(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-22
(54)【発明の名称】電池及び電子製品
(51)【国際特許分類】
H01M 50/536 20210101AFI20240515BHJP
H01M 50/559 20210101ALI20240515BHJP
H01M 50/109 20210101ALI20240515BHJP
H01M 50/153 20210101ALI20240515BHJP
H01M 50/531 20210101ALI20240515BHJP
H01M 50/133 20210101ALI20240515BHJP
H01M 50/636 20210101ALI20240515BHJP
H01M 50/159 20210101ALI20240515BHJP
H01M 50/164 20210101ALI20240515BHJP
H01M 50/169 20210101ALI20240515BHJP
【FI】
H01M50/536
H01M50/559
H01M50/109
H01M50/153
H01M50/531
H01M50/133
H01M50/636
H01M50/159
H01M50/164
H01M50/169
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573583
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2023-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2022108782
(87)【国際公開番号】W WO2023006050
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202121778184.6
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522442283
【氏名又は名称】チューハイ コスミクス バッテリー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジフェン
(72)【発明者】
【氏名】ペン,ニン
【テーマコード(参考)】
5H011
5H023
5H043
【Fターム(参考)】
5H011AA09
5H011BB03
5H011CC06
5H011CC10
5H011DD13
5H011EE04
5H011FF04
5H011GG02
5H011KK01
5H023AS02
5H023CC11
5H043AA19
5H043BA19
5H043CA07
5H043CA12
5H043DA03
5H043DA09
5H043DA13
5H043EA06
5H043EA35
5H043EA39
5H043HA17E
5H043JA01D
5H043JA02D
5H043KA09E
5H043LA02E
5H043LA21E
(57)【要約】
本願は、電池及び電子製品を提供する。ここで、本願により提供される電池は、ケース、前記ケースに設けられたカバー板アセンブリ、及びセル本体を備え、前記カバー板アセンブリは、平坦部と前記平坦部に接続されたボス部とを備える導電材と、前記導電材に絶縁接続されたトップカバーと、を備え、前記トップカバーの中心に貫通孔が開設されており、前記ボス部は前記貫通孔内まで延在し、前記導電材に接続された第1タブと前記ケースに接続された第2タブとに接続された前記セル本体は前記ケース内に収容されている。本願により提供される電池及び電子製品は、タブの導電材への溶接の平坦度及び溶接の信頼性を少なくとも向上させるために用いられる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池であって、ケース(10)、カバー板アセンブリ(30)、及びセル本体(20)を備え、
前記ケース(10)は底壁(12)と側面壁(13)とを備え、前記側面壁(13)は下端が前記底壁(12)のエッジに接続され、前記底壁(12)と前記側面壁(13)とは収容空洞(11)を囲んで形成し、
前記カバー板アセンブリ(30)は前記ケース(10)に設けられており、前記カバー板アセンブリ(30)は、平坦部(311)と前記平坦部(311)に接続されたボス部(312)とを備える導電材(31)と、前記導電材(31)に絶縁接続されたトップカバー(32)と、を備え、前記トップカバー(32)の中心に貫通孔(321)が開設されており、前記ボス部(312)は前記貫通孔(321)内まで延在し、
前記導電材(31)に接続された第1タブ(40)と前記ケース(10)に接続された第2タブ(50)とに接続された前記セル本体(20)は前記収容空洞(11)内に収容されている、ことを特徴とする電池。
【請求項2】
前記トップカバー(32)の前記導電材(31)に背く面は第1面(323)で、前記トップカバー(32)の前記導電材(31)に面する面は第2面(324)であり、前記第2面(324)のエッジには、前記第2面(324)から前記第1面(323)に向かって凹む階段(322)が設けられており、前記側面壁(13)は上端において開口(131)を有し、前記階段(322)は頂壁が前記側面壁(13)の上端に押し当てられている、ことを特徴とする請求項1に記載の電池。
【請求項3】
前記階段(322)は前記第2面(324)のエッジを一周するように設けられており、前記階段(322)は、前記第2面(324)から前記第1面(323)に向かって凹む深さH1が0.05mm~0.15mmの範囲にあり、及び/又は
前記階段(322)の内壁と前記第1面(323)のエッジとの間の距離Dは0.1mm~0.2mmの範囲にある、ことを特徴とする請求項2に記載の電池。
【請求項4】
前記トップカバー(32)は厚さTが0.1mm~0.2mmの範囲にあり、及び/又は
前記平坦部(311)は、前記トップカバー(32)の第2面(324)より直径が小さい、ことを特徴とする請求項3に記載の電池。
【請求項5】
前記貫通孔(321)は内径が前記ボス部(312)の直径より大きく、かつ前記貫通孔(321)は内径が前記平坦部(311)の直径より小さい、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電池。
【請求項6】
前記ボス部(312)は頂端が前記第1面(323)と高さが一致し、又は、前記ボス部(312)は頂端が前記第1面(323)より低い、ことを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の電池。
【請求項7】
前記第1タブ(40)は前記平坦部(311)に接続され、前記第2タブ(50)は前記ケース(10)の底壁(12)に接続される、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電池。
【請求項8】
前記第1タブ(40)はレーザー溶接によって前記平坦部(311)に接続され、レーザー溶接の溶接点(60)は前記平坦部(311)の中心に位置し、
前記第1タブ(40)は前記導電材(31)のエッジに近い一端において位置制限エッジ(41)を有し、前記位置制限エッジ(41)と前記導電材(31)のエッジとの間の距離H2は、前記位置制限エッジ(41)と前記レーザー溶接の溶接点(60)の中心との距離H3より小さい、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電池。
【請求項9】
前記底壁(12)に前記収容空洞(11)に連通する液体注入孔(121)が開設されており、前記底壁(12)の下端には、前記液体注入孔(121)に密封するように接続された封止材(14)が設けられている、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電池。
【請求項10】
前記トップカバー(32)はステンレス鋼製トップカバーであり、前記トップカバー(32)には、厚さ0.5μm~5μmのニッケル層が電気めっきされており、及び/又は
前記トップカバー(32)は前記導電材(31)に絶縁材(33)によって絶縁接続されている、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電池。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか1項に記載の電池を備える、ことを特徴とする電子製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電池技術の分野に関し、特に、電池及び電子製品に関する。
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン電池技術の発展に伴い、特に高安全性、高エネルギー密度などの利点を持つボタン形電池が登場し、電子製品の給電に大きな利便性をもたらし、ボタン形電池は生活のあらゆる場面、特にコンピュータマザーボード、ウェアラブルデバイス、電卓、電子体重計、玩具などの電子製品に広く用いられている。ボタン形電池の需要量は絶えず増大し、ボタン形電池の品質向上は研究の焦点となっている。
【0003】
現在、ボタン形電池は、通常、セル本体と電解液とを収容するためのケースと、ケースに溶接されたカバー板アセンブリと、を備える。当該ボタン形電池の構造には、カバー板アセンブリにおける、電池の正極端として外部に給電する導電材にセル本体の正極タブを電気的に接続する必要があるが、従来の電池構造の局限性のため、タブの導電材への溶接の平坦度及び溶接の信頼性に影響を及ぼし、タブの溶接効果にも不利な影響を与えている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、タブの導電材への溶接の平坦度及び溶接の信頼性を少なくとも向上させるための電池及び電子製品を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、上記の目的を達成するために、電池を提供し、ケース、カバー板アセンブリ、及びセル本体を備え、
前記ケースは、底壁と側面壁とを備え、前記側面壁は下端が前記底壁のエッジに接続され、前記底壁と前記側面壁とは収容空洞を囲んで形成し、
前記カバー板アセンブリは前記ケースに設けられており、前記カバー板アセンブリは、平坦部と前記平坦部に接続されたボス部とを備える導電材と、前記導電材に絶縁接続されたトップカバーと、を備え、前記トップカバーの中心に貫通孔が開設されており、前記ボス部は前記貫通孔内まで延在し、
前記導電材に接続された第1タブと、前記ケースに接続された第2タブとに接続された前記セル本体は、前記収容空洞内に収容されている。
【0006】
本願により提供される電池において、前記トップカバーは前記導電材に絶縁接続され、前記トップカバーの中心に貫通孔が開設されており、電池の正極端とする前記導電材のボス部は前記トップカバーの貫通孔内まで上向きに延在し、前記導電材は、前記第1タブの溶接に用いることができる大きな下面を有し、溶接面積が大きくなっているため、前記第1タブの前記導電材への溶接作業が容易になり、仮溶接が発生しにくくなり、溶接の強固さが確保され、前記第1タブの前記導電材への溶接接続の平坦度及び溶接の信頼性の向上に有利であり、電池の品質が向上し、電池の歩留まりが高まる。
【0007】
1つの可能な実施形態では、前記トップカバーの前記導電材に背く面は第1面で、前記トップカバーの前記導電材に面する面は第2面であり、前記第2面のエッジには、前記第2面から前記第1面に向かって凹む階段が設けられており、前記側面壁は上端において開口を有し、前記階段は頂壁が前記側面壁の上端に押し当てられている。
【0008】
1つの可能な実施形態では、前記階段は前記第2面のエッジを一周するように設けられており、前記階段は前記第2面から前記第1面に向かって凹む深さH1が0.05mm~0.15mmの範囲にあり、及び/又は
前記階段の内壁と前記第1面のエッジとの間の距離Dは0.1mm~0.2mmの範囲にある。
【0009】
1つの可能な実施形態では、前記トップカバーは厚さTが0.1mm~0.2mmの範囲にあり、及び/又は前記平坦部は、前記トップカバーの第2面より直径が小さい。
【0010】
1つの可能な実施形態では、前記貫通孔は内径が前記ボス部の直径より大きく、かつ前記貫通孔は内径が前記平坦部の直径より小さい。
【0011】
1つの可能な実施形態では、前記ボス部は頂端が前記第1面と高さが一致し、又は前記ボス部は頂端が前記第1面より低い。
【0012】
1つの可能な実施形態では、前記第1タブは前記平坦部に接続され、前記第2タブは前記ケースの底壁に接続される。
【0013】
1つの可能な実施形態では、前記第1タブはレーザー溶接によって前記平坦部に接続され、レーザー溶接の溶接点は前記平坦部の中心に位置し、
前記第1タブは前記導電材エッジに近い一端において位置制限エッジを有し、前記位置制限エッジと前記導電材のエッジとの間の距離H2は前記位置制限エッジと前記レーザー溶接の溶接点の中心との距離H3より小さい。
【0014】
1つの可能な実施形態では、前記底壁に前記収容空洞に連通する液体注入孔が開設されており、前記底壁の下端には、前記液体注入孔に密封するように接続された封止材が設けられている。
【0015】
1つの可能な実施形態では、前記トップカバーはステンレス鋼製トップカバーであり、前記トップカバーには、厚さ0.5μm~5μmのニッケル層が電気めっきされており、及び/又は前記トップカバーは前記導電材に絶縁材によって絶縁接続されている。
【0016】
本願は、上記の電池を備える電子製品をさらに提供する。
【発明の効果】
【0017】
本願により提供される電池において、前記導電材と前記トップカバーとは構造が簡単で、前記導電材に液体注入孔を開設する必要がないため、前記導電材と前記トップカバーとは成形工程が簡略化され、前記導電材と前記トップカバーとを加工する機器が簡略化され、カバー板アセンブリに密封釘を溶接することも回避され、加工難易度及び生産コストを削減し、電池生産の歩留まりを高め、電池の安定した稼働を確保することができる。
【0018】
本願により提供される電池において、前記階段は前記第2面のエッジを一周するように設けられているため、前記階段の内壁を前記側面壁の内壁面に押し当てることは容易になり、前記トップカバーと前記ケースとの密封接続を溶接によって実現することは容易になる。
【0019】
本願により提供される電池において、前記階段を設けることで、前記トップカバーと前記ケースとをレーザー溶接によって接続するときに必要なエネルギーを効果的に低減し、レーザー溶接による前記セル本体への影響を低減し、電池の品質を向上させることができる。
【0020】
本願により提供される電池において、前記貫通孔は内径が前記ボス部の直径より大きくすることで、前記ボス部を容易に前記貫通孔に貫通させることができ、前記貫通孔は内径が前記平坦部の直径より小さくすることで、前記平坦部が前記貫通孔から上向きに脱出することを回避することができ、これによって、前記カバー板アセンブリの取り付けが容易で、使用が安定することは確保される。
【0021】
本願により提供される電池において、従来の技術において前記液体注入孔を前記トップカバーに開設する場合に比べて、前記液体注入孔を前記ケースの底壁に開設すると、前記トップカバーの加工工程を簡略化することができ、また、前記封止材は前記液体注入孔の下端を密封するため、電解液の漏洩が防止され、密封効果が確保される。
【0022】
上述した本願の実施例によって解決される技術的問題、技術的解決手段を構成する技術的特徴及びこれらの技術的解決手段の技術的特徴によってもたらされる有益な効果に加えて、本願の実施例により提供される電池及び電子製品によって解決できる他の技術的問題、技術的解決手段に含まれる他の技術的特徴及びこれらの技術的特徴によってもたらされる有益な効果については、具体的な実施形態においてさらに詳述する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本願の実施例又は従来の技術の解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来の技術の記述において使用する必要がある図面を簡単に紹介し、明らかなように、以下、記載する図面は本願のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図2】本願の実施例により提供される電池の立体構造概略図である。
【
図3】本願の実施例により提供される電池の断面図である。
【
図4】本願の実施例により提供される電池のカバー板アセンブリの立体構造概略図である。
【
図5】本願の実施例により提供される電池のカバー板アセンブリの片側断面図である。
【
図6】本願の実施例により提供される電池のカバー板アセンブリの他の立体構造概略図である。
【
図7】本願の実施例により提供される電池のトップカバーの片側断面図である。
【
図8】本願の実施例により提供される電池の
図5のAにおける局所構造の拡大図である。
【
図9】本願の実施例により提供される電池のカバー板アセンブリに第1タブが溶接されたものの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明瞭にするために、以下、本願に係る図面を参照しながら、その技術的解決手段について明瞭、且つ完全に説明し、明らかなように、記載される実施例は本願の実施例の一部にすぎず、そのすべての実施例ではない。本願における実施例に基づいて創造的な労働をすることなく、当業者が得たその他のすべての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0025】
図1に示すように、関連する電池構造において、セル本体はケース10内に収容されており、カバー板アセンブリ30は、ケースカバー80、導電材31及び絶縁材33を備え、ケースカバー80がケース10に溶接されており、導電材31がケースカバー80に絶縁材33によって絶縁接続されており、かつケースカバー80の中心に貫通孔が開設されており、導電材31は、下端において、ケースカバー80の中心に開設された貫通孔からケースカバー80の下面と高さが一致するまで下向きに延在する突出部を有し、セル本体に接続された第1タブは導電材31の突出部に溶接接続され、セル本体に接続された第2タブはケース10の底壁に溶接接続され、当該電池構造において、突出部は下向きに突出した下面が小さい面積となるため、突出部に第1タブを溶接する作業が不便であり、仮溶接などの問題を引き起こしやすく、第1タブと導電材31との接続強度に影響を及ぼし、第1タブの溶接平坦度にも影響を及ぼし、電池の品質に影響を与え、電池の歩留まりの向上に不利である。
【0026】
また、当該電池構造において、カバー板アセンブリ30に液体注入孔を加工する必要があり、導電材31とケースカバー80とは構造が複雑になるため、電池の加工製造工程の難易度は高まり、しかも、ケースカバー80と密封釘70とは通常、アルミニウム製のものを用いているため、密封釘70の良好な溶接を実現することは困難であり、電池の歩留まりに影響を与える。
【0027】
本願は、上記の背景に鑑みて、
図2及び
図3に示すように、電池の構造を改善し、具体的に、カバー板アセンブリ30の構造を改善しており、カバー板アセンブリ30は、平坦部311と平坦部311に接続されたボス部312とを備える導電材31と、トップカバー32と、を備える。
図4及び
図5に示すように、トップカバー32は導電材31に絶縁接続されており、トップカバー32の中心に貫通孔321が開設されており、ボス部312は貫通孔321を通過してトップカバー32の上面と高さが一致するまで上向きに延在し、これによって、ボス部312に接続された平坦部311は、下面全体が第1タブの溶接のために用いることができるものとなり、溶接面積を大きくすることができ、第1タブの平坦部311への溶接作業は容易になり、溶接の強固さが確保され、第1タブの溶接の平坦度及び溶接の信頼性の向上に有利であり、電池の品質が向上する。
【0028】
さらに、このような構造は、カバー板アセンブリ30に液体注入孔を加工する必要がなくなり、カバー板アセンブリ30に密封釘を溶接する必要もなくなり、カバー板アセンブリ30の加工難易度を効果的に低減して、電池の歩留まりを向上させることができる。
【0029】
以下、本願の実施例により提供される電池及び電子製品について図面を参照して説明する。
【0030】
図2及び
図3に示すように、本願により提供される電池は、ケース10、ケース10に設けられたカバー板アセンブリ30、及びケース10内に設けられたセル本体20を備え、セル本体20には、第1タブ40と、ケース10に接続された第2タブ50とが接続されており、カバー板アセンブリ30は、第1タブ40に接続されておりかつ平坦部311と平坦部311に接続されたボス部312とを備える導電材31と、導電材31に絶縁接続されたトップカバー32と、を備え、トップカバー32の中心には、ボス部312が延在する貫通孔321が開設されている。
【0031】
本実施例により提供される電池において、ボス部312に接続された平坦部311は第1タブ40の溶接のために用いられ、平坦部311の大きな下面をなすことで溶接面積を大きくすることができ、第1タブ40の導電材31への溶接作業は容易になり、仮溶接が低減され、溶接強度が確保され、第1タブ40の溶接の平坦度及び溶接の強固性の向上に有利であり、電池の品質が向上する。
【0032】
本実施例により提供される電池において、導電材31とトップカバー32とは構造が簡単で、導電材31に液体注入孔を開設する必要がないため、導電材31とトップカバー32とは成形工程が簡略化され、加工導電材31とトップカバー32とを加工する機器が簡略化され、生産コストを節約し、電池生産の歩留まりを高めることができる。また、本実施例により提供される電池において、
図3及び
図4に示すように、電池の正極端とする導電材31のボス部312は貫通孔321内まで延在するため、絶縁材33を設けると良好な絶縁効果を得られ、電池の安定した稼働を確保する。
【0033】
図4及び
図5に示すように、絶縁材33は、絶縁性接着剤が固化した後に形成された接着剤層であってもよく、例えば、絶縁性接着剤はPP接着剤であってもよい。PP接着剤を用いてトップカバー32を加熱加圧によって導電材31に絶縁接続することができ、絶縁性接着剤による密封接続の粘着性能の向上に有利であり、導電材31とトップカバー32が密接されて着脱されにくいことは確保される。
【0034】
1つの可能な実施形態では、導電材31は円形で、トップカバー32は円環状の形状であり、導電材31はボス部312がトップカバー32と同軸線に設けられている。トップカバー32は円環状の形状とするため、絶縁材33も円環状の形状となり、トップカバー32が完全に導電材31に接続されることは確保される。
【0035】
1つの可能な実施形態では、
図5及び
図6に示すように、ボス部312は平坦部311と一体成形されてもよく、ボス部312は平坦部311の上面から突出した中実構造であり、平坦部311は下面が平面である。
【0036】
図5及び
図7に示すように、トップカバー32の導電材31に背く面は第1面323で、トップカバー32の導電材31に面する面は第2面324であり、
図2及び
図8に示すように、カバー板アセンブリ30を容易にケース10に設けるために、第2面324のエッジには、第2面324から第1面323に向かって凹む階段322が設けられている。階段322を設けることで、トップカバー32とケース10とをレーザー溶接によって接続するときに必要なエネルギーを低減し、レーザー溶接によるセル本体20への影響を低減し、電池の品質を向上させることができる。
【0037】
図2に示すように、ケース10は、底壁12と、下端が底壁12のエッジに接続された側面壁13と、を備え、底壁12と側面壁13とは収容空洞11を囲んで形成し、側面壁13は上端において開口131を有し、階段322は頂壁が側面壁13の上端に押し当てられている。トップカバー32は階段322が溶接によって側面壁13に密封接続される。
【0038】
階段322は第2面324のエッジを一周し、階段322は、第2面324から第1面323に向かって凹む深さH1が0.05mm~0.15mmの範囲にある数値であり、及び/又は、階段322の内壁と第1面323のエッジとの間の距離Dは0.1mm~0.2mmの範囲にある数値であり、すなわち、第2面324のエッジと第1面323のエッジとの間の距離Dは0.1mm~0.2mmの範囲にある数値である。このように、階段322の内壁を容易に側面壁13の内壁面に押し当てることができ、トップカバー32とケース10との密封接続を溶接によって実現することは容易になる。
【0039】
図3及び
図8に示すように、階段322は頂壁が第1階段壁3221で、階段322は内壁が第2階段壁3222で、第2階段壁3222は側面壁13の内壁面に押し当てられており、階段322は第1階段壁3221がケース10の側面壁13の上端に押し当てられている。
【0040】
1つの可能な実施形態では、
図8に示すように、階段322の内壁と第1面323のエッジとの間の距離Dは、0.1mm、0.15mm、又は0.2mmで、階段322は、第2面324から第1面323に向かって凹む深さH1が0.05mm、0.10mm、又は0.15mmである。これによって、階段322はケース10の側面壁13の上端に押し当てられるようになる。
【0041】
階段322を設けることで第2面324のエッジを薄くすることができ、カバー板アセンブリ30をケース10に溶接する際、溶接に必要なエネルギーを低減することができ、順調な溶接の実現に有利であり、溶接によるケース10内に収容されたセル本体20への影響を低下させ、電池の品質を向上させることができる。
【0042】
図2に示すように、側面壁13は環状で、側面壁13は下端が底壁12と一体成形される。
【0043】
図2及び
図8に示すように、カバー板アセンブリ30をケース10に溶接する際、平坦部311がトップカバー32の階段322から張り出て、側面壁13の上端に階段322が押し当てられることに影響を及ぼすことがないように確保するために、平坦部311はトップカバー32の第2面324より直径が小さくしている。
【0044】
1つの可能な実施形態では、
図4及び
図5に示すように、貫通孔321は円形である。貫通孔321は内径がボス部312の直径より大きく、かつ貫通孔321は内径が平坦部311の直径より小さくするような構造を採用して、ボス部312を容易に貫通孔321に貫通させることができ、平坦部311が貫通孔321から上向きに脱出することを回避することもでき、これによって、カバー板アセンブリ30の取り付けが容易で、使用が安定することは確保されることを容易に理解できる。
【0045】
1つの可能な実施形態では、ボス部312は頂端が第1面323と高さが一致し、もしくは、他の可能な実施形態では、ボス部312は頂端が第1面323より低い。このような構造を採用して、電池全体の高さが大きくなることを効果的に回避することができ、これによって、電池はよりコンパクトになり、電池のエネルギー密度の向上に有利である。
【0046】
図8に示すように、トップカバー32は厚さTが0.1mm~0.2mmの範囲にある数値であり、1つの可能な実施形態では、トップカバー32は厚さTが0.1mm、0.15mm、又は0.2mmであってもよい。
【0047】
トップカバー32は厚さTが階段322の第2面324から第1面323に向かって凹む深さH1より大きいことを容易に理解できる。例えば、トップカバー32は厚さTが0.2mmで、階段322は第2面324から第1面323に向かって凹む深さH1が0.15mmである。
【0048】
1つの可能な実施形態では、導電材31は金属アルミニウム製導電材である。
【0049】
1つの可能な実施形態では、トップカバー32はステンレス鋼製トップカバーであり、トップカバー32には、厚さ0.5μm~5μmのニッケル層が電気めっきされている。1つの可能な実施形態では、ニッケル層は厚さが0.5μm、1μm、4μm、又は5μmである。トップカバー32にニッケル層を電気めっきすることは、トップカバー32の導電材31への絶縁接続の実現、特に、PP接着剤を用いてトップカバー32を導電材31に絶縁接続することに有利である。
【0050】
1つの可能な実施形態では、ニッケル層は厚さが2μm~3μmである。例えばニッケル層は厚さが2μm、2.5μm、又は3μmである。
【0051】
図2に示すように、収容空洞11には、平坦部311に接続された第1タブ40とケース10の底壁12に接続された第2タブ50とに電気的に接続されたセル本体20が設けられている。第1タブ40を平坦部311に接続すると、第1タブ40と平坦部311との間の導通が実現され、第2タブ50をケース10の底壁12に接続すると、第2タブ50とケース10の底壁12との間の導通が実現され、第1タブ40と第2タブ50とは、一方が正極タブで、他方が負極タブである。
【0052】
1つの可能な実施形態では、セル本体20は、交替に積層されて設けられたいくつかの正極板といくつかの負極板を備え、正極板と負極板とは互いに離間しており、かつ正極板と負極板との間には、正極板と負極板とが接触して短絡することを防止ために、正極板と負極板とを離間させる隔膜がさらに設けられており、また、隔膜は、電解液中の電解質イオンを通過させる機能を有する。
【0053】
1つの可能な実施形態では、第1タブ40は正極タブで、第2タブ50は負極タブであり、正極板に正極タブは接続され、負極板に負極タブは接続され、第1タブ40をレーザー溶接によって平坦部311に接続することで、導電材31のボス部312を本実施例により提供される電池の正極とし、第2タブ50をレーザー溶接又は抵抗溶接によってケース10の底壁12に接続することで、ケース10の底壁12を本実施例により提供される電池の負極としている。
【0054】
導電材31は金属製であってもよいし、他の材質のものであってもよく、セル本体20で発生した電気エネルギーは、ケース10と導電材31とによって外部に出力され、外接電気機器に電気エネルギーを供給し、又は、電池は充電可能な電池であり、かつ外部に充電デバイスが充電されるように接続されている場合には、電気エネルギーは、充電のため、ケース10と導電材31とによってセル本体20に輸送される。
【0055】
1つの可能な実施形態では、
図2及び
図9に示すように、第1タブ40をレーザー溶接によって平坦部311に接続すると、第1タブ40と平坦部311との導通は実現され、レーザー溶接の溶接点60は平坦部311の中心に位置する。
【0056】
第1タブ40は一端がセル本体20に接続され、第1タブ40は他端がセル本体20の外側まで延在し、セル本体20の外側まで延在する第1タブ40はタブ接着剤で包み込まれており、特別に、レーザー溶接によって平坦部311に接続された第1タブ40の部分はタブ接着剤で包み込まれる必要がない。
【0057】
図2及び
図9に示すように、第1タブ40は、導電材31のエッジに近い一端において位置制限エッジ41を有し、位置制限エッジ41と導電材31のエッジとの間の距離H2は、位置制限エッジ41とレーザー溶接の溶接点60の中心との距離H3より小さい。このように、導電材31の溶接の安定性の向上に有利である。
【0058】
底壁12に収容空洞11に連通する液体注入孔121が開設されており、底壁12の下端には、液体注入孔121に密封するように接続された封止材14が設けられている。
【0059】
液体注入孔121は、収容空洞11内に電解液を注入するために用いられ、封止材14は液体注入孔121に押し当てられて液体注入孔121を密封し、これによって、電池使用上の安全性は向上する。
【0060】
1つの可能な実施形態では、封止材14は薄いシート状のものとし、封止材14は底壁12に埋め込まれたものとすることができ、封止材14は溶接によって底壁12に接続され、封止材14は、電解液が液体注入孔121から外へ漏れないように、液体注入孔121の一端を塞いでいる。
【0061】
他の可能な実施形態では、封止材14には、液体注入孔121に適合したストッパーを有し、例えば、液体注入孔121は円形孔とする場合、ストッパーは円筒状のストッパーとなり、ストッパーは液体注入孔121内まで延びて液体注入孔121を塞ぐことができ、封止材14は液体注入孔121の下端面をブロックし、本例では、液体注入孔121内をストッパーで塞ぎ、液体注入孔121の下端面を封止材14でブロックすることで、電解液の漏洩が防止され、密封効果が達成される。
【0062】
封止材14は底壁12内に埋め込まれたものとすることができ、封止材14は下面が底壁12の下面と高さが一致し、これによって、封止材14の下端が突出して電池の取り付けスペースを占用することは回避される。
【0063】
液体注入孔121から収容空洞11内へと電解液を注入した後、密封効果を向上させるために、封止材14と液体注入孔121との接合部位を溶接することができる。
【0064】
本実施例により提供される電池は、液体注入孔121をトップカバー32に開設する従来の技術に比べて、液体注入孔121を底壁12に開設すると、トップカバー32の加工工程を簡略化し、電池の生産コストを節約することができ、電池の美観性を向上させることができる。
【0065】
1つの可能な実施形態では、本実施例により提供される電池はボタン電池である。
【0066】
本願は、上記の電池を備える電子製品をさらに提供する。電池は、電子製品に給電するために、導電材31のボス部312を介して電子製品の正極に接続されて導通され、ケース10を介して電子製品の負極に接続されて導通されている。
【0067】
本願における電子製品は、上記の電池を備えたコンピュータマザーボード、電子時計、電子辞書、電子体重計、リモコン、電動玩具、ペースメーカー、電子補聴器、カウンター、及びカメラなどを含むがそれらに限定されないものである。
【0068】
本願では、特に明記されていない限り、「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続されていてもよいし、取り外し可能に接続されていてもよいし、又は一体化されていてもよく、機械的に接続されていてもよいし、電気的に接続され又は互いに通信して接続されていてもよく、直接的に連結してもよいし、中間媒介を介して間接的に連結してもよいし、2つの構成要素内部の連通又は2つの構成要素間の相互作用関係でもよい。当業者にとって、本願における上記の用語の具体的な意味は、特定の状況に応じて理解され得る。
【0069】
最後に説明すべきものとして、以上の各実施例は、本願の技術的解決手段を説明するためのものであって、これを制限するものではなく、前述の各実施例を参照しながら本願を詳細に説明するが、当業者であれば、依然として前述の各実施例に記載の技術的解決手段を修正するか、又はそのうちの一部又はすべての技術的特徴に対して等価置換を行うことができ、これらの修正又は置換は、対応する技術的解決手段の本質を本願の各実施例の技術的解決手段の範囲から逸脱させないと理解すべきである。
【0070】
本願は、2021年07月30日に中国特許局に提出した、出願番号が202121778184.6で、発明の名称が「電池及び電子製品」という中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用によって本願に組み込まれる。
【符号の説明】
【0071】
10 ケース
11 収容空洞
12 底壁
121 液体注入孔
13 側面壁
131 開口
14 封止材
20 セル本体
30 カバー板アセンブリ
31 導電材
311 平坦部
312 ボス部
32 トップカバー
321 貫通孔
322 階段
3221 第1階段壁
3222 第2階段壁
323 第1面
324 第2面
33 絶縁材
40 第1タブ
41 位置制限エッジ
50 第2タブ
60 溶接点
70 密封釘
80 ケースカバー
【手続補正書】
【提出日】2023-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池であって、ケース(10)、カバー板アセンブリ(30)、及びセル本体(20)を備え、
前記ケース(10)は底壁(12)と側面壁(13)とを備え、前記側面壁(13)は下端が前記底壁(12)のエッジに接続され、前記底壁(12)と前記側面壁(13)とは収容空洞(11)を囲んで形成し、
前記カバー板アセンブリ(30)は前記ケース(10)に設けられており、前記カバー板アセンブリ(30)は、平坦部(311)と前記平坦部(311)に接続されたボス部(312)とを備える導電材(31)と、前記導電材(31)に絶縁接続されたトップカバー(32)と、を備え、前記トップカバー(32)の中心に貫通孔(321)が開設されており、前記ボス部(312)は前記貫通孔(321)内まで延在し、
前記導電材(31)に接続された第1タブ(40)と前記ケース(10)に接続された第2タブ(50)とに接続された前記セル本体(20)は前記収容空洞(11)内に収容されている、ことを特徴とする電池。
【請求項2】
前記トップカバー(32)の前記導電材(31)に背く面は第1面(323)で、前記トップカバー(32)の前記導電材(31)に面する面は第2面(324)であり、前記第2面(324)のエッジには、前記第2面(324)から前記第1面(323)に向かって凹む階段(322)が設けられており、前記側面壁(13)は上端において開口(131)を有し、前記階段(322)は頂壁が前記側面壁(13)の上端に押し当てられている、ことを特徴とする請求項1に記載の電池。
【請求項3】
前記階段(322)は前記第2面(324)のエッジを一周するように設けられており、前記階段(322)は、前記第2面(324)から前記第1面(323)に向かって凹む深さH1が0.05mm~0.15mmの範囲にあり、及び/又は
前記階段(322)の内壁と前記第1面(323)のエッジとの間の距離Dは0.1mm~0.2mmの範囲にある、ことを特徴とする請求項2に記載の電池。
【請求項4】
前記トップカバー(32)は厚さTが0.1mm~0.2mmの範囲にあり、及び/又は
前記平坦部(311)は、前記トップカバー(32)の第2面(324)より直径が小さい、ことを特徴とする請求項3に記載の電池。
【請求項5】
前記貫通孔(321)は内径が前記ボス部(312)の直径より大きく、かつ前記貫通孔(321)は内径が前記平坦部(311)の直径より小さい、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電池。
【請求項6】
前記ボス部(312)は頂端が前記第1面(323)と高さが一致し、又は、前記ボス部(312)は頂端が前記第1面(323)より低い、ことを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の電池。
【請求項7】
前記第1タブ(40)は前記平坦部(311)に接続され、前記第2タブ(50)は前記ケース(10)の底壁(12)に接続される、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電池。
【請求項8】
前記第1タブ(40)はレーザー溶接によって前記平坦部(311)に接続され、レーザー溶接の溶接点(60)は前記平坦部(311)の中心に位置し、
前記第1タブ(40)は前記導電材(31)のエッジに近い一端において位置制限エッジ(41)を有し、前記位置制限エッジ(41)と前記導電材(31)のエッジとの間の距離H2は、前記位置制限エッジ(41)と前記レーザー溶接の溶接点(60)の中心との距離H3より小さい、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電池。
【請求項9】
前記底壁(12)に前記収容空洞(11)に連通する液体注入孔(121)が開設されており、前記底壁(12)の下端には、前記液体注入孔(121)に密封するように接続された封止材(14)が設けられている、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電池。
【請求項10】
前記トップカバー(32)はステンレス鋼製トップカバーであり、前記トップカバー(32)には、厚さ0.5μm~5μmのニッケル層が電気めっきされており、及び/又は
前記トップカバー(32)は前記導電材(31)に絶縁材(33)によって絶縁接続されている、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の電池。
【請求項11】
請求項1~
4のいずれか1項に記載の電池を備える、ことを特徴とする電子製品。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0051】
図3に示すように、収容空洞11には、平坦部311に接続された第1タブ40とケース10の底壁12に接続された第2タブ50とに電気的に接続されたセル本体20が設けられている。第1タブ40を平坦部311に接続すると、第1タブ40と平坦部311との間の導通が実現され、第2タブ50をケース10の底壁12に接続すると、第2タブ50とケース10の底壁12との間の導通が実現され、第1タブ40と第2タブ50とは、一方が正極タブで、他方が負極タブである。
【国際調査報告】