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特表2024-512656デュアルコネクティビティにおけるプライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのハンドオーバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】デュアルコネクティビティにおけるプライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのハンドオーバ
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/15 20180101AFI20240312BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20240312BHJP
   H04W 36/08 20090101ALI20240312BHJP
   H04W 74/0833 20240101ALI20240312BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W72/0457 110
H04W36/08
H04W74/0833
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560224
(86)(22)【出願日】2021-04-01
(85)【翻訳文提出日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 CN2021084971
(87)【国際公開番号】W WO2022205321
(87)【国際公開日】2022-10-06
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キュイ, ジエ
(72)【発明者】
【氏名】タン, ヤン
(72)【発明者】
【氏名】リ, キミン
(72)【発明者】
【氏名】ラガヴァン, マナサ
(72)【発明者】
【氏名】チェン, シャン
(72)【発明者】
【氏名】ニウ, ファニン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ヘ, ホン
(72)【発明者】
【氏名】シュー, ファンリ
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ユシュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
5K067JJ39
(57)【要約】
本開示のいくつかの態様は、デュアルコネクティビティを有するユーザ機器(UE)のための技法を実装するための装置および方法に関する。UEは、第1のプライマリセル(PCell)内の第1のプライマリ基地局および第2のPCell内の第2のプライマリ基地局と通信することができる。UEは、第2のプライマリ基地局と通信するために第1の無線キャリアを使用し、プライマリセカンダリセル(PSCell)においてセカンダリ基地局と通信するために第2の無線キャリアを使用する、第2のPCellにいてデュアルコネクティビティを有する。UEは、ハンドオーバ手順を実行するために第1のプライマリ基地局からメッセージを受信する。UEは、受信されたメッセージに従ってハンドオーバ手順を実行し、ハンドオーバ手順と並行してセカンダリ基地局のための追加手順をさらに実行する。追加手順の開始時間は、ハンドオーバ手順の終了時間の前であり得る。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)であって、
第1のプライマリセル(PCell)内の第1のプライマリ基地局および第2のPCell内の第2のプライマリ基地局との無線通信を可能にするように構成された送受信機と、ここで前記UEは、前記第2のプライマリ基地局と通信するために第1の無線キャリアを使用し、プライマリセカンダリセル(PSCell)内のセカンダリ基地局と通信するために第2の無線キャリアを使用する、前記第2のPCellにおけるデュアルコネクティビティを有し、
前記送受信機と通信可能に接続されたプロセッサと、を備えるユーザ機器であって、前記プロセッサが、
前記第1のプライマリ基地局から前記第2のプライマリ基地局に前記UEをハンドオーバするためのハンドオーバ手順を実行するためのメッセージを前記第1のプライマリ基地局から受信し、
前記第1のプライマリ基地局から前記第2のプライマリ基地局へ前記UEをハンドオーバするために前記ハンドオーバ手順を実行し、
前記ハンドオーバ手順と並行して、前記セカンダリ基地局のための追加手順を実行し、ここで前記追加手順の開始時間は前記ハンドオーバ手順の終了時間の前であり、
前記送受信機を使用して、前記ハンドオーバ手順の前記終了時間の後である第1の時間インスタンスに、前記第2のプライマリ基地局に第1のランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルを送信し、
前記送受信機を使用して、前記追加手順の終了時間の後である第2の時間インスタンスに、前記セカンダリ基地局に第2のRACHプリアンブルを送信する、ように構成されている、UE。
【請求項2】
前記プロセッサが、
前記UEが前記セカンダリ基地局を変更するための変更手順を実行するようにさらに構成されている、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記プロセッサが、
前記第2のRACHプリアンブルを前記セカンダリ基地局へ送信する前に、前記第2のRACHプリアンブルを前記セカンダリ基地局へ送信するためのRACHオケージョンを取得するようにさらに構成されている、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記追加手順の前記開始時間が、前記ハンドオーバ手順の開始時間と同じ時間インスタンスである、請求項1に記載のUE。
【請求項5】
前記第1の時間インスタンスが、前記第2の時間インスタンスから独立している、請求項1に記載のUE。
【請求項6】
前記第2の時間インスタンスが、前記第1の時間インスタンスの後である、請求項1に記載のUE。
【請求項7】
前記プロセッサが、
前記第1の時間インスタンスに前記第2のプライマリ基地局へ送信された前記第1のRACHプリアンブルに応答して、第3の時間インスタンスに前記第2のプライマリ基地局からランダムアクセス応答(RAR)メッセージを受信するようにさらに構成されている、請求項1に記載のUE。
【請求項8】
前記第2の時間インスタンスが、前記第1の時間インスタンスの後である前記第3の時間インスタンスの後である、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記プロセッサが、
前記第3の時間インスタンスの後に競合ベースRACH(CBRA)のために前記第2のプライマリ基地局への上りリンク送信をスケジュールし、
第4の時間インスタンスにおいて前記第2のプライマリ基地局から肯定応答を受信し、前記第2の時間インスタンスが前記第4の時間インスタンスの後であるようにさらに構成されている、請求項7に記載のUE。
【請求項10】
前記プロセッサが、
前記送受信機を使用して、前記UEが前記ハンドオーバ手順および前記追加手順を並行して行うことをサポートする能力を有するというインジケーションを、前記第1のプライマリ基地局へ送信するようにさらに構成されている、請求項1に記載のUE。
【請求項11】
前記UEが、ロングタームエボリューション(LTE)、ニューラジオ(NR)スタンドアロン(SA)、発展型ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上波無線アクセス(E-UTRA)およびNRデュアルコネクティビティ(EN-DC)、NRおよびE-UTRAデュアルコネクティビティ(NE-DC)、またはNRおよびNRデュアルコネクティビティ(NR-DC)技術によって、前記第1のPCellにおいてサービスされ、前記第2のPCellにおける前記デュアルコネクティビティが、EN-DC、NE-DC、またはNR-DCを含む、請求項1に記載のUE。
【請求項12】
前記ハンドオーバ手順を実行するために、前記プロセッサが、前記第2のPCellの自動利得制御(AGC)整定、前記第2のPCellの下りリンクセル同期、前記第2のPCellに対する時間/周波数(T/F)トラッキング、ソフトウェア処理または無線周波数(RF)ウォームアップ、同期信号ブロック(SSB)処理、またはプライマリ同期信号(PSS)/セカンダリ同期信号(SSS)検出、のうちの1つ以上の動作を実行するように構成されている、請求項1に記載のUE。
【請求項13】
前記追加手順を実行するために、前記プロセッサが、前記PSCellの自動利得制御(AGC)整定、前記PSCellの下りリンクセル同期、前記PSCellに対する時間/周波数(T/F)トラッキング、ソフトウェア処理または無線周波数(RF)ウォームアップ、同期信号ブロック(SSB)処理、またはプライマリ同期信号(PSS)/セカンダリ同期信号(SSS)検出、のうちの1つ以上の動作を実行するように構成されている、請求項1に記載のUE。
【請求項14】
ユーザ機器(UE)のための方法であって、
第1のプライマリ基地局から第2のプライマリ基地局に前記UEをハンドオーバするためのハンドオーバ手順を実行するためのメッセージを前記第1のプライマリ基地局から受信することと、ここで前記UEは、第1のプライマリセル(PCell)内の前記第1のプライマリ基地局および第2のPCell内の前記第2のプライマリ基地局と通信するとともに、前記第2のプライマリ基地局と通信するために第1の無線キャリアを使用し、プライマリセカンダリセル(PSCell)内のセカンダリ基地局と通信するために第2の無線キャリアを使用する、前記第2のPCellにおけるデュアルコネクティビティを有し、
前記第1のプライマリ基地局から前記第2のプライマリ基地局へ前記UEをハンドオーバするために前記ハンドオーバ手順を実行することと、
前記ハンドオーバ手順と並行して、前記セカンダリ基地局のための追加手順を実行することと、ここで前記追加手順の開始時間は前記ハンドオーバ手順の終了時間の前であり、
前記ハンドオーバ手順の前記終了時間の後である第1の時間インスタンスに、前記第2のプライマリ基地局に第1のランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルを送信することと、
前記追加手順の終了時間の後である第2の時間インスタンスに、前記セカンダリ基地局に第2のRACHプリアンブルを送信することと、
を含む、方法。
【請求項15】
前記第2のRACHプリアンブルを前記セカンダリ基地局へ送信する前に、前記第2のRACHプリアンブルを前記セカンダリ基地局へ送信するためのRACHオケージョンを取得すること、
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の時間インスタンスに前記第2のプライマリ基地局へ送信された前記第1のRACHプリアンブルに応答して、第3の時間インスタンスに前記第2のプライマリ基地局からランダムアクセス応答(RAR)メッセージを受信すること、
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の時間インスタンスは、前記第1の時間インスタンスの後である前記第3の時間インスタンスの後である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第3の時間インスタンスの後に競合ベースRACH(CBRA)のために前記第2のプライマリ基地局への上りリンク送信をスケジュールすることと、
第4の時間インスタンスに前記第2のプライマリ基地局から肯定応答を受信することと、をさらに含み、前記第2の時間インスタンスが前記第4の時間インスタンスの後である、
請求項14に記載の方法。
【請求項19】
命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令が、ユーザ機器(UE)のプロセッサによって実行されると、前記UEに動作を実行させ、前記動作が、
第1のプライマリ基地局から第2のプライマリ基地局に前記UEをハンドオーバするためのハンドオーバ手順を実行するためのメッセージを前記第1のプライマリ基地局から受信することと、ここで前記UEは、第1のプライマリセル(PCell)内の前記第1のプライマリ基地局および第2のPCell内の前記第2のプライマリ基地局と通信するとともに、前記第2のプライマリ基地局と通信するために第1の無線キャリアを使用し、プライマリセカンダリセル(PSCell)内のセカンダリ基地局と通信するために第2の無線キャリアを使用する、前記第2のPCellにおけるデュアルコネクティビティを有し、
前記第1のプライマリ基地局から前記第2のプライマリ基地局へ前記UEをハンドオーバするために前記ハンドオーバ手順を実行することと、
前記ハンドオーバ手順と並行して、前記セカンダリ基地局の追加手順であって、前記追加手順の開始時間が、前記ハンドオーバ手順の終了時間の前である、追加手順を実行することと、
前記ハンドオーバ手順の前記終了時間の後である第1の時間インスタンスに、前記第2のプライマリ基地局へ第1のランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルを送信することと、
前記追加手順の終了時間の後である第2の時間インスタンスに、前記セカンダリ基地局へ第2のRACHプリアンブルを送信することと、
を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記動作が、
前記第2のRACHプリアンブルを前記セカンダリ基地局へ送信する前に、前記第2のRACHプリアンブルを前記セカンダリ基地局へ送信するためのRACHオケージョンを取得することと、
前記第1の時間インスタンスにおいて、前記第2のプライマリ基地局へ送信された前記第1のRACHプリアンブルに応じて、第3の時間インスタンスにおいて、前記第2のプライマリ基地局からランダムアクセス応答(RAR)メッセージを受信することと、をさらに含む、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
説明する態様は、概して、プライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのデュアルコネクティビティを有するユーザ機器(UE)のハンドオーバに関する。
【背景技術】
【0002】
無線モバイル通信技術は、様々な規格およびプロトコルを使用して、基地局と無線モバイルデバイスまたはユーザ機器(UE)との間でデータを送信する。無線通信システム規格およびプロトコルは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)規格、第5世代(5G)3GPPニューラジオ(NR)規格、並びに多くの他の規格およびプロトコルを含むことができる。デュアルコネクティビティ(DC)は、2つの異なる規格およびプロトコルを有する2つの無線キャリアを有するUEをサポートすることができる重要な特徴である。DCは、バックホールを介して接続され、異なるキャリア周波数上で動作する2つの基地局にわたる無線リソースの利用を改善することによって、ユーザごとのスループットを増加させることができる。また、DCはモビリティ性能を向上させることもできる。しかしながら、DCには効率的なモビリティおよびセル管理が必要である。
【発明の概要】
【0003】
本開示のいくつかの態様は、プライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのデュアルコネクティビティを有するユーザ機器(UE)のハンドオーバのためのソリューションを提供するための技法を実装するための装置および方法に関する。実装される技法は、多くの無線システム、例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリース15(Rel-15)、リリース16(Rel-16)、リリース17(Rel-17)、またはその他に基づく無線通信システムに適用可能であり得る。
【0004】
本開示のいくつかの態様はUEに関する。UEは、送受信機と、送受信機に通信可能に結合されたプロセッサとを含むことができる。送受信機は、第1のプライマリセル(PCell)における第1のプライマリ基地局および第2のPCellにおける第2のプライマリ基地局との無線通信を可能にするように構成され得る。UEは、第2のプライマリ基地局と通信するために第1の無線キャリアを使用し、プライマリセカンダリセル(PSCell)においてセカンダリ基地局と通信するために第2の無線キャリアを使用する、第2のPCellにおいてデュアルコネクティビティを有することができる。UEのプロセッサは、UEを第1のプライマリ基地局から第2のプライマリ基地局にハンドオーバするためのハンドオーバ手順を実行するためのメッセージを第1のプライマリ基地局から受信し、受信されたメッセージに従ってハンドオーバ手順をさらに実行するように構成される。さらに、プロセッサは、ハンドオーバ手順と並行して、セカンダリ基地局のための追加手順を実行するように構成される。追加手順の開始時間は、ハンドオーバ手順の終了時間の前であり得る。さらに、プロセッサは、送受信機を使用して、第1の時間インスタンスにおいて第1のランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルを第2のプライマリ基地局に送り、第2の時間インスタンスにおいて第2のRACHプリアンブルをセカンダリ基地局に送るように構成される。
【0005】
いくつかの例では、第1の時間インスタンスはハンドオーバ手順の終了時間の後であり、第2の時間インスタンスは追加手順の終了時間の後である。いくつかの例では、追加手順の開始時間は、ハンドオーバ手順の開始時間と同じ時間インスタンスである。いくつかの実施形態では、第1の時間インスタンスは、第2の時間インスタンスとは独立している。追加および代替として、第2の時間インスタンスは、第1の時間インスタンスの後である。
【0006】
いくつかの例では、プロセッサは、UEがハンドオーバ手順と追加手順とを並行して行うことをサポートする能力を有するというインジケーションを第1のプライマリ基地局に送るようにさらに構成される。プロセッサは、他の動作を実行するように、例えば、UEがセカンダリ基地局を変更するための変更手順を実行するように構成され得る。加えて、プロセッサは、第2のRACHプリアンブルをセカンダリ基地局へ送信する前に、第2のRACHプリアンブルをセカンダリ基地局へ送信するためのRACHオケージョンを取得するように構成され得る。さらに、プロセッサは、第1の時間インスタンスにおいて第2のプライマリ基地局へ送信された第1のRACHプリアンブルに応じて、第3の時間インスタンスにおいて第2のプライマリ基地局からランダムアクセス応答(RAR)メッセージを受信するように構成され得る。第2の時間インスタンスは、第1の時間インスタンスの後である第3の時間インスタンスの後とすることができる。さらに、プロセッサは、第3の時間インスタンスの後に競合ベースRACH(CBRA)のために第2のプライマリ基地局への上りリンク送信をスケジュールし、第4の時間インスタンスにおいて第2のプライマリ基地局から肯定応答を受信するように構成することができる。第2の時間インスタンスは、第4の時間インスタンスの後であり得る。
【0007】
本開示のいくつかの態様は、UEによって実行される方法に関する。UEは、第1のPCell内で第1のプライマリ基地局と通信し、第2のPCell内で第2のプライマリ基地局と通信する。加えて、UEは、第2のプライマリ基地局と通信するために第1の無線キャリアを使用し、プライマリセカンダリセル(PSCell)においてセカンダリ基地局と通信するために第2の無線キャリアを使用する、第2のPCellにいてデュアルコネクティビティを有する。方法は、UEを第1のプライマリ基地局から第2のプライマリ基地局にハンドオーバするためのハンドオーバ手順を実行するためのメッセージを第1のプライマリ基地局から受信することと、受信されたメッセージに従ってハンドオーバ手順を実行することとを含む。さらに、本方法は、ハンドオーバ手順と並行して、セカンダリ基地局の追加手順であって、追加手順の開始時間が、ハンドオーバ手順の終了時間の前である、追加手順を実行することを含む。さらに、本方法は、第1の時間インスタンスにおいて第1のRACHプリアンブルを第2のプライマリ基地局に送ることと、第2の時間インスタンスにおいてセカンダリ基地局に第2のRACHプリアンブルを送ることとを含む。第1の時間インスタンスはハンドオーバ手順の終了時間の後であり、第2の時間インスタンスは追加手順の終了時間の後である。
【0008】
本開示のいくつかの態様は、命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に関する。非一時的コンピュータ可読媒体に記憶された命令は、UEのプロセッサによって実行されると、UEに様々な動作を行わせる。UEは、第1のPCell内で第1のプライマリ基地局と通信し、第2のPCell内で第2のプライマリ基地局と通信する。加えて、UEは、第2のプライマリ基地局と通信するために第1の無線キャリアを使用し、プライマリセカンダリセル(PSCell)においてセカンダリ基地局と通信するために第2の無線キャリアを使用する、第2のPCellにいてデュアルコネクティビティを有する。動作は、UEを第1のプライマリ基地局から第2のプライマリ基地局にハンドオーバするためのハンドオーバ手順を実行するためのメッセージを第1のプライマリ基地局から受信することと、受信されたメッセージに従ってハンドオーバ手順を実行することとを含む。さらに、動作は、ハンドオーバ手順と並行して、セカンダリ基地局の追加手順であって、追加手順の開始時間が、ハンドオーバ手順の終了時間の前である、追加手順を実行することを含む。さらに、動作は、第1の時間インスタンスにおいて第1のRACHプリアンブルを第2のプライマリ基地局に送ることと、第2の時間インスタンスにおいてセカンダリ基地局に第2のRACHプリアンブルを送ることとを含む。第1の時間インスタンスはハンドオーバ手順の終了時間の後であり、第2の時間インスタンスは追加手順の終了時間の後である。
【0009】
この発明の概要は、本明細書に記載の主題の理解を提供するためにいくつかの態様を例示する目的で単に提供されている。したがって、上記の特徴は、単に例であり、本開示における主題の範囲または精神を狭めると解釈されるべきでない。本開示の他の特徴、態様、および利点は、以下の発明を実施するための形態、図、および特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本明細書に組み込まれており本明細書の一部を形成する添付の図面は、本開示を例示し、説明と一緒に、本開示の原理を説明するために、および当業者(単数または複数)が本開示を成すおよび使用することを可能にするためにさらに役立つ。
【0011】
図1】本開示のいくつかの態様による、プライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのユーザ機器(UE)のハンドオーバを実行するためのデュアルコネクティビティを有するUEを含む無線通信システムを示す図である。
【0012】
図2】本開示のいくつかの態様による、本明細書に記載の機能を実行するUEのブロック図である。
【0013】
図3】本開示のいくつかの態様による、プライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのUEのハンドオーバを実行するために、デュアルコネクティビティを有するUEによって実行される例示的な方法を示す。
【0014】
図4A】本開示のいくつかの態様による、プライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのUEのハンドオーバを実行するために、デュアルコネクティビティを有するUEによって実行される例示的な方法を示す。
図4B】本開示のいくつかの態様による、プライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのUEのハンドオーバを実行するために、デュアルコネクティビティを有するUEによって実行される例示的な方法を示す。
図4C】本開示のいくつかの態様による、プライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのUEのハンドオーバを実行するために、デュアルコネクティビティを有するUEによって実行される例示的な方法を示す。
図4D】本開示のいくつかの態様による、プライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのUEのハンドオーバを実行するために、デュアルコネクティビティを有するUEによって実行される例示的な方法を示す。
【0015】
図5】本明細書で提供される本開示のいくつかの態様またはその一部(単数または複数)を実施するコンピュータシステム例を示す図である。
【0016】
本開示は、添付の図面を参照して記載されている。図面において、概して、同様の参照番号は、同一のまたは機能的に同様の要素を示す。加えて、全体的に、参照番号の一番左側の桁(単数または複数)は、参照番号が最初に出現する図面を特定する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書の実施形態は、デュアルコネクティビティ(DC)を有するユーザ機器(UE)による、プライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのUEのハンドオーバを実行するための例示的な解決策を提示する。無線通信システムのUEが1つのロケーションから別のロケーションに移動するとき、UEは、異なる基地局、例えば、第1の基地局、第2の基地局、プライマリ基地局、セカンダリ基地局、またはそれらの組み合わせによってサービスされ得る。UEが第1の基地局によって管理されるセルを出て、第2の基地局によって管理されるセルに入るときの手順は、UEを第1の基地局から第2の基地局にハンドオーバするためのハンドオーバ手順と呼ぶことができる。
【0018】
本明細書の実施形態は、DCを有するUEのための例示的なハンドオーバ手順を提示する。様々なDCが存在し得る。例えば、発展型ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上波無線アクセス(E-UTRA)およびニューラジオ(NR)(EN-DC)のデュアルコネクティビティ、NRおよびE-UTRA(NE-DC)のデュアルコネクティビティ、NRおよびNR(NR-DC)のデュアルコネクティビティ、または他のDCのデュアルコネクティビティがあり得る。本明細書の実施形態は、当業者に知られている任意のデュアルコネクティビティに適用可能である。
【0019】
最初に、UEは、第1のプライマリセル(PCell)において第1のプライマリ基地局と通信することができる。UEは、第1のPCellにおいてデュアルコネクティビティを有しても有さなくてもよい。UEは、第1のPCellから出て第2のPCellに入ることができ、UEは、第2のプライマリ基地局と通信するために第1の無線キャリアを使用し、セカンダリ基地局と通信するために第2の無線キャリアを使用して、第2のPCellにおいてデュアルコネクティビティを有することができる。セカンダリ基地局は、プライマリセカンダリセル(PSCell)内にあり得る。いくつかの実施形態では、PCellは、PCell内のプライマリ基地局を指すことができ、PSCellは、PSCell内のセカンダリ基地局を指すことができる。
【0020】
いくつかの態様によれば、UEは、ハンドオーバ手順を実行するための命令を、第1のPCellにおいて第1のプライマリ基地局から受信することができる。命令は、無線リソース制御(RRC)メッセージによって搬送され得る。受信された命令に基づいて、UEは、第1のプライマリ基地局から第2のプライマリ基地局にUEをハンドオーバするために、ハンドオーバ手順を実行することができる。加えて、命令がハンドオーバ手順を実行するための命令のみを含み得る場合であっても、UEは、第1のプライマリ基地局からの更なる命令なしに、ハンドオーバ手順と並行してセカンダリ基地局のための追加手順を実行することができる。ハンドオーバ手順および追加手順の詳細については後述する。追加手順の開始時間は、ハンドオーバ手順の終了時間より前である。これにより、端末は、1つのハンドオーバ命令で2つの手順、例えば、ハンドオーバ手順および追加手順に対する動作を行うことができる。さらに、ハンドオーバ手順と追加手順は並行して行うことができる。したがって、デュアルコネクティビティを有する第1のPCellから第2のPCellへのUEのハンドオーバの効率を向上させることができる。この追加手順は一例に過ぎない。UEは、ハンドオーバ手順と並行して、他の手順、例えば、変更手順を実行することができる。
【0021】
図1は、本開示のいくつかの態様による、プライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのユーザ機器(UE)のハンドオーバを実行するためのデュアルコネクティビティを有するUE、例えば、UE101を含む無線通信システム100を示す図である。無線通信システム100は、例示のみを目的として提供されており、開示の態様を限定するものではない。
【0022】
いくつかの態様によれば、無線通信システム100は、限定ではないが、コアネットワーク111に通信可能に接続されたUE101、基地局(BS)103、基地局105、および基地局107を含み得る。基地局103はセル102を管理し、基地局105はセル104を管理し、基地局107はセル106を管理する。いくつかの例では、基地局103は第1のプライマリ基地局であり得、セル102は第1のPCellであり得る。基地局105は第2のプライマリ基地局であり得、セル104は第2のPCellであり得る。基地局107はセカンダリ基地局であり得、セル106はPSCellであり得る。いくつかの他の例では、プライマリ基地局は、当業者に知られている他の名前で呼ばれることがある。
【0023】
最初に、UE101は、セル102内の第1のプライマリ基地局であり得る基地局103と通信することができる。UE101が方向Xに沿って移動するとき、UE101は、第2のプライマリ基地局であり得る基地局105と通信するために第1の無線キャリア108を使用し、セカンダリ基地局であり得る基地局107と通信するために第2の無線キャリア109を使用して、セル104内でデュアルコネクティビティを確立することができる。UE101のためのセル104におけるデュアルコネクティビティを確立するために、UE101は、基地局105と通信して基地局103を置換するためのハンドオーバ手順を実行し得る。加えて、UE101が基地局107と通信することができるように、追加手順が実行され得る。UE101がX方向に沿って移動し続け、基地局107によってカバーされるセル106から出て別のセカンダリ基地局のカバレッジエリアに入るとき、UE101が基地局107との通信を停止し、別のセカンダリ基地局との通信を開始することができるように、変更手順が実行され得る。
【0024】
いくつかの例では、無線通信システム100は、2つの異なる無線技術、例えば、NR、LTE、5G、何らかの他の無線技術、またはそれらの組み合わせを有するデュアルコネクティビティを含む無線システムであり得る。多くの例がNRまたはLTE技術の文脈で本明細書に記載されているが、無線通信システム100はそのような技術に限定されない。代わりに、無線通信システム100は、デュアルコネクティビティを有するUEのためのプライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのUEのハンドオーバを実行することができる任意の通信システムであり得る。無線通信システム100には、図示されていないが当業者によって理解される他のネットワークエンティティ、例えば、ネットワークコントローラ、中継局が存在することができる。無線通信システム100は、高度化モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broad band)、大量マシンタイプ通信(mMTC:massive machine type communications)、超高信頼・低遅延通信(URLLC:ultra-reliable and low-latency communications)、および、高度化車車間/路車間通信(eV2X:enhanced vehicle to anything communications)など、広範囲の使用事例をサポートし得る。
【0025】
いくつかの態様によれば、基地局103、基地局105および基地局107は、固定局、または移動局であり得る。基地局103、基地局105、および基地局107は、ベース送受信機システム(BTS)、アクセスポイント(AP)、送/受信ポイント(TRP)、発展型ノードB(eNB)、次世代ノードBまたはニューラジオノードB(gNB)、次世代発展型ノードB(ng-eNB)、5GノードB(NB)のように他の名称で呼ばれてもよく、当業者によって理解される他の等価な用語で呼ばれてもよい。いくつかの例では、基地局103、基地局105、および基地局107は、直接物理接続、無線接続、仮想ネットワークなど、様々なタイプのバックホールインタフェースを通して、互いに、および/またはネットワーク中の他の基地局若しくはネットワークノードに相互接続され得る。
【0026】
いくつかの態様によれば、UE101は、固定、またはモバイルであり得る。UE101は、セルラーフォン(例えばスマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、無線モデム、無線通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップ、デスクトップ、コードレスフォン、無線ローカルループ局、タブレット、カメラ、ゲーミングデバイス、ネットブック、ウルトラブック、医療デバイス若しくは機器、生体センサー若しくはデバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマート衣類、スマート眼鏡、スマートリストバンド、スマートリング若しくはスマートブレスレットなどのスマートジュエリー)、エンターテインメントデバイス(例えば、音楽若しくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、車両構成要素、スマートメーター、工業製造機器、全地球測位システムデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、マシンタイプ通信(MTC)デバイス、発展型若しくは高度化マシンタイプ通信(eMTC)デバイス、または、無線媒体を介して通信するように構成されたどのような他の好適なデバイスでもあり得る。例えば、MTCおよびeMTCデバイスは、ロボット、ドローン、ロケーションタグなどを含み得る。
【0027】
いくつかの態様によれば、セル102内で、UE101は、ニューラジオ(NR)スタンドアロン(SA)、ロングタームエボリューション(LTE)、E-UTRAおよびニューラジオDC(EN-DC)、ニューラジオ-E-UTRA DC(NE-DC)、またはニューラジオDC(NR-DC)によってサービスされ得る。
【0028】
いくつかの態様によれば、UE101は、基地局105と通信するために第1の無線キャリア108を使用し、基地局107と通信するために第2の無線キャリア109を使用して、セル104中でデュアルコネクティビティを確立することができる。セル104内のUE101のためのデュアルコネクティビティは、EN-DC、NE-DC、NR-DC、または当業者に知られている任意の他のDCであり得る。したがって、第1の無線キャリア108は、LTE、NR、E-UTRA、または任意の他の無線技術を使用して動作することができ、第2の無線キャリア109は、LTE、NR、E-UTRA、または任意の他の無線技術を使用して動作することができる。セル102内の基地局103からセル104内のDCへのハンドオーバは、NR SAからEN-DCへのハンドオーバ、EN-DCからEN-DCへのハンドオーバ、NE-DCからNE-DCへのハンドオーバ、NR-DCからNR-DCへのハンドオーバ、または何らかの他のDCハンドオーバであり得る。
【0029】
いくつかの態様によれば、UE101は、UE101を基地局103から基地局103にハンドオーバするためのハンドオーバ手順を実行するために、基地局105からメッセージ113を受信することができる。いくつかの例では、命令は、RRCメッセージによって搬送され得る。メッセージ113によれば、UE101は、UE101を基地局103から基地局105にハンドオーバするためのハンドオーバ手順を実行し、ハンドオーバ手順と並行して基地局107のための追加手順を実行することができる。追加手順の開始時間は、ハンドオーバ手順の終了時間の前であり得る。例えば、追加手順の開始時間は、ハンドオーバ手順の開始時間と同じ時間インスタンスであり得る。さらに、UE101は、UE101がハンドオーバ手順および追加手順を並行して行うことをサポートする能力を有することを示すために、インジケーションを基地局103へ送信することができる。いくつかの例では、インジケーションは、UEごとのインジケーション、perband組み合わせ(BC)インジケーション、または帯域ごとのBCインジケーションとしてさらに構成される。ハンドオーバ手順および追加手順の詳細については後述する。ハンドオーバが完了すると、UE101はさらに、基地局105とのDCを維持しながら、UE101が基地局107を別の基地局に変更するための変更手順を実行することができる。
【0030】
いくつかの例では、UE101によって実行されるハンドオーバ手順は、第2のPCellの自動利得制御(AGC)整定、第2のPCellの下りリンクセル同期、第2のPCellに対する時間/周波数(T/F)トラッキング、ソフトウェア処理または無線周波数(RF)ウォームアップ、同期信号ブロック(SSB)処理、またはプライマリ同期信号(PSS)/セカンダリ同期信号(SSS)検出、またはいくつかの他の動作のうちの1つ以上の動作を含むことができる。
【0031】
いくつかの例では、基地局107のための追加手順は、PSCellのAGC整定、PSCellの下りリンクセル同期、PSCellのためのT/Fトラッキング、ソフトウェア処理若しくはRFウォームアップ、SSB処理、またはPSS/SSS検出のうちの1つ以上の動作を含むことができる。
【0032】
いくつかの態様によれば、UE101は、第1の時間インスタンスにおいて基地局107に第1のランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブル115を送り、第2の時間インスタンスにおいて基地局105に第2のRACHプリアンブル117を送ることができる。RACHは、UE101が基地局との初期接続を作成することを望む手順である。いくつかの例では、UE101は、第2のRACHプリアンブル117を送る前に、基地局107に第2のRACHプリアンブル117を送るためのRACHオケージョンを取得することができる。いくつかの例では、第1の時間インスタンスはハンドオーバ手順の終了時間の後であり、第2の時間インスタンスは追加手順の終了時間の後である。いくつかの実施形態では、第1の時間インスタンスは、第2の時間インスタンスとは独立していることができる。いくつかの他の例では、第2の時間インスタンスは、第1の時間インスタンスの後であり得る。
【0033】
いくつかの態様によれば、UE101は、第1の時間インスタンスにおいて基地局105へ送信された第1のRACHプリアンブル115に応じて、第3の時間インスタンスにおいて基地局105からランダムアクセス応答(RAR)メッセージをさらに受信することができる。いくつかの例では、第2の時間インスタンスは、第1の時間インスタンスの後である第3の時間インスタンスの後である。
【0034】
いくつかの態様によれば、UE101はさらに、第3の時間インスタンスの後に競合ベースRACH(CBRA)のために基地局105への上りリンク送信をスケジュールし、第2の時間インスタンスは第4の時間インスタンスの後である第4の時間インスタンスにおいて、基地局105から肯定応答を受信することができる。
【0035】
いくつかの態様によれば、UE101は、図2に示すようなブロック図に従って実装され得る。UE101は、送受信機203に結合され、プロセッサ209によって制御される様々なアンテナビーム、例えば、ビーム219を形成するための1つ以上のアンテナ要素を含むアンテナパネル217を有することができる。詳細には、送受信機203は、無線周波数(RF)回路216、送信回路212、および受信回路214を含み得る。RF回路216は、送信機能または受信機能のうち1つ以上のための多数の並列RFチェーンを含み得、その各々はアンテナパネルの1つ以上のアンテナ素子に接続されている。加えて、プロセッサ209はメモリデバイス201に通信可能に結合され得、メモリデバイス201はさらに送受信機203にさらに結合されている。様々なデータをメモリデバイス201に記憶することができる。いくつかの例では、メモリデバイス201は、上記で説明した、メッセージ113、第1のRACHプリアンブル115、および第2のRACHプリアンブル117を記憶することができる。メモリデバイス201は、プロセッサ209によって実行されたとき、本明細書で説明するハンドオーバ手順および追加手順関連機能を実行する命令を含むことができる。代替的に、プロセッサ209は、本明細書で説明するロケーション関連機能を実行するように「ハードコード」され得る。
【0036】
図3は、本開示のいくつかの態様による、プライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのUEのハンドオーバを実行するために、デュアルコネクティビティを有するUEによって実行される例示的な方法300を示す。方法300は、UE101の他の構成要素と協調してプロセッサ209によって実行され(または制御され)得る。より具体的には、プロセッサ209は、メモリ201に記憶された命令を実行して、UE101について以下で説明する動作を実行することができ、またはプロセッサ209は、「ハードコード」されて、UE101について以下で説明する動作を実行することができる。
【0037】
301において、UE101は、第1のプライマリ基地局から第2のプライマリ基地局にUEをハンドオーバするためのハンドオーバ手順を実行するためのメッセージを第1のプライマリ基地局から受信することができる。UE101は、第1のPCellで第1のプライマリ基地局と通信し、第2のPCellで第2のプライマリ基地局と通信する。UE101は、第2のプライマリ基地局と通信するために第1の無線キャリアを使用し、PSCell内のセカンダリ基地局と通信するために第2の無線キャリアを使用する、第2のPCell中のデュアルコネクティビティを有する。例えば、UE101は、第1のPCell、例えば、セル102において基地局103からRRCメッセージ、例えば、メッセージ113を受信することができる。メッセージ113によれば、UE101は、第1のプライマリ基地局、例えば、セル102内の基地局103から、第2のプライマリ基地局、例えば、セル104内の基地局105にUE101をハンドオーバするためのハンドオーバ手順を実行する。UE101は、基地局105と通信するために第1の無線キャリア108を使用し、基地局107と通信するために第2の無線キャリア109を使用して、第2のPCell、例えば、セル104においてデュアルコネクティビティを有する。
【0038】
303において、UE101は、第1のプライマリ基地局から第2のプライマリ基地局にUE101をハンドオーバするためのハンドオーバ手順を実行することができる。例えば、UE101は、基地局103から基地局105にUE101をハンドオーバするためにハンドオーバ手順を実行することができる。
【0039】
305において、UE101は、ハンドオーバ手順と並行して、セカンダリ基地局の追加手順であって、追加手順の開始時間が、ハンドオーバ手順の終了時間の前である、追加手順を実行することができる。例えば、UE101は、ハンドオーバ手順と並行して、基地局107に対する追加手順を実行することができる。追加手順の開始時間は、ハンドオーバ手順の終了時間の前であり得る。
【0040】
307において、UE101は、ハンドオーバ手順の終了時間の後である第1の時間インスタンスにおいて第2のプライマリ基地局に第1のRACHプリアンブルを送ることができる。例えば、UE101は、ハンドオーバ手順の終了時間の後である第1の時間インスタンスにおいて、第1のRACHプリアンブル115を第2のプライマリ基地局、例えば、基地局105に送ることができる。
【0041】
309において、UE101は、追加手順の終了時間の後である第2の時間インスタンスにおいて、セカンダリ基地局に第2のRACHプリアンブルを送信することができる。例えば、UE101は、第2の時間インスタンスにおいて、セカンダリ基地局、例えば、基地局107に第2のRACHプリアンブル117を送ることができる。
【0042】
図4A図4Dは、本開示のいくつかの態様による、プライマリ基地局およびセカンダリ基地局へのUEのハンドオーバを実行するためにデュアルコネクティビティを有するUE101によって実行される例示的な方法、例えば、方法410、方法420、方法430、および方法440を示す。方法410、方法420、方法430、および方法440は、上記で説明したように、UE101のプロセッサ209によって実行され得る。方法410、方法420、方法430、および方法440は全て、異なる実装詳細を有する、図3に示される方法300の例である。
【0043】
方法410が図4Aに示されている。図4Aは、セカンダリ基地局のために実行される動作を示すPSCell追加タイムラインと、第1のプライマリ基地局から第2のプライマリ基地局へのUE101のハンドオーバのために実行される動作を示すPCellハンドオーバタイムラインの2つの平行タイムラインに沿って実行される動作を示す。動作は、様々な時間インスタンスにおいて実行されるようにマークされる。
【0044】
時間インスタンスT411において、411において、UE101は、ハンドオーバ手順を実行するためのコマンドを含むRRCメッセージを受信するための動作を実行することができる。411において実行される動作は、図3に示された方法300の301において実行される動作と同様であり得る。
【0045】
時間インスタンスT412において、UE101は、RRCメッセージの処理を終了している。時間インスタンスT411とT412との間の時間遅延は、TRRC-手順-遅延として示され、これは、UE101がRRCメッセージの処理を終了し、ハンドオーバ手順を実行するためのコマンドまたは命令を識別するのに十分に長い。いくつかの例ではTRRC-手順-遅延はまた、RACHオケージョンを待つための期間を含むことができる。
【0046】
時間インスタンスT412では、413において、UE101は、UE101をターゲットPCellにハンドオーバする、例えば、UE101を基地局103から基地局105にハンドオーバするためのハンドオーバ手順を開始することができる。413において実行される動作は、図3に示される303において実行される動作と同様であり得る。
【0047】
時間インスタンスT412において、415で、ターゲットPSCell追加が開始する。例えば、基地局107がUE101にサービスすることができるように、基地局107に対する追加手順のための動作が実行され得る。415において実行される動作は、図3に示される305において実行される動作と同様であり得る。図4Aは、413における動作および415における動作が同時に実行されることを示す。いくつかの他の例では、それらは異なる開始時間を有することができる。例えば、追加手順のための415における動作は、413におけるハンドオーバ動作の開始後に開始することができる。
【0048】
時間インスタンスT413において、ターゲットPSCell追加のための動作が完了している。時間インスタンスT412と時間インスタンスT413との間の時間ギャップは、Tadd-PSCellとして示され、これは少なくとも、ターゲットPSCell追加手順を完了するための時間を含む。同時に、419において、UE101は、ターゲットPSCellにRACHプリアンブルを送ることができる。例えば、UE101は、第2のRACHプリアンブル117を基地局107に送ることができる。419において実行される動作は、図3に示される309において実行される動作と同様であり得る。
【0049】
時間インスタンスT414において、UE101をターゲットPCellにハンドオーバするためのハンドオーバ手順のための動作が完了している。時間インスタンスT412と時間インスタンスT414との間の時間ギャップは、T割込みとして示される。同時に、417において、UE101は、ターゲットPCellにRACHプリアンブルを送ることができる。例えば、UE101は、第1のRACHプリアンブル115を基地局105に送ることができる。417において実行される動作は、図3に示される307において実行される動作と同様であり得る。
【0050】
図4Aに示されるように、RACHプリアンブルをターゲットPSCellへ送信するための419における動作と、RACHプリアンブルをターゲットPCellへ送信するための417における動作とは、2つのイベント間の時間順序に関する制限なしに、独立して実行される。図4Aに示されるように、419における動作は、時間インスタンスT414よりも早い時間インスタンスT413において実行される。いくつかの他の実施形態では、419における動作は、417における動作が実行される時間インスタンスT414よりも後に実行され得る。
【0051】
図4Aに示されるように、図4Aに示される動作を完了するために使用される総時間は、Tハンドオーバ+追加=TRRC-手順-遅延+max{T割込み,Tadd-PSCell}として示され得る。TRRC-手順-遅延は、プライマリ基地局間のハンドオーバのためのRRCメッセージ処理時間であり、デュアルコネクティビティのない従来のハンドオーバ時間と同様である。T割込みは、UE101をターゲットPCell、例えば、基地局105にハンドオーバするためのハンドオーバ手順を完了するための時間である。Tadd-PSCellは、ターゲットPSCell追加手順を完了するための、例えば、基地局107のための追加手順を実行するための時間である。Tadd-PSCellおよびT割込みは両方とも、RACHオケージョンを待つ時間を含み得る。Tadd-PSCellは、PSCellの自動利得制御(AGC)整定、PSCellの下りリンクセル同期、PSCellに対する時間/周波数(T/F)トラッキング、ソフトウェア処理または無線周波数(RF)ウォームアップ、同期信号ブロック(SSB)処理、またはプライマリ同期信号(PSS)/セカンダリ同期信号(SSS)検出などの動作を実行する時間を含むことができる。同様にTInterruptは、第2のPCellのAGC整定、第2のPCellの下りリンクセル同期、第2のPCellに対するT/Fトラッキング、ソフトウェア処理またはRFウォームアップ、SSB処理、またはPSS/SSS検出などの動作を実行する時間を含むことができる。
【0052】
方法410と同様に、図4Bにおける方法420は、セカンダリ基地局のために実行される動作を示すPSCell追加タイムラインと、第1のプライマリ基地局から第2のプライマリ基地局へのUE101のハンドオーバのために実行される動作を示すPCellハンドオーバタイムラインの2つの平行タイムラインに沿って実行される動作を示す。
【0053】
時間インスタンスT421では、421において、UE101は、ハンドオーバ手順を実行するためのコマンドを含むRRCメッセージを受信するための動作を実行することができる。421において実行される動作は、図3に示された方法300の301において実行される動作と同様であり得る。時間インスタンスT422において、UE101は、時間遅延TRRC-手順-遅延後にRRCメッセージの処理を終了している。
【0054】
時間インスタンスT422では、423において、UE101は、UE101をターゲットPCellにハンドオーバする、例えば、UE101を基地局103から基地局105にハンドオーバするためのハンドオーバ手順を開始することができる。423において実行される動作は、図3に示される303において実行される動作と同様であり得る。
【0055】
時間インスタンスT422において、425で、ターゲットPSCell追加が開始する。例えば、基地局107がUE101にサービスすることができるように、基地局107に対する追加手順のための動作が実行され得る。425において実行される動作は、図3に示される305において実行される動作と同様であり得る。図4Bは、423における動作および425における動作が同時に実行されることを示す。いくつかの他の例では、それらは異なる開始時間を有することができる。時間インスタンスT423において、ターゲットPSCell追加のための動作が完了している。時間インスタンスT422と時間インスタンスT423との間の時間ギャップは、Tadd-PSCellとして示され、これは少なくとも、ターゲットPSCell追加手順を完了するための時間を含む。時間インスタンスT424において、UE101をターゲットPCellにハンドオーバするためのハンドオーバ手順のための動作は、TInterruptの時間ギャップの後に完了している。
【0056】
時間インスタンスT424において、427で、UE101は、ターゲットPCellにRACHプリアンブルを送信することができる。例えば、UE101は、第1のRACHプリアンブル115を基地局105に送ることができる。427において実行される動作は、図3に示される307において実行される動作と同様であり得る。UE101はさらに、時間インスタンスT425において利用可能である、PSCellへの次の利用可能なRACHのための時間期間TROの間待機する。
【0057】
時間インスタンスT425において、429で、UE101は、ターゲットPSCellにRACHプリアンブルを送信することができる。例えば、UE101は、第2のRACHプリアンブル117を基地局107に送ることができる。429において実行される動作は、図3に示される309において実行される動作と同様であり得る。
【0058】
さらに、時間インスタンスT426において、428で、UE101は、PCellへ送信されたRACHプリアンブルに応じて、ターゲットPCellからランダムアクセス応答(RAR)メッセージを受信することができる。例えば、UE101は、基地局105へ送信された第1のRACHプリアンブル115に応じて、基地局105からRARメッセージを受信することができる。T424とT426との間の時間ギャップは、Tmsg2と表すことができる。
【0059】
図4Bに示されるように、図4Aに示される動作を完了するために使用される総時間は、Tハンドオーバ+追加=TRRC-手順-遅延+max{T割込み,Tadd-PSCell}+TROとして示され得る。
【0060】
方法410と同様に、図4Cにおける方法430は、セカンダリ基地局のために実行される動作を示すPSCell追加タイムラインと、第1のプライマリ基地局から第2のプライマリ基地局へのUE101のハンドオーバのために実行される動作を示すPCellハンドオーバタイムラインの2つの平行タイムラインに沿って実行される動作を示す。
【0061】
時間インスタンスT431において、431で、UE101は、ハンドオーバ手順を実行するためのコマンドを含むRRCメッセージを受信するための動作を実行することができる。431において実行される動作は、図3に示された方法300の301において実行される動作と同様であり得る。時間インスタンスT432において、UE101は、時間遅延TRRC-手順-遅延後にRRCメッセージの処理を完了している。
【0062】
時間インスタンスT432において、433で、UE101は、UE101をターゲットPCellにハンドオーバするために、例えば、UE101を基地局103から基地局105にハンドオーバするために、ハンドオーバ手順を開始することができる。433において実行される動作は、図3に示される303において実行される動作と同様であり得る。
【0063】
時間インスタンスT432において、435で、ターゲットPSCell追加が開始する。例えば、基地局107がUE101にサービスすることができるように、基地局107に対する追加手順のための動作が実行され得る。435において実行される動作は、図3に示される305において実行される動作と同様であり得る。図4Cは、433における動作および435における動作が同時に実行されることを示す。いくつかの他の例では、それらは異なる開始時間を有することができる。時間インスタンスT433において、ターゲットPSCell追加のための動作が完了している。時間インスタンスT432と時間インスタンスT433との間の時間ギャップは、Tadd-PSCellとして示され、これは少なくとも、ターゲットPSCell追加手順を完了するための時間を含む。時間インスタンスT434において、UE101をターゲットPCellにハンドオーバするためのハンドオーバ手順のための動作は、TInterruptの時間ギャップの後に完了している。
【0064】
時間インスタンスT434において、437で、UE101は、ターゲットPCellにRACHプリアンブルを送信することができる。例えば、UE101は、第1のRACHプリアンブル115を基地局105に送ることができる。437において実行される動作は、図3に示される307において実行される動作と同様であり得る。さらに、時間インスタンスT435において、438で、UE101は、PCellへ送信されたRACHプリアンブルに応じて、ターゲットPCellからRARメッセージを受信することができる。例えば、UE101は、基地局105へ送信された第1のRACHプリアンブル115に応じて、基地局105からRARメッセージを受信することができる。時間インスタンスT434と時間インスタンスT435との間の時間ギャップは、Tmsg2であり得る。UE101はさらに、T436において利用可能である、PSCellへの次の利用可能なRACHのための時間期間TROの間待機する。
【0065】
時間インスタンスT436において、439で、UE101は、ターゲットPSCellにRACHプリアンブルを送信することができる。例えば、UE101は、第2のRACHプリアンブル117を基地局107に送ることができる。439において実行される動作は、図3に示される309において実行される動作と同様であり得る。
【0066】
図4Cに示されるように、図4Aに示される動作を完了するために使用される総時間は、Tハンドオーバ+追加=TRRC-手順-遅延+max{T割込み+Tmsg2,Tadd-PSCell}+TROとして示され得る。
【0067】
方法410と同様に、図4Dにおける方法440は、セカンダリ基地局のために実行される動作を示すPSCell追加タイムラインと、第1のプライマリ基地局から第2のプライマリ基地局へのUE101のハンドオーバのために実行される動作を示すPCellハンドオーバタイムラインの2つの平行タイムラインに沿って実行される動作を示す。
【0068】
時間インスタンスT441において、441で、UE101は、ハンドオーバ手順を実行するためのコマンドを含むRRCメッセージを受信するための動作を実行することができる。441において実行される動作は、図3に示された方法300の301において実行される動作と同様であり得る。時間インスタンスT442において、UE101は、時間遅延TRRC-手順-遅延後にRRCメッセージの処理を完了している。
【0069】
時間インスタンスT442において、443で、UE101は、UE101をターゲットPCellにハンドオーバするために、例えば、UE101を基地局103から基地局105にハンドオーバするために、ハンドオーバ手順を開始することができる。443において実行される動作は、図3に示される303において実行される動作と同様であり得る。
【0070】
時間インスタンスT442において、445で、ターゲットPSCell追加が開始する。例えば、基地局107がUE101にサービスすることができるように、基地局107に対する追加手順のための動作が実行され得る。445において実行される動作は、図3に示される305において実行される動作と同様であり得る。図4Dは、443における動作および445における動作が同時に実行されることを示す。いくつかの他の例では、それらは異なる開始時間を有することができる。時間インスタンスT443において、ターゲットPSCell追加のための動作が完了している。時間インスタンスT442と時間インスタンスT443との間の時間ギャップは、Tadd-PSCellとして示され、これは少なくとも、ターゲットPSCell追加手順を完了するための時間を含む。時間インスタンスT444において、UE101をターゲットPCellにハンドオーバするためのハンドオーバ手順の動作は、TInterruptの時間ギャップの後に完了している。
【0071】
時間インスタンスT444において、447で、UE101は、ターゲットPCellにRACHプリアンブルを送信することができる。例えば、UE101は、第1のRACHプリアンブル115を基地局105に送ることができる。447において実行される動作は、図3に示される307において実行される動作と同様であり得る。さらに、時間インスタンスT445において、448で、UE101は、PCellへ送信されたRACHプリアンブルに応じて、ターゲットPCellからRARメッセージを受信することができる。例えば、UE101は、基地局105へ送信された第1のRACHプリアンブル115に応じて、基地局105からRARメッセージを受信することができる。時間インスタンスT444と時間インスタンスT445との間の時間ギャップは、Tmsg2であり得る。
【0072】
時間インスタンスT446において、451で、UE101は、競合ベースRACH(CBRA)のために第2のプライマリ基地局への上りリンク送信をスケジュールすることができる。時間インスタンスT447において、453で、UE101は、第4の時間インスタンスにおいて第2のプライマリ基地局から肯定応答を受信することができる。時間インスタンスT445と時間インスタンスT447との間の時間ギャップはTmsg4であり得る。時間インスタンスT447の後、UE101はさらに、T448において利用可能である、PSCellへの次の利用可能なRACHのための期間TROの間待機する。
【0073】
時間インスタンスT448において、449で、UE101は、ターゲットPSCellにRACHプリアンブルを送信することができる。例えば、UE101は、第2のRACHプリアンブル117を基地局107に送ることができる。449において実行される動作は、図3に示される309において実行される動作と同様であり得る。
【0074】
図4Dに示されるように、図4Aに示される動作を完了するために使用される総時間は、Tハンドオーバ+追加=TRRC-手順-遅延+max{T割込み+Tmsg2+Tmsg4,Tadd-PSCell}+TROとして示され得る。
【0075】
様々な態様が、例えば図5に示すコンピュータシステム500などの1つ以上のコンピュータシステムを使用して実施され得る。コンピュータシステム500は、図1図2に示すようなUE101、基地局103、基地局105、基地局107、並びに図3および図4A図4Dに記載の動作など、本明細書に記載の動作を実行することができる任意のコンピュータとすることができる。コンピュータシステム500は、プロセッサ504などの1つ以上の(中央処理装置、すなわち、CPUとも呼ばれる)プロセッサを含む。プロセッサ504は、通信インフラ506に接続されている(例えばバス)。コンピュータシステム500はまた、ユーザ入出力インタフェース(単数または複数)502を介して通信インフラ506と通信する、モニタ、キーボード、ポインティングデバイスなどのユーザ入出力デバイス(単数または複数)503を含む。コンピュータシステム500はまた、ランダムアクセスメモリ(RAM)などのメインまたはプライマリメモリ508を含む。メインメモリ508は、1レベル以上のキャッシュを含んでもよい。メインメモリ508には、制御ロジック(例えばコンピュータソフトウェア)および/またはデータが記憶されている。
【0076】
コンピュータシステム500はまた、1つ以上のセカンダリ記憶デバイスまたはセカンダリメモリ510を含んでもよい。セカンダリメモリ510は、例えばハードディスクドライブ512および/またはリムーバブル記憶デバイス若しくはリムーバブル記憶ドライブ514を含んでもよい。リムーバブル記憶ドライブ514は、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、コンパクトディスクドライブ、光記憶デバイス、テープバックアップデバイス、および/またはどのような他の記憶デバイス/ドライブであってもよい。
【0077】
リムーバブル記憶ドライブ514は、リムーバブル記憶ユニット518と相互作用してもよい。リムーバブル記憶ユニット518には、コンピュータソフトウェア(制御ロジック)および/またはデータが記憶された、コンピュータ使用可能な、またはコンピュータ可読の記憶デバイスが含まれる。リムーバブル記憶ユニット518は、フロッピーディスク、磁気テープ、コンパクトディスク、DVD、光記憶ディスク、および/どのような他のコンピュータデータ記憶デバイスであってもよい。リムーバブル記憶ドライブ514は、リムーバブル記憶ユニット518からの読み出し、および/または書き込みを、よく知られた様式で行う。
【0078】
いくつかの態様によれば、セカンダリメモリ510は、コンピュータシステム500によってコンピュータプログラムおよび/若しくは他の命令、並びに/またはデータにアクセスできるようにするための他の手段(means)、手段(instrumentality)、その他の手法を含んでもよい。そのような手段、手段、その他の手法の例には、例えばリムーバブル記憶ユニット522およびインタフェース520が含まれ得る。リムーバブル記憶ユニット522およびインタフェース520の例は、プログラムカートリッジおよびカートリッジインタフェース(ビデオゲームデバイスに見られるものなど)、リムーバブルメモリチップ(EPROMまたはPROMなど)および関連するソケット、メモリスティックおよびUSBポート、メモリカードおよび関連するメモリカードスロット、並びに/または、どのような他のリムーバブル記憶ユニットおよび関連インタフェースを含んでもよい。
【0079】
いくつかの例では、メインメモリ508、リムーバブル記憶ユニット518、リムーバブル記憶ユニット522は命令を記憶し得、その命令はプロセッサ504によって実行されると、例えば図1図2に示し、図3および図4A図4Dに説明される動作に示すように、UE101、基地局103、基地局105、基地局107などの、UEまたは基地局のための動作をプロセッサ504に実行させる。
【0080】
コンピュータシステム500は、通信またはネットワークのインタフェース524をさらに含んでもよい。通信インタフェース524は、コンピュータシステム500がリモートデバイス、リモートネットワーク、リモートエンティティなどの任意の組み合わせ(個別に、および包括的に参照番号528で参照される)と通信し、相互作用することを可能にする。例えば、通信インタフェース524により、コンピュータシステム500は、通信経路526上でリモートデバイス528と通信することが可能になり得るが、この通信経路526は、有線および/または無線であってもよく、LAN、WAN、インターネットなどの任意の組み合わせを含み得る。制御ロジックおよび/またはデータは、通信経路526を介して、コンピュータシステム500との間で送信される可能性がある。通信インタフェース524の動作は、無線コントローラおよび/またはセルラーコントローラによって実行され得る。セルラーコントローラは、異なる無線通信技術に従って通信を管理するための別個のコントローラであり得る。前述の態様での動作は、多種多様な構成およびアーキテクチャで実装され得る。したがって、前述の態様での動作のうちのいくつかまたは全ては、ハードウェア、ソフトウェア、または両方で実行されてもよい。いくつかの態様では、有形的非一時的装置または製造物品は、制御ロジック(ソフトウェア)が記憶された有形的非一時的コンピュータ使用可能または可読媒体を含むまたコンピュータプログラム製品またはプログラム記憶デバイスと本明細書で称される。これには、コンピュータシステム500、メインメモリ508、セカンダリメモリ510、リムーバブル記憶ユニット518および522、並びに前述のものの任意の組み合わせを具体化する有形の製造物品が含まれるが、これらに限定されない。かかる制御ロジックは、1つ以上のデータ処理装置(コンピュータシステム500など)によって実行されると、かかるデータ処理装置を本明細書で説明するように動作させる。
【0081】
本開示に含まれる教示に基づけば、図5に示すもの以外のデータ処理デバイス、コンピュータシステムおよび/またはコンピュータアーキテクチャを使用して、どのように本開示の態様を作成して使用するのかは、関連する技術分野(単数または複数)の当業者には明らかである。特に、態様は、本明細書に記載のもの以外のソフトウェア、ハードウェア、および/またはオペレーティングシステム実装形態で動作することができる。
【0082】
特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されているのは、「発明の概要」および「要約書」のセクションではなく、「発明を実施するための形態」のセクションであることを理解されたい。発明の概要および要約の項は、本発明者(単数または複数)によって企図されているように、本開示の例示的な態様の全てでなく、本開示の1つ以上の例示的な態様を記載し得、したがって、発明の概要および要約の項が本開示または添付の特許請求の範囲を限定することは、なんら意図されていない。
【0083】
本開示は、例示的な分野および用途のための例示的な態様を参照して本明細書に記載されているが、本開示は例示的な態様に限定されないことを理解されたい。他の態様および態様の変形形態が、可能であり、本開示の範囲および精神の範囲内である。例として、また、この段落の一般性を限定することなく、態様は、図に示される、かつ/または本明細書に記載される、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、および/またはエンティティに限定されない。さらに、態様(本明細書に明示的に記載されているかどうかに関わらず)は、本明細書に記載された実施例を超える分野および用途に対して、著しい有用性を有する。
【0084】
本明細書では、特定の機能の実装およびそれらの関係を示す機能的構成ブロックの助けを借りて、態様を説明してきた。本明細書では、説明の便宜上、これらの機能的構成ブロックの境界は、任意に画定されている。特定の機能および関係(またはそれらの均等物)が適切に実行される限り、代替の境界を画定することができる。加えて、代替の態様が、本明細書に記載の順序とは異なる順序を使用して、機能ブロック、ステップ、動作、方法などを実行してもよい。
【0085】
「1つの実施形態」、「一実施形態」、「例示的な実施形態」、または同様の語句への本明細書での言及は、記載の実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を含み得るが、全ての実施形態が、必ずしも特定の特徴、構造または特性を含み得るわけではないことを示す。また、このような語句は、必ずしも同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、一実施形態に関連して記載されているときに、このような特定の特徴、構造、または特性を、本明細書に明示的に言及または記載されているかどうかに関わらず、他の態様に組み込むことは、関連する技術分野(単数または複数)における当業者の知識内である。
【0086】
本開示の広さおよび範囲は、上記の例示的な態様のいずれかによって限定されるべきでなく、以下の特許請求の範囲および特許請求の範囲の均等物に従ってのみ、定義されるべきである。
【0087】
1つ以上の実施形態では、例えば、前述の図のうちの1つ以上に記載される構成要素のうちの少なくとも1つは、以下の実施例セクションに記載されるような1つ以上の動作、技術、プロセス、および/または方法を実行するように構成することがある。例えば、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したスレッドデバイス、ルータ、ネットワーク要素などに関連付けられた回路が、以下で実施例セクションに記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されてもよい。
【0088】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、送信、記憶、または他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシーおよび/またはプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界または政府の要件を満たしているかまたは上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシーおよび慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集および/または使用が変更されるにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有または販売されるべきではない。さらには、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後にのみ実施されるべきである。その上、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護および安全化し、個人情報データへのアクセス権を有する他者が、それらのプライバシーポリシーおよび手順を忠実に守ることを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。さらに、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシーおよび慣行に対する自身の遵守を証明するために、サードパーティによる評価を自らが受けることができる。さらには、ポリシーおよび慣行は、収集および/またはアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令および規格に適合されるべきである。例えば、米国では、特定の健康データの収集またはアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(Health Insurance Portability and Accountability Act;HIPAA)などの、連邦法および/または州法によって管理することができ、その一方で、他国における健康データは、他の規制およびポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。それゆえ、各国において、異なる個人データのタイプに関して異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
【国際調査報告】