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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-28
(54)【発明の名称】カメラアセンブリ及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/57 20230101AFI20240321BHJP
   G03B 5/00 20210101ALI20240321BHJP
   G02B 7/04 20210101ALI20240321BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20240321BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20240321BHJP
   H04N 23/54 20230101ALI20240321BHJP
   H04N 23/68 20230101ALI20240321BHJP
【FI】
H04N23/57
G03B5/00 J
G02B7/04 E
G03B30/00
H04N23/50
H04N23/54
H04N23/68
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023559821
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(85)【翻訳文提出日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 CN2022085806
(87)【国際公開番号】W WO2022218225
(87)【国際公開日】2022-10-20
(31)【優先権主張番号】202110393943.5
(32)【優先日】2021-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】許 能華
【テーマコード(参考)】
2H044
2K005
5C122
【Fターム(参考)】
2H044BE02
2H044BE07
2H044BE10
2K005CA02
2K005CA24
2K005CA34
2K005CA45
2K005CA53
5C122DA04
5C122DA09
5C122EA41
5C122EA57
5C122FB03
5C122FB17
5C122FB23
5C122FC00
5C122GE01
5C122GE05
5C122GE07
5C122GE11
5C122GE18
5C122GE19
5C122GE22
5C122HA82
(57)【要約】
本出願は、カメラアセンブリ及び電子機器を提供し、前記カメラアセンブリは、第一の回路基板と、フレキシブル回路基板と、ベースと、複数の第一の弾性部材と、第一のコイルと、感光チップとを含み、複数の第一の弾性部材の固定端は、ベースに固定して取り付けられ、複数の第一の弾性部材の自由端は、サスペンションされ、第一の回路基板は、複数の第一の弾性部材により形成されたサスペンションフレームに取り付けられ、且つ第一の回路基板に第一のコイルと感光チップが設けられ、フレキシブル回路基板の一端は、第一の回路基板に固定して接続され、フレキシブル回路基板の他端は、ベースに固定して接続される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラアセンブリであって、第一の回路基板と、フレキシブル回路基板と、ベースと、複数の第一の弾性部材と、第一のコイルと、感光チップとを含み、
前記複数の第一の弾性部材の固定端は、前記ベースに固定して取り付けられ、前記複数の第一の弾性部材の自由端は、サスペンションされ、
前記第一の回路基板は、前記複数の第一の弾性部材により形成されたサスペンションフレームに取り付けられ、且つ前記第一の回路基板に前記第一のコイルと前記感光チップが設けられ、
前記フレキシブル回路基板の一端は、前記第一の回路基板に固定して接続され、前記フレキシブル回路基板の他端は、前記ベースに固定して接続され、
前記第一のコイルは、通電後に永久磁石と協働し、前記感光チップを移動させるように前記第一の回路基板を駆動する、カメラアセンブリ。
【請求項2】
前記第一の弾性部材の数は、四つであり、
前記第一の回路基板は、矩形回路基板であり、前記第一の弾性部材は、前記第一の回路基板の四つの頂角に位置する、請求項1に記載のカメラアセンブリ。
【請求項3】
前記第一の弾性部材の自由端は、前記第一の回路基板の底部に位置し、且つ前記第一の弾性部材の自由端は、前記第一の回路基板に固定して接続される、請求項2に記載のカメラアセンブリ。
【請求項4】
前記第一の弾性部材は、第一の接続部と第二の接続部とを含み、前記固定端は、前記第一の接続部に設置され、前記自由端は、前記第二の接続部に設置され、
前記第一の接続部は、前記第一の回路基板の第一側に位置し、前記第二の接続部は、前記第一の回路基板の第二側に位置し、且つ前記第一側と前記第二側は、前記第一の回路基板の隣接側である、請求項2に記載のカメラアセンブリ。
【請求項5】
前記第一の接続部は、前記第一の回路基板の第一側に貼り合わせられ、前記第二の接続部は、前記第一の回路基板の第二側に貼り合わせられ、且つ前記第一の接続部と前記第二の接続部とは、互いに垂直である、請求項4に記載のカメラアセンブリ。
【請求項6】
前記フレキシブル回路基板の数は、二つであり、
前記フレキシブル回路基板は、前記第一の回路基板の同一側に位置する二つの前記第一の接続部に部分的に接続される、請求項4に記載のカメラアセンブリ。
【請求項7】
前記ベースに突起部が設置され、前記突起部は、前記フレキシブル回路基板に部分的に接着される、請求項1に記載のカメラアセンブリ。
【請求項8】
前記カメラアセンブリは、ケースと、固定具と、移動部材と、レンズとをさらに含み、
前記ケース、前記固定具と前記移動部材にいずれも開孔が設けられ、
前記ケースと前記ベースとは、囲んで第一の収容キャビティを形成し、前記移動部材と前記固定具は、いずれも前記第一の収容キャビティ内に位置し、
前記固定具は、前記ケースに固定して接続され、前記移動部材は、前記固定具内に位置し、
前記レンズの一端は、前記移動部材に接着され、前記レンズの他端は、前記ケースの開孔を貫通して前記ケースの外に位置する、請求項1に記載のカメラアセンブリ。
【請求項9】
前記カメラアセンブリは、フィルタと、第二の弾性部材と、第三の弾性部材と、第二のコイルと、永久磁石とをさらに含み、
前記フィルタは、前記第一の回路基板に固定して接続され、且つ前記フィルタは、前記感光チップと対向して設置され、
前記第二の弾性部材、第三の弾性部材、第二のコイル及び永久磁石は、いずれも前記第一の収容キャビティ内に位置し、
前記固定具と前記移動部材とは、囲んで前記移動部材の対向する両側における第二の収容キャビティと第三の収容キャビティを形成し、
前記第二の弾性部材は、前記第二の収容キャビティ内に位置し、且つ前記第二の弾性部材は、前記移動部材に垂直であり、前記第三の弾性部材は、前記第三の収容キャビティ内に位置し、且つ前記第三の弾性部材は、前記移動部材に垂直であり、
前記第二のコイルは、前記移動部材の第一の凹溝内に位置し、前記永久磁石は、前記固定具の第二の凹溝内に位置し、且つ前記永久磁石は、前記第二のコイルと対向して設置される、請求項8に記載のカメラアセンブリ。
【請求項10】
電子機器であって、請求項1から9のいずれか1項に記載のカメラアセンブリを含む、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年4月13日に中国で提出された中国特許出願No.202110393943.5の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、撮影の技術分野に属し、具体的にカメラアセンブリ及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
スマートフォンに代表される電子機器の普及と発展に伴い、電子機器を使って写真を撮る人が増えている。電子機器を使用して撮影するプロセスにおいて、カメラの揺れにより、撮影した画像がぼやけたり、不鮮明になったりする可能性がある。
【0004】
現在、上記問題を解決するために、一部の電子機器にチップによる手振れ防止の機能が設定されている。チップによる手振れ防止とは、カメラが揺れた場合に、感光チップの位置を移動し、カメラの揺れによる光路損失を補償することである。しかしながら、上記方式では、感光チップが移動しやすいために、金属製サスペンションワイヤを使用して感光チップをサスペンションする必要があるとともに、感光チップに接続された回路基板を屈曲する必要があり、カメラアセンブリの組み立て難易度が大幅に増加してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例の目的は、従来のカメラアセンブリの組み立て難易度が比較的高いという技術課題を解決できるカメラアセンブリ及び電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術課題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0007】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、カメラアセンブリを提供し、このカメラアセンブリは、
第一の回路基板と、フレキシブル回路基板と、ベースと、複数の第一の弾性部材と、第一のコイルと、感光チップとを含み、
前記複数の第一の弾性部材の固定端は、前記ベースに固定して取り付けられ、前記複数の第一の弾性部材の自由端は、サスペンションされ、
前記第一の回路基板は、前記複数の第一の弾性部材により形成されたサスペンションフレームに取り付けられ、且つ前記第一の回路基板に前記第一のコイルと前記感光チップが設けられ、
前記フレキシブル回路基板の一端は、前記第一の回路基板に固定して接続され、前記フレキシブル回路基板の他端は、前記ベースに固定して接続され、
ここで、前記第一のコイルは、通電後に第一のコイルがある磁場における永久磁石と協働し、前記感光チップを移動させるように前記第一の回路基板を駆動する。
【0008】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器を提供し、この電子機器は、
第一の回路基板と、フレキシブル回路基板と、ベースと、複数の第一の弾性部材と、第一のコイルと、感光チップとを含み、
前記複数の第一の弾性部材の固定端は、前記ベースに固定して取り付けられ、前記複数の第一の弾性部材の自由端は、サスペンションされ、
前記第一の回路基板は、前記複数の第一の弾性部材により形成されたサスペンションフレームに取り付けられ、且つ前記第一の回路基板に前記第一のコイルと前記感光チップが設けられ、
前記フレキシブル回路基板の一端は、前記第一の回路基板に固定して接続され、前記フレキシブル回路基板の他端は、前記ベースに固定して接続され、
ここで、前記第一のコイルは、通電後に第一のコイルがある磁場における永久磁石と協働し、前記感光チップを移動させるように前記第一の回路基板を駆動する。
【発明の効果】
【0009】
本出願の実施例では、複数の第一の弾性部材の自由端をサスペンションし、感光チップが設けられた第一の回路基板を複数の第一の弾性部材により形成されたサスペンションフレームに取り付けることによって、金属製サスペンションワイヤを使用して第一の回路基板をサスペンションさせることなく、第一の回路基板のサスペンションを実現する。また、本出願の実施例では、フレキシブル回路基板の一端は、第一の回路基板に固定して接続され、フレキシブル回路基板の他端は、ベースに固定して接続され、フレキシブル回路基板を屈曲する必要がなく、上記方式により、カメラアセンブリの組み立て難易度を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本出願の実施例によるカメラアセンブリの分解図である。
図2】本出願の実施例によるカメラアセンブリの断面図である。
図3】本出願の実施例によるカメラアセンブリの正面図である。
図4】本出願の実施例による第一の回路基板の正面図である。
図5】本出願の実施例による第一の弾性部材の構造概略図である。
図6】本出願の実施例によるベースの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0012】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0013】
図1から図6を参照すると、本出願の実施例によるカメラアセンブリは、第一の回路基板10と、フレキシブル回路基板20と、ベース30と、複数の第一の弾性部材40と、第一のコイル11と、感光チップ12とを含み、前記複数の第一の弾性部材40の固定端41は、前記ベース30に固定して取り付けられ、前記複数の第一の弾性部材40の自由端42は、サスペンションされ、前記第一の回路基板10は、前記複数の第一の弾性部材40により形成されたサスペンションフレームに取り付けられ、且つ前記第一の回路基板10に前記第一のコイル11と前記感光チップ12が設けられ、前記フレキシブル回路基板20の一端は、前記第一の回路基板10に固定して接続され、前記フレキシブル回路基板20の他端は、前記ベース30に固定して接続される。
【0014】
本実施例では、上記第一の回路基板10は、セラミックス材料、又は他の材料を用いてもよく、第一の回路基板10は、回路基板であってもよく、フレキシブル回路基板であってもよい。第一の回路基板10の内部に回路が設置され、内部回路を介して第一の回路基板10上の感光チップ12と第一のコイル11を導通する。
【0015】
上述したように、フレキシブル回路基板20の一端は、第一の回路基板10に固定して接続され、フレキシブル回路基板20の他端は、ベース30に固定して接続される。このように、フレキシブル回路基板20は、ベース30に接続された端を介してカメラアセンブリ以外の素子と導通することができ、フレキシブル回路基板20は、第一の回路基板10に接続された端を介して第一の回路基板10と導通することができる。
【0016】
上記ベース30は、液晶高分子ポリマー(Liquid Crystal Polymer、LCP)材質であってもよく、他の材料からなってもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0017】
上記第一の弾性部材40は、バネであってもよく、この第一の弾性部材40は、一般的な合金材料、例えば鉄、銅などをエッチングし屈曲して形成されてもよい。上記第一の弾性部材40の固定端41は、ベース30に固定して取り付けられ、選択的に、第一の弾性部材40の固定端41を接着によりベース30に固定してもよく、第一の弾性部材40の自由端42は、サスペンションされてサスペンションフレームを形成し、サスペンションフレームに第一の回路基板10を置き、第一の回路基板10全体をサスペンションする。このように、サスペンションされた第一の回路基板10は、外力に制限されることなく自由に移動することができる。
【0018】
選択的に、この第一の弾性部材40は、ベース30に垂直である。このように、第一の弾性部材40が占有する内部空間を低減し、電子機器全体の積層厚さを低減させることができる。
【0019】
上記第一のコイル11は、手振れ防止コイルとも呼ばれ、上記第一のコイル11は、溶接により第一の回路基板10に固定されてもよい。
【0020】
上記感光チップ12は、フリップチップ実装プロセスにより第一の回路基板10に設置されてもよく、感光チップ12は、受信された光信号を電気信号に変換して、撮影画像を形成するために用いられる。
【0021】
理解すべきこととして、本実施例におけるカメラアセンブリに永久磁石61がさらに設置され、永久磁石61は、磁場を生成する。カメラアセンブリにおける各部材は、いずれもこの磁場にあり、ここで、第一のコイル11は、通電後に、永久磁石61により生成した磁場の影響を受けて、第一の回路基板10を駆動するアンペア力が発生する。
【0022】
本実施例の応用原理は、以下のとおりである。第一のコイル11の通電後に、第一のコイル11と永久磁石61とが協働してアンペア力を発生させる。これで第一の回路基板10を移動させるように駆動し、それによって感光チップ12を移動させ、チップによる手振れ防止を実現する。
【0023】
本出願の実施例では、複数の第一の弾性部材40の自由端42をサスペンションし、感光チップ12が設けられる第一の回路基板10を複数の第一の弾性部材40により形成されたサスペンションフレームに取り付けることによって、金属製サスペンションワイヤを使用して第一の回路基板10をサスペンションさせることなく、第一の回路基板10のサスペンションを実現する。また、本出願の実施例では、フレキシブル回路基板の一端は、第一の回路基板10に固定して接続され、フレキシブル回路基板の他端は、ベース30に固定して接続され、フレキシブル回路基板を屈曲する必要がなく、上記方式により、カメラアセンブリの組み立て難易度を低減させる。
【0024】
選択的に、前記第一の弾性部材40の数は、四つであり、前記第一の回路基板10は、矩形回路基板であり、前記第一の弾性部材40は、前記第一の回路基板10の四つの頂角に位置する。
【0025】
図4は、本出願の実施例による第一の回路基板の正面図である。図4に示すように、この第一の回路基板10は、矩形回路基板であり、第一の弾性部材40の数は、四つであり、且つこの四つの第一の弾性部材40は、矩形回路基板の四つの頂角に位置し、矩形回路基板の四つの頂角に位置する第一の弾性部材40は、矩形回路基板の対角線に沿って移動することができる。このように、第一の回路基板10の四つの頂角に位置する第一の弾性部材40は、第一の回路基板10が移動中にサスペンションフレームから落下しないように、第一の回路基板10を最大限に支持することができる。
【0026】
理解すべきこととして、第一の弾性部材40の数は、二つであってもよく、且つこの二つの第一の弾性部材40は、第一の回路基板10の対向側に位置する。
【0027】
選択的に、前記第一の弾性部材40の自由端42は、前記第一の回路基板10の底部に位置し、且つ前記第一の弾性部材40の自由端42は、前記第一の回路基板10に固定して接続される。
【0028】
図5は、本出願の実施例による第一の弾性部材の構造概略図である。図5に示すように、第一の弾性部材40は、固定端41と自由端42とを含む。ここで、第一の弾性部材40の自由端42は、第一の回路基板10の底部に位置し、第一の弾性部材40の自由端42を第一の回路基板10の底部に固定して接続することができる。このように、第一の弾性部材40は、第一の回路基板10をより安定して載せることができる。
【0029】
第一の弾性部材40の数が四つの場合に、第一の弾性部材40の自由端42を第一の回路基板10の対向側に設置してもよく、それによって第一の弾性部材40は、第一の回路基板10をより安定して載せることができる。
【0030】
選択的に、前記第一の弾性部材40は、第一の接続部43と第二の接続部44とを含み、前記固定端41は、前記第一の接続部43に設置され、前記自由端42は、前記第二の接続部44に設置され、前記第一の接続部43は、前記第一の回路基板10の第一側に位置し、前記第二の接続部44は、前記第一の回路基板10の第二側に位置し、且つ前記第一側と前記第二側は、前記第一の回路基板10の隣接側である。
【0031】
引き続き図5に示すように、第一の弾性部材40は、第一の接続部43と第二の接続部44とを含む。ここで、固定端41は、第一の接続部43に設置され、自由端42は、前記第二の接続部44に設置される。第一の回路基板10が矩形回路基板である場合に、第一の接続部43が第一の回路基板10の第一側に位置し、第二の接続部44が第一の回路基板10の第二側に位置するように設置してもよく、且つ第一側と前記第二側は、第一の回路基板10の隣接側である。このように、複数の第一の弾性部材40により形成されたサスペンションフレームの形状は、矩形である。言い換えれば、サスペンションフレームの形状は、第一の回路基板10の形状と同じであり、第一の回路基板10の移動中に、第一の回路基板10の移動方向を制限して、第一の回路基板10が移動中にサスペンションフレームから落下することを防止することができる。
【0032】
選択的に、前記第一の接続部43は、前記第一の回路基板10の第一側に貼り合わせられ、前記第二の接続部44は、前記第一の回路基板10の第二側に貼り合わせられ、且つ前記第一の接続部43と前記第二の接続部44とは、互いに垂直である。
【0033】
本実施例では、第一の弾性部材40の第一の接続部43は、第一の回路基板10の第一側に貼り合わせられ、第二の接続部44は、第一の回路基板10の第二側に貼り合わせられる。第一の回路基板10が矩形回路基板である場合に、第一の接続部43と前記第二の接続部44とは、互いに垂直である。このように、第一の回路基板10がサスペンションフレームに取り付けられる時、複数の第一の弾性部材40は、第一の回路基板10を挟持し、第一の回路基板10をサスペンションフレームに挟持固定する。
【0034】
選択的に、前記フレキシブル回路基板20の数は、二つであり、前記フレキシブル回路基板20は、前記第一の回路基板10の同一側に位置する二つの前記第一の接続部43に部分的に接続される。
【0035】
本実施例では、第一の弾性部材40の数が四つの場合に、フレキシブル回路基板20の数を二つに設定してもよい。一つのフレキシブル回路基板20は、第一の回路基板10の対向側に位置する二つの第一の弾性部材40に接続されてもよい。具体的には、フレキシブル回路基板20の一端は、一つの第一の弾性部材40の第一の接続部43に接続されてもよく、フレキシブル回路基板20の他端は、別の第一の弾性部材40の第一の接続部43に接続されてもよく、フレキシブル回路基板20の一部の領域は、アーチ状に形成され、ここで、上記二つの第一の弾性部材40は、対向して設置される。
【0036】
このように、チップによる手振れ防止のプロセスにおいて、第一の回路基板10は、移動し、第一の弾性部材40は、第一の回路基板10に追従して移動し、対向して設置される二つの第一の弾性部材40により一つのフレキシブル回路基板20を載せ、フレキシブル回路基板20も第一の弾性部材40に追従して移動し、さらにフレキシブル回路基板20がチップによる手振れ防止のプロセスにおいて折れることを回避する。フレキシブル回路基板20を屈曲プロセスにより折り曲げ構造にする必要もなく、カメラアセンブリの組み立て難易度を低減させる。
【0037】
選択的に、フレキシブル回路基板20が移動中に生じる抵抗力を低減するために、フレキシブル回路基板20を単層回路基板として設計する。
【0038】
本実施例では、フレキシブル回路基板20を第一の弾性部材40に搭載することにより、フレキシブル回路基板20を第一の弾性部材40に追従して移動させる。そして、フレキシブル回路基板20を単層回路基板として設置し、フレキシブル回路基板20が占有する電子機器の内部空間を低減させることによって、機器全体の積層厚さを低減させることができる。
【0039】
選択的に、フレキシブル回路基板20の長さを第一の回路基板10の同一側における二つの固定端41の長さよりも長くすることによって、フレキシブル回路基板20の長さを長くする。
【0040】
選択的に、前記ベース30に突起部31が設置され、前記突起部31は、前記フレキシブル回路基板20と部分的に接着される。
【0041】
図6は、本出願の実施例によるベースの構造概略図である。本実施例では、ベース30に突起部31が設置され、且つこの突起部31は、斜面であり、フレキシブル回路基板20の一部の領域をベース30の突起部31に接着する。ここで、フレキシブル回路基板20の一面をベース30の突起部31に接着することによって、フレキシブル回路基板20が移動中に折れることを防止することができる。
【0042】
選択的に、前記カメラアセンブリは、ケース50と、固定具60と、移動部材70と、レンズ100とをさらに含み、
前記ケース50、前記固定具60と前記移動部材70にいずれも開孔が設けられ、前記ケース50と前記ベース30とは、囲んで第一の収容キャビティを形成し、前記移動部材70と前記固定具60は、いずれも前記第一の収容キャビティ内に位置し、前記固定具60は、前記ケース50に固定して接続され、前記移動部材70は、前記固定具60内に位置し、前記レンズ100の一端は、前記移動部材70に接着され、前記レンズ100の他端は、前記ケース50の開孔を貫通して前記ケース50の外に位置する。
【0043】
本実施例では、上記ケース50、上記固定具60と上記移動部材70は、液晶高分子ポリマー材質であってもよい。本実施例では、レンズ100の一端は、移動部材70に接着され、移動部材70は、固定具60内を移動することができ、それによってレンズ100を移動させて、レンズ100の合焦機能を実現する。
【0044】
選択的に、前記カメラアセンブリは、フィルタ13と、第二の弾性部材80と、第三の弾性部材90と、第二のコイル71と、永久磁石61とをさらに含み、
前記フィルタ13は、前記第一の回路基板10に固定して接続され、且つ前記フィルタ13は、前記感光チップ12と対向して設置され、前記第二の弾性部材80、第三の弾性部材90、第二のコイル71及び永久磁石61は、いずれも前記第一の収容キャビティ内に位置し、前記固定具60と前記移動部材70とは、囲んで前記移動部材70の対向する両側における第二の収容キャビティと第三の収容キャビティを形成し、前記第二の弾性部材80は、前記第二の収容キャビティ内に位置し、且つ前記第二の弾性部材80は、前記移動部材70に垂直であり、前記第三の弾性部材90は、前記第三の収容キャビティ内に位置し、且つ前記第三の弾性部材90は、前記移動部材70に垂直であり、前記第二のコイル71は、前記移動部材70の第一の凹溝内に位置し、前記永久磁石61は、前記固定具60の第二の凹溝内に位置し、且つ前記永久磁石61は、前記第二のコイル71と対向して設置される。
【0045】
図1に示すように、カメラアセンブリは、フィルタ13をさらに含む。フィルタ13を第一の回路基板10に接着して、フィルタ13と第一の回路基板10との固定的な接続を実現してもよく、他の方式でフィルタ13と第一の回路基板10とを固定して接続してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0046】
理解すべきこととして、上記フィルタ13は、画像歪みを回避するように特定の光線をフィルタリングするために用いられる。選択的に、このフィルタ13は、赤外光をフィルタリングするための赤外線フィルタ13であってもよい。
【0047】
理解すべきこととして、フィルタ13は、感光チップ12と対向して設置され、且つフィルタ13とレンズ100との距離は、感光チップ12とレンズ100との距離よりも小さい。つまり、フィルタ13は、レンズ100から伝送された光線を受信し、特定の波長の光線をフィルタリングし、フィルタリング後の光線を感光チップ12に伝送する。
【0048】
本実施例では、上記第二の弾性部材80と第三の弾性部材90は、バネであってもよく、上記永久磁石61は、マグネットであってもよい。上記第二のコイル71は、合焦コイルとも呼ばれる。
【0049】
本実施例では、第二のコイル71は、通電後に、永久磁石61と電気磁気効果が起こってアンペア力が発生し、移動部材70を移動させるように駆動する。第二の弾性部材80と第三の弾性部材90が移動部材70の両側に設置され、且つ第二の弾性部材80と第三の弾性部材90がいずれも移動部材70に垂直であるように設置して、第二の弾性部材80と第三の弾性部材90により移動部材70の移動方向を制限することによって、移動部材70は、固定具の開孔の開設方向のみに沿って移動することができる。つまり、移動部材70に固定して接続されたレンズ100は、アンペア力の駆動下で伸縮し、レンズ100の自動合焦を実現する。
【0050】
なお、第二の弾性部材80の一端は、移動部材70に固定して接続され、第二の弾性部材80の他端は、固定具60に固定して接続される。第二のコイル71は、移動部材70の第一の凹溝内に設置され、第二の弾性部材80の一端は、移動部材70に固定して接続されるため、第二のコイル71と第二の弾性部材80が導通されるように設置してもよい。さらに、ケース50には、固定具60に接続された外接ピンが設置されてもよく、第二の弾性部材80の他端が固定具60に固定して接続されるため、第二の弾性部材80と外接ピンとの接続を実現することができる。このように、第二のコイル71と外接ピンとの導通を実現し、外接ピンを介して第二のコイル71に通電することができる。
【0051】
本出願の実施例では、電子機器をさらに提供し、この電子機器は、カメラアセンブリを含み、前記カメラアセンブリは、第一の回路基板10と、フレキシブル回路基板20と、ベース30と、複数の第一の弾性部材40と、第一のコイル11と、感光チップ12とを含み、
ここで、第一の回路基板10と、フレキシブル回路基板20と、ベース30と、複数の第一の弾性部材40と、第一のコイル11と、感光チップ12との接続関係は、上記説明を参照すればよく、説明の繰り返しを回避するために、これに対してこれ以上説明しない。ここで、カメラアセンブリの具体的な実施の形態は、上記説明を参照すればよく、同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、これに対してこれ以上説明しない。
【0052】
本発明の実施例では、上記電子機器は、コンピュータ(Computer)、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネット電子機器(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、電子リーダー、ナビゲータ、デジタルカメラなどであってもよい。
【0053】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-10-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラアセンブリであって、第一の回路基板と、フレキシブル回路基板と、ベースと、複数の第一の弾性部材と、第一のコイルと、感光チップとを含み、
前記複数の第一の弾性部材の固定端は、前記ベースに固定して取り付けられ、前記複数の第一の弾性部材の自由端は、サスペンションされ、
前記第一の回路基板は、前記複数の第一の弾性部材により形成されたサスペンションフレームに取り付けられ、且つ前記第一の回路基板に前記第一のコイルと前記感光チップが設けられ、
前記フレキシブル回路基板の一端は、前記第一の回路基板に固定して接続され、前記フレキシブル回路基板の他端は、前記ベースに固定して接続され、
前記第一のコイルは、通電後に永久磁石と協働し、前記感光チップを移動させるように前記第一の回路基板を駆動することを特徴とする、カメラアセンブリ。
【請求項2】
前記第一の弾性部材の数は、四つであり、
前記第一の回路基板は、矩形回路基板であり、前記第一の弾性部材は、前記第一の回路基板の四つの頂角に位置することを特徴とする、請求項1に記載のカメラアセンブリ。
【請求項3】
前記第一の弾性部材の自由端は、前記第一の回路基板の底部に位置し、且つ前記第一の弾性部材の自由端は、前記第一の回路基板に固定して接続されることを特徴とする、請求項2に記載のカメラアセンブリ。
【請求項4】
前記第一の弾性部材は、第一の接続部と第二の接続部とを含み、前記固定端は、前記第一の接続部に設置され、前記自由端は、前記第二の接続部に設置され、
前記第一の接続部は、前記第一の回路基板の第一側に位置し、前記第二の接続部は、前記第一の回路基板の第二側に位置し、且つ前記第一側と前記第二側は、前記第一の回路基板の隣接側であることを特徴とする、請求項2に記載のカメラアセンブリ。
【請求項5】
前記第一の接続部は、前記第一の回路基板の第一側に貼り合わせられ、前記第二の接続部は、前記第一の回路基板の第二側に貼り合わせられ、且つ前記第一の接続部と前記第二の接続部とは、互いに垂直であることを特徴とする、請求項4に記載のカメラアセンブリ。
【請求項6】
前記フレキシブル回路基板の数は、二つであり、
前記フレキシブル回路基板は、前記第一の回路基板の同一側に位置する二つの前記第一の接続部に部分的に接続されることを特徴とする、請求項4に記載のカメラアセンブリ。
【請求項7】
前記ベースに突起部が設置され、前記突起部は、前記フレキシブル回路基板に部分的に接着されることを特徴とする、請求項1に記載のカメラアセンブリ。
【請求項8】
前記カメラアセンブリは、ケースと、固定具と、移動部材と、レンズとをさらに含み、
前記ケース、前記固定具と前記移動部材にいずれも開孔が設けられ、
前記ケースと前記ベースとは、囲んで第一の収容キャビティを形成し、前記移動部材と前記固定具は、いずれも前記第一の収容キャビティ内に位置し、
前記固定具は、前記ケースに固定して接続され、前記移動部材は、前記固定具内に位置し、
前記レンズの一端は、前記移動部材に接着され、前記レンズの他端は、前記ケースの開孔を貫通して前記ケースの外に位置することを特徴とする、請求項1に記載のカメラアセンブリ。
【請求項9】
前記カメラアセンブリは、フィルタと、第二の弾性部材と、第三の弾性部材と、第二のコイルと、永久磁石とをさらに含み、
前記フィルタは、前記第一の回路基板に固定して接続され、且つ前記フィルタは、前記感光チップと対向して設置され、
前記第二の弾性部材、第三の弾性部材、第二のコイル及び永久磁石は、いずれも前記第一の収容キャビティ内に位置し、
前記固定具と前記移動部材とは、囲んで前記移動部材の対向する両側における第二の収容キャビティと第三の収容キャビティを形成し、
前記第二の弾性部材は、前記第二の収容キャビティ内に位置し、且つ前記第二の弾性部材は、前記移動部材に垂直であり、前記第三の弾性部材は、前記第三の収容キャビティ内に位置し、且つ前記第三の弾性部材は、前記移動部材に垂直であり、
前記第二のコイルは、前記移動部材の第一の凹溝内に位置し、前記永久磁石は、前記固定具の第二の凹溝内に位置し、且つ前記永久磁石は、前記第二のコイルと対向して設置されることを特徴とする、請求項8に記載のカメラアセンブリ。
【請求項10】
電子機器であって、請求項1から9のいずれか1項に記載のカメラアセンブリを含むことを特徴とする、電子機器。
【国際調査報告】