(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-04
(54)【発明の名称】SRSの部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の開始位置を決定する方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/23 20230101AFI20240328BHJP
【FI】
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561656
(86)(22)【出願日】2022-04-01
(85)【翻訳文提出日】2023-11-30
(86)【国際出願番号】 US2022023076
(87)【国際公開番号】W WO2022216545
(87)【国際公開日】2022-10-13
(32)【優先日】2021-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ルパシンハ ナディサンカ
(72)【発明者】
【氏名】松村 祐輝
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
無線通信方法が開示され、この無線通信方法は、下り制御情報(DCI:downlink control information)又は上位レイヤシグナリングを介して、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)設定を用いる周波数サウンディングを含む設定情報を受信するステップを含む。方法は、更に、設定情報に基づいて、SRSの送信を伴う部分的な周波数サウンディングを設定するステップと、部分的な周波数サウンディングのためのSRSの周波数領域の開始位置を決定するステップと、を有する。別の態様においては、端末及びシステムも開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下り制御情報(DCI:downlink control information)又は上位レイヤシグナリングを介して、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)設定を用いる周波数サウンディングを含む設定情報を受信するステップと、
前記設定情報に基づいて、SRSの送信を伴う部分的な周波数サウンディングを設定するステップと、
部分的な周波数サウンディングのための前記SRSの周波数領域の開始位置を決定するステップと、を有する、無線通信方法。
【請求項2】
前記下り制御情報は、上りリンクシステム帯域幅又は下りリンクシステム帯域幅に関する情報を含む、請求項1記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記SRSの前記周波数領域の開始位置の決定は、周波数ホッピングが有効であるか無効であるかにかかわらず同じである、請求項1記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記SRSは、時間領域において1シンボルにわたる連続するリソースブロック(RB:resource block)において送信される、請求項1記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記SRSの周波数部分の数は、前記SRSのサウンディング帯域の数に依存する、請求項1記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記DCIを介して、前記SRSの前記周波数領域の開始位置を動的に変更することを更に含む、請求項1記載の無線通信方法。
【請求項7】
周波数ホッピングパラメータを前記SRSの周波数分部分の数と比較することによって、周波数ホッピングが無効であるか否かを判定することを更に含む、請求項1記載の無線通信方法。
【請求項8】
能力報告の一部として、帯域幅内のサポートするサウンディング帯域の数に対応する情報を送信することを更に含む、請求項1記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記SRSの前記周波数領域の開始位置を識別するために設定される物理リソース要素で与えられている第1のパラメータを受信することを更に含む、請求項1記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記サポートするサウンディング帯域の数は、2、3、4又は8である、請求項8記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記第1のパラメータは、前記SRSの長さに依存する、請求項9記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記SRS内のサウンディング帯域の前記周波数領域の開始位置を識別するために設定される第2のパラメータを受信することを更に含む、請求項9記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記第1のパラメータは、前記第2のパラメータに基づいて決定される、請求項12記載の無線通信方法。
【請求項14】
前記第2のパラメータは、各SRSポートに固有である、請求項12記載の無線通信方法。
【請求項15】
前記第2のパラメータは、全てのSRSポートに共通である、請求項12記載の無線通信方法。
【請求項16】
前記第2のパラメータは、DCIを用いて設定される、請求項12記載の無線通信方法。
【請求項17】
前記第2のパラメータは、RRCを用いて設定される、請求項12記載の無線通信方法。
【請求項18】
前記第2のパラメータは、前記DCIのSRSリクエストフィールドのDCIコードポイントに対応する、請求項12記載の無線通信方法。
【請求項19】
下り制御情報(DCI:downlink control information)又は上位レイヤシグナリングを介して、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)設定を用いる周波数サウンディングを含む設定情報を受信する受信部と、
前記設定情報に基づいて、SRSの送信を伴う部分的な周波数サウンディングを設定し、
部分的な周波数サウンディングのための前記SRSの周波数領域の開始位置を決定する、制御部と、を有する、端末。
【請求項20】
端末及び基地局を有するシステムであって、
前記端末は、
下り制御情報(DCI:downlink control information)又は上位レイヤシグナリングを介して、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)設定を用いる周波数サウンディングを含む設定情報を受信する第1の受信部と、
前記設定情報に基づいて、SRSの送信を伴う部分的な周波数サウンディングを設定し、
部分的な周波数サウンディングのための前記SRSの周波数領域の開始位置を決定する制御部と、を有し、
前記基地局は、
DCI又は上位レイヤシグナリングを介して、前記設定情報を送信する送信部を有する、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される1つ以上の実施形態は、部分帯域サウンディングが設定されたサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)の周波数領域における開始位置を規定するメカニズムに関する。
【背景技術】
【0002】
SRSは、周波数領域の各サブセクションの上りリンクチャネルのチャネル品質を決定するための、基地局に対する参照信号である。5G NR(New Radio)技術では、SRS送信の更なる拡張のために、新たな要件が確認されている。Rel.17における新たな項目は、例えば、NR MIMO(Multiple-Input-Multiple-Output)に関する。
【0003】
現在行われている新たな研究では、周波数帯(FR:Frequency Range)1及びFR2の両方におけるSRSの拡張が目標とされている。特に、よりフレキシブルなトリガ及び/又は下り制御情報(DCI:downlink control information)のオーバーヘッド/使用の低減を促進するために、非周期(aperiodic)SRSトリガについての拡張を確認し規定することが検討されている。
【0004】
また、最大8つのアンテナについてのSRSスイッチングを規定すること(例えば、xTyR、x={1,2,4}、y={6,8})が検討されている。
【0005】
更には、SRSの容量及び/又はカバレッジを拡張するために、SRSの時間バンドリング、増大させたSRS繰り返し、及び/又は周波数にわたる部分的なサウンディングを含むメカニズムを評価し、必要に応じて規定することが検討されている。この作業(work)では、SRSのカバレッジ及び容量を拡張するために、周波数にわたる部分的なサウンディングをどのように導入できるかについて検討されている。
【0006】
より具体的には、3GPP RAN1 #104-e[2]の会合において、SRSの部分的な周波数サウンディングに関して合意がなされた。1つの直交周波数分割多重(OFDM:orthogonal frequency-division multiplexing)シンボルにおいて、
【数1】
個の連続するリソースブロック(RB)においてSRSが送信されるという条件では、P
Fの値は{2,[3],4,8}の内の少なくとも1つである。
【数2】
は、B
SRS及びC
SRSによって設定されるRBの数を示す。送信プロセスでは、長さを含む新たなシーケンスは導入されない。P
Fについての非整数値、SRSの送信における周波数ホッピング及び非周波数ホッピングの適用可能性、P
F及びRBの位置を決定するための詳細なシグナリングメカニズムを含む更なる議題は、将来的に検討される可能性がある。本明細書においては、SRSの部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の開始位置を規定する方法が検討される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】3GPP RP 193133, “New WID: Further enhancements on MIMO for NR”、2019年12月
【非特許文献2】3GPP RAN1 #104-e, ”Chairman’s Notes”、2021年2月
【非特許文献3】3GPP, TS 38.211, “NR; Physical channels and modulation (Release 16)”
【発明の概要】
【0008】
本発明の1つ以上の実施形態は、無線通信方法を提供し、この無線通信方法は、下り制御情報(DCI:downlink control information)又は上位レイヤシグナリングを介して、サウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)設定を用いる周波数サウンディングを含む設定情報を受信するステップと、設定情報に基づいて、部分的な周波数サウンディングを設定するステップと、SRSの部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の開始位置を決定するステップと、を含む。
【0009】
1つの態様では、設定情報が、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングによってシグナリングされる。
【0010】
1つの態様では、設定情報が、下り制御情報(DCI:downlink control information)及びメディアアクセス制御制御要素(MAC CE:Medium Access Control Control Element)の内の1つによって動的に更新/設定される。
【0011】
本発明の他の実施形態及び利点は、以下の説明及び図面から認識される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施形態に係る無線通信システムの概略的な構成を示す図である。
【
図2】実施形態に係る基地局の概略的な構成を示す図である。
【
図4】SRSのサウンディング帯域幅のテーブルを示す。
【
図7】SRSを用いる部分的な周波数サウンディングの一例を示す。
【
図8】部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の開始位置の一例を示す。
【
図10】部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の開始位置の一例を示す。
【
図15】部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の開始位置の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。異なる図面における同様の要素には、一貫性を維持するために同様の参照符号を付している。
【0014】
本発明の実施形態の以下の説明では、本発明のより完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、当業者であれば、それらの具体的な詳細がなくとも、本発明を実施できることは明らかである。他の例では、本発明が不明確になることを回避するために、公知の特徴については詳細には説明しない。
【0015】
図1は、本発明の1つ以上の実施形態に係る無線通信システム1を表す。無線通信システム1は、ユーザ装置(UE)10と、基地局(BS)20と、コアネットワーク30と、を含む。無線通信システム1は、NRシステムであってもよい。無線通信システム1は、本明細書において説明する特定の構成に限定されるものではなく、LTE/LTE-Advanced(LTE-A)システムなど、任意の種類の無線通信システムであってもよい。
【0016】
BS20は、そのBS20のセル内のUE10と、上り(UL:uplink)信号及び下り(DL:downlink)信号を通信してもよい。DL信号及びUL信号は、制御情報及びユーザデータを含んでもよい。BS20は、バックホールリンク31を介して、コアネットワーク30とDL信号及びUL信号を通信してもよい。BS20は、gNB(gNodeB)であってもよい。BS20は、ネットワーク(NW)と呼ばれてもよい。
【0017】
BS20は、アンテナ、隣接するBS20と通信するための通信インターフェース(例えば、X2インターフェース)、コアネットワーク30と通信するための通信インターフェース(例えば、S1インターフェース)、UE10との間で送受信された信号を処理するためのプロセッサ又は回路などのCPU(Central Processing Unit)を含む。BS20の動作は、メモリに格納されたデータ及びプログラムをプロセッサが処理又は実行することで実現されてもよい。しかしながら、BS20は、上述のハードウェア構成に限定されるものではなく、当業者であれば分かるように、他の任意の適切なハードウェア構成によって実現されてもよい。多数のBS20が、無線通信システム1のより広範なサービスエリアをカバーするように配置されてもよい。
【0018】
UE10は、多入力多出力(MIMO:Multi Input Multi Output)技術を用いて、制御情報及びユーザデータを含むDL信号及びUL信号をBS20と通信してもよい。UE10は、移動局、スマートフォン、携帯電話、タブレット、モバイルルータ、又はウェアラブルデバイスなどの無線通信機能を有する情報処理装置であってもよい。無線通信システム1は、1つ以上のUE10を含んでもよい。
【0019】
UE10は、CPU、例えばプロセッサ、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、及びBS20とUE10との間で無線信号を送受信するための無線通信装置を含む。例えば、以下において説明するUE10の動作は、メモリに格納されたデータ及びプログラムをCPUが処理又は実行することで実現されてもよい。しかしながら、UE10は、上述のハードウェア構成に限定されるものではなく、例えば、以下に説明する処理を実現するための回路を備えた構成であってもよい。
【0020】
図1に示すように、BS20は、CSI参照信号(CSI-RS)をUE10に送信してもよい。これに応答して、UE10は、CSI報告をBS20に送信してもよい。同様に、UE10は、SRSをBS20に送信してもよい。
【0021】
(BSの構成)
以下では、
図2を参照しながら、本発明の実施形態に係るBS20を説明する。
図2は、本発明の実施形態に係るBS20の概略的な構成を説明するための図である。BS20は、複数のアンテナ(アンテナ素子群)201と、アンプ部202と、送受信部(送信部/受信部)203と、ベースバンド信号処理部204と、呼処理部205と、伝送路インターフェース206と、を含んでもよい。
【0022】
BS20からUE10へのDLにおいて送信されるユーザデータは、コアネットワークから、伝送路インターフェース206を介して、ベースバンド信号処理部204に入力される。
【0023】
ベースバンド信号処理部204では、信号に対して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御送信処理などのRLCレイヤの送信処理、例えばHARQ送信処理を含むMAC(Medium Access Control)再送制御、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理などが行われる。続いて、結果として得られた信号が、各送受信部203に転送される。DL制御チャネルの信号に関しては、チャネル符号化及び逆高速フーリエ変換を含む送信処理が行われ、結果として得られた信号が各送受信部203に転送される。
【0024】
ベースバンド信号処理部204は、セル内の通信のための制御情報(システム情報)を、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング及びブロードキャストチャネル)によって各UE10に通知する。セル内の通信のための情報は、例えば、ULシステム帯域幅又はDLシステム帯域幅を含む。
【0025】
各送受信部203では、アンテナ毎にプリコーディングされて、ベースバンド信号処理部204から出力されるベースバンド信号に対して、無線周波数帯域への周波数変換処理が行われる。アンプ部202は、周波数変換が行われた無線周波数信号を増幅し、結果として得られた信号は、アンテナ201から送信される。
【0026】
UE10からBS20へのULにおいて送信されるデータに関しては、無線周波数信号が、各アンテナ201において受信され、アンプ部202において増幅され、送受信部203において周波数変換が行われてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部204に入力される。
【0027】
ベースバンド信号処理部204は、受信したベースバンド信号に含まれるユーザデータに対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号処理、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ及びPDCPレイヤの受信処理を行う。続いて、結果として得られた信号が、伝送路インターフェース206を介してコアネットワークに転送される。呼処理部205は、通信チャネルの設定・解放などの呼処理を行い、BS20の状態を管理し、また無線リソースを管理する。
【0028】
(UEの構成)
以下では、
図3を参照しながら、本発明の実施形態に係るUE10を説明する。
図3は、本発明の実施形態に係るUE10の概略的な構成である。UE10は、複数のUEアンテナ101と、アンプ部102と、送受信部(送信部/受信部)1031を含む回路103と、制御部104と、アプリケーション部105と、を有する。
【0029】
DLに関しては、UEアンテナ101において受信された無線周波数信号が、各アンプ部102において増幅され、送受信部1031においてベースバンド信号へと周波数変換される。制御部104では、これらのベースバンド信号に対して、FFT処理、誤り訂正復号、再送信制御などの受信処理が行われる。DLユーザデータは、アプリケーション部105に転送される。アプリケーション部105は、物理レイヤ及びMACレイヤよりも上位のレイヤに関する処理を行う。下りリンクデータでは、ブロードキャスト情報もアプリケーション部105に転送される。
【0030】
一方、ULユーザデータは、アプリケーション部105から制御部104に入力される。制御部104では、再送制御(Hybrid ARQ)送信処理、チャネル符号化、プリコーディング、DFT処理、IFFT処理などが行われ、結果として得られた信号が各送受信部1031に転送される。送受信部1031では、制御部104から出力されたベースバンド信号が無線周波数帯域に変換される。その後、周波数変換された無線周波数信号がアンプ部102において増幅され、続いて、アンテナ101から送信される。
【0031】
上述したように、SRSの部分的な周波数サウンディングが検討されている。本明細書に記載される1つ以上の実施形態は、SRSの部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の開始位置を規定する方法を提供することができる。
【0032】
1つ以上の実施形態では、SRS帯域幅が、
図4に示された値に基づいて設定されてもよい。具体的には、
図4では、C
SRSのインデックス値13を用いる例に焦点が当てられている。この例では、48個のRBの長さを有する、SRS用の単一の帯域幅(BW:bandwidth)領域が存在してもよい。もしくは、それぞれが24個のRBの長さを有する、SRS用の2つのBW領域が存在してもよい。もしくは、それぞれが12個のRBの長さを有する、SRS用の4つのBW領域が存在してもよい。もしくは、それぞれが4個のRBの長さを有する、SRS用の12個のBW領域が存在してもよい。
【0033】
換言すれば、異なるSRS帯域幅を用いて、利用可能な帯域幅が、異なる数の部分に分割されてもよい。このような特徴は、SRS送信が、関心のある帯域幅領域全体をカバーする、一連の狭帯域送信に分割される場合、SRSの周波数ホッピングにおいては有用である。CSRS及びBSRSの値は、上位レイヤシグナリングによって設定されてもよい。
【0034】
図5は、
図4の例に基づいたSRS帯域幅設定を表す、1つ以上の実施形態を示す。インデックスC
SRSは、上述のようにSRS帯域幅のセットを設定し、その一方で、B
SRSは、設定されたセットの中から1つの帯域幅を選択し、利用可能な帯域幅を異なる数の部分に分割する。具体的には、B
SRSが大きくなるにつれて、部分のサイズは小さくなる。換言すれば、サウンディング帯域の数が大きくなるにつれて、周波数部分の数も大きくなる。
【0035】
図6は、周波数領域の開始位置の一例を示す。SRSの周波数領域の開始位置は、上位レイヤシグナリングによって設定されるセル固有のSRS帯域幅設定によって決定されてもよい。具体的には、
図6において説明されているように、式(1)に基づいて開始位置
【数3】
が決定されてもよい:
【数4】
【0036】
説明すると、
【数5】
は、n
shiftに基づいて計算された値であり、
【数6】
は、基準格子点に関してSRS割り当てを調整する周波数領域シフト値であり、上位レイヤシグナリングを介して送信される。
【数7】
は、RBにおけるサブキャリア数を示す。
【数8】
は、送信combパラメータオフセットである。
また、
【数9】
は、サウンディング参照信号系列の長さである。より具体的には、
【数10】
は、
【数11】
に基づいて決定される。m
srs,b及びN
bの値は、
図4の選択された行において与えられている。上述したように、
【数12】
は、RBにおけるサブキャリア数を示す。K
TCは、上位レイヤシグナリングによって指定される送信combパラメータである。B
SRSは、上位レイヤパラメータに含まれるフィールドによって与えられる{0,1,2,3}から選択される。
【0037】
上述したように、N
bの値は、
図4の選択された行において与えられている。説明すると、周波数ホッピングパラメータb
hopがB
SRSの値以上である場合、周波数ホッピングは無効にされてもよく、また周波数位置インデックスn
bは、上記の式によって定義されているように、SRSリソースの全てのOFDMシンボルに対して一定値のままである。上記の式におけるn
RRCは、周波数領域の位置を示す。
従って、周波数領域の開始位置
【数13】
は、上記の式及びパラメータに基づいて定義されてもよい。
【0038】
図7に示した例を参照する1つ以上の実施形態では、SRSを用いる部分的な周波数サウンディングが実行されてもよい。特に、上位レイヤシグナリング又はDCIを用いて、UEには、部分帯域幅SRS送信を考慮することが設定される。部分的な周波数サウンディングの1つ以上の潜在的な利点は以下の可能性を含む。
【0039】
全帯域サウンディング(full-band sounding)と比べて、部分帯域サウンディング(partial-band sounding)(又は部分的な周波数サウンディング)は、利用可能な送信電力がより小さい帯域幅の部分にわたり割り当てられるので、サブキャリアあたりの電力を増大させる方法を提供する。更に、残りの周波数リソースにおいてより多くのUEポートを多重する機会がネットワークに与えられるので、SRSの容量が拡張される。
【0040】
説明すると、
図7に示す例では、24個のRBを用いる既存のSRS送信に、部分的な周波数サウンディングが設定されている。部分的なSRS設定後、SRS送信が、各ホップ内の利用可能な帯域幅の半分のみにわたり実施されてもよい。
【0041】
1つまたは複数の潜在的な欠点は、スロット内で全帯域がSRS送信から解放されないため、DL送信帯域幅全体にわたる周波数選択的スケジューリングが実行可能でない可能性があることである。更に、部分的な周波数サウンディングに起因して、NWはチャネルの干渉構造(interference structure)を抽出できないことが考えられる。
【0042】
図8は、1つ以上の実施形態による、部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の開始位置の一例を示す。
図8に示すように、設定されたSRSサウンディング帯域幅
【数14】
の一部のみがULサウンディングのために考慮される。より具体的には、
図8の例では、実際のSRSサウンディング帯域幅を決定するP
Fファクタは2である。その結果、設定された帯域幅
【数15】
の半分のみがULサウンディングのために考慮される。従って、部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の開始位置を識別するために、追加パラメータ
【数16】
が要求されてもよい。
【0043】
図9は、
図8の部分的な周波数サウンディングの一部である。
図9に示したような部分的な周波数のための周波数領域の開始位置を決定するために、新たな式が要求されてもよい。上記の議論を考慮すると、
図6のSRS系列の長さについての式は、以下のように更新されることが要求されてもよい:
【数17】
但し、P
F∈{2,3,4,8}。
【0044】
上記の式において、P
Fが設定されない場合、P
Fは1の値を取ることになり、また式は、
図6に取り込まれたSRS系列長についての式と同じになる。また、部分的な周波数サウンディングのための開始位置を決定する際、
【数18】
の定義は、
図6と同様であってもよい。
【0045】
更に、上述したように、上位レイヤシグナリング又はDCIを用いてサウンディング帯域の開始位置を識別するために、追加のパラメータ
【数19】
の設定が要求されてもよい。その結果、
図6のSRSの部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の開始位置についての式が、以下のように更新されることが要求されてもよい:
【数20】
【0046】
上記の式において、パラメータ
【数21】
が設定されない場合、
【数22】
は0の値を取ることになり、またこの式は、開始位置の決定のために考慮されてもよく、
図6の周波数領域の開始位置についての式と同じであってもよい。ここで、
【数23】
は、物理リソース要素(PRE:physical resource element)で与えられていることに留意されたい。但し、このパラメータは物理リソースブロック(PRB:physical resource block)で与えられていてもよい。その場合、式を相応に修正することが要求されてもよい。オプションとして、
【数24】
は、全てのポートに共通の値として設定されてもよい。換言すれば
【数25】
更に、この実施形態は、SRSホッピングが行われる場合とホッピングが行われない両方の場合について、周波数領域の開始位置を決定するために用いられてもよい。
【0047】
図10は、1つ以上の実施形態による、部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の開始位置の別の例を示す。
図10の例では、
【数26】
は、
【数27】
ビットのみを用いて、上位レイヤシグナリング又はDCIによって設定され、またP
Fは、4(従って
【数28】
の設定のために2ビット)に設定される。その結果、
図10に示したように、SRSの部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の4つの可能な開始位置が存在してもよい。
【0048】
設定された
【数29】
値に基づいて、
図10の部分的な周波数の周波数領域の開始位置が以下のように計算されてもよい:
【数30】
【0049】
上記の式において、パラメータ
【数31】
が設定されない場合、
【数32】
は0の値を取ることになる。オプションとして、
【数33】
は、全てのポートに共通の値として設定されてもよい。換言すれば
【数34】
【0050】
代替的に、1つ以上の実施形態では、上位レイヤシグナリング又はDCIを用いて、パラメータ
【数35】
は、以下のように、部分周波数のための周波数領域の開始位置を識別するために設定される:
【数36】
【0051】
上記の式において、パラメータ
【数37】
が設定されない場合、
【数38】
は0の値を取ることになる。オプションとして、
【数39】
は、全てのポートに共通の値として設定されてもよい。換言すれば
【数40】
更に、この実施形態は、SRSホッピングが行われる場合とホッピングが行われない両方の場合について、周波数領域の開始位置を決定するために用いられてもよい。
【0052】
以上のことから、γの値を設定するために新規のRRCパラメータの導入が必要とされてもよい。
図11の例では、新規のRRCパラメータは、1つ以上の実施形態によれば、0~67の整数値を取るPFSfreqDomainPositionであってもよい。この新規のRRCパラメータは、SRSリソース毎又はSRSリソースセット毎に設定されてもよく、各リソースセットは、異なるシンボルにおいて送信される複数のSRSリソースを含んでもよいことに留意されたい。更に、この実施形態は、SRSホッピングが行われる場合とホッピングが行われない両方の場合について、周波数領域の開始位置を決定するために用いられてもよい。
【0053】
図12は、1つ以上の実施形態に係る、パラメータγの設定の一例を示す。具体的には、γの値は、DCIをトリガするSRSリクエストフィールドのDCIコードポイントに関連付けることによって、暗黙的に設定されてもよい。
図12に示すように、SRSリクエストフィールドのDCIコードポイントは、RRCシグナリングを用いて設定されるγ
1、γ
2、γ
3に対応する「00」、「01」、「10」及び「11」のバイナリ値(SRSリクエストフィールドのDCIコードポイントが「00」の場合、SRSリソースセットは選択されない)を有していてもよい。γを設定するための、関連付けられたRRCパラメータは、予め定義されたPFSfreqDomainPositionのままである。更に、この実施形態は、SRSホッピングが行われる場合とホッピングが行われない両方の場合について、周波数領域の開始位置を決定するために用いられてもよい。
【0054】
図13は、1つ以上の実施形態に係る、パラメータγの設定の一例を示す。具体的には、上述したように、各SRSリソースセットは、特定のγ値に関連付けられてもよい。その結果、DCIのコードポイントを用いて適切な(1つ以上の)SRSリソースセットを選択することによって、NWが、パラメータγについての特定の値を暗黙的に設定してもよい。
図13の例に示されているように、テーブルにおける各SRSリソースセットは、(例えば、RRCシグナリングを用いて設定された)特定のγ値を有する。続いて、テーブルから特定のSRSリソースセットを選択することによって、NWは、γについての値を暗黙的に設定してもよい。オプションとして、データ/CSIスケジューリングを伴わずに、DCIを用いて非周期的なSRS (A-SRS:aperiodic SRS)トリガが行われる場合、DCI フォーマット0_1/0_2における未使用フィールドを、γ値を示すために転用することも可能である。更に、この実施形態は、SRSホッピングが行われる場合とホッピングが行われない両方の場合について、周波数領域の開始位置を決定するために用いられてもよい。
【0055】
図14は、1つ以上の実施形態に係る、パラメータγの設定の一例を示す。この例では、パラメータγの値は、新規のDCIフィールドのコードポイントを用いて明示的に設定されてもよい。例えば、新規のDCIフィールドのコードポイントは、γ
1、γ
2、γ
3及びγ
4に対応する「00」、「01」、「10」及び「11」のバイナリ値を有してもよい。更に、この実施形態は、SRSホッピングが行われる場合とホッピングが行われない両方の場合について、周波数領域の開始位置を決定するために用いられてもよい。
【0056】
図15は、1つ以上の実施形態による、部分的な周波数サウンディングのための周波数領域の開始位置の一例を示す。具体的には、UEは、上位レイヤシグナリング又はDCIを用いるビットマップを考慮して設定されたSRS帯域幅内でのSRS送信のための連続するRBのセットが設定されてもよい。
図15の例に示すように、
【数41】
である。続いて、ビットマップを用いて、NWは、SRS送信のために連続するRBのセットを選択してもよい。この例では、SRSリソース割り当てによって示されているように、セット000111111000では、1が、SRSを送信するRBを表す。
更に、この例では、式
【数42】
は、周波数領域の開始位置を決定するために用いられてもよい(
図6に用いた式と同じ)。
【0057】
SRS送信のために連続するRBのセットが設定される同じ例では、
図15は、開始RBのインデックスが4である例を示している。この例では、DCI又はMAC-CE、RRC等の上位レイヤシグナリングを用いて、開始RBのインデックスを動的に変更することも可能である。更に、この実施形態は、SRSホッピングが行われる場合とホッピングが行われない両方の場合について、周波数領域の開始位置を決定するために用いられてもよい。
【0058】
SRSの部分的な周波数サウンディングに関する上記の実施形態は、対応するUE能力が報告された場合、且つ対応する上位レイヤパラメータが設定された場合にのみ適用可能であってもよい。例えば、能力報告の一部として、UEは、SRSの部分的な周波数サウンディングを実施できるか否かを報告する。別の例として、その能力報告の一部として、UEは、SRSの部分的な周波数サウンディングが設定された場合に、どのPF値をサポートできるかを報告する。UEがその能力を報告した場合、NWは、SRSの部分的な周波数サウンディングを設定してもよい。当業者であれば、対応する上位レイヤパラメータが追加及び/又は設定されることで、追加のシナリオが適用可能であってよいことを理解するであろう。
【0059】
変形例
本開示において説明した情報、信号及び/又は他の要素は、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0060】
また、情報、信号などは、上位レイヤから下位レイヤ及び/又は下位レイヤから上位レイヤへ出力され得る。情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
【0061】
入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理されてもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
【0062】
情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、下り制御情報(DCI(Downlink Control Information))、上り制御情報(UCI(Uplink Control Information)))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、ブロードキャスト情報(マスタ情報ブロック(MIB(Master Information Block))、システム情報ブロック(SIB(System Information Block)など)、MAC(Medium Access Control)シグナリングなど)、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。
【0063】
ソフトウェアは、「ソフトウェア」、「ファームウェア」、「ミドルウェア」、「マイクロコード」、「ハードウェア記述言語」と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0064】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペアケーブル、デジタル加入者回線(DSL(Digital Subscriber Line))など)及び/又は無線技術(赤外線、マイクロ波など)を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0065】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0066】
本開示においては、用語「基地局(BS(Base Station))」、「無線基地局」、「eNB」、「gNB」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネント」、「コンポーネントキャリア」は、互換的に使用されてもよい。基地局は、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(Transmission Point(TP))」、「受信ポイント(Reception Point(RP))」、「フェムトセル」、「スモールセル」などと呼ばれてもよい。
【0067】
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセル(「セクタ」とも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH(Remote Radio Head)))によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び/又は基地局サブシステムのカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
【0068】
本開示においては、「移動局(MS(Mobile Station))」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE(User Equipment))」、「端末」という用語は、互換的に使用されてもよい。
【0069】
移動局は、「加入者局」、「モバイルユニット」、「加入者ユニット」、「ワイヤレスユニット」、「リモートユニット」、「モバイルデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「ワイヤレス通信デバイス」、「リモートデバイス」、「モバイル加入者局」、「アクセス端末」、「モバイル端末」、「ワイヤレス端末」、「リモート端末」、「ハンドセット」、「ユーザエージェント」、「モバイルクライアント」、「クライアント」又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
【0070】
また、本開示における無線基地局は、ユーザ端末と解釈されてもよい。例えば、無線基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ端末間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、ユーザ端末20が上述の無線基地局10の機能を有してもよい。また、「上りリンク(uplink)」、「下りリンク(downlink)」などの文言は、「サイド(side)」)と解釈されてもよい。例えば、上りリンクチャネルは、サイドチャネルと解釈されてもよい。
【0071】
同様に、本開示におけるユーザ端末は、無線基地局と解釈されてもよい。この場合、無線基地局が上述のユーザ端末の機能を有してもよい。
【0072】
本開示において、基地局によって行われるとした動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われてもよい。基地局を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)を含むネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、基地局以外の1つ以上のネットワークノード(例えば、MME(Mobility Management Entity)、S-GW(Serving-Gateway)などが考えられるが、これらに限られない)又はこれらの組み合わせによって行われ得ることは明らかである。
【0073】
本開示において説明した1つ以上の実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示において態様/実施形態を説明するために用いた処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した様々な方法は、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示したが、そこで提示した特定の順序に限定されない。
【0074】
本開示において説明した1つ以上の実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、LTE-B(LTE-Beyond)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、New-RAT(Radio Access Technology)、NR(New Radio)、NX(New radio access)、FX(Future generation radio access)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切な無線通信方法を利用するシステム、及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムなどに適用されてもよい。
【0075】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0076】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用されてもよい。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0077】
本開示において使用する「判断(決定)(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含してもよい。例えば、「判断(決定)」は、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。また、「判断(決定)」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)などを「判断(決定)」することであるとみなされてもよい。また、本開示において使用する「判断(決定)」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、推定(assuming)、確立(establishing)、比較(comparing)などを「判断(決定)」することであると解釈されてもよい。つまり、「判断(決定)」は、何らかの動作を「判断(決定)」することであると解釈されてもよい。
【0078】
本開示において使用する「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含んでもよい。要素間の結合又は接続は、物理的であっても、論理的であっても、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」と解釈されてもよい。
【0079】
本開示において、2つの要素が接続される場合、1つ以上の電線、ケーブル及び/又はプリント電気接続などを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域、光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えられてもよい。
【0080】
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0081】
さらに、明細書又は特許請求の範囲において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0082】
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本発明は、請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく様々な修正及び様々な変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。
【0083】
別の例
上記の実施例及び実施形態は、相互に組み合わされてもよく、またそれらの実施例の様々な特徴を、様々な組み合わせで相互に組み合わせてもよい。本発明は、本開示における特定の組み合わせに限定されるものではない。
【0084】
本開示を、限られた数の実施形態のみに関して説明したが、本開示の恩恵を受ける当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な他の実施形態に想到し得ることは明らかであろう。従って、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。
【国際調査報告】