
【0006】
ソルダーマスク開口は、あらゆる方向に動き得る。これは、Ni/Auめっきにより、NSMDボンドフィンガーパッドが通常は、間隔について緩い設計ルールを必要とすることを意味する。残念ながら、これによりボンドフィンガー領域においてCu密度が低くなる。また、ボンドフィンガーは、めっきトレースの配線をより簡単にするために、従来のパッケージングでは基板の端の近くに位置する。これは、メモリダイをボンドフィンガーに接続するために長いワイヤボンドが必要であることを意味する。これは、ワイヤボンドの電気抵抗を増やす。また、長いワイヤボンドは実現がより難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本明細書において提供される方法、システム、および装置を含む、従来のパッケージの欠点を克服するシステム、装置、および方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下は、本明細書で開示される装置および方法に関連する1つまたは複数の態様および/または例に関する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図される態様および/または例に関する広範な概説と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図される態様および/もしくは例に関する主要もしくは重要な要素を特定するか、または任意の特定の態様および/もしくは例に関連する範囲を定めると見なされるべきでもない。したがって、以下の概要は、以下に提示される詳細な説明に先立って、本明細書で開示される装置および方法に関する1つもしくは複数の態様および/または例に関する特定の概念を簡略化された形で提示することが唯一の目的である。
【0009】
例示的な集積回路(IC)パッケージが開示される。ICパッケージは、基板と、フリップチップ(FC)ダイと、FCダイより上に配設されるワイヤボンドダイと、ワイヤボンドダイに接続されるワイヤボンドと、基板に接するモールドとを備え得る。モールドは、FCダイと、ワイヤボンドダイと、ワイヤボンドとを封入し得る。基板は、第1のメタライゼーション層を含む1つまたは複数のメタライゼーション層を備え得る。第1のメタライゼーション層は、第1の基板層と、トレースと、ボンドフィンガーパッドとを備え得る。トレースは、第1の基板層に接して形成され、FCダイの1つまたは複数のFCインターコネクトと電気的に結合するように第1のメタライゼーション層内で配線され得る。ボンドフィンガーパッドは、トレースに接して形成され得る。ボンドフィンガーパッドの形状は、実質的に円形であり得る。ワイヤボンドは、ワイヤボンド、ボンドフィンガーパッド、およびトレースを通じてワイヤボンドダイがFCダイと電気的に結合されるように、ボンドフィンガーパッドに電気的に接続し得る。
【0010】
集積回路(IC)パッケージを製作する方法が開示される。方法は、基板を形成するステップを備え得る。方法はまた、基板に接してフリップチップ(FC)ダイを配設するステップを備え得る。方法はさらに、FCダイより上にワイヤボンドダイを配設するステップを備え得る。方法はまた、ワイヤボンドダイに接続されるワイヤボンドを形成するステップを備え得る。方法はまたさらに、基板に接してモールドを形成するステップを備えてもよく、モールドは、FCダイと、ワイヤボンドダイと、ワイヤボンドとを封入する。基板は、第1のメタライゼーション層を含む1つまたは複数のメタライゼーション層を備えるように形成され得る。第1のメタライゼーション層は、第1の基板層と、トレースと、ボンドフィンガーパッドとを備え得る。トレースは、第1の基板層に接して形成され、FCダイの1つまたは複数のFCインターコネクトと電気的に結合するように第1のメタライゼーション層内で配線され得る。ボンドフィンガーパッドは、トレースに接して形成され得る。ボンドフィンガーパッドの形状は、実質的に円形であり得る。ワイヤボンドは、ワイヤボンド、ボンドフィンガーパッド、およびトレースを通じてワイヤボンドダイがFCダイと電気的に結合されるように、ボンドフィンガーパッドに電気的に接続するように形成され得る。
【0011】
本明細書で開示される装置および方法に関連する他の特徴および利点は、添付の図面および詳細な説明に基づいて、当業者に明らかになるであろう。
【0012】
以下の詳細な説明を参照して、本開示を限定するためではなく単に例示するために提示される添付の図面とともに検討されれば、本開示の態様およびその付随する利点の多くがよりよく理解されるようになるので、それらに関するより完全な諒解が容易に得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】従来の集積回路(IC)パッケージの例を示す図である。
【
図2】従来のICパッケージのボンドフィンガーパッドを示す図である。
【
図3】本開示の1つまたは複数の態様による、ICパッケージの例を示す図である。
【
図4】本開示の1つまたは複数の態様による、ICパッケージのボンドフィンガーパッドを示す図である。
【
図5】本開示の1つまたは複数の態様による、ICパッケージのさらなる例を示す図である。
【
図6】本開示の1つまたは複数の態様による、ICパッケージのさらなる例を示す図である。
【
図7】本開示の1つまたは複数の態様による、ICパッケージのための基板を製作する様々な段階のプロセスフローである。
【
図8】本開示の1つまたは複数の態様による、ICパッケージを組み立てる様々な段階のプロセスフローである。
【
図9】本開示の1つまたは複数の態様による、ICパッケージを製造する例示的な方法のフローチャートである。
【
図10】本開示の1つまたは複数の態様を利用し得る様々な電子デバイスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および詳細な説明に基づいて、当業者に明らかとなろう。慣例に従って、図面によって示される特徴は、一定の縮尺で描かれていないことがある。したがって、図示された特徴の寸法は、明快にするために、任意に拡大または縮小されていることがある。慣例に従って、図面のうちのいくつかは、明快にするために簡略化されている。したがって、図面は、特定の装置または方法のすべての構成要素を示すとは限らない。さらに、同様の参照番号は、本明細書および図の全体で同様の特徴を示す。
【0015】
特定の実施形態を対象とする以下の説明および関係する図面において、本開示の態様が例示される。本明細書における教示の範囲を逸脱することなく、代替の態様または実施形態が考案され得る。加えて、本明細書の例示的な実施形態のよく知られている要素は、本開示における教示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されないことがあり、または省略されることがある。
【0016】
いくつかの説明される例示的な実装形態において、様々な構成要素の構造および動作の一部が既知の従来の技法から得られ、そして1つまたは複数の例示的な実施形態に従って構成され得るような事例が特定される。そのような事例では、本明細書で開示される例示的な態様において例示される概念を曖昧にする可能性をなくすことの助けとして、既知の従来の構成要素の構造および/または動作の一部の内部の詳細が省略されることがある。
【0017】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、限定することを意図したものではない。本明細書では、単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈によって別段に規定されていない限り、複数形も含むことが意図される。「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、本明細書で使用されるとき、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を明示するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことをさらに理解されたい。
【0018】
本明細書の様々な態様によれば、従来のICパッケージに関連する問題に対処することが提案される。背景について説明するために、従来のICパッケージの例が
図1に示されている。従来のICパッケージ100は、3層基板に接したベースバンドモデム110を含み、これはフリップチップ(FC)ダイである。メモリダイ120はベースバンドモデム110より上にあり、それらの間にはダイ接着剤130がある。モールド140が、基板に接して、かつその上に、ベースバンドモデム110およびメモリダイ120を封入する。
【0019】
3層基板は、メタライゼーション層M1、M2、およびM3を含む。M1層は第1の基板層170を含み、M2層は第2の基板層180を含み、M3層は第3の基板層190を含む。メタライゼーション層M1内で、ベースバンドモデム110のはんだバンプ115と電気的に結合するように、トレース172が配線される。やはりメタライゼーション層M1内で、ソルダーレジスト(SR)178がトレース172に接して、ならびに第1の基板170に接して形成される。ボンドフィンガーパッド150(これについては以下でさらに触れる)が、ソルダーレジスト178の開口内でトレース172に接して形成される。はんだボール165が、第3の基板層190の下面に接して形成される。
【0020】
モールド140内で、トレース172を通じてメモリダイ120をベースバンドモデム110と電気的に結合するために、ワイヤボンド160(たとえば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)などで形成される)が使用される。ワイヤボンド160は、ボンドフィンガーパッド150を通じてトレース172に電気的に接続する。
【0021】
通常、ボンドフィンガーパッド150は、トレース172の表面にめっきされるニッケル/金(Ni/Au)である。したがって、トレース172はめっきトレースとも呼ばれ得る。めっきトレース172は、基板の端まで延長される。端におけるめっきトレース172は、ボンドフィンガーパッド150の上部の電気めっきのために使用されることになる、ボンドフィンガーパッド150に電気的に接続する1つまたは複数のめっきライン(図示せず)に接続される。
【0022】
図1において、ボンドフィンガーパッド150の近傍が、破線の円により強調されている。ボンドフィンガーパッド150は、ソルダーレジスト178の開口内に形成されることに留意されたい。ボンドフィンガーパッド150の両側で、ボンドフィンガーパッド150とソルダーレジスト178との間に間隙があることにも留意されたい。すなわち、ソルダーレジスト開口(SRO)とも呼ばれる、ソルダーレジスト178の開口は、ボンドフィンガーパッド150よりも幅が広い。
【0023】
ボンドフィンガーパッドの近傍のM1層の上面図が
図2に示されている。ここで、2つのボンドフィンガーパッド150がSRO内に形成されるものとして示されており、SROはソルダーレジスト178により覆われないトレース172の領域である。見られるように、ボンドフィンガーパッド150の形状(たとえば、Ni/Auめっきから形成される)は、典型的には長方形または楕円形である。たとえば、各ボンドフィンガーパッド150の寸法は、100μm(たとえば、
図2の横方向)対50μm(たとえば、
図2の縦方向)であり得る。
【0024】
ボンドフィンガーパッド150は、non-solder mask defined(NSMD)パッドの例である。示されるように、SROはボンドフィンガーパッド150よりも幅が広い。これは、ボンドフィンガーパッド150の形状がソルダーレジスト178(ソルダーマスクとも呼ばれる)によって画定されないことを意味する。むしろ、ボンドフィンガーパッド150は金属により画定される。
【0025】
SROはボンドフィンガーパッド150よりも幅が広いので、ボンドフィンガーパッド150の全体が、SROとボンドフィンガーパッド150との間の隙間により露出する。SROはあらゆる方向に動き得る。これは、Ni/Auめっきにより、ボンドフィンガーパッド150が間隔について緩い設計ルールを必要とすることを意味する。これは、ボンドフィンガーパッド150が形成されるときに、任意のトレース172を含むSROにおいて露出するいずれの金属も、めっきを受ける可能性があるからである。これは、トレース172が厚くなり得ることを意味する。結果として、隣り合うトレース172が短絡することがある。間隔について緩い設計とは、望ましくない短絡などの問題が発生するのを防ぐために、隣接するボンドフィンガーパッド150間に十分な間隔が設けられることを意味する。隣接するボンドフィンガーパッド150間の間隔は大きく、たとえば25μm以上であり得る。残念ながら、緩い間隔によりSRO領域においてCu密度が低くなる。プリント回路基板(PCB)では、Cu密度の低い領域には、反り(たとえば、2mm以上)などの望ましくない問題が生じ得る。これは、プリプレグPCBでは特に当てはまり得る。
【0026】
別の問題は以下の通りである。
図1を再び参照すると、NSMDボンドフィンガーパッド150は、基板の端へのめっきトレースの配線をより簡単にするために、基板の端の近くに位置する。これは、ワイヤボンド160が非常に長くなければならないことを意味する。残念ながら、長いワイヤボンドは、電気的な問題(たとえば、大きい抵抗)およびプロセスの問題(たとえば、ワイヤの短絡)に関連する。
【0027】
本明細書で開示される様々な態様によれば、従来のICパッケージに関連する問題に対処するために、solder mask defined(SMD)である円形ボンドフィンガーパッドを提供することが提案される。SMDパッドでは、ソルダーマスクは、ボンドフィンガーパッドを構成する実際の金属よりも小さい。これは、電気めっきプロセスが実行されるときに、開口、すなわちソルダーマスク開口(SMO)のみが、ボンドフィンガーパッドを形成するためにめっきされることを示唆する。トレースはめっきを受けない。結果として、短絡発生の懸念なしで、隣接するボンドフィンガーパッド間の間隔を、たとえば15μmまたはそれ未満まで減らすことができる。これは、金属密度(たとえば、Cu密度)を高くできることを意味し、これは反りが減ること、またはなくなることにすらつながる。
【0028】
提案されるSMDボンドフィンガーパッドの別の利点は、どこでも見つけることができる。従来のNSMDボンドフィンガーパッド150の位置は、基板の端の近くに限定されることを思い出されたい。しかしながら、提案されるSMDボンドフィンガーパッドは、基板上のどこにでも配置することができる。たとえば、提案されるSMDボンドフィンガーパッドは、メモリダイの近くに配置することができる。結果として、ワイヤボンドを短くすることができ、これは電気抵抗を減らし、またワイヤ短絡の可能性も減らすことができる。
【0029】
本開示の1つまたは複数の態様によるICパッケージの例が、
図3に示される。例示的なICパッケージ300は、フリップチップ(FC)ダイ310を含み得る。ベースバンドモデムダイは、FCダイ310の例であり得る。FCダイ310は、1つまたは複数のメタライゼーション層(以下でさらに説明される)を含む基板に接していてもよい。ワイヤボンドダイ320(たとえば、メモリダイ)は、FCダイ310より上に配設されてもよく、それらの間にはダイ接着剤330がある。モールド340が、基板に接して、かつその上に、FCダイ310およびワイヤボンドダイ320を封入し得る。
【0030】
図3において、3つのメタライゼーション層M1、M2、およびM3をもつ基板が示されている。これは例にすぎない。メタライゼーション層の実際の数はそのように限定されない。すなわち、基板は1つまたは複数のメタライゼーション層を含んでもよい。各メタライゼーション層は基板層を含み得る。たとえば、M1メタライゼーション層(または第1のメタライゼーション層)は、第1の基板層370を含み得る。同様に、M2メタライゼーション層(または第2のメタライゼーション層)は第2の基板層380を含んでもよく、M3メタライゼーション層(または第3のメタライゼーション層)は第3の基板層390を含んでもよく、以下同様である。基板層370、380、390は各々、絶縁層であり得る。
【0031】
メタライゼーション層の1つ、いくつか、すべての中で、FCダイ310のFCインターコネクト315(たとえば、バンプ)と電気的に結合するように、トレースが配線され得る。たとえば、
図3では、第1のメタライゼーション層M1内で、トレース372が、第1の基板層370に接して形成され、FCインターコネクト315と電気的に結合するように配線され得る。トレース372は、Cu、アルミニウム(Al)などの導電性の金属から形成され得る。
【0032】
やはり第1のメタライゼーション層M1内で、ソルダーマスク(SM)378(たとえば、ソルダーレジスト)がトレース372に接して、ならびに第1の基板層370に接して形成され得る。ボンドフィンガーパッド350は、ソルダーマスク378のソルダーマスク開口(SMO、これについては以下でさらに触れる)内でトレース372に接して形成され得る。外部インターコネクト365(たとえば、はんだボール)が、基板の下面に接して形成され得る。この事例では、外部インターコネクト365は、この事例では基板層390である基板の最下層の下面に接して形成され得る。
【0033】
モールド340内で、ワイヤボンドダイ320をFCダイ310と電気的に結合するように、ワイヤボンド360が形成され得る。たとえば、ワイヤボンド360の端部は、ワイヤボンドダイ320およびボンドフィンガーパッド350に接続され得る。こうして、ワイヤボンドダイ320は、ワイヤボンド360、ボンドフィンガーパッド350、およびトレース372を通じて、FCダイ310と電気的に結合され得る。ワイヤボンド360は、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)などの金属から形成され得る。
【0034】
示されていないが、実際には、複数のワイヤボンド360、複数のボンドフィンガーパッド350、および複数のトレース372がある可能性が高いことに留意されたい。しかしながら、記述と説明を簡単にするために、1つだけのワイヤボンド360および対応する1つのボンドフィンガーパッド350が示されている。
【0035】
ボンドフィンガーパッド350は、トレース372の表面にめっきされる金属(たとえば、ニッケル/金(Ni/Au))であり得る。トレース372は、基板の端におけるトレース372がボンドフィンガーパッド350と電気的に結合されるように、第1のメタライゼーション層M1内でボンドフィンガーパッド350から基板の端まで延長され得る。こうして、トレース372は、ボンドフィンガーパッド350の電気めっきのために、基板の端において1つまたは複数のめっきライン(図示せず)に接続され得る。
【0036】
図3において、ボンドフィンガーパッド350の近傍が、破線の円により強調されている。ボンドフィンガーパッド350が、ソルダーマスク378の開口内で、すなわちソルダーマスク開口(SMO)内で形成され得る。しかし、従来のICパッケージ100のボンドフィンガーパッド150とは異なり、ボンドフィンガーパッド350とソルダーマスク378との間に間隙はない。すなわち、SMOはボンドフィンガーパッド350よりも幅が広くない。
【0037】
ボンドフィンガーパッドの近傍のM1層の上面図が
図4に示されている。ここで、単一のボンドフィンガーパッド350が、SMO内で形成されるものとして示されている。SMOは、ソルダーマスク378により覆われない、第1の基板層370およびトレース372より上の領域として定義され得る。第1の基板層370およびトレース372は、この上面図では見えないことに留意されたい。これは、第1の基板層370およびトレース372が、少なくともボンドフィンガーパッド350の近傍では、ソルダーマスク378およびボンドフィンガーパッド350によって完全に覆われているからである。
【0038】
従来のボンドフィンガーパッド150とは異なり、ボンドフィンガーパッド350(たとえば、形成された金属(たとえば、Ni/Au)めっき)の形状は、円形または実質的に円形であり得る。また、ボンドフィンガーパッド350の寸法または大きさを小さくすることができる。たとえば、ボンドフィンガーパッド350は直径50μm以下であってもよく、これは、SMOも50μm以下であってもよいことを意味する。ボンドフィンガーパッド350は、solder mask defined(MSD)パッドの例である。言い換えると、ボンドフィンガーパッド350の特性(たとえば、大きさ、形状など)は、少なくとも一部、ソルダーマスク378によって画定され得る。
【0039】
従来のICパッケージ100では、間隔について緩い設計が必要であることを、上記から思い出されたい。しかし、SMDボンドフィンガーパッド350では、間隔は狭められてもよい。これは、トレース372がソルダーマスク378によって覆われる、すなわちトレース372が露出しないからである。より具体的には、ボンドフィンガーパッド350が形成されるトレース372の部分、すなわち、SMOに対応するトレース372の部分を除き、トレース372は露出しない。
【0040】
したがって、トレース372がボンドフィンガーパッド350を形成するための電気めっきプロセスにおいて使用されるときでも、トレース372自体はめっきを受けない。したがって、めっきの間、トレース372の大きさは、少なくとも大幅には変化しない。これは、トレース372間で短絡が生じる可能性を大きく減らせることを意味する。結果として、ボンドフィンガーパッド350間の間隔を、たとえば15μm以下に狭めることができる。
【0041】
トレース372間の間隔を狭めることができるので、これは、トレース372の密度がそれに応じて増大し得ることを示唆する。言い換えると、SMDボンドフィンガーパッド350により金属密度(たとえば、Cu密度)が増大し得る。これは、反りを減らす(たとえば、2mm未満)、またはなくすことすらできるという点で、有利である。
【0042】
再び
図3を参照すると、ボンドフィンガーパッド350はワイヤボンドダイ320の近くに位置することに留意されたい。実際に、ワイヤボンドダイ320からボンドフィンガーパッド350までの距離として定義され得るダイ-パッド距離が、基板の端からボンドフィンガーパッド350までの距離として定義され得る端-パッド距離未満となるように、ボンドフィンガーパッド350が配置されてもよいと言うことができる。これは、ダイ-パッド距離が端-パッド距離よりもはるかに長い従来のICパッケージとは反対である。短いダイ-パッド距離により、それに対応してワイヤボンド360をより短くすることができる。結果として、電気的特性を改善することができ(たとえば、より低い抵抗)、プロセスの問題を減らすことができる(たとえば、より低いワイヤ短絡の可能性)。
【0043】
また、ワイヤボンド360はリバースワイヤボンドであり得る。すなわち、ワイヤボンド360の一方の端部はボンドフィンガーパッド350にボールボンディングされてもよく、他方の端部はワイヤボンドダイ320にステッチボンディングされてもよい。示されていないが、FCダイ310より上に複数のワイヤボンドダイ320があってもよく、すべてのワイヤボンドダイ320およびFCダイ310がモールド340によって封入されてもよい。また、複数のワイヤボンドダイ320の各々が、対応するワイヤボンド360およびボンドフィンガーパッド350を通じてFCダイ310に電気的に結合されてもよい。
【0044】
図5は、本開示の1つまたは複数の態様による、ICパッケージ500の別の例を示す。ICパッケージ500は、基板に接したフリップチップ(FC)ダイ510(たとえば、ベースバンドモデム)と、FCダイ510より上に配設されFCダイ510との間にダイ接着剤530があるワイヤボンドダイ520(たとえば、メモリダイ)と、基板に接して、かつ基板より上にある、FCダイ510およびワイヤボンドダイ520を封入するモールド540とを含み得る。基板は1つまたは複数のメタライゼーション層(たとえば、M1、M2、M3など)を含んでもよく、各メタライゼーション層は対応する基板層(たとえば、第1の基板層570、第2の基板層580、第3の基板層590など)を含んでもよい。
【0045】
メタライゼーション層の1つ、いくつか、すべての中で、FCダイ510のFCインターコネクト515(たとえば、バンプ)と電気的に結合するように、トレースが配線され得る。たとえば、
図5では、第1のメタライゼーション層M1内で、トレース572-1が、第1の基板層570に接して形成され、FCインターコネクト515と電気的に結合するように配線され得る。以下で論じられる理由で、トレース572-1は第1の層1トレース572-1とも呼ばれ得る。
【0046】
やはり第1のメタライゼーション層M1内で、ソルダーマスク(SM)578(たとえば、ソルダーレジスト)が第1の層1トレース572-1に接して、かつ第1の基板層570に接して形成され得る。ボンドフィンガーパッド550は、SMO内で第1の層1トレース572-1に接して形成され得る。外部インターコネクト565(たとえば、はんだボール)が、基板の下面に接して(たとえば、基板の最下層である第3の基板層590の下面に接して)形成され得る。
【0047】
モールド540内で、ワイヤボンドダイ520をFCダイ510と電気的に結合するように、ワイヤボンド560が形成され得る。たとえば、ワイヤボンド560の端部は、ワイヤボンドダイ520およびボンドフィンガーパッド550に接続され得る。こうして、ワイヤボンドダイ520は、ワイヤボンド560、ボンドフィンガーパッド550、および第1の層1トレース572-1を通じて、FCダイ510と電気的に結合され得る。ワイヤボンド560は、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)などの金属から形成され得る。
【0048】
図5のICパッケージ500は、
図3のICパッケージ300と同様である。ICパッケージ500と300の1つの主な違いは、トレースの配線にある。
図3では、トレース372は、完全に第1のメタライゼーション層M1内でボンドフィンガーパッド350から基板の端まで延長され得ることを思い出されたい。めっきライン(図示せず)は、電気めっきのために第1のメタライゼーション層M1においてトレース372と電気的に結合し得る。
【0049】
図5では、ボンドフィンガーパッド550をめっきするためのめっきラインへの電気的な結合はまた、第1のメタライゼーション層M1において生じる。しかしながら、第1のメタライゼーション層M1内でボンドフィンガーパッド550から基板の端にトレースを単純に延長するのは、難しいことがあり、または不可能ですらあることがある。たとえば、第1のメタライゼーション層M1内で配線される必要のある複数のトレースがあり、ボンドフィンガーパッド550から端までトレースを延長すると、第1のメタライゼーション層M1内で他のトレースを配線するのが難しくなることがある、ということがあり得る。
【0050】
しかしながら、めっきのためのトレースの配線を、他のメタライゼーション層を通じて達成できる場合、トレースの配線が全体としてより最適化され得る。
図5において見られるように、第1の層1トレース572-1に加えて、第1のメタライゼーション層M1は、第2の層1トレース572-2、第1の層1ビア574-1、および第2の層1ビア574-2も含み得る。第2の層1トレース572-2は、第1の基板層570に接して形成され得る。第1の層1ビア574-1および第2の層1ビア574-2は、それぞれ、第1の層1トレース572-1および第2の層1トレース572-2から第1のメタライゼーション層M1の下面まで、第1の基板層570を通って形成され得る。第1の層1トレース572-1および第2の層1トレース572-2、ならびに第1の層1ビア574-1および第2の層1ビア574-2の各々は、Cu、Alなどの導電性の金属から形成され得る。
【0051】
第2のメタライゼーション層M2は、第2の基板層580に接して形成される層2トレース582を含み得る。層2トレース582はまた、Cu、Alなどの導電性の金属から形成され得る。見られるように、ボンドフィンガーパッド550から基板の端までのめっきのための配線は、順番に、第1の層1トレース572-1、第1の層1ビア574-1、層2トレース582、第2の層1ビア574-2、および第2の層1トレース572-2を通ってもよい。
【0052】
第2の層1トレース572-2は、基板の端における第2の層1トレース572-2がボンドフィンガーパッド550と電気的に結合されるように、第1のメタライゼーション層M1内で内部から基板の端に延長され得る。こうして、第2の層1トレース572-2は、ボンドフィンガーパッド550の電気めっきのために、基板の端において1つまたは複数のめっきライン(図示せず)に接続され得る。
【0053】
複数のメタライゼーション層があるとき、めっきラインが第1のメタライゼーション層M1においてトレース(たとえば、トレース372、第2の層1トレース572-2など)と常に結合することは必要ではない。たとえば、
図5に関して、層2トレース582を基板の端(図示せず)に延ばすことが選択肢であり得る。そうすると、層2トレース582は、ボンドフィンガーパッド550の電気めっきのために、1つまたは複数のめっきラインに接続され得る。
【0054】
開示の1つまたは複数の態様による例示的なICパッケージ600を示す、別の代替例が
図6に示されている。ICパッケージ600は、基板に接したフリップチップ(FC)ダイ610(たとえば、ベースバンドモデム)と、FCダイ610より上に配設されFCダイ610との間にダイ接着剤630があるワイヤボンドダイ620(たとえば、メモリダイ)と、基板に接して、かつ基板より上にある、FCダイ610およびワイヤボンドダイ620を封入するモールド640とを含み得る。基板は1つまたは複数のメタライゼーション層(たとえば、M1、M2、M3など)を含んでもよく、各メタライゼーション層は対応する基板層(たとえば、第1の基板層670、第2の基板層680、第3の基板層690など)を含んでもよい。
【0055】
メタライゼーション層の1つ、いくつか、すべての中で、FCダイ610のFCインターコネクト615(たとえば、バンプ)と電気的に結合するように、トレースが配線され得る。たとえば、
図6では、第1のメタライゼーション層M1内で、層1トレース672が、第1の基板層670に接して形成され、FCインターコネクト615と電気的に結合するように配線され得る。
【0056】
やはり第1のメタライゼーション層M1内で、ソルダーマスク(SM)678(たとえば、ソルダーレジスト)が層1トレース672に接して、ならびに第1の基板層670に接して形成され得る。ボンドフィンガーパッド650は、SMO内で層1トレース672-1に接して形成され得る。外部インターコネクト665(たとえば、はんだボール)が、基板の下面に接して(たとえば、基板の最下層である第3の基板層690の下面に接して)形成され得る。
【0057】
モールド640内で、ワイヤボンドダイ620をFCダイ610と電気的に結合するように、ワイヤボンド660が形成され得る。たとえば、ワイヤボンド660の端部は、ワイヤボンドダイ620およびボンドフィンガーパッド650に接続され得る。こうして、ワイヤボンドダイ620は、ワイヤボンド660、ボンドフィンガーパッド650、および層1トレース672を通じて、FCダイ610と電気的に結合され得る。ワイヤボンド360は、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)などの金属から形成され得る。
【0058】
図6のICパッケージ600は、
図3および
図5のICパッケージ300および500と同様である。1つの主な違いは、めっきライン(図示せず)が、ボンドフィンガーパッド650の電気めっきのために、第1のメタライゼーション層M1以外のメタライゼーション層においてトレースと電気的に結合し得るということである。
【0059】
図6において、第1のメタライゼーション層M1は、層1トレース672に加えて層1ビア674も含み得る。層1ビア674は、第1の基板層370を通って形成され得る。第2のメタライゼーション層M2は、層2トレース682および層2ビア684を含み得る。層2トレース682は第2の基板層680に接して形成されてもよく、層2ビア684は第2の基板層680を通って形成されてもよい。第3のメタライゼーション層M3は、第3の基板層690に接して形成される層3を含み得る。層1トレース672、層1ビア674、層2トレース682、層2ビア684、および層3トレース692の各々は、Cu、Alなどの導電性の金属から形成され得る。
【0060】
見られるように、ボンドフィンガーパッド650から基板の端までのめっきのための配線は、順番に、層1トレース672、層1ビア674、層2トレース682、層2ビア684、および層3トレース692を通ってもよい。層3トレース692は、基板の端における層3トレース692がボンドフィンガーパッド650と電気的に結合されるように、第3のメタライゼーション層M3内で内部から基板の端に延長され得る。こうして、層3トレース692は、ボンドフィンガーパッド650の電気めっきのために、基板の端において1つまたは複数のめっきライン(図示せず)に接続され得る。
【0061】
図7は、ICパッケージのための基板を製作する様々な段階のプロセスフロー700を示す。ブロック705において、ソルダーレジストが塗布され得る。ブロック710において、プラズマエッチングが行われ得る。ブロック715において、ドライフィルムレジスト(DFR)ラミネーションが行われてもよく、ブロック720における露光およびブロック725における現像がそれに続く。ブロック730において、Ni/Auめっきが(たとえば、ボンドフィンガーパッド350、550、650を形成するために)実行され得る。ブロック735において、基板が剥離され得る。
【0062】
ブロック740において、別のDFRラミネーションが実行されてもよく、ブロック745における露光およびブロック750における別の現像がそれに続く。次いで、ブロック755において、めっきバーエッチングが実行されてもよく、ブロック760における剥離およびブロック765におけるストリップ配線がそれに続く。ブロック770において、organic solderability preservative(OSP)などの保護材が塗布され得る。ブロック775において、基板がパッケージングされ得る。
【0063】
図8は、ICパッケージ300、500、600を組み立てる様々な段階のプロセスフロー800を示す。ブロック805において、ダイシングが実行され得る。ブロック810において、フリップチップ(FC)ダイ310、510、610が基板に接合され得る。ブロック815において、ダイ接着剤330、530、630が、FCダイ310、510、610に配設され得る。ブロック820において、ワイヤボンドダイ320、520、620が、ダイ接着剤330、530、630を通じてFCダイ310、510、610に接着され得る。
【0064】
ブロック825において、リフローが実行されてもよく、ブロック830におけるフラックス洗浄がそれに続く。ブロック835において、ボンドフィンガーパッド350、550、650およびワイヤボンドダイ320、520、620と接続するワイヤボンド360、560、660を形成するために、リバースワイヤボンディングが実行され得る。ブロック840において、FCダイ310、510、610、ワイヤボンドダイ320、520、620、およびワイヤボンド360、560、660を封入するために、モールド340、540、640が形成され得る。
【0065】
ブロック845において、レーザーマークが行われてもよく、ブロック850におけるボールマウンティングおよびブロック855における基板切断がそれに続く。ブロック860において、FT O/Sが実行され得る。ブロック865において、ICパッケージ300、500、600が検査され、ブロック870において出荷され得る。
【0066】
図9は、ICパッケージ300、500、600のいずれかなどのICパッケージを製作する例示的な方法900のフローチャートを示す。ブロック910において、基板が形成され得る。
【0067】
ブロック920において、フリップチップ(FC)ダイ(たとえば、FCダイ310、510、610)が基板に配設され得る。
【0068】
ブロック930において、ワイヤボンドダイ(たとえば、ワイヤボンドダイ320、520、620)がFCダイより上に配設され得る。たとえば、ダイ接着剤(たとえば、ダイ接着剤330、530、630)が使用され得る。
【0069】
ブロック940において、ワイヤボンド(たとえば、ワイヤボンド360、560、660)がワイヤボンドダイに接続するために形成され得る。
【0070】
ブロック950において、FCダイ、ワイヤボンドダイ、およびワイヤボンドを封入するために、モールドが基板に接して形成され得る。
【0071】
ある態様では、基板は、第1のメタライゼーション層(M1)(たとえば、メタライゼーション層M1)を含む1つまたは複数のメタライゼーション層を備えるように、ブロック910において形成され得る。第1のメタライゼーション層は、第1の基板層(たとえば、第1の基板層370、570、670)、1つまたは複数のFCインターコネクト(たとえば、FCインターコネクト315、515、615)と電気的に結合するように第1の基板層に接して形成され第1のメタライゼーション層内で配線されるトレース(たとえば、トレース372、第1の層1トレース572-1、層1トレース672)、およびトレースに接して形成されるボンドフィンガーパッド(たとえば、ボンドフィンガーパッド350、550、650)を備え得る。ボンドフィンガーパッドの形状は、円形または実質的に円形であり得る。ワイヤボンドは、ワイヤボンド、ボンドフィンガーパッド、およびトレースを通じてワイヤボンドダイがFCダイと電気的に結合されるように、ボンドフィンガーパッドに電気的に接続するように形成され得る。
【0072】
第1のメタライゼーション層はさらに、トレースおよび第1の基板層に接して形成されるソルダーマスク(たとえば、ソルダーマスク378、578、678)を備え得る。ボンドフィンガーパッドは、SMO内で形成され得る。
【0073】
一態様では、トレース(たとえば、トレース372)は、第1のメタライゼーション層内でボンドフィンガーパッドから基板の端まで延長され得る(たとえば、
図3参照)。
【0074】
別の態様では、トレースは第1の層1トレース(たとえば、第1の層1トレース572-1)であってもよく、第1のメタライゼーション層はさらに、第1の基板層(たとえば、第1の基板層570)に接して形成され第1のメタライゼーション層内で配線される第2の層1トレース(たとえば、第2の層1トレース572-2)を備え得る。第2の層1トレースは、第1の層1トレースと電気的に結合され、第1のメタライゼーション層内で基板の内部から基板の端に延長され得る(たとえば、
図5参照)。
【0075】
さらに別の態様では、トレースは層1トレース(たとえば、層1 672)であってもよく、基板はさらに第1のメタライゼーション層(M1)より下に追加のメタライゼーション層(たとえば、第3のメタライゼーション層M3)を備える。追加のメタライゼーション層は、追加の基板層(たとえば、第3の基板層690)と、追加の基板層に接して形成され追加のメタライゼーション層内で配線される追加のトレース(たとえば、層3トレース692)とを備え得る。追加のトレースは、層1トレース(672)と電気的に結合され、追加のメタライゼーション層内で基板の内部から基板の端に延長され得る(たとえば、
図6参照)。
【0076】
図10は、本開示の様々な例による、上記の集積回路パッケージ300、500、600のいずれかと一体化され得る様々な電子デバイスを示す。たとえば、携帯電話デバイス1002、ラップトップコンピュータデバイス1004、および固定位置端末デバイス1006は各々、一般にユーザ機器(UE)と見なされてもよく、本明細書で説明されるようなICパッケージ300、500、600を組み込む装置1000を含んでもよい。
図10に示されるデバイス1002、1004、1006は、例にすぎない。また、他の電子デバイスは、限定はされないが、モバイルデバイス、ハンドヘルドパーソナル通信システム(PCS)ユニット、携帯情報端末などのポータブルデータユニット、全地球測位システム(GPS)対応デバイス、ナビゲーションデバイス、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、メータ読取り機器などの固定位置データユニット、通信デバイス、スマートフォン、タブレットコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、サーバ、ルータ、自動車車両内に実装される電子デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、またはデータもしくはコンピュータ命令を記憶し、もしくは取り出す任意の他のデバイス、あるいはそれらの任意の組合せを含む、ICパッケージ300、500、600も含み得る。
【0077】
上記で開示されたデバイスおよび機能は、コンピュータ可読媒体に記憶されたコンピュータファイル(たとえば、RTL、GDSII、GERBERなど)へと設計および構成されてもよい。そのようなファイルの一部またはすべてが、そのようなファイルに基づいてデバイスを製作する製作業者に提供されてもよい。得られる製品には、次いで半導体ダイへと切断されて本明細書で説明されるようにパッケージングされる半導体ウェハがあり得る。
【0078】
以下は、本開示の実施例の概要を提供する。
【0079】
実施例1:基板と、基板に接して配設されるフリップチップ(FC)ダイと、FCダイより上に配設されるワイヤボンドダイと、ワイヤボンドダイに接続されるワイヤボンドと、基板に接し、FCダイ、ワイヤボンドダイ、およびワイヤボンドを封入するモールドとを備える、集積回路(IC)パッケージであって、基板が第1のメタライゼーション層を含む1つまたは複数のメタライゼーション層を備え、第1のメタライゼーション層が、第1の基板層と、第1の基板層に接して形成されFCダイの1つまたは複数のFCインターコネクトと電気的に結合するように第1のメタライゼーション層内で配線されるトレースと、トレースに接して形成されるボンドフィンガーパッドとを備え、ボンドフィンガーパッドの形状が実質的に円形であり、ワイヤボンドは、ワイヤボンド、ボンドフィンガーパッド、およびトレースを通じてワイヤボンドダイがFCダイと電気的に結合されるように、ボンドフィンガーパッドに電気的に接続する、ICパッケージ。
【0080】
実施例2:第1のメタライゼーション層がさらに、トレースおよび第1の基板層に接して形成されるソルダーマスクを備え、ボンドフィンガーパッドが、ソルダーマスクによって覆われない第1の基板層より上の領域を画定するソルダーマスク開口(SMO)内で形成される、実施例1のICパッケージ。
【0081】
実施例3:ボンドフィンガーパッドとソルダーマスクとの間に間隙がない、実施例2のICパッケージ。
【0082】
実施例4:トレースが、第1のメタライゼーション層内でボンドフィンガーパッドから基板の端に延長される、実施例1から3のいずれかのICパッケージ。
【0083】
実施例5:トレースが第1の層1トレースであり、第1のメタライゼーション層がさらに、第1の基板層に接して形成され第1のメタライゼーション層内で配線される第2の層1トレースを備え、第2の層1トレースが、第1の層1トレースと電気的に結合され、第1のメタライゼーション層内で基板の内部から基板の端に延長される、実施例1から3のいずれかのICパッケージ。
【0084】
実施例6:第1のメタライゼーション層がさらに、第1の層1トレースから第1のメタライゼーション層の下面へと第1の基板層を通って形成される第1の層1ビアと、第2の層1トレースから第1のメタライゼーション層の下面へと第1の基板層を通って形成される第2の層1ビアとを備え、基板がさらに第1のメタライゼーション層より下に第2のメタライゼーション層を備え、第2のメタライゼーション層が、第2の基板層と、層2トレースとを備え、層2トレースが、第2の基板層に接して形成され、順番に第1の層1トレース、第1の層1ビア、層2トレース、および第2の層1ビアを通って第2の層1トレースとボンドフィンガーパッドが電気的に結合されるように、第1の層1ビアおよび第2の層1ビアと電気的に結合するように第2のメタライゼーション層内で配線される、実施例5のICパッケージ。
【0085】
実施例7:トレースが層1トレースであり、基板がさらに、第1のメタライゼーション層より下に追加のメタライゼーション層を備え、追加のメタライゼーション層が、追加の基板層と、追加の基板層に接して形成され追加のメタライゼーション層内で配線される追加のトレースとを備え、追加のトレースが、層1トレースと電気的に結合され、追加のメタライゼーション層内で基板の内部から基板の端に延長される、実施例1から3のいずれかのICパッケージ。
【0086】
実施例8:追加のメタライゼーション層が第3のメタライゼーション層であり、追加の基板層が第3の基板層であり、追加のトレースが層3トレースであり、基板がさらに、第1のメタライゼーション層と第3のメタライゼーション層との間に第2のメタライゼーション層を備え、第1のメタライゼーション層がさらに、層1トレースから第1のメタライゼーション層の下面へ第1の基板層を通って形成される層1ビアを備え、第2のメタライゼーション層が、第2の基板層と、第2の基板層に接して形成され第2のメタライゼーション層内で配線される層2トレースと、層2トレースから第2のメタライゼーション層の下面へ第2の基板層を通って形成される層2ビアとを備え、ボンドフィンガーパッドが、順番に層1トレース、層1ビア、層2トレース、および層2ビアを通って層3トレースと電気的に結合される、実施例7のICパッケージ。
【0087】
実施例9:ダイ-パッド距離が端-パッド距離未満であり、ダイ-パッド距離がワイヤボンドダイからボンドフィンガーパッドまでの距離であり、端-パッド距離が基板の端からボンドフィンガーパッドまでの距離である、実施例1から8のいずれかのICパッケージ。
【0088】
実施例10:ICパッケージがFCダイより上に複数のワイヤボンドダイを備え、複数のワイヤボンドダイの各々が対応するワイヤボンドおよびボンドフィンガーパッドを通じてFCダイに電気的に結合される、実施例1から9のいずれかのICパッケージ。
【0089】
実施例11:トレースが銅(Cu)またはアルミニウム(Al)から形成される、実施例1から10のいずれかのICパッケージ。
【0090】
実施例12:ボンドフィンガーパッドがめっきされた金属である、実施例1から11のいずれかのICパッケージ。
【0091】
実施例13:めっきされた金属がめっきされたニッケルまたは金または両方を備える、実施例12のICパッケージ。
【0092】
実施例14:ワイヤボンドが、一方の端部がボンドフィンガーパッドにボールボンディングされ他方の端部がワイヤボンドダイにステッチボンディングされるようなリバースワイヤボンドである、実施例1から13のいずれかのICパッケージ。
【0093】
実施例15:FCダイがベースバンドモデムダイである、実施例1から14のいずれかのICパッケージ。
【0094】
実施例16:ワイヤボンドダイがメモリダイである、実施例1から15のいずれかのICパッケージ。
【0095】
実施例17:ICパッケージが、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、モバイルデバイス、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、固定位置端末、タブレットコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、ラップトップコンピュータ、サーバ、および自動車車両の中のデバイスからなる群から選択される装置へと組み込まれる、実施例1から16のいずれかのICパッケージ。
【0096】
実施例18:集積回路(IC)パッケージを製作する方法であって、基板を形成するステップと、基板に接してフリップチップ(FC)ダイを配設するステップと、FCダイより上にワイヤボンドダイを配設するステップと、ワイヤボンドダイに接続されるワイヤボンドを形成するステップと、基板に接してモールドを形成するステップとを備え、モールドがFCダイ、ワイヤボンドダイ、およびワイヤボンドを封入し、基板が、第1のメタライゼーション層を含む1つまたは複数のメタライゼーション層を備えるように形成され、第1のメタライゼーション層が、第1の基板層と、第1の基板層に接して形成されFCダイの1つまたは複数のFCインターコネクトと電気的に結合するように第1のメタライゼーション層内で配線されるトレースと、トレースに接して形成されるボンドフィンガーパッドとを備え、ボンドフィンガーパッドの形状が実質的に円形であり、ワイヤボンドは、ワイヤボンド、ボンドフィンガーパッド、およびトレースを通じてワイヤボンドダイがFCダイと電気的に結合されるように、ボンドフィンガーパッドに電気的に接続するように形成される、方法。
【0097】
実施例19:第1のメタライゼーション層がさらにトレースおよび第1の基板層に接して形成されるソルダーマスクを備えるように基板が形成され、ボンドフィンガーパッドが、ソルダーマスクによって覆われない第1の基板層より上の領域を画定するソルダーマスク開口(SMO)内で形成される、実施例18の方法。
【0098】
実施例20:ボンドフィンガーパッドとソルダーマスクとの間に間隙がない、実施例19の方法。
【0099】
実施例21:トレースが第1のメタライゼーション層内でボンドフィンガーパッドから基板の端に延長されるように基板が形成される、実施例18から20のいずれかの方法。
【0100】
実施例22:トレースが第1の層1トレースであり、第1のメタライゼーション層がさらに第1の基板層に接して形成され第1のメタライゼーション層内で配線される第2の層1トレースを備えるように基板が形成され、第2の層1トレースが、第1の層1トレースと電気的に結合され、第1のメタライゼーション層内で基板の内部から基板の端に延長される、実施例18から20のいずれかの方法。
【0101】
実施例23:第1のメタライゼーション層がさらに、第1の層1トレースから第1のメタライゼーション層の下面へと第1の基板層を通って形成される第1の層1ビアと、第2の層1トレースから第1のメタライゼーション層の下面へと第1の基板層を通って形成される第2の層1ビアとを備えるように、基板が形成され、基板が第1のメタライゼーション層より下に第2のメタライゼーション層をさらに備えるように形成され、第2のメタライゼーション層が、第2の基板層と、層2トレースとを備え、層2トレースが、第2の基板層に接して形成され、順番に第1の層1トレース、第1の層1ビア、層2トレース、および第2の層1ビアを通って第2の層1トレースとボンドフィンガーパッドが電気的に結合されるように、第1の層1ビアおよび第2の層1ビアと電気的に結合するように第2のメタライゼーション層内で配線される、実施例22の方法。
【0102】
実施例24:トレースが層1トレースであり、基板が第1のメタライゼーション層より下に追加のメタライゼーション層をさらに備えるように形成され、追加のメタライゼーション層が、追加の基板層と、追加の基板層に接して形成され追加のメタライゼーション層内で配線される追加のトレースとを備え、追加のトレースが、層1トレースと電気的に結合され、追加のメタライゼーション層内で基板の内部から基板の端に延長される、実施例18から20のいずれかの方法。
【0103】
実施例25:追加のメタライゼーション層が第3のメタライゼーション層であり、追加の基板層が第3の基板層であり、追加のトレースが層3トレースであり、基板が第1のメタライゼーション層と第3のメタライゼーション層との間に第2のメタライゼーション層をさらに備えるように形成され、第1のメタライゼーション層がさらに層1トレースから第1のメタライゼーション層の下面へ第1の基板層を通って形成される層1ビアを備えるように基板が形成され、第2のメタライゼーション層が、第2の基板層と、第2の基板層に接して形成され第2のメタライゼーション層内で配線される層2トレースと、層2トレースから第2のメタライゼーション層の下面へ第2の基板層を通って形成される層2ビアとを備えるように、基板が形成され、ボンドフィンガーパッドが、順番に層1トレース、層1ビア、層2トレース、および層2ビアを通って層3トレースと電気的に結合するように形成される、実施例24の方法。
【0104】
実施例26:ダイ-パッド距離が端-パッド距離未満であり、ダイ-パッド距離がワイヤボンドダイからボンドフィンガーパッドまでの距離であり、端-パッド距離が基板の端からボンドフィンガーパッドまでの距離である、実施例18から25のいずれかの方法。
【0105】
実施例27:複数のワイヤボンドダイがFCダイより上に形成され、複数のワイヤボンドダイの各々が対応するワイヤボンドおよびボンドフィンガーパッドを通じてFCダイに電気的に結合される、実施例18から26のいずれかの方法。
【0106】
実施例28:ワイヤボンドが、一方の端部がボンドフィンガーパッドにボールボンディングされ他方の端部がワイヤボンドダイにステッチボンディングされるようなリバースワイヤボンドとして形成される、実施例18から27のいずれかの方法。
【0107】
本明細書では、「ユーザ機器」(または「UE」)、「ユーザデバイス」、「ユーザ端末」、「クライアントデバイス」、「通信デバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「ワイヤレス通信デバイス」、「ハンドヘルドデバイス」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、「ハンドセット」、「アクセス端末」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「端末」などの用語は、ワイヤレス通信および/またはナビゲーション信号を受信することができる任意の適切なモバイルデバイスまたは固定デバイスを互換的に指すことがある。これらの用語は、限定はされないが、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、スマートフォン、携帯情報端末、固定位置端末、タブレットコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、ラップトップコンピュータ、サーバ、自動車車両内の自動車デバイス、および/または通常、人によって携帯され、かつ/もしくは通信機能を有する(たとえば、ワイヤレス、セルラー、赤外線、短距離無線など)他のタイプのポータブル電子デバイスを含む。これらの用語はまた、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理がそのデバイスにおいて行われるか、または他のデバイスにおいて行われるかにかかわらず、短距離ワイヤレス接続、赤外線接続、有線接続、または他の接続などによってワイヤレス通信および/またはナビゲーション信号を受信することができる別のデバイスと通信するデバイスを含むものとする。さらに、これらの用語は、無線アクセスネットワーク(RAN)を介してコアネットワークと通信することができる、ワイヤレスおよび有線通信デバイスを含むすべてのデバイスを含むものとし、コアネットワークを通じて、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEに接続することができる。当然、有線アクセスネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)(たとえば、IEEE 802.11などに基づく)などを介した、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEにとって可能である。UEは、限定はされないが、プリント回路(PC)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外部または内部モデム、ワイヤレスまたは有線電話、スマートフォン、タブレット、追跡デバイス、アセットタグなどを含む、いくつかのタイプのデバイスのいずれかによって具現化され得る。UEが信号をRANに送信することができる通信リンクは、アップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANが信号をUEに送信することができる通信リンクは、ダウンリンクチャネルまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル、またはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0108】
電子デバイス間のワイヤレス通信は、符号分割多元接続(CDMA)、W-CDMA、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多重(OFDM)、Global System for Mobile Communications(GSM)、3GPP(登録商標) Long Term Evolution(LTE)、5G New Radio、Bluetooth(BT)、Bluetooth Low Energy(BLE)、IEEE 802.11(WiFi)、およびIEEE 802.15.4(Zigbee/Thread)または、ワイヤレス通信ネットワークもしくはデータ通信ネットワーク内で使用され得る他のプロトコルなどの、様々な技術に基づき得る。Bluetooth Low Energy(Bluetooth LE、BLEおよびBluetooth Smartとしても知られる)は、同様の通信距離を維持しながら電力消費量およびコストをかなり低減することを目的とした、Bluetooth Special Interest Groupによって設計され販売されているワイヤレスパーソナルエリアネットワーク技術である。BLEは、Bluetooth Core Specification Version 4.0を採用することによって、2010年に主なBluetooth規格に統合され、Bluetooth 5において更新された。
【0109】
「例示的」という語は、「例、事例、または例示として機能すること」を意味するように本明細書で使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいずれの詳細も、他の例よりも有利であると解釈されるべきでない。同様に、「例」という用語は、すべての例が説明される特徴、利点または動作モードを含むことを意味しない。さらに、特定の特徴および/または構造は、1つまたは複数の他の特徴および/または構造と組み合わせられ得る。その上、本明細書において説明される装置の少なくとも一部分は、本明細書において説明される方法の少なくとも一部分を実行するように構成され得る。
【0110】
「接続される」、「結合される」という用語、またはそれらのいかなる変形も、接続が直接接続されるものとして明示的に開示されない限り、要素間の直接的または間接的な任意の接続または結合を意味し、仲介要素を介して一緒に「接続される」または「結合される」2つの要素間の中間要素の存在を包含し得ることに留意されたい。
【0111】
本明細書における「第1の」、「第2の」などの呼称を使用する要素へのあらゆる言及は、これらの要素の数量および/または順序を限定するものではない。むしろ、これらの呼称は、2つ以上の要素、および/または要素の実例を区別する都合のよい方法として使用されている。また、別段に記載されていない限り、要素のセットは、1つまたは複数の要素を備えることができる。
【0112】
情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
【0113】
本出願において述べられ、または図示され、または示されるもののいずれも、構成要素、行為、特徴、利益、利点、または均等物が特許請求の範囲に記載されているかどうかにかかわらず、それらの構成要素、行為、特徴、利益、利点、または均等物を公に供することを意図していない。
【0114】
上記の発明を実施するための形態では、例において様々な特徴が一緒にグループ化されることがわかる。この開示の方式は、特許請求された例が、それぞれの請求項に明示的に述べられたものよりも多い特徴を有するものとして理解されるべきでない。むしろ、本開示は、開示される個々の例のすべてよりも少数の特徴を含むことがある。したがって、以下の特許請求の範囲は、これによって本説明に組み込まれたものと見なされるべきであり、各請求項は単独で別個の例として存在することができる。各請求項は単独で別個の例として存在することができるが、従属請求項は、特許請求の範囲内で1つまたは複数の請求項との具体的な組合せを参照することができ、一方で、他の例は、前記従属請求項と任意の他の従属請求項の主題との組合せ、または任意の特徴と他の従属請求項および独立請求項との組合せを包含するか、または含むことが可能であることに留意されたい。そのような組合せは、具体的な組合せが意図されていないことが明示的に表されない限り、本明細書で提案される。さらに、請求項の特徴は、前記請求項が独立請求項に直接従属していなくても、任意の他の独立請求項に含まれ得ることも意図される。
【0115】
本説明または特許請求の範囲で開示される方法、システムおよび装置は、開示される方法のそれぞれの行為および/または機能を実行するための手段を備えるデバイスによって実施され得ることにさらに留意されたい。
【0116】
さらに、いくつかの例では、個々の行為は、1つまたは複数の部分行為へ再分割されるか、または1つまたは複数の部分行為を含み得る。そのような部分行為は、個々の行為の開示に含まれ、個々の行為の開示の一部分となり得る。
【0117】
上記の開示は本開示の例を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で様々な変形および変更を行うことができることに留意されたい。本明細書において説明される本開示の例による方法クレームの機能および/または行為は、どのような特定の順序で実行される必要もない。加えて、本明細書で開示された態様および例の関連する詳細を不明瞭にしないように、よく知られている要素は詳細には説明されず、または省略されることがある。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または特許請求されることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【符号の説明】
【0118】
100 従来のICパッケージ
110 ベースバンドモデム
115 はんだバンプ
120 メモリダイ
130 ダイ接着剤
140 モールド
150 ボンドフィンガーパッド
160 ワイヤボンド
165 はんだボール
170 第1の基板層
172 トレース
178 ソルダーレジスト
180 第2の基板層
190 第3の基板層
300 ICパッケージ
310 FCダイ
315 FCインターコネクト
320 ワイヤボンドダイ
330 ダイ接着剤
340 モールド
350 ボンドフィンガーパッド
360 ワイヤボンド
365 外部インターコネクト
370 第1の基板層
372 トレース
378 ソルダーマスク
380 第2の基板層
390 第3の基板層
500 ICパッケージ
510 FCダイ
515 FCインターコネクト
520 ワイヤボンドダイ
530 ダイ接着剤
540 モールド
550 ボンドフィンガーパッド
560 ワイヤボンド
565 外部インターコネクト
570 第1の基板層
572 トレース
574 層1ビア
578 ソルダーマスク
580 第2の基板層
582 トレース
590 第3の基板層
600 ICパッケージ
610 FCダイ
615 FCインターコネクト
620 ワイヤボンドダイ
630 ダイ接着剤
640 モールド
650 ボンドフィンガーパッド
660 ワイヤボンド
665 外部インターコネクト
670 第1の基板層
672 層1トレース
674 層1ビア
678 ソルダーマスク
680 第2の基板層
682 層2トレース
684 層2ビア
690 第3の基板層
692 層3トレース
1000 装置
1002 携帯電話デバイス
1004 ラップトップコンピュータデバイス
1006 固定位置端末デバイス
【国際調査報告】