(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-18
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいて測位情報を示すためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20240311BHJP
【FI】
H04W64/00 140
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023552509
(86)(22)【出願日】2021-04-02
(85)【翻訳文提出日】2023-10-19
(86)【国際出願番号】 CN2021085295
(87)【国際公開番号】W WO2022205423
(87)【国際公開日】2022-10-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】パン, ユー
(72)【発明者】
【氏名】ジェン, グオゼン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, チュアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, シュージュアン
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ジャオフア
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067DD11
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ51
(57)【要約】
無線通信システムにおいて測位情報を示すためのシステムおよび方法が、開示される。一側面では、方法は、無線通信デバイスによって、ネットワークから、ネットワークタイミング誤差情報を受信することと、前記無線通信デバイスによって、前記ネットワークにダウンリンク測定結果およびユーザ機器(UE)タイミング誤差情報を報告することとを含み、前記ネットワークタイミング誤差情報は、伝送および受信ポイント(TRP)伝送タイミング誤差群(TEG)情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを備え、前記UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、前記方法は、
無線通信デバイスによって、ネットワークから、ネットワークタイミング誤差情報を受信することと、
前記無線通信デバイスによって、前記ネットワークにダウンリンク測定結果およびユーザ機器(UE)タイミング誤差情報を報告することと
を含み、
前記ネットワークタイミング誤差情報は、伝送および受信ポイント(TRP)伝送タイミング誤差群(TEG)情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを備え、
前記UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを備えている、無線通信方法。
【請求項2】
前記無線通信デバイスによって、前記TRP伝送TEG情報に従って前記UE受信TEG情報を決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記TRP伝送TEG情報は、TRP伝送TEG識別子(ID)、第1の測位基準信号(PRS)リソースID、または第1のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備え、
前記TRP受信TEG情報は、TRP受信TEG ID、第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースID、または第1のSRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備え、
前記UE伝送TEG情報は、UE伝送TEG ID、第2のSRSリソースID、または第2のSRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備え、
前記UE受信TEG情報は、UE受信TEG ID、第2のPRSリソースID、または第2のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備えている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記無線通信デバイスによって、前記TRP伝送TEG情報と同じIDを有する前記UE受信TEG情報に関連付けられたダウンリンク測定を決定することをさらに含み、前記ダウンリンク測定は、前記TRP伝送TEG情報に関連付けられたダウンリンクリソースから導出される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記無線通信デバイスによって、前記TRP伝送TEG情報のIDと異なるIDを有する前記UE受信TEG情報に関連付けられたダウンリンク測定を決定することをさらに含み、前記ダウンリンク測定は、前記TRP伝送TEG情報に関連付けられた前記ダウンリンクリソースから導出される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記PRSリソースIDのうちの少なくとも1つまたは前記PRSリソース組IDのうちの少なくとも1つが、1つ以上の基準信号時間差(RSTD)基準TRPにおいて構成されたPRSまたはPRSリソース組を示す、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記無線通信デバイスによって、前記ネットワークから、前記RSTD基準TRPにおいて構成された1つ以上のPRSリソース組を受信することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ダウンリンク測定結果を報告することは、ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記無線通信デバイスによって、基準信号時間差(RSTD)測定がRSTD基準TRPにおけるダウンリンク測定の同じ受信TEG内にあるかどうかを示すパラメータを前記ネットワークに報告することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ダウンリンク測定結果を報告することは、ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記無線通信デバイスによって、測定報告において1つ以上の基準タイミングを前記ネットワークに報告することを含み、基準タイミングは、TRP、TRPにおける周波数層、TRPにおけるPRSリソース組、TRPにおけるPRSリソースのうちの少なくとも1つから導出される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ダウンリンク測定結果を報告することは、ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記無線通信デバイスによって、測定報告において群の数を前記ネットワークに報告することを含み、各群は、同じRSTD基準TRP、RSTD基準TRPにおける同じPRSリソース、RSTD基準TRPにおける同じPRSリソース組のうちの少なくとも1つに対する基準信号時間差(RSTD)測定を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記数は、前記受信TEG情報のUEの数に等しい、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記数は、前記ネットワークの場所管理機能(LMF)によって要求される、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記SRSがSSBと準同一位置に設置される(QCLされる)ように構成された場合、前記SSBが地理座標に関連付けられることをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項14】
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、請求項1に記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
【請求項15】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備え、前記コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、請求項1に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【請求項16】
無線通信方法であって、前記方法は、
第1のネットワークノードによって、ネットワークタイミング誤差情報を無線通信デバイスに送信することと、
前記第1のネットワークノードによって、前記ネットワークタイミング誤差情報を第2のネットワークノードに送信することと、
前記第2のネットワークノードによって、前記無線通信デバイスから、ダウンリンク測定結果およびユーザ機器(UE)タイミング誤差情報を受信することと、
前記第2のネットワークノードによって、前記第1のネットワークノードから、アップリンク測定結果およびネットワークタイミング誤差情報を受信することと
を含み、
前記ネットワークタイミング誤差情報は、伝送および受信ポイント(TRP)伝送タイミング誤差群(TEG)情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを備え、
前記UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを備えている、無線通信方法。
【請求項17】
前記TRP伝送TEG情報は、TRP伝送TEG識別子(ID)、第1の測位基準信号(PRS)リソースID、または第1のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備え、
前記TRP受信TEG情報は、TRP受信TEG ID、第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースID、第1のSRSリソース組ID、または地理座標を受信するSRSリソースのうちの少なくとも1つを備え、
前記UE伝送TEG情報は、UE伝送TEG ID、第2のSRSリソースID、または第2のSRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備え、
前記UE受信TEG情報は、UE受信TEG ID、第2のPRSリソースID、または第2のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備えている、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のネットワークノードによって、前記UE伝送TEG情報に従って前記TRP受信TEG情報を決定することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記PRSリソースIDのうちの少なくとも1つまたは前記PRSリソース組IDのうちの少なくとも1つが、1つ以上の基準信号時間差(RSTD)基準TRPにおいて構成されたPRSまたはPRSリソース組を示す、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のネットワークノードによって、前記RSTD基準TRPにおいて構成された1つ以上のPRSリソース組を前記無線通信デバイスに送信することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記第1のネットワークノードまたは前記第2のネットワークノードによって、前記無線通信デバイスから、基準信号時間差(RSTD)測定が基準TRPにおけるダウンリンク測定の同じ受信TEG内にあるかどうかを示すパラメータを受信することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記第1のネットワークノードまたは前記第2のネットワークノードによって、前記無線通信デバイスから、測定報告において1つ以上の基準タイミングを受信することをさらに含み、基準タイミングは、TRP、TRPにおける周波数層、TRPにおけるPRSリソース組、TRPにおけるPRSリソースのうちの少なくとも1つから導出される、請求項16に記載の方法。
【請求項23】
ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記第1のネットワークノードまたは前記第2のネットワークノードによって、前記無線通信デバイスから、測定報告において群の数を受信することをさらに含み、各群は、同じRSTD基準TRP、RSTD基準TRPにおける同じPRSリソース、RSTD基準TRPにおける同じPRSリソース組のうちの少なくとも1つに対する基準信号時間差(RSTD)測定を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記数は、前記UE受信TEG情報の数に等しい、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第2のネットワークノードによって、前記数を要求することをさらに含み、前記第2のネットワークノードは、場所管理機能(LMF)である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記SRSがSSBと準同一位置に設置される(QCLされる)ように構成された場合、前記SSBが地理座標に関連付けられることをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項27】
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、請求項16に記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
【請求項28】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備え、前記コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、請求項16に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、限定ではないが、無線通信システムにおいて測位情報を取得するためのシステムおよび方法を含む無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
標準化機関である第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))は、現在、5G新規無線(5G NR)および次世代パケットコアネットワーク(NG-CNまたはNGC)と呼ばれる新規無線インターフェースを規定する段階にある。5G NRは、3つの主要なコンポーネント、すなわち、5Gアクセスネットワーク(5G-AN)と、5Gコアネットワーク(5GC)と、ユーザ機器(UE)とを有するであろう。異なるデータサービスおよび要件の使用可能性を促進するために、ネットワーク機能(NF)とも呼ばれる、5GCの要素が、簡略化されており、それらのうちのいくつかは、必要性に従って適合され得るようにソフトウェアベースである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の一実施形態は、無線通信デバイスによって、ネットワークから、ネットワークタイミング誤差情報を受信することと、無線通信デバイスによって、ネットワークにダウンリンク測定結果およびUEタイミング誤差情報を報告することとを含む無線通信方法に関する。ネットワークタイミング誤差情報は、伝送および受信ポイント(TRP)伝送タイミング誤差群(TEG)情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む。UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0004】
いくつかの実施形態において、方法は、無線通信デバイスによって、TRP伝送TEG情報に従ってUE受信TEG情報を決定することをさらに含むことができる。
【0005】
いくつかの実施形態において、TRP伝送TEG情報は、TRP伝送TEG識別子(ID)、第1の測位基準信号(PRS)リソースID、または第1のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、TRP受信TEG情報は、TRP受信TEG ID、第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースID、または第1のSRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、UE伝送TEG情報は、UE伝送TEG ID、第2のSRSリソースID、または第2のSRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、UE受信TEG情報は、UE受信TEG ID、第2のPRSリソースID、または第2のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを含む。
【0006】
いくつかの実施形態において、上記方法は、無線通信デバイスによって、TRP伝送TEG情報と同じIDを有するUE受信TEG情報に関連付けられたダウンリンク測定を決定することをさらに含む。ダウンリンク測定は、TRP伝送TEG情報に関連付けられたダウンリンクリソースから導出される。
【0007】
いくつかの実施形態において、上記方法は、無線通信デバイスによって、TRP伝送TEG情報のIDと異なるIDを有するUE受信TEG情報に関連付けられたダウンリンク測定を決定することをさらに含む。ダウンリンク測定は、TRP伝送TEG情報に関連付けられたダウンリンクリソースから導出される。
【0008】
いくつかの実施形態において、ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、PRSリソースIDのうちの少なくとも1つまたはPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つが、1つ以上の基準信号時間差(RSTD)基準TRPにおいて構成されたPRSまたはPRSリソース組を示す。
【0009】
いくつかの実施形態において、上記方法は、無線通信デバイスによって、ネットワークから、RSTD基準TRPにおいて構成された1つ以上のPRSリソース組を受信することをさらに含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、ダウンリンク測定結果を報告することは、DL-TDOAにおいて、無線通信デバイスによって、ネットワークに、RSTD測定が、RSTD基準TRPにおけるダウンリンク測定の同じ受信TEG内にあるかどうかを示すパラメータを報告することを含む。
【0011】
いくつかの実施形態において、ダウンリンク測定結果を報告することは、DL-TDOAにおいて、無線通信デバイスによって、ネットワークに、測定報告において1つ以上の基準タイミングを報告することを含む。基準タイミングは、TRP、TRPにおける周波数層、TRPにおけるPRSリソース組、TRPにおけるPRSリソースのうちの少なくとも1つから導出される。
【0012】
いくつかの実施形態において、ダウンリンク測定結果を報告することは、DL-TDOAにおいて、無線通信デバイスによって、ネットワークに、測定報告において群の数を報告することを含む。各群は、同じRSTD基準TRP、RSTD基準TRPにおける同じPRSリソース、RSTD基準TRPにおける同じPRSリソース組のうちの少なくとも1つに対するRSTD測定を含む。
【0013】
いくつかの実施形態において、数は、受信TEG情報のUEの数に等しい。
【0014】
いくつかの実施形態において、数は、ネットワークの場所管理機能(LMF)によって要求される。
【0015】
いくつかの実施形態において、SRSが、同期化信号ブロック(SSB)と準同一位置に設置される(QCLされる)ように構成される場合、SSBは、地理座標に関連付けられる。
【0016】
別の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含む無線通信装置に関する。少なくとも1つのプロセッサは、メモリからコードを読み取り、上記方法を実装するように構成される。
【0017】
別の実施形態は、コンピュータプログラム製品であって、その上に記憶されるコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを含み、コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに上記方法を実装させるコンピュータプログラム製品に関する。
【0018】
別の実施形態は、第1のネットワークノードによって、ネットワークタイミング誤差情報を無線通信デバイスに送信することと、第1のネットワークノードによって、第2のネットワークノードに、ネットワークタイミング誤差情報を送信することと、第2のネットワークノードによって、無線通信デバイスから、ダウンリンク測定結果およびユーザ機器(UE)タイミング誤差情報を受信することとを含む無線通信方法を含む。方法はまた、第2のネットワークノードによって、第1のネットワークノードから、アップリンク測定結果およびネットワークタイミング誤差情報を受信することも含む。ネットワークタイミング誤差情報は、TRP伝送TEG情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む。UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0019】
いくつかの実施形態において、TRP伝送TEG情報は、TRP伝送TEG ID、第1のPRSリソースID、または第1のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを含む。TRP受信TEG情報は、TRP受信TEG ID、第1のSRSリソースID、第1のSRSリソース組ID、または地理座標を受信するSRSリソースのうちの少なくとも1つを含む。UE伝送TEG情報は、UE伝送TEG ID、第2のSRSリソースID、または第2のSRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを含む。UE受信TEG情報は、UE受信TEG ID、第2のPRSリソースID、または第2のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを含む。
【0020】
いくつかの実施形態において、上記方法は、第1のネットワークノードによって、UE伝送TEG情報に従ってTRP受信TEG情報を決定することをさらに含む。
【0021】
いくつかの実施形態において、DL-TDOAにおいて、PRSリソースIDのうちの少なくとも1つまたはPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つが、1つ以上のRSTD基準TRPにおいて構成されたPRSまたはPRSリソース組を示す。
【0022】
いくつかの実施形態において、上記方法は、第1のネットワークノードによって、無線通信デバイスに、RSTD基準TRPにおいて構成された1つ以上のPRSリソース組を送信することをさらに含む。
【0023】
いくつかの実施形態において、上記方法は、DL-TDOAにおいて、第1のネットワークノードまたは第2のネットワークノードによって、無線通信デバイスから、RSTD測定が、基準TRPにおけるダウンリンク測定の同じ受信TEG内にあるかどうかを示すパラメータを受信することをさらに含む。
【0024】
いくつかの実施形態において、上記方法は、DL-TDOAにおいて、第1のネットワークノードまたは第2のネットワークノードによって、無線通信デバイスから、測定報告において1つ以上の基準タイミングを受信することをさらに含む。基準タイミングは、TRP、TRPにおける周波数層、TRPにおけるPRSリソース組、TRPにおけるPRSリソースのうちの少なくとも1つから導出される。
【0025】
いくつかの実施形態において、上記方法は、DL-TDOAにおいて、第1のネットワークノードまたは第2のネットワークノードによって、無線通信デバイスから、測定報告において群の数を受信することをさらに含む。各群は、同じRSTD基準TRP、RSTD基準TRPにおける同じPRSリソース、RSTD基準TRPにおける同じPRSリソース組のうちの少なくとも1つに対するRSTD測定を含む。
【0026】
いくつかの実施形態において、数は、UE受信TEG情報の数に等しい。
【0027】
いくつかの実施形態において、上記方法は、第2のネットワークノードによって、数を要求することをさらに含む。第2のネットワークノードは、場所管理機能(LMF)である。
【0028】
いくつかの実施形態において、SRSがSSBとQCLされているように構成される場合、SSBは、地理座標に関連付けられている。
【0029】
別の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含む無線通信装置に関する。少なくとも1つのプロセッサは、メモリからコードを読み取り、上記方法を実装するように構成される。
【0030】
別の実施形態は、コンピュータプログラム製品であって、その上に記憶されるコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを含み、コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに上記方法を実装させるコンピュータプログラム製品に関する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による本明細書に開示される技法が実装され得る例示的無線通信システムを図示する。
【0032】
【
図2】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による無線通信信号(例えば、直交周波数分割多重化(OFDM)または直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)信号)を伝送および受信するための例示的無線通信システムのブロック図を図示する。
【0033】
【
図3】
図3は、本開示のいくつかの実施形態によるNG-RANのための5Gコア測位アーキテクチャの高レベル概略図を図示する。
【0034】
【
図4】
図4、5、6、7、8、9、10、11、および12は、本開示のいくつかの実施形態による例示的無線通信プロセスのフローチャートを図示する。
【
図5】
図4、5、6、7、8、9、10、11、および12は、本開示のいくつかの実施形態による例示的無線通信プロセスのフローチャートを図示する。
【
図6】
図4、5、6、7、8、9、10、11、および12は、本開示のいくつかの実施形態による例示的無線通信プロセスのフローチャートを図示する。
【
図7】
図4、5、6、7、8、9、10、11、および12は、本開示のいくつかの実施形態による例示的無線通信プロセスのフローチャートを図示する。
【
図8】
図4、5、6、7、8、9、10、11、および12は、本開示のいくつかの実施形態による例示的無線通信プロセスのフローチャートを図示する。
【
図9】
図4、5、6、7、8、9、10、11、および12は、本開示のいくつかの実施形態による例示的無線通信プロセスのフローチャートを図示する。
【
図10】
図4、5、6、7、8、9、10、11、および12は、本開示のいくつかの実施形態による例示的無線通信プロセスのフローチャートを図示する。
【
図11】
図4、5、6、7、8、9、10、11、および12は、本開示のいくつかの実施形態による例示的無線通信プロセスのフローチャートを図示する。
【
図12】
図4、5、6、7、8、9、10、11、および12は、本開示のいくつかの実施形態による例示的無線通信プロセスのフローチャートを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本解決策の種々の例示的実施形態は、当業者が本解決策を作製および使用することを可能にするために、付随の図を参照して下記に説明される。当業者に明白であろうように、本開示を熟読後、本明細書に説明される例に対する種々の変更または修正が、本解決策の範囲から逸脱することなく、行われることができる。したがって、本解決策は、本明細書に説明および図示される例示的実施形態および用途に限定されない。加えて、本明細書に開示される方法におけるステップの具体的順序または階層は、例示的アプローチにすぎない。設計選好に基づいて、開示される方法またはプロセスのステップの具体的順序または階層は、本解決策の範囲内に留まりながら、再配置されることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法および技法が、種々のステップまたは行為をサンプル順序において提示しており、本解決策が、明示的に別様に記載されない限り、提示される具体的順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
【0036】
UEの正確かつ精密な測位が、5G NR技術において重要である。ダウンリンク/アップリンク到達時間差(DL/UL-TDOA)方法およびマルチラウンドトリップ時間(マルチRTT)方法等のタイミングベースの測位方法を含むUEの位置を決定するいくつかの方法が、存在する。しかしながら、タイミングベースの測位方法では、伝送/受信ポイント(TRP)およびUEの両方におけるベースバンドとアンテナとの間にタイミング遅延またはタイミング誤差が、存在する。これは、タイミングベースの測位方法に関して測定結果の課題を引き起こし、タイミングベースの測位方法は、より優れた精度を取得するために、取り消しおよび/または再測定を要求する。測定または信号が同じタイミング遅延またはタイミング誤差を有するタイミング誤差群(TEG)も、存在する。本開示は、異なる測位方法に関するタイミング誤差およびタイミング誤差群を測定し、報告することを改良する。
【0037】
(1.モバイル通信技術および環境)
【0038】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による本明細書に開示される技法が実装され得る例示的無線通信システム100を図示する。以下の議論では、無線通信システム100は、セルラーネットワークまたは狭帯域モノのインターネット(NE-IoT)ネットワーク等の任意の無線ネットワークを実装し得る。そのような例示的システム100は、通信リンク110(例えば、無線通信チャネル)を介して互いに通信し得る基地局(BS)102(無線通信ノードとも称される)およびUE104(無線通信デバイスとも称される)と、地理的エリア101にオーバーレイするセルのクラスタ126、130、132、134、136、138、および140とを含む。いくつかの例では、ネットワークは、UE104と通信する1つ以上のBS(例えば、BS102)のみならず、バックエンドエンティティおよび機能(例えば、場所管理機能(LMF))も指す。言い換えると、ネットワークは、UE104以外のシステム100のコンポーネントを指す。
図1では、BS102およびUE104は、セル126のそれぞれの地理的境界内に含まれる。他のセル130、132、134、136、138、および140の各々は、その配分された帯域幅において動作し、適正な無線サービス区域をその意図されるユーザに提供する少なくとも1つの基地局を含み得る。
【0039】
例えば、BS102は、配分されたチャネル伝送帯域幅において動作し、適正なサービス区域をUE104に提供し得る。BS102およびUE104は、それぞれ、ダウンリンク無線フレーム118およびアップリンク無線フレーム124を介して通信し得る。各無線フレーム118/124は、サブフレーム120/127にさらに分割されてもよく、それは、データシンボル122/128を含み得る。本開示では、BS102およびUE104は、概して、本明細書に開示される方法を実践し得る「通信ノード」の非限定的例として本明細書で説明される。そのような通信ノードは、本解決策の種々の実施形態に従って、無線および/または有線通信することが可能であり得る。
【0040】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による無線通信信号(例えば、直交周波数分割多重化(OFDM)または直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)信号)を伝送および受信するための例示的無線通信システム200のブロック図を図示する。システム200は、本明細書に詳細に説明される必要がない既知または従来の動作特徴をサポートするように構成されたコンポーネントおよび要素を含み得る。一例証的実施形態において、システム200は、上で説明されるように、
図1のシステム100等の無線通信環境内でデータシンボルを通信(例えば、伝送および受信)するために使用されることができる。
【0041】
システム200は、概して、基地局202(以降、「BS202」)と、ユーザ機器デバイス204(以降、「UE204」)とを含む。BS202は、BS(基地局)送受信機モジュール210と、BSアンテナ212と、BSプロセッサモジュール214と、BSメモリモジュール216と、ネットワーク通信モジュール218とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス220を介して、互いに結合および相互接続される。UE204は、UE(ユーザ機器)送受信機モジュール230と、UEアンテナ232と、UEメモリモジュール234と、UEプロセッサモジュール236とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス240を介して、互いに結合および相互接続される。BS202は、任意の無線チャネルまたは本明細書に説明されるようなデータの伝送のために好適な他の媒体であり得る通信チャネル250を介して、UE204と通信する。
【0042】
当業者によって理解されるであろうように、システム200は、
図2に示されるモジュール以外の任意の数のモジュールをさらに含み得る。当業者は、本明細書に開示される実施形態と関連して説明される種々の例証的ブロック、モジュール、回路、および処理論理が、ハードウェア、コンピュータ読み取り可能なソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の実践的な組み合わせにおいて実装され得ることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性および互換性を明確に例証するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、それらの機能性の観点から説明される。そのような機能性が、ハードウェアとして実装されるか、ファームウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存し得る。本明細書に説明される概念に精通する者は、そのような機能性を各特定の用途のために好適な様式で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0043】
いくつかの実施形態によると、UE送受信機230は、本明細書では、「アップリンク」送受信機230と称され得、アップリンク送受信機230は、無線周波数(RF)伝送機とRF受信機とを含み、RF伝送機およびRF受信機の各々は、アンテナ232に結合された回路網を含む。デュプレックススイッチ(図示せず)が、代替として、時間デュプレックス方式において、アップリンク伝送機または受信機をアップリンクアンテナに結合し得る。同様に、いくつかの実施形態によると、BS送受信機210は、本明細書では、ダウンリンク送受信機210と称され得、ダウンリンク送受信機210は、RF伝送機とRF受信機とを含み、RF伝送機とRF受信機の各々は、アンテナ212に結合された回路網を含む。ダウンリンクデュプレックススイッチが、代替として、時間デュプレックス方式において、ダウンリンク伝送機または受信機をダウンリンクアンテナ212に結合し得る。2つの送受信機モジュール210および230の動作は、時間的に調整され得、ダウンリンク送信機がダウンリンクアンテナ212に結合されること同時に、アップリンク受信機回路網が、無線伝送リンク250を経由した伝送の受信のためにアップリンクアンテナ232に結合される。逆に、2つの送受信機210および230の動作は、時間的に調整され得、アップリンク伝送機がアップリンクアンテナ232に結合されること同時に、ダウンリンク受信機が、無線伝送リンク250を経由した伝送の受信のためにダウンリンクアンテナ212に結合される。いくつかの実施形態において、デュプレックス方向の変化間の最小保護時間を伴う打ち切り時間同期が存在する。
【0044】
UE送受信機230および基地局送受信機210は、無線データ通信リンク250を介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る好適に構成されたRFアンテナ配置212/232と協働するように構成される。いくつかの例証的実施形態において、UE送受信機210および基地局送受信機210は、ロングタームエボリューション(LTE)および新興の5G規格等の産業規格をサポートするように構成される。しかしながら、本開示が、必ずしも、特定の規格および関連付けられたプロトコルに用途が限定されないことを理解されたい。むしろ、UE送受信機230および基地局送受信機210は、将来的規格またはそれらの変形例を含む代替的または追加の無線データ通信プロトコルをサポートするように構成され得る。
【0045】
種々の実施形態によると、BS202は、例えば、進化型ノードB(eNB)、サービングeNB、標的eNB、フェムトステーション、またはピコステーションであり得る。いくつかの実施形態において、UE204は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス等の種々のタイプのユーザデバイスにおいて具現化され得る。プロセッサモジュール214および236は、本明細書に説明される機能を実施するように設計される汎用目的プロセッサ、連想メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の好適なプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせを用いて実装または実現され得る。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械等として実現され得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成の組み合わせとして実装され得る。
【0046】
さらに、本明細書に開示される実施形態と関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、直接、ハードウェア、ファームウェア、プロセッサモジュール214および236によってそれぞれ実行されるソフトウェアモジュール、またはそれらの任意の実践的な組み合わせにおいて具現化され得る。メモリモジュール216および234は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。この点について、メモリモジュール216および234は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230に結合され得、それによって、プロセッサモジュール210および230は、それぞれ、メモリモジュール216および234から情報を読み取り、それらに情報を書き込み得る。メモリモジュール216および234は、それらのそれぞれのプロセッサモジュール210および230の中に統合され得る。いくつかの実施形態において、メモリモジュール216および234の各々は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行されるべき命令の実行中に一時変数または他の介在情報を記憶するためのキャッシュメモリを含み得る。メモリモジュール216および234の各々は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行されるべき命令を記憶するための不揮発性メモリも含み得る。
【0047】
ネットワーク通信モジュール218は、概して、基地局202のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理論理、および/または他のコンポーネントを表し、それらは、基地局送受信機210と、基地局202と通信するように構成された他のネットワークコンポーネントおよび通信ノードとの間の双方向通信を可能にする。例えば、ネットワーク通信モジュール218は、インターネットまたはWiMAXトラフィックをサポートするように構成され得る。典型的展開では、限定ではないが、ネットワーク通信モジュール218は、基地局送受信機210が、従来のイーサネット(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3イーサネット(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール218は、コンピュータネットワーク(例えば、移動交換局(MSC))への接続のための物理インターフェースを含み得る。規定された動作または機能に関して本明細書で使用されるように、用語「configured for(~のために構成される)」、「configured to(~するように構成される)」、およびそれらの活用形は、規定された動作または機能を実施するように物理的に構築され、プログラムされ、フォーマット化され、および/または配置されたデバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、信号等を指す。
【0048】
開放型システム間相互接続(OSI)モデル(本明細書では、「開放型システム間相互接続モデル」と称される)は、他のシステムと相互接続および通信するために開放されたシステム(例えば、無線通信デバイス、無線通信ノード)によって使用されるネットワーク通信を定義する概念的かつ論理的レイアウトである。モデルは、7つサブコンポーネントまたは層に分けられ、それらの各々は、その上方および下方の層に提供されるサービスの概念的集合を表す。OSIモデルは、論理的ネットワークも定義し、異なる層プロトコルを使用することによって、コンピュータパケット転送を効果的に説明する。OSIモデルは、7層OSIモデルまたは7層モデルとも称され得る。いくつかの実施形態において、第1の層は、物理層であり得る。いくつかの実施形態において、第2の層は、媒体アクセス制御(MAC)層であり得る。いくつかの実施形態において、第3の層は、無線リンク制御(RLC)層であり得る。いくつかの実施形態において、第4の層は、パケットデータ収束プロトコル(PDCP)層であり得る。いくつかの実施形態において、第5の層は、無線リソース制御(RRC)層であり得る。いくつかの実施形態において、第6の層は、非アクセス層(NAS)層またはインターネットプロトコル(IP)層であり得、第7の層は、他の層であり得る。
【0049】
図3を参照すると、いくつかの実施形態によるシステム300が、示される。UE104が、TRP304に通信可能に接続されることができる。TRP304のある例は、BS102である。アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)306が、要求を受信し、接続またはモビリティ管理を取り扱う。例えば、AMF306は、場所サービス要求を場所管理機能(LMF)308に送信する。LMF308は、場所サービス要求を処理し、場所サービスの結果をAMF306に戻すように返すことができる。AMF306は、場所サービスをTRP304に戻すように返すことができる。
【0050】
(2.測位情報を示すための方法)
【0051】
ベースバンドとRFチェーンとの間の受信機(Rx)および伝送機(Tx)タイミング遅延が、タイミング測定において組み込まれる。何故なら、時間は、ベースバンドにおいて記録されるが、測位のために測定される持続時間(例えば、伝搬時間)が、伝送/受信ポイント(TRP)およびUEの両方に関して、アンテナ側において遮断されるからである。本開示では、タイミング遅延は、タイミング誤差、伝送遅延、伝送誤差、群遅延、または群誤差と呼ばれることができる。BS102は、次世代ノードB(gNB)またはTRPであることができる。
【0052】
TEGは、同じタイミング誤差またはあるマージン内のタイミング誤差を有するUL/DL測位信号またはDL/UL測定の群である。Tx TEGは、群内の伝送測位信号が同じTxタイミング誤差を有すること、またはあるマージン内のタイミング誤差を有することを意味する。Rx TEGは、群内のULまたはDL測定が同じRxタイミング誤差を有すること、またはあるマージン内のタイミング誤差を有することを意味する。TRPは、複数のTx TEGおよび/または複数のRx TEGを含み得る。UEは、複数のTx TEGおよび/または複数のRx TEGを有し得る。TRP Tx TEGは、複数のPRSリソースまたはPRSリソース組を有し得、UE Tx TEGは、複数のSRSリソースまたはSRSリソース組を有し得る。
【0053】
例えば、TEGは、周波数層、ビーム(例えば、空間透過フィルタ)、および/またはパネル(例えば、RFチェーン、アンテナ)に従って分割または群化されることができる。例えば、パネルのうちの1つの上における送信ビームを伴う周波数層におけるPRSリソースまたはPRSリソース組は、1つのTRP Tx TEG内にある。別の例として、同じパネル上における同じ送信ビームを伴う別の周波数層におけるPRSリソースまたはPRSリソース組は、別のTRP Tx TEG内にあり得る。
【0054】
例えば、gNBは、同じ構成/示される座標を伴う単一のTRPにおけるPRSリソースまたはPRSリソース組が、1つのTRP Tx TEG内にあることを決定することができる。gNBは、同じPRSリソース座標で構成されるSRSリソースから導出されたUL測定が、1つのTRP Rx TEG内にあることを決定することができる。またはgNBは、同じPRSリソースで構成されるSRSリソースから導出されるUL測定が、1つのTRP Tx TEG内にあることを決定することができる。
【0055】
UEに関して、DL測定は、相対的信号時間差(RSTD)測定、相対的信号受信電力(RSRP)測定、またはRx-Tx時間差測定を含む1つまたは複数の測定タイプを含むか、またはそれに属し得る。TRPに関して、UL測定は、相対的着信時間(RTOA)測定、RSRP測定、またはRx-Tx時間差測定を含む1つまたは複数の測定タイプを含むか、またはそれに属し得る。
【0056】
ネットワークは、NG-RANノードおよび5GC要素のうちの少なくとも1つを含むことができる。NG-RANノードは、TRP、gNB、またはRUであることができ、5GC要素は、LMF、AMF等であることができる。ネットワークノードは、TRPまたはLMFであることができる。
【0057】
DL-TDOAにおいて言及される基準TRPは、RSTD基準TRPを意味することができ、DL-TDOAにおける候補TRPは、基準TRPの周囲の近隣TRPを意味することができる。
【0058】
(A.UEによるDL測定を伴うRx TEG情報の報告)
【0059】
UEは、DL測定を伴うRx TEG情報を報告することができる。DL測定は、DL-TDOA方法、ダウンリンク出発角(DL-AoD)、および/またはマルチRTT方法からのものであり得る。DL-TDOA方法に関して、Rx TEG情報は、Rx TEG識別(ID)、RSTD基準TRPにおいて構成されるPRSリソースID、RSTD基準TRPにおいて構成されるPRSリソース組ID、またはRSTD基準TRPにおいて構成されるPRSリソースの座標を含み得る。マルチRTTおよびDL-AoD方法において、Rx TEG情報は、Rx TEG ID、PRSリソースID、PRSリソース組ID、またはPRSリソース座標を含み得る。Rx TEG IDは、指数および整数であることができ、それは、UEパネルIDと呼ばれることもできる。
【0060】
例えば、DL-TDOAにおいて、UEは、各基準TRPおよび各候補TRPのDL測定のUE Rx TEGを決定することができる。Rx TEG IDは、各NR-DL-TDOA-MeasElement情報要素(IE)内または各NR-DL-TDOA-AdditionalMeasurementElement IE内において構成されることができる。基準TRPからのPRSリソースのDL測定が、UE Rx TEG ID=1に関連付けられている場合、UEは、測定要素のうちの1つにおいてRSTD測定のUE Rx TEG ID=2を報告し、候補TRPからのPRSリソースのDL測定がUE Rx TEG2に関連付けられていることを示すことができる。LMF(例えば、LMF308)が、UE Rx TEG IDを伴うこのRSTD測定を受信すると、LMFは、このRSTD測定結果が、軽減されていないUE Rxタイミング誤差を含むことを追跡するか、または記録する。測定要素は、37.355内のNR-DL-TDOA-SignalMeasurementInformationにおいて定義されるIEである。
【0061】
別の例に関して、DL-TDOAでは、UEは、基準TRPにおいて構成されるPRSリソースID/PRSリソース組IDをRSTD測定とともに各測定要素または各追加の測定要素において報告することができる。これは、測定要素または追加の測定要素におけるRSTD測定が、基準TRPのこのPRSリソースID/PRSリソース組IDに対して計算されていることを示す。
【0062】
例えば、DL-TDOAまたはマルチRTTにおいて、UE Rx TEG IDは、PRSリソースまたはPRSリソース組において構成されることができる。
【0063】
別の例に関して、マルチRTTにおいて、UEは、各測定要素または各追加の測定要素において各Rx-Tx時間差測定のUE Rx TEG IDを報告することができる。
【0064】
別の例に関して、DL-AoDにおいて、UEは、各測定要素または各追加の測定において各RSRP測定のUE Rx TEG IDを報告することができる。
【0065】
(B.LMFによるUEへのTRP Tx TEG情報を伴う支援データの提供)
【0066】
LMFは、UEベースの測位およびUE支援測位のために、TRP Tx TEG情報を伴う支援データをUEに提供することができる。TRP Tx TEG情報は、PRSリソースごと、またはPRSリソース組ごと、またはTRPごとに構成され得るTx TEG IDであることができる。TRP Tx TEG IDは、関連付けられたPRSリソースがどのTRPのパネル/RFチェーンから送信されたかを示し得る。したがって、TRP Tx TEG IDは、TRP/gNBパネルIDであることもできる。PRSリソース座標が、構成および/または示される場合、PRSリソース構成は、異なる座標に従って暗示的にTRP Txパネル情報を示し得る。異なる座標を伴うPRSは、異なるTRPパネルに属し得る。
【0067】
例えば、DL-TDOAにおいて、基準TRPにおいて構成されるいくつかのDL PRSリソースは、TRP Tx TEG IDに関連付けられることができるか、または、1つの基準TRPが、複数のDL PRSリソース組を含み得る。この例では、各組が、TRP Tx TEG IDに関連付けられることができるか、いくつかのPRSリソース組が、TRP Tx TEG IDに関連付けられることができるか、またはTRP Tx TEG IDが、基準TRPで構成されることができる。
【0068】
代替として、LMFまたはTRPは、UEベースの測位のために、TRP Rx TEG情報をUEに提供する。
【0069】
(C.UE/TRPによるTRP/UE Tx TEG情報に従ったUE/TRP Rx TEG情報の決定)
【0070】
DL-TDOA、マルチRTT、およびDL-AoD方法において、UEは、TRP Tx TEG情報に従って、UE Rx TEG情報を決定することができる。TRP Tx TEG IDがPRSリソース、PRSリソース組、またはTRPで構成されている場合、および/またはそれに関連付けられている場合、UEがこの情報を受信すると、UEは、このPRSリソース、PRSリソース組、またはこのTRPから導出されたDL測定がTRP Tx TEGと同じID/指数を有するUE Rx TEGに関連付けられていることを決定することができる。例えば、マルチRTTにおいて、UEは、支援データにおいてTRP1からのTx TEG ID=1を伴うPRS1構成を受信することができる。従って、UEは、PRS1から導出されたRx-Tx時間差測定がUE Rx TEG1内であるべきであることを決定することができる。または、UEは、このPRSリソース、PRSリソース組、またはこのTRPから導出されたDL測定が、TRP Tx TEGと異なるID/指数を有するUE Rx TEGに関連付けられていることを決定することができる。
【0071】
UL-TDOA、マルチRTT、およびアップリンク到来角(UL-AoA)方法において、TRPは、UE Tx TEG情報に従って、TRP Rx TEG情報を決定することができる。UE Tx TEG IDが1つ以上のSRSリソースまたはSRSリソース組に関連付けられており、TRPがUE報告またはLMF要求/スケジューリングに基づいてこの情報を把握している場合、TRPは、このUE Tx TEG IDに関連付けられたSRSリソースから導出されたUL測定が、特定のTRP Rx TEGに属することを決定することができる。TRP Rx TEG IDは、UE Tx TEG IDと同じであることも、UE Tx TEG IDと異なることもできる。
【0072】
(D.LMFによるTRPへの測定UE Tx TEG情報の送信)
【0073】
TRPがLMFに測位測定を提供する必要がある場合、LMFは、測定要求メッセージをTRPに送信し、SRS構成および測定ビーム情報要求を提供するであろう。TRPは、UEが構成される空間関係情報(例えば、spatialRelationInfo)を伴う測位SRSをTRPに送信するようにスケジューリングすることができる。マルチRTT、UL-AoD、および/またはUL-TDOA方法に関して、LMFは、TRPにUE Tx TEG情報を伴うSRS構成情報を送信/要求することができる。TRPは、UEがUE Tx TEG情報を伴うSRS構成に従ってSRSを送信するようにスケジューリングすることができる。UE Tx TEG情報は、SRSリソースまたはSRSリソース組ごとに構成され得るUE Tx TEG IDであることができる。例えば、UE Tx TEG IDは、NRPPaにおけるSRS configuration IEまたはpositioning SRS resource IEにおけるSRSリソースごとに構成されることができる。次いで、TRPは、UE Tx TEG情報、SRSリソースID、またはSRSリソース組IDを伴うUL測定をLMFに報告することができる。
【0074】
(E.DL-TDOAにおける基準TRPの数の追加)
【0075】
DL-TDOAにおいて、基準TRPの数が、追加されることができる。基準TRPの数は、UE Rx TEGの数に従って決定される。UEは、異なるUE Rx TEGに属する異なる基準TRPに対してRSTD測定を決定することができる。UEは、N個の異なる基準RSTD TRPを使用することを選定することができ、Nは、UE Rx TEGの数である。UEは、測定結果を報告するとき、N個の基準RSTD TRPを報告することができる。測定報告における各測定要素におけるRSTD測定は、候補TRPと基準TRPとの間で計算されることができる。候補TRPおよび基準TRPのDL測定は、同じRx TEGに属する。
【0076】
例えば、DL-PRS-ID-Info IEは、2つの基準TRPが存在することを示す2つのdl-PRS-ID、すなわち、dl-PRS-IDとdl-PRS-second-IDとを含むことができる。TDOA報告IEであるNR-DL-TDOA-SignalMeasurementInformationにおいて、NR-DL-TDOA-MeasElementがdl-PRS-IDを含む場合、それは、RSTD測定が、第1のRSTD基準TRPに対して提供されることを意味することができる。NR-DL-TDOA-MeasElementが、dl-PRS-second-IDを含む場合、それは、RSTD測定が、第2のRSTD基準TRPに対して提供されることを意味することができる。
【0077】
別の例に関して、UEは、2つのDL-PRS-ID-Info、すなわち、DL-PRS-ID-Infoと、DL-PRS-second-ID-Infoとで構成されることができる。測定結果を報告するとき、UEは、NR-DL-TDOA-SignalMeasurementInformationにおいて、2つのdl-PRS-ReferenceInfo、すなわち、dl-PRS-ReferenceInfoとdl-PRS-second-ReferenceInfoとを含むことができる。2つのDL-PRS-ID-Infoには、1対1のマッピングが、存在することができる。NR-DL-TDOA-MeasElementが、dl-PRS-ReferenceInfoを含む場合、それは、RSTD測定が、第1のRSTD基準TRPに対して提供されることを意味することができる。NR-DL-TDOA-MeasElementが、dl-PRS-second-ReferenceInfoを含む場合、それは、RSTD測定が、第2のRSTD基準TRPに対して提供されることを意味することができる。
【0078】
DL-TDOAでは、開示される技術は、複数の基準タイミングを含むことができる。UEは、測定報告において1つ以上の基準タイミングを報告し、基準タイミングは、TRP、TRPにおける周波数層、TRPにおけるPRSリソース組、TRPにおけるPRSリソースのうちの少なくとも1つから導出される。UEは、RSTD測定を計算するために複数の基準タイミングを決定することができる。複数の基準タイミングが、異なるTRP、TRPにおける異なる周波数層、TRPにおける異なるPRSリソース、またはTRPにおける異なるPRSリソース組から導出されることができる。例えば、PRS1およびPRS2は、TRP1から送信され、PRS3およびPRS4は、TRP2から送信される。PRS1は、基準タイミングとして選定されることができ、UEは、[受信PRS3またはPRS4の開始サブフレーム]-[受信PRS1の開始サブフレーム]であるように、TRP2とTRP1との間でRSTD測定を計算することができる。PRS3(またはPRS4)およびPRS1は、同じUE Rx TEG内にあることができ、従って、RSTD測定は、いかなるRxタイミング誤差も有することがないであろう。
【0079】
報告において、UEは、基準タイミングを報告することができる。UEは、各RSTD測定に関して、TRP ID、PRSリソース組ID、またはPRSリソースIDを基準IDとして報告することができる。例えば、2つのPRSリソースが、基準タイミングであるように選定される場合、UEは、各RSTD測定を伴うPRSリソースIDを報告し、RSTD測定がどのPRSリソースに対するか、すなわち、どの基準タイミングに対するかを示す。UEは、RSTDがどの基準タイミングから導出されているかを示すために、基準タイミングIDを報告することもできる。UEは、基準TRPを伴う基準タイミングIDおよび近隣TRPを伴う基準タイミングIDを報告することもできる。報告される基準タイミングの数は、Mであることができ、Mは、UE Rx TEGの数に等しい。Mは、LMFによって要求/示されることもできる。
【0080】
(F.どのRSTD測定が同じRx TEG内にあるかを示すためのパラメータのUEによる報告)
【0081】
DL-TDOA報告において、UEは、各候補TRPおよび基準TRPペアから導出されたRSTD測定が、基準TRPにおけるDL測定と同じRx TEG内にあるかどうかを示すためのパラメータを報告することができる。言い換えると、UEは、候補TRPから導出されたDL測定が、基準TRPにおけるDL測定と同じRx TEG内にあるかどうかを示すためのパラメータを報告することができる。
【0082】
例えば、UEは、各RSTD測定が基準TRPにおけるDL測定と同じRx TEG内にあるかどうかを示すために、値が0または1であるパラメータを報告する。パラメータは、測定報告において、各測定要素において構成されることができる。値が0である場合、それは、候補TRPからのPRS1のDL測定が基準TRPからのPRS2のDL測定と同じUE Rx TEG内にはないことを意味し得、値が0である場合、候補TRPからのPRS1のDL測定が基準TRPからのPRS2のDL測定と同じUE Rx TEG内にあることを意味し得る。
【0083】
代替として、DL-TDOA報告において、UEは、測定報告においてN個の群を報告することができ、Nは、UE Rx TEGの数に等しい。Nは、LMFによって要求/示されることもできる。各群は、いくつかの測定要素を含むことができる。同じ群内のこれらの測定要素におけるRSTD測定は、以下のうちの1つによって提供される。
【0084】
1.同じRSTD基準TRPに対して提供される。異なる群は、異なる基準TRPに関連し得る。
【0085】
2.RSTD基準TRPにおいて構成された同じPRSリソースまたは同じPRSリソース組に対して提供される。異なる群は、異なるPRSリソースまたはPRSリソース組に関連し得る。
【0086】
各群において、UEは、同じパネルを使用し、近隣TRPおよび基準TRPからPRSリソースを受信する、すなわち、群内のRSTD測定は、同じRx TEG内にある。
【0087】
(G.UEによるLMFへのDL測定結果と併せたUE Tx TEG情報の報告)
【0088】
マルチRTT方法において、UEは、DL測定結果とともにUE Tx TEG情報をLMFに報告することができる。UE Tx TEG情報は、UE Tx TEG ID、SRSリソースID、および/またはSRSリソース組IDであることができる。例えば、マルチRTT方法において、UEは、以下を報告し得る。
【0089】
1.測定要素におけるRx-Tx時間差測定に対するSRSリソースIDまたはSRSリソース組ID。
【0090】
2.Rx-Tx時間差測定に対するSRSがどのTx TEG内にあるかを示すための該Rx-Tx時間差測定と一緒のTx TEG ID。
【0091】
3.LMFへのRx-Tx時間差測定を伴うTx TEG IDおよびSRSリソースID。構成は、UEが、各々がTx TEG IDに関連付けられた1つ以上のSRSリソースを報告するものであり得る。または、UEは、いくつかのTx TEG IDを報告し、各Tx TEG IDは、1つ以上のSRSリソースまたはSRSリソース組に関連付けられている。上記SRSリソースまたはSRSリソース組は、測位使用のため、または多入力多出力(MIMO)使用のためであることができる。
【0092】
例えば、LMFが、UL-TDOAまたは差分マルチRTTとのDL-TDOA等、方法を組み合わせることを欲する場合、UEが異なるTRPに送信するSRSは、1つのTx TEG内にあるべきである。上記SRSリソースまたはSRSリソース組は、測位使用のため、またはMIMO使用のためであることができる。
【0093】
(H.PRSリソースまたはSSBに対してQCLされているSRS)
【0094】
3GPP(登録商標)のリリース16(R16)では、測位SRSは、PRSリソースまたはSSBに対してQCLされることができる。以下の実施するべき4つの選択肢が、存在する。
【0095】
1.SRSが、PRS座標に関連付けられたPRSとQCLされるように構成される。これは、R16 NRPPaにおいてすでにサポートされている。
【0096】
2.SRSがSSBとQCLされるように構成される場合、各SSBは、TRPのSSBのためのアンテナ基準ポイント(ARP)の地理座標を示すための座標に関連付けられることができる。座標は、地理座標または相対座標であることができる。
【0097】
3.SRSがSSBとQCLされるように構成される場合、TRPは、TRP Rx TEG情報に加えて、UL-RTOA測定、UL-RSRP測定、またはgNB Rx-Tx時間差測定をLMFに報告することができる。TRP Rx TEG情報は、TRP Rx TEG IDまたはSRS受信地理座標を含み得る。
【0098】
4.SRSが空間関係で構成されていない場合、TRPは、TRP Rx TEG情報に加えて、UL-RTOA測定、アップリンク受信信号受信電力(UL-RSRP)測定、またはgNB Rx-Tx時間差測定をLMFに報告することができる。TRP Rx TEG情報は、TRP Rx TEG IDまたはSRS受信地理座標を含み得る。
【0099】
条件1および2は、SRSを受信するARPおよびPRS/SSBを送信するARPの座標が同一であることを確実にするためである。次いで、マルチRTT、UL-TDOA、および/またはUL-AoD方法において、UEは、TRPがPRSまたはSSBを送信する座標にSRSを伝送するであろう。
【0100】
いくつかの実施形態において、UEは、LMFからTRP Tx TEG情報を受信する。UEは、DL測定結果とともに、以下:UE Tx TEG情報またはUE Rx TEG情報のうちの少なくとも1つをLMFに報告する。
【0101】
いくつかの実施形態において、TRP Tx TEG情報は、TRP Tx TEG ID、PRSリソースID、またはPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
いくつかの実施形態において、UE Tx TEG情報は、UE Tx TEG ID、SRSリソースID、またはSRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを含む。
【0103】
いくつかの実施形態において、UE Rx TEG情報は、UE Rx TEG ID、PRSリソースID、またはPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを含む。
【0104】
いくつかの実施形態において、UEは、TRP Tx情報に従ってRx TEG情報を決定する。
【0105】
実施形態において、UE Rx TEG情報は、UE Rx TEG ID、PRSリソースID、PRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを含む。例えば、DL-TDOAにおいて、PRSリソースIDまたはPRSリソース組IDは、RSTD基準TRPからのものである(RSTD基準TRPにおいて構成されたPRSまたはPRSリソース組を示す)。
【0106】
いくつかの実施形態において、UEは、RSTD基準TRPにおいて構成された1つ以上のPRSリソース組を受信する。
【0107】
いくつかの実施形態において、UEは、Rx TEG情報を報告する。例えば、DL-TDOAにおいて、UEは、候補TRPの各々からのDL測定が、基準TRPにおけるDL測定と同じRx TEG内にあるかどうかを示すためのパラメータを報告する。別の例として、DL-TDOAにおいて、UEは、測定報告においてN個の群を報告し、Nは、UE Rx TEGの数に等しい。
【0108】
いくつかの実施形態において、SRSがSSBとQCLされるように構成される場合、各SSBは、座標に関連付けられている。
【0109】
いくつかの実施形態において、TRPは、TRP Rx TEG情報をLMFに報告し、TRP Rx TEG情報は、TRP Rx TEG IDまたはSRS受信地理座標のうちの少なくとも1つを含む。
【0110】
図4は、いくつかの実施形態による例示的無線通信プロセス400のフローチャートを図示する。プロセス400は、UEによって実施される。プロセス400は、無線通信デバイスがネットワークからネットワークタイミング誤差情報を受信すること(402)と、TRP伝送TEG情報に従ってUE受信TEG情報を決定すること(404)とを含むことができる。プロセス400はまた、無線通信デバイスが、TRP伝送TEG情報と同じIDを有するUE受信TEG情報に関連付けられたダウンリンク測定を決定することであって、ダウンリンク測定は、TRP伝送TEG情報に関連付けられたダウンリンクリソースから導出されること(406)も含むことができる。プロセス400は、無線通信デバイスがダウンリンク測定結果およびUEタイミング誤差情報をネットワークに報告すること(408)を含むことができる。ネットワークタイミング誤差情報は、TRP伝送TEG情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0111】
図5は、いくつかの実施形態による例示的無線通信プロセス500のフローチャートを図示する。プロセス500は、UEによって実施される。プロセス500は、無線通信デバイスがネットワークからネットワークタイミング誤差情報を受信すること(502)と、TRP伝送TEG情報に従ってUE受信TEG情報を決定すること(504)とを含むことができる。プロセス500は、無線通信デバイスが、TRP伝送TEG情報と異なるIDを有するUE受信TEG情報に関連付けられたダウンリンク測定を決定することであって、ダウンリンク測定は、TRP伝送TEG情報に関連付けられたダウンリンクリソースから導出されること(506)も含むことができる。プロセス500は、無線通信デバイスがダウンリンク測定結果およびUEタイミング誤差情報をネットワークに報告すること(508)を含むことができる。ネットワークタイミング誤差情報は、TRP伝送TEG情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0112】
図6は、いくつかの実施形態による例示的無線通信プロセス600のフローチャートを図示する。プロセス600は、UEによって実施される。プロセス600は、無線通信デバイスがネットワークからネットワークタイミング誤差情報を受信すること(602)と、無線通信デバイスがTRP伝送TEG情報に従ってUE受信TEG情報を決定すること(604)とを含むことができる。プロセス600は、無線通信デバイスが、RSTD基準TRPにおいて構成された1つ以上のPRSリソース組を受信すること(606)も含むことができる。プロセス600は、無線通信デバイスがダウンリンク測定結果およびUEタイミング誤差情報をネットワークに報告すること(608)を含むことができる。ネットワークタイミング誤差情報は、TRP伝送TEG情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0113】
図7は、いくつかの実施形態による例示的無線通信プロセス700のフローチャートを図示する。プロセス700は、TRPによって実施される。プロセス700は、第1のネットワークノード(例えば、TRP304)がネットワークタイミング誤差情報を無線通信デバイス(例えば、UE104)に送信すること(702)を含むことができる。プロセス700は、第1のネットワークノードがUE伝送TEG情報に従ってTRP受信TEG情報を決定すること(704)を含むことができる。プロセス700は、第1のネットワークノードがネットワークタイミング誤差情報を第2のネットワークノード(例えば、LMF308)に送信すること(706)と、第2のネットワークノードが、無線通信デバイスから、ダウンリンク測定結果およびUEタイミング誤差情報を受信すること(708)とを含むことができる。プロセス700は、第2のネットワークノードが、第1のネットワークノードから、アップリンク測定結果およびネットワークタイミング誤差情報を受信することを含むことができる。ネットワークタイミング誤差情報は、TRP伝送TEG情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを備え、UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む(710)。
【0114】
図8は、いくつかの実施形態による例示的無線通信プロセス800のフローチャートを図示する。プロセス800は、TRPによって実施される。プロセス800は、第1のネットワークノード(例えば、TRP304)がネットワークタイミング誤差情報を無線通信デバイス(例えば、UE104)に送信すること(802)を含むことができる。プロセス800は、第1のネットワークノードが、RSTD基準TRPにおいて構成された1つ以上のPRSリソース組を無線通信デバイスに送信すること(804)を含むことができる。プロセス800は、第1のネットワークノードがネットワークタイミング誤差情報を第2のネットワークノード(例えば、LMF308)に送信すること(806)と、第2のネットワークノードが、無線通信デバイスから、ダウンリンク測定結果およびUEタイミング誤差情報を受信すること(808)とを含むことができる。プロセス800は、第2のネットワークノードが、第1のネットワークノードから、アップリンク測定結果およびネットワークタイミング誤差情報を受信することを含むことができる。ネットワークタイミング誤差情報は、TRP伝送TEG情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む。UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む(810)。
【0115】
図9は、いくつかの実施形態による例示的無線通信プロセス900のフローチャートを図示する。プロセス900は、TRPによって実施される。プロセス900は、第1のネットワークノード(例えば、TRP304)がネットワークタイミング誤差情報を無線通信デバイス(例えば、UE104)に送信すること(902)を含むことができる。プロセス900は、第1のネットワークノードまたは第2のネットワークノードが、DL-TDOAにおいて、無線ネットワーク通信デバイスから、RSTD測定が基準TRPにおけるダウンリンク測定の同じ受信TEG内にあるかどうかを示すパラメータを受信すること(904)を含むことができる。プロセス900は、第1のネットワークノードがネットワークタイミング誤差情報を第2のネットワークノード(例えば、LMF308)に送信すること(906)と、第2のネットワークノードが、無線通信デバイスから、ダウンリンク測定結果およびUEタイミング誤差情報を受信すること(908)とを含むことができる。プロセス900は、第2のネットワークノードが、第1のネットワークノードから、アップリンク測定結果およびネットワークタイミング誤差情報を受信することを含むことができる。ネットワークタイミング誤差情報は、TRP伝送TEG情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む。UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む(910)。
【0116】
図10は、いくつかの実施形態による例示的無線通信プロセス1000のフローチャートを図示する。プロセス1000は、TRPによって実施される。プロセス1000は、第1のネットワークノード(例えば、TRP304)がネットワークタイミング誤差情報を無線通信デバイス(例えば、UE104)に送信すること(1002)を含むことができる。プロセス1000は、第1のネットワークノードが、DL-TDOAにおいて、測定報告において群の数を受信することを含むことができる。各群は、同じ基準TRPに対するRSTD測定を含む(1004)。プロセス1000は、第2のネットワークノード(例えば、LMF308)が数を要求すること(1006)を含むことができる。プロセス1000は、第1のネットワークノードがネットワークタイミング誤差情報を第2のネットワークノード(例えば、LMF308)に送信すること(1008)と、第2のネットワークノードが、無線通信デバイスから、ダウンリンク測定結果およびUEタイミング誤差情報を受信すること(1010)とを含むことができる。プロセス1000は、第2のネットワークノードが、第1のネットワークノードから、アップリンク測定結果およびネットワークタイミング誤差情報を受信することを含むことができる。ネットワークタイミング誤差情報は、TRP伝送TEG情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む。UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む(1012)。
【0117】
図11は、いくつかの実施形態による例示的無線通信プロセス1100のフローチャートを図示する。プロセス1100は、UEによって実施される。プロセス1100は、無線通信デバイスがネットワークからネットワークタイミング誤差情報を受信すること(1102)を含むことができる。ネットワークタイミング誤差情報は、TRP伝送TEG情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。プロセス1100はまた、無線通信デバイスがダウンリンク測定結果およびUEタイミング誤差情報をネットワークに報告すること(1104)も含むことができる。UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0118】
図12は、いくつかの実施形態による例示的無線通信プロセス1200のフローチャートを図示する。プロセス1200は、TRPによって実施される。プロセス1200は、第1のネットワークノード(例えば、TRP304)がネットワークタイミング誤差情報を無線通信デバイス(例えば、UE104)に送信すること(1202)を含むことができる。ネットワークタイミング誤差情報は、TRP伝送TEG情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む。プロセス1200は、第1のネットワークノードがネットワークタイミング誤差情報を第2のネットワークノード(例えば、LMF308)に送信すること(1204)を含むことができる。第2のネットワークノードは、無線通信デバイスから、ダウンリンク測定結果およびUEタイミング誤差情報を受信する(1206)。UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを含む。プロセス1000は、第2のネットワークノードが、第1のネットワークノードから、アップリンク測定結果およびネットワークタイミング誤差情報を受信することを含むことができる。
【0119】
本解決策の種々の実施形態が、上で説明されているが、それらが、限定としてではなく、例として提示されているにすぎないことを理解されたい。同様に、種々の略図は、例示的アーキテクチャまたは構成を描写し得、それは、当業者が、本解決策の例示的特徴および機能を理解することを可能にするために提供される。しかしながら、そのような当業者は、本解決策が、図示される例示的アーキテクチャまたは構成に制限されず、様々な代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装され得ることを理解するであろう。加えて、当業者によって理解されるであろうように、一実施形態の1つ以上の特徴は、本明細書に説明される別の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせられることができる。したがって、本開示の範疇および範囲は、上で説明される例示的実施形態のうちのいずれによっても限定されるべきではない。
【0120】
また、「第1」、「第2」等の名称を使用した本明細書における要素の任意の呼称が、概して、それらの要素の数量または順序を限定するものではないことも理解されたい。むしろ、これらの名称は、本明細書では、2つ以上の要素または要素のインスタンスを区別する便宜的手段として使用されることができる。したがって、第1および第2の要素の呼称は、2つのみの要素が採用され得ること、または第1の要素がある様式において第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。
【0121】
加えて、当業者は、情報および信号が様々な異なる技術および技法のいずれを使用しても表され得ることを理解するであろう。例えば、上記の説明において参照され得る例えば、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光場または粒子、またはそれらの任意の組み合わせによって表されることができる。
【0122】
当業者は、本明細書に開示される側面と関連して説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれかが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、またはその2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込む種々の形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュール」と称され得る)、またはこれらの技法の任意の組み合わせによって実装され得ることをさらに理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアのこの可換性を明確に例証するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、それらの機能性の観点から上で説明されている。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、またはこれらの技法の組み合わせとして実装されるかどうかは、特定の用途およびシステム全体上に課される設計制約に依存する。当業者は、説明される機能性を特定の用途毎に種々の方法において実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものではない。
【0123】
さらに、当業者は、本明細書に説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、デバイス、コンポーネント、および回路が、汎用目的プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る集積回路(IC)内に実装され得ること、またはそれによって実施され得ることを理解するであろう。論理ブロック、モジュール、および回路は、アンテナおよび/または送受信機をさらに含み、ネットワーク内またはデバイス内の種々のコンポーネントと通信することができる。汎用目的プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であることができる。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他の好適な構成の組み合わせとして実装され、本明細書に説明される機能を実施することもできる。
【0124】
ソフトウェアの中に実装される場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されることができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ読み取り可能な媒体上に記憶されるソフトウェアとして実装されることができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、1つの地理的場所から別のものにコンピュータプログラムまたはコードを転送させることが可能にされ得る任意の媒体を含むコンピュータ記憶媒体と、通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ読み取り可能な媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、または他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置、または他の磁気記憶デバイス、または所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含むことができる。
【0125】
本書では、本明細書で使用されるような用語「モジュール」は、本明細書に説明される関連付けられた機能を実施するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびこれらの要素の任意の組み合わせを指す。加えて、議論の目的のために、種々のモジュールが、離散モジュールとして説明される。しかしながら、当業者に明白となるであろうように、2つ以上のモジュールが、組み合わせられ、本解決策の実施形態に従って関連付けられた機能を実施する、単一モジュールを形成し得る。
【0126】
加えて、メモリまたは他の記憶装置および通信コンポーネントが、本解決策の実施形態において採用され得る。明確化の目的のために、上記の説明が、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本解決策の実施形態を説明していることを理解されたい。しかしながら、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能性の任意の好適な分布が、本解決策を損なうことなく使用され得ることが明白であろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実施されるように例証される機能性が、同じ処理論理要素またはコントローラによって実施され得る。故に、具体的機能ユニットの呼称は、厳密な論理または物理構造または組織を示すのではなく、説明される機能性を提供するための好適な手段の呼称にすぎない。
【0127】
本開示に説明される実施形態への種々の修正は、当業者に容易に明白となり、本明細書に定義された一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施形態にも適用されることができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実施形態に限定されることを意図するものではなく、下記の請求項において列挙されるような、本明細書に開示される新規の特徴および原理に一貫する最も広い範囲を与えられるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、前記
無線通信方法は、
無線通信デバイス
が、ネットワークから、
伝送および受信ポイント(TRP)伝送タイミング誤差群(TEG)情報を受信することと、
前記無線通信デバイス
が、前記ネットワークにダウンリンク測定結果およびユーザ機器(UE)タイミング誤差情報を
送信することと
を含み
、
前記UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報
またはUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを備えている、無線通信方法。
【請求項2】
前記TRP伝送TEG情報は、TRP伝送TEG識別子(ID)、
または第1の測位基準信号(PRS)リソースID
のうちの少なくとも1つを備え、
前記UE伝送TEG情報は、UE伝送TEG ID、
または第2のSRSリソースID
のうちの少なくとも1つを備え、
前記UE受信TEG情報は、UE受信TEG ID
を備えている、請求項1に記載の
無線通信方法。
【請求項3】
前記ダウンリンク測定結果は、受信TEG IDを備えている、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記TRP伝送TEG情報は、測位基準信号(PRS)リソースごとに構成される伝送TEG IDを備えている、請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項5】
無線通信デバイスであって、前記無線通信デバイスは、少なくとも1つのプロセッサを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
送受信機を介して、ネットワークから、伝送および受信ポイント(TRP)伝送タイミング誤差群(TEG)情報を受信することと、
前記送受信機を介して、前記ネットワークにダウンリンク測定結果およびユーザ機器(UE)タイミング誤差情報を送信することであって、前記UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報またはUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを備えている、ことと
を行うように構成されている、無線通信デバイス。
【請求項6】
前記TRP伝送TEG情報は、TRP伝送TEG識別子(ID)、または第1の測位基準信号(PRS)リソースIDのうちの少なくとも1つを備え、
前記UE伝送TEG情報は、UE伝送TEG ID、または第2のSRSリソースIDのうちの少なくとも1つを備え、
前記UE受信TEG情報は、UE受信TEG IDを備えている、請求項5に記載の無線通信デバイス。
【請求項7】
前記ダウンリンク測定結果は、受信TEG IDを備えている、請求項6に記載の無線通信デバイス。
【請求項8】
前記TRP伝送TEG情報は、測位基準信号(PRS)リソースごとに構成される伝送TEG IDを備えている、請求項6に記載の無線通信デバイス。
【請求項9】
無線通信方法であって、前記
無線通信方法は
、
前記第1のネットワークノード
が、
伝送および受信ポイント(TRP)伝送タイミング誤差群(TEG)情報を第2のネットワークノードに送信することと
、
前記第1のネットワークノード
が、アップリンク測定結果
を前記第2のネットワークノードに送信することと
を含
む、無線通信方法。
【請求項10】
前記TRP伝送TEG情報は、TRP伝送TEG識別子(ID)、第1の測位基準信号(PRS)リソースID、または第1のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備え、
前記TRP受信TEG情報は、TRP受信TEG ID
を備え
ている、請求項
9に記載の
無線通信方法。
【請求項11】
前記第1のネットワークノードが、前記第2のネットワークノードから、ユーザ機器(UE)伝送TEG情報を伴うサウンディング基準信号(SRS)構成情報を受信することを含む、請求項9に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記第1のネットワークノードが、前記UE伝送TEG情報およびSRSリソースIDを前記第2のネットワークノードに送信することを含む、請求項11に記載の無線通信方法。
【請求項13】
第1のネットワークノードであって、前記第1のネットワークノードは、少なくとも1つのプロセッサを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
送信機を介して、伝送および受信ポイント(TRP)伝送タイミング誤差群(TEG)情報を第2のネットワークノードに送信することと、
前記送信機を介して、アップリンク測定結果を前記第2のネットワークノードに送信することと
を行うように構成されている、第1のネットワークノード。
【請求項14】
前記TRP伝送TEG情報は、TRP伝送TEG識別子(ID)、第1の測位基準信号(PRS)リソースID、または第1のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備え、
前記TRP受信TEG情報は、TRP受信TEG IDを備えている、請求項13に記載の第1のネットワークノード。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサは、受信機を介して、前記第2のネットワークノードから、ユーザ機器(UE)伝送TEG情報を伴うサウンディング基準信号(SRS)構成情報を受信するように構成されている、請求項13に記載の第1のネットワークノード。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記送信機を介して、前記UE伝送TEG情報およびSRSリソースIDを前記第2のネットワークノードに送信するように構成されている、請求項15に記載の第1のネットワークノード。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
別の実施形態は、コンピュータプログラム製品であって、その上に記憶されるコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを含み、コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに上記方法を実装させるコンピュータプログラム製品に関する。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信方法であって、前記方法は、
無線通信デバイスによって、ネットワークから、ネットワークタイミング誤差情報を受信することと、
前記無線通信デバイスによって、前記ネットワークにダウンリンク測定結果およびユーザ機器(UE)タイミング誤差情報を報告することと
を含み、
前記ネットワークタイミング誤差情報は、伝送および受信ポイント(TRP)伝送タイミング誤差群(TEG)情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを備え、
前記UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを備えている、無線通信方法。
(項目2)
前記無線通信デバイスによって、前記TRP伝送TEG情報に従って前記UE受信TEG情報を決定することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記TRP伝送TEG情報は、TRP伝送TEG識別子(ID)、第1の測位基準信号(PRS)リソースID、または第1のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備え、
前記TRP受信TEG情報は、TRP受信TEG ID、第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースID、または第1のSRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備え、
前記UE伝送TEG情報は、UE伝送TEG ID、第2のSRSリソースID、または第2のSRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備え、
前記UE受信TEG情報は、UE受信TEG ID、第2のPRSリソースID、または第2のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備えている、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記無線通信デバイスによって、前記TRP伝送TEG情報と同じIDを有する前記UE受信TEG情報に関連付けられたダウンリンク測定を決定することをさらに含み、前記ダウンリンク測定は、前記TRP伝送TEG情報に関連付けられたダウンリンクリソースから導出される、項目2に記載の方法。
(項目5)
前記無線通信デバイスによって、前記TRP伝送TEG情報のIDと異なるIDを有する前記UE受信TEG情報に関連付けられたダウンリンク測定を決定することをさらに含み、前記ダウンリンク測定は、前記TRP伝送TEG情報に関連付けられた前記ダウンリンクリソースから導出される、項目2に記載の方法。
(項目6)
ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記PRSリソースIDのうちの少なくとも1つまたは前記PRSリソース組IDのうちの少なくとも1つが、1つ以上の基準信号時間差(RSTD)基準TRPにおいて構成されたPRSまたはPRSリソース組を示す、項目3に記載の方法。
(項目7)
前記無線通信デバイスによって、前記ネットワークから、前記RSTD基準TRPにおいて構成された1つ以上のPRSリソース組を受信することをさらに含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記ダウンリンク測定結果を報告することは、ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記無線通信デバイスによって、基準信号時間差(RSTD)測定がRSTD基準TRPにおけるダウンリンク測定の同じ受信TEG内にあるかどうかを示すパラメータを前記ネットワークに報告することを含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記ダウンリンク測定結果を報告することは、ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記無線通信デバイスによって、測定報告において1つ以上の基準タイミングを前記ネットワークに報告することを含み、基準タイミングは、TRP、TRPにおける周波数層、TRPにおけるPRSリソース組、TRPにおけるPRSリソースのうちの少なくとも1つから導出される、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記ダウンリンク測定結果を報告することは、ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記無線通信デバイスによって、測定報告において群の数を前記ネットワークに報告することを含み、各群は、同じRSTD基準TRP、RSTD基準TRPにおける同じPRSリソース、RSTD基準TRPにおける同じPRSリソース組のうちの少なくとも1つに対する基準信号時間差(RSTD)測定を含む、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記数は、前記受信TEG情報のUEの数に等しい、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記数は、前記ネットワークの場所管理機能(LMF)によって要求される、項目10に記載の方法。
(項目13)
前記SRSがSSBと準同一位置に設置される(QCLされる)ように構成された場合、前記SSBが地理座標に関連付けられることをさらに含む、項目3に記載の方法。
(項目14)
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、項目1に記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
(項目15)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備え、前記コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、項目1に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
(項目16)
無線通信方法であって、前記方法は、
第1のネットワークノードによって、ネットワークタイミング誤差情報を無線通信デバイスに送信することと、
前記第1のネットワークノードによって、前記ネットワークタイミング誤差情報を第2のネットワークノードに送信することと、
前記第2のネットワークノードによって、前記無線通信デバイスから、ダウンリンク測定結果およびユーザ機器(UE)タイミング誤差情報を受信することと、
前記第2のネットワークノードによって、前記第1のネットワークノードから、アップリンク測定結果およびネットワークタイミング誤差情報を受信することと
を含み、
前記ネットワークタイミング誤差情報は、伝送および受信ポイント(TRP)伝送タイミング誤差群(TEG)情報およびTRP受信TEG情報のうちの少なくとも1つを備え、
前記UEタイミング誤差情報は、UE伝送TEG情報およびUE受信TEG情報のうちの少なくとも1つを備えている、無線通信方法。
(項目17)
前記TRP伝送TEG情報は、TRP伝送TEG識別子(ID)、第1の測位基準信号(PRS)リソースID、または第1のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備え、
前記TRP受信TEG情報は、TRP受信TEG ID、第1のサウンディング基準信号(SRS)リソースID、第1のSRSリソース組ID、または地理座標を受信するSRSリソースのうちの少なくとも1つを備え、
前記UE伝送TEG情報は、UE伝送TEG ID、第2のSRSリソースID、または第2のSRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備え、
前記UE受信TEG情報は、UE受信TEG ID、第2のPRSリソースID、または第2のPRSリソース組IDのうちの少なくとも1つを備えている、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記第1のネットワークノードによって、前記UE伝送TEG情報に従って前記TRP受信TEG情報を決定することをさらに含む、項目16に記載の方法。
(項目19)
ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記PRSリソースIDのうちの少なくとも1つまたは前記PRSリソース組IDのうちの少なくとも1つが、1つ以上の基準信号時間差(RSTD)基準TRPにおいて構成されたPRSまたはPRSリソース組を示す、項目17に記載の方法。
(項目20)
前記第1のネットワークノードによって、前記RSTD基準TRPにおいて構成された1つ以上のPRSリソース組を前記無線通信デバイスに送信することをさらに含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記第1のネットワークノードまたは前記第2のネットワークノードによって、前記無線通信デバイスから、基準信号時間差(RSTD)測定が基準TRPにおけるダウンリンク測定の同じ受信TEG内にあるかどうかを示すパラメータを受信することをさらに含む、項目16に記載の方法。
(項目22)
ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記第1のネットワークノードまたは前記第2のネットワークノードによって、前記無線通信デバイスから、測定報告において1つ以上の基準タイミングを受信することをさらに含み、基準タイミングは、TRP、TRPにおける周波数層、TRPにおけるPRSリソース組、TRPにおけるPRSリソースのうちの少なくとも1つから導出される、項目16に記載の方法。
(項目23)
ダウンリンク到達時間差(DL-TDOA)において、前記第1のネットワークノードまたは前記第2のネットワークノードによって、前記無線通信デバイスから、測定報告において群の数を受信することをさらに含み、各群は、同じRSTD基準TRP、RSTD基準TRPにおける同じPRSリソース、RSTD基準TRPにおける同じPRSリソース組のうちの少なくとも1つに対する基準信号時間差(RSTD)測定を含む、項目16に記載の方法。
(項目24)
前記数は、前記UE受信TEG情報の数に等しい、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記第2のネットワークノードによって、前記数を要求することをさらに含み、前記第2のネットワークノードは、場所管理機能(LMF)である、項目23に記載の方法。
(項目26)
前記SRSがSSBと準同一位置に設置される(QCLされる)ように構成された場合、前記SSBが地理座標に関連付けられることをさらに含む、項目17に記載の方法。
(項目27)
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、項目16に記載の方法を実装するように構成されている、無線通信装置。
(項目28)
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを備え、前記コードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、項目16に記載の方法を前記少なくとも1つのプロセッサに実装させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】