(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-25
(54)【発明の名称】プロセス間情報処理方法、コントローラ、端末、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 9/48 20060101AFI20240315BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240315BHJP
H04L 51/04 20220101ALI20240315BHJP
H04M 1/72436 20210101ALI20240315BHJP
【FI】
G06F9/48 370
G06F3/0481
H04L51/04
H04M1/72436
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558260
(86)(22)【出願日】2022-04-06
(85)【翻訳文提出日】2023-09-21
(86)【国際出願番号】 CN2022085383
(87)【国際公開番号】W WO2022247473
(87)【国際公開日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】202110565032.6
(32)【優先日】2021-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 鵬 輝
【テーマコード(参考)】
5E555
5K127
【Fターム(参考)】
5E555AA57
5E555AA58
5E555AA61
5E555BA04
5E555BA77
5E555BA78
5E555BB04
5E555BC09
5E555BC15
5E555CB72
5E555CB74
5E555DB41
5E555DC13
5E555DD08
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5E555FA00
5K127AA11
5K127BA03
5K127CA15
5K127CB22
5K127CB29
5K127FA05
5K127LA03
(57)【要約】
プロセス間情報処理方法、コントローラ、端末、及び記憶媒体を提供する。前記プロセス間情報処理方法は、端末に適用され、現在表示インタフェースにおける第1プロセス内のターゲット要素を選択するための要素選択命令を受信するステップ(S100)と、要素選択命令に従って、ターゲット要素を含む移動対象ビューを生成するステップ(S200)と、現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替えるステップ(S300)と、ビュー移動命令を受信し、ビュー移動命令に従って移動対象ビューを第2プロセスに移動するステップ(S400)とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるプロセス間情報処理方法であって、
現在表示インタフェースにおける第1プロセス内のターゲット要素を選択するための要素選択命令を受信するステップと、
前記要素選択命令に従って、前記ターゲット要素を含む移動対象ビューを生成するステップと、
前記現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替えるステップと、
ビュー移動命令を受信し、前記ビュー移動命令に従って前記移動対象ビューを前記第2プロセスに移動するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記要素選択命令に従って、前記ターゲット要素を含む移動対象ビューを生成する前記ステップは、
前記要素選択命令に従って、前記ターゲット要素の現在位置を取得するステップと、
前記現在位置において前記ターゲット要素を含む移動対象ビューを生成するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移動対象ビューは、前記ターゲット要素に対応するスクリーンショット情報、及び、前記ターゲット要素に対応するデータ情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える前記ステップは、
前記要素選択命令に応答して第2プロセスをトリガーし、前記現在表示インタフェースを、前記第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替えるステップと、
操作トリガー命令に応答して第2プロセスをトリガーし、前記現在表示インタフェースを、前記第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替えるステップとのうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える前記ステップは、
操作トリガー命令に応答して第2プロセスをトリガーし、前記現在表示インタフェースを、前記第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える前記ステップを含み、
操作トリガー命令に応答して第2プロセスをトリガーし、前記現在表示インタフェースを、前記第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える前記ステップは、
前記移動対象ビューを移動するための操作トリガー命令を受信するステップと、
前記移動対象ビューが前記現在表示インタフェースの予め設定された位置に移動すると、第2プロセスをトリガーし、前記現在表示インタフェースを、前記第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替えるステップとを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ビュー移動命令は、前記第2プロセスにおけるターゲット位置情報を運び、
前記ビュー移動命令に従って前記移動対象ビューを前記第2プロセスに移動する前記ステップは、
前記ビュー移動命令に従って、前記移動対象ビューを前記ターゲット位置情報に対応するターゲット位置に移動するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ビュー移動命令に従って前記移動対象ビューを前記第2プロセスに移動する前記ステップは、
前記ビュー移動命令に従って前記移動対象ビューを浮遊表示方式で前記第2プロセスに移動し、前記ビュー移動命令の終了後、前記移動対象ビューをウィジェット表示方式で前記第2プロセスに表示するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2プロセスは、デスクトッププロセス、ネガティブワンスクリーンプロセス又はスクリーンロックプロセスであり、
前記第2プロセスがデスクトッププロセス又はスクリーンロックプロセスであると、前記第1プロセスは、通知欄プロセス、ネガティブワンスクリーンプロセス、ショートメッセージプロセス、連絡先プロセス、画像ライブラリプロセス又は第三者アプリケーションプロセスであり、
前記第2プロセスがネガティブワンスクリーンプロセスであると、前記第1プロセスは、通知欄プロセス、ショートメッセージプロセス、連絡先プロセス、画像ライブラリプロセス又は第三者アプリケーションプロセスである、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲット要素は、テキスト要素と、ボイス要素と、画像要素と、ビデオ要素とのうちの少なくとも1つを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記要素選択命令は、ターゲット要素位置におけるクリック操作命令と、前記ターゲット要素位置におけるスライド操作命令と、ボイス操作命令と、前記ターゲット要素位置における予め設定された時間を超えるタッチ操作命令と、前記ターゲット要素位置における予め設定されたクリック頻度を超えるクリック操作命令と、トリガー条件が前記ターゲット要素に予め設定されたキーワード情報が含まれることである旨のトリガー命令とのうちの1つを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記ビュー移動命令は、ドラッグ移動操作命令と、キー移動操作命令と、ボイス操作命令とのうちの1つを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムとを含むコントローラであって、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行すると、請求項1~11のいずれか1項に記載のプロセス間情報処理方法を実現する、コントローラ。
【請求項13】
請求項12に記載のコントローラを含む、端末。
【請求項14】
請求項1~11のいずれか1項に記載のプロセス間情報処理方法を実行するために用いられるコンピュータ実行可能な命令が記憶された、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号が202110565032.6、出願日が2021年05月24日の中国特許出願に基づいて提案され、当該中国特許出願の優先権を主張しており、当該中国特許出願の全内容は引用により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本願の実施例は、コンピュータ技術分野に関するが、これに限定されず、特にプロセス間情報処理方法、コントローラ、端末、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在の端末機器では、主に、通知欄メッセージ管理に表示する方式、ショートメッセージに表示する方式、第三者アプリケーションのセッションボックスに表示する方式、ネガティブワンスクリーンにカード情報で表示する方式などで情報を表示する。そのため、上記複数の表示方式が存在することから、各種の情報の表示が煩雑になり、ユーザーが必要な情報を閲覧したり検索したりするのに不便さをもたらすことが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下、本明細書に詳細に記述されるテーマの概要を示す。本概要は、請求項の特許範囲を制限するためのものではない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例は、プロセス間情報処理方法、コントローラ、端末、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0006】
第1態様によれば、本願の実施例は、端末に適用されるプロセス間情報処理方法を提供する。前記方法は、現在表示インタフェースにおける第1プロセス内のターゲット要素を選択するための要素選択命令を受信するステップと、前記要素選択命令に従って、前記ターゲット要素を含む移動対象ビューを生成するステップと、前記現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替えるステップと、ビュー移動命令を受信し、前記ビュー移動命令に従って前記移動対象ビューを前記第2プロセスに移動するステップとを含む。
【0007】
第2態様によれば、本願の実施例は、コントローラをさらに提供する。前記コントローラは、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムとを含み、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行すると、上記第1態様に記載のプロセス間情報処理方法を実現する。
【0008】
第3態様によれば、本願の実施例は、上記第2態様に記載のコントローラを含む端末をさらに提供する。
【0009】
第4態様によれば、本願の実施例は、上記第1態様に記載のプロセス間情報処理方法を実行するために用いられるコンピュータ実行可能な命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0010】
本願の他の特徴及び利点は、後述する明細書に記載され、明細書から部分的に明らかになるか、又は本願を実施することによって理解される。本願の目的及びその他の利点は、明細書、特許請求の範囲、及び図面において特に指摘された構造によって実現、取得され得る。
【0011】
図面は、本願の技術案のさらなる理解を提供するためのものであり、明細書の一部を構成し、本願の実施例とともに本願の技術案を説明するために用いられ、本願の技術案に対する制限を構成するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法用のシステムアーキテクチャプラットフォームの概略図である。
【
図2】本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法のフローチャートである。
【
図3】本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法においてターゲット要素位置に移動対象ビューを生成するフローチャートである。
【
図4】本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法において現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替えるフローチャートである。
【
図5】本願の別の実施例によるプロセス間情報処理方法において現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替えるフローチャートである。
【
図6】本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法において操作トリガー命令に従って現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替える具体的なフローチャートである。
【
図7】本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法において移動対象ビューを第2プロセスに移動する具体的なフローチャートである。
【
図8】本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法において移動対象ビューを浮遊表示方式で第2プロセスに移動し、移動終了後にウィジェット表示方式で第2プロセスに表示する具体的なフローチャートである。
【
図9】本願の一実施例による通知欄プロセスにおけるターゲット要素をデスクトッププロセスに移動するフレームワーク概略図である。
【
図10】本願の一実施例による複数の要素を有する通知欄プロセスの表示インタフェースの概略図である。
【
図11】本願の一実施例によるターゲット要素の移動中にターゲット要素がデスクトッププロセスに表示される表示インタフェースの概略図である。
【
図12】本願の一実施例によるターゲット要素の移動が終了した後にターゲット要素がデスクトッププロセスに表示される表示インタフェースの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本願の目的、技術案、および利点をより明確にするために、図面および具体的な実施例を参照して、本願について以下にさらに詳細に説明する。本明細書に記載された具体的な実施例は、本開示を説明するためだけに使用され、本開示を限定するためには使用されないことが理解されるべきである。
【0014】
なお、機能モジュール分割は装置の概略図に示され、論理的順序はフローチャートに示されているが、場合によって、装置内のモジュール分割とは異なってもよく、または、フローチャートに示された順序とは異なる順序で、示されたまたは説明されたステップが実行されてもよい。明細書、特許請求の範囲、または前述の図面における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序または優先順位を説明するために使用されるのではなく、類似の対象を区別するために使用される。
【0015】
いくつかの場合、現在Android(アンドロイド(登録商標))システムを使用する端末機器に対して、主に、通知欄メッセージ管理に表示する方式、ショートメッセージに表示する方式、第三者アプリケーションのセッションボックスに表示する方式、ネガティブワンスクリーンにカード情報で表示する方式などで情報を表示する。そのため、上記複数の表示方式が存在することから、各種の情報の表示が煩雑になり、ユーザーが必要な情報を閲覧したり検索したりするのに不便さをもたらすことが多い。
【0016】
上記状況に基づいて、本願の実施例は、プロセス間情報処理方法、コントローラ、端末、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。本願の実施例のプロセス間情報処理方法は、端末に用いられる。該方法は、現在表示インタフェースにおける第1プロセス内のターゲット要素を選択するための要素選択命令を受信するステップと、要素選択命令に従って、ターゲット要素を含む移動対象ビューを生成するステップと、現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替えるステップと、ビュー移動命令を受信し、ビュー移動命令に従って移動対象ビューを第2プロセスに移動するステップとを含むが、それらに限定されない。本願の実施例の技術案によれば、ユーザーは、様々な第1プロセスに必要なターゲット要素を同一の第2プロセスにまとめて表示することができる。それにより、ユーザーは、同一の第2プロセスのみにおいて自分が所望する情報を閲覧したり検索したりすることができ、ユーザーが情報を閲覧したり検索したりするときの利便性を高める。
【0017】
以下、図面を結び付けながら、本願の実施例についてさらに述べる。
図1に示すように、
図1は、本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法を実行するためのシステムアーキテクチャプラットフォーム100の概略図である。
【0018】
図1の例では、該システムアーキテクチャプラットフォーム100には、プロセッサ110及びメモリ120が設置される。そのうち、プロセッサ110とメモリ120とは、バス又は他の方式で接続されてもよく、
図1においてバスによる接続を例にする。
【0019】
メモリ120は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、非一時的なソフトウェアプログラム及び非一時的なコンピュータ実行可能なプログラムを記憶するために用いられてもよい。なお、メモリ120は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非一時的なメモリ、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的な固体メモリデバイスをさらに含んでもよい。いくつかの実施の形態では、メモリ120は、プロセッサ110に対して遠隔的に設置されたメモリ120を含んでもよく、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して該システムアーキテクチャプラットフォームに接続されてもよい。上記ネットワークの例は、インターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動通信網及びそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない。
【0020】
該システムアーキテクチャプラットフォームは、3G通信ネットワークシステム、LTE通信ネットワークシステム、5G通信ネットワークシステム及び後続の進化型移動通信ネットワークシステムなどに用いることができ、本実施例はこれについて特に限定しない。
【0021】
図1に示すシステムアーキテクチャプラットフォームは、本願の実施例の限定を構成するものではなく、図示よりも多く又は少ない部品、又はいくつかの部品の組み合わせ、又は異なる部品配置を含んでもよい。
【0022】
図1に示すシステムアーキテクチャプラットフォームでは、プロセッサ110は、メモリ120に記憶された異なるプロセス間の情報処理プログラムを呼び出し、それにより、プロセス間情報処理方法を実行することができる。
【0023】
上記システムアーキテクチャプラットフォームに基づいて、以下、本願のプロセス間情報処理方法の各実施例を提案する。
【0024】
図2に示すように、
図2は、本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法のフローチャートであり、該方法は、端末に用いられ、ステップS100、ステップS200、ステップS300及びステップS400を含むが、それらに限定されない。
【0025】
ステップS100:現在表示インタフェースにおける第1プロセス内のターゲット要素を選択するための要素選択命令を受信する。
【0026】
ステップS200:要素選択命令に従って、ターゲット要素を含む移動対象ビューを生成する。
【0027】
ステップS300:現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える。
【0028】
ステップS400:ビュー移動命令を受信し、ビュー移動命令に従って移動対象ビューを第2プロセスに移動する。
【0029】
具体的には、まず、端末は、要素選択命令を受信し、該要素選択命令は、現在表示インタフェースにおける第1プロセス内のターゲット要素を選択するためのものである。そして、端末は、上記要素選択命令に従って、上記ターゲット要素を運ぶ移動対象ビューを生成する。また、端末は、さらに現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える。最後に、端末は、ビュー移動命令を受信し、ビュー移動命令に従って移動対象ビューを第2プロセスに移動する。本願の実施例の技術案によれば、ユーザーは、様々な第1プロセスに必要なターゲット要素を同一の第2プロセスにまとめて表示することができる。それにより、ユーザーは、同一の第2プロセスのみにおいて自分が所望する情報を閲覧したり検索したりすることができ、ユーザーが情報を閲覧したり検索したりするときの利便性を高める。
【0030】
また、上記プロセスは、通知メッセージを含むプロセスであってもよく、アプリケーションアイコンを含むプロセスであってもよい。そのうち、本願の実施例のプロセス間情報処理方法では、上記プロセスを第1プロセス及び第2プロセスに分ける。そのうち、第1プロセスは、通知欄プロセス、ネガティブワンスクリーンプロセス、ショートメッセージプロセス、連絡先プロセス、画像ライブラリプロセス又は第三者アプリケーションプロセスを含むが、それらに限定されない。第2プロセスは、デスクトッププロセス、ネガティブワンスクリーンプロセス又はスクリーンロックプロセスを含むが、それらに限定されない。また、本願の実施例のプロセス間情報処理方法を実行する過程では、第1プロセス及び第2プロセスは、それぞれ異なるアプリケーションプロセスである。
【0031】
具体的には、第2プロセスがデスクトッププロセス又はスクリーンロックプロセスであると、第1プロセスは、通知欄プロセス、ネガティブワンスクリーンプロセス、ショートメッセージプロセス、連絡先プロセス、画像ライブラリプロセス又は第三者アプリケーションプロセスであってもよい。第2プロセスがネガティブワンスクリーンプロセスであると、第1プロセスは、通知欄プロセス、ショートメッセージプロセス、連絡先プロセス、画像ライブラリプロセス又は第三者アプリケーションプロセスであってもよい。
【0032】
第2プロセスがデスクトッププロセスであると、ユーザーは、通知欄プロセス、ネガティブワンスクリーンプロセス、ショートメッセージプロセス、連絡先プロセス、画像ライブラリプロセス又は第三者アプリケーションプロセスに必要な要素をデスクトッププロセスに迅速に移動することができる。ユーザーが端末機器を使用する期間に、デスクトッププロセスに切り替える頻度が高いため、ユーザーが他のプロセスに必要なターゲット要素をデスクトッププロセスにまとめて表示することにより、ユーザーが頻繁に切り替えるデスクトッププロセスにおいて自分が所望する情報を迅速に閲覧したり検索したりすることができ、ユーザーが情報を閲覧したり検索したりするときの利便性を高める。
【0033】
また、いくつかの場合、従来のデスクトッププロセスに表示可能なコンテンツは、デスクトップアイコン及びアプリケーションウィジェットのみである。アプリケーションウィジェットの追加は、デスクトッププロセスのウィジェットリストから追加することであってもよく、又はアプリケーションが要求して追加ウィンドウをポップアップした後に、ポップアップしたウィンドウに操作してから追加することであってもよい。デスクトッププロセスのリストからウィジェットを追加する方式は、ユーザーがリストから1つのコンテンツを選択してから追加した後に表示するしかできないことであってもよく、他のコンテンツを追加すれば、再選択する必要があり、ユーザーがすでに見ているコンテンツをデスクトッププロセスに随時に表示するのに不利である。そして、他のアプリケーションポップアップウィンドウにウィジェットを追加する方式は、ユーザーが追加に成功するには少なくとも3ステップを操作する必要があることであってもよい。そのため、いくつかの場合、デスクトッププロセスにウィジェットを追加する過程は、比較的複雑である。
【0034】
本願の実施例のプロセス間情報処理方法は、異なるプロセスの間でコンテンツをデスクトップにドラッグするというユーザインタラクション方式を実現することができ、Androidシステムのウィジェット機能に基づいて、いずれかのページのコンテンツをデスクトップに移動してウィジェットの形式で表示することを実現できる。本願の実施例のプロセス間情報処理方法により、ユーザーが好きなコンテンツを直接選択した後にデスクトップに移動してウィジェットの形式でユーザーに表示することができる。また、本願の実施例のプロセス間情報処理方法は、ユーザーの操作ステップを減少させ、ユーザーの使用体験を向上させ、デスクトッププロセスに表示された情報を豊富にし、メッセージ管理を向上させることができる。
【0035】
また、一部のシステム例えばAndroidシステムは、要素を移動して、位置するプロセスから離れさせることをサポートせず、即ちAndroidシステムは、1つのプロセス内の要素を別のプロセス内に実際に移動する操作方式をサポートしない。該問題を解決するために、本願の実施例のプロセス間情報処理方法は、システムが要素を移動して、属するプロセスから離れさせることをサポートしないことを前提として、要素移動態様を提供することができる。具体的には、本願の実施例は、要素選択命令を受信した後、偽のコンテンツを生成して第1プロセスに表示し、上記偽のコンテンツとは、ターゲット要素を運ぶ移動対象ビューであり、第1プロセス内のターゲット要素に対する視覚効果上のドラッグを実現する。移動対象ビューは、第2プロセスにより生成されてもよく、移動対象ビューは、第2プロセスに属するため、ユーザーは、移動対象ビューを第2プロセス内に移動することができる。
【0036】
具体的には、システムがターゲット要素を移動して第1プロセスから離れさせることをサポートしないことを前提として、移動した移動対象ビューが第1プロセス内のターゲット要素であることをユーザーに認識させることができるために、本願の実施例の移動対象ビューは、ターゲット要素に対応するスクリーンショット情報を運ぶ。移動対象ビューがターゲット要素に対応するスクリーンショット情報を運ぶため、移動対象ビューに表示されたコンテンツは、選択されたターゲット要素と同じである。それにより、移動した移動対象ビューが第1プロセス内のターゲット要素であることをユーザーに錯覚させ、認識させることができる。
【0037】
また、本願の実施例に対して、第1プロセスと第2プロセスは、同一の表示インタフェースに位置しているわけではない。例を挙げると、本願の実施例は、通知欄プロセスとデスクトッププロセスが同一の表示インタフェースに位置できないことを前提として、通知欄プロセス内の要素をデスクトッププロセスに移動することを実現できる。これは、第1プロセスと第2プロセスが同時に同一の画面に位置しているステップとは大きく異なる。
【0038】
また、移動対象ビューを第2プロセスに移動した後、ユーザーが第2プロセスにおける移動対象ビュー内の詳細な情報を見ることができるために、移動対象ビューは、さらにターゲット要素に対応するデータ情報を運ぶ。例を挙げると、該データ情報は、ソースデータであってもよく、ユーザーは、該ソースデータを直接読み取ることができる。又は、該データ情報は、さらに予め設定されたフォーマットの関連データであってもよく、ユーザーがターゲット要素を読み取る必要がある場合、端末は、該関連データを解析してソースデータを得て、これにより、ユーザーは、ターゲット要素に対応するソースデータを読み取ることができる。又は、該データ情報は、さらにソースデータ経路情報であってもよく、ユーザーがターゲット要素を読み取る必要がある場合、端末は、該ソースデータ経路情報に基づいてターゲット要素に対応するソースデータを検索し、これにより、ユーザーは、ターゲット要素に対応するソースデータを読み取ることができる。
【0039】
ユーザーが第2プロセスにおける移動対象ビューを閲覧する場合に、端末は、第2プロセスに移動対象ビューのコンテンツを直接表示してもよく、他のプロセスにジャンプして移動対象ビューのコンテンツを表示してもよい。
【0040】
また、移動対象ビューは、浮遊表示ビューであってもよい。具体的には、端末が要素選択命令を受信した後、端末は、背景が透明なページを生成し、ターゲット要素が位置する位置及びスクリーンショット情報に基づいて、ターゲット要素コンテンツと一致する浮遊表示レイヤ、即ち浮遊表示ビューをこのページに表示する。
【0041】
また、上記ターゲット要素は、テキスト要素と、ボイス要素と、画像要素と、ビデオ要素とのうちの少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。例を挙げると、ターゲット要素は、通知欄プロセスにおけるテキスト要素、即ち通知欄プロセスにおけるテキスト情報であってもよい。ターゲット要素は、画像ライブラリプロセスにおけるテキスト要素、即ち通知欄プロセスにおけるテキスト情報であってもよい。ターゲット要素は、第三者アプリケーションプロセスにおけるボイス要素及びビデオ要素、即ち第三者アプリケーションプロセスにおけるボイス情報及びビデオ情報であってもよい。
【0042】
上記要素選択命令は、ターゲット要素位置におけるクリック操作命令と、ターゲット要素位置におけるスライド操作命令と、ボイス操作命令と、ターゲット要素位置における予め設定された時間を超えるタッチ操作命令と、ターゲット要素位置における予め設定されたクリック頻度を超えるクリック操作命令と、トリガー条件がターゲット要素に予め設定されたキーワード情報が含まれることである旨のトリガー命令とのうちの1つであってもよい。例を挙げると、要素選択命令は、ターゲット要素位置における予め設定された時間を超えるタッチ操作命令であり、即ち要素選択命令がユーザーによるターゲット要素位置における長押し命令である場合、端末は、該長押し命令に従ってターゲット要素を運ぶ移動対象ビューを生成する。また、要素選択命令は、トリガー条件がターゲット要素に予め設定されたキーワード情報が含まれることである旨のトリガー命令である場合、ターゲット要素はユーザーが自分の好みに応じて予め設定したキーワード情報を含むと、端末は、要素選択命令を自動的にトリガーしてターゲット要素を選択する。
【0043】
また、上記ビュー移動命令は、ドラッグ移動操作命令と、キー移動操作命令と、ボイス操作命令とのうちの1つであってもよい。例を挙げると、ビュー移動命令がドラッグ移動操作命令である場合、端末は、ユーザーによる移動対象ビュー位置におけるドラッグ移動操作命令を受信し、そして、ドラッグ移動操作命令に従ってドラッグ軌跡に沿って移動対象ビューを第2プロセスに移動する。又は、例を挙げると、ビュー移動命令がキー移動操作命令である場合、端末は、ユーザーによるエンティティ移動キー又は仮想移動キーにおけるキー移動操作命令を受信し、そして、キー移動操作命令に従って移動対象ビューを第2プロセスに一歩ずつ移動する。上記エンティティ移動キー又は仮想移動キーとは、上下左右方位の移動キーである。
【0044】
また、
図3に示すように、
図3は、本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法においてターゲット要素位置に移動対象ビューを生成するフローチャートである。上記ステップS200は、ステップS510及びステップS520を含むが、それらに限定されない。
【0045】
ステップS510:要素選択命令に従って、ターゲット要素の現在位置を取得する。
ステップS520:現在位置においてターゲット要素を含む移動対象ビューを生成する。
【0046】
具体的には、端末が要素選択命令を受信した後、端末は、さらに要素選択命令に従って、要素選択命令に対応するターゲット要素の現在位置を取得する。そして、端末は、ターゲット要素を運ぶ移動対象ビューを現在位置に生成する。
【0047】
また、現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える上記ステップS300は、
図4又は
図5におけるステップフローを含んでもよいが、それらに限定されない。
図4は、本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法において現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替えるフローチャートである。
図5は、本願の別の実施例によるプロセス間情報処理方法において現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替えるフローチャートである。
【0048】
図4に示すように、
図4は、本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法において現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替えるフローチャートである。現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える上記ステップS300は、ステップS600を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0049】
ステップS600:要素選択命令に応答して第2プロセスをトリガーし、現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える。
【0050】
具体的には、端末が要素選択命令を受信した後、端末は、要素選択命令に従って、ターゲット要素を運ぶ移動対象ビューを生成する以外、さらに直接要素選択命令に従って、第2プロセスをトリガーし、現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える。これに基づいて、本願の実施例の要素選択命令は、端末が移動対象ビューを生成するようにトリガーすることができる以外、さらに端末が現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替えることを同時にトリガーすることができ、操作が簡単で迅速である。
【0051】
図5に示すように、
図5は、本願の別の実施例によるプロセス間情報処理方法において現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替えるフローチャートである。現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える上記ステップS300は、ステップS700を含んでもよいが、それらに限定されない。
【0052】
ステップS700:操作トリガー命令に応答して第2プロセスをトリガーし、現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える。
【0053】
具体的には、上記
図4における技術案以外、本願の実施例は、さらに
図5における技術案を採用してもよい。具体的には、端末が要素選択命令を受信した後、端末は、要素選択命令に従って、ターゲット要素を運ぶ移動対象ビューを生成する。そして、端末が操作トリガー命令を受信した後のみに、端末は、第2プロセスをトリガーし、現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える。これに基づいて、本願の実施例は、端末が移動対象ビューを生成するようにトリガーする命令と、端末が現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替えるようにトリガーする命令とを区分する。そのうち、要素選択命令は、端末が移動対象ビューを生成するようにトリガーするために用いられ、操作トリガー命令は、端末が現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替えるようにトリガーするために用いられる。これにより、上記
図4における方法ステップ以外、本願の実施例では、
図5における方法ステップにより、同様に現在表示インタフェース及びターゲット表示インタフェースの切り替えを実現することができる。
【0054】
図6に示すように、
図6は、本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法において、操作トリガー命令に従って現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替える具体的なフローチャートである。上記ステップS700は、ステップS810及びステップS820を含むが、それらに限定されない。
【0055】
ステップS810:移動対象ビューを移動するための操作トリガー命令を受信する。
ステップS820:移動対象ビューが現在表示インタフェースの予め設定された位置に移動すると、第2プロセスをトリガーし、現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える。
【0056】
具体的には、端末が要素選択命令を受信した後、端末は、要素選択命令に従って、ターゲット要素を運ぶ移動対象ビューを生成する。そして、端末がユーザーからの、移動対象ビューを移動するための操作トリガー命令を受信した後、移動対象ビューは、ユーザーの操作トリガー命令に従って移動する。移動対象ビューは現在表示インタフェースの予め設定された位置に移動する場合に、端末は、第2プロセスをトリガーし、現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える。
【0057】
上記予め設定された位置は、現在表示インタフェースのエッジ位置であってもよい。具体的には、現在表示インタフェースの頂部エッジ位置、底部エッジ位置、左側エッジ位置又は右側エッジ位置であってもよい。
【0058】
例を挙げると、現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替えることは、さらにタッチ操作により行われてもよい。具体的には、移動対象ビューを浮遊表示した後、ユーザーは、移動対象ビューを現在表示インタフェースのエッジ位置に指でドラッグして、端末が現在表示インタフェースからターゲット表示インタフェースに切り替えるようにトリガーする。
【0059】
図7に示すように、
図7は、本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法において移動対象ビューを第2プロセスに移動する具体的なフローチャートである。ビュー移動命令が第2プロセスにおけるターゲット位置情報を運ぶと、ビュー移動命令に従って移動対象ビューを第2プロセスに移動する上記ステップS400は、ステップS900を含むが、それらに限定されない。
【0060】
ステップS900:ビュー移動命令に従って、移動対象ビューをターゲット位置情報に対応するターゲット位置に移動する。
【0061】
具体的には、端末がビュー移動命令を受信した後、ビュー移動命令は、第2プロセスにおけるターゲット位置情報を運ぶため、端末は、ビュー移動命令に従って、移動対象ビューをターゲット位置情報に対応するターゲット位置に移動する。移動対象ビューをターゲット位置情報に対応するターゲット位置に移動することは、以下の第1シナリオ及び第2シナリオを含むが、それらに限定されない。
【0062】
第1シナリオ:ターゲット位置が第2プロセスにおける空白位置である場合、即ちターゲット位置に第2プロセスの要素が置かれていない場合、移動対象ビューが移動終了後にターゲット位置に直接固定される。
【0063】
第2シナリオ:ターゲット位置が第2プロセスにおける非空白位置である場合、即ちターゲット位置に第2プロセスの既存の要素がすでに置かれている場合、移動対象ビューがターゲット位置に移動すると、端末は、現在のターゲット位置がすでに既存の要素により占有されていることを識別する。そして、端末は、移動対象ビューを移動してターゲット位置の近くの空白位置に固定し、又は、端末は、移動対象ビューを移動してターゲット位置に固定できるように、既存の要素を近くの空白位置に移動する。
【0064】
例を挙げると、ビュー移動命令がドラッグ移動操作命令である場合、ドラッグ移動操作命令が開始位置、ドラッグ軌跡及びターゲット位置を運ぶため、端末は、ドラッグ移動操作命令に従って、移動対象ビューを開始位置からドラッグ軌跡に沿ってターゲット位置に移動する。
【0065】
図8に示すように、
図8は、本願の一実施例によるプロセス間情報処理方法において移動対象ビューを浮遊表示方式で第2プロセスに移動し、移動終了後にウィジェット表示方式で第2プロセスに表示する具体的なフローチャートである。ビュー移動命令に従って移動対象ビューを第2プロセスに移動する上記ステップS400は、ステップS1000ことを含むが、それらに限定されない。
【0066】
ステップS1000:ビュー移動命令に従って移動対象ビューを浮遊表示方式で第2プロセスに移動し、ビュー移動命令の終了後、移動対象ビューをウィジェット表示方式で第2プロセスに表示する。
【0067】
具体的には、移動対象ビューをドラッグ移動する過程では、移動対象ビューは、浮遊表示方式で移動する。ドラッグ移動の終了後、移動対象ビューは、ウィジェット表示方式で第2プロセスに表示され、例えばウィジェット表示方式でデスクトッププロセスに表示される。
【0068】
上記
図2~
図8におけるプロセス間情報処理方法に基づいて、以下、本願のプロセス間情報処理方法の具体的な実施例を提案する。
【0069】
例を挙げると、第1プロセスが通知欄プロセスであるとともに、第2プロセスがデスクトッププロセスである場合、
図9に示すように、
図9は、本願の一実施例による通知欄プロセスにおけるターゲット要素をデスクトッププロセスに移動するフレームワーク概略図である。
【0070】
具体的には、
図9において、通知欄プロセス210内のコントロール211は、コンテンツ表示のキャリアであり、浮遊コントロール220は、移動対象ビューのキャリアであり、デスクトッププロセス230におけるウィジェット231は、他のアプリケーションがデスクトップにコンテンツを表示する形式である。
【0071】
通知欄プロセスのターゲット要素をデスクトッププロセスに移動することを実現できるために、往々にして下記複数のステップを必要とする。
【0072】
まず、Android基準に従ってコントロール長押し論理及びウィジェット表示論理を実現する必要がある。例を挙げると、通知欄プロセスに表示されたコントロールは、onLongClick()方法を実現し、通知欄プロセスは、AppWidgetProviderを継承してウィジェット表示論理を実現する。上記設定に基づいて、ユーザーが長押しした後に通知欄プロセス内のコントロールをトリガー可能にすることができる。同様に、さらに移動対象ビューをウィジェットの形式でデスクトッププロセスに表示することができる。
【0073】
次に、通知欄プロセス内のコントロールを長押しした後に、システムがウィジェットを追加する論理を呼び出し、bundleにいくつかのパラメータ、例えばコントロール長押しのスクリーンショット情報及びコントロールの画面上の現在位置情報を伝送することができる。例を挙げると、コントロール長押しの画面上の現在位置情報の伝送方法は、bundle.putIntArray(”location”、location)であってもよいが、これに限定されない。また、上記に言及されたコントロール長押しのスクリーンショット情報の伝送方法は、bundle.putParcelable(AppWidgetManager.EXTRA_APPWIDGET_PREVIEW,views)であってもよいが、これに限定されない。そして、AppWidgetManager.requestPinAppWidget(componentName,bundle,null)を呼び出してウィジェットの追加を要求する。
【0074】
そして、デスクトッププロセスは、ウィジェット追加要求を受信すると背景が透明なページを起動する。該背景が透明なページにおいて、端末は、得られた現在位置情報及びスクリーンショット情報に基づいて、コントロール長押しコンテンツと一致する浮遊表示レイヤを表示する。また該背景が透明なページに対して、属性FLAG_SLIPPERYを設定する必要がある。例を挙げると、端末は、浮遊表示レイヤを表示し、そして、タッチイベントを2つのプロセスの間に伝送できるように、フレームワークは、InputDispatcher.cppコードを修正する必要がある。具体的な論理は、コントロールを長押しした後、元のウィンドウが終了するため現在のTouchWindowリストが空であり、このとき、タッチイベントをタッチポイントが位置するウィンドウ即ち浮遊表示レイヤに伝送し、そして、浮遊表示レイヤがタッチイベントの処理を開始し、終了してデスクトッププロセスに戻ることであってもよい。
【0075】
最後に、浮遊表示レイヤとデスクトップが1つのプロセスにあるか、又は浮遊表示レイヤがデスクトッププロセスに属すると考えられるため、ドラッグイベントを処理することができる。ドラッグを開始すると、デスクトップは、ドラッグ軌跡に基づいて移動対象ビューを移動し、デスクトッププロセスにおける適切な位置にターゲット要素を置くことができ、そのうち、移動対象ビューは、ウィジェットの表示方式でデスクトッププロセスに固定されて表示されてもよい。
【0076】
本願の実施例の技術案によれば、ユーザーは、通知欄プロセスに必要なターゲット要素を移動してデスクトッププロセスに表示することができる。それにより、ユーザーは、デスクトッププロセスのみにおいて自分が所望する情報を閲覧したり検索したりすることができ、ユーザーが情報を閲覧したり検索したりするときの利便性を高める。
【0077】
上記プロセス間情報処理方法によれば、本願の実施例は、実施過程でユーザーとヒューマンマシンインタフェースのインタラクション変化があり、具体的に以下のとおりである。まずユーザーは、第1プロセスにおいて興味があるターゲット要素に対して長押しタッチ操作を行い、端末は、選択されたターゲット要素を現在表示インタフェースに浮遊表示する。このとき、端末は、さらに現在表示インタフェースをデスクトップに切り替え、ユーザーは、デスクトップに浮遊表示されたターゲット要素をドラッグし始める。ドラッグが停止される又は他のタッチ方式がトリガーされると、浮遊表示されたターゲット要素がデスクトップに置いてウィジェットの形式で表示される。
【0078】
他の実施例では、現在表示インタフェースからデスクトップに切り替えることは、さらに、タッチ操作により行われてもよい。例を挙げると、選択されたコンテンツを浮遊表示した後、ユーザーの指で現在表示インタフェースのエッジ位置にスライドすることにより、現在表示インタフェースをデスクトップに切り替えることをトリガーすることができる。
【0079】
端末に表示されたインタフェースのコンテンツは、
図10~
図12を参照すればよい。
図10は、本願の一実施例による複数の要素を有する通知欄プロセスの表示インタフェースの概略図である。
図11は、本願の一実施例によるターゲット要素の移動中にターゲット要素がデスクトッププロセスに表示される表示インタフェースの概略図である。
図12は、本願の一実施例によるターゲット要素の移動が終了した後にターゲット要素がデスクトッププロセスに表示される表示インタフェースの概略図である。
【0080】
具体的には、
図11及び
図12については、
図11は、ターゲット要素のドラッグ移動中にターゲット要素がデスクトッププロセスに浮遊される表示インタフェースの概略図である。
図11から分かるように、ターゲット要素は、デスクトッププロセスのアプリケーションアイコン上に浮遊され、即ちターゲット要素を移動しようとするターゲット位置は、すでにデスクトッププロセスにおける既存の録音機アプリケーションアイコンにより占有されている。本願の実施例は、ターゲット要素をユーザーが置きたいターゲット位置に移動して固定することができるように、録音機アプリケーションアイコンを近くの空白位置に移動してもよい。
図12から分かるように、ドラッグ移動の終了後、録音機アプリケーションアイコンは、ターゲット要素を退避するために、上方の空白位置に移動する。それにより、ターゲット要素は、録音機アプリケーションアイコンが元々位置した位置、即ちユーザーが置きたいターゲット位置に移動することができる。そして置いた後、ターゲット要素は、ウィジェット表示方式でデスクトッププロセスに固定して表示される。
【0081】
上記プロセス間情報処理方法によれば、以下、本願のコントローラ、端末、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の各実施例を提案する。
【0082】
また、本願の一実施例は、コントローラを提供する。該コントローラは、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶され、プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムとを含み、プロセッサがコンピュータプログラムを実行すると、上記プロセス間情報処理方法を実現する。
【0083】
プロセッサとメモリとは、バス又は他の方式で接続されてもよい。
本実施例におけるコントローラは、
図1に示す実施例におけるシステムアーキテクチャプラットフォームに対応してもよく、
図1に示す実施例におけるシステムアーキテクチャプラットフォームの一部を構成することができる。両者が同様な発明構想に属するため、両者が同様な実現原理及び有益な効果を有し、ここで詳しく述べない。
【0084】
上記実施例のプロセス間情報処理方法の実現に必要な非一時的なソフトウェアプログラム及び命令は、メモリに記憶され、プロセッサにより実行されると、上記実施例のプロセス間情報処理方法を実行し、例えば、以上に記述された
図2における方法ステップS100~S400、
図3における方法ステップS510~S520、
図4における方法ステップS600、
図5における方法ステップS700、
図6における方法ステップS810~S820、
図7における方法ステップS900、
図8における方法ステップS1000を実行する。
【0085】
本願の実施例のコントローラの具体的な実施形態及び技術的効果は、上記プロセス間情報処理方法の具体的な実施形態及び技術的効果を参照すればよい。
【0086】
また、本願の一実施例は、端末を提供し、該端末は、上記コントローラを含むが、それらに限定されない。
【0087】
上記端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、コンピュータ、電子ウェアラブル機器又は画面を有する他の端末機器であってもよいが、これに限定されない。
【0088】
本願の実施例の端末に上記コントローラが含まれ、上記コントローラが上記プロセス間情報処理方法を実行できるため、本願の実施例の端末の具体的な実施形態及び技術的効果は、上記プロセス間情報処理方法の具体的な実施形態及び技術的効果を参照すればよい。
【0089】
なお、本願の一実施例は、コンピュータ実行可能な命令が記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ実行可能な命令は、上記プロセス間情報処理方法、例えば、以上に記述された
図2における方法ステップS100~S400、
図3における方法ステップS510~S520、
図4における方法ステップS600、
図5における方法ステップS700、
図6における方法ステップS810~S820、
図7における方法ステップS900、
図8における方法ステップS1000を実行するために用いられる。
【0090】
本願の実施例は、まず、端末が現在表示インタフェースにおける第1プロセス内のターゲット要素を選択するための要素選択命令を受信するステップと、次に、端末が上記要素選択命令に従って、上記ターゲット要素を含む移動対象ビューを生成するステップと、そして端末がさらに現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替えるステップと、最後に端末がビュー移動命令を受信し、前記ビュー移動命令に従って前記移動対象ビューを前記第2プロセスに移動するステップとを含む。本願の実施例の技術案によれば、ユーザーは、様々な第1プロセスに必要なターゲット要素を同一の第2プロセスにまとめて表示することができる。それにより、ユーザーは、同一の第2プロセスのみにおいて自分が所望する情報を閲覧したり検索したりすることができ、ユーザーが情報を閲覧したり検索したりするときの利便性を高める。
【0091】
上記で開示された方法におけるステップの全部又は一部、システムは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの適切な組み合わせとして実装されてもよい。物理的構成要素の一部又はすべては、中央処理装置、デジタル信号処理装置、マイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、又はハードウェアとして、又は特定用途向け集積回路などの集積回路として実装されてもよい。このようなソフトウェアは、コンピュータ記憶媒体(又は非一時的媒体)及び通信媒体(又は一時的媒体)を含んでもよいコンピュータ読み取り可能な媒体上に配布してもよい。当業者に周知のように、コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(例えば、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータ)を記憶するための任意の方法又は技術において実施される、揮発性及び不揮発性の、取り外し可能な及び取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくは他の光ディスク記憶装置、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくは他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、通信媒体は、通常、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波若しくは他の送信機構のような変調データ信号中の他のデータを含み、任意の情報配信媒体を含み得ることは当業者に周知である。
【0092】
以上は、本願のいくつかの実施形態を具体的に説明したが、本願は上記の実施形態に限定されるものではなく、当業者は、本願の精神に反しない共有の条件の下で、本願の請求項によって限定される範囲内に含まれる様々な均等な変形又は置換を行ってもよい。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるプロセス間情報処理方法であって、
現在表示インタフェースにおける第1プロセス内のターゲット要素を選択するための要素選択命令を受信するステップと、
前記要素選択命令に従って、前記ターゲット要素を含む移動対象ビューを生成するステップと、
前記現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替えるステップと、
ビュー移動命令を受信し、前記ビュー移動命令に従って前記移動対象ビューを前記第2プロセスに移動するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記要素選択命令に従って、前記ターゲット要素を含む移動対象ビューを生成する前記ステップは、
前記要素選択命令に従って、前記ターゲット要素の現在位置を取得するステップと、
前記現在位置において前記ターゲット要素を含む移動対象ビューを生成するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移動対象ビューは、前記ターゲット要素に対応するスクリーンショット情報、及び、前記ターゲット要素に対応するデータ情報をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える前記ステップは、
前記要素選択命令に応答して第2プロセスをトリガーし、前記現在表示インタフェースを、前記第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替えるステップと、
操作トリガー命令に応答して第2プロセスをトリガーし、前記現在表示インタフェースを、前記第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替えるステップとのうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記現在表示インタフェースを、第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える前記ステップは、
操作トリガー命令に応答して第2プロセスをトリガーし、前記現在表示インタフェースを、前記第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える前記ステップを含み、
操作トリガー命令に応答して第2プロセスをトリガーし、前記現在表示インタフェースを、前記第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替える前記ステップは、
前記移動対象ビューを移動するための操作トリガー命令を受信するステップと、
前記移動対象ビューが前記現在表示インタフェースの予め設定された位置に移動すると、第2プロセスをトリガーし、前記現在表示インタフェースを、前記第2プロセスを運ぶターゲット表示インタフェースに切り替えるステップとを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ビュー移動命令は、前記第2プロセスにおけるターゲット位置情報を運び、
前記ビュー移動命令に従って前記移動対象ビューを前記第2プロセスに移動する前記ステップは、
前記ビュー移動命令に従って、前記移動対象ビューを前記ターゲット位置情報に対応するターゲット位置に移動するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ビュー移動命令に従って前記移動対象ビューを前記第2プロセスに移動する前記ステップは、
前記ビュー移動命令に従って前記移動対象ビューを浮遊表示方式で前記第2プロセスに移動し、前記ビュー移動命令の終了後、前記移動対象ビューをウィジェット表示方式で前記第2プロセスに表示するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2プロセスは、デスクトッププロセス、ネガティブワンスクリーンプロセス又はスクリーンロックプロセスであり、
前記第2プロセスがデスクトッププロセス又はスクリーンロックプロセスであると、前記第1プロセスは、通知欄プロセス、ネガティブワンスクリーンプロセス、ショートメッセージプロセス、連絡先プロセス、画像ライブラリプロセス又は第三者アプリケーションプロセスであり、
前記第2プロセスがネガティブワンスクリーンプロセスであると、前記第1プロセスは、通知欄プロセス、ショートメッセージプロセス、連絡先プロセス、画像ライブラリプロセス又は第三者アプリケーションプロセスである、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲット要素は、テキスト要素と、ボイス要素と、画像要素と、ビデオ要素とのうちの少なくとも1つを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記要素選択命令は、ターゲット要素位置におけるクリック操作命令と、前記ターゲット要素位置におけるスライド操作命令と、ボイス操作命令と、前記ターゲット要素位置における予め設定された時間を超えるタッチ操作命令と、前記ターゲット要素位置における予め設定されたクリック頻度を超えるクリック操作命令と、トリガー条件が前記ターゲット要素に予め設定されたキーワード情報が含まれることである旨のトリガー命令とのうちの1つを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項11】
前記ビュー移動命令は、ドラッグ移動操作命令と、キー移動操作命令と、ボイス操作命令とのうちの1つを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項12】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムとを含むコントローラであって、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行すると、請求項1~11のいずれか1項に記載のプロセス間情報処理方法を実現する、コントローラ。
【請求項13】
請求項12に記載のコントローラを含む、端末。
【請求項14】
請求項1~11のいずれか1項に記載のプロセス間情報処理方法を実行するために用いられるコンピュータ実行可能な命令が記憶された、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】