(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-17
(54)【発明の名称】サイドリンクリレー通信のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 16/26 20090101AFI20240410BHJP
H04W 88/04 20090101ALI20240410BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240410BHJP
【FI】
H04W16/26
H04W88/04
H04W92/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569644
(86)(22)【出願日】2021-05-10
(85)【翻訳文提出日】2024-01-05
(86)【国際出願番号】 CN2021092620
(87)【国際公開番号】W WO2022236533
(87)【国際公開日】2022-11-17
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】チェン, リン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ, ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】フアン, イン
(72)【発明者】
【氏名】ドゥー, ウェイチャン
(72)【発明者】
【氏名】ワン, メンジェン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA22
5K067AA23
5K067DD11
5K067EE03
5K067EE10
(57)【要約】
サイドリンクベースのリレー通信は、基地局とリモートUEとの間のリレーユーザ機器(「UE」)を介した通信を含む。リレー通信は、通信のレイヤなどの異なる機能/動作をサポートする異なるデバイス間の非適合性に対処することによって改善されることができる。アクセス制御および確立原因値も、リレー通信によって対処されることができる。ページング識別およびシステム情報は、通信を改善するために、リレーUEなどを介して、リレー通信によって通信されることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
リレー能力の指示を受信することと、
前記リレー能力の前記指示に基づいてリレーとしての機能を果たすことと
を含む、方法。
【請求項2】
前記指示は、基地局からリレーユーザ機器(「UE」)によって受信され、前記リレーUEは、前記基地局とリモートUEとの間の前記リレーとしての機能を果たす、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リレー能力は、前記基地局がレイヤ2リレーのみをサポートすることができること、レイヤ3リレーのみをサポートすることができること、レイヤ2リレーおよびレイヤ3リレーの両方をサポートすることができること、またはリレーが許可されないことを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記リレー能力がレイヤ2およびレイヤ3の両方をサポートすることができる場合、前記リレーとしての機能を果たす前記リレーUEのために選択される前記リレー能力は、前記リモートUEから、またはリレーUEの上位レイヤからの優先度の指示に基づく、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記リレーとしての機能を果たすことは、リレー動作のためのサイドリンク発見またはサイドリンク通信を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
システム情報ブロック(「SIB」)が、前記指示を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
リレー能力の指示を受信することと、
前記指示に基づいてUE-ネットワークリレー発見および通信のための許可をチェックことと、
前記リレー能力および前記許可に基づくサイドリンクリレー構成を送信することと
を含む、方法。
【請求項8】
前記リレー能力は、レイヤ2リレーのみ、レイヤ3リレーのみ、またはレイヤ2リレーおよびレイヤ3リレーの両方であることができ、前記指示は、リレー対応ユーザ機器(「UE」)から基地局に提供され、前記基地局は、前記UE対ネットワークリレーのためのUE許可ステータスに関する指示をチェックする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
リレーユーザ機器(「UE」)または基地局にリレーの指示を送信することと、
前記指示に基づいてリモートUEとしての機能を果たすことと
を含む、方法。
【請求項10】
前記送信することは、前記リモートUEからである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記指示は、前記リモートUEがL2のみ、L3のみ、またはL2およびL3の両方をサポートすることを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
上位レイヤまたは5GCまたはRANから、L2リレーまたはL3リレーの優先度を指示するリレー選択ポリシーを受信することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記リレーの指示に基づいて前記リモートUEとしての機能を果たすことは、リレー動作のためのサイドリンク発見またはサイドリンク通信を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
リレーユーザ機器(「UE」)が禁止されているという指示を受信することと、
UE-ネットワークリレー動作のために、前記リレーUEの再選択を行うこと、または前記リレーUEとのサイドリンク伝送を中断することと
を含む、方法。
【請求項15】
前記リレーUEが禁止されているという前記指示は、統一アクセス制御(「UAC」)に基づく、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
リモートUEのためのページング機会を監視することと、
前記監視に基づいて、前記リモートUEにページング指示を送信することと
を含む、方法。
【請求項17】
リモートユーザ機器(「UE」)のページング監視のための情報をPC5メッセージにおいて受信することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記リレーUEは、前記リモートUEのためのページング機会を監視するとき、基地局からページングメッセージを受信する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記監視することおよび前記送信することは、リレーUEからである、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記ページング指示は、PC5 RRCメッセージを介して配信される、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記ページング指示は、前記リモートUEの無線アクセスネットワーク(「RAN」)ページングまたはコアネットワーク(「CN」)ページングを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記送信することは、グループキャストを介して複数のリモートUEにページングメッセージを転送することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項23】
無線通信のための方法であって、前記方法は、
基地局からショートメッセージを受信することと、
前記ショートメッセージ内の情報をリモートユーザ機器(「UE」)に転送することと
を含む、方法。
【請求項24】
前記転送は、systemInfoModificationまたはetwsAndCmasIndicationが1に設定されている場合、生じる、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記受信することは、リレーUEによる、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記受信することは、基地局からである、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
プロセッサとメモリとを備えている無線通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、請求項1から26のいずれかに記載の方法を実施するように構成されている、無線通信装置。
【請求項28】
記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを含むコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1から26のいずれかに記載の方法を前記プロセッサに実施させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本文書は、一般に、無線通信に関する。より具体的に、無線通信は、デバイス間通信のためのサイドリンクベースのリレー通信を含む。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術は、ますます接続されてネットワーク化された社会に向かって世界を動かしている。無線通信は、ユーザ移動局と無線アクセスネットワークノード(無線基地局を含むがこれに限定されない)との間の効率的なネットワークリソース管理および割り当てに依存する。新世代ネットワークは、高速、低待ち時間および超高信頼性の通信能力を提供し、様々な産業およびユーザからの要件を満たすことを期待されている。ユーザ移動局またはユーザ機器(「UE」)は、より複雑になり、通信されるデータの量は、絶えず増加している。無線マルチメディアサービスの発展に伴い、高データレートサービスの要求、および従来のセルラネットワークのシステム容量および通信有効範囲の要件が、増加している。さらに、公共安全、ソーシャルネットワーク、近距離データ共有、ローカル広告、および人々が隣接する人々または物体と通信することを可能にする近接サービスの他の要求のための使用も、増加している。デバイス間(D2D)通信技術は、そのような要求に応え得る。通信を改善し、垂直産業の信頼性要件を満たし、新世代ネットワークサービスをサポートするために、D2Dの通信改善が行われるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
この文書は、通信有効範囲を拡張し、ネットワークの電力消費を改善するサイドリンクベースのリレー通信のための方法、システム、およびデバイスに関する。サイドリンクベースのリレー通信は、基地局とリモートUEとの間のリレーユーザ機器(「UE」)を介した通信を含む。リレー通信は、UE-ネットワークリレー動作と呼ばれ得、異なるデバイス間の非適合性に対処することによって改善されることができ、異なるデバイスは、通信のレイヤなど、異なる機能/動作をサポートする。アクセス制御および確立原因値も、リレー通信によって対処されることができる。ページング識別およびシステム情報は、通信を改善するために、リレーUEなどを介して、リレー通信によって通信されることができる。
【0004】
一実施形態において、無線通信のための方法は、レイヤ2またはレイヤ3におけるリレー能力の指示を受信することと、リレー能力の指示に基づいてリレーとしての機能を果たすこととを含む。指示は、基地局からリレーユーザ機器(「UE」)によって受信され、リレーUEは、リレーUEとリモートUEとの間のリレーとしての機能を果たす。リレー能力は、基地局がレイヤ2リレーのみをサポートすることができること、レイヤ3のみをサポートすることができること、またはレイヤ2とレイヤ3の両方をサポートすることができることを含む。リレー能力は、レイヤ2およびレイヤ3の両方をサポートすることができ、リレーとしての機能を果たすリレーUEのために選択されるリレー能力は、リモートUEから、またはリレーUEの上位レイヤからの優先度の指示に基づく。この動作は、サイドリンク発見またはサイドリンク通信を含むリレーとしての動作である。システム情報ブロック(「SIB」)は、指示を含む。
【0005】
別の実施形態において、無線通信のための方法は、レイヤ2およびレイヤ3においてリレー能力の指示を受信することと、指示に基づいてUE-ネットワークリレー発見および通信のための許可をチェックすることと、リレー能力および許可に基づくサイドリンクリレー構成を送信することとを含む。この指示は、リレー対応ユーザ機器(「UE」)から基地局に提供され、基地局は、UE-ネットワークリレー発見および通信のためのUE許可ステータスに関する指示をチェックする。
【0006】
別の実施形態において、無線通信のための方法は、レイヤ2またはレイヤ3におけるリレー能力に基づいて接続を開始することと、レイヤ2またはレイヤ3間のリレー能力に関する優先度の指示を受信することと、優先度に基づいて通信することとを含む。受信は、基地局とリモートUEとの間のリレーとしての機能を果たすリレーユーザ機器(「UE」)からのものである。指示は、リモートUEから受信され、通信は、リモートUEとの間で行われる。
【0007】
別の実施形態において、無線通信のための方法は、リレーユーザ機器(「UE」)が禁止されているという指示を受信することと、UE-ネットワークリレー動作のために、リレーUEの再選択を実行すること、またはリレーUEとのサイドリンク伝送を中断することとを含む。リレーUEが禁止されているという指示は、統一アクセス制御(「UAC」)に基づく。
【0008】
別の実施形態において、無線通信のための方法は、リモートユーザ機器(「UE」)のページング監視のための情報を受信することと、リモートUEのためのページング機会を監視することと、監視に基づいて、リモートUEにページング指示を送信することとを含む。方法は、ページング監視のための情報をPC5メッセージにおいてリレーUEに提供することをさらに含む。リレーUEは、基地局からページングメッセージを受信し、リモートUEからの監視に基づいてリモートUEからページング指示を受信する。監視および伝送は、リレーUEからのものである。ページング指示は、PC5 RRCメッセージを介して配信される。ページング指示は、リモートUEの無線アクセスネットワーク(「RAN」)ページングまたはコアネットワーク(「CN」)ページングを含む。伝送は、グループキャストを介して複数のリモートUEにページングメッセージを転送することを含む。
【0009】
別の実施形態において、無線通信のための方法は、基地局からショートメッセージを受信することと、ショートメッセージ内の情報をリモートユーザ機器(「UE」)に転送することとを含む。転送は、systemInfoModificationまたはetwsAndCmasIndicationが1に設定されている場合、生じる。受信は、リレーUEによるものである。受信は、基地局からのものである。
【0010】
一実施形態において、無線通信装置は、プロセッサとメモリとを備え、プロセッサは、メモリからコードを読み取り、上述した実施形態のいずれかを実施するように構成される。
【0011】
一実施形態において、コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを含み、コードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに上述した実施形態のいずれかを実施させる。
【0012】
いくつかの実施形態において、プロセッサとメモリとを備えている無線通信装置が存在し、プロセッサは、メモリからコードを読み取り、実施形態のいずれかに記載された任意の方法を実施するように構成される。いくつかの実施形態において、コンピュータプログラム製品は、記憶されたコンピュータ読み取り可能なプログラム媒体コードを含み、コードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに実施形態のいずれかに記載の任意の方法を実施させる。上記および他の側面およびそれらの実施態様は、図面、明細書、および特許請求の範囲においてより詳細に説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】
図2は、例示的なランダムアクセス(RA)メッセージング環境を示している。
【
図3】
図3は、例示的なデバイス間メッセージング環境を示している。
【
図4】
図4は、レイヤ2リレー通信に関するユーザプレーンプロトコルスタックを示している。
【
図5】
図5は、レイヤ3リレー通信に関するユーザプレーンプロトコルスタックを示している。
【
図6A】
図6aは、レイヤ2をサポートする基地局に関するリレー通信を示している。
【
図6B】
図6bは、レイヤ3をサポートする基地局に関するリレー通信を示している。
【
図6C】
図6cは、レイヤ2およびレイヤ3の両方をサポートする基地局に関するリレー通信を示している。
【
図6D】
図6dは、レイヤ2もレイヤ3もサポートしない基地局に関するリレー通信を示している。
【
図7】
図7は、基地局にリレー指示を送信するためのリレー通信を示している。
【
図8】
図8は、基地局に宛先識別情報を送信するためのリレー通信を示している。
【
図9A】
図9aは、レイヤ2をサポートする基地局にリレー指示を送信するためのリレー通信を示している。
【
図9B】
図9bは、レイヤ3をサポートする基地局にリレー指示を送信するためのリレー通信を示している。
【
図9C】
図9cは、レイヤ2およびレイヤ3の両方をサポートする基地局にリレー指示を送信するためのリレー通信を示している。
【
図10】
図10は、確立規定値の設定を伴うリレー通信を示している。
【
図11】
図11は、アクセス制限を含むリレー通信を示している。
【
図12】
図12は、ページング指示を伴うリレー通信を示している。
【
図13】
図13は、システム情報に関するページングを伴うリレー通信を示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の一部を構成し、実施形態の具体例を例示として示す添付の図面を参照して、本開示を以下に詳細に説明する。しかしながら、本開示は、様々な異なる形態で具現化され得、したがって、包含されるかまたは特許請求される主題は、以下に記載される実施形態のいずれにも限定されないと解釈されるように意図されることに留意されたい。
【0015】
本明細書および特許請求の範囲を通して、用語は、明示的に記載された意味を超えて文脈において示唆または暗示される微妙な意味を有し得る。同様に、本明細書で使用される「一実施形態では」または「いくつかの実施形態では」という語句は、必ずしも同じ実施形態を指すものではなく、本明細書で使用される「別の実施形態では」または「他の実施形態では」という語句は、必ずしも異なる実施形態を指すものではない。本明細書で使用される「一実施態様では」または「いくつかの実施態様では」という語句は、必ずしも同じ実施態様を指すものではなく、本明細書で使用される「別の実施態様では」または「他の実施態様では」という語句は、必ずしも異なる実施態様を指すものではない。例えば、特許請求される主題は、全体的または部分的に例示的な実施形態または実施態様の組み合わせを含むことが意図される。
【0016】
一般に、用語は、文脈における使用から少なくとも部分的に理解され得る。例えば、本明細書で使用される「および」、「または」、または「および/または」などの用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存し得る様々な意味を含み得る。典型的に、A、BまたはCなどのリストを関連付けるために使用される場合の「または」は、ここでは包括的な意味で使用されるA、BおよびC、およびここでは排他的な意味で使用されるA、BまたはCを意味することが意図される。さらに、本明細書で使用される「1つ以上」または「少なくとも1つ」という用語は、文脈に少なくとも部分的に依存して、任意の特徴、構造、または特性を単数の意味で説明するために使用され得、または特徴、構造、または特性の組み合わせを複数の意味で説明するために使用され得る。同様に、「a」、「an」、または「the」などの用語は、同様に、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数形の用法を伝えるか、または複数形の用法を伝えると理解され得る。さらに、「に基づいて」または「によって決定される」という用語は、必ずしも排他的な要因の組を伝えることを意図していないと理解され得、代わりに、文脈に少なくとも部分的に依存して、必ずしも明示的に説明されていない追加の要因の存在を可能にし得る。
【0017】
無線リソース制御(「RRC」)は、UEと基地局(ネットワークレイヤ)との間のIPレベルでのプロトコルレイヤである。RRC接続(RRC_CONNECTED)状態、RRC非アクティブ(RRC_INACTIVE)状態、およびRRCアイドル(RRC_IDLE)状態など、様々な無線リソース制御(RRC)状態が存在し得る。RRCメッセージは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(「PDCP」)を介して伝送される。UEは、RRC_CONNECTED状態に移動することなく、RRC_INACTIVE状態において低頻度(周期的および/または非周期的)データを伝送することができる。これは、UEの電力消費およびシグナリングオーバーヘッドを節約することができる。これは、ランダムアクセスチャネル(「RACH」)プロトコルスキームまたは構成許可(「CG」)スキームによることができる。本明細書で説明される通信は、デバイス間通信(「D2D」)またはサイドリンク通信とも呼ばれ得るリレー通信に特有であり得る。
【0018】
D2Dまたはリレー通信は、セルラネットワークの負担を軽減し得、ユーザ機器(「UE」)の電力消費が減らされることができ、データレートが増加させられることができ、ネットワークインフラストラクチャの堅牢性が改善されることができ、それらの全てが高データレートサービスおよび近接サービスの要求を満たすことができる。リレー通信またはD2D技術は、近接サービス(「ProSe」)またはサイドリンク通信とも呼ばれ得る。機器間のインターフェースは、PC5インターフェースとして知られているか、またはPC5インターフェースと呼ばれ得る。PC5は、UEが基地局なしで直接チャネルを介して別のUEと直接通信する場合である。いくつかの実施形態において、サイドリンクベースのリレー通信は、屋内リレー通信、スマートファーミング、スマート工場、および公共安全サービスに適用され得る。
図3は、サイドリンク通信のための例示的な実施形態を示している。
図1~
図2は、サイドリンク通信に適用可能であり得る例示的な基地局およびユーザ機器およびメッセージング環境を示している。
【0019】
図1は、例示的な基地局102を示している。基地局は、無線ネットワークノードとも呼ばれ得る。基地局102は、移動通信のコンテキストではnodeB(NB、例えばeNBまたはgNB)としてさらに識別され得る。例示的な基地局は、ユーザ機器(UE)104との間で送受信するための無線Tx/Rx回路113を含み得る。基地局はまた、基地局をコアネットワーク110に結合するためのネットワークインターフェース回路116(例えば、光または有線相互接続、イーサネット(登録商標)、および/または他のデータ伝送媒体/プロトコル)も含み得る。
【0020】
基地局は、システム回路122も含み得る。システム回路122は、プロセッサ124および/またはメモリ126を含み得る。メモリ126は、オペレーション128および制御パラメータ130を含み得る。オペレーション128は、基地局の機能をサポートするためにプロセッサ124のうちの1つ以上で実行するための命令を含み得る。例えば、これら動作は、複数のUEからのランダムアクセス伝送要求を処理し得る。制御パラメータ130は、オペレーション128の実行をサポートするパラメータを含み得る。例えば、制御パラメータは、ネットワークプロトコル設定、ランダムアクセスメッセージフォーマットルール、帯域幅パラメータ、無線周波数マッピング割り当て、および/またはその他のパラメータを含み得る。
【0021】
図2は、例示的なランダムアクセスメッセージング環境200を示している。ランダムアクセスメッセージング環境では、UE104は、ランダムアクセスチャネル252を介して基地局102と通信し得る。この例では、UE104は、SIM1 202のような1つ以上の加入者識別モジュール(SIM)をサポートする。電気および物理インターフェース206は、例えばシステムバス210を介して、SIM1 202を残りのユーザ機器ハードウェアに接続する。
【0022】
モバイルデバイス200は、通信インターフェース212、システムロジック214、およびユーザインターフェース218を含む。システムロジック214は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または他のロジックの任意の組み合わせを含み得る。システムロジック214は、例えば、1つ以上のシステムオンチップ(SoC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、別々のアナログおよびデジタル回路、および他の回路によって実装され得る。システムロジック214は、UE104における任意の所望の機能の実装の一部である。その点に関して、システムロジック214は、例えば、以下を容易にするロジックを含み得る:MP3、MP4、MPEG、AVI、FLAC、AC3、またはWAV復号および再生など、音楽およびビデオを復号および再生すること;アプリケーションを実行すること;ユーザ入力を受け入れること;アプリケーションデータを保存および取得すること;携帯電話の通話または一例としてインターネット接続のためのデータ接続を確立、維持、および終了すること;無線ネットワーク接続、Bluetooth(登録商標)接続、または他の接続を確立、維持、および終了すること;および、ユーザインターフェース218上で関連情報を表示すること。ユーザインターフェース218および入力228は、グラフィカルユーザインターフェース、タッチ感知ディスプレイ、触覚フィードバックまたは他の触覚出力、音声または顔認識入力、ボタン、スイッチ、スピーカおよび他のユーザインターフェース要素を含み得る。入力228のさらなる例は、マイクロフォン、ビデオおよび静止画像カメラ、温度センサ、振動センサ、回転および方位センサ、ヘッドセットおよびマイクロフォン入力/出力ジャック、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ、メモリカードスロット、放射センサ(例えば、IRセンサ)、および他のタイプの入力を含み得る。
【0023】
システムロジック214は、1つ以上のプロセッサ216およびメモリ220を含み得る。メモリ220は、例えば、UE104のための所望の機能を実行するためにプロセッサ216が実行する制御命令222を記憶する。制御パラメータ224は、制御命令222の構成および動作オプションを提供および指定する。メモリ220は、UE104が通信インターフェース212を介して伝送する(あるいは、受信した)任意のBT、WiFi、3G、4G、5G、または他のデータ226も記憶し得る。様々な実施態様において、システム電力は、バッテリ282などの蓄電デバイスによって供給され得る。
【0024】
通信インターフェース212において、無線周波数(RF)伝送(Tx)および受信(Rx)回路230は、1つ以上のアンテナ232を介した信号の伝送および受信を処理する。通信インターフェース212は、1つ以上の送受信機を含み得る。送受信機は、変調/復調回路、デジタル-アナログ変換器(DAC)、シェーピングテーブル、アナログ-デジタル変換器(ADC)、フィルタ、波形整形器、フィルタ、前置増幅器、電力増幅器、および/または1つ以上のアンテナを介して、または(いくつかのデバイスに関して)物理(例えば、有線)媒体を介して送受信するための他のロジックを含む無線送受信機であり得る。
【0025】
送受信される信号は、フォーマット、プロトコル、変調(例えば、QPSK、16-QAM、64-QAM、または256-QAM)、周波数チャネル、ビットレート、および符号化の多様なアレイのいずれかに準拠し得る。一具体例として、通信インターフェース212は、2G、3G、BT、WiFi、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)+、4G/ロングタームエボリューション(LTE)規格の下での送受信をサポートする送受信機を含み得る。しかしながら、以下に記載された技術は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))、GSM(登録商標)アソシエーション、3GPP(登録商標)2、IEEE、またはその他のパートナーシップまたは標準化団体から生じるかにかかわらず、その他の無線通信技術に適用可能である。
【0026】
図3は、例示的なデバイス間メッセージング環境を示している。デバイス間(「D2D」)メッセージングは、サイドリンクメッセージング、サイドリンク通信、サイドリンクリレー、またはリレー通信とも呼ばれ得る。
図3は、通信範囲304を有する基地局(「BS」)を示している。第2のユーザ機器(「UE2」)は、BSの通信範囲304の範囲内にあり、第1のユーザ機器(「UE1」)は、通信範囲304の範囲外にある。UE1およびUE2は、UE2がリレーUEであり、UE1がリモートUEであるリレー通信302を確立する。リレー通信の場合、リモートUE(UE1)は、リレーUE(UE2)を介してネットワークと通信する。リレーUE(UE2)は、基地局(BS)とリモートUE(UE1)との間の通信をリレーする。いくつかの実施形態において、リレー通信は、通信有効範囲が弱いエリアまたは通信有効範囲がないエリア内のUE1のために設計され得る。UE1は、リレーUE(UE2)を介して基地局BSと通信することを可能にされる。これにより、ネットワーク304の通信有効範囲は、リレー通信通信有効範囲エリア302(UE1を含む)を含むように拡張され、ネットワークの容量が拡大される。
【0027】
緊急事態(例えば、地震)中などのいくつかの実施形態において、セルラネットワークが異常に動作し得るか、またはネットワークのサイドリンク通信範囲を拡張する必要があり得る。したがって、リレー通信は、複数のUEがリレーUEを介して互いに通信することを可能にするように設計され得る。図示されていないが、リレー通信チェーン内に複数のUEが存在し得るか、あるいは、リレーUEは、複数のリモートUEを有し得る。リレー通信中のUEとBSとの間の
図3のインターフェースは、Uuインターフェースと呼ばれる。
【0028】
リレー通信のためのインターネットプロトコル(「IP」)レイヤ(レイヤ3または「L3」)およびアクセスレイヤ(レイヤ2または「L2」)を含む少なくとも2つの技術スキームがある。レイヤ3ベースのリレーは、UEのIP情報(例えば、IPアドレスまたはIPポート番号)にしたがってデータを転送する。レイヤ2ベースのリレーは、アクセスレイヤにおいてユーザプレーンおよび制御プレーンのデータをルーティングおよび転送し、ネットワークオペレータ(すなわち、コアネットワークおよび/またはBS)がリモートUEをより効果的に管理することを可能にする。新しい無線(「NR」)サイドリンク通信のメカニズムは、(フレーム構造、サービス品質処理、ベアラ構成、ベアラ確立などにおける)サイドリンク通信の以前のバージョン(例えば)のメカニズムとは異なる。
図4~
図9cは、L2およびL3の共存を処理すること、L2およびL3リレーのサポートのための制御プレーン手順に関する。
【0029】
図4は、レイヤ2(「L2」)リレー通信に関するユーザプレーンプロトコルスタックを示している。L2は、アクセスレイヤとも呼ばれる。L2 UE-ネットワークリレーに関して、アダプテーションレイヤ(
図4の「ADAPT」)は、リレーUEと基地局(nNBとラベル付けされている)との間のUuインターフェースにおける無線リンク制御(「RLC」)サブレイヤの上に配置され得る。Uuサービスデータ適応プロトコル(「SDAP」)/パケットデータコンバージェンスプロトコル(「PDCP」)および無線リソース制御(「RRC」)は、リモートUEと基地局との間で終了し、無線リンク制御(「RLC」)、MACおよびPHYは、各リンク、例えば、リモートUEとリレーUEとの間のリンクおよびリレーUEと基地局との間のリンクで終了する。
【0030】
図5は、レイヤ3(「L3」)リレー通信に関するユーザプレーンプロトコルスタックを示している。L3は、インターネットプロトコル(「IP」)レイヤとも呼ばれる。L3リレーは、リモートUEとネットワークとの間の任意のタイプのIPトラフィックをリレーすることができる汎用L3転送機能を提供する。基地局は、L3におけるリモートUEの存在を認識しないこともある。リモートUEのトラフィックは、リレーUEのトラフィックとして扱われ得る。
(基地局レイヤサポート)
【0031】
L2およびL3リレー通信の両方が、5G NRにおいてサポートされる。しかしながら、異なる基地局、リレーUE、およびリモートUEは、異なるタイプのリレー動作をサポートし得、異なるタイプのリレー動作は、セル選択およびリレー選択に影響を及ぼし得る。具体的に、基地局、リレーUE、およびリモートUEは、L2のみまたはL3のみをサポートし得、L2およびL3の両方をサポートし得、あるいは、L2もL3もサポートしないこともある。このサポートの適合性に基づいて、リレー通信が、変更され得る。これは、リレー適合性またはレイヤ適合性と呼ばれ得る。
図6a~
図8は、基地局の(L2および/またはL3に関する)サポートを変更することに関する。
【0032】
図6aは、レイヤ2をサポートする基地局に関するリレー通信を示している。基地局がL2リレーをサポートする場合、基地局は、いくつかの実施形態において、L3リレーがリレー発見および選択のためにいくつかの閾値を構成するためにのみ基地局を必要とするので、L3リレーをサポートすることが可能であり得る。しかしながら、ネットワークオペレータは、UE-ネットワークリレーサポートのために異なるポリシーを確立し得る。一部のオペレータは、より厳密なネットワーク制御を好み得、より厳密なネットワーク制御は、L3リレーではなくL2リレーに関するサポートをもたらし得る。この例では、基地局は、L3リレーが許可されていないことを示すことができる。さらに、基地局は、
図6aに示すように、それがL2リレーを許可することを明示的に示し得る。基地局は、L2ユーザ対ネットワーク(「U2N」)リレーのサポートを示すリレー指示を提供する。リレー指示は、L3 U2Nリレーがサポートされていないことも示し得る。リレー指示は、L2対応リレーUEが発見伝送/受信を開始し得るように使用されることができる。RRC_IDLE/RRC_INACTIVEリレーUEが基地局によってサポートされているリレータイプを検出することができるようにするために、基地局は、システム情報ブロック(「SIB」)を介してリレー指示をブロードキャストし得る。
【0033】
図6bは、レイヤ3をサポートする基地局に関するリレー通信を示している。ネットワークオペレータが、UE-ネットワークリレーのために、より少ないネットワーク制御を好むのであれば、基地局は、L3リレーのみをサポートするように実装され得る。この例では、
図6bに示すように、基地局は、L2リレーが許可されていないことを示すことができ、基地局は、L3リレーが許可されていることを明示的に示し得る。基地局は、システム情報ブロック(「SIB」)を介してL3リレー指示をブロードキャストし得る。L3リレー対応UEは、リレー発見手順を開始し、必要なとき、リレーとしての機能を果たし得る。
【0034】
図6cは、レイヤ2およびレイヤ3の両方をサポートする基地局に関するリレー通信を示している。リレー指示は、基地局がL2リレーとL3リレーとの両方をサポートすることを示す。基地局は、L2リレー指示およびL3リレー指示をブロードキャストし得る。リレーUEに関して、リレーUEは、そのL2および/またはL3リレー指示を基地局に送信し得る。例えば、L2リレー対応リレーUEに関して、それがL2リレー指示を基地局に送信すると、基地局は、リレーUEのためのUu RLCチャネルを構成し得る。あるいは、UEがL2リレーおよびL3リレーの両方が可能であり、UEがL2リレーおよびL3リレーの両方としての機能を果たしたい場合、UEは、
図6cおよび
図7のように、L2リレーおよびL3リレーの両方の指示を基地局に送信し得る。
【0035】
図7は、基地局にリレー指示を送信するためのリレー通信を示している。リレー指示702は、L2およびL3指示のためにリレーUEから基地局に送信される。次いで、基地局は、リレーUEがL2またはL3リレー通信のために許可されているかどうかを決定するためにUE許可704をチェックする。UE許可ステータスは、ProSe直接発見およびProSe直接通信(すなわち、ProSe直接発見のための5G ProSe UEとして、ProSe直接通信のための5G ProSe UEとして)、UE-ネットワークリレー発見および通信(すなわち、5G ProSeレイヤ2リモートUEとして、5G ProSeレイヤ2 UE-ネットワークリレーとして、レイヤ3 UE-ネットワークリレーとして)を含み得る。リレーUEがL3リレーが可能である場合、基地局は、UEにサイドリンクTxリソース構成706を送信し得る。UEがL2リレーが可能である場合、gNBは、サイドリンクTxリソース構成706およびUu RLCチャネル構成706をリレーUEに送信し得る。Uu RLCチャネルは、リモートUEのSRB0/1/2/3シグナリングを基地局に転送するためにリレーUEによって使用されることができる。
【0036】
図8は、基地局に宛先識別情報を送信するためのリレー通信を示している。リレーUEがSidelinkUEInformationメッセージを介してリモートUEの宛先L2 ID802を基地局に報告するとき、リレーUEは、どの宛先L2 IDがL2リモートUEのためであるかを示し得る。この情報に基づいて、基地局は、
図8に示すように、後続のリモートUEのトラフィック転送のために、L2リモートUEのためのローカルID804を割り当て得る。他の実施形態において、リレーUEは、SidelinkUEInformationメッセージを介して、リレーUEによって割り当てられたローカルL2 IDと一緒にリモートUEの宛先L2 IDを基地局に報告し得る。この情報に基づいて、基地局は、L2ローカルIDをリモートUEの宛先L2 IDに関連付け得る。
【0037】
リモートUEがL2リレー通信およびL3リレー通信の両方が可能である場合、リモートUEは、レイヤの優先度の指示を送信し得る。リモートUEは、L2リモートUEまたはL3リモートUEを優先し得る。優先度は、基地局と通信され得る。基地局は、UE許可に基づいて優先度を知り得る(
図7における704)。しかしながら、基地局は、リモートUEのL3能力を知っていないこともある。例では、リモートUEがL3であることを好み、基地局にこの優先度を示す場合、基地局は、リモートUEの潜在的なパス切り替えを考慮しないこともある。サービス継続性は、リモートUEの実装次第であり得る。
【0038】
図6dは、レイヤ2もレイヤ3もサポートしない基地局に関するリレー通信を示している。リレー指示は、基地局がL2リレーもL3リレーもサポートしていないことを示す。一実施形態において、このサポートの欠如は、基地局によってブロードキャストされないこともある。むしろ、サポートは、明示的にブロードキャストされるが、ブロードキャストがないことは、サポートがないことを示す。いくつかの実施形態において、基地局は、事前構成に基づいて自律L3リレーを禁止し得る。そのために、基地局は、UE-ネットワーク間リレーが許可されていないことを示し得る。このリレー指示は、L3リレー対応UEがある基地局(すなわち、そのリレーをサポートしないように事前構成された基地局)によってサービスされている場合、L3リレー対応UEがUE対ネットワークリレーとしての機能を果たすことを禁止するために使用されることができる。
【0039】
L3 UE-ネットワークリレーが禁止されていない場合、L3リレー対応UEは、事前構成されたサイドリンク(「SL」)構成によってリレー発見手順を開始し得る。この実施形態において、L3リレーのための非アクセスレイヤ(「NAS」)許可が使用されることができる。基地局の場合、5G ProSe レイヤ2 リモートUE、5G ProSe レイヤ2 UE-ネットワークリレー、レイヤ3 UE-ネットワークリレーなどのUE許可ステータスを受信しないこともある。基地局は、実際、L3リレーを認識しないこともある。
(ユーザ機器レイヤサポート)
【0040】
図9a~
図9cは、UEのリレー能力に関するリレー通信を示している。具体的に、いくつかのUEは、L2のみをサポートし得、L3のみをサポートし得、L2とL3の両方をサポートし得、またはどちらもサポートしないこともある。UEリレーレイヤ機能は、個々のUEごとに異なり、リモートUEとリレーUEとで異なる機能をもたらし得る。リレー発見メッセージに含まれるリレーサービスコードは、UE-ネットワークリレーがL3リレーであるかL2リレーであるかを示し得る。いくつかの実施形態において、L2リモートUEは、リレーサービスコードがL2リレーサポートを示すとき、リレーUEを選択し得る。同様に、L3リモートUEは、リレーサービスコードがL3リレーサポートを示すときにリレーUEを選択し得る。L2リレーおよびL3リレーの両方が可能なリレーUEに関して、それは、別個のリレー発見メッセージをブロードキャストし得、それらは、それぞれ、L2リレー指示とL3リレー指示のための異なるリレーサービスコードを含む。リモートUEがL2とL3の両方が可能である場合、リモートUEは、L2リレーUEまたはL3リレーUEのいずれかを選択し得る。L2リレーUEおよびL3リレーUEの両方が利用可能である場合、L2リレーが選択されるべきかL3リレーが選択されるべきかは、リモートUEの実装によって決定され得る。あるいは、リモートUEは、上位レイヤ/5GC/RANから、L2リレー優先度またはL3リレー優先度を指示し得るリレー選択ポリシーを受信し得る。L2リレー指示が受信されると、リモートUEは、L2リレー選択を優先し得る。
【0041】
図9aは、レイヤ2をサポートする基地局にリレー指示を送信するためのリレー通信を示している。具体的に、リレーUEは、L2リレーのみをサポートする。この実施形態において、リレーUEは、自身がL2リレーであることを示すリレーサービスコードを含む発見メッセージ902を伝送する。リモートUEがこのリレーUEにアクセスし、それがL2リンク確立メッセージ(例えば、PC5 RRCメッセージ)においてL2 U2Nリレーであることを示す場合、リレーUEは、それがリレー目的のためであることを知り、次いで基地局とのRRC接続を開始し得る。この接続は、新たな確立原因値を用いて開始され得る。リレーUEは、リモートUEがL2リモートUEであり、ローカルリモートUE IDが基地局によって割り当てられるべきであることを基地局に示し得る。他の実施形態において、リレーUEは、リレーUEによって割り当てられたローカルリモートUE IDに関してリモートUEに通知する。いくつかの実施形態において、ローカルリモートUE IDは、Uu RRCまたはPC5 RRCメッセージを介してリモートUEに構成され得る。
【0042】
図9bは、それがレイヤ3をサポートする基地局にリレー指示を送信するためのリレー通信を示している。リレーUEは、L3リレーのみをサポートする。この実施形態において、リレーUEは、L3リレーであることを示すリレーサービスコードを含む発見メッセージ904を伝送する。リモートUEがこのリレーUEにアクセスし、それがL2リンク確立メッセージ/PC5 RRCメッセージにおいてL3 U2NリモートUEであることを示す場合、リレーUEは、それがリレー目的のためであることを知り、(例えば、新たな確立原因値を用いて)基地局とのRRC接続を開始し得る。
【0043】
図9cは、レイヤ2およびレイヤ3の両方をサポートする基地局にリレー指示を送信するためのリレー通信を示している。リレーUEは、リレー指示とともに伝送されるリレーサービスコードによって証明されるように、L2リレーおよびL3リレーの両方をサポートする。代替実施形態において、同じリレーUEが、そのL2またはL3リレーのサポートを示すために、別個の発見メッセージ(図示せず)を伝送し得る。近くのリモートUEに関して、それらは、それぞれ、L2またはL3リレーのためにリレーUEにアクセスし得る。リモートUEは、リレーUEがリモートUEのサポートされるリレータイプを決定するために、そのL2リモートUEおよび/またはL3リモートUE能力指示906をリレーUEに送信し得る。いくつかの実施形態において、リモートUEは、L2リレーにアクセスすべきかL3リレーにアクセスすべきかを選択し得る。リモートUEは、L2またはL3リモートUEのアクセスを識別するためにリレーUEによって使用され得るL2リンク確立メッセージにおいてリレーサービスコードを送信する。あるいは、L2リレーUE IDがL2またはL3リレーに関して異なる場合、L2リレーUE IDが、L2またはL3リモートUEがリレーにアクセスするかどうかを識別するために、使用され得る。
(確立原因値)
【0044】
RRC確立または(L2における)再開中、リレーUEは、要求を受け入れるか拒否するかを決定するために、基地局のために確立原因値を示し得る。リモートUEから第1のRRCメッセージを受信すると、リレーUEがRRC_CONNECTEDにおいて開始していなかった場合、リレーUEは、自身の接続確立/再開プロセスを行い得る。リレーUEは、その確立/再開の原因がリモートUEのトラフィックをリレーするためであることを基地局に示すことができる。リレーUEの確立/再開原因値は、後述する異なる実施形態において異なって設定されることができる。
【0045】
一実施形態において、既存の確立/再開原因値が再利用されることができる。一例では、リレーUEは、上位レイヤによって提供された原因値に基づいてASレイヤにおいて確立/再開値を設定し得る。
【0046】
図10は、別の例における確立規定値の設定を伴うリレー通信を示している。リレーUEは、リモートUEから受信したRRCsetuprequest/RRCresumeRequestメッセージ1002と同じ値によってASレイヤに確立/再開原因を設定し得る。RRCsetuprequest/RRCresumeRequestメッセージは、暗号化されていないこともあるシグナリング無線ベアラSRB0メッセージの一部であり得る。リレーUEは、固定仕様を用いてPC5 RLCチャネルを介して配信された最初のRRCメッセージから確立/再開原因値1004を検出することができる。リレーUEは、自身の接続確立/再開1006を実行し、検出値1008を用いて確立/再開原因を設定することができる。
【0047】
リレーUEは、リモートUEとのPC5シグナリングを介して確立/再開値を取得し得る。一例では、リモートUEは、リモートUEが第1のRRCメッセージをリレーUEに送信する前、RRCRonfigurationSidelinkメッセージを介して確立/再開原因値をリレーUEに送信し得る。リレーUEがリモートUEの確立/再開原因を獲得すると、リレーUEは、対応する確立/再開原因を用いて自身のRRC接続設定/再開を開始し得る。
【0048】
別の実施形態において、リレーUEのための新たな確立/再開原因値が存在し得る。一例では、「リレー」または「リレーを介したリモートUE確立」または「リレーを介したリモートUE再開」などの新たなASレイヤ確立/再開原因値が設計され得る。「リレー」確立/再開原因を受信すると、基地局は、リレーUEの接続設定を優先し得る。この確立/再開原因値は、上位レイヤの関与なしにASレイヤにおいて設定され得る。
【0049】
別の例では、リモートUEがUu/PC5無線リンク障害(「RLF」)を検出した場合、リモートUEは、リレーUEを再選択し、Uu回復のために基地局にRRCReestablishmentrequestを送信し得る。リレーUEがRRC IDLE/INACTIVE状態にあるとき、それは、それ自体のRRC接続を確立/再開する必要があり得る。RRCReestablishmentrequestにおける潜在的な原因値は、reconfigurationFailure、handoverFailure、otherFailureを含むが、確立/再開原因値は、reconfigurationFailure、handoverFailure、および/またはotherFailureを含むように拡張される可能性がある。あるいは、この指示は、1つの確立/再開原因値としての「リレーによるリモートUE再確立」であり得る。
【0050】
別の例では、確立/再開原因値を設計する別の方法は、remote-UE-emergency、remote-UE-highPriorityAccess、remote-UE-mt-Access、remote-UE-mo-Signalling、remote-UE-mo-Data、remote-UE-mo-VoiceCall、remote-UE-mo-VideoCall、remote-UE-mo-SMS、remote-UE-mps-PriorityAccess、remote-UE-mcs-PriorityAccess、remote-UE-rna-Update、remote-UE-reconfigurationFailure、remote-UE-handoverFailure、および/またはremote-UE-otherFailureを含む。例示的ではあるが、潜在的な例示的な値を制限する確立規定のための予備値に対する制限が存在し得る。例えば、新たな確立/再開原因値を制限するであろう、確立原因のための6つの予備値および再開原因のための5つの予備値のみが存在し得る。別の例示的な実施形態は、RRCSetupRequestおよびRRCResumeRequestメッセージに新たなIEを追加することである。この新たなIEは、リレーを示し得、レガシー原因は、リモートUEの確立/再開原因値を設定するために使用される。
(リレーアクセス)
【0051】
L2 UE-ネットワークリレーに関して、リレーUEは、リモートUEに統一アクセス制御(「UAC」)パラメータを提供し得る。アクセス制御チェックは、リモートUEにおいて、リモートUEがアクセスしようとするセルのパラメータを使用して実行される。リレーUEは、リモートUEのデータのためのアクセス制御チェックを実行しないこともある。所与のアクセスカテゴリ(「AC」)および1つ以上のアクセス識別子(「AI」)に関連付けられたチェックを禁止するアクセス試行があり得る。リレーUEが他のリモートUEからの通信を含み得ることを所与として、リレーUEが、それ自身のサービスではなくリレーのみを目的としてネットワークにアクセスしようとするとき、リレーUEのためにACを設定するためのプロセスが存在しなければならない。
【0052】
一実施形態において、リレーUEのための新たなアクセスカテゴリ(「AC」)が存在し得る。特にリレー通信に使用されるリレーUEのACに、より高い優先度が存在し得る。例えば、この新たなACに関連付けられた禁止ファクタは、リレーアクセスを常に許可するように構成され得る。
【0053】
別の実施形態において、再使用される既存のACが存在し得る。例えば、既存のAC 8(例えば、ページング以外から生じるRRCレベルでのMOシグナリング)である。アクセスがリレー通信のためだけにアクセスを試みるリレーUEのために許可されるように、既存のACに対して優先順位付けが変更される必要があり得る。
【0054】
別の実施形態において、リレーUEは、PC5インターフェースを介してリモートUEからACを受信し得る。このACは、リレーUEのUACのために使用され得る。この代替実施形態は、PC5シグナリング拡張に依存し得る。いくつかの例では、たとえ同じACがリレーUEとリモートUEとに使用されたとしても、リレーUEとリモートUEとは、生成された乱数に起因して異なるUAC禁止結果を有し得る。
【0055】
いくつかの実施形態において、リモートUEは、関連するリレーUEが禁止されている間、禁止されないこともある。この例では、リモートUEは、本質的に禁止され得る。アクセス試行がリレーUEのために禁止されている場合、T390タイマ((0.7+0.6*rand)*uac-BarringTime)が開始されることができる。リレーUEは、T390時間が満了し、禁止が除去されるまで、アクセスを試みないこともある。あるいは、リモートUEがRRCSetupRequest/RRCResumeRequestメッセージを送信すると、リモートUEは、T300/T319タイマを開始し得る。T300/T319タイマが満了すると、リモートUEは、RRC接続を確立することに失敗したこと関して上位レイヤに通知し得、その時点で、手順は終了する。T300/T319タイマは、リレーUEの禁止時間中に満了し得、従って、リレーUEは、UAC禁止および/または禁止タイマに関してPC5指示をリモートUEに送信し得る。
【0056】
図11は、アクセス制限を含むリレー通信を示している。(ACなどのアクセス制限のための)禁止パラメータは、基地局のためにリモートUEに送信される1102。
図11の例では、リモートUEは禁止されておらず1104、リレーUEは禁止されている1106。リレーUEは、禁止されているという指示を提供する1108。このような指示を受信すると、リモートUEは、別のリレーUEを再選択し得る1110。あるいは、リモートUEは、T300/T319タイマを一時停止させ得、タイマは、リレーUEのUAC禁止の解除を示す別のPC5指示がリレーUEから受信されたとき、再開されることができる。
【0057】
代替実施形態において、リレーUEの専用UAC制御のために新たなACおよび/またはAIが定義され得る。この例では、AI/ACと確立値との間でマッピングテーブルが指定され得る。RANは、新たなACまたはAIに関するACパラメータの別個の組を設定し得る。
(リレーページング)
【0058】
ネットワークにおけるページング動作は、リレー通信に関して異なって動作し得る。ページング機会(「PO」)メッセージソースが決定されなければならない。例えば、リモートUEに代わってリモートUEのPOを監視するために、リレーUEは、リモートUEのPO情報を取得し得る。UEがウェイクアップするフレームは、ページングフレーム(「PF」)と呼ばれ得る。無線フレーム内に、サブフレームが存在し得、UEは、10個のサブフレーム全てにおいて、アウェイクしたままではない。UEは、ページング機会(「PO」)と呼ばれるページングフレーム内の特定のサブフレームにおいてウェイクアップし得る。
【0059】
一実施形態において、POは、以下のように計算され得る。
【表1】
【0060】
UEは、電力消費を減らすために、RRC_IDLE状態およびRRC_INACTIVE状態で不連続受信(「DRX」)を使用し得る。UEは、DRXサイクルごとに1つのページング機会(「PO」)を監視し得る。POは、複数のサブフレームを有するPDCCH監視機会の組であり得る。PFおよびPOは、UE特有のDRXサイクルTおよびUE_ID値、およびセル特有のNs、NおよびPF_offset値によって決定され得る。リモートUEのPOを監視するために、リレーUEは、少なくともリモートUEのDRXサイクルTおよびUE_ID情報を取得し得る。UE_IDに関して、リモートUEの識別情報:UE_IDを取得するためのいくつかの代替実施形態がある。オプションは、リモートUEの5G-S-TMSIを送信すること、リモートUEの擬似UE ID(例えば、5G-S-TMSI mod 1024)を利用すること、またはリモートUEのPOを計算することを含む。
【0061】
一実施形態において、5G-S-TMSIは、ページングメッセージにおいてリモートUEをページングするためにも使用されるので、リレーUEは、リモートUEがページングされているか否かを正確に決定することができる。そうでない場合、リレーは、受信されたページングメッセージにおいて示された特定のリモートUEを決定することができないこともあり得る。この実施形態において、リレーUEは、PO内で受信されたページングメッセージをリモートUEに送信する。しかしながら、5G-S-TMSIを公開することは、リモートUEの5G-S-TMSIをPC5インターフェースを介してリレーUEに公開し得るので、潜在的なセキュリティリスクを提示し得る。さらに、RRC_INACTIVEリモートUEは、I-RNTI(無線ネットワーク一時識別子)をリレーUEに送信し得、それによって、リレーUEは、リモートUEのRANベース通知エリア(「RNA」)ページングを決定することができる。
【0062】
図12は、ページング指示を伴うリレー通信を示している。セキュリティ上の懸念がない場合、リモートUEの5G-S-TMSI/I-RNTIは、リレーUEに直接提供され得る。この例では、リレーUEは、リモートUEのPOを監視すること1204によって、かつ、ページがある場合、ページングメッセージ1202を受信することによって、関連付けられたリモートUEがページされているか否かを正確に決定し得る。ページがある場合、リレーUEは、ページング指示1206(CNページング、RANページング)を特定のリモートUEに送信し得る。ページング指示は、PC5 RRCメッセージまたはMAC CEを介して配信され得る。
【0063】
リモートUEの5G-S-TMSI/I-RNTIをリレーUEに公開することにセキュリティ上の懸念がある場合、リレーUEは、5G-S-TMSI mod1024のみを認識し、I-RNTIを認識しない。この例では、リレーUEは、関連するPOにおいてページングメッセージを受信し得るが、リレーUEは、関連付けられたリレーUEがページングされているか否かを決定しないこともある。
【0064】
リレーUEは、POにおいて受信されたページングメッセージ全体を関連するリモートUEに転送することができる。例えば、POメッセージは、PC5メッセージ内のRRCコンテナを介してリモートUEに配信され得る。あるいは、リレーUEがリモートUEのRRC状態を知っている場合、リレーUEは、RRC_INACTIVEリモートUEにRANページングを送信し、RRC_IDLEリモートUEにCNページングを送信するのみであり得る。複数のリモートUEが同じページングメッセージ(例えば、同じPOにマッピングされる)を受信する必要があり得ることを考慮して、リレーUEは、PC5インターフェースを介したページングメッセージのグループキャストに使用される新たな宛先L2 IDを設計し得る。リレーUEは、リモートUEがリレーUEとの接続を確立するとき、または、リモートUEがリモートUEのためのページングを転送するようにリレーUEに要求するとき、ページングのためにこの宛先L2 IDをリモートUEに通知し得る。
(リレー通信におけるショートメッセージ)
【0065】
ショートメッセージは、ダウンリンク制御情報(「DCI」)フォーマット1_0のショートメッセージフィールドを使用して、関連付けられたページングメッセージを伴ってまたは伴わず、P-RNTI(無線ネットワーク一時識別子)を使用して、物理ダウンリンク制御チャネル(「PDCCH」)上で伝送され得る。以下の表は、例示的なショートメッセージを識別する:
【表2】
【0066】
RRC_IDLE/INACTIVE UEだけでなく、任意のRRC_CONNECTED UEがショートメッセージを監視し、システム情報(「IS」)変更指示および地震津波警報システム(ETWS)および商用モバイル警報システム(CMAS)通知を検出することができる。stopPagingMonitoringショートメッセージに関して、それは、このPOにおけるページング監視を停止するためにリレーUEによって使用され得る。このショートメッセージは、このPOに関心のある全てのUEに適用され得る。ページングメッセージのいくつかの実施形態において、RRC_IDLE/INACTIVE UEは、監視および受信する唯一のUEであり得る。
【0067】
リモートUEに関して、リモートUEは、Uuインターフェースを介するショートメッセージを直接監視しないこともある。しかしながら、リレーUEは、systemInfoModificationおよび/またはetwsAndCmasIndicationを介して潜在的な変更を通知し、更新されたSIBまたはSIメッセージを受信し得る。オンデマンドのSI取得をサポートするRRC_CONNECTEDリモートUEに関して、どのSIBがリモートUEに関心があるか、または要求したかを基地局が知っているので、基地局から更新されたSIBを獲得し得る。
【0068】
図13は、システム情報に関するページングを伴うリレー通信を示している。SIBが更新されると、基地局は、更新1302、1304をリモートUEにプッシュし得る。基地局がSI更新のプッシュをサポートしていない場合、リレーUEは、
図13に示すように、PC5インターフェースを介してsystemInfoModificationおよびetwsAndCmasIndication(1302、1304)を転送し得る。これらの指示に基づいて、リモートUEは、オンデマンドSI取得を介して更新されたSIBを受信し得る。
【0069】
RRC_IDLE/INACTIVEリモートUEに関して、リモートUEは、それがETWS対応、CMAS対応であることをリレーUEに通知するか、または関心のあるSIBに関してリレーUEに直接通知し得る。リレーUEが関連付けられたリモートUEが関心を有するSI変更を検出すると、リレーUEは、対応するSIBをリモートUEに転送する。
【0070】
RRC_ConnectedリモートUEに関して、基地局は、基地局がリモートUEのETWS/CMAS能力または関心のあるSIBを認識している場合、専用Uu RLCシグナリングを介して更新されたSIまたはSIB6/7/8をリモートUEに直接伝送し得る。この例では、リレーUEは、RRC_ConnectedリモートUEのPOを監視する必要がない。あるいは、SI変更指示およびETWS/CMAS通知がリモートUEのPOにおいて送信される場合、それは、同じ指示がリレーUEのPOにおいても送信されることであり得る。この実施形態において、リレーUEは、RRC_IDLE/INACTIVEリモートUEのみのPOを監視し得る。
【0071】
RRC_Connected UEは、onDemandSIB-Requestが設定され、かつ、必要なSIBを含み、si-BroadcastStatusがnotbroadcastingに設定されているSIメッセージのとき、SIBを要求し得る。UEは、基地局にDedicatedSIBRequestメッセージを送信し得る。RRC_ConnectedリモートUEになると、リモートUEは、notBroadcastingに設定されたSIBに関心があり得る。この例では、RRC_ConnectedリモートUEは、SIB要求をリレーUEにも送信し、リレーUEは、SIBを監視し、取得したSIBをPC5メッセージを介してリモートUEに送信する。
(PC5 RLF/UU RLF/リレーUE HO/リレーUEがリレー再選択を再開する影響)
【0072】
PC5無線リンク障害(「RLF」)に関して、現在のリレーUEとのPC5リンクのRLFがリモートUEによって検出された場合、リレー再選択がトリガされ得る。L3リレーに関して、別のリレーUEを直接再選択し、PC5接続を確立し得る。ASレイヤにサービス継続性拡張がないこともある。
【0073】
L2リレーに関して、セルIDが発見メッセージにおいてブロードキャストされると、L2リモートUEは、古いリレーUEと同じセルによってサービスされる新たなリレーUEを再選択することが可能である。この例では、L2リモートUEは、基地局(「gNB」)とのUu RRC接続を回復するためにRRC再確立手順を行い得る。この例をサポートするために、基地局が古いリレーUEからPC5 RLFレポートを受信した場合、基地局は、リモートUEのコンテキストを直ちに解放すべきではない。代わりに、基地局は、潜在的な再確立のためにリモートUEのコンテキストを保持し得る。
【0074】
リモートUEがRRCReestablishmentを実行するとき、それは、RRCReestablishmentRequestメッセージを送信し得る。リモートUEは、C-RNTI、PCI、およびショートMAC-Iを埋める。リモートUEがリレーUEを介して基地局に最初に接続されると、基地局は、Uu RRC Reconfiguration/RRCSetupメッセージを介してセル特有リモートUE Id(例えば、C-RNTI 16ビット)をリモートUEに割り当てることができる。別の例では、PCIは、元のリレーUEからのPC5 RRCメッセージを介して、または古い基地局からのUu RRCメッセージを介してリモートUEに送信され得る。このようにして、リモートUEは、新たな基地局において回復し得る。
【0075】
基地局は、Uu RRC再構成メッセージを介してC-RNTIをリモートUEに割り当て得る。さらに、リモートUEのC-RNTIは、PC5(リレーUEに送信されるリモートUE)またはUu(リモートUEに送信される基地局)を介してリレーUEに送信されることができる。リモートUEのC-RNTIは、PC5およびUuのアダプテーションレイヤにおいて使用されることができる。
【0076】
Uu無線リンク障害(「RLF」)ハンドオーバ(「HO」)に関して、Uu RLFがリレーUEによって検出されると、リレーUEは、その接続されたリモートUEにPC5-Smessageを送信し得、このメッセージは、リレー再選択をトリガし得る。別の例では、リレーUEが基地局とのUuリンクを回復し得ることを考慮すると、別のリレーUEを再選択すること、またはUuリンクに直ちに切り替えることは、リモートUEのために必要ではないこともある(特に、進行中のデータ伝送を有しないRRC_IDLE/INACTIVEリモートUEに関して)。Uu RLF時のリモートUEの潜在的な取り扱いは、以下の2つの例に分けられることができる:
【0077】
1)RRC_CONNECTEDリモートUE:この期間中、リレーUEは、RRC_CONNECTEDリモートUEにUu RLF通知を送信し得、RRC_CONNECTEDリモートUEは、リレー再選択をトリガし得る。あるいは、リモートUEは、近傍の適切なリレーUEを発見するために、リレー発見手順を開始し得る。ある期間の後、リレーUEが元の基地局においてUuリンクを回復した場合、リレーUEは、リモートUEにRLF回復通知を送信し得、リモートUEは、このリレーUEとのPC5伝送を継続する。別の例では、リレーUEが新たな基地局においてそのUuリンクを回復するか、またはリレーUEのUu RLF回復が失敗した場合、リレーUEは、新たな基地局通知においてUu回復をその接続されたリモートUEに送信し得、このメッセージは、直接Uuリンクに切り替えるように、または別のリレーUEを再選択するようにRRC_CONNECTEDリモートUEをトリガし得る。
【0078】
2)RRC_IDLE/INACTIVEリモートUE:RRC_IDLE/INACTIVEリモートUEは、リレーUEがUu RLFを検出し、Uu RRC回復を行った場合、リレーUEとのPC5接続を保持し得る。リレーUEが新たな基地局においてそのUuリンクを回復すると仮定すると、リレーUEは、CN/RANページングを転送するためにRRC_IDLE/INACTIVEリモートUEに依然としてサービスし得る。別の例では、リレーUEのUuリンク回復が失敗した場合、リレーUEは、RRC_IDLEに入る。リレーUEは、RRC_IDLE/INACTIVEリモートUEのためのCN/RNAページングを依然として転送することができる。
【0079】
したがって、RRC_ConnectedリモートUEは、接続されているリレーUEによってUu RLFが検出された場合、可能な限り早く別のリレーを再選択することができる。RRC_IDLE/INACTIVEリモートUEに関して、リモートUEは、たとえリレーUEがRLFを検出してRRC_IDLE状態に入ったとしても、リレーUEとのPC5接続を保持し得る。リレーUEは、RRC_CONNECTEDリモートUEにUu RLF通知/PC5-Smessageを送信する必要しかないこともある。
【0080】
リレーUEが基地局とのUuリンクを回復し得ることを考慮すると、リレーUEは、検出されたUu RLF、回復されたUu RLF、Uu回復失敗、新たな基地局でのUu回復などのUu RLF通知を送信し得、それは、リレー/セル再選択が実行されるべきかどうか、およびいつ実行されるべきかを決定するためにリモートUEによって使用されることができる。
【0081】
リレーUEがUu RLFを検出した場合、リレーUEは、RRC_CONNECTEDリモートUEにRLF通知/PC5-Smessageを送信する必要しかないこともある。RRC_IDLE/INACTIVEリモートUEに関して、リレーUEがRRC_IDLE状態に入っても、PC5接続を保持し、リレーUEからページング転送を受信し得る。
【0082】
新たな基地局でのRRC再開に関して、UEがRRC_INACTIVEからRRC_INACTIVEに移動すると、現在のKgNBおよびKRRCintキー、ロバストヘッダ圧縮(「ROHC」)状態、記憶されたサービス品質(「QoS」)からデータ無線ベアラ(DRB)へのマッピング規則、ソースPCellにおいて使用されるC-RNTI、ソースPCellのcellIdentityおよび物理セルアイデンティティ、PSCellのReconfigurationWithSync内のspCellConfigCommon(構成されている場合)、およびPCellのReconfigurationWithSync内のものおよびservingCellConfigCommonSIB内のものを除いて構成された他の全てのパラメータなどの非アクティブASコンテキストを記憶する必要があり得る。他の例では、UEはMACをリセットし、存在する場合にはデフォルトのMACセルグループ構成を解放し、SRB1のRLCエンティティを再確立し、SRB0を除く全てのSRBおよびDRBを中断し、全てのDRBの下位レイヤへのパケットデータ収束プロトコル(PDCP)中断を示す。UEがRRC_INACTIVEに入ると、PDCPエンティティは保持され、RLCエンティティは解放される。しかしながら、RLC関連構成は保持され得る。UEがRRC_INACTIVEからRRC_CONNECTEDに移動するとき、基地局は、デルタ構成を提供することのみ行い得る。
【0083】
他の例では、UEがUuとのRRC接続を再開することを計画し、RRCResumeRequestを伝送する前、RRC構成、RoHC状態、DRBマッピング規則への格納されたQoSフロー、および記憶されたUE非アクティブASコンテキストからのKgNBおよびKRRCintキーを復元し、KgNBおよびKRRCintを更新し、SRB1のPDCPエンティティを再確立し、SRB1を再開し得る。基地局からRRCResumeメッセージを受信すると、UEは、MCGCellGroup構成、無線ベアラ構成を行い、SRB2/SRB3/DRBを再開し、RRC_CONNECTED状態に入る。
【0084】
リレーUEに関して言えば、リレーUEにおけるアダプテーションレイヤ構成は、ベアラマッピング構成、関連付けられたRRC_ConnectedリモートUEのローカルID、関連付けられたリモートUEのPO/5G-S-TMSI/I-RNTIなどを含み得る。
【0085】
基地局に関して、基地局は、リレーUEのSRB/DRB設定、および関連付けられたRRC_ConnectedリモートUEのローカルIDをリレーUEのコンテキストとして記憶し得る。RRC_IDLE/INACTIVEリモートUEに関して、基地局は、これらのリモートUEの関連するNG/Uuコンテキストを記憶しないこともある。しかしながら、RRC_IDLEリモートUEがRRC_ConnectedリモートUEとのPC5接続を維持する場合、基地局は、依然としてそのようなリモートUEの宛先L2 IDを維持し得る。さらに、基地局は、この宛先L2 IDがリモートUEに関連付けられていることも知り得る。基地局は、潜在的に後続のUu RRCシグナリング転送のために、このリモートUEの前にローカルリモートUE IDを割り当て得る。
【0086】
基地局の観点から、RRC_INACTIVEリモートUEに関して、基地局は、リモートUEのSRB/DRB設定を少なくとも記憶し得る。さらに、基地局は、RRC_ConnectedリレーUEとRRC_INACTIVEリモートUEとの間でPC5接続が維持されている場合、RRC_ConnectedリレーUEとこのリモートUEとの間の関連付けを記憶し得る。RRC_INACTIVEリモートUEが別のRRC_ConnectedリレーUEを再選択すると、別のリレーUEのサービング基地局は、RRC_ConnectedリレーUEとこのリモートUEとの間の関連付けをリレーUEのコンテキストの内容の1つとして記憶し得る。他の例では、RRC_INACTIVEリモートUEが別のRRC_INACTIVEリレーUEを再選択し、PC5接続を確立するとき、基地局は、RRC_INACTIVEリレーUEとこのRRC_INACTIVEリモートUEとの間の関連付けを記憶しないこともある。
【0087】
RRC_INACTIVEリレーUEは、リモートUEの第1のRRCシグナリングを受信すると、RRC再開を実行し得る。リレーUEが元の基地局または新たな基地局においてそのRRC再開を実行するかどうかにかかわらず、リレーUEは、最初にそのRRC接続を再開し、次いで、リモートUEの第1のRRCシグナリングを基地局に転送し得る。基地局は、RRC_INACTIVEリレーUEおよびその関連するリモートUEのコンテキストを記憶しないため、リレーUEが新たな基地局においてRRC再開を実行するとき、リモートUEおよびリレーの両方のコンテキスト取得問題を考慮する必要はない。
【0088】
RRC_INACTIVEリレーUEに接続されたリモートUEは、RRC_IDLE状態またはRRC_INACTIVE状態にあり得る。RRC_IDLE/INACTIVEリモートUEに関して、リレーUEが新たな基地局においてRRC接続を再開するか否かにかかわらず、PC5接続を保持し、リレーUEからページング転送を受信し得る。接続されたリモートUEのリレー(再)選択をトリガする必要がないこともある。
【0089】
RRC_INACTIVEリレーUEが新たな基地局においてRRC接続を再開する場合、接続されたRRC_IDLE/INACTIVEリモートUEは、PC5接続を保持し、リレーUEからページング転送を受信し得る。
【0090】
リモートUEおよびリレーUEのRRC再開は、独立して実行されることができる。リレーUEが新たな基地局においてRRC再開を行うとき、リモートUEおよびリレーUEの両方のコンテキスト取得問題を考慮することは、必要ないこともある。
(リモートUEによって使用されるリソース発見)
【0091】
RRC CONNECTEDにおけるリレーUEおよびリモートUE(IC)は、利用可能であれば、専用シグナリングを介して提供される発見構成を使用することができる。RRC IDLEまたはRRC INACTIVEのリレーUEおよびリモートUE(IC)は、利用可能であれば、SIBによって提供される発見構成を使用するものとする。
【0092】
L3 UE-ネットワークリレーをサポートするリレーUEは、そのサービングキャリアがサイドリンク動作のためにキャリアと共有されていない場合、サイドリンクリレー動作ができない基地局に接続されているとき、少なくとも事前構成に基づいて発見メッセージを伝送することを可能にされる。サイドリンク対応基地局は、少なくともサイドリンクSIBをブロードキャストし得る。サイドリンクSIBは、サイドリンクRxリソースプール、および必要に応じてサイドリンクTxリソースプールを含むべきである。サイドリンクSIBが利用可能でない場合、リレー/リモートUEは、基地局を非サイドリンク対応基地局と見なし、次いで、基地局のサービングキャリアがサイドリンク動作のためにキャリアと共有されない場合、発見のために事前設定を使用し得る。
【0093】
サイドリンクSIBが基地局によって提供されない場合、リレー/リモートUEは、基地局のサービングキャリアがサイドリンク動作のためにキャリアと共有されないとき、基地局を非サイドリンク対応基地局と見なし、発見のために事前設定を使用し得る。
【0094】
サイドリンク対応基地局に関して、UEは、UEがNRサイドリンク通信を実行することに関心のある周波数のためのNRサイドリンク構成またはキャリア間NRサイドリンク構成を提供するセルを検出した場合、SL-V2X-Preconfigurationにしたがって新しい無線(「NR」)サイドリンク通信を実行しないものとする。UE-ネットワークリレーに関して言えば、発見事前構成のサイドリンクキャリアがサイドリンク対応基地局のサービングキャリアでもなく、SIB12内のNRサイドリンク構成に含まれてもいない場合、リレー/リモートUEは、発見のために事前構成を使用することができる。発見事前構成のサイドリンクキャリアがサイドリンク対応基地局のサービングキャリアでもなく、SIB12内のNRサイドリンク構成に含まれてもいない場合、リレー/リモートUEは、発見のために事前構成を使用することができる。
【0095】
さらに、UEが、UEがS基準を満たすときにNRサイドリンク通信を実行するように構成されている周波数において少なくとも1つのセルを検出した場合、UEは、その周波数でのNRサイドリンク通信の通信有効範囲内にあると見なすべきである。そうでない場合、それは、それ自体がその周波数でのNRサイドリンク通信の通信有効範囲外であると見なすものとする。通信有効範囲外L3リモートUEに関して、それは、事前構成されたサイドリンク発見構成のみを使用することができる。しかしながら、L2 OOCリモートUEに関して、それは、サイドリンク対応基地局に接続されている場合、ネットワーク構成されたサイドリンク発見構成を使用することができる。サイドリンク対応基地局は、リモートUEのためのより良好なネットワーク制御を提供し得る。そうでなければ、予め構成されたサイドリンク発見構成を使用し得る。
【0096】
SIBにおけるサイドリンク発見Txリソース構成は、RRC_IDLE/INACTIVE UEによってのみ使用され得、専用シグナリングを介した発見Txリソース構成は、RRC_CONNECTED UEによってのみ使用され得る。RRC_CONNECTEDリレーUE/リモートUEが、専用シグナリングを介してサイドリンク対応基地局からサイドリンク発見Txリソース構成を取得することができない場合、それは、リレー/リモートUEの認証の失敗またはサイドリンクリソースの輻輳に起因し得る。この例では、RRC_CONNECTEDリレー/リモートUEは、SIBからの発見Txリソース構成を使用しないこともある。RRC_CONNECTEDリレー/リモートUEは、専用シグナリングによって提供されるサイドリンク発見Txリソース構成を使用し得る。
【0097】
上述したシステムおよびプロセスは、信号伝達媒体、メモリなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に符号化され得、1つ以上の集積回路、1つ以上のプロセッサなどのデバイス内にプログラムされ得、またはコントローラまたはコンピュータによって処理され得る。そのデータは、コンピュータシステムにおいて分析され、スペクトルを生成するために使用され得る。方法がソフトウェアによって実行される場合、ソフトウェアは、記憶デバイス、同期装置、通信インターフェース、または伝送機と通信する不揮発性または揮発性メモリに常駐するか、またはそれらにインターフェース接続されたメモリに常駐し得る。回路または電子デバイスは、別の場所にデータを伝送するように設計される。メモリは、ロジック機能を実施するための実行可能命令の順序付きリストを含み得る。記載されたロジック機能または任意のシステム要素は、光学回路、デジタル回路、ソースコード、アナログ回路、アナログ電気信号、オーディオ信号、ビデオ信号などのアナログソース、またはこれらの組み合わせを介して実装され得る。ソフトウェアは、命令実行可能システム、装置、またはデバイスによって使用するために、またはそれに関連して、任意のコンピュータ読み取り可能な媒体または信号伝達媒体で具現化され得る。そのようなシステムは、コンピュータベースのシステム、プロセッサを含むシステム、または命令も実行し得る命令実行可能システム、装置、またはデバイスから命令を選択的にフェッチし得る別のシステムを含み得る。
【0098】
「コンピュータ読み取り可能な媒体」、「機械読み取り可能な媒体」、「伝播信号」媒体、および/または「信号伝達媒体」は、命令実行可能システム、装置、またはデバイスによって、またはそれに関連して使用するためのソフトウェアを記憶、通信、伝播、または輸送する任意のデバイスを含み得る。機械読み取り可能な媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、または半導体のシステム、装置、デバイス、または伝播媒体であり得るが、これらに限定されない。機械読み取り可能な媒体の例の非網羅的なリストは、1つ以上のワイヤを有する電気接続「電子」、可搬式磁気または光ディスク、ランダムアクセスメモリ「RAM」、読み出し専用メモリ「ROM」、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)などの揮発性メモリ、または光ファイバを含む。機械読み取り可能な媒体は、ソフトウェアが画像としてまたは(例えば、光学的走査を介して)別のフォーマットで電子的に記憶され、次いでコンパイルされ、および/または解釈され、または他の方法で処理され得るので、ソフトウェアが印刷される有形媒体も含み得る。次いで、処理された媒体は、コンピュータおよび/または機械メモリに記憶され得る。
【0099】
本明細書に記載の実施形態の例示は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。例示は、本明細書に記載の構造または方法を利用する装置およびシステムの要素および特徴の全ての完全な説明として役立つことを意図するものではない。多くの他の実施形態は、本開示を検討すれば当業者には明らかであろう。本開示の範囲から逸脱することなく構造的および論理的な置換および変更が行われ得るように、本開示から他の実施形態が利用および導出され得る。さらに、図は単に代表的なものであり、縮尺通りに描かれていないこともある。例示内の特定の割合は誇張されていることもあるが、他の割合は最小限に抑えられていることもある。したがって、本開示および図面は、限定的ではなく例示的であると見なされるべきである。
【0100】
本開示の1つ以上の実施形態は、単に便宜上、および本出願の範囲を任意の特定の発明または発明概念に自発的に限定することを意図することなく、「発明」という用語によって個々におよび/または集合的に本明細書で言及され得る。さらに、特定の実施形態を本明細書で図示および説明したが、同じまたは同様の目的を達成するように設計された任意の後続の構成が、示された特定の実施形態の代わりに使用され得ることを理解されたい。本開示は、様々な実施形態のありとあらゆるその後の適合または変形を網羅することを意図している。上記の実施形態の組み合わせ、および本明細書に具体的に記載されていない他の実施形態は、説明を検討すれば当業者には明らかであろう。
【0101】
「結合される」という語句は、1つ以上の中間構成要素に直接接続されているか、またはそれを介して間接的に接続されていることを意味すると定義される。そのような中間構成要素は、ハードウェアベースの構成要素とソフトウェアベースの構成要素の両方を含み得る。構成要素の配置および種類の変更は、本明細書に記載の特許請求の範囲の精神または範囲から逸脱することなく行われてもよい。追加の、異なる、またはより少ない構成要素が提供され得る。
【0102】
上記で開示された主題は、限定ではなく例示と見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲内に入る全てのそのような変更、拡張、および他の実施形態を網羅することを意図している。したがって、法律によって許容される最大限の範囲で、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、前述の詳細な説明によって制限または限定されるべきではない。本発明の様々な実施形態を説明したが、本発明の範囲内でより多くの実施形態および実施態様が可能であることは当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物に照らして制限されるべきではない。
【国際調査報告】