(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-05
(54)【発明の名称】組織成分測定方法、装置及びウェアラブル機器
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1455 20060101AFI20240227BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20240227BHJP
【FI】
A61B5/1455
A61B5/00 N
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548690
(86)(22)【出願日】2021-12-31
(85)【翻訳文提出日】2023-09-04
(86)【国際出願番号】 CN2021143549
(87)【国際公開番号】W WO2022170884
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】202110185769.5
(32)【優先日】2021-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522337761
【氏名又は名称】先陽科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SUNRISE TECHNOLOGIES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1001, Floor 10, Unit 1, Building 3, No. 6, East Automobile Museum Road, Fengtai District, Beijing 100071, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100113170
【氏名又は名称】稲葉 和久
(74)【代理人】
【識別番号】100224616
【氏名又は名称】吉村 志聡
(72)【発明者】
【氏名】徐 可欣
(72)【発明者】
【氏名】韓 同帥
(72)【発明者】
【氏名】孫 迪
(72)【発明者】
【氏名】劉 雪玉
【テーマコード(参考)】
4C038
4C117
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL07
4C038KX01
4C117XB01
4C117XC13
4C117XD14
4C117XD15
4C117XE04
4C117XE36
(57)【要約】
組織成分の測定方法、装置及びウェアラブル機器を提供する。該方法は、制御可能な測定条件の再現性を満たす場合、測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し(S110)、ここで、測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有することと、干渉抑制方法に基づいて少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定すること(S120)と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織成分の測定方法であって、
制御可能な測定条件の再現性を満たす場合に、測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、ここで、前記測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有することと、
干渉抑制方法に基づいて前記少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定することと、を含む、
組織成分の測定方法。
【請求項2】
位置決め特徴を決定することと、
前記位置決め特徴に基づいて、制御可能な測定条件の再現性を満たす領域である測定領域を決定することと、
前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することと、をさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記位置決め特徴は第一姿勢位置決め特徴及び領域位置決め特徴を含み、
前記位置決め特徴に基づいて、測定領域を決定することは、
前記第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整し、ここで、前記目標測定姿勢が前記制御可能な測定条件の再現性を満たす測定姿勢であることと、
前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢である場合、前記領域位置決め特徴に基づいて、前記測定領域を決定することと、を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することは、
固定部により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置し、ここで、前記固定部は前記測定プローブと一体であり、部分的に個別又は全部が個別であることを含む
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記固定部は固定座及び第一係合部材を含み、
前記固定部により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することは、
前記第一係合部材により前記固定座を前記測定領域に対応する位置に設置することと、
前記測定プローブを前記固定座に設置することと、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記測定領域における皮膚の皮膚状態は前記第一係合部材により前記固定座を前記測定領域に対応する位置に設置する過程において第一所定の条件を満たす
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記測定領域における皮膚の皮膚状態は前記測定プローブが前記固定座に設置される過程において第二所定の条件を満たす
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記測定プローブは前記固定座に移動しない
請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記固定部は第二係合部材を含み、
前記固定部により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することは、
前記第二係合部材により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することを含む
請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記測定領域における皮膚の皮膚状態は前記第二係合部材により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置する過程において第三所定の条件を満たす
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記領域位置決め特徴に基づいて、前記測定領域を決定することは、
第一投影特徴を取得することと、
前記領域位置決め特徴が前記第一投影特徴とマッチングしないと決定した場合、前記領域位置決め特徴が前記第一投影特徴とマッチングするまで、前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置を調整し、ここで、前記領域位置決め特徴又は前記第一投影特徴が前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置の変化に伴って変化することと、
前記領域位置決め特徴が前記第一投影特徴とマッチングすると決定した場合、前記測定プローブ及び/又は前記固定部に対応する領域を前記測定領域として決定することと、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項12】
前記領域位置決め特徴に基づいて、前記測定領域を決定することは、
第一目標画像を取得することと、
前記領域位置決め特徴を含む第一テンプレート画像を取得することと、
前記第一目標画像が前記第一テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第一目標画像が前記第一テンプレート画像とマッチングするまで、前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置を調整することにより、前記新たな第一目標画像を取得することと、
前記第一目標画像が前記第一テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、前記測定プローブ及び/又は前記固定部に対応する領域を前記測定領域として決定することと、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項13】
前記領域位置決め特徴に基づいて、前記測定領域を決定することは、
前記領域位置決め特徴を含む第二目標画像を取得することと、
前記第二目標画像における前記領域位置決め特徴の位置が第一所定位置ではないと決定した場合、新たな第二目標画像における前記領域位置決め特徴の位置が前記第一所定位置であるまで、前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置を調整することにより、前記新たな第二目標画像を取得することと、
前記新たな第二目標画像における前記領域位置決め特徴の位置が前記第一所定位置であると決定した場合、前記測定プローブ及び/又は前記固定部に対応する領域を前記測定領域として決定することと、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項14】
前記第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整することは、
第二投影特徴を取得することと、
前記第一姿勢位置決め特徴が前記第二投影特徴とマッチングしないと決定した場合、前記第一姿勢位置決め特徴が前記第二投影特徴とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整することと、
前記第一姿勢位置決め特徴が前記第二投影特徴とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項15】
前記第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整することは、
第三目標画像を取得することと、
前記第一姿勢位置決め特徴を含む第二テンプレート画像を取得することと、
前記第三目標画像と前記第二テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、前記新たな第三目標画像が前記第二テンプレート画像とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、新たな第三目標画像を取得することと、
前記新たな第三目標画像が前記第二テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項16】
前記第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整することは、
前記第一姿勢位置決め特徴を含む第四目標画像を取得することと、
前記第四目標画像における前記第一姿勢位置決め特徴の位置が第二所定位置でないと決定した場合、新たな第四目標画像における前記第一姿勢位置決め特徴の位置が前記第二所定位置にあるまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第四目標画像を取得することと、
前記新たな第四目標画像における前記第一姿勢位置決め特徴の位置が前記第二所定位置にあると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項17】
前記測定プローブが前記測定領域に対応する位置に設置されると、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢ではないと決定した場合、第二姿勢位置決め特徴を決定することと、
前記第二姿勢位置決め特徴に基づいて、前記現在測定姿勢を前記目標測定姿勢に調整することと、をさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項18】
前記第二姿勢位置決め特徴に基づいて、前記現在測定姿勢を前記目標測定姿勢に調整することは、
第三投影特徴を取得することと、
前記第二姿勢位置決め特徴が前記第三投影特徴とマッチングしないと決定した場合、前記第二姿勢位置決め特徴が前記第三投影特徴とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整することと、
前記第二姿勢位置決め特徴が前記第三投影特徴とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、を含む
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第二姿勢位置決め特徴に基づいて、前記現在測定姿勢を前記目標測定姿勢に調整することは、
第五目標画像を取得することと、
前記第二姿勢位置決め特徴を含む第三テンプレート画像を取得することと、
前記第五目標画像が前記第三テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第五目標画像が前記第三テンプレート画像とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第五目標画像を取得することと、
前記新たな第五目標画像が前記第三テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、を含む
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第二姿勢位置決め特徴に基づいて、前記現在測定姿勢を前記目標測定姿勢に調整することは、
前記第二姿勢位置決め特徴を含む第六目標画像を取得することと、
前記第六目標画像における前記第二姿勢位置決め特徴の位置が第三所定位置にないと決定した場合、新たな第六目標画像における前記第二姿勢位置決め特徴の位置が前記第三所定位置にあるまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第六目標画像を取得することと、
前記新たな第六目標画像における前記第二姿勢位置決め特徴の位置が前記第三所定位置にあると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、を含む
請求項17に記載の方法。
【請求項21】
測定姿勢の位置決め及び/又は測定領域の位置決めが完了することを提示するために用いられ提示情報を生成し、前記提示情報の形式が画像、音声又は振動のうちの少なくとも一種を含むことをさらに含む
請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記固定座が前記測定領域に対応する位置に設置されかつ前記測定プローブが前記固定部に設置されないと決定した場合、前記測定プローブを前記固定座に設置することと、
前記固定座が前記測定領域に対応する位置に設置されないと決定した場合、前記第一係合部材により前記固定座を前記測定領域に対応する位置に設置し、かつ前記測定プローブを前記固定座に設置することと、をさらに含む
請求項5に記載の方法。
【請求項23】
前記測定プローブが前記測定領域に対応する位置に設置されていないと決定した場合、前記第二係合部材により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することをさらに含む
請求項9に記載の方法。
【請求項24】
前記測定プローブはM個の感光面を含み、
測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、ここで、前記測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有することは、
少なくとも一つの所定の波長の入射光で測定領域を照射し、ここで、各前記所定の波長の入射光が前記測定領域を通過した後に出射位置から出射して少なくとも一つの出射光を形成することと、
前記M個の感光面により採集された各前記出射光に対応する光強度値を取得し、T個の出力光強度を取得し、ここで、各前記出力光強度が一つ又は複数の前記感光面により採集された出射光の光強度値に基づいて処理して得られ、同類感光面の面積が面積閾値以上でありかつ前記同類感光面における各前記感光面の面積が連続し、前記同類感光面が一つ又は複数の前記感光面を含み、前記同類感光面が一つの前記出力光強度を出力し、1≦T≦Mであることと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項25】
各前記感光面は前記感光面に対応する所定のブレ防止範囲内の出射位置から出射された出射光の光強度値を採集することができる、
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
各前記感光面が受信した出射光の目標組織層における伝送光路長が総光路長を占める割合は比例閾値以上であり、ここで、前記総光路長は前記出射光の前記測定領域内で伝送された総距離である、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記測定領域内の組織構造特徴に基づいて同類感光面の総面積を決定することをさらに含む、
請求項25に記載の方法。
【請求項28】
各前記感光面の面積と前記感光面の周長との比率は比率閾値以上である、
請求項25又は26に記載の方法。
【請求項29】
前記比率閾値は0.04mm以上である
請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記感光面は前記測定領域の表面と接触又は非接触である
請求項25又は26に記載の方法。
【請求項31】
前記感光面の前記測定領域の表面からの距離が第一距離閾値以下でありかつ前記感光面が出射光を受信する効率が効率閾値以上である、
請求項30に記載の方法。
【請求項32】
各前記感光面は環状感光面又は非環状感光面を含み、異なる前記感光面の形状は同じであるか又は異なる
請求項24又は25に記載の方法。
【請求項33】
前記非環状感光面はファンリング感光面、円形感光面、扇形感光面、楕円形感光面又は多角形感光面を含む
請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記多角形感光面は正方形感光面、長方形感光面又は三角形感光面を含む
請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記同類感光面は前記環状感光面又は前記非環状感光面を含み、ここで、前記同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、前記同類感光面は一つの前記出力光強度を出力する
請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記同類感光面が前記環状感光面であることは、
前記同類感光面が一つの前記感光面を含む場合、前記同類感光面が独立した環状感光面であることと、
前記同類感光面が複数の前記感光面を含む場合、前記同類感光面が前記複数の感光面の組み合わせにより形成された環状感光面であることと、を含み、
前記同類感光面が前記非環状感光面であることは、
前記同類感光面が一つの前記感光面を含む場合、前記同類感光面が独立した非環状感光面であることと、
前記同類感光面が複数の前記感光面を含む場合、前記同類感光面が前記複数の感光面の組み合わせにより形成された非環状感光面であることと、を含む、
請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記同類感光面の目標部位からの距離が第二距離閾値以上であると決定した場合、前記同類感光面は環状感光面、ファンリング感光面、扇形感光面、円形感光面又は正方形感光面を含む
請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記同類感光面の前記目標部位からの距離が第三距離閾値以下であると決定した場合、前記同類感光面の形状は前記出射光のブレ分布に基づいて決定される
請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記出射光のブレ分布は第一方向に沿ったブレ分布と第二方向に沿ったブレ分布を含み、前記第一方向と前記第二方向は互いに垂直であり、前記同類感光面の前記第一方向に沿った長さと前記同類感光面の前記第二方向に沿った長さとの比率は前記出射光の第一方向に沿ったブレ幅と前記出射光の第二方向に沿ったブレ幅との比率に基づいて決定され、前記出射光の前記第一方向に沿ったブレ幅は最大である、
請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記同類感光面は長方形感光面又は楕円形感光面を含み、前記長方形感光面の長さと幅との比率は前記出射光の前記第一方向に沿ったブレ幅と前記出射光の前記第二方向でのブレ幅との比率に基づいて決定され、前記楕円形感光面の長軸と短軸との比率は前記出射光の前記第一方向に沿ったブレ幅と前記出射光の前記第二方向に沿ったブレ幅との比率に基づいて決定される、
請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記干渉抑制方法に基づいて前記少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、前記被測定組織成分の濃度を決定することは、
前記少なくとも一つの所定の波長における各所定の波長に対して、前記所定の波長に対応する少なくとも二つの出力光強度から第一出力光強度及び第二出力光強度を決定することと、
各前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することと、
を含む、
請求項24に記載の方法。
【請求項42】
前記各所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することは、
前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を差分処理し、差分信号を得ることと、
各前記所定の波長に対応する差分信号に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することと、を含む、
請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を差分処理し、差分信号を取得することは、
差分回路を採用して所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を処理し、前記差分信号を取得することを含む
請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を差分処理し、差分信号を取得することは、
差分アルゴリズムを採用して所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を処理し、前記差分信号を取得することを含む
請求項42に記載の方法。
【請求項45】
前記差分アルゴリズムを採用して所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を処理し、前記差分信号を取得することは、
前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を直接差分演算し、前記差分信号を取得することを含む
請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記差分アルゴリズムを採用して所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を処理し、前記差分信号を取得することは、
前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に対して対数を取る処理をしし、第一対数光強度及び第二対数光強度を取得することと、
前記所定の波長に対応する第一対数光強度と第二対数光強度を直接差分演算し、前記差分信号を取得することと、を含む
請求項44に記載の方法。
【請求項47】
前記第一出力光強度と前記第二出力光強度は同じ又は異なる同類感光面により異なる時刻で採集されて得られ、ここで、前記第一出力光強度は収縮期光強度であり、前記第二出力光強度は拡張期光強度であり、前記同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、前記同類感光面は一つの前記出力光強度を出力する、
請求項42に記載の方法。
【請求項48】
前記所定の波長に対応する第一出力光強度は前記所定の波長に対応する第一同類感光面により採集されて得られ、前記所定の波長に対応する第二出力光強度は前記所定の波長に対応する第二同類感光面により採集されて得られ、ここで、前記第一同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、前記第二同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含む、
請求項42に記載の方法。
【請求項49】
前記第一同類感光面と前記第二同類感光面は同じ同類感光面であり、前記第一同類感光面と前記第二同類感光面で受信された出射光は異なる入射位置から入射して伝送されて得られる
請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記第一同類感光面と前記第二同類感光面は異なる同類感光面である
請求項48に記載の方法。
【請求項51】
前記所定の波長に対応する第一同類感光面における各前記感光面の前記入射光の中心からの光源-プローブ距離は前記所定の波長に対応する所定の光源-プローブ距離の範囲内にあり、ここで、前記所定の光源-プローブ距離範囲は前記所定の波長に対応する浮動基準位置から前記入射光の中心までの光源-プローブ距離に基づいて決定される
請求項48に記載の方法。
【請求項52】
前記干渉抑制方法に基づいて前記少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定することは
前記少なくとも一つの所定の波長における各所定の波長に対して、前記所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度から第三出力光強度を決定することと、
異なる所定の波長に対応する第三出力光強度を差分処理し、少なくとも一つの差分信号を取得することと、
前記少なくとも一つの差分信号に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することと、を含む
請求項24に記載の方法。
【請求項53】
前記各所定の波長に対応する差分信号に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することは、
異なる所定の波長に対応する差分信号を直接差分演算し、少なくとも一つの波長差分信号を取得することと、
前記少なくとも一つの波長差分信号に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することと、を含む
請求項42に記載の方法。
【請求項54】
前記各前記出力光強度は一つ又は複数の前記感光面により採集された出射光の光強度値に基づいて処理して得られることは、
前記一つ又は複数の感光面を組み合わせて使用することにより、一つの前記出力光強度を出力すること、又は
前記一つ又は複数の感光面のうちの各感光面を単独で使用する場合に、各前記感光面が採集した出射光の光強度値を計算して一つの前記出力光強度を取得することを含む
請求項24に記載の方法。
【請求項55】
制御可能な測定条件の再現性を満たす場合、測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得するために用いられ、ここで、前記測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有する採集モジュールと、
干渉抑制方法に基づいて前記少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定する処理モジュールと、を含む、
組織成分測定装置。
【請求項56】
位置決め特徴を決定する第一決定モジュールと、
前記位置決め特徴に基づいて、前記測定領域を決定し、ここで、前記測定領域が制御可能な測定条件の再現性を満たす領域である第二決定モジュールと、
測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置する設定モジュールと、をさらに含む
請求項54に記載の装置。
【請求項57】
前記位置決め特徴は第一姿勢位置決め特徴及び領域位置決め特徴を含み、
前記第二決定モジュールは、
前記第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整し、ここで、前記目標測定姿勢が前記制御可能な測定条件の再現性を満たす測定姿勢である第一調整ユニットと、
前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢である場合、前記領域位置決め特徴に基づいて、前記測定領域を決定する第一決定ユニットと、を含む
請求項56に記載の装置。
【請求項58】
さらに固定部を含み、前記固定部は前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置し、ここで、前記固定部は前記測定プローブと一体であり、部分的に個別又は全部が個別である
請求項57に記載の装置。
【請求項59】
前記固定部は固定座及び第一係合部材を含み、
前記第一係合部材は、前記固定座を前記測定領域に対応する位置に設置し、
前記固定座は、前記測定プローブを固定する
請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記第一係合部材の硬度は第一硬度及び第二硬度を含み、ここで、前記第一硬度は前記第二硬度よりも小さく、前記第一硬度は前記第一係合部材が前記固定座を固定する過程で対応する硬度であり、前記第二硬度は前記第一係合部材が前記固定座を固定した後に対応する硬度である
請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記第一係合部材は第一マジックテープ(登録商標)又は第一テンションバンドを含む
請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記第一係合部材の硬度は第一硬度閾値以上で第二硬度閾値以下である
請求項60に記載の装置。
【請求項63】
さらに第一磁性部を含み、前記第一係合部材の全部又は一部が金属ヒンジであり、かつ前記第一磁性部が前記第一係合部材と係合して前記固定座を固定する
請求項59に記載の装置。
【請求項64】
前記第一係合部材の表面に孔が設けられる
請求項59に記載の装置。
【請求項65】
前記測定プローブが粘着テープにより前記固定座に固定されること、
前記測定プローブが締結部材により前記固定座に固定されること、
前記測定プローブが磁力により前記固定座に固定されること、
前記測定プローブと前記固定座との間の摩擦係数が摩擦係数閾値以上であること、という少なくとも一つの方式により前記測定プローブを前記固定座に固定する
請求項59に記載の装置。
【請求項66】
前記固定部は第二係合部材を含み、
前記第二係合部材は、前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置する
請求項58に記載の装置。
【請求項67】
前記第二係合部材の硬度は第三硬度及び第四硬度を含み、ここで、前記第三硬度は前記第四硬度よりも小さく、前記第三硬度は前記第二係合部材が前記測定プローブを固定する過程で対応する硬度であり、前記第四硬度は前記第二係合部材が前記測定プローブを固定した後に対応する硬度である
請求項66に記載の装置。
【請求項68】
前記第二係合部材は第二マジックテープ(登録商標)又は第二マジックテープ(登録商標)を含む
請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記第二係合部材の硬度は第三硬度閾値以上で第四硬度閾値以下である
請求項67に記載の装置。
【請求項70】
さらに第二磁性部を含み、前記第二係合部材の全部又は一部が金属ヒンジであり、かつ前記第二磁性部が前記第二係合部材と係合して前記測定プローブを固定する
請求項66に記載の装置。
【請求項71】
前記第二係合部材の表面に孔が設けられる
請求項66に記載の装置。
【請求項72】
前記第一決定ユニットは、
第一投影特徴を取得し、
前記領域位置決め特徴が前記第一投影特徴とマッチングしないと決定した場合、前記領域位置決め特徴が前記第一投影特徴とマッチングするまで、前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置を調整し、
前記領域位置決め特徴が前記第一投影特徴とマッチングすると決定した場合、前記測定プローブ及び/又は前記固定部に対応する領域を前記測定領域として決定する
請求項58に記載の装置。
【請求項73】
さらに領域位置決め部を含み、前記領域位置決め部は前記被測定対象、前記測定プローブ、前記固定部及び他の対象に設置され、前記領域位置決め部は前記第一投影特徴を投射する
請求項72に記載の装置。
【請求項74】
前記領域位置決め部が前記測定プローブに設置されると決定した場合、前記領域位置決め特徴は前記測定プローブに設置されなく、
前記領域位置決め特徴が前記固定部に設置されると決定した場合、前記領域位置決め特徴は前記固定部に設置されない
請求項73に記載の装置。
【請求項75】
前記領域位置決め部は第一レーザを含む
請求項73に記載の装置。
【請求項76】
前記第一決定ユニットは、
第一目標画像を取得し、
前記領域位置決め特徴を含む第一テンプレート画像を取得し、
前記第一目標画像が前記第一テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第一目標画像が前記第一テンプレート画像とマッチングするまで、前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置を調整することにより、前記新たな第一目標画像を取得し、
前記第一目標画像が前記第一テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、前記測定プローブ及び/又は前記固定部に対応する領域を前記測定領域として決定する
請求項58に記載の装置。
【請求項77】
さらに第一画像採集部を含み、前記第一画像採集部は前記被測定対象、前記測定プローブ、前記固定部又は他の対象に設置され、前記第一画像採集部は前記第一目標画像を採集する
請求項76に記載の装置。
【請求項78】
前記第一決定ユニットは、
前記領域位置決め特徴を含む第二目標画像を取得し、
前記第二目標画像における前記領域位置決め特徴の位置が第一所定位置ではないと決定した場合、新たな第二目標画像における前記領域位置決め特徴の位置が前記第一所定位置であるまで、前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置を調整することにより、前記新たな第二目標画像を取得し、
前記新たな第二目標画像における前記領域位置決め特徴の位置が前記第一所定位置であると決定した場合、前記測定プローブ及び/又は前記固定部に対応する領域を前記測定領域として決定する
請求項58に記載の装置。
【請求項79】
さらに第二画像採集部を含み、前記第二画像採集部は、前記被測定対象、前記測定プローブ、前記固定部又は他の対象に設置され、前記第一画像採集部は前記第二目標画像を採集する
請求項78に記載の装置。
【請求項80】
前記第二画像採集部が前記測定プローブに設置されると決定した場合、前記領域位置決め特徴は前記測定プローブに設置されなく、
前記第二画像採集部が前記固定部に設置されると決定する場合、前記領域位置決め特徴は前記固定部に設置されない
請求項79に記載の装置。
【請求項81】
前記第一調整ユニットは、
第二投影特徴を取得し、
前記第一姿勢位置決め特徴が前記第二投影特徴とマッチングしないと決定した場合、前記第一姿勢位置決め特徴が前記第二投影特徴とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整し、
前記第一姿勢位置決め特徴が前記第二投影特徴とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定する
請求項58に記載の装置。
【請求項82】
さらに第一姿勢位置決め部を含み、前記第一姿勢位置決め部は前記被測定対象、前記測定プローブ、前記固定部又は他の対象に設置され、前記第一姿勢位置決め部は前記第二投影特徴を投射する
請求項81に記載の装置。
【請求項83】
前記第一姿勢位置決め部が前記測定プローブに設置されると決定した場合、前記第一姿勢位置決め特徴は前記測定プローブに設置されなく、
前記第一姿勢位置決め部が前記固定部に設置されると決定した場合、前記第一姿勢位置決め特徴は前記固定部に設置されない
請求項82に記載の装置。
【請求項84】
前記第一姿勢位置決め部は第二レーザを含む
請求項82に記載の装置。
【請求項85】
前記第一調整ユニットは、
第三目標画像を取得し、
前記第一姿勢位置決め特徴を含む第二テンプレート画像を取得し、
前記第三目標画像が前記第二テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第三目標画像が前記第二テンプレート画像とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第三目標画像を取得し、
前記新たな第三目標画像が前記第二テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定する
請求項58に記載の装置。
【請求項86】
さらに第三画像採集部を含み、前記第三画像採集部は前記被測定対象、前記測定プローブ、前記固定部又は他の対象に設置され、前記第三画像採集部は前記第三目標画像を採集する
請求項85に記載の装置。
【請求項87】
前記第一調整ユニットは、
前記第一姿勢位置決め特徴を含む第四目標画像を取得し、
前記第四目標画像における前記第一姿勢位置決め特徴の位置が第二所定位置にないと決定した場合、新たな第四目標画像における前記第一姿勢位置決め特徴の位置が前記第二所定位置にあるまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第四目標画像を取得し、
前記新たな第四目標画像における前記第一姿勢位置決め特徴の位置が前記第二所定位置にあると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定する
請求項58に記載の装置。
【請求項88】
さらに第四画像採集部を含み、前記第四画像採集部は前記被測定対象、前記測定プローブ、前記固定部又は他の対象に設置され、前記第四画像採集部は前記第四目標画像を採集する
請求項87に記載の装置。
【請求項89】
前記第四画像採集部が前記測定プローブに設置されると決定した場合、前記第一姿勢位置決め特徴は前記測定プローブに設置されなく、
前記第四画像採集部が前記固定部に設置されると決定した場合、前記第一姿勢位置決め特徴は前記固定部に設置されない
請求項88に記載の装置。
【請求項90】
前記測定プローブが前記測定領域に対応する位置に設置されると、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢ではない場合、第二姿勢位置決め特徴を決定する第三決定モジュールと、
前記第二姿勢位置決め特徴に基づいて、前記現在測定姿勢を前記目標測定姿勢に調整する調整モジュールと、をさらに含む
請求項58に記載の装置。
【請求項91】
前記調整モジュールは、
第三投影特徴を取得する第一取得ユニットと、
前記測定プローブが前記測定領域に対応する位置に設置されると、前記第二姿勢位置決め特徴が前記第三投影特徴とマッチングしないと決定した場合、前記第二姿勢位置決め特徴が前記第三投影特徴とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整する第二調整ユニットと、
前記第二姿勢位置決め特徴が前記第三投影特徴とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定する第二決定ユニットと、を含む
請求項90に記載の装置。
【請求項92】
さらに第二姿勢位置決め部を含み、前記第二姿勢位置決め部は前記被測定対象、前記測定プローブ、前記固定部又は他の対象に設置され、前記第二姿勢位置決め部は前記第三投影特徴を投射する
請求項91に記載の装置。
【請求項93】
前記第二姿勢位置決め部が前記測定プローブに設置されると決定した場合、前記第二姿勢位置決め特徴は前記測定プローブと前記固定部に設置されなく、
前記第二姿勢位置決め部が前記固定部に設置されると決定した場合、前記第二姿勢位置決め特徴は前記測定プローブと前記固定部に設置されない
請求項92に記載の装置。
【請求項94】
前記第二姿勢位置決め部は第三レーザを含む
請求項92に記載の装置。
【請求項95】
前記調整モジュールは、
第五目標画像を取得する第二取得ユニットと、
前記第二姿勢位置決め特徴を含む第三テンプレート画像を取得する第三取得ユニットと、
前記第五目標画像が前記第三テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第五目標画像が前記第三テンプレート画像とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第五目標画像を取得する第三調整ユニットと、
前記新たな第五目標画像が前記第三テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定する第三決定ユニットと、を含む
請求項91に記載の装置。
【請求項96】
さらに第五画像採集部を含み、前記第五画像採集部は前記被測定対象、前記測定プローブ、前記固定部又は他の対象に設置され、前記第五画像採集部は前記第五目標画像を採集する
請求項95に記載の装置。
【請求項97】
前記調整モジュールは、
前記第二姿勢位置決め特徴を含む第六目標画像を取得する第四取得ユニットと、
前記第六目標画像における前記第二姿勢位置決め特徴の位置が第三所定位置にないと決定した場合、新たな第六目標画像における前記第二姿勢位置決め特徴の位置が前記第三所定位置にあるまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第六目標画像を取得する第四調整ユニットと、
前記新たな第六目標画像における前記第二姿勢位置決め特徴の位置が前記第三所定位置にあると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定する第四決定ユニットと、を含む
請求項91に記載の装置。
【請求項98】
さらに第六画像採集部を含み、前記第六画像採集部は前記被測定対象、前記測定プローブ、前記固定部又は他の対象に設置され、前記第六画像採集部は前記第六目標画像を採集する
請求項97に記載の装置。
【請求項99】
前記第六画像採集部が前記測定プローブに設置されると決定した場合、前記第二姿勢位置決め特徴は前記測定プローブと前記固定部に設置されなく、
前記第六画像採集部が前記固定部に設置されると決定した場合、前記第二姿勢位置決め特徴は前記測定プローブと前記固定部に設置されない
請求項98に記載の装置。
【請求項100】
測定姿勢の位置決め及び/又は測定領域の位置決めが完了したことを提示する提示情報を生成し、前記提示情報の形式が画像、音声又は振動のうちの少なくとも一種を含む提示モジュールをさらに含む
請求項91に記載の装置。
【請求項101】
前記測定プローブはM個の感光面を含み、前記採集モジュールは、
少なくとも一つの所定の波長の入射光で測定領域を照射し、ここで、各前記所定の波長の入射光が前記測定領域を通過した後に出射位置から出射して少なくとも一つの出射光を形成する光源ユニットと、
前記M個の感光面により採集された各前記出射光に対応する光強度値を取得し、T個の出力光強度を取得し、ここで、各前記出力光強度が一つ又は複数の前記感光面により採集された出射光の光強度値に基づいて処理して得られ、同類感光面の面積が面積閾値以上でありかつ前記同類感光面における各前記感光面の面積が連続し、前記同類感光面が一つ又は複数の前記感光面を含み、前記同類感光面が一つの前記出力光強度を出力し、1≦T≦Mである採集ユニットと、を含む
請求項56に記載の装置。
【請求項102】
各前記感光面は前記感光面に対応する所定のブレ防止範囲内の出射位置から出射された出射光の光強度値を採集することができる
請求項101に記載の装置。
【請求項103】
各前記感光面が受信した出射光の目標組織層における平均光路長が総光路長を占める割合は比例閾値以上であり、ここで、前記総光路長は前記出射光の前記測定領域内で伝送された総距離である
請求項102に記載の装置。
【請求項104】
同類感光面の総面積は前記測定領域内の組織構造特徴に基づいて決定される
請求項102又は103に記載の装置。
【請求項105】
各前記感光面の面積と前記感光面の周長との比率は比率閾値以上である
請求項102又は103に記載の装置。
【請求項106】
前記比率閾値は0.04mm以上である
請求項105に記載の装置。
【請求項107】
前記感光面は前記測定領域の表面と接触又は非接触である
請求項102又は103に記載の装置。
【請求項108】
前記感光面の前記測定領域の表面からの距離が第一距離閾値以下でありかつ前記感光面が出射光を受信する効率が効率閾値以上である
請求項107に記載の装置。
【請求項109】
各前記感光面は環状感光面又は非環状感光面を含み、異なる前記感光面の形状は同じであるか又は異なる
請求項102又は103に記載の装置。
【請求項110】
前記非環状感光面はファンリング感光面、円形感光面、扇形感光面、楕円形感光面又は多角形感光面を含む
請求項109に記載の装置。
【請求項111】
前記多角形感光面は正方形感光面、長方形感光面又は三角形感光面を含む
請求項110に記載の装置。
【請求項112】
前記同類感光面は前記環状感光面又は前記非環状感光面を含み、ここで、前記同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、前記同類感光面は一つの前記出力光強度を出力する
請求項109に記載の装置。
【請求項113】
前記同類感光面が前記環状感光面であることは、
前記同類感光面が一つの前記感光面を含む場合、前記同類感光面が独立した環状感光面であることと、
前記同類感光面が複数の前記感光面を含む場合、前記同類感光面が前記複数の感光面の組み合わせにより形成された環状感光面であることと、を含み、
前記同類感光面が前記非環状感光面であることは、
前記同類感光面が一つの前記感光面を含む場合、前記同類感光面が独立した非環状感光面であることと、
前記同類感光面が複数の前記感光面を含む場合、前記同類感光面が前記複数の感光面の組み合わせにより形成された非環状感光面であることと、を含む
請求項112に記載の装置。
【請求項114】
前記同類感光面の目標部位からの距離が第二距離閾値以上であると決定した場合、前記同類感光面は環状感光面、ファンリング感光面、扇形感光面、円形感光面又は正方形感光面を含む
請求項113に記載の装置。
【請求項115】
前記同類感光面の前記目標部位からの距離が第三距離閾値以下であると決定した場合、前記同類感光面の形状は前記出射光のブレ分布に基づいて決定される
請求項113に記載の装置。
【請求項116】
前記出射光のブレ分布は第一方向に沿ったブレ分布と第二方向に沿ったブレ分布を含み、前記第一方向と前記第二方向は互いに垂直であり、前記同類感光面の前記第一方向に沿った長さと前記同類感光面の前記第二方向に沿った長さとの比率は前記出射光の第一方向でのブレ幅と前記出射光の第二方向でのブレ幅との比率に基づいて決定され、前記出射光の前記第一方向に沿ったブレ幅は最大である
請求項115に記載の装置。
【請求項117】
前記同類感光面は長方形感光面又は楕円形感光面を含み、前記長方形感光面の長さと幅との比率は前記出射光の前記第一方向におけるブレ幅と前記出射光の前記第二方向におけるブレ幅との比率に基づいて決定され、前記楕円形感光面の長軸と短軸との比率は前記出射光の前記第一方向におけるブレ幅と前記出射光の前記第二方向におけるブレ幅との比率に基づいて決定される
請求項116に記載の装置。
【請求項118】
前記M個の感光面には各前記所定の波長に対応する一つ又は複数の同類感光面が存在し、ここで、前記同類感光面は異なる時刻で前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び/又は第二出力光強度を採集し、ここで、前記第一出力光強度は収縮期光強度であり、前記第二出力光強度は拡張期光強度であり、前記同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、
前記処理モジュールは、各前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定する
請求項102に記載の装置。
【請求項119】
前記M個の感光面には各前記所定の波長に対応する第一同類感光面及び第二同類感光面が存在し、ここで、前記第一同類感光面は前記所定の波長に対応する第一出力光強度を採集し、前記第二同類感光面は前記所定の波長に対応する第二出力光強度を採集し、前記第一同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、前記第二同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、
前記処理モジュールは、各前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定する
請求項102に記載の装置。
【請求項120】
前記第一同類感光面と前記第二同類感光面は同じ同類感光面であり、前記第一同類感光面と前記第二同類感光面で受信された出射光は前記入射光が異なる入射位置から入射して伝送されて得られる
請求項119に記載の装置。
【請求項121】
前記第一同類感光面と前記第二同類感光面は異なる同類感光面である
請求項119に記載の装置。
【請求項122】
前記第一同類感光面における各前記感光面の異なる感光位置で受信された出射光の平均光路長は第一平均光路長範囲に属し、ここで、前記第一平均光路長範囲は第一光路長平均値に基づいて決定され、前記第一光路長平均値は前記第一同類感光面の各前記感光位置で受信された出射光の平均光路長に基づいて算出された平均値であり、
前記第二同類感光面における各前記感光面の異なる感光位置で受信された出射光の平均光路長は第二平均光路長範囲に属し、ここで、前記第二平均光路長範囲は第二光路長平均値に基づいて決定され、ここで、前記第二光路平均値は前記第二同類感光面の各前記感光位置で受信された出射光の平均光路長に基づいて算出された平均値である
請求項120に記載の装置。
【請求項123】
前記第一光路長平均値と前記第二光路長平均値との差分値の絶対値は第一光路長差範囲に属する
請求項122に記載の装置。
【請求項124】
前記第一平均光路長範囲は前記第一光路長差範囲以下であり、前記第二平均光路長範囲は前記第一光路長差範囲以下である
請求項123に記載の装置。
【請求項125】
前記第一光路長差範囲は前記所定の波長に対応する最適な差分光路長に基づいて決定される
請求項123に記載の装置。
【請求項126】
前記所定の波長に対応する第一同類感光面における各前記感光面の前記入射光の中心からの光源-プローブ距離は前記所定の波長に対応する所定の光源-プローブ距離の範囲内にあり、ここで、前記所定の光源-プローブ距離範囲は前記所定の波長に対応する浮動基準位置から前記入射光の中心までの光源-プローブ距離に基づいて決定される
請求項119に記載の装置。
【請求項127】
前記M個の感光面には各前記所定の波長に対応する同類感光面が存在し、ここで、前記同類感光面は前記所定の波長に対応する第三出力光強度を採集し、前記同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、
前記処理モジュールは、異なる所定の波長に対応する第三出力光強度を差分処理し、少なくとも一つの差分信号を取得し、かつ前記少なくとも一つの差分信号に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定する
請求項102に記載の装置。
【請求項128】
前記処理モジュールは、所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を差分処理し、差分信号を得て、異なる所定の波長に対応する差分信号を直接差分演算し、少なくとも一つの波長差分信号を取得し、かつ前記少なくとも一つの波長差分信号に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定する
請求項118又は119に記載の装置。
【請求項129】
前記M個の感光面のうちの異なる感光面のアノードが互いに電気的に接続されず、一部の感光面のアノードが電気的に接続されるか又は全ての感光面のアノードが電気的に接続される
請求項112又は113に記載の装置。
【請求項130】
さらに保護部を含み、
前記保護部は、前記感光面の目標表面に設置され、前記感光面を保護し、ここで、前記保護部の目標表面は前記測定領域に近接する表面を示す
請求項101に記載の装置。
【請求項131】
請求項55~130のいずれか一項に記載の組織成分測定装置を含む、
ウェアラブル機器。
【請求項132】
前記ウェアラブル機器の質量は質量閾値以下であり、それにより前記ウェアラブル機器の移動規則が測定領域での皮膚ブレの規則と一致させることを実現する、
請求項131に記載のウェアラブル機器。
【請求項133】
前記ウェアラブル機器により、前記測定領域での皮膚の移動幅が移動幅閾値以下である、
請求項131に記載のウェアラブル機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、スペクトル検出の技術分野に関し、より具体的には、組織成分測定方法、装置及びウェアラブル機器に関する。
【背景技術】
【0002】
人体の体液に、例えば血糖、脂肪及び白血球等の様々な組織成分が含まれ、各組織成分の濃度はそれに対応する濃度範囲内にあれば、人体の健康運転を保証することができる。しかし、ある個体に対して、その組織成分に不均衡が発生しやすく、すなわち組織成分の濃度が数値範囲内になく、これによって身体が疾患に罹患し、健康又は命が危険にさらされるため、このような対象に対して、組織成分をリアルタイムに測定する必要がある。
【0003】
光学方法は迅速で、創傷なし及び情報の多次元化等の特徴を有するため、関連技術において一般的に光学方法を用いて組織成分測定を行う。測定原理に基づいて、光学方法は主にラマン分光法、偏光法、光干渉断層イメージング法、光音響分光法、中赤外スペクトル及び近赤外分光法等を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の構想を実現する過程において、発明者は、関連技術において、少なくとも、関連技術を採用して実際の被測定組織成分信号を取得することが困難であるという問題が存在することを発見する。
【0005】
これに鑑みて、本開示の実施例は、組織成分測定方法、装置及びウェアラブル機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例の一態様は、組織成分測定方法を提供し、該方法は、制御可能な測定条件の再現性を満たす場合、測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、ここで、上記測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有することと、干渉抑制方法に基づいて上記少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定することと、を含む。
【0007】
本開示の実施例の別の態様は、組織成分測定装置を提供し、該装置は、制御可能な測定条件の再現性を満たす場合、測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得する採集モジュールと、干渉抑制方法に基づいて上記少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定する処理モジュールと、を含み、ここで、上記測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有する。
【0008】
本開示の実施例の別の態様は、ウェアラブル機器を提供し、該機器は、上記のような組織成分測定装置を含む。
【0009】
以下の図面を参照して本開示の実施例に対する説明により、本開示の上記及び他の目的、特徴及び利点はより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の実施例に係る組織成分測定方法のフローチャートを概略的に示す図
【
図2】本開示の実施例に係る光学方法に基づいて測定領域の位置決めを実現する概略図を概略的に示す図
【
図3】本開示の実施例に係る光学方法に基づいて測定領域の位置決めを実現する別の概略図を概略的に示す図
【
図4】本開示の実施例に係る画像マッチング方法に基づいて測定領域の位置決めを実現する概略図を概略的に示す図
【
図5】本開示の実施例に係る画像マッチング方法に基づいて測定領域の位置決めを実現する別の概略図を概略的に示す図
【
図6】本開示の実施例に係るイメージング方法に基づいて測定領域の位置決めを実現する概略図を概略的に示す図
【
図7】本開示の実施例に係るイメージング方法に基づいて測定領域の位置決めを実現する別の概略図を概略的に示す図
【
図8】本開示の実施例に係る光学方法に基づいて測定姿勢の位置決めを実現する概略図を概略的に示す図
【
図9】本開示の実施例に係る画像マッチング方法に基づいて測定姿勢の位置決めを実現する概略図を概略的に示す図
【
図10】本開示の実施例に係るイメージング方法に基づいて測定姿勢の位置決めを実現する概略図を概略的に示す図
【
図11】本開示の実施例に係るブレが発生する時に小さい面積の感光面を採用して出射光を受信する概略図を概略的に示す図
【
図12】本開示の実施例に係るブレが発生する時に広い面積の感光面を採用して出射光を受信する概略図を概略的に示す図
【
図13】本開示の実施例に係るモンテカルロシミュレーション方法に基づいて得られる測定結果の概略図を概略的に示す図
【
図14】本開示の実施例に係る差分測定の概略図を概略的に示す図
【
図15】本開示の実施例に係る組織成分測定装置のブロック図を概略的に示す図
【
図16】本開示の実施例に係る測定プローブと固定部の位置関係の概略図を概略的に示す図
【
図17】本開示の実施例に係る固定部の概略図を概略的に示す図
【
図18】本開示の実施例に係る第一係合部材の概略図を概略的に示す図
【
図19】本開示の実施例に係る別の第一係合部材の概略図を概略的に示す図
【
図20】本開示の実施例に係る領域位置決め部の概略図を概略的に示す図
【
図21】本開示の実施例に係る別の領域位置決め部の概略図を概略的に示す図
【
図22】本開示の実施例に係る第一画像採集部の概略図を概略的に示す図
【
図23】本開示の実施例に係る第一姿勢位置決め部の概略図を概略的に示す図
【
図24】本開示の実施例に係る別の第一姿勢位置決め部の概略図を概略的に示す図
【
図25】本開示の実施例に係る第三画像採集部の概略図を概略的に示す図
【
図26】本開示の実施例に係る測定姿勢及び測定領域の位置決めの概略図を概略的に示す図
【
図27】本開示の実施例に係る別の測定姿勢及び測定領域の位置決めの概略図を概略的に示す図
【
図28】本開示の実施例に係る異なる感光面のアノードが電気的に接続される概略図を概略的に示す図
【
図29】本開示の実施例に係るウェアラブル機器の概略図を概略的に示す図
【
図30】本開示の実施例に係るウェアラブル機器の組立過程の概略図を概略的に示す図
【
図31】本開示の実施例に係るウェアラブル機器が皮膚のブレ規則と一致する場合に測定プローブが受信した出射光の平均光路長を皮膚のブレ過程において所定の光路長範囲内に保持する概略図を概略的に示す図
【
図32】本開示の実施例に係るウェアラブル機器により測定領域での皮膚の移動幅が移動幅閾値以下である場合に測定プローブが受信した出射光の平均光路長を皮膚ブレ過程において所定の光路長範囲内に保持する概略図を概略的に示す図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本開示の実施例を説明する。しかし理解すべきこととして、これらの説明は例示的なものだけであり、本開示の範囲を限定するものではない。以下の詳細な説明において、説明を容易にするために、多くの具体的な詳細を説明して本開示の実施例に対する全面的な理解を提供する。しかしながら、明らかに、一つ又は複数の実施例はこれらの具体的な詳細がない場合に実施されてもよい。また、以下の説明において、公知の構造及び技術の説明を省略することにより、本開示の概念を不必要に混同することを回避する。
【0012】
ここで使用される用語は具体的な実施例を説明するためだけであり、本開示を限定することを意図するものではない。ここで使用される用語「含む」、「包含」等は、前記特徴、ステップ、操作及び/又は部品の存在を示すが、一つ又は複数の他の特徴、ステップ、操作又は部品の存在又は追加を排除するものではない。
【0013】
特に定義されない限り、ここで使用される全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は当業者が一般的に理解する意味を有する。注意すべきこととして、ここで使用される用語は本明細書の文脈と一致する意味を有すると解釈すべきであり、理想化又は頑固の方式で解釈されるべきではない。
【0014】
「A、B及びCなど」と類似するという表現を用いる場合、一般的には当業者が一般的に該表現の意味を理解して解釈すべきである(例えば、「A、B、及びCを有するシステム」はAを単独で有し、Bを単独で有し、Cを単独で有し、AとBを有し、AとCを有し、BとCを有し、及び/又はA、B、Cを有するシステムなどを含むが、これらに限らない)。「A、B又はCなど」と類似するという表現を用いる場合、一般的には当業者が一般的に該表現の意味を理解して解釈すべきである(例えば、「A、B又はCを有するシステム」はAを単独で有し、Bを単独で有し、Cを単独で有し、AとBを有し、AとCを有し、BとCを有し、及び/又はA、B、Cを有するシステムなどを含むが、これらに限らない)。
【0015】
光学方法に基づいて生体組織成分測定を行う研究は今まで五十年間の発展を経ており、大量の科学研究機関及び会社が該分野に大きな関心及び力を注いでいるが、被測定組織成分自体の吸収は一般的に弱く、被測定対象自体の被測定組織成分の濃度の変化範囲は一般的に大きくなく、したがって、被測定組織成分信号は一般的に微弱であり、かつ測定条件の変動などの干渉により微弱な被測定組織成分信号が容易にノイズに埋もれ、確実な生体組織成分の測定を実現する解決手段が今までまだ現れていない。これにより、生体組織成分の測定は早急に解決すべき世界的難題である。ここで、組織成分は血糖、脂肪及び白血球等を含むことができる。被測定組織成分信号は、被測定組織成分の濃度変化による出力光強度変化を示す。測定条件は、組織内での光の伝搬路に影響する条件として理解されることができる。測定条件は、制御可能な測定条件と、制御不能な測定条件とを含んでいてもよい。制御可能な測定条件は、毎回生体組織成分の測定過程において、有効な制御方法を採用することによりそれを所定の変化範囲内に保持する(すなわち不変又は実質的に不変に保持する)ように制御可能な測定条件である。制御不能な測定条件は、予知し難くおよび制御不能な特性を有する測定条件である。制御可能な測定条件としては、温度、圧力、測定領域、測定姿勢等を含んでも良い。制御不能な測定条件は、生理背景変動と測定装置のドリフトなどを含んでもよい。
【0016】
本開示の構想を実現する過程において、発明者は、関連技術に確実な生体組織成分測定を実現しない主な原因が以下のとおりであることを発見する。
【0017】
第一態様において、実際の被測定組織成分信号を直接取得する重要性を認識せず、かつそれが生体組織成分測定を実現する前提条件であることを認識しない。
【0018】
第二態様において、実際の被測定組織成分信号を直接取得する効果的解決手段を見つけなかった。実際の被測定組織成分信号を直接取得することが非常に困難な問題であるため、上記問題の存在を認識しても、上記問題を解決するための有効な解決手段が見つからない。
【0019】
第三態様において、多変量解析方法の確実性を過度に信じる。組織成分及び物理状態(例えば温度及び圧力等)が所定の波長帯に特徴吸収を有するため、一般的には多変量解析方法は、生体組織成分測定における干渉補正を行う潜在的な工具であり、例えば、多変量解析方法を用いて多波長スペクトルデータを処理し、すなわち、多変量解析方法により光学信号と被測定組織成分濃度真値との間の数学的モデルを確立し、かつ確立された数学的モデルを用いて被測定組織成分の濃度を予測し、それにより被測定組織成分信号を間接的に取得することができる。ここで、所定の波長帯は、可視-近赤外波長帯を含むことができる。
【0020】
多変量解析方法が上記性能を有することに鑑み、いくつかの研究者は多変量解析方法の確実性を過度に信じる。測定条件の変動による信号変化が一般的に被測定組織成分の濃度変化による信号変化よりはるかに大きいため、多変量解析方法を用いて得られた測定結果は、被測定組織成分以外の干渉(例えば生理的背景干渉)による信号変化と偶然に関連し、さらにこのような間接的な被測定組織成分信号の抽出方式により得られた結果は偽の相関結果である可能性がある。
【0021】
上記問題を解決するために、発明者らは、実際の被測定組織成分信号を直接取得することが生体組織成分測定を実現する前提条件であると考える。これにより、測定学的には、生体組織成分測定を実現する三つの基本原理を提出し、すなわち組織成分測定を実現するための装置は、所望の組織成分の濃度変化を感知する能力を有し、制御不能な測定条件の変動による測定結果への影響を減少させ、制御可能な測定条件を制御する。
【0022】
上記三つの基本原則を満たすために、本開示の実施例は組織成分測定解決手段を提供する。
【0023】
組織成分測定を実現するための装置が所望の組織成分の濃度変化を感知する能力を有することについて、所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有する組織測定装置を採用して実現することができる。ここで、所望の組織成分の濃度変化は、限界測定精度であると理解することができる。限界測定精度は、被測定組織成分の濃度変化による光信号変化量(すなわち測定値)が機器のノイズレベルに相当する場合、測定値がノイズから抽出しにくく、この最小感知可能な被測定組織成分の濃度変化は限界測定精度と呼ばれ、組織成分測定に用いられる装置は組織成分測定装置と呼ばれる。
【0024】
制御不能な測定条件の変動による測定結果への影響を低減することについて、干渉抑制方法を採用して実現することができ、ここで、干渉抑制方法は、差分測定方法を含むことができる。発明者が制御不能な測定条件の変動が予知しにくく、制御不可能な特性を有することを発見したため、効果的な制御方法を採用する方式でこのような測定条件の再現性を保証し、制御不能な測定条件の変動による測定結果への影響を低減することが困難である。しかし、合理的な数学的アルゴリズムを採用して制御不能な測定条件の変動による測定結果への影響を減少させ、それにより測定結果への影響を無視できる程度に低減することができる。ここで、効果的な制御方法はハードウェア設計に合わせて実現することができる。
【0025】
制御可能な測定条件を制御するために、数学的アルゴリズムの代わりに有効な制御方法を採用して制御可能な測定条件の再現性を実現することができる。発明者は、制御可能な測定条件の変動が測定結果に影響するメカニズムがそれぞれ異なるため、数学的アルゴリズムを用いる方式でその測定結果への影響を抑制することが困難であるが、効果的な制御方法を採用することにより、このような測定条件の再現性を保証し、それにより制御可能な測定条件の変動による測定結果への影響を無視できる程度に低減し、制御可能な測定条件の変動による測定結果への影響とランダムノイズによる測定結果への影響とのレベルが相当することを発見した。これにより、発明者は制御可能な測定条件に対する処理を提供し、合理的な処理方法は、有効な制御方法を採用してそれを制御してその再現性を実現するものである。ここで、制御可能な測定条件の再現性とは、毎回組織成分の測定時に、制御可能な測定条件を所定の変化範囲内に保持することにより、制御可能な測定条件を不変又は基本的に不変に保持することができることである。以下に具体的な実施例を参照して説明する。
【0026】
図1は、本開示の実施例に係る組織成分測定方法のフローチャートを概略的に示す。
【0027】
図1に示すように、該方法は操作S110~S120を含む。
【0028】
操作S110において、制御可能な測定条件の再現性を満たす場合、測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、ここで、測定プローブが設置された組織成分測定装置は、所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有する。
【0029】
本開示の実施例によれば、所望の組織成分の濃度変化は、実際の状況に応じて設定することができる。測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有することを実現するために、出射光を受信する効率を向上させる方式を採用することができる。出射光を受信する効率をどのように向上させるかについて、測定プローブに設置された同類感光面の総面積が大きく、かつ同類感光面における各感光面の面積が連続的になる方式を採用して実現することができ、及び感光面が皮膚に近接して直接受光する方式を採用して実現することができる。
【0030】
効果的な制御方法を採用して制御可能な測定条件を制御することにより制御可能な測定条件の変動による測定結果への影響を無視できる程度に低減することができ、これにより複雑な数学的アルゴリズムを用いて処理することを回避することができ、それにより実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させ、またデータ処理の難しさを低減し、データ処理量を減少させる。
【0031】
操作S120において、干渉抑制方法に基づいて少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定する。
【0032】
本開示の実施例によれば、制御不能な測定条件の変動による測定結果への影響を低減するために、干渉抑制方法を採用して実現することができ、ここで、干渉抑制方法は差分測定方法を含むことができる。差分測定方法は、時間差分測定方法、位置差分測定方法及び波長差分測定方法を含むことができる。
【0033】
本開示の実施例の技術案によれば、制御可能な測定条件の再現性を満たす状況で、測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、測定プローブが設置された組織成分測定装置は、所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有し、かつ干渉抑制方法に基づいて少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定する。測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有するため、組織成分測定を実現するための装置が所望の組織成分の濃度変化を感知する能力を有するという原則を達成する。干渉抑制方法に基づいて処理して得られた出力光強度を採用するため、制御不能な測定条件の変動による測定結果への悪影響を低減するという原則を実現する。制御可能な測定条件の再現性を満たす条件下で組織成分測定を行うため、制御可能な測定条件の再現性という原則を実現する。これにより、実際の被測定組織成分信号を取得するために必要な三つの原則を実現し、さらに実際の被測定組織成分信号を取得する。
【0034】
本開示の実施例によれば、一つの所定の波長の入射光で測定領域を照射する前に、該方法はさらに以下の操作を含むことができる。
【0035】
位置決め特徴を決定する。位置決め特徴に基づいて、測定領域を決定し、ここで、測定領域は制御可能な測定条件の再現性を満たす領域である。測定プローブを測定領域に対応する位置に設置する。
【0036】
本開示の実施例によれば、本開示の実施例において、主に測定姿勢再現性及び測定領域再現性について説明する。ここで、測定姿勢は測定部位の肢体を支持する姿勢である。かつ関連技術において、測定姿勢に対する関連コンテンツを発見しない。
【0037】
その一、測定領域再現性である。測定領域の位置決めずれは、組織分布の不均一性及び皮膚表面の平坦状態の違いによるものであり、測定プローブと測定領域との間の相対位置にずれが発生すると光の組織内での伝送経路を変更する。以上により、制御可能な測定条件の再現性を実現するために、測定領域の再現性をできるだけ保証する必要がある。
【0038】
その二、測定姿勢再現性である。組織成分測定において、被測定対象は同じ測定姿勢を保持しにくいが、測定姿勢変化により測定領域の皮膚状態が変化し、さらに光の組織内での伝送経路が変化し、したがって、測定姿勢が変化すれば、位置決め誤差を生成して実際の被測定組織成分信号を取得する可能性に影響を与え、ここで、皮膚状態は皮膚表面形状及び皮膚内部構造を含むことができ、これにより、測定姿勢再現性を実現することは非常に必要である。測定姿勢位置決めの目的は、組織成分測定を行う時の測定姿勢を目標測定姿勢にすることであり、すなわち組織成分測定を行う時に、現在測定姿勢が目標測定姿勢でなければ、現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整する必要があり、目標測定姿勢は制御可能な測定条件の再現性を満たす測定姿勢である。
【0039】
しかし実際には、測定姿勢再現性を実現する重要性は常に無視され、以下の二つの方面に体現される。
【0040】
その一、測定姿勢再現性が実際の被測定組織成分信号を取得することに影響を与える重要な原因であることを発見しない。関連技術において、一般的に制御可能な測定条件において、制御可能な測定条件の再現性に影響を与える主な原因は、測定領域の再現性であり、すなわち測定領域の再現性を実現すれば、制御可能な測定条件から実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させることを実現することができ、他の原因を考慮する必要がない。換言すれば、関連技術において、改善方向は、どのように測定領域の位置決め精度を向上させるかということであり、制御可能な測定条件において、測定姿勢の再現性も実際の被測定組織成分信号を取得する可能性の重要な原因であることを発見しない。
【0041】
また、上記分析から分かるように、測定領域の再現性を実現したとしても、測定部位の肢体を支持する姿勢が変化すると、測定領域での皮膚内部構造が変化し、光の組織内での伝送経路が変化し、したがって、実際の被測定組織成分信号を取得する可能性に影響を与える。換言すれば、測定領域の再現性を確保するだけで測定姿勢再現性を無視すれば、実際の被測定組織成分信号の取得可能性の向上にも不利である。
【0042】
その二、有効な方式によって測定姿勢再現性を実現しない。実際の被測定組織成分信号を取得することに影響を与える要因に鋭意研究を行っておらず、測定姿勢再現性を実現する重要性を認識していないため、組織成分の測定において、被測定対象自体が身体の安定を保持する方式を採用することにより測定姿勢の制御を実現することができ、すなわち被測定対象自体がその身体状態に変化がないと考えられる場合、測定姿勢がよく制御される。しかし、多くの場合、測定姿勢の変化が被測定対象に感知されず、これにより、このような測定姿勢の再現性を実現する方式の誤差が大きく、測定結果に大きな干渉を与える。すなわち方式を採用して測定姿勢を制御しても、測定姿勢の再現性を実現する重要性を認識しないため、該方式は実質的に測定姿勢の再現性を保証することができない。
【0043】
以上により、測定領域の再現性を実現するために、測定姿勢の再現性をできるだけ保証する必要があり、すなわち測定姿勢の正確な位置決めを実現する。上記に基づいて、測定領域の再現性は測定姿勢の再現性を前提とする必要があり、これにより、測定領域の位置決めは、測定姿勢の位置決めを前提とする必要がある。
【0044】
位置決め過程において、位置決め特徴に基づいて位置決めすることができる。ここで、位置決め特徴は、姿勢位置決め特徴及び領域位置決め特徴を含むことができ、姿勢位置決め特徴は、測定姿勢の位置決めを行うために用いられ、領域位置決め特徴は、測定領域の位置決めを行うために用いられる。姿勢位置決め特徴は、被測定対象又は非被測定対象に設置されてもよく、領域位置決め特徴は、被測定対象又は非被測定対象に設置されてもよく、非被測定対象は、測定プローブ又は他の装置を含むことができる。位置決め特徴は、人為的に設定された位置決め特徴又は被測定対象の固有特徴を含むことができ、ここで、被測定対象の固有特徴は、掌紋、指紋、母斑、あざ、またはほくろなどを含むことができる。
【0045】
本開示の実施例によれば、位置決め特徴を人為的に設定する方式を採用すれば、人為的に設定された位置決め特徴は一般的に時間の経過に伴って徐々に退色し、したがって、再び設置する必要があり、これにより新たな誤差を導入して位置決め精度に影響を与える可能性がある。固有特徴は高い安定性を有し、設置誤差が発生しにくい。
【0046】
位置決めの複雑度を低減し、位置決め精度を向上させるために、被測定対象の固有特徴を位置決め特徴とする設定方式を採用することができる。しかし、被測定対象の固有特徴を姿勢位置決め特徴とする設置方式を採用しても、皮膚内部構造が測定姿勢変動の影響を受けるため、これも測定領域の位置決めずれを生成し、したがって、位置決め特徴を被測定対象のどの位置に設置するかは任意ではなく、測定部位と、測定部位と周辺部位との間の骨格と筋肉の関係に基づいて決定する必要がある。例示的には、例えば測定部位が前腕伸側であれば、その周辺部位は手首を含む。前腕伸側に対して、手首状態の変化が前腕伸側の皮膚状態に大きく影響するため、位置決め精度を向上させるために、前腕伸側及び手の甲にそれぞれ位置決め特徴を設置することができる。説明すべきものとして、位置決め特徴とすることができる被測定対象の固有特徴が存在しなければ、位置決め特徴を人為的に設定することができる。例示的には、例えば位置決め特徴は、点状マーク又は図形マークであってもよく、図形マークは十字マークを含むことができる。
【0047】
本開示の実施例によれば、位置決め特徴は、第一姿勢位置決め特徴及び領域位置決め特徴を含む。位置決め特徴に基づいて、測定領域を決定し、以下の操作を含むことができる。
【0048】
第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整し、ここで、目標測定姿勢は制御可能な測定条件の再現性を満たす測定姿勢である。現在測定姿勢が目標測定姿勢である場合、領域位置決め特徴に基づいて、測定領域を決定する。
【0049】
本開示の実施例によれば、測定姿勢と測定領域の位置決めを行う時、測定領域の位置決めを実現する前提は、測定姿勢の位置決めを実現することであり、測定領域の位置決めを完了した後の後続の測定過程において、一般的に測定領域を再位置決めする必要がなく、測定姿勢の位置決めを行う必要がある可能性がある。ここで、測定姿勢位置決めを完了する条件は、現在測定姿勢が目標測定姿勢であり、目標測定姿勢が制御可能な測定条件の再現性を満たす測定姿勢である。
【0050】
本開示の実施例によれば、上記した測定姿勢位置決めを行う必要がある可能性がある原因は、被測定対象により良好な使用体験をもたらすために、非測定時に測定部位が一定の範囲内で活動することを許可し、測定時に測定姿勢位置決めを行うポリシーを採用することができ、測定時に、現在測定姿勢が目標測定姿勢であることを保証する必要があり、これにより、現在測定姿勢が目標測定姿勢でなければ、測定姿勢の調整を行うことにより現在測定姿勢が目標測定姿勢であることを保証する必要がある。
【0051】
上記に基づいて、位置決めを初回測定姿勢位置決め、測定領域位置決め及び再測定姿勢位置決めに分けることができる。ここで、初回測定姿勢位置決めは、測定領域を実現する測定姿勢位置決めとして理解することができる。再測定姿勢位置決めは、測定プローブを測定領域に対応する位置に設置した後に、測定姿勢が目標測定姿勢ではない場合に行われる測定姿勢位置決めとして理解することができる。
【0052】
本開示の実施例によれば、領域位置決め特徴は、測定領域の位置決めを行うために用いられる。初回測定姿勢位置決めに用いられる姿勢位置決め特徴を第一姿勢位置決め特徴と呼ぶ。再測定姿勢位置決めに用いられる姿勢位置決め特徴を第二姿勢位置決め特徴と呼ぶ。第一姿勢位置決め特徴及び第二姿勢位置決め特徴はいずれも測定姿勢の位置決めを行うために用いられる。第一姿勢位置決め特徴及び第二姿勢位置決め特徴は同じであってもよく、異なっても良い。領域位置決め特徴、第一姿勢位置決め特徴及び第二姿勢位置決め特徴は、異なるか、一部が同じであるか又は全部が同じであってもよい。領域位置決め特徴、第一姿勢位置決め特徴及び第二姿勢位置決め特徴の数は一つ又は複数を含むことができる。
【0053】
初回測定姿勢位置決めと測定領域位置決めを行う場合、第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を調整することにより第一姿勢位置決め特徴が所定の特徴とマッチングし、第一姿勢位置決め特徴が所定の特徴とマッチングする場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定することができる。現在測定姿勢が目標測定姿勢である場合、領域位置決め特徴に基づいて、測定領域を決定する。これにより、測定姿勢と測定領域の位置決めを完了する。
【0054】
説明すべきこととして、領域位置決め特徴に基づいて測定領域を決定することに対して、領域位置決め特徴に対応する領域を測定領域として決定することを理解することができ、それは領域位置決め特徴が位置する領域を測定領域として決定することを含む。または、領域位置決め特徴と相関関係を有する他の領域を測定領域として決定する。
【0055】
第一姿勢位置決め特徴及び領域位置決め特徴に基づいて、測定領域の位置決めと測定姿勢の位置決めを同期に完了することを実現する。
【0056】
本開示の実施例によれば、測定プローブを測定領域に対応する位置に設置することは、以下の操作を含むことができる。
【0057】
固定部を介して測定プローブを測定領域に対応する位置に設置し、ここで、固定部は測定プローブと一体であってもよく、部分的に個別であってもよく、又は全部が個別であってもよい。
【0058】
本開示の実施例によれば、固定部は、測定プローブを固定するために用いられ、固定部は測定プローブと一体であってもよく、部分的に個別であってもよく、又は全部が個別であってもよい。すなわち固定部は、測定プローブの構成部分としてもよく、測定プローブと互いに独立した二つの部分であってもよく、一部が測定プローブの構成部分であり、一部が測定プローブと互いに独立した部分であってもよい。固定部は、固定座及び第一係合部材を含み、又は、固定部は、第二係合部材を含むことができる。第一係合部材は、固定座を測定領域に対応する位置に設置するために用いられ、固定座は、測定プローブを設置するために用いられる。第二係合部材は、測定プローブを測定領域に対応する位置に設置するために用いられる。
【0059】
固定部が固定座及び第一係合部材を含む場合、固定座が測定プローブと個別であり、第一係合部材が固定座と一体であるか又は個別である。固定部が第二係合部材を含む場合、第二係合部材が測定プローブと一体であるか又は個別である。
【0060】
本開示の実施例によれば、固定部は固定座及び第一係合部材を含む。
【0061】
固定部により測定プローブを測定領域に対応する位置に設置することは、以下の操作を含むことができる。
【0062】
第一係合部材により、固定座を測定領域に対応する位置に設置する。測定プローブを固定座に設置する。
【0063】
本開示の実施例によれば、測定プローブは、測定領域に対応する位置に直接設置されず、固定座により測定領域に対応する位置に設置される。
【0064】
組織成分測定過程において、測定プローブが固定座により測定領域に対応する位置に設置されると、固定座が測定領域から離脱せず測定領域に長時間設置することができるため、測定プローブが測定時に固定座に設置され、非測定時に固定座から離脱することを実現することができる。かつ、固定座が測定領域に対応する位置に設置されるため、測定プローブが固定座から離脱してから固定座に設置する時に、依然として高い位置決め精度を維持することができ、かつ測定プローブの位置決め難度を低下させる。
【0065】
本開示の実施例によれば、測定領域での皮膚の皮膚状態は、第一係合部材により固定座を測定領域に対応する位置に設置する過程において第一所定の条件を満たす。
【0066】
本開示の実施例によれば、測定領域での皮膚の皮膚状態は、測定プローブが固定座に設置される過程において第二所定の条件を満たす。
【0067】
本開示の実施例によれば、固定座を固定する動作が、対応する位置での皮膚の皮膚状態に影響を与え、さらに測定領域の位置決め精度に影響を与えるため、測定領域の位置決め精度を向上させるために、第一係合部材が固定座を固定する過程において、測定領域での皮膚の皮膚状態が第一所定の条件を満たすことを保証することができる。ここで、第一所定の条件は、第一係合部材が固定座を固定する過程において、対応する位置の皮膚の皮膚状態による変化が第一所定の範囲内にあることである。皮膚状態による変化には、皮膚の変形が含まれていてもよい。それに応じて、第一所定の範囲は第一所定の変形範囲を含むことができる。
【0068】
本開示の実施例によれば、測定プローブを固定する動作が、対応する位置での皮膚の皮膚状態に影響を与え、さらに測定領域の位置決め精度に影響を与えるため、測定領域の位置決め精度を向上させるために、固定座が測定プローブを固定する過程において、測定領域での皮膚の皮膚状態が第二所定の条件を満たすことを保証することができる。ここで、第二所定の条件は、固定座が測定プローブを固定する過程において、対応する位置の皮膚の皮膚状態による変化が第二所定の範囲内にあることである。皮膚状態による変化には、皮膚変形が含まれていてもよい。それに応じて、第二所定の範囲は第二所定の変形範囲を含むことができる。
【0069】
本開示の実施例によれば、測定プローブは固定座に移動しない。
【0070】
本開示の実施例によれば、測定プローブが固定座に固定される時、固定が堅固ではないため制御可能な測定条件の再現性に影響を与えるという問題が発生する。該問題を解決するために、組織成分の測定過程において、測定プローブが固定座に移動しないことをできるだけ保証することができる。
【0071】
本開示の実施例によれば、固定部は第二係合部材を含む。
【0072】
固定部により測定プローブを測定領域に対応する位置に設置することは、以下の操作を含むことができる。
【0073】
第二係合部材により、測定プローブを測定領域に対応する位置に設置する。
【0074】
本開示の実施例によれば、測定プローブを測定領域に対応する位置に設置する方式に対して、上記のような固定座により測定プローブを測定領域に対応する位置に設置する方式を採用する以外に、測定プローブを測定領域に対応する位置に直接設置する方式を採用することもでき、すなわち固定座を必要とせず、第二係合部材を配合して実現する必要がある。
【0075】
説明すべきものとして、上記した固定座を必要としないことは、以下の二種類の理解を含むことができ、その一は、測定プローブに、それと一体であり独立した固定座と同じ作用を果たす構造が設けられることであり、その二は、測定プローブに独立した固定座と同じ作用を果たす構造が設置されないことである。
【0076】
本開示の実施例によれば、測定領域での皮膚の皮膚状態は、第二係合部材により測定プローブを測定領域に対応する位置に設置する過程において第三所定の条件を満たす。
【0077】
本開示の実施例によれば、測定プローブを固定する動作が対応する位置での皮膚の皮膚状態に影響を与え、さらに測定領域の位置決め精度に影響を与えるため、測定領域の位置決め精度を向上させるために、第二係合部材が測定プローブを固定する過程において、測定領域での皮膚の皮膚状態が第三所定の条件を満たすことを保証することができる。ここで、第三所定の条件は、第二係合部材が測定プローブを固定する過程において、対応する位置の皮膚の皮膚状態による変化が第三所定の範囲内にあることである。皮膚状態による変化には、皮膚変形が含まれていてもよい。それに応じて、第三所定の範囲は第三所定の変形範囲を含むことができる。
【0078】
本開示の実施例によれば、領域位置決め特徴に基づいて、測定領域を決定することは、以下の操作を含むことができる。
【0079】
第一投影特徴を取得する。領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングしないと決定した場合、領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングするまで、測定プローブ及び/又は固定部の位置を調整する。領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングすると決定した場合、測定プローブ及び/又は固定部に対応する領域を測定領域として決定する。
【0080】
本開示の実施例によれば、使用の柔軟性及び測定領域の位置決め精度を保証するために、光学方法を採用して実現することができ、すなわち領域位置決め特徴を第一投影特徴とマッチングし、マッチング結果に基づいて、測定領域を決定し、ここで、第一投影特徴は光学方法に基づいて形成され、すなわち光源により所定の形状のスポットを投射し、スポットの形状は領域位置決め特徴に基づいて決定することができる。例示的には、所定の形状のスポットは十字スポットである。
【0081】
本開示の実施例によれば、第一投影特徴を投射するための構造を採用して第一投影特徴を取得した後、領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングするか否かを決定し、領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングしないと決定した場合、領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングするまで、測定プローブ及び/又は固定座の位置を調整することができ、それにより領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングする。領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングすると決定する場合、測定プローブ及び/又は固定座が現在位置する領域が測定領域であると説明することができる。
【0082】
本開示の実施例によれば、第一投影特徴を投射するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されることができる。他の対象は、測定プローブ、固定部及び被測定対象以外の対象を表すことができる。領域位置決め特徴は、測定プローブ、固定座、被測定対象及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。以下に第一投影特徴を投射するための構造の設置位置、領域位置決め特徴の設置位置という二つの角度から、光学方法に基づいて実現された調整過程を説明する。
【0083】
第一投影特徴を投射するための構造の設置位置という角度から説明する。
【0084】
その一、第一投影特徴を投射するための構造が被測定対象に設置される場合、領域位置決め特徴は被測定対象、測定プローブ、固定座及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。説明すべきものとして、領域位置決め特徴が被測定対象又は他の対象に設定されると、以下の方式により測定領域の位置決めを実現することができ、すなわち領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングするまで、領域位置決め特徴と第一投影特徴に基づいて、測定プローブ及び/又は固定座の位置を調整し、ここで、領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングすることは、領域位置決め特徴が測定プローブ及び/又は固定座により遮蔽され、第一投影特徴が領域位置決め特徴が位置する位置に投射できないことを指す。領域位置決め特徴が第一姿勢位置決め特徴とマッチングしなければ、少なくとも一つの第一投影特徴が領域位置決め特徴が位置する位置に投射することができる。
【0085】
その二、第一投影特徴を投射するための構造が測定プローブに設置されると、領域位置決め特徴を測定プローブに設置することができず、被測定対象、固定座又は他の対象に設置することができる。説明すべきものとして、領域位置決め特徴が固定座に設置され、固定座が設置された固定部により測定プローブを測定領域に対応する位置に設置する方式で実現された測定プローブの位置決めを採用すれば、測定領域の位置決めを実現するために、以下の方式で実現することができ、すなわち固定座の位置を調整する。領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングすることを実現しない前に、測定プローブの位置が固定され、領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングするまで、領域位置決め特徴と第一投影特徴に基づいて、固定座の位置を調整し、両者がマッチングする場合に、固定座に対応する領域を測定領域として決定し、これにより、測定プローブを固定座に設置することができる。
【0086】
その三、第一投影特徴を投射するための構造が固定座に設置されると、領域位置決め特徴を固定座に設置することができず、被測定対象、測定プローブ又は他の対象に設置することができる。説明すべきものとして、領域位置決め特徴が測定プローブに設置され、固定座が設置された固定部により測定プローブを測定領域に対応する位置に設置する方式で実現された測定プローブの位置決めを実現すれば、測定領域の位置決めを実現するために、以下の方式で実現することができ、すなわち固定座の位置を調整する。領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングすることを実現しない前に、測定プローブの位置が固定され、領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングするまで、領域位置決め特徴と第一投影特徴に基づいて、固定座の位置を調整し、両者がマッチングする場合に、固定座に対応する領域を測定領域として決定し、これにより、測定プローブを固定座に設置することができる。
【0087】
その四、第一投影特徴を投射するための構造が他の対象に設置される場合、領域位置決め特徴は被測定対象、測定プローブ、固定座及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。説明すべきものとして、領域位置決め特徴が被測定対象又は他の対象に設定される場合、第一投影特徴を投射するための構造を被測定対象に設置し、領域位置決め特徴を被測定対象又は他の対象に設置することと類似する方式によって測定領域の位置決めを実現することができ、ここで説明を省略する。
【0088】
領域位置決め特徴の設置位置の角度から説明する。
【0089】
その一、領域位置決め特徴が被測定対象に設定されると、第一投影特徴を投射するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されることができる。説明すべきものとして、第一投影特徴を投射するための構造が被測定対象又は他の対象に設置されると、以下の方式により測定領域の位置決めを実現することができ、すなわち領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングするまで、領域位置決め特徴と第一投影特徴に基づいて、測定プローブ及び/又は固定座の位置を調整し、ここでの領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングすることは、領域位置決め特徴が測定プローブ及び/又は固定座により遮蔽され、第一投影特徴が領域位置決め特徴が位置する位置に投射できないことを指す。領域位置決め特徴が第一姿勢位置決め特徴とマッチングしなければ、少なくとも一つの第一投影特徴が領域位置決め特徴が位置する位置に投射することができる。
【0090】
その二、領域位置決め特徴が測定プローブに設置されると、第一投影特徴を投射するための構造と測定プローブは個別であり、被測定対象、固定座又は他の対象に設置することができる。説明すべきものとして、第一投影特徴を投射するための構造が固定座に設置されると、以上の対応部分の説明を参照することができ、ここで説明を省略する。
【0091】
その三、領域位置決め特徴が固定座に設置されると、第一投影特徴を投射するための構造と固定座は個別であり、被測定対象、測定プローブ又は他の対象に設置することができる。説明すべきものとして、第一投影特徴を投射するための構造が測定プローブに設置されると、以上の対応部分の説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0092】
その四、領域位置決め特徴が他の対象に設定されると、第一投影特徴を投射するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置することができる。説明すべきものとして、第一投影特徴を投射するための構造が被測定対象又は他の対象に設置されると、以上の対応部分の説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0093】
例示的に、
図2は、本開示の実施例に係る光学方法に基づいて測定領域の位置決めを実現する概略図を概略的に示す。
図2における領域位置決め特徴は測定プローブに設置される。
図3は、本開示の実施例に係る光学方法に基づいて測定領域の位置決めを実現する別の概略図を概略的に示す。
図3における領域位置決め特徴は被測定対象に設定される。
【0094】
光学方法により測定領域の位置決めを実現すれば、一方では光源の位置及び角度を柔軟に調整することができるため、それが容易に領域位置決め特徴とマッチングすることができ、したがって、領域位置決め特徴を柔軟に設定することができ、それにより領域位置決め特徴の設定の難しさを低減する。他方では出射スポットの形状を調整することができ、領域位置決め特徴とのマッチングをよりよく実現し、位置決め精度を向上させることができる。
【0095】
本開示の実施例によれば、領域位置決め特徴に基づいて、測定領域を決定することは、以下の操作を含むことができる。
【0096】
第一目標画像を取得する。第一テンプレート画像を取得し、ここで、第一テンプレート画像は領域位置決め特徴を含む。第一目標画像が第一テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第一目標画像が第一テンプレート画像とマッチングするまで、測定プローブ及び/又は固定部の位置を調整することにより、新たな第一目標画像を取得する。第一目標画像が第一テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、測定プローブ及び/又は固定部に対応する領域を測定領域として決定する。
【0097】
本開示の実施例によれば、使用の柔軟性と測定領域位置決めの精度を保証するために、画像マッチング方法を用いて実現することができ、すなわち第一目標画像と第一テンプレート画像をマッチングし、マッチング結果に基づいて、測定領域を決定する。ここで、第一テンプレート画像は領域位置決め特徴を含むことができ、かつ領域位置決め特徴の第一テンプレート画像における位置は、所定位置である。第一目標画像と第一テンプレート画像をマッチングする過程において、第一目標画像が領域位置決め特徴を含まない目標画像である可能性があり、領域位置決め特徴を含むが領域位置決め特徴の第一目標画像における位置が所定位置ではない目標画像である可能性もあり、さらに領域位置決め特徴を含みかつ領域位置決め特徴の第一目標画像における位置が所定位置である目標画像である可能性もある。第一テンプレート画像は所定位置に位置する領域位置決め特徴を含むため、第一目標画像が第一テンプレート画像とマッチングすれば、第一目標画像が領域位置決め特徴を含みかつ領域位置決め特徴の第一目標画像における位置が所定位置であると説明することができる。換言すれば、第一目標画像と第一テンプレート画像をマッチングする目的は、取得された第一目標画像が領域位置決め特徴を含みかつ領域位置決め特徴の第一目標画像における位置が所定位置であることである。
【0098】
本開示の実施例によれば、第一目標画像が第一テンプレート画像とマッチングすると決定する場合、測定プローブ及び/又は固定座が現在位置する領域が測定領域であると説明することができる。ここで、第一目標画像が第一テンプレート画像とマッチングするか否かを決定することは第一目標画像と第一テンプレート画像との類似度を決定することを含むことができる。類似度が類似度閾値以上である場合、第一目標画像が第一テンプレート画像とマッチングすると決定する。類似度が類似度閾値より小さい場合、第一目標画像が第一テンプレート画像とマッチングしないと決定する。第一目標画像と第一テンプレート画像との類似度を決定することは第一目標画像と第一テンプレート画像を相関分析し、相関係数を得て、相関係数に基づいて第一目標画像と第一テンプレート画像との類似度を決定することを含むことができる。
【0099】
本開示の実施例によれば、第一目標画像を採集するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されることができる。他の対象は、測定プローブ、固定部及び被測定対象以外の対象を表すことができる。領域位置決め特徴は測定プローブ、固定座、被測定対象及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。第一目標画像を採集するための構造及び領域位置決め特徴の説明に対して、第一投影特徴を投射するための構造及び領域位置決め特徴に対する説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。異なることとして、第一目標画像を採集するための構造が測定プローブに設置されると、領域位置決め特徴は被測定対象、測定プローブ、固定座及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。第一目標画像を採集するための構造が固定座に設置されると、領域位置決め特徴は被測定対象、測定プローブ、固定座及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。
【0100】
例示的に、
図4は、本開示の実施例に係る画像マッチング方法に基づいて測定領域の位置決めを実現する概略図を概略的に示す。
図4における領域位置決め特徴は測定プローブに設置される。
図5は、本開示の実施例に係る画像マッチング方法に基づいて測定領域の位置決めを実現する別の概略図を概略的に示す。
図5における領域位置決め特徴は被測定対象に設定される。
【0101】
本開示の実施例によれば、領域位置決め特徴に基づいて、測定領域を決定することは、以下の操作を含むことができる。
【0102】
第二目標画像を取得し、ここで、第二目標画像は領域位置決め特徴を含む。第二目標画像における領域位置決め特徴の位置が第一所定位置ではないと決定した場合、新たな第二目標画像における領域位置決め特徴の位置が第一所定位置であるまで、測定プローブ及び/又は固定部の位置を調整することにより、新たな第二目標画像を取得する。新たな第二目標画像における領域位置決め特徴の位置が第一所定位置であると決定した場合、測定プローブ及び/又は固定部に対応する領域を測定領域として決定する。
【0103】
本開示の実施例によれば、使用の柔軟性と測定領域位置決めの精度を保証するために、イメージング方法を採用して実現することができ、すなわち領域位置決め特徴の第二目標画像における位置が第一所定位置であれば、測定領域の位置決めを完了すると説明することができる。
【0104】
本開示の実施例によれば、イメージング方法を採用して測定領域の位置決めを実現する過程は、領域位置決め特徴の第二目標画像における位置が第一所定位置であるか否かを決定する過程であり、領域位置決め特徴の第二目標画像における位置が第一所定位置ではない場合、領域位置決め特徴の新たな第二目標画像における位置が第一所定位置であるまで、測定プローブ及び/又は固定座の位置を調整することにより、新たな第二目標画像を取得する。新たな第二目標画像における領域位置決め特徴の位置が第一所定位置である場合、測定プローブ及び/固定座が現在位置する領域が測定領域であると説明することができる。
【0105】
本開示の実施例によれば、第二目標画像を採集するための構造は、被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されることができる。他の対象は、測定プローブ、固定部及び被測定対象以外の対象を表すことができる。領域位置決め特徴は、測定プローブ、固定座、被測定対象及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。第二目標画像を採集するための構造及び領域位置決め特徴の説明に対して、第一投影特徴を投射するための構造及び領域位置決め特徴に対する説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0106】
例示的に、
図6は、本開示の実施例に係るイメージング方法に基づいて測定領域の位置決めを実現する概略図を概略的に示す。
図6における領域位置決め特徴は測定プローブに設置される。
図7は、本開示の実施例に係るイメージング方法に基づいて測定領域の位置決めを実現する別の概略図を概略的に示す。
図7における領域位置決め特徴は被測定対象に設定される。
図7において測定プローブ及び固定座による移動により両者と領域位置決め特徴との相対位置が変化し、さらに画像に現される領域位置決め特徴の位置が第一所定位置に位置するようにする。
【0107】
本開示の実施例によれば、第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整することは、以下の操作を含むことができる。
【0108】
第二投影特徴を取得する。第一姿勢位置決め特徴が第二投影特徴とマッチングしないと決定した場合、第一姿勢位置決め特徴が第二投影特徴とマッチングするまで、現在測定姿勢を調整する。第一姿勢位置決め特徴が第二投影特徴とマッチングすると決定した場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。
【0109】
本開示の実施例によれば、使用の柔軟性及び測定姿勢位置決めの精度を保証するために、光学方法を採用して実現することができ、すなわち第一姿勢位置決め特徴と第二投影特徴をマッチングし、マッチング結果に基づいて、目標測定姿勢を決定し、ここで、第二投影特徴は光学方法に基づいて形成され、すなわち光源により所定の形状のスポットを投射して第二投影特徴を形成し、スポットの形状は第一姿勢位置決め特徴に基づいて決定することができる。すなわち被測定対象に対して、第一姿勢位置決め特徴に基づいてそれにマッチングする第二投影特徴を設定することにより、第一姿勢位置決め特徴と第二投影特徴がマッチングする現在測定姿勢が目標測定姿勢である。
【0110】
本開示の実施例によれば、第二投影特徴を投射するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されることができる。他の対象は、測定プローブ、固定部及び被測定対象以外の対象を表すことができる。第一姿勢位置決め特徴は測定プローブ、固定座、被測定対象及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。以下に第二投影特徴を投射するための構造の設置位置、第一姿勢位置決め特徴の設置位置という二つの角度から光学方法に基づいて実現された調整過程を説明する。
【0111】
第二投影特徴を投射するための構造の設置位置角度から説明する。
【0112】
その一、第二投影特徴を投射するための構造が被測定対象に設置されると、第一姿勢位置決め特徴は被測定対象、測定プローブ、固定座及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。説明すべきものとして、第一姿勢位置決め特徴が測定プローブに設置されると、測定姿勢の位置決めを実現するために、初回測定姿勢の位置決め段階において、測定プローブの位置が一定である必要がある。同様に、第一姿勢位置決め特徴が固定座に設置されると、測定姿勢の位置決めを実現するために、初回測定姿勢の位置決め段階において、固定座の位置が一定である必要がある。
【0113】
その二、第二投影特徴を投射するための構造が測定プローブに設置されると、第一姿勢位置決め特徴は測定プローブに設置することができず、被測定対象、固定座又は他の対象に設置することができる。説明すべきものとして、初回測定姿勢の位置決め段階において、測定プローブの位置が一定である必要がある。また、第一姿勢位置決め特徴が固定座に設置されると、以下の方式によって初回測定姿勢の位置決めを実現することができ、すなわち、第一姿勢位置決め特徴が第二投影特徴とマッチングするまで、第一姿勢位置決め特徴と第二投影特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を調整することができ、ここでの第一姿勢位置決め特徴が第二投影特徴とマッチングすることは、第一姿勢位置決め特徴が被測定対象により遮蔽され、第二投影特徴が第一姿勢位置決め特徴が位置する位置に投射できないことを指す。第一姿勢位置決め特徴が第二姿勢位置決め特徴とマッチングしなければ、少なくとも一つの第二投影特徴が第一姿勢位置決め特徴が位置する位置に投射することができる。第一姿勢位置決め特徴が他の対象に設置されると、第一姿勢位置決め特徴を固定座に設置することと類似する方式を採用して測定姿勢の位置決めを実現することができ、ここで説明を省略する。
【0114】
その三、第二投影特徴を投射するための構造が固定座に設置されると、第一姿勢位置決め特徴を固定座に設置することができず、被測定対象、測定プローブ又は他の対象に設置することができる。説明すべきことは、初回測定姿勢の位置決め段階において、固定座の位置が一定である必要がある。また、第一姿勢位置決め特徴が測定プローブ又は他の対象に設置されると、第二投影特徴を投射するための構造を測定プローブに設置し、第一姿勢位置決め特徴を固定座又は他の対象に設置することと類似する方式を採用して測定姿勢の位置決めを実現することができ、ここで説明を省略する。
【0115】
その四、第二投影特徴を投射するための構造が他の対象に設置されると、第一姿勢位置決め特徴は被測定対象、測定プローブ、固定座及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。説明すべきものとして、第一姿勢位置決め特徴が測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されると、第二投影特徴を投射するための構造を測定プローブに設置し、第一姿勢位置決め特徴を固定座又は他の対象に設置することと類似する方式を採用して測定姿勢の位置決めを実現することができ、ここで説明を省略する。
【0116】
第一姿勢位置決め特徴の設置位置角度から説明する。
【0117】
その一、第一姿勢位置決め特徴が被測定対象に設置されると、第二投影特徴を投射するための構造が被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されることができる。説明すべきものとして、第二投影特徴を投射するための構造が測定プローブに設置されると、初回測定姿勢の位置決め段階において、測定プローブの位置が一定である必要がある。同様に、第二投影特徴を投射するための構造が固定座に設置されると、初回測定姿勢の位置決め段階において、固定座の位置が一定である必要がある。
【0118】
その二、第一姿勢位置決め特徴が測定プローブに設置されると、第二投影特徴を投射するための構造と測定プローブは個別であり、被測定対象、固定座又は他の対象に設置することができる。説明すべきものとして、第二投影特徴を投射するための構造が被測定対象、固定座又は他の対象に設置されると、以上の対応部分の説明を参照することができ、ここで説明を省略する。
【0119】
その三、第一姿勢位置決め特徴が固定座に設置されると、第二投影特徴を投射するための構造と固定座は個別であり、被測定対象、測定プローブ又は他の対象に設置することができる。説明すべきものとして、第二投影特徴を投射するための構造が被測定対象、測定プローブ又は他の対象に設置されると、以上の対応部分の説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0120】
その四、第一姿勢位置決め特徴が他の対象に設置されると、第二投影特徴を投射するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置することができる。説明すべきものとして、第二投影特徴を投射するための構造が被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されると、以上の対応部分の説明を参照することができ、ここで説明を省略する。
【0121】
例示的に、
図8は、本開示の実施例に係る光学方法に基づいて測定姿勢の位置決めを実現する概略図を概略的に示す。
図8において第一姿勢位置決め特徴は被測定対象に設置される。
【0122】
光学方法により測定姿勢の位置決めを実現すれば、一方では光源の位置及び角度を柔軟に調整することができるため、それが第一姿勢位置決め特徴と容易にマッチングすることができ、したがって、第一姿勢位置決め特徴を柔軟に設定することができ、それにより第一姿勢位置決め特徴の設定の難しさを低減する。他方では出射スポットの形状を調整することにより、第一姿勢位置決め特徴とのマッチングをよりよく実現し、位置決め精度を向上させることができる。
【0123】
本開示の実施例によれば、第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整することは、以下の操作を含むことができる。
【0124】
第三目標画像を取得する。第二テンプレート画像を取得し、ここで、第二テンプレート画像は第一姿勢位置決め特徴を含む。第三目標画像が第二テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第三目標画像が第二テンプレート画像とマッチングするまで、現在測定姿勢を調整することにより、新たな第三目標画像を取得する。新たな第三目標画像が第二テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。
【0125】
本開示の実施例によれば、使用の柔軟性と測定姿勢位置決めの精度を保証するために、画像マッチング方法を用いて実現することができ、すなわち第三目標画像と第二テンプレート画像をマッチングし、マッチング結果に基づいて、目標測定姿勢を決定する。ここで、第二テンプレート画像が第一姿勢位置決め特徴を含みかつ第一姿勢位置決め特徴の第二テンプレート画像における位置が所定位置であってもよい。第三目標画像と第二テンプレート画像をマッチングする過程において、第三目標画像は、第一姿勢位置決め特徴を含まない目標画像である可能性があり、第一姿勢位置決め特徴を含むが第一姿勢位置決め特徴の第三目標画像における位置が所定位置ではない目標画像である可能性もあり、さらに第一姿勢位置決め特徴を含みかつ第一姿勢位置決め特徴の第三目標画像における位置が所定位置である目標画像である可能性がある。第二テンプレート画像が所定位置に位置する第一姿勢位置決め特徴を含むため、第三目標画像が第二テンプレート画像とマッチングすれば、第三目標画像が第一姿勢位置決め特徴を含みかつ第一姿勢位置決め特徴の第三目標画像における位置が所定位置であると説明することができる。換言すれば、第三目標画像と第二テンプレート画像をマッチングする目的は、取得された第三目標画像が第一姿勢位置決め特徴を含みかつ第一姿勢位置決め特徴の第三目標画像における位置が所定位置であることである。
【0126】
本開示の実施例によれば、第三目標画像を採集するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されることができる。他の対象は、測定プローブ、固定部及び被測定対象以外の対象を表すことができる。第一姿勢位置決め特徴は測定プローブ、固定座、被測定対象及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。第三目標画像を採集するための構造及び第一姿勢位置決め特徴の説明に対して、第二投影特徴を投射するための構造及び第一姿勢位置決め特徴に対する説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。異なることとして、第三目標画像を採集するための構造が測定プローブに設置されると、第一姿勢位置決め特徴は被測定対象、測定プローブ、固定座及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。第三目標画像を採集するための構造が固定座に設置されると、第一姿勢位置決め特徴は被測定対象、測定プローブ、固定座及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。
【0127】
例示的に、
図9は、本開示の実施例に係る画像マッチング方法により測定姿勢の位置決めを実現する概略図を概略的に示す。
図9において第一姿勢位置決め特徴は被測定対象に設置される。
【0128】
本開示の実施例によれば、第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整することは、以下の操作を含むことができる。
【0129】
第四目標画像を取得し、ここで、第四目標画像は第一姿勢位置決め特徴を含む。第四目標画像における第一姿勢位置決め特徴の位置が第二所定位置にないと決定した場合、新たな第四目標画像における第一姿勢位置決め特徴の位置が第二所定位置にあるまで、現在測定姿勢を調整することにより、新たな第四目標画像を取得する。新たな第四目標画像における第一姿勢位置決め特徴の位置が第二所定位置にあると決定した場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。
【0130】
本開示の実施例によれば、使用の柔軟性及び測定姿勢位置決めの精度を保証するために、イメージング方法を採用して実現することができ、すなわち第一姿勢位置決め特徴の第四目標画像における位置が第二所定位置であれば、測定姿勢の位置決めを完了すると説明することができる。
【0131】
本開示の実施例によれば、イメージング方法を採用して測定姿勢の位置決めを実現する過程は、第一姿勢位置決め特徴の第四目標画像における位置が第二所定位置であるか否かを決定する過程であり、第一姿勢位置決め特徴の第四目標画像における位置が第二所定位置でなければ、第一姿勢位置決め特徴の新たな第四目標画像における位置が第二所定位置であるまで、現在測定姿勢を調整することにより、新たな第四目標画像を取得することができる。新たな第四目標画像における第一姿勢位置決め特徴の位置が第二所定位置である場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると説明することができる。
【0132】
本開示の実施例によれば、第四目標画像を採集するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されることができる。他の対象は、測定プローブ、固定部及び被測定対象以外の対象を表すことができる。第一姿勢位置決め特徴は測定プローブ、固定座、被測定対象及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。第四目標画像を採集するための構造及び第一姿勢位置決め特徴の説明に対して、第二投影特徴を投射するための構造及び第一姿勢位置決め特徴に対する説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0133】
例示的に、
図10は、本開示の実施例に係るイメージング方法に基づいて測定姿勢の位置決めを実現する概略図を概略的に示す。
図10において第一姿勢位置決め特徴は被測定対象に設置される。
【0134】
本開示の実施例によれば、該方法はさらに以下の操作を含むことができる。
【0135】
測定プローブが測定領域に対応する位置に設置されると、現在測定姿勢が目標測定姿勢ではないと決定した場合、第二姿勢位置決め特徴を決定する。第二姿勢位置決め特徴に基づいて、現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整する。
【0136】
本開示の実施例によれば、測定プローブが測定領域に対応する位置に設置された場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢ではないと決定した場合、上記の再測定姿勢位置決めを行う必要がある。すなわち測定領域の位置決めを完了した後、現在測定姿勢が目標測定姿勢でなければ、上記の再測定姿勢位置決めを行う必要がある。第二姿勢位置決め特徴に基づいて、現在測定姿勢が目標測定姿勢であるまで、現在測定姿勢を調整することができる。第二姿勢位置決め特徴は、第一姿勢位置決め特徴と同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0137】
本開示の実施例によれば、第二姿勢位置決め特徴に基づいて、現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整することは、以下の操作を含むことができる。
【0138】
第三投影特徴を取得する。第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴とマッチングしないと決定した場合、第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴とマッチングするまで、現在測定姿勢を調整する。第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴とマッチングすると決定した場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。
【0139】
本開示の実施例によれば、使用の柔軟性及び測定姿勢位置決めの精度を保証するために、光学方法を採用して実現することができ、すなわち第二姿勢位置決め特徴と第三投影特徴をマッチングし、マッチング結果に基づいて、目標測定姿勢を決定し、ここで、第三投影特徴は光学方法に基づいて形成され、すなわち光源により所定の形状のスポットを投射して第三投影特徴を形成し、スポットの形状は第二姿勢位置決め特徴に基づいて決定することができる。すなわち被測定対象に対して、第二姿勢位置決め特徴に基づいてそれにマッチングする第三投影特徴を設定することにより、第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴にマッチングする現在測定姿勢が目標測定姿勢である。
【0140】
本開示の実施例によれば、第三投影特徴を投射するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されることができる。他の対象は、測定プローブ、固定部及び被測定対象以外の対象を表すことができる。第二姿勢位置決め特徴は測定プローブ、固定座、被測定対象及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。以下に第三投影特徴を投射するための構造の設置位置、第二姿勢位置決め特徴の設置位置という二つの角度から光学方法に基づいて実現された調整過程を説明する。
【0141】
第三投影特徴を投射するための構成の設置位置角度から説明する。
【0142】
その一、第三投影特徴を投射するための構造が被測定対象に設置されると、第二姿勢位置決め特徴は被測定対象、測定プローブ、固定座及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。
【0143】
その二、第三投影特徴を投射するための構造が測定プローブに設置されると、第二姿勢位置決め特徴は測定プローブ及び固定座に設置することができず、被測定対象又は他の対象に設置することができ、これは測定プローブを測定領域に対応する位置に設置した後、測定プローブが固定座に設置されることによるものである。
【0144】
その三、第三投影特徴を投射するための構造が固定座に設置されると、第二姿勢位置決め特徴は測定プローブ及び固定座に設置することができず、被測定対象又は他の対象に設置することができる。同様に測定プローブを測定領域に対応する位置に設置した後、測定プローブが固定座に設置されることによるものである。
【0145】
その四、第三投影特徴を投射するための構造が他の対象に設置されると、第二姿勢位置決め特徴は被測定対象、測定プローブ、固定座及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。説明すべきものとして、第二姿勢位置決め特徴が他の対象に設置されると、以下の方式により測定姿勢の位置決めを実現することができ、すなわち第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴とマッチングしないと決定した場合に、第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴とマッチングするまで、現在測定姿勢を調整し、第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴とマッチングすると決定した場合に、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。ここでの第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴とマッチングすることは、第二姿勢位置決め特徴が被測定対象により遮蔽され、第三投影特徴が第二姿勢位置決め特徴が位置する位置に投射できないことを指し、第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴とマッチングしなければ、少なくとも一つの第三投影特徴が第二姿勢位置決め特徴が位置する位置に投射することができる。
【0146】
第二姿勢位置決め特徴の設置位置角度から説明する。
【0147】
その一、第二姿勢位置決め特徴が被測定対象に設置されると、第三投影特徴を投射するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置することができる。
【0148】
その二、第二姿勢位置決め特徴が測定プローブに設置されると、第三投影特徴を投射するための構造と測定プローブ及び固定座は個別であり、被測定対象又は他の対象に設置されてもよく、これは測定プローブを測定領域に対応する位置に設置した後、測定プローブが固定座に設置されることによるものである。
【0149】
その三、第二姿勢位置決め特徴が固定座に設置されると、第三投影特徴を投射するための構造と測定プローブ及び固定座は個別であり、被測定対象又は他の対象に設置されてもよい。同様に測定プローブを測定領域に対応する位置に設置した後、測定プローブが固定座に設置されることによるものである。
【0150】
その四、第二姿勢位置決め特徴が他の対象に設置されると、第三投影特徴を投射するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されることができる。説明すべきものとして、第三投影特徴を投射するための構造が他の対象に設置されると、以上の対応部分を参照して説明し、ここで説明を省略する。
【0151】
光学方法により測定姿勢の位置決めを実現すれば、一方では光源の位置及び角度を柔軟に調整することができるため、それが第二姿勢位置決め特徴に容易にマッチングすることができ、したがって、第二姿勢位置決め特徴を柔軟に設定することができ、それにより第二姿勢位置決め特徴の設定の難しさを低減する。他方では出射スポットの形状を調整することにより、第二姿勢位置決め特徴とのマッチングをよりよく実現し、位置決め精度を向上させることができる。
【0152】
本開示の実施例によれば、第二姿勢位置決め特徴に基づいて、現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整することは、以下の操作を含むことができる。
【0153】
第五目標画像を取得する。第三テンプレート画像を取得し、ここで、第三テンプレート画像は第二姿勢位置決め特徴を含む。第五目標画像が第三テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第五目標画像が第三テンプレート画像とマッチングするまで、現在測定姿勢を調整することにより、新たな第五目標画像を取得する。新たな第五目標画像が第三テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。
【0154】
本開示の実施例によれば、使用の柔軟性と測定姿勢位置決めの精度を保証するために、画像マッチング方法を採用して実現することができ、すなわち第五目標画像と第三テンプレート画像をマッチングし、マッチング結果に基づいて、目標測定姿勢を決定する。ここで、第三テンプレート画像が第二姿勢位置決め特徴を含みかつ第二姿勢位置決め特徴の第三テンプレート画像における位置が所定位置であってもよい。第五目標画像と第三テンプレート画像をマッチングする過程において、第五目標画像は、第二姿勢位置決め特徴を含まない目標画像である可能性があり、第二姿勢位置決め特徴を含むが第二姿勢位置決め特徴の第五目標画像における位置が所定位置ではない目標画像である可能性があり、さらに第二姿勢位置決め特徴を含みかつ第二姿勢位置決め特徴の第五目標画像における位置が所定位置である目標画像である可能性がある。第三テンプレート画像が所定位置に位置する第二姿勢位置決め特徴を含むため、第五目標画像が第三テンプレート画像とマッチングすれば、第五目標画像が第二姿勢位置決め特徴を含みかつ第二姿勢位置決め特徴の第五目標画像における位置が所定位置であると説明することができる。換言すれば、第五目標画像と第三テンプレート画像をマッチングする目的は、取得された第五目標画像が第二姿勢位置決め特徴を含みかつ第二姿勢位置決め特徴の第五目標画像における位置が所定位置であることである。
【0155】
本開示の実施例によれば、第五目標画像が第三テンプレート画像とマッチングすると決定する場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると説明することができる。
【0156】
本開示の実施例によれば、第五目標画像を採集するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されることができる。他の対象は、測定プローブ、固定部及び被測定対象以外の対象を表すことができる。第二姿勢位置決め特徴は測定プローブ、固定座、被測定対象及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。第五目標画像を採集するための構造及び第二姿勢位置決め特徴の説明に対して、第三投影特徴を投射するための構造及び第二姿勢位置決め特徴に対する説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。異なることとして、第五目標画像を採集するための構造が測定プローブに設置されると、第二姿勢位置決め特徴は被測定対象、測定プローブ、固定座及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。第五目標画像を採集するための構造が固定座に設置されると、第二姿勢位置決め特徴は被測定対象、測定プローブ、固定座及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。
【0157】
本開示の実施例によれば、第二姿勢位置決め特徴に基づいて、現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整することは、以下の操作を含むことができる。
【0158】
第六目標画像を取得し、ここで、第六目標画像は第二姿勢位置決め特徴を含む。第六目標画像における第二姿勢位置決め特徴の位置が第三所定位置にないと決定した場合、新たな第六目標画像における第二姿勢位置決め特徴の位置が第三所定位置にあるまで、現在測定姿勢を調整することにより、新たな第六目標画像を取得する。新たな第六目標画像における第二姿勢位置決め特徴の位置が第三所定位置にあると決定した場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。
【0159】
本開示の実施例によれば、使用の柔軟性及び測定姿勢位置決めの精度を保証するために、イメージング方法を採用して実現することができ、すなわち第二姿勢位置決め特徴の第六目標画像における位置が第三所定位置であれば、測定姿勢の位置決めを完了すると説明することができる。
【0160】
本開示の実施例によれば、イメージング方法を採用して測定姿勢位置決めを実現する過程は、第二姿勢位置決め特徴の第六目標画像における位置が第三所定位置であるか否かを決定する過程であり、第二姿勢位置決め特徴の第六目標画像における位置が第三所定位置でなければ、第二姿勢位置決め特徴が新たな第六目標画像における位置が第三所定位置であるまで、現在測定姿勢を調整することにより、新たな第六目標画像を取得することができる。新たな第六目標画像における第二姿勢位置決め特徴の位置が第三所定位置である場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると説明することができる。
【0161】
本開示の実施例によれば、第六目標画像を採集するための構造は被測定対象、測定プローブ、固定座又は他の対象に設置されることができる。他の対象は、測定プローブ、固定部及び被測定対象以外の対象を表すことができる。第二姿勢位置決め特徴は測定プローブ、固定座、被測定対象及び他の対象のうちの少なくとも一種に設置されてもよい。第六目標画像を採集するための構造及び第二姿勢位置決め特徴の説明に対して、第三投影特徴を投射するための構造及び第二姿勢位置決め特徴に対する説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0162】
本開示の実施例によれば、該方法はさらに以下の操作を含むことができる。
【0163】
提示情報を生成し、ここで、提示情報は測定姿勢位置決め及び/又は測定領域位置決めが完了することを提示するために用いられ、提示情報の形式は画像、音声又は振動のうちの少なくとも一種を含む。
【0164】
本開示の実施例によれば、ユーザが測定姿勢位置決め及び/又は測定領域位置決めが完了するか否かをタイムリーに知ることができるために、測定姿勢位置決め及び/又は測定領域位置決めを完了した後、提示情報を生成することができる。ここで、提示情報の具体的な表現形式は画像、音声及び振動のうちの少なくとも一種を含むことができる。
【0165】
本開示の実施例によれば、該方法はさらに以下の操作を含むことができる。
【0166】
固定座が測定領域に対応する位置に設置されかつ測定プローブが固定部に設置されないと決定した場合、測定プローブを固定座に設置する。固定座が測定領域に対応する位置に設置されないと決定した場合、第一係合部材により固定座を測定領域に対応する位置に設置し、かつ測定プローブを固定座に設置する。
【0167】
本開示の実施例によれば、測定プローブが固定座により測定領域に対応する位置に設置されると、組織成分の測定過程において、固定座が測定領域から離脱することができ、測定プローブが固定座から離脱することができ、測定する必要がある場合、固定座が測定領域に対応する位置に設置されない場合、第一係合部材により固定座を測定領域に対応する位置に設置し、かつ測定プローブを固定座に設置することができる。固定座が測定領域に対応する位置に設置されかつ測定プローブが固定座に設置されなければ、測定プローブを固定座に設置することができる。
【0168】
例示的には、例えば短期的な随時測定に対して、固定座を測定領域に対応する位置に設置することができ、測定プローブが固定座から離脱することができ、測定を行う必要がある時に、測定プローブを固定座に設置する。長期測定に対して、固定座が測定領域から離脱することができ、測定プローブが固定座から離脱することができ、測定する必要がある場合、さらに第一係合部材により固定座を測定領域に対応する位置に設置し、かつ測定プローブを固定座に設置する。
【0169】
本開示の実施例によれば、該方法はさらに以下の操作を含むことができる。
【0170】
測定プローブが測定領域に対応する位置に設置されないと決定した場合、第二係合部材により測定プローブを測定領域に対応する位置に設置する。
【0171】
本開示の実施例によれば、測定プローブが測定領域に対応する位置に直接設置されると、組織成分測定過程において、測定プローブが測定領域から離脱することができ、測定する必要がある場合、さらに第二係合部材により測定プローブを測定領域に対応する位置に設置する。
【0172】
本開示の実施例によれば、測定プローブは、M個の感光面を含む。測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、ここで、測定プローブが設置された組織成分測定装置が、所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有することは、以下の操作を含むことができる。
【0173】
少なくとも一つの所定の波長の入射光で測定領域を照射し、ここで、各所定の波長の入射光が測定領域を通過した後に出射位置から出射して少なくとも一つの出射光を形成する。M個の感光面により採集された各出射光に対応する光強度値を取得し、T個の出力光強度を取得し、ここで、各出力光強度は一つ又は複数の感光面により採集された出射光の光強度値に基づいて処理されて得られ、同類感光面の面積は面積閾値以上でありかつ同類感光面における各感光面の面積が連続し、同類感光面は一つ又は複数の感光面を含み、同類感光面は出力光強度を出力するために用いられ、1≦T≦Mである。
【0174】
本開示の実施例により、M個の感光面における各感光面は単独で使用するか、部分的に組み合わせて使用するか又は全部を組み合わせて使用することができ、組み合わせて使用することの意味は一つの出力光強度を出力することである。本開示の実施例において、一つの出力光強度を出力するための感光面を同類感光面と呼び、同類感光面は一つ又は複数の感光面を含むことができる。ここで、異なる感光面を組み合わせて使用する条件は、各感光面が受信した出射光の平均光路長が平均光路長範囲内にあることである。平均光路長範囲は、第一平均光路長閾値以上、第二平均光路長閾値以下の範囲であってもよい。第一平均光路長閾値及び第二平均光路長閾値は、光路長平均値及び光路長変化幅に応じて決定することができる。光路平均値は、同類感光面の各感光位置で受信した出射光の平均光路長から算出した平均値である。例示的には、例えば光路長平均値がaであり、光路長変化幅が±30%であれば、第一平均光路長閾値は0.7aであってもよく、第二平均光路長閾値は1.3aであってもよい。
【0175】
平均光路長について以下に説明する。光の組織での伝送経路は光路長及び透過深さで表すことができ、ここで、光路長は光が組織を伝送する総距離を示すために用いられ、透過深さは光が組織中に到達することができる最大縦方向距離を示すために用いられる。決定された光源-プローブ距離に対して、平均光路長は光の組織における光路長の平均値を示すために用いられる。光路長の確率分布関数は、光源-プローブ距離及び組織光学パラメータの関数であると理解することができ、ここで、光源-プローブ距離は、入射光の中心と感光面の中心との間の径方向距離を示す。それに応じて、数学式において、平均光路長は光源-プローブ距離及び組織光学パラメータの関数であると理解することができ、ここで、組織光学パラメータは吸収係数、散乱係数及び異方性因子を含むことができる。なお、平均光路長に影響を与える因子としては、吸収係数、散乱係数、異方性因子、光源-プローブ距離を含むことができる。
【0176】
本開示の実施例によれば、各感光面は環状感光面又は非環状感光面であってもよい。ここで、非環状感光面はファンリング感光面、円形感光面、扇形感光面、楕円形感光面又は多角形感光面を含むことができる。多角形感光面は、正方形の感光面、長方形の感光面又は三角形の感光面を含むことができる。
【0177】
同類感光面は、環状感光面又は非環状感光面であってもよい。同類感光面は環状感光面であることは、同類感光面が一つの感光面を含む場合に、同類感光面が独立した環状感光面であることを含むことができる。同類感光面が複数の感光面を含む場合、同類感光面は複数の感光面の組み合わせにより形成された環状感光面である。同類感光面は非環状感光面であることは、同類感光面が一つの感光面を含む場合に、同類感光面が独立した非環状感光面であることを含むことができる。同類感光面が複数の感光面を含む場合、同類感光面は複数の感光面の組み合わせにより形成された非環状感光面である。
【0178】
測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を満たす信号対雑音比レベルを有するために、測定プローブが出射光を受信する効率を向上させる方式を採用して実現することができる。
【0179】
測定プローブが出射光を受信する効率を向上させるために、広い面積の感光面(すなわち大面積の感光面)の方式を採用することができ、同類感光面の総感光面の面積が面積閾値以上であり、かつ同類感光面における各感光面の面積が連続的であり、感光面が感光性材料で製造される。かつ大面積の感光面は測定領域に直接近接して広範囲の出射光の受信を実現することができ、シングル光ファイバの受信及び複数の単一の光ファイバと組み合わせて受信する方式と異なり、出射光の効率を大幅に向上させることができる。また、感光面を測定領域に近接する表面に設置する方式を採用し、ラマン散乱光を受信する効率を実現する。
【0180】
本開示の実施例によれば、各感光面は感光面に対応する所定のブレ防止範囲内の出射位置から出射された出射光の光強度値を採集することができる。
【0181】
本開示の実施例によれば、本開示の構想を実現する過程において、発明者は、さらに、他の条件が変化しない場合に、入射光を測定領域に照射するスポットの強度分布のみを変更すれば、得られた測定結果が異なることを発見する。感光面を血管に近接して得られた測定結果に設置すれば、他の条件が変化しない場合に、同一の感光面を血管から離れて設けて得られた測定結果と比較すると、血管から離れて設けて得られた測定結果は、血管に近く設けて得られた測定結果より優れ、ここで、測定結果は、感光面で出射光を受信する光強度値の相対的な変化量又は光強度値の標準ずれによって示すことができ、光強度値の相対的な変化量が小さいほど、測定結果は優れ、光強度値の標準ずれが小さいほど、測定結果は優れている。測定結果の異なる原因を研究する時に、入射光を測定領域に照射するスポットの強度分布を変化させることは光源照射のランダム性を示すことができ、測定領域と血管の遠近は、脈拍の拍動の強弱を示すことができ、光源照射のランダム性及び脈拍の拍動はいずれもブレの供給源である。これにより、実際の被測定組織成分信号を取得しにくい原因の一つはブレであることを発見する。
【0182】
ブレを研究することを基に、ブレを引き起こす原因の異なりに基づいて、それを内部ソース及び外部ソースに分けることができることを発見する。ここで、内部ソースは脈拍の拍動を含むことができる以外に、さらに生理的背景の変動を含むことができる。外部ソースは、光源照射のランダム性を含むことができる以外に、入射光自体の伝送の不確定性を含むことができる。光源照射のランダム性は、入射光が測定領域に照射される強度の分布によって体現することができる。内部ソースによるブレ、又は外部ソースによるブレは、いずれも光の組織内での伝送経路に影響を与え、さらに出射光の測定領域での強度分布に影響を与えることを発見する。
【0183】
ブレによる実際の被測定組織成分信号を取得しにくいという問題を解決するために、発明者は大面積の感光面を有して出射光の光強度値を採集する解決手段を採用することができ、それによりブレが測定結果に与える悪影響を効果的に抑制することを発見する。すなわち大面積の感光面はブレによる悪影響を効果的に抑制することができ、いわゆる「大面積の感光面」は感光面の面積により感光面が所定のブレ防止範囲内の出射位置から出射された出射光の光強度値を採集することができると理解することができる。以下、大面積の感光面によって出射光の出力光強度を採集する解決手段を採用する原因を具体的に説明し、ブレが測定結果に与える悪影響を効果的に抑制することができる。
【0184】
大面積の感光面は感光面における出射光を安定して受信する面積が該感光面の面積に占める割合を向上させることができ、したがって、出射光を受信することの安定性を向上させることができ、それによりブレによる出射光の強度分布の変化の悪影響を低減し、それにより実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させることができる。ここで、安定性は、感光面で出射光を受信する光強度値の相対的な変化量又は光強度値の標準ずれで表され、光強度値の相対的な変化量が小さいほど、安定性が高く、光強度値の標準ずれが小さいほど、安定性が高くなる。
【0185】
概略的には、脈拍の拍動によるブレを例として説明する。脈拍の拍動は、血管の状態によって反映させることができる。
図11は、本発明の実施例に係るブレが発生する時に小さい面積の感光面で出射光を受信する概略図を概略的に示す。
図12は、本開示の実施例に係るブレが発生する時に広い面積の感光面で出射光を受信する概略図を概略的に示す。
図11および
図12で発生するブレは同じである。
図11における感光面Aの面積は、
図12における感光面Bの面積よりも小さい。
図11及び
図12は、いずれも正方形の感光面である。
図11及び
図12において血管状態1は血管収縮状態を示し、血管状態2は血管拡張状態を示し、皮膚状態1は血管状態1に対応する皮膚状態を示し、皮膚状態2は血管状態2に対応する皮膚状態を示す。皮膚状態1から皮膚状態2までは、ブレが現れている。
【0186】
同じブレが発生した場合、異なる面積の感光面を採用して得られた測定結果を比較する。測定結果は感光面で所定の時間帯内に出射光を受信する光強度値の相対的な変化量又は光強度値の標準ずれによって示す。ここで、光強度値の相対的な変化量は以下の方式で決定することができる:所定の時間帯内の最大光強度値と最小光強度値との差分値を計算し、所定の時間帯内の出射値の平均値を計算し、差分値と平均値との比率を計算し、該比率を光強度値の相対的な変化量とする。所定の時間帯は一つの脈動周期であってもよい。
【0187】
測定結果は、感光面で出射光を受信する光強度値の相対的な変化量を用いて測定結果を示すか、又は感光面で出射光を受信する光強度値の標準ずれを用いて測定結果を示すか、感光面Bを採用して得られた測定結果はいずれも感光面Aを採用して得られた測定結果より優れる。
【0188】
感光面Bの面積が感光面Aの面積よりも大きいため、大面積の感光面が出射光を受信する安定性を向上させることができることを説明することができ、それによりブレによる出射光の強度分布の変化の悪影響を低減し、それにより実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させることができる。
【0189】
説明すべきものとして、本開示の実施例に記載の大面積の感光面は測定領域の表面からの距離が小さい場合、すなわち測定領域の表面に近接する場合に、高い出射光を受信する安定性及び効率を実現することができる。これは、シングルポイント光ファイバの受信と複数の単一の光ファイバの組み合わせによる受信により実現できず、原因は、その一が、光ファイバの開口数の制約に制限されることである。その二は、光ファイバの状態変化に制限されることである。光ファイバの状態変化は環境の影響を受けやすく、それは出射光を受信する安定性に大きな影響を与える。
【0190】
説明すべきものとして、一般的に出力光強度の信号対雑音比を向上させるために、大面積の感光面を採用することができる。換言すれば、大面積の感光面は出力光強度の効率を向上させる作用を果たすことができるだけでなく、さらにブレを効果的に抑制する作用を果たすことができる。
【0191】
実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させるために、各感光面が該感光面に対応する所定のブレ防止範囲内の出射位置から出射された出射光の光強度値を採集することができることをできるだけ確保する必要があり、感光面の面積ができるだけ大きいことを要求する。各感光面は対応する所定のブレ防止範囲を有し、異なる感光面の所定のブレ防止範囲が同じであるか又は異なる。以下では例示を合わせて三つの方面から、感光面の面積が大きいほど、ブレを抑制する効果が高いことを説明する。感光面Aの面積が感光面Bの面積よりも小さいことを予め設定する。感光面A及び感光面Bは、いずれも正方形の感光面である。
【0192】
その一、脈拍の拍動によるブレを抑制する。感光面Aと感光面Bをそれぞれ測定領域における同じ位置に設置し、該位置は血管に近い位置である。他の条件が同じである場合に、感光面Aと感光面Bを用いて得られた測定結果を比較し、ここで、測定結果は、感光面で一つの脈動周期内に出射光を受信する光強度値の相対的な変化量又は光強度値の標準ずれによって示す。光強度値の相対的な変化量の計算方式は以上のとおりであり、ここでは説明を省略する。感光面Bで出射光を受信する光強度値の相対的な変化量が感光面Aで出射光を受信する光強度値の相対的な変化量よりも小さく、感光面Bで出射光を受信する光強度値の標準ずれが感光面Aで出射光を受信する光強度値の標準ずれより小さいことを発見する。これから分かるように、感光面で出射光を受信する光強度値の相対的な変化量によって測定結果を示すか、又は感光面で出射光を受信する光強度値の標準ずれによって測定結果を示しても、感光面Bを用いて得られた測定結果はいずれも感光面Aを採用して得られた測定結果より優れる。
【0193】
感光面Bを採用して得られた測定結果が感光面Aを採用して得られた測定結果より優れ、同時に感光面Bの面積が感光面Aの面積よりも大きいため、感光面の面積が大きいほど、脈拍の拍動によるブレを抑制する効果が高いことを説明することができる。
【0194】
その二、入射光が測定領域に照射されたスポットの強度分布の変化によるブレを抑制する。他の条件が変化しない場合、入射光が測定領域に照射されるスポットの強度分布のみを変更する。感光面Aと感光面Bを用いて得られた測定結果を比較し、ここで、測定結果は、感光面で所定の時間帯内に出射光を受信する光強度値の相対的な変化量又は光強度値の標準ずれによって示される。光強度値の相対的な変化量の計算方式は以上のとおりであり、ここでは説明を省略する。感光面Bが出射光を受信する光強度値の変化量は感光面Aが出射光を受信する光強度値の変化量よりも小さく、感光面Bが出射光を受信する光強度値の標準ずれは感光面Aが出射光を受信する光強度値の標準ずれより小さい。これから分かるように、感光面を用いて出射光を受信する光強度値の相対的な変化量によって測定結果を示しても、又は感光面を用いて出射光を受信する光強度値の標準ずれによって測定結果を示しても、感光面Bを用いて得られた測定結果はいずれも感光面Aを用いて得られた測定結果より優れる。
【0195】
感光面Bを用いて得られた測定結果が感光面Aを用いて得られた測定結果より優れ、同時に感光面Bの面積が感光面Aの面積よりも大きいため、感光面の面積が大きいほど、入射光が測定領域に照射されたスポットの強度分布の変化によるブレを抑制する効果が高くなることを説明することができる。
【0196】
その三、入射光自体の伝送の不確定性によるブレを抑制する。モンテカルロシミュレーション方法を採用する。光子数が10
15の入射光を中心に入射し、感光面Aと感光面Bはそれぞれ入射光の中心から2.4mm離れる位置に設置され、シミュレーション回数は22回である。感光面Aと感光面Bを用いて得られた測定結果を比較し、ここで、測定結果は、単位面積当たりの出射光子数の標準ずれによって示し、単位面積当たりの出射光子数の標準ずれが小さいほど、抑制効果が高いことを説明する。
図13は、本開示の実施例に係るモンテカルロシミュレーション方法に基づいて得られる測定結果の概略図を概略的に示す。感光面Bに対応する単位面積当たりの出射光子数の標準ずれが感光面感光面Aに対応する単位面積当たりの出射光子数の標準ずれよりも小さいことを見出した。すなわち、感光面Bを用いて得られた測定結果は、感光面Aを用いて得られた測定結果より優れる。
【0197】
感光面Bを用いて得られた測定結果が感光面Aを用いて得られた測定結果より優れ、同時に感光面Bの面積が感光面Aの面積よりも大きいため、感光面の面積が大きいほど、入射光自体の伝送の不確定性によるブレを抑制する効果が高いと説明することができる。
以上の三つの態様の例示により、感光面の面積が大きいほど、ブレが測定結果に与える悪影響を抑制する効果が高いことを説明する。
【0198】
本開示の実施例によれば、各感光面が受信した出射光の目標組織層における平均光路長が総光路長を占める割合は比例閾値以上であり、ここで、総光路長は出射光の測定領域内で伝送された総距離である。
【0199】
本開示の実施例によれば、被測定対象の組織モデルは一般的に層状構造であり、すなわち、一層又は複数層に分けることができる。異なる組織層における被測定組織成分の情報が異なり、実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させるために、出射光の伝送経路が主に豊富な被測定組織成分の情報を携帯する組織層である必要がある。目標組織層は、豊富な被測定組織成分の情報を携帯する組織層であり、又は、被測定組織成分の主要な供給源の組織層であると理解することができる。以下では被測定対象が人体であり、被測定組織成分が血糖であることを例として説明する。
【0200】
人体の皮膚組織モデルは三層モデルであると理解することができ、外から内へそれぞれ表皮層、真皮層及び皮下脂肪層である。ここで、表皮層は少量の組織液を含み、血漿及びリンパ液を含まない。真皮層は大量の組織液を含み、かつ豊富な毛細血管が存在するため、より多くの血漿と少量のリンパ液を含む。皮下脂肪層は少量の細胞液を含み、かつ静脈と動脈等の血管が存在するため、大量の血漿と少量のリンパ液を含む。これにより分かるように、異なる組織層における被測定組織成分の情報が異なる。
【0201】
表皮層が少量の組織液を含むため、表皮層は適切な血糖情報源ではない。皮下脂肪層が大量の血漿と相対的に少量の組織液を含むが、入射光の透過深さの制限により、皮下脂肪層も適切な血糖情報源ではない。真皮層が豊富な毛細血管及び大量の組織液を含み、かつ入射光が比較的に容易に真皮層に到達することができるため、真皮層は血糖情報の主なソースとすることができる。それに応じて、目標組織層は真皮層であることができる。
【0202】
本開示の実施例によれば、光路長及び透過深さに基づいて、出射光の各組織層における平均光路長を決定することができる。
【0203】
出射光の伝送経路が主に目標組織層を通過する出射光であることをできるだけ確保するために、各感光面が受信した出射光の目標組織層における平均光路長が総光路長を占める割合が比例閾値以上である必要があり、ここで、総光路長は出射光が測定領域内に伝送された総距離であってもよく、すなわち入射光が測定領域に入るから、測定領域内で伝送して出射位置に到達するまでの経路の総距離である。ここで、比例閾値は、感光面の中心と入射光の中心との間の光源-プローブ距離及び組織光学パラメータに関連する。
【0204】
説明すべきものとして、本開示の実施例は、感光面が受信した出射光の目標組織層における平均光路長が総光路長を占める割合を限定するため、本開示の実施例の感光面の面積が大きすぎることができず、それは面積範囲内の大面積である。
【0205】
本開示の実施例によれば、測定領域内の組織構造特徴に基づいて同類感光面の総面積を決定する。
【0206】
本開示の実施例によれば、同類感光面の総面積は測定領域内の組織構造特徴に基づいて決定することができる。ここで、組織構造特徴は測定領域が有する構造的特徴であると理解することができる。
【0207】
例示的に、例えば測定領域は三本の血管が交差する領域であり、同類感光面を三本の血管が交差する領域に設置すれば、同類感光面の総面積は三本の血管が交差する領域の面積に限定され、すなわち同類感光面の総面積は三本の血管が交差する領域の面積に基づいて決定する必要がある。
【0208】
また、例えば、測定領域は指が位置する領域であり、同類感光面を指が位置する領域に設置すれば、同類感光面の総面積は指が位置する領域の面積に制限され、すなわち同類感光面の総面積は指が位置する領域の面積に基づいて決定する必要がある。
【0209】
説明すべきものとして、本開示の実施例における感光面の面積は組織構造特徴に基づいて決定することができ、一般的には組織構造特徴に基づいて決定された面積が大きすぎることができず、したがって、本開示の実施例の感光面の面積は大きすぎることができず、それは面積範囲内の大面積である。
【0210】
本開示の実施例によれば、各感光面の面積と感光面の周長との比率は比率閾値以上である。
【0211】
本開示の実施例によれば、入射光で伝送の不確定性、光源のランダム性、生理的背景変動及び脈拍の拍動ブレによるブレの出射光の測定領域での分布への影響を低減するために、感光面の面積と感光面の周長の比率をできるだけ大きくすることができる理由は以下のとおりである。
【0212】
説明を容易にするために、以下に感光面を二つの部分、すなわちエッジ部分と非エッジ部分(又は内部部分)に分ける。一般的には、ブレが主にエッジ部分で採集した出射光を影響し、非エッジ部分が受ける影響が小さく、すなわち非エッジ部分は出射光を安定して採集することができる。他の方面から理解すれば、ブレが存在する場合、測定領域の出射光の強度分布に微細な変化が発生するため、エッジ部分により受信された出射光の光強度値は、出射光の強度分布の変化に伴って大きく変化し、非エッジ部分に位置する出射光の大部分が感光面により安定的に採集されるため、非エッジ部分により受信された出射光の光強度値は相対的に安定することを保持するができる。これにより、ブレが測定結果に与える悪影響を効果的に抑制するために、非エッジ部分に対応する面積と感光面の面積との比率をできるだけ大きくすることができ、比率が大きいほど悪影響を弱める効果が高い。ここで、エッジ部分は感光面の周長で示すことができ、非エッジ部分は感光面の面積で表すことができる。これにより、感光面の面積と感光面の周長との比率をできるだけ大きくすることができる。
【0213】
例示的には、例えば感光面1が円形感光面であり、感光面2が正方形感光面であれば、周長が同じである場合に、感光面1の面積が感光面2の面積よりも大きいため、感光面1の面積と周長の比率が感光面2の面積と周長の比率より大きく、これにより、感光面1が悪影響を弱める効果が感光面2が悪影響を弱める効果より高い。
【0214】
説明すべきものとして、感光面の面積と感光面の周長との比率が比率閾値以上であることが、感光面の面積が面積閾値以上であるという条件を満たすことについて説明する。ほとんどの形状の感光面に対して、一般的に感光面の面積と感光面の周長との比率が比率閾値以上であれば、実際に感光面の面積の大きさについても限定している。一般的にはほとんどの形状の図形に対して、図形の面積と周長の比率が面積の大きさと正の相関関係を有し、すなわち図形の面積と周長の比率が大きいほど、図形の面積も大きくなる。
【0215】
例示的に、例えば円形であり、円形の面積がπR2であり、円形の面積と周長の比率がR/2であり、ここで、Rが半径を示す。円形の面積と周長の比率の大きさは半径のみに関連し、円形の面積の大きさは半径のみに関連し、したがって、円形の面積と周長の比率が面積の大きさと正の相関関係を有し、円形の面積と周長の比率を限定すると、円形の面積の大きさも限定される。また例えば正方形であり、正方形の面積がa2であり、正方形の面積と周長の比率がa/4であり、aが辺長を表す。正方形の面積と周長の比率の大きさは辺の長さのみに関連し、正方形の面積の大きさは辺の長さのみに関連し、したがって、正方形の面積と周長の比率が面積の大きさと正の相関関係を有し、正方形の面積と周長の比率を限定すると、正方形の面積の大きさも限定される。
【0216】
本開示の実施例によれば、比率閾値は0.04mm以上である。
【0217】
本開示の実施例によれば、本開示の感光面の面積は相対的に大面積であり、すなわち感光面の面積は面積範囲内の大面積である。以下、この場合について説明する。
【0218】
その一、感光面の面積が小さすぎることができない。本開示の実施例の大面積の感光面が感光面の面積により感光面が所定のブレ防止範囲内の出射位置から出射された出射光の光強度値を採集することができるため、本開示の実施例の大面積の感光面における大面積はブレ防止を実現するための大面積であり、同時に、感光面の面積と感光面の周長との比率で感光面の面積により感光面が所定のブレ防止範囲内の出射位置から出射された出射光の光強度値を採集することができることを示し、一般的には、感光面の面積と周長の比率が感光面の面積と正の相関関係を有するため、感光面の面積と感光面の周長との比率が比率閾値以上であると、実際に感光面の面積の大きさを限定し、即ち感光面の面積と周長の比率が比率閾値以上であることにより感光面の面積が小さすぎることができないことを限定することができる。
【0219】
その二、感光面の面積が大きすぎることができない。本開示の実施例は感光面が受信した出射光の目標組織層における平均光路長が総光路長を占める割合が比例閾値以上であり、及び/又は感光面の面積が組織構造特徴に基づいて決定され、上記説明された感光面の面積が大きすぎることができないことを要求する。
【0220】
これにより説明することができるように、本開示の実施例の感光面の面積は相対的に大面積であり、即ち面積範囲内の大面積である。
【0221】
また、感光面の面積が大きいが、感光面の周長も大きいことにより感光面の面積と感光面の周長との比率が大きくない場合があるが、即ち感光面の面積と感光面の周長との比率が比率閾値よりも小さいため、絶対的な大面積の感光面がブレ防止の要求を満たすことが困難である可能性がある。感光面の面積が小さすぎ、感光面の周長が大きく、感光面の面積と感光面の周長との比率が比率閾値より小さい場合もあり、したがって、感光面の面積が小さすぎてもブレ防止の要求を満たすことが困難である。
【0222】
本開示の実施例によれば、本開示の実施例によれば、感光面は測定領域の表面と接触又は非接触である。
【0223】
本開示の実施例によれば、組織成分測定の形式は、接触式測定及び非接触式測定を含むことができる。ここで、接触式測定は、干渉光が感光面により受信されることを回避することができ、さらに実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させることができる。非接触式測定は、温度及び圧力などの干渉要因による測定結果への影響を回避することができ、さらに実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させることができる。
【0224】
感光面が測定領域の表面と接触するように設置すれば、組織成分測定の形式が接触式測定であると考えることができる。感光面が測定領域の表面と非接触するように設定すれば、組織成分測定の形式が非接触式測定であると考えることができる。
【0225】
本開示の実施例によれば、感光面の測定領域の表面からの距離が第一距離閾値以下でありかつ感光面が出射光を受信する効率が効率閾値以上である。
【0226】
本開示の実施例によれば、感光面が感光性材料で製造されるため、感光面の面積が連続的であり、したがって、広範囲の光強度値の受信を実現し、出射光を受信する効率を向上させることができる。これに基づいて、測定領域の表面に近接する場合であっても、すなわち感光面の測定領域の表面からの距離が第一距離閾値以下である場合であっても、出射光を受信する効率が効率閾値以上であることを実現することができる。
【0227】
本開示の実施例によれば、各感光面は環状感光面又は非環状感光面を含み、異なる感光面の形状が同じであるか又は異なる。
【0228】
本開示の実施例によれば、各感光面は感光性材料で製造されてもよい。環状感光面は、方位位置決めの問題を回避することができ、さらに小さい光源-プローブ距離範囲内に広い面積の設計を実現することができる。説明すべきものとして、生体組織成分の測定において、光源-プローブ距離は比較的に重要な物理量であり、したがって、小さい光源-プローブ距離範囲内に広い面積の設計を実現することは非常に有意義である。
【0229】
本開示の実施例によれば、いくつかの場合に、非環状感光面を採用することは以下の有益な効果を有する。
【0230】
その一、測定結果が測定領域の影響を受けるため、一般的には感光面が測定に有利な測定領域に設置されると、感光面が測定に干渉がある測定領域に設置されることと比べ、感光面が測定に有利な測定領域に設置されて得られた測定結果がより良好であり、したがって、組織構造特徴に基づいて感光面を適切な位置に設置することができる。非環状感光面が測定に干渉がある測定領域、例えば血管又は創傷領域を容易に回避することができるため、非環状感光面を採用して高い効果を有する。
【0231】
その二、組織の不均一性のため、同一の入射光の組織内での伝送経路が異なる可能性があり、さらに異なる出射位置の出射光に対応する平均光路長が異なる。被測定組織成分が血糖であることを例とし、一般的には真皮層は血糖信号の主な供給源であり、これにより出射光が主に真皮層で伝送された後の出射光であることを要求し、それに応じて、出射光に対応する平均光路長に一定の要求がある。
【0232】
平均光路長に対する要求に基づいて対応するサイズの環状感光面を設計すると仮定すると、該環状感光面の異なる感光位置で受信された出射光に対応する平均光路長が基本的に類似しかつ主に真皮層を通過する出射光であり、平均光路長が平均光路長範囲C内にあると考えられる。この場合、皮膚組織が均一であれば、上記結論は実際の状況に合致する。しかし、一般的には皮膚組織が均一ではないため、同一の環状感光面の異なる感光位置で受信された出射光に対応する平均光路長が大きく異なり、例えば、環状感光面の一部の感光位置で受信された出射光に対応する平均光路長は基本的に類似し、いずれも平均光路長範囲C内にあり、該環状感光面の他の一部の感光位置で受信された出射光に対応する平均光路長は前述と大きく異なり、平均光路長範囲C内にない。出射光の平均光路長が平均光路長範囲C内にあれば、出射光が主に真皮層を通過する出射光であり、平均光路長範囲C内にない出射光が主に真皮層を通過する出射光ではない可能性があり、同時に、環状感光面が一つの出力光強度を出力するため、皮膚組織が不均一である場合に、環状感光面により取得された出力光強度の信号品質が高くなく、さらに実際の被測定組織成分信号を取得する可能性に影響を与える。
【0233】
非環状感光面は実際の状況に応じて設置することができ、上記例示を例として、平均光路長範囲C内にない平均光路長が平均光路長範囲D内にあると仮定し、二つの非環状感光面を採用することができ、ここで、一つの非環状感光面は、出射光の平均光路長が平均光路長範囲C内ある出射光の光強度値を受信することに用いられ、別の非環状感光面は、出射光の平均光路長が平均光路長範囲D内にある出射光の光強度値を受信することに用いられ、二つの非環状感光面の出力光強度は実際に一致し、実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を保証することに役立つ。
【0234】
その三、脈波に基づく時間差分測定方法を用いて組織成分測定を行う場合、脈拍信号を十分に利用する必要があり、すなわち、収縮期光強度と拡張期光強度との差をできるだけ大きくする必要がある。上記状況で、環状感光面の大部分が血管の上方に位置せず、脈波信号の採集効果に影響を与えるため、収縮期光強度と拡張期光強度との差を低減する。以上により、環状感光面を採用して得られた収縮期光強度と拡張期光強度との差は、非環状感光面を採用して得られた収縮期光強度と拡張期光強度との差よりも小さい。
【0235】
その四、組織の不均一性及び生理的背景変動による出射光に対する影響により、入射光の中心から同じ光源-プローブ距離を有する異なる感光面から受信した出射光の平均光路長に差異がある可能性があり、したがって、入射光の中心から同じ光源-プローブ距離を有する異なる感光面で採集された出力光強度を用いて差分演算を行うことにより、組織成分測定を行うことができる。上記非環状感光面は実現することができ、即ち、同一の光源-プローブ距離に対して、入射光の中心を中心として、少なくとも二つの非環状感光面を離散的に設置することにより、二つの出力光強度を出力することを実現することができる。
【0236】
その五、製造プロセスの難易度が小さく、製造コストが低い。
【0237】
以下、
図14を参照して、第四態様について説明する。
図14は、本開示の実施例に係る差分測定の概略図を概略的に示す。
図14に示すように、図中に四つのファンリング感光面を含み、それぞれファンリング感光面1、ファンリング感光面2、ファンリング感光面3及びファンリング感光面4であり、四つのファンリング感光面が単独で使用され、各ファンリング感光面が対応する一つの出力光強度を有する。四つのファンリング感光面の中心から入射光の中心までの距離が同じであり、即ち同じ光源-プローブ距離を有する。組織不均一性によりファンリング感光面1とファンリング感光面2が受信した出射光に対応する平均光路長が異なり、したがって、ファンリング感光面1で採集された出力光強度とファンリング感光面2で採集された出力光強度に基づいて差分演算を行い、差分測定を実現することができる。
【0238】
本開示の実施例によれば、非環状感光面は、ファンリング感光面、円形感光面、扇形感光面、楕円形感光面又は多角形感光面を含む。
【0239】
本開示の実施例によれば、多角形感光面は正方形感光面、長方形感光面又は三角形感光面を含む。
【0240】
本開示の実施例によれば、実際の状況に応じて中心角を設計することにより、対応するファンリング感光面を得ることができる。例えば、中心角が90度であるファンリング感光面であり、中心角が180度であるファンリング感光面であり、中心角が45度であるファンリング感光面である。
【0241】
本開示の実施例によれば、同類感光面は環状感光面又は非環状感光面を含み、そのうち、同類感光面は一つ又は複数の感光面を含み、同類感光面は一つの出力光強度を出力するために用いられる。
【0242】
本開示の実施例によれば、同類感光面は環状感光面又は非環状感光面であってもよく、即ち全体として、同類感光面は環状感光面又は非環状感光面として呈する。同類感光面が含む感光面の数に基づいて、全体的に呈する形状が一つの単独の感光面で形成されるか、又は複数の感光面の組み合わせに基づいて形成されるかを決定することができる。ここで、同類感光面における各感光面の形状は環状感光面であってもよく、非環状感光面であってもよい。
【0243】
本開示の実施例によれば、同類感光面は環状感光面であり、以下を含むことができる:同類感光面が一つの感光面を含む場合、同類感光面は独立した環状感光面である。同類感光面が複数の感光面を含む場合、同類感光面は複数の感光面の組み合わせにより形成された環状感光面である。同類感光面は非環状感光面であり、以下を含むことができる:同類感光面が一つの感光面を含む場合、同類感光面は独立した非環状感光面である。同類感光面が複数の感光面を含む場合、同類感光面は複数の感光面の組み合わせにより形成された非環状感光面である。
【0244】
本開示の実施例によれば、組み合わせに参加する複数の感光面が緊密に配列されることにより、隣接する感光面の間に隙間がないことをできるだけ保証する。現在円形感光面又は方形感光面が一般的であり、製造プロセスの難易度が小さく、製造コストが低く、他の形状の感光面は一般的にカスタマイズする必要があり、製造プロセスの難易度が大きく、製造コストが高く、したがって、製造コストに制限されると、組み合わせ方式を採用して、複数の円形感光面及び/又は複数の方形感光面を組み合わせて他の形状の同類感光面を形成することができる。方形は正方形と長方形を含む。
【0245】
また、感光面の製造コストの高さは感光面の面積の大きさに関連し、一般的に感光面の面積が大きいほど、製造コストが高くなる。広い面積の感光面を必要とし、現在、複数の小さい面積の感光面が存在すれば、製造コストを低減するために、複数の小さい面積の感光面を組み合わせて、より広い面積の感光面を得ることができる。
【0246】
本開示の実施例によれば、同類感光面から目標部位までの距離が第二距離閾値以上であると決定した場合、同類感光面は環状感光面、ファンリング感光面、扇形感光面、円形感光面又は正方形感光面を含む。
【0247】
本開示の実施例によれば、同類感光面から目標部位までの距離が第二距離閾値以上であると決定した場合、実際の出射光のブレ状況に基づいて、適切な形状の感光面を選択することができ、それによりブレによる測定に対する悪影響を最大限に弱める。
【0248】
目標部位は、ブレが発生する部位であってもよい。ブレを引き起こすソースの一つが脈拍の拍動であるため、脈拍の拍動は血管に関連し、したがって、目標部位は血管であってもよい。一般的に血管に近い出射光のブレ分布は一定の方向性を有し、血管から離れた出射光のブレ分布が均一であり、方向性を有しない。
【0249】
同類感光面が目標部位(例えば血管)から離れると、出射光のブレ分布が均一であると説明することができ、この場合に、環状感光面、ファンリング感光面、扇形感光面、円形感光面又は正方形感光面を選択することができる。同類感光面が目標部位から離れると、同類感光面における各感光面の目標部位からの距離が第二距離閾値以上であると理解されることができる。同類感光面における各感光面の目標部位からの距離が第二距離閾値以上であることは、同類感光面における目標部位に最も近い感光面のエッジから目標部位までの距離が第二距離閾値以上であり、又は、同類感光面が目標部位に接触せず、かつ同類感光面における目標部位に最も近い感光面の中心から目標部位までの距離が第二距離閾値以上であることを含むことができる。
【0250】
同類感光面が目標部位から離れる場合、同類感光面における各感光面の異なる感光位置で受信された出射光の平均光路長が光路長閾値以下であれば、出射光のブレ状況が光路長さにより影響されることを説明することができ、ここで、出射光の平均光路長が大きいほど、出射光のブレ状況が明らかになり、逆に、出射光のブレ状況が明らかにならない。この場合、入射光の中心から遠い位置に対応する弧長を長く設計することができ、これにより環状感光面、ファンリング感光面又は扇形感光面を選択することができる。
【0251】
同類感光面が目標部位から離れる場合、同類感光面における各感光面の異なる感光位置で受信された出射光の平均光路長が光路長閾値より大きい場合、出射光のブレ状況が光路長とほぼ無関係であると説明することができる。この場合、円形感光面又は正方形感光面を選択することができる。
【0252】
本開示の実施例によれば、同類感光面がファンリング感光面である場合、同類感光面が一つの感光面を含むと、ファンリングの感光面は独立したファンリング感光面である。同類感光面が複数の感光面を含むと、ファンリング感光面は、複数の感光面の組み合わせにより形成された感光面である。同様に、同類感光面が環状感光面、円形感光面、正方形感光面又は扇形感光面を含む場合に対して、独立して形成された同類感光面又は組み合わせて形成された同類感光面であってもよい。
【0253】
説明すべきものとして、現在円形感光面又は方形感光面が一般的であり、製造プロセスの難易度が小さく、製造コストが低く、他の形状の感光面が一般的にカスタマイズする必要があり、製造プロセスの難易度が大きく、製造コストが高く、したがって、製造コストに制限されると、同類感光面の総面積が決定された場合、同類面の目標部位からの距離が第一距離閾値以上であれば、同類感光面は円形感光面又は方形感光面を含む。
【0254】
本開示の実施例によれば、同類感光面の目標部位からの距離が第三距離閾値以下であると決定した場合、同類感光面の形状は、出射光のブレ分布に基づいて決定される。
【0255】
本開示の実施例によれば、同類感光面が目標部位(例えば目標血管)に近接すれば、出射光のブレ分布が一定の方向性を有することを説明することができる。この場合、同類感光面の形状を出射光のブレ分布に基づいて決定することができ、代替的に、同類感光面の形状と出射光のブレ分布は類似図形である。例示的には、出射光のブレ分布が楕円形状であれば、同類感光面の形状が楕円感光面であるように設計することができる。又は、出射光のブレ分布が長方形であれば、同類感光面の形状が長方形感光面であるように設計することができる。又は、出射光のブレ分布が菱形である場合、同類感光面の形状が菱形感光面であるように設計することができる。
【0256】
本開示の実施例によれば、出射光のブレ分布は、第一方向に沿ったブレ分布と第二方向に沿ったブレ分布とに分かれ、第一方向と第二方向とは互いに垂直であり、同類感光面の第一方向に沿った長さと同類感光面の第二方向に沿った長さとの比率は、出射光の第一方向に沿ったブレ幅と出射光の第二方向に沿ったブレ幅との比率に基づいて決定され、出射光の第一方向に沿ったブレ幅は最大である。
【0257】
本開示の実施例によれば、出射光のブレ分布が、出射光の二つの互いに垂直な方向に沿ったブレ分布を含めば、そのうち、この二つの互いに垂直な方向のブレ分布は、出射光のブレをこの二つの互いに垂直な方向に分解して得られ、二つの互いに垂直な方向はそれぞれ第一方向と第二方向と呼ばれ、ここで、出射光の第一方向に沿ったブレ幅が最大であれば、出射光の第一方向と第二方向に沿ったブレ幅との比率に基づいて、同類感光面の第一方向に沿った長さと第二方向に沿った長さとの比率を設定することができ、同類感光面の第一方向に沿った長さと第二方向に沿った長さとの比率は、出射光の第一方向と第二方向に沿ったブレ幅との比率以上であってもよい。
【0258】
例示的に、例えば第一方向及び第二方向はそれぞれ直交座標系におけるY軸方向及びX軸方向であれば、出射光のY軸方向に沿ったブレ幅とX軸方向に沿ったブレ幅との比率は、Vy/Vxに示され、同類感光面のY軸方向に沿った長さとX軸方向に沿った長さとの比率は、dy/dxに示され、(dy/dx)≧(Vy/Vx)である。
【0259】
本開示の実施例によれば、同類感光面は長方形感光面又は楕円形感光面を含み、長方形感光面の長さと幅の比率は出射光の第一方向に沿ったブレ幅と出射光の第二方向に沿ったブレ幅との比率に基づいて決定され、楕円形感光面の長軸と短軸の比率は、出射光の第一方向に沿ったブレ幅と出射光の第二方向に沿ったブレ幅との比率に基づいて決定される。
【0260】
本開示の実施例によれば、同類感光面の目標部位からの距離が第三距離閾値以下であれば、出射光のブレ分布は第一方向と第二方向に沿ったブレ分布に分解され、第一方向と第二方向が互いに垂直であり、同類感光面は長方形感光面又は楕円形感光面を含むことができる。ここで、長方形感光面の長さと幅との比率は、出射光の第一方向に沿ったブレ幅と第二方向に沿ったブレ幅との比率以上である。楕円形の感光面の長軸と短軸との比率は、出射光の第一方向に沿ったブレ幅と第二方向に沿ったブレ幅との比率以上である。
【0261】
本開示の実施例によれば、干渉抑制方法に基づいて少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定することは、以下の操作を含むことができる。
【0262】
少なくとも一つの所定の波長のうちの各所定の波長に対して、所定の波長に対応する少なくとも二つの出力光強度から第一出力光強度及び第二出力光強度を決定する。各所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定する。
【0263】
本開示の実施例によれば、第一出力光強度に対応する出射光の平均光路長は第二出力光強度に対応する出射光の平均光路長と異なる。
【0264】
本開示の実施例によれば、各所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定することは、以下の操作を含むことができる。
【0265】
所定の波長に対応する第一出力光強度と第二出力光強度を差分処理し、差分信号を得る。各所定の波長に対応する差分信号に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定する。
【0266】
本開示の実施例によれば、制御不能な測定条件の変動による測定結果への影響を低減するために、干渉抑制方法を採用して実現することができ、ここで、干渉抑制方法は、差分測定方法を含むことができる。差分測定方法は、時間差分測定方法、位置差分測定方法および波長差分測定方法を含むことができる。差分測定方法は、制御不能な測定条件の変動による測定結果への影響を低減することができる原因は以下のとおりである:異なる平均光路での出力光強度に携帯された干渉情報が基本的に同じであれば、すなわち異なる平均光路長での出力光強度が干渉を受ける影響が基本的に一致すれば、異なる平均光路長での出力光強度に携帯された有効情報が異なるため、二つの平均光路長での出力光強度(すなわち第一出力光強度と第二出力光強度)に対して差分処理を行い、差分信号を得て、差分信号に基づいて被測定組織成分の濃度を決定することができる。ここで、干渉情報は出力光強度の干渉に対する応答であると理解することができる。有効情報は、出力光強度の被測定組織成分に対する応答であると理解することができる。
【0267】
本開示の実施例によれば、所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を差分処理することは、ハードウェアの処理方式及びソフトウェアの処理方式を含むことができる。ここで、ハードウェアの処理方式は、差分回路を用いて処理することを含むことができる。ソフトウェアの処理方式は、差分アルゴリズムを採用して差分演算を行うことを含むことができる。差分アルゴリズムは、直接差分演算と対数差分演算とを含んでもよい。ここで、直接差分演算とは、二つのパラメータに対して直接的に差を計算する処理することである。対数差分演算は、まず二つのパラメータに対して対数を取る演算を行い、対数を取った後のパラメータを取得し、さらに二つの対数を取った後のパラメータに対して差を計算する処理を行うことである。
【0268】
本開示の実施例によれば、差分測定方法によりコモンモード干渉情報を効果的に弱め、さらに実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させることができる。
【0269】
本開示の実施例によれば、所定の波長に対応する第一出力光強度と第二出力光強度を差分処理し、差分信号を取得することは、以下の操作を含むことができる。
【0270】
差分回路を採用して所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を処理し、差分信号を得る。
【0271】
本開示の実施例によれば、差分回路を採用して第一出力光強度および第二出力光強度に対する差分処理を実現することにより、差分信号を直接的に取得することができる。
【0272】
本開示の実施例によれば、所定の波長に対応する第一出力光強度と第二出力光強度を差分処理し、差分信号を取得することは、以下の操作を含むことができる。
【0273】
差分アルゴリズムを採用して所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を処理し、差分信号を得る。
【0274】
本開示の実施例によれば、差分アルゴリズムを採用して所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を処理し、差分信号を取得することは、以下の操作を含むことができる。
【0275】
所定の波長に対応する第一出力光強度と第二出力光強度を直接差分演算し、差分信号を得る。
【0276】
本開示の実施例によれば、差分アルゴリズムを採用して所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を処理し、差分信号を取得することは、以下の操作を含むことができる。
【0277】
所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に対して対数を取る処理をしし、第一対数光強度及び第二対数光強度を得る。所定の波長に対応する第一対数光強度と第二対数光強度を直接差分演算し、差分信号を得る。
【0278】
本開示の実施例によれば、第一対数光強度は第一出力光強度の対数を表し、第二対数光強度は第二出力光強度の対数を表す。
【0279】
差分信号は、次式(1)により求めることができる。
【0280】
【0281】
ここで、
は差分信号を示し、
は第一出力光強度を示し、
は第二出力光強度を示す。
は第一出力光強度に対応する平均光路長を示し、
は第二出力光強度に対応する平均光路長を示す。
【0282】
本開示の実施例によれば、第一出力光強度及び第二出力光強度は同じ又は異なる同類感光面により異なる時刻で採集され、ここで、第一出力光強度は収縮期光強度であり、第二出力光強度は拡張期光強度であり、同類感光面は一つ又は複数の感光面を含み、同類感光面は一つの出力光強度を出力するために用いられる。
【0283】
本開示の実施例によれば、第一出力光強度と第二出力光強度が同じ又は異なる同類感光面により異なる時刻で採集された場合に、脈波に基づく時間差分測定方法を用いて組織成分測定を行うことができる。
【0284】
脈拍すなわち動脈拍動は、心臓の拍動に伴って周期的な収縮及び拡張が発生し、大動脈内の圧力により血管径が脈動的に変化し、血管中の血流量もそれに伴って規則的及び周期的な変化が発生することを指す。各脈波波形は一つの上昇分岐及び一つの下降分岐を含み、ここで、上昇分岐は心室収縮期動脈の拡張を示し、下降は心室拡張期動脈の収縮を示す。心室の拡張および収縮は一つの脈動周期を示す。
【0285】
本開示の実施例によれば、脈波に基づく時間差分測定方法を採用すれば、脈拍の情報をできるだけ利用する必要があるため、実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させるために、感光面を目標部位(例えば目標血管)に近い位置にできるだけ設置することができる。すなわち、第一出力光強度及び第二出力光強度を出力する同類感光面を、目標部位からの距離が第四距離閾値以下となる位置に設定することができる。ここで、第四距離閾値はゼロであってもよく、すなわち同類感光面が目標部位に設置されてもよい。第一出力光強度及び第二出力光強度を出力するための同類感光面は目標部位からの距離が第四距離閾値以下の位置に設置され、即ち第一出力光強度及び第二出力光強度を出力するための同類感光面における各感光面の目標部位からの距離は第四距離閾値以下である。同類感光面における各感光面の目標部位からの距離が第四距離閾値以下であり、同類感光面における目標部位から最も離れた感光面のエッジから目標血管までの距離が第四距離閾値以下であってもよい。
【0286】
説明すべきものとして、脈波に基づく時間差分測定方法を採用し、脈拍の情報をできるだけ利用することは、上記した大面積の感光面を採用して脈拍の拍動による測定に対する悪影響を低減することに矛盾しなく、前者は可能な限り脈拍の拍動による有用な情報を利用し、後者は脈拍の拍動による悪影響をできるだけ低減する。また、第一出力光強度は拡張期光強度であってもよく、第二出力光強度は収縮期光強度であってもよい。所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度は同じ脈動周期内の出力光強度であってもよく、異なる脈動周期内の出力光強度であってもよい。
【0287】
本開示の実施例によれば、所定の波長に対応する第一出力光強度は、所定の波長に対応する第一同類感光面により採集され、所定の波長に対応する第二出力光強度は、所定の波長に対応する第二同類感光面により採集され、ここで、第一同類感光面は一つ又は複数の感光面を含み、第二同類感光面は一つ又は複数の感光面を含む。
【0288】
本開示の実施例によれば、所定の波長に対して、該所定の波長に対応する第一同類感光面及び第二同類感光面を有し、そのうち、第一同類感光面は、該所定の波長に対応する第一出力光強度を出力し、第二同類感光面は該所定の波長に対応する第二出力光強度を出力する。第一同類感光面及び第二同類感光面はいずれも一つ又は複数の感光面を含むことができる。
【0289】
本開示の実施例によれば、位置差分測定方法を採用して第一出力光強度及び第二出力光強度を処理することにより、被測定組織成分の濃度を決定することができる。
【0290】
本開示の実施例によれば、位置差分測定方法を使用すれば、目標部位(例えば血管)をできるだけ回避する必要があるため、測定精度を向上させるために、感光面を目標部位から離れた位置にできるだけ設置することができる。すなわち第一出力光強度を出力するための第一同類感光面を目標部位からの距離が第五距離閾値以上である位置に設置することができ、すなわち第一同類感光面における各感光面の目標部位からの距離が第五距離閾値以上である。第一同類感光面における各感光面の目標部位からの距離が第五距離閾値以上であり、第一同類感光面における目標部位に最も近い感光面のエッジから目標部位までの距離が第五距離閾値以上であってもよい。又は、第一同類感光面が目標部位に接触せず、第一同類感光面のうちの目標部位に最も近い感光面の中心から目標部位までの距離が第五距離閾値以上である。第二出力光強度を出力するための感光面を、対象部位からの距離が第六距離閾値以上となる位置に設置する。第二光強度を出力するための第二同類感光面を、目標部位からの距離が第六距離閾値以上である位置に設置することに対する理解について、第一出力光強度を出力するための第一同類感光面に対する説明を参照することができ、ここで説明を省略する。
【0291】
本開示の実施例によれば、第一同類感光面と第二同類感光面は同じ同類感光面であり、第一同類感光面と第二同類感光面で受信された出射光は、入射光が異なる入射位置から入射して伝送されて得られる。
【0292】
本開示の実施例によれば、第一同類感光面と第二同類感光面は異なる同類感光面である。
【0293】
本開示の実施例によれば、入射光の入射位置には少なくとも1つを含めることができるため、入射光の入射位置が少なくとも2つを含む場合、第一同類感光面と第二同類感光面は同じ同類感光面であり、違いは、前記同じ同類感光面が第一出力光強度と対応する出射光を受信するための同類感光面であって、第一同類感光面として使用すれば、出射光の入射位置は第一入射位置である。前記同じ同類感光面が第二出力光強度と対応する出射光を受信するための同類感光面であって、第二同類感光面として使用すれば、出射光の入射位置は第二入射位置である。第一入射位置と第二入射位置とは異なる入射位置である。
【0294】
本開示の実施例によれば、第一同類感光面と第二同類感光面は異なる同類感光面であってもよい。本開示の実施例によれば、第一同類感光面における各感光面の異なる感光位置に受信された出射光の平均光路長は第一平均光路長範囲に属し、ここで、第一平均光路長範囲は、第一光路長平均値に基づいて決定され、第一光路長平均値は、第一同類感光面の各感光位置が受信した出射光の平均光路長に基づいて算出された平均値である。第二同類感光面における各感光面の異なる感光位置に受信された出射光の平均光路長は第二平均光路長範囲に属し、ここで、第二平均光路長範囲は第二光路長平均値に基づいて決定され、ここで、第二光路長平均値は第二同類感光面の各感光位置が受信した出射光の平均光路長に基づいて算出された平均値である。
【0295】
本開示の実施例によれば、位置差分測定方法に基づいて組織成分測定を行って実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させるために、第一同類感光面が受信した出射光が光路長に近いという特徴をできるだけ確保する必要があり、第二同類感光面が受信した出射光も光路長に近いという特徴を有する。光路長に近いとは、出射光の平均光路長が平均光路長の範囲内であると理解することができる。
【0296】
第一同類感光面に対して、第一同類感光面における各感光面の異なる感光位置に受信された出射光の平均光路長は第一平均光路長範囲に属する。ここで、第一平均光路長範囲は以下の方式で決定される。第一同類感光面の各感光位置が受信した出射光の平均光路長の第一光路長平均値を決定し、第一光路長変化幅を決定する。第一光路長平均値及び第一光路長変化幅に基づいて、第一平均光路長範囲を決定する。例示的には、例えば第一光路長平均値がbであり、第一光路長変化幅が±40%である場合、第一平均光路長範囲は0.6b以上1.4b以下であってもよい。
【0297】
第二同類感光面に対して、第二同類感光面における各感光面の異なる感光位置に受信された出射光の平均光路長は第二平均光路長範囲に属する。ここで、第二平均光路長範囲は以下の方式で決定される。第二同類感光面の各感光位置が受信した出射光の平均光路長の第二光路平均値を決定し、第二光路長変化幅を決定する。第二光路長平均値及び第二光路長変化幅に基づいて、第二平均光路長範囲を決定する。
【0298】
本開示の実施例によれば、第一光路長平均値と第二光路長平均値との差値の絶対値は第一光路長差範囲に属する。
【0299】
本開示の実施例によれば、差分測定方法に基づいて組織成分測定を行って実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させるために、適切な位置範囲内に第一同類感光面及び第二同類感光面を設置する必要がある。以下では被測定組織成分を血糖とする場合を例に説明する。被測定組織成分が血糖である場合、目標組織層は真皮層であり、出力光強度が真皮層における組織成分情報を主に携帯する出力光強度であることが要求される。
【0300】
その一、感光面の位置から入射光の中心までの距離が小さすぎると、出射光の出力光強度は主に表皮層中の組織成分情報を携帯する。感光面の位置から入射光の中心までの距離が大きすぎると、出射光の出力光強度は主に皮下脂肪層における組織成分情報を携帯する。真皮層は表皮層と皮下脂肪層との間に位置し、これにより、第一同類感光面と第二同類感光面の設置位置は適切な位置範囲内で選択する必要があり、第一同類感光面と第二同類感光面との間の距離が大きすぎることができない。
【0301】
その二、差分測定方法はコモンモード干渉を効果的に弱めることができるが、差分測定方法はコモンモード干渉を弱めると同時に一部の有効情報、すなわち血糖情報を損失する。二つの位置が極めて近接すると、有効情報が全て損失される可能性がある。これにより、第一同類感光面と第二同類感光面の設置位置は適切な位置範囲内で選択する必要があり、第一同類感光面と第二同類感光面との間の距離は小さすぎることができない。
【0302】
合理的な位置範囲内に第一同類感光面及び第二同類感光面を設置することを実現するために、有効情報測定原則、差分測定精度の最適化原則及び干渉信号の有効除去原則に基づいて決定することができる。ここで、有効情報測定原則は、二つの位置での出射光が目標組織層中の組織成分情報をできるだけ多く持つことができることを指し、したがって、二つの位置は一つの合理的な位置範囲内にあるべきである。差分測定精度の最適化原則は二つの位置の間に一定の距離を有するべきであり、差分した後に依然として可能な限り多くの有効な情報を保持する。干渉信号の有効除去原則は二つの位置の間の距離をできるだけ小さくすべきであり、それにより差分測定方法がコモンモード干渉を除去する効果を向上させる。
【0303】
合理的な位置範囲内に第一同類感光面及び第二同類感光面を設置し、光路長に反映すれば、第一同類感光面に対応する第一光路長平均値と第二同類感光面に対応する第二光路長平均値との間の差の絶対値は第一光路長差範囲に属する。ここで、第一光路長差範囲は最適な差分光路長に基づいて決定される。最適な差分光路長は上記三つの原則のうちの少なくとも一つに基づいて決定されてもよい。
【0304】
理解されるように、第一同類感光面と第二同類感光面に対する位置設定要求も同様に感光面の面積が大きすぎることができないことを要求し、そうでなければ差分効果に影響を与え、さらに実際の被測定組織成分信号を取得する可能性の面積に影響を与える。
【0305】
本開示の実施例によれば、第一平均光路長範囲は第一光路長差範囲以下であり、第二平均光路長範囲は第一光路長差範囲以下である。
【0306】
本開示の実施例によれば、合理的な位置範囲内に第一同類感光面と第二同類感光面を設置することをできるだけ実現するために、光路に反映すれば、さらに第一平均光路長範囲が第一光路長差範囲以下であり、かつ第二平均光路長範囲が第一光路長差範囲以下であることをできるだけ保証する必要がある。これにより、第一同類感光面に対応する第一光路長平均値と第二同類感光面に対応する第二光路長平均値との間の差値の絶対値は第一光路長差範囲に属し、第一平均光路長範囲は第一光路長差範囲以下であり、かつ第二平均光路長範囲は第一光路長差範囲以下である。
【0307】
本開示の実施例によれば、第一光路長差範囲は所定の波長に対応する最適な差分光路長に基づいて決定される。
【0308】
本開示の実施例によれば、被測定対象の測定領域が決定した場合、該所定の波長に対応する最適な差分感度が存在し、ここで、最適な差分感度は、単位被測定対象組織成分の濃度変化による差分信号の変化が最大である時に対応する感度を表すことができる。最適な差分感度に基づいて最適な差分光路長を決定することができ、すなわち差分測定精度の最適化原則に基づいて最適な差分光路長を決定することができ、これにより、最適な差分感度に対応する光路長を最適な差分光路長と呼ぶことができる。
【0309】
本開示の実施例によれば、所定の波長に対応する最適な差分光路長を決定した後、上下調整幅を設定することができ、所定の波長に対応する最適な差分光路長及び上下調整幅に基づいて、所定の波長に対応する第一光路長差範囲を決定する。
【0310】
本開示の実施例によれば、所定の波長に対応する第一同類感光面における各感光面の入射光の中心からの光源-プローブ距離は所定の波長に対応する所定の光源-プローブ距離範囲内にあり、ここで、所定の光源-プローブ距離範囲は、所定の波長に対応する浮動基準位置の入射光の中心からの光源-プローブ距離に基づいて決定される。
【0311】
本開示の実施例によれば、実際の被測定組織成分信号を取得する可能性をさらに向上させるために、浮動基準方法に基づいて、感光面の位置を設定することができる。ここで、浮動基準方法について以下に説明する。
【0312】
被測定対象に対して、入射光が組織に入ると吸収作用及び散乱作用が発生し、吸収作用により、光エネルギーを直接的に減衰させ、散乱作用により、光子の伝送の方向を変化させ、それらは出射光の分布を決定する。浮動基準方法に基づいて、被測定組織成分に対して、入射光の中心からのある位置が存在し、該位置において、吸収作用及び散乱作用による出射光の出力光強度に対する影響の程度が同じであるが方向が逆であるため、出射光が被測定組織成分の濃度変化に対して敏感ではないことをもたらす。このような特徴を有する位置を基準位置(または、参照位置)と呼ぶことができる。基準位置における出射光の出力光強度は、測定過程における被測定組織成分以外の他の外乱に対する応答を反映している。同時に、被測定組織成分に対して、入射光の中心からのある位置も存在し、該位置での出射光の出力光強度の被測定組織成分の濃度変化に対する感度が感度閾値以上である。このような特徴を有する位置を測定位置と呼ぶことができる。測定位置における出射光の出力光強度は測定過程における被測定組織成分に対する応答、及び、被測定組織成分以外の他の干渉に対する応答を反映する。そして、基準位置及び測定位置は波長によって異なり、被測定対象によって異なり、測定領域によって異なるため、基準位置を浮動基準位置と呼ぶことができる。
【0313】
本開示の実施例によれば、浮動基準位置で出射された出射光の光強度値は主に検出過程における被測定組織成分以外の他の干渉に対する応答を携帯するため、浮動基準位置から出射された出射光の光強度値を差分測定に導入することができ、コモンモード干渉を最大限に弱め、有効情報を小さい程度に損失することができる。上記に基づいて、被測定対象の測定領域が決定した場合、所定の波長ごとに、M個の感光面において、少なくとも一つの感光面の入射光の中心からの光源-プローブ距離が所定の波長に対応する所定の光源-プローブ距離範囲内にあり、所定の光源-プローブ距離範囲は、所定の波長に対応する浮動基準位置から入射光の中心までの距離に基づいて決定される。本開示の実施例において、第一同類感光面における各感光面の入射光の中心からの光源-プローブ距離を所定の波長に対応する所定の光源-プローブ距離範囲内にすることができる。
【0314】
例示的には、例えば被測定対象Aの測定領域Bに対して、所定の波長λ1に対応する浮動基準位置の入射光の中心からの距離が1.7mmである場合、所定の波長λ1に対応する所定の光源-プローブ距離範囲は1.5mm~1.9mmであってもよい。
【0315】
上記に基づいて、参照位置に対応する同類感光面と測定位置に対応する同類感光面を決定することができ、参照位置に対応する同類感光面に採集された出力光強度を第一出力光強度と呼び、測定領域に対応する同類感光面に採集された出力光強度を第二出力光強度と呼ぶ。又は、測定領域に対応する同類感光面に採集された出力光強度を第一出力光強度と呼び、参照位置に対応する同類感光面に採集された出力光強度を第二出力光強度と呼ぶ。
【0316】
本開示の実施例によれば、干渉抑制方法に基づいて少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定することは、以下の操作を含むことができる。
【0317】
少なくとも一つの所定の波長のうちの各所定の波長に対して、所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度から第三出力光強度を決定する。異なる所定の波長に対応する第三出力光強度を差分処理し、少なくとも一つの差分信号を得る。少なくとも一つの差分信号に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定する。
【0318】
本開示の実施例によれば、波長差分測定方法を採用して第三出力光強度を処理することにより、被測定組織成分の濃度を決定することができる。以下の条件を満たすと、波長差分測定方法を採用して組織成分測定を行うことができ、コモンモード干渉を除去すると同時に十分に多くの有効な情報を保持することができ、それにより実際の被測定組織成分信号を取得する可能性を向上させる。
【0319】
その一、被測定組織成分に対して、同じ干渉(例えば温度又は圧力)による二つの所定の波長での出力光強度に対する影響の規則が一致するか又は基本的に一致する。
【0320】
その二、二つの所定の波長での出力光強度による被測定組織成分の濃度変化に対する感度に大きな差異を有する。
【0321】
所定の波長を決定する場合に、該所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度から第三出力光強度を決定する。これにより各所定の波長の第三出力光強度を取得することができる。二つの所定の波長に対して、二つの第三出力光強度を差分処理し、差分信号を得ることができる。少なくとも一つの差分信号に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定する。
【0322】
本開示の実施例によれば、二つの第三出力光強度を差分処理することは、以下の操作を含むことができる。差分回路を採用して二つの第三出力光強度を処理し、差分信号を得る。又は、差分アルゴリズムを採用して二つの第三出力光強度を差分演算し、差分信号を得る。差分アルゴリズムを採用して二つの第三出力光強度を差分演算し、差分信号を取得することは、以下の操作を含むことができる。二つの第三出力光強度を直接差分演算し、差分信号を得る。又は、二つの第三出力光強度に対してそれぞれ対数を取る処理をし、二つの対数光強度を得て、二つの対数光強度を直接差分演算し、差分信号を得る。
【0323】
本開示の実施例によれば、各所定の波長に対応する差分信号に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定することは、以下の操作を含むことができる。
【0324】
異なる所定の波長に対応する差分信号に対して直接差分演算を行い、少なくとも一つの波長差分信号を得る。少なくとも一つの波長差分信号に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定する。
【0325】
本開示の実施例によれば、波長差分測定方法を採用して差分信号を処理することにより、被測定組織成分の濃度を決定することができる。以下の条件を満たすと、波長差分測定方法を採用して組織成分測定を行うことができ、コモンモード干渉を除去すると同時に十分に多くの有効な情報を保持することができ、それにより測定精度を向上させる。
【0326】
その一、被測定組織成分に対して、同じ干渉(例えば温度又は圧力)による二つの所定の波長での差分信号に対する影響の規則と一致するか又はほぼ一致する。
【0327】
その二、二つの所定の波長での差分信号の被測定組織成分の濃度変化に対する感度に大きな差異を有する。
【0328】
二つの所定の波長に対して、二つの差分信号を直接差分演算して、波長差分信号を得ることができる。少なくとも一つの波長差分信号に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定する。
【0329】
本開示の実施例によれば、各出力光強度は一つ又は複数の感光面により採集された出射光の光強度値に基づいて処理して得られることは、以下の操作を含むことができる。
【0330】
一つ又は複数の感光面を組み合わせて使用することにより、一つの出力光強度を出力する。一つ又は複数の感光面における各感光面を単独で使用する場合に、各感光面が採集した出射光の光強度値を計算して一つの出力光強度を得る。
【0331】
本開示の実施例によれば、一つの出力光強度を出力するための感光面を同類感光面と呼び、同類感光面は一つ又は複数の感光面を含むことができる。ここで、異なる感光面を組み合わせて使用する条件は、各感光面が受信した出射光の平均光路長が平均光路長範囲内にあることであってもよい。平均光路長範囲は、第一平均光路長閾値以上かつ第二平均光路長閾値以下の範囲であってもよい。第一平均光路長閾値及び第二平均光路長閾値は、光路長平均値及び光路長変化幅に応じて決定することができる。光路長平均値は、同類感光面の各感光位置で受信した出射光の平均光路長から算出した平均値である。
【0332】
感光面は、一般的に該感光面に対応する増幅回路と組み合わせて使用されることにより、一つの光強度値を出力する。同類感光面がより正確な出力光強度を出力することができるために、同類感光面における各感光面の光応答率と該感光面と組み合わせて使用される増幅回路の増幅倍数との積が所定値である必要があり、各感光面の光応答率と該感光面と組み合わせて使用される増幅回路の増幅倍数とが同一の所定値であることを確保する場合に、同類感光面が一つの出力光強度を出力することを実現する。感光面の光応答率と該感光面と組み合わせて使用された増幅回路の増幅倍数との積が同一の所定値ではない場合、対応する方法によって積を所定値にする必要がある。
【0333】
ハードウェア又はソフトウェア方式を採用して同類感光面が一つの出力光強度を出力することを実現することができる。
【0334】
方式一、ハードウェア方式。同類感光面における異なる感光面のカソード同士を電気的に接続しかつアノード同士を電気的に接続することができ、即ち異なる感光面の間のカソード共通かつアノード共通の電気的接続を実現する。この場合、異なる感光面を並列接続することにより、一つ又は複数の感光面の組み合わせ使用を実現することに相当し、これにより、一つの出力光強度を出力する。説明すべきものとして、異なる感光面の光応答率が一致することをできるだけ保証する必要があり、より正確な出力光強度を得る。
【0335】
方式二、ソフトウェア方式。同類感光面における異なる感光面の間のカソードが接続されずかつアノード同士が接続されず、即ち各感光面が単独で使用され、一つの光強度値を出力する。各感光面に対応する光強度値を取得した後、対応するアルゴリズムを採用して同類感光面における各感光面の光強度値を加重加算して、一つの出力光強度を得ることができる。
【0336】
代替的に、同類感光面に対応する出力光強度は以下の式(2)及び(3)により決定することができる。
【0337】
【0338】
【0339】
ここで、Iは、同類感光面に対応する出力光強度を示し、Iiは、感光面iに対応する光強度値を示し、i∈{1,2,……,N-1,N}であり、Nは、同類感光面に含まれる感光面の数を示し、1≦N≦Mであり、Mは、感光面の総数を示し、αiは、感光面iに対応する重み付け係数を示し、Hは、所定値を示し、βiは、感光面iに対応する光応答率を示し、γiは、感光面iと組み合わせて使用される増幅回路の増幅倍数を示す。
【0340】
図15は、本開示の実施例に係る組織成分測定装置のブロック図を概略的に示す。
【0341】
図15に示すように、組織成分測定装置1500は採集モジュール1510及び処理モジュール1520を含む。
【0342】
採集モジュール1510は、制御可能な測定条件の再現性を満たす場合、測定プローブ1530により採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、ここで、測定プローブが設置された組織成分測定装置は、所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有する。
【0343】
処理モジュール1520は、干渉抑制方法に基づいて少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定する。
【0344】
本開示の実施例の技術案によれば、制御可能な測定条件の再現性を満たす状況で、測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、測定プローブが設置された組織成分測定装置は、所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有し、かつ干渉抑制方法に基づいて少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの光強度値を処理し、被測定組織成分の濃度を決定する。測定プローブが設置された組織成分測定装置が、所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有するため、組織成分測定を実現するための装置が所望の組織成分の濃度変化を感知する能力を有するという原則を達成する。干渉抑制方法に基づいて処理して得られた出力光強度を採用するため、制御不能な測定条件の変動による測定結果への悪影響を低減するという原則を実現する。制御可能な測定条件の再現性を満たす条件下で組織成分測定を行うため、制御可能な測定条件の再現性という原則を実現する。これにより、実際の被測定組織成分信号を取得するために必要な三つの原則を実現し、さらに実際の被測定組織成分信号を取得する。
【0345】
本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置1500はさらに第一決定モジュール、第二決定モジュール及び設定モジュールを含むことができる。
【0346】
第一決定モジュールは、位置決め特徴を決定する。第二決定モジュールは、位置決め特徴に基づいて、測定領域を決定し、ここで、測定領域が制御可能な測定条件の再現性を満たす領域である。
【0347】
設定モジュールは、測定プローブを測定領域に対応する位置に設置する。
【0348】
本開示の実施例によれば、位置決め特徴は、第一姿勢位置決め特徴及び領域位置決め特徴を含む。
【0349】
第二決定モジュールは、第一調整ユニット及び第一決定ユニットを含める。
【0350】
第一調整ユニットは、第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整し、ここで、目標測定姿勢が制御可能な測定条件の再現性を満たす測定姿勢である。第一決定ユニットは、現在測定姿勢が目標測定姿勢である場合、領域位置決め特徴に基づいて、測定領域を決定する。
【0351】
図16に示すように、本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置1500はさらに固定部1540を含み、固定部1540は、測定プローブ1530を測定領域に対応する位置に設置し、ここで、固定部1540は測定プローブ1530と一体であるか、部分的に個別であるか又は全部的に個別である。
【0352】
本開示の実施例によれば、
図16における固定部1540と測定プローブ1530は一体又は個別であってもよい。
【0353】
図17に示すように、本開示の実施例によれば、固定部1540は固定座1541及び第一係合部材1542を含む。
【0354】
第一係合部材1542は、固定座1541を測定領域に対応する位置に設置する。固定座1541は、測定プローブ1530を固定する。
【0355】
本開示の実施例によれば、第一係合部材1542の硬度は第一硬度及び第二硬度を含み、ここで、第一硬度は第二硬度よりも小さく、第一硬度は第一係合部材1542が固定座1541を固定する過程で対応する硬度であり、第二硬度は第一係合部材1542が固定座1541を固定した後に対応する硬度である。
【0356】
本開示の実施例によれば、第一係合部材1542が固定座1541に対して固定作用を果たすことができるために、第一係合部材1542が硬い必要がある。同時に、第一係合部材1542が固定座1541を固定する時に生成する影響をできるだけ低減するために、第一係合部材1542が一定の柔軟性を有する必要がある。以上により、上記第一係合部材1542の硬度に要求が提出される。
【0357】
上記問題を解決するために、第一係合部材1542の硬度を変更する方式を採用してもよく、すなわち第一係合部材1542の硬度は第一硬度及び第二硬度を含む。ここで、第一硬度は第一係合部材1542が固定座1541を固定する過程で対応する硬度を示し、第二硬度は第一係合部材が固定座1541を固定した後に対応する硬度を示し、第一硬度が第二硬度よりも小さく、上記により、第一係合部材が固定の役割を果たすだけでなく、第一係合部材1542が固定座1541を固定する時に生成した影響をできるだけ低減することができる。
【0358】
本開示の実施例によれば、第一係合部材1542は第一マジックテープ(登録商標)又は第一テンションバンドを含む。
【0359】
例示的に、
図18は、本開示の実施例に係る第一係合部材の概略図を概略的に示す。
図18において第一係合部材1542はマジックテープ(登録商標)である。マジックテープ(登録商標)の毛面の材質が非常に柔らかいため、第一係合部材1542が固定座1541を固定する時に生成された影響を低減することができ、この時、第一係合部材1542の硬度は第一硬度である。同時に、それが固定作用を果たすために、第一係合部材1542が固定座1541を固定した後、フック面を毛面に貼り付け、第一係合部材1542の硬度を増加させ、この時、第一係合部材1542の硬度が第二硬度である。
【0360】
本開示の実施例によれば、第一係合部材1542が固定座1541を固定する過程に対応する硬度が第一硬度であるため、それは第一係合部材1542が固定座1541を固定する時に生成した影響を低減することができ、したがって、測定領域における皮膚の皮膚状態が第一係合部材1542により固定座1541を測定領域に対応する位置に設置する過程において第一所定の条件を満たすことをできるだけ保証することができる。
本開示の実施例によれば、第一係合部材1542の硬度は第一硬度閾値以上で第二硬度閾値以下である。
【0361】
本開示の実施例によれば、第一係合部材1542の硬度要求を満たすために、上記方式に加えて、さらに硬度が第一硬度閾値以上で第二硬度閾値以下の材質を採用して第一係合部材1542を製造する方式を採用することができ、同様に第一係合部材1542が固定座に対して固定作用を果たすことができ、かつ第一係合部材1542が固定座1541を固定する時に生成する影響をできるだけ低減することができる。説明すべきこととして、第一硬度閾値及び第二硬度閾値は実際の状況に応じて設定することができ、ここで具体的に限定しない。
【0362】
図19に示すように、本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置1500はさらに第一磁性部1550を含み、第一係合部材1542の全部又は一部が金属ヒンジであり、かつ第一磁性部1550が第一係合部材1542と係合して固定座1541を固定する。
【0363】
本開示の実施例によれば、第一係合部材1542の硬度要求を満たすために、上記方式に加えて、さらに第一係合部材1542の全部又は一部が金属ヒンジである方式を採用することができ、同様に第一係合部材1542が固定座に対して固定作用を果たすことができ、かつ第一係合部材1542が固定座1541を固定する時に生成した影響をできるだけ低減することができる。
【0364】
固定作用について、実現方式は以下のとおりである。第一係合部材1542が固定座1541に対する固定を完了した後、第一磁性部1550を第一係合部材1542に吸着することができ、それにより第一磁性部1550が第一係合部材1542と係合して固定座1541を固定し、上記により固定作用を果たすことができる。
図19を参照することができる。
図19は、本発明の実施例に係る別の第一係合部材の概略図を概略的に示す。
図19において第一係合部材1542の全ては金属ヒンジである。第一係合部材1542が固定座1541に対する固定を完了した後、第一磁性部1550を第一係合部材1542に吸着することができる。第一磁性部1550は、マイクロ電磁性部であってもよい。
【0365】
また、金属ヒンジが強磁性金属であるため、金属が吸熱しやすく、金属ヒンジが皮膚と直接接触すれば皮膚の温度に大きな影響を与え、したがって、金属吸熱が皮膚の温度に与える影響を回避するために、金属ヒンジの下に断熱物を置く方式を採用することができる。代替的に、断熱物は綿布であってもよい。
【0366】
上記が実現可能な理由は以下のとおりである。金属ヒンジの柔軟性が高いため、第一係合部材1542が固定座1541を固定する時に生成する影響を低減することができる。同時に、第一係合部材1542が固定座1541に対する固定を完了した後、第一係合部材1542に磁性部が吸着されるため、両者の係合により第一係合部材1542がより硬くなり、固定作用を実現することができる。
【0367】
説明すべきものとして、第一係合部材1542の全部又は一部が金属ヒンジであるため、金属ヒンジの柔軟性が高く、それは第一係合部材1542が固定座1541を固定する時に生成した影響を低減することができ、したがって、測定領域における皮膚の皮膚状態が第一係合部材1542により固定座1541を測定領域に対応する位置に設置する過程において第一所定の条件を満たすことをできるだけ保証することができる。
【0368】
本開示の実施例によれば、第一係合部材1542の表面に孔が設置される。
【0369】
本開示の実施例によれば、以下の少なくとも一つの方式により測定プローブ1530を固定座1541に固定する:測定プローブ1530はテープにより固定座1541に固定される;測定プローブ1530は締結具により固定座1541に固定される;測定プローブ1530は磁力により固定座1541に固定される。測定プローブ1530と固定座1541との間の摩擦係数は、摩擦係数閾値以上である。
【0370】
本開示の実施例によれば、測定プローブ1530が固定座1541に固定されることを実現し、かつ測定プローブ1530が固定座1541内に移動しないことを保証するために、以下の少なくとも一つの方式を採用することができる。
【0371】
方式一、テープにより測定プローブ1530を固定座1541に固定することができる。方式二、締結部材により測定プローブ1530を固定座1541に固定することができる。方式三、磁力により測定プローブ1530を固定座1541に固定することができる。方式四、測定プローブ1530と固定座1541との間の摩擦係数は摩擦係数閾値以上である。代替的に、固定座1541の材質はゴム、アルミニウム又はプラスチックである。
【0372】
本開示の実施例によれば、固定部1540は第二係合部材を含む。
【0373】
第二係合部材は、測定プローブ1530を測定領域に対応する位置に設置する。
【0374】
本開示の実施例によれば、第二係合部材の硬度は第三硬度及び第四硬度を含み、ここで、第三硬度は第四硬度よりも小さく、第三硬度は第二係合部材が測定プローブ1530を固定する過程で対応する硬度であり、第四硬度は第二係合部材が測定プローブ1530を固定した後に対応する硬度である。
【0375】
本開示の実施例によれば、第二係合部材は第二マジックテープ(登録商標)又は第二テンションバンドを含む。
【0376】
本開示の実施例によれば、第二係合部材の硬度は第三硬度閾値以上でありかつ第四硬度閾値以下である。
【0377】
本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置1500はさらに第二磁性部を含み、第二係合部材の全部又は一部が金属ヒンジであり、かつ第二磁性部が第二係合部材と係合して測定プローブ1530を固定する。
【0378】
本開示の実施例によれば、第二係合部材の表面に孔が設置される。
【0379】
本開示の実施例によれば、第二係合部材に関する関連説明は上記した第一係合部材1542の説明を参照することができ、ここで詳しく説明しない。異なることとして、第二係合部材は測定プローブ1530を固定するために用いられる。
【0380】
本開示の実施例によれば、第一決定ユニットは、第一投影特徴を取得する。領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングしないと決定した場合、領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングするまで、測定プローブ1530及び/又は固定部1540の位置を調整する。領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングすると決定した場合、測定プローブ1530及び/又は固定部1540に対応する領域を測定領域として決定する。
【0381】
図20~
図21に示すように、本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置1500はさらに領域位置決め部1560を含み、領域位置決め部1560は被測定対象、測定プローブ1530、固定部1540又は他の対象に設置され、領域位置決め部1560は第一投影特徴を投射するために用いられる。
【0382】
本開示の実施例によれば、領域位置決め部1560が測定プローブ1530に設置されると決定した場合、領域位置決め特徴は測定プローブ1530に設置されない。領域位置決め部1560が固定部1540に設置されると決定した場合、領域位置決め特徴は固定部1540に設置されない。
【0383】
本開示の実施例によれば、
図20は、本開示の実施例に係る領域位置決め部1560の概略図を概略的に示す。
図20には測定プローブ1530及び固定部1540が示されず、領域位置決め部1560は第一投影特徴を投射し、第一投影特徴は十字スポットである。領域位置決め特徴は十字マークである。
【0384】
図21は、本発明の実施例に係る別の領域位置決め部の概略図を概略的に示す。
図21において領域位置決め部1560は測定プローブ1530および固定部1540と一体であり、領域位置決め特徴は被測定対象の手の甲に設置される。領域位置決め部1560は第一投影特徴を投射するために用いられ、第一投影特徴は十字スポットである。
【0385】
本開示の実施例によれば、領域位置決め部1560は第一レーザを含む。
【0386】
本開示の実施例によれば、第一レーザは所定の形状のスポットを投射することにより、第一投影特徴を形成することができる。
【0387】
本開示の実施例によれば、第一決定ユニットは、第一目標画像を取得する。領域位置決め特徴を含む第一テンプレート画像を取得する。第一目標画像が第一テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第一目標画像が第一テンプレート画像とマッチングするまで、測定プローブ1530及び/又は固定部1540の位置を調整することにより、新たな第一目標画像を取得する。第一目標画像が第一テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、測定プローブ1530及び/又は固定部1540に対応する領域を測定領域として決定する。
【0388】
図22に示すように、本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置1500はさらに第一画像採集部1570を含み、第一画像採集部1570は被測定対象、測定プローブ1530、固定部1540又は他の対象に設置され、第一画像採集部1570は第一目標画像を採集するために用いられる。
【0389】
本開示の実施例によれば、
図22は、本開示の実施例に係る第一画像採集部の概略図を概略的に示す。
図22において第一画像採集部1570は測定プローブ1530および固定部1540と一体であり、領域位置決め特徴は被測定対象の手の甲に設置される。第一画像採集部1570は第一目標画像を採集するために用いられる。第一画像採集部1570は、イメージセンサであってもよい。
【0390】
本開示の実施例によれば、第一決定ユニットは、第二目標画像を取得し、ここで、第二目標画像は領域位置決め特徴を含む。第二目標画像における領域位置決め特徴の位置が第一所定位置ではないと決定した場合、新たな第二目標画像における領域位置決め特徴の位置が第一所定位置である、測定プローブ1530及び/又は固定部1540の位置を調整することにより、新たな第二目標画像を取得する。新たな第二目標画像における領域位置決め特徴の位置が第一所定位置であると決定した場合、測定プローブ1530及び/又は固定部1540に対応する領域を測定領域として決定する。
【0391】
本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置1500はさらに第二画像採集部を含み、第二画像採集部は被測定対象、測定プローブ1530、固定部1540又は他の対象に設置され、第二画像採集部は第二目標画像を採集するために用いられる。
【0392】
本開示の実施例によれば、第二画像採集部は第一画像採集部1570と同じであるか又は異なる。
【0393】
本開示の実施例によれば、第二画像採集部が測定プローブ1530に設置されると決定した場合、領域位置決め特徴は測定プローブ1530に設置されない。第二画像採集部が固定部1540に設置されると決定した場合、領域位置決め特徴は固定部1540に設置されない。
【0394】
本開示の実施例によれば、第一調整ユニットは、第二投影特徴を取得する。第一姿勢位置決め特徴が第二投影特徴とマッチングしないと決定した場合、第一姿勢位置決め特徴が第二投影特徴とマッチングするまで、現在測定姿勢を調整する。第一姿勢位置決め特徴が第二投影特徴とマッチングすると決定した場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。
【0395】
図23に示すように、本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置はさらに第一姿勢位置決め部1580を含み、第一姿勢位置決め部1580は被測定対象、測定プローブ1530、固定部1540又は他の対象に設置され、第一姿勢位置決め部1580は第二投影特徴を投射するために用いられる。
【0396】
本開示の実施例によれば、第一姿勢位置決め部1580が測定プローブ1530に設置されると決定した場合、第一姿勢位置決め特徴は測定プローブ1530に設置されない。第一姿勢位置決め部1580が固定部1540に設置されると決定した場合、第一姿勢位置決め特徴は固定部1540に設置されない。
【0397】
本開示の実施例によれば、
図23は、本開示の実施例に係る第一姿勢位置決め部の概略図を概略的に示す。
図23には測定プローブ1530及び固定部1540が示されず、第一姿勢位置決め部1580は第二投影特徴を投射するために用いられ、第二投影特徴は十字スポットである。第一姿勢位置決め特徴は十字マークである。
【0398】
図24は、本発明の実施例に係る別の第一姿勢位置決め部の概略図を概略的に示す。
図24において領域位置決め部1580は測定プローブ1530および固定部1540と一体的であり、第一姿勢位置決め特徴は被測定対象の手の甲に設置される。第一姿勢位置決め部1580は第二投影特徴を投射するために用いられ、第二投影特徴は十字スポットである。
【0399】
本開示の実施例によれば、第一姿勢位置決め部1580は第二レーザを含む。
【0400】
本開示の実施例によれば、第二レーザは所定の形状のスポットを投射することにより、第二投影特徴を形成することができる。
【0401】
本開示の実施例によれば、第一調整ユニットは、第三目標画像を取得する。第一姿勢位置決め特徴を含む第二テンプレート画像を取得する。第三目標画像が第二テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第三目標画像が第二テンプレート画像とマッチングするまで、現在測定姿勢を調整することにより、新たな第三目標画像を取得する。新たな第三目標画像が第二テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。
【0402】
図25に示すように、本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置1500はさらに第三画像採集部1590を含み、第三画像採集部1590は被測定対象、測定プローブ1530、固定部1540又は他の対象に設置され、第三画像採集部1590は第三目標画像を採集するために用いられる。
【0403】
本開示の実施例によれば、
図25は、本開示の実施例に係る第三画像採集部の概略図を概略的に示す。
図25において第三画像採集部1590は測定プローブ1530および固定部1540と一体的であり、第一姿勢位置決め特徴は被測定対象の手の甲に設置される。第三画像採集部1590は、第三目標画像を取得する。第三画像採集部1590は、イメージセンサであってもよい。
【0404】
本開示の実施例によれば、第三画像採集部1590、第一画像採集部1570及び第二画像採集部は異なるか、一部が同じであるか又は全部が同じであってもよい。
【0405】
本開示の実施例によれば、第一調整ユニットは、第四目標画像を取得し、ここで、第四目標画像は第一姿勢位置決め特徴を含む。第四目標画像における第一姿勢位置決め特徴の位置が第二所定位置にないと決定した場合、新たな第四目標画像における第一姿勢位置決め特徴の位置が第二所定位置にあるまで、現在測定姿勢を調整することにより、新たな第四目標画像を取得する。新たな第四目標画像における第一姿勢位置決め特徴の位置が第二所定位置にあると決定した場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。
【0406】
本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置はさらに第四画像採集部を含み、第四画像採集部は被測定対象、測定プローブ1530、固定部1540又は他の対象に設置され、第四画像採集部は第四目標画像を採集するために用いられる。
【0407】
本開示の実施例によれば、第四画像採集部、第三画像採集部1590、第一画像採集部1570及び第二画像採集部は異なるか、一部が同じであるか又は全部が同じであってもよい。
【0408】
本開示の実施例によれば、第四画像採集部が測定プローブ1530に設置されると決定した場合、第一姿勢位置決め特徴は測定プローブ1530に設置されない。第四画像採集部が固定部1540に設置されると決定した場合、第一姿勢位置決め特徴は固定部1540に設置されない。
【0409】
本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置はさらに第三決定モジュール及び調整モジュールを含む。
【0410】
第三決定モジュールは、前記測定プローブ1530が前記測定領域に対応する位置に設置されると、現在測定姿勢が目標測定姿勢ではない場合、第二姿勢位置決め特徴を決定する。調整モジュールは、第二姿勢位置決め特徴に基づいて、現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整する。
【0411】
本開示の実施例によれば、第二姿勢位置決め特徴は測定プローブ1530、固定部1540及び被測定対象のうちの少なくとも一種に設置される。
【0412】
調整モジュールは、第一取得ユニット、第二調整ユニット及び第二決定ユニットを含む。
【0413】
第一取得ユニットは、第三投影特徴を取得する。第二調整ユニットは、第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴とマッチングしないと決定した場合、第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴とマッチングするまで、現在測定姿勢を調整する。第二決定ユニットは、第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴とマッチングすると決定した場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。
【0414】
本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置はさらに第二姿勢位置決め部を含み、第二姿勢位置決め部は被測定対象、測定プローブ1530、固定部1540又は他の対象に設置され、第二姿勢位置決め部は第三投影特徴を投射する。
【0415】
本開示の実施例によれば、第二姿勢位置決め部が測定プローブ1530に設置されると決定する場合、第二姿勢位置決め特徴は測定プローブ1530および固定部1540に設置されない。第二姿勢位置決め部が固定部1540に設置されると決定する場合、第二姿勢位置決め特徴は測定プローブ1530および固定部1540に設置されない。
【0416】
本開示の実施例によれば、第二姿勢位置決め部は第一姿勢位置決め部1580と同じであるか又は異なる。
【0417】
本開示の実施例によれば、第二姿勢位置決め部は第三レーザを含む。
【0418】
本開示の実施例によれば、第三レーザは所定の形状のスポットを投射することにより、第三投影特徴を形成することができる。
【0419】
本開示の実施例によれば、調整モジュールは、第二取得ユニット、第三取得ユニット、第三調整ユニット及び第三決定ユニットを含む。
【0420】
第二取得ユニットは、第五目標画像を取得する。第三取得ユニットは、第二姿勢位置決め特徴を含む第三テンプレート画像を取得する。第三調整ユニットは、第五目標画像が第三テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第五目標画像が第三テンプレート画像とマッチングするまで、現在測定姿勢を調整することにより、新たな第五目標画像を取得する。第三決定ユニットは、新たな第五目標画像が第三テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。
【0421】
本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置はさらに第五画像採集部を含み、第五画像採集部は被測定対象、測定プローブ1530、固定部1540又は他の対象に設置され、第五画像採集部は第五目標画像を採集する。
【0422】
本開示の実施例によれば、調整モジュールは、第四取得ユニット、第四調整ユニット及び第四決定ユニットを含む。
【0423】
第四取得ユニットは、第六目標画像を取得する、ここで、第六目標画像が第二姿勢位置決め特徴を含む。第四調整ユニットは、第六目標画像における第二姿勢位置決め特徴の位置が第三所定位置にないと決定した場合、新たな第六目標画像における第二姿勢位置決め特徴の位置が第三所定位置にあるまで、現在測定姿勢を調整することにより、新たな第六目標画像を取得する。第四決定ユニットは、新たな第六目標画像における第二姿勢位置決め特徴の位置が第三所定位置にあると決定した場合、現在測定姿勢が目標測定姿勢であると決定する。
【0424】
本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置はさらに第六画像採集部を含み、第六画像採集部は被測定対象、測定プローブ1530、固定部1540又は他の対象に設置され、第六画像採集部は第六目標画像を採集する。
【0425】
本開示の実施例によれば、第六画像採集部が測定プローブ1530に設置されると決定する場合、第二姿勢位置決め特徴は測定プローブ1530と固定部1540に設置されない。第六画像採集部が固定部1540に設置されると決定する場合、第二姿勢位置決め特徴は測定プローブ1530と固定部1540に設置されない。
【0426】
本開示の実施例によれば、第六画像採集部、第五画像採集部、第四画像採集部、第三画像採集部1590、第一画像採集部1570及び第二画像採集部は異なるか、一部が同じであるか又は全部が同じであってもよい。
【0427】
本開示の実施例によれば、光学方法を採用して測定領域と測定姿勢の位置決めを行う場合、領域位置決め部1560、第一姿勢位置決め部1580及び第二姿勢位置決め部は全て同じであるか、一部が同じであるか又は全部が異なり、前記した一部が同じであることは、上記三種類の構造のうちの二種が同じであることを指す。三種類の構造が全て同じであれば、同一の構造が第一投影特徴、第二投影特徴及び第三投影特徴を生成するために用いられることを説明することができる。上記方式は位置決め構造の複雑度を簡略化することを実現することができる。
【0428】
画像マッチング方法を採用して測定領域と測定姿勢の位置決めを行う場合、第一画像採集部1570、第三画像採集部1590及び第五画像採集部は全て同じであるか、一部が同じであるか又は全部が異なり、前記した一部が同じであることは、上記三種類の構造のうちの二種類が同じであることを指す。三種類の構造が全て同じであれば、同一の構造が第一目標画像、第三目標画像及び第五目標画像を生成するために用いられることを説明することができる。上記方式は位置決め構造の複雑度を簡略化することを実現することができる。
【0429】
イメージング方法を採用して測定領域及び測定姿勢の位置決めを行う場合、第二画像採集部、第四画像採集部及び第六画像採集部は全て同じであるか、一部が同じであるか又は全部が異なり、前記した一部が同じであることは、上記三種類の構造のうちの二種類が同じであることを指す。三種類の構造が全て同じであれば、同一の構造が第二目標画像、第四目標画像及び第六目標画像を生成するために用いられることを説明することができる。上記方式は位置決め構造の複雑度を簡略化することを実現することができる。以下に光学方法を例に説明する。
【0430】
領域位置決め部1560、第一姿勢位置決め部1580および第二姿勢位置決め部については、同一の構成である。第二姿勢位置決め特徴と領域位置決め特徴は完全に同じであり、第一姿勢位置決め特徴と一部が同じである。測定領域は、前腕伸側である。
図26は、本開示の実施例に係る測定姿勢及び測定領域の位置決めの概略図を概略的に示す。領域位置決め部1560、第一姿勢位置決め部1580および第二姿勢位置決め部は、いずれもレーザ1およびレーザ2を含む。レーザ1及びレーザ2は、測定プローブ1530に設けられている。
【0431】
初回測定姿勢位置決めを行う場合、測定プローブ1530がベースに設置され、初回測定姿勢位置決めが完了しない前に、測定プローブ1530の位置が一定である。第一姿勢位置決め特徴と第二投影特徴に基づいて、第一姿勢位置決め特徴が第二投影特徴とマッチングするまで、現在測定姿勢を調整し、両者がマッチングする場合に、初回測定姿勢位置決めを完了することを説明する。
【0432】
測定領域位置決めを行う場合、測定プローブ1530が被測定対象に設置され、領域位置決め特徴が第一投影特徴とマッチングするまで、領域位置決め特徴と第一投影特徴に基づいて、測定プローブ1530の位置を調整し、両者がマッチングする場合に、測定領域位置決めを完了することを説明する。
【0433】
測定プローブ1530が被測定対象に設置された後、現在測定姿勢が目標姿勢でなければ、測定前に、再測定姿勢位置決めを行う必要がある。第二姿勢位置決め特徴が第三投影特徴とマッチングするまで、第二姿勢位置決め特徴と第三投影特徴に基づいて、現在測定姿勢を調整し、両者がマッチングする場合に、再測定姿勢位置決めを完了することを説明する。
【0434】
領域位置決め部1560、第一姿勢位置決め部1580および第二姿勢位置決め部については、同一の構成である。領域位置決め特徴と第二姿勢位置決め特徴は完全に同じであり、第一姿勢位置決め特徴と一部が同じである。測定領域は、前腕伸側である。
図27は本開示の実施例に係る測定姿勢及び測定領域の位置決めの別の概略図を概略的に示す。
図27において、領域位置決め部1560および第二姿勢位置決め部は、レーザ3およびレーザ4を含む。第一姿勢位置決め部1580は、レーザ5とレーザ6とを含む。レーザ3及びレーザ4は、測定プローブ1530に設けられている。レーザ5及びレーザ6は、ベースに設置されている。
【0435】
本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置1500はさらに提示モジュールを含む。
【0436】
提示モジュールは、提示情報を生成するために用いられ、ここで、提示情報は、測定姿勢の位置決め及び/又は測定領域の位置決めの完了を提示するために用いられ、提示情報の形式は画像、音声又は振動のうちの少なくとも一種を含む。
【0437】
本開示の実施例によれば、測定プローブ1530はM個の感光面を含み、処理モジュールは光源ユニット及び採集ユニットを含むことができる。
【0438】
光源ユニットは、少なくとも一つの所定の波長の入射光で測定領域を照射し、ここで、各所定の波長の入射光が測定領域を通過した後に出射位置から出射して少なくとも一つの出射光を形成する。採集ユニットは、M個の感光面により採集された各出射光に対応する光強度値を取得し、T個の出力光強度を取得し、ここで、各出力光強度が一つ又は複数の感光面により採集された出射光の光強度値に基づいて処理して得られ、同類感光面の面積が面積閾値以上でありかつ同類感光面における各感光面の面積が連続し、同類感光面が一つ又は複数の感光面を含み、同類感光面が一つの出力光強度を出力し、1≦T≦Mである。
【0439】
本開示の実施例によれば、各感光面は、感光面に対応する所定のブレ防止範囲内の出射位置から出射された出射光の光強度値を採集することができる。
【0440】
本開示の実施例によれば、各感光面が受信した出射光の目標組織層における平均光路長が総光路長を占める割合は比例閾値以上であり、ここで、総光路長は出射光の測定領域内で伝送された総距離である。
【0441】
本開示の実施例によれば、同類感光面の総面積は測定領域内の組織構造特徴に基づいて決定される。
【0442】
本開示の実施例によれば、各感光面の面積と感光面の周長との比率は比率閾値以上である。
【0443】
本開示の実施例によれば、比率閾値は0.04mm以上である。
【0444】
本開示の実施例によれば、感光面は測定領域の表面と接触又は非接触である。
【0445】
本開示の実施例によれば、感光面の測定領域の表面からの距離が第一距離閾値以下でありかつ感光面が出射光を受信する効率が効率閾値以上である。
【0446】
本開示の実施例によれば、各感光面は環状感光面又は非環状感光面を含み、異なる感光面の形状が同じであるか又は異なる。
【0447】
本開示の実施例によれば、非環状感光面はファンリング感光面、円形感光面、扇形感光面、楕円形感光面又は多角形感光面を含む。
【0448】
本開示の実施例によれば、多角形感光面は正方形感光面、長方形感光面又は三角形感光面を含む。
【0449】
本開示の実施例によれば、同類感光面は環状感光面又は非環状感光面を含み、そのうち、同類感光面は一つ又は複数の感光面を含み、同類感光面は一つの出力光強度を出力する。
【0450】
本開示の実施例によれば、同類感光面は環状感光面であり、以下を含むことができる:同類感光面が一つの感光面を含む場合、同類感光面は独立した環状感光面である。同類感光面が複数の感光面を含む場合、同類感光面は複数の感光面の組み合わせにより形成された環状感光面である。同類感光面は非環状感光面であり、以下を含むことができる:同類感光面が一つの感光面を含む場合、同類感光面は独立した非環状感光面である。同類感光面が複数の感光面を含む場合、同類感光面は複数の感光面の組み合わせにより形成された非環状感光面である。
【0451】
本開示の実施例によれば、同類感光面の目標部位からの距離が第二距離閾値以上であると決定した場合、同類感光面は環状感光面、ファンリング感光面、扇形感光面、円形感光面又は正方形感光面を含む。
【0452】
本開示の実施例によれば、同類感光面の目標部位からの距離が第三距離閾値以下であると決定した場合、同類感光面の形状は出射光のブレ分布に基づいて決定される。
【0453】
本開示の実施例によれば、出射光のブレ分布は、第一方向に沿ったブレ分布と第二方向に沿ったブレ分布を含み、第一方向と第二方向は互いに垂直であり、同類感光面の第一方向に沿った長さと同類感光面の第二方向に沿った長さとの比率は出射光の第一方向に沿ったブレ幅と出射光の第二方向に沿ったブレ幅との比率に基づいて決定され、出射光の第一方向に沿ったブレ幅は最大である。
【0454】
本開示の実施例によれば、同類感光面は、長方形感光面又は楕円形感光面を含み、長方形感光面の長さと幅の比率は、出射光の第一方向に沿ったブレ幅と出射光の第二方向に沿ったブレ幅との比率に基づいて決定され、楕円形感光面の長軸と短軸の比率は出射光の第一方向に沿ったブレ幅と出射光の第二方向に沿ったブレ幅との比率に基づいて決定される。
【0455】
本開示の実施例によると、M個の感光面に各所定の波長に対応する一つ又は複数の同類感光面が存在し、ここで、同類感光面は異なる時刻で所定の波長に対応する第一出力光強度及び/又は第二出力光強度を採集するために用いられ、ここで、第一出力光強度は収縮期光強度であり、第二出力光強度は拡張期光強度であり、同類感光面は一つ又は複数の感光面を含む。処理モジュール1520は、各所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定する。
【0456】
本開示の実施例によれば、M個の感光面に各所定の波長に対応する第一同類感光面及び第二同類感光面が存在し、そのうち、第一同類感光面は、所定の波長に対応する第一出力光強度を採集するために用いられ、第二同類感光面は、所定の波長に対応する第二出力光強度を採集するために用いられ、第一同類感光面は一つ又は複数の感光面を含み、第二同類感光面は一つ又は複数の感光面を含む。処理モジュール1520は、各所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定する。
【0457】
本開示の実施例によれば、第一同類感光面と第二同類感光面は同じ同類感光面であり、第一同類感光面と第二同類感光面で受信された出射光は、入射光が異なる入射位置に入射して伝送されて得られる。
【0458】
本開示の実施例によれば、第一同類感光面と第二同類感光面は異なる同類感光面である。
【0459】
本開示の実施例によれば、第一同類感光面における各感光面の異なる感光位置で受信された出射光の平均光路長は、第一平均光路長範囲に属し、ここで、第一平均光路長範囲は、第一光路長平均値に基づいて決定され、第一光路長平均値は、第一同類感光面の各感光位置で受信された出射光の平均光路長に基づいて算出された平均値である。第二同類感光面における各感光面の異なる感光位置で受信された出射光の平均光路長は第二平均光路長範囲に属し、ここで、第二平均光路長範囲は、第二光路長平均値に基づいて決定され、ここで、第二光路長平均値は、第二同類感光面の各感光位置で受信された出射光の平均光路長に基づいて算出された平均値である。
【0460】
本開示の実施例によれば、第一光路長平均値と第二光路長平均値との差値の絶対値は第一光路長差範囲に属する。
【0461】
本開示の実施例によれば、第一平均光路長範囲は、第一光路長差範囲以下であり、第二平均光路長範囲は、第一光路長差範囲以下である。
【0462】
本開示の実施例によれば、第一光路長差範囲は所定の波長に対応する最適な差分光路長に基づいて決定される。
【0463】
本開示の実施例によれば、所定の波長に対応する第一同類感光面における各感光面の入射光の中心からの光源-プローブ距離は、所定の波長に対応する所定の光源-プローブ距離範囲内にあり、ここで、所定の光源-プローブ距離範囲は、所定の波長に対応する浮動基準位置の入射光の中心からの光源-プローブ距離に基づいて決定される。
【0464】
本開示の実施例によれば、M個の感光面に、各所定の波長に対応する同類感光面が存在し、そのうち、同類感光面は、所定の波長に対応する第三出力光強度を採集するために用いられ、同類感光面は一つ又は複数の感光面を含む。処理モジュール1520は、異なる所定の波長に対応する第三出力光強度を差分処理し、少なくとも一つの差分信号を得て、かつ少なくとも一つの差分信号に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定する。
【0465】
本開示の実施例によれば、処理モジュール1520は、所定の波長に対応する第一出力光強度と第二出力光強度を差分処理し、差分信号を得て、異なる所定の波長に対応する差分信号を直接差分演算し、少なくとも一つの波長差分信号を得て、かつ少なくとも一つの波長差分信号に基づいて、被測定組織成分の濃度を決定する。
【0466】
本開示の実施例によれば、M個の感光面のうちの異なる感光面のアノード同士が電気的に接続されず、一部の感光面のアノードが電気的に接続されるか又は全ての感光面のアノードが電気的に接続される。
【0467】
本開示の実施例によれば、M個の感光面における各感光面を単独で使用することができ、この場合、M個の感光面のうちの異なる感光面のアノードが電気的に接続されない。
【0468】
M個の感光面のうちの一部の感光面を組み合わせて使用することができ、この場合に、組み合わせて使用される異なる感光面のアノードが電気的に接続される。
【0469】
M個の感光面のうちの全ての感光面を組み合わせて使用することができ、この場合に、組み合わせて使用される異なる感光面のアノードが電気的に接続される。
【0470】
本開示の実施例によれば、
図28は、本開示の実施例に係る異なる感光面のアノードが電気的に接続される概略図を概略的に示す。
図28に示すように、全ての感光面のアノードを電気的に接続する。
【0471】
本開示の実施例によれば、該組織成分測定装置1500はさらに保護部を含む。保護部は、感光面の目標表面に設置され、感光面を保護するために用いられ、ここで、目標表面が測定領域に近接する表面を示す。
【0472】
本開示の実施例によれば、感光面を保護するために、さらに感光面の目標表面に保護部を設置することができる。保護部を作製する材料は、透明及び柔軟性の材料であってもよい。保護部は、反射防止膜又は光学ガラスを含んでいてもよい。保護部と感光面の目標面との間の距離は、保護部の材質に応じて決定してもよい。
【0473】
例示的には、保護部が反射防止膜であれば、反射防止膜と感光面の目標表面との間の距離はゼロであってもよい。また保護部が光学ガラスであれば、光学ガラスと感光面の目標表面との間の距離は距離閾値以上である。距離閾値は実際の状況に応じて設定することができる。
【0474】
本開示の実施例に係るモジュール、ユニットのうちの任意の複数、又はそのうちの任意の複数の少なくとも一部の機能は、一つのモジュールにおいて実現されてもよい。本開示の実施例に係るモジュール、ユニットのうちのいずれか一つ又は複数を複数のモジュールに分割して実現することができる。本開示の実施例に係るモジュール、ユニットのうちのいずれか一つ又は複数は、少なくとも部分的に、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(Programmable Logic Arrays、PLA)、オンチップシステム、基板上のシステム、パッケージ上のシステム、専用集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)というハードウェア回路に実現されてもよく、又は回路に集積又はパッケージングされた任意の他の合理的な方式のハードウェア又はファームウェアで実現されてもよく、又はソフトウェア、ハードウェア及びファームウェアの三つの実現方式のうちのいずれか一種又はそのうちの任意のいくつかの適切な組み合わせで実現されてもよい。又は、本開示の実施例に係るモジュール、ユニットのうちの一つ又は複数は少なくとも部分的にコンピュータプログラムモジュールとして実現され、該コンピュータプログラムモジュールが実行される場合、対応する機能を実行することができる。
【0475】
例えば、光源ユニット、採集ユニットおよび処理モジュールのうちの任意の複数は、一つのモジュール/ユニットに統合されて実現されてもよく、又はそのうちのいずれか一つのモジュール/ユニットは複数のモジュール/ユニットに分割されてもよい。又は、これらのモジュール/ユニットのうちの一つ又は複数のモジュール/ユニットの少なくとも一部の機能は他のモジュール/ユニットの少なくとも一部の機能と結合し、かつモジュール/ユニットで実現することができる。本開示の実施例によれば、光源ユニット、採集ユニットおよび処理モジュールのうちの少なくとも一つは少なくとも部分的に例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)、オンチップシステム、基板上のシステム、パッケージ上のシステム、専用集積回路(ASIC)というハードウェア回路として実現されてもよく、又は回路に集積又はパッケージングされた任意の他の合理的な方式等のハードウェア又はファームウェアで実現されてもよく、又はソフトウェア、ハードウェア及びファームウェアの三つの実現方式のうちのいずれか一種又はそのうちの任意のいくつかの適切な組み合わせで実現されてもよい。又は、光源ユニット、採集ユニットおよび処理モジュールのうちの少なくとも一つは少なくとも部分的にコンピュータプログラムモジュールとして実現されてもよく、該コンピュータプログラムモジュールが実行される場合、対応する機能を実行することができる。
【0476】
説明すべきものとして、本開示の実施例における組織成分測定装置は、本開示の実施例における組織成分測定方法部分に対応し、組織成分測定装置部分の説明は具体的には組織成分測定方法部分を参照し、ここでは説明を省略する。
【0477】
図29は、本開示の実施例に係るウェアラブル機器の概略図を概略的に示す。
図29に示すウェアラブル機器2900は一例であり、本開示の実施例の機能及び使用範囲にいかなる制限を与えない。
【0478】
図29に示すように、ウェアラブル機器2900は組織成分測定装置1500を含む。
【0479】
本開示の実施例の技術案によれば、制御可能な測定条件の再現性を満たす状況で、測定プローブ1530により採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、測定プローブ1530が設置された組織成分測定装置は、所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有し、かつ干渉抑制方法に基づいて少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定する。測定プローブ1530が設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有するため、組織成分の測定を実現するための装置が所望の組織成分の濃度変化を感知する能力を有するという原則を達成する。干渉抑制方法に基づいて処理して得られた出力光強度を採用するため、制御不能な測定条件の変動による測定結果への悪影響を低減するという原則を実現する。制御可能な測定条件の再現性を満たす条件下で組織成分の測定を行うため、制御可能な測定条件の再現性という原則を実現する。これにより、実際の被測定組織成分信号を取得するために必要な三つの原則を実現し、さらに実際の被測定組織成分信号を取得する。
【0480】
図30に示すように、本開示の実施例によれば、ウェアラブル機器2900はさらに係止部2910及び本体2920を含む。係止部2910と本体2920は協働して組織成分測定装置を固定することを実現する。
【0481】
本開示の実施例によれば、
図30は、本開示の実施例に係るウェアラブル機器の組立過程の概略図を概略的に示す。
【0482】
本開示の実施例によれば、ウェアラブル機器2900の質量が質量閾値以下であることにより、ウェアラブル機器2900の移動規則と測定領域での皮膚のブレ規則とが一致することを実現する。
【0483】
本開示の実施例によれば、測定結果の確実性を向上させるために、ウェアラブル機器2900の質量をより軽くすることができ、それによりウェアラブル機器2900を測定領域に対応する位置に設置する時、ウェアラブル機器2900が測定領域での皮膚のブレに追従し、すなわちウェアラブル機器2900の移動規則が測定領域での皮膚ブレの規則と一致することを実現し、これにより、測定プローブ1530が受信した出射光の平均光路長は皮膚のブレ過程において所定の光路長範囲内に保持される。上記により測定プローブ1530が受信した出射光の平均光路長が測定領域での皮膚ブレ過程において所定の光路長範囲内に保持されることを実現できる理由は以下のとおりである:ウェアラブル機器2900が測定領域での皮膚ブレに追従することができれば、測定プローブ1530の測定領域での相対位置を一定又は基本的に一定にすることを実現することができ、これにより、測定プローブ1530は、固定された出射位置から出射された出射光を受信することができ、ここでの固定された出射位置は、測定領域との相対位置が一定であるか又は基本的に一定である出射位置を示す。同時に、測定領域での皮膚ブレ過程において、入射光の入射位置の測定領域での相対位置を一定又は基本的に一定にすることができ、これにより、入射光の入射位置と出射光の出射位置を決定する場合に、出射光の平均光路長が変化しないようにできるだけ保証することができる。
【0484】
例示的には、
図31は、本開示の実施例に係るウェアラブル機器が皮膚ブレ規則と一致する場合に測定プローブ1530が受信した出射光の平均光路長を皮膚ブレ過程において所定の光路長範囲内に保持する概略図を概略的に示す。皮膚ブレ過程において、測定プローブ1530(
図31に示されない)は入射光が測定領域での入射位置Aから入射した後に測定領域での出射位置Bから出射された出射光を安定して受信することができる。皮膚の移動幅をζ
1で示し、測定プローブ1530の移動幅をζ
2で示すと、ζ
1=ζ
2である。
【0485】
本開示の実施例によれば、ウェアラブル機器2900は測定領域での皮膚の移動幅を移動幅閾値以下にする。
【0486】
本開示の実施例によれば、測定結果の確実性を向上させるために、ウェアラブル機器2900の質量を大きくすることができ、ウェアラブル機器2900を測定領域に対応する位置に設置する場合、測定領域での皮膚ブレを押圧することができ、すなわち測定領域での皮膚の移動幅が移動幅閾値以下であり、これにより、測定プローブ1530が受信した出射光の平均光路長は皮膚ブレ過程において所定の光路長範囲内に保持される。上記により測定プローブ1530が受信した出射光の平均光路長が測定領域での皮膚ブレ過程において所定の光路長範囲内に保持される原因は、ウェアラブル機器2900が測定領域での皮膚ブレを押圧することができれば、測定プローブ1530の測定領域での相対的な位置を一定又は基本的に一定にすることができ、これにより、測定プローブ1530は固定された出射位置から出射された出射光を受信することができるということである。同時に、測定領域での皮膚ブレ過程において、入射光の入射位置の測定領域での相対位置を一定又は基本的に一定にすることができ、これにより、入射光の入射位置と出射光の出射位置が決定される場合に、出射光の平均光路長を一定にするようにできるだけ保証することができる。
【0487】
例示的には、
図32は、本開示の実施例に係るウェアラブル機器により測定領域での皮膚の移動幅が移動幅閾値以下である場合に測定プローブ1530が受信した出射光の平均光路長が皮膚ブレ過程において所定の光路長範囲内に保持される概略図ことを概略的に示す。
図32の測定領域における皮膚の移動幅は、零に近い。
本開示の実施例によれば、組織成分測定装置の具体的な説明は上記対応部分を参照することができ、ここで詳しく説明しない。また、組織成分測定装置はプロセッサを含み、それは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)に記憶されたプログラム又は記憶部分からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)にロードされたプログラムに基づいて様々な適切な動作及び処理を実行することができる。プロセッサは例えば汎用マイクロプロセッサ(例えばCPU)、指令集プロセッサ及び/又は関連チップセット及び/又は専用マイクロプロセッサ(例えば、専用集積回路(ASIC))などを含むことができる。処理はキャッシュ用のボードメモリをさらに含むことができる。プロセッサは、本開示の実施例に係る方法の流れの異なる動作を実行する単一の処理ユニットまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。
RAMに、組織成分測定装置操作に必要な様々なプログラム及びデータが記憶される。プロセッサ、ROM、およびRAMは、バスにより相互に接続されている。プロセッサは、ROM及び/又はRAMにおけるプログラムを実行することにより、本開示の実施例に係る方法流れの各種の操作を実行する。なお、前記プログラムはROM及びRAM以外の一つ又は複数のメモリに記憶されてもよい。処理は、一つ又は複数のメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、本開示の実施例に係る方法流れの各種の操作を実行してもよい。
【0488】
本開示の実施例によれば、ウェアラブル機器はさらに入力/出力(I/O)インタフェースを含み、入力/出力(I/O)インタフェースもバスに接続される。ウェアラブル機器は、さらに、キーボード、マウス等の入力部分、たとえばカソード線管(CRT)、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)等及びスピーカ等を含む出力部分、ハードディスク等を含む記憶部分、及び例えばLANカード、モデム等のネットワークインタフェースカードを含む通信部分というI/Oインタフェースに接続された部品のうちの一つ又は複数を含むことができる。通信部分は、インターネット等のネットワークを介して通信処理を行う。ドライブは、必要に応じてI/Oインタフェースにも接続される。例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等のリムーバブルメディアは、必要に応じてドライブにインストールされ、それによりそれから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じて記憶部にインストールされる。
【0489】
本開示はさらにコンピュータ可読記憶媒体を提供し、該コンピュータ可読記憶媒体は上記実施例に記載の機器/装置/システムに含まれるものであってもよく、単独で存在してもよく、該機器/装置/システムに組み込まれていなくてもよい。上記コンピュータ可読記憶媒体は一つ又は複数のプログラムを担持し、上記一つ又は複数のプログラムが実行される時、本開示の実施例に係る方法を実現する。
本開示の実施例によれば、コンピュータ可読記憶媒体は、不揮発性のコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。例えば、携帯式コンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable Programmable Read Only Memory、EPROM)又はフラッシュメモリ)、携帯型コンパクト磁気ディスク読み出し専用メモリ(Computer Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気メモリデバイス、又は上記任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない。本開示において、コンピュータ可読記憶媒体はプログラムを含むか又は記憶する任意の有形の媒体であってもよく、該プログラムは命令実行システム、装置又はデバイスによって使用され又はそれと組み合わせて使用されてもよい。
【0490】
例えば、本開示の実施例によれば、コンピュータ可読記憶媒体は上記ROM及び/又はRAM及び/又はROM及びRAM以外の一つ又は複数のメモリを含むことができる。
本開示の実施例はさらにコンピュータプログラム製品を含み、それはコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムは本開示の実施例が提供する方法を実行するためのプログラムコードを含む。
【0491】
該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行される時、本開示の実施例のシステム/装置に限定された上記機能を実行する。本開示の実施例によれば、上記システム、装置、モジュール、ユニットなどはコンピュータプログラムモジュールにより実現することができる。
【0492】
一つの実施例において、該コンピュータプログラムは光記憶装置、磁気記憶装置等の有形の記憶媒体に依存することができる。別の実施例において、該コンピュータプログラムはネットワーク媒体に信号の形式で伝送し、配布し、かつ通信部分によりダウンロード及びインストールされ、及び/又は取り外し可能な媒体からインストールされてもよい。該コンピュータプログラムに含まれるプログラムコードは任意の適切なネットワーク媒体で伝送することができ、無線、有線等、又は上記任意の適切な組み合わせを含むがそれらに限定されない。
【0493】
本開示の実施例によれば、一種または複数種類のプログラミング言語の任意の組み合わせで本開示の実施例が提供するコンピュータプログラムを実行するためのプログラムコードを作成することができ、具体的には、高級過程及び/又はオブジェクト向けのプログラミング言語、及び/又はアセンブリ/機械言語を利用してこれらの計算プログラムを実施することができる。プログラミング言語は、例えばJava、C++、python、「C」言語又は類似するプログラミング言語を含むがこれらに限定されない。プログラムコードは、ユーザ計算装置に完全に実行され、部分的にユーザ装置に実行され、部分的に遠隔計算装置で実行され、又は完全に遠隔計算装置又はサーバで実行されてもよい。遠隔計算装置に関する状況では、遠隔計算装置は、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)又はワイドエリアネットワーク(Wide Area Networks、WAN)を含む任意の種類のネットワークを介して、ユーザ計算装置に接続されてもよく、又は、外部計算装置に接続されてもよい(例えばインターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続される)。
【0494】
図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例に係るシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び操作を示す。この点において、フローチャート又はブロック図における各ブロックは一つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができ、上記モジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部は一つ又は複数の所定の論理機能を実現するための実行可能な命令を含む。注意すべきこととして、いくつかの代替の実現において、ブロックにマークされた機能は図面と異なる順序で発生してもよい。例えば、二つの連続的に示されるブロックは実際に基本的に並行して実行されてもよく、それらは逆の順序で実行されてもよく、これは機能に依存して決定される。注意すべきこととして、ブロック図又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行する専用のハードウェアに基づくシステムで実現されてもよく、又は専用ハードウェアとコンピュータ指令の組み合わせで実現されてもよい。当業者であれば理解されるように、本開示の各実施例及び/又は請求の範囲に記載の特徴は様々な組み合わせ及び/又は結合を行うことができ、このような組み合わせ又は組み合わせが本開示に明確に記載されていなくてもよい。特に、本開示の精神及び教示から逸脱することなく、本開示の各実施例及び/又は請求の範囲に記載の特徴は様々な組み合わせ及び/又は結合を行うことができる。これらの組み合わせ及び/又は結合は、全て本開示の範囲に属するものとする。
【0495】
以上、本開示の実施例について説明した。しかし、これらの実施例は説明の目的のためだけであり、本開示の範囲を限定するものではない。以上に各実施例をそれぞれ説明したが、これは各実施例における措置を有利に組み合わせて使用することができないことを意味するものではない。本開示の範囲は、特許請求の範囲およびその均等物によって限定される。本開示の範囲から逸脱することなく、当業者は様々な代替及び修正を行うことができ、これらの代替及び修正はいずれも本開示の範囲内にあるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織成分の測定方法であって、
制御可能な測定条件の再現性を満たす場合に、測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、ここで、前記測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有することと、
干渉抑制方法に基づいて前記少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定することと、を含む、
組織成分の測定方法。
【請求項2】
位置決め特徴を決定することと、
前記位置決め特徴に基づいて、制御可能な測定条件の再現性を満たす領域である測定領域を決定することと、
前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することと、をさらに含
み、
前記位置決め特徴は第一姿勢位置決め特徴及び領域位置決め特徴を含み、
前記位置決め特徴に基づいて、測定領域を決定することは、
前記第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整し、ここで、前記目標測定姿勢が前記制御可能な測定条件の再現性を満たす測定姿勢であることと、
前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢である場合、前記領域位置決め特徴に基づいて、前記測定領域を決定することと、を含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することは、
固定部により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置し、ここで、前記固定部は前記測定プローブと一体であり、部分的に個別又は全部が個別であることを含
み、
前記固定部は固定座及び第一係合部材を含み、
前記固定部により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することは、
前記第一係合部材により前記固定座を前記測定領域に対応する位置に設置することと、
前記測定プローブを前記固定座に設置することと、を含み、又は
前記固定部は第二係合部材を含み、
前記固定部により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することは、
前記第二係合部材により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することを含む、
請求項
2に記載の方法。
【請求項4】
前記測定領域における皮膚の皮膚状態は前記第一係合部材により前記固定座を前記測定領域に対応する位置に設置する過程において第一所定の条件を満た
し、
前記測定領域における皮膚の皮膚状態は前記測定プローブが前記固定座に設置される過程において第二所定の条件を満たし、
前記測定領域における皮膚の皮膚状態は前記第二係合部材により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置する過程において第三所定の条件を満たす、
請求項
3に記載の方法。
【請求項5】
前記領域位置決め特徴に基づいて、前記測定領域を決定することは、
第一投影特徴を取得することと、
前記領域位置決め特徴が前記第一投影特徴とマッチングしないと決定した場合、前記領域位置決め特徴が前記第一投影特徴とマッチングするまで、前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置を調整し、ここで、前記領域位置決め特徴又は前記第一投影特徴が前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置の変化に伴って変化するこ
と、及び
前記領域位置決め特徴が前記第一投影特徴とマッチングすると決定した場合、前記測定プローブ及び/又は前記固定部に対応する領域を前記測定領域として決定すること
と、
第一目標画像を取得すること、
前記領域位置決め特徴を含む第一テンプレート画像を取得すること、
前記第一目標画像が前記第一テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第一目標画像が前記第一テンプレート画像とマッチングするまで、前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置を調整することにより、前記新たな第一目標画像を取得すること、及び
前記第一目標画像が前記第一テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、前記測定プローブ及び/又は前記固定部に対応する領域を前記測定領域として決定することと、
前記領域位置決め特徴を含む第二目標画像を取得すること、
前記第二目標画像における前記領域位置決め特徴の位置が第一所定位置ではないと決定した場合、新たな第二目標画像における前記領域位置決め特徴の位置が前記第一所定位置であるまで、前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置を調整することにより、前記新たな第二目標画像を取得すること、及び
前記新たな第二目標画像における前記領域位置決め特徴の位置が前記第一所定位置であると決定した場合、前記測定プローブ及び/又は前記固定部に対応する領域を前記測定領域として決定することと、
の一つを含む、
請求項
3に記載の方法。
【請求項6】
前記第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整することは、
第二投影特徴を取得するこ
と、
前記第一姿勢位置決め特徴が前記第二投影特徴とマッチングしないと決定した場合、前記第一姿勢位置決め特徴が前記第二投影特徴とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整するこ
と、及び
前記第一姿勢位置決め特徴が前記第二投影特徴とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定すること
と、
第三目標画像を取得すること、
前記第一姿勢位置決め特徴を含む第二テンプレート画像を取得すること、
前記第三目標画像と前記第二テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、前記新たな第三目標画像が前記第二テンプレート画像とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、新たな第三目標画像を取得すること、及び
前記新たな第三目標画像が前記第二テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、
前記第一姿勢位置決め特徴を含む第四目標画像を取得すること、
前記第四目標画像における前記第一姿勢位置決め特徴の位置が第二所定位置でないと決定した場合、新たな第四目標画像における前記第一姿勢位置決め特徴の位置が前記第二所定位置にあるまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第四目標画像を取得すること、及び
前記新たな第四目標画像における前記第一姿勢位置決め特徴の位置が前記第二所定位置にあると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、
の一つを含む、
請求項
3に記載の方法。
【請求項7】
前記測定プローブが前記測定領域に対応する位置に設置されると、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢ではないと決定した場合、第二姿勢位置決め特徴を決定することと、
前記第二姿勢位置決め特徴に基づいて、前記現在測定姿勢を前記目標測定姿勢に調整することと、をさらに含む、
請求項
3に記載の方法。
【請求項8】
前記第二姿勢位置決め特徴に基づいて、前記現在測定姿勢を前記目標測定姿勢に調整することは、
第三投影特徴を取得するこ
と、
前記第二姿勢位置決め特徴が前記第三投影特徴とマッチングしないと決定した場合、前記第二姿勢位置決め特徴が前記第三投影特徴とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整するこ
と、及び
前記第二姿勢位置決め特徴が前記第三投影特徴とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定すること
と、
第五目標画像を取得すること、
前記第二姿勢位置決め特徴を含む第三テンプレート画像を取得すること、
前記第五目標画像が前記第三テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第五目標画像が前記第三テンプレート画像とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第五目標画像を取得すること、及び
前記新たな第五目標画像が前記第三テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、
前記第二姿勢位置決め特徴を含む第六目標画像を取得すること、
前記第六目標画像における前記第二姿勢位置決め特徴の位置が第三所定位置にないと決定した場合、新たな第六目標画像における前記第二姿勢位置決め特徴の位置が前記第三所定位置にあるまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第六目標画像を取得すること、及び
前記新たな第六目標画像における前記第二姿勢位置決め特徴の位置が前記第三所定位置にあると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、
の一つを含む、
請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記測定プローブはM個の感光面を含み、
測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、ここで、前記測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有することは、
少なくとも一つの所定の波長の入射光で測定領域を照射し、ここで、各前記所定の波長の入射光が前記測定領域を通過した後に出射位置から出射して少なくとも一つの出射光を形成することと、
前記M個の感光面により採集された各前記出射光に対応する光強度値を取得し、T個の出力光強度を取得し、ここで、各前記出力光強度が一つ又は複数の前記感光面により採集された出射光の光強度値に基づいて処理して得られ、同類感光面の面積が面積閾値以上でありかつ前記同類感光面における各前記感光面の面積が連続し、前記同類感光面が一つ又は複数の前記感光面を含み、前記同類感光面が一つの前記出力光強度を出力し、1≦T≦Mであることと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
各前記感光面は前記感光面に対応する所定のブレ防止範囲内の出射位置から出射された出射光の光強度値を採集することができる、
請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
各前記感光面が受信した出射光の目標組織層における伝送光路長が総光路長を占める割合は比例閾値以上であり、ここで、前記総光路長は前記出射光の前記測定領域内で伝送された総距離である、
請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記測定領域内の組織構造特徴に基づいて同類感光面の総面積を決定することをさらに含む、
請求項
10に記載の方法。
【請求項13】
各前記感光面の面積と前記感光面の周長との比率は比率閾値以上である、
請求項
10又は
11に記載の方法。
【請求項14】
前記感光面の前記測定領域の表面からの距離が第一距離閾値以下でありかつ前記感光面が出射光を受信する効率が効率閾値以上である、
請求項
9に記載の方法。
【請求項15】
各前記感光面は環状感光面又は非環状感光面を含み、異なる前記感光面の形状は同じであるか又は異な
り、
前記同類感光面は前記環状感光面又は前記非環状感光面を含み、ここで、前記同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、前記同類感光面は一つの前記出力光強度を出力する、
請求項
9又は10に記載の方法。
【請求項16】
前記同類感光面が前記環状感光面であることは、
前記同類感光面が一つの前記感光面を含む場合、前記同類感光面が独立した環状感光面であることと、
前記同類感光面が複数の前記感光面を含む場合、前記同類感光面が前記複数の感光面の組み合わせにより形成された環状感光面であることと、を含み、
前記同類感光面が前記非環状感光面であることは、
前記同類感光面が一つの前記感光面を含む場合、前記同類感光面が独立した非環状感光面であることと、
前記同類感光面が複数の前記感光面を含む場合、前記同類感光面が前記複数の感光面の組み合わせにより形成された非環状感光面であることと、を含む、
請求項
15に記載の方法。
【請求項17】
前記同類感光面の目標部位からの距離が第二距離閾値以上であると決定した場合、前記同類感光面は環状感光面、ファンリング感光面、扇形感光面、円形感光面又は正方形感光面を含
み、
前記同類感光面の前記目標部位からの距離が第三距離閾値以下であると決定した場合、前記同類感光面の形状は前記出射光のブレ分布に基づいて決定される、
請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
前記出射光のブレ分布は第一方向に沿ったブレ分布と第二方向に沿ったブレ分布を含み、前記第一方向と前記第二方向は互いに垂直であり、前記同類感光面の前記第一方向に沿った長さと前記同類感光面の前記第二方向に沿った長さとの比率は前記出射光の第一方向に沿ったブレ幅と前記出射光の第二方向に沿ったブレ幅との比率に基づいて決定され、前記出射光の前記第一方向に沿ったブレ幅は最大である、
請求項
16に記載の方法。
【請求項19】
前記同類感光面は長方形感光面又は楕円形感光面を含み、前記長方形感光面の長さと幅との比率は前記出射光の前記第一方向に沿ったブレ幅と前記出射光の前記第二方向でのブレ幅との比率に基づいて決定され、前記楕円形感光面の長軸と短軸との比率は前記出射光の前記第一方向に沿ったブレ幅と前記出射光の前記第二方向に沿ったブレ幅との比率に基づいて決定される、
請求項
18に記載の方法。
【請求項20】
前記干渉抑制方法に基づいて前記少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、前記被測定組織成分の濃度を決定することは、
前記少なくとも一つの所定の波長における各所定の波長に対して、前記所定の波長に対応する少なくとも二つの出力光強度から第一出力光強度及び第二出力光強度を決定することと、
各前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することと、
前記少なくとも一つの所定の波長における各所定の波長に対して、前記所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度から第三出力光強度を決定することと、
異なる所定の波長に対応する第三出力光強度を差分処理し、少なくとも一つの差分信号を取得することと、
前記少なくとも一つの差分信号に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することと、
の一つを含む、
請求項
1に記載の方法。
【請求項21】
前記各所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することは、
前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を差分処理し、差分信号を得ることと、
各前記所定の波長に対応する差分信号に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することと、を含む、
請求項
20に記載の方法。
【請求項22】
前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を差分処理し、差分信号を取得することは、
差分回路を採用して所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を処理し、前記差分信号を取得すること
と、
差分アルゴリズムを採用して所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を処理し、前記差分信号を取得することと、
の一つを含む、
請求項
21に記載の方法。
【請求項23】
前記差分アルゴリズムを採用して所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を処理し、前記差分信号を取得することは、
前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を直接差分演算し、前記差分信号を取得すること
と、
前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に対して対数を取る処理をしし、第一対数光強度及び第二対数光強度を取得することと、
前記所定の波長に対応する第一対数光強度と第二対数光強度を直接差分演算し、前記差分信号を取得することと、
の一つを含む、
請求項
22に記載の方法。
【請求項24】
前記第一出力光強度と前記第二出力光強
度同類感光面により異なる時刻で採集されて得られ、ここで、前記第一出力光強度は収縮期光強度であり、前記第二出力光強度は拡張期光強度であり、前記同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、
前記第一出力光強度と前記第二出力光強度とに対応する感光面は同じ又は異なり、前記同類感光面は一つの前記出力光強度を出力する、
請求項
21に記載の方法。
【請求項25】
前記所定の波長に対応する第一出力光強度は前記所定の波長に対応する第一同類感光面により採集されて得られ、前記所定の波長に対応する第二出力光強度は前記所定の波長に対応する第二同類感光面により採集されて得られ、ここで、前記第一同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、前記第二同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含む、
請求項
21に記載の方法。
【請求項26】
前記第一同類感光面と前記第二同類感光面は同じ同類感光面であり、前記第一同類感光面と前記第二同類感光面で受信された出射光は異なる入射位置から入射して伝送されて得られ
、又は
前記第一同類感光面と前記第二同類感光面は異なる同類感光面である、
請求項
25に記載の方法。
【請求項27】
前記第一同類感光面における各前記感光面の異なる感光位置で受信された出射光の平均光路長は第一平均光路長範囲に属し、ここで、前記第一平均光路長範囲は第一光路長平均値に基づいて決定され、前記第一光路長平均値は前記第一同類感光面の各前記感光位置で受信された出射光の平均光路長に基づいて算出された平均値であり、
前記第二同類感光面における各前記感光面の異なる感光位置で受信された出射光の平均光路長は第二平均光路長範囲に属し、ここで、前記第二平均光路長範囲は第二光路長平均値に基づいて決定され、ここで、前記第二光路平均値は前記第二同類感光面の各前記感光位置で受信された出射光の平均光路長に基づいて算出された平均値であり、
前記第一光路長平均値と前記第二光路長平均値との差分値の絶対値は第一光路長差範囲に属する、
請求項25に記載の方法。
【請求項28】
制御可能な測定条件の再現性を満たす場合、測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得するために用いられ、ここで、前記測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有する採集モジュールと、
干渉抑制方法に基づいて前記少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定する処理モジュールと、を含む、
組織成分測定装置。
【請求項29】
請求項
28に記載の組織成分測定装置を含む、
ウェアラブル機器。
【請求項30】
前記ウェアラブル機器の質量は質量閾値以下であり、それにより前記ウェアラブル機器の移動規則が測定領域での皮膚ブレの規則と一致させることを実現する、
請求項
29に記載のウェアラブル機器。
【請求項31】
前記ウェアラブル機器により、前記測定領域での皮膚の移動幅が移動幅閾値以下である、
請求項
29に記載のウェアラブル機器。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織成分の測定方法であって、
制御可能な測定条件の再現性を満たす場合に、測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、ここで、前記測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有することと、
干渉抑制方法に基づいて前記少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定することと、を含む、
組織成分の測定方法。
【請求項2】
位置決め特徴を決定することと、
前記位置決め特徴に基づいて、制御可能な測定条件の再現性を満たす領域である測定領域を決定することと、
前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することと、をさらに含み、
前記位置決め特徴は第一姿勢位置決め特徴及び領域位置決め特徴を含み、
前記位置決め特徴に基づいて、測定領域を決定することは、
前記第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整し、ここで、前記目標測定姿勢が前記制御可能な測定条件の再現性を満たす測定姿勢であることと、
前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢である場合、前記領域位置決め特徴に基づいて、前記測定領域を決定することと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することは、
固定部により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置し、ここで、前記固定部は前記測定プローブと一体であり、部分的に個別又は全部が個別であることを含み、
前記固定部は固定座及び第一係合部材を含み、
前記固定部により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することは、
前記第一係合部材により前記固定座を前記測定領域に対応する位置に設置することと、
前記測定プローブを前記固定座に設置することと、を含み、又は
前記固定部は第二係合部材を含み、
前記固定部により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することは、
前記第二係合部材により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置することを含
み、
前記測定領域における皮膚の皮膚状態は前記第一係合部材により前記固定座を前記測定領域に対応する位置に設置する過程において第一所定の条件を満たし、
前記測定領域における皮膚の皮膚状態は前記測定プローブが前記固定座に設置される過程において第二所定の条件を満たし、
前記測定領域における皮膚の皮膚状態は前記第二係合部材により前記測定プローブを前記測定領域に対応する位置に設置する過程において第三所定の条件を満たす、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記領域位置決め特徴に基づいて、前記測定領域を決定することは、
第一投影特徴を取得することと、
前記領域位置決め特徴が前記第一投影特徴とマッチングしないと決定した場合、前記領域位置決め特徴が前記第一投影特徴とマッチングするまで、前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置を調整し、ここで、前記領域位置決め特徴又は前記第一投影特徴が前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置の変化に伴って変化すること、及び
前記領域位置決め特徴が前記第一投影特徴とマッチングすると決定した場合、前記測定プローブ及び/又は前記固定部に対応する領域を前記測定領域として決定することと、
第一目標画像を取得すること、
前記領域位置決め特徴を含む第一テンプレート画像を取得すること、
前記第一目標画像が前記第一テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第一目標画像が前記第一テンプレート画像とマッチングするまで、前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置を調整することにより、前記新たな第一目標画像を取得すること、及び
前記第一目標画像が前記第一テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、前記測定プローブ及び/又は前記固定部に対応する領域を前記測定領域として決定することと、
前記領域位置決め特徴を含む第二目標画像を取得すること、
前記第二目標画像における前記領域位置決め特徴の位置が第一所定位置ではないと決定した場合、新たな第二目標画像における前記領域位置決め特徴の位置が前記第一所定位置であるまで、前記測定プローブ及び/又は前記固定部の位置を調整することにより、前記新たな第二目標画像を取得すること、及び
前記新たな第二目標画像における前記領域位置決め特徴の位置が前記第一所定位置であると決定した場合、前記測定プローブ及び/又は前記固定部に対応する領域を前記測定領域として決定することと、
の一つを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第一姿勢位置決め特徴に基づいて、被測定対象の現在測定姿勢を目標測定姿勢に調整することは、
第二投影特徴を取得すること、
前記第一姿勢位置決め特徴が前記第二投影特徴とマッチングしないと決定した場合、前記第一姿勢位置決め特徴が前記第二投影特徴とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整すること、及び
前記第一姿勢位置決め特徴が前記第二投影特徴とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、
第三目標画像を取得すること、
前記第一姿勢位置決め特徴を含む第二テンプレート画像を取得すること、
前記第三目標画像と前記第二テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、前記新たな第三目標画像が前記第二テンプレート画像とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、新たな第三目標画像を取得すること、及び
前記新たな第三目標画像が前記第二テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、
前記第一姿勢位置決め特徴を含む第四目標画像を取得すること、
前記第四目標画像における前記第一姿勢位置決め特徴の位置が第二所定位置でないと決定した場合、新たな第四目標画像における前記第一姿勢位置決め特徴の位置が前記第二所定位置にあるまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第四目標画像を取得すること、及び
前記新たな第四目標画像における前記第一姿勢位置決め特徴の位置が前記第二所定位置にあると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、
の一つを含
み、
前記方法は、
前記測定プローブが前記測定領域に対応する位置に設置されると、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢ではないと決定した場合、第二姿勢位置決め特徴を決定することと、
前記第二姿勢位置決め特徴に基づいて、前記現在測定姿勢を前記目標測定姿勢に調整することと、をさらに含み、
前記第二姿勢位置決め特徴に基づいて、前記現在測定姿勢を前記目標測定姿勢に調整することは、
第三投影特徴を取得すること、
前記第二姿勢位置決め特徴が前記第三投影特徴とマッチングしないと決定した場合、前記第二姿勢位置決め特徴が前記第三投影特徴とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整すること、及び
前記第二姿勢位置決め特徴が前記第三投影特徴とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、
第五目標画像を取得すること、
前記第二姿勢位置決め特徴を含む第三テンプレート画像を取得すること、
前記第五目標画像が前記第三テンプレート画像とマッチングしないと決定した場合、新たな第五目標画像が前記第三テンプレート画像とマッチングするまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第五目標画像を取得すること、及び
前記新たな第五目標画像が前記第三テンプレート画像とマッチングすると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、
前記第二姿勢位置決め特徴を含む第六目標画像を取得すること、
前記第六目標画像における前記第二姿勢位置決め特徴の位置が第三所定位置にないと決定した場合、新たな第六目標画像における前記第二姿勢位置決め特徴の位置が前記第三所定位置にあるまで、前記現在測定姿勢を調整することにより、前記新たな第六目標画像を取得すること、及び
前記新たな第六目標画像における前記第二姿勢位置決め特徴の位置が前記第三所定位置にあると決定した場合、前記現在測定姿勢が前記目標測定姿勢であると決定することと、
の一つを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記測定プローブはM個の感光面を含み、
測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得し、ここで、前記測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有することは、
少なくとも一つの所定の波長の入射光で測定領域を照射し、ここで、各前記所定の波長の入射光が前記測定領域を通過した後に出射位置から出射して少なくとも一つの出射光を形成することと、
前記M個の感光面により採集された各前記出射光に対応する光強度値を取得し、T個の出力光強度を取得し、ここで、各前記出力光強度が一つ又は複数の前記感光面により採集された出射光の光強度値に基づいて処理して得られ、同類感光面の面積が面積閾値以上でありかつ前記同類感光面における各前記感光面の面積が連続し、前記同類感光面が一つ又は複数の前記感光面を含み、前記同類感光面が一つの前記出力光強度を出力し、1≦T≦Mであることと、を含
み、
各前記感光面は環状感光面又は非環状感光面を含み、異なる前記感光面の形状は同じであるか又は異なり、
ここで、前記同類感光面は前記環状感光面又は前記非環状感光面を含み、ここで、前記同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、前記同類感光面は一つの前記出力光強度を出力し、
前記同類感光面が前記環状感光面であることは、
前記同類感光面が一つの前記感光面を含む場合、前記同類感光面が独立した環状感光面であることと、
前記同類感光面が複数の前記感光面を含む場合、前記同類感光面が前記複数の感光面の組み合わせにより形成された環状感光面であることと、を含み、
ここで、前記同類感光面が前記非環状感光面であることは、
前記同類感光面が一つの前記感光面を含む場合、前記同類感光面が独立した非環状感光面であることと、
前記同類感光面が複数の前記感光面を含む場合、前記同類感光面が前記複数の感光面の組み合わせにより形成された非環状感光面であることと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
各前記感光面は前記感光面に対応する所定のブレ防止範囲内の出射位置から出射された出射光の光強度値を採集することができ、
前記感光面の前記測定領域の表面からの距離が第一距離閾値以下でありかつ前記感光面が出射光を受信する効率が効率閾値以上である、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
各前記感光面が受信した出射光の目標組織層における伝送光路長が総光路長を占める割合は比例閾値以上であり、ここで、前記総光路長は前記出射光の前記測定領域内で伝送された総距離であり、
前記方法は、
前記測定領域内の組織構造特徴に基づいて同類感光面の総面積を決定することをさらに含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
各前記感光面の面積と前記感光面の周長との比率は比率閾値以上であり、ここで、前記比率閾値は0.04mm以上である、
請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記同類感光面の目標部位からの距離が第二距離閾値以上であると決定した場合、前記同類感光面は環状感光面、ファンリング感光面、扇形感光面、円形感光面又は正方形感光面を含み、
前記同類感光面の前記目標部位からの距離が第三距離閾値以下であると決定した場合、前記同類感光面の形状は前記出射光のブレ分布に基づいて決定さ
れ、
前記出射光のブレ分布は第一方向に沿ったブレ分布と第二方向に沿ったブレ分布を含み、前記第一方向と前記第二方向は互いに垂直であり、前記同類感光面の前記第一方向に沿った長さと前記同類感光面の前記第二方向に沿った長さとの比率は前記出射光の第一方向に沿ったブレ幅と前記出射光の第二方向に沿ったブレ幅との比率に基づいて決定され、前記出射光の前記第一方向に沿ったブレ幅は最大である、
請求項
6に記載の方法。
【請求項11】
前記干渉抑制方法に基づいて前記少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、前記被測定組織成分の濃度を決定することは、
前記少なくとも一つの所定の波長における各所定の波長に対して、前記所定の波長に対応する少なくとも二つの出力光強度から第一出力光強度及び第二出力光強度を決定することと、
各前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することと、
前記少なくとも一つの所定の波長における各所定の波長に対して、前記所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度から第三出力光強度を決定することと、
異なる所定の波長に対応する第三出力光強度を差分処理し、少なくとも一つの差分信号を取得することと、
前記少なくとも一つの差分信号に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することと、
の一つを含
み、
前記各所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することは、
前記所定の波長に対応する第一出力光強度及び第二出力光強度を差分処理し、差分信号を得ることと、
各前記所定の波長に対応する差分信号に基づいて、前記被測定組織成分の濃度を決定することと、を含む、
請求項
6に記載の方法。
【請求項12】
前記第一出力光強度と前記第二出力光強度同類感光面により異なる時刻で採集されて得られ、ここで、前記第一出力光強度は収縮期光強度であり、前記第二出力光強度は拡張期光強度であり、前記同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、前記第一出力光強度と前記第二出力光強度とに対応する感光面は同じ又は異なり、前記同類感光面は一つの前記出力光強度を出力する、
請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記所定の波長に対応する第一出力光強度は前記所定の波長に対応する第一同類感光面により採集されて得られ、前記所定の波長に対応する第二出力光強度は前記所定の波長に対応する第二同類感光面により採集されて得られ、ここで、前記第一同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含み、前記第二同類感光面は一つ又は複数の前記感光面を含
み、
前記第一同類感光面と前記第二同類感光面は同じ同類感光面であり、前記第一同類感光面と前記第二同類感光面で受信された出射光は異なる入射位置から入射して伝送されて得られ、又は
前記第一同類感光面と前記第二同類感光面は異なる同類感光面であり、
前記第一同類感光面における各前記感光面の異なる感光位置で受信された出射光の平均光路長は第一平均光路長範囲に属し、ここで、前記第一平均光路長範囲は第一光路長平均値に基づいて決定され、前記第一光路長平均値は前記第一同類感光面の各前記感光位置で受信された出射光の平均光路長に基づいて算出された平均値であり、
前記第二同類感光面における各前記感光面の異なる感光位置で受信された出射光の平均光路長は第二平均光路長範囲に属し、ここで、前記第二平均光路長範囲は第二光路長平均値に基づいて決定され、ここで、前記第二光路長平均値は前記第二同類感光面の各前記感光位置で受信された出射光の平均光路長に基づいて算出された平均値であり、
前記第一光路長平均値と前記第二光路長平均値との差分値の絶対値は第一光路長差範囲に属する、
請求項
11に記載の方法。
【請求項14】
制御可能な測定条件の再現性を満たす場合、測定プローブにより採集された少なくとも一つの所定の波長の出射光に対応する出力光強度を取得するために用いられ、ここで、前記測定プローブが設置された組織成分測定装置が所望の組織成分の濃度変化を識別する信号対雑音比レベルを有する採集モジュールと、
干渉抑制方法に基づいて前記少なくとも一つの所定の波長に対応する少なくとも一つの出力光強度を処理し、被測定組織成分の濃度を決定する処理モジュールと、を含む、
組織成分測定装置。
【請求項15】
請求項
14に記載の組織成分測定装置を含むウェアラブル機器
であって、
前記ウェアラブル機器の質量は質量閾値以下であり、それにより前記ウェアラブル機器の移動規則が測定領域での皮膚ブレの規則と一致させることを実現し、又は、
前記ウェアラブル機器により、前記測定領域での皮膚の移動幅が移動幅閾値以下である、
ウェアラブル機器。
【国際調査報告】