(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-31
(54)【発明の名称】車両コーナーモジュールおよびシステムとそれらの実装方法
(51)【国際特許分類】
B60K 1/00 20060101AFI20240524BHJP
【FI】
B60K1/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574173
(86)(22)【出願日】2022-06-02
(85)【翻訳文提出日】2024-01-30
(86)【国際出願番号】 IB2022055174
(87)【国際公開番号】W WO2022254382
(87)【国際公開日】2022-12-08
(32)【優先日】2021-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522046036
【氏名又は名称】リー オートモーティブ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】REE Automotive Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】サルデス,アヒシャイ
(72)【発明者】
【氏名】ゴールデンスタイン, ゾハール
(72)【発明者】
【氏名】アクニン, アミット
(72)【発明者】
【氏名】アヴィガー, アイロン
(72)【発明者】
【氏名】ゾハル, ガル
(72)【発明者】
【氏名】オイズゲルド, マイケル
(72)【発明者】
【氏名】シンドラー, トマー
(72)【発明者】
【氏名】デケル,ラン
(72)【発明者】
【氏名】セゲフ,トーマー
(72)【発明者】
【氏名】ストレイク, エラン
【テーマコード(参考)】
3D235
【Fターム(参考)】
3D235AA01
3D235BB20
3D235CC12
3D235CC13
3D235CC14
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3D235FF03
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3D235GB12
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3D235GB34
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3D235HH32
(57)【要約】
車両の動きを調整するための車両コーナーモジュール(VCM)であって、前記VCMは、車両プラットフォームの基準フレームのVCM接続インターフェースに接続可能である。ホイールが前記VCMのホイールハブアセンブリに取り付けられると、前記VCMの車両接続インターフェースは前記ホイールの円筒形の設置面積内に配置される。前記VCMの少なくとも1つのサブシステムのうちの少なくとも1つは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に収容される。車両プラットフォームは前記VCMに接続可能である。前記車両プラットフォームの前記VCMへの接続は、マルチインターフェース接続要素の2つの部分の接続により前記車両プラットフォームに取り付けられた電子サブシステムまたはフローサブシステムへの、前記VCMのサブシステムの接続を、含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の動きを調整するための、車両プラットフォームの基準フレームのVCM接続インターフェースに接続可能な車両コーナーモジュール(VCM)であって、前記VCMは、
前記VCMを前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースに可逆的かつ機械的に接続するための車両接続インターフェースを含むサブフレーム、
ホイールを取り付けるように適合されたホイールハブを含むホイールハブアセンブリ、および、
前記車両の少なくとも1つのサブシステムであって、前記サブフレームに取り付けられ、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、サスペンションサブシステム、ブレーキサブシステムから構成されるサブシステムのグループから選択される、前記車両の少なくとも1つのサブシステム、
を含み、ホイールが前記ホイールハブアセンブリに取り付けられると前記車両接続インターフェースは前記ホイールの円筒形の設置面積内に配置され、
前記少なくとも一つのサブシステムのうち少なくとも一つは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に収容される、VCM。
【請求項2】
請求項1に記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記車両接続インターフェースは前記ホイールと前記基準フレームとの間に配置される、VCM。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると前記車両接続インターフェースは前記基準フレームの上面と下面の間の高さに配置される、VCM。
【請求項4】
請求項1から3の何れか一つに記載のVCMであって、前記車両はさらに少なくとも1つの電源を含み、前記VCMが前記車両に接続されると前記少なくとも1つの電源が前記少なくとも1つのサブシステムに電力を供給するように、前記VCMは、前記少なくとも1つの電源に接続するための少なくとも1つのコネクタをさらに含む、VCM。
【請求項5】
請求項1から4の何れか一つに記載のVCMであって、前記少なくとも1つのサブシステムは、
前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されたサブシステム、および、
前記サブフレームの一部に設置されるとともに、前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記基準フレーム内であって前記基準フレームの上面と下面との間に配置されるように適合されたサブシステム、
のうち少なくとも一つを含む、VCM。
【請求項6】
請求項1から4の何れか一つに記載のVCMであって、前記複数のサブシステムにおけるすべてのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置される、VCM。
【請求項7】
請求項1から6の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMの車両接続インターフェースが前記基準フレームの高さに配置されると前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記基準フレームへの前記サブフレームの接続が行われる、VCM。
【請求項8】
請求項1から7の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームから前記基準フレームの長手軸方向に平行に延びる棒を含み、前記車両接続インターフェースは、前記棒に締め付けるように適合されたクランプを含むことにより前記VCMが前記車両に接続される、VCM。
【請求項9】
請求項8に記載のVCMであって、前記棒への前記クランプの締め付けは、少なくとも1つの締結具によって強化されるように適合されている、VCM。
【請求項10】
請求項8もしくは9に記載のVCMであって、前記クランプは前記棒上へのスライドが可能である、VCM。
【請求項11】
請求項8から10の何れか一つに記載のVCMであって、前記棒は前記基準フレームと前記車両プラットフォームのバンパーとの間に延びている、VCM。
【請求項12】
請求項11に記載のVCMであって、前記バンパーの取り付けが前記VCMの前記車両プラットフォームへの接続を強化するように、前記クランプは、前記バンパーの取り付け前に前記棒上にスライドすることができる、VCM。
【請求項13】
請求項1から12の何れか一つに記載のVCMであって、前記サブフレームは、前記基準フレームに結合された車両アセンブリに接続するように適合された第2の接続インターフェースを含む、VCM。
【請求項14】
請求項1から13の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMは、前記サブフレーム上に取り付けられ、前記マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に接続するように適合された、マルチインターフェース接続要素のVCM部分をさらに含み、
前記車両プラットフォーム部分は前記車両プラットフォームの前記基準フレーム上に取り付けられ、前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続されており、
前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分は、前記VCM部分を前記車両プラットフォーム部分に接続するための複数の接続インターフェースを含むことで、前記VCMを前記車両の前記複数の電子サブシステムのそれぞれに接続し、
前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ化されたコントローラ、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム、および前記車両のブレーキ液フローサブシステムを含むグループから選択される、VCM。
【請求項15】
車両の車両プラットフォームであって、前記車両プラットフォームは、前記車両の動きを調整するように適合された少なくとも1つの車両コーナーモジュール(VCM)に接続するように適合され、
前記車両プラットフォームは基準フレームを含み、
前記基準フレームは、上面および下面、および、
前記VCMが前記基準フレームに可逆的かつ機械的に接続するために、前記VCMのクランプが取り付けられるように適合されたVCM接続インターフェースを形成する少なくとも1つの棒を含む、車両プラットフォーム。
【請求項16】
請求項15に記載の車両プラットフォームであって、前記棒は、前記棒上に前記VCMをスライドさせて取り付けできる寸法および設定になっている、車両プラットフォーム。
【請求項17】
請求項15又は16に記載の車両プラットフォームであって、前記棒の遠位で前記基準フレームに取り付けられた少なくとも1つのバンパーをさらに含む、車両プラットフォーム。
【請求項18】
請求項17に記載の車両プラットフォームであって、前記棒は前記基準フレームと前記バンパーの両方に係合する、車両プラットフォーム。
【請求項19】
請求項17に記載の車両プラットフォームであって、前記棒は前記基準フレームに係合し、前記バンパーに係合することなく、前記基準フレームから前記バンパーに向かって延びる、車両プラットフォーム。
【請求項20】
請求項15から19の何れか一つに記載の車両プラットフォームであって、前記車両プラットフォームは、
前記基準フレームに取り付けられ、前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される、マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分をさらに含み、
前記車両プラットフォーム部分は、前記マルチインターフェース接続要素のVCM部分に接続するように適合されており、前記VCM部分は前記VCMのサブフレームに取り付けられており、
前記マルチインターフェース接続要素の前記車両プラットフォーム部分は、前記車両プラットフォーム部分を前記VCM部分に接続するための複数の接続インターフェースを含むことで、前記VCMを前記車両の前記複数の電子サブシステムのそれぞれに接続し、
前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ化されたコントローラ、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム、および前記車両のブレーキ液フローサブシステムを含むグループから選択される、車両プラットフォーム。
【請求項21】
車両であって、前記車両は、
上面と下面を有する基準フレームであって、少なくとも1つのVCM接続インターフェースを含む基準フレーム、を含む車両プラットフォーム、
前記基準フレームのVCM接続インターフェースに接続された少なくとも1つの車両コーナーモジュール(VCM)であって、前記車両の動きを調整するように適合され、前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースと可逆的かつ機械的に係合する車両接続インターフェースを含むサブフレームを含む、少なくとも1つのVCM、
ホイールを取り付けるように適合されたホイールハブを含むホイールハブアセンブリ、および、
前記サブフレーム上に取り付けられた、前記車両の少なくとも1つのサブシステムであって、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、サスペンションサブシステム、およびブレーキサブシステムからなるサブシステムのグループから選択される少なくとも1つのサブシステム、
を含み、
ホイールが前記ホイールハブアセンブリに取り付けられると前記車両接続インターフェースおよび前記VCM接続インターフェースは前記ホイールの円筒形の設置面積内に収容される、車両。
【請求項22】
請求項21に記載の車両であって、前記サブフレームの前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースに可逆的かつ機械的に接続される、車両。
【請求項23】
請求項21又は22に記載の車両であって、前記少なくとも一つのサブシステムのうち少なくとも一つは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に収容される、車両。
【請求項24】
請求項21か23の何れか一つに記載の車両であって、前記少なくとも1つのサブシステムは、
前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されたサブシステム、および、
前記サブフレームの一部に設置されるとともに前記基準フレーム内であって前記基準フレームの上面と下面との間に配置されたサブシステム、
のうち少なくとも一つを含む、車両。
【請求項25】
請求項21から24の何れか一つに記載の車両であって、前記車両は、
電源、制御回路、コンピュータ化されたコントローラ、ネットワークバス、ネットワークインターフェース、冷却剤フローサブシステム、オイルフローサブシステム、ブレーキ液フローサブシステムから構成されるサブシステムグループから選択される複数の電子サブシステムまたはフローサブシステム、および、
前記基準フレーム上に取り付けられた対応する車両プラットフォーム部分に可逆的に接続され、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続された、前記サブフレーム上に取り付けられたVCM部分、を含むマルチインターフェース接続要素であって、前記VCM部分は前記車両プラットフォーム部分に、前記車両プラットフォーム部分は前記VCM部分に、それぞれ接続するための複数の接続インターフェースを含む、マルチインターフェース接続要素、
をさらに含み、前記VCM部分を前記マルチインターフェース接続要素の前記車両プラットフォーム部分に接続すると、前記VCMが前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される、車両。
【請求項26】
車両コーナーモジュール(VCM)を車両の車両プラットフォームに取り付ける方法であって、前記方法は、
前記車両接続インターフェースが前記基準フレームの上面と下面の間に配置されるように、前記VCMのサブフレームの車両接続インターフェースを前記車両プラットフォームの基準フレームと位置合わせすること、および、
前記VCMの前記車両接続インターフェースと前記基準フレームとの間の高さの位置合わせを変更することなく、前記車両接続インターフェースを前記基準フレームのVCM接続インターフェースと係合させることによって、前記少なくとも1つのVCMを前記基準フレームに機械的に接続すること、
を含む、方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法であって、
前記サブフレームに取り付けられた、マルチインターフェース接続要素のVCM部分を、
前記車両プラットフォームの一部分を形成する、前記マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に接続することによって、
前記VCMを前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続すること、
を含む、方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法であって、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、電源、制御回路、コンピュータ化されたコントローラ、ネットワークバス、ネットワークインターフェース、冷却剤フローサブシステム、オイルフローサブシステム、ブレーキ液フローサブシステムから構成されるサブシステムグループから選択される、方法。
【請求項29】
請求項26から28の何れか一つに記載の方法であって、前記機械的に接続することは、前記車両接続インターフェースが前記VCM接続インターフェースと係合するように、前記基準フレームの長手方向軸に垂直な方向に、前記VCMを押すことを含む、方法。
【請求項30】
請求項26から28の何れか一つに記載の方法であって、前記機械的に接続することは、前記車両接続インターフェースが前記VCM接続インターフェースと係合するように、前記基準フレームの長手方向軸に平行な方向に、前記VCMを押すことを含む、方法。
【請求項31】
請求項26から30の何れか一つに記載の方法であって、前記機械的に接続することは、前記車両接続インターフェースおよび前記VCM接続インターフェースに係合する締結具を配置することを含む、方法。
【請求項32】
請求項26から31の何れか一つに記載の方法であって、前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームから前記基準フレームの長手方向軸に平行な方向に延びる棒を含み、前記車両接続インターフェースには開口部を含むクランプが含まれており、前記クランプは前記棒に締め付けられるように適合されており、そして前記機械的に接続することは、前記クランプを前記棒に取り付けることを含む、方法。
【請求項33】
請求項32に記載の方法であって、前記クランプの前記棒への取り付けは、前記クランプが前記棒上へスライドすることを含む、方法。
【請求項34】
請求項33に記載の方法であって、少なくとも1つのバンパーを前記基準フレームに接続することをさらに含む、方法。
【請求項35】
請求項34に記載の方法であって、前記バンパーの前記接続は、前記クランプの前記スライド後に行われる、方法。
【請求項36】
請求項34に記載の方法であって、前記バンパーの前記接続は、前記クランプの前記スライド前に行われる、方法。
【請求項37】
車両の複数の電子またはフロー車両サブシステムを、前記車両の車両プラットフォームの基準フレームに取り付けられるとともに前記車両の動きを調整するように適合されている車両コーナーモジュール(VCM)に接続するためのマルチインターフェース接続要素であって、前記マルチインターフェース接続要素は、
前記車両の前記基準フレーム上に取り付け可能な車両プラットフォーム部分であって、前記車両プラットフォーム部分は複数の接続インターフェースを含み、前記複数の接続インターフェースのそれぞれが前記複数の電子またはフロー車両サブシステムのうちの1つと関連付けられるように適合されている、車両プラットフォーム部分、
前記VCMのサブフレーム上に取り付け可能なVCM部分であって、前記車両プラットフォーム部分の前記複数の接続インターフェースに接続するように適合された複数の対応する接続インターフェースを含むVCM部分、
を含み、前記車両プラットフォーム部分の前記接続インターフェースを前記VCM部分の前記複数の対応する接続インターフェースに接続することにより、前記VCMが前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される、マルチインターフェース接続要素。
【請求項38】
請求項37に記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ化されたコントローラ、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム、および前記車両のブレーキ液フローサブシステム、から構成されるサブシステムグループから選択される、マルチインターフェース接続要素。
【請求項39】
請求項37又は38に記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記車両プラットフォーム部分の前記接続インターフェースを前記VCM部分の前記複数の対応する接続インターフェースに接続すると、少なくとも1つのVCMサブシステムが前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのうちの少なくとも1つに接続される、マルチインターフェース接続要素。
【請求項40】
請求項39に記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記少なくとも1つのVCMサブシステムは、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、ブレーキサブシステム、サスペンションサブシステム、VCMコントローラ、および冷却サブシステムのうちの少なくとも1つを含む、マルチインターフェース接続要素。
【請求項41】
請求項37から40の何れか一つに記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記マルチインターフェース接続要素は、前記VCMの前部と後部との間に延在するモーションアクチュエータをさらに含み、前記モーションアクチュエータは、前記車両プラットフォーム部分と前記VCM部分の接続のために、前記VCM部分を前記車両プラットフォーム部分に対して相対的に動かすように適合されている、マルチインターフェース接続要素。
【請求項42】
請求項41に記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記モーションアクチュエータは、前記VCM部分がアクセス不可能であっても前記VCM部分を動かすことができるように、前記VCM部分とは異なるVCM部分に配置される、マルチインターフェース接続要素。
【請求項43】
請求項41又は42に記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記モーションアクチュエータは、コネクタケーブルによって前記VCM部分に接続された締結具を含み、前記VCM部分は、前記締結具を操作して作動力を前記締結具から前記VCM部分に伝達することによって、作動される、マルチインターフェース接続要素。
【請求項44】
請求項41又は42に記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記モーションアクチュエータは、流体の流れる導管によって前記VCM部分に接続された締結具を含み、前記VCM部分は、前記流体の流れる導管を通って前記締結具から前記VCM部分まで流体を送ることによって、作動される、マルチインターフェース接続要素。
【請求項45】
請求項41から44の何れか一つに記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記モーションアクチュエータは、リモートコントローラによって遠隔操作されるように適合された電気モータを含む、マルチインターフェース接続要素。
【請求項46】
請求項37から45の何れか一つに記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記VCM部分を前記VCMのサブフレームに接続する接続アセンブリは、VCM部分に前記車両プラットフォーム部分に向かって力を加えるように適合された少なくとも1つのバネを含む、マルチインターフェース接続要素。
【請求項47】
車両コーナーモジュール(VCM)に取り付けられた少なくとも1つのVCMサブシステムを、車両の車両プラットフォームに取り付けられた少なくとも1つの電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続する方法であって、前記方法は、
前記VCMのサブフレームに取り付けられ、前記少なくとも1つのVCMサブシステムに接続された、マルチインターフェース接続要素のVCM部分を、前記車両プラットフォームの一部を形成し、前記少なくとも1つの車両サブシステムに接続される、前記マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に接続することを含み、
これにより、前記少なくとも1つのVCMサブシステムと前記少なくとも1つの電子サブシステムまたはフローサブシステムとの間の接続を形成し、
ここで、前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のそれぞれは、複数の接続インターフェースを含み、前記複数の接続インターフェースのそれぞれは複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのうちの1つに関連付けられる、方法。
【請求項48】
請求項47に記載の方法であって、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、電源、制御回路、コンピュータ化されたコントローラ、ネットワークバス、ネットワークインターフェース、冷却剤フローサブシステム、オイルフローサブシステム、ブレーキ液フローサブシステムから構成されるサブシステムグループから選択される、方法。
【請求項49】
請求項47又は48に記載の方法であって、前記VCM部分と前記車両プラットフォーム部分の前記接続は、前記VCM部分と前記車両プラットフォーム部分が接続されるまで前記VCM部分を車前記両プラットフォーム部分に対して相対的に移動させることを含む、方法。
【請求項50】
請求項49に記載の方法であって、前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のうちの一方のみが可動であり、他方は固定である、方法。
【請求項51】
請求項49又は50に記載の方法であって、前記車両プラットフォーム部分に対して前記VCM部分を相対的に動かすことは、前記VCMの前部と後部との間に延びる機械的な機構によって前記VCM部分を作動させる動作を含む、方法。
【請求項52】
請求項51に記載の方法であって、前記VCM部分の動きを作動させる前記機械的な機構は、前記VCM部分の位置から離れた位置にある、方法。
【請求項53】
請求項51又は52に記載の方法であって、前記機械的な機構は、コネクタケーブルによって前記VCM部分に接続された締結具を含み、前記作動させる動作には、前記接続された締結具を操作して、前記締結具から前記VCM部分に、動きを作動させる力を伝達することが含まれる、方法。
【請求項54】
請求項51又は52に記載の方法であって、前記機械的な機構は、前記VCM部分に接続された締結具を含み、作動させる動作には、前記導管を介した流体連通によって、動きを作動させる力が前記VCM部分に伝達されるように前記締結具を操作することが含まれる、方法。
【請求項55】
請求項51から54の何れか一つに記載の方法であって、前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のうちの少なくとも1つの動きを作動させることは、電気モータによって行われる、方法。
【請求項56】
請求項55に記載の方法であって、前記電気モータは、リモートコントローラによって遠隔操作されるように適合されている、方法。
【請求項57】
請求項47から56の何れか一つに記載の方法であって、前記VCM内の前記VCMコネクタの位置に関係なく、前記接続は前記VCMの前側から実行される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)本出願は、2021年6月4日に出願された米国仮特許出願第63/196,700号から優先権を獲得しており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本出願は、2021年12月19日に出願された米国特許出願第17/555,459号の継続であり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、車両の動きを調整するための車両コーナーモジュール(VCM)に関するものであり、特に前記車両の基準フレームまたはプラットフォーム上に前記VCMを取り付けるためのシステムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【0003】
将来における自動車の所有は、個人による所有から、フリート(車両団)および共有モビリティとしての所有に移っていくため、そのような将来の車両団のメンテナンスが、車両団を使った事業の収益性の重要な要素になりつつある。電気による駆動のために設計された車両プラットフォームには、車軸のないホイールアセンブリが含まれてよく、前記車軸のないホイールアセンブリは、前記車両のプラットフォーム上に組み立てられたホイールアセンブリの間にある、独立したサスペンションサブシステム、駆動トレインサブシステム、ブレーキサブシステムおよびステアリングサブシステムを含む。
【0004】
前記ホイールアセンブリに関連する前記サブシステムの前記車両プラットフォームへの接続または取り外しは、複雑で特殊な作業となり得る。
【0005】
したがって、1つまたは複数のホイールアセンブリを簡単かつ迅速に、車両の基準フレームへ取り付けおよび取り外しをするためのシステムおよび方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本発明のいくつかの実施形態は、前記VCMを、前記車両の基準フレームまたはプラットフォームに取り付けるための方法およびシステムに関するものである。 これらの実施形態には、前記VCMを前記基準フレームに取り付けるためのさまざまなインターフェースや、前記VCMの取り付けを簡素化する特殊なコネクタが含まれる。
【0007】
したがって、本明細書に開示されている一実施形態として、車両の動きを調整するための、車両プラットフォームの基準フレームのVCM接続インターフェースに接続可能な車両コーナーモジュール(VCM)が開示されており、前記VCMは、
前記VCMを前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースに可逆的かつ機械的に接続するための車両接続インターフェースを含むサブフレーム、
ホイールを取り付けるように適合されたホイールハブを含むホイールハブアセンブリ、および、
前記車両の少なくとも1つのサブシステムであって、前記サブフレームに取り付けられ、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、サスペンションサブシステム、ブレーキサブシステムから構成されるサブシステムのグループから選択される、前記車両の少なくとも1つのサブシステム、
を含み、ホイールが前記ホイールハブアセンブリに取り付けられると前記車両接続インターフェースは前記ホイールの円筒形の設置面積内に配置され、
前記少なくとも一つのサブシステムのうち少なくとも一つは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に収容される。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記車両接続インターフェースは前記ホイールと前記基準フレームとの間に配置される。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって、前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームの上面と下面の間の高さに配置される。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記車両は、さらに少なくとも1つの電源を含み、前記VCMは、前記少なくとも1つの電源に接続するための、さらに少なくとも1つのコネクタを含む。これらは、前記VCMが前記車両に接続されると前記少なくとも一つの電源が前記少なくとも一つのサブシステムに電力を供給するためのものである。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのサブシステムは、
前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されたサブシステムと、
前記サブフレームの一部に設置されるとともに、前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記基準フレーム内であって前記基準フレームの上面と下面との間に配置されるように適合されたサブシステム、
のうち少なくとも一つを含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記複数のサブシステムにおけるすべてのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置される。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記VCMの車両接続インターフェースが前記基準フレームの高さに配置されると前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記基準フレームへの前記サブフレームの接続が行われる。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームから前記基準フレームの長手軸方向に平行に延びる棒を含み、前記車両接続インターフェースは、前記棒に締め付けるように適合されたクランプを含むことにより、前記VCMが前記車両に接続される。いくつかのそのような実施形態では、前記棒への前記クランプの締め付けは、少なくとも1つの締結具によって強化されるように適合されている。いくつかの実施形態では、前記クランプは前記棒上へのスライドが可能である。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記棒は前記基準フレームと前記車両プラットフォームのバンパーとの間に延びている。いくつかのそのような実施形態では、前記バンパーの取り付けが前記VCMと前記車両プラットフォームの接続を強化するように、前記クランプは、前記バンパーの取り付け前に前記棒に取り付けられる。
【0016】
いくつかの実施形態では、サブフレームは、平坦な基準フレームに取り付けるように適合されており、この平坦な基準フレームは、前記基準フレームの上面のより上または下面より下に位置する隆起した接続部分を含まない。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記サブフレームは、前記基準フレームに結合された車両アセンブリに接続するように適合された第2の接続インターフェースを含む。いくつかのそのような実施形態では、前記車両アセンブリは、前記ホイールを包み込むように適合された、前記車両のトップハットフレームを含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームのVCM接続インターフェースの一部を形成する孔に前記VCMを締め付けるように適合された、前記孔に対応する複数の締結具を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームのVCM接続インターフェースへのスナップフィットによる係合に適合している。
【0020】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されるサスペンションサブシステムを含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、前記VCMにはステアリングサブシステムが含まれず、駆動サブシステムが含まれる。他の実施形態では、前記VCMには駆動サブシステムが含まれず、ステアリングサブシステムが含まれる。
【0022】
いくつかの実施形態では、前記VCMが前記車両プラットフォームに接続されると、前記ホイールのキャンバー角、キャスター角、およびトー角のうちの少なくとも1つは、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの間の係合を調整することによって、調整可能である。
【0023】
いくつかの実施形態では、前記VCMはさらに、マルチインターフェース接続要素のVCM部分を含み、前記マルチインターフェース接続要素のVCM部分は、前記サブフレーム上に取り付けられ、前記マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に接続するように適合されている。前記車両プラットフォーム部分は、前記車両プラットフォームの前記基準フレーム上に取り付けられ、前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される。前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分は、前記VCM部分を前記車両プラットフォーム部分に接続するための複数の接続インターフェースを含み得ることで、前記VCMが前記車両の前記複数の電子サブシステムのそれぞれに接続される。前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ化されたコントローラ、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム車両、および前記車両のブレーキ液フローサブシステム、から構成されるグループから選択され得る。
【0024】
本明細書に開示されている一実施形態として、車両の動きを調整するための、車両プラットフォームの基準フレームのVCM接続インターフェースに接続可能な車両コーナーモジュール(VCM)が追加で開示されており、
前記VCMは、前記VCMが前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースに可逆的かつ機械的に接続するための車両接続インターフェースを含むサブフレーム、ホイールを取り付けるように適合されたホイールハブを含むホイールハブアセンブリ、および前記サブフレーム上に取り付けられた、前記車両の少なくとも1つのサブシステムであって、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、サスペンションサブシステム、およびブレーキサブシステムを含むサブシステムのグループから選択される少なくとも1つのサブシステム、を含み、
ホイールが前記ホイールハブアセンブリに取り付けられると前記車両接続インターフェースは前記ホイールの円筒形の設置面積内に配置され、
前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると前記車両接続インターフェースは前記基準フレームの上面と下面の間の高さに配置される。
【0025】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも一つのサブシステムのうち少なくとも一つは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に収容される。
【0026】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記車両接続インターフェースは前記ホイールと前記基準フレームとの間に配置される。
【0027】
いくつかの実施形態では、前記車両はさらに、少なくとも1つの電源を含み、前記VCMさらには、前記少なくとも1つの電源に接続するための少なくとも1つのコネクタを含む。これにより、前記VCMが前記車両に接続されると前記少なくとも1つの電源が前記少なくとも1つのサブシステムに電力を供給する。
【0028】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのサブシステムは、
前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されたサブシステムと、
前記サブフレームの一部に設置されるとともに、前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記基準フレーム内であって前記基準フレームの上面と下面との間に配置されるように適合されたサブシステム、
のうち少なくとも一つを含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、前記複数のサブシステムにおけるすべてのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置される。
【0030】
いくつかの実施形態では、前記VCMの車両接続インターフェースが前記基準フレームの高さに配置されると前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記基準フレームへの前記サブフレームの接続が行われる。
【0031】
いくつかの実施形態では、前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームから前記基準フレームの長手軸方向に平行に延びる棒を含み、前記車両接続インターフェースは、前記棒に締め付けるように適合されたクランプを含むことにより、前記VCMが前記車両に接続される。いくつかの実施形態では、前記棒への前記クランプの締め付けは、少なくとも1つの締結具によって強化されるように適合されている。いくつかの実施形態では、前記クランプは前記棒上へのスライドが可能である。いくつかの実施形態では、前記棒は前記基準フレームと前記車両プラットフォームのバンパーとの間に延びている。いくつかの実施形態では、前記バンパーの取り付けが前記VCMの前記車両プラットフォームへの接続を強化するように、前記クランプは、前記バンパーの取り付け前に前記棒上にスライドすることができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、前記サブフレームは、平坦な基準フレームに取り付けるように適合され、前記平坦な基準フレームは、前記基準フレームの上面より上または前記基準フレームの下面のより下に位置する隆起接続部分を含まない。
【0033】
いくつかの実施形態では、前記サブフレームは、前記基準フレームに結合された車両アセンブリに接続するように適合された第2の接続インターフェースを含む。いくつかの実施形態では、前記車両アセンブリは、前記ホイールを包み込むように適合された、前記車両のトップハットフレームを含む。
【0034】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームのVCM接続インターフェースの一部を形成する孔に前記VCMを締め付けるように適合された、前記孔に対応する複数の締結具を含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームのVCM接続インターフェースへのスナップフィットによる係合に適合している。
【0036】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されるサスペンションサブシステムを含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、前記VCMにはステアリングサブシステムが含まれず、駆動サブシステムが含まれる。他の実施形態では、前記VCMには駆動サブシステムが含まれず、ステアリングサブシステムが含まれる。
【0038】
いくつかの実施形態では、前記VCMが前記車両プラットフォームに接続されると、前記ホイールのキャンバー角、キャスター角、およびトー角のうちの少なくとも1つは、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの間の係合を調整することによって、調整可能である。
【0039】
いくつかの実施形態では、前記VCMはさらに、マルチインターフェース接続要素のVCM部分を含み、前記マルチインターフェース接続要素のVCM部分は、前記サブフレーム上に取り付けられ、前記マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に接続するように適合されている。前記車両プラットフォーム部分は、前記車両プラットフォームの前記基準フレーム上に取り付けられ、前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される。前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分は、前記VCM部分を前記車両プラットフォーム部分に接続するための複数の接続インターフェースを含み得る。これにより、前記VCMが前記車両の前記複数の電子サブシステムのそれぞれに接続される。前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ化されたコントローラ、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム車両、および前記車両のブレーキ液フローサブシステム、から構成されるグループから選択され得る。
【0040】
さらに、本明細書に開示されている一実施形態として、前記車両の動きを調整するように適合された少なくとも1つの車両コーナーモジュール(VCM)に接続するように適合された車両の車両プラットフォームが開示されている。前記車両プラットフォームは、上面および下面、および前記VCMのクランプが取り付けられるように適合されたVCM接続インターフェースを形成し、前記VCMを前記基準フレームに可逆的に機械的に接続するための、少なくとも1つの棒、を含む基準フレーム、を含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、前記棒は、前記棒上に前記VCMをスライドさせて取り付けできる寸法および設定になっている。
【0042】
いくつかの実施形態では、車両プラットフォームはさらに、前記棒の遠位で前記基準フレーム上に取り付けられた少なくとも1つのバンパーを含む。いくつかの実施形態では、前記棒は前記基準フレームと前記バンパーの両方に係合する。他の実施形態では、前記棒は前記基準フレームに係合し、前記バンパーに係合することなく、前記基準フレームから前記バンパーに向かって延びる。
【0043】
いくつかの実施形態では、前記車両プラットフォームはさらに、前記基準フレーム上に取り付けられ前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続されるマルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分を含み、前記車両プラットフォーム部分は前記マルチインターフェース接続要素のVCM部分に接続するように適合され、前記VCM部分は前記VCMのサブフレームに取り付けられる。前記マルチインターフェース接続要素の前記車両プラットフォーム部分は、前記車両プラットフォーム部分を前記VCM部分に接続するための複数の接続インターフェースを含むことができ、それにより前記VCMを前記車両の前記複数の電子サブシステムのそれぞれに接続する。前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ化されたコントローラ、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム、および前記車両のブレーキ液フローサブシステム、から構成されるグループから選択できる。
【0044】
本明細書に開示されている一実施形態として、車両が開示されており、前記車両は、
上面と下面を有する基準フレームであって、少なくとも1つのVCM接続インターフェースを含む基準フレーム、を含む車両プラットフォーム、
前記基準フレームのVCM接続インターフェースに接続された少なくとも1つの車両コーナーモジュール(VCM)であって、前記車両の動きを調整するように適合され、前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースと可逆的かつ機械的に係合する車両接続インターフェースを含むサブフレームを含む、少なくとも1つのVCM、
ホイールを取り付けるように適合されたホイールハブを含むホイールハブアセンブリ、および、
前記サブフレーム上に取り付けられた、前記車両の少なくとも1つのサブシステムであって、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、サスペンションサブシステム、およびブレーキサブシステムからなるサブシステムのグループから選択される少なくとも1つのサブシステム、
を含み、ホイールが前記ホイールハブアセンブリに取り付けられると前記車両接続インターフェースおよび前記VCM接続インターフェースは前記ホイールの円筒形の設置面積内に収容される。
【0045】
いくつかの実施形態では、前記サブフレームの前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースに可逆的かつ機械的に接続される。
【0046】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースおよび前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームの前記上面および前記下面の高さの間の高さに配置される。
【0047】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも一つのサブシステムのうち少なくとも一つは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に収容される。
【0048】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースは前記ホイールと前記基準フレームとの間に配置される。
【0049】
いくつかの実施形態では、前記車両はさらに少なくとも1つの電源をさらに含み、前記VCMは、前記少なくとも1つの電源が前記少なくとも1つのサブシステムに電力を供給するように、前記少なくとも1つの電源に接続される。
【0050】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのサブシステムは、
前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されたサブシステムと、
前記サブフレームの一部に設置されるとともに前記基準フレーム内であって前記基準フレームの上面と下面との間に配置されたサブシステム、
のうち少なくとも一つを含む。
【0051】
いくつかの実施形態では、前記複数のサブシステムにおけるすべてのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置される。
【0052】
いくつかの実施形態では、前記VCMの前記車両接続インターフェースが前記基準フレームの高さに配置されると前記サブフレームは前記基準フレームに接続される。
【0053】
いくつかの実施形態では、前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームから前記基準フレームの長手軸方向に平行に延びる棒を含み、前記車両接続インターフェースは、前記棒に締め付けられたクランプが含まれる。これらにより、前記VCMが前記基準フレームに接続される。
いくつかの実施形態では、前記棒への前記クランプの締め付けは、少なくとも1つの締結具によって強化されるように適合されている。いくつかの実施形態では、前記クランプは前記棒上へのスライドが可能である。
【0054】
いくつかの実施形態では、前記車両プラットフォームはバンパーをさらに含み、前記棒は前記基準フレームと前記バンパーとの間に延びる。いくつかの実施形態では、前記バンパーの取り付けが前記VCMの前記車両プラットフォームへの接続を強化するように、前記クランプは、前記バンパーの取り付け前に前記棒上にスライドすることができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、前記基準フレームは平坦であり、前記基準フレームの上面の上または基準フレームの下面の下に配置された隆起接続部分を含まない。
【0056】
いくつかの実施形態では、前記車両プラットフォームは、前記基準フレームに結合された車両アセンブリを含み、前記サブフレームは、前記車両アセンブリに接続された第2の接続インターフェースを含む。いくつかの実施形態では、前記車両アセンブリは、前記ホイールを取り囲むトップハットフレームを含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースは、前記VCMを前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースの一部を形成する対応する孔に固定する複数の締結具を含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースは、スナップフィット係合によって前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースと係合する。
【0059】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されるサスペンションサブシステムを含む。
【0060】
いくつかの実施形態では、前記VCMにはステアリングサブシステムが含まれず、駆動サブシステムが含まれる。他の実施形態では、前記VCMには駆動サブシステムが含まれず、ステアリングサブシステムが含まれる。
【0061】
いくつかの実施形態では、前記ホイールのキャンバー角、キャスター角、およびトー角のうちの少なくとも1つは、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの間の係合を調整することによって調整可能である。
【0062】
いくつかの実施形態では、前記車両はさらに、電源、制御回路、コンピュータ化されたコントローラ、ネットワークバス、ネットワークインターフェース、冷却剤フローサブシステム、オイルフローサブシステム、およびブレーキ液フローサブシステムから構成されるサブシステムグループから選択される、複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムを含む。前記車両はさらに、前記基準フレーム上に取り付けられた対応する車両プラットフォーム部分に可逆的に接続され、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続された、前記サブフレーム上に取り付けられたVCM部分、を含むマルチインターフェース接続要素を含む。前記VCM部分は前記車両プラットフォーム部分に、前記車両プラットフォーム部分は前記VCM部分に、それぞれ接続するための複数の接続インターフェースを含む。前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分を前記車両プラットフォーム部分に接続すると、前記VCMが前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される。
【0063】
いくつかの実施形態では、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムの各電子サブシステムまたはフローサブシステムについて、前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のうちの1つはポートを含み、前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のうちの他方は対応するプラグを含む。前記プラグは、前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分と前記車両プラットフォーム部分が接続されると、前記ポートに受け入れられることで前記VCMは前記電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される。
【0064】
本明細書に開示されている一実施形態によれば、車両プラットフォームの基準フレームのVCM接続インターフェースに接続可能な車両コーナーモジュール(VCM)が開示されており、前記基準フレームはマルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に取り付けられ、前記車両プラットフォーム部分には複数の接続インターフェースが含まれており、前記複数の接続インターフェースのそれぞれが前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのうちの1つに接続され、前記VCMは、
前記VCMを前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースに可逆的かつ機械的に接続するための車両接続インターフェースを含むサブフレーム、
ホイールを取り付けるように適合されたホイールハブを含むホイールハブアセンブリ、
前記車両の少なくとも1つのサブシステムであって、前記サブフレームに取り付けられ、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、サスペンションサブシステム、ブレーキサブシステムから構成されるサブシステムのグループから選択される、前記車両の少なくとも1つのサブシステム、および、
前記サブフレームに取り付けられた前記マルチインターフェース接続要素のVCM部分であって、前記マルチインターフェース接続要素の前記車両プラットフォーム部分に接続可能であり、前記車両プラットフォーム部分の接続インターフェースに接続するための複数の対応する接続インターフェースを含む、前記マルチインターフェース接続要素のVCM部分、
を含み、前記VCM部分を前記マルチインターフェース接続要素の前記車両プラットフォーム部分に接続すると、前記VCMが前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される。
【0065】
いくつかの実施形態では、前記複数の対応する接続インターフェースのそれぞれは、前記VCMを前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのうちの1つに接続するように適合され、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ制御装置、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム、前記車両のブレーキ液フローサブシステムから構成されるサブシステムグループから選択される。いくつかの実施形態では、前記VCM部分の前記複数の対応するコネクタインターフェースのそれぞれは、前記車両プラットフォーム部分のポートに挿入されるように適合されたプラグ、または前記車両プラットフォーム部分のプラグを受け入れるように適合されたポートを含む。
【0066】
いくつかの実施形態では、ホイールが前記ホイールハブアセンブリに取り付けられると前記車両接続インターフェースは前記ホイールの円筒形の設置面積内に配置される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのサブシステムのうち少なくとも1つは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に収容される。
【0067】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記車両接続インターフェースは前記ホイールと前記基準フレームとの間に配置される。
【0068】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると前記車両接続インターフェースは前記基準フレームの上面と下面の間の高さに配置される。
【0069】
いくつかの実施形態では、前記車両はさらに、少なくとも1つの電源を含み、前記VCMさらには、前記少なくとも1つの電源に接続するための少なくとも1つのコネクタを含む。これにより、前記VCMが前記車両に接続されると前記少なくとも1つの電源が前記少なくとも1つのサブシステムに電力を供給する。
【0070】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのサブシステムは、
前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されたサブシステムと、
前記サブフレームの一部に設置されるとともに、前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記基準フレーム内であって前記基準フレームの上面と下面との間に配置されるように適合されたサブシステム、
のうち少なくとも一つを含む。
【0071】
いくつかの実施形態では、前記複数のサブシステムにおけるすべてのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置される。
【0072】
いくつかの実施形態では、前記VCMの車両接続インターフェースが前記基準フレームの高さに配置されると前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記基準フレームへの前記サブフレームの接続が行われる。
【0073】
いくつかの実施形態では、前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームから前記基準フレームの長手軸方向に平行に延びる棒を含み、前記車両接続インターフェースは、前記棒に締め付けるように適合されたクランプを含むことにより、前記VCMが前記車両に接続される。いくつかの実施形態では、前記棒への前記クランプの締め付けは、少なくとも1つの締結具によって強化されるように適合されている。いくつかの実施形態では、前記クランプは前記棒上へのスライドが可能である。いくつかの実施形態では、前記棒は前記基準フレームと前記車両プラットフォームのバンパーとの間に延びている。
【0074】
いくつかの実施形態では、前記サブフレームは、前記基準フレームの上面の上または前記基準フレームの下面の下に配置された隆起接続部分を含まない平坦な基準フレームに取り付けるように適合される。
【0075】
いくつかの実施形態では、前記サブフレームは、前記基準フレームに結合された車両アセンブリに接続するように適合された第2の接続インターフェースを含む。いくつかの実施形態では、前記車両アセンブリは、前記ホイールを包み込むように適合された、前記車両のトップハットフレームを含む。
【0076】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームのVCM接続インターフェースの一部を形成する孔に前記VCMを締め付けるように適合された、前記孔に対応する複数の締結具を含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームのVCM接続インターフェースへのスナップフィットによる係合に適合している。
【0078】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されるサスペンションサブシステムを含む。
【0079】
いくつかの実施形態では、前記VCMにはステアリングサブシステムが含まれず、駆動サブシステムが含まれる。他の実施形態では、前記VCMには駆動サブシステムが含まれず、ステアリングサブシステムが含まれる。
【0080】
いくつかの実施形態では、前記VCMが前記車両プラットフォームに接続されると、前記ホイールのキャンバー角、キャスター角、およびトー角のうちの少なくとも1つは、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの間の係合を調整することによって、調整可能である。
【0081】
さらに、本明細書に開示されている一実施形態として、車両コーナーモジュール(VCM)を車両の車両プラットフォームに取り付ける方法が開示されており、前記方法は、
前記車両接続インターフェースが前記基準フレームの上面と下面の間に配置されるように、前記VCMのサブフレームの車両接続インターフェースを前記車両プラットフォームの基準フレームと位置合わせすること、および、
前記VCMの前記車両接続インターフェースと前記基準フレームとの間の高さの位置合わせを変更することなく、前記車両接続インターフェースを前記基準フレームのVCM接続インターフェースと係合させることによって、前記少なくとも1つのVCMを前記基準フレームに機械的に接続すること、
を含む。
【0082】
いくつかの実施形態では、前記方法はさらに、前記サブフレームに取り付けられた、マルチインターフェース接続要素のVCM部分を、前記車両プラットフォームの一部分を形成する、前記マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に、接続することによって、前記VCMを前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続すること、を含む。いくつかの実施形態では、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、電源、制御回路、コンピュータ化されたコントローラ、ネットワークバス、ネットワークインターフェース、冷却剤フローサブシステム、オイルフローサブシステム、ブレーキ液フローサブシステムから構成されるサブシステムグループから選択される。
【0083】
いくつかの実施形態では、前記機械的に接続することは、前記車両接続インターフェースが前記VCM接続インターフェースと係合するように、前記基準フレームの長手方向軸に垂直な方向に、前記VCMを押すことを含む。いくつかの実施形態では、前記機械的に接続することは、前記車両接続インターフェースが前記VCM接続インターフェースと係合するように、前記基準フレームの長手方向軸に平行な方向に前記VCMを押すことを含む。
【0084】
いくつかの実施形態では、前記機械的に接続することは、前記車両接続インターフェースおよび前記VCM接続インターフェースに係合する締結具を配置することを含む。
【0085】
いくつかの実施形態では、前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームから前記基準フレームの長手方向軸に平行な方向に延びる棒を含み、前記車両接続インターフェースには開口部を含むクランプが含まれており、前記クランプは前記棒に締め付けられるように適合されており、そして前記機械的に接続することは、前記クランプを前記棒に取り付けることを含む。いくつかの実施形態では、前記クランプの前記棒への取り付けは、前記クランプが前記棒上へスライドすることを含む。
【0086】
いくつかの実施形態では、前記方法はさらに、少なくとも1つのバンパーを前記基準フレームに接続することを含む。いくつかの実施形態では、前記バンパーの前記接続は、前記クランプの前記スライド後に行われる。いくつかの他の実施形態では、前記バンパーの前記接続は、前記クランプの前記スライド前に行われる。
【0087】
本明細書に開示されている一実施形態として、車両の複数の電子またはフロー車両サブシステムを、前記車両の車両プラットフォームの基準フレームに取り付けられ、前記車両の動きを調整するように適合されている車両コーナーモジュール(VCM)に、接続するためのマルチインターフェース接続要素が開示されており、前記マルチインターフェース接続要素は、
前記車両の前記基準フレーム上に取り付け可能な車両プラットフォーム部分であって、前記車両プラットフォーム部分は複数の接続インターフェースを含み、前記複数の接続インターフェースのそれぞれが前記複数の電子またはフロー車両サブシステムのうちの1つと関連付けられるように適合されている、車両プラットフォーム部分、
前記VCMのサブフレーム上に取り付け可能なVCM部分であって、前記車両プラットフォーム部分の前記複数の接続インターフェースに接続するように適合された複数の対応する接続インターフェースを含むVCM部分、
を含み、前記車両プラットフォーム部分の前記接続インターフェースを前記VCM部分の前記複数の対応する接続インターフェースに接続することにより、前記VCMが前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される。
【0088】
いくつかの実施形態では、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ化されたコントローラ、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム、および前記車両のブレーキ液フローサブシステム、から構成されるサブシステムグループから選択される。
【0089】
いくつかの実施形態では、前記車両プラットフォーム部分の前記接続インターフェースを前記VCM部分の前記複数の対応する接続インターフェースに接続すると、少なくとも1つのVCMサブシステムが前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのうちの少なくとも1つに接続される。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つのVCMサブシステムは、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、ブレーキサブシステム、サスペンションサブシステム、VCMコントローラ、および冷却サブシステムのうちの少なくとも1つを含む。
【0090】
いくつかの実施形態では、前記マルチインターフェース接続要素はさらに、前記VCMの前部と後部との間に延在するモーションアクチュエータをさらに含み、前記モーションアクチュエータは、前記車両プラットフォーム部分と前記VCM部分の接続のために、前記VCM部分を前記車両プラットフォーム部分に対して相対的に動かすように適合されている。いくつかの実施形態では、前記モーションアクチュエータは、前記VCM部分がアクセス不可能であっても前記VCM部分を動かすことができるように、前記VCM部分とは異なるVCM部分に配置される。
【0091】
いくつかの実施形態では、前記モーションアクチュエータは、コネクタケーブルによって前記VCM部分に接続された締結具を含み、前記VCM部分は、前記締結具を操作して作動力を前記締結具から前記VCM部分に伝達することによって、作動される。
【0092】
いくつかの実施形態では、前記モーションアクチュエータは、流体の流れる導管によって前記VCM部分に接続された締結具を含み、前記VCM部分は、前記流体の流れる導管を通って前記締結具から前記VCM部分まで流体を送ることによって、作動される。
【0093】
いくつかの実施形態では、前記モーションアクチュエータは、リモートコントローラによって遠隔操作されるように適合された電気モータを含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、前記VCM部分を前記VCMのサブフレームに接続する接続アセンブリは、VCM部分に前記車両プラットフォーム部分に向かって力を加えるように適合された少なくとも1つのバネを含む。
【0095】
本明細書に開示されている一実施形態によれば、車両コーナーモジュール(VCM)に取り付けられた少なくとも1つのVCMサブシステムを、車両の車両プラットフォームに取り付けられた少なくとも1つの電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続する方法が開示されており、前記方法は、
前記VCMのサブフレームに取り付けられ、前記少なくとも1つのVCMサブシステムに接続された、マルチインターフェース接続要素のVCM部分を、前記車両プラットフォームの一部を形成し、前記少なくとも1つの車両サブシステムに接続される、前記マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に接続することを含み、
これにより、前記少なくとも1つのVCMサブシステムと前記少なくとも1つの電子サブシステムまたはフローサブシステムとの間の接続を形成し、
ここで、前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のそれぞれは、複数の接続インターフェースを含み、前記複数の接続インターフェースのそれぞれは複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのうちの1つに関連付けられる。
【0096】
いくつかの実施形態では、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、電源、制御回路、コンピュータ化されたコントローラ、ネットワークバス、ネットワークインターフェース、冷却剤フローサブシステム、オイルフローサブシステム、ブレーキ液フローサブシステムから構成されるサブシステムグループから選択される。
【0097】
いくつかの実施形態では、前記VCM部分と前記車両プラットフォーム部分の前記接続は、前記VCM部分と前記車両プラットフォーム部分が接続されるまで前記VCM部分を車前記両プラットフォーム部分に対して相対的に移動させることを含む。いくつかの実施形態では、前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のうちの一方のみが可動であり、他方は固定である。
【0098】
いくつかの実施形態では、前記車両プラットフォーム部分に対して前記VCM部分を相対的に動かすことは、前記VCMの前部と後部との間に延びる機械的な機構によって前記VCM部分を作動させる動作を含む。いくつかの実施形態では、前記VCM部分の動きを作動させる前記機械的な機構は、前記VCM部分の位置から離れた位置にある。
【0099】
いくつかの実施形態では、前記機械的な機構は、コネクタケーブルによって前記VCM部分に接続された締結具を含み、前記作動させる動作には、前記接続された締結具を操作して前記締結具から前記VCM部分に動きを作動させる力を伝達することが含まれる。
【0100】
いくつかの実施形態では、前記機械的な機構は、前記VCM部分に接続された締結具を含み、作動させる動作には、前記導管を介した流体連通によって、動きを作動させる力が前記VCM部分に伝達されるように前記締結具を操作することが含まれる。
【0101】
いくつかの実施形態では、前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のうちの少なくとも1つの動きを作動させることは、電気モータによって行われる。いくつかの実施形態では、前記電気モータは、リモートコントローラによって遠隔操作されるように適合されている。
【0102】
いくつかの実施形態では、前記VCM内の前記VCMコネクタの位置に関係なく、前記接続は前記VCMの前側から実行される。
【0103】
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本発明が関係する当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾がある場合は、本明細書内の、定義を含む、仕様が優先される。
【0104】
本明細書で使用される、「備える」、「含む」、「有する」という用語およびその文法的変形種は、記載された特徴、整数、ステップまたは部分を指定するものとして解釈されるべきである。しかし、これは追加で1つまたは複数の特徴、整数、ステップ、部分、またはそれらのグループが含まれることを除外するものではない。上記用語には、「~から構成される(~からなる)」および「本質的に~から構成される(本質的に~からなる)」という用語も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
図1は、開示された本発明の一実施形態に即した、VCMと当該VCMを搭載するように適合された車両プラットフォームの概略ブロック図である。
【0106】
図2は、開示された本発明の一実施形態に即した、前記車両プラットフォームの基準フレームに取り付けられた車両サブシステムにVCMを接続するためのマルチインターフェース接続要素の写真である。
【0107】
図3Aおよび
図3Bは、
図2のマルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分とVCM部分のそれぞれの接続インターフェースの概略図である。
【0108】
図4は、
図2のマルチインターフェース接続要素のVCM部分を示す斜視図である。
【0109】
図5は、開示された本発明のいくつかの実施形態に即して、
図2のマルチインターフェース接続要素のVCM部分の斜視図であり、VCMのさまざまなサブシステムへの接続を含む。
【0110】
図6は、開示された本発明の一実施形態に即した、車両プラットフォームの基準フレーム上に取り付けられたVCMの概略上面図である。
【0111】
図7A、
図7B、および
図7Cは、一つの取り付け方法に即して、
図6のVCMを前記車両プラットフォームの前記基準フレーム上に取り付けるステップの概略上面図である。
【0112】
図8A、
図8B、および
図8Cは、別の取り付け方法に即して、
図6のVCMを前記車両プラットフォームの前記基準フレーム上に取り付けるステップの概略上面図である。
【0113】
図9は、
図7A~
図8Cの方法による車両プラットフォームの基準フレームへの接続に適したVCMの一部の斜視図である。
【0114】
【0115】
【0116】
図12は、開示された本発明のいくつかの実施形態に即して、互いに分離されたVCMのサブフレームと車両プラットフォームの基準フレームとを示す斜視図である。
【0117】
【0118】
図14Aおよび
図14Bは、それぞれ、
図12から
図13Bのサブフレームを含むVCMの斜視図および側面平面図であり、そのサブシステムを含む。
図14Bでは、前記サブフレームが前記基準フレーム上に設置されている。
【0119】
図15は、開示された本発明のいくつかの実施形態に即して、前記車両プラットフォームの前記基準フレームの一部への前記VCMの前記サブフレームの追加の接続を示す部分斜視図である。
【0120】
【0121】
【0122】
図18は、開示された本発明の別の実施形態に即した、VCMの斜視図である。
【0123】
図19A、19B、および19Cは、
図18のVCMと類似のVCMの斜視図および正面平面図である。
【0124】
図20は、
図18のVCMに接続するためのVCM接続インターフェースを含む車両プラットフォームの基準フレームの斜視図である。
【0125】
図21Aおよび
図21Bは、それぞれ、開示された本発明のさらに別の実施形態に即した、VCMの斜視図および平面背面図である。
【0126】
【0127】
図23は、車両プラットフォームの基準フレームの斜視図であり、
図21A~
図22のVCMに接続するためのVCM接続インターフェースを含む。
【0128】
図24Aおよび
図24Bは、開示された本発明のさらに別の実施形態に即した、車両プラットフォームの基準フレームに接続されたVCMの写真である。
【発明を実施するための形態】
【0129】
本発明は、いくつかの実施形態では、車両の基準フレームまたはプラットフォーム上に車両コーナーモジュール(VCM)を取り付けるための方法およびシステムに関連している。これらには、VCMを前記基準フレームに取り付けるためのさまざまなインターフェースや、VCMの取り付けを簡素化する特殊なコネクタが含まれる。
【0130】
便宜上、本明細書の説明に関連して、さまざまな用語が使用される。本出願のここまたは他のページで定義が明示的または黙示的に提供される限り、そのような定義は、関連分野の当業者によるそれら定義された用語の使われ方と一致すると理解される。さらに、そのような定義は、そのような使われ方と一致する可能な限り広い意味で解釈されることとする。
【0131】
特に明記しない限り、本明細書で使用される「車両コーナーモジュール」または「VCM」は、本明細書に開示される実施形態のいずれかに従って車両のホイールを支持し、車両の動きを規制するためのアセンブリを意味する。VCMアセンブリには、ステアリングシステム、サスペンションシステム、油圧サブシステムを含むブレーキシステム、歯車アセンブリ、駆動モータ、駆動シャフト、ホイール ハブ アセンブリ、コントローラ、通信装置、電気配線などの部分(これらに限定されない)が含まれる。いくつかの実施形態では、VCMはホイールとタイヤを含んでもよい。VCMは、車両の「基準フレーム」、たとえばシャーシや同様の車両フレーム、プラットフォームに取り付け可能である。VCMが車両内/車両上に設置されていると説明されている場合、前記VCMは前記基準フレームに取り付けられている。VCMには、VCM部分の一部またはすべてが載せられる、もしくは取り付けられる「サブフレーム」が含まれ得る。場合によっては、前記サブフレームが前記基準フレームと前記さまざまなVCM部分の間をつなぐ役割を果たす。
【0132】
「サブフレーム」という用語は、任意の剛性フレームまたは1つ以上の構造要素が固定された組み合わせを意味すると理解してよい。「サブ」の接頭辞は、前記サブフレームを前記車両のメインフレームまたは基準フレームから区別することを目的としている。VCMには、1つ以上の電気モータおよび/または前記ホイール自体(およびタイヤ)が含まれる場合と、含まれない場合がある。
【0133】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、「車両」という用語は、1つまたは複数のホイールを有する車両を指すものとして理解されるべきである。この定義によれば、車両の非限定的な例としては、搭載エンジンによって動力が提供される車両が挙げられ、また走行中に1つまたは複数の電気モータと搭載されたバッテリーまたはその他のエネルギー貯蔵装置によって駆動される「電気自動車」が挙げられる。前記車両が走行するまでは、前記バッテリーは前記車両に提供されたり、取り付けられたりする必要はない。「車両」という言葉は、少なくともシャーシ(またはVCMを取り付けることができる他の「基準フレーム」)と1つ以上のホイールを含む「車両プラットフォーム」を含むものとしても理解されることとする。「車両プラットフォーム」は、前記車両プラットフォームを提供する時点で、必ずしも車体部品や内装品など乗客や貨物の輸送に必要な装備品の全てを備える必要はない。
【0134】
本明細書で使用される「コントローラ」という用語は、1つ以上の部品、システム、またはサブシステムを監視、制御、調整および/または作動させるように設定されたコンピューティングデバイスを意味する。コントローラは、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のコンピュータで読み込み可能な媒体、たとえば一時的および/または非一時的記憶媒体、通信装置、電源および/または電源への接続、および、ファームウェアおよび/またはソフトウェア、のいずれかまたはすべて(これらに限定されない)を含むと理解されることとする。本明細書で車両-コントローラ、または、VCM-コントローラなどのハイフンでつながれた表現が使用される場合、これらの用語は、前記車両および/または前記車両の部分および/またはサブシステムを制御するためのコントローラ、または、前記VCMおよび/または前記VCMの部分および/またはサブシステムを制御するためのコントローラを、それぞれ意味する。特に断りのない限り、コントローラは制御対象要素(車両、VCMなど)の内部または上に設置されるが、「コントロールユニット」は、コントローラに似ていても、前記制御対象要素の内部または上には設置されない。例えば、VCM-コントローラは前記VCM内または前記VCM上に配置されるが、VCMコントロールユニットはそうではなく、前記車両上の他の場所、例えば前記シャーシユニットに配置されてもよい。コントローラ(およびコントロールユニット)は、たとえば、前記コントローラの1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令をコンピュータで読み込み可能な前記媒体に格納することによって、事前にプログラムすることができる。したがって、本明細書では、ある機能を実行するように「設定された」コントローラは、その機能を実行するためにプログラムされている(つまり、実行のために格納されたプログラム命令にアクセスできる)コントローラと同等である。
【0135】
以下の詳細な説明では、本発明の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が記載される。しかしながら、当業者であれば、本発明はこれらの特定の詳細がなくても実施できることが理解されるはずである。場合によっては、本発明を分かりにくくしないように、周知の方法、手順、および構成要素については詳細に説明していない。
【0136】
図1は、開示された本発明の一実施形態に即した、VCMと当該VCMが搭載されるように適合された車両プラットフォームの概略ブロック図である。
【0137】
図1に見られるように、車両カプセルを搭載するように適合された車両プラットフォーム10は、VCMへの接続に適合された4つのVCM接続インターフェース14を有する車両基準フレーム12を含む。図示の実施形態では、4つのVCM接続インターフェース14はすべて互いに同一である。しかしながら、いくつかの実施形態では、単一の基準フレームは、例えば異なるタイプのVCMに接続するための、複数の異なるタイプのVCM接続インターフェースを含むことができる。
【0138】
車両プラットフォーム10は、基準フレーム12上に取り付けられた1つまたは複数の電子サブシステム16を含んでよく、この電子サブシステム16には、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ化されたコントローラ、前記車両のネットワークバス、および前記車両のネットワークインターフェースが含まれ得る。車両プラットフォーム10はさらに、基準フレーム12上に取り付けられた1つまたは複数の流体流サブシステム18を含んでよく、この流体流サブシステム18には、冷却剤フローサブシステム、オイルフローサブシステム、およびブレーキ液フローサブシステムが含まれ得る。いくつかの実施形態では、基準フレーム12には、前部および/または後部バンパー19が取り付けられていてもよい。サブシステム16および18の例は、PCT特許出願第PCT/IB2020/062598号および米国特許第10,919,575号に記載されている。これらは、参照により、本明細書に完全に記載されているものとして組み込まれる。
【0139】
本明細書で説明するように、前記車両の動きを調整するためのVCM20は基準フレーム12に接続可能である。いくつかの実施形態によれば、VCM20は、基準フレーム12のVCM接続インターフェース14への可逆的な機械的接続に適合した車両接続インターフェース24を含むサブフレーム22を含む。VCM20はさらに、ホイール28が取り付けられるように適合されたホイールハブアセンブリ26を含む。サブフレーム22には、前記車両の1つまたは複数のサブシステムが取り付けられており、それぞれが機械的および/または電気的構成要素を備える。前記サブシステムは、ホイールハブアセンブリ26に取り付けることもできる。
【0140】
以下にさらに詳細に説明するように、いくつかの実施形態では、ホイール28がホイールハブアセンブリ26に取り付けられるとVCM20の車両接続インターフェース24の少なくとも一部、およびいくつかの実施形態ではその全体が、前記ホイールの円筒形の設置面積内に配置される。本出願の文脈において、「ホイールの円筒形の設置面積」は、前記ホイールの回転面に平行な別の面へホイールを投影することで生じる領域である。
【0141】
以下にさらに詳細に示すように、サブフレーム22に取り付けられた少なくとも1つのサブシステムは、ホイールハブアセンブリ26と車両接続インターフェース24との間に収容される。いくつかの実施形態では、サブフレーム22に取り付けられたすべてのサブシステムは、ホイールハブアセンブリ26と車両接続インターフェース24との間に収容される。他の実施形態では、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に収容される前記サブシステムに加えて、サブフレーム22に設置された少なくとも一つのサブシステムは、前記サブフレームの一部に設置されるとともに、前記サブフレームが基準フレーム12に接続されると前記基準フレーム内に配置される。いくつかの実施形態では、サブフレーム22に取り付けられた少なくとも1つのサブシステムが、ホイールハブアセンブリ26とサブフレーム22との間に収容される。
【0142】
以下にさらに詳細に説明するように、車両接続インターフェース24とVCM接続インターフェース14との係合によってサブフレーム22が基準フレーム12に接続されると前記車両接続インターフェースは前記基準フレームの上面の高さと前記基準フレームの下面の高さとの間の高さに配置され得る。たとえ前記車両接続インターフェースが前記基準フレームの上面と下面の間にあるとしても、前記サブフレームの一部はこの範囲外に存在し得る。いくつかの実施形態では、前記車両接続インターフェースの高さは、局所的な意味で前記上面と前記下面の高さの間にある。このような実施形態では、前記車両接続インターフェースは、前記車両接続インターフェースから20~50cmの距離内で、前記上面と前記下面の高さの間にある。しかしながら、前記基準フレームの他のより離れた部分では、前記車両接続インターフェースが、前記より離れた部分では前記上面と前記下面の間に存在しないように、前記上面と前記下面は異なる高さに位置し得る。
【0143】
前記VCMに含まれる前記サブシステムには、駆動サブシステム30、ステアリングサブシステム32、サスペンションサブシステム34、および/またはブレーキサブシステム36が含まれ得る。サブフレーム22は、サブシステム30、32、34、および36のうちの1つまたは複数の動作を制御するように、および/または前記車両の1つ以上の、コンピュータ化されたコントローラや前記車両のネットワークインターフェースなどの電子サブシステム16と通信するために、適合されたVCM-コントローラ38を含むこともできる。
【0144】
前記車両を駆動するために、駆動サブシステム30は、駆動シャフトを作動させてホイール28または前記車両の他のホイールを回転させるために必要な機械的および/または電気的構成要素のいずれかまたはすべてを含み得る。前記機械的および/または電気的構成要素は、電気駆動モータ、前記モータによって回転される駆動シャフト、および前記回転を前記ホイールに伝達する歯車アセンブリ(オプションで単一歯車または複数歯車トランスミッションを含む)、およびホイール速度センサーなどのセンサー(一つの例としてロータリーエンコーダ)、などを含むがこれらがすべてである必要はない。いくつかの実施形態では、前記駆動モータは前記VCMに含まれており、いくつかの実施形態では、前記駆動モータは前記車両上にあり、例えば基準フレーム12に取り付けられている。いくつかの実施形態では、前記駆動モータはサブフレーム22に取り付けられており、それにより、前記駆動モータはバネ上重量とみなされる。
【0145】
実施形態では、VCM-コントローラ38は、前記車両からの電気入力(例えば、ドライバーが操作する駆動機構(アクセルペダルなど)や自動運転ユニットからの入力)を介して受信した命令に応じて、前記モータの出力および/またはホイール28の回転速度および/またはトランスミッション歯車の選択を調整するように適合されている。実施形態では、前記命令には、例えば、前記電気駆動モータを作動させるための電流および電圧が含まれる。
【0146】
実施形態では、駆動サブシステム30は回生ブレーキ方式で使用することができる。別の例では、前記回生ブレーキは摩擦ブレーキ、つまりブレーキサブシステム36の通常の動作によって強化される。
【0147】
いくつかの実施形態では、回生ブレーキと摩擦ブレーキとを組み合わせる際の駆動サブシステム30とブレーキサブシステム36の「連携」は、VCM-コントローラ38によって制御することができる。前記VCM-コントローラが複数のサブシステムを互いに連携して制御するように設定(例えばプログラム)されている。さらに別の例では、ステアリングサブシステム32は、ブレーキを補助するために使用することができる(つまり、前記ブレーキシステムと連携するということであり、それは例えば、道路との摩擦を増加させるために、対向するホイールをタンデムに同じ方向に方向転換することで対称的にステアリングするか、対向するホイールがタンデムに方向転換しない非対称的にステアリングするかによって、前記ホイールを方向転換させることにより連携する)。同様の例では、前記VCM-コントローラは、前記ブレーキシステムと連携してステアリングサブシステム32を制御することで、ステアリングによって引き起こされるブレーキの引き(「ブレーキステア」または「ステアリングドリフト」として知られる現象)の影響を軽減する。さらに別の例では、前記VCM-コントローラは、回生ブレーキに関する前記駆動システム、摩擦ブレーキに関する前記ブレーキ システム、および「ブレーキバイステアリング」に関する前記ステアリングシステムを協調して制御することで、必要なブレーキ効果を実現する。
【0148】
ステアリングサブシステム32は、ステアリング、つまりステアリング軸を中心として前記車両の前記ホイールを旋回させること、に必要な機械的および/または電気的構成要素のいずれかまたはすべてを含むことができる。前記機械的および/または電気的構成要素は、ステアリングモータ、ステアリングアクチュエータ、ステアリングロッド、ステアリングシステムコントローラまたはコントロールユニット、ステアリングインバータ、ホイール角度センサーを含むがこれら以外を含んでもよい。
【0149】
いくつかの実施形態では、VCM-コントローラ38は、前記車両、例えば、運転者操作のステアリング機構または自律ステアリングユニットから、電気(電子を含む)入力としてステアリング命令を受信する。受信した前記命令に応答して、例えばステアリングアクチュエータを介して、ステアリングロッドの動きを引き起こし、例えば前記ステアリングアクチュエータに送信される電流と電圧を調整したり、ステアリングシステムコントローラに高レベルの命令を送信したりすることによって、前記ホイールの方向転換をもたらして、前記命令を実行する。前記ステアリングモータ、前記アクチュエータ、および/または前記インバータは、前記基準フレーム内または上に取り付けられた外部電源(「外部」とは前記VCMの外部を意味する)から電力を受け取ることが可能である。
【0150】
サスペンションサブシステム34は、VCM-コントローラ38によって(例えば、サスペンションシステム制御ユニットを介して)制御可能なアクティブサスペンションシステムを選択的に含んでもよい。
【0151】
ブレーキサブシステム36は、ブレーキアセンブリ(例えば、ブレーキディスク、ブレーキキャリパなど)を作動させるための機械的および電気的構成要素のいずれかまたはすべてを含み得る。前記機械的および電気的構成要素は、VCM搭載油圧システム、VCM搭載真空ブーストシステム、または加圧ガスアキュムレータとブレーキアクチュエータを組み込んだハイブリッドブレーキアシストシステム、のうち1つ以上を選択的に含んでよい。
【0152】
いくつかの実施形態では、VCM-コントローラ38は、前記車両からの電気入力、例えば運転者が操作するブレーキ機構(例えばブレーキペダル)もしくは自律ブレーキユニットからの電気入力、を介して受信される命令に応答して、前記ブレーキシステムの出力(例えばブレーキ動作を引き起こすこと)を調整するように設定される。
【0153】
いくつかの実施形態では、VCM20内の複数のVCMサブシステムは、サブシステム30、32、34、および36のすべてを含む。他の実施形態では、所与のVCM20内の複数のVCMサブシステムは、サブシステム30、32、34、および36のうち2つまたは3つのサブシステムを含み得る。
【0154】
いくつかの実施形態では、VCM20と基準フレーム12との間の接続インターフェースは、1つ以上の自由度を有する。このような実施形態では、前記基準フレームへの前記VCMの接続は、例えば、前記ホイールのキャスター角、キャンバー角、およびトー角のいずれかを制御または設定するように、設定可能である。
【0155】
図2は、
図1のVCM20のサブシステムなどのVCMサブシステムを、前記車両プラットフォームの基準フレームに取り付けられた
図1のサブシステム16および18などの車両サブシステムに接続するための、開示された本発明の一実施形態に係るマルチインターフェース接続要素50の写真である。
図3A~
図3Bは、それぞれ、
図2のマルチインターフェース接続要素50の車両プラットフォーム部分およびVCM部分の接続インターフェースの概略図である。
【0156】
図示されるように、マルチインターフェース接続要素50は、
図1の基準フレーム12などの車両プラットフォームの基準フレームに接続可能な車両プラットフォーム部分52aと、
図1のサブフレーム22などのVCMのサブフレームに接続可能なVCM部分52bとを含む。車両プラットフォーム部分52aおよびVCM部分52bは、例えば一方の部分から他方の部分の対応する孔56内に延びる位置合わせピン54を挿入することによって、互いに可逆的に接続可能である。部分52aおよび52bはそれぞれ複数の接続インターフェースを含み、部分52aおよび52bの複数の接続インターフェースは互いに対応する。
【0157】
例えば、図示された実施形態では、車両プラットフォーム部分52aは、一対の高電圧コネクタ60a、二対の12Vバッテリコネクタ62a、二対の48Vバッテリコネクタ64a、車両コントローラエリアネットワーク(CAN)バスコネクタ66a、および一対の冷却剤フローコネクタ68aを含む。VCM部分52bは、対応する高電圧コネクタ60b、12Vバッテリコネクタ62b、48Vバッテリコネクタ64b、車両CANバスコネクタ66b、および冷却剤フローコネクタ68bを含む。いくつかの実施形態では、マルチインターフェース接続要素50の各部分の接続インターフェースは、
前記車両プラットフォームに取り付けられた電源装置、
前記車両プラットフォームに取り付けられた制御回路、
前記車両プラットフォームに取り付けられたコンピュータ化されたコントローラ、
前記車両プラットフォームに取り付けられたネットワークバス、
前記車両プラットフォームに取り付けられたネットワークインターフェース、
前記車両プラットフォームに取り付けられた冷却剤フローサブシステム、
前記車両プラットフォームに取り付けられたオイルフローサブシステム、および、
前記車両プラットフォームに取り付けられたブレーキ液フローサブシステム、
のいずれか1つまたは複数に接続される接続インターフェースを含み得る。
【0158】
マルチインターフェース接続要素50の車両プラットフォーム部分52aとVCM部分52bとの機械的接続により、車両プラットフォーム部分52aとVCM部分52bの内部の対応する接続インターフェースが接続される。車両プラットフォーム部分52aの接続インターフェースは、
図1のサブシステム16および18などの、前記基準フレーム上に取り付けられた様々な車両プラットフォームサブシステムに接続される。VCM部分52bの接続インターフェースは、
図1のサブシステム30、32、34、36、および38などの、前記VCMのサブフレーム上に取り付けられたさまざまなサブシステムに接続される。したがって、マルチインターフェース接続要素50の2つの部分の接続は、前記VCMサブシステムと前記車両サブシステムとの間の機能的接続をもたらす。たとえば、車両電源サブシステムへの接続を使用して、1つ以上の前記VCMサブシステムに電力を供給できる。別の例として、冷却剤フローサブシステムへの接続を使用して、
図1の駆動サブシステム30の一部として前記VCMに取り付けられたモータを冷却することができ、ブレーキ液フローサブシステムへの接続は、
図1のブレーキサブシステム36によって使用されることができる。
【0159】
図4および
図5は、それぞれ、
図2に示されるものと同様のマルチインターフェース接続要素50のVCM部分52b(前記車両プラットフォームの前記基準フレーム上に取り付けられた様々なサブシステムへの接続を含む)の斜視図および
図1のVCM20と同様のVCM70に取り付けられているVCM部分52b斜視図である。マルチインターフェース接続要素の前記2つの部分の接続インターフェースに含まれる特定の接続、および前記部分のそれぞれの内部の前記接続インターフェースの配置は、前記マルチインターフェース接続要素の実装が異なれば、特定の車両、車両プラットフォーム、VCM、または実装の要件に従って、異なり得ることが理解されるであろう。
【0160】
図4および
図5からわかるように、冷却剤フローコネクタ68bはパイプ72に接続されており、パイプ72は、
図5に明確に示されているVCM70の冷却サブシステム74に接続されている。
冷却サブシステム74は、VCM70の駆動サブシステムの一部(駆動シャフト76、モータ78、およびモータインバータを含む)を形成するか、または機能的に関連付けられてもよい。VCM70はさらに、VCM部分52bとブレーキキャリパ84との間のブレーキ圧力システム86およびブレーキサブシステム(ホイールハブアセンブリ26に接続されたブレーキキャリパ84を含む)を含む。
【0161】
いくつかの実施形態によれば、VCM部分52bと車両プラットフォーム部分52aとの係合は、部分52a/52bのうちの1つまたは複数を、接続状態になるまで互いに向かって移動させることによって行われる。いくつかの実施形態では、部分52a/52bの一方は可動であり、他方は静止している。
図4~
図5の例示的な実施形態に示されるように、VCM部分52bは移動可能であり、VCM70の前部と後部の間に延びる機械的な機構によって作動されて車両プラットフォーム部分52aに接続される。前記機械的な機構により、VCM部分52bは車両プラットフォーム部分52aとの接続状態と非係合状態との間で移動することができ、前記移動の作動がVCM部分52bの位置から離れたところから行われる場合(例えば、VCM部分52bが後側にあり、前記作動がVCM70の前側から行われる場合)でも前記移動が可能になる。これにより、すべてのVCM70のサブシステムとサブフレームの前記車両プラットフォームへの取り付けと接続を、すべてVCM70の前側から行うことができる。
【0162】
いくつかの実施形態によれば、前記機械的な機構は、コネクタケーブル89のアダプタによってVCM部分52bに接続されたコネクタ締結具88を含み、これにより動作作動力を締結具88からVCM部分52bに伝達する。いくつかの実施形態では、作動力は、流体(例えば、空気圧、油圧)を使用して締結具88とVCM部分52bとの間で伝達され、コネクタケーブル89はそのような流体で満たされたチューブに置換される。いくつかの実施形態では、締結具88は、サブフレーム22の孔にねじ込まれるボルトに基づいている。いくつかの実施形態では、締結具88は、ケーブル89に力を加えるレバーである。
【0163】
いくつかの実施形態では、VCM部分52b、またはVCM部分52bのサブフレーム22への接続は、
図4に明確に示される1つまたは複数のバネ92を含み得る。バネ92は、VCM部分52bを車両プラットフォーム部分52aに向けて(または車両プラットフォーム部分52aをVCM部分52b向けて)押して、VCM部分52bと車両プラットフォーム部分52aの間、特にVCM部分52bと車両プラットフォーム部分52aの接続インターフェースの間に、使用可能な接続を形成することおよび/または維持することを支援するように適合されている。
【0164】
いくつかの実施形態では、VCM部分52bの作動は電気モータによって行われる。いくつかの実施形態では、VCM部分52bの機械的または電気的作動の制御は、機械的締結によるものではなく、リモートコントローラによって行われる。
【0165】
図6は、開示された本発明の一実施形態において、車両プラットフォーム110の基準フレーム112(部分的に図示)上に取り付けられたVCM120の概略上面図である。
図6の実施形態では、基準フレーム112は、VCM接続インターフェースとして、基準フレーム112から外側に延びる棒114を含む。いくつかの実施形態では、棒114は、基準フレーム112から前記車両プラットフォームのバンパー119まで延びる。棒114は、円形の断面、多角形の断面、または任意の他の適切な断面を有し得る。
【0166】
VCM120は、ホイール128に接続可能なホイールハブアセンブリ126を有するサブフレーム122を含む。サブフレーム122は、車両接続インターフェースとして、棒114の上または周囲を締め付けるように適合されたクランプ面を有するクランプ124を含む。クランプ124のクランプ面の断面は、通常、棒114の断面の形状に対応する。いくつかの実施形態では、クランプ124はボルトまたは締結具によって棒114に固定され得る。他の実施形態では、クランプ124は、ボルトまたは締結具によって互いに固定または締め付けられる2つの部分を含むことができる。
【0167】
図7A、7B、および7Cは、1つの設置方法における、
図6のVCM120を基準フレーム112上に設置する手順の概略上面図である
【0168】
図7Aから
図7Cに示すように、棒114は、基準フレーム112とバンパー119との間に延在し、バンパー119は、前記VCMの設置前に棒114に取り付けることができる。VCM120は、
図7Aに示すように、クランプ124の高さが棒114の高さに実質的に等しくなるように、棒114と位置合わせされる。次に、VCM120は、
図7Bに示されるように、クランプ124が棒114と係合するまで、クランプ124の高さを実質的に変えることなく、水平面内で、基準フレーム112の長手方向軸113に対して垂直(または実質的に垂直)の横方向127に移動される。次いで、クランプ124は、
図7Cのクランプクロージャ125などの適切な固定機構によって棒114に固定される。
図7A~
図7Cは基準フレーム112の前部へのVCM120の取り付けを示しているが、前記VCMは前記基準フレームの後部に同様に取り付けられてもよい。
【0169】
図7A~
図7Cに示される実施形態では、車両プラットフォーム110からバンパー119を省略してもよい。このような実施形態では、本明細書で説明するように、VCM120は棒114に接続されて締め付けられる。いくつかの実施形態では、バンパー119は、前記VCMが基準フレーム112に固定された後にVCM120に固定される。
【0170】
図8A、8B、および8Cは、別の設置方法による、
図6のVCM120を基準フレーム112上に設置する手順の概略上面図である。
図8A~
図8Cに示す実施形態からわかるように、棒114は基準フレーム112から延びているが、バンパー119はまだ前記棒または前記基準フレームに取り付けられていない。
【0171】
図8Aでは、VCM120は、クランプ124の高さが棒114の高さに実質的に等しくなるように、棒114と位置合わせされており、またクランプ124は棒114の端部と位置合わせされている。次に、VCM120は、クランプ124のクランプ面が
図8Bに示すように棒114上に位置するまで、クランプ124の高さを実質的に変えることなく、水平面内で、基準フレーム112の長手方向軸113に平行な長手方向129に移動される。次に、
図8Cに示すように、クランプ124は、クランプクロージャ125などの適切な固定機構によって棒114に固定される。いくつかの実施形態では、バンパー119は、VCM120の取り付けおよびクランプ124の締め付けに続いて、棒114の前記端部に取り付けられ得る。バンパー119のそのような設置は、VCM120の基準フレーム112への取り付けをさらに強化し、VCM120を基準フレーム112に固定し得る。しかしながら、
図8A~
図8Cに示す方法は、前記VCMが前記基準フレームに確実に締め付けられていることを確かめることで、バンパーが使用されない場合にも同様に適用可能である。
【0172】
図8A~
図8CはVCM120が基準フレーム112の前部に取り付けられることを示しているが、前記VCMは前記基準フレームの後部に同様に取り付けられてもよい。
【0173】
いくつかの実施形態では、クランプ124の開口部の直径または少なくとも1つの断面は、棒114の断面寸法と比べて、わずかに大きくてもよい。このような実施形態では、VCM120の基準フレーム112への接続は、例えば前記ホイールのキャスター角、キャンバー角、およびトー角のいずれかを制御または調整するために、調整可能である。前記棒および/またはクランプ124のクランプ面の断面が円形であることにより、前記キャンバー角を調整するための回転運動が可能になり得る。前記棒の多角形断面および/またはクランプ124のクランプ面により、所定の角度の値の内で前記キャンバー角を調整し得る。トー角および/またはキャスター角の調整は、棒114に対してクランプ124を取り付けることによって可能になり得る(例えば、棒114の表面とクランプ124の表面の間にある程度の隙間および自由度がある場合)。
【0174】
図9は、
図7A~
図8Cの方法による車両プラットフォーム110の基準フレーム112への接続に適したVCM120の一部の斜視図である。
図10Aおよび10Bは、
図9の部分を含むVCM120の斜視図である。
【0175】
図9に見られるように、VCM120のサブフレーム122は、部分142に接続された複数の接続点140を含む。サブフレーム122は、クランプコネクタ124の前半を形成する半円形の開口部分144を含む。
【0176】
図10Aおよび10Bからわかるように、VCM120はさらに、ホイール128が取り付けられたホイールハブアセンブリ126を含む。サブフレーム122は、
図9に示される部分142および144に加えて、第2の半円形表面148を含む対応するクランプコネクタ部分146を含み、開口部分144とともにクランプ124を形成する。クランプ124は、サブフレーム122の側面に配置されており、前記車両プラットフォームの対応するVCM接続インターフェース114に接続するために容易にアクセス可能である。
【0177】
図10Bから明らかなように、サスペンションアセンブリ134は、サブフレーム122とホイールハブアセンブリ126との間に延在する。より具体的には、サスペンションアセンブリ134は、サブフレーム122の車両接続アセンブリを形成するクランプ114とホイールハブアセンブリ126との間に延在する。
【0178】
図11A、
図11B、
図11C、および
図11Dは、
図10A~
図10Bに示すVCMを車両プラットフォームの基準フレーム112上に取り付ける手順を示す斜視図である。
図11Aおよび
図11Bは、第1のVCM120aを基準フレーム112に接続する手順を示し、
図11Cおよび11Dは、第1のVCM120aの反対側で第2のVCM120bを前記基準フレームに接続する手順を示す。
【0179】
図11Aに見られるように、基準フレーム112は、基準フレーム112からバンパー119に向かって外側に延びる第1の棒114aを含む。
図11Aに図示される実施形態では、棒114aは、前記基準フレームと前記バンパーの間の全長に及ばず、比較的短い棒である。
図11Bによると、VCM120aが棒114a上に配置され、前記VCMのクランプ124が前記棒と係合して前記棒に固定され、棒114aの一部がサブフレーム122の後ろで露出することが分かる。
図11Bに示される構成は、典型的には、対向するクランプ124の取り付け前、およびクランプ閉鎖125(
図6)によるクランプの閉鎖前の構成である。典型的には、VCM120aは、
図7A~
図7Cの方法、または
図8A~
図8Cの方法、またはそれらの組み合わせによって、取り付けられ得る。しかしながら、使用される方法に関係なく、VCM120aの設置の最初の手順は、クランプ124を棒114aの高さに位置合わせし、次にクランプ124の高さの位置合わせを維持しながら前記VCMを移動させることである。
【0180】
同様に、
図11Cに見られるように、基準フレーム112は、バンパー119に向かって、実質的に棒114aと平行に、基準フレーム112から外側に延びる第2の棒114bを含む。
図11Cに図示される実施形態では、棒114bは、前記基準フレームと前記バンパーとの間の全長には及ばず、比較的短い棒である。
図11Dを参照すると、実質的には
図11Aおよび11Bに関して上述したように、VCM120bが棒114b上に配置されていることが分かる。
【0181】
図12は、VCM220の設置前の、VCM220のサブフレーム222および車両プラットフォーム210の基準フレーム212の斜視図である。
図13Aおよび13Bは、互いに接続されたときの
図12のサブフレーム222と基準フレーム212の斜視図である。
【0182】
図12~
図13Bの例示的な実施形態に見られるように、基準フレーム212は上面212aと下面212bを含む。基準フレーム212のVCM接続インターフェース214は、前記基準フレームの前記上面と前記下面との間に配置され、傾斜面214a、実質的に垂直な面214b、実質的に水平な面214c、および第2の実質的に垂直な面214dを含む。VCM接続インターフェース214は、いくつかの実施形態では、本明細書で説明されるように、前記サブフレームのスナップフィット係合に適したリーフ214eで終端することができる。基準フレーム212はさらに、本明細書で説明するように、締結具229を受け入れるように適合された複数の孔を含む。
【0183】
サブフレーム222は、基準フレーム212の上面および下面と位置合わせされ、その間に嵌合するように適合された第1の部分222aを含む。サブフレーム222の車両接続インターフェース224は、前記第1の部分内に含まれる。いくつかの実施形態では、サブフレーム222は、前記基準フレームの上面212aの上に延在するように適合された第2の部分222bを含み、以下にさらに詳細に説明するように、前記車両の他の部分に接続され得る。サブフレーム222の車両接続インターフェース224は、前記基準フレームのVCM接続インターフェース214の表面に対応する表面を含む。
図12~
図13Bの例示的な実施形態に示されるように、車両接続インターフェース224は、傾斜面224a、実質的に垂直な面224b、実質的に水平な面224c、および第2の実質的に垂直な面224dを含む。車両接続インターフェース224は、いくつかの実施形態では、本明細書で説明するように、リーフ214eとスナップフィット係合するように適合された実質的に水平な突出部224eで終端することができる。サブフレーム222の第1の部分222aは、本明細書で説明するように、基準フレーム212の孔215と位置合わせされ、複数の孔225中に締結具229を受け入れて基準フレーム212とサブフレーム222を接続するように適合された複数の孔225をさらに含む。
【0184】
図13Aおよび13Bからわかるように、車両接続インターフェース224の高さを変えることなく、表面214a、214b、214c、および214dがそれぞれ対応する表面224a、224b、224c、および224dと係合するまで、車両接続インターフェース224の表面をVCM接続インターフェース214の対応する表面と位置合わせして、サブフレーム224を方向227に向かって横に移動させることで、サブフレーム222は基準フレーム212に接続される。いくつかの実施形態では、
図13Aおよび13Bの向きでは、リーフ214eは突出部224eとスナップフィット係合する。この段階で、孔215および225は位置合わせされ、締結具229が位置合わせされた孔215および225に挿入され、それによって基準フレーム212とサブフレーム222の接続が強化される。
【0185】
図12から
図13Bの実施形態の特別な特徴として、以下にさらに詳しく説明するように、サブフレーム222の車両接続インターフェースは、基準フレーム212の上面と下面との間に完全に配置されており、その結果、サブフレーム222に取り付けられた少なくともいくつかのサブシステムが前記基準フレーム内に配置され得る。
【0186】
図14Aおよび
図14Bは、それぞれ、
図12~
図13Bのサブフレーム222を含むVCM220とVCM220のサブシステムの、斜視図および側面平面図である。
図14Bでは、サブフレーム222は基準フレーム212上に設置されている。図示されるように、VCM220は、ホイールハブアセンブリ226と、駆動シャフト240およびモータ241を含む駆動サブシステム230、を含む。サスペンションサブシステム234は、サブフレーム222上に取り付けられ、ホイールハブアセンブリ226に向かって延びる。
【0187】
サブフレーム222と基準フレーム212が接続されていると、ステアリングサブシステム232は、サブフレーム212とホイールハブアセンブリ226との間に配置されたステアリングロッド244(
図14Bに示す)と、基準フレーム212内に配置されるステアリングアクチュエータ246(
図14Aに示す)とを、含む。いくつかの実施形態では、サブフレーム222と基準フレーム212が接続されるとブレーキサブシステムはサブフレーム222に取り付けられるとともに基準フレーム212内に配置される。
【0188】
マルチインターフェース接続要素50(
図2)のVCM部分252bは、サブフレーム222に直接取り付けられるか、または前記サブフレームに取り付けられた別のサブシステムに取り付けられることによってサブフレーム222に取り付けられる。VCM220を基準フレーム212に接続するとき、VCM部分252bは、
図2~
図5に関して上で説明したように、前記マルチインターフェース接続要素(明示的に示されていない)の対応する部分に接続されるように適合されている。
【0189】
図15は、車両プラットフォーム210の基準フレーム212の一部へのVCM220のサブフレーム222の追加接続を示す部分斜視図である。
図15の実施形態に見られるように、VCM220が基準フレーム212に接続される場合基準フレーム212は、ホイール228を覆うように適合されたトップハット構造217をさらに含む。
図15の実施形態では、サブフレーム222の第2の部分222bは複数の孔225bを含み、トップハット構造217は複数の孔215bを含む。孔215bおよび225bが位置合わせされると、締結具またはボルト229bが前記位置合わせされた孔に挿入され、それによってサブフレーム222の第2の部分222bがトップハット構造217に接続される。
【0190】
図16Aおよび16Bは、基準フレーム212上にVCM220を取り付ける前のVCM220の写真であり、
図17A、17B、17C、および17Dは、基準フレーム212上にVCM220を取り付けた後のVCM220の写真である。
図16Aから17Dで使用される参照番号は、
図12から
図15に関して上で説明した参照番号に対応する。
【0191】
図18は、開示された本発明の別の実施形態によるVCM320の斜視図であり、前記VCMからはいくつかの部分が取り除かれている。
図19A、19B、および19Cはそれぞれ、VCM320の2つの斜視図と正面平面図である。以下の説明の文脈において、前記VCMの「前部」は前記ホイールが取り付けられるVCM部分であり、前記VCMの「後部」は前記ホイールより遠位のVCM部分である。
【0192】
図18から
図19Cに見られるように、VCM320は、サブフレーム322から延びる複数の締結具またはボルト324を有するサブフレーム322を含み、前記締結具はVCM320の車両接続インターフェースを形成する。VCM320は、ホイール328が取り付けられた状態で示されているホイールハブアセンブリ326を含む。
図18から明らかで、本明細書で説明するように、すべての締結具324および締結具324が受け入れられる対応する孔314(
図20)は、ホイール328の円筒形の設置面積内にあり、したがって、VCM320の車両接続インターフェース全体が前記ホイールの円筒形の設置面積内に存在する。
【0193】
サスペンションサブシステム334は、ホイールハブアセンブリ326およびサブフレーム322に取り付けられる。ブレーキサブアセンブリ336もサブフレーム322に取り付けられ、ホイールハブアセンブリ326に結合されたブレーキキャリパ340を含む。駆動サブアセンブリ330は、典型的にはモータおよび駆動シャフトを含み、サブフレーム322に取り付けられ、VCM320の後部とホイールハブアセンブリ326との間に延びる。
図18に示されるようないくつかの実施形態では、VCM320はステアリングサブアセンブリを欠いていてもよい。
【0194】
図19Aから
図19Cからわかるように、VCM320は、冷却サブシステム346を含む。冷却サブシステム346は、モータを冷却するために使用され得る。いくつかの実施形態では、冷却サブシステム346は、VCM320の後部近くのサブフレーム322上に取り付けられ、ここでは、駆動サブアセンブリ330の上または後ろに取り付けられるように示されている。 冷却サブシステム346は、
図2~
図5に関して上述したように、適切な配管によってマルチインターフェース接続要素のVCM部分352bの冷却剤接続インターフェースに接続される。
【0195】
図18に見られるように、VCM320では、サスペンションサブシステム334およびブレーキサブシステム336が、前記サブフレームと前記ホイールハブアセンブリとの間に配置される。さらに、駆動サブシステム330は、実質的にプロング324と前記ホイールとの間に配置される。したがって、
図18から
図19Cの実施形態では、前記駆動サブシステム、前記サスペンションサブシステム、および前記ブレーキサブシステムはすべて、前記ホイールハブアセンブリと前記VCMの前記車両接続インターフェースとの間に配置される。
【0196】
図20は、
図18から
図19CのVCM320に接続するように適合された基準フレーム312の後部または前部の斜視切断図である。
図20に見られるように、基準フレーム312の後部/前部のいずれかは、上面312aおよび下面312bを有する。 基準フレーム312は、中央部分313aと、VCM受容部分313bとに分割されており、VCM受容部分313bは、後部または前部のいずれかであり、選択的にバンパー319で終端することができる。複数の孔314が、VCM受容部分313bの側壁に、前記上面および前記下面を横切るように形成され、それによって、VCM320に接続するためのVCM接続インターフェースを形成する。いくつかの実施形態では、孔314の少なくともいくつかは、前記上面および/または前記下面に対して垂直であってもよい。いくつかの実施形態では、孔314の少なくともいくつかは、前記上面および/または前記下面に対して垂直ではなく、前記上面および/または前記下面に対してサブフレーム322の締結具324を受け入れるのに適した角度で形成されている。
【0197】
いくつかの実施形態では、締結具324は、対応する複数の突起によって置き換えることができ、前記対応する複数の突起は、孔314内に受容され、明示的に示されていない追加の締結具によって孔314内に保持されるように適合されている。
【0198】
VCM320の基準フレーム312への接続に際して、締結具324と孔314が位置合わせされるように、VCM320はVCM受容部分313bと位置合わせされる。次に、VCM320は、締結具324が孔314と係合するまで、前記VCMの垂直方向の位置合わせを変更することなく、基準フレーム312に向かって横方向に移動される。いくつかの実施形態では、孔314内の締結具324の接続を強化するために、追加の締結具が使用され得る。
【0199】
いくつかの実施形態では、VCM320のいくつかの部分(冷却サブシステム346など)は、取り付けられた構成において、基準フレーム312の上面と下面との間(例えば中空315内)に配置され得る。いくつかの実施形態では、VCM部分352bに対応するマルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分は、基準フレーム312上(例えば前記上面と前記下面を接続する支柱または側壁317上)に取り付けられ得る
【0200】
図21Aおよび21Bは、それぞれ、開示された本発明のさらに別の実施形態によるVCM420の斜視図および平面背面図である。
図22は、
図21Aおよび
図21BのVCM420と同様のVCM420aであって、かつVCM420とは異なるサブシステムおよびサブフレーム構造を有するVCM420aの斜視図である。以下の説明の文脈において、前記VCMの「前部」は前記ホイールが取り付けられるVCM部分であり、前記VCMの「後部」は前記ホイールより遠位のVCM部分である。
【0201】
図21Aおよび21Bからわかるように、VCM420は、サブフレーム422から延びる複数の締結具424を有するサブフレーム422を含み、前記締結具はVCM420の車両接続インターフェースを形成する。VCM420では、サブフレーム422は、ほぼ平面状の下部423aと上部423bを含む。
【0202】
図22を見ると、VCM420aは、サブフレーム422aを含み、サブフレーム422aから延びる複数の締結具424を有し、前記締結具がVCM420aの車両接続インターフェースを形成していることが分かる。VCM420aでは、サブフレーム422aは後部425aと、VCM423の上部423aと同様の上部425bを含む。
【0203】
VCM420および420aの締結具424は構造が実質的に同一であり、前記締結具のそれぞれの間の距離が実質的に等しくなるように配置されていることが理解される。したがって、VCM420および420aは、同じ車両接続インターフェースを有し、車両プラットフォームの基準フレームにVCM420と420aが交換可能なように接続され得る。
【0204】
VCM420および420aのそれぞれは、ホイール428が取り付けられた状態で示されるホイールハブアセンブリ426を含む。
図21bおよび22から明らかなように、締結具424のすべてがホイール428の円筒形の設置面積内にあり、したがって、VCM420および420aのそれぞれの車両接続インターフェース全体が前記ホイールの前記円筒形の設置面積内にある。
【0205】
サスペンションサブシステム434は、ホイールハブアセンブリ426および、サブフレーム422と422aのそれぞれに、取り付けられる。ブレーキサブアセンブリ(明示的に示されていない)も、サブフレーム422と422aのそれぞれに取り付けられ得る。ステアリングサブアセンブリ432は、典型的にはアクチュエータ442およびステアリングロッド444を含み、サブフレーム422および422aのそれぞれに取り付けられる。VCM420および420aには駆動サブアセンブリを欠いている。
【0206】
図21Aおよび
図21Bからわかるように、マルチインターフェース接続要素のVCM部分452bは、サブフレーム422に接続され、
図2から
図5に関して上で説明したマルチインターフェース接続要素と同様であってもよい。VCM部分452bはVCM420aには示されていないが、VCM420aもマルチインターフェース接続要素を使用して接続可能であり得ることが理解される。
【0207】
図22に見られるように、VCM420および420aでは、サスペンションサブシステム434およびステアリングサブシステム432がサブフレーム422とホイールハブアセンブリ426の間に配置される。いくつかの実施形態では、サスペンションサブシステム434およびステアリングサブシステム432に加えて前記ブレーキサブシステム(明示的に示されていない)もサブフレーム422とホイールハブアセンブリ426の間に配置される。
【0208】
図23は、
図21A~
図22のVCM420および420aに接続するように適合された車両基準フレーム412の後部または前部の斜視断面図である。
図23に見られるように、基準フレーム412の後部/前部のいずれかは、上面412aおよび下面412bを有する。基準フレーム412は、中央部分413aと、VCM受容部分413bとに分割されており、VCM受容部分413bは、後部または前部のいずれかであってよく、選択的にバンパー419で終端することができる。複数の孔414は、VCM受容部分413bの側壁に、前記上面および前記下面を横切るように形成され、それによってVCM420または420aに接続するためのVCM接続インターフェースを形成する。いくつかの実施形態では、孔414の少なくともいくつかは、前記上面および/または前記下面に対して垂直であってもよい。いくつかの実施形態では、孔414の少なくともいくつかは、前記上面および/または前記下面に対して垂直ではなく、むしろ、サブフレーム422の締結具424を受け入れるのに適した角度で形成されている。
【0209】
いくつかの実施形態では、締結具424は、対応する複数の突起によって置き換えられてもよく、前記複数の突起は、孔414内に受容され、明示的に示されていない追加の締結具によって孔414内に保持されるように適合される。
【0210】
VCM420または420aの基準フレーム412への接続に際して、締結具424が孔414と位置合わせされるように、前記VCMはVCM受容部分413bと位置合わせされる。次に、前記VCMは、締結具424が孔414に係合して孔414内に挿入されるまで、前記VCMの垂直方向の位置合わせを変更することなく、基準フレーム412に向かって横方向に移動される。 いくつかの実施形態では、孔414内での締結具424の接続を強化するために、締結具が使用され得る。
【0211】
いくつかの実施形態では、前記VCMのいくつかの部分は、取り付けられた構成において、基準フレーム412の上面と下面との間(例えば中空415内)に配置され得る。いくつかの実施形態では、VCM部分452bに対応するマルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分は、基準フレーム412上(例えば上面と下面を接続する側壁417上)に取り付けられ得る。
【0212】
図24Aおよび24Bは、開示された本発明のさらに別の実施形態における車両プラットフォーム510の基準フレーム512に接続されたVCM520の写真である。
【0213】
図24Aおよび24Bからわかるように、基準フレーム512は、上面512aと、上面から上方に延びるVCM接続部分513とを含む。基準フレーム512のVCM接続インターフェースは、VCM接続部分513に形成された複数の孔514を備える。
【0214】
VCM520は、サブフレーム522を含み、サブフレーム522は、対応する複数の孔で形成された車両接続インターフェースを含み、前記対応する複数の孔は、サブフレーム522が車両接続部分513の中空空間内に着座するときに孔514と位置合わせされるように適合されている。使用中において、VCM520のサブフレーム522は基準フレーム512に接続されるが、この接続は、まず車両接続部分513の高さに前記サブフレームを位置合わせし、そして、孔524が基準フレーム512の孔514と位置合わせされるまで、孔524の高さを変更しないように、サブフレーム522を横方向に移動させることによって行われる。この段階で、締結具529が位置合わせされた孔514および524に挿入され、前記基準フレームと前記サブフレームとの間の接続を保持する。
【0215】
いくつかの実施形態では、
図24Bに見られるように、孔514および/または524は、少なくとも一方向において締結具529より大きくてもよい。このような実施形態では、VCM520の基準フレーム512への接続は、例えば、前記ホイールのキャスター角、キャンバー角、およびトー角のいずれかを制御または設定するように、設定可能である。
【0216】
図24Aに見られるように、サブフレーム522は、ホイール528が取り付けられたホイールハブアセンブリ526を含む。車両接続部分513の全体と接続インターフェース514および524の全体は、ホイール528の円筒形の設置面積内にある。サブフレーム522は、サブフレーム522上に取り付けられたサスペンションサブシステム534と、部分的にホイール528内に配置され得るステアリングサブシステム532とを搭載している。
【0217】
いくつかの実施形態では、マルチインターフェース接続要素(
図2)のVCM部分(図示せず)は、サブフレーム522上に取り付けられてもよく、前記VCM部分に対応する車両プラットフォーム部分は、車両接続部分513上に取り付けられ得る。このような実施形態では、
図2~
図5に関して上で説明したように、VCM520を基準フレーム512に接続すると前記VCM部分は前記マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に接続されるように適合される。
【0218】
本発明は、以下の態様によって説明することができる。
【0219】
<態様1> 車両の動きを調整するための、車両プラットフォームの基準フレームのVCM接続インターフェースに接続可能な車両コーナーモジュール(VCM)であって、前記VCMは、
前記VCMを前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースに可逆的かつ機械的に接続するための車両接続インターフェースを含むサブフレーム、
ホイールを取り付けるように適合されたホイールハブを含むホイールハブアセンブリ、および、
前記車両の少なくとも1つのサブシステムであって、前記サブフレームに取り付けられ、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、サスペンションサブシステム、ブレーキサブシステムから構成されるサブシステムのグループから選択される、前記車両の少なくとも1つのサブシステム、
を含み、ホイールが前記ホイールハブアセンブリに取り付けられると前記車両接続インターフェースは前記ホイールの円筒形の設置面積内に配置され、
前記少なくとも一つのサブシステムのうち少なくとも一つは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に収容される、VCM。
【0220】
<態様2> 態様1に記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記車両接続インターフェースは前記ホイールと前記基準フレームとの間に配置される、VCM。
【0221】
<態様3> 態様1もしくは2に記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると前記車両接続インターフェースは前記基準フレームの上面と下面の間の高さに配置される、VCM。
【0222】
<態様4> 態様1、2、3の何れか一つに記載のVCMであって、前記車両はさらに少なくとも1つの電源を含んでおり、前記VCMが前記車両に接続されると前記少なくとも1つの電源が前記少なくとも1つのサブシステムに電力を供給するように、前記VCMは、前記少なくとも1つの電源に接続するための少なくとも1つのコネクタをさらに含む、VCM。
【0223】
<態様5> 態様1から4の何れか一つに記載のVCMであって、前記少なくとも1つのサブシステムは、
前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されたサブシステムと、
前記サブフレームの一部に設置されるとともに、前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記基準フレーム内であって前記基準フレームの上面と下面との間に配置されるように適合されたサブシステム、
のうち少なくとも一つを含む、VCM。
【0224】
<態様6> 態様1から4の何れか一つに記載のVCMであって、前記複数のサブシステムにおけるすべてのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置される、VCM。
【0225】
<態様7> 態様1から6の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMの車両接続インターフェースが前記基準フレームの高さに配置されると前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記基準フレームへの前記サブフレームの接続が行われる、VCM。
【0226】
<態様8> 態様1から7の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームから前記基準フレームの長手軸方向に平行に延びる棒を含み、前記車両接続インターフェースは、前記棒に締め付けるように適合されたクランプを含むことにより、前記VCMが前記車両に接続される、VCM。
【0227】
<態様9> 態様8に記載のVCMであって、前記棒への前記クランプの締め付けは、少なくとも1つの締結具によって強化されるように適合されている、VCM。
【0228】
<態様10> 態様8もしくは9に記載のVCMであって、前記クランプは前記棒上へのスライドが可能である、VCM。
【0229】
<態様11>態様8から10の何れか一つに記載のVCMであって、前記棒は前記基準フレームと前記車両プラットフォームのバンパーとの間に延びている、VCM。
【0230】
<態様12> 態様11に記載のVCMであって、前記バンパーの取り付けが前記VCMと前記車両プラットフォームの接続を強化するように、前記クランプが前記バンパーの取り付け前に前記棒に取り付けられる、VCM。
【0231】
<態様13> 態様1から12の何れか一つに記載のVCMであって、前記サブフレームは、前記基準フレームの上面の上または前記基準フレームの下面の下に配置された隆起接続部分を含まない平坦な基準フレームに取り付けるように適合される、VCM。
【0232】
<態様14> 態様1から13の何れか一つに記載のVCMであって、前記サブフレームは、前記基準フレームに結合された車両アセンブリに接続するように適合された第2の接続インターフェースを含む、VCM。
【0233】
<態様15> 態様14に記載のVCMであって、前記車両アセンブリは、前記ホイールを包み込むように適合された、前記車両のトップハットフレームを含む、VCM。
【0234】
<態様16> 態様1から15の何れか一つに記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームのVCM接続インターフェースの一部を形成する孔に前記VCMを締め付けるように適合された、前記孔に対応する複数の締結具を含む、VCM。
【0235】
<態様17> 態様1から16の何れか一つに記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームのVCM接続インターフェースへのスナップフィットによる係合に適合している、VCM。
【0236】
<態様18> 態様1から17の何れか一つに記載のVCMであって、前記少なくとも1つのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されるサスペンションサブシステムを含む、VCM。
【0237】
<態様19> 態様1から18の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMにはステアリングサブシステムが含まれず、駆動サブシステムが含まれる、VCM。
【0238】
<態様20> 態様1から18の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMには駆動サブシステムが含まれず、ステアリングサブシステムが含まれる、VCM。
【0239】
<態様21> 態様1から20の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMが前記車両プラットフォームに接続されると、前記ホイールのキャンバー角、キャスター角、およびトー角のうちの少なくとも1つは、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの間の係合を調整することによって、調整可能である、VCM。
【0240】
<態様22> 態様1から21の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMは、前記サブフレーム上に取り付けられ、前記マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に接続するように適合された、マルチインターフェース接続要素のVCM部分をさらに含み、
前記車両プラットフォーム部分は前記車両プラットフォームの前記基準フレーム上に取り付けられ、前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続されており、
前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分は、前記VCM部分を前記車両プラットフォーム部分に接続するための複数の接続インターフェースを含むことで、前記VCMを前記車両の前記複数の電子サブシステムのそれぞれに接続し、
前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ化されたコントローラ、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム、および前記車両のブレーキ液フローサブシステムを含むグループから選択される、VCM。
【0241】
<態様23> 車両の動きを調整するための、車両プラットフォームの基準フレームのVCM接続インターフェースに接続可能な車両コーナーモジュール(VCM)であって、
前記VCMは、前記VCMが前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースに可逆的かつ機械的に接続するための車両接続インターフェースを含むサブフレーム、ホイールを取り付けるように適合されたホイールハブを含むホイールハブアセンブリ、および前記サブフレーム上に取り付けられた、前記車両の少なくとも1つのサブシステムであって、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、サスペンションサブシステム、およびブレーキサブシステムを含むサブシステムのグループから選択される少なくとも1つのサブシステム、を含み、
ホイールが前記ホイールハブアセンブリに取り付けられると前記車両接続インターフェースは前記ホイールの円筒形の設置面積内に配置され、
前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると前記車両接続インターフェースは前記基準フレームの上面と下面の間の高さに配置される、VCM。
【0242】
<態様24> 態様23に記載のVCMであって、前記少なくとも一つのサブシステムのうち少なくとも一つは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に収容される、VCM。
【0243】
<態様25> 態様23又は24に記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記車両接続インターフェースは前記ホイールと前記基準フレームとの間に配置される、VCM。
【0244】
<態様26> 態様23から25の何れか一つに記載のVCMであって、前記車両はさらに少なくとも1つの電源を含み、前記VCMが前記車両に接続されると前記少なくとも1つの電源が前記少なくとも1つのサブシステムに電力を供給するように、前記VCMは、前記少なくとも1つの電源に接続するための少なくとも1つのコネクタをさらに含む、VCM。
【0245】
<態様27> 態様23から26の何れか一つに記載のVCMであって、前記少なくとも1つのサブシステムは、
前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されたサブシステム、および、
前記サブフレームの一部に設置されるとともに、前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記基準フレーム内であって前記基準フレームの上面と下面との間に配置されるように適合されたサブシステム、
のうち少なくとも一つを含む、VCM。
【0246】
<態様28> 態様23から26の何れか一つに記載のVCMであって、前記複数のサブシステムにおけるすべてのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置される、VCM。
【0247】
<態様29> 態様23から28の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMの車両接続インターフェースが前記基準フレームの高さに配置されると前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記基準フレームへの前記サブフレームの接続が行われる、VCM。
【0248】
<態様30> 態様23から29の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームから前記基準フレームの長手軸方向に平行に延びる棒を含み、前記車両接続インターフェースは、前記棒に締め付けるように適合されたクランプを含むことにより、前記VCMが前記車両に接続される、VCM。
【0249】
<態様31> 態様30に記載のVCMであって、前記棒への前記クランプの締め付けは、少なくとも1つの締結具によって強化されるように適合されている、VCM。
【0250】
<態様32> 態様30もしくは31に記載のVCMであって、前記クランプは前記棒上へのスライドが可能である、VCM。
【0251】
<態様33> 態様30から32の何れか一つに記載のVCMであって、前記棒は前記基準フレームと前記車両プラットフォームのバンパーとの間に延びている、VCM。
【0252】
<態様34> 態様33に記載のVCMであって、前記バンパーの取り付けが前記VCMの前記車両プラットフォームへの接続を強化するように、前記クランプは、前記バンパーの取り付け前に前記棒上にスライドすることができる、VCM。
【0253】
<態様35> 態様23から34の何れか一つに記載のVCMであって、前記サブフレームは、平坦な基準フレームに取り付けるように適合され、前記平坦な基準フレームは、前記基準フレームの上面より上または前記基準フレームの下面のより下に位置する隆起接続部分を含まない、VCM。
【0254】
<態様36> 態様23から35の何れか一つに記載のVCMであって、前記サブフレームは、前記基準フレームに結合された車両アセンブリに接続するように適合された第2の接続インターフェースを含む、VCM。
【0255】
<態様37> 態様36に記載のVCMであって、前記車両アセンブリは、前記ホイールを包み込むように適合された、前記車両のトップハットフレームを含む、VCM。
【0256】
<態様38> 態様23から37の何れか一つに記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームのVCM接続インターフェースの一部を形成する孔に前記VCMを締め付けるように適合された、前記孔に対応する複数の締結具を含む、VCM。
【0257】
<態様39> 態様23から38の何れか一つに記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームのVCM接続インターフェースへのスナップフィットによる係合に適合している、VCM。
【0258】
<態様40> 態様23から39の何れか一つに記載のVCMであって、前記少なくとも1つのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されるサスペンションサブシステムを含む、VCM。
【0259】
<態様41> 態様23から40の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMにはステアリングサブシステムが含まれず、駆動サブシステムが含まれる、VCM。
【0260】
<態様42> 態様23から40の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMには駆動サブシステムが含まれず、ステアリングサブシステムが含まれる、VCM。
【0261】
<態様43> 態様23から42の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMが前記車両プラットフォームに接続されると、前記ホイールのキャンバー角、キャスター角、およびトー角のうちの少なくとも1つは、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの間の係合を調整することによって、調整可能である、VCM。
【0262】
<態様44> 態様23から43の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMは、前記サブフレーム上に取り付けられ、前記マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に接続するように適合された、マルチインターフェース接続要素のVCM部分をさらに含み、
前記車両プラットフォーム部分は前記車両プラットフォームの前記基準フレーム上に取り付けられ、前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続されており、
前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分は、前記VCM部分を前記車両プラットフォーム部分に接続するための複数の接続インターフェースを含むことで、前記VCMを前記車両の前記複数の電子サブシステムのそれぞれに接続し、
前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ化されたコントローラ、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム、および前記車両のブレーキ液フローサブシステムを含むグループから選択される、VCM。
【0263】
<態様45> 車両の車両プラットフォームであって、前記車両プラットフォームは、前記車両の動きを調整するように適合された少なくとも1つの車両コーナーモジュール(VCM)に接続するように適合され、
前記車両プラットフォームは基準フレームを含み、
前記基準フレームは、上面および下面、および、
前記VCMが前記基準フレームに可逆的かつ機械的に接続するために、前記VCMのクランプが取り付けられるように適合されたVCM接続インターフェースを形成する少なくとも1つの棒を含む、車両プラットフォーム。
【0264】
<態様46> 態様45に記載の車両プラットフォームであって、前記棒は、前記棒上に前記VCMをスライドさせて取り付けできる寸法および設定になっている、車両プラットフォーム。
【0265】
<態様47> 態様45又は46に記載の車両プラットフォームであって、前記棒の遠位で前記基準フレームに取り付けられた少なくとも1つのバンパーをさらに含む、車両プラットフォーム。
【0266】
<態様48> 態様47に記載の車両プラットフォームであって、前記棒は前記基準フレームと前記バンパーの両方に係合する、車両プラットフォーム。
【0267】
<態様49> 態様47に記載の車両プラットフォームであって、前記棒は前記基準フレームに係合し、前記バンパーに係合することなく、前記基準フレームから前記バンパーに向かって延びる、車両プラットフォーム。
【0268】
<態様50> 態様45から49の何れか一つに記載の車両プラットフォームであって、前記車両プラットフォームは、前記基準フレームに取り付けられ、前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される、マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分をさらに含み、
前記車両プラットフォーム部分は、前記マルチインターフェース接続要素のVCM部分に接続するように適合されており、前記VCM部分は前記VCMのサブフレームに取り付けられており、
前記マルチインターフェース接続要素の前記車両プラットフォーム部分は、前記車両プラットフォーム部分を前記VCM部分に接続するための複数の接続インターフェースを含むことで、前記VCMを前記車両の前記複数の電子サブシステムのそれぞれに接続し、
前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ化されたコントローラ、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム、および前記車両のブレーキ液フローサブシステムを含むグループから選択される、車両プラットフォーム。
【0269】
<態様51> 車両であって、
上面と下面を有する基準フレームであって、少なくとも1つのVCM接続インターフェースを含む基準フレーム、を含む車両プラットフォーム、
前記基準フレームのVCM接続インターフェースに接続された少なくとも1つの車両コーナーモジュール(VCM)であって、前記車両の動きを調整するように適合され、前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースと可逆的かつ機械的に係合する車両接続インターフェースを含むサブフレームを含む、少なくとも1つのVCM、
ホイールを取り付けるように適合されたホイールハブを含むホイールハブアセンブリ、および、
前記サブフレーム上に取り付けられた、前記車両の少なくとも1つのサブシステムであって、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、サスペンションサブシステム、およびブレーキサブシステムからなるサブシステムのグループから選択される少なくとも1つのサブシステム、
を含み、ホイールが前記ホイールハブアセンブリに取り付けられると前記車両接続インターフェースおよび前記VCM接続インターフェースは、前記ホイールの円筒形の設置面積内に収容される、車両。
【0270】
<態様52> 態様51に記載の車両であって、前記サブフレームの前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースに可逆的かつ機械的に接続される、車両。
【0271】
<態様53> 態様51又は52に記載の車両であって、前記車両接続インターフェースおよび前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームの前記上面および前記下面の高さの間の高さに配置される、車両。
【0272】
<態様54> 態様51から53の何れか一つに記載の車両であって、前記少なくとも一つのサブシステムのうち少なくとも一つは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に収容される、車両。
【0273】
<態様55> 態様51から54の何れか一つに記載の車両であって、前記車両接続インターフェースは前記ホイールと前記基準フレームとの間に配置される、車両。
【0274】
<態様56> 態様51から55の何れか一つに記載の車両であって、少なくとも1つの電源をさらに含み、前記VCMは、前記少なくとも1つの電源が前記少なくとも1つのサブシステムに電力を供給するように、前記少なくとも1つの電源に接続される、車両。
【0275】
<態様57> 態様51から56の何れか一つに記載の車両であって、前記少なくとも一つのサブシステムは、
前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースの間に配置されたサブシステム、および、
前記サブフレームの一部に設置されるとともに前記基準フレーム内であって前記基準フレームの上面と下面との間に配置されるサブシステム、
のうち少なくとも一つを含む、車両。
【0276】
<態様58> 態様51から56の何れか一つに記載の車両であって、前記複数のサブシステムにおけるすべてのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置される、車両。
【0277】
<態様59> 態様51から58の何れか一つに記載の車両であって、前記VCMの前記車両接続インターフェースが前記基準フレームの高さに配置されると前記サブフレームは前記基準フレームに接続される、車両。
【0278】
<態様60> 態様51から59の何れか一つに記載の車両であって、前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームから前記基準フレームの長手軸方向に平行に延びる棒を含み、前記車両接続インターフェースは、前記棒に締め付けられたクランプが含まれることにより、前記VCMが前記基準フレームに接続される、車両。
【0279】
<態様61> 態様60に記載の車両であって、前記棒への前記クランプの締め付けは、少なくとも1つの締結具によって強化されるように適合されている、車両。
【0280】
<態様62> 態様60もしくは61に記載の車両であって、前記クランプは前記棒上へのスライドが可能である、車両。
【0281】
<態様63> 態様60から62の何れか一つに記載の車両であって、前記車両プラットフォームはバンパーをさらに含み、前記棒は前記基準フレームと前記バンパーとの間に延びる、車両。
【0282】
<態様64> 態様63に記載の車両であって、前記バンパーの取り付けが前記VCMの前記車両プラットフォームへの接続を強化するように、前記クランプは、前記バンパーの取り付け前に前記棒上にスライドすることができる、車両。
【0283】
<態様65> 態様51から64の何れか一つに記載の車両であって、前記基準フレームは平坦であり、前記基準フレームの上面の上または基準フレームの下面の下に配置された隆起接続部分を含まない、車両。
【0284】
<態様66> 態様51から65の何れか一つに記載の車両であって、前記車両プラットフォームは、前記基準フレームに結合された車両アセンブリを含み、前記サブフレームは、前記車両アセンブリに接続された第2の接続インターフェースを含む、車両。
【0285】
<態様67> 態様66に記載の車両であって、前記車両アセンブリは、前記ホイールを取り囲むトップハットフレームを含む、車両。
【0286】
<態様68> 態様51から67の何れか一つに記載の車両であって、前記車両接続インターフェースは、前記VCMを前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースの一部を形成する対応する孔に固定する複数の締結具を含む、車両。
【0287】
<態様69> 態様51から68の何れか一つに記載の車両であって、前記車両接続インターフェースは、スナップフィット係合によって前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースと係合する、車両。
【0288】
<態様70> 態様51から69の何れか一つに記載の車両であって、前記少なくとも1つのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されるサスペンションサブシステムを含む、車両。
【0289】
<態様71> 態様51から70の何れか一つに記載の車両であって、前記VCMにはステアリングサブシステムが含まれず、駆動サブシステムが含まれる、車両。
【0290】
<態様72> 態様51から70の何れか一つに記載の車両であって、前記VCMには駆動サブシステムが含まれず、ステアリングサブシステムが含まれる、車両。
【0291】
<態様73> 態様51から72の何れか一つに記載の車両であって、前記ホイールのキャンバー角、キャスター角、およびトー角のうちの少なくとも1つは、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの間の係合を調整することによって調整可能である、車両。
【0292】
<態様74> 態様51から73の何れか一つに記載の車両であって、前記車両は、
電源、制御回路、コンピュータ化されたコントローラ、ネットワークバス、ネットワークインターフェース、冷却剤フローサブシステム、オイルフローサブシステム、ブレーキ液フローサブシステムから構成されるサブシステムグループから選択される複数の電子サブシステムまたはフローサブシステム、および、
前記基準フレーム上に取り付けられた対応する車両プラットフォーム部分に可逆的に接続され、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続された、前記サブフレーム上に取り付けられたVCM部分、を含むマルチインターフェース接続要素であって、前記VCM部分は前記車両プラットフォーム部分に、前記車両プラットフォーム部分は前記VCM部分に、それぞれ接続するための複数の接続インターフェースを含む、マルチインターフェース接続要素、
をさらに含み、前記VCM部分を前記マルチインターフェース接続要素の前記車両プラットフォーム部分に接続すると、前記VCMが前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される、車両。
【0293】
<態様75> 態様74に記載の車両であって、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムの各電子サブシステムまたはフローサブシステムについて、前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のうちの1つはポートを含み、前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のうちの他方は対応するプラグを含み、前記プラグは、前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分と前記車両プラットフォーム部分が接続されると、前記ポートに受け入れられることで前記VCMは前記電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される、車両。
【0294】
<態様76> 車両プラットフォームの基準フレームのVCM接続インターフェースに接続可能な車両コーナーモジュール(VCM)であって、前記基準フレームはマルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に取り付けられ、前記車両プラットフォーム部分には複数の接続インターフェースが含まれており、前記複数の接続インターフェースのそれぞれが前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのうちの1つに接続され、前記VCMは、
前記VCMを前記基準フレームの前記VCM接続インターフェースに可逆的かつ機械的に接続するための車両接続インターフェースを含むサブフレーム、
ホイールを取り付けるように適合されたホイールハブを含むホイールハブアセンブリ、
前記車両の少なくとも1つのサブシステムであって、前記サブフレームに取り付けられ、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、サスペンションサブシステム、ブレーキサブシステムから構成されるサブシステムのグループから選択される、前記車両の少なくとも1つのサブシステム、および、
前記サブフレームに取り付けられた前記マルチインターフェース接続要素のVCM部分であって、前記マルチインターフェース接続要素の前記車両プラットフォーム部分に接続可能であり、前記車両プラットフォーム部分の接続インターフェースに接続するための複数の対応する接続インターフェースを含む、前記マルチインターフェース接続要素のVCM部分、
を含み、前記VCM部分を前記マルチインターフェース接続要素の前記車両プラットフォーム部分に接続すると、前記VCMが前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される、VCM。
【0295】
<態様77> 態様76に記載のVCMであって、前記複数の対応する接続インターフェースのそれぞれは、前記VCMを前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのうちの1つに接続するように適合され、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ制御装置、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム、前記車両のブレーキ液フローサブシステムから構成されるサブシステムグループから選択される、VCM。
【0296】
<態様78> 態様76又は77に記載のVCMであって、前記VCM部分の前記複数の対応するコネクタインターフェースのそれぞれは、前記車両プラットフォーム部分のポートに挿入されるように適合されたプラグ、または前記車両プラットフォーム部分のプラグを受け入れるように適合されたポートを含む、VCM。
【0297】
<態様79> 態様76から78の何れか一つに記載のVCMであって、ホイールが前記ホイールハブアセンブリに取り付けられると前記車両接続インターフェースは前記ホイールの円筒形の設置面積内に配置される、VCM。
【0298】
<態様80> 態様76から79の何れか一つに記載のVCMであって、前記少なくとも一つのサブシステムのうち少なくとも一つは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に収容される、VCM。
【0299】
<態様81> 態様76から80の何れか一つに記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記車両接続インターフェースは前記ホイールと前記基準フレームとの間に配置される、VCM。
【0300】
<態様82> 態様76から81の何れか一つに記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると前記車両接続インターフェースは前記基準フレームの上面と下面の間の高さに配置される、VCM。
【0301】
<態様83> 態様76から82の何れか一つに記載のVCMであって、前記車両はさらに少なくとも1つの電源を含み、前記VCMが前記車両に接続されると前記少なくとも1つの電源が前記少なくとも1つのサブシステムに電力を供給するように、前記VCMは、前記少なくとも1つの電源に接続するための少なくとも1つのコネクタをさらに含む、VCM。
【0302】
<態様84> 態様76から83の何れか一つに記載のVCMであって、前記少なくとも1つのサブシステムは、
前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されたサブシステム、および、
前記サブフレームの一部に設置されるとともに、前記サブフレームが前記基準フレームに接続されると、前記基準フレーム内であって前記基準フレームの上面と下面との間に配置されるように適合されたサブシステム、
のうち少なくとも一つを含む、VCM。
【0303】
<態様85> 態様76から83の何れか一つに記載のVCMであって、前記複数のサブシステムにおけるすべてのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置される、VCM。
【0304】
<態様86> 態様76から85の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMの車両接続インターフェースが前記基準フレームの高さに配置されると前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの係合によって前記基準フレームへの前記サブフレームの接続が行われる、VCM。
【0305】
<態様87> 態様76から86の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームから前記基準フレームの長手軸方向に平行に延びる棒を含み、前記車両接続インターフェースは、前記棒に締め付けるように適合されたクランプを含むことにより、前記VCMが前記車両に接続される、VCM。
【0306】
<態様88> 態様87に記載のVCMであって、前記棒への前記クランプの締め付けは、少なくとも1つの締結具によって強化されるように適合されている、VCM。
【0307】
<態様89> 態様87もしくは88に記載のVCMであって、前記クランプは前記棒上へのスライドが可能である、VCM。
【0308】
<態様90> 態様87から89の何れか一つに記載のVCMであって、前記棒は前記基準フレームと前記車両プラットフォームのバンパーとの間に延びている、VCM。
【0309】
<態様91> 態様76から90の何れか一つに記載のVCMであって、前記サブフレームは、平坦な基準フレームに取り付けるように適合され、前記平坦な基準フレームは、前記基準フレームの上面より上または前記基準フレームの下面のより下に位置する隆起接続部分を含まない、VCM。
【0310】
<態様92> 態様76から91の何れか一つに記載のVCMであって、前記サブフレームは、前記基準フレームに結合された車両アセンブリに接続するように適合された第2の接続インターフェースを含む、VCM。
【0311】
<態様93> 態様92に記載のVCMであって、前記車両アセンブリは、前記ホイールを包み込むように適合された、前記車両のトップハットフレームを含む、VCM。
【0312】
<態様94> 態様76から93の何れか一つに記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームのVCM接続インターフェースの一部を形成する孔に前記VCMを締め付けるように適合された、前記孔に対応する複数の締結具を含む、VCM。
【0313】
<態様95> 態様76から94の何れか一つに記載のVCMであって、前記車両接続インターフェースは、前記基準フレームのVCM接続インターフェースへのスナップフィットによる係合に適合している、VCM。
【0314】
<態様96> 態様76から95の何れか一つに記載のVCMであって、前記少なくとも1つのサブシステムは、前記ホイールハブアセンブリと前記車両接続インターフェースとの間に配置されるサスペンションサブシステムを含む、VCM。
【0315】
<態様97> 態様76から96の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMにはステアリングサブシステムが含まれず、駆動サブシステムが含まれる、VCM。
【0316】
<態様98> 態様76から96の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMには駆動サブシステムが含まれず、ステアリングサブシステムが含まれる、VCM。
【0317】
<態様99> 態様76から98の何れか一つに記載のVCMであって、前記VCMが前記車両プラットフォームに接続されると、前記ホイールのキャンバー角、キャスター角、およびトー角のうちの少なくとも1つは、前記車両接続インターフェースと前記VCM接続インターフェースとの間の係合を調整することによって、調整可能である、VCM。
【0318】
<態様100> 車両コーナーモジュール(VCM)を車両の車両プラットフォームに取り付ける方法であって、前記方法は、
前記車両接続インターフェースが前記基準フレームの上面と下面の間に配置されるように、前記VCMのサブフレームの車両接続インターフェースを前記車両プラットフォームの基準フレームと位置合わせすること、および、
前記VCMの前記車両接続インターフェースと前記基準フレームとの間の高さの位置合わせを変更することなく、前記車両接続インターフェースを前記基準フレームのVCM接続インターフェースと係合させることによって、前記少なくとも1つのVCMを前記基準フレームに機械的に接続すること、
を含む、方法。
【0319】
<態様101> 態様100に記載の方法であって、
前記サブフレームに取り付けられた、マルチインターフェース接続要素のVCM部分を、
前記車両プラットフォームの一部分を形成する、前記マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に接続することによって、
前記VCMを前記車両の複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続すること、
を含む、方法。
【0320】
<態様102> 態様101に記載の方法であって、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、電源、制御回路、コンピュータ化されたコントローラ、ネットワークバス、ネットワークインターフェース、冷却剤フローサブシステム、オイルフローサブシステム、ブレーキ液フローサブシステムから構成されるサブシステムグループから選択される、方法。
【0321】
<態様103> 態様100から102の何れか一つに記載の方法であって、前記機械的に接続することは、前記車両接続インターフェースが前記VCM接続インターフェースと係合するように、前記基準フレームの長手方向軸に垂直な方向に、前記VCMを押すことを含む、方法。
【0322】
<態様104> 態様100から102の何れか一つに記載の方法であって、前記機械的に接続することは、前記車両接続インターフェースが前記VCM接続インターフェースと係合するように、前記基準フレームの長手方向軸に平行な方向に前記VCMを押すことを含む、方法。
【0323】
<態様105> 態様100から104の何れか一つに記載の方法であって、前記機械的に接続することは、前記車両接続インターフェースおよび前記VCM接続インターフェースに係合する締結具を配置することを含む、方法。
【0324】
<態様106> 態様100から105の何れか一つに記載の方法であって、前記VCM接続インターフェースは、前記基準フレームから前記基準フレームの長手方向軸に平行な方向に延びる棒を含み、前記車両接続インターフェースには開口部を含むクランプが含まれており、前記クランプは前記棒に締め付けられるように適合されており、そして前記機械的に接続することは、前記クランプを前記棒に取り付けることを含む、方法。
【0325】
<態様107> 態様106に記載の方法であって、前記クランプの前記棒への取り付けは、前記クランプが前記棒上へスライドすることを含む、方法。
【0326】
<態様108> 態様107に記載の方法であって、少なくとも1つのバンパーを前記基準フレームに接続することをさらに含む、方法。
【0327】
<態様109> 態様108に記載の方法であって、前記バンパーの前記接続は、前記クランプの前記スライド後に行われる、方法。
【0328】
<態様110> 態様108に記載の方法であって、前記バンパーの前記接続は、前記クランプの前記スライド前に行われる、方法。
【0329】
<態様111> 車両の複数の電子またはフロー車両サブシステムを、前記車両の車両プラットフォームの基準フレームに取り付けられ、前記車両の動きを調整するように適合されている車両コーナーモジュール(VCM)に、接続するためのマルチインターフェース接続要素であって、前記マルチインターフェース接続要素は、
前記車両の前記基準フレーム上に取り付け可能な車両プラットフォーム部分であって、前記車両プラットフォーム部分は複数の接続インターフェースを含み、前記複数の接続インターフェースのそれぞれが前記複数の電子またはフロー車両サブシステムのうちの1つと関連付けられるように適合されている、車両プラットフォーム部分、
前記VCMのサブフレーム上に取り付け可能なVCM部分であって、前記車両プラットフォーム部分の前記複数の接続インターフェースに接続するように適合された複数の対応する接続インターフェースを含むVCM部分、
を含み、前記車両プラットフォーム部分の前記接続インターフェースを前記VCM部分の前記複数の対応する接続インターフェースに接続することにより、前記VCMが前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続される、マルチインターフェース接続要素。
【0330】
<態様112> 態様111に記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、前記車両の電源、前記車両の制御回路、前記車両のコンピュータ化されたコントローラ、前記車両のネットワークバス、前記車両のネットワークインターフェース、前記車両の冷却剤フローサブシステム、前記車両のオイルフローサブシステム、および前記車両のブレーキ液フローサブシステム、から構成されるサブシステムグループから選択される、マルチインターフェース接続要素。
【0331】
<態様113> 態様111又は112に記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記車両プラットフォーム部分の前記接続インターフェースを前記VCM部分の前記複数の対応する接続インターフェースに接続すると、少なくとも1つのVCMサブシステムが前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのうちの少なくとも1つに接続される、マルチインターフェース接続要素。
【0332】
<態様114> 態様113に記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記少なくとも1つのVCMサブシステムは、駆動サブシステム、ステアリングサブシステム、ブレーキサブシステム、サスペンションサブシステム、VCMコントローラ、および冷却サブシステムのうちの少なくとも1つを含む、マルチインターフェース接続要素。
【0333】
<態様115> 態様111から114の何れか一つに記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記マルチインターフェース接続要素は、前記VCMの前部と後部との間に延在するモーションアクチュエータをさらに含み、前記モーションアクチュエータは、前記車両プラットフォーム部分と前記VCM部分の接続のために、前記VCM部分を前記車両プラットフォーム部分に対して相対的に動かすように適合されている、マルチインターフェース接続要素。
【0334】
<態様116> 態様115に記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記モーションアクチュエータは、前記VCM部分がアクセス不可能であっても前記VCM部分を動かすことができるように、前記VCM部分とは異なるVCM部分に配置される、マルチインターフェース接続要素。
【0335】
<態様117> 態様115又は116に記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記モーションアクチュエータは、コネクタケーブルによって前記VCM部分に接続された締結具を含み、前記VCM部分は、前記締結具を操作して作動力を前記締結具から前記VCM部分に伝達することによって、作動される、マルチインターフェース接続要素。
【0336】
<態様118> 態様115又は116に記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記モーションアクチュエータは、流体の流れる導管によって前記VCM部分に接続された締結具を含み、前記VCM部分は、前記流体の流れる導管を通って前記締結具から前記VCM部分まで流体を送ることによって、作動される、マルチインターフェース接続要素。
【0337】
<態様119> 態様115から118の何れか一つに記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記モーションアクチュエータは、リモートコントローラによって遠隔操作されるように適合された電気モータを含む、マルチインターフェース接続要素。
【0338】
<態様120> 態様111から119の何れか一つに記載のマルチインターフェース接続要素であって、前記VCM部分を前記VCMのサブフレームに接続する接続アセンブリは、VCM部分に前記車両プラットフォーム部分に向かって力を加えるように適合された少なくとも1つのバネを含む、マルチインターフェース接続要素。
【0339】
<態様121> 車両コーナーモジュール(VCM)に取り付けられた少なくとも1つのVCMサブシステムを、車両の車両プラットフォームに取り付けられた少なくとも1つの電子サブシステムまたはフローサブシステムに接続する方法であって、前記方法は、
前記VCMのサブフレームに取り付けられ、前記少なくとも1つのVCMサブシステムに接続された、マルチインターフェース接続要素のVCM部分を、前記車両プラットフォームの一部を形成し、前記少なくとも1つの車両サブシステムに接続される、前記マルチインターフェース接続要素の車両プラットフォーム部分に接続することを含み、
これにより、前記少なくとも1つのVCMサブシステムと前記少なくとも1つの電子サブシステムまたはフローサブシステムとの間の接続を形成し、
ここで、前記マルチインターフェース接続要素の前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のそれぞれは、複数の接続インターフェースを含み、前記複数の接続インターフェースのそれぞれは複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのうちの1つに関連付けられる、方法。
【0340】
<態様122> 態様121に記載の方法であって、前記複数の電子サブシステムまたはフローサブシステムのそれぞれは、電源、制御回路、コンピュータ化されたコントローラ、ネットワークバス、ネットワークインターフェース、冷却剤フローサブシステム、オイルフローサブシステム、ブレーキ液フローサブシステムから構成されるサブシステムグループから選択される、方法。
【0341】
<態様123> 態様121又は122に記載の方法であって、前記VCM部分と前記車両プラットフォーム部分の前記接続は、前記VCM部分と前記車両プラットフォーム部分が接続されるまで前記VCM部分を車前記両プラットフォーム部分に対して相対的に移動させることを含む、方法。
【0342】
<態様124> 態様123に記載の方法であって、前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のうちの一方のみが可動であり、他方は固定である、方法。
【0343】
<態様125> 態様123又は124に記載の方法であって、前記車両プラットフォーム部分に対して前記VCM部分を相対的に動かすことは、前記VCMの前部と後部との間に延びる機械的な機構によって前記VCM部分を作動させる動作を含む、方法。
【0344】
<態様126> 態様125に記載の方法であって、前記VCM部分の動きを作動させる前記機械的な機構は、前記VCM部分の位置から離れた位置にある、方法。
【0345】
<態様127> 態様125又は126に記載の方法であって、前記機械的な機構は、コネクタケーブルによって前記VCM部分に接続された締結具を含み、前記作動させる動作には、前記接続された締結具を操作して、前記締結具から前記VCM部分に、動きを作動させる力を伝達することが含まれる、方法。
【0346】
<態様128> 態様125又は126に記載の方法であって、前記機械的な機構は、前記VCM部分に接続された締結具を含み、作動させる動作には、前記導管を介した流体連通によって、動きを作動させる力が前記VCM部分に伝達されるように前記締結具を操作することが含まれる、方法。
【0347】
<態様129> 態様121から124の何れか一つに記載の方法であって、前記VCM部分および前記車両プラットフォーム部分のうちの少なくとも1つの動きを作動させることは、電気モータによって行われる、方法。
【0348】
<態様130> 態様129に記載の方法であって、前記電気モータは、リモートコントローラによって遠隔操作されるように適合されている、方法。
【0349】
<態様131> 態様121から130の何れか一つに記載の方法であって、前記VCM内の前記VCMコネクタの位置に関係なく、前記接続は前記VCMの前側から実行される、方法。
【0350】
結びのコメント
【0351】
本明細書で引用されるすべての参考文献は、その全体が参照により組み込まれる。参考文献の引用は、その参考文献が先行技術であることを認めるものではない。
【0352】
上述の実施形態のいずれも、上述の図と併せて上述の操作を実行する命令および/またはデータをコンピュータで読み込み可能な媒体上で受信、送信、または記憶することをさらに含み得ることにさらに留意されたい。一般的に言えば、コンピュータで読み込み可能な媒体(例えば、非一時的な媒体)には、磁気媒体、フラッシュ媒体、光学媒体などの記憶媒体または記憶媒体(例えば、ディスクやCD-ROM、またはRAMやROMなどの揮発性または不揮発性媒体)が含まれ得る。
【0353】
上述の例示的な実施形態を説明したが、当業者には、以下に記載する特許請求の範囲および本質から逸脱することなく、上述の例示的な実施形態の様々な均等な形態、変更された形態、修正された形態および改良された形態が存在し得ることが明らかであろう。特に、異なる実施形態は、本明細書に記載されたもの以外の特徴の組み合わせを含むことができる。したがって、特許請求の範囲は上述の実施形態の説明に限定されない。
【国際調査報告】