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特表2024-516901フレキシブルスクリーン端末、アンテナ調整方法及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-17
(54)【発明の名称】フレキシブルスクリーン端末、アンテナ調整方法及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/06 20060101AFI20240410BHJP
   H04B 7/08 20060101ALI20240410BHJP
【FI】
H04B7/06 020
H04B7/08 020
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569759
(86)(22)【出願日】2022-05-05
(85)【翻訳文提出日】2023-11-09
(86)【国際出願番号】 CN2022091010
(87)【国際公開番号】W WO2022237622
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】202110524383.2
(32)【優先日】2021-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】沈少武
(72)【発明者】
【氏名】邵榮林
(57)【要約】
本願の実施形態は通信技術分野に係わり、特に、フレキシブルスクリーン端末、アンテナ調整方法及び記憶媒体に関する。上記フレキシブルスクリーン端末は、第1検出モジュールと、第2検出モジュールと、制御モジュールと、調整モジュールと、アンテナと、を含む。第1検出モジュールは、端末の通信性能パラメータを収集し、パラメータを制御モジュールに送信することに用いられ、制御モジュールは、パラメータが所定業務要件を満たさないと判断した時に、第2検出モジュールを制御して端末の折畳角度を収集することに用いられ、第2検出モジュールは、折畳角度を制御モジュールに送信することにさらに用いられ、制御モジュールは、折畳角度を基に、所定の折畳角度とアンテナの最適な動作状態との対応関係を組合せて、アンテナの目標動作状態を決定することにさらに用いられ、調整モジュールは、アンテナの動作状態を目標動作状態に調整することに用いられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1検出モジュールと、第2検出モジュールと、制御モジュールと、調整モジュールと、アンテナと、を含むフレキシブルスクリーン端末であって、
前記第1検出モジュールは、前記端末の通信性能パラメータを検出及び収集し、前記パラメータを前記制御モジュールに送信することに用いられ、
前記制御モジュールは、受信された前記パラメータが所定業務要件を満たさないと判断した時に、前記第2検出モジュールを制御して前記端末の折畳角度を検出及び収集することに用いられ、
前記第2検出モジュールは、前記折畳角度を前記制御モジュールに送信することにさらに用いられ、
前記制御モジュールは、前記折畳角度を基に、所定の折畳角度とアンテナの最適な動作状態との対応関係を組合せて、前記アンテナの目標動作状態を決定することにさらに用いられ、
前記調整モジュールは、前記アンテナの動作状態を前記目標動作状態に調整することに用いられる
フレキシブルスクリーン端末。
【請求項2】
前記端末は、0より大きい整数であるN個のアンテナを含み、
前記制御モジュールは、前記折畳角度を基に、所定の折畳角度と目標アンテナとの対応関係を組合せて、前記N個のアンテナにおいて、0より大きくNより小さい整数であるM個の目標アンテナを決定することにさらに用いられ、
前記調整モジュールは、前記M個の目標アンテナをオンし、前記M個の目標アンテナ以外のアンテナをオフすることにさらに用いられる
請求項1に記載のフレキシブルスクリーン端末。
【請求項3】
前記端末は、第1スクリーン及び第2スクリーンを含み、前記第1スクリーンのアンテナと前記第2スクリーンのアンテナとを連通することに用いられ、0より大きい整数であるP個の延伸接点を有する延伸接点モジュールをさらに含み、
前記制御モジュールは、前記折畳角度を基に、所定の折畳角度と目標延伸接点との対応関係を組合せて、前記P個の延伸接点において、0より大きくPより小さい整数であるQ個の目標延伸接点を決定することにさらに用いられ、
前記調整モジュールは、前記Q個の目標延伸接点をオンし、前記第1スクリーンのアンテナと前記第2スクリーンのアンテナとを連通することにさらに用いられる
請求項1又は2に記載のフレキシブルスクリーン端末。
【請求項4】
前記端末は、接続装置を介して回転接続される第1スクリーン及び第2スクリーンをさらに含み、
前記端末は、前記第1スクリーンと前記第2スクリーンにそれぞれ接続される伸張可能なフレキシブルアンテナをさらに含み、
前記制御モジュールは、前記フレキシブルアンテナの最適共振周波数点を決定し、所定の最適共振周波数点と折畳角度との対応関係を組合せて、前記フレキシブルアンテナが前記最適共振周波数点で動作する時に対応する目標折畳角度を決定することにさらに用いられ、
前記調整モジュールは、前記接続装置を駆動し、前記端末を前記目標折畳角度に回転させることにさらに用いられる
請求項1~3のいずれか1項に記載のフレキシブルスクリーン端末。
【請求項5】
前記調整モジュールは、前記第1スクリーン及び/又は前記第2スクリーン上に前記目標折畳角度を表示して、前記端末の対応するユーザに前記端末を前記目標折畳角度に回転させるように指示することにさらに用いられる
請求項4に記載のフレキシブルスクリーン端末。
【請求項6】
前記端末は、第1スクリーン及び第2スクリーンをさらに含み、
前記第2検出モジュールは、前記第1スクリーンを介して外部へ電荷信号を発射し、前記第2スクリーンが前記第1スクリーンに反射する電荷の数を決定することに用いられ、
前記第2検出モジュールは、前記電荷の数を基に、所定の電荷の数と折畳角度との対応関係を組合せて、前記端末の折畳角度を取得することにさらに用いられる
請求項1~5のいずれか1項に記載のフレキシブルスクリーン端末。
【請求項7】
前記端末は、降下電磁波吸収比SARチップをさらに含み、
前記第2検出モジュールは、前記降下SARチップを介して、前記第1スクリーンの各アンテナを経て、外部へ電荷信号を発射し、前記第2スクリーンの各アンテナが前記第1スクリーンに反射する各アンテナの電荷の数を決定することにさらに用いられ、
前記第2検出モジュールは、前記の前記第1スクリーンに反射される各アンテナの電荷の数を基に、所定の電荷の数と折畳角度との対応関係を組合せて、前記端末の折畳角度を取得することにさらに用いられる
請求項6に記載のフレキシブルスクリーン端末。
【請求項8】
前記通信性能パラメータは、前記端末の全体通信性能パラメータを含み、
前記端末の全体通信性能パラメータは、端末の発射電力、基準信号受信電力値RSPR、受信信号強度指示値RSSI、信号対雑音比SNR、多入多出技術アンテナのランクMIMO Rank、変調と符号化戦略、変調階数、変調係数、スループット率、誤り率の任意の組合わせを含む
請求項1~7のいずれか1項に記載のフレキシブルスクリーン端末。
【請求項9】
前記通信性能パラメータは、前記端末の各アンテナの通信性能パラメータをさらに含み、
前記端末の各アンテナの通信性能パラメータは、各アンテナの発射電力、各アンテナの基準信号受信電力値RSPR、各アンテナの受信信号強度指示値RSSI、各アンテナ経路のチャネル検出基準信号値SRSの任意の組合わせを含む
請求項1~8のいずれか1項に記載のフレキシブルスクリーン端末。
【請求項10】
第1検出モジュールと、第2検出モジュールと、制御モジュールと、調整モジュールと、アンテナと、を含む折畳スクリーン端末であって、
前記第1検出モジュールは、前記端末の通信性能パラメータを検出及び収集し、前記パラメータを前記制御モジュールに送信することに用いられ、
前記制御モジュールは、受信された前記パラメータが所定業務要件を満たさないと判断した時に、前記第2検出モジュールを制御して前記端末の折畳角度を検出及び収集することに用いられ、
前記第2検出モジュールは、前記折畳角度を前記制御モジュールに送信することにさらに用いられ、
前記制御モジュールは、前記折畳角度を基に、所定の折畳角度とアンテナの最適な動作状態との対応関係を組合せて、前記アンテナの目標動作状態を決定することにさらに用いられ、
前記調整モジュールは、前記アンテナの動作状態を前記目標動作状態に調整することに用いられる
折畳スクリーン端末。
【請求項11】
前記端末の通信性能パラメータを収集するステップと、
前記パラメータが所定業務要件を満たさないと判断した時に、前記端末の折畳角度を収集するステップと、
前記折畳角度を基に、所定の折畳角度とアンテナの最適な動作状態との対応関係を組合せて、前記アンテナの目標動作状態を決定するステップと、
前記アンテナの動作状態を前記目標動作状態に調整するステップと、を含む
アンテナ調整方法。
【請求項12】
コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に請求項11に記載のアンテナ調整方法を実現する
コンピュータ可読記憶媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願番号が「202110524383.2」であり、出願日が2021年5月13日である中国特許出願に基づいて提供され、該中国特許出願の優先権を主張し、該出願の全ての内容は引用をもって本願に併せられる。
【0002】
本願の実施形態は通信技術分野に係わり、特に、フレキシブルスクリーン端末、アンテナ調整方法及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
フレキシブルスクリーン技術の急速な発展に伴い、各メーカーはフレキシブルスクリーンを配置した携帯電話やウェアラブルデバイスなどを開発し、フレキシブルスクリーンは体積がより薄くなっているだけでなく、消費電力も従来のスクリーンより低く、フレキシブルスクリーンを使用することで端末装置の航続能力を向上させることができるとともに、フレキシブルスクリーンの折り曲げ可能で柔軟性に優れた特性に基づいて、その耐久性も従来のスクリーンより大幅に高くなっており、フレキシブルスクリーンを使用することで、端末装置の予期せぬ損傷の確率を低減することができる。これに基づいて、フレキシブルスクリーンを配置した折畳みスクリーン携帯電話も大規模に市場に参入し、折畳みスクリーン携帯電話は360度の曲げ、さらにはねじれを実現することができ、従来の携帯電話のスクリーンを2倍に拡大し、ユーザのオフィス業務、コミュニケーション、娯楽の体験を効果的に向上させることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、第5世代移動通信技術(5th generation mobile networks、5Gと略称する)の発展に伴い、フレキシブルスクリーンはサポートする必要がある周波数帯が非常に広く、アンテナの通信性能に対する要求も非常に高い。しかし、フレキシブルスクリーン端末の各アンテナ位置は固定されており、フレキシブルスクリーン端末アンテナの通信性能の配置もフレキシブルスクリーン端末の完全展開状態、および/または完全閉鎖状態をベースにして配置されているだけであるため、フレキシブルスクリーン端末は折畳み中にそのアンテナの直交特性が変化し、アンテナの動作効率も低く、端末の通信性能、例えば、空中ダウンロード技術(Over-the-Air Technology、OTAと略称する)の性能と業務データのスループットなども、それに伴って大幅に割引かれ、ユーザの業務ニーズを満たすことができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施形態は、第1検出モジュールと、第2検出モジュールと、制御モジュールと、調整モジュールと、アンテナと、を含むフレキシブルスクリーン端末を提供し、前記第1検出モジュールは、前記端末の通信性能パラメータを検出及び収集し、前記パラメータを前記制御モジュールに送信することに用いられ、前記制御モジュールは、受信された前記パラメータが所定業務要件を満たさないと判断した時に、前記第2検出モジュールを制御して前記端末の折畳角度を検出及び収集することに用いられ、前記第2検出モジュールは、前記折畳角度を前記制御モジュールに送信することにさらに用いられ、前記制御モジュールは、前記折畳角度を基に、所定の折畳角度とアンテナの最適な動作状態との対応関係を組合せて、前記アンテナの目標動作状態を決定することにさらに用いられ、前記調整モジュールは、前記アンテナの動作状態を前記目標動作状態に調整することに用いられる。
【0006】
本願の実施形態は、前記端末の通信性能パラメータを収集するステップと、前記パラメータが所定業務要件を満たさないと判断した時に、前記端末の折畳角度を収集するステップと、前記折畳角度を基に、所定の折畳角度とアンテナの最適な動作状態との対応関係を組合せて、前記アンテナの目標動作状態を決定するステップと、前記アンテナの動作状態を前記目標動作状態に調整するステップと、を含むアンテナ調整方法をさらに提供する。
本願の実施形態は、コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に上記のアンテナ調整方法を実現するコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は本願の1つの実施形態におけるフレキシブルスクリーン端末の構造概念図1である。
図2図2は本願の1つの実施形態で提供される折畳み式スクリーン携帯電話の構造概念図である。
図3図3は本願の1つの実施形態で提供される第2検出モジュールによる端末の折畳角度の検出及び収集の概念図である。
図4図4は本願の1つの実施形態で提供されるフレキシブルスクリーン端末のアンテナレイアウトの概念図である。
図5図5は本願のもう1つの実施形態におけるフレキシブルスクリーン端末の構造概念図2である。
図6図6は本願のもう1つの実施形態で提供される延伸接点レイアウトの概念図である。
図7図7は本願のもう1つの実施形態で提供される延伸接点接続後のアンテナの概念図である。
図8図8は本願のもう1つの実施形態におけるフレキシブルスクリーン端末の構造概念図3である。
図9図9は本願のもう1つの実施形態で提供されるフレキシブルアンテナレイアウトの概念図である。
図10図10は本願のもう1つの実施形態におけるアンテナ調整方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本願の実施形態の主な目的は、フレキシブルスクリーン端末、アンテナ調整方法及び記憶媒体を提案することである。フレキシブルスクリーン端末アンテナが最適な動作状態にあることを少なくとも保証し、アンテナの動作効率を向上させ、それによってフレキシブルスクリーン端末の通信性能を向上させ、ユーザのビジネスニーズをよりよく満たすことを目的とする。
【0009】
本願の実施形態の目的、技術案及び利点をより明確にするため、以下では図面を用いて本願の各実施形態について詳細に説明する。しかしながら、当業者であれば、本願の各実施形態では、本願をよりよく理解するために多くの技術的詳細が提案されていることを理解することができる。しかし、これらの技術的詳細や以下の各実施形態に基づく種々の変更や修正がなくても、本願が請求する技術案を実現することができる。以下の各実施形態の区分は説明の便宜のためであり、本願の具体的な実現形態に対して如何なる限定も構成すべきではなく、各実施形態は矛盾しない前提で互いに組み合わせて引用することができる。
【0010】
本願の1つの実施形態は、フレキシブルスクリーン端末に関し、具体的な実施では、本願の実施形態のフレキシブルスクリーン端末は、折畳み式スクリーン携帯電話、折畳スクリーンコンピュータ、ヒンジスクリーン携帯電話、及び様々なフレキシブルスクリーンウェアラブルデバイスであり得る。本実施形態のフレキシブルスクリーン端末の構造概念図は、図1に示す通りであってもよく、本実施形態のフレキシブルスクリーン端末10は、下記のモジュール及び部品、即ち、第1検出モジュール11、制御モジュール12、第2検出モジュール13、調整モジュール14、アンテナ15を含むことができるが、これらに限定されない。ここで、制御モジュール12は、第1検出モジュール11、第2検出モジュール13、調整モジュール14にそれぞれ接続され、調整モジュール14はアンテナ15に接続されている。
【0011】
1つの例示では、本実施形態のフレキシブルスクリーン端末は、折畳み式スクリーン携帯電話であってもよく、第1検出モジュール11、制御モジュール12、第2検出モジュール13、調整モジュール14及びアンテナ15は、折畳み式スクリーン携帯電話の画面の下に設けてもよく、折畳み式スクリーン携帯電話のマザーボードに設けてもよく、制御モジュール12は、第1検出モジュール11、第2検出モジュール13及び調整モジュール14にそれぞれ接続され、調整モジュール14は、さらにアンテナ15にも接続されている。ここで、第1検出モジュール11、制御モジュール12、第2検出モジュール13、調整モジュール14は、1つのアンテナ調節装置に集積されてもよく、フレキシブルスクリーン携帯電話に個別に設置されてもよい。図2は、折畳み式スクリーン携帯電話の構造概念図である。
【0012】
第1検出モジュール11は、端末の通信性能パラメータを検出及び収集し、パラメータを制御モジュール12に送信することに用いられる。
【0013】
具体的には、第1検出モジュール11は、端末の通信性能パラメータを検出、収集し続け、端末の通信性能パラメータを収集した後、これらの通信性能パラメータを制御モジュール12に送信することができる。
【0014】
具体的な実施では、第1検出モジュールは、端末内部のトランシーバに基づいて実現でき、トランシーバ、通信無線周波数マスターチップ及びいくつかの増幅器を含むがこれらに限定されない。
【0015】
1つの例示では、第1検出モジュール11は、端末の通信性能パラメータを所定時間毎に1回収集することができ、間欠的に収集する方法で電力資源を効果的に節約することができる。
【0016】
1つの例示では、第1検出モジュール11は、端末の折畳み状態が変化した後、即ち、端末の通信性能パラメータを1回収集することができる。
【0017】
1つの例示では、第1検出モジュール11が取得した通信性能パラメータは、端末の全体通信性能パラメータを含み、端末の全体通信性能パラメータは、端末の発射電力、基準信号受信電力値(Reference Signal Receiving Power、RSPRと略称する)、受信信号強度指示値(Received Signal Strength Indication、RSSIと略称する)、信号対雑音比(Signal Noise Ratio、SNRと略称する)、多入多出技術アンテナのランク(multiple-in multipleout rank、MIMO Rankと略称する)、変調と符号化戦略(Modulation and Coding Scheme、MCSと略称する)、変調階数、変調係数、スループット率、誤り率などの任意の組合わせを含む。
【0018】
もう1つの例示では、第1検出モジュール11が取得した通信性能パラメータは、端末の各アンテナの通信性能パラメータをさらに含み、端末の各アンテナの通信性能パラメータは、各アンテナの発射電力、各アンテナの基準信号受信電力値RSPR、各アンテナの受信信号強度指示値RSSI、各アンテナ経路のチャネル検出基準信号値(Sounding Reference Signal、SRSと略称する)などの任意の組合わせを含む。
【0019】
制御モジュール12は、受信されたパラメータが所定業務要件を満たさないと判断した時に、第2検出モジュール13を制御して端末の折畳角度を検出及び収集することに用いられる。
【0020】
具体的な実施では、制御モジュール12は、第1検出モジュール11が送信した通信性能パラメータを取得した後、通信性能パラメータに基づいて端末の通信性能が所定業務要件を満すか否かを判断し、端末の通信性能が所定業務要件を満たさない場合、制御モジュール12は随時に第2検出モジュール13へ折畳角度検出指令を送信し、第2検出モジュール13を制御して端末の折畳角度を検出及び収集する。これにより、通信性能が悪化した場合に端末が迅速に反応し、業務が中断されないように保護することができる。ここで、所定業務要件は、当業者が実際の必要に応じて設定することができ、本願の実施形態はこれに具体的に限定されない。
【0021】
1つの例示では、端末の通信性能が現在業務の要件を満たすことができる場合、フレキシブルスクリーン端末はアンテナを調整せず、第1検出モジュール11の正常な動作を保持し、端末の通信性能パラメータを継続的に又は定期的に検出及び収集する。
【0022】
第2検出モジュール13は、端末の折畳角度を検出及び収集し、端末の折畳角度を制御モジュール1212に送信することに用いられる。
【0023】
具体的には、制御モジュール12は、端末の通信性能が所定業務要件を満たさないと判断した後、第2検出モジュール13へ折畳角度検出指令を送信し、第2検出モジュール13は指令を受信した後、端末の折畳角度を検出及び収集し、折畳角度を制御モジュール12に送信できる。
【0024】
具体的な実施では、第2検出モジュール13は、端末の折畳状態を検出及び収集することもでき、端末の折畳状態は、折畳状態、完全閉鎖状態、完全展開状態を含むことができる。
【0025】
1つの例示では、第2検出モジュール13は、赤外線センサを含むことができ、第2検出モジュール13は指令を受信した後、赤外線センサを用いて赤外線を放射し、フレキシブルスクリーン端末の折畳角度を検出及び収集する。
【0026】
1つの例示では、第2検出モジュール13は、ベースバンド表示ページの情報を取得し、ベースバンド表示ページの情報に基づいてフレキシブルスクリーン端末の折畳角度を検出及び収集する。
【0027】
もう1つの例示では、第2検出モジュール13が端末の折畳角度を検出及び収集する概念図は、図3に示す通りであり、フレキシブルスクリーン端末は、第1スクリーン及び第2スクリーンをさらに含み、第1スクリーン及び第2スクリーンは、完全な画面の2つの領域であってもよく、第1スクリーン及び第2スクリーンに分けるのは、説明を容易にするためである。第2検出モジュール13は、端末の第1スクリーンを介して外部へ電荷信号を発射し、発射された電荷信号が第2スクリーンに遭遇する時、一部の電荷が反射して戻ることになり、第2検出モジュール13は、第2スクリーンが第1スクリーンに反射する電荷の数を決定でき、第2スクリーンが反射する第1スクリーンの電荷の数に基づいて、所定の電荷の数と折畳角度との対応関係を再び組合せて、端末の折畳角度を取得する。ただし、所定の電荷の数と折畳角度との対応関係は、当業者が大量の実験に基づいて設定することができる。電荷を発射及び反射する方法によって、追加のセンサを使用することなく端末の折畳角度を正確に検出及び収集することができる。
【0028】
具体的には、本実施形態のフレキシブルスクリーン端末は、降下電磁波吸収比値チップ(Specific Absorption Rate、降下SARチップと略称する)をさらに含み、第2検出モジュール13は降下SARチップに接続され、降下SARチップはさらに、第1スクリーンの各アンテナと第2スクリーンの各アンテナにそれぞれ接続されている。第2検出モジュール13は、端末の折畳角度を検出及び収集する際に、降下SARチップの電荷棒回路を介して、第1スクリーンの各アンテナを経て、電荷信号を外部に発射し続けることができ、発射された電荷信号が第2スクリーンの各アンテナに遭遇すると、一部の電荷が反射されて戻り、第2検出モジュール13は、降下SARチップの誘導回路を介して、第2スクリーンの各アンテナで反射して戻ってきた電荷を収集して、レジスタに記憶し、アナログデジタル変換後に、第2スクリーンの各アンテナが第1スクリーンの各アンテナに反射される電荷の数を決定し、第2検出モジュール13は、第1スクリーンに反射される各アンテナの電荷の数を基に、所定の電荷の数と折畳角度との対応関係を組合せて、端末の折畳角度を取得する。複数のアンテナは同時に電荷を発射し、多チャンネル同時多重検出を行うことで、取得した折畳角度の精度をさらに向上させることができる。
【0029】
1つの例示では、降下SARチップは、端末のスクリーンの他の金属結合ユニットに接続されてもよく、第2検出モジュール13は、降下SARチップの電荷棒回路を介して、これらの金属結合ユニットを経て電荷信号を外部に発射し続ける。
【0030】
1つの例示では、反射されて戻ってくる電荷の数はSAR値で表されてもよく、該SAR値は距離と折畳角度に反比例し、誘導投影面積に比例する。所定の電荷の数と折畳角度との対応関係は表1に示す通りであってもよい。
【0031】
【表1】
【0032】
例えば、第2検出モジュール13は、第2スクリーンが第1スクリーンに反射する電荷の数が1.0W/kgであると確定した場合、第2スクリーンが第1スクリーンに反射する電荷の数を基に、所定の電荷の数と折畳角度との対応関係をさらに組合せて、その時の端末の折畳角度が120°であると確定する。
【0033】
制御モジュール12は、折畳角度を基に、所定の折畳角度と端末のアンテナの最適な動作状態との対応関係及び折畳角度を組合せて、アンテナの目標動作状態を決定することにさらに用いられる。
【0034】
具体的には、制御モジュール12は、第2検出モジュール13から送信されて来た端末の折畳角度を受信した後、折畳角度を基に、所定の折畳角度と端末のアンテナの最適な動作状態との対応関係を組合せて、アンテナの目標動作状態を決定することができる。フレキシブルスクリーン端末の各アンテナの位置がいずれも固定されていることを考慮して、フレキシブルスクリーン端末アンテナの通信性能の配置も、フレキシブルスクリーン端末の完全展開状態又は完全閉鎖状態を基礎として配置されるだけであるため、フレキシブルスクリーン端末は折畳過程において、そのアンテナの直交特性が悪化し、アンテナの動作効率も低下し、折畳角度に基づいてアンテナ目標動作状態を決定し、即ち、該折畳角度におけるアンテナの最適な動作状態は、フレキシブルスクリーン端末のアンテナの動作効率を向上させることができ、これによりフレキシブルスクリーン端末の通信性能を向上させ、ユーザの業務要求をよりよく満たすことができる。
【0035】
具体的な実施では、フレキシブルスクリーン端末は、メモリをさらに含み、所定の折畳角度と端末のアンテナの最適な動作状態との対応関係は、大量のシミュレーション実験に基づいて得られ、アルゴリズムの形式でフレキシブルスクリーン端末のメモリに予め記憶することができる。制御モジュール12は、端末の折畳角度を受信した後、予め記憶されるアルゴリズムを呼び出し、アンテナの目標動作状態を決定することができる。
【0036】
調整モジュール14は、アンテナ15の動作状態を目標動作状態に調整することに用いられる。
【0037】
具体的な実施では、調整モジュール14が端末のN個のアンテナに接続され、ここで、Nは0より大きい整数である。アンテナの動作状態は、動作アンテナの数及び/又は動作アンテナの組合せであってもよい。制御モジュール12は、折畳角度を基に、所定の折畳角度と目標アンテナとの対応関係を組合せて、N個のアンテナにおいて、M個の目標アンテナを決定することにさらに用いられ、ここで、Mは0より大きくNより小さい整数である。調整モジュール14は、M個の目標アンテナをオンし、M個の目標アンテナ以外のアンテナをオフすることに用いられる。関連する5Gフレキシブルスクリーン端末のアンテナ配置が固定かつ単一であることを考慮して、関連するアンテナの組合わせはフレキシブルスクリーン端末の完全展開状態、及び/又は完全閉鎖状態を基礎として配置され、端末の折畳角度が任意の角度である場合、従来のアンテナの組合せの分離度と直交特性は業務需要を満たすことができず、本実施形態のフレキシブルスクリーン端末は異なる折畳角度で異なるアンテナの組合せを呼び出し、これにより、アンテナの組合せにおける各アンテナ間の分離度が最適で、直交性能が最も良く、アンテナの総利得が最も強く、フレキシブルスクリーン端末のアンテナの動作効率をさらに向上させ、フレキシブルスクリーン端末の通信性能をさらに向上させることが保証される。
【0038】
1つの例示では、調整モジュール14は、各アンテナのアレイスイッチに基づいて実現されることができる。
【0039】
1つの例示では、所定の折畳角度と目標アンテナとの対応関係は、大量のシミュレーション実験に基づいて取得され、アルゴリズムの形式でフレキシブルスクリーン端末のメモリに予め記憶することができる。制御モジュール12は、端末の折畳角度を受信した後、予め記憶されたアルゴリズムを呼び出して、N個のアンテナからM個の目標アンテナを決定できる。
【0040】
例えば、端末には7個のアンテナが配置され、7個のアンテナの配置位置は、図4に示す通りであってもよく、アンテナ1、アンテナ2、アンテナ3、アンテナ4は、従来の4×4 MIMOアンテナであり、アンテナ5、アンテナ6は、5G周波数帯で動作可能な新たに追加された補助アンテナであり、アンテナ7は、改造後に5G周波数帯で動作可能なLTEアンテナである。所定の折畳角度と目標アンテナとの対応関係は、表2に示す通りであってもよい。
【0041】
【表2】
【0042】
第2検出モジュール13が取得する端末の折畳角度が150°である時、制御モジュール12は、端末の折畳角度を基に、所定の折畳角度と目標アンテナとの対応関係を組合せて、目標アンテナを、アンテナ1、アンテナ2、アンテナ4、アンテナ5に決定する。調整モジュール14は、アンテナ1、アンテナ2、アンテナ4、アンテナ5をオンし、アンテナ3、アンテナ6、アンテナ7をオフする。
【0043】
1つの例示では、調整モジュール14は、アンテナの動作状態を目標動作状態に調整した後、第1検出モジュール11は、端末の通信性能パラメータを検出及び取得し続け、パラメータを制御モジュール12に送信することができ、制御モジュール12は、端末の通信性能が現在の業務需要を満たすか否かを引き続き判断し、満たさない場合、端末の通信性能が現在の業務需要を満たすまで、アンテナの動作状態を調整し続ける。
【0044】
本実施形態のフレキシブルスクリーン端末は、第1検出モジュールと、第2検出モジュールと、制御モジュールと、調整モジュールと、アンテナと、を含み、前記第1検出モジュールは、前記端末の通信性能パラメータを検出及び収集し、前記パラメータを前記制御モジュールに送信することに用いられ、前記制御モジュールは、受信された前記パラメータが所定業務要件を満たさない時に、前記第2検出モジュールを制御して前記端末の折畳角度を検出及び収集することに用いられ、リアルタイムで端末の通信性能を監視し、端末通信性能が悪化した場合に迅速に反応し、業務を中断から保護することができる。前記第2検出モジュールは、前記折畳角度を前記制御モジュールに送信することにさらに用いられ、前記制御モジュールは、前記折畳角度を基に、所定の折畳角度とアンテナの最適な動作状態との対応関係を組合せて、前記アンテナの目標動作状態を決定することにさらに用いられ、前記調整モジュールは、前記アンテナの動作状態を前記目標動作状態に調整することに用いられる。端末の通信性能が所定業務要件を満たさない場合、本願のフレキシブルスクリーン端末は、現在の折畳角度を決定し、アンテナの動作状態を折畳角度に対応する動作状態、即ち、最適な動作状態に調整することができ、フレキシブルスクリーン端末のアンテナの動作効率を向上させることができ、それによってフレキシブルスクリーン端末のOTA性能を向上させ、端末の業務データスループットを増加させ、ユーザの業務需要をよりよく満たすことができる。
【0045】
また、本願の革新的な部分を際立たせるために、本実施形態では本願で提案された技術課題を解決するのにあまり密接な関係のないモジュールを導入していないが、これは本実施形態に他のモジュールが存在しないことを示すものではない。
【0046】
本願のもう1つの実施形態は、フレキシブルスクリーン端末に関し、本実施形態のフレキシブルスクリーン端末の構造概念図は、図5に示す通りであってもよく、本実施形態のフレキシブルスクリーン端末10は、第1検出モジュール11、制御モジュール12、第2検出モジュール13、調整モジュール14、第1スクリーンのアンテナ251、第2スクリーンのアンテナ252、延伸接点モジュール26を含む。ここで、制御モジュール12は、第1検出モジュール11、第2検出モジュール13、調整モジュール14にそれぞれ接続され、調整モジュール14は、第1スクリーンのアンテナ251、第2スクリーンのアンテナ252、延伸接点モジュール26にもそれぞれ接続され、延伸接点モジュール26は、第1スクリーンのアンテナ251及び第2スクリーンのアンテナ252にもそれぞれ接続されている。ここで、延伸接点モジュール26は、第1スクリーンのアンテナ251と第2スクリーンのアンテナ252とを連通するためのP個の延伸接点を含み、ここで、Pは0より大きい整数である。
【0047】
制御モジュール12は、折畳角度を基に、所定の折畳角度と目標延伸接点との対応関係を組合せて、P個の延伸接点において、Q個の目標延伸接点を決定することにさらに用いられ、ここで、Qは0より大きくPより小さい整数である。
【0048】
調整モジュール14は、Q個の目標延伸接点をオンし、第1スクリーンのアンテナ251と第2スクリーンのアンテナ252とを連通することにさらに用いられる。
【0049】
具体的な実施では、延伸接点モジュール26のP個の延伸接点はいずれも、第1スクリーンのアンテナ251と第2スクリーンのアンテナ252にそれぞれ接続され、制御モジュール12は、第2検出モジュール13から送信された端末の折畳角度を受信した後、折畳角度を基に、所定の折畳角度と目標延伸接点との対応関係を組合せて、P個の延伸接点において、Q個の目標延伸接点を決定し、調整モジュール14がこのQ個の目標延伸接点をオンし、第1スクリーンのアンテナと第2スクリーンのアンテナを連通する。折畳スクリーン端末には折畳みの必要性から、第1スクリーンと第2スクリーンの間に金属ヒンジ、吸着磁石、金属片装装飾品などの金属装置があり、2つのスクリーンは相対的に独立しているため、アンテナの純空間領域は完全な連続放射体ではなく、アンテナの純空間領域は小さく、アンテナの有効長は短い。本実施形態のフレキシブルスクリーン端末は、P個の延伸接点を含み、折畳角度に応じてQ個の延伸接点をオンし、第1スクリーンのアンテナ251と第2スクリーンのアンテナ252を連通することにより、端末のアンテナの純空間領域を完全な連続放射体にし、増加アンテナの有効長さを増加させて、端末のアンテナの純空間領域を拡大することができる。
【0050】
1つの例示では、調整モジュール14は、延伸接点モジュールにおける各延伸接点を制御するいくつかの単刀双投スイッチに基づいて実現することができる。
【0051】
1つの例示では、所定の折畳角度と目標延伸接点との対応関係は、大量のシミュレーション実験に基づいて取得され、アルゴリズムの形式でフレキシブルスクリーン端末のメモリに予め記憶されてもよい。制御モジュール12は、端末の折畳角度を受信した後、予め記憶されたアルゴリズムを呼び出し、P個の延伸接点からQ個の目標延伸接点を決定することができる。
【0052】
1つの例示では、延伸接点モジュール26は、延伸接点1、延伸接点2、延伸接点3、延伸接点4、延伸接点5、延伸接点6の合計6個の延伸接点を含み、該6個の延伸接点の位置配置は、図7に示す通りであってもよく、制御モジュール12は、延伸接点3と延伸接点4を目標延伸接点として決定する場合、調整モジュール14は、延伸接点3と延伸接点4をオンし、第1スクリーンのアンテナと第2スクリーンのアンテナを連通する。
【0053】
1つの例示では、延伸接点で連通された後のアンテナの概念図は、図7に示す通りであってもよく、第1スクリーンのアンテナ251は第2スクリーンのアンテナ252に連通され、アンテナの純空間領域は完全な連続放射体を形成する。
【0054】
本実施形態において、前記端末は、第1スクリーン及び第2スクリーンを含み、前記第1スクリーンのアンテナと前記第2スクリーンのアンテナとを連通することに用いられ、0より大きい整数であるP個の延伸接点を有する延伸接点モジュールをさらに含み、前記制御モジュールは、前記折畳角度を基に、所定の折畳角度と目標延伸接点との対応関係を組合せて、前記P個の延伸接点において、0より大きくPより小さい整数であるQ個の目標延伸接点を決定することにさらに用いられ、前記調整モジュールは、前記Q個の目標延伸接点をオンし、前記第1スクリーンのアンテナと前記第2スクリーンのアンテナとを連通することにさらに用いられる。フレキシブルスクリーン端末の2つのスクリーンは相対的に独立しており、アンテナの純空間領域は完全な連続放射体ではなく、アンテナの純空間領域は小さく、アンテナの有効長さは短いことを考慮して、本実施形態のフレキシブルスクリーン端末は、P個の延伸接点をさらに含み、折畳角度に基づいてQ個の目標延伸接点をオンし、第1スクリーンのアンテナと第2スクリーンのアンテナを連通することにより、端末のアンテナの純空間領域を完全な連続放射体とし、アンテナの有効長さを増加させて、端末のアンテナの純空間領域を拡大させてもよい。
【0055】
また、本願の革新的な部分を際立たせるために、本実施形態では本願で提案された技術課題を解決するのにあまり密接な関係のないモジュールを導入していないが、これは本実施形態に他のモジュールが存在しないことを示すものではない。
【0056】
本願のもう1つの実施形態はフレキシブルスクリーン端末に関し、本実施形態のフレキシブルスクリーン端末の構造概念図は、図8に示す通りであってもよく、本実施形態のフレキシブルスクリーン端末10は、第1検出モジュール11、制御モジュール12、第2検出モジュール13、調整モジュール14、アンテナ15、伸張可能なフレキシブルアンテナ37を含む。ここで、制御モジュール12は、第1検出モジュール11、第2検出モジュール13、調整モジュール14にそれぞれ接続され、調整モジュール14は、アンテナ15にも接続されている。
【0057】
本実施形態のフレキシブルアンテナ37の配置位置の概念図は、図9に示す通りであってもよく、フレキシブルアンテナ37は、端末の第1スクリーンと端末の第2スクリーンにそれぞれ接続され、第1スクリーンと第2スクリーンは、接続装置を介して回転接続されている。
【0058】
制御モジュール12は、フレキシブルアンテナ37の最適共振周波数点を決定し、所定の最適共振周波数点と折畳角度との対応関係を組合せて、フレキシブルアンテナ37が最適共振周波数点で動作する時に対応する目標折畳角度を決定することに用いられる。調整モジュール14は、第1スクリーンと第2スクリーンとの間の接続装置を駆動し、端末を目標折畳角度に回転させることにさらに用いられる。
【0059】
具体的には、制御モジュール12は、端末の現在の動作周波数帯に基づいて、フレキシブルアンテナ37の最適共振周波数点を決定し、所定の最適共振周波数点と折畳角度との対応関係を組合せて、フレキシブルアンテナ37が最適共振周波数点で動作する時に対応する目標折畳角度を決定することに用いられる。調整モジュール14は、該目標折畳角度に基づいて、第1スクリーンと第2スクリーンとの間の接続装置を駆動し、端末を目標折畳角度に回転させ、これにより、フレキシブルアンテナ37の電気長さを増加させ、フレキシブルアンテナ37を最適共振周波数点で動作させ、フレキシブルスクリーン端末の通信性能をさらに向上させることができる。
【0060】
1つの例示では、調整モジュール14は、アンテナ同調整合チップに基づいて実現されることができる。
【0061】
1つの例示では、接続装置は、駆動モータであってもよい。
【0062】
1つの例示では、所定の最適共振周波数点と折畳角度との対応関係は、大量のシミュレーション実験に基づいて取得され、アルゴリズムの形式でフレキシブルスクリーン端末のメモリに予め記憶されることができる。制御モジュール12は、端末の折畳角度を受信した後、予め記憶されたアルゴリズムを呼び出し、フレキシブルアンテナ37が最適共振周波数点で動作する時に対応する目標折畳角度を決定することができる。
【0063】
1つの例示では、調整モジュール14は、端末の第1スクリーン及び/又は第2スクリーン上に目標調整角度を表示して、端末の対応するユーザに端末を目標折畳角度に回転させるように指示することもできる。本実施形態は、ユーザが手動で端末の折畳角度を調整することを許可し、ユーザと端末との相互性を向上させることができる。
【0064】
本実施形態において、前記端末は、第1スクリーン及び第2スクリーンをさらに含み、前記第1スクリーンと前記第2スクリーンとは接続装置を介して回転接続され、前記端末は、前記第1スクリーンと前記第2スクリーンにそれぞれ接続される伸張可能なフレキシブルアンテナをさらに含み、前記制御モジュール12は、前記フレキシブルアンテナの最適共振周波数点を決定し、所定の最適共振周波数点と折畳角度との対応関係を組合せて、前記フレキシブルアンテナが前記最適共振周波数点で動作する時に対応する目標折畳角度を決定することにさらに用いられ、前記調整モジュールは、前記接続装置を駆動し、前記端末を前記目標折畳角度に回転させることにより、フレキシブルアンテナの電気長さを増加させ、フレキシブルアンテナを最適共振周波数点で動作させ、端末の通信性能をさらに向上させるためにも用いられる。
【0065】
また、本願の革新的な部分を際立たせるために、本実施形態では本願で提案された技術課題を解決するのにあまり密接な関係のないモジュールを導入していないが、これは本実施形態に他のモジュールが存在しないことを示すものではない。
【0066】
本願のもう1つの実施形態はアンテナ調整方法に関し、以下では本実施形態のアンテナ調整方法の実現詳細につて具体的に説明し、以下の内容は提供される実現詳細を理解し易くするためだけのものであり、本技術案を実施するために必ず必要なものではない。本実施形態のアンテナ調整方法のフローチャートは、図11に示す通りであってもよく、具体的には以下のステップを含む。
【0067】
ステップ401、端末の通信性能パラメータを収集する。
【0068】
ステップ402、パラメータによって端末の通信性能が所定業務要件を満すか否かを判断し、はいの場合、フローを終了し、いいえの場合、ステップ403を実行する。
【0069】
ステップ403、端末の折畳角度を取得する。
【0070】
ステップ404、折畳角度を基に、所定の折畳角度とアンテナの最適な動作状態との対応関係を組合せて、アンテナの目標動作状態を決定する。
【0071】
ステップ405、アンテナの動作状態を目標動作状態に調整する。
【0072】
本実施形態は、上記実施形態に対応する使用方法の実施形態であり、本実施形態は上記実施形態と相互に協力して実施することができることが容易に分かる。上述した実施形態で言及された関連技術の詳細及び技術効果は、本実施形態において依然として有効であり、重複を減らすために、ここではこれ以上説明しない。相応に、本実施形態で言及された関連技術の詳細は、上述の実施形態にも適用することができる。
【0073】
本願のもう1つの実施形態は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体に関する。コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時に上記方法実施形態が実現される。
【0074】
即ち、上述した実施形態の方法を実現するための全てのまたは一部のステップは、プログラムによって関連するハードウェアを命令することによって達成することができ、該プログラムは1つの記憶媒体に記憶され、1つのデバイス(モノリシックマシン、チップなどであってもよい)またはプロセッサ(processor)が本願の各実施形態に記載された方法の全てのまたは一部のステップを実行するためのいくつかの指令を含むことを当業者は理解するであろう。一方、前述の記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROMと略称)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称)、磁気ディスク、或は光ディスクなど、プログラムコードを記憶できる各種媒体を含む。
【0075】
当業者であれば、上述の各実施形態は本願を実現するための具体的な実施形態であり、実際の応用においては、本願の精神及び範囲から逸脱することなく形式的及び詳細に種々の変更を行うことができることを理解することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】