(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-16
(54)【発明の名称】電池情報サンプリングアセンブリ、電池モジュール及び電池パック
(51)【国際特許分類】
H01M 50/569 20210101AFI20240208BHJP
H01M 50/284 20210101ALI20240208BHJP
H01M 50/204 20210101ALI20240208BHJP
H01M 50/289 20210101ALI20240208BHJP
H01M 50/291 20210101ALI20240208BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
H01M50/569
H01M50/284
H01M50/204 401D
H01M50/289 101
H01M50/291
H01M10/48 P
H01M10/48 301
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536867
(86)(22)【出願日】2021-04-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-15
(86)【国際出願番号】 CN2021089036
(87)【国際公開番号】W WO2022126953
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202011487832.2
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】王永南
(72)【発明者】
【氏名】曾毅
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼▲衛▼▲しん▼
(72)【発明者】
【氏名】廖正▲遠▼
【テーマコード(参考)】
5H030
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H030AA09
5H030AS06
5H030FF22
5H030FF41
5H040AA06
5H040AS04
5H040AT02
5H040AT06
5H040AY06
5H040CC13
5H040CC32
5H040DD08
5H040DD10
5H040DD15
5H040DD26
5H040JJ03
5H043AA19
5H043BA11
5H043CA04
5H043CA05
5H043DA27
5H043FA05
(57)【要約】
電池情報サンプリングアセンブリ(10)は、電池サンプリング制御ユニット(13)と、対応する単電池(21)の情報を収集し、電池サンプリング制御ユニット(13)に直接接続されるフレキシブル回路基板(12)とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池サンプリング制御ユニットと、フレキシブル回路基板とを含み、
前記フレキシブル回路基板は、対応する単電池の情報を収集し、前記電池サンプリング制御ユニットに直接接続される、電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項2】
前記フレキシブル回路基板は、複数であり、複数の前記フレキシブル回路基板は、間隔を置いて設置され、複数の前記フレキシブル回路基板は、それぞれ対応する単電池の情報を収集する、ことを特徴とする請求項1に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項3】
前記フレキシブル回路基板に設置されたコネクタをさらに含み、前記フレキシブル回路基板は、前記コネクタを介して単電池に接続される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項4】
前記コネクタは、複数であり、各前記フレキシブル回路基板には1つの前記コネクタが対応して設置される、ことを特徴とする請求項3に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項5】
前記フレキシブル回路基板は、前記電池サンプリング制御ユニットに溶接され、前記コネクタは、前記フレキシブル回路基板に溶接される、ことを特徴とする請求項3に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項6】
前記フレキシブル回路基板は、屈曲部と、前記屈曲部に接続される第1接続部及び第2接続部とを含み、
前記フレキシブル回路基板は、前記第1接続部を介して前記電池サンプリング制御ユニットに接続され、前記フレキシブル回路基板は、前記第2接続部を介して前記コネクタに接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項7】
前記フレキシブル回路基板と前記コネクタとの接続を補強する補強板をさらに含み、前記補強板は、前記コネクタの裏側に設置される、ことを特徴とする請求項3に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項8】
前記補強板は、1つであり、前記フレキシブル回路基板は、一面が前記コネクタに接続され、他面が前記補強板に接続される、ことを特徴とする請求項7に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項9】
前記電池サンプリング制御ユニットには、前記電池情報サンプリングアセンブリを単電池に、組み立てるときに位置決めするための位置決め孔が設置される、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項10】
単電池と、前記単電池に設置された電池ホルダと、
請求項1~9のいずれか一項に記載の電池情報サンプリングアセンブリとを含む、ことを特徴とする電池モジュール。
【請求項11】
請求項10に記載の電池モジュールを含む、ことを特徴とする電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、ビーワイディーカンパニーリミテッドが2020年12月16日に提出した、出願の名称が「電池情報サンプリングアセンブリ、電池モジュール及び電池パック」である中国特許出願第「202011487832.2」号の優先権を主張するものである。
【0002】
本願は、電池の技術分野に関し、具体的には、電池情報サンプリングアセンブリ、電池モジュール及び電池パックに関する。
【背景技術】
【0003】
新エネルギー技術の発展とともに、電池モジュール/電池パックは、ますます広く適用されている。電池が正常に動作することを保証するために、電池モジュール/電池パック内の各単電池の電圧、温度などの情報を収集し、かつ各単電池の動作状況を監視する必要があり、それにより、電池モジュール/電池パックの安全動作を保証する。
【0004】
従来の回路基板は、ワイヤーハーネスを介して電池サンプリング制御ユニットに接続され、ワイヤーハーネスの配置は、電池モジュール/電池パックの内部空間を占めるため、電池モジュール/電池パックのエネルギー密度を低下させる。また、ワイヤーハーネスが電池モジュール/電池パック内の関連部品に接触しやすく、電池モジュール/電池パックが車両に用いられる場合、車両の走行中の振動によってワイヤーハーネスと関連金属部品とが摩擦し、長時間の振動摩擦によってワイヤーハーネスが損傷し、さらに電池モジュール/電池パックの正常使用及び安全に影響を与える。
【発明の概要】
【0005】
本願は、従来技術における技術的課題の1つを少なくとも解決することを目的とする。そのため、本願は、電池モジュールの空間利用率を向上させることができ、かつ動作安定性がより高い電池情報サンプリングアセンブリを提供する。
【0006】
電池情報サンプリングアセンブリは、電池サンプリング制御ユニットと、対応する単電池の情報を収集し、前記電池サンプリング制御ユニットに直接接続されるフレキシブル回路基板とを含む。
【0007】
これにより、電池サンプリング制御ユニット及びフレキシブル回路基板を接続する追加のワイヤーハーネスを設置する必要がなく、電池情報サンプリングアセンブリにおける電池サンプリング制御ユニットとフレキシブル回路基板とを直接接続することにより、電池モジュール内部の空間利用率を向上させ、電池モジュール又は電池パックのエネルギー密度を向上させ、同時に、外的な原因によるワイヤーハーネスの摩耗によって電池情報収集アセンブリが故障するという問題も回避される。
【0008】
電池モジュールは、単電池と、前記単電池に設置された電池ホルダと、前記電池情報サンプリングアセンブリとを含む。
【0009】
電池パックは、単電池と、前記単電池に設置された電池ホルダと、前記電池情報サンプリングアセンブリとを含む。
【0010】
本願の追加的な態様及び利点は、一部が以下の説明において示され、他の部分が以下の説明において明らかになるか又は本願の実施により把握される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本願の上記及び/又は追加の態様及び利点は、以下の図面を参照して実施例を説明することにより、明らかになって理解されやすくなる。
【0012】
【
図1】本願の一実施例に係る電池情報サンプリングアセンブリの斜視図である。
【
図2】本願の一実施例に係る電池情報サンプリングアセンブリの断面図である。
【
図3】本願の一実施例に係る電池情報サンプリングアセンブリの一側面を示す構成図である。
【
図4】本願の一実施例に係る単電池及び電池情報サンプリングアセンブリの構成図である。
【
図5】本願の一実施例に係る電池モジュールの単電池と電池情報サンプリングアセンブリの組立図である。
【
図6】本願の一実施例に係る電池パックの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、上記実施例の例は、図面に示され、全体を通して同一又は類似の符号は、同一又は類似の部品、或いは同一又は類似の機能を有する部品を示す。以下、図面を参照して説明される実施例は、例示的なものであり、本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するものであると理解すべきではない。
【0014】
なお、本願の説明において、用語「中心」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などで示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願を容易に説明し説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は部品が特定の方位を有するとともに、特定の方位で構成されて動作しなければならないことを示すか又は示唆するものではないため、本願を限定するものであると理解すべきではない。
【0015】
なお、用語「第1」、「第2」は、説明のためのものに過ぎず、相対的な重要性を示すか又は示唆し、或いは示された技術的特徴の数を暗示的に示すものであると理解すべきではない。これにより、「第1」、「第2」で限定された特徴は、1つ以上の該特徴を明示的又は暗示的に含んでもよい。さらに、本願の説明において、特別な説明がない限り、「複数」は、2つ又は2つ以上を意味する。
【0016】
図1に示すように、本願は、電池サンプリング制御ユニット13と、対応する単電池の情報を収集し、電池サンプリング制御ユニット13に直接接続されるフレキシブル回路基板12とを含む電池情報サンプリングアセンブリ10を開示する。
【0017】
本願において、電池サンプリング制御ユニット13及びフレキシブル回路基板12を接続する追加のワイヤーハーネスを設置する必要がなく、電池サンプリング制御ユニット13をフレキシブル回路基板12に直接接続することにより、電池モジュール20又は電池パック100の内部の空間利用率を向上させ、電池モジュール20又は電池パック100のエネルギー密度を間接的に向上させ、同時に、外的な原因によるワイヤーハーネスの摩耗によって電池情報収集アセンブリが故障するという問題も回避される。
【0018】
フレキシブル回路基板12は、複数であり、複数のフレキシブル回路基板12は、間隔を置いて設置され、電池サンプリング制御ユニット13に直接接続される。
【0019】
複数のフレキシブル回路基板12は、各単電池の電池情報を対応して収集してから電池サンプリング制御ユニット13に直接伝送する。
【0020】
図2に示すように、本願の実施例において、フレキシブル回路基板12は、全体として上向きに盛り上がる「アーチブリッジ」状の構造を呈する。フレキシブル回路基板12の「アーチブリッジ」状の構造を設置することにより、電池モジュール又は電池パック100内における電池情報サンプリングアセンブリの占有空間を減少させることができる。フレキシブル回路基板12は、上向きに盛り上がり、断面が半円状の屈曲部121と、屈曲部121の対向する両側に設置された第1接続部122及び第2接続部123とを含む。フレキシブル回路基板12は、第1接続部122を介して電池サンプリング制御ユニット13に接続され、第2接続部123を介して単電池に接続される。
【0021】
なお、フレキシブル回路基板12の屈曲部121は、下方に凹んで屈曲する形状に設置されてもよい。具体的には限定されず、本願において実際の状況による適切な改良と変形は、本願によって保護されるべきである。本願の一実施例において、複数のフレキシブル回路基板12の屈曲部121は、間隔を置いて設置され、複数のフレキシブル回路基板12の第1接続部122は、一体に接続される。複数のフレキシブル回路基板12の第1接続部122は、一体に接続されてから電池サンプリング制御ユニット13に接続され、複数のフレキシブル回路基板12の第1接続部122が一体に接続される設計は、フレキシブル回路基板12と電池サンプリング制御ユニット13との接続信頼性を向上させることができる。
【0022】
もちろん、本願に係るフレキシブル回路基板12の構造は、これに限定されず、他のいくつかの実施例において、複数のフレキシブル回路基板12の第1接続部122は、単独で電池サンプリング制御ユニット13に直接接続されてもよい。
【0023】
本願の実施例において、電池サンプリング制御ユニット13の数が1つであり、フレキシブル回路基板12の数が複数である。例えば、フレキシブル回路基板12の数は、単電池の数と一致し、各フレキシブル回路基板12は、対応して1つの単電池の電池情報を収集する。このような設置方式は、1つのフレキシブル回路基板12が故障した場合でも、電池情報サンプリングアセンブリ10による他の単電池に対する情報収集に影響を与えないことを保証することができる。また、フレキシブル回路基板12と単電池が一対一に対応する接続方式は、一部のフレキシブル回路基板10が故障した場合、故障したフレキシブル回路基板10のみを交換すればよいことを保証することができ、対応性が高く、コストを減少させる。
【0024】
別の具体的な実施例において、フレキシブル回路基板12の数は、単電池の数と一致せず、フレキシブル回路基板12の数は、単電池の数よりも少なく、即ち、1つのフレキシブル回路基板12は、複数の単電池の電池情報を対応して収集する。例えば、1つのフレキシブル回路基板は、2つの単電池の電池情報を対応して収集する。フレキシブル回路基板と単電池との対応関係は、実際の需要に応じて合理的に選択することができる。
【0025】
図1に示すように、電池情報サンプリングアセンブリ10と単電池21との迅速な接続を実現するために、電池情報サンプリングアセンブリ10は、フレキシブル回路基板12に設置され、単電池に接続するコネクタ11をさらに含む。コネクタ11は、フレキシブル回路基板12の端部に設置され、単電池21におけるレセプタクル211と挿着して組み立てることにより、電池情報サンプリングアセンブリ10と単電池との組立接続を実現する。
【0026】
従来の電池情報サンプリングアセンブリと単電池は、溶接で接続され、プロセスが複雑であり、組立効率が低い。本願に係る電池情報サンプリングアセンブリ10は、フレキシブル回路基板21に設置されたコネクタ11によって単電池と迅速に挿着されるため、電池情報サンプリングアセンブリ10の組立効率を向上させる。フレキシブル回路基板12は、第2接続部123を介してコネクタ11に接続される。
【0027】
本願の一実施例において、各フレキシブル回路基板12には、1つのコネクタ11が対応して設置され、さらに、1つのフレキシブル回路基板12が1つの単電池に対して情報収集を行うことを実現する。本願の別の実施例において、各フレキシブル回路基板12には、複数のコネクタ11が設置され、さらに、1つのフレキシブル回路基板12が複数の単電池に対して情報収集を行うことを実現する。
【0028】
各フレキシブル回路基板12に設置されたコネクタ11の数は、複数であってもよく、例えば2つ、3つ又は他の数であってもよく、具体的な数は、実際の需要に応じて合理的に選択される。複数のコネクタ11は、1つのフレキシブル回路基板12の端部に一定の間隔を置いて並設される。
【0029】
複数のコネクタ11の配置方式は、これに限定されず、コネクタ11と単電池との便利かつ強固な挿着を実現するために、単電池の配置方式に応じて適応的に調整されてもよい。
【0030】
図1及び
図3に示すように、本願において、フレキシブル回路基板12は、電池サンプリング制御ユニット13に溶接され、コネクタ11は、フレキシブル回路基板12に溶接される。フレキシブル回路基板12における銅シートとコネクタ11におけるピンは、ろう付けにより接続され、電池サンプリング制御ユニット13から引き出されたピンとフレキシブル回路基板12における銅シートは、ろう付けにより接続される。
【0031】
なお、フレキシブル回路基板12と電池サンプリング制御ユニット13との接続方式及びコネクタ11とフレキシブル回路基板12との接続方式は、これに限定されない。
【0032】
本願における電池情報サンプリングアセンブリ10は、コネクタ11の裏側に設置された補強板(図示せず)をさらに含む。コネクタ11の裏側は、単電池から離れる側である。補強板は、フレキシブル回路基板12がコネクタ11に溶接された後、フレキシブル回路基板12に固定接続される。コネクタ11は、フレキシブル回路基板12の一面に設置され、補強板は、フレキシブル回路基板12の他面に設置される。補強板は、接着によりフレキシブル回路基板12の他面に設置される。補強板とフレキシブル回路基板を接着した後、補強板、コネクタ11及びフレキシブル回路基板12の外周に接着剤を塗布することにより、補強板、コネクタ11及びフレキシブル回路基板12の間のより強固な接続を確保する。
【0033】
本願の一実施例において、電池情報サンプリングアセンブリ10は、複数の補強板を含み、各コネクタ11の裏側に1つの補強板が設置される。本願の別の実施例において、電池サンプリングアセンブリは、1つの補強板を含み、各コネクタ11は、いずれも当該補強板に接着固定される。本願のさらなる実施例において、電池サンプリングアセンブリは、複数の補強板を含み、各補強板に複数のコネクタ11が固定接続される。
【0034】
本願の実施例において、電池サンプリング制御ユニット13は、BIC基板(即ち、電池情報収集器)であり、BIC基板に位置決め孔131及び係合位置132が設置される。電池情報サンプリングアセンブリ10は、電池サンプリング制御ユニット13に設置された位置決め孔131を介して電池ホルダ22と電池情報サンプリングアセンブリ10とを位置決めして組み立てる。係合位置132は、凹溝であり、電池ホルダ22におけるバックル221は、係合位置132に嵌め込まれることにより電池情報サンプリングアセンブリ10の固定を実現する。
【0035】
本願の実施例において、電池サンプリング制御ユニット13における位置決め孔131は、4つである。係合位置132は、複数であり、電池サンプリング制御ユニット13の上縁及び下縁に一定の間隔を置いて均等に設置される。電池サンプリング制御ユニット13の上縁に設置された係合位置は、4つである。電池サンプリング制御ユニット13の下縁に設置された係合位置は、4つである。係合位置の具体的な数は、これに限定されず、実際の需要に応じて合理的に調整することができる。
【0036】
図4及び
図5に示すように、電池モジュール20は、順番に積み重ねられた複数の単電池21を含み、複数の単電池21の端部に電池ホルダ22が設置され、複数の単電池21の端部は、電池ホルダ22に入り込んでいる。電池情報サンプリングアセンブリは、コネクタ11を介して単電池21のレセプタクル211に挿着接続される。組立ロッド23は、一端が電池サンプリング制御ユニット13の位置決め孔131に挿入され、他端が電池ホルダ22内に入り込むことにより、電池サンプリング制御ユニット13の位置決め及び組立を実現する。組立ロッド23の数は、複数であり、具体的には、4つである。電池ホルダ22にバックル221が設置され、バックル221は、電池サンプリング制御ユニット13における係合位置132に嵌め込まれることにより、電池サンプリング制御ユニットの固定を実現する。電池情報サンプリングアセンブリのフレキシブル回路基板12の間には一定の間隔を有し、該間隔は、電池ホルダ22におけるバックル回避位置14を構成し、電池ホルダ22における一部のバックル221は、バックル回避位置14を通過した後、電池サンプリング制御ユニット13の上縁の係合位置132に係合されて係合機能を実現する。電池情報サンプリングアセンブリ10が電池ホルダ22に組み立てられた後、保護カバー(図示せず)が電池ホルダ22に組み立てられ、それにより、電池情報サンプリングアセンブリの保護を実現する。
【0037】
本願に係る電池情報サンプリングアセンブリ10は、フレキシブル回路基板12を介して内部の各単電池21の電圧、温度などの電池パラメータ情報を収集し、パラメータ情報を電池サンプリング制御ユニット13に直接伝送し、電池サンプリング制御ユニット13を介してパラメータ情報を電池管理システムに最終的に伝送することにより、単電池の検出を実現する。
【0038】
図6に示すように、電池パック100は、上記実施例における電池モジュール20を含む。
【0039】
本願の実施例に係る電池パック100は、上記電池情報収集アセンブリ10を使用する少なくとも1つの電池モジュール20を含み、電池パック100内の複数の電池モジュール20の複数の単電池21の情報を収集することを実現する前提で、電池情報収集アセンブリ10の動作安定性がより高く、電池パック100の使用安全性を向上させることができ、電池情報収集アセンブリ10の配置位置がより合理的であり、占有空間がより合理的であるため、電池パック100内の空間利用率を間接的に向上させ、電池パック100のエネルギー密度を向上させることができる。
【0040】
本願の実施例を示して説明したが、当業者であれば、本願の原理及び目的を逸脱しない限り、これらの実施例に対して様々な変更、補正、置換及び変形を行うことができ、本願の範囲が特許請求の範囲及びその均等物によって限定されることを理解することができる。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池サンプリング制御ユニットと、フレキシブル回路基板とを含み、
前記フレキシブル回路基板は、対応する単電池の情報を収集し、前記電池サンプリング制御ユニットに直接接続される、電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項2】
前記フレキシブル回路基板は、複数であり、複数の前記フレキシブル回路基板は、間隔を置いて設置され、複数の前記フレキシブル回路基板は、それぞれ対応する単電池の情報を収集する、ことを特徴とする請求項1に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項3】
前記フレキシブル回路基板に設置されたコネクタをさらに含み、前記フレキシブル回路基板は、前記コネクタを介して単電池に接続される、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項4】
前記コネクタは、複数であり、各前記フレキシブル回路基板には1つの前記コネクタが対応して設置される、ことを特徴とする請求項
2に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項5】
前記フレキシブル回路基板は、前記電池サンプリング制御ユニットに溶接され、前記コネクタは、前記フレキシブル回路基板に溶接される、ことを特徴とする請求項3に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項6】
前記フレキシブル回路基板は、屈曲部と、前記屈曲部に接続される第1接続部及び第2接続部とを含み、
前記フレキシブル回路基板は、前記第1接続部を介して前記電池サンプリング制御ユニットに接続され、前記フレキシブル回路基板は、前記第2接続部を介して前記コネクタに接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項7】
前記フレキシブル回路基板と前記コネクタとの接続を補強する補強板をさらに含み、前記補強板は、前記コネクタの裏側に設置される、ことを特徴とする請求項3に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項8】
前記補強板は、1つであり、前記フレキシブル回路基板は、一面が前記コネクタに接続され、他面が前記補強板に接続される、ことを特徴とする請求項7に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項9】
前記電池サンプリング制御ユニットには、前記電池情報サンプリングアセンブリを単電池に、組み立てるときに位置決めするための位置決め孔が設置される、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の電池情報サンプリングアセンブリ。
【請求項10】
単電池と、前記単電池に設置された電池ホルダと、
請求項1~9のいずれか一項に記載の電池情報サンプリングアセンブリとを含む、ことを特徴とする電池モジュール。
【請求項11】
請求項10に記載の電池モジュールを含む、ことを特徴とする電池パック。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
本願の一実施例において、電池情報サンプリングアセンブリ10は、複数の補強板を含み、各コネクタ11の裏側に1つの補強板が設置される。本願の別の実施例において、電池情報サンプリングアセンブリは、1つの補強板を含み、各コネクタ11は、いずれも当該補強板に接着固定される。本願のさらなる実施例において、電池情報サンプリングアセンブリは、複数の補強板を含み、各補強板に複数のコネクタ11が固定接続される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
本願の実施例に係る電池パック100は、上記電池情報サンプリングアセンブリ10を使用する少なくとも1つの電池モジュール20を含み、電池パック100内の複数の電池モジュール20の複数の単電池21の情報を収集することを実現する前提で、電池情報サンプリングアセンブリ10の動作安定性がより高く、電池パック100の使用安全性を向上させることができ、電池情報サンプリングアセンブリ10の配置位置がより合理的であり、占有空間がより合理的であるため、電池パック100内の空間利用率を間接的に向上させ、電池パック100のエネルギー密度を向上させることができる。
【国際調査報告】