(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】サブスロットベースのコードブック構築技術
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20230101AFI20240312BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240312BHJP
H04L 1/1607 20230101ALI20240312BHJP
【FI】
H04W72/04
H04W28/04 110
H04L1/1607
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560035
(86)(22)【出願日】2021-04-01
(85)【翻訳文提出日】2023-11-22
(86)【国際出願番号】 CN2021084836
(87)【国際公開番号】W WO2022205272
(87)【国際公開日】2022-10-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ゴウ, ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ジュンフェン
(72)【発明者】
【氏名】ハオ, ペン
(72)【発明者】
【氏名】リャン, チュンリ
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA01
5K014FA03
5K067AA21
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
5K067HH28
(57)【要約】
サブスロットベースのコードブック構築を実行する技術が記載される。例示的な無線通信方法は、通信ノードによって、第1のタイムスロットに関するハイブリッド自動再送要求(HARQ)確認応答(ACK)コードブックを構築するために有効な複数の共有チャネルを決定することであって、複数の共有チャネルは、1つ以上の第2のタイムスロットに対する複数の共有チャネルの位置に基づいて決定される、ことと、通信ノードによって、第1のタイムスロットに関する複数の共有チャネルに関する共有チャネルの1つ以上のグループを決定することであって、共有チャネルの各グループは、複数の共有チャネルからの少なくとも1つの共有チャネルを備えている、ことと、通信ノードによって、HARQ-ACKコードブック伝送を実行することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、前記方法は、
通信ノードによって、第1のタイムスロットに関するハイブリッド自動再送要求(HARQ)確認応答(ACK)コードブックを構築するために有効な複数の共有チャネルを決定することであって、
前記複数の共有チャネルは、1つ以上の第2のタイムスロットに対する前記複数の共有チャネルの位置に基づいて決定される、ことと、
前記通信ノードによって、前記第1のタイムスロットに関する前記複数の共有チャネルに関する共有チャネルの1つ以上のグループを決定することであって、前記共有チャネルの各グループは、前記複数の共有チャネルからの少なくとも1つの共有チャネルを備えている、ことと、
前記通信ノードによって、前記HARQ-ACKコードブック伝送を実行することと
を含む、無線通信方法。
【請求項2】
前記HARQ-ACKコードブック伝送におけるHARQ-ACK情報は、前記複数の共有チャネルから前記通信ノードによって受信された1つ以上の共有チャネルが前記第1のタイムスロット内で正常に受信されたかどうかを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通信ノードは、前記1つ以上のグループに対応するHARQ-ACK情報に基づいてタイプ1HARQ-ACKコードブックを構築することによって前記HARQ-ACKコードブック伝送を実行する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記通信ノードは、
(1)前記第1のタイムスロットのスロット長が第2のタイムスロットのスロット長と同じであることと、
(2)前記第1のタイムスロットが前記第2のタイムスロットと重複していることと
を決定したことに応答して、前記第1のタイムスロットが前記タイプ1HARQ-ACKコードブックに関連付けられていることを決定する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記1つ以上の第2のタイムスロットは、
(1)前記HARQ-ACKコードブック伝送が実行されるタイムスロットと、
(2)ネットワークノードから前記通信ノードによって受信された1つ以上のフィードバックタイミング関連値の組と
に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数の共有チャネルは、1つ以上の残りの共有チャネルのみを含み、前記1つ以上の残りの共有チャネルは、前記複数の共有チャネルから、前記1つ以上の第2のタイムスロットと重複していない時間領域における最後のシンボルを有する共有チャネルを除去した後の1つ以上の共有チャネルである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の共有チャネルは、前記1つ以上の第2のタイムスロットと重複している時間領域における最後のシンボルを有する共有チャネルのみを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記共有チャネルの1つ以上のグループは、前記第1のタイムスロット関して有効な前記複数の共有チャネルに関して、
時間領域において最も早い終了シンボルを有する1つの共有チャネルを前記1つの共有チャネルと重複している別の共有チャネルと結合することによって共有チャネルのグループの決定を実行することであって、前記共有チャネルのグループは、前記1つの共有チャネルおよび前記別の共有チャネルを備えている、ことと、
前記決定を実行した後、前記複数の共有チャネルから前記1つの共有チャネルおよび前記別の共有チャネルを除去することと
を行うことによって、決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記決定を前記実行することおよび前記削除することは、前記複数の共有チャネルにおける全ての共有チャネルが処理されるまで反復される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のタイムスロットは、
【数24】
によって定義された第1のスロットから
【数25】
によって定義された第2のスロットまでのスロットであるべきと決定され、
nは、HARQ-ACKコードブック伝送が実行されるタイムスロットnであり、
k1は、ネットワークノードから前記通信ノードによって受信されたフィードバックタイミング関連値であり、
n
Dは、第2のタイムスロット内の前記第1のタイムスロットのインデックスであり、
【数26】
は、共有チャネル反復回数であり、
mは、前記第2のタイムスロットまたは前記第1のタイムスロットのいずれかにおけるシンボルの第2の総数で除算された前記第2のタイムスロットにおけるサブスロットにおけるシンボルの第1の総数に等しい比率である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
n
Dの値は、前記第2のタイムスロットが前記第1タイムスロットより長くないことに応答して初期値に等しい、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
n
Dの前記初期値は、0である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の共有チャネルは、複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を含む、請求項1から12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記共有チャネルの1つ以上のグループは、1つ以上の開始および長さインジケータ値(SLIV)グループを含む、請求項1から12のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記第2のタイムスロットにおけるシンボルの数は、前記サブスロットが前記通信ノードのために構成されていることに応答して、前記第2のタイムスロットにおけるサブスロットにおけるシンボルの数と同じである、請求項1から12のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
請求項1から15のうちの1つ以上に記載の方法を実装するように構成されたプロセッサを備えている無線通信のための装置。
【請求項17】
コードを記憶している非一時的コンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1から15のうちの1つ以上に記載の方法を前記プロセッサに実装させる、非一時的コンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、デジタル無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信技術は、ますます接続されてネットワーク化された社会に向かって世界を動かしている。既存の無線ネットワークと比較して、次世代システムおよび無線通信技術は、はるかに広い範囲のユースケース特性をサポートし、より複雑で洗練された範囲のアクセス要件および柔軟性を提供する必要がある。
【0003】
ロングタームエボリューション(LTE)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって開発されたモバイルデバイスおよびデータ端末のための無線通信に関する規格である。LTEアドバンスト(LTE-A)は、LTE規格を拡張する無線通信規格である。5Gとして知られる第5世代の無線システムは、LTEおよびLTE-A無線規格を進歩させ、より高いデータレート、多数の接続、超低待ち時間、高信頼性、および他の新興のビジネスニーズをサポートすることを委ねられている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
サブスロットベースのコードブック構築を実行するための技術が開示される。
【0005】
例示的な無線通信方法は、通信ノードによって、第1のタイムスロット(例えば、DLスロット)に関するハイブリッド自動再送要求(HARQ)確認応答(ACK)コードブックを構築するために有効な複数の共有チャネルを決定することであって、複数の共有チャネルは、1つ以上の第2のタイムスロット(例えば、ULスロットn-k1)に対する複数の共有チャネルの位置に基づいて決定される、ことと、通信ノードによって、第1のタイムスロットに関する複数の共有チャネルに関する共有チャネルの1つ以上のグループを決定することであって、共有チャネルの各グループは、複数の共有チャネルからの少なくとも1つの共有チャネルを備えている、ことと、通信ノードによって、HARQ-ACKコードブック伝送を実行することとを含む。
【0006】
いくつかの実施形態において、HARQ-ACKコードブック伝送におけるHARQ-ACK情報は、複数の共有チャネルから通信ノードによって受信された1つ以上の共有チャネルが第1のタイムスロット内で正常に受信されたかどうかを示す。いくつかの実施形態において、通信ノードは、1つ以上のグループに対応するHARQ-ACK情報に基づいてタイプ1HARQ-ACKコードブックを構築することによってHARQ-ACKコードブック伝送を実行する。いくつかの実施形態において、通信ノードは、以下の決定に応答して、第1のタイムスロットがタイプ1HARQ-ACKコードブックに関連付けられていることを決定する:(1)第1のタイムスロットのスロット長が、第2のタイムスロットのスロット長と同じであり、(2)第1のタイムスロットが、第2のタイムスロットと重複している。いくつかの実施形態において、1つ以上の第2のタイムスロットは、以下に基づく:(1)HARQ-ACKコードブック伝送が実行されるタイムスロット(例えば、スロットn)、および(2)ネットワークノードから通信ノードによって受信された1つ以上のフィードバックタイミング関連値の組。いくつかの実施形態において、複数の共有チャネルは、1つ以上の残りの共有チャネルのみを含み、1つ以上の残りの共有チャネルは、複数の共有チャネルから、1つ以上の第2のタイムスロットと重複していない時間領域における最後のシンボルを有する共有チャネルを除去した後の1つ以上の共有チャネルである。
【0007】
いくつかの実施形態において、複数の共有チャネルは、1つ以上の第2のタイムスロットと重複している時間領域における最後のシンボルを有する共有チャネルのみを含む。いくつかの実施形態において、共有チャネルの1つ以上のグループは、時間領域において最も早い終了シンボルを有する1つの共有チャネルを1つの共有チャネルと重複している別の共有チャネルと結合することによって1つの共有チャネルおよび別の共有チャネルを含む共有チャネルのグループの決定を実行し、決定を実行した後、複数の共有チャネルから1つの共有チャネルおよび別の共有チャネルを除去することによって、第1のタイムスロット関して有効な複数の共有チャネルに関して、決定される。いくつかの実施形態において、決定を実行することおよび除去することは、複数の共有チャネルにおける全ての共有チャネルが処理されるまで反復される。
【0008】
いくつかの実施形態において、第1のタイムスロットは、
【数1】
によって定義された第1のスロットから
【数2】
によって定義された第2のスロットまでのスロットであると決定され、nは、HARQ-ACKコードブック伝送が実行されるタイムスロットnであり、k1は、ネットワークノードから通信ノードによって受信されたフィードバックタイミング関連値であり、n
Dは、第2のタイムスロット内の第1のタイムスロットのインデックスであり、
【数3】
は、共有チャネル反復回数であり、mは、第2のタイムスロットまたは第1のタイムスロットのいずれかにおけるシンボルの第2の総数で除算された第2のタイムスロットにおけるサブスロットにおけるシンボルの第1の総数に等しい比率である。いくつかの実施形態において、n
Dの値は、第2のタイムスロットが第1のタイムスロットより長くないことに応答して初期値に等しい。いくつかの実施形態において、n
Dの初期値は0である。いくつかの実施形態において、複数の共有チャネルは、複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を含む。いくつかの実施形態において、共有チャネルの1つ以上のグループは、1つ以上の開始および長さインジケータ値(SLIV)グループを含む。いくつかの実施形態において、第2のタイムスロットにおけるシンボルの数は、サブスロットが通信ノードのために構成されていることに応答して、第2のタイムスロットにおけるサブスロットにおけるシンボルの数と同じである。
【0009】
さらに別の例示的な態様において、上述した方法は、プロセッサ実行可能コードの形態で具現化され、非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に含まれるコードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、この特許文書に記載されている方法を実装させる。
【0010】
さらに別の例示的な実施形態において、上述した方法を実行するように構成または動作可能なデバイスが開示される。
【0011】
上記および他の態様、およびそれらの実施態様は、図面、明細書、および特許請求の範囲においてより詳細に説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、8つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)で構成されたタイムスロットを示している。
【0013】
【
図2】
図2は、2つのサブスロットに分割されたタイムスロットの例を示している。
【0014】
【
図3】
図3は、複数のPDSCHを含む複数のサブスロットを含むタイムスロットを示している。
【0015】
【
図4】
図4は、サブスロットベースのコードブック構築を実行するための例示的なフローチャートを示している。
【0016】
【
図5】
図5は、ネットワークノードまたはユーザ機器の一部であり得るハードウェアプラットフォームの例示的なブロック図を示している。
【0017】
【
図6】
図6は、開示された技術のいくつかの実装に基づく基地局(BS)およびユーザ機器(UE)を含む無線通信の例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0018】
現在の技術において、スロットベースのタイプ1コードブック(例えば、準静的HARQ-ACKコードブック)構造がある。
図1は、#1から#8(例えば、PDSCH#1から#8)として示されている8つの物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)で構成されたタイムスロットを示している。タイプ1HARQ-ACKコードブックがスロット(またはタイムスロット)に基づいて構築される場合、既存の開始および長さインジケータ値(SLIV)グループの決定は、以下であることができる:
・スロットの中に構成された全てのPDSCHは、PDSCH組と見なされる。
・PDSCH組から最も早い終了位置を有するPDSCHを見つけ、次に、最も早い終了位置を有するPDSCHと、時間領域において最も早い終了位置を有するPDSCHと重複するPDSCHとをSLIVグループに組み合わせる。SLIVグループに割り当てられていたPDSCHは、PDSCH組から除去され、全てのPDSCHが処理されるまで、PDSCH組における残りのPDSCHに関して上記の処理が反復される。
【0019】
一般に、各SLIVグループは、1ビットのHARQ-ACKに対応し、タイプ1コードブックは、SLIVグループのシーケンスにしたがって構築される。もちろん、1つのSLIVグループは、1ビットを超えるHARQ-ACKを生成することもできる。例えば、各SLIVグループが2ビットのHARQ-ACKまたは他の値に対応することが事前に規定されることができる。
【0020】
現在、1つのULスロットにおいてHARQ-ACK PUCCHを複数回伝送するために、ULサブスロットが導入される。すなわち、ULスロットは、以下に分割されることができる:
・2つのULサブスロット、各ULサブスロットは、7つのOFDMシンボルを含む;
・または、7つのULサブスロット、各ULサブスロットは、2つのOFDMシンボルを含む。
【0021】
各ULサブスロットは、1つのHARQ-ACK PUCCHが伝送されることを可能にし、それによって、複数のHARQ-ACK PUCCHが、1つのULスロットの中で伝送されることができる。しかしながら、DLスロットは、対応するDLサブスロットを導入しない。
【0022】
解決すべき1つの技術的課題は、ULサブスロットが構成された後に、サブスロットPUCCH-configに基づいてタイプ1HARQコードブックを構築する方法である。例えば、
図2では、UEは、長さが7シンボルのULサブスロットで構成され、すなわち、1つのULスロットは、2つのULサブスロットを含み、各ULサブスロットは、7シンボルを含む。
図2において、#1から#8は、PDSCH#1からPDSCH#8を表す。
【0023】
例えば、1つの可能な方法は、スロットにおいて、各PDSCHの終了シンボルの位置にしたがってPDSCHを対応するサブスロットに関連付け、次に、以下のように、各サブスロットにおけるPDSCHに関して独立してSLIVグループの分割を実行することである:
・サブスロットに関連付けられた全てのPDSCHは、PDSCH組と見なされる。
・PDSCH組から最も早い終了位置を有するPDSCHを見つけ、次に、最も早い終了位置を有するPDSCHと、時間領域において最も早い終了位置を有するPDSCHと重複するPDSCHとをSLIVグループに組み合わせる。SLIVグループに割り当てられていたPDSCHは、PDSCH組から除去され、全てのPDSCHが処理されるまで、PDSCH組における残りのPDSCHに関して上記の処理が反復される。
【0024】
この方法によって得られたSLIVグループは、以下である:
【0025】
サブスロット1に含まれるPDSCHは、#1、#2、および#3であり、これらは、SLIVグループ:グループ{#1、#2}、グループ{#3}に分割される;サブスロット2に含まれるPDSCHは、#4、#5、#6、#7、および#8であり、それらは、SLIVグループ:グループ{#4}、グループ{#5、#8}、グループ{#6}、およびグループ{#7}に分割される。
【0026】
したがって、この方法において得られるSLIVグループは、グループ{#1、#2}、グループ{#3}、グループ{#4}、グループ{#5、#8}、グループ{#6}、グループ{#7}であり、合計6つのSLIVグループが存在する。
【0027】
図1の上記の説明は、ULサブスロットを構成せずにスロット内でタイプ1HARQ-ACKコードブックを構築する方法を示している。上記の説明では、
図2において、スロットにおいて、全てのサブスロットがタイプ1HARQ-ACKコードブック構築に関与すると決定されると仮定する。しかしながら、
図1および
図2では、タイプ1HARQ-ACKコードブックを構築するとき、スロットにおいて、サブスロットの一部がタイプ1コードブックの構築に関与すると決定され、残りのULサブスロットがこのタイプ1HARQ-ACKコードブック構築に関与しないことが可能である。したがって、この特許文書は、少なくともこのシナリオのためのタイプ1コードブックを構築するための技術を記載している。また、HARQ-ACKオーバーヘッドを減らすために、可能な限り少ないSLIVグループがある。同時に、サブスロットに基づくタイプ1コードブックの構築をサポートするために、SLIVグループを分割する方法も提供される。
【0028】
以下の様々なセクションの例示的な見出しは、開示された主題の理解を容易にするために使用され、特許請求される主題の範囲を決して限定するものではない。したがって、1つの例示的なセクションの1つ以上の特徴は、別の例示的なセクションの1つ以上の特徴と組み合わせられることができる。さらにまた、5G用語は、説明を明確にするために使用されるが、本明細書に開示された技術は、5G技術のみに限定されず、他のプロトコルを実装した無線システムにおいて使用され得る。
【0029】
(I.実施形態1)
【0030】
いくつかの実施形態において、UEは、このタイプ1HARQ-ACKコードブックに対応するDLスロットおよび/またはULサブスロット(このULサブスロットは、サブスロットのシンボル数に等しいシンボル数を含むULスロットと呼ばれることができ、以下のULサブスロットは、ULスロットに置き換えられることができる)を決定し、UEは、各PDSCHの最後にしたがって、DLスロット内のPDSCHを決定されたULサブスロットに関連付ける。決定されたDLスロットにおいて、決定されたULサブスロットに関連付けられたPDSCHが新たなPDSCH組として扱われ、次に、新たなPDSCH組に基づいてこのDLスロットごとにSLIVグループを分割する。次に、タイプ1HARQ-ACKコードブックを構築するために、SLIVグループに対してHARQ-ACKが生成される。
【0031】
図3では、UEは、例えば2シンボルの長さを有するULサブスロットで構成される。PDSCH#1からPDSCH#8の構成は、
図3では、#1から#8のみを使用して示されている。
図3に対応して、UEがタイプ1HARQ-ACKコードブックに対応するDLスロット(またはULサブスロット)を決定したと仮定し、さらに、UEがULサブスロットを
図3の第1、第2、第5、および第7のULサブスロットとして決定したと仮定する。
【0032】
この実施形態によれば、決定された各DLスロットの具体的な処理は以下の通りである:
【0033】
PDSCH終了シンボルの位置にしたがってPDSCHを決定されたULサブスロットに関連付け、すなわち、PDSCH終了シンボルが決定されたULサブスロットと重複する場合、PDSCHは、ULサブスロットに関連付けられる。次に、決定されたULサブスロットに関連付けられた全てのPDSCHは、新たなPDSCH組と見なされ、次に、新たなPDSCH組におけるPDSCHは、DLスロット内のSLIVグループに分割される。すなわち、決定されたDLスロットにおいて、SLIVグループの分割は:決定された全てのULサブスロットに関連付けられたPDSCHが、PDSCH組に形成され、次に、このPDSCH組に関して、SLIVグループの分割が、実行される。決定されたDLスロットにおいて、
図2に記載された既存の方法が使用される場合、SLIVグループが、分割され、同じ決定されたULサブスロットに関連付けられた全てのPDSCHが、PDSCH組を形成する(複数のULサブスロットが決定された場合、複数のPDSCH組が存在する)。次に、各PDSCH組に関して、SLIVグループの分割が、別々に実行される。
【0034】
例えば、
図3では、第1のULサブスロットに関連付けられたPDSCHは、PDSCH#1であり;第2のULサブスロットに関連付けられたPDSCHは、PDSCH#2およびPDSCH#3であり;第5のULサブスロットに関連付けられたPDSCHは、なく;第7のULサブスロットに関連付けられたPDSCHは、PDSCH#7およびPDSCH#8である。次に、第1、第2、第5、および第7のULサブスロットに関連付けられたPDSCHは、新たなPDSCH組を形成する。新たなPDSCH組に含まれるPDSCHは、PDSCH#1、PDSCH#2、PDSCH#3、PDSCH#7、およびPDSCH#8である。
【0035】
次に、決定された新たなPDSCH組に関して、既存のSLIV分割原理が再使用される。例えば、決定された新たなPDSCH組に関して:新たなPDSCH組から最も早い終了位置を有するPDSCHを見つけ、次に、最も早い終了位置を有するPDSCHと、時間領域において最も早い終了位置を有するPDSCHと重複するPDSCHとをSLIVグループに組み合わせる。SLIVグループに割り当てられていたPDSCHは、新たなPDSCH組から除去され、新たなPDSCH組における全てのPDSCHが処理されるまで、PDSCH組における残りのPDSCHに関して上記の処理が反復される。最後に、このDLスロット内の決定された新たなPDSCH組に対して取得されたSLIVグループは、グループ{#1、#2}、グループ{#3}およびグループ{#7、#8}の合計3つのSLIVグループである。この例では、#1と#2とが互いに重複することから一緒にグループにされ、#7と#8とが互いに重複することから一緒にグループにされる。UEは、各SLIVグループに関して1ビットまたは2ビット(または他の値の場合は複数のビット)のHARQ ACKを送信し得る。
【0036】
このようにして、決定されたDLスロットに関して、各SLIVグループは、タイプ1HARQ-ACKコードブックを構築するために、対応するHARQ-ACKを生成する。
【0037】
UEによって決定されたタイプ1コードブックに対応するDLスロットおよび/またはULスロット(またはULサブスロット)に関して、具体的なプロセスは、以下である:
【0038】
方法の説明を容易にするために、いくつかの仮定は以下の通りである。
【0039】
基地局がUEのためにk1値組を構成し、スロットn(またはスロットn+k1)においてタイプ1HARQ-ACKコードブックを伝送するように命令されると仮定すると、k1は、UEによって受信された物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の終端がスロットn-k1(またはスロットn)にあることに応答して、PDSCHに対応するHARQ-ACKがスロットn(またはスロットn+k1)において伝送されることを満たす;または、k1は、UEによって受信された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の終端がスロットn-k1(またはスロットn)にあることに応答して、PDCCHに対応するHARQ-ACKがスロットn(またはスロットn+k1)において伝送されることを満たす。ULサブスロットが構成されている場合に関して、ここでのスロットは、サブスロットに置き換えられる。ここで設定されたk1値は、k1組が3GPP(登録商標) TS38.331における上位層シグナリングdl-DataToUL-ACK、dl-DataToUL-ACK-r16、またはdl-DataToUL-ACKForDCIFormat1_2を介して構成されるようなダウンリンクからアップリンクへのタイミングインジケータに対応することができる。k1値は、3GPP(登録商標) TS38.212におけるDCIのPDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミングインジケータフィールドから取得されることができる。
【0040】
タイプ1HARQ-ACKコードブックは、ULスロットn(またはULサブスロットn)において伝送されるべきと決定され、少なくとも1つのk1値を含むk1値組が構成される。
【0041】
いくつかの実施形態において、DLとULとの間のスロット長が同じである場合、すなわち、DLとULのサブキャリア間隔が同じである場合、UEは、ULスロットn-k1(またはULサブスロットn-k1)が決定されたULスロット(ULサブスロットn-k1)であると決定する(ここでnおよびk1は、ULスロットの長さ(ULサブスロット)にしたがってカウントされる)。次に、決定されたULスロットn-k1(またはULサブスロットn-k1)と重複するDLスロットは、タイプ1HARQ-ACKコードブックに対応する決定されたDLスロットである。このようにして、タイプ1HARQ-ACKコードブックに対応するDLスロットが最終的に決定される。DLとULとの間のスロット長が同じである場合、n-k1を介して直接DLスロットを取得することも可能であり、すなわち、決定されたDLスロットは、DLスロットn-k1である。
【0042】
いくつかの実施形態において、スロット長は、DLとULとで異なり、すなわち、UEは、ULサブスロットで構成される。この場合、ULスロットに含まれるシンボルの数は、構成されたULサブスロットに含まれるシンボルの数に等しい(換言すれば、ULスロット内のシンボルの数が減少し、ULスロットは、より短くなる)。このようにして、複数のULスロット(またはULサブスロット)が1つのDLスロットと重複する。したがって、タイプ1HARQ-ACKコードブックに対応するDLスロットを決定するために、DLスロットを決定するために以下の改善がここで導入され、処理は、以下の通りである(ULスロット(またはULサブスロット)を決定する方法は改善される必要がない):
・(n-k1)は、係数mによって乗算され、切り捨てられる。すなわち、(n-k1)*mであり、ここで、mは、比率であり、UEによって構成されたサブスロット内のシンボルの総数をスロット内のシンボルの総数で割ったものに等しく(ULサブスロットが構成されていない場合、m=1)、それは、1/2または1/7または1でもあり得る。DLスロットは、スロット
【数4】
であると決定され、従って、決定されたDLスロットは、スロット
【数5】
である(ここで、nおよびk1は、ULスロットの長さ(ULサブスロット)にしたがってカウントされる)。スロットnは、タイプ1HARQ-ACKコードブックを伝送するためのスロットである)。上記の式の本質は、決定されたULスロット(またはULサブスロット)がULスロットn-k1(またはULサブスロットn-k1)であり、次に、時間領域において決定されたULスロットn-k1(またはULサブスロットn-k1)と重複するDLスロットが決定されたDLスロットであることである。このようにして、DLスロットを決定する非改善の方法と本質的に同じである。
・複数のDLスロットにおいてPDSCHが反復的に伝送されることを考えると、以下の改善が、DLスロットを決定するために必要とされる。DLスロットは、スロット
【数6】
からスロット
【数7】
までのスロットであると決定される(ここでは、nおよびk1は、ULスロットの長さ(ULサブスロット)にしたがってカウントされる)。スロットnは、タイプ1HARQ-ACKコードブックを伝送するためのスロットであり)、nは、タイプ1HARQ-ACKコードブックが伝送されるスロットnである。N
Dは、ULスロット内のDLスロットのインデックスであり(その初期値は0である)、ULスロットが複数のDLスロットを含まない(すなわち、ULスロットはDLスロットより長くない)場合、n
Dの値は初期値に等しい。
【数8】
は、PDSCH反復回数であり、PDSCHが反復するように構成されていない場合、
【数9】
は0である。明らかに、この方法は、PDSCHが非反復である場合もサポートすることができる。それは、上述した様々な状況(DLスロットおよびULスロットの長さが同じであるかどうか、およびPDSCHが反復されるかどうか)においてDLスロットを決定するために適している。
【0043】
ここでのULスロットn-k1は、ULサブスロットがUEに対して構成されている場合、構成されたULサブスロットのシンボル数に等しいシンボル数を含むULスロットであり得る。
【0044】
現在の技術と比較して、実施形態1の方法は、サブスロットベースのタイプ1HARQ-ACKコードブック構築を完了することができ、より小さいHARQ-ACKオーバーヘッドを有する。
【0045】
(II.実施形態2)
【0046】
実施形態2に記載の方法は、実施形態1と同様の技術的効果を有するが、動作にいくつかの違いがある。場合によっては、実施形態2において説明した技術は、実施形態1と同様であり得る。実施形態2は、実施形態1において説明したのと同様の動作および/または説明を記載する。実施形態2における関連する記載や説明が指摘されない限り、実施形態1と同様である。
【0047】
UEは、このタイプ1HARQ-ACKコードブックに対応するDLスロットおよび/またはULスロットを決定する(またはULサブスロットである場合、このULサブスロットは、サブスロットのシンボル数に等しいシンボル数を含むULスロットと呼ばれることができ、以下のULサブスロットは、ULスロットに置き換えられることができる)。決定されたDLスロットにおいて、PDSCHの終了シンボルが決定されたULスロット(またはULサブスロットまたはDLスロット)と重複しない場合、PDSCHは、決定されたDLスロットに対応するPDSCHから削除される。決定されたDLスロット内の残りのPDSCHは、DLスロット内でSLIVグループに分割される。次に、対応するHARQ-ACK情報が、各SLIVグループに関して生成される。
【0048】
図3では、UEは、2シンボルの長さを有するULサブスロット(または、ULサブスロットにおけるシンボルの数に等しいシンボルの数を含むULスロットであり、以下のULサブスロットは、ULスロットによって置き換えられることができる)で構成されている。PDSCH#1からPDSCH#8の構成が、
図3に示されている。
図3に対応して、UEがタイプ1コードブックに対応するDLスロット(またはULサブスロット)を決定したと仮定し、UEがULサブスロットを
図3の第1、第2、第5、および第7のULサブスロットとして決定したとさらに仮定する。
【0049】
実施形態2によれば、決定された各DLスロットの具体的な処理は以下の通りである:
【0050】
決定されたDLスロットにおいて、PDSCHの終了シンボルが、決定されたULスロット(またはULサブスロットまたはDLスロット)のPDSCHと重複しない場合、DLスロットに対応するPDSCHからこのPDSCHを除去する。DLスロット内の残りのPDSCHは、DLスロット内でSLIVグループに分割される。
【0051】
例えば、
図3において、PDSCH#1からPDSCH#8は、決定されたDLスロットに対応する。識別されたULサブスロット(またはULスロット)は、第1、第2、第5、および第7のULサブスロットである。このようにして、PDSCH#4の終了シンボルは、決定されたULサブスロット(またはULスロット)と重複せず、従って、PDSCH#4は、DLスロットに対応するPDSCHから除去される。同様に、PDSCH#5およびPDSCH#6の終了シンボルは、決定されたULサブスロット(またはULスロット)と重複しない。したがって、DLスロットに対応するPDSCHからPDSCH#4、PDSCH#5およびPDSCH#6を削除し、残りのPDSCHは、PDSCH#1、PDSCH#2、PDSCH#3、PDSCH#7およびPDSCH#8である。
【0052】
そして、PDSCH#1、PDSCH#2、PDSCH#3、PDSCH#7、およびPDSCH#8に関して、既存のSLIV分割原理が再使用される。例えば、PDSCH#1、PDSCH#2、PDSCH#3、PDSCH#7、およびPDSCH#8は、新たなPDSCH組と見なされる。決定された新たなPDSCH組に関して:新たなPDSCH組から最も早い終了位置を有するPDSCHを見つけ、次に、最も早い終了位置を有するPDSCHと、時間領域において最も早い終了位置を有するPDSCHと重複するPDSCHとをSLIVグループに組み合わせる。SLIVグループに割り当てられていたPDSCHは、新たなPDSCH組から除去され、新たなPDSCH組における全てのPDSCHが処理されるまで、PDSCH組における残りのPDSCHに関して上記の処理が反復される。最終的に得られるSLIVグループは、グループ{#1、#2}、グループ{#3}およびグループ{#7、#8}の合計3つのSLIVグループである。
【0053】
このようにして、決定されたDLスロットに関して、各SLIVグループは、タイプ1HARQ-ACKコードブックを構築するために、対応するHARQ-ACKを生成する。
【0054】
UEによって決定されたタイプ1コードブックに対応するDLスロットおよび/またはULスロット(またはULサブスロット)に関して、具体的なプロセスは、以下である:
【0055】
方法の説明を容易にするために、いくつかの仮定は以下の通りである。
【0056】
基地局がUEのためにk1値組を構成し、スロットn(またはスロットn+k1)においてタイプ1HARQ-ACKコードブックを伝送するように命令されると仮定すると、k1は、UEによって受信された物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の終端がスロットn-k1(またはスロットn)にあることに応答して、PDSCHに対応するHARQ-ACKがスロットn(またはスロットn+k1)において伝送されることを満たす。または、k1は、UEによって受信された物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の終端がスロットn-k1(またはスロットn)にあることに応答して、PDCCHに対応するHARQ-ACKがスロットn(またはスロットn+k1)において伝送されることを満たす。ULサブスロットが構成されている場合、ここでのスロットは、サブスロットに置き換えられる。ここで設定されるk1値は、3GPP(登録商標) TS38.331におけるdl-DataToUL-ACK、dl-DataToUL-ACK-r16、またはdl-DataToUL-ACKForDCIFormat1_2に対応することができる。k1値は、3GPP(登録商標) TS38.212におけるDCIのPDSCH-to-HARQ_フィードバックタイミングインジケータフィールドから取得されることができる。
【0057】
タイプ1HARQ-ACKコードブックは、ULスロットn(またはULサブスロットn)において伝送されるべきと決定され、少なくとも1つのk1値を含むk1組が構成される。
【0058】
いくつかの実施形態において、DLとULとの間のスロット長は同じであり、すなわち、DLとULのサブキャリア間隔は同じであり、UEは、ULスロットn-k1(またはULサブスロットn-k1)が決定されたULスロット(ULサブスロットn-k1)であると決定する(ここでnおよびk1は、ULスロットの長さ(ULサブスロット)にしたがってカウントされる)。次に、決定されたULスロットn-k1(またはULサブスロットn-k1)と重複するDLスロットは、タイプ1HARQ-ACKコードブックに対応する決定されたDLスロットである。このようにして、タイプ1HARQ-ACKコードブックに対応するDLスロットが最終的に決定される。DLとULとの間のスロット長が同じである場合、n-k1を介して直接DLスロットを取得することも可能であり、すなわち、決定されたDLスロットは、DLスロットn-k1である。
【0059】
いくつかの実施形態において、スロット長は、DLとULとで異なり、すなわち、UEは、ULサブスロットで構成される。この場合、ULスロットに含まれるシンボルの数は、構成されたULサブスロットに含まれるシンボルの数に等しい(換言すれば、ULスロット内のシンボルの数が減少し、ULスロットは、より短くなる)。このようにして、複数のULスロット(またはULサブスロット)が1つのDLスロットと重複する。したがって、タイプ1HARQ-ACKコードブックに対応するDLスロットを決定するために、DLスロットを決定するために以下の改善がここで導入され、処理は以下の通りである(ULスロット(またはULサブスロット)を決定する方法は改善される必要がない):
【0060】
(n-k1)は、係数mによって乗算され、切り捨てられる。すなわち、(n-k1)*mであり、ここで、mは、UEによって構成されたサブスロットにおけるシンボルの総数をスロット内のシンボルの総数で割ったものに等しい比率であり(ULサブスロットが構成されていない場合、m=1)、比率は、1/2または1/7または1でもあり得る。DLスロットは、スロット
【数10】
であると決定され、従って、決定されたDLスロットは、スロット
【数11】
である(nおよびk1は、ULスロットの長さ(ULサブスロット)にしたがってカウントされる)。スロットnは、タイプ1HARQ-ACKコードブックを伝送するためのスロットである)。上記の式の本質は、決定されたULスロット(またはULサブスロット)がULスロットn-k1(またはULサブスロットn-k1)であり、次に、時間領域において決定されたULスロットn-k1(またはULサブスロットn-k1)と重複するDLスロットが決定されたDLスロットであることである。このようにして、それは、DLスロットを決定する非改善の方法と本質的に同じである。
【0061】
複数のDLスロットにおいてPDSCHが反復的に伝送されることを考えると、以下の改善が、DLスロットを決定するために必要とされる。DLスロットは、スロット
【数12】
からスロット
【数13】
までのスロットであると決定される(ここでは、nおよびk1は、ULスロットの長さ(ULサブスロット)にしたがってカウントされる)。スロットnは、タイプ1HARQ-ACKコードブックを伝送するためのスロットであり)、nは、タイプ1HARQ-ACKコードブックが伝送されるスロットnである。n
Dは、ULスロット内のDLスロットのインデックスであり、ULスロットが複数のDLスロットを含まない(すなわち、ULスロットはDLスロットより短い)場合、n
Dは0である。
【数14】
は、PDSCH反復回数であり、PDSCHが反復するように構成されていない場合、
【数15】
は0である。明らかに、この方法は、PDSCHが非反復である場合もサポートすることができる。上述した様々な状況(DLスロットおよびULスロットの長さが同じであるかどうか、およびPDSCHが反復されるかどうか)においてDLスロットを決定するために適している。
【0062】
ここでのULスロットn-k1は、ULサブスロットがUEに対して構成されている場合、構成されたULサブスロットのシンボル数に等しいシンボル数を含むULスロットとすることができる。
【0063】
実施形態2は、実施形態1と比較して、処理プロセスを単純化し、実施形態2は、より単純で実装がより容易である。
【0064】
既存の仕様プロトコル(TS38.213のセクション9)の修正に関して、以下のように具体例が提供されることができる:
【0065】
ここでは、UEがPUCCHのためのULサブスロットで構成され、ULサブスロットの長さがsubslotLengthForPUCCHであると仮定する。
【0066】
UEにtdd-UL-DL-ConfigurationCommonまたはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedが提供された場合、スロット
【数16】
からスロット
【数17】
までの各スロットに関し、行rによって導出されるPDSCH時間リソースの終了シンボルは、関連付けられたPUCCH伝送に関して、スロットn
U-K
l,kと重複せず、ここで、K
l,kは、セットK
l内のk番目のスロットタイミング値であり、
【0067】
【数18】
は、DLスロットに含まれるシンボルの数である。n
Uは、タイプ1HARQ-ACKコードブックが伝送されるスロットnである。n
Dは、ULスロット内のDLスロットのインデックスであり、ULスロットが複数のDLスロットを含まない(すなわち、ULスロットはDLスロットより短い)場合、n
Dは0である。
【数19】
は、PDSCH反復回数であり、PDSCHが反復するように構成されていない場合、
【数20】
は0である。
【0068】
(III.実施形態3)
【0069】
例えば、いくつかのPDSCH伝送に関して、いくつかの不要なHARQ-ACKフィードバックを減らすために、そのHARQ-ACKフィードバックは、サービス遅延要件を超える。フレーム構造に起因して、例えばTDDの下で、ULスロットは、少なく、HARQ-ACKフィードバックは、より長い時間待たされる。他の理由もある。例えば、いくつかのサービスは、信頼性を考慮する必要がなく、それによって、再伝送のためにHARQ-ACKフィードバックを考慮する必要はない。
【0070】
DCIがHARQ-ACKフィードバックを無効化または有効化するようにUEに命令するために使用され、それがPDSCHごとである場合、UEがタイプ1HARQ-ACKコードブックで構成されているとき、UEはタイプ1HARQ-ACKコードブックをどのように構成すべきか?以下の例示的な方法が考慮されることができる。
【0071】
(A.例示的方法1)
【0072】
UEは、タイプ1HARQ-ACKコードブックで構成されている。DCIによってスケジュールされたPDSCHに関して、UEがDCIを介してPDSCHにHARQ-ACKフィードバックを提供するように命令された場合、DCIは、有効DCIと呼ばれ、UEがDCIを介してPDSCHにHARQ-ACKフィードバックを提供しないように命令された場合、DCIは、無効DCIと呼ばれる。タイプ1コードブックのサイズの信頼性を保証するために、UEおよび基地局は、タイプ1コードブックを生成するために、以下の方法においてHARQ-ACKを生成することに合意する:
【0073】
UEが複数のDCIを受信し、これらのDCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACKが同じタイプ1HARQ-ACKコードブック内にあると決定され、これらのDCIが無効DCIを含む場合、UEは、タイプ1HARQ-ACKコードブック内の無効DCIによってスケジュールされたPDSCHに関する実際のHARQ-ACKを生成する。例えば、無効DCIにおけるPUCCHリソースを決定するためのパラメータ(ULスロットおよびPUCCHリソースの位置を示すパラメータ)は、依然として存在する。無効DCIにおいて、HARQ-ACKを伝送するためのULスロットおよびPUCCHリソースが決定されることができる。
【0074】
上記の方法が採用された後、タイプ1HARQ-ACKコードブックのサイズは、基地局とUEとの間の理解において一貫性があることができる(例えば、基地局およびUEは、タイプ1HARQ-ACKコードブックの同じサイズを有する)。例えば、UEが無効DCIの検出を逃すと、UEは、タイプ1コードブック内のタイプ1コードブックメカニズムにしたがって、この無効DCI関するスケジュールされたPDSCHに関してNACKを満たすが、タイプ1コードブックのサイズの理解は、基地局とUEとの間で一貫していない。上記の方法が使用されない場合、UEは、タイプ1コードブック内の無効DCIによってスケジュールされたPDSCHに関するHARQ-ACKを(いかなるフィードバックビット情報もなしで)生成せず、UEが無効DCIの検出を逃した後、UEは、タイプ1コードブック内のタイプ1コードブックメカニズムにしたがって、この無効DCIに対してスケジュールされたPDSCHに関するNACKを満たすが、基地局は、UEがHARQ-ACK情報を生成すべきではないと考える。このように、上記の方法が使用されない場合、タイプ1コードブックのサイズの理解は、基地局とUEとの間で一貫していない。
【0075】
(B.例示的方法2)
【0076】
UEは、タイプ1HARQ-ACKコードブックで構成されている。DCIによってスケジュールされたPDSCHに関して、DCIを介してPDSCHにHARQ-ACKフィードバックを提供するようにUEが命令された場合、DCIは、有効DCIと呼ばれ、DCIを介してPDSCHにHARQ-ACKフィードバックを提供しないようにUEが命令された場合、DCIは、無効DCIと呼ばれる。タイプ1コードブックのサイズの信頼性を保証するために、UEおよび基地局は、タイプ1コードブックを生成するために、以下の方法においてHARQ-ACKを生成することに合意する:
【0077】
UEが複数のDCIを受信し、これらのDCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACKが同じタイプ1HARQ-ACKコードブック内にあると決定され、これらのDCIが無効化DCIを含む場合、UEは、常に、タイプ1HARQ-ACKコードブック内の無効DCIによってスケジュールされたPDSCHに関するNACKを生成する。例えば、無効DCIにおけるPUCCHリソースを決定するためのパラメータ(ULスロットおよびPUCCHリソースの位置を示すパラメータ)は、依然として存在する。無効DCIにおいて、HARQ-ACKを伝送するためのULスロットおよびPUCCHリソースが、決定されることができる。
【0078】
上記の方法が採用された後、タイプ1HARQ-ACKコードブックのサイズは、基地局とUEとの間の理解において一貫性があることができる。例えば、UEが無効DCIの検出を逃すと、UEは、タイプ1コードブック内のタイプ1コードブックメカニズムにしたがって、この無効DCIに関するスケジュールされたPDSCHに関してNACKを満たすが、タイプ1コードブックのサイズの理解は、基地局とUEとの間で一貫していない。上記の方法が使用されない場合、UEは、タイプ1コードブック内の無効DCIによってスケジュールされたPDSCHに関するHARQ-ACKを(いかなるフィードバックビット情報もなしで)生成せず、UEが無効DCIの検出を逃すと、UEは、タイプ1コードブック内のタイプ1コードブックメカニズムにしたがって、この無効DCIに対してスケジュールされたPDSCHに関するNACKを満たすが、基地局は、UEがHARQ-ACK情報を生成すべきではないと考える。このように、上記の方法が使用されない場合、タイプ1コードブックのサイズの理解は、基地局とUEとの間で一貫していない。
【0079】
(C.例示的方法3)
【0080】
UEは、タイプ1HARQ-ACKコードブックで構成されている。DCIによってスケジュールされたPDSCHに関して、DCIを介してPDSCHにHARQ-ACKフィードバックを提供するようにUEが命令された場合、DCIは、有効DCIと呼ばれ、DCIを介してPDSCHにHARQ-ACKフィードバックを提供しないようにUEが命令された場合、DCIは、無効DCIと呼ばれる。タイプ1コードブックのサイズの信頼性を保証するために、UEおよび基地局は、タイプ1コードブックを生成するために、以下の方法においてHARQ-ACKを生成することに合意する:
【0081】
UEが複数のDCIを受信し、これらのDCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACKが同じタイプ1HARQ-ACKコードブック内にあると決定され、これらのDCIが無効化DCIを含む場合、UEは、無効DCIにおけるk1値が無効であると見なす(k1フィールドが数値であるか非数値であるかにかかわらず)。UEによって受信された複数のDCIが、全て、無効化DCIである場合、UEは、スケジュールされたPDSCHに関するHARQ-ACKを生成せず、タイプ1HARQ-ACKコードブックを生成しない。k1は、実施形態1において説明される。
【0082】
例えば、無効DCIにおけるPUCCHリソースを決定するためのパラメータ(ULスロットおよびPUCCHリソースの位置を示すパラメータ)は、依然として存在する。無効DCIにおいて、HARQ-ACKを伝送するためのULスロットおよびPUCCHリソースが、決定されることができる。
【0083】
この方法では、タイプ1コードブックに対応するDCIが全て無効DCIである場合、タイプ1コードブックは、生成されないこともあり、それによって、オーバーヘッドを減らす。
【0084】
(D.例示的方法4)
【0085】
UEは、タイプ1HARQ-ACKコードブックで構成されている。DCIによってスケジュールされたPDSCHに関して、DCIを介してPDSCHにHARQ-ACKフィードバックを提供するようにUEが命令された場合、DCIは、有効DCIと呼ばれ、DCIを介してPDSCHにHARQ-ACKフィードバックを提供しないようにUEが命令された場合、DCIは、無効DCIと呼ばれる。タイプ1コードブックのサイズの信頼性を保証するために、UEおよび基地局は、タイプ1コードブックを生成するために、以下の方法においてHARQ-ACKを生成することに合意する:
【0086】
UEが1つまたは複数のDCIを受信し、これらのDCIによってスケジューリングされたPDSCHに対応するHARQ-ACKが同じタイプ1HARQ-ACKコードブック内にあると決定され、1つのみの有効DCIがある場合(例えば、残りのDCIが無効DCI(もしあれば)であり、有効DCIにおけるDL DAIが1の値を有し、有効DCIによってスケジューリングされたPDSCHがPcell内で伝送される場合、UEは、有効DCIによってスケジューリングされたPDSCHに関して1つのHARQ-ACKのみを生成し、それをPUCCHにおいて伝送する。UEは、タイプ1HARQ-ACKコードブックを生成しない。
【0087】
例えば、無効DCIにおけるPUCCHリソースを決定するためのパラメータ(ULスロットおよびPUCCHリソースの位置を示すパラメータ)は依然として存在する。無効DCIにおいて、HARQ-ACKを伝送するためのULスロットおよびPUCCHリソースが決定されることができる。
【0088】
このようにして、タイプ1コードブックのオーバーヘッドが減らされることができる。
【0089】
(E.例示的方法5)
【0090】
UEは、タイプ1HARQ-ACKコードブックで構成されている。DCIによってスケジュールされたPDSCHに関して、DCIを介してPDSCHにHARQ-ACKフィードバックを提供するようにUEが命令された場合、DCIは、有効DCIと呼ばれ、DCIを介してPDSCHにHARQ-ACKフィードバックを提供しないようにUEが命令された場合、DCIは、無効DCIと呼ばれる。タイプ1コードブックのサイズの信頼性を保証するために、UEおよび基地局は、タイプ1コードブックを生成するために、以下の方法においてHARQ-ACKを生成することに合意する:
【0091】
UEが1つまたは複数のDCIを受信し、これらのDCIによってスケジュールされたPDSCHに対応するHARQ-ACKが、ULグラントによってスケジュールされたPUSCHにおいて伝送された同じタイプ1HARQ-ACKコードブック内にあると決定された場合、複数のDCI(例えば、残りのDCIは、もしあれば無効DCIである)の中に1つの有効DCIのみがあり、有効DCIにおけるDL DAIが値1をとり、有効DCIによってスケジュールされたPDSCHがPcellで伝送され、ULグラント内のUL DAI値が0である場合、UEは、有効DCIによってPDSCHに関して1つのHARQ-ACKのみを生成し、それをPUSCHにおいて伝送する。UEは、タイプ1HARQ-ACKコードブックを生成しない。
【0092】
このようにして、タイプ1コードブックのオーバーヘッドが減らされることができる。
【0093】
(F.例示的方法6)
【0094】
UEは、タイプ2のHARQ-ACKコードブックで構成されている。DCIによってスケジュールされたPDSCHに関して、DCIを介してPDSCHにHARQ-ACKフィードバックを提供するようにUEが命令された場合、DCIは、有効DCIと呼ばれ、DCIを介してPDSCHにHARQ-ACKフィードバックを提供しないようにUEが命令された場合、DCIは、無効DCIと呼ばれる。タイプ2コードブックのサイズの信頼性を保証するために、UEおよび基地局は、タイプ2コードブックを生成するために、以下の方法においてHARQ-ACKを生成することに合意する:
【0095】
UEによって受信された1つ以上のDCIに関して、これらのDCIがPDSCHをスケジュールする場合、基地局およびUEは、1つ以上のDCIにおける無効DCIにおけるDL DAIを無視することに合意する(すなわち、UEは、DL DAIを無効であると見なす)。UEは、1つ以上のDCIにおける有効DCIにおけるDL DAIを使用してタイプ2コードブックを構築する。すなわち、無効DCIにおけるDL DAIは、有効DCIにおけるDL DAIと連続してカウントされない。
【0096】
あるいは、無効DCIにおけるDL DAIが、タイプ2サブコードブックを構築するために連続的にカウントされることができる。有効DCIにおけるDA DAIは、タイプ2コードブックを構築するために連続的にカウントされる。
【0097】
上記の方法1から6では、タイプ1またはタイプ2コードブックに関して、タイプ1コードブックを生成するかタイプ2コードブックを生成するかを決定するために、このタイプ1またはタイプ2コードブックに対応する最後のDCIが常に使用されることも考慮されることができる。例えば、最後のDCIが無効DCIである場合、UEは、タイプ1もタイプ2コードブックも構築せず、最後のDCIが有効DCIである場合、UEは、タイプ1またはタイプ2コードブックを構築する。
【0098】
(IV.実施形態4)
【0099】
時間領域において重複する高優先度PUCCH(HPとして示される)および低優先度PUCCH(LPとして示される)に関して、それらの間の多重化メカニズムがサポートされるべきである。多重化されたPUCCHリソースをどのように決定するか?多重化されたPUCCHリソースを決定する以下の例示的な方法が考慮されることができる。
【0100】
UEに関して、HPとLPとが時間領域において重複し、HPとLPとが多重化されている場合、多重化されたPUCCHリソースは、HPに対応するPUCCH組から、HPに対応するDCIにおけるPRIの値プラスnに基づいて決定される。基地局は、上記の方法にしたがってそれを受信するために多重化PUCCHリソースを決定する。
【0101】
例えば、基地局は、DCIを介してPDSCHをスケジューリングし、PDSCHに対応するHARQ-ACK PUCCHがDCIにおける優先度フィールドを渡すべき高い優先度を有することを示し、HARQ-ACK PUCCHリソースは、DCIにおけるPRIを介して示される。また、時間領域において重複する低優先度PUCCH(例えば、HARQ-ACK PUCCHまたはSR PUCCHまたはCSI PUCCH)と高優先度PUCCHともあり、高優先度PUCCHと低優先度PUCCHとが多重化される。次に、基地局およびUEは、PRI+nを通じて多重化PUCCHリソースを決定する。nは、合意または構成されることができる。PRIは、高優先度PUCCHに対応するDCIにおけるものであることができる。
【0102】
PRI+nは、(高優先度PUCCHに対応する)PUCCH組におけるPUCCHリソースを周期的に決定することができる。例えば、PUCCH組は、8個のリソースを有し、インデックスは、0~7である。PRI=7であり、n=1である場合、PRI+n=8であり、8mod8(PUCCH組内のPUCCHの数)が0になり、すなわち、インデックス0を有するPUCCHリソースが決定される。
【0103】
このようにして、多重化されたPUCCHは、HP多重化およびLP多重化のために動的に示されることができる。
【0104】
図4は、サブスロットベースのコードブック構築を実行するための例示的なフローチャートを示している。動作402は、通信ノードによって、第1のタイムスロット(例えば、DLスロット)に関するハイブリッド自動再送要求(HARQ)確認応答(ACK)コードブックを構築するため有効な複数の共有チャネル(例えば、共有チャネルの組)を決定することを含み、複数の共有チャネルは、1つ以上の第2のタイムスロット(例えば、ULスロットn-k1)に対する複数の共有チャネルの位置に基づいて決定される。動作404は、通信ノードによって、第1のタイムスロットに関する複数の共有チャネルに関する共有チャネルの1つ以上のグループを決定することを含み、共有チャネルの各グループは、複数の共有チャネルからの少なくとも1つの共有チャネルを備えている。動作406は、通信ノードによって、HARQ-ACKコードブック伝送を実行することを含む。
【0105】
いくつかの実施形態において、HARQ-ACKコードブック伝送におけるHARQ-ACK情報は、複数の共有チャネルから通信ノードによって受信された1つ以上の共有チャネルが第1のタイムスロット内で正常に受信されたかどうかを示す。いくつかの実施形態において、通信ノードは、1つ以上のグループに対応するHARQ-ACK情報に基づいてタイプ1HARQ-ACKコードブックを構築することによってHARQ-ACKコードブック伝送を実行する。いくつかの実施形態において、通信ノードは、以下の決定に応答して、第1のタイムスロットがタイプ1HARQ-ACKコードブックに関連付けられていることを決定する:(1)第1のタイムスロットのスロット長が、第2のタイムスロットのスロット長と同じであり、(2)第1のタイムスロットが、第2のタイムスロットと重複している。いくつかの実施形態において、1つ以上の第2のタイムスロットは、以下に基づく:(1)HARQ-ACKコードブック伝送が実行されるタイムスロット(例えば、スロットn)、および(2)ネットワークノードから通信ノードによって受信された1つ以上のフィードバックタイミング関連値の組。いくつかの実施形態において、複数の共有チャネルは、1つ以上の残りの共有チャネルのみを含み、1つ以上の残りの共有チャネルは、複数の共有チャネルから、1つ以上の第2のタイムスロットと重複していない時間領域における最後のシンボルを有する共有チャネルを除去した後の1つ以上の共有チャネルである。
【0106】
いくつかの実施形態において、複数の共有チャネルは、1つ以上の第2のタイムスロットと重複している時間領域における最後のシンボルを有する共有チャネルのみを含む。いくつかの実施形態において、共有チャネルの1つ以上のグループは、以下によって、第1のタイムスロット関して有効な複数の共有チャネルに関し決定される:時間領域において最も早い終了シンボルを有する1つの共有チャネルを1つの共有チャネルと重複している別の共有チャネルと結合することによって共有チャネルのグループの決定を実行することであって、共有チャネルのグループは、1つの共有チャネルおよび別の共有チャネルを備えている、こと;決定を実行した後、複数の共有チャネルから1つの共有チャネルおよび別の共有チャネルを除去すること。いくつかの実施形態において、決定を実行することおよび除去することは、複数の共有チャネルにおける全ての共有チャネルが処理されるまで反復される。
【0107】
いくつかの実施形態において、第1のタイムスロットは、
【数21】
によって定義された第1のスロットから
【数22】
によって定義された第2のスロットまでのスロットであると決定され、nは、HARQ-ACKコードブック伝送が実行されるタイムスロットnであり、k1は、ネットワークノードから通信ノードによって受信されたフィードバックタイミング関連値であり、n
Dは、第2のタイムスロット内の第1のタイムスロットのインデックスであり、ここで、
【数23】
は、共有チャネル反復回数であり、mは、第2のタイムスロットまたは第1のタイムスロットのいずれかにおけるシンボルの第2の総数で除算された第2のタイムスロットにおけるサブスロットにおけるシンボルの第1の総数に等しい比率である。いくつかの実施形態において、n
Dの値は、第2のタイムスロットが第1のタイムスロットより長くないことに応答して初期値に等しい。いくつかの実施形態において、n
Dの初期値は0である。いくつかの実施形態において、複数の共有チャネルは、複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を含む。いくつかの実施形態において、共有チャネルの1つ以上のグループは、1つ以上の開始および長さインジケータ値(SLIV)グループを含む。いくつかの実施形態において、第2のタイムスロット内のシンボルの数は、サブスロットが通信ノードのために構成されていることに応答して、第2のタイムスロットにおけるサブスロットにおけるシンボルの数と同じである。
【0108】
いくつかの実施形態において、無線通信のための装置は、
図1~
図4に記載された動作およびこの特許文書に記載された様々な実施形態を実装するように構成されたプロセッサを備えている。いくつかの実施形態において、コードを記憶している非一時的コンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体は、コードがプロセッサによって実行されると、
図1~
図4に記載された動作およびこの特許文書に記載された様々な実施形態をプロセッサに実装させる。
【0109】
図5は、ネットワークノードまたはユーザ機器(通信ノードとしても知られる)の一部であり得るハードウェアプラットフォーム500の例示的なブロック図を示している。ハードウェアプラットフォーム500は、少なくとも1つのプロセッサ510と、命令を記憶しているメモリ505とを含む。プロセッサ510によって実行された命令は、
図1から
図4およびこの特許文書に記載された様々な実施形態に記載された動作を実行するようにハードウェアプラットフォーム500を構成する。伝送機515は、情報またはデータを別のノードに伝送または送信する。例えば、ネットワークノード伝送機は、ユーザ機器にメッセージを伝送することができる。受信機520は、別のノードによって伝送または送信された情報またはデータを受信する。例えば、ユーザ機器は、ネットワークノードからメッセージを受信することができる。
【0110】
上述した実施態様は、無線通信に適用される。
図6は、基地局620と、1つ以上のユーザ機器(UE)611、612および613とを含む無線通信システム(例えば、5GまたはNRセルラネットワーク)の例を示している。いくつかの実施形態において、UEは、ネットワークへの通信リンク(破線矢印631、632、633によって示されるように、アップリンク方向と呼ばれる)を使用してBS(例えば、ネットワーク)にアクセスし、その後、BSからUEへの後続の通信(例えば、矢印641、642、643によって示されるダウンリンク方向と呼ばれるネットワークからUEへの方向で示される)を可能にする。いくつかの実施形態において、BSは、UEに情報を伝送し(矢印641、642、643によって示されるように、ダウンリンク方向と呼ばれる)、その後、UEからBSへの後続の通信(例えば、破線矢印631、632、633によって示される、アップリンク方向と呼ばれるUEからBSへの方向で示される)を可能にする。UEは、例えば、スマートフォン、タブレット、モバイルコンピュータ、マシンツーマシン(M2M)デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなどであり得る。
【0111】
UEは、例えば、スマートフォン、タブレット、モバイルコンピュータ、マシンツーマシン(M2M)デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなどであり得る。
【0112】
本明細書では、「例示的」という用語は、「の例」を意味するために使用され、特に明記しない限り、理想的なまたは好ましい実施形態を意味しない。
【0113】
本明細書で説明される実施形態のいくつかは、ネットワーク環境のコンピュータによって実行されるプログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ読み取り可能な媒体において具現化されるコンピュータプログラム製品によって一実施形態において実装され得る方法またはプロセスの一般的な文脈において記載される。コンピュータ読み取り可能な媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含むがこれらに限定されないリムーバブルおよび非リムーバブル記憶デバイスを含み得る。したがって、コンピュータ読み取り可能な媒体は、非一時的記憶媒体を含むことができる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み得る。コンピュータまたはプロセッサ実行可能命令、関連するデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書において開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスに記載された機能を実装するための対応する動作の例を表す。
【0114】
開示された実施形態のいくつかは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを使用するデバイスまたはモジュールとして実装されることができる。例えば、ハードウェア回路実装は、例えばプリント回路基板の一部として統合された別々のアナログおよび/またはデジタル構成要素を含むことができる。代替的または追加的に、開示された構成要素またはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイスとして実装されることができる。いくつかの実施態様は、追加的または代替的に、本出願の開示された機能性に関連するデジタル信号処理の動作上の必要性のために最適化されたアーキテクチャを有する専用マイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(DSP)を含み得る。同様に、各モジュール内の様々な構成要素またはサブ構成要素は、ソフトウェア、ハードウェアまたはファームウェアにおいて実装され得る。モジュールおよび/またはモジュール内の構成要素間の接続は、これらに限定されるものではないが、適切なプロトコルを使用するインターネット、有線、または無線ネットワークを介した通信を含む、当該技術分野において知られている接続方法および媒体のいずれか1つを使用して提供され得る。
【0115】
この文書は多くの詳細を含むが、これらは特許請求される発明または特許請求され得る発明の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本明細書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実装されることもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において、別々に、または任意の適切な部分的組み合わせで実装されることもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで動作するとして上記で説明され、最初にそのように特許請求され得るが、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては、組み合わせから切り取られ得、特許請求される組み合わせは、部分的な組み合わせまたは部分的な組み合わせの変形に関し得る。同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序で、または連続した順序で実行されること、または示された全ての動作が実行されることを必要とすると理解されるべきではない。
【0116】
本開示に記載および例示されているものに基づいて、いくつかの実装および例のみが記載されており、他の実装、拡張および変形を行うことができる。
【国際調査報告】