(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-08
(54)【発明の名称】測位参照信号統合のための無線リソース制御構成
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20240201BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240201BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240201BHJP
【FI】
H04W64/00 110
H04W72/231
H04W24/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547287
(86)(22)【出願日】2021-11-30
(85)【翻訳文提出日】2023-08-03
(86)【国際出願番号】 US2021061221
(87)【国際公開番号】W WO2022169500
(87)【国際公開日】2022-08-11
(32)【優先日】2021-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ジンチャオ・バオ
(72)【発明者】
【氏名】ソニー・アカラカラン
(72)【発明者】
【氏名】タオ・ルオ
(72)【発明者】
【氏名】フアン・モントジョ
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドロス・マノーラコス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067JJ51
5K067LL11
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための技法が開示される。一態様では、ユーザ機器(UE)は、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成を受信し、複数の測位リソースは、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備える。UEは、合成測位リソースを使用して測位測定を実行し、たとえば、UEは、RRC構成に従って合成測位リソース内で1つまたは複数の参照信号を受信し、1つまたは複数の参照信号の測定を実行する。いくつかの態様では、UEは、測定値、測定値に基づく位置推定値、またはそれらの組合せを備え得る、測位測定の結果を報告してよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成を受信するステップであって、前記複数の測位リソースが、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備える、ステップと、
前記合成測位リソースを使用して測位測定を実行するステップと
を備える方法。
【請求項2】
前記合成測位リソースを使用して測位測定を実行するステップが、前記RRC構成に従って前記合成測位リソース内で1つまたは複数の参照信号を受信するステップと、前記1つまたは複数の参照信号の測定を実行するステップとを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測位測定の結果を報告するステップ
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記測位測定の結果を報告するステップが、測定値を報告するステップ、測定値に基づく位置推定値を報告するステップ、またはそれらの組合せを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記RRC構成が、前記合成測位リソースを形成するために前記複数の測位リソースを一緒に関連付ける情報要素(IE)を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記RRC構成が、前記合成測位リソースを形成するために前記複数の測位リソースを一緒に関連付ける複数のパラメータを備え、前記複数のパラメータが、1つまたは複数の情報要素(IE)を占有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記1つまたは複数のIEが、FLもしくはBWPを規定するIE、測位リソースセットを規定するIE、測位リソースを規定するIE、またはそれらの組合せを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
各測位リソースが占有するFLもしくはBWPの識別子によって、各測位リソースがそのメンバーである測位リソースセットの識別子によって、前記測位リソースの識別子によって、前記測位リソースを送信する送信受信ポイント(TRP)もしくはセルの識別子によって、またはそれらの組合せで、各測位リソースが識別される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記合成測位リソースが、それ自体の測位リソース識別子に関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
各測位リソースが、ダウンリンク(DL)測位参照信号(PRS)またはアップリンク(UL)サウンディング参照信号(SRS)を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記RRCが測位サーバから受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記測位サーバが、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記RRCがサービング基地局から受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のFLまたはBWP内の前記測位リソースセットの間で、各測位リソースセットが固有の測位リソースセットIDを有するか、各測位リソースが固有の測位リソースIDを有するか、またはそれらの組合せである、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記RRC構成が、FLまたはBWPのセットを互いに関連付ける、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
FLもしくはBWPの前記セット内のすべての測位リソースセットが互いに関連付けられるか、前記FLもしくはBWP内のすべての測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
FLまたはBWPの前記セット内の前記測位リソースセットの間で、同じ測位リソースセットIDを有する測位リソースセットだけが互いに関連付けられるか、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
それに対して同じ測位リソースセットIDを有する別の測位リソースセットがない測位リソースセットが互いに関連付けられるか、それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記RRC構成が、測位リソースセットのセットを互いに関連付ける、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
測位リソースセットの前記セット内のすべての測位リソースが互いに関連付けられる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
測位リソースセットの前記セットの間で、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられる、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースが互いに関連付けられる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記RRC構成が、測位リソースのセットを互いに関連付ける、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記RRC構成が、
別のFLまたはBWPにFLまたはBWPを関連付けるか、
別のFLまたはBWPの中の測位リソースセットにFLまたはBWPを関連付けるか、
同じFLもしくはBWPの中の、または異なるFLもしくはBWPの中の、別の測位リソースセットの中の測位リソースに、FLまたはBWPを関連付けるか、
あるいはそれらの組合せである、
請求項1に記載の方法。
【請求項25】
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を受信するステップと、
前記統合測位リソースを使用して測位測定を実行するステップと
を備える方法。
【請求項26】
前記統合測位リソースを使用して測位測定を実行するステップが、前記測位リソース構成に従って前記統合測位リソース内で1つまたは複数の参照信号を受信するステップと、前記1つまたは複数の参照信号の測定を実行するステップとを備える、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記測位測定の結果を報告するステップ
をさらに備える、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記測位測定の結果を報告するステップが、測定値を報告するステップ、測定値に基づく位置推定値を報告するステップ、またはそれらの組合せを備える、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記測位リソース構成が、前記統合測位リソースを形成するために複数の測位リソースを一緒に関連付ける情報要素(IE)を備える、請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記測位リソース構成が測位リソースブロックの列挙を備え、各測位リソースブロックが、時間領域においてまたは周波数領域において指定の位置を有する、請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記測位リソース構成が、
測位リソースブロック、
前記測位リソースブロックが反復される回数、および
前記測位リソースブロックの反復ごとに、前記時間領域におけるオフセット、前記周波数領域におけるオフセット、またはその両方
を規定するパラメータを備える、
請求項25に記載の方法。
【請求項32】
前記測位リソース構成が、
各測位リソースブロックの帯域幅、
前記測位リソースブロックの反復の間の周波数ギャップ、
前記測位リソースブロックの反復の間の時間ギャップ、または
測位リソースブロックコムパターン
を規定するパラメータをさらに備える、
請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記測位リソース構成が、前記統合測位リソースの帯域幅を規定するパラメータをさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記測位リソース構成が、前記統合測位リソースの前記帯域幅の一端を越えて延在する測位リソースブロックが前記統合測位リソースの前記帯域幅の他端からラップアラウンドされるか否かを示すための、ラップアラウンドフラグをさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記統合測位リソースが、それ自体の測位リソース識別子に関連付けられる、請求項25に記載の方法。
【請求項36】
各測位リソースブロックが、ダウンリンク(DL)測位参照信号(PRS)ブロックまたはアップリンク(UL)サウンディング参照信号(SRS)ブロックを備える、請求項25に記載の方法。
【請求項37】
前記測位リソース構成が測位サーバから受信される、請求項25に記載の方法。
【請求項38】
前記測位サーバが、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記測位リソース構成がサービング基地局から受信される、請求項25に記載の方法。
【請求項40】
前記測位リソース構成が、FLまたはBWPのセットを互いに関連付ける、請求項25に記載の方法。
【請求項41】
FLもしくはBWPの前記セット内のすべての測位リソースセットが互いに関連付けられるか、前記FLもしくはBWP内のすべての測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
FLまたはBWPの前記セット内の測位リソースセットの間で、同じ測位リソースセットIDを有する測位リソースセットだけが互いに関連付けられるか、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
それに対して同じ測位リソースセットIDを有する別の測位リソースセットがない測位リソースセットが互いに関連付けられるか、それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記測位リソース構成が、測位リソースセットのセットを互いに関連付ける、請求項25に記載の方法。
【請求項45】
測位リソースセットの前記セット内のすべての測位リソースが互いに関連付けられる、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
測位リソースセットの前記セットの間で、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられる、請求項44に記載の方法。
【請求項47】
それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースが互いに関連付けられる、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記測位リソース構成が、測位リソースのセットを互いに関連付ける、請求項25に記載の方法。
【請求項49】
前記測位リソース構成が、
別のFLまたはBWPにFLまたはBWPを関連付けるか、
別のFLまたはBWPの中の測位リソースセットにFLまたはBWPを関連付けるか、
同じFLもしくはBWPの中の、または異なるFLもしくはBWPの中の、別の測位リソースセットの中の測位リソースに、FLまたはBWPを関連付けるか、
あるいはそれらの組合せである、
請求項25に記載の方法。
【請求項50】
基地局によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成をロケーションサーバから受信するステップであって、前記複数の測位リソースが、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備える、ステップと、
前記RRC構成をUEへ送るステップと
を備える方法。
【請求項51】
前記RRC構成が、ダウンリンク測位参照信号(DL-PRS)構成を備える、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
合成リソースを使用して実行された測位測定の結果を前記UEから受信するステップ
をさらに備える、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記測位測定の結果を受信するステップが、測定値を受信するステップ、測定値に基づく位置推定値を報告するステップ、またはそれらの組合せを備える、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記RRC構成が、アップリンクサウンディング参照信号(UL-SRS)構成を備える、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
前記ロケーションサーバが、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項50に記載の方法。
【請求項56】
基地局によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成をロケーションサーバから受信するステップと、
前記測位リソース構成をユーザ機器(UE)へ送るステップと
を備える方法。
【請求項57】
前記測位リソース構成が、ダウンリンク測位参照信号(DL-PRS)構成を備える、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記統合測位リソースを使用して実行された測位測定の結果を前記UEから受信するステップ
をさらに備える、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記測位測定の結果を受信するステップが、測定値を受信するステップ、測定値に基づく位置推定値を報告するステップ、またはそれらの組合せを備える、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記測位リソース構成が、アップリンクサウンディング参照信号(UL-SRS)構成を備える、請求項56に記載の方法。
【請求項61】
前記ロケーションサーバが、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項56に記載の方法。
【請求項62】
ロケーションサーバによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成を決定するステップであって、前記複数の測位リソースが、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備える、ステップと、
前記RRC構成を基地局へ送るステップと
を備える方法。
【請求項63】
前記RRC構成が、ダウンリンク測位参照信号(DL-PRS)構成を備える、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
ユーザ機器(UE)によって合成リソースを使用して実行された測位測定の結果を前記基地局から受信するステップ
をさらに備える、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記RRC構成が、アップリンクサウンディング参照信号(UL-SRS)構成を備える、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
前記ロケーションサーバが、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項62に記載の方法。
【請求項67】
ロケーションサーバによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を決定するステップと、
前記測位リソース構成を基地局へ送るステップと
を備える方法。
【請求項68】
前記測位リソース構成が、ダウンリンク測位参照信号(DL-PRS)構成を備える、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
ユーザ機器(UE)によって前記統合測位リソースを使用して実行された測位測定の結果を前記基地局から受信するステップ
をさらに備える、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記測位リソース構成が、アップリンクサウンディング参照信号(UL-SRS)構成を備える、請求項67に記載の方法。
【請求項71】
前記ロケーションサーバが、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項67に記載の方法。
【請求項72】
ユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成を受信することであって、前記複数の測位リソースが、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備えることと、
前記合成測位リソースを使用して測位測定を実行することとを行うように構成される、
ユーザ機器(UE)。
【請求項73】
合成リソースを使用して前記測位測定を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記RRC構成に従って前記合成測位リソース内で1つまたは複数の参照信号を受信し、前記1つまたは複数の参照信号の測定を実行するように構成される、請求項72に記載のUE。
【請求項74】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記測位測定の結果を報告するようにさらに構成される、
請求項72に記載のUE。
【請求項75】
前記測位測定の前記結果が、測定値、測定値に基づく位置推定値、またはそれらの組合せを備える、請求項74に記載のUE。
【請求項76】
前記RRC構成が、前記合成測位リソースを形成するために前記複数の測位リソースを一緒に関連付ける情報要素(IE)を備える、請求項72に記載のUE。
【請求項77】
前記RRC構成が、前記合成測位リソースを形成するために前記複数の測位リソースを一緒に関連付ける複数のパラメータを備え、前記複数のパラメータが、1つまたは複数の情報要素(IE)を占有する、請求項72に記載のUE。
【請求項78】
前記1つまたは複数のIEが、FLもしくはBWPを規定するIE、測位リソースセットを規定するIE、測位リソースを規定するIE、またはそれらの組合せを備える、請求項77に記載のUE。
【請求項79】
各測位リソースが占有するFLもしくはBWPの識別子によって、各測位リソースがそのメンバーである測位リソースセットの識別子によって、前記測位リソースの識別子によって、前記測位リソースを送信する送信受信ポイント(TRP)もしくはセルの識別子によって、またはそれらの組合せで、各測位リソースが識別される、請求項72に記載のUE。
【請求項80】
前記合成測位リソースが、それ自体の測位リソース識別子に関連付けられる、請求項72に記載のUE。
【請求項81】
各測位リソースが、ダウンリンク(DL)測位参照信号(PRS)またはアップリンク(UL)サウンディング参照信号(SRS)を備える、請求項72に記載のUE。
【請求項82】
前記RRCが測位サーバから受信される、請求項72に記載のUE。
【請求項83】
前記測位サーバが、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項82に記載のUE。
【請求項84】
前記RRCがサービング基地局から受信される、請求項72に記載のUE。
【請求項85】
複数のFLまたはBWP内の前記測位リソースセットの間で、各測位リソースセットが固有の測位リソースセットIDを有するか、各測位リソースが固有の測位リソースIDを有するか、またはそれらの組合せである、請求項72に記載のUE。
【請求項86】
前記RRC構成が、FLまたはBWPのセットを互いに関連付ける、請求項72に記載のUE。
【請求項87】
FLもしくはBWPの前記セット内のすべての測位リソースセットが互いに関連付けられるか、前記FLもしくはBWP内のすべての測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである、請求項86に記載のUE。
【請求項88】
FLまたはBWPの前記セット内の前記測位リソースセットの間で、同じ測位リソースセットIDを有する測位リソースセットだけが互いに関連付けられるか、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである、請求項86に記載のUE。
【請求項89】
それに対して同じ測位リソースセットIDを有する別の測位リソースセットがない測位リソースセットが互いに関連付けられるか、それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである、請求項88に記載のUE。
【請求項90】
前記RRC構成が、測位リソースセットのセットを互いに関連付ける、請求項72に記載のUE。
【請求項91】
測位リソースセットの前記セット内のすべての測位リソースが互いに関連付けられる、請求項90に記載のUE。
【請求項92】
測位リソースセットの前記セットの間で、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられる、請求項90に記載のUE。
【請求項93】
それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースが互いに関連付けられる、請求項92に記載のUE。
【請求項94】
前記RRC構成が、測位リソースのセットを互いに関連付ける、請求項72に記載のUE。
【請求項95】
前記RRC構成が、
別のFLまたはBWPにFLまたはBWPを関連付けるか、
別のFLまたはBWPの中の測位リソースセットにFLまたはBWPを関連付けるか、
同じFLもしくはBWPの中の、または異なるFLもしくはBWPの中の、別の測位リソースセットの中の測位リソースに、FLまたはBWPを関連付けるか、
あるいはそれらの組合せである、
請求項72に記載のUE。
【請求項96】
ユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を受信し、
前記統合測位リソースを使用して測位測定を実行するように構成される、
ユーザ機器(UE)。
【請求項97】
前記統合測位リソースを使用して前記測位測定を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記測位リソース構成に従って前記統合測位リソース内で1つまたは複数の参照信号を受信し、前記1つまたは複数の参照信号の測定を実行するように構成される、請求項96に記載のUE。
【請求項98】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記測位測定の結果を報告するようにさらに構成される、
請求項96に記載のUE。
【請求項99】
前記測位測定の前記結果が、測定値、測定値に基づく位置推定値、またはそれらの組合せを備える、請求項98に記載のUE。
【請求項100】
前記測位リソース構成が、前記統合測位リソースを形成するために複数の測位リソースを一緒に関連付ける情報要素(IE)を備える、請求項96に記載のUE。
【請求項101】
前記測位リソース構成が測位リソースブロックの列挙を備え、各測位リソースブロックが、時間領域においておよび周波数領域において指定の位置を有する、請求項96に記載のUE。
【請求項102】
前記測位リソース構成が、
測位リソースブロック、
前記測位リソースブロックが反復される回数、および
前記測位リソースブロックの反復ごとに、前記時間領域におけるオフセット、前記周波数領域におけるオフセット、またはその両方
を規定するパラメータを備える、
請求項96に記載のUE。
【請求項103】
前記測位リソース構成が、
各測位リソースブロックの帯域幅、
前記測位リソースブロックの反復の間の周波数ギャップ、
前記測位リソースブロックの反復の間の時間ギャップ、または
測位リソースブロックコムパターン
を規定するパラメータをさらに備える、
請求項102に記載のUE。
【請求項104】
前記測位リソース構成が、前記統合測位リソースの帯域幅を規定するパラメータをさらに備える、請求項102に記載のUE。
【請求項105】
前記測位リソース構成が、前記統合測位リソースの前記帯域幅の一端を越えて延在する測位リソースブロックが前記統合測位リソースの前記帯域幅の他端からラップアラウンドされるか否かを示すための、ラップアラウンドフラグをさらに備える、請求項104に記載のUE。
【請求項106】
前記統合測位リソースが、それ自体の測位リソース識別子に関連付けられる、請求項96に記載のUE。
【請求項107】
各測位リソースブロックが、ダウンリンク(DL)測位参照信号(PRS)ブロックまたはアップリンク(UL)サウンディング参照信号(SRS)ブロックを備える、請求項96に記載のUE。
【請求項108】
前記測位リソース構成が測位サーバから受信される、請求項96に記載のUE。
【請求項109】
前記測位サーバが、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項108に記載のUE。
【請求項110】
前記測位リソース構成がサービング基地局から受信される、請求項96に記載のUE。
【請求項111】
前記測位リソース構成が、FLまたはBWPのセットを互いに関連付ける、請求項96に記載のUE。
【請求項112】
FLもしくはBWPの前記セット内のすべての測位リソースセットが互いに関連付けられるか、前記FLもしくはBWP内のすべての測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである、請求項111に記載のUE。
【請求項113】
FLまたはBWPの前記セット内の測位リソースセットの間で、同じ測位リソースセットIDを有する測位リソースセットだけが互いに関連付けられるか、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである、請求項111に記載のUE。
【請求項114】
それに対して同じ測位リソースセットIDを有する別の測位リソースセットがない測位リソースセットが互いに関連付けられるか、それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである、請求項113に記載のUE。
【請求項115】
前記測位リソース構成が、測位リソースセットのセットを互いに関連付ける、請求項96に記載のUE。
【請求項116】
測位リソースセットの前記セット内のすべての測位リソースが互いに関連付けられる、請求項115に記載のUE。
【請求項117】
測位リソースセットの前記セットの間で、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられる、請求項115に記載のUE。
【請求項118】
それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースが互いに関連付けられる、請求項117に記載のUE。
【請求項119】
前記測位リソース構成が、測位リソースのセットを互いに関連付ける、請求項96に記載のUE。
【請求項120】
前記測位リソース構成が、
別のFLまたはBWPにFLまたはBWPを関連付けるか、
別のFLまたはBWPの中の測位リソースセットにFLまたはBWPを関連付けるか、
同じFLもしくはBWPの中の、または異なるFLもしくはBWPの中の、別の測位リソースセットの中の測位リソースに、FLまたはBWPを関連付けるか、
あるいはそれらの組合せである、
請求項96に記載のUE。
【請求項121】
基地局であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成をロケーションサーバから受信することであって、前記複数の測位リソースが、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備えることと、
前記RRC構成をUEへ送ることとを行うように構成される、
基地局。
【請求項122】
前記RRC構成が、ダウンリンク測位参照信号(DL-PRS)構成を備える、請求項121に記載の基地局。
【請求項123】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
合成リソースを使用して実行された測位測定の結果を前記UEから受信するようにさらに構成される、
請求項122に記載の基地局。
【請求項124】
前記RRC構成が、アップリンクサウンディング参照信号(UL-SRS)構成を備える、請求項121に記載の基地局。
【請求項125】
前記ロケーションサーバが、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項121に記載の基地局。
【請求項126】
基地局であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成をロケーションサーバから受信し、
前記測位リソース構成をユーザ機器(UE)へ送るように構成される、
基地局。
【請求項127】
前記測位リソース構成が、ダウンリンク測位参照信号(DL-PRS)構成を備える、請求項126に記載の基地局。
【請求項128】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記統合測位リソースを使用して実行された測位測定の結果を前記UEから受信するようにさらに構成される、
請求項127に記載の基地局。
【請求項129】
前記測位リソース構成が、アップリンクサウンディング参照信号(UL-SRS)構成を備える、請求項126に記載の基地局。
【請求項130】
前記ロケーションサーバが、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項126に記載の基地局。
【請求項131】
ロケーションサーバであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成を決定することであって、前記複数の測位リソースが、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備えることと、
前記RRC構成を基地局へ送ることとを行うように構成される、
ロケーションサーバ。
【請求項132】
前記RRC構成が、ダウンリンク測位参照信号(DL-PRS)構成を備える、請求項131に記載のロケーションサーバ。
【請求項133】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
ユーザ機器(UE)によって合成リソースを使用して実行された測位測定の結果を前記基地局から受信するようにさらに構成される、
請求項132に記載のロケーションサーバ。
【請求項134】
前記RRC構成が、アップリンクサウンディング参照信号(UL-SRS)構成を備える、請求項131に記載のロケーションサーバ。
【請求項135】
ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項131に記載のロケーションサーバ。
【請求項136】
ロケーションサーバであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を決定し、
前記測位リソース構成を基地局へ送るように構成される、
ロケーションサーバ。
【請求項137】
前記測位リソース構成が、ダウンリンク測位参照信号(DL-PRS)構成を備える、請求項136に記載のロケーションサーバ。
【請求項138】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
ユーザ機器(UE)によって前記統合測位リソースを使用して実行された測位測定の結果を前記基地局から受信するようにさらに構成される、
請求項137に記載のロケーションサーバ。
【請求項139】
前記測位リソース構成が、アップリンクサウンディング参照信号(UL-SRS)構成を備える、請求項136に記載のロケーションサーバ。
【請求項140】
ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える、請求項136に記載のロケーションサーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、および第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)またはWiMax)を含む、様々な世代を通じて発展している。現在、セルラーシステムおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用中の多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
ニューラジオ(NR)と呼ばれる第5世代(5G)ワイヤレス規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度、より多数の接続、およびより良好なカバレージが求められている。5G規格は、次世代モバイルネットワークアライアンスによれば、毎秒数十メガビットのデータレートを数万人のユーザの各々に提供するように設計され、オフィスフロアにおける数十人の就業者に毎秒1ギガビットを提供する。大規模なセンサ展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下は、本明細書で開示する1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図される態様に関係する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図される態様に関係する主要もしくは重要な要素を識別するか、または任意の特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきでもない。したがって、以下の概要は、以下で提示する詳細な説明に先立って、本明細書で開示するメカニズムに関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を、簡略化された形態で提示するという唯一の目的を有する。
【0005】
一態様では、ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法は、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成を受信することであって、複数の測位リソースが、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備えることと、合成測位リソースを使用して測位測定を実行することとを含む。
【0006】
一態様では、UEによって実行されるワイヤレス通信の方法は、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を受信することと、統合測位リソースを使用して測位測定を実行することとを含む。
【0007】
一態様では、基地局によって実行されるワイヤレス通信の方法は、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定するRRC構成をロケーションサーバから受信することであって、複数の測位リソースが、複数のFLもしくはBWPの各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備えることと、RRC構成をUEへ送ることとを含む。
【0008】
一態様では、基地局によって実行されるワイヤレス通信の方法は、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成をロケーションサーバから受信することと、測位リソース構成をUEへ送ることとを含む。
【0009】
一態様では、ロケーションサーバによって実行されるワイヤレス通信の方法は、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定するRRC構成を決定することであって、複数の測位リソースが、複数のFLもしくはBWPの各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備えることと、RRC構成を基地局へ送ることとを含む。
【0010】
一態様では、ロケーションサーバによって実行されるワイヤレス通信の方法は、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を決定することと、測位リソース構成を基地局へ送ることとを含む。
【0011】
一態様では、UEは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定するRRC構成を受信することであって、複数の測位リソースが、複数のFLもしくはBWPの各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備えることと、合成測位リソースを使用して測位測定を実行することとを行うように構成される。
【0012】
一態様では、UEは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を受信し、統合測位リソースを使用して測位測定を実行するように構成される。
【0013】
一態様では、基地局は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定するRRC構成をロケーションサーバから受信することであって、複数の測位リソースが、複数のFLもしくはBWPの各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備えることと、RRC構成をUEへ送ることとを行うように構成される。
【0014】
一態様では、基地局は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成をロケーションサーバから受信し、測位リソース構成をUEへ送るように構成される。
【0015】
一態様では、ロケーションサーバは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定するRRC構成を決定することであって、複数の測位リソースが、複数のFLもしくはBWPの各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備えることと、RRC構成を基地局へ送ることとを行うように構成される。
【0016】
一態様では、ロケーションサーバは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を決定し、測位リソース構成を基地局へ送るように構成される。
【0017】
本明細書で開示する態様に関連する他の目的および利点が、添付図面および発明を実施するための形態に基づいて当業者に明らかとなろう。
【0018】
添付図面は、本開示の様々な態様の説明の助けとなるために提示され、態様の限定ではなく態様の説明のためだけに提供される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本開示の態様による例示的なワイヤレス通信システムを示す図である。
【
図2A】本開示の態様による例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図である。
【
図2B】本開示の態様による例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図である。
【
図3A】ユーザ機器(UE)において採用され得るとともに、本明細書で教示するような通信をサポートするように構成され得る、構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略化されたブロック図である。
【
図3B】基地局において採用され得るとともに、本明細書で教示するような通信をサポートするように構成され得る、構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略化されたブロック図である。
【
図3C】ネットワークエンティティにおいて採用され得るとともに、本明細書で教示するような通信をサポートするように構成され得る、構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略化されたブロック図である。
【
図4】本開示の態様による、所与の基地局のPRS送信に対する例示的な測位参照信号(PRS)構成の図である。
【
図5A】本開示の態様による例示的なフレーム構造を示す図である。
【
図5B】本開示の態様によるフレーム構造内の例示的なチャネルを示す図である。
【
図5C】本開示の態様による例示的なフレーム構造を示す図である。
【
図5D】本開示の態様によるフレーム構造内の例示的なチャネルを示す図である。
【
図6】DL-PRSに対する従来の無線リソース制御(RRC)構成を示す図である。
【
図7A】PRSバンドスティッチング(band stitching)の2つの形式を示す図である。
【
図7B】PRSバンドスティッチングの2つの形式を示す図である。
【
図8】複数のFLが一緒にスティッチ(stitch)される、本開示のいくつかの態様によるPRSスティッチングを示す図である。
【
図9】FLレベルにおいて、PRSリソースセットレベルにおいて、およびPRSリソースレベルにおいて、PRSリソースが一緒にスティッチされる、本開示のいくつかの態様によるPRSスティッチングを示す図である。
【
図10A】従来のネットワークのいくつかの限定を示す図である。
【
図10B】従来のネットワークのいくつかの限定を示す図である。
【
図11A】本開示のいくつかの態様による統合PRSブロックを示す図である。
【
図11B】本開示のいくつかの態様による統合PRSブロックを示す図である。
【
図11C】本開示のいくつかの態様による統合PRSブロックを示す図である。
【
図11D】本開示のいくつかの態様による統合PRSブロックを示す図である。
【
図11E】本開示のいくつかの態様による統合PRSブロックを示す図である。
【
図12】本開示の態様によるワイヤレス通信の例示的な方法を示す図である。
【
図13】本開示の態様によるワイヤレス通信の例示的な方法を示す図である。
【
図14】本開示の態様によるワイヤレス通信の例示的な方法を示す図である。
【
図15】本開示の態様によるワイヤレス通信の例示的な方法を示す図である。
【
図16】本開示の態様によるワイヤレス通信の例示的な方法を示す図である。
【
図17】本開示の態様によるワイヤレス通信の例示的な方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示の態様は、例示の目的で提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲を逸脱することなく、代替の態様が考案され得る。追加として、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細には説明されないか、または省略される。
【0021】
「例示的」および/または「例」という語は、本明細書では、「例、事例、または例示として働くこと」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明するいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいかまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明する特徴、利点、または動作モードを含むことを必要とするとは限らない。
【0022】
以下で説明する情報および信号が、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを、当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0023】
さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されるべきアクションのシーケンスに関して説明される。本明細書で説明する様々なアクションが、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、プログラム命令が1つもしくは複数のプロセッサによって実行されることによって、またはその両方の組合せによって実行され得ることが認識されよう。追加として、本明細書で説明するアクションのシーケンスは、実行時に、本明細書で説明する機能性を、デバイスの関連するプロセッサに実行させることになるかまたは実行するように命令することになる、コンピュータ命令の対応するセットを記憶した、任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現されるものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、特許請求する主題の範囲内にそのすべてが入ることが企図されている、いくつかの異なる形態で具現され得る。加えて、本明細書で説明する態様の各々に対して、任意のそのような態様の対応する形態が、たとえば、説明するアクションを実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明されることがある。
【0024】
本明細書で使用する「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であること、またはさもなければそうしたRATに限定されることは、意図されない。一般に、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される、任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コンシューマアセットトラッキングデバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、スマートグラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であってよい。UEはモバイルであってよく、または(たとえば、いくつかの時間において)静止していてよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用する「UE」という用語は、「アクセス端末」もしくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」もしくは「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、またはそれらの変形として互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通じて、UEはインターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEに接続され得る。当然、有線アクセスネットワーク、(たとえば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11仕様などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介するなどの、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他のメカニズムもUEにとって可能である。
【0025】
基地局は、UEがその中に展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作してよく、代替として、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、ニューラジオ(NR)ノードB(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)などと呼ばれることがある。基地局は、サポートされるUEのためのデータ接続、音声接続、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含む、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために主に使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、基地局は、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通じて信号を基地局へ送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通じて信号をUEへ送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)チャネルまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用するトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル、またはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0026】
「基地局」という用語は、単一の物理的な送信受信ポイント(TRP)、またはコロケートされてもまたはされなくてもよい複数の物理的なTRPを指すことがある。たとえば、「基地局」という用語が単一の物理的なTRPを指す場合、その物理的なTRPは、基地局のセル(または、いくつかのセルセクタ)に対応する、基地局のアンテナであってよい。「基地局」という用語が、コロケートされている複数の物理的なTRPを指す場合、それらの物理的なTRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合の)アンテナのアレイであってよい。「基地局」という用語が、コロケートされていない複数の物理的なTRPを指す場合、それらの物理的なTRPは、分散アンテナシステム(DAS:distributed antenna system)(移送媒体を介して共通のソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)、またはリモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)(サービング基地局に接続された遠隔の基地局)であってよい。代替として、コロケートされていない物理的なTRPは、UE、およびUEがその基準無線周波数(RF)信号を測定している隣接する基地局から、測定報告を受信するサービング基地局であってよい。TRPは基地局がそこからワイヤレス信号を送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用するとき、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPに言及するものとして理解されるべきである。
【0027】
UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがあるが(たとえば、UEのためのデータ接続、音声接続、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがあるが)、代わりに、UEによって測定されるように基準信号をUEへ送信することがあり、かつ/またはUEによって送信された信号を受信および測定することがある。そのような基地局は、測位ビーコン(たとえば、信号をUEへ送信するとき)、および/またはロケーション測定ユニット(たとえば、UEからの信号を受信および測定するとき)と呼ばれることがある。
【0028】
「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通じて情報を移送する、所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用する送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機へ送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通じたRF信号の伝搬特性に起因して、送信された各RF信号に対応する複数の「RF信号」を受信することがある。送信機と受信機との間の異なる経路上での、送信された同じRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。
【0029】
図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)は、様々な基地局102および様々なUE104を含んでよい。基地局102は、マクロセル基地局(大電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(小電力セルラー基地局)を含んでよい。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに相当するeNBおよび/もしくはng-eNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに相当するgNB、あるいはその両方の組合せを含んでよく、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含んでよい。
【0030】
基地局102は、RANを集合的に形成し得、バックホールリンク122を通じてコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC))と、かつコアネットワーク170を通じて1つまたは複数のロケーションサーバ172(コアネットワーク170の一部であってよく、またはコアネットワーク170の外部にあってもよい)に、インターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送すること、無線チャネル暗号化および解読、完全性保護、ヘッダ圧縮、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)、セル間干渉協調、接続セットアップおよび解放、負荷分散、非アクセス層(NAS:non-access stratum)メッセージのための配信、NASノード選択、同期、RAN共有、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)、加入者および機器トレース、RAN情報管理(RIM)、ページング、測位、ならびに警告メッセージの配信のうちの1つまたは複数に関係する機能を実行し得る。基地局102は、有線またはワイヤレスであってよいバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/5GCを通じて)互いに通信し得る。
【0031】
基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルが、各地理的カバレージエリア110の中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」とは、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、いくつかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティであり、同じかまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI))に関連付けられ得る。場合によっては、異なるセルが、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、または他のもの)に従って構成されてよい。セルが特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理通信エンティティおよびそれをサポートする基地局のうちの一方または両方を指すことがある。場合によっては、「セル」という用語は、地理的カバレージエリア110のいくつかの部分内での通信のためにキャリア周波数が検出および使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)を指すこともある。
【0032】
マクロセル基地局102に隣接しながら、地理的カバレージエリア110は(たとえば、ハンドオーバ領域の中で)部分的に重複することがあり、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、もっと大きい地理的カバレージエリア110によって大幅に重複されることがある。たとえば、スモールセル(SC)基地局102'は、1つまたは複数のマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110と大幅に重複する地理的カバレージエリア110'を有することがある。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークと呼ばれることがある。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)と呼ばれる制限されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含んでよい。
【0033】
基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102へのアップリンク(逆方向リンクとも呼ばれる)送信、および/または基地局102からUE104へのダウンリンク(順方向リンクとも呼ばれる)送信を含んでよい。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通じてよい。キャリアの割振りは、ダウンリンクおよびアップリンクに対して非対称であってよい(たとえば、アップリンク用よりも多数または少数のキャリアがダウンリンク用に割り振られてよい)。
【0034】
ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)の中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含んでよい。無認可周波数スペクトルの中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)またはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実行し得る。
【0035】
スモールセル基地局102'は、認可周波数スペクトルおよび/または無認可周波数スペクトルの中で動作し得る。無認可周波数スペクトルの中で動作するとき、スモールセル基地局102'は、LTEまたはNR技術を採用してよく、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用してよい。無認可周波数スペクトルの中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102'は、アクセスネットワークへのカバレージを拡大し得、かつ/またはアクセスネットワークの容量を増大させ得る。無認可スペクトルの中でのNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトルの中でのLTEは、LTE-U、認可支援アクセス(LAA:licensed assisted access)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0036】
ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信しておりミリ波(mmW)周波数および/または準mmW周波数の中で動作し得るmmW基地局180をさらに含んでよい。極高周波(EHF)は、電磁スペクトルの中のRFの部分である。EHFは、範囲が30GHz~300GHzであり、1ミリメートルと10ミリメートルとの間の波長を有する。この帯域の中の電波は、ミリ波と呼ばれることがある。準mmWは、波長が100ミリメートルである3GHzの周波数まで下に広がってよい。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる3GHzと30GHzとの間に広がる。mmW/準mmW無線周波数帯域を使用する通信は、経路損失が大きく距離が比較的短い。mmW基地局180およびUE182は、極めて大きい経路損失および短い距離を補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102もmmWまたは準mmWおよびビームフォーミングを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の例示が例にすぎず、本明細書で開示する様々な態様を限定すると解釈されるべきでないことが諒解されよう。
【0037】
送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。従来より、ネットワークノード(たとえば、基地局)はRF信号をブロードキャストするとき、信号をすべての方向に(全指向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングを伴うと、ネットワークノードは、(送信しているネットワークノードに対して)所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)がどこに位置するのかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それによって、(データレートに関して)もっと高速かつ強力なRF信号を受信デバイスにもたらす。送信するときにRF信号の指向性を変えるために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々においてRF信号の位相および相対振幅を制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、実際にアンテナを動かすことなく異なる方向における点に「ステアリング」され得るRF波のビームを作成するアンテナのアレイ(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)を使用してよい。詳細には、望ましくない方向における放射を抑圧するように除去しながら、別個のアンテナからの電波が一緒に加えられて所望の方向における放射を大きくするように、適切な位相関係を伴って送信機からのRF電流が個々のアンテナに給電される。
【0038】
送信ビームは、ネットワークノード自体の送信アンテナが物理的にコロケートされているか否かにかかわらず、受信機(たとえば、UE)には送信ビームが同じパラメータを有するように見えることを意味する、擬似コロケートされ得る。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL:quasi-co-location)関係がある。詳細には、所与のタイプのQCL関係は、ターゲットビーム上のターゲット基準RF信号についてのいくつかのパラメータがソースビーム上のソース基準RF信号についての情報から導出され得ることを意味する。ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、および遅延スプレッドを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトおよびドップラースプレッドを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトおよび平均遅延を推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号の空間受信パラメータを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。
【0039】
受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅するように(たとえば、そうしたRF信号の利得レベルを大きくするように)、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を大きくすることおよび/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機がいくつかの方向にビームフォーミングすると言われるとき、そのことは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に比べて大きいこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームの、その方向におけるビーム利得と比較して最大であることを意味する。このことは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉+雑音比(SINR)など)をもたらす。
【0040】
受信ビームは空間関係があり得る。空間関係とは、第2の基準信号のための送信ビームに対するパラメータが、第1の基準信号のための受信ビームについての情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から1つまたは複数の基準ダウンリンク基準信号(たとえば、測位基準信号(PRS)、トラッキング基準信号(TRS)、位相追跡基準信号(PTRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)など)を受信するために、特定の受信ビームを使用してよい。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、アップリンク測位基準信号(UL-PRS)、サウンディング基準信号(SRS)、復調基準信号(DMRS)、PTRSなど)をその基地局へ送るための送信ビームを形成することができる。
【0041】
「ダウンリンク」ビームが、それを形成するエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであってよいことに留意されたい。たとえば、基地局が基準信号をUEへ送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームはダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであってよい。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、アップリンクビームはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、アップリンクビームはアップリンク送信ビームである。
【0042】
5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)がその中で動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、すなわち、FR1(450MHzから6000MHzまで)、FR2(24250MHzから52600MHzまで)、FR3(52600MHzよりも上)、およびFR4(FR1とFR2との間)に分割される。5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションでは、アンカーキャリアとは、UE104/182およびセルによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアであり、UE104/182は、初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実行すること、またはRRC接続再確立プロシージャを開始することのいずれかを行う。1次キャリアは、すべての共通制御チャネルおよびUE固有制御チャネルを搬送し、認可周波数の中のキャリアであってよい(ただし、このことは常に事実であるとは限らない)。2次キャリアとは、UE104とアンカーキャリアとの間でRRC接続が確立されると構成されてよく、かつ追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。場合によっては、2次キャリアは無認可周波数の中のキャリアであってよい。1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が通常はUE固有であるので、2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号しか含まなくてよく、たとえば、UE固有であるシグナリング情報および信号は2次キャリアの中に存在しなくてよい。このことは、セルの中の異なるUE104/182が異なるダウンリンク1次キャリアを有してよいことを意味する。アップリンク1次キャリアについて同じことが当てはまる。ネットワークは、任意のUE104/182の1次キャリアをいつでも変更することができる。このことは、たとえば、異なるキャリア上での負荷のバランスをとるために行われる。(PCellまたはSCellにかかわらず)「サービングセル」が、いくつかの基地局がそれを介して通信中であるキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0043】
たとえば、まだ
図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つがアンカーキャリア(すなわち「PCell」)であってよく、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数が2次キャリア(「SCell」)であってよい。複数のキャリアの同時送信および/または同時受信は、UE104/182がそのデータ送信レートおよび/またはデータ受信レートを著しく高めることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおけるアグリゲートされた2つの20MHzキャリアは、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して理論的にデータレートの2倍の増大(すなわち、40MHz)に至ることになる。
【0044】
ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含んでよい。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellおよび1つまたは複数のSCellをサポートし得、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。
【0045】
図1の例では、1つまたは複数の地球周回衛星測位システム(SPS:satellite positioning system)スペースビークル(SV:space vehicle)112(たとえば、衛星)は、図示したUE(簡単のために単一のUE104として
図1に示す)のうちのいずれかのためのロケーション情報の独立したソースとして使用され得る。UE104は、SV112からのジオロケーション情報を導出するためのSPS信号124を受信するように特に設計された1つまたは複数の専用SPS受信機を含んでよい。SPSは、通常、送信機から受信される(たとえば、SPS信号124)信号に少なくとも部分的に基づいて、受信機(たとえば、UE104)が地球上または地球の上方のそれらのロケーションを決定することを可能にするように配置された、送信機のシステム(たとえば、SV112)を含む。そのような送信機は、通常、設定されたチップ数の反復する擬似ランダム雑音(PN)コードを用いてマークされた信号を送信する。通常はSV112の中に位置するが、送信機は、時々、地上ベースの制御局、基地局102、および/または他のUE104上に位置することがある。
【0046】
SPS信号124の使用は、1つもしくは複数の世界的および/もしくは地域的なナビゲーション衛星システムを伴う使用に関連し得るか、またはそうした使用のために別のやり方で有効化され得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS:satellite-based augmentation system)によって補強され得る。たとえば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS)、全地球測位システム(GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーション、またはGPSおよびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN)などの、完全性情報、差分補正などを提供するオーグメンテーションシステムを含んでよい。したがって、本明細書で使用するSPSは、1つまたは複数の世界的および/または地域的なナビゲーション衛星システムおよび/またはオーグメンテーションシステムの任意の組合せを含んでよく、SPS信号124は、SPS、SPSのような信号、および/またはそのような1つもしくは複数のSPSに関連する他の信号を含んでよい。
【0047】
ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数のデバイス間(D2D)ピアツーピア(P2P)リンク(「サイドリンク」と呼ばれる)を介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含んでよい。
図1の例では、UE190は、基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192(たとえば、それを通じてUE190がセルラー接続性を間接的に取得し得る)、およびWLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194(それを通じてUE190がWLANベースのインターネット接続性を間接的に取得し得る)を有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTEダイレクト(LTE-D)、WiFiダイレクト(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)などの、よく知られている任意のD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0048】
図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、5GC210(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)は、協働的に動作してコアネットワークを形成する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)として機能的に見られ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213および制御プレーンインターフェース(NG-C)215は、gNB222を5GC210に、詳細には制御プレーン機能214およびユーザプレーン機能212に接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215およびユーザプレーン機能212へのNG-U213を介して、5GC210に接続されてよい。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、ニューRAN220は、1つまたは複数のgNB222しか有しないことがあるが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかは、UE204(たとえば、
図1に示すUEのうちのいずれか)と通信し得る。別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがあるロケーションサーバ230を含んでよい。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって広がる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得、または代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク5GC210を介して、および/またはインターネット(図示せず)を介して、ロケーションサーバ230に接続できるUE204のための、1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素の中に統合されてよく、または代替として、コアネットワークの外部にあってもよい。
【0049】
図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。たとえば、5GC260は、協働的に動作してコアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能として機能的に見られ得る。ユーザプレーンインターフェース263および制御プレーンインターフェース265は、ng-eNB224を5GC260に、詳細には、それぞれ、UPF262およびAMF264に接続する。追加の構成では、gNB222も、AMF264への制御プレーンインターフェース265およびUPF262へのユーザプレーンインターフェース263を介して、5GC260に接続されてよい。さらに、ng-eNB224は、5GC260へのgNB直接接続性を伴うかまたは伴わずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、ニューRAN220は、1つまたは複数のgNB222しか有しないことがあるが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかは、UE204(たとえば、
図1に示すUEのうちのいずれか)と通信し得る。ニューRAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と、かつN3インターフェースを介してUPF262と通信する。
【0050】
AMF264の機能は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、合法的傍受、UE204とセッション管理機能(SMF)266との間でのセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポート、SMメッセージをルーティングするための透過型プロキシサービス、アクセス認証およびアクセス許可、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間でのショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポート、ならびにセキュリティアンカー機能性(SEAF)を含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と相互作用し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間鍵を受信する。UMTS(ユニバーサルモバイル電気通信システム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合には、AMF264はAUSFからセキュリティマテリアルを取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、アクセスネットワーク固有鍵を導出するためにSCMが使用する鍵をSEAFから受信する。AMF264の機能性はまた、規制上のサービスのためのロケーションサービス管理、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、ニューRAN220とLMF270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、発展型パケットシステム(EPS)と相互作用するためのEPSベアラ識別子割振り、およびUE204モビリティイベント通知を含む。加えて、AMF264は、非3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト)アクセスネットワークのための機能性もサポートする。
【0051】
UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/RAT間モビリティのためのアンカーポイントとして働くこと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータ単位(PDU)セッションポイントとして働くこと、パケットのルーティングおよび転送を行うこと、パケット検査、ユーザプレーンポリシー規則強制(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)、合法的傍受(ユーザプレーン収集)、トラフィック使用報告、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)処理(たとえば、アップリンク/ダウンリンクレート強制、ダウンリンクにおける反射型QoSマーキング)、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)からQoSフローへのマッピング)、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキング、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリング、ならびに1つまたは複数の「エンドマーカー」をソースRANノードへ送ることおよび転送することを含む。UPF262はまた、UE204とセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)272などのロケーションサーバとの間でのユーザプレーンを介したロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0052】
SMF266の機能は、セッション管理、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理、ユーザプレーン機能の選択および制御、適切な宛先にトラフィックをルーティングするための、UPF262におけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー強制およびQoSの部分の制御、ならびにダウンリンクデータ通知を含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0053】
別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがあるLMF270を含んでよい。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって広がる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得、または代替として、各々が単一のサーバに対応してもよい。LMF270は、コアネットワーク5GC260を介して、および/またはインターネット(図示せず)を介して、LMF270に接続できるUE204のための、1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と類似の機能をサポートし得るが、その一方で、LMF270は、制御プレーンを介して(たとえば、音声またはデータではなくシグナリングメッセージを伝達することを意図するインターフェースおよびプロトコルを使用して)AMF264、ニューRAN220、およびUE204と通信してよく、SLP272は、ユーザプレーンを介して(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図するプロトコルを使用して)UE204および外部クライアント(
図2Bに示さず)と通信してよい。
【0054】
図3A、
図3B、および
図3Cは、本明細書で教示するようなファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明するUEのうちのいずれかに相当し得る)UE302、(本明細書で説明する基地局のうちのいずれかに相当し得る)基地局304、および(ロケーションサーバ230、およびLMF270を含む、本明細書で説明するネットワーク機能のうちのいずれかに相当し得るかまたはそれを具現し得る)ネットワークエンティティ306の中に組み込まれてよい、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素が、異なる実装形態で(たとえば、ASICで、システムオンチップ(SoC)でなど)異なるタイプの装置の中に実装され得ることが、諒解されよう。図示した構成要素はまた、通信システムの中の他の装置の中に組み込まれてよい。たとえば、システムの中の他の装置が、類似の機能性を提供するために、説明した構成要素と類似の構成要素を含んでよい。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つまたは複数を含んでもよい。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作することおよび/または異なる技術を介して通信することを可能にする複数のトランシーバ構成要素を含んでよい。
【0055】
UE302および基地局304は各々、それぞれ、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなどの1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信することを控えるための手段など)を提供する、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310および350を含む。WWANトランシーバ310および350は、対象のワイヤレス通信媒体(たとえば、特定の周波数スペクトルの中の時間/周波数リソースのいくつかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、NR、LTE、GSMなど)を介して他のUE、アクセスポイント、基地局(たとえば、eNB、gNB)などの、他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ316および356に接続され得る。WWANトランシーバ310および350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、また反対に、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成されてよい。詳細には、WWANトランシーバ310および350は、それぞれ、信号318および358を送信および符号化するために、それぞれ、1つまたは複数の送信機314および354を、またそれぞれ、信号318および358を受信および復号するために、それぞれ、1つまたは複数の受信機312および352を含む。
【0056】
UE302および基地局304はまた、少なくとも場合によっては、それぞれ、1つまたは複数の短距離ワイヤレストランシーバ320および360を含む。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ326および366に接続されてよく、対象のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、WiFi、LTE-D、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、PC5、専用短距離通信(DSRC)、車両環境用ワイヤレスアクセス(WAVE:wireless access for vehicular environments)、近距離場通信(NFC)など)を介して他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信することを控えるための手段など)を提供し得る。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、また反対に、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成されてよい。詳細には、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、信号328および368を送信および符号化するために、それぞれ、1つまたは複数の送信機324および364を、またそれぞれ、信号328および368を受信および復号するために、それぞれ、1つまたは複数の受信機322および362を含む。具体例として、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、WiFiトランシーバ、Bluetooth(登録商標)トランシーバ、Zigbee(登録商標)および/もしくはZ-Wave(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバ、または車両間(V2V)および/もしくはビークルツーエブリシング(V2X)トランシーバであってよい。
【0057】
少なくとも1つの送信機および少なくとも1つの受信機を含むトランシーバ回路構成は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一の通信デバイスの送信機回路および受信機回路として具現される)統合デバイスを備えてよく、いくつかの実装形態では、別個の送信機デバイスおよび別個の受信機デバイスを備えてよく、または他の実装形態では、他の方法で具現されてもよい。一態様では、送信機は、本明細書で説明するように、それぞれの装置が送信「ビームフォーミング」を実行することを可能にするアンテナアレイなどの、複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含んでよく、またはそれに結合されてもよい。同様に、受信機は、本明細書で説明するように、それぞれの装置が受信ビームフォーミングを実行することを可能にするアンテナアレイなどの、複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含んでよく、またはそれに結合されてもよい。一態様では、送信機および受信機は、それぞれの装置が所与の時間において受信または送信のみができ、同じ時間においてその両方はできないような、複数の同じアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。UE302および/または基地局304のワイヤレス通信デバイス(たとえば、トランシーバ310および320ならびに/または350および360のうちの一方または両方)はまた、様々な測定を実行するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを備えてよい。
【0058】
UE302および基地局304はまた、少なくとも場合によっては、衛星測位システム(SPS)受信機330および370を含む。SPS受信機330および370は、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ336および376に接続されてよく、全地球測位システム(GPS)信号、全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、Galileo信号、Beidou信号、インド地域航法衛星システム(NAVIC)、Quasi-Zenith衛星システム(QZSS)などの、それぞれ、SPS信号338および378を受信および/または測定するための手段を提供し得る。SPS受信機330および370は、それぞれ、SPS信号338および378を受信および処理するための、任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備えてよい。SPS受信機330および370は、適宜に他のシステムに情報および動作を要求し、任意の好適なSPSアルゴリズムによって、取得された測定値を使用してUE302および基地局304の位置を決定するために必要な計算を実行する。
【0059】
基地局304およびネットワークエンティティ306は各々、他のネットワークエンティティと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する、それぞれ、少なくとも1つのネットワークインターフェース380および390を含む。たとえば、ネットワークインターフェース380および390(たとえば、1つまたは複数のネットワークアクセスポート)は、ワイヤベースまたはワイヤレスのバックホール接続を介して1つまたは複数のネットワークエンティティと通信するように構成され得る。いくつかの態様では、ネットワークインターフェース380および390は、ワイヤベースまたはワイヤレスの信号通信をサポートするように構成されたトランシーバとして実装され得る。この通信は、たとえば、メッセージ、パラメータ、および/または他のタイプの情報を送ることおよび受信することに関与し得る。
【0060】
UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306はまた、本明細書で開示するような動作と連携して使用され得る他の構成要素を含む。UE302は、たとえば、ワイヤレス測位に関係する機能性を提供するための、および他の処理機能性を提供するための、処理システム332を実装する、プロセッサ回路構成を含む。基地局304は、たとえば、本明細書で開示するようなワイヤレス測位に関係する機能性を提供するための、および他の処理機能性を提供するための、処理システム384を含む。ネットワークエンティティ306は、たとえば、本明細書で開示するようなワイヤレス測位に関係する機能性を提供するための、および他の処理機能性を提供するための、処理システム394を含む。したがって、処理システム332、384、および394は、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、示すための手段などの、処理するための手段を提供し得る。一態様では、処理システム332、384、および394は、たとえば、1つまたは複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイスもしくは処理回路構成、またはそれらの様々な組合せなどの、1つまたは複数のプロセッサを含んでよい。
【0061】
UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306は、情報(たとえば、予約済みのリソース、しきい値、パラメータなどを示す情報)を維持するための、それぞれ、(たとえば、各々がメモリデバイスを含む)メモリ構成要素340、386、および396を実装するメモリ回路構成を含む。したがって、メモリ構成要素340、386、および396は、記憶するための手段、取り出すための手段、保持するための手段などを提供し得る。場合によっては、UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306は、それぞれ、PRS構成要素342、388、および398を含んでよい。PRS構成要素342、388、および398は、実行されたとき、本明細書で説明する機能性をUE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306に実行させる、それぞれ、処理システム332、384、および394の一部であるかまたはそれに結合される、ハードウェア回路であってよい。他の態様では、PRS構成要素342、388、および398は、処理システム332、384、および394の外部にあってよい(たとえば、モデム処理システムの一部であってよく、別の処理システムと統合されてよいなど)。代替として、PRS構成要素342、388、および398は、処理システム332、384、および394(または、モデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたとき、本明細書で説明する機能性をUE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306に実行させる、それぞれ、メモリ構成要素340、386、および396の中に記憶される、メモリモジュールであってよい。
図3Aは、WWANトランシーバ310、メモリ構成要素340、処理システム332、もしくはそれらの任意の組合せの一部であり得るか、またはスタンドアロンの構成要素であり得る、PRS構成要素342の可能なロケーションを示す。
図3Bは、WWANトランシーバ350、メモリ構成要素386、処理システム384、もしくはそれらの任意の組合せの一部であり得るか、またはスタンドアロンの構成要素であり得る、PRS構成要素388の可能なロケーションを示す。
図3Cは、ネットワークインターフェース390、メモリ構成要素396、処理システム394、もしくはそれらの任意の組合せの一部であり得るか、またはスタンドアロンの構成要素であり得る、PRS構成要素398の可能なロケーションを示す。
【0062】
UE302は、WWANトランシーバ310、短距離ワイヤレストランシーバ320、および/またはSPS受信機330によって受信された信号から導出される動きデータから独立している動き情報および/または方位情報を感知または検出するための手段を提供するために、処理システム332に結合された1つまたは複数のセンサ344を含んでよい。例として、センサ344は、加速度計(たとえば、超小型電気機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサ(たとえば、コンパス)、高度計(たとえば、気圧高度計)、および/または任意の他のタイプの動き検出センサを含んでよい。その上、センサ344は、複数の異なるタイプのデバイスを含んでよく、動き情報を提供するためにそれらの出力を組み合わせてよい。たとえば、センサ344は、2Dおよび/または3D座標系における位置を算出するための能力を提供するために、多軸加速度計と方位センサとの組合せを使用してよい。
【0063】
加えて、UE302は、ユーザに指示(たとえば、音響指示および/または視覚指示)を提供するための、および/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの感知デバイスのユーザ作動時などに)ユーザ入力を受け取るための手段を提供する、ユーザインターフェース346を含む。図示しないが、基地局304およびネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含んでよい。
【0064】
より詳細に処理システム384を参照すると、ダウンリンクでは、ネットワークエンティティ306からのIPパケットが処理システム384に提供され得る。処理システム384は、RRCレイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、および媒体アクセス制御(MAC)レイヤのための機能性を実施し得る。処理システム384は、システム情報(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスティング、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)、RAT間モビリティ、およびUE測定報告のための測定構成に関連する、RRCレイヤ機能性と、ヘッダ圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)、およびハンドオーバサポート機能に関連する、PDCPレイヤ機能性と、上位レイヤPDUの転送、自動再送要求(ARQ)を通じた誤り訂正、RLCサービスデータ単位(SDU)の連結、セグメント化、およびリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメント化、ならびにRLCデータPDUの並べ替えに関連する、RLCレイヤ機能性と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、スケジューリング情報報告、誤り訂正、優先度処理、および論理チャネル優先度付けに関連する、MACレイヤ機能性とを提供し得る。
【0065】
送信機354および受信機352は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1(L1)機能性を実施し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上での誤り検出、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号、インターリービング、レートマッチング、物理チャネル上へのマッピング、物理チャネルの変調/復調、およびMIMOアンテナ処理を含んでよい。送信機354は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、M相直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。コーディングおよび変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームに分割され得る。各ストリームは、次いで、直交周波数分割多重化(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域において基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して一緒に合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成し得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために、使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信された基準信号および/またはチャネル条件フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、1つまたは複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0066】
UE302において、受信機312は、そのそれぞれのアンテナ316を通じて信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム332に提供する。送信機314および受信機312は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能性を実施する。受信機312は、UE302に向けられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームは、UE302に向けられている場合、受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。受信機312は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボル、および基準信号は、基地局304によって送信された可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって、復元および復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって算出されたチャネル推定値に基づいてよい。軟判定は、次いで、復号およびデインターリーブされて、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータおよび制御信号を復元する。データおよび制御信号は、次いで、レイヤ3(L3)機能性およびレイヤ2(L2)機能性を実施する処理システム332に提供される。
【0067】
アップリンクでは、処理システム332は、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重化解除、パケットリアセンブリ、解読、ヘッダ解凍、および制御信号処理を行って、コアネットワークからのIPパケットを復元する。処理システム332はまた、誤り検出を担当する。
【0068】
基地局304によるダウンリンク送信に関して説明した機能性と同様に、処理システム332は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得、RRC接続、および測定報告に関連する、RRCレイヤ機能性と、ヘッダ圧縮/解凍およびセキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)に関連する、PDCPレイヤ機能性と、上位レイヤPDUの転送、ARQを通じた誤り訂正、RLC SDUの連結、セグメント化、およびリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメント化、ならびにRLCデータPDUの並べ替えに関連する、RLCレイヤ機能性と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの多重化解除、スケジューリング情報報告、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を通じた誤り訂正、優先度処理、および論理チャネル優先度付けに関連する、MACレイヤ機能性とを提供する。
【0069】
基地局304によって送信された基準信号またはフィードバックからチャネル推定器によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択するために、および空間処理を容易にするために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0070】
アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明したものと同様の方法で基地局304において処理される。受信機352は、そのそれぞれのアンテナ356を通じて信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム384に提供する。
【0071】
アップリンクでは、処理システム384は、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重化解除、パケットリアセンブリ、解読、ヘッダ解凍、制御信号処理を行って、UE302からのIPパケットを復元する。処理システム384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。処理システム384はまた、誤り検出を担当する。
【0072】
便宜上、UE302、基地局304、および/またはネットワークエンティティ306は、本明細書で説明する様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして
図3A~
図3Cに示される。しかしながら、図示したブロックが、異なる設計において異なる機能性を有し得ることが、諒解されよう。
【0073】
UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、および392を介して互いに通信し得る。
図3A~
図3Cの構成要素は、様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、
図3A~
図3Cの構成要素は、たとえば、1つもしくは複数のプロセッサおよび/または(1つまたは複数のプロセッサを含み得る)1つもしくは複数のASICなどの、1つまたは複数の回路の中に実装され得る。ここで、各回路は、この機能性を提供するために回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用することおよび/または組み込むことがある。たとえば、ブロック310~346によって表される機能性の一部または全部は、(たとえば、適切なコードの実行によって、および/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)UE302のプロセッサおよびメモリ構成要素によって実施され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能性の一部または全部は、(たとえば、適切なコードの実行によって、および/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)基地局304のプロセッサおよびメモリ構成要素によって実施され得る。また、ブロック390~398によって表される機能性の一部または全部は、(たとえば、適切なコードの実行によって、および/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)ネットワークエンティティ306のプロセッサおよびメモリ構成要素によって実施され得る。簡単のために、様々な動作、行為、および/または機能は、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」などで実行されるものとして本明細書で説明される。しかしながら、諒解されるように、そのような動作、行為、および/または機能は、実際には処理システム332、384、394、トランシーバ310、320、350、および360、メモリ構成要素340、386、および396、PRS構成要素342、388、および398などの、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素または構成要素の組合せによって実行されてよい。
【0074】
図4は、本開示の態様による、所与の基地局のPRS送信に対する例示的なPRS構成400の図である。
図4において、時間は左から右に増大して水平に表される。長い各長方形はスロットを表し、短い(影付きの)各長方形はOFDMシンボルを表す。
図4の例では、PRSリソースセット410は、2つのPRSリソース、すなわち、第1のPRSリソース412(
図5では「PRSリソース1」とラベル付けされる)および第2のPRSリソース514(
図5では「PRSリソース2」とラベル付けされる)を含む。基地局は、PRSリソースセット410のPRSリソース412および414においてPRSを送信する。
【0075】
PRSリソースセット410は、2スロットのオケージョン長(N_PRS)、および、たとえば、160スロットすなわち160ミリ秒(ms)(15kHzのサブキャリア間隔の場合)の周期性(T_PRS)を有する。したがって、PRSリソース412と414の両方は、長さでは2つの連続するスロットであり、それぞれのPRSリソースの最初のシンボルがその中に出現するスロットから始めて、T_PRS個のスロットごとに反復する。
図4の例では、PRSリソース412は、2シンボルのシンボル長(N_symb)を有し、PRSリソース414は、4シンボルのシンボル長(N_symb)を有する。PRSリソース412およびPRSリソース414は、同じ基地局の別個のビーム上で送信されてよい。
【0076】
インスタンス420a、420b、および420cとして示される、PRSリソースセット410の各インスタンスは、PRSリソースセットの各PRSリソース412、414に対して長さ「2」(すなわち、N_PRS=2)のオケージョンを含む。PRSリソース412および414は、ミューティングシーケンス周期性T_REPまでT_PRS個のスロットごとに反復される。したがって、インスタンス420a、420b、および420cのうちのどのオケージョンがミュートされる(すなわち、送信されない)のかを示すために、長さT_REPのビットマップが必要とされることになる。
【0077】
一態様では、PRS構成400に対して追加の制約があり得る。たとえば、PRSリソースセット(たとえば、PRSリソースセット410)のすべてのPRSリソース(たとえば、PRSリソース412、414)に対して、基地局は、以下のパラメータ、すなわち、(a)オケージョン長(T_PRS)、(b)シンボルの個数(N_symb)、(c)コムタイプ、および/または(d)帯域幅を、同じとなるように構成することができる。加えて、すべてのPRSリソースセットのすべてのPRSリソースに対して、サブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックスは、1つの基地局にとって、またはすべての基地局にとって、同じとなるように構成され得る。それが1つの基地局用であるのかまたはすべての基地局用であるのかは、第1および/または第2のオプションをサポートするためのUEの能力に依存し得る。
【0078】
図5A~
図5Dは、本開示の態様による例示的なフレーム構造およびフレーム構造内のチャネルを示す図である。
図5Aは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造の一例を示す
図500である。
図5Bは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す
図530である。
図5Cは、本開示の態様による、アップリンクフレーム構造の一例を示す
図550である。
図5Dは、本開示の態様による、アップリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す
図570である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有してよい。
【0079】
LTE、および場合によってはNRは、ダウンリンク上でOFDMを、またアップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRはアップリンク上で同じくOFDMを使用するためのオプションを有する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、通常、トーン、ビンなどとも呼ばれる、複数の(K本の)直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データを用いて変調されてよい。概して、変調シンボルは、OFDMを用いて周波数領域において、またSC-FDMを用いて時間領域において送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定されてよく、サブキャリアの総数(K本)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15キロヘルツ(kHz)であってよく、最小リソース割振り(リソースブロック)は12本のサブキャリア(すなわち、180kHz)であってよい。したがって、公称FFTサイズは、それぞれ、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、128、256、512、1024、または2048に等しくてよい。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分されてよい。たとえば、サブバンドは1.08MHz(すなわち、6個のリソースブロック)をカバーしてよく、それぞれ、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、1、2、4、8、または16個のサブバンドがあり得る。
【0080】
LTEは、単一のヌメロロジー(サブキャリア間隔(SCS)、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは複数のヌメロロジー(μ)をサポートしてよく、たとえば、15kHz(μ=0)、30kHz(μ=1)、60kHz(μ=2)、120kHz(μ=3)、および240kHz(μ=4)、またはそれを超えるサブキャリア間隔が利用可能であってよい。各サブキャリア間隔において、スロット当たり14個のシンボルがある。15kHzのSCS(μ=0)の場合、サブフレーム当たり1つのスロット、すなわち、フレーム当たり10個のスロットがあり、スロット持続時間は1ミリ秒(ms)であり、シンボル持続時間は66.7マイクロ秒(μs)であり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は50である。30kHzのSCS(μ=1)の場合、サブフレーム当たり2つのスロット、すなわち、フレーム当たり20個のスロットがあり、スロット持続時間は0.5msであり、シンボル持続時間は33.3μsであり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は100である。60kHzのSCS(μ=2)の場合、サブフレーム当たり4つのスロット、すなわち、フレーム当たり40個のスロットがあり、スロット持続時間は0.25msであり、シンボル持続時間は16.7μsであり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は200である。120kHzのSCS(μ=3)の場合、サブフレーム当たり8つのスロット、すなわち、フレーム当たり80個のスロットがあり、スロット持続時間は0.125msであり、シンボル持続時間は8.33μsであり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は400である。240kHzのSCS(μ=4)の場合、サブフレーム当たり16個のスロット、すなわち、フレーム当たり160個のスロットがあり、スロット持続時間は0.0625msであり、シンボル持続時間は4.17μsであり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は800である。
【0081】
図5A~
図5Dの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間領域において、10msのフレームは、各々が1msの、サイズが等しい10個のサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。
図5A~
図5Dでは、時間が左から右に増大して時間が水平に(X軸上に)表され、周波数が下から上に高く(または、低く)なって周波数が垂直に(Y軸上に)表される。
【0082】
タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用されてよく、各タイムスロットは、周波数領域において1つまたは複数の時間並行のリソースブロック(RB)(物理RB(PRB)とも呼ばれる)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)にさらに分割される。REは、時間領域において1シンボル長に、また周波数領域において1本のサブキャリアに対応し得る。
図5A~
図5Dのヌメロロジーでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREを得るために、周波数領域において12本の連続するサブキャリアを、かつ時間領域において7個の連続するシンボルを含んでよい。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計で72個のREを得るために、周波数領域において12本の連続するサブキャリアを、かつ時間領域において6個の連続するシンボルを含んでよい。各REによって搬送されるビット数は、変調方式に依存する。
【0083】
REのうちのいくつかは、ダウンリンク基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、PRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSBなどを含んでよい。
図5Aは、PRSを搬送するREの例示的なロケーション(「R」とラベル付けされる)を示す。
【0084】
PRSの送信のために使用されるリソース要素(RE)の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数領域において複数のPRBに、また時間領域においてスロット内の「N個」(1個以上など)の連続するシンボルに広がることができる。時間領域における所与のOFDMシンボルの中で、PRSリソースは周波数領域における連続するPRBを占有する。
【0085】
所与のPRB内でのPRSリソースの送信は、特定のコム(comb)サイズ(「コム密度」とも呼ばれる)を有する。コムサイズ「N」は、PRSリソース構成の各シンボル内のサブキャリア間隔(または、周波数/トーン間隔)を表す。詳細には、コムサイズ「N」の場合、PRSはPRBのシンボルのN本ごとのサブキャリアの中で送信される。たとえば、コム4の場合、PRSリソース構成のシンボルごとに、4本ごとのサブキャリア(サブキャリア0、4、8など)に対応するREが、PRSリソースのPRSを送信するために使用される。現在、DL-PRSに対してコム2、コム4、コム6、およびコム12というコムサイズがサポートされる。
図5Aは、(6個のシンボルに広がる)コム6に対する例示的なPRSリソース構成を示す。すなわち、影付きのRE(「R」とラベル付けされる)のロケーションはコム6 PRSリソース構成を示す。
【0086】
現在、DL-PRSリソースは、周波数領域全体に千鳥状パターンを伴ってスロット内の2、4、6、または12個の連続するシンボルに広がり得る。DL-PRSリソースは、スロットの、上位レイヤが構成した任意のダウンリンクシンボルまたはフレキシブル(FL)シンボルの中に構成され得る。所与のDL-PRSリソースのすべてのREに対して、一定のリソース要素単位エネルギー(EPRE:energy per resource element)があり得る。以下は、2、4、6、および12個のシンボルにわたるコムサイズ2、4、6、および12に対する、シンボルからシンボルまでの周波数オフセットである。2シンボルコム2:{0, 1}、4シンボルコム2:{0, 1, 0, 1}、6シンボルコム2:{0, 1, 0, 1, 0, 1}、12シンボルコム2:{0, 1, 0, 1, 0, 1, 0, 1, 0, 1, 0, 1}、4シンボルコム4:{0, 2, 1, 3}、12シンボルコム4:{0, 2, 1, 3, 0, 2, 1, 3, 0, 2, 1, 3}、6シンボルコム6:{0, 3, 1, 4, 2, 5}、12シンボルコム6:{0, 3, 1, 4, 2, 5, 0, 3, 1, 4, 2, 5}、および12シンボルコム12:{0, 6, 3, 9, 1, 7, 4,10, 2, 8, 5,11}。
【0087】
「PRSリソースセット」とは、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。加えて、PRSリソースセットの中のPRSリソースは、同じTRPに関連付けられる。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(TRP IDによって識別される)特定のTRPに関連付けられる。加えて、PRSリソースセットの中のPRSリソースは、スロットにわたって同じ周期性、共通のミューティングパターン構成、および(「PRS-ResourceRepetitionFactor」などの)同じ反復係数を有する。周期性とは、最初のPRSインスタンスの最初のPRSリソースの最初の反復から、次のPRSインスタンスの同じ最初のPRSリソースの同じ最初の反復までの時間である。周期性は、μ=0、1、2、3であって2^μ*{4、5、8、10、16、20、32、40、64、80、160、320、640、1280、2560、5120、10240}スロットから選択される長さを有してよい。反復係数は、{1、2、4、6、8、16、32}スロットから選択される長さを有してよい。
【0088】
PRSリソースセットの中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビーム(または、ビームID)に関連付けられる(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは異なるビーム上で送信されてよく、したがって、「PRSリソース」または単に「リソース」は「ビーム」と呼ばれることもある。TRP、およびPRSがその上で送信されるビームが、UEに知られているかどうかに対して、このことがいかなる暗示も有しないことに留意されたい。
【0089】
「PRSインスタンス」または「PRSオケージョン」とは、PRSが送信されるものと予想される周期的に反復される時間ウィンドウ(1つまたは複数の連続するスロットのグループなど)の1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位反復」、または単に「オケージョン」、「インスタンス」、もしくは「反復」と呼ばれることもある。
【0090】
「測位周波数レイヤ」(単に「周波数レイヤ」とも呼ばれる)とは、いくつかのパラメータに対して同じ値を有する1つまたは複数のTRPにわたる1つまたは複数のPRSリソースセットの集合である。詳細には、PRSリソースセットの集合は、同じサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス(CP)タイプ(PDSCHに対してサポートされるすべてのヌメロロジーがPRSに対してもサポートされることを意味する)、同じPoint A、同じ値のダウンリンクPRS帯域幅、同じ開始PRB(および、中心周波数)、および同じコムサイズを有する。Point Aパラメータは、パラメータ「ARFCN-ValueNR」(ただし、「ARFCN」は「絶対無線周波数チャネル番号」を表す)の値を取り、送信および受信のために使用される1対の物理無線チャネルを指定する識別子/コードである。ダウンリンクPRS帯域幅は、最小が24個のPRBかつ最大が272個のPRBであって、4つのPRBという粒度を有してよい。現在、4つまでの周波数レイヤが規定されており、周波数レイヤごとにTRP当たり2つまでのPRSリソースセットが構成され得る。
【0091】
周波数レイヤの概念は、いくぶんコンポーネントキャリアおよび帯域幅部分(BWP)の概念のようであるが、データチャネルを送信するためにコンポーネントキャリアおよびBWPが1つの基地局(または、マクロセル基地局およびスモールセル基地局)によって使用されるが、PRSを送信するために周波数レイヤがいくつかの(通常は3つ以上の)基地局によって使用されるという点で異なる。UEは、LTE測位プロトコル(LPP)セッション中などの、UEがその測位能力をネットワークへ送るとき、UEがサポートできる周波数レイヤの数を示してよい。たとえば、UEは、UEが1つの測位周波数レイヤをサポートできるのかまたは4つの測位周波数レイヤをサポートできるのかを示してよい。
【0092】
図5Bは、無線フレームのダウンリンクスロット内の様々なチャネルの一例を示す。NRでは、チャネル帯域幅またはシステム帯域幅は、複数のBWPに分割される。BWPとは、所与のキャリア上の所与のヌメロロジーに対する共通のRBの連続するサブセットから選択される、PRBの連続するセットである。概して、最大4個のBWPがダウンリンクおよびアップリンクの中で指定され得る。すなわち、UEは、ダウンリンク上で4個までのBWPとともに、かつアップリンク上で4個までのBWPとともに構成され得る。1つのBWP(アップリンクまたはダウンリンク)だけが所与の時間においてアクティブであってよく、UEが一度に1つのBWPを介して受信または送信のみができることを意味する。ダウンリンク上で、各BWPの帯域幅はSSBの帯域幅以上であるべきであるが、各BWPはSSBを含んでもまたは含まなくてもよい。
【0093】
図5Bを参照すると、サブフレーム/シンボルタイミングおよび物理レイヤ識別情報を決定するために、UEによって1次同期信号(PSS)が使用される。物理レイヤセル識別情報グループ番号および無線フレームタイミングを決定するために、UEによって2次同期信号(SSS)が使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEはPCIを決定することができる。PCIに基づいて、UEは上述のDL-RSのロケーションを決定することができる。MIBを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、SSB(SS/PBCHとも呼ばれる)を形成するために、PSSおよびSSSとともに論理的にグループ化されてよい。MIBは、ダウンリンクシステム帯域幅の中のRBの数、およびシステムフレーム番号(SFN)を提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータ、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通じて送信されないブロードキャストシステム情報、およびページングメッセージを搬送する。
【0094】
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でダウンリンク制御情報(DCI)を搬送し、各CCEは、(時間領域において複数のシンボルに広がることがある)1つまたは複数のREグループ(REG)バンドルを含み、各REGバンドルは、1つまたは複数のREGを含み、各REGは、周波数領域における12個のリソース要素(1つのリソースブロック)および時間領域における1個のOFDMシンボルに対応する。PDCCH/DCIを搬送するために使用される物理リソースのセットは、NRでは制御リソースセット(コアセット(CORESET))と呼ばれる。NRでは、PDCCHは単一のコアセットに閉じ込められ、それ自体のDMRSとともに送信される。このことは、PDCCHに対してUE固有のビームフォーミングを可能にする。
【0095】
図5Bの例では、BWP当たり1つのコアセットがあり、コアセットは、時間領域における(1つまたは2つのシンボルだけであってもよいが)3つのシンボルに広がる。システム帯域幅全体を占有するLTE制御チャネルとは異なり、NRでは、PDCCHチャネルは周波数領域における特定の領域(すなわち、コアセット)に局所化される。したがって、
図5Bに示すPDCCHの周波数成分は、周波数領域における単一のBWPよりも小さいものとして図示される。図示したコアセットが周波数領域において連続するが、そうである必要がないことに留意されたい。加えて、コアセットは、時間領域において3シンボルよりも小さく広がってよい。
【0096】
PDCCH内のDCIは、それぞれ、アップリンク許可およびダウンリンク許可と呼ばれる、(永続的および非永続的な)アップリンクリソース割振りについての情報、およびUEへ送信されるダウンリンクデータについての記述を搬送する。より詳細には、DCIは、ダウンリンクデータチャネル(たとえば、PDSCH)およびアップリンクデータチャネル(たとえば、PUSCH)のためにスケジュールされるリソースを示す。複数の(たとえば、8個までの)DCIがPDCCHの中に構成され得、これらのDCIは複数のフォーマットのうちの1つを有することができる。たとえば、アップリンクスケジューリングに対して、ダウンリンクスケジューリングに対して、アップリンク送信電力制御(TPC)などに対して、様々なDCIフォーマットがある。異なるDCIペイロードサイズまたはコーディングレートを収容するために、1、2、4、8、または16個のCCEによってPDCCHがトランスポートされ得る。
【0097】
図5Cに示すように、RE(「R」とラベル付けされる)のうちのいくつかは、受信機(たとえば、基地局、別のUEなど)におけるチャネル推定のためのDMRSを搬送する。UEは、追加として、たとえば、スロットの最後のシンボルの中で、SRSを送信し得る。SRSはコム構造を有してよく、UEはコムのうちの1つにおいてSRSを送信し得る。
図5Cの例では、図示のSRSは1つのシンボルにわたるコム2である。SRSは、UEごとのチャネル状態情報(CSI)を取得するために基地局によって使用され得る。CSIは、どのようにRF信号がUEから基地局に伝搬するのかを表し、散乱、フェージング、および距離に伴う電力減衰の、組み合わせられた影響を表す。システムは、リソーススケジューリング、リンク適応、マッシブMIMO、ビーム管理などのためにSRSを使用する。
【0098】
現在、SRSリソースは、コムサイズがコム2、コム4、またはコム8のスロット内の1、2、4、8、または12個の連続するシンボルに広がり得る。以下は、現在サポートされるSRSコムパターンに対する、シンボルからシンボルまでの周波数オフセットである。1シンボルコム2:{0}、2シンボルコム2:{0, 1}、4シンボルコム2:{0, 1, 0, 1}、4シンボルコム4:{0, 2, 1, 3}、8シンボルコム4:{0, 2, 1, 3, 0, 2, 1, 3}、12シンボルコム4:{0, 2, 1, 3, 0, 2, 1, 3, 0, 2, 1, 3}、4シンボルコム8:{0, 4, 2, 6}、8シンボルコム8:{0, 4, 2, 6, 1, 5, 3, 7}、および12シンボルコム8:{0, 4, 2, 6, 1, 5, 3, 7, 0, 4, 2, 6}。
【0099】
SRSの送信のために使用されるリソース要素の集合は「SRSリソース」と呼ばれ、パラメータ「SRS-ResourceId」によって識別され得る。リソース要素の集合は、周波数領域において複数のPRBに、および時間領域においてスロット内のN個の(たとえば、1つまたは複数の)連続するシンボルに、広がることができる。所与のOFDMシンボルの中で、SRSリソースは連続するPRBを占有する。「SRSリソースセット」は、SRS信号の送信のために使用されるSRSリソースのセットであり、SRSリソースセットID(「SRS-ResourceSetId」)によって識別される。
【0100】
概して、UEは、受信基地局(サービング基地局または隣接基地局のいずれか)がUEと基地局との間のチャネル品質を測定することを可能にするために、SRSを送信する。しかしながら、SRSはまた、UL-TDOA、マルチRTT、DL-AoAなどのアップリンク測位プロシージャのためのアップリンク測位基準信号として使用され得る。
【0101】
(単一シンボル/コム2を除いて)SRSリソース内の新たな千鳥状パターン、SRSのための新たなコムタイプ、SRSのための新たなシーケンス、コンポーネントキャリア当たりもっと多数のSRSリソースセット、およびコンポーネントキャリア当たりもっと多数のSRSリソースなどの、SRSの以前の規定を越えるいくつかの拡張が、測位用SRS(「UL-PRS」とも呼ばれる)に対して提案されている。加えて、パラメータ「SpatialRelationInfo」および「PathLossReference」が、隣接TRPからのダウンリンク基準信号またはSSBに基づいて構成されることになる。依然としてさらに、1つのSRSリソースが、アクティブなBWPの外側で送信されてよく、1つのSRSリソースが、複数のコンポーネントキャリアにわたって広がってよい。また、SRSは、RRC接続済み状態において構成されてよく、アクティブなBWP内でしか送信されない場合がある。さらに、周波数ホッピングがなくてよく、反復係数がなくてよく、単一のアンテナポートがあってよく、SRSに対する新たな長さ(たとえば、8および12シンボル)があってよい。また、閉ループ電力制御ではなく開ループ電力制御があってよく、コム8(すなわち、同じシンボルの中で8本のサブキャリアごとにSRSが送信されること)が使用されてよい。最後に、UEは、UL-AoAのために複数のSRSリソースから同じ送信ビームを通じて送信してよい。これらのすべては、RRC上位レイヤシグナリングを通じて構成される(かつ潜在的にトリガされるかまたはMAC制御要素(CE)もしくはDCIを通じてアクティブ化される)、現在のSRSフレームワークに追加される特徴である。
【0102】
図5Dは、本開示の態様による、フレームのアップリンクスロット内の様々なチャネルの一例を示す。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)とも呼ばれるランダムアクセスチャネル(RACH)が、PRACH構成に基づいてフレーム内の1つまたは複数のスロット内にあってよい。PRACHは、スロット内に6個の連続するRBペアを含んでよい。PRACHは、UEが初期システムアクセスを実行するとともにアップリンク同期を達成することを可能にする。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)は、アップリンクシステム帯域幅のエッジ上に配置されてよい。PUCCHは、スケジューリング要求、CSI報告、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、およびHARQ ACK/NACKフィードバックなどの、アップリンク制御情報(UCI)を搬送する。物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)はデータを搬送し、追加として、バッファステータス報告(BSR)、電力ヘッドルーム報告(PHR)、および/またはUCIを搬送するために使用されてよい。
【0103】
「測位基準信号」および「PRS」という用語が、概して、NRおよびLTEシステムにおける測位のために使用される特定の基準信号を指すことに留意されたい。しかしながら、本明細書で使用するとき、「測位基準信号」および「PRS」という用語はまた、限定はしないが、LTEおよびNRにおいて規定されるようなPRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSB、SRS、UL-PRSなどの、測位のために使用され得る任意のタイプの基準信号を指すことがある。加えて、「測位基準信号」および「PRS」という用語は、文脈によって別段に規定されていない限り、ダウンリンク測位基準信号またはアップリンク測位基準信号を指すことがある。PRSのタイプをさらに区別するために必要な場合、ダウンリンク測位基準信号は「DL-PRS」と呼ばれることがあり、アップリンク測位基準信号(たとえば、測位用SRS、PTRS)は「UL-PRS」と呼ばれることがある。加えて、アップリンクとダウンリンクの両方において送信され得る信号(たとえば、DMRS、PTRS)に対して、方向を区別するために「UL」または「DL」が信号にプリペンドされることがある。たとえば、「UL-DMRS」は「DL-DMRS」から区別され得る。
【0104】
図6は、DL-PRSに対する従来の無線リソース制御(RRC)構成を示す。周波数レイヤ600は、サブキャリア間隔(SCS)、「ポイントA」(周波数領域におけるすべてのリソースグリッドにとっての共通の基準点であり、最も低いリソースグリッドの共通リソースブロック0のサブキャリア0の中心であり、キャリアBWの外側にあり得る)、サイクリックプレフィックス(CP)、および開始物理リソースブロック(PRB)に関して規定される。周波数レイヤ600を規定する例示的な情報要素(IE)が以下に示される。
NR-DL-PRS-PositioningFrequencyLayer-r16 ::= SEQUENCE {
dl-PRS-SubcarrierSpacing-r16 ENUMERATED {kHz15, kHz30, kHz60, kHz120, …},
dl-PRS-ResourceBandwidth-r16 INTEGER (1..63),
dl-PRS-StartPRB-r16 INTEGER (0..2176),
dl-PRS-PointA-r16 ARFCN-ValueNR-r15,
dl-PRS-CombSizeN-r16 ENUMERATED {n2, n4, n6, n12, …},
dl-PRS-CyclicPrefix-r16 ENUMERATED {normal, extended, …},
...
}
【0105】
PRSリソースセット602は、PRSブロックの時間および周波数を概略的に割り振り、シンボルではなくスロットに関して規定され、期間、反復係数、リソースギャップ、ミューティング、オフセット、および他のパラメータを含む。PRSリソースセット602を規定する例示的なIEが以下に示される。
NR-DL-PRS-ResourceSet-r16 ::= SEQUENCE {
nr-DL-PRS-ResourceSetID-r16 NR-DL-PRS-ResoureSetID-r16,
dl-PRS-Periodicity-and-ResourceSetSlotOffset-r16 NR-DL-PRS-Periodicity-and-ResourceSetSlotOffset-r16,
dl-PRS-ResourceRepetitionFactor-r16 ENUMERATED {n2, n4, n6, n8, n16, n32, …} OPTIONAL,
dl-PRS-ResourceTimeGap-r16 ENUMERATED {s1, s2, s4, s8, s16, s32, …} OPTIONAL,
dl-PRS-NumSymbols-r16 ENUMERATED {n2, n4, n6, n12, …},
dl-PRS-MutingOption1-r16 DL-PRS-MutingOption1-r16 OPTIONAL,
dl-PRS-MutingOption2-r16 DL-PRS-MutingOption2-r16 OPTIONAL,
dl-PRS-ResourcePower-r16 INTEGER (-60..50),
dl-PRS-ResourceList-r16 SEQUENCE (SIZE (1..nrMaxResourcesPerSet-r16)) OF NL-DL-PRS-Resource-r16,
...
}
【0106】
PRSリソース604は、シンボルオフセット、リソース要素オフセット、擬似コロケーション(QCL)などのパラメータを使用して、スロットおよびシンボルに関して規定される。PRSリソース604を規定する例示的なIEが以下に示される。
NR-DL-PRS-Resource-r16 ::= SEQUENCE {
nr-DL-PRS-ResourceID-r16 NR-DL-PRS-ResoureID-r16,
dl-PRS-SequenceID-r16 INTEGER (0..4095),
dl-PRS-CombSizeN-AndReOffset-r16 CHOICE {
n2-r16 INTEGER (0..1),
n4-r16 INTEGER (0..3),
n6-r16 INTEGER (0..5),
n12-r16 INTEGER (0..11),
...
}.
dl-PRS-ResourceSlotOffset-r16 INTEGER (0..nrMaxResourceOffsetValue-1-r16),
dl-PRS-ResourceSymbolOffset-r16 INTEGER (0..12),
dl-PRS-QCL-Info-r16 DL-PRS-QCL-Info-r6 OPTIONAL,
...
}
【0107】
図7Aおよび
図7Bは、PRSバンドスティッチングの2つの形式を示す。PRSバンドスティッチングは、異なる周波数帯域からのPRS信号を使用してPRSに基づく測位測定の品質を改善するという概念である。
図7Aは、PRS信号のSINRを改善できる時間領域コーミング(combing)を示す。
図7Bは、PRS測定の時間分解能を改善できる周波数領域スティッチングを示す。
図7Aでは、デフォルトは2つのOFDMシンボルにわたる400MHzを使用するが、時間領域コーミングは、代わりに2つのOFDMシンボルにわたる100MHz*4を使用し、そのことは約6dBの利得をもたらす。
図7Bでは、2つのOFDMシンボル*4にわたる100MHzを使用することは、2つのシンボルにわたる400MHzと等価であり、そのことは、到達時間(ToA)推定の4倍細かい時間分解能をもたらす。
【0108】
しかしながら、現在の無線リソース制御(RRC)構成規格は、帯域スティッチング構成を完全にサポートするとは限らない。したがって、この技術的欠陥に対処するために、本開示はPRSスティッチング用のRRC構成を提供する。
【0109】
1つの解決策では、PRSスティッチング構成を規定するために新たなIEが使用され、異なるPRSリソースが一緒にスティッチされてSINR、時間分解能、またはその両方を改善する。この手法はまた、本明細書では「PRSスティッチ列挙」を使用することとして言及され、PRSスティッチ列挙などを使用して一緒にスティッチされるPRSリソースは、本明細書では総称して「合成PRS」または「合成PRSブロック」と呼ばれることがある。
【0110】
別の解決策では、PRSブロックベースのスティッチング手法が使用され、PRSリソースは、周波数および/または時間にわたって反復するPRSブロックのパターンとして構成され得る。この解決策は、異なる周波数、時間、またはその両方において同じPRSリソースを反復することによって、改善されたSINR、タイミング分解能、またはその両方の同じ結果を達成する。この手法はまた、異なる帯域幅または帯域幅部分にわたってPRSリソースが複数のシンボルを占有できるPRS構成を規定するので、本明細書では「統合PRS」または「統合PRSブロック」を規定することとして言及される。PRSリソースは、同じ統合PRSリソース規定のすべての部分であるので集合と見なされる(たとえば、それらは暗示的に一緒にスティッチされる)。統合PRSブロックはまた、単一のPRSブロックの反復ではなく異なるPRSブロックの列挙であり得る。統合は複数のレベルを有することができ、たとえば、統合PRSブロックが一緒に統合されることが可能であり、たとえば、統合の列挙、列挙の統合、統合の統合、および列挙の列挙も、本開示によって企図される。
【0111】
これら2つの解決策の各々が、ここで順に説明される。「合成」および「統合」という用語が便宜上の用語にすぎず(すなわち、本明細書で説明する2つの手法を区別するために使用される)、限定的でないことに留意されたい。両方の手法は、PRSブロックの従来の概念をその現在の規定を越えて拡張するエンティティを作成し、そのように作成されたエンティティは、合成であるもの、統合であるものなどとして説明され得る。
【0112】
PRSスティッチ列挙/合成PRS
PRSスティッチ列挙手法では、どのPRSリソースが一緒にスティッチされることになるのかを示すために、本明細書で関連付けフィールド(AF:association field)と呼ばれる新たな構成体が使用される。いくつかの態様では、PRSスティッチ列挙は、ロケーション管理機能(LMF)などの測位サーバによって構成される。いくつかの態様では、AFは新たなIEであり得る。
【0113】
PRSリソースの識別。最終的に、PRSリソースは一緒にスティッチされるが、それらのリソースが明確に識別され得るいくつかのやり方がある。たとえば、各PRSリソースはPRSリソースセットの一部であり、各PRSリソースセットは周波数レイヤ(FL)の一部である。したがって、個々のPRSリソースは、FL識別子(FL_ID)、PRSリソースセットID(RSET_ID)、およびPRSリソースID(PR_ID)を指定することによって識別され得る。したがって、PRSリソースは、FL_ID、RSET_ID、およびPR_IDを含むタプルによって識別されてよい。例示の目的のために、この階層的な関係を示すために表記法「FL_ID::RSET_ID::PR_ID」が使用される。
【0114】
いくつかの態様では、FL_ID、RSET_ID、およびPR_IDを使用する完全な記述を必要とせずにPRSリソースの明確な識別を可能にする、いくつかの命名規約が課されてよい。たとえば、すべてのFLにわたってPRSリソースセットが固有に命名される(すなわち、あるFLの中のPRSリソースセットが、いかなる他のFLの中のPRSリソースセットとも同じIDを有しない)場合、PRSリソースは、RSET_IDおよびPR_IDのみを使用して識別されてよく、FL_IDは必要とされない。したがって、いくつかの態様では、PRSリソースセットはすべてのFLにわたって固有に命名される。同様に、すべてのPRSリソースセットにわたってPRSリソースが固有に命名される(すなわち、あるPRSリソースセットの中のPRSリソースが、いかなる他のFLの中のいかなる他のPRSリソースセットの中のPRSリソースとも同じIDを有しない)場合、PRSリソースは、PR_IDのみを使用して識別されてよく、FL_IDおよびRSET_IDは必要とされない。したがって、いくつかの態様では、PRSリソースはすべてのFLの中のすべてのPRSリソースセットにわたって固有に命名される。
【0115】
単一のTRPによって(または、同じセルから)送信されるPRSリソースにPRSスティッチングが適用されるので、PRSリソースセットに対する他のオプションが、PRS、ポート、およびセルIDを含むことに留意されたい。たとえば、PRSリソースは、以下のもの、すなわち、FL、PRSリソースセット、TRP、ポート、およびセルIDの組合せを介して識別されてよい。したがって、いくつかの態様では、限定はしないが、{FL+PRSリソース}、{FL+TRP}、{FL+セルID}、{セルID+PRSリソース}などを含む、他のタプルが使用されてよい。
【0116】
PRSリソースの関連付け。AFは、1つのレベルとの関連付けを指定することができる。たとえば、AFは、2つ以上の周波数レイヤ(FL)を互いに、2つ以上のリソースセットを互いに、2つ以上のリソースを互いに、またはそれらの組合せを関連付けることができる。以下の例は例示的であり限定的ではない。
・{FL1, FL2}。この例は、周波数レイヤ1と周波数レイヤ2とを関連付ける。以下でより詳細に説明するように、実装形態に応じて、この関連付けは、両方の周波数レイヤ内のすべてのPRSリソースセットの中のすべてのPRSリソースが、大きいグループの中で一緒に関連付けられ得ることを推定してよく、またはFL1の中のPRSリソースおよび/もしくはPRSリソースセットが、同じIDを有するFL2の中のPRSリソースおよび/もしくはPRSリソースセットのみに関連付けられることを推定してよい。
・{FL1::RSET1, FL2::RSET2}。この例は、周波数レイヤ1の中のPRSリソースセット1を周波数レイヤ2の中のPRSリソースセット2に関連付ける。ここで、同じく、実装形態に応じて、関連付けは、FL1::RSET1の中およびFL2::RSET2の中のすべてのPRSリソースが、大きいグループの中で一緒に関連付けられることを推定してよく、またはFL1::RSET1の中のPRSリソースが、同じPRSリソースIDを有するFL2::RSET2の中のPRSリソースのみに関連付けられることを推定してよい。
・{FL1::RSET1, FL2::RSET1}。この例は、周波数レイヤ1の中のPRSリソースセット1を周波数レイヤ2の中のPRSリソースセット1に関連付ける。この例は、PRSリソースセットが同じ名称を有してよいが異なる周波数レイヤの中にあるという論点を示す。
・{FL1::RSET1::PR1, FL2::RSET2::PR2}。この例は、周波数レイヤ1の中のPRSリソースセット1の中のPRSリソース1を周波数レイヤ2の中のPRSリソースセット2の中のPRSリソース2に関連付ける。
・{FL1::RSET1::PR1, FL2::RSET1::PR1}。この例は、周波数レイヤ1の中のPRSリソースセット1の中のPRSリソース1を、同じ名称が付けられたPRSリソースセットの、ただし、周波数レイヤ2の中の、同じ名称が付けられたPRSリソースに関連付ける。
・{FL1::RSET1::PR1, FL2::RSET3}。この例は、周波数レイヤ1の中の単一のPRSリソースを周波数レイヤ2の中のPRSリソースセットに関連付ける。これは、関連付けが対称である必要がないという論点を示す。たとえば、この関連付けは、FL2::RSET3の中のPRSリソースの全部および単一のPRSリソースFL1::RSET1::PR1というメンバーを含む、関連付けグループを作成する。
・{FL1::RSET1, FL1::RSET2}。この例は、周波数レイヤ1の中のPRSリソースセット1を同じ周波数レイヤの中のPRSリソースセット2に関連付ける。実装形態に応じて、関連付けは、FL1::RSET1の中およびFL1::RSET2の中のすべてのPRSリソースが、大きいグループの中で一緒に関連付けられることを推定してよく、またはFL1::RSET1の中のPRSリソースが、同じPRSリソースIDを有するFL1::RSET2の中のPRSリソースのみに関連付けられることを推定してよい。この例は、関連付けが単一の周波数レイヤ内にあり得るという論点を示す。
関連付けが、上記に示したものなどの関連付けのリストを含むことができることに、留意されたい。1つの具体例では、AFは、以下に示すようなタプルのリストを含む場合がある。
{
{FL1::RSET1::PR1, FL2::RSET2::PR2},
{FL1::RSET1::PR5, FL2::RSET2::PR10},
{FL1::RSET2::PR9, FL2::RSET1::PR1},
{FL3, FL4},
{FL1::RSET3, FL3::RSET2},
...
}
...以下同様。PRSスティッチングの具体例が、ここで、より詳細に説明される。
【0117】
図8は、複数のFLが一緒にスティッチされる、本開示のいくつかの態様によるPRSスティッチングを示す。
図8では、PRSスティッチ列挙は、FL1、FL2、およびFL3がすべて一緒にスティッチされることを示す。したがって、AFは、{FL1, FL2, FL3}としてこの関係を示すことができる。各FLは対応するPRSリソースセットを有し、FL1はPRSセット1を含み、FL2はPRSセット2を含み、FL3はPRSセット3を含み、各PRSセットは、時間対周波数行列の中で塗りつぶされたボックスとして図示される、特定のPRSリソースを含む。一緒にスティッチされているPRSリソースが複数の周波数レイヤに及ぶので、このことは周波数領域スティッチングの一例である。
【0118】
いくつかの態様では、FL1の中のすべてのPRSリソースセットの中のすべてのPRSリソースが、FL2の中のすべてのPRSリソースセットの中のすべてのPRSリソースに関連付けられることが、想定されてよい。
図8に示す例では、すべてのFLの中のPRSリソースセットのすべての中のPRSリソースのすべてが互いに関連付けられる。
【0119】
命名規約が、複数のFLによるRSET_IDの再使用を可能にし、かつ/または複数のPRSリソースセットにわたるPR_IDの再使用を可能にする、他の態様では、このことはまた、PRSリソースの識別を簡略化し得る。たとえば、FL1およびFL2が、同じRSET_IDを有するPRSリソースセットを含む場合、いくつかの態様では、両方のFLの中の同じRSET_IDを有するPRSリソースセットは、互いに関連付けられるものと推定されてよいが(FLのみを指定するための関連付けを可能にする)、両方のFLの中の同じRSET_IDを有しないPRSリソースセットは、互いに関連付けられない。同じRSET_IDを有するPRSリソースセットが、同じPR_IDを有するPRSリソースを含む、いくつかの態様では、両方のPRSリソースセットの中の同じPR_IDを有するPRSリソースは、互いに関連付けられるものと推定されてよいが(RSET_IDのみを指定するための関連付けを可能にする)、両方のPRSリソースセットの中の同じPR_IDを有しないPRSリソースは、互いに関連付けられない。
【0120】
図9は、FLレベル900において、PRSリソースセットレベル902において、またPRSリソースレベル904において、PRSリソースが一緒にスティッチされる、本開示のいくつかの態様によるPRSスティッチングを示す。たとえば、関連付け900は{FL1, FL2}として指定されてよく、関連付け902は{FL1::Set1, FL2::set2}として指定されてよく、関連付け904は{FL1::Set1::PRS10, FL2::Set2::PRS12}として指定されてよい。FL2の中PRSリソースセットがFL1の中のPRSリソースセットと同じRSET_IDを有したシナリオでは、その推定が両方のFLにとってRSET_IDが同じであるということであるので、関連付け904はまた、{FL1::PRS10, FL2::PRS12}として指定される場合がある。
【0121】
AFはまた、複数のレベルにわたる関連付けを指定することができる。たとえば、互いに関連付けられたエンティティのペアごとに、そのペアの各メンバーは、異なるレベルの粒度で指定されてよい。たとえば、いくつかの態様では、あるFLが、別のFLに(たとえば、他のFL内のすべてのPRSリソースセット内のすべてのPRSリソースに)、他のFLの特定のPRSリソースセットに、または他のFLの特定のリソースセット内の特定のPRSリソースに、関連付けられてよい。同様に、いくつかの態様では、あるFLの中のPRSリソースセットは、別のFLの中のすべてのPRSリソースセットに、(たとえば、明示的には、AFの中の1つもしくは複数のRSET_IDを指定することによって、または暗黙的には、同じRSET_IDを有するPRSリソースセットのみを関連付けることによって)他のFLの中の特定のPRSリソースセットに、または他のFLの特定のリソースセット内の特定のPRSリソースに、関連付けられてよい。同様に、いくつかの態様では、特定のFLの中の特定のPRSリソースセットの中の特定のPRSリソースが、別のFLに、他のFL内の特定のPRSリソースセットに、または他のFL内の特定のPRSリソースセット内の特定のPRSリソースに、関連付けられてよい。いくつかの態様では、上記の技法のうちの2つ以上の組合せを使用して、PRSリソースが一緒にスティッチされてよい。
【0122】
AF実装形態。AFは、いくつかのやり方で実施され得る。たとえば、AFは、たとえば、複数のFLを互いに関連付けるための、周波数レイヤ(FL)の規定の一部、たとえば、複数のPRSリソースセットを互いに関連付けるための、PRSリソースセット規定の一部、たとえば、複数のPRSリソースを互いに関連付けるための、PRSリソース規定の一部、またはそれらの組合せであり得る。別の態様では、FL、PRSリソースセット、およびPRSリソースの規定とは別個のデータ構成体が、スティッチングを規定するために使用される。
【0123】
DL-PRSに対して上記で説明した概念。
【0124】
ブロックベース/統合PRS
図10Aおよび
図10Bは、従来のネットワークのいくつかの限定を示す。
図10Aは、現在サポートされるFLの最大数が4個であるという論点を示す。この制約は、帯域スティッチングのどのくらいの利点を限定する。その限定を克服し得る1つの手法、すなわち、それらが経時的に動的に変化するような方法でPRSリソースセットを規定するための能力が、
図10Bに示される。
【0125】
PRSブロックベースの手法では、PRSリソースは、統合PRSを作成するように組み合わせられ得るPRSブロックのパターンに構成され得る。「PRSブロック」の概念は、複数のPRSリソースセットが固定の帯域幅に及ぶ場合として考慮に入れられ得る。PRS統合は、同じ送信受信ポイント(TRP)またはポートを用いてPRSブロックが送信されるときに起こる場合があり、その場合、複数のFLにわたる複数のPRSブロックを規定することは効率的でない場合があり、FLレベル、PRSリソースセットレベル、またはPRSリソースレベルにおいてPRSブロックのパラメータを規定することは、特にバンド内スティッチングにとって、いくつかの利点をもたらす。
【0126】
図11A~
図11Fは、本開示のいくつかの態様による統合PRSブロックを示す。いくつかの態様では、統合PRSブロックは、複数のPRSリソースセット(または、同じPRSリソースセットの複数のインスタンス)の、時間および周波数領域におけるロケーションを特徴づける、新たなパラメータを使用して規定されてよい。統合PRSブロックはRRCを使用して構成されてよい。以下で説明する例示的な統合PRSブロック規定は例示的であり限定的ではない。
【0127】
図11Aに示すように、統合PRSブロックは、時間、周波数、またはその両方において千鳥状に配置された、単一のPRSブロックの複数のインスタンスを備えてよい。いくつかの態様では、統合PRSブロックは、PRSブロックの個数、PRSブロック周波数帯域幅(F)、ブロック継続時間(T)、リソース要素または物理リソースブロックの中の連続するPRSの間の周波数オフセット(このオフセットは0であり得る)、PRSラップアラウンド(wrap-around)が許容されるか否かを示すためのフラグ、スロットまたはシンボルに関するPRSブロックごとの時間オフセット(このオフセットは0であり得る)などの、パラメータを使用して規定される。他の態様では、パラメータは、所定の千鳥状パターンまたはカスタマイズされたシーケンスを有する(たとえば、PRSコムと類似の)汎用PRSブロックコムパターン、ならびに各下位列挙が1つのPRSブロックの周波数および時間パターン(ブロックBW、時間オフセット、開始PRBなど)を規定する下位列挙の列挙を含む。いくつかの態様では、PRSブロックIDが指定されてよい。
【0128】
図11Bに示すように、パラメータは、PRSブロックの間の周波数ギャップを含んでよい。
図11Bの左側の例では、周波数ギャップが正であり、周波数領域において重複しない、時間領域における連続するPRSブロックが得られる。
図11Bの右側の例では、周波数ギャップは負であり、周波数領域において重複する、時間領域における連続するPRSブロックが得られる。
【0129】
図11Cに示すように、統合PRSブロックは、開始時間(T0)、継続時間(T)、開始周波数(F0)、周波数帯域幅(F)を有するPRSブロックインスタンスにプラスして、PRSブロックのあるインスタンス化とPRSブロックの後続のインスタンス化との間のタイミングオフセット(Toffset)および周波数オフセット(Foffset)を規定する追加のパラメータを規定する、PRSブロックパターンとして規定され得る。
図11Cに示す例では、次のPRSブロックインスタンスの開始時間(T0')はT0+Toffsetとして計算することができ、次のPRSブロックインスタンスの開始周波数(F0')はF0+Foffsetとして計算することができる。合成帯域幅(SBW)内でのラッピングが許容される場合、計算は((F0+Foffset) mod SBW)+SBWの最低周波数であることになる。同様に、開始時間T0''=T0'+Toffsetおよび開始周波数F0''=F0'+Toffsetである(許容される場合、SBW内でのラッピングに調整される)。例示的な統合PRSブロック規定が以下に示される。
{
PRS Block (T0, F0, T, F);
Toffset;
Foffset;
Count;
Wraparound
}
【0130】
図11Dに示すように、統合PRSブロックは、時間および周波数領域での異なるロケーションにおけるPRSブロックのセットとして規定され得る。
図11Dに示す例では、異なるPRSブロックの各々は、異なる継続時間および周波数帯域幅(すなわち、
図11Dでは、T≠T'≠T''かつF≠F'≠F'')を有するが、他の態様では、異なるPRSブロックは、TおよびFに対して同じ値を有してよい(すなわち、T=T'=T''かつF=F'=F'')。
図11Dに示す例では、統合PRSブロック規定は、以下に示すものなどの統合PRSブロック規定を有する場合がある。
{
PRS Block1 (T0, F0, T, F);
PRS Block2 (T0', F0', T', F');
PRS Block3 (T0'', F0'', T'', F'')
}
ラップアラウンドオプションは、サポートされる場合、一般に、たとえば、統合の中のすべてのPRSブロックに適用される1つのフラグを使用して指定されてよく、または各PRSブロック規定が、それ自体のフラグを有してもよい。
【0131】
図11Eに示すように、統合PRSブロックは、PRSブロックパターンのセットとして規定され得る。例示的な統合PRSブロック規定が以下に示される。
{
{Set1 = PRS Block (T0, F0, T, F), Toffset, Foffset, Count};
{Set2 = PRS Block (T0', F0', T', F'), Toffset', Foffset', Count'};
{Set3 = PRS Block (T0'', F0'', T'', F''), Toffset'', Foffset'', Count''}
}
ラップアラウンドオプションは、サポートされる場合、一般に、たとえば、統合の中のすべてのPRSブロックに適用される1つのフラグを使用して指定されてよく、または各PRSブロック規定が、それ自体のフラグを有してもよい。
図11Eの中のPRSブロックのパターンはまた、単一のPRSパターンの反復として規定され得る。この統合PRSブロック規定の一例が以下に示される。
{
{Set1 = PRS Block (T0, F0, T, F), Toffset, Foffset, Count};
SetFoffset;
SetToffset;
SetCount
}
図11Eに示す例では、SetFoffsetは非0値であり、SetToffsetは0であり、SetCount=3であり、ラップアラウンドが有効化される。この形式の統合PRSブロック規定を使用すると、Set2はSet1のまさに第2のインスタンス化であるが周波数F0+SetFoffsetにおいて開始し、Set3はSet1の第3のインスタンス化であるが周波数F0+2*SetFoffsetにおいて開始する。
【0132】
いくつかの態様では、異なるレイヤにとっての開始周波数および時間値を規定するために追加のパラメータが使用され得る。いくつかの態様では、これらの追加のパラメータは周波数レイヤ自体の一部であってよい。他の態様では、これらの追加の周波数および時間パラメータは、PRSリソースセット規定の一部であってよい。いくつかの態様では、これらの追加の周波数パラメータは、PRSリソース規定の一部であってよい。
【0133】
FL規定における追加のパラメータに関して、すべてのPRSブロックにわたって均一なPRSパターンがある、いくつかの態様では、開始周波数および時間値は、PRSリソースを完全に記述するのに十分である。すべてのPRSブロックにわたって均一なPRSパターンがない場合、PRSリソースセットおよびPRSリソース規定は、特定のPRSリソースを識別するための追加の情報を含むべきである。PRSリソースセットおよびPRSリソース規定は、余分なフレキシビリティのために、いずれにしろこれらの規定を含んでよい。たとえば、FL規定が追加の周波数パラメータしか含まない場合、PRSリソースセット内のミューティングパターンおよび反復、PRSリソース規定内のリソース要素時間オフセット、またはその両方を調整することによって、PRS構成は、千鳥状に配置されたPRSブロックを経時的に作成することができる。
【0134】
PRSリソースセット規定における追加のパラメータに関して、いくつかの態様では、時間および周波数スティッチングパラメータは1つのTRPに対して規定される。いくつかの態様では、パラメータはすべてのPRSブロックに適用される。代替として、追加のパラメータが適用されるべきPRSブロックが指定されなければならない。
【0135】
代替として、各FLは、同じTRPを伴うPRSリソースセットにプラスして、PRBブロックパターン、またはPRSブロックの列挙を指定することができる。いくつかの態様では、PRSブロックパターンは、周波数オフセット、時間オフセット、ブロック帯域幅、周波数ギャップ、ラップアラウンドフラグなどを指定する。いくつかの態様では、PRSブロックは、規則的なパターンと不規則なパターンの両方に対して、PRSブロックID、PRS帯域幅、および開始PRBまたは時間オフセットを指定する。
【0136】
PRSリソース規定における追加のパラメータに関して、いくつかの態様では、時間領域規定は現在の仕様によってサポートされ、FLまたはPRSリソースセット規定に対して修正が必要とされず、代わりにスティッチングのために関連付けフィールドが必要とされる。たとえば、コム2 PRSの場合、スティッチングを伴わないと2つのPRSリソースだけが規定される必要があり得るが、スティッチングのために、最大8つのPRSリソースが規定される必要があり、そのうちの4つが一緒にスティッチされる。
【0137】
代替として、たとえば、スティッチングのために他のPRSリソースを含むAFと一緒にPRSブロック帯域幅および開始PRBを指定することによって、各FLは、同じTRPを伴うPRSリソースセットにプラスしてPRSリソースのセットを指定することができる。
【0138】
図12は、本開示のいくつかの態様による、合成測位リソースを規定するためのRRC構成に関連する例示的なプロセス1200のフローチャートである。いくつかの実装形態では、
図12の1つまたは複数のプロセスブロックは、ユーザ機器(UE)(たとえば、ユーザ機器(UE)104)によって実行され得る。いくつかの実装形態では、
図12の1つまたは複数のプロセスブロックは、ユーザ機器(UE)とは別個であるかまたはユーザ機器(UE)を含む、別のデバイスまたはデバイスのグループによって実行され得る。追加または代替として、
図12の1つまたは複数のプロセスブロックは、処理システム332、メモリ340、WWANトランシーバ310、短距離ワイヤレストランシーバ320、SPS受信機330、またはユーザインターフェース346などの、デバイス302の1つまたは複数の構成要素によって実行され得る。
【0139】
図12に示すように、プロセス1200は、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定するRRC構成を受信することを含んでよく、複数の測位リソースは、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備える(ブロック1210)。たとえば、UEは、上記で説明したように、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成を受信してよく、複数の測位リソースは、複数のFLもしくはBWPの各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備える。
【0140】
図12にさらに示すように、プロセス1200は、合成測位リソースを使用して測位測定を実行することを含んでよい(ブロック1220)。たとえば、UEは、RRC構成に従って合成測位リソース内で1つまたは複数の参照信号を受信してよく、1つまたは複数の参照信号の測定を実行してよい。
【0141】
図12にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス1200は、測位測定の結果を報告することを含んでよい(随意のブロック1230)。たとえば、UEは、上記で説明したように、測位測定の結果を報告してよい。UE支援型測位の場合、測位測定の結果は測定値を備えてよく、UEベース測位の場合、測位測定の結果は、測定値に基づく位置推定値を備えてよい。
【0142】
プロセス1200は、以下で、および/または本明細書における他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでよい。
【0143】
いくつかの態様では、RRC構成は、合成測位リソースを形成するために複数の測位リソースを一緒に関連付ける情報要素(IE)を備える。いくつかの態様では、RRC構成は、合成測位リソースを形成するために複数の測位リソースを一緒に関連付ける複数のパラメータを備え、複数のパラメータは、1つまたは複数の情報要素(IE)を占有する。いくつかの態様では、1つまたは複数のIEは、FLもしくはBWPを規定するIE、測位リソースセットを規定するIE、測位リソースを規定するIE、またはそれらの組合せを備える。
【0144】
いくつかの態様では、各測位リソースが占有するFLもしくはBWPの識別子によって、各測位リソースがそのメンバーである測位リソースセットの識別子によって、測位リソースの識別子によって、測位リソースを送信する送信受信ポイント(TRP)もしくはセルの識別子によって、またはそれらの組合せで、各測位リソースが識別される。いくつかの態様では、合成測位リソースは、それ自体の測位リソース識別子に関連付けられる。いくつかの態様では、各測位リソースは、ダウンリンク(DL)測位参照信号(PRS)またはアップリンク(UL)サウンディング参照信号(SRS)を備える。
【0145】
いくつかの態様では、RRCは測位サーバから受信される。いくつかの態様では、測位サーバは、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。いくつかの態様では、RRCはサービング基地局から受信される。
【0146】
いくつかの態様では、FLまたはBWPのセット内の測位リソースセットの間で、各測位リソースセットが固有の測位リソースセットIDを有するか、各測位リソースが固有の測位リソースIDを有するか、またはそれらの組合せである。
【0147】
いくつかの態様では、RRC構成は、FLまたはBWPのセットを互いに関連付ける。いくつかの態様では、FLもしくはBWPのセット内のすべての測位リソースセットが互いに関連付けられるか、FLもしくはBWP内のすべての測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである。いくつかの態様では、FLまたはBWPのセット内の測位リソースセットの間で、同じ測位リソースセットIDを有する測位リソースセットだけが互いに関連付けられるか、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである。いくつかの態様では、それに対して同じ測位リソースセットIDを有する別の測位リソースセットがない測位リソースセットが互いに関連付けられるか、それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである。
【0148】
いくつかの態様では、RRC構成は、測位リソースセットのセットを互いに関連付ける。いくつかの態様では、測位リソースセットのセット内のすべての測位リソースは互いに関連付けられる。いくつかの態様では、測位リソースセットのセットの間で、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられる。いくつかの態様では、それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースは互いに関連付けられる。
【0149】
いくつかの態様では、RRC構成は、測位リソースのセットを互いに関連付ける。いくつかの態様では、RRC構成は、別のFLまたはBWPにFLまたはBWPを関連付けるか、別のFLまたはBWPの中の測位リソースセットにFLまたはBWPを関連付けるか、同じFLもしくはBWPの中の、または異なるFLもしくはBWPの中の、別の測位リソースセットの中の測位リソースに、FLまたはBWPを関連付けるか、あるいはそれらの組合せである。
【0150】
図12はプロセス1200の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1200は、
図12に示すブロック以外の、追加のブロック、もっと少数のブロック、異なるブロック、または異なって構成されたブロックを含んでよい。追加または代替として、プロセス1200のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてよい。
【0151】
図13は、本開示のいくつかの態様による、統合測位リソースを規定するための測位リソース構成に関連する例示的なプロセス1300のフローチャートである。いくつかの実装形態では、
図13の1つまたは複数のプロセスブロックは、ユーザ機器(UE)(たとえば、ユーザ機器(UE)104)によって実行され得る。いくつかの実装形態では、
図12の1つまたは複数のプロセスブロックは、ユーザ機器(UE)とは別個であるかまたはユーザ機器(UE)を含む、別のデバイスまたはデバイスのグループによって実行され得る。追加または代替として、
図13の1つまたは複数のプロセスブロックは、処理システム332、メモリ340、WWANトランシーバ310、短距離ワイヤレストランシーバ320、SPS受信機330、またはユーザインターフェース346などの、デバイス302の1つまたは複数の構成要素によって実行され得る。
【0152】
図13に示すように、プロセス1300は、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を受信することを含んでよい(ブロック1310)。たとえば、UEは、上記で説明したように、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を受信してよい。
【0153】
図13にさらに示すように、プロセス1300は、統合測位リソースを使用して測位測定を実行することを含んでよい(ブロック1320)。たとえば、UEは、測位リソース構成に従って統合測位リソース内で1つまたは複数の参照信号を受信してよく、1つまたは複数の参照信号の測定を実行してよい。
【0154】
図13にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス1300は、測位測定の結果を報告することを含んでよい(随意のブロック1330)。たとえば、UEは、上記で説明したように、測位測定の結果を報告してよい。UE支援型測位の場合、測位測定の結果は測定値を備えてよく、UEベース測位の場合、測位測定の結果は、測定値に基づく位置推定値を備えてよい。
【0155】
プロセス1300は、以下で、および/または本明細書における他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでよい。
【0156】
いくつかの態様では、測位リソース構成は、統合測位リソースを形成するために複数の測位リソースを一緒に関連付ける情報要素(IE)を備える。
【0157】
いくつかの態様では、測位リソース構成は測位リソースブロックの列挙を備え、各測位リソースブロックは、時間領域においてまたは周波数領域において指定の位置を有する。
【0158】
いくつかの態様では、測位リソース構成は、測位リソースブロック、測位リソースブロックが反復される回数、および測位リソースブロックの反復ごとに、時間領域におけるオフセット、周波数領域におけるオフセット、またはその両方を規定するパラメータを備える。いくつかの態様では、測位リソース構成は、各測位リソースブロックの帯域幅、測位リソースブロックの反復の間の周波数ギャップ、測位リソースブロックの反復の間の時間ギャップ、または測位リソースブロックコムパターンを規定するパラメータをさらに備える。いくつかの態様では、測位リソース構成は、統合測位リソースの帯域幅を規定するパラメータをさらに備える。いくつかの態様では、測位リソース構成は、統合測位リソースの帯域幅の末尾を越えて延在する測位リソースブロックが統合測位リソースの帯域幅の冒頭からラップアラウンドされるか否かを示すための、ラップアラウンドフラグをさらに備える。いくつかの態様では、統合測位リソースは、それ自体の測位リソース識別子に関連付けられる。
【0159】
いくつかの態様では、各測位リソースブロックは、ダウンリンク(DL)測位参照信号(PRS)ブロックまたはアップリンク(UL)サウンディング参照信号(SRS)ブロックを備える。いくつかの態様では、測位リソース構成は測位サーバから受信される。いくつかの態様では、測位サーバは、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。いくつかの態様では、測位リソース構成はサービング基地局から受信される。
【0160】
図13はプロセス1300の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1300は、
図13に示すブロック以外の、追加のブロック、もっと少数のブロック、異なるブロック、または異なって構成されたブロックを含んでよい。追加または代替として、プロセス1300のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてよい。
【0161】
図14は、本開示のいくつかの態様による、合成測位リソースを規定するためのRRC構成に関連する例示的なプロセス1400のフローチャートである。いくつかの実装形態では、
図14の1つまたは複数のプロセスブロックは、基地局(たとえば、基地局102)によって実行され得る。いくつかの実装形態では、
図14の1つまたは複数のプロセスブロックは、基地局とは別個であるかまたは基地局を含む、別のデバイスまたはデバイスのグループによって実行され得る。追加または代替として、
図14の1つまたは複数のプロセスブロックは、処理システム384、メモリ386、WWANトランシーバ350、短距離ワイヤレストランシーバ360、SPS受信機370、またはネットワークインターフェース380などの、デバイス304の1つまたは複数の構成要素によって実行され得る。
【0162】
図14に示すように、プロセス1400は、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成をロケーションサーバから受信することを含んでよく、複数の測位リソースは、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備える(ブロック1410)。たとえば、ロケーションサーバは、上記で説明したように、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成を送ってよく、複数の測位リソースは、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備える。
【0163】
図14にさらに示すように、プロセス1400は、RRC構成をUEへ送ることを含んでよい(ブロック1420)。いくつかの態様では、RRC構成はUL-SRS構成を備えてよい。いくつかの態様では、RRC構成はDL-PRS構成を備えてよく、その場合、プロセス1400は、合成リソースを使用して実行された測位測定の結果をUEから受信することをさらに含んでよい(随意のブロック1430)。たとえば、基地局は、上記で説明したように、合成リソースを使用して実行された測位測定の結果をUEから受信してよい。UE支援型測位の場合、測位測定の結果は測定値を備えてよく、UEベース測位の場合、測位測定の結果は、測定値に基づく位置推定値を備えてよい。
【0164】
プロセス1400は、以下で、および/または本明細書における他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでよい。
【0165】
図14はプロセス1400の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1400は、
図14に示すブロック以外の、追加のブロック、もっと少数のブロック、異なるブロック、または異なって構成されたブロックを含んでよい。追加または代替として、プロセス1400のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてよい。
【0166】
図15は、本開示のいくつかの態様による、統合測位リソースを規定するための測位リソース構成に関連する例示的なプロセス1500のフローチャートである。いくつかの態様では、
図15の1つまたは複数のプロセスブロックは、基地局(たとえば、基地局102)によって実行され得る。いくつかの態様では、
図15の1つまたは複数のプロセスブロックは、基地局とは別個であるかまたは基地局を含む、別のデバイスまたはデバイスのグループによって実行され得る。追加または代替として、
図15の1つまたは複数のプロセスブロックは、処理システム384、メモリ386、WWANトランシーバ350、短距離ワイヤレストランシーバ360、SPS受信機370、またはネットワークインターフェース380などの、デバイス304の1つまたは複数の構成要素によって実行され得る。
【0167】
図15に示すように、プロセス1500は、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成をロケーションサーバから受信することを含んでよい(ブロック1510)。たとえば、ロケーションサーバは、上記で説明したように、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を送ってよい。
【0168】
図15にさらに示すように、プロセス1500は、測位リソース構成をUEへ送ることを含んでよい(ブロック1520)。いくつかの態様では、測位リソース構成はUL-SRS構成を備えてよい。いくつかの態様では、測位リソース構成はDL-PRS構成を備えてよく、その場合、プロセス1500は、統合測位リソースを使用して実行された測位測定の結果をUEから受信することをさらに含んでよい(随意のブロック1530)。たとえば、基地局は、上記で説明したように、統合測位リソースを使用して実行された測位測定の結果をUEから受信してよい。UE支援型測位の場合、測位測定の結果は測定値を備えてよく、UEベース測位の場合、測位測定の結果は、測定値に基づく位置推定値を備えてよい。
【0169】
プロセス1500は、以下で、および/または本明細書における他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでよい。
【0170】
図15はプロセス1500の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1500は、
図15に示すブロック以外の、追加のブロック、もっと少数のブロック、異なるブロック、または異なって構成されたブロックを含んでよい。追加または代替として、プロセス1500のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてよい。
【0171】
図16は、本開示のいくつかの態様による、合成測位リソースを規定するためのRRC構成に関連する例示的なプロセス1600のフローチャートである。いくつかの実装形態では、
図16の1つまたは複数のプロセスブロックは、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ172)によって実行され得る。いくつかの実装形態では、
図16の1つまたは複数のプロセスブロックは、ロケーションサーバとは別個であるかまたはロケーションサーバを含む、別のデバイスまたはデバイスのグループによって実行され得る。追加または代替として、
図16の1つまたは複数のプロセスブロックは、処理システム394、メモリ396、ネットワークインターフェース390、および/またはPRS構成要素398などの、デバイス306の1つまたは複数の構成要素によって実行され得る。
【0172】
図16に示すように、プロセス1600は、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成を決定することを含んでよく、複数の測位リソースは、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備える(ブロック1610)。たとえば、ロケーションサーバは、上記で説明したように、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成を決定してよく、複数の測位リソースは、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備える。
【0173】
図16にさらに示すように、プロセス1600は、RRC構成を基地局へ送ることを含んでよい(ブロック1620)。いくつかの態様では、RRC構成はUL-SRS構成を備えてよい。いくつかの態様では、RRC構成はDL-PRS構成を備えてよく、その場合、プロセス1600は、UEによって合成リソースを使用して実行された測位測定の結果を基地局から受信することをさらに含んでよい(随意のブロック1630)。たとえば、ロケーションサーバは、上記で説明したように、合成リソースを使用して実行された測位測定の結果を基地局から受信してよい。
【0174】
プロセス1600は、以下で、および/または本明細書における他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでよい。
【0175】
図16はプロセス1600の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1600は、
図16に示すブロック以外の、追加のブロック、もっと少数のブロック、異なるブロック、または異なって構成されたブロックを含んでよい。追加または代替として、プロセス1600のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてよい。
【0176】
図17は、本開示のいくつかの態様による、統合測位リソースを規定するための測位リソース構成に関連する例示的なプロセス1700のフローチャートである。いくつかの実装形態では、
図17の1つまたは複数のプロセスブロックは、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ172)によって実行され得る。いくつかの実装形態では、
図17の1つまたは複数のプロセスブロックは、ロケーションサーバとは別個であるかまたはロケーションサーバを含む、別のデバイスまたはデバイスのグループによって実行され得る。追加または代替として、
図17の1つまたは複数のプロセスブロックは、処理システム394、メモリ396、ネットワークインターフェース390、および/またはPRS構成要素398などの、デバイス306の1つまたは複数の構成要素によって実行され得る。
【0177】
図17に示すように、プロセス1700は、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を決定することを含んでよい(ブロック1710)。たとえば、ロケーションサーバは、上記で説明したように、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を決定してよい。
【0178】
図17にさらに示すように、プロセス1700は、測位リソース構成を基地局へ送ることを含んでよい(ブロック1720)。いくつかの態様では、測位リソース構成はUL-SRS構成を備えてよい。いくつかの態様では、測位リソース構成はDL-PRS構成を備えてよく、その場合、プロセス1700は、UEによって統合測位リソースを使用して実行された測位測定の結果を基地局から受信することをさらに含んでよい(随意のブロック1730)。たとえば、ロケーションサーバは、上記で説明したように、統合測位リソースを使用して実行された測位測定の結果を基地局から受信してよい。
【0179】
プロセス1700は、以下で、および/または本明細書における他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでよい。
【0180】
図17はプロセス1700の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス1700は、
図17に示すブロック以外の、追加のブロック、もっと少数のブロック、異なるブロック、または異なって構成されたブロックを含んでよい。追加または代替として、プロセス1700のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてよい。
【0181】
上記の発明を実施するための形態では、例において様々な特徴が一緒にグループ化されることが理解され得る。開示のこの方式は、例示的な条項が、各条項の中で明示的に述べられるよりも多くの特徴を有するという意図として、理解されるべきでない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示する個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数を含むことがある。したがって、以下の条項は、本説明の中に組み込まれるものと、本明細書によって見なされるべきであり、各条項は、別個の例として単独で有効であり得る。各従属条項は、その条項の中で、他の条項のうちの1つとの特定の組合せを参照することができるが、その従属条項の態様は、その特定の組合せに限定されるものでない。例示的な他の条項も、任意の他の従属条項もしくは独立条項の主題との従属条項態様の組合せ、または他の従属条項および独立条項との任意の特徴の組合せを含むことができることが、諒解されよう。本明細書で開示する様々な態様は、特定の組合せが意図されないことが明示的に表現されるかまたは容易に推測され得ない限り(たとえば、絶縁体と導体の両方として要素を定義することなどの、矛盾する態様)、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項が独立条項に直接従属しない場合でも、条項の態様が任意の他の独立条項の中に含まれ得ることも意図される。
【0182】
以下の番号付き条項において実装例が説明される。
【0183】
条項1. ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、方法は、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成を受信することであって、複数の測位リソースが、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備えることと、合成測位リソースを使用して測位測定を実行することとを備える。
【0184】
条項2. 条項1の方法であって、合成測位リソースを使用して測位測定を実行することは、RRC構成に従って合成測位リソース内で1つまたは複数の参照信号を受信することと、1つまたは複数の参照信号の測定を実行することとを備える。
【0185】
条項3. 条項1~2のうちのいずれかの方法であって、測位測定の結果を報告することをさらに備える。
【0186】
条項4. 条項3の方法であって、測位測定の結果を報告することは、測定値を報告すること、測定値に基づく位置推定値を報告すること、またはそれらの組合せを備える。
【0187】
条項5. 条項1~4のうちのいずれかの方法であって、RRC構成は、合成測位リソースを形成するために複数の測位リソースを一緒に関連付ける情報要素(IE)を備える。
【0188】
条項6. 条項1~5のうちのいずれかの方法であって、RRC構成は、合成測位リソースを形成するために複数の測位リソースを一緒に関連付ける複数のパラメータを備え、複数のパラメータは、1つまたは複数の情報要素(IE)を占有する。
【0189】
条項7. 条項6の方法であって、1つまたは複数のIEは、FLもしくはBWPを規定するIE、測位リソースセットを規定するIE、測位リソースを規定するIE、またはそれらの組合せを備える。
【0190】
条項8. 条項1~7のうちのいずれかの方法であって、各測位リソースが占有するFLもしくはBWPの識別子によって、各測位リソースがそのメンバーである測位リソースセットの識別子によって、測位リソースの識別子によって、測位リソースを送信する送信受信ポイント(TRP)もしくはセルの識別子によって、またはそれらの組合せで、各測位リソースが識別される。
【0191】
条項9. 条項1~8のうちのいずれかの方法であって、合成測位リソースは、それ自体の測位リソース識別子に関連付けられる。
【0192】
条項10. 条項1~9のうちのいずれかの方法であって、各測位リソースは、ダウンリンク(DL)測位参照信号(PRS)またはアップリンク(UL)サウンディング参照信号(SRS)を備える。
【0193】
条項11. 条項1~10のうちのいずれかの方法であって、RRCは測位サーバから受信される。
【0194】
条項12. 条項11の方法であって、測位サーバは、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。
【0195】
条項13. 条項1~12のうちのいずれかの方法であって、RRCはサービング基地局から受信される。
【0196】
条項14. 条項1~13のうちのいずれかの方法であって、複数のFLまたはBWP内の測位リソースセットの間で、各測位リソースセットが固有の測位リソースセットIDを有するか、各測位リソースが固有の測位リソースIDを有するか、またはそれらの組合せである。
【0197】
条項15. 条項1~14のうちのいずれかの方法であって、RRC構成は、FLまたはBWPのセットを互いに関連付ける。
【0198】
条項16. 条項15の方法であって、FLもしくはBWPのセット内のすべての測位リソースセットが互いに関連付けられるか、FLもしくはBWP内のすべての測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである。
【0199】
条項17. 条項15~16のうちのいずれかの方法であって、FLまたはBWPのセット内の測位リソースセットの間で、同じ測位リソースセットIDを有する測位リソースセットだけが互いに関連付けられるか、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである。
【0200】
条項18. 条項17の方法であって、それに対して同じ測位リソースセットIDを有する別の測位リソースセットがない測位リソースセットが互いに関連付けられるか、それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである。
【0201】
条項19. 条項1~18のうちのいずれかの方法であって、RRC構成は、測位リソースセットのセットを互いに関連付ける。
【0202】
条項20. 条項19の方法であって、測位リソースセットのセット内のすべての測位リソースは互いに関連付けられる。
【0203】
条項21. 条項19~20のうちのいずれかの方法であって、測位リソースセットのセットの間で、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられる。
【0204】
条項22. 条項21の方法であって、それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースは互いに関連付けられる。
【0205】
条項23. 条項1~22のうちのいずれかの方法であって、RRC構成は、測位リソースのセットを互いに関連付ける。
【0206】
条項24. 条項1~23のうちのいずれかの方法であって、RRC構成は、別のFLまたはBWPにFLまたはBWPを関連付けるか、別のFLまたはBWPの中の測位リソースセットにFLまたはBWPを関連付けるか、同じFLもしくはBWPの中の、または異なるFLもしくはBWPの中の、別の測位リソースセットの中の測位リソースに、FLまたはBWPを関連付けるか、あるいはそれらの組合せである。
【0207】
条項25. ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、方法は、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を受信することと、統合測位リソースを使用して測位測定を実行することとを備える。
【0208】
条項26. 条項25の方法であって、統合測位リソースを使用して測位測定を実行することは、測位リソース構成に従って統合測位リソース内で1つまたは複数の参照信号を受信することと、1つまたは複数の参照信号の測定を実行することとを備える。
【0209】
条項27. 条項25~26のうちのいずれかの方法であって、測位測定の結果を報告することをさらに備える。
【0210】
条項28. 条項27の方法であって、測位測定の結果を報告することは、測定値を報告すること、測定値に基づく位置推定値を報告すること、またはそれらの組合せを備える。
【0211】
条項29. 条項25~28のうちのいずれかの方法であって、測位リソース構成は、統合測位リソースを形成するために複数の測位リソースを一緒に関連付ける情報要素(IE)を備える。
【0212】
条項30. 条項25~29のうちのいずれかの方法であって、測位リソース構成は測位リソースブロックの列挙を備え、各測位リソースブロックは、時間領域においておよび周波数領域において指定の位置を有する。
【0213】
条項31. 条項25~30のうちのいずれかの方法であって、測位リソース構成は、測位リソースブロック、測位リソースブロックが反復される回数、および測位リソースブロックの反復ごとに、時間領域におけるオフセット、周波数領域におけるオフセット、またはその両方を規定するパラメータを備える。
【0214】
条項32. 条項31の方法であって、測位リソース構成は、各測位リソースブロックの帯域幅、測位リソースブロックの反復の間の周波数ギャップ、測位リソースブロックの反復の間の時間ギャップ、または測位リソースブロックコムパターンを規定するパラメータをさらに備える。
【0215】
条項33. 条項31~32のうちのいずれかの方法であって、測位リソース構成は、統合測位リソースの帯域幅を規定するパラメータをさらに備える。
【0216】
条項34. 条項33の方法であって、測位リソース構成は、統合測位リソースの帯域幅の一端を越えて延在する測位リソースブロックが統合測位リソースの帯域幅の他端からラップアラウンドされるか否かを示すための、ラップアラウンドフラグをさらに備える。
【0217】
条項35. 条項25~34のうちのいずれかの方法であって、統合測位リソースは、それ自体の測位リソース識別子に関連付けられる。
【0218】
条項36. 条項25~35のうちのいずれかの方法であって、各測位リソースブロックは、ダウンリンク(DL)測位参照信号(PRS)ブロックまたはアップリンク(UL)サウンディング参照信号(SRS)ブロックを備える。
【0219】
条項37. 条項25~36のうちのいずれかの方法であって、測位リソース構成は測位サーバから受信される。
【0220】
条項38. 条項37の方法であって、測位サーバは、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。
【0221】
条項39. 条項25~38のうちのいずれかの方法であって、測位リソース構成はサービング基地局から受信される。
【0222】
条項40. 条項25~39のうちのいずれかの方法であって、測位リソース構成は、FLまたはBWPのセットを互いに関連付ける。
【0223】
条項41. 条項40の方法であって、FLもしくはBWPのセット内のすべての測位リソースセットが互いに関連付けられるか、FLもしくはBWP内のすべての測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである。
【0224】
条項42. 条項40~41のうちのいずれかの方法であって、FLまたはBWPのセット内の測位リソースセットの間で、同じ測位リソースセットIDを有する測位リソースセットだけが互いに関連付けられるか、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである。
【0225】
条項43. 条項42の方法であって、それに対して同じ測位リソースセットIDを有する別の測位リソースセットがない測位リソースセットが互いに関連付けられるか、それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースが互いに関連付けられるか、またはそれらの組合せである。
【0226】
条項44. 条項25~43のうちのいずれかの方法であって、測位リソース構成は、測位リソースセットのセットを互いに関連付ける。
【0227】
条項45. 条項44の方法であって、測位リソースセットのセット内のすべての測位リソースは互いに関連付けられる。
【0228】
条項46. 条項44~45のうちのいずれかの方法であって、測位リソースセットのセットの間で、同じ測位リソースIDを有する測位リソースだけが互いに関連付けられる。
【0229】
条項47. 条項46の方法であって、それに対して同じ測位リソースIDを有する別の測位リソースがない測位リソースは互いに関連付けられる。
【0230】
条項48. 条項25~47のうちのいずれかの方法であって、測位リソース構成は、測位リソースのセットを互いに関連付ける。
【0231】
条項49. 条項25~48のうちのいずれかの方法であって、測位リソース構成は、別のFLまたはBWPにFLまたはBWPを関連付けるか、別のFLまたはBWPの中の測位リソースセットにFLまたはBWPを関連付けるか、同じFLもしくはBWPの中の、または異なるFLもしくはBWPの中の、別の測位リソースセットの中の測位リソースに、FLまたはBWPを関連付けるか、あるいはそれらの組合せである。
【0232】
条項50. 基地局によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、方法は、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成をロケーションサーバから受信することであって、複数の測位リソースが、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備えることと、RRC構成をUEへ送ることとを備える。
【0233】
条項51. 条項50の方法であって、RRC構成は、ダウンリンク測位参照信号(DL-PRS)構成を備える。
【0234】
条項52. 条項51の方法であって、合成リソースを使用して実行された測位測定の結果をUEから受信することをさらに備える。
【0235】
条項53. 条項52の方法であって、測位測定の結果を受信することは、測定値を受信すること、測定値に基づく位置推定値を報告すること、またはそれらの組合せを備える。
【0236】
条項54. 条項50~53のうちのいずれかの方法であって、RRC構成は、アップリンクサウンディング参照信号(UL-SRS)構成を備える。
【0237】
条項55. 条項50~54のうちのいずれかの方法であって、ロケーションサーバは、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。
【0238】
条項56. 基地局によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、方法は、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成をロケーションサーバから受信することと、測位リソース構成をユーザ機器(UE)へ送ることとを備える。
【0239】
条項57. 条項56の方法であって、測位リソース構成は、ダウンリンク測位参照信号(DL-PRS)構成を備える。
【0240】
条項58. 条項57の方法であって、統合測位リソースを使用して実行された測位測定の結果をUEから受信することをさらに備える。
【0241】
条項59. 条項58の方法であって、測位測定の結果を受信することは、測定値を受信すること、測定値に基づく位置推定値を報告すること、またはそれらの組合せを備える。
【0242】
条項60. 条項56~59のうちのいずれかの方法であって、測位リソース構成は、アップリンクサウンディング参照信号(UL-SRS)構成を備える。
【0243】
条項61. 条項56~60のうちのいずれかの方法であって、ロケーションサーバは、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。
【0244】
条項62. ロケーションサーバによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、方法は、複数の測位リソースを備える合成測位リソースを規定する無線リソース制御(RRC)構成を決定することであって、複数の測位リソースが、複数の周波数レイヤ(FL)もしくは帯域幅部分(BWP)の各々からの、複数の測位リソースセットの各々からの、またはそれらの組合せの、少なくとも1つの測位リソースを備えることと、RRC構成を基地局へ送ることとを備える。
【0245】
条項63. 条項62の方法であって、RRC構成は、ダウンリンク測位参照信号(DL-PRS)構成を備える。
【0246】
条項64. 条項63の方法であって、ユーザ機器(UE)によって合成リソースを使用して実行された測位測定の結果を基地局から受信することをさらに備える。
【0247】
条項65. 条項62~64のうちのいずれかの方法であって、RRC構成は、アップリンクサウンディング参照信号(UL-SRS)構成を備える。
【0248】
条項66. 条項62~65のうちのいずれかの方法であって、ロケーションサーバは、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。
【0249】
条項67. ロケーションサーバによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、方法は、時間領域において、周波数領域において、またはその両方において互いに異なる複数の測位リソースブロックを備える統合測位リソースを規定する測位リソース構成を決定することと、測位リソース構成を基地局へ送ることとを備える。
【0250】
条項68. 条項67の方法であって、測位リソース構成は、ダウンリンク測位参照信号(DL-PRS)構成を備える。
【0251】
条項69. 条項68の方法であって、ユーザ機器(UE)によって統合測位リソースを使用して実行された測位測定の結果を基地局から受信することをさらに備える。
【0252】
条項70. 条項67~69のうちのいずれかの方法であって、測位リソース構成は、アップリンクサウンディング参照信号(UL-SRS)構成を備える。
【0253】
条項71. 条項67~70のうちのいずれかの方法であって、ロケーションサーバは、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)を備える。
【0254】
条項72. メモリと、メモリに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、装置であって、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサは、条項1~71のうちのいずれかによる方法を実行するように構成される。
【0255】
条項73. 条項1~71のうちのいずれかによる方法を実行するための手段を備える装置。
【0256】
条項74. コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、条項1~71のうちのいずれかによる方法をコンピュータまたはプロセッサに実行させるための少なくとも1つの命令を備える。
【0257】
情報および信号が、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを、当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0258】
さらに、本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能性に関して上記で説明されている。そのような機能性がハードウェアとして実装されるのかまたはソフトウェアとして実施されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約によって決まる。当業者は、説明した機能性を特定の適用例ごとに様々な方法で実施し得るが、そのような態様決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0259】
本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0260】
本明細書で開示する態様に関して説明した方法、シーケンス、および/またはアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはその2つの組合せで具現され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体の中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることおよび記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASICの中に存在してよい。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)の中に存在してよい。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、個別の構成要素としてユーザ端末の中に存在してよい。
【0261】
1つまたは複数の例示的な態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送もしくは記憶するために使用され得るとともにコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続も、コンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書で使用するとき、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記のものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0262】
上記の開示は本開示の例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本開示の範囲を逸脱することなく、様々な変更および修正が本明細書で行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明した本開示の態様による方法クレームの機能、ステップ、および/またはアクションは、任意の特定の順序で実行される必要はない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または特許請求されることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
【符号の説明】
【0263】
100 ワイヤレス通信システム
102 基地局
104 ユーザ機器(UE)
110 地理的カバレージエリア
112 スペースビークル(SV)
120 通信リンク
122 バックホールリンク
134 バックホールリンク
150 ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)
152 ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)
154 通信リンク
164 ユーザ機器(UE)
170 コアネットワーク
172 ロケーションサーバ
180 ミリ波(mmW)基地局
182 ユーザ機器(UE)
184 ミリ波(mmW)通信リンク
190 ユーザ機器(UE)
192、194 デバイス間(D2D)ピアツーピア(P2P)リンク
200 ワイヤレスネットワーク構造
204 ユーザ機器(UE)
210 5Gコア(5GC)
212 ユーザプレーン機能
213 ユーザプレーンインターフェース(NG-U)
214 制御プレーン機能
215 制御プレーンインターフェース(NG-C)
220 ニューRAN
222 gNB
223 バックホール接続
224 ng-eNB
230 ロケーションサーバ
250 ワイヤレスネットワーク構造
260 5Gコア(5GC)
262 ユーザプレーン機能(UPF)
263 ユーザプレーンインターフェース
264 アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)
265 制御プレーンインターフェース
266 セッション管理機能(SMF)
270 ロケーション管理機能(LMF)
272 セキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)
302 ユーザ機器(UE)、デバイス
304 基地局、デバイス
306 ネットワークエンティティ、デバイス
310 ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ
312 受信機
314 送信機
316 アンテナ
318 信号
320 短距離ワイヤレストランシーバ
322 受信機
324 送信機
326 アンテナ
328 信号
330 衛星測位システム(SPS)受信機
332 処理システム
334 データバス
336 アンテナ
338 衛星測位システム(SPS)信号
340 メモリ構成要素
342 PRS構成要素
344 センサ
346 ユーザインターフェース
350 ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ
352 受信機
354 送信機
356 アンテナ
358 信号
360 短距離ワイヤレストランシーバ
362 受信機
364 送信機
366 アンテナ
368 信号
370 衛星測位システム(SPS)受信機
376 アンテナ
378 衛星測位システム(SPS)信号
380 ネットワークインターフェース
382 データバス
384 処理システム
386 メモリ構成要素
388 PRS構成要素
390 ネットワークインターフェース
392 データバス
394 処理システム
396 メモリ構成要素
398 PRS構成要素
400 PRS構成
410 PRSリソースセット
412 第1のPRSリソース
414 第2のPRSリソース
420 インスタンス
600 周波数レイヤ
602 PRSリソースセット
604 PRSリソース
900 FLレベル
902 PRSリソースセットレベル
904 PRSリソースレベル
【国際調査報告】