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特表2024-515745保持キャニスタからのラウンドロビン取り出しを使用して医薬品パッケージングシステム内で医薬品を分配する為の方法、システム、及びコンピュータプログラム製品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-10
(54)【発明の名称】保持キャニスタからのラウンドロビン取り出しを使用して医薬品パッケージングシステム内で医薬品を分配する為の方法、システム、及びコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
   A61J 3/00 20060101AFI20240403BHJP
   B65B 5/10 20060101ALI20240403BHJP
【FI】
A61J3/00 310F
B65B5/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565332
(86)(22)【出願日】2022-04-25
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 US2022026137
(87)【国際公開番号】W WO2022232020
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】63/179,738
(32)【優先日】2021-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PYTHON
2.JAVA
3.VISUAL BASIC
(71)【出願人】
【識別番号】523282659
【氏名又は名称】パラタ システムズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118599
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100160738
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 由加里
(72)【発明者】
【氏名】ビショップ,ブリアン
【テーマコード(参考)】
3E003
4C047
【Fターム(参考)】
3E003AA05
3E003AB10
3E003BA03
3E003BC01
3E003BD01
3E003CA02
3E003CB01
4C047AA22
4C047AA24
4C047AA33
4C047JJ01
4C047JJ06
4C047JJ07
4C047JJ31
(57)【要約】
方法が、医薬品パッケージングシステムついての、ある量の医薬品を複数のパウチの夫々のパウチに分配する為のオーダーを生成すること;該医薬品パッケージングシステム内の複数のキャニスタを1つのグループとして互いに関連付けること、ここで、該複数のキャニスタの各々が該医薬品を含む;及び、該複数のパウチのうちのパウチ間を移行するときに該複数のキャニスタのうちのキャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させることを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
医薬品パッケージングシステムついての、ある量の医薬品を複数のパウチの夫々のパウチに分配する為のオーダーを生成すること;
該医薬品パッケージングシステム内の複数のキャニスタを1つのグループとして互いに関連付けること、ここで、該複数のキャニスタの各々が該医薬品を含む;及び、
該複数のパウチのうちのパウチ間を移行するときに該複数のキャニスタのうちのキャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させること
を含む、前記方法。
【請求項2】
該ある量の医薬品を該複数のパウチのうちの1つに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させているときに、該複数のキャニスタのうちの1つが空であることを判定すること;及び、
該複数のキャニスタのうちの該1つが空であることを判定することに応答して、該複数のキャニスタを再充填すること
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
該複数のキャニスタを再充填するのに応答して、該複数のパウチのうちの該パウチ間を移行するときに、該オーダーに基づいて該複数のキャニスタのうちの該キャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの該夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させること
を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法が該オーダーを維持すること更に含み、ここで、該複数のキャニスタのうちの該1つが空であることを判定することに応答して、該医薬品パッケージングシステムについての、該ある量の医薬品を該複数のパウチの該夫々のパウチに分配する為の新しいオーダーが生成されない、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
該複数のキャニスタが、スマートキャニスタである固定されたキャニスタを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
該複数のキャニスタが、スマートキャニスタと通常のキャニスタとの組み合わせであるところの固定されたキャニスタを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
該複数のキャニスタのうちの第1のキャニスタに含まれている該医薬品のロット番号が、該複数のキャニスタのうちの第2のキャニスタに含まれている該医薬品のロット番号と異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
該複数のキャニスタのうちの第1のキャニスタに含まれている該医薬品の有効期限が、該複数のキャニスタのうちの第2のキャニスタに含まれている該医薬品の有効期限と異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
該1つのグループ内の該複数のキャニスタの数が、8個よりも多く、32個以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
該1つのグループが、該医薬品パッケージングシステムにおける複数のキャニスタグループ化オプションのうちの1つであり、
該医薬品パッケージングシステムは、該複数のキャニスタグループ化オプションのうちの異なるオプションについて、医薬品を分配する為の異なる動作をそれぞれ行うように構成されている、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
該医薬品パッケージングシステム内の該複数のキャニスタを該1つのグループとして互いに関連付けることが、
該複数のキャニスタグループ化オプションの中から該グループを選択するユーザ入力を受信すること
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
該医薬品が栄養補助食品である、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
システムであって、該システムが、
プロセッサ;及び、
該プロセッサに接続されたメモリ
を備えており、ここで、該メモリは、動作を実行する為に該プロセッサによって実行可能な、該メモリ内に具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを含み、
該動作が、
医薬品パッケージングシステムついての、ある量の医薬品を複数のパウチの夫々のパウチに分配する為のオーダーを生成すること;
該医薬品パッケージングシステム内の複数のキャニスタを1つのグループとして互いに関連付けること、ここで、該複数のキャニスタの各々が該医薬品を含む;及び、
該複数のパウチのうちのパウチ間を移行するときに該複数のキャニスタのうちのキャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させること
を含む、
前記システム。
【請求項14】
該動作が、
該ある量の医薬品を該複数のキャニスタのうちの1つに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させているときに、該複数のキャニスタのうちの1つが空であることを判定すること、及び、
該複数のキャニスタのうちの該1つが空であることを判定することに応答して、該複数のキャニスタを再充填すること
を更に含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
該動作が、
該複数のキャニスタを再充填するのに応答して、該複数のパウチのうちの該パウチ間を移行するときに、該オーダーに基づいて該複数のキャニスタのうちの該キャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの該夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させること
を更に含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
該動作が、
該オーダーを維持することを更に含み、ここで、該複数のキャニスタのうちの該1つが空であることを判定することに応答して、該医薬品パッケージングシステムについての、該ある量の医薬品を該複数のパウチの該夫々のパウチに分配する為の新しいオーダーが生成されない、請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
該医薬品が栄養補助食品である、請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
コンピュータプログラム製品であって、該コンピュータプログラム製品が、
非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体を備えており、ここで、該非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体は、動作を実行する為にプロセッサによって実行可能な、該媒体内に具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを含み、
該動作が、
医薬品パッケージングシステムついての、ある量の医薬品を複数のパウチの夫々のパウチに分配する為のオーダーを生成すること;
該医薬品パッケージングシステム内の複数のキャニスタを1つのグループとして互いに関連付けること、ここで、該複数のキャニスタの各々が該医薬品を含む;及び、
該複数のパウチのうちのパウチ間を移行するときに該複数のキャニスタのうちのキャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させること
を含む、前記コンピュータプログラム製品。
【請求項19】
該動作が、
該ある量の医薬品を該複数のパウチのうちの1つに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させているときに、該複数のキャニスタのうちの1つが空であることを判定すること、及び、
該複数のキャニスタのうちの該1つが空であることを判定することに応答して、該複数のキャニスタを再充填すること
を更に含む、請求項18に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項20】
該動作が、
該複数のキャニスタを再充填するのに応答して、該複数のパウチのうちの該パウチ間を移行するときに、該オーダーに基づいて該複数のキャニスタのうちの該キャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの該夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させること
を更に含む、請求項19に記載のコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年4月26日に出願された米国仮出願第63/179,738号の優先権及びその利益を主張するものであり、その開示は参照によってその全体が本明細書内に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本開示は、一般的に、医薬品のパッケージングに関し、特に、医薬品パッケージングシステムを使用して医薬品をパッケージングする為の、方法、システム及びコンピュータプログラム製品に関する。
【0003】
医薬品パッケージングシステムは、施設、例えば、薬局、病院、長期介護施設等、において、処方箋を満たす為に医薬品を調剤する為に使用されうる。これらの医薬品パッケージングシステムは、様々な容器タイプ、例えば、パウチ、バイアル、ボトル、ブリスターカード、ストリップパッケージングを包含するがこれらに限定されない上記の様々な容器タイプで医薬品を包装するように設計されたシステムを備えうる。ストリップパッケージングは、特定の日付、場合によっては特定の時間、に投与する為に、薬剤が個々のパウチ内に包装されるパッケージングの一種である。典型的に、個々のパウチは取り外し可能に結合されており、ロール状で提供される場合が多い。該パウチは必要に応じて該ロールから切り離されることができる。
【0004】
医薬品パッケージングシステムは典型的には、収容機構、例えば、ストリップパッケージ、ブリスターカード、パウチ等、にパッケージングされることになる大量の医薬品を含んでいるキャニスタを備えている。ある種類の医薬品、例えば栄養補助食品、は、従来の処方薬又は薬物よりも多い量でパッケージングされうる。栄養補助食品分配装置は、典型的に、50種未満の一意の製品というより小さい処方集を使用するが、同じ大量分配で分配する。結果として、パッケージングの為に利用可能な該医薬品パッケージングシステム内の該医薬品の量を増す為に、複数のキャニスタに同じ医薬品を割り当てることが望ましいことがありうる。同じ医薬品タイプ(NDC又はSKEW)のキャニスタがより多くあることは、機械の総出力を向上させ、再充填頻度及び在庫切れを低減しうる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の概念の幾つかの実施態様において、方法は、医薬品パッケージングシステムについての、ある量の医薬品を複数のパウチの夫々のパウチに分配する為のオーダーを生成すること;該医薬品パッケージングシステム内の複数のキャニスタを1つのグループとして互いに関連付けること、ここで、該複数のキャニスタの各々が該医薬品を含む;及び、該複数のパウチのうちのパウチ間を移行するときに該複数のキャニスタのうちのキャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させることを含む。
【0006】
他の実施態様において、該方法は、該ある量の医薬品を該複数のパウチのうちの1つに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させているときに、該複数のキャニスタのうちの1つが空であることを判定すること;及び、該複数のキャニスタのうちの該1つが空であることを判定することに応答して、該複数のキャニスタを再充填することを更に含む。
【0007】
更に他の実施態様において、該方法は、該複数のキャニスタを再充填するのに応答して、該複数のパウチのうちの該パウチ間を移行するときに、該オーダーに基づいて該複数のキャニスタのうちの該キャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの該夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させることを更に含む。
【0008】
更に他の実施態様において、該方法は、該オーダーを維持することを更に含み、ここで、該複数のキャニスタのうちの該1つが空であることを判定することに応答して、該医薬品パッケージングシステムについての、該ある量の医薬品を該複数のパウチの該夫々のパウチに分配する為の新しいオーダーが生成されない。
【0009】
更に他の実施態様において、該複数のキャニスタは、スマートキャニスタである固定されたキャニスタを含む。
【0010】
更に他の実施態様において、該複数のキャニスタは、スマートキャニスタと通常のキャニスタとの組み合わせであるところの固定されたキャニスタを含む。
【0011】
更に他の実施態様において、該複数のキャニスタのうちの第1のキャニスタに含まれている該医薬品のロット番号が、該複数のキャニスタのうちの第2のキャニスタに含まれている該医薬品のロット番号と異なる。
【0012】
更に他の実施態様において、該複数のキャニスタのうちの第1のキャニスタに含まれている該医薬品の有効期限が、該複数のキャニスタのうちの第2のキャニスタに含まれている該医薬品の有効期限と異なる。
【0013】
更に他の実施態様において、該1つのグループ内の該複数のキャニスタの数が、8個よりも多く、32個以下である。
【0014】
更に他の実施態様において、該1つのグループは、該医薬品パッケージングシステムにおける複数のキャニスタグループ化オプションのうちの1つである。該医薬品パッケージングシステムは、該複数のキャニスタグループ化オプションのうちの異なるオプションについて、医薬品を分配する為の異なる動作をそれぞれ行うように構成されている。
【0015】
更に他の実施態様において、該医薬品パッケージングシステム内の該複数のキャニスタを該1つのグループとして互いに関連付けることは、該複数のキャニスタグループ化オプションの中から該1つのグループを選択するユーザ入力を受信することを含む。
【0016】
更に他の実施態様において、該医薬品は栄養補助食品である。
【0017】
本発明の概念の幾つかの実施態様において、システムは、プロセッサ;及び、該プロセッサに接続されたメモリ、を備えており、ここで、該メモリは、動作を実行する為に該プロセッサによって実行可能な、該メモリ内に具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを含み、該動作は、医薬品パッケージングシステムについての、ある量の医薬品を複数のパウチの夫々のパウチに分配する為のオーダーを生成すること;該医薬品パッケージングシステム内の複数のキャニスタを1つのグループとして互いに関連付けること、ここで、該複数のキャニスタの各々が該医薬品を含む;及び、該複数のパウチのうちのパウチ間を移行するときに該複数のキャニスタのうちのキャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させることを含む。
【0018】
更なる実施態様において、該動作は、該ある量の医薬品を該複数のパウチのうちの1つに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させているときに、該複数のキャニスタのうちの1つが空であることを判定すること、及び、該複数のキャニスタのうちの該1つが空であることを判定することに応答して、該複数のキャニスタを再充填することを更に含む。
【0019】
なお更なる実施態様において、該動作は、該複数のキャニスタを再充填するのに応答して、該複数のパウチのうちの該パウチ間を移行するときに、該オーダーに基づいて該複数のキャニスタのうちの該キャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの該夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させることを更に含む。
【0020】
なお更なる実施態様において、該動作は、該オーダーを維持することを更に含み、ここで、該複数のキャニスタのうちの該1つが空であることを判定することに応答して、該医薬品パッケージングシステムについての、該ある量の医薬品を該複数のパウチの該夫々のパウチに分配する為の新しいオーダーが生成されない。
【0021】
なお更なる実施態様において、該医薬品は栄養補助食品である。
【0022】
本発明の概念の幾つかの実施態様において、コンピュータプログラム製品は、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体を備えており、ここで、該非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体は、動作を実行する為にプロセッサによって実行可能な、該媒体内に具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを含み、該動作は、医薬品パッケージングシステムについての、ある量の医薬品を複数のパウチの夫々のパウチに分配する為のオーダーを生成すること;該医薬品パッケージングシステム内の複数のキャニスタを1つのグループとして互いに関連付けること、ここで、該複数のキャニスタの各々が該医薬品を含む;及び、該複数のパウチのうちのパウチ間を移行するときに該複数のキャニスタのうちのキャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させることを含む。
【0023】
他の実施態様において、該動作は、該ある量の医薬品を該複数のパウチのうちの1つに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させているときに、該複数のキャニスタのうちの1つが空であることを判定すること、及び、該複数のキャニスタのうちの該1つが空であることを判定することに応答して、該複数のキャニスタを再充填することを更に含む。
【0024】
更に他の実施態様において、該動作は、該複数のキャニスタを再充填するのに応答して、該複数のパウチのうちの該パウチ間を移行するときに、該オーダーに基づいて該複数のキャニスタのうちの該キャニスタ間で切り替えることによって、ラウンドロビン方式で該複数のキャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を該複数のパウチの該夫々のパウチに分配するように該医薬品パッケージングシステムを動作させることを更に含む。
【0025】
本発明の概念の実施態様に従う、他の方法、システム、製造品及び/又はコンピュータプログラム製品は、添付の図面及び以下の詳細な説明を検討することで、当業者に明らかであるか又は明らかになるであろう。そのような追加のシステム、方法、製造品及び/又はコンピュータプログラム製品は全て、本明細書内に含まれ、本発明の主題の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲によって保護されることが意図される。
【0026】
実施態様の他の特徴は、添付の図面と併せて読む場合に、その特定の実施態様の以下の発明の詳細な説明からより容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、保持キャニスタからのラウンドロビン取り出しを使用して、医薬品パッケージングシステム内で医薬品を分配する為のシステムを含む通信ネットワークを示すブロック図である。
図2図2は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、図1の医薬品パッケージングシステム内で医薬品を分配する為の動作を示すフローチャートである。
図3A図3Aは、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、医薬品パッケージングシステムにおける保持キャニスタの再充填動作を示すブロック図である。
図3B図3Bは、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、医薬品パッケージングシステムにおける保持キャニスタの再充填動作を示すブロック図である。
図3C図3Cは、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、医薬品パッケージングシステムにおける保持キャニスタの再充填動作を示すブロック図である。
図4図4は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、図1の医薬品パッケージングシステム内で医薬品を分配する為の更なる動作を示すフローチャートである。
図5図5は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、図1の医薬品パッケージングシステム内で医薬品を分配する為の更なる動作を示すフローチャートである。
図6図6は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、保持キャニスタグループ化オプション間から選択する為のユーザインタフェースを示すブロック図である。
図7図7は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、図1の医薬品パッケージングシステム内で医薬品を分配する為のシステムにおいてパッケージングシステムインタフェースサーバを実装する為に使用されうるデータ処理システムである。
図8図8は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、図1の医薬品パッケージングシステム内で医薬品を分配する為のシステムで使用する為のソフトウェア/ハードウェアアーキテクチャを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下の発明の詳細な説明において、本発明の概念の実施態様を十分に理解する為に、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、本発明は、それらの具体的な詳細無しに実施されうることが当業者によって理解されるであろう。場合によっては、本発明の概念を不明瞭にしないように、周知の方法、手順、コンポーネント、及び回路は詳細に記載されていない。本明細書において開示された全ての実施態様は、別個に実施すること、又は任意の方法及び/又は組み合わせで組み合わせられることが意図される。1つの実施態様に関して記載されている観点は、それに関して特に記載されていないが、異なる実施態様に組み込まれてもよい。すなわち、全ての実施態様及び/又は任意の実施態様の特徴は、任意の方法及び/又は組み合わせにおいて組み合わせられることができる。
【0029】
本明細書において使用される場合に、語「データ処理設備」は、ハードウェア要素、ファームウェアコンポーネント、及び/又はソフトウェアコンポーネントを包含するが、これらに限定されない。データ処理システムは、1以上のデータ処理設備を備えて構成されてもよい。
【0030】
本明細書において使用される場合に、語「医薬品パッケージングシステム」は、あらゆるタイプの医薬製剤調剤システムを云い、該医薬品調剤システムは、バイアル、ボトル、容器、パウチ、ブリスターカード、ストリップパッケージ等に医薬品を充填する自動化システム;バイアル、ボトル、容器、パウチ、ブリスターカード等に医薬品を充填する半自動化システム;及び医薬品パッケージに医薬品を充填する自動化システムと半自動化システムとの任意の組み合わせを包含するが、これらに限定されない。医薬品パッケージングシステムはまた、医薬製剤代替品、例えば栄養補助食品及び/又はバイオ医薬品、の為のパッケージングシステムを包含する。
【0031】
本明細書において使用される場合に、語「医薬製剤」(pharmaceutical)及び語「薬」(medication)は、互換可能であり、ヒト又は動物のいずれかの患者に処方される医薬(medicament)を云う。医薬品又は薬は、ピル剤、カプセル剤、タブレット剤等を包含するがこれらに限定されない様々な方法で具現化されうる。
【0032】
語「医薬品」(drug product)は、自動化及び半自動化の医薬品パッケージングシステムによってバイアル、ボトル、容器、パウチ、ブリスターカード等に包装することができるあらゆるタイプの医薬品を云い、これは、ピル、カプセル、タブレット、カプレット、ゲルキャップ、トローチ等を包含するが、これらに限定されない。医薬品はまた、医薬製剤代替品、例えば、栄養補助食品及び/又は生物学的製剤、を云う。医薬品パッケージングシステム、例えば、パッケージング注文を満たす為の管理技術を包含する上記の医薬品パッケージングシステム、の例は、米国特許第10,492,987号に記載されており、その開示は参照によって本明細書内に組み込まれる。
【0033】
語「医薬品パッケージ」は、医薬品、例えば、バイアル、ボトル、容器、パウチ、ブリスターカード、ストリップパッケージ等を包含する上記の医薬品、を保持することができるあらゆるタイプの物体を云う。
【0034】
語「パウチ」は、従来のパウチパッケージ収容機構、並びにブリスターカード及びストリップパッケージ収容機構を云う為に使用されうる。
【0035】
本発明の概念の幾つかの実施態様は、ある種類の医薬品、例えば栄養補助食品、は、従来の処方薬又は薬剤よりも多い量でパッケージングされうるという認識に由来する。そのような医薬品をより多い量でパッケージングするのを容易にする為に、医薬品を保持する複数のキャニスタが、そこからの分配の為に共にグループ化されうる。医薬品をそこから分配する為に保持キャニスタをグループ化する為の2つの規則は、クラスタグループ及びファームウェアグループとして既知でありうるものを包含する。クラスタグループにおいては、特定の医薬品を分配するグループを形成する為に、複数のキャニスタが互いに関連付けられうる。それらキャニスタは、医薬品パッケージングシステム内の任意の場所に設置されうるスマートキャニスタ、特定の場所に設置しなければならない通常のキャニスタでありうる。搭載されるキャニスタは、スマートキャニスタであれ、通常のキャニスタであれ、固定されたキャニスタと言及され得、それらには医薬品パッケージングシステム内で特定の位置が割り当てられうる。該キャニスタはそれぞれ、複数のロット番号及び有効期限に対応する様々な量の医薬品を保持しうる。該キャニスタからは、典型的に、多くの場合は中に保持されている医薬品の有効期限に基づく順番で、パウチを充填する為に取り出される。しかしながら、クラスタグループを使用することの1つの欠点は、キャニスタが空になったときに、パッケージングオーダーに基づいて充填されていたはずのパウチが空のままにされ、新しいオーダーが生成され、新しいパウチが充填の為に準備され、該新しいパウチが、順番の中で次のキャニスタから充填されることである。この空のパウチは、手動操作によってパウチのロールから該空のパウチを除去し、残りのパウチを連結する為に人員を必要とする。該空のパウチの代わりに生成される該新しいパウチは「再実行バッグ(redo bag)」と言及され得、該空のパウチは「注意バッグ(attention bag)」と言及されうる。パウチのロールをこのようにして修正することは、労働力を多く要し、支援人員の作業量を有意に増大させうる。更に、幾つかの実装は、パウチのロール当たりの空のパウチ又は再実行バッグの最大数に対する制限を設定する。
【0036】
キャニスタをグループ化する為のもう一方の規則は、ファームウェアグループとして既知である。このグループ化規則は、キャニスタが空になったときに該順番の中で次のキャニスタに自動的に進むことにより、空のパウチ又は再実行バッグの問題を回避する。しかしながら、該ファームウェアグループは、該グループ中の該キャニスタに保持される該医薬品が同じロット番号からのものであり、同じ有効期限を有することを必要とする。更に、レガシー医薬品パッケージングシステムにおけるファームウェア制限の為に、1つのファームウェアグループのキャニスタの数は8個に制限される。これは、結果として再充填動作がより頻繁になり得、また、医薬品、例えば栄養補助食品、により一般的でありうる、大量の医薬品分配オーダーには非実際的でありうる。
【0037】
本発明の概念の幾つかの実施態様は、医薬品をそこから分配する保持キャニスタをグループ化する為の第3の規則を提供し得、これはレベル負荷グループ(level load group)と言及されうる。1つのレベル負荷グループにおいて、該ファームウェアグループ規則に伴う8キャニスタの制限なしに、複数のキャニスタが互いに関連付けられうる。例えば、32個又はそれ以上のキャニスタが1つのレベル負荷グループにおいて互いに関連付けられうるが、本発明の概念の実施態様は特定の数に制限されない。複数のキャニスタから順に取り出すのではなく、医薬品パッケージングシステムは、新しいパウチにその医薬品が充填されることになるたびにキャニスタを切り替えることにより、1つのレベル負荷グループ内のキャニスタからラウンドロビン方式で取り出しうる。該クラスタグループ規則と対照的に、キャニスタが空であると判定されると、該レベル負荷グループ内の全ての該キャニスタが並行して再充填される。これは、空のキャニスタを再充填する為に費やす時間量を有意に低減しうる。幾つかの医薬品パッケージングシステムにおいて、医薬品が分配されない状態で、該キャニスタを回転させるか又は操作して、キャニスタが空であることを判定するのに最大で12秒又はそれ以上かかることがある。レベル負荷グループ内の第1のキャニスタが空であると判定されたときに該グループ内の全ての該キャニスタを並行して再充填することにより、該レベル負荷グループの各残りのキャニスタに対して、最大で12秒が再充填プロセスにおいて節減されることができる。該医薬品パッケージングシステムはまた、該再充填プロセスが完了すると、新しいオーダーを生成すること無しに、現在のパウチの充填を継続しうる。その結果、空のパウチ又は再実行バッグが生成されなくて済み、そのことが、該クラスタグループ規則に伴う空のパウチの除去の為に必要とされる手動の修正の必要性を無くすことができる。該クラスタグループ規則と同様に、キャニスタをグループ化する為の該レベル負荷グループ規則は、例えば該医薬品パッケージングシステムに搭載される、固定された、スマートキャニスタ、及び/又は通常の(非スマート)キャニスタをサポートしうる。該レベル負荷グループ規則は、全ての医薬品が同じロットであること、及び/又は同じ有効期限を有することを必要としない。よって、1つのレベル負荷グループ内のキャニスタは、同じ又は異なるロット番号及び/若しくは有効期限の医薬品を含みうる。
【0038】
図1を参照すると、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、医薬品保持キャニスタからのラウンドロビン取り出しを使用する医薬品パッケージングシステムを含む通信ネットワーク100は、図示されるように、ネットワーク140を介して接続されている、薬局管理システム(PMS:pharmacy management system)又はホストシステム110、パッケージングシステムサーバ120、並びに1以上の医薬品パッケージングシステム130a及び130bを備えている。
【0039】
PMSシステム110は、顧客の為の処方箋を管理し且つ充填するように構成されうる。本明細書において使用される場合に、PMSシステムは、薬局において使用されうるか、又は他の用途、例えば栄養補助食品若しくは生物製剤の調剤、の為のバッチ生成システムとして一般的に使用されうる。PMSシステム110は、様々なタイプの施設、例えば、薬局、病院、長期ケア施設等、に関連付けられうる。PMSシステム又はホストシステム110は、有効な処方箋を1以上の製品パッケージングシステム130a及び130bに送信することができる任意のシステムであってもよい。パッケージングシステムサーバ120は、パッケージングシステムインタフェースモジュール135を備えていてもよく、並びに医薬品パッケージングシステム130a及び130bの動作を管理するように構成されていてもよい。例えば、パッケージングシステムサーバ120は、PMSシステム110からパッケージング注文を受信するように、及び該医薬品パッケージングシステム130a及び130bのいずれかが特定の個々の注文又は注文のバッチを包装する為に使用されるべきかを識別するように構成されうる。加えて、パッケージングシステムサーバ120は、医薬品パッケージングシステム130a及び130bの動作を管理するように構成されうる。例えば、パッケージングシステムサーバ120は、医薬品パッケージングシステム130a及び130bの各々を通じて利用可能な医薬品の在庫を管理するように、医薬品パッケージングシステム130a及び130bの1以上に割り当てられた若しくは登録された医薬品調剤キャニスタを管理するように、医薬品パッケージングシステム130a及び130bの動作状態を一般的に管理するように、及び/又はパッケージング注文、医薬品在庫、注文請求等の状態(例えば、割り当て、完了等)に関するレポートを管理するように構成されうる。幾つかの実施態様において、該パッケージングシステムサーバは、該医薬品パッケージングシステム130a及び130bのうちの1以上の中の該キャニスタが、規則、例えば上記で説明された該クラスタグループ、レベル負荷グループ、又はファームウェアグループ、を使用してグループ化されることを可能にしうる、ユーザインタフェースを提供しうる。ユーザ150、例えば薬剤師又は薬局技術者、は、有線接続及び/又は無線接続を介し、任意の好適なコンピューティングデバイスを使用して、該パッケージングシステムサーバ120と通信し得、該パッケージングシステムインタフェース135によって提供される該ユーザインタフェースを通じて、該医薬品パッケージングシステム130a及び130bの動作を制御しうる。図1においてユーザ150が直接接続を介してパッケージングシステムサーバ120と通信している様子が示されているが、ユーザ150は1以上のネットワーク接続を介してパッケージングシステムサーバ120と通信してもよいことが理解されるであろう。ユーザ150は、医薬品パッケージングシステム130a及び130bを操作する際にパッケージングシステムサーバ120によってなされる様々な推奨を承認又は上書きする為に、パッケージングシステムサーバ120と対話しうる。ユーザ150はまた、医薬品パッケージングシステム130a及び130bについて上述されたような様々なレポートの実行を開始しうる。2つの医薬品パッケージングシステム130a及び130bのみが図1において示されているが、3以上の医薬品パッケージングシステムがパッケージングシステムサーバ120によって管理されてもよいことが理解されるであろう。
【0040】
一般に、該医薬品パッケージングシステム130a及び130bは、これらに限定されないが、バイアル、ボトル、容器、パウチ、ブリスターカード、ストリップパッケージ等を包含する各種の収容タイプを使用して医薬品をパッケージングするように構成されうる。しかしながら、実施態様は、ブリスターカード及びストリップパッケージを包含する収容機構としてパウチを使用して医薬品をパッケージングするように構成された該医薬品パッケージングシステム130a及び130bを参照して、本明細書に記載される。
【0041】
ネットワーク140は、医薬品パッケージングシステム130a及び130b、PMSシステム110、並びにパッケージングシステムサーバ120を互いに接続する。ネットワーク140は、グローバルネットワーク、例えばインターネット又は他の一般的にアクセス可能なネットワーク、でありうる。ネットワーク140の様々な要素は、ワイドエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、イントラネット、及び/又は他のプライベートネットワークによって相互接続されてもよく、それらは、一般公衆によってアクセス可能でなくてもよい。従って、通信ネットワーク140は、パブリックネットワークとプライベートネットワークとの組み合わせ、又は仮想プライベートネットワーク(VPN:virtual private network)を表してもよい。ネットワーク140は、無線ネットワーク若しくは有線ネットワークであってもよく、又は無線ネットワークと有線ネットワークとの両方の組み合わせであってもよい。
【0042】
図1は、医薬品保持キャニスタからのラウンドロビン取り出しを使用する医薬品パッケージングシステムを含む、例示的な通信ネットワークを示すが、本発明の主題の実施態様はそのような構成に限定されず、本明細書に記載されている動作を実施することが可能な任意の構成を包含するものと意図されることが理解されるであろう。
【0043】
図2は、該医薬品パッケージングシステム内で医薬品を分配する為の動作を示すフローチャートである。ここで図2を参照すると、該PMSシステム110を使用して、医薬品パッケージングオーダーが生成され(ブロック200)、該オーダーは、遂行の為に該医薬品パッケージングシステム130a又は130bの一方に通信される前に、該パッケージングシステムサーバ120によって点検及び処理されうる。該オーダーは、患者及び/又は薬剤情報を1以上のパウチに印刷し、ある量の医薬品を該1以上のパウチの各々に分配する命令を含みうる。該医薬品パッケージングシステム130a及び130b内の該キャニスタは、グループ、例えば上記で説明されたレベル負荷グループ、として互いに関連付けられうる(ブロック205)。該医薬品パッケージングシステム130a及び130bは、パウチ間を移行するときにキャニスタ間を切り替えることによってラウンドロビン方式で該レベル負荷グループ内の該キャニスタから取り出すことによって、該ある量の医薬品を夫々のパウチに分配するように動作しうる(ブロック210)。
【0044】
図3A図3B及び図3Cは、1つのレベル負荷グループ内の保持キャニスタの再充填動作を示すブロック図であり、図4及び図5は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、医薬品パッケージングシステム内で医薬品を分配する為の更なる動作を示すフローチャートである。図3Aは、医薬品が充填されている、1つのレベル負荷グループ内の10個のキャニスタを示すブロック図である。図2に関して上記で説明されたように、医薬品は、パウチ間を移行するときにキャニスタ間を切り替えることにより、ラウンドロビン方式でこの10個のキャニスタから分配されうる。ここで図4及び図3Bを参照すると、該キャニスタのうちの1つが空であるという判定がなされる(ブロック400)。図3Bの例において、キャニスタ1が最初に空になり、残りのキャニスタはいくらかの医薬品を保持している。しかしながら、単にキャニスタ1を再充填するのではなく、動作は、図3Cに示されるように該レベル負荷グループの全ての該キャニスタを並行して再充填する(ブロック405)ことによって継続する。キャニスタが空であることを判定する為に12秒前後にわたり該キャニスタを回転させる又は操作する典型的な時間を想定すると、全ての該キャニスタを並行して再充填することにより、10個のキャニスタが1つのレベル負荷グループに割り当てられている図3A図3Cの例において、各キャニスタが空になるのを個々に回避し、次いで個々のキャニスタを再充填することにより、最大108秒が節減されうる。
【0045】
図5を参照すると、クラスタグループのキャニスタと対照的に、あるキャニスタが空であると判定した後、結果として空のパウチ又は再実行バッグが発生しうる新しい医薬品分配オーダーを生成すること無しに、現在の医薬品キャニスタ分配オーダーを維持することにより、該医薬品の分配は、1つのレベル負荷グループの各該キャニスタの再充填動作が行われた後に再開することができる。これは、パッケージングプロセス中に発生する空のパウチを除去する為に必要とされる手動の修正をなくすことができる。
【0046】
図6は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、保持キャニスタグループ化オプションの中から選択する為のユーザインタフェースを示すブロック図である。該パッケージングシステムインタフェースモジュール135は、医薬品を分配するときにキャニスタから取り出し、キャニスタに関する様々なグループ化規則を定義することを包含する、該医薬品パッケージングシステム130a及び130bの動作をユーザが制御することを可能にする、ユーザインタフェースを提供しうる。図6に示されるように、該ユーザインタフェースは、医薬品パッケージングシステム設定画面を含み得、該医薬品パッケージングシステム設定画面は、「キャニスタ再充填オプション」、「有効期限及びロット処理」、「一般設定」、「薬/在庫設定」、及び「パウチ分配設定」などの項目を含む。「一般設定」の下で、ユーザは、「クラスタグループ」規則、「レベル負荷グループ」規則、及び「ファームウェアグループ」規則を含む、該キャニスタグループ化規則のうちの1つを選択しうる。それ故に、ユーザは、「レベル負荷グループ」規則を選択して、上記で説明されたようにラウンドロビン方式でそこから医薬品を分配する為に、1つのレベル負荷グループ内の複数のキャニスタを関連付け、該グループの該キャニスタのうちの1つが空であると最初に判定されたときに、該グループの該キャニスタを並行して再充填し得、それにより、該クラスタグループ及びファームウェアグループ規則に伴う個々の又は順次のキャニスタの再充填と比べて、再充填時間を節減しうる。更に、該クラスタグループ規則の特徴である、空のキャニスタを検出したときに空のパウチ又は再実行バッグが生成されることがない。
【0047】
ここで図7を参照すると、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、図1の該パッケージングシステムサーバ120を実装する為に使用されうるデータ処理システム700は、1以上の入力装置702、例えば、キーボード若しくはキーパッド、バーコードスキャナ、又はRFIDリーダ、と、ディスプレイ704と、プロセッサ708と通信するメモリ706と、を備えている。データ処理システム700は、ストレージシステム710、スピーカ712、及びプロセッサ708とまた通信する1以上の入力/出力(I/O)データポート714を更に備えていてもよい。プロセッサ708は、例えば、市販又はカスタムのマイクロプロセッサであってもよい。ストレージシステム710は、リムーバブル及び/又は固定媒体、例えばフロッピーディスク、ZIPドライブ又はハードディスク等、並びに仮想ストレージ、例えばRAMDISK、を包含しうる。1以上のI/Oデータポート714は、データ処理システム700と他のコンピュータシステム又はネットワーク(例えば、インターネット)との間で情報を転送する為に使用されうる。これらのコンポーネントは、慣用的なコンポーネント、例えば、慣用的な多くのコンピューティングデバイスにおいて使用されているコンポーネント、であってもよく、慣用的な動作に関するそれらの機能は当業者に一般的に知られている。該メモリ706は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従うレベル負荷グループ規則を使用して、キャニスタからのラウンドロビン取り出しを使用する医薬品パッケージングシステム内の医薬品の分配を容易にする為のコンピュータ可読プログラムコード716を備えて構成されうる。
【0048】
図8は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従うレベル負荷グループ規則を使用して、キャニスタからのラウンドロビン取り出しを使用する医薬品パッケージングシステム内の医薬品の分配を容易にする為に、データ処理システム、例えば、それぞれ図1の該パッケージングシステムサーバ120及び図7の該データ処理システム700、の実施態様において使用されうるメモリ805を示す。該メモリ805は、本明細書に記載されている該パッケージングシステムサーバ120及び該パッケージングシステムインタフェース135の動作を容易にする為に使用されるソフトウェア及びデータを含む、1以上のメモリデバイスを代表する。該メモリ805は、これらに限定されないが、以下のデバイスタイプ:キャッシュ、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、フラッシュ、SRAM、及びDRAM、を包含しうる。図8に示されるように、該メモリ805は、オペレーティングシステム810、パッケージングシステムインタフェースモジュール825、及び通信モジュール840、という3つ以上のカテゴリのソフトウェア及び/又はデータを含みうる。特に、該オペレーティングシステム810は、該データ処理システムのソフトウェア及び/又はハードウェアリソースを管理し得、また該プロセッサによるプログラムの実行を連携させうる。該パッケージングシステムインタフェースモジュール825は、ユーザインタフェースモジュール830及び分配制御モジュール835を含みうる。該ユーザインタフェースモジュールは、上記で図6との関係で説明された1以上の動作を行うように構成されうる。該分配制御モジュール835は、図2図4、及び図5のフローチャート、並びに図3A図3Cのブロック図に関して上記で説明された1以上の動作を行うように構成されうる。該通信モジュール840は、例えば、パッケージングシステムサーバ120と該PMS110との間、及び該パッケージングシステムサーバ120と該医薬品パッケージングシステム130a及び130bとの間の通信をサポートするように構成されうる。
【0049】
図8は、本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、データ処理システム、例えばそれぞれ図1の該パッケージングシステムサーバ120及び図7の該データ処理システム700、で使用されうるハードウェア/ソフトウェアアーキテクチャを示すが、本発明の実施態様は、そのような構成に限定されず、本明細書に記載されている動作を実施することが可能な任意の構成を包含するものと意図されることが理解されるであろう。
【0050】
図1図7に関して上述されたデータ処理システムの動作を実行する為のコンピュータプログラムコードは、開発の便宜上、高水準プログラミング言語、例えば、Python、Java、C、及び/又はC++等、で記述されうる。加えて、本発明の動作を実行する為のコンピュータプログラムコードはまた、他のプログラミング言語、例えば限定されるものでないがインタプリタ型言語、で記述されうる。幾つかのモジュール又はルーチンは、性能及び/又はメモリ使用量を高める為に、アセンブリ言語又はマイクロコードで記述されてもよい。プログラムモジュールのいずれか又は全ての機能はまた、個々のハードウェアコンポーネント、1以上の特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、又はプログラムされたデジタル信号プロセッサ若しくはマイクロコントローラを使用して実装されうることが更に理解されるであろう。
【0051】
更に、図1の該パッケージングシステムサーバ120及び図7の該データ処理システム700の機能は、各々、本発明の概念の様々な実施態様に従い、シングルプロセッサシステム、マルチプロセッサシステム、マルチコアプロセッサシステム、又は更にはスタンドアロンコンピュータシステムのネットワークとして実装されうる。これらプロセッサ/コンピュータシステムの各々は、「プロセッサ」又は「データ処理システム」と言及されうる。
【0052】
図1図8に関して本明細書に記載されているデータ処理装置は、本明細書に記載されている本発明の概念の幾つかの実施態様に従う、レベル負荷グループ内の保持キャニスタからのラウンドロビン取り出しを使用して、医薬品パッケージングシステム内の医薬品の分配を容易にする為に使用されうる。これらの装置は、ソフトウェア、ファームウェア及び/又はハードウェアの任意の好適な組み合わせを使用してデータを受信、送信、処理及び記憶するように動作可能であり、スタンドアロンであってもよく、又はインターネットとして知られるグローバル通信ネットワークの全部又は一部を包含するパブリックネットワーク及び/又はプライベートネットワーク、リアルネットワーク及び/又は仮想ネットワーク、有線ネットワーク及び/又は無線ネットワークによって相互接続されてもよい、1以上の企業、アプリケーション、個人、広帯域及び/又は組込みのコンピュータシステム及び/又は装置として具現化され得、並びに様々なタイプの有形、非一時的コンピュータ可読媒体を含みうる。特に、プロセッサに接続されたときのメモリ805は、該プロセッサによって実行されるときに、該プロセッサに、図1図6に関して本明細書において記載されている動作のうちの1以上を含む動作を実行させるコンピュータ可読プログラムコードを含む。
【0053】
上記で説明されたように、本発明の概念の実施態様は、医薬品をそこから分配する為に保持キャニスタをグループ化する為の規則を提供し得、これはレベル負荷グループと言及される。医薬品は、1つのレベル負荷グループのキャニスタからラウンドロビン方式で分配され、該グループ内の該キャニスタのうちの1つが空であると最初に判定されたときに、並行して再充填されうる。これは、キャニスタが空になるのに伴って順次該キャニスタを再充填する場合の時間を節減しうる。該キャニスタはまた、異なるロット番号からの及び異なる有効期限をもつ医薬品を含み得、キャニスタをグループ化する為の規則、例えば、キャニスタグループ化の中の全ての医薬品が同じロット番号及び有効期限を有することを必要とするファームウェアグループ、よりも高い柔軟性を提供する。更に、該レベル負荷グループ規則は、該ファームウェアグループ規則の制限である、8個に該グループのキャニスタの数を制限せず、また、結果として空のパウチ又は再実行バッグが発生して該空のパウチを除去する為に手動の修正を必要とする、該クラスタグループ規則の特徴である、空のキャニスタを検出したときの新しいオーダーの生成を必要としない。
【0054】
更なる定義及び実施態様:
【0055】
本開示の様々な実施態様の上記記載において、本開示の観点は、任意の新規且つ有用なプロセス、機械、製造、若しくは物質の組成物、又はそれらの任意の新規かつ有用な改良を包含する、多数の特許可能なクラス又はコンテキストのいずれかにおいて、本明細書において例示且つ記載されうる。従って、本開示の観点は、完全にハードウェアで実装されてもよく、完全にソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を包含する)で実装されてもよく、又はソフトウェア実装とハードウェア実装とを組み合わせて実装されてもよく、これらは全て、「回路」、「モジュール」、「コンポーネント」又は「システム」として本明細書において一般的に言及されうる。その上、本開示の観点は、その上に具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを有する1以上のコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品の形態をとりうる。
【0056】
1以上のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせが使用されうる。該コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体であってもよく、又はコンピュータ可読ストレージ媒体であってもよい。コンピュータ可読ストレージ媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁気、又は半導体のシステム、装置、若しくはデバイス、又はそれらの任意の適切な組み合わせであってもよいがこれらに限定されない。該コンピュータ可読ストレージ媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は下記を包含する:ポータブルコンピュータディスケット(登録商標)、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、読み取り専用メモリ(ROM:read-only memory)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM:erasable programmable read-only memory、すなわちフラッシュメモリ)、中継器を備えた適切な光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:compact disc read-only memory)、光学ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、又は上述されたものの任意の適切な組み合わせ。本明細書の文脈において、コンピュータ可読ストレージ媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスによる使用又はそれらに関連して使用する為のプログラムを含む又は記憶することができる任意の有形媒体でありうる。
【0057】
コンピュータ可読信号媒体は、例えば、ベースバンドにおいて又は搬送波の一部として、その中にコンピュータ可読プログラムコードが具現化された伝搬されたデータ信号を含みうる。そのような伝搬された信号は、様々な形態、例えば、電磁気的、光学的又はそれらの任意の適切な組合せを包含する上記の様々な形態、のいずれかをとりうるがこれらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読ストレージ媒体でなく、命令実行システム、装置若しくは又はデバイスによる使用又はそれらに関連して使用する為のプログラムを通信、伝播又は伝送することができる任意のコンピュータ可読媒体でありうる。コンピュータ可読信号媒体上に具現化されたプログラムコードは、任意の適切な媒体、例えば、無線、有線、光ファイバケーブル、RF等、又は上述されたものの任意の適切な組み合わせを包含するがこれらに限定されない上記の任意の適切な媒体、を使用して伝送されうる。
【0058】
本開示の観点の為の動作を実行する為のコンピュータプログラムコードは、オブジェクト指向プログラミング言語、例えば、Java、Scala、Smalltalk、Eiffel、JADE、Emerald、C++、C#、VB.NET、Python等;慣用的な手続き型プログラミング言語、例えば、「C」プログラミング言語、Visual Basic、Fortran 2003、Perl、COBOL 2002、PHP、ABAP;動的プログラミング言語、例えば、Python、Ruby、Groovy;又は、他のプログラミング言語を包含する1以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されうる。該コンピュータプログラムプログラムコードは、スタンドアロンソフトウェアパッケージとしてユーザのコンピュータ上で完全に実行されてもよく、スタンドアロンソフトウェアパッケージとしてユーザのコンピュータ上で部分的に実行されてもよく、ユーザのコンピュータ上で部分的に且つリモートコンピュータ上で部分的に実行されてもよく、又はリモートコンピュータ若しくはサーバ上で完全に実行されてもよい。後者のシナリオにおいて、該リモートコンピュータは、任意のタイプのネットワーク、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)若しくはワイドエリアネットワーク(WAN:wide area network)を包含する上記の任意のタイプのネットワーク、を介してユーザのコンピュータに接続されてもよく、又は該接続は、外部コンピュータ(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用しインターネットを介して)若しくはクラウドコンピューティング環境で行われるか、或いはサービス、例えば、サービスとしてのソフトウェア(SaaS:Software as a Service)、として提供されてもよい。
【0059】
本開示の観点が、本開示の実施態様に従う、方法、装置(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して本明細書において記載されている。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、並びにフローチャート図及び/又はブロック図における複数のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実装されることができることが理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供され、コンピュータ又は他のプログラム可能な命令実行装置のプロセッサを介して実行される命令が、フローチャート図及び/又はブロック図の1以上のブロックにおいて指定された機能/行為を実装する為の機構を生成するように機械を作成しうる。
【0060】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読媒体内に記憶され、実行されるときに、フローチャート図及び/又はブロック図の1以上の指定された機能/行為をコンピュータに実行させる命令を含む製造品を作成するように、コンピュータ、他のプログラム可能なデータ処理装置、又は他の装置に特定の方法で機能するように指示することができる。コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ、他のプログラム可能な命令実行装置、又は他の装置にロードされて、コンピュータに実装されたプロセスを生成する為の一連の動作工程をコンピュータ、他のプログラム可能な装置、又は他の装置上で実行させてもよく、従って、コンピュータ、他のプログラム可能な装置、又は他の装置上で実行される命令が、フローチャート図及び/又はブロック図の1以上のブロックで指定された機能/行為を実装する為のプロセスを提供する。
【0061】
図面中のフローチャート図及びブロック図は、本発明の様々な実施態様に従う、システム、方法及びコンピュータプログラム製品若しくはコンピュータプログラムのありうる実装の、アーキテクチャ、機能及び動作を示す。これに関連して、該フローチャート図又は該ブロック図における各ブロックは、命令のモジュール、セグメント、又はその一部を表し得、それは、特定された1以上の論理機能を実装する為の1以上の実行可能命令を含む。幾つかの代替的な実装において、ブロック図に記載された機能は、図面に記載された順序から外れて生じる場合があることがまた留意されるべきである。例えば、連続して示されている2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又は複数のブロックは、関与する機能に依存して、逆の順序で実行される場合がありうる。ブロック図及び/又はフローチャート図の各ブロック、並びにブロック図及び/又はフローチャート図の複数のブロックの組み合わせは、特定された機能又は行為を実行する特別な目的のハードウェアベースのシステム、又は特別な目的のハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせによって実装されることができることにまた留意されたい。
【0062】
本明細書において使用される語は、特定の実施態様を説明することのみを目的としており、本開示を限定することを意図していない。本明細書において使用される場合、単数形「1つ」(a)、「1つ」(an)及び「該」(the)は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、複数形をまた含むことが意図されている。本明細書において使用される場合、語「含む」(comprises)、「含んでいる」(comprising)、「包含する」(include)、「包含している」(including)、「包含する」(includes)、「有する」(have)、「有する」(has)、「有している」(having)、又はそれらの変形は、記載された特徴、整数、工程、操作、要素及び/又はコンポーネントの存在を特定するが、1以上の他の特徴、整数、工程、操作、要素、コンポーネント及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除するものでない。本明細書において使用される場合、語「及び/又は」は、関連付けられた列挙された項目の1以上の任意の及び全ての組み合わせを含む。同様の参照番号は、図面の説明全体を通して同様の要素を意味する。
【0063】
本明細書において様々な要素を記載する為に第1、第2等の語が使用されうるが、これらの要素はこれらの語によって限定されるべきものでないことがまた理解されるであろう。これらの語は、ある要素を別の要素から区別する為に使用されているに過ぎない。
【0064】
別段に定義されていなければ、本明細書で使用される全ての語(技術用語及び科学用語を含む)は、この発明が属する、技術分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。語、例えば通常使用される辞書において定義されるもの、は、本出願及び関連技術分野の文脈において、それらの意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本明細書において明示的にそのように定義されていなければ、理想化された意味又は過度に形式的な意味で解釈されるべきでないことが、更に理解されよう。周知の機能又は構造は、簡潔さ及び/又は明瞭さの為に詳細に説明されない場合がある。
【0065】
本開示の説明は、例示及び説明の目的の為に提示されているが、開示された形態における本開示を網羅的又は限定的に説明することを意図するものでない。多くの修正及び変形が、本開示の範囲及び精神から逸脱すること無しに当業者に明らかであろう。本明細書における本開示の観点は、本開示の原理及び実際の適用を最もよく説明する為に、並びに他の当業者が、企図される特定の用途に適した様々な修正を加えて本開示を理解できるようにする為に選択され且つ記載されている。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】