(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-08
(54)【発明の名称】ハイブリッド高帯域幅メモリ
(51)【国際特許分類】
H10B 12/00 20230101AFI20240801BHJP
H01L 21/8234 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
H10B12/00 671B
H10B12/00 621
H10B12/00 681Z
H01L27/088 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503399
(86)(22)【出願日】2022-07-14
(85)【翻訳文提出日】2024-01-18
(86)【国際出願番号】 EP2022069807
(87)【国際公開番号】W WO2023025462
(87)【国際公開日】2023-03-02
(32)【優先日】2021-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390009531
【氏名又は名称】インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【住所又は居所原語表記】New Orchard Road, Armonk, New York 10504, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100112690
【氏名又は名称】太佐 種一
(74)【代理人】
【識別番号】100120710
【氏名又は名称】片岡 忠彦
(74)【復代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】シエ、ルイロン
(72)【発明者】
【氏名】レズニチェク、アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】ウ、ヘン
【テーマコード(参考)】
5F048
5F083
【Fターム(参考)】
5F048AA01
5F048AB01
5F048AC01
5F048AC10
5F048BA01
5F048BB19
5F048BD01
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5F048BF07
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5F048BG13
5F083AD04
5F083AD24
5F083GA30
5F083JA03
5F083JA05
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5F083JA40
5F083NA01
5F083PR03
5F083PR05
5F083PR21
5F083PR22
5F083ZA12
5F083ZA23
5F083ZA28
(57)【要約】
高帯域幅メモリが提供される。前記高帯域幅メモリは、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域、前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域に隣接する不揮発性メモリデバイスの領域、及び前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域及び前記不揮発性メモリデバイスの領域の両方に隣接するロジックデバイスの領域を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高帯域幅メモリであって、
ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域;
前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域に隣接する不揮発性メモリデバイスの領域;及び
前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域及び前記不揮発性メモリデバイスの領域の両方に隣接するロジックデバイスの領域
を備えるメモリ。
【請求項2】
前記ロジックデバイスの領域を前記不揮発性メモリデバイスの領域から分離する保護スペーサ層を更に備える、請求項1に記載のメモリ。
【請求項3】
前記不揮発性メモリデバイスの領域は、頂部メモリ電極及び底部メモリ電極の間にメモリ材料層を含む、請求項1に記載のメモリ。
【請求項4】
前記不揮発性メモリデバイスの領域を前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域から絶縁する保護スペーサ層を更に備える、請求項1に記載のメモリ。
【請求項5】
前記保護スペーサ層は、オキシ炭化シリコン(SiOC)、炭化シリコン(SiC)、窒化シリコン(SiN)、窒化アルミニウム(AlNx)、及び酸化アルミニウム(AlOx)からなる群から選択される誘電体材料である、請求項4に記載のメモリ。
【請求項6】
前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域内のストレージノードコンタクトの上の底部キャパシタ電極層を更に備える、請求項1に記載のメモリ。
【請求項7】
前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域内の、前記底部キャパシタ電極層の上のキャパシタ誘電体層、及び前記キャパシタ誘電体層の上の頂部キャパシタ電極層を更に備える、請求項6に記載のメモリ。
【請求項8】
支持メッシュを更に備え、前記底部キャパシタ電極層は前記支持メッシュと接触している、請求項7に記載のメモリ。
【請求項9】
前記支持メッシュは、酸化シリコン(SiO)、オキシ炭化シリコン(SiOC)、及び酸化アルミニウム(AlOx)からなる誘電体酸化物材料の群から選択される、請求項8に記載のメモリ。
【請求項10】
前記不揮発性メモリデバイスの領域を前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域から、及び前記ロジックデバイスの領域を前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域から、絶縁する保護スペーサ層を備える、請求項1に記載のメモリ。
【請求項11】
前記ロジックデバイスの領域及び前記不揮発性メモリデバイスの領域の上のカバー層を更に備え、前記カバー層は頂部メモリ電極及び底部メモリ電極の間のメモリ材料層の上にある、請求項10に記載のメモリ。
【請求項12】
ダイの上にダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域を形成する段階;
前記ダイの上に前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域に隣接する不揮発性メモリデバイスの領域を形成する段階;
前記ダイの上に前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域及び前記不揮発性メモリデバイスの領域の両方に隣接するロジックデバイスの領域を形成する段階;及び
前記不揮発性メモリデバイスの領域を前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域から、及び前記ロジックデバイスの領域を前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域から、絶縁する保護スペーサ層を形成する段階
を備える、高帯域幅メモリを形成する方法。
【請求項13】
前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上に、下側モールド層、支持メッシュ、及び上側モールド層を形成する段階を更に備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記下側モールド層、支持メッシュ、及び上側モールド層の中に複数のトレンチを形成する段階、及び前記複数のトレンチの中に底部キャパシタ電極層を形成する段階を更に備え、前記底部キャパシタ電極層は前記支持メッシュと接触している、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域において、前記底部キャパシタ電極層の上にキャパシタ誘電体層を、及び前記キャパシタ誘電体層の上に頂部キャパシタ電極層を形成する段階を更に備える、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、メモリダイの上の不揮発性(NV)メモリとダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)との集積に関し、より具体的には、人工知能(AI)システムにおけるハイブリッド高帯域幅メモリを形成する、デュアルステート及びマルチステートメモリに関する。
【背景技術】
【0002】
高帯域幅メモリ(HBM)は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)ダイをスタックすることによって、より高い帯域幅を有し得る。HBMは、電気的接続をルーティングするインタポーザを含み得る基板を介して、中央処理装置(CPU)又はグラフィックス処理装置(GPU)の上のメモリコントローラに接続され得る。HBMは、他のタイプのDRAMメモリと比較して、より幅が広いメモリバスを有し得、例えば、HBMはインタポーザを介してなされるバス接続を用いて、512チャネルバス、1024チャネルバス、2048チャネルバス、又は4096チャネルバスを有し得る。HBMの3Dスタックされたランダムアクセスメモリ(RAM)は、シリコン貫通ビア(TSV)を使用して、メモリダイ及びCPU/GPUを相互接続し得る。
【0003】
抵抗変化型メモリ(ReRAM又はRRAM(登録商標))は、ストレージデバイスの抵抗を変化させることで機能する不揮発性(NV)ランダムアクセスコンピュータメモリの一種である。相変化メモリ(PCM)は、異なる電気抵抗値を有するアモルファス/結晶の相転移によって機能する不揮発性ランダムアクセスコンピュータメモリの一種である。
【発明の概要】
【0004】
本発明の1つの実施形態に係り、高帯域幅メモリが提供される。前記高帯域幅メモリは、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域、前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域に隣接する不揮発性メモリデバイスの領域、及び前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域及び前記不揮発性メモリデバイスの領域の両方に隣接するロジックデバイスの領域を含む。
【0005】
本発明の別の実施形態に係り、高帯域幅メモリが提供される。前記高帯域幅メモリは、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域、前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域に隣接する不揮発性メモリデバイスの領域、前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域及び前記不揮発性メモリデバイスの領域の両方に隣接するロジックデバイスの領域、及び、前記不揮発性メモリデバイスの領域を前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域から、及び前記ロジック領域を前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域から、絶縁する保護スペーサ層を含む。
【0006】
本発明の更に別の実施形態に係り、高帯域幅メモリを形成する方法が提供される。前記方法は、ダイの上にダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域を形成する段階;前記ダイの上に前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域に隣接する不揮発性メモリデバイスの領域を形成する段階;前記ダイの上に前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域及び前記不揮発性メモリデバイスの領域の両方に隣接するロジックデバイスの領域を形成する段階;及び前記不揮発性メモリデバイスの領域を前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域から、及び前記ロジック領域を前記ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域から、絶縁する保護スペーサ層を形成する段階を含む。
【0007】
これらの特徴及び利点、及び他の特徴及び利点が、それらの例示的な実施形態の下記の詳細な説明から明らかになり、この詳細な説明は、添付図面に関連して読まれるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
下記の説明は、好ましい実施形態の詳細を、下記の図面を参照して提供する。
【0009】
【
図1】本発明の1つの実施形態に係る、集積された不揮発性デュアル/マルチステートメモリを有するスタックされた高帯域幅メモリデバイスを示す側断面図である。
【0010】
【
図2】本発明の1つの実施形態に係る、不揮発性デュアル/マルチステートメモリアレイ及び周辺ロジックトランジスタと共に集積されたDRAMアレイの配置を有する高帯域幅メモリデバイスを示す上面図である。
【0011】
【
図3】本発明の1つの実施形態に係る、スタックされた高帯域幅メモリデバイスのダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域を示す側断面図である。
【0012】
【
図4】本発明の1つの実施形態に係る、スタックされた高帯域幅メモリデバイスのロジックデバイスの領域を示す側断面図である。
【0013】
【
図5】本発明の1つの実施形態に係る、スタックされた高帯域幅メモリデバイスの不揮発性デュアル/マルチステートメモリデバイスの領域を示す側断面図である。
【0014】
【
図6】本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上に形成された第1層間誘電体(ILD)層を示す側断面図である。
【0015】
【
図7】本発明の1つの実施形態に係る、ロジックデバイスの領域の上の第1層間誘電体(ILD)層及び、第1ILD層における下側メタライゼーション層を示す側断面図である。
【0016】
【
図8】本発明の1つの実施形態に係る、不揮発性デュアル/マルチステートメモリデバイスの領域の上の第1層間誘電体(ILD)層、及び第1ILD層における下側メタライゼーション層を示す側断面図である。
【0017】
【
図9】本発明の1つの実施形態に係る、ロジックデバイスの領域の上の第1層間誘電体(ILD)層の上方の第2層間誘電体(ILD)層、及び第2ILD層内の上側メタライゼーション層を示す側断面図である。
【0018】
【
図10】本発明の1つの実施形態に係る、不揮発性デュアル/マルチステートメモリデバイスの領域の上の第1層間誘電体(ILD)層の上方の第2層間誘電体(ILD)層、及び第2ILD層内の複数の不揮発性メモリデバイス及び上側メタライゼーション層を示す側断面図である。
【0019】
【
図11】本発明の1つの実施形態に係る、スタックされた高帯域幅メモリデバイスのダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域を示す側断面図である。
【0020】
【
図12】本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上方に、キャッピング層の上に下側モールド層を、下側モールド層の上に支持メッシュを、及び支持メッシュの上に上側モールド層を、形成する段階を示す側断面図である。
【0021】
【
図13】本発明の1つの実施形態に係る、ロジックデバイスの領域の上方に、キャッピング層の上に上側及び下側モールド層及び支持メッシュを形成する段階を示す側断面図である。
【0022】
【
図14】本発明の1つの実施形態に係る、不揮発性メモリデバイスの領域の上方に、キャッピング層の上に上側及び下側モールド層及び支持メッシュを形成する段階を示す側断面図である。
【0023】
【
図15】本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上方の、キャッピング層、上側及び下側モールド層、及び支持メッシュを通って形成された複数のトレンチを示す側断面図である。
【0024】
【
図16】本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上方の、モールド層及び支持メッシュの側壁に接する複数のトレンチ内に形成された底部キャパシタ電極層を示す側断面図である。
【0025】
【
図17】本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上方の、支持メッシュの上の上側モールド層の除去を示す側断面図である。
【0026】
【
図18】本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上方に、底部キャパシタ電極層の上の、及び支持メッシュの上の犠牲ライナを形成する段階を示す側断面図である。
【0027】
【
図19】本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上方の、トレンチ及び支持メッシュからの犠牲ライナの除去及び下側モールド層の除去を示す側断面図である。
【0028】
【
図20】本発明の1つの実施形態に係る、不揮発性メモリデバイスの領域からの上側及び下側モールド層及び支持メッシュの除去を示す側断面図である。
【0029】
【
図21】本発明の1つの実施形態に係る、底部キャパシタ電極層及び支持メッシュの表面の上のキャパシタ誘電体層の形成及び、キャパシタ誘電体層の上に形成された頂部キャパシタ電極層を示す側断面図である。
【0030】
【
図22】本発明の1つの実施形態に係る、頂部キャパシタ電極層の上の充填層、充填層の上に形成されたキャパシタ頂部プレート、及びキャパシタ頂部プレートの上に形成されたメタライゼーション層を有する第2層間誘電体(ILD)層の形成を示す側断面図である。
【0031】
【
図23】本発明の1つの実施形態に係る、ロジックデバイスの領域の上方の、保護スペーサ層を通って形成されたメタライゼーション層を有する第2層間誘電体(ILD)層を示す側断面図である。
【0032】
【
図24】本発明の1つの実施形態に係る、不揮発性メモリデバイスの領域の上方の、キャッピング層の上に形成されたメタライゼーション層を有する第2層間誘電体(ILD)層を示す側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の実施形態は、同じダイの上にダイナミックランダムアクセスメモリと共に不揮発性デュアルステート/マルチステートメモリ構成要素を提供する。不揮発性デュアルステート/マルチステートメモリ構成要素とダイナミックランダムアクセスメモリとの組み合わせは、スタックされた高帯域幅メモリ(HBM)を提供し得る。組み合わされた不揮発性デュアルステート/マルチステートメモリ及びダイナミックランダムアクセスメモリは、改善された計算性能を提供し、電力消費を低減し得る。改善された計算性能及び低減された電力消費は、離れたDRAMからのより少ないデータフェッチをもたらす、ニアメモリにおける計算を実行することによってもたらされ得る。
【0034】
本発明の実施形態は、人工知能(AI)システム用のハイブリッド高帯域幅メモリ(HBM)を形成するデュアルステート及びマルチステートメモリも提供し得る。ニューラルネットワーク(NN)及び他のAI計算のために、データがHBMから取得され、GPU/CPUによって計算が行われ得る。そのようなシステムの性能は、HBM-GPU帯域幅によって制限され得る。より幅が広いHBM内部帯域幅は、オフチップメモリ(例えば、DRAM)及びコンピュータ(例えば、GPU/CPU)コアの間でのより少ないデータ転送を提供する。処理ユニット(PCM又はReRAM)を各DRAMダイへと集積することによって、計算は全てのDRAMダイの上に並列化され得、このことはHBM-GPU/CPU帯域幅の制約という制限を排除し、コンピュータ性能を改善する。HBM内でデータをローカルに保つことは、システムのエネルギー効率をブーストし得、なぜならオフチップデータフェッチのエネルギーコストは、ローカルデータフェッチよりも高いからである。
【0035】
AI/NNによって使用される低減された精度の演算において、メモリによって限定された動作は、計算用のマルチステートメモリを活用することによって改善され得る。
【0036】
本発明の実施形態は、同じダイの上にダイナミックランダムアクセスメモリと共に不揮発性デュアルステート/マルチステートメモリ構成要素を製造する方法も提供する。周辺ロジック(例えば、NAND、NOR、XOR等)も、不揮発性デュアルステート/マルチステートメモリ及びダイナミックランダムアクセスメモリと同じダイの上に含まれ得る。
【0037】
本発明が応用され得る例示的な用途/使用は、限定されないが、高帯域幅メモリデバイス、人工知能システム、又はニューラルネットワークを含む。
【0038】
本発明の態様は、所与の例示的なアーキテクチャに関して説明されるが;しかしながら、他のアーキテクチャ、構造、基板材料及びプロセス特徴及び段階が本発明の態様の範囲内で変更され得ることを理解されたい。
【0039】
同様の番号が同じ又は類似の要素を表す図面をここで参照し、まず
図1では、本発明の1つの実施形態に係る、集積された不揮発性デュアル/マルチステートメモリを有するスタックされた高帯域幅メモリデバイスの側断面図が示されている。
【0040】
1つ又は複数の実施形態において、スタックされた高帯域幅メモリデバイス100は、パッケージ基板110の上に形成され得、ここでインタポーザ120はインタポーザはんだバンプ125を介してパッケージ基板110に取り付けられ、電気的に接続され得る。パッケージ基板110は、外界へ電気的に接続するために基板はんだバンプ115を有し得る。パッケージ基板は、中央処理装置(CPU)又はグラフィックス処理装置(GPU)基板であり得、インタポーザ120は取り付けられたダイの間で電気信号をルーティングし得る。
【0041】
様々な実施形態において、ロジックダイ130(例えばメモリコントローラ)は、ロジックダイはんだバンプ135を介してインタポーザ120に取り付けられ、電気的に接続され得る。様々な実施形態において、プロセッサダイ140(例えばCPU/GPU/システムオンチップ)は、プロセッサダイはんだバンプ145を介してインタポーザ120に取り付けられ、パッケージ基板110に電気的に接続され得る。ロジックダイ130は、ロジックコントロールサポート、例えば、アドレス変換等を提供し得るロジックコントロールユニットであり得る。プロセッサダイ140は、プロセッサ機能、例えば、計算、メモリアクセス、及びソフトウェアコードを実行することを提供し得る。
【0042】
1つ又は複数の実施形態において、高帯域幅メモリ(HBM)ダイ152、154、156、158のスタックは、ロジックダイ130の上に配置され得、ここで高帯域幅メモリ(HBM)ダイ152、154、156、158は、シリコン貫通ビア166、168及びマイクロはんだバンプ165、167によって各隣接するHBMダイに取り付けられ、それと電気的に相互接続され得る。ロジックダイ130に隣接するHBMダイ152は、マイクロはんだバンプ151によってロジックダイ130に取り付けられ、それと電気的に接続され得る。
【0043】
1つ又は複数の実施形態において、各高帯域幅メモリ(HBM)ダイ152、154、156、158は、複数の相変化メモリ(PCM)及び/又は抵抗変化型メモリ(ReRAM又はRRAM)デバイスから構成され得る不揮発性デュアル/マルチステートメモリデバイス領域172、174、176、178を含み得る。高帯域幅メモリ(HBM)ダイ152、154、156、158は、複数のダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)デバイスを含み得、ここでDRAMデバイスの領域は不揮発性デュアル/マルチステートメモリデバイス領域172、174、176、178に隣接し得る。メモリは、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)であり得る。
【0044】
様々な実施形態において、ロジックダイ130は物理層(PHY)構成要素137、147を介してプロセッサダイ140と相互接続され得、ここでPHY構成要素は物理層(PHY)マイクロはんだバンプ149及びインタポーザ相互接続127を介してインタポーザ120に電気的に接続され得る。PHY構成要素137、147は、通信媒体(例えば、金属線)を有するネットワークインターフェースコントローラとして機能して、高帯域幅メモリ及びプロセッサダイ140の間の通信を提供し得る。PHYは、リンク層構成要素(例えば、媒体アクセス制御(MAC))を物理通信媒体へ接続し、そのような相互接続を経由してビットを伝送する手段を提供し得る。
【0045】
図2は、本発明の1つの実施形態に係る、不揮発性デュアル/マルチステートメモリアレイ及び周辺ロジックトランジスタと共に集積されたDRAMアレイの配置を有する高帯域幅メモリデバイスを示す上面図である。
【0046】
1つ又は複数の実施形態において、複数のダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)デバイスを含む1つ又は複数のDRAM領域210は、HBMメモリダイ152、154、156、158のスタックを形成し得るHBMダイ150の上にあり得る。1つ又は複数の不揮発性メモリ領域230は、HBMダイ150の上にあり、DRAM領域210に隣接し得る。ロジック領域220は、HBMダイ150の上の1つ又は複数のDRAM領域210及び1つ又は複数の不揮発性メモリ領域230に隣接し得る。DRAM領域210は、SDRAMを含むDRAMメモリアレイを含み得、不揮発性メモリ領域230は、不揮発性デュアル/マルチステートメモリアレイを含み得る。ロジック領域220は、周辺ロジックトランジスタを含み得、このことがメモリの機能を有効にし得る。周辺ロジックは、プリチャージ回路及びセンス増幅器等を提供し得、これらはビット線にセルストレージキャパシタを充電又は放電させ得る。DRAM領域210は、ロジック領域220によって分離された四半分の中に配置され得、不揮発性メモリ領域230は、DRAM四半分の各々の中に位置付けられ得る。
【0047】
図3は、本発明の1つの実施形態に係る、スタックされた高帯域幅メモリデバイスのダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域を示す側断面図である。
【0048】
1つ又は複数の実施形態において、DRAM領域210は、ゲート構造330、340、及びゲート構造330、340の上方のゲートスペーサ/ゲートキャップ350を含む、複数のトランジスタデバイスを含み得る。様々な実施形態において、トランジスタデバイスはプレーナ型トランジスタ、フィン電界効果トランジスタ(FinFET)、ナノシートトランジスタ、ナノワイヤトランジスタ、及びそれらの組み合わせであり得る。トランジスタデバイスは、細長いゲート構造330の周囲にU字型チャネル335を有するU字型チャネルトランジスタデバイスであり、小さなデバイスフットプリント内でより大きなチャネル長をもたらし得る。U字型チャネルトランジスタデバイスのゲート構造330は、メモリアクセス動作のためのワード線として機能し得る。ビット線は、ビット線接点を通ってU字型チャネルトランジスタデバイスへ形成され得る。絶縁領域320は、トランジスタデバイスを絶縁し基板310の様々な領域を電気的に分離するために、基板の中に形成され得る。基板は、電子デバイスがその上に/その中に組み立てられ得る半導体材料であり得る。誘電体充填材360は、基板の上で絶縁のために隣接するトランジスタデバイスの間に形成され得、ここで誘電体充填材360は酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、low-k誘電体、又はそれらの組み合わせであり得る。ストレージノードコンタクト(SNC)370は、ソース/ドレインコンタクト375へと形成されるビアであり得る。
【0049】
図4は、本発明の1つの実施形態に係る、スタックされた高帯域幅メモリデバイスのロジックデバイスの領域を示す側断面図である。
【0050】
1つ又は複数の実施形態において、ロジック領域220は、チャネルの上方のゲート380、及びゲート380の上のゲートスペーサ/誘電体キャップ390、誘電体充填材360及び基板へのソース/ドレインコンタクト400を含むトランジスタデバイスを含み得る。様々な実施形態において、トランジスタデバイスはプレーナ型トランジスタ、FinFETトランジスタ、ナノシートトランジスタ、ナノワイヤトランジスタ、及びそれらの組み合わせであり得る。
【0051】
図5は、本発明の1つの実施形態に係る、スタックされた高帯域幅メモリデバイスの不揮発性デュアル/マルチステートメモリデバイスの領域を示す側断面図である。
【0052】
1つ又は複数の実施形態において、不揮発性メモリ領域230は、ゲート410及びゲートスペーサ/誘電体キャップ420を含むトランジスタデバイスを含み得る。誘電体充填材360は、トランジスタの上に形成され得、ソース/ドレインコンタクト430は、誘電体充填材360を通ってトランジスタデバイスへと形成され得る。様々な実施形態において、トランジスタデバイスはプレーナ型トランジスタ、FinFETトランジスタ、ナノシートトランジスタ、ナノワイヤトランジスタ、及びそれらの組み合わせであり得る。
【0053】
図6は、本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上に形成された第1層間誘電体(ILD)層を示す側断面図である。
【0054】
1つ又は複数の実施形態において、第1層間誘電体(ILD)層440は、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域210の上に形成され得、ここで第1層間誘電体(ILD)層440は、ブランケット堆積、例えば、化学気相成長(CVD)又はプラズマ強化化学気相成長(PECVD)によって形成され得る。
【0055】
様々な実施形態において、第1層間誘電体(ILD)層440は、限定されないが、炭素ドープされた酸化シリコン(SiO:C、CDO)、フッ素ドープされた酸化シリコン(SiO:F)、多孔質二酸化シリコン(p-SiO2)、スピンオン誘電体材料(例えば、水素シルセスキオキサン、メチルシルセスキオキサン等)、3.9未満のk値を有する他の誘電体材料及びそれらの組み合わせを含む、low-k誘電体材料であり得る。
【0056】
様々な実施形態において、第1層間誘電体(ILD)層440は、約40ナノメートル(nm)~約500nm、又は約60nm~約100nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。
【0057】
図7は、本発明の1つの実施形態に係る、ロジックデバイスの領域の上の第1層間誘電体(ILD)層及び、第1ILD層における下側メタライゼーション層を示す側断面図である。
【0058】
1つ又は複数の実施形態において、第1層間誘電体(ILD)層440の一部450は、ロジックデバイスの領域220の上に形成され得、ここで第1層間誘電体(ILD)層440の一部450は、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域210の上に第1層間誘電体(ILD)層440が形成されるのと同時にブランケット堆積によって形成され得る。ILD層440は、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域210、ロジックデバイスの領域220、及び不揮発性メモリ領域230の各々の上に、同時に、単一の堆積で形成され得る。
【0059】
様々な実施形態において、第1層間誘電体(ILD)層440の一部450は、約40ナノメートル(nm)~約500nm、又は約60nm~約100nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。第1層間誘電体(ILD)層440の一部450の厚さは、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域210の上に形成された第1層間誘電体(ILD)層440と同じ厚さを有し得る。
【0060】
様々な実施形態において、限定されないが、1つ又は複数の金属線470及び1つ又は複数のビア460を含む下側メタライゼーション層は、ロジックデバイスの領域の上の第1ILD層440の一部450の中に形成され得、ここで金属線470及びビア460は、ダマシン又はデュアルダマシンタイプの堆積プロセスによって形成され得る。
【0061】
様々な実施形態において、金属線470及びビア460は、導電性金属、例えば、タングステン(W)、コバルト(Co)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、及び/又は金属化合物、例えば、窒化チタン(TiN)、炭化チタン(TiC)、窒化タンタル(TaN)、炭化タンタル(TaC)、窒化タングステン(WN)、及びそれらの組み合わせから構成され得る。
【0062】
図8は、本発明の1つの実施形態に係る、不揮発性デュアル/マルチステートメモリデバイスの領域の上の第1層間誘電体(ILD)層、及び第1ILD層における下側メタライゼーション層を示す側断面図である。
【0063】
様々な実施形態において、限定されないが、1つ又は複数の金属線490及び1つ又は複数ビア480を含む下側メタライゼーション層は、不揮発性デュアル/マルチステートメモリデバイスの領域の上の第1ILD層440の一部450の中に形成され得、ここで金属線490及びビア480は、ダマシン又はデュアルダマシンタイプの堆積プロセスによって形成され得る。
【0064】
様々な実施形態において、金属線490及びビア480は、導電性金属、例えば、タングステン(W)、コバルト(Co)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、及び/又は金属化合物、例えば、窒化チタン(TiN)、炭化チタン(TiC)、窒化タンタル(TaN)、炭化タンタル(TaC)、窒化タングステン(WN)、及びそれらの組み合わせから構成され得る。
【0065】
図9は、本発明の1つの実施形態に係る、ロジックデバイスの領域の上の第1層間誘電体(ILD)層の上方の第2層間誘電体(ILD)層、及び第2ILD層内の上側メタライゼーション層を示す側断面図である。
【0066】
様々な実施形態において、第2層間誘電体(ILD)層455は、第1層間誘電体(ILD)層440の一部450の上に形成され得、ここで第2層間誘電体(ILD)層455は、ロジック領域220の上方にブランケット堆積によって形成され得る。第2層間誘電体(ILD)層455は、金属線470の最上面を覆い得る。
【0067】
様々な実施形態において、限定されないが、1つ又は複数の金属線510及び1つ又は複数のビア500を含む上側メタライゼーション層は、第2ILD層455の中に形成され得、ここで金属線510及びビア500は、ダマシン又はデュアルダマシンタイプ堆積プロセスによって形成され得る。
【0068】
様々な実施形態において、第2層間誘電体(ILD)層455は、約40ナノメートル(nm)~約500nm、又は約60nm~約100nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。
【0069】
様々な実施形態において、第2層間誘電体(ILD)層455はlow-k誘電体材料であり得、ここで第2層間誘電体(ILD)層455は、第1層間誘電体(ILD)層440及び第1層間誘電体(ILD)層440の一部450と同じ誘電体材料であり得る。
【0070】
1つ又は複数の実施形態において、カバー層520は第2ILD層455の上に形成され得、カバー層520はエッチングストップ層として機能し得る。カバー層520は、コンフォーマル堆積、例えば、原子層堆積(ALD)又はプラズマ強化原子層堆積(PEALD)によって、金属線510及び第2ILD層455の上に形成され得る。
【0071】
1つ又は複数の実施形態において、カバー層520は、例えばSiCO、SiC、SiN等の誘電体層であり得る。
【0072】
様々な実施形態において、カバー層520は、約3ナノメートル(nm)~約60nm、又は約10nm~約30nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。
【0073】
図10は、本発明の1つの実施形態に係る、不揮発性デュアル/マルチステートメモリデバイスの領域の上の第1層間誘電体(ILD)層の上方の第2層間誘電体(ILD)層、及び第2ILD層内の複数の不揮発性メモリデバイス及び上側メタライゼーション層を示す側断面図である。
【0074】
様々な実施形態において、第2層間誘電体(ILD)層455は、不揮発性メモリ領域230の第1層間誘電体(ILD)層440の一部450の上に形成され得、ここで第2層間誘電体(ILD)層455は、不揮発性メモリ領域230の上方にブランケット堆積によって形成され得る。第2層間誘電体(ILD)層455は、ビア480及び金属線490の最上面を覆い得る。
【0075】
様々な実施形態において、1つ又は複数の不揮発性メモリデバイスは、第2ILD層455の中に形成され得、ここで不揮発性メモリデバイスは底部メモリ電極530、頂部メモリ電極550、及び頂部メモリ電極550及び底部メモリ電極530の間のメモリ材料層540を含み得る。様々な実施形態において、メモリ材料層540は、抵抗性メモリ材料又は相変化メモリ材料であり得る。
【0076】
様々な実施形態において、限定されないが、1つ又は複数の金属線560及び1つ又は複数のビアを含む上側メタライゼーション層は、第2ILD層455の中に形成され得、ここで金属線560及びビアは、ダマシン又はデュアルダマシンタイプ堆積プロセスによって形成され得る。金属線560は、頂部メモリ電極550の上にありそれと電気的に接続しており、不揮発性メモリデバイスを追加の層及び/又は接点へと接続し得る。底部メモリ電極530は、不揮発性メモリデバイスを不揮発性メモリ領域230の中の1つ又は複数トランジスタデバイス420へと接続し得る。
【0077】
様々な実施形態において、第2層間誘電体(ILD)層455は、約40ナノメートル(nm)~約500nm、又は約60nm~約100nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。
【0078】
1つ又は複数の実施形態において、カバー層520は、不揮発性メモリ領域230の上方の第2ILD層455の上に形成され得、カバー層520はエッチングストップ層として機能し得る。
【0079】
図11は、本発明の1つの実施形態に係る、スタックされた高帯域幅メモリデバイスのダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域を示す側断面図である。
【0080】
様々な実施形態において、リソグラフィマスクは、ロジック領域220及び不揮発性メモリ領域230を保護するために使用され得、DRAM領域210の上方のカバー層520は除去される。第1ILD層440及び第2ILD層455は、選択的方向性エッチングを使用して除去され得、ここで第1ILD層440及び第2ILD層455は、同じ材料であり、同じエッチングプロセスを使用して同時に除去され得る。第1ILD層440及び第2ILD層455の除去は、誘電体充填材360及びストレージノードコンタクト(SNC)370の最上面を露出し得る。
【0081】
図12は、本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上方に、キャッピング層の上に下側モールド層を、下側モールド層の上に支持メッシュを、及び支持メッシュの上に上側モールド層を、形成する段階を示す側断面図である。
【0082】
1つ又は複数の実施形態において、保護スペーサ層570は、DRAM領域210の中の誘電体充填材360及び電気的接続370の最上面の上に形成され得、ここで保護スペーサ層570はコンフォーマル堆積(例えば、ALD、PEALD)によって形成され得る。様々な実施形態において、保護スペーサ層570は、エッチングストップ層として機能し得る誘電体材料、例えば、SiOC、SiC、SiN、AlNx、AlOx等であり得る。保護スペーサ層570は、下にある誘電体充填材360を覆い得る。
【0083】
様々な実施形態において、保護スペーサ層570は、約3ナノメートル(nm)~約100nm、又は約10nm~約30nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。
【0084】
1つ又は複数の実施形態において、下側モールド層580は、保護スペーサ層570の上に形成され得、ここでモールド層580はブランケット堆積によって形成され得る。様々な実施形態において、下側モールド層580は、保護スペーサ層570の材料とは異なる誘電体酸化物材料、例えば、SiO、SiOC、AlOx等であり得、その結果下側モールド層580は、犠牲層として選択的に除去され得、一方で保護スペーサ層570はエッチングストップとして機能し、下にある層を保護する。
【0085】
様々な実施形態において、下側モールド層580は、約200nm~約3000nm、又は約400nm~約1500nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。
【0086】
1つ又は複数の実施形態において、支持メッシュ590は下側モールド層580の上に形成され得、ここで支持メッシュ590はブランケット堆積によって形成され得る。支持メッシュ590は、下側モールド層580の材料とは異なる誘電体酸化物材料、例えば、SiO、SiOC、AlOx等であり得、その結果下側モールド層580は犠牲層として選択的に除去され得、一方で支持メッシュ590は残る。
【0087】
様々な実施形態において、支持メッシュ590は、約5nm~約100nm、又は約15nm~約50nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。
【0088】
1つ又は複数の実施形態において、上側モールド層600は、支持メッシュ590の上に形成され得、ここで上側モールド層600はブランケット堆積によって形成され得る。上側モールド層600は、支持メッシュ590の材料とは異なる誘電体酸化物材料、例えば、SiO、SiOC、AlOx等であり得、そのため上側モールド層は選択的に除去され得る。上側モールド層600は、下側モールド層580と同じ材料であり得る。
【0089】
様々な実施形態において、上側モールド層600は、約10nm~約1000nm、又は約20nm~約500nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。
【0090】
図13は、本発明の1つの実施形態に係る、ロジックデバイスの領域の上方に、キャッピング層の上の上側及び下側モールド層及び支持メッシュを形成する段階を示す側断面図である。
【0091】
様々な実施形態において、保護スペーサ層570は、ロジック領域220の中のカバー層520の上に形成され得、ここで保護スペーサ層570はコンフォーマル堆積(例えば、ALD、PEALD)によって形成され得る。保護スペーサ層570は、第1層間誘電体(ILD)層440の一部450及び第2層間誘電体(ILD)層455の側面に沿って下に延び得る。様々な実施形態において、保護スペーサ層570は、エッチングストップ層として機能し得る誘電体材料であり得、ここで保護スペーサ層570はカバー層520及び下側モールド層580とは異なる誘電体材料であり得る。後続のプロセスにおいて、上側及び下側モールド層は、保護スペーサ層570によって完全に覆われているILD層450及び455を損傷せずに、除去され得る。
【0092】
様々な実施形態において、下側モールド層580、支持メッシュ590及び上側モールド層600は、様々な領域の中の保護スペーサ層570の上に形成され得る。
【0093】
図14は、本発明の1つの実施形態に係る、不揮発性メモリデバイスの領域の上方に、キャッピング層の上に上側及び下側モールド層及び支持メッシュを形成する段階を示す側断面図である。
【0094】
様々な実施形態において、保護スペーサ層570は、不揮発性メモリ領域230の中のカバー層520の上に形成され得、ここで保護スペーサ層570はコンフォーマル堆積(例えば、ALD、PEALD)によって形成され得る。保護スペーサ層570は、第1層間誘電体(ILD)層440の一部450及び第2層間誘電体(ILD)層455の側面に沿って下に延び得る。保護スペーサ層570は、不揮発性メモリデバイスの領域230を、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域210から、及びロジック領域220から絶縁し得る。保護スペーサ層570はまた、DRAMキャパシタ形成の最中の後続のプロセス段階の中でモールド層580、600が除去されるとき、BEOL low-k誘電体層(440、455及び450)を損傷から保護し得る。
【0095】
様々な実施形態において、下側モールド層580、支持メッシュ590及び上側モールド層600は、様々な領域の中の保護スペーサ層570の上に形成され得る。
【0096】
図15は、本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上方の、キャッピング層、上側及び下側モールド層、及び支持メッシュを通って形成された複数のトレンチを示す側断面図である。
【0097】
1つ又は複数の実施形態において、複数のトレンチ610は、上側モールド層600、支持メッシュ590、下側モールド層580及び保護スペーサ層570を通って形成され得、ここでトレンチ610はリソグラフィマスキング及びパターニング、及び選択的方向性エッチング、例えば、反応性イオンエッチング(RIE)によって形成され得る。トレンチ610は、下にあるストレージノードコンタクト(SNC)370の上方にあり、それと位置合わせされ得る。
【0098】
図16は、本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上方のモールド層及び支持メッシュの側壁に接する、複数のトレンチ内に形成された底部キャパシタ電極層を示す側断面図である。
【0099】
1つ又は複数の実施形態において、底部キャパシタ電極層620は複数のトレンチ610の中に形成され得、ここで底部キャパシタ電極層620はコンフォーマル堆積によって形成され得る。底部キャパシタ電極層620は、上側モールド層600、支持メッシュ590、下側モールド層580、及び保護スペーサ層570の側壁の上にあり得る。底部キャパシタ電極層620の一部は、まずOPLのような犠牲材料をトレンチ610へと堆積し、続いてエッチングによって最上面の上方の電極層を除去し、続いてOPLアッシングすることによって、上側モールド層600の最上面から除去され得る。
【0100】
様々な実施形態において、底部キャパシタ電極層620は、限定されないが、金属、例えば、タングステン(W)、コバルト(Co)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、及び/又は金属化合物、例えば、窒化チタン(TiN)、炭化チタン(TiC)、窒化タンタル(TaN)、炭化タンタル(TaC)、窒化タングステン(WN)、及びそれらの組み合わせを含む導電性材料であり得る。
【0101】
様々な実施形態において、底部キャパシタ電極層620は、約2nm~約5nm、又は約5nm~約15nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。
【0102】
図17は、本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上方の、支持メッシュの上の上側モールド層の除去を示す側断面図である。
【0103】
1つ又は複数の実施形態において、上側モールド層600は、例えば、選択的等方性エッチング(例えば、ウェット化学エッチング)を使用して除去され得、ここで上側モールド層600の除去は、支持メッシュ590の一部を露出させ得る。底部キャパシタ電極層620の上側セクションは、支持メッシュ590の上へ延び得、ここで底部キャパシタ電極層620の上側セクションは、支持メッシュ590の上に他の支持体なしで自立し得る。上側モールド層600は、ロジック領域220及び不揮発性メモリ領域230から除去され得、ここで支持メッシュ590は露出され得る。
【0104】
図18は、本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上方に、底部キャパシタ電極層の上の、及び支持メッシュの上の犠牲ライナを形成する段階を示す側断面図である。
【0105】
1つ又は複数の実施形態において、犠牲ライナ630は底部キャパシタ電極層620の上に、及びダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域210の上方の支持メッシュ590の露出した表面の上に形成され得る。コンフォーマル層の厚さをCD2の1/2より大きくなるように制御することによって、犠牲層630は、DRAM領域の中のメッシュ層の上のスペースをピンチオフし得る。犠牲ライナの後続の異方性エッチングは、ロジック及び不揮発性メモリ領域の中の犠牲ライナ630を除去し得る。これは、DRAM領域の中のメッシュ層を損傷せずに、ロジック及び不揮発性メモリ領域において露出したメッシュ層を除去することを可能にする。CD1>CD2の場合のみ、コンフォーマルスペーサライナは、CD1をピンチオフせずにCD2をピンチオフし得る。本プロセスは、ロジック及び不揮発性メモリ領域におけるメッシュを露出させるためのスペーサRIEが後に続く、スペーサライナ堆積である。
【0106】
様々な実施形態において、犠牲ライナ630はa-Si、a-SiGe、AlOx等であり得る。
【0107】
様々な実施形態において、犠牲ライナ630は、約5nm~約50nm、又は約10nm~約20nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。犠牲ライナ630の厚さは、底部キャパシタ電極層620の間のトレンチ610の下側セクションがピンチオフされることをもたらし得る。
【0108】
図19は、本発明の1つの実施形態に係る、ダイナミックランダムアクセスメモリデバイスの領域の上方の、トレンチ及び支持メッシュからの犠牲ライナの除去及び下側モールド層の除去を示す側断面図である。
【0109】
1つ又は複数の実施形態において、犠牲ライナ630及び下側モールド層580は、例えば、選択的等方性エッチングを使用して除去され得る。下側モールド層580の除去は、支持メッシュ590及び保護スペーサ層570の間及び底部キャパシタ電極層620の側壁の間に隙間585を形成し得る。メッシュ層におけるいくつかの開口領域が形成され得、ここで犠牲ライナはピンチオフされず(図示せず)、そのためモールド層580は等方性エッチングプロセスの最中にアクセスされ得ることに留意されたい。
【0110】
図20は、本発明の1つの実施形態に係る、不揮発性メモリデバイスの領域からの上側及び下側モールド層及び支持メッシュの除去を示す側断面図である。
【0111】
犠牲ライナ630及び下側モールド層580の除去は、不揮発性メモリ領域230の中の保護スペーサ層570を露出させ得る。
【0112】
図21は、本発明の1つの実施形態に係る、底部キャパシタ電極層及び支持メッシュの表面の上のキャパシタ誘電体層の形成及び、キャパシタ誘電体層の上に形成された頂部キャパシタ電極層を示す側断面図である。
【0113】
1つ又は複数の実施形態において、キャパシタ誘電体層640は底部キャパシタ電極層620の上に形成され得、ここでキャパシタ誘電体層640はコンフォーマル堆積(例えば、ALD、PEALD)によって形成され得る。
【0114】
誘電体層640用の材料の例は:Al2O3、ZrO2、Y2O3、HfO2、Ta2O5、TiOx、BaHfO2、CoTiOx、SrTiO3等を含む。
【0115】
様々な実施形態において、キャパシタ誘電体層640は、約1ナノメートル(nm)~約50nm、又は約6nm~約20nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。
【0116】
1つ又は複数の実施形態において、頂部キャパシタ電極層650はキャパシタ誘電体層640の上に形成され得、ここでキャパシタ誘電体層640はコンフォーマル堆積(例えば、ALD、PEALD)によって形成され得る。頂部キャパシタ電極層650は、底部キャパシタ電極層620と同じ材料から構成され得る。
【0117】
様々な実施形態において、頂部キャパシタ電極層650は、約2nm~約50nm、又は約3nm~約15nmの範囲内の厚さを有し得るが、他の厚さも企図される。キャパシタ誘電体層640及び頂部キャパシタ電極層650は、隙間585を頂部キャパシタ電極層650によって囲まれた状態にし得る。
【0118】
図22は、本発明の1つの実施形態に係る、頂部キャパシタ電極層の上の充填層、充填層の上に形成されたキャパシタ頂部プレート、及びキャパシタ頂部プレートの上に形成されたメタライゼーション層を有する第2層間誘電体(ILD)層の形成を示す側断面図である。
【0119】
1つ又は複数の実施形態において、充填層660は頂部キャパシタ電極層650の上に、及び隙間585の中に形成され得、ここで充填層660は、例えば、化学気相成長(CVD)によって形成され、ポリ-Si又はポリ-SiGeを形成し得る。
【0120】
1つ又は複数の実施形態において、キャパシタ頂部プレート670は充填層660の上に形成され得、ここでキャパシタ頂部プレート670はCVD、ALD、又はPVD金属堆積プロセスによって形成され得る。
【0121】
1つ又は複数の実施形態において、第2層間誘電体(ILD)層680は、キャパシタ頂部プレート670の上に形成され、頂部金属線700及び金属ビア690は第2層間誘電体(ILD)層680の中に形成され得る。頂部金属線700及び金属ビア690は、キャパシタ頂部プレート670へと電気的に接続され得る。
【0122】
図23は、本発明の1つの実施形態に係る、ロジックデバイスの領域の上方の、保護スペーサ層を通って形成されたメタライゼーション層を有する第2層間誘電体(ILD)層を示す側断面図である。
【0123】
1つ又は複数の実施形態において、ビア720及び金属線730を含むメタライゼーション層を有する第2層間誘電体(ILD)層680の一部710は、ロジックデバイスの領域220の上方の保護スペーサ層570を通って形成され得る。
【0124】
図24は、本発明の1つの実施形態に係る、不揮発性メモリデバイスの領域の上方の、キャッピング層の上に形成されたメタライゼーション層を有する第2層間誘電体(ILD)層を示す側断面図である。
【0125】
1つ又は複数の実施形態において、ビア740及び金属線750を含むメタライゼーション層を有する第2層間誘電体(ILD)層680の一部710は、不揮発性メモリの領域230の上方の保護スペーサ層570を通って形成され得る。
【0126】
本実施形態は、集積回路チップのための設計を含み得、これは、グラフィカルコンピュータプログラミング言語で作成され、(ディスク、テープ、物理ハードドライブ、又は記憶アクセスネットワーク内等の仮想ハードドライブ等の)コンピュータ記憶媒体内に記憶され得る。設計者がチップ又はチップを製造するために使用されるフォトリソグラフィマスクを製造しない場合、設計者は、結果として得られる設計を、物理的手段によって(例えば、設計を記憶する記憶媒体のコピーを提供することによって)、又は電子的に(例えば、インターネットを介して)、そのようなエンティティへ直接的又は間接的に伝送し得る。その後、記憶された設計は、典型的には、ウェハの上に形成される当該チップ設計の複数のコピーを含む、フォトリソグラフィマスクの製造のための適切なフォーマット(例えば、GDSII)へと変換される。フォトリソグラフィマスクは、エッチング又は他の方法で加工されるウェハの領域(及び/又はその上の層)を画定するために活用される。
【0127】
本明細書において説明されたような方法は、集積回路チップの製造において使用され得る。結果として得られる集積回路チップは、未加工ウェハの形態で(すなわち、複数のパッケージされていないチップを有する単一のウェハとして)、ベアダイとして、又はパッケージされた形態で、製造者によって分配され得る。後者の場合、チップは、(マザーボードに固着したリード線を有するプラスチックキャリア、又は他のより高いレベルのキャリア等の)単一チップパッケージにおいて、又は(表面相互接続又は埋め込み相互接続のいずれか又は両方を有するセラミックキャリア等の)マルチチップパッケージにおいて、取り付けられる。いずれの場合においても、チップは、次に、(a)マザーボード等の中間製品、又は(b)最終製品のいずれかの一部として、他のチップ、ディスクリート回路素子、及び/又は他の信号処理デバイスと集積される。最終製品は、玩具及び他のローエンドの応用形態から、ディスプレイ、キーボード、又は他の入力デバイス、及び中央処理装置を有する高度なコンピュータ製品に至る範囲で、集積回路チップを含む任意の製品であり得る。
【0128】
また、材料化合物は、列挙される元素、例えば、SiGeの観点で説明されることも理解されたい。これらの化合物は、化合物内の元素の異なる比率を含み、例えば、SiGeは、SixGe1-xを含み、ここでxは1未満又はそれに等しい、等である。加えて、他の元素が化合物の中に含まれ、依然として本原理に従って機能し得る。追加の元素を有する化合物は、本明細書では合金と称される。
【0129】
「1つの実施形態(one embodiment)」又は「1つの実施形態(an embodiment)」、及びそれらの他の変形への本明細書における言及は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、特性等が少なくとも1つの実施形態において含まれることを意味する。よって、本明細書全体にわたって様々な箇所に出現する、「1つの実施形態において(in one embodiment)」又は「1つの実施形態において(in an embodiment)」という語句、及び任意の他の変形の出現は、必ずしも全てが同じ実施形態に言及しているわけではない。
【0130】
次のもの、すなわち「/」、「及び/又は」、及び「のうちの少なくとも1つ」のうちのいずれかの使用は、例えば「A/B」、「A及び/又はB」、及び「A及びBのうちの少なくとも1つ」の場合において、第1の列挙される選択肢(A)のみの選択、又は、第2の列挙される選択肢(B)のみの選択、又は、両方の選択肢(A及びB)の選択を包含することが意図されることを理解されたい。1つの更なる例として、「A、B、及び/又はC」、及び「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」の場合において、そのような言い回しは、第1の列挙される選択肢(A)のみの選択、又は、第2の列挙される選択肢(B)のみの選択、又は、第3の列挙される選択肢(C)のみの選択、又は、第1及び第2の列挙される選択肢(A及びB)のみの選択、又は、第1及び第3の列挙される選択肢(A及びC)のみの選択、又は、第2及び第3の列挙される選択肢(B及びC)のみの選択、又は、3つの選択肢全て(A及びB及びC)の選択を包含することが意図される。これは、当該技術分野及び関連技術分野における当業者によって容易に明らかであるように、列挙される多くの項目に対しても拡大することができる。
【0131】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、文脈が別段明確に示さない限りは、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」は、複数形も含むことが意図される。「備える/有する/含む(comprises)」、「備える/有する/含む(comprising)」、「含む(includes)」、及び/又は「含む(including)」という用語は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、段階、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ又は複数の他の特徴、整数、段階、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらの群の存在又は追加を除外しないことが更に理解されるであろう。
【0132】
「下(beneath)」、「下(below)」、「下側(lower)」、「上(above)」、「上側(upper)」及び同様のもののような空間的に相対的な用語は、本明細書において説明の簡便さのために使用され、ある要素又は特徴の別の要素又は特徴との関係を図において例示されている通りに説明し得る。空間的に相対的な用語は、図中で示される向きに加えて使用又は動作中のデバイスの様々な向きを包含することが意図されていることが理解されるであろう。例えば、図中のデバイスが裏返される場合、他の要素又は特徴の「下(below)」又は「下(beneath)」として説明された要素は、当該他の要素又は特徴の「上(above)」の向きになる。したがって、用語「下」は、上及び下の向きの両方を包含し得る。デバイスは、(90度又は他の向きに回転されて)別様の向きになり得、本明細書において使用される空間的に相対的な記述子は、それに応じて解釈され得る。更に、層が2つの層の「間(between)」にあると称される場合、それは、2つの層の間の唯一の層であり得、又は1つ又は複数の介在する層もまた存在し得ることもまた理解されるであろう。
【0133】
第1(first)、第2(second)等の用語は、様々な要素を説明するために本明細書において使用され得るが、これら要素は、これら用語によって限定されるべきでないことが理解されるであろう。これらの用語は、ある要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。したがって、下記で議論される第1要素は、本概念の範囲から逸脱することなく、第2要素と呼ばれる可能性がある。
【0134】
層、領域又は基板等の要素が、別の要素の「上に(on)」又は「上方に(over)」あると称される場合、それは直接当該別の要素の上にあり得、又は介在する要素もまた存在し得ることもまた理解されるであろう。対照的に、ある要素が別の要素の「直接上に(directly on)」ある又は当該別の要素の「直接上方に(directly over)」あると称される場合、介在する要素の存在はない。ある要素が、別の要素に「接続される(connected)」又は「連結される(coupled)」と称される場合、それは当該別の要素に直接接続又は連結され得、又は介在する要素が存在し得ることもまた理解されるであろう。対照的に、ある要素が別の要素に「直接接続される(directly connected)」又は「直接連結される(directly coupled)」と称される場合、介在する要素の存在はない。
【0135】
デバイス及びデバイスを製造する方法の好ましい実施形態(これらは例示の意図であって限定するものではない)が説明されたが、修正及び変形が、上記の教示に照らして当業者によってなされ得ることに留意されたい。本発明の範囲内で開示され、添付の特許請求の範囲により概要を示された特定の実施形態内では、変更がなされ得ることをこれより理解されたい。このように本発明の態様を、特許法により必要とされる詳細及び特定性と共に説明したが、何が特許請求され、特許証により保護されるように所望されるかは、添付の特許請求の範囲の中に記載される。
【国際調査報告】