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特表2024-532524乾燥システムおよび該乾燥システムを用いた洗濯機
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】乾燥システムおよび該乾燥システムを用いた洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 58/24 20060101AFI20240829BHJP
【FI】
D06F58/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514367
(86)(22)【出願日】2022-09-01
(85)【翻訳文提出日】2024-03-01
(86)【国際出願番号】 IB2022058200
(87)【国際公開番号】W WO2023031837
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111023112.5
(32)【優先日】2021-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111450553.3
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2022/116142
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2022/116242
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2022/116387
(32)【優先日】2022-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524080494
【氏名又は名称】シェンチェン・ロボロック・イノヴェーション・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN ROBOROCK INNOVATION TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】ROOM 1802, BUILDING D1, NANSHAN ZHIYUAN, NO. 1001 XUEYUAN AVENUE, CHANGYUAN COMMUNITY, TAOYUAN STREET, NANSHAN DISTRICT, SHENZHEN, GUANGDONG, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】リ,シン
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン,チュアンリン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ヤドン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ジバイ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,チミン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,チェ
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ミン
(72)【発明者】
【氏名】リン,チェンフ
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ジュンジュン
(72)【発明者】
【氏名】クィ,ハン
(72)【発明者】
【氏名】シュウ,ミン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,トン
(72)【発明者】
【氏名】クアン,ガン
【テーマコード(参考)】
3B166
【Fターム(参考)】
3B166AA02
3B166AA24
3B166AB25
3B166AB30
3B166AB34
3B166AE01
3B166AE02
3B166AE07
3B166BA43
3B166BA45
3B166BA55
3B166BA84
3B166EA03
3B166EA12
3B166EB02
3B166EB17
3B166ED05
3B166ED06
(57)【要約】
本発明は、洗濯機およびその操作方法を開示する。前記洗濯機は、洗濯物を収容するための容器と除湿器を含み、前除湿器は循環ファンおよび再生ファンを含み、前記循環ファンは湿潤空気を生成するために使用され、前記湿潤空気が前記容器から流出して前記湿潤空気における水分を吸収するための吸湿除湿構造に流れ、前記再生ファンは、前記吸湿除湿構造によって吸収された前記水分を含む気流を生成するために使用され、前記気流が生成した気流から水を凝縮するための凝縮器に流れ、前記吸湿除湿構造は、前記循環ファン、前記再生ファンおよび前記凝縮器に隣接するように設けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物を収容するための容器と、除湿器とを含む洗濯機であって、
前記除湿器は循環ファンおよび再生ファンを含み、前記循環ファンは、前記容器から流出した湿潤空気を前記湿潤空気における水分を吸収するための吸湿除湿構造に向かって流れて循環させるように構成され、前記再生ファンは、気流を生成して前記吸湿除湿構造によって吸収された水分を排出し、前記気流を駆動して生成した気流から水を凝縮するための凝縮器に向かって流れるように構成され、前記吸湿除湿構造は、前記循環ファン、前記再生ファンおよび前記凝縮器に隣接するように設けられる、洗濯機。
【請求項2】
前記循環ファンと前記凝縮器は、前記再生ファンに隣接して前記再生ファンの対向側に設けられる、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記吸湿除湿構造は、前記循環ファン、前記再生ファンおよび前記凝縮器うちの少なくとも1つと同一の平面内に設けられる、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記循環ファン、前記吸湿除湿構造、前記再生ファンおよび前記凝縮器は同一の平面内に設けられる、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記吸湿除湿構造はローラアセンブリを含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記除湿器における前記循環ファン、前記ローラアセンブリおよび前記再生ファンのそれぞれの回転軸線の2つ以上が互いに平行である、請求項5に記載の洗濯機。
【請求項7】
前記ローラアセンブリは、
下部ケーシングの対応するハウジングに収容された複数の補助ローラをさらに含み、前記下部ケーシングは前記除湿器の1つまたは複数の部材を収容するために使用され、前記複数の補助ローラは前記ローラアセンブリの1つのローラと平行である、請求項5に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記ローラアセンブリは、
前記除湿器における1つまたは複数の部材を収容するための下部ケーシングに分布し、前記ローラアセンブリの1つのローラに対して垂直に配置された複数の垂直ローラをさらに含む、請求項5に記載の洗濯機。
【請求項9】
前記除湿器における前記循環ファン、前記ローラアセンブリおよび前記再生ファンのそれぞれの回転軸線の1つまたは複数は前記容器の回転軸線と垂直である、請求項5に記載の洗濯機。
【請求項10】
前記除湿器における前記循環ファン、前記ローラアセンブリおよび前記再生ファンのそれぞれ回転軸線の1つまたは複数は前記容器の回転軸線と平行である、請求項5に記載の洗濯機。
【請求項11】
複数の領域を含む下部ケーシングをさらに含み、前記複数の領域は、それぞれ前記循環ファン、前記吸湿除湿構造、前記再生ファンおよび前記凝縮器うちの2つ以上を収容するように構成される、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項12】
前記下部ケーシングは単一の集積部材である、請求項11に記載の洗濯機。
【請求項13】
前記吸湿除湿構造は吸湿領域および除湿領域を含み、
前記吸湿領域は少なくとも前記吸湿除湿構造の第1部分を含み、前記第1部分は前記循環ファンによって循環された湿潤空気から水分を吸収するために使用され、
前記除湿領域は前記再生ファンに隣接する前記吸湿除湿構造の第2部分の上方に設けられる加熱部を含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項14】
前記除湿器は吸湿通路をさらに含み、前記吸湿領域は前記吸湿通路に設けられ、前記吸湿通路は、前記循環ファンによって生成された気流を前記容器から前記吸湿領域に向かって流すように構成される、請求項13に記載の洗濯機。
【請求項15】
前記除湿器は除湿通路をさらに含み、前記除湿領域は前記除湿通路に設けられ、前記除湿通路は、前記再生ファンによって生成された気流を前記凝縮器に向かって流し、前記気流における水分を除去するように構成される、請求項13に記載の洗濯機。
【請求項16】
前記加熱部は、メッシュ板における複数の空気孔に隣接して配置される複数の加熱要素を含む、請求項13に記載の洗濯機。
【請求項17】
前記加熱部は扇形構造を有し、前記複数の空気孔の直径が半径方向に沿って前記扇形構造の中心に向かって小さくなる、請求項16に記載の洗濯機。
【請求項18】
前記複数の加熱要素は、前記複数の空気孔に隣接し、前記半径方向に沿って前記扇形構造の中心に向かってオフセットするように構成される、請求項17に記載の洗濯機。
【請求項19】
前記容器の空気出口と連結する排気通路、および
前記排気通路上に設けられたフィルタアセンブリをさらに含み、前記フィルタアセンブリは、
フィルタスクリーン、および
前記フィルタスクリーンを洗浄するためのフィルタセルフクリーニング装置を含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項20】
前記除湿器は、
前記循環ファンを被覆し、前記循環ファンを前記除湿器における1つまたは複数の部材を収容するための下部ケーシング上に付設するように構成された渦巻ケーシングをさらに含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項21】
内槽ドラム、乾燥モジュール、循環ファンおよび再生ファンを含む一体型洗濯乾燥機であって、
前記乾燥モジュールは吸湿通路、再生通路および吸湿部材を含み、前記吸湿通路は第1空気入口および第1空気出口を有し、前記内槽ドラムはそれぞれ前記第1空気入口および前記第1空気出口と連結し、
前記循環ファンは前記吸湿通路に設けられ、前記内槽ドラムと前記吸湿通路内で循環気流を形成させ、前記再生ファンは前記再生通路に設けられ、前記再生通路内で除湿気流を形成させ、
前記吸湿部材は前記吸湿通路および前記再生通路に設けられ、前記循環気流および前記除湿気流が前記吸湿部材を通って流れ、前記吸湿部材は、前記吸湿部材の回転時に、前記吸湿通路内の前記循環気流における水分を吸収し、前記再生通路の前記排湿気流を通じて前記水分を排出するように構成される、一体型洗濯乾燥機。
【請求項22】
前記内槽ドラムとそれぞれ連結する水入口および水出口をさらに含む、請求項21に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項23】
前記内槽ドラムと連結して前記内槽ドラムを回転させるように駆動する駆動部をさらに含む、請求項21に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項24】
前記吸湿通路に設けられたフィルタ部材をさらに含み、前記フィルタ部材は前記吸湿部材の上流に設けられる、請求項21に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項25】
前記再生通路に設けられたフィルタ部材をさらに含む、請求項21に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項26】
前記吸湿通路は加熱部材をさらに含む、請求項21に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項27】
前記吸湿部材は吸湿ローラおよび加熱アセンブリを含み、
前記加熱アセンブリは前記吸湿ローラ上の再生領域を被覆し、吸湿回転盤上の吸湿領域は前記吸湿通路内に設けられ、
前記除湿気流が前記吸湿ローラ上の前記再生領域を通って流れ、前記循環気流が前記吸湿ローラ上の前記吸湿領域を通って流れる、請求項21に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項28】
前記加熱アセンブリはカバーを含み、前記カバーは前記吸湿回転盤の前記再生領域を被覆し、前記カバーの前記再生領域に対応する部分に前記再生通路と連結する開口が開設され、前記カバーは再生加熱部を含む、請求項27に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項29】
前記吸湿回転盤は前記吸湿ローラおよび前記吸湿ローラと連結する回転部材を含み、シェルが前記吸湿盤の外部を被覆し、前記吸湿盤は、前記回転部材によって駆動されると前記シェルに対して回転するように構成され、前記シェルはそれぞれ前記吸湿通路および前記再生通路と連結する、請求項27に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項30】
前記再生通路に凝縮部材が設けられ、前記凝縮部材は、前記再生通路における前記除湿気流を冷却して前記除湿気流を乾燥させるように構成される、請求項21に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項31】
コントローラをさらに含み、前記吸湿通路内に温度センサが設けられ、前記コントローラは前記温度センサおよび加熱部材に電気的に接続され、前記コントローラは、前記温度センサによって検出された温度に応じて前記加熱部材のオンオフを制御するように構成される、請求項21に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項32】
前記内槽ドラム内に前記内槽ドラムの湿度を検出するための湿度センサが設けられる、請求項31に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項33】
2つ以上の湿度センサをさらに含み、前記温度センサは前記内槽ドラムの前記湿度センサと異なる位置に設けられる、請求項32に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項34】
ハウジングをさらに含み、
前記内槽ドラムおよび駆動部材は前記ハウジング内に設けられ、前記再生通路は少なくとも部分的に前記内槽ドラムと前記ハウジングとの間に設けられ、
前記ハウジングの側面に第2空気出口および第2空気入口が開設され、前記第2空気出口は前記再生通路の空気出口端と接続し、前記第2空気入口は前記再生通路の空気入口端と接続する、請求項21に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項35】
ハウジングをさらに含み、
前記吸湿部材は前記ハウジング内に位置し、前記ハウジングは固定的に設置された前記吸湿部材に対して回転する、請求項21に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項36】
ハウジングと、除湿装置と、を含む洗濯機であって、
前記ハウジングは洗濯物を収容するための複数の容器を含み、前記複数の容器うちの各容器は空気入口通路および空気出口通路を含み、
前記除湿装置は、前記複数の容器から選択された容器内の洗濯物を選択的に除湿するように構成され、前記除湿装置は前記選択された容器の前記空気出口通路に接続された空気入口、および前記選択された容器の前記空気入口通路に接続された空気出口を含む、洗濯機。
【請求項37】
フィルタアセンブリをさらに含み、前記フィルタアセンブリは、
前記選択された容器の前記空気出口通路または前記除湿装置の前記空気入口に設けられたフィルタと、
前記フィルタを洗浄するためのフィルタセルフクリーニング装置とを含む、請求項36に記載の洗濯機。
【請求項38】
前記除湿装置は、切替機構を介して前記複数の容器中の1つの容器と選択的に流体連通する、請求項37に記載の洗濯機。
【請求項39】
前記除湿装置は吸湿通路、除湿通路および吸湿除湿部材を含み、前記吸湿除湿部材は前記吸湿通路と連通する吸湿領域、および前記除湿通路と連通する除湿領域を含み、
前記吸湿通路は、前記吸湿除湿部材の前記吸湿領域の空気入口側に位置する前記除湿装置の前記空気入口、および前記吸湿除湿部材の前記吸湿領域の空気出口側に位置する前記除湿装置の前記空気出口を含み、
前記除湿通路は、前記吸湿除湿部材の除湿領域の空気入口側に位置する吸気部、および前記吸湿除湿部材の前記除湿領域の空気出口側に位置する除気部を含み、
前記吸湿通路の吸気部は前記選択された容器の前記空気出口通路と選択的に連通し、前記吸湿通路の排気部は前記選択された容器の前記空気入口通路と連通し、または
前記吸湿除湿部材は前記吸湿通路および前記除湿通路に回転可能に設けられる、請求項38に記載の洗濯機。
【請求項40】
切替構造をさらに含み、前記切替構造は第1切替機構および第2切替機構を含み、前記選択された容器の前記空気入口通路は、前記第1切替機構を介して前記吸湿通路の前記排気部に接続され、前記選択された容器の前記空気出口通路は前記第2切替機構を介して前記吸湿通路の前記吸気部に接続される、請求項39に記載の洗濯機。
【請求項41】
前記フィルタおよび前記フィルタセルフクリーニング装置は前記除湿装置の前記吸気部内に設けられ、前記第2切替機構と前記吸湿除湿部材との間に位置する、請求項40に記載の洗濯機。
【請求項42】
前記第2切替機構は、前記除湿装置の前記吸気部と前記容器の前記空気出口通路の接続箇所に設けられ、または
前記洗濯機の複数の前記切替機構は前記容器の前記空気出口通路内に設けられる、請求項40または41に記載の洗濯機。
【請求項43】
1セット以上の前記フィルタおよび前記フィルタセルフクリーニング装置を含み、それぞれ前記容器の前記空気出口通路に設けられ、前記第2切替機構の上流または下流に位置する、請求項40に記載の洗濯機。
【請求項44】
前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタに噴霧するための噴霧機構を含み、または
前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタを振動させるための振動機構を含み、または
前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタを吹き付けるための吹付機構を含み、または
前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタを掻き取るための掻取機構を含む、請求項37に記載の洗濯機。
【請求項45】
前記噴霧機構の流体が前記フィルタを通って流れる方向は気流が前記フィルタを通って流れる方向と反対であり、または
前記フィルタおよび前記フィルタセルフクリーニング装置は前記除湿装置の前記吸気部に設けられ、切替機構と前記吸湿除湿部材との間に位置し、前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタに噴霧するための噴霧機構を含み、前記噴霧機構の流体噴霧方向は前記吸湿除湿部材から離れる方向である、請求項44に記載の洗濯機。
【請求項46】
前記噴霧機構のノズルは前記フィルタの中心線の上方に設けられ、または
前記噴霧機構のノズルは前記フィルタの空気出口側に設けられる、請求項44または45に記載の洗濯機。
【請求項47】
前記除湿通路内に設けられたファンおよびヒータをさらに含み、前記ヒータは前記吸湿除湿部材の前記除湿領域の近傍に設けられる、請求項39に記載の洗濯機。
【請求項48】
前記除湿通路内に設けられた熱交換器をさらに含み、前記熱交換器は前記除湿領域の空気出口側に位置し、前記熱交換器は前記除湿領域と連通する通気通路および凝縮水を排出するための水出口を含み、
前記熱交換器は冷媒が通過するための冷却通路を含み、前記熱交換器の前記通気通路の排気口は前記ファンの空気入口と連通し、または
前記熱交換器は冷媒が通過するための冷却通路を含み、前記熱交換器の前記通気通路の排気口は前記洗濯機の外部と連通し、または
前記ファンは前記熱交換器の内部を通過する空気入口通路を含む、請求項47に記載の洗濯機。
【請求項49】
熱交換器をさらに含み、前記熱交換器は、前記選択された容器から排出された気流を除湿および冷却するために、前記選択された容器の前記空気出口通路上または前記除湿装置の前記吸気部内に位置し、前記排湿通路は、前記容器の前記空気出口通路内または前記除湿装置の前記吸気部内の湿熱空気が前記除湿領域の上流の除湿通路内の乾燥した冷たい空気と熱交換できるように、前記熱交換器の内部を貫通する除湿領域の上流に位置する、請求項39に記載の洗濯機。
【請求項50】
前記複数の容器は上下に積み重ねられた上部槽と下部槽を含み、前記除湿装置は前記上部槽と前記下部槽間、前記上部槽の上方、または前記下部槽の下方に位置する、請求項36に記載の洗濯機。
【請求項51】
前記上部槽および前記下部槽はいずれも前記洗濯機の内槽であり、または
前記上部槽は乾燥機の内槽であり、前記下部槽は洗濯機の内槽あり、または
前記上部槽は洗濯機の内槽であり、前記下部槽は乾燥機の内槽である、請求項50に記載の洗濯機。
【請求項52】
洗濯機を操作するための方法であって、前記洗濯機はハウジング、除湿装置および前記除湿装置と複数の容器との間に位置するフィルタアセンブリを含み、前記ハウジングは洗濯物を収容するための前記複数の容器を含み、前記フィルタアセンブリはフィルタおよびフィルタセルフクリーニング装置を含み、前記方法は、
前記除湿装置によって選択されて接続された前記容器の1つを除湿し、前記選択された容器から排出された気流が前記フィルタアセンブリを介して前記除湿装置に流入する除湿実行ステップと、
前記フィルタセルフクリーニング装置によって前記フィルタを洗浄する洗浄実行ステップと、を含む方法。
【請求項53】
前記フィルタセルフクリーニング装置は、噴霧法、吹付法、振動法または掻取法によって前記フィルタを洗浄する、請求項52に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年9月1日に出願した中国特許出願CN202111023112.5及び2021年11月30日に出願した中国特許出願CN202111450553.3の優先権および利益を主張するものであり、そのすべての内容は参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、家電機器の分野に関し、特に、洗濯機、例えば洗浄機、乾燥機または一体型洗濯乾燥システム(例えば、ビルトイン型、一体型またはオールインワン型の洗濯乾燥機)、および該洗濯機の操作方法に関する。
【背景技術】
【0003】
生活レベルの向上に伴い、ライフスタイルも連続的に変化する。人々は、家電機器の基本的な機能を満たさなくなる。
【0004】
例えば、洗濯機業界では、全自動一体型洗濯乾燥機は、衣類の洗濯を終了した後に当該衣類を乾燥させることができる。この機能は、特に多湿の天候に適している。そのため、全自動一体型洗濯乾燥機は、より多くの消費者に好まれる。既存の一体型洗濯乾燥機の乾燥システムは、蒸発器を利用して一体型洗濯乾燥機の内槽ドラム内の湿った空気からの水分を加熱・吸収する。得られた加熱空気は再び一体型洗濯乾燥機の内槽ドラムに入り、衣類に含まれる水分を蒸発させることができる。しかし、蒸発器の全体の温度は一定である。湿り空気を加熱して吸湿する過程で、蒸発器の湿り空気に対する吸湿能力が低下するため、吸湿効率が低く、乾燥時間が長くなり、消費電力が大きくなる。特に気温の低い地域では、湿り空気の温度も低くなる。その結果、蒸発器の温度が吸湿温度に到達しにくくなり、さらに吸湿効率が低下し、乾燥時間が長くなり、消費電力が高くなる。
【0005】
また、家族の異なるメンバーでは、人々の洗濯物に対する洗濯・乾燥の要求も異なるため、ツインロード洗濯機(またはダブルロード、二重負荷など)が適している。例えば、ツインロード洗濯機の上部洗濯領域は、洗濯工程でより良いケアを提供するために、子供服や女性用下着などの特定の生地で作られた洗濯物の洗濯と乾燥に使用することができる。一方、下部の洗濯領域は、主に大人の日常着などの一般的な洗濯物の洗濯・乾燥に使用できる。しかし、既存のツインロード洗濯機では、上部の洗濯領域および下部の洗濯領域は、それぞれ独立した別々の洗濯システムと乾燥システムを採用しており、その結果、洗濯機が高すぎ、かさばりすぎ、使用者が操作するのに不便であり、コストが高いという問題がある。
【発明の概要】
【0006】
本開示の実施例によれば、洗濯機が提供される。前記洗濯機は、洗濯物を収容するための容器と、除湿器とを含み、前記除湿器は循環ファンおよび再生ファンを含み、前記循環ファンは、前記容器から流出した湿潤空気を前記湿潤空気における水分を吸収するための吸湿除湿構造に向かって循環させるように構成され、前記再生ファンは、気流を生成して前記吸湿除湿構造によって吸収された水分を排出し、前記気流を駆動して生成した気流から水を凝縮するための凝縮器に向かって流すように構成され、前記吸湿除湿構造は、前記循環ファン、前記再生ファンおよび前記凝縮器に隣接するように構成される。
【0007】
いくつかの実施例では、前記循環ファンと前記凝縮器は、前記再生ファンに隣接して前記再生ファンの対向側に設けられる。
【0008】
いくつかの実施例では、前記吸湿除湿構造は、前記循環ファン、前記再生ファンおよび前記凝縮器のうちの少なくとも1つと同一の平面内に設けられる。
【0009】
いくつかの実施例では、前記循環ファン、前記吸湿除湿構造、前記再生ファンおよび前記凝縮器は同一の平面内に設けられる。
【0010】
いくつかの実施例では、前記吸湿除湿構造はローラアセンブリを含む。
【0011】
いくつかの実施例では、前記除湿器における前記循環ファン、前記ローラアセンブリおよび前記再生ファンの対応する回転軸線の2つ以上の対応する回転軸線が互いに平行である。
【0012】
いくつかの実施例では、前記ローラアセンブリは、下部ケーシングの対応するハウジングに収容された複数の補助ローラをさらに含み、前記下部ケーシングは前記除湿器の1つまたは複数の部材を収容するために使用され、ここで、前記複数の補助ローラは前記ローラアセンブリのローラと平行である。
【0013】
いくつかの実施例では、前記ローラアセンブリは、前記除湿器における1つまたは複数の部材を収容するための下部ケーシングに分布し、前記ローラアセンブリのローラに対して垂直に配置された複数の垂直ローラをさらに含む。
【0014】
いくつかの実施例では、前記除湿器における前記循環ファン、前記ローラアセンブリおよび前記再生ファンの対応する回転軸線の1つまたは複数の回転軸線は前記容器の回転軸線と垂直である。
【0015】
いくつかの実施例では、前記除湿器における前記循環ファン、前記ローラアセンブリおよび前記再生ファンの対応する回転軸線の1つまたは複数の対応する回転軸線は前記容器の回転軸線と平行である。
【0016】
いくつかの実施例では、複数の領域を含む下部ケーシングをさらに含み、前記複数の領域は、それぞれ前記循環ファン、前記吸湿除湿構造、前記再生ファンおよび前記凝縮器うちの2つ以上を収容するように構成される。
【0017】
いくつかの実施例では、前記下部ケーシングは単一の一体化部材である。
【0018】
いくつかの実施例では、前記吸湿除湿構造は除湿吸湿領域および再生除湿領域を含む。いくつかの実施例では、前記吸湿除湿領域は、前記循環ファンによって循環された湿潤空気から水分を吸収するために使用される前記吸湿除湿構造の少なくとも第1部分を含む。いくつかの実施例では、前記除湿再生領域は、前記再生ファンに隣接する前記吸湿除湿構造の第2部分の上方に設けられる加熱部を含む。
【0019】
いくつかの実施例では、前記除湿器は吸湿通路をさらに含み、前記吸湿領域は前記吸湿通路上に設けられ、前記吸湿通路は、前記循環ファンによって生成された気流を前記容器から前記吸湿領域に向かって流すように構成される。
【0020】
いくつかの実施例では、前記除湿器は除湿通路をさらに含み、前記除湿領域は前記除湿通路上に設けられ、前記除湿通路は、前記再生ファンによって生成された気流を前記凝縮器に向かって流し、前記気流における水分を除去するように構成される。
【0021】
いくつかの実施例では、前記加熱部は、メッシュ板における複数の空気孔に隣接して配置される複数の加熱要素を含む。
【0022】
いくつかの実施例では、前記加熱部は扇形構造を有し、前記複数の空気孔の対応する直径が半径方向に沿って前記扇形構造の中心に向かって小さくなる。
【0023】
いくつかの実施例では、前記複数の加熱要素は、前記複数の空気孔に隣接し、前記半径方向に沿って前記扇形構造の中心に向かってオフセットするように構成される。
【0024】
いくつかの実施例では、前記洗濯機は、前記容器の空気出口と連結する排気通路、および前記排気通路上に設けられたフィルタアセンブリをさらに含み、前記フィルタアセンブリは、フィルタスクリーン、および前記フィルタスクリーンを洗浄するためのフィルタセルフクリーニング装置を含む。
【0025】
いくつかの実施例では、前記除湿器は、前記循環ファンを被覆し、前記循環ファンを前記除湿器における1つまたは複数の部材を収容するための下部ケーシング上に付設するように構成された渦巻ケーシングをさらに含む。
【0026】
一体型洗濯乾燥機をさらに提供し、前記一体型洗濯乾燥機は、内槽ドラム、乾燥モジュール、循環ファンおよび再生ファンを含み、前記循環ファンは前記吸湿通路に設けられ、前記内槽ドラムと前記吸湿通路内で循環気流を形成させ、前記再生ファンは前記再生通路に設けられ、前記再生通路内で除湿気流を形成させ、前記吸湿部材は前記吸湿通路および前記再生通路に設けられ、前記循環気流および前記除湿気流が前記吸湿部材を通って流れ、前記吸湿部材は、前記吸湿部材の回転時に、前記吸湿通路内の前記循環気流における水分を吸収し、前記再生通路の前記排湿気流を通じて前記水分を排出するように構成される。
【0027】
いくつかの実施例では、前記一体型洗濯乾燥機は、それぞれ前記内槽ドラムと連結する水入口および水出口をさらに含む。
【0028】
いくつかの実施例では、前記一体型洗濯乾燥機は、前記内槽ドラムと連結して前記内槽ドラムを回転させるように駆動する駆動部をさらに含む。
【0029】
いくつかの実施例では、前記一体型洗濯乾燥機は、前記吸湿通路に設けられたフィルタ部材をさらに含み、前記フィルタ部材は前記吸湿部材の上流に設けられる。
【0030】
いくつかの実施例では、フィルタ部材は前記再生通路に設けられる。
【0031】
いくつかの実施例では、前記吸湿通路に加熱部材がさらに設けられる。
【0032】
いくつかの実施例では、前記吸湿部材は吸湿回転盤および加熱アセンブリを含む。
【0033】
いくつかの実施例では、前記加熱部材は前記吸湿回転盤上の再生領域を被覆し、吸湿回転盤上の吸湿領域は前記吸湿通路内に設けられ、前記再生領域は前記吸湿回転盤上の排湿気流が流れる領域であり、前記吸湿領域は前記吸湿回転盤上の循環気流が流れる領域である。
【0034】
いくつかの実施例では、前記加熱アセンブリはカバーを含み、前記カバーは前記吸湿回転盤の前記再生領域を被覆し、前記カバーの前記再生領域に対応する部分に前記再生通路と接続する開口が開設され、再生加熱部は前記ハウジングに設けられる。
【0035】
いくつかの実施例では、前記吸湿回転盤は前記吸湿盤および前記吸湿盤と連結する回転部材を含み、シェルが前記吸湿盤の外部を被覆し、前記吸湿盤は、前記回転部材によって駆動されると前記シェルに対して回転するように構成され、前記シェルはそれぞれ前記吸湿通路および前記再生通路と接続する。
【0036】
いくつかの実施例では、前記再生通路上に凝縮部材が設けられ、前記凝縮部材は、前記再生通路における前記除湿気流を冷却して前記除湿気流を乾燥させるように構成される。
【0037】
いくつかの実施例では、前記一体型洗濯乾燥機は、コントローラをさらに含み、前記吸湿通路内に温度センサがさらに設けられ、前記コントローラは前記温度センサおよび加熱部材に電気的に接続され、前記コントローラは、前記温度センサによって検出された温度に応じて前記加熱部材のオンオフを制御するように構成される。
【0038】
いくつかの実施例では、前記内槽ドラム内にさらに、前記内槽ドラムの湿度を検出するための湿度センサが設けられる。
【0039】
いくつかの実施例では、前記湿度センサの数は2つ以上であり、前記温度センサは前記内槽ドラムの異なる位置に設けられる。
【0040】
いくつかの実施例では、前記一体型洗濯乾燥機は、ハウジングをさらに含み、前記内槽ドラムおよび駆動部材は前記ハウジング内に設けられ、前記再生通路は少なくとも部分的に前記内槽ドラムと前記ハウジングとの間に設けられ、前記ハウジングの側面に第2空気出口および第2空気入口が開設され、前記第2空気出口は前記再生通路の空気出口端と接続し、前記第2空気入口は前記再生通路の空気入口端と接続する。
【0041】
いくつかの実施例では、前記一体型洗濯乾燥機は、ハウジングをさらに含み、前記吸湿部材は前記ハウジング内に位置し、前記ハウジングは固定的に設置された前記吸湿部材に対して回転する。
【0042】
本開示の実施例が提供する一体型洗濯乾燥機によれば、前記吸湿部材は前記内槽ドラムから前記吸湿通路に入った湿潤空気における水分を吸収するために使用され、吸湿後の前記空気が前記内槽ドラム内に排出され、前記内槽ドラムにおける水分が徐々に減少し、乾燥の目的を達成する。したがって、前記一体型洗濯乾燥機では、内槽ドラムにおける湿潤空気を加熱および除湿するための蒸発器が不要である。さらに、温度に対して敏感ではない除湿部材を使用することにより、前記一体型洗濯乾燥機の適用範囲が広がり、除湿効果が良好である。ヒートポンプを備えた洗濯乾燥機と比較すると、本開示が開示する一体型洗濯乾燥機の体積がより小さく、経済効率がより高く、エネルギー消費がより低い。
【0043】
ハウジングおよび除湿装置を含む洗濯機をさらに提供する。前記ハウジングは洗濯物を収容するための複数の容器を含み、前記複数の容器のうちの各容器は空気入口通路および空気出口通路を含み、前記除湿装置は、前記複数の容器から選択された容器内の洗濯物を選択的に除湿するように構成され、前記除湿装置は、前記選択された容器の前記空気出口通路に接続された空気入口、および前記選択された容器の前記空気入口通路に接続される空気出口を含む。
【0044】
いくつかの実施例では、前記洗濯機はフィルタアセンブリをさらに含む。前記フィルタアセンブリは、前記選択された容器の前記空気出口通路または前記除湿装置の前記空気入口に設けられたフィルタと、前記フィルタを洗浄するためのフィルタセルフクリーニング装置とを含む。
【0045】
いくつかの実施例では、前記除湿装置は、切替機構を介して前記複数の容器中の1つの容器と選択的に流体連通する。
【0046】
いくつかの実施例では、前記除湿装置は吸湿通路、除湿通路および吸湿除湿部材を含み、前記吸湿除湿部材は前記吸湿通路と連通する吸湿領域、および前記除湿通路と連通する除湿領域を含み、前記吸湿通路は、前記吸湿除湿部材の前記吸湿領域の空気入口側に位置する前記除湿装置の前記空気入口、および前記吸湿除湿部材の前記吸湿領域の空気出口側に位置する前記除湿装置の前記空気出口を含み、前記除湿通路は、前記吸湿除湿部材の除湿領域の空気入口側に位置する吸気部、および前記吸湿除湿部材の前記除湿領域の空気出口側に位置する除気部を含み、前記吸湿通路の吸気部は前記選択された容器の前記空気出口通路と選択的に連通し、前記吸湿通路の排気部は前記選択された容器の前記空気入口通路と連通し、または前記吸湿除湿部材は前記吸湿通路および前記除湿通路に回転可能に設けられる。
【0047】
いくつかの実施例では、前記洗濯機は、切替構造をさらに含み、前記切替構造は第1切替機構および第2切替機構を含み、前記選択された容器の前記空気入口通路は、前記第1切替機構を介して前記吸湿通路の前記排気部に接続され、前記選択された容器の前記空気出口通路は前記第2切替機構を介して前記吸湿通路の前記吸気部に接続される。
【0048】
いくつかの実施例では、前記フィルタおよび前記フィルタセルフクリーニング装置は前記除湿装置の前記吸気部内に設けられ、前記第2切替機構と前記吸湿除湿部材との間に位置する。
【0049】
いくつかの実施例では、前記第2切替機構は、前記除湿装置の前記吸気部と前記容器の前記空気出口通路の接続箇所に設けられ、または前記洗濯機は、前記容器の前記空気出口通路内に設けられる複数の前記切替機構を含む。
【0050】
いくつかの実施例では、前記洗濯機は、1セット以上の前記フィルタおよび前記フィルタセルフクリーニング装置を含み、それぞれが前記容器の前記空気出口通路に設けられ、前記第2切替機構の上流または下流に位置する。
【0051】
いくつかの実施例では、前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタに噴霧するための噴霧機構を含み、または前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタを振動させるための振動機構を含み、または前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタを吹き付けるための吹付機構を含み、または前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタを掻き取るための掻取機構を含む。
【0052】
いくつかの実施例では、前記噴霧機構の流体が前記フィルタを通って流れる方向は気流が前記フィルタを通って流れる方向と反対であり、または前記フィルタおよび前記フィルタセルフクリーニング装置は前記除湿装置の前記吸気部に設けられ、前記切替機構と前記吸湿除湿部材との間に位置し、前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタに噴霧するための噴霧機構を含み、ここで、前記噴霧機構の流体噴霧方向は前記吸湿除湿部材から離れる方向である。
【0053】
いくつかの実施例では、前記噴霧機構のノズルは前記フィルタの中心線の上方に設けられ、または前記噴霧機構のノズルは前記フィルタの空気出口側に設けられる。
【0054】
いくつかの実施例では、前記洗濯機は、前記除湿通路内に設けられたファンおよびヒータをさらに含み、前記ヒータは前記吸湿除湿部材の前記除湿領域の近傍に設けられる。
【0055】
いくつかの実施例では、前記洗濯機は、前記除湿通路内に設けられた熱交換器をさらに含み、前記熱交換器は前記除湿領域の空気出口側に位置し、前記熱交換器は前記除湿領域と連通する通気通路および凝縮水を排出するための水出口を含み、前記熱交換器は冷媒が通過するための冷却通路を含み、前記熱交換器の前記通気通路の排気口は前記ファンの空気入口と連通し、または前記熱交換器は冷媒が通過するための冷却通路を含み、前記熱交換器の前記通気通路の排気口は前記洗濯機の外部と連通し、または前記ファンは前記熱交換器の内部を通過する空気入口通路を含む。
【0056】
いくつかの実施例では、前記洗濯機は、熱交換器をさらに含み、前記熱交換器は、前記選択された容器から排出された気流を除湿および冷却するために、前記選択された容器の前記空気出口通路上または前記除湿装置の前記吸気部内に位置し、前記排湿通路は、前記容器の前記空気出口通路内または前記除湿装置の前記吸気部内の湿熱空気が前記除湿領域の上流の除湿通路内の乾燥した冷たい空気と熱交換できるように、前記熱交換器の内部を貫通する除湿領域の上流に位置する。
【0057】
いくつかの実施例では、前記複数の容器は上下に積み重ねられた上部槽と下部槽を含み、前記除湿装置は前記上部槽と前記下部槽間、前記上部槽の上方、または前記下部槽の下方に位置する。
【0058】
いくつかの実施例では、前記上部槽および前記下部槽はいずれも前記洗濯機の内槽であり、または前記上部槽は乾燥機の内槽であり、前記下部槽は洗濯機の内槽であり、または前記上部槽は洗濯機の内槽であり、前記下部槽は乾燥機の内槽である。
【0059】
洗濯機の操作方法をさらに提供する。前記洗濯機は、ハウジング、除湿装置および前記除湿装置と複数の容器との間に位置するフィルタアセンブリを含み、前記ハウジングは洗濯物を収容するための前記複数の容器を含み、前記フィルタアセンブリはフィルタおよびフィルタセルフクリーニング装置を含む。前記方法は、前記除湿装置によって選択されて接続された前記容器の1つを除湿し、前記選択された容器から排出された気流が前記フィルタアセンブリを介して前記除湿装置に流入する除湿実行ステップと、前記フィルタセルフクリーニング装置によって前記フィルタを洗浄する洗浄実行ステップと、を含む。
【0060】
いくつかの実施例では、前記フィルタセルフクリーニング装置は、噴霧法、吹付法、振動法または掻取法によって前記フィルタを洗浄する。
【0061】
なお、以上の一般的な説明および以下の詳細な説明はいずれも例示的かつ解釈的ものに過ぎず、説明される本発明を限定するものではないことを理解されたい。本発明の他の特徴は、明細書、特許請求の範囲および添付図面の説明によって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1】本開示のいくつかの実施例による例示的な一体型洗濯乾燥機の斜視図である。
図2】本開示のいくつかの実施例による図1における例示的な一体型洗濯乾燥機の部分断面図である。
図3】本開示のいくつかの実施例による図2における例示的な一体型洗濯乾燥機の部分拡大図である。
図4】本開示のいくつかの実施例による図3における例示的な一体型洗濯乾燥機の部分分解図である。
図5】本開示のいくつかの実施例による例示的な一体型洗濯乾燥機の乾燥アセンブリの斜視図である。
図6】本開示のいくつかの実施例による温度センサ、吸湿経路および再生経路の斜視図である。
図7】本開示のいくつかの実施例による洗濯機の概略構造図である。
図8】本開示のいくつかの実施例による洗濯機の排湿通路の概略構造図である。
図9】本開示のいくつかの実施例による洗濯機の排湿通路の概略構造図である。
図10】本開示のいくつかの実施例による洗濯機の排湿通路の概略構造図である。
図11】いくつかの実施例による除湿器の上面図である。
図12】いくつかの実施例による除湿器の複数の部材の斜視図である。
図13】いくつかの実施例による除湿器と連結する洗濯機の背面図である。
図14】いくつかの実施例による洗濯機に連結される除湿器の斜視図である。
図15A】いくつかの実施例による除湿器の循環ファンの上面図である。
図15B】いくつかの実施例による除湿器の循環ファンの底面図である。
図15C】いくつかの実施例による除湿器の循環ファンの異なる部材の分解図である。
図16】いくつかの実施例による循環部を含む除湿器の複数の部材を収容するための下部ケーシングを示す図である。
図17】いくつかの実施例による除湿器の下部ケーシングの概略図である。
図18A】いくつかの実施例によるローラアセンブリ、循環ファンおよび除湿器の空気循環のためのコネクタの概略図である。
図18B】いくつかの実施例によるローラアセンブリ、循環ファンと、コネクタとの間の空気循環の概略図である。
図18C】いくつかの実施例によるガスケットによるコネクタとローラ領域との間の密閉接続を示す概略図である。
図19A】いくつかの実施例によるローラアセンブリの分解図である。
図19B】いくつかの実施例による駆動モータによって駆動されたギア部材と噛み合ったローラアセンブリの斜視図である。
図19C】いくつかの実施例による複数の補助ローラと連結するローラアセンブリの斜視図である。
図19D】いくつかの実施例による下部ケーシングに設けられた複数の補助ローラと連結するローラアセンブリの上面図である。
図19E】いくつかの実施例による下部ケーシングに設けられた複数のローラの上面図である。
図20A】いくつかの実施例による空気再生システムの概略図である。
図20B】いくつかの実施例による空気再生システムの側面図である。
図21A】いくつかの実施例による除湿器の下部ケーシングの分解図である。
図21B】いくつかの実施例による下部ケーシングのローラ領域の分解図である。
図22】いくつかの実施例による除湿器を含む加熱部および再生部のシステムの分解図である。
図23A】いくつかの実施例によるローラ上部ケーシングと除湿器の下部ケーシングとの間に挟まれたローラアセンブリを含むシステムの分解図である。
図23B】いくつかの実施例によるローラ上部ケーシングおよびローラ下部ケーシングを含むシステムの分解図である。
図24A】いくつかの実施例による加熱部を含む除湿器の斜視図である。
図24B】いくつかの実施例による加熱部の斜視図である。
図24C】いくつかの実施例による加熱部で使用されたメッシュ板の斜視図である。
図24D】いくつかの実施例による加熱部における複数の加熱要素と連結するメッシュ板の上面図である。
図25】いくつかの実施例による下部ケーシングに取り付けられた凝縮器の凝縮部を含む分解図である。
図26】いくつかの実施例による凝縮部を含む除湿器の斜視図である。
図27A】いくつかの実施例による凝縮器の凝縮管路配置を示す。
図27B】いくつかの実施例による凝縮器の凝縮管路配置を示す。
図28】いくつかの実施例による洗濯機内に含まれる複数の部材の概略図である。
図29A】いくつかの実施例による洗濯機ドラムに接続されたフィルタスクリーンを含む排気管路の斜視図である。
図29B】いくつかの実施例による洗濯機ドラムに接続されたフィルタスクリーンを含む排気管路の斜視図である。
図29C】いくつかの実施例による洗濯機ドラムに接続されたフィルタスクリーンを含む排気管路の斜視図である。
図30A】いくつかの実施例による洗濯機ドラムに接続されたフィルタスクリーンを含む排気管路の斜視図である。
図30B】いくつかの実施例による洗濯機ドラムに接続されたフィルタスクリーンを含む排気管路の斜視図である。
図31A】いくつかの実施例によるコネクタの一部の斜視図である。
図31B】いくつかの実施例によるコネクタの一部の斜視図である。
図31C】いくつかの実施例による凝縮部と再生部を収容するための再生領域を接続するためのコネクタを示す図である。
図32A】いくつかの実施例によるコネクタの一部の斜視図である。
図32B】いくつかの実施例によるコネクタの斜視図である。
図32C】いくつかの実施例によるコネクタの一部の斜視図である。
図32D】いくつかの実施例によるコネクタの一部の斜視図である。
図32E】いくつかの実施例によるコネクタの斜視図である。
図33】いくつかの実施例による洗濯機内に含まれる複数の部材の概略図である。
図34】いくつかの実施例による洗濯機内に含まれる複数の部材の概略図である。
図35】いくつかの実施例による洗濯機の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
以下、添付図面を参照しながら詳細に説明する。可能な限り、同じ参照番号は同じまたは類似の部分を指す。本明細書ではいくつかの例示的な実施例を説明したが、修正、変更および他の実装も可能である。例えば、添付図面に示される部材に対して置換、追加または修正することができる。したがって、以下の詳細な説明は開示された実施例および例示に限定されない。代わりに、適切な範囲は添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0064】
以下の説明では、本開示をより徹底的に理解するために多くの実施例が示される。しかしながら、当業者にとって、本開示は、これらの具体的な実施例の1つまたは複数がなくても実施され得ることが明らかであろう。
【0065】
なお、本明細書で使用される用語は特定の実施例を説明する目的でのみ使用され、本発明の例示的な実施例を限定することを意図するものではないことに留意されたい。本明細書で使用される場合、単数形は、文脈上明確に指示しない限り、複数形を含み得る。さらに、本開示で使用される場合、「含む(comprise)」および/または「備える(comprising)」という用語は前記特徴、整数、ステップ、操作、要素および/または部材の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、部材および/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではないことがさらに理解されるであろう。
【0066】
図1は、本開示のある実施例の一体型洗濯乾燥機100(例えば、ビルトイン洗濯乾燥機、オールインワン型の洗濯乾燥機)の斜視図である。図2は、本開示のいくつかの実施例による図1における例示的な一体型洗濯乾燥機100の部分断面図である。図1および図2に示すように、いくつかの実施例では、本開示における一体型洗濯乾燥機100は水入口(図示せず)、水出口(図示せず)、内槽ドラム30、駆動部材(図示せず)および乾燥モジュール20を含む。いくつかの実施例では、駆動部材は内槽ドラム30と連結して内槽ドラム30を回転駆動するための動力伝達を提供する。いくつかの実施例では、水入口および水出口は(例えば、直接または(1つまたは複数の他の)部分を介して間接的)に内槽ドラム30にそれぞれ接続される。いくつかの実施例では、乾燥モジュール20は吸湿通路201、再生通路202および吸湿部材206を含む。いくつかの実施例では、吸湿通路201は第1空気入口2011および第1空気出口2012を含む。いくつかの実施例では、第1空気入口2011および第1空気出口2012は(例えば、直接または(1つまたは複数の他の)部分を介して間接的)に内槽ドラム30にそれぞれ接続される。いくつかの実施例では、循環ファン203は、内槽ドラム30と吸湿通路201との間に循環気流を形成するように、吸湿通路201に配置される。いくつかの実施例では、再生ファン205は、再生通路202内に排湿気流を形成するように、再生通路202に配置される。いくつかの実施例では、吸湿部材206は、循環気流が吸湿部材206を通すように吸湿通路201に設けられる。いくつかの実施例では、吸湿部材206は、回転時に、吸湿通路201における循環気流から水分を吸収し、再生通路202を介して排湿気流を通じて吸収された水分を排出するように構成される。
【0067】
いくつかの実施例では、一体型洗濯乾燥機100は、ハウジング10、コントローラ(図示せず)などをさらに含んでもよいが、これらに限定されない。内槽ドラム30および駆動部材はハウジング10に配置されている。いくつかの実施例では、内槽ドラム30は、衣類のような洗濯物を受け取るための受取空間を有し、ハウジング10の側面に、内槽ドラム30内に洗濯物を出し入れするための、開口301(例えば、ピック・アンド・プレース開口)が形成される。ハウジング10には、開口301に対応する位置に扉101が開口され、扉101はハウジング10に回動可能に接続される。扉101の開閉は使用者が手動で操作してもよいし、電子的に制御してもよい。
【0068】
いくつかの実施例では、ハウジング10の一側または上部に、一体型洗濯乾燥機100の作動状態に関連する情報を表示するための表示装置(図示せず)が設けられる。当該表示装置は、液晶ディスプレイ、発光ダイオードなどを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施例では、ハウジング10には、さらに、例えば押圧によって操作される機械ボタン、またはタッチによって操作されるタッチボタン等の1つまたは複数のボタンが設けられる。いくつかの実施例では、1つまたは複数のボタンは、コントローラに一体型洗濯乾燥機100を操作するための制御指令を入力し、コントローラが対応する部材を制御して対応的に制御指令を実行するために使用される。また、コントローラは、様々な特定用途向け集積回路(ASICs)、デジタル信号プロセッサ(DSPs)、デジタル信号処理装置(DSPDs)、プログラマブルロジックデバイス(PLDs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子部品によって実装され得る。
【0069】
洗濯物を洗濯する場合、使用者はまず開口301から洗濯物を一体型洗濯乾燥機100に入れ、洗浄液添加口から洗浄液を投入し、扉101を閉じる。使用者の指令により、コントローラの制御下で、水が水源に接続された進水管を通じて水入口から内槽ドラム30に流入する。使用者は1つまたは複数のボタンにより洗濯および脱水の指令を入力する。コントローラは洗濯指令に従って駆動部材を制御して内槽ドラム30を回転させ、洗濯物を洗濯するように駆動する。洗濯時に、排水が排水ホースを通じて排水口に流れて洗濯を完了する。その後、コントローラは脱水指令に従って駆動部材を制御して内槽ドラム30を連続的に脱水駆動することにより、洗濯物に残った余分の水が遠心力によって除去され、水出口から排出され、洗濯物の乾燥処理が加速される。
【0070】
洗濯物が乾燥された後、使用者によって入力された乾燥指令に従って、コントローラは循環ファン203および再生ファン205を起動し、吸湿部材206を回転させるように制御する。図2中の矢印に示すように、循環気流は、循環ファン203によって形成され、その内槽ドラム30と吸湿通路201との間で循環する。いくつかの実施例では、循環ファン203が回転すると、循環ファン203の両側間に気圧差が形成され、内槽ドラム30からの湿潤空気を吸湿通路201の第1空気入口2011を介して吸湿通路201に進入させるための気流が形成される。その後、吸湿後の空気が吸湿通路201の第1空気出口2012を介して内槽ドラム30に排出されることにより、空気が内槽ドラム30と吸湿通路201との間で循環して循環気流を形成する。当該循環気流により、内槽ドラム30内の湿潤空気が第1空気入口2011を介して吸湿通路201に連続的に進入し、吸湿部材206によって吸湿処理が行われる。吸湿後の乾燥空気が吸湿通路201の第1空気出口2012を介して内槽ドラム30に連続的に排出される。このように、内槽ドラム30内の洗濯物に残った水分は、循環気流が湿潤空気と乾燥空気との間を通過する上記過程によって除去され、洗濯物を乾燥させることができる。
【0071】
同時に、再生ファン205は、再生通路202に排湿気流を形成するために使用される。再生通路202の空気入口端2022および空気出口端2021(例えば、図5を参照)は内槽ドラム30の外部に位置することにより、再生ファン205が回転すると、再生ファン205の両側に気圧差が形成されて空気流が形成され、内槽ドラム30の外部の空気が空気入口端2022から再生通路202に入り、その後、吸湿部材206を流れて吸湿部材206上の水分を除去し、空気出口端2021から水分を内槽ドラム30の外部の環境に排出することができる。このように、吸湿部材206の水分が除去されることにより、吸湿部材206の吸水能力を高く維持し、吸水効果を改善することができる。
【0072】
乾燥過程において、吸湿部材206が連続的に回転することにより、吸湿通路201における湿潤空気から水分を吸収した吸湿部材206の一部が再生通路202に回転すると、吸湿部材206の該部分上の水分が再生気流によって運ばれる。吸湿部材206の該部分の含水量が減少した後、吸湿部材206の該部分は、吸収通路201が回転する際に、より多くの水分を吸収することができる。このように、吸湿部材206の飽和による吸収効果の低下を回避することができる。
【0073】
本開示の一体型洗濯乾燥機100は、吸湿部材206によって内槽ドラム30から吸湿通路201に入った湿潤空気における水分を除去し、その後、吸湿後の乾燥空気を内槽ドラム30に排出し、連続循環により内槽ドラム30における水分を減少して乾燥目的を達成することができる。本明細書で開示されるように、本開示が提供する一体型洗濯乾燥機100では、内槽ドラム30における湿潤空気を加熱および除湿するための蒸発器が不要である。吸湿部材206の吸湿性能は温度変化に対してもそれほど敏感ではない。吸湿部材206は放湿過程で湿気を排出するために加熱される。したがって、従来のヒートポンプを用いた凝縮または除湿システムにおける低温環境下での除湿効果が低いという不具合を回避することができ、より広い適用環境を提供することができる。
【0074】
いくつかの実施例では、図2図3および図4に示すように、吸湿通路201にフィルタ部材204がさらに設けられ、当該フィルタ部材204は、気流が吸湿部材206に進入する前に濾過されるように、吸湿部材206の第1空気入口2011に近い側に設けられ、例えば吸湿部材206の上流に位置する。いくつかの実施例では、再生通路202にフィルタ部材が設けられる。
【0075】
いくつかの実施例では、フィルタ部材204はメッシュ構造、または破片を遮断することができる任意の他の構造を有し得、本実施例では特に限定されない。
【0076】
いくつかの実施例では、フィルタ部材204は、吸湿通路201に入った湿潤空気を濾過し、湿潤空気における破片が吸湿部材206に接触して吸湿部材206の作動性能に影響を与えるのを防止するために、吸湿部材206の第1空気入口2011に近い側に設けられる。同時に、洗濯物における糸くずが吸湿部材206に付着し、吸湿部材206が加熱および脱着されるときに糸くずが発火して吸湿部材206が損傷するのを防止する。
【0077】
いくつかの実施例では、外部汚染物が再生ファン205を損傷し、外部に排出された気流が空気汚染を引き起こすのを防止するために、再生ファン205の上流に破片を濾過するためのフィルタ部材、例えばフィルタスクリーンが設けられてもよい。
【0078】
いくつかの実施例では、吸湿通路201に加熱部材が設けられる。
【0079】
いくつかの実施例では、内槽ドラム30における熱交換過程には、進入した乾燥空気の温度が高くなり、洗濯物からの水分の交換が促進され、これにより、乾燥時間を短縮させることができる。いくつかの実施例では、吸湿通路201に加熱部材を追加し、当該加熱部材を吸湿部材206の上流または下流に設けることで、加熱された湿潤空気の水分を吸収し、または吸湿後の乾燥空気を加熱し、乾燥された加熱空気が第1空気出口2012から内槽ドラム30に進入することができる。加熱部材によって加熱された空気が高い温度を有するので、内槽ドラム30内の温度を高め、洗濯物中の水分蒸発を促進し、乾燥効率がより高くなり、乾燥効果がより良好である。
【0080】
いくつかの実施例では、加熱部材は吸湿部材206とともに湿潤空気を乾燥処理し、加熱部材の温度が高すぎることがなく、これにより、加熱部材の電力消費を低減し、資源を節約することができる。いくつかの実施例では、加熱部材は、加熱機能を有する電熱線、正温度係数(PTC)ヒータなどであってもよい。いくつかの実施例では、PTCヒータはセラミック発熱体およびアルミニウム管から構成される。いくつかの実施例では、PTCヒータは、熱抵抗が小さく、熱交換効率が高いという利点を有し、自動、定温、省電力の電気ヒータである。
【0081】
いくつかの実施例では、図4に示すように、吸湿部材206は吸湿ローラアセンブリ2062および加熱アセンブリ2061を含む。いくつかの実施例では、加熱アセンブリ2061は吸湿ローラアセンブリ2062の再生領域を被覆する。いくつかの実施例では、吸湿ローラアセンブリ2062の吸湿領域は吸湿通路201に位置する。いくつかの実施例では、再生領域は、除湿気流が通過する吸湿ローラアセンブリ2062での領域であり、吸湿領域は、循環気流が通過する吸湿ローラアセンブリ2062での領域である。
【0082】
いくつかの実施例では、再生領域の面積および吸湿領域の面積は、吸湿管路および再生管路の径方向断面積に従って決定されることができる。いくつかの実施例では、吸湿管路の径方向断面積が再生管路の径方向断面積よりも大きく、再生領域の面積が吸湿領域の面積よりも小さく、吸湿管路の空気流量を増加させ、吸湿ローラアセンブリ2062の大部分は、吸湿効率をさらに向上させ、吸湿効果を改善させるために吸湿領域に位置する。
【0083】
吸湿ローラアセンブリ2062の回転過程において、吸湿ローラアセンブリ2062の各部分は吸湿通路201から再生通路202に回転した後に、再生通路202から吸湿通路201に回転する。いくつかの実施例では、吸湿ローラアセンブリ2062の各部分は吸湿領域から再生領域に回転した後に、再生領域から吸湿領域に回転することにより、吸湿領域にある吸湿ローラアセンブリ2062の部分が吸湿通路201における湿潤空気内の水分を吸収した後に再生領域に回転し、加熱アセンブリ2061によって加熱されて該部分中の水分を急速に脱着させる。その後、水分が排湿気流によって再生通路202の空気出口端2021に運ばれ、外部に排出される。このように、吸湿ローラアセンブリ2062の回転過程において、吸湿通路201における湿潤空気内の水分が吸湿ローラアセンブリ2062によって連続的に吸収され、吸湿ローラアセンブリ2062によって吸収された水分が連続的に排出されることにより、吸湿回転アセンブリ2062は常に良好な吸水能力を有し、吸湿効率および効果を向上させることができる。
【0084】
いくつかの実施例では、図4に示すように、加熱アセンブリ2061はカバー20611を含む。いくつかの実施例では、カバー20611は、吸湿ローラ2062の再生領域の上方に設けられる(例えば、被覆または一部被覆)。いくつかの実施例では、カバー20611の再生領域に対応する部分(例えば、再生領域の上方にある部分、または再生領域と接続、連通または他の相互作用関係を有する部分)は、再生通路202に接続された開口(例えば、図3における開口20613)を有する。いくつかの実施例では、カバー20611は再生加熱部20612を含む。
【0085】
いくつかの実施例では、カバー20611は、排湿気流と再生領域内の吸湿ローラアセンブリ2062の部分との接触が遮断されないように、吸湿ローラアセンブリ2062の再生領域を被覆し、吸湿ローラアセンブリ2062の第1空気入口2011から離れた側に位置する。いくつかの実施例では、再生通路202における排湿気流と吸湿ローラアセンブリ2062との間の接触面積が最大化されるので、より多くの水分が運ばれて除去されることができる。いくつかの実施例では、カバー20611は吸湿ローラ2062の吸湿領域および再生領域を仕切り、再生加熱部20612を固定するために使用される。いくつかの実施例では、吸湿ローラ2062の回転時に、カバー20611および加熱アセンブリ2061は回転しない。いくつかの実施例では、吸湿ローラアセンブリ2062はカバー20611および加熱アセンブリ2061に対して回転することにより、再生加熱部20612は吸湿ローラアセンブリ2062の再生加熱部20612近傍に回転した領域を加熱する。いくつかの実施例では、再生加熱部20612は、吸湿ローラアセンブリ2062の再生領域における水分をよりよく加熱および脱着させるように、吸湿ローラアセンブリ2062にできるだけ近い位置に配置される。
【0086】
いくつかの実施例では、再生ファン205の作用下で、気流が外部から再生通路202に入り、再生加熱部20612および吸湿ローラアセンブリ2062の再生領域を順に通過した後、再生通路202の出口から外部に排出される。いくつかの実施例では、再生加熱部20612は再生領域の上流に位置し、加熱された気流が再生領域と熱交換してその中の水分を脱着する。いくつかの実施例では、再生加熱部20612は再生領域の下流に位置してもよい。いくつかの実施例では、再生加熱部20612は再生領域の上流および下流に設けられてもよい。
【0087】
いくつかの実施例では、再生ファン205が外部汚染物によって損傷されるのを防止し、空気が外部に排出された気流によって汚染されるのを防止するために、再生ファン205の上流にフィルタ部材、例えばフィルタスクリーンを設けてもよい。いくつかの実施例では、吸湿ローラ20622の下流の再生通路202に空気フィルタ部材、例えばhepaフィルタスクリーンを設けてもよい。
【0088】
いくつかの実施例では、再生加熱部20612は、加熱要素、例えば電熱線またはPTCヒータを使用することができる。
【0089】
いくつかの実施例では、図4に示すように、吸湿ローラアセンブリ2062は吸湿ローラ20622と、吸湿ローラ20622を回転駆動するように連結された回転部とを含む。いくつかの実施例では、シェル207は吸湿ローラ20622の外部を被覆し、吸湿ローラ20622は回転部の駆動下でシェル207に対して回転することができる。いくつかの実施例では、シェル207はそれぞれ吸湿管路および再生管路と連結する。いくつかの実施例では、シェル207は、それぞれ、吸湿管路に接続された接続口、および再生管路に接続された接続口を有する。いくつかの実施例では、シェル207の内部空間は、吸湿管路に接続された接続口を介して吸湿通路201に接続された部分、および再生管路に接続された接続口を介して再生通路202に接続された部分に分割される。
【0090】
いくつかの実施例では、吸湿ローラ20622は一定の厚さを有する円盤状構造を有するので、吸湿ローラ板20622の占有空間を小さくすることができ、これにより、吸湿回転板2062の体積全体を小さくすることができる。いくつかの実施例では、吸湿ローラ20622は、綿布または繊維などの高い吸収能力を有する材料から形成される。いくつかの実施例では、回転部は回転軸20621および回転軸20621に接続されたモータを含む。回転軸20621は、回転軸20621がモータによって駆動されて回転軸20621に接続された回転吸湿ローラ20622を回転させるように、吸湿ローラ20622の中部に設けられる。いくつかの実施例では、シェル207は吸湿ローラ20622、回転軸20621およびモータを収容するために使用されることができる。カバー20611の縁部がシェル207に固定接続され、吸湿ローラ20622を回転可能にさせる一方、カバー20611を回転させないようにしている。いくつかの実施例では、シェル207は吸湿通路201および再生通路202に接続されることにより、吸湿通路201における気流および再生通路202における気流をスムーズに循環させることができる。
【0091】
いくつかの実施例では、一体型洗濯乾燥機100はシェル207を含み、吸湿部材206はシェル207内に位置する。吸湿部材206は固定されるように構成され、シェル207は吸湿部材206に対して回転するように構成される。例えば、吸湿ローラ20622は固定されるように構成され、シェル207は回転軸20621を介して吸湿ローラ20622に対して回転するように構成される。いくつかの実施例では、シェル207は、吸湿通路201と再生通路202に連通するように、両側の中心位置に入口および出口が設けられてもよい。いくつかの実施例では、再生加熱部20612は、吸湿ローラ20622に対して回転するように構成されてもよく、再生加熱部20612はシェル207と同期して回転するか、または非同期して回転してもよく、本明細書では限定されなく、再生加熱部20612は、回転時に、吸湿ローラ20622を吸湿領域および再生領域に分割すればよい。いくつかの実施例では、シェル207に、吸湿通路201および再生通路202と連通する開口が設けられ、これらの開口は中心からオフセットされる。これは、当該技術分野における一般的な知識によって達成することが可能であり、本開示において提供される実施例は限定することを意図するものではない。
【0092】
他の実施例では、図5に示すように、再生通路202に凝縮部材40が設けられる。いくつかの実施例では、凝縮部材40は、再生通路202内の除湿気流を冷却し、除湿気流を乾燥させるために使用される。いくつかの実施例では、凝縮部材を有しない構造では、再生通路は、水分形態の湿潤気流を再生領域から排出するように構成される。浴室や洗濯室に設置された一体型洗濯乾燥機にとって、室内の空気湿度が増加し、高温多湿場所にマイナスの経験をもたらす可能性がある。しかし、乾燥した場所では、湿度が上昇すると室内の快適性が向上する可能性がある。このように、凝縮部材40は、異なる場所に適するように使用者が選択できるオプションとすることができる。
【0093】
いくつかの実施例では、凝縮部材40は既存の凝縮装置であってもよい。いくつかの実施例では、再生通路202の空気入口2022および空気出口2021はいずれも凝縮装置を通過し、空気入口2022から再生通路202に入った空気が凝縮部材40によって冷却され、空気中の水分の一部が凝縮されて液体になり、空気を乾燥させる。乾燥した空気が吸湿ローラアセンブリ2062の再生領域を通過し、吸湿ローラアセンブリ2062上の水分を除去する。吸湿ローラアセンブリ2062からの水分を運んだ空気は凝縮部材40を通過し、吸収された水分が凝縮されて液体となり、外部空気に排出された水分が減少し、大量の水分が外部空気に排出されて外部の湿度や環境に影響を与えるのを防止する。いくつかの実施例では、凝縮した水分は凝縮部材40の排水管401を通じて排出されることができる。いくつかの実施例では、構造をよりコンパクトにし、使用者の操作を容易にするために、排水管401および内槽ドラム30から排水を排出するための排水管は、同じ管であってもよい。
【0094】
いくつかの実施例では、図6に示すように、一体型洗濯乾燥機100はコントローラおよび吸湿通路201に設けられた湿度センサ50をさらに含んでもよい。いくつかの実施例では、コントローラはそれぞれ湿度センサ50および加熱部材に電気的に接続される。コントローラは、湿度センサ50によって検出された湿度に応じて加熱部材のオンオフを制御するために使用されることができる。当該コントローラは、湿度を調節するために、除湿器の他の部分、例えば循環ファン203、再生ファン205およびローラアセンブリ2062を制御および調節してもよい。
【0095】
いくつかの実施例では、湿度センサ50は吸湿通路201内の空気の湿度を検出するために使用される。コントローラは、湿度センサ50によって検出された湿度と予め設定された湿度閾値を比較し、湿度を制御状態に維持するために、加湿器の1つまたは複数の部分をさらに制御および調節することができる。いくつかの実施例では、温度センサは、吸湿通路201における空気の温度を検出するために使用される。その後、コントローラは温度センサによって検出された温度と予め設定された温度を比較する。検出された温度が予め設定された温度以上である場合、コントローラは加熱部材を閉じる。検出された温度が予め設定された温度よりも低い場合、コントローラは加熱部材を開く。このように、循環気流が比較的安定した温度を有することが保証され、高温循環気流に起因する内槽ドラム30中の洗濯物への損傷が回避されることができる。
【0096】
いくつかの実施例では、内槽ドラム30の湿度を検出するための湿度センサは内槽ドラム30内にさらに設けられる。
【0097】
いくつかの実施例では、湿度センサは内槽ドラム30における湿度を検出し、検出された湿度値をハウジング10の表示装置に表示し、使用者が内槽ドラム30内の乾燥状況を知ることができる。使用者は湿度値に応じて乾燥時間を制御することができる。
【0098】
いくつかの実施例では、一体型洗濯乾燥機は2つ以上の湿度センサ50を含んでもよく、1つまたは複数の温度センサは内槽ドラム30の異なる位置に設けられる。
【0099】
いくつかの実施例では、湿度センサの数を増やして内槽ドラム30における異なる位置の湿度を検出することにより、内槽ドラム30の湿度状況を統括的に知ることができ、一つの湿度センサを用いて一つ位置を検出することによって引き起こされた不正確的な検出を回避することができる。湿度センサの数は内槽ドラム30のサイズに応じて設計することができ、該実施例では厳密に限定されない。
【0100】
いくつかの実施例では、図1に示すように、一体型洗濯乾燥機100はハウジング10を含み、内槽ドラム30および駆動部はハウジング10に設けられる。いくつかの実施例では、再生通路202は少なくとも一部が内槽ドラム30とハウジング10との間に位置する。ハウジング10の側面に第2空気出口102および第2空気入口103が設けられ、第2空気出口102は再生通路202の空気出口端2021に接続され、第2空気入口103は再生通路202の空気入口端2022に接続される(例えば、図1および図5を参照)。いくつかの実施例では、一体型洗濯乾燥機100が作動するとき、前記ハウジング10の第2空気出口102および第2空気入口103が設けられた側が使用者に面し、第2空気出口102および第2空気入口103はいずれも該側に設けられ、使用者が一体型洗濯乾燥機を置きやすくすることができる。
【0101】
いくつかの実施例では、ハウジング10の第2空気出口102および第2空気入口103が設けられた側が扉101のある側である。このように、一体型洗濯乾燥機の洗濯物乾燥過程において、第2空気出口102および第2空気入口103が外部物体(壁など)によって遮断されることがないため、再生通路202に十分な空気が入るようにすることができ、再生通路202から空気を排出することもできる。
【0102】
いくつかの実施例では、再生通路202は内槽ドラム30とハウジング10との間に配置され、内槽ドラム30とハウジング10との間の空間は十分に利用され、一体型洗濯乾燥機の構造をよりコンパクトにすることができる。
【0103】
図7は本開示のいくつかの実施例による洗濯機700の概略構造図である。いくつかの実施例では、洗濯機は洗濯物を洗濯および/または乾燥する。いくつかの実施例では、洗濯機700は、洗濯および/または乾燥過程において洗濯物を収容するための少なくとも2つの容器730(例えば、容器は槽、内槽、内槽ドラム、回転ドラムとも呼ばれる)、除湿装置750およびフィルタアセンブリ770を含む。いくつかの実施例では、1つの容器730は洗濯および乾燥を実行し、または乾燥のみ実行してもよい。いくつかの実施例では、洗濯機700は洗濯および乾燥機能を実行する一体型洗濯乾燥機である。いくつかの実施例では、洗濯機700は乾燥機能のみを実行する乾燥機である。いくつかの実施例では、複数の容器730を含む除湿装置750は対応する容器730における洗濯物を選択的に除湿する。いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は1つまたは複数の容器730から流出して除湿装置750に入った気流を濾過するために使用される。いくつかの実施例では、複数の容器730は同一の除湿装置750を共有し、構造をコンパクトして洗濯機700の全体の高さまたは幅を減少し、同時に洗濯機700の体積およびコストを低減させることができる。いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770を用いることで、飛散する綿毛、糸くず、ほこりまたは他の破片が除湿装置750の内部に進入するか、または除湿装置750の表面を被覆して除湿効果に影響を与えることを防止することができる。
【0104】
いくつかの実施例では、各容器は空気入口通路732および空気出口通路734を含む。
【0105】
いくつかの実施例では、除湿装置750は、一度に1つの容器730中の洗濯物を除湿するように選択する。いくつかの実施例では、除湿装置750は容器730の空気出口通路734に接続された吸気部522、および容器730の空気入口通路732に接続された排気部524を含む。
【0106】
いくつかの実施例では、除湿装置750は吸湿通路520、排湿通路540および吸湿排湿部材560を含む。
【0107】
いくつかの実施例では、吸湿排湿部材560は吸湿通路520および排湿通路540に回転可能に設けられる。吸湿排湿部材560は、回転時に、容器730から吸湿通路520に排出された循環気流における水分を吸収し、排湿通路540を通じて排湿気流を介して水分を排出するように構成される。いくつかの実施例では、吸湿排湿部材560は、吸湿通路520に接続された吸湿領域、および排湿通路540に接続された排湿領域(または除湿領域)を含む。いくつかの実施例では、吸湿排湿部材560は、一定の厚さを有する円盤状構造を有する。いくつかの実施例では、吸湿排湿部材560は、綿布および/または繊維などの高い吸収能力を有する材料から形成される。いくつかの実施例では、吸湿排湿部材560は、除湿通路540と吸湿通路520に対して回転するように、駆動モータなどの駆動機構(図示せず)によって駆動される。
【0108】
いくつかの実施例では、吸湿通路520は、吸湿排湿部材560の進気側に位置する吸気部522(例えば、吸湿排湿部材560の吸湿領域)、および吸湿排湿部材560の出気側に位置する排気部524(例えば、吸湿排湿部材560の排湿領域)を含む。いくつかの実施例では、吸湿通路520の吸気部522は除湿装置750の吸気部522を形成し、吸湿通路520の排気部524は除湿装置750の排気部524を形成する。いくつかの実施例では、吸気部522および排気部524はそれぞれ容器730の空気出口通路734および空気入口通路732と流体連通する。いくつかの実施例では、何れの容器730における洗濯物を乾燥させる必要がある場合、吸湿通路520の吸気部522および排気部524はそれぞれ対応の容器730の空気出口通路734および空気入口通路732と流体連通する。いくつかの実施例では、乾燥中でない1つまたは複数の他の容器730の空気出口通路734および空気入口通路732との連通は遮断される。いくつかの実施例では、ファン526は、容器730および吸湿通路520に循環気流を形成するように、吸湿通路520に設けられる。いくつかの実施例では、吸湿通路520の排気部524に、乾燥対象となる洗濯物を収容する容器730内に入った乾燥気流の温度を上昇させ、該容器730中の洗濯物の乾燥過程を促進するために、ヒータが設けられる。いくつかの実施例では、吸湿通路520の吸気部522に、該容器730から排出された乾燥対象となる気流を予め除湿するように、凝縮器が設けられる。いくつかの実施例では、凝縮器はフィルタアセンブリ770の気流方向の上流に設けられる。したがって、吸湿排湿部材560に入った気流の湿度を低下させることができ、さらに、一部の綿毛または糸くずは凝縮水によって運ばれ、フィルタアセンブリ770のフィルタ720の単回使用持続時間を長くすることができる。例えば、フィルタアセンブリ770の洗浄頻度を低減することができる。いくつかの実施例では、ヒータ542、熱交換器544およびファン546は排湿通路540に設けられる。いくつかの実施例では、ヒータ542は排湿領域の空気入口側に位置し、熱交換器544は排湿領域の空気出口側に位置する。いくつかの実施例では、ファン546は強制気流を生成するように動作し、気流がヒータ542を通過するときに加熱される。加熱された乾燥気流が排湿領域を通って流れ、排湿領域における水分を奪う。いくつかの実施例では、ヒータ542は、吸湿排湿部材560の排湿領域を加熱し、排湿領域における水分の除湿を促進するように、排湿領域の空気出口側であって吸湿排湿部材560の近くに位置されてもよい。いくつかの実施例では、ヒータ542を設けずに、熱交換器544の排気部を用いて気流を加熱してもよい。いくつかの実施例では、フィルタスクリーンなどのフィルタ装置は排湿通路540の吸気部に設けられてもよい。いくつかの実施例では、フィルタ装置は排湿領域および/またはヒータ542および/またはファン546の上流側に位置して、排湿領域および/またはヒータ542および/またはファン546を保護する。操作時に、容器730から排出された乾燥対象となる気流(例えば湿潤気流)がフィルタアセンブリ770を通って流れた後、吸湿領域に入る。吸湿排湿部材560の吸湿領域にある部分がそこを通過する気流中の水分、例えば水蒸気を吸収し、そこを通過する気流の湿度が低下して乾燥気流を形成する。吸湿領域から流出した乾燥気流が吸湿通路520の排気部524および容器730の空気入口通路732を通じて次回の循環のために容器730に流れ戻し、容器730における湿度が所定値に達するまで循環気流を形成する。いくつかの実施例では、吸湿排湿部材560の回転に伴い、吸湿排湿部材560の水分を吸収した吸湿領域における部分が回転して排湿領域に入る。その後、水分が排湿領域における加熱された乾燥気流によって運ばれ、吸湿排湿部材560の乾燥部分が次回吸湿領域に回転するときに再び水分を吸収することができる。
【0109】
図8は本開示のいくつかの実施例による図7の洗濯機100の排湿通路540のいくつかの実施例の概略図である。図8に示すように、いくつかの実施例では、熱交換器544は凝縮水などの冷媒を通過させるための冷却通路5442、気流を通過させるための通気通路および凝縮水排出口5446を含む。いくつかの実施例では、除湿装置750の排湿領域から流出した高温多湿気流が熱交換器544を通過するとき、冷却通路5442と熱交換し、大部分の水分が凝縮されて凝縮水となり、該凝縮水が凝縮水排出口5446から排出される。いくつかの実施例では、通気通路は排湿領域(または除湿領域)および凝縮水を排出するための水出口と連通する。冷却した乾燥気流が熱交換器544の通気通路の排気口5448から排出される。いくつかの実施例では、排気口5448はファン546の空気入口に接続され、外部環境への影響を低減するために、排湿通路540に循環回路が形成される。
【0110】
図9は本開示のいくつかの実施例による図7の洗濯機100の排湿通路540のいくつかの実施例の概略図である。図9に示すように、いくつかの実施例では、熱交換器544の排気口5448は、熱交換器544によって処理した気流を洗濯機100の外部に直接排出するために、洗濯機100の外部に連通されることができる。
【0111】
図10は、本開示のいくつかの実施例による図7の洗濯機100の排湿通路540のいくつかの実施例の概略図である。図10に示すように、いくつかの実施例では、ファン546の空気入口通路5462は熱交換器544の内部を通過する。除湿装置750の排湿領域から排出された高温多湿気流は、熱交換器544を通過するとき、ファン546の空気入口通路5462中の冷気と熱交換し、高温多湿気流中の水分が除去され、高温多湿気流の温度が除去されることができる。水分が最終的に熱交換器544の排気口5448から排出される。いくつかの実施例では、ファン546の空気入口通路5462における気流が熱交換器544を通過するときに予熱され、エネルギーの少なくとも一部が回収され、エネルギーを節約させる。
【0112】
いくつかの実施例では、熱交換器544を省略してもよく、排湿通路540の空気出口側から排出された気流が洗濯機100の外部に直接排出される。
【0113】
いくつかの実施例では、図7に示すように、除湿装置750は、切替機構790、792および794を介して複数の容器730中のいずれか1つと流体連通するように選択する。いくつかの実施例では、切替機構790、792および794はバルブ、電磁弁などを含んでもよい。
【0114】
いくつかの実施例では、除湿装置750の吸湿通路520は、切替機構790、792および794を介していずれか1つの容器730と流体連通するように選択することができる。いくつかの実施例では、切替機構790、792および794は、除湿装置750の排気部524と容器730の空気入口通路732との間の接続箇所に設けられた第1切替機構790を含む。いくつかの実施例では、切替機構790、792および794は、対応する容器730の空気出口通路734に設けられた第2切替機構792および794をさらに含む。いくつかの実施例では、第1切替機構790および第2切替機構792は、1つの容器730と除湿装置750の吸気部522および排気部524との間の接続を実現し、(1つまたは複数の)他の容器730と除湿装置750の吸気部522および排気部524との間の接続を切断することができる。いくつかの実施例では、第1切替機構790および/または第2切替機構792および794は、除湿装置750の排気部524および/または吸気部522と容器730の空気入口通路732および/または空気出口通路734との間の接続箇所に設けられてもよい。いくつかの実施例では、洗濯機700は複数の第1切替機構790および/または複数の第2切替機構792を含み、それらはそれぞれ複数の容器における各容器730の空気入口通路732および/または空気出口通路734に設けられる。いくつかの実施例では、図7は、洗濯機700に2つの第2切替機構792および794が設けられることが示されている。いくつかの実施例では、1つの容器730に対応する第2切替機構792および794のうちの一方および第1切替機構790を開くことで、対応する容器730の空気入口通路732および空気出口通路734が開くように選択する。
【0115】
何れの容器730が除湿装置750と流体連通し、(1つまたは複数の)他の容器730と除湿装置750との間の流体連通が遮断されるように、切替機構790および切替機構792および794のうちの他方が閉じられる。いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は、容器730から排出されて除湿装置750に入る前の気流を濾過し、容器730から排出された飛散する綿毛、フリントなどの異物が除湿装置750に進入するのを防止するために使用される。例えば、フィルタアセンブリ770は、容器730から排出された飛散する綿毛が吸湿排湿部材560の内部に進入するか、または吸湿排湿部材560の表面を被覆して吸湿排湿部材560の除湿効果に影響を与えるのを防止するために使用される。
【0116】
いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は、容器730から排出されて除湿装置750に入る前の気流を濾過し、容器730から排出された飛散する綿毛などの異物が除湿装置750に進入するのを防止するために使用される。例えば、フィルタアセンブリ770は、容器730から排出された飛散する綿毛が吸湿排湿部材560の内部に進入するか、または吸湿排湿部材560の表面を被覆して吸湿排湿部材560の排湿効果に影響を与えるのを防止するために使用される。
【0117】
いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は除湿装置750の吸気部522、例えば第2切替機構と除湿装置(例えば吸湿排湿部材560)との間に設けられる。いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は、容器730の空気出口通路734に設けられてもよく、第2切替機構は気流方向においてフィルタアセンブリ770の下流に位置してもよい。例えば、気流方向に沿って、フィルタアセンブリ770は第2切替機構と容器730との間に位置し、または第2切替機構はフィルタアセンブリ770と除湿装置750との間に位置してもよい。いくつかの実施例では、第2切替機構は気流方向においてフィルタアセンブリ770の上流に位置してもよい。例えば、気流方向に沿って、第2切替機構はフィルタアセンブリ770と容器730との間に位置し、またはフィルタアセンブリ770は第2切替機構と除湿装置750との間に位置してもよい。いくつかの実施例では、1つまたは複数のフィルタアセンブリ770が設けられる。いくつかの実施例では、1つのフィルタアセンブリ770が設けられる場合、それは除湿装置750の吸気部522に設けられてもよい。いくつかの実施例では、複数のフィルタアセンブリ770が設けられる場合、それらはそれぞれ複数の容器730の空気出口通路734に設けられてもよい。
【0118】
いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770はフィルタ720およびフィルタセルフクリーニング装置740を含む。いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は着脱可能なフィルタ720およびその取付ブラケットを含む。フィルタ720が着脱可能である場合、使用者はセンサの感知データに従ってフィルタ720を手動で洗浄することができる。いくつかの実施例では、フィルタ720は、各作業が完了した後に洗浄されてもよいし、適当に洗浄されてもよいし、または必要に応じて洗浄されてもよい。いくつかの実施例では、フィルタ720を手動で分解して、取り外し、すすぎ、拭き取りおよび/または洗浄などすることができる。
【0119】
いくつかの実施例では、フィルタ720はフィルタスクリーンを含むが、これに限定されない。いくつかの実施例では、フィルタスクリーンのメッシュ数は制限されず、適当に、またはシステムの要求に応じて設定してもよい。いくつかの実施例では、1段の濾過を使用してもよく、フィルタ720は容器730の空気出口通路734、または除湿装置750の吸気部522に設けられてもよい。いくつかの実施例では、2段または多段の濾過を使用してもよい。いくつかの実施例では、フィルタ720は、濾過効果を高めるために、容器30の空気出口通路734および除湿装置750の吸気部522に設けられる。
【0120】
いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740は、フィルタ720の濾過機能が正常に動作することを保証するように、フィルタ720を自動的に洗浄するために使用される。いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740の洗浄方法は、液体噴霧、振動、吹付、掻取または清掃を含む。いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740は、フィルタ720を噴霧するための噴霧機構、フィルタ720を振動させるための振動機構(例えば、フィルタスクリーンを振動させるための振動モータ)、フィルタ720を吹き付けるための吹付機構および/またはフィルタ720を掻き取るための掻取機構を含む。いくつかの実施例では、吹付機構は、吸湿通路520におけるファン526の逆方向回転によって生成された逆方向気流を含む。例えば、洗浄過程において、フィルタ720を通過する逆方向気流の方向は、乾燥過程において、フィルタ720を通過する気流の方向とは反対である。いくつかの実施例では、ファン526が吸湿通路520の吸気部522に設けられる場合、効果がより良好である。いくつかの実施例では、逆方向気流を生成してフィルタ720を吹き付けるためのファンは、ファン526と異なる別個のファンであってもよい。いくつかの実施例では、掻取機構は人力で駆動可能なスクレーパまたは電動スクレーパを含む。例えば、フィルタ720がある程度閉塞されていることがセンサ信号に従って検出されると、制御システムは電動スクレーパを制御してフィルタ720の吸収表面に沿って掻き取り、フィルタ720の吸収表面に吸着された糸くずおよび他の破片を除去する。いくつかの実施例では、洗濯機のコントローラはフィルタセルフクリーニング装置740を制御して、フィルタ720を積極的かつ自動的に適切に清掃することができる。
【0121】
液体噴霧方法を例にとると、いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740の噴霧機構はノズル742およびノズルに給水するための給水システム744を含む。いくつかの実施例では、ノズル742はフィルタ720に面しており、給水システム744はバルブ(図示せず)などのスイッチを介して洗濯機の水入口回路(図示せず)に接続される。該スイッチは洗濯機のコントローラによってオンオフされることができる。いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740の噴霧機構のノズル742はフィルタ720の除湿装置750に近い側(例えば、容器730から離れた空気出口側)に設けられる。容器730から排出された綿毛などの異物は通常、フィルタ720の除湿装置750から離れた側(例えば、容器730に近い空気出口側)に吸着される。したがって、フィルタセルフクリーニング装置740の噴霧機構によって噴霧された水などの流体がフィルタ720を流れる方向は、容器730から排出された気流がフィルタ720を流れる方向とは反対である。このように、フィルタセルフクリーニング装置740の噴霧機構によって噴霧された流体は、フィルタ720に吸着された綿毛とフィルタ720を容易に剥離させ、水流とともに洗濯機700の排水通路に進入して洗濯機から排出されることができる。例えば、フィルタ720、例えばフィルタスクリーンが、容器730の空気出口通路または吸湿通路520の吸気部522で傾斜している場合、噴霧機構のノズル742はフィルタスクリーンの除湿装置750に近い側であってフィルタスクリーンの中央線の上方に位置し、ノズル744から噴霧された液体ができるだけフィルタスクリーン全体を被覆することができ、フィルタスクリーンを効果的に洗浄することができる。いくつかの実施例では、フィルタスクリーンは、水平、垂直、部分的に傾斜および部分的に垂直、または部分的に水平および部分的に傾斜して配置されてもよい。ノズル742の噴霧方向は、セルフクリーニング過程を開始するときに、できるだけフィルタ720の全体領域に噴霧しやすくなるように設定することができる。
【0122】
いくつかの実施例では、液体噴霧方法を使用する場合、フィルタ720およびフィルタセルフクリーニング装置740は除湿通路の吸気部522に設けられてもよい。洗浄後の流体は吸湿通路520の吸気部522から吸気部522に接続された何れの容器730の空気出口通路734を通り、接続された容器730の排水通路に向かって流れ、その後、洗濯機700から排出され得る。例えば、容器730が上下に垂直に積み重ねられる場合、洗浄過程中または洗浄完了した後、下部の容器730が吸湿通路520の吸気部522に接続され、上部の容器730と吸湿通路520の吸気部522との間の接続が第2切替機構792および794によって切断される。例えば、図7の上部容器730における衣類を乾燥させる必要がある場合、コントローラは第1切替機構790を制御して除湿装置750の排気部524と上部容器730の空気入口通路732を接続させ、除湿装置750の排気部524と下部容器730の空気入口通路732との間の接続を切断してもい。同時に、コントローラは上部容器730の空気出口通路734にある第2切替機構792を制御し、除湿装置750の吸気部522と上部容器730の空気出口通路734を接続させてもよい。コントローラは、さらに、下部容器730の空気出口通路734中の第2切替機構794を制御し、除湿装置750の吸気部522と下部容器730の空気出口通路734との間の接続を切断してもよい。もう1つの例では、図7の下部容器730中の衣類を乾燥させる必要がある場合、コントローラは第1切替機構790を制御して除湿装置750の排気部524と下部容器730の空気入口通路732を接続させ、除湿装置750の排気部524と上部容器730の空気入口通路732との間の接続を切断してもよい。同時に、コントローラは下部容器730の空気出口通路734にある第2切替機構794を制御し、除湿装置750の吸気部522と下部容器30の空気出口通路734を接続させてもよい。コントローラは上部容器730の空気出口通路734にある第2切替機構792を制御し、除湿装置750の吸気部522と上部容器730の空気出口通路734間の接続を切断してもよい。フィルタ720を乾燥した後に洗浄する必要がある場合、コントローラは上部容器730の空気出口通路734にある第2切替機構792を制御し、除湿装置750の吸気部522と上部容器730の空気出口通路734間の接続を切断してもよい。コントローラは、さらに、下部容器730の空気出口通路734にある第2切替機構794を制御し、除湿装置750の吸気部522と下部容器730の空気出口通路734を接続させてもよい。洗浄後に排出された液体が下部容器730の空気出口通路734を通った後、下部容器730の排水通路から排出されることができる。バルブによって、下部容器730の空気出口通路734と下部容器730の排水通路との間の接続を達成または切断してもよい。
【0123】
いくつかの実施例では、上部容器730の乾燥過程において、第2切替機構792は上部容器730の空気出口通路734と除湿装置750の吸気部522を接続させ、同時に第2切替機構792は下部容器730の空気出口通路734と除湿装置750の吸気部522との間の接続を切断する。フィルタ720を噴霧および洗浄する時に、第2切替機構794を短時間に開放するように制御して、噴霧された水を下部容器730または排水通路に排出する。下部容器730の乾燥過程において、第2切替機構792は上部容器730の空気出口通路734と除湿装置750の吸気部522との間の接続を切断し、同時に第2切替機構794は、下部容器730の気流がフィルタ720を通って除湿装置750に流れ、フィルタ720を噴霧および洗浄するための液体が上記気流と逆方向に下部容器730または排水通路に向かって流れるように、下部容器730の空気出口734と除湿装置750の吸気部522との間の接続を維持する。
【0124】
いくつかの実施例では、液体噴霧方法を使用する場合、フィルタ720およびフィルタセルフクリーニング装置740も容器730の空気出口通路734に設けられてもよい。例えば、フィルタ720およびフィルタセルフクリーニング装置740は各容器730の空気出口通路734に設けられてもよい。洗浄後の液体が対応する容器730の空気出口通路734を通って、容器730の排水通路を介して排出される。
【0125】
いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740の水流が別個設けられた流体管路(例えば貯水バケットまたは最も下の容器730の排水管路)を通って貯水バケットまたは何れの容器30の排水管路に流れることができる。この場合、第2切替機構は上部容器730の空気出口通路734および下部容器730の空気出口通路734の接合部に設けられることにより、上部容器730および下部容器730の空気出口通路734と除湿装置750の吸気部522との間の接続を達成または切断することができる。
【0126】
いくつかの実施例では、洗浄頻度を設定することができる。例えば、フィルタ720は、洗濯物の毎回の除湿処理の後に洗浄される。フィルタ720は、複数回の除湿処理の後に洗浄されてもよい。各洗浄過程の噴霧時間および噴霧水速度などのパラメータを設定してもよい。各洗浄過程の噴霧時間および噴霧水速度は固定でも調整可能でもよい。例えば、毎回の除湿処理の後にフィルタ720を洗浄する場合、噴霧時間は比較的短く、噴霧水速度は比較的遅くすることができる。複数回の除湿処理後にフィルタ720を洗浄する場合、噴霧時間は比較的長く、噴霧水速度は比較的速くすることができる。フィルタ720にセンサを設けてもよく、フィルタ720がより詰まっていることが感知された場合、例えば、管路上の気圧がある閾値まで低下した場合、フィルタ720が深刻に詰まっていることを示し、洗濯機のコントローラは噴霧機構の噴霧時間および/または噴霧水速度を増加させ、洗浄強度を高めてもよい。
【0127】
いくつかの実施例では、衣類を収容するための容器730は洗濯機の衣類収容槽または乾燥機の衣類収容槽であってもよい。いくつかの実施例では、衣類を収容するための少なくとも2つの容器730は互いの頂部に垂直に積み重ねられ、または水平に積み重ねられてもよい。いくつかの実施例では、図7の洗濯機700は洗濯機であってもよく、互いの頂部に積み重ねられた上部洗濯槽および下部洗濯槽を含む。いくつかの実施例では、図7の洗濯機700は一体型洗濯乾燥機であってもよい。上部衣類収容槽は乾燥機の内槽であり、下部衣類収容槽は洗濯機の内槽であり、または下部衣類収容槽は乾燥機の内槽であり、上部衣類収容槽は洗濯機の内槽であってもよい。衣類処理装置700は衣類乾燥機であってもよく、上部衣類収容槽は上部乾燥機の内槽であり、下部衣類収容槽は下部乾燥機の内槽であってもよい。
【0128】
本開示のいくつかの実施例は洗濯機の使用方法をさらに提供する。該方法は以下のステップを含む。
【0129】
除湿ステップにおいて、除湿装置750は何れの容器730に流体接続され、該容器内に収容された衣類を除湿する。接続された容器730から出た気流がフィルタアセンブリ770を通過した後に除湿装置750に入る。
【0130】
洗浄ステップにおいて、フィルタセルフクリーニング装置740はフィルタ720を洗浄する。
【0131】
いくつかの実施例では、除湿ステップは、除湿装置750から排出された後に容器730に入った気流の温度を所定温度以下に制御することをさらに含む。いくつかの実施例では、容器730の空気入口近傍に温度センサを設けてもよい。センサが容器730の空気入口に入った気流の温度が所定温度よりも高く、例えば75℃であると感知すると、コントローラはヒータ542の加熱温度を制御し、例えば加熱温度を低下させ、排湿領域に入った気流の温度を低下させ、吸湿排湿部材560の温度を低下させ、吸湿領域から流出されて容器730に入る気流の温度を低下させる。
【0132】
いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740は噴霧、吹付、振動または掻取などの方法によってフィルタ720を洗浄することができる。
【0133】
いくつかの実施例では、本開示の実施例が提供する洗濯機700は少なくとも以下の特徴および利点を有する。
【0134】
複数の容器は同一の除湿装置750を共有することにより、洗濯機700の構造を簡素化し、洗濯機700全体の高さまたは幅を低減し、装置全体の体積およびコストを低減することができる。フィルタを使用することにより、飛散する綿毛などの異物が除湿装置750の内部に進入し、または除湿装置750の表面を被覆して除湿効果に影響を与えるのを防止することができる。いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は、フィルタ720を自動的に洗浄するためのフィルタセルフクリーニング装置740を含み、フィルタ720の濾過機能が使用時間の延長に伴って低下しないように、それによって強力な保護を提供し除湿装置750の寿命を延長することができる。
【0135】
図11は、いくつかの実施例による除湿器1100の上面図である。いくつかの実施例では、除湿器1100はいかなる種類の洗濯機(例えば、洗濯機100または図13に示す洗濯機1300)、例えば一体型洗濯乾燥機、乾燥機、洗浄機などと協働して洗濯物を乾燥させることができる。いくつかの実施例では、除湿器1100は循環部1110、再生部1120、凝縮部1130、ローラ部1140、ローラ部1140におけるローラを回転させるように駆動する駆動モータ1144および加熱部1150を含む。いくつかの実施例では、凝縮部1130は水循環のための水入口1132および水出口1134を含む。いくつかの実施例では、除湿器1100は1つまたは複数の取付部材1190(例えば取付ブラケット)連結してもよく、上記の1つまたは複数の取付部材1190は、図14における例示的な実施例に示すように、除湿器1100を洗濯機に取付および固定するために使用される。本開示では、除湿器1100は乾燥モジュールとも呼ばれてもよい。
【0136】
図12は、いくつかの実施例による図11における除湿器1100の複数の部材の斜視図である。いくつかの実施例では、循環部1110は、洗濯機の内槽ドラムとローラ部1140との間で気流を循環させ、内槽ドラムで循環する湿潤空気における水分を除去するための循環ファン1210を含む。いくつかの実施例では、循環ファン1210は一体型洗濯乾燥機100の循環ファン203と同様の機能を果たす。いくつかの実施例では、再生部1120は、排湿気流を形成するための再生ファン1220を含む。いくつかの実施例では、再生ファン1220は、ほぼ洗濯機100の再生ファン205と同様の機能を果たす。いくつかの実施例では、凝縮部1130は凝縮器1230を含む。いくつかの実施例では、凝縮器1230は、ほぼ洗濯機100の凝縮部材40の凝縮器と同様の機能を果たす。いくつかの実施例では、ローラ部1140は、吸湿領域1240(例えば、吸湿通路と連結し、または吸湿通路に設けられた除湿領域)、および加熱部1150に対応する除湿領域1250(例えば、図11における加熱部1150に対応する、再生通路と連結し、または再生通路に設けられた再生領域)に分割されてもよい。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900の一部(およびローラ1914の対応する部分(図19A))は吸湿通路と連結し、または吸湿通路(例えば、吸湿領域1240)に設けられ、ドラム1302中の湿った洗濯物からの湿潤空気における水分を吸収するように構成される。ローラアセンブリ1900の他の部分(およびローラ1914の対応する他の部分)は再生通路と連結し、または再生通路(例えば、除湿領域1250)に設けられ、ローラ1914から吸収された水分を除去し、ローラアセンブリ1900またはローラ1914の部分を「再生」し、吸湿領域1240に回転するときより多くの水分を吸収することができる。ローラアセンブリ1900の回転に伴い、先に吸湿領域1240にあり水分を吸収したローラ1914の部分は除湿領域1250に移動し、該除湿領域では、吸収された水分が排湿気流を介して再生通路に排出され、先に除湿領域1250にあり吸収された水分が除去されたローラ1914の部分は吸湿領域1240に移動して、ドラム1302からのより多くの水分を吸収する。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900(図18A)は、ほぼ洗濯機100の吸湿ローラアセンブリ2062(図4)と同様の機能を果たす。
【0137】
いくつかの実施例では、吸湿通路は、ファン(例えば循環ファン1210)によって生成された気流がドラム1302から吸湿除湿構造上の領域に流れて気流に含まれる水分を吸収することを可能にする通路である。いくつかの実施例では、図11および図12に示すように、ドラム1302からの水分を含む湿潤空気は、循環ファン1210の駆動下でドラム1302から流出し、循環ファン1210を通って、水分を吸収するためにローラアセンブリ1900(例えば吸湿領域1240)に進入する。
【0138】
いくつかの実施例では、除湿通路は、ファン(例えば再生ファン1220)によって駆動された気流がローラアセンブリ1900を通って(例えば、吸湿領域1240が除湿領域1250に回転した後、または加熱部1150によって加熱された後)、ローラアセンブリ1900の除湿領域1250の湿気を除去するために、除湿通路に設けられた1つまたは複数の部材に向かって流れることを可能にする通路である。いくつかの実施例では、図11および図12に示すように、再生ファン1220によって例えば大気または凝縮器1230の出口からの気流が生成され、該気流が加熱部1150に向かって流れた後、加熱された気流がローラアセンブリ1900の除湿領域1250に向かってながれ、次に、加熱された気流中の水分を凝縮して水にするために、凝縮器1230に向かって流れる。凝縮器1230を通った乾燥した冷たい空気は大気に排出されてもよく、再生ファン1220の入口に再循環してもよい。いくつかの実施例では、除湿器1100は循環ファン1210と連結するコネクタ1182(図18Aに示す)を含み、コネクタ1182は洗濯機の内槽ドラム(例えば、回転ドラム1302)の空気出口に接続される。いくつかの実施例では、洗濯物からの水分を含む湿潤空気は、回転ドラム1302から流出して循環ファン1210によって駆動された循環気流を介して回転ドラム1302から流出する。いくつかの実施例では、回転ドラムと除湿器1100との間の気流連通は、図1図5に示すような気流連通と同様である。
【0139】
いくつかの実施例では、除湿器1100はコネクタ1180を含み、該コネクタはローラ部1140の少なくとも一部に連結されるケーシング(図23A中のローラ上部ケーシング1170)から延伸する。コネクタ1180は、除湿器1100上のローラ部1140を洗濯機の洗濯物を収容するための内槽ドラム、例えば図13中の洗濯機1300の回転ドラム1302に接続させるために使用されることができる。いくつかの実施例では、ローラ部1140(例えばその吸湿領域1240および対応する吸湿通路)は、それぞれ洗濯機の内槽ドラムに接続された(例えば直接接続または(1つまたは複数の)他の部材を介して間接に接続された)空気入口および空気出口を有する。いくつかの実施例では、コネクタ1180は、除湿過程終了後に乾燥空気を回転ドラム1302に流すために、回転ドラム1302の空気入口に接続される。いくつかの実施例では、コネクタ1180の下部1184は、運転中の回転ドラム1302の振動が除湿器1100全体に伝達するのを防止するために、可撓性蛇腹のホースまたはベローホースから形成される。
【0140】
いくつかの実施例では、再生ファン1220(再生ファン205と同様)は、再生通路において排湿気流を形成するように構成される。いくつかの実施例では、吸湿領域1240は吸湿通路に設けられ、循環気流は吸湿領域1240を通過する。いくつかの実施例では、除湿領域1250は再生通路に設けられ、排湿気流は除湿領域1250を通過する。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900の吸湿領域1240に設けられた一部は、吸湿通路内の循環気流から水分を吸収するように構成される。水分を吸収したこの部分が除湿領域1250に回転すると、吸収された水分が排湿気流を通じて排出される。いくつかの実施例では、水分が除去および排出された後、ローラアセンブリ1900の「再生」部分が吸湿領域1240に回転すると、循環気流からより多くの水分を吸収することができる。
【0141】
いくつかの実施例では、ローラ部1140は2つ以上の領域、例えば3つの領域に分割することができる。例えば、吸湿領域1240(例えば除湿領域)および除湿領域1250(例えば再生領域または加熱領域)に加えて、再生領域の下流に扇形の冷却領域(図示せず)を設けてもよい。したがって、再生領域からの加熱空気(加熱された後)は、その後冷却領域を通過して吸湿領域に到達し、除湿効果を向上させることができる。
【0142】
いくつかの実施例では、吸湿および再生処理を交互に行うために、1つ以上のローラ(例えば2つのローラ)を使用するしてもよい。したがって、2つ以上のローラのうちの各ローラに対して、ドラム上に空気入口および空気出口が設けられる。いくつかの実施例では、ドラム上に1対の空気入口および空気出口が設けられ、空気入口および空気出口はそれぞれ2つのローラに接続される2本の管路に分岐される。いくつかの実施例では、第1ローラが吸湿を行うとき、第2ローラが除湿(再生処理)を行う。いくつかの実施例では、所定の時間帯など所定の切替機構がトリガされた場合、または吸湿ローラの飽和が検出された場合、切替機構を介して気流経路を切り替えて、第1ローラによる除湿および第2ローラによる吸湿を開始する。
【0143】
いくつかの実施例では、回転ローラを使用する代わりに、他の種類の(1つまたは複数の)吸湿除湿構造、例えば吸湿通路から除湿通路に伝達するクローラ伝達装置、または往復運動を行う平面吸湿除湿部材を使用することができる。例えば、吸湿通路および除湿通路は一平面上に交互に配置することができる。吸湿除湿構造が2つの通路に対して並進運動し、吸湿部材および除湿部材はそれぞれ吸湿除湿処理を実行し、これらの2つの部材は並進運動中に交互に実行してもよい。並進後、異なる領域に対して吸湿および除湿処理を交互に行う。
【0144】
いくつかの実施例では、円形吸湿除湿構造において、駆動機構は、円形構造を吸湿通路および再生通路に対して回転させ、または吸湿通路および再生通路を回転盤に対して回転させるように駆動することができる。いくつかの実施例では、吸湿除湿構造が伝送ベルトを含む場合、駆動機構は伝送ベルトを吸湿通路および再生通路に対して直線運動(または並進運動)を行うように駆動し、または吸湿通路および再生通路を伝送ベルトに対して直線運動を行うように駆動することができる。いくつかの実施例では、2つ以上の吸湿部材を提供し、駆動機構は異なる吸湿部材(または吸湿通路および再生通路)を駆動し、異なる吸湿部材を吸湿通路および再生通路に交互に位置させるために使用される。
【0145】
図13は、いくつかの実施例による図11に示す除湿器1100と連結する洗濯機1300の背面図である。いくつかの実施例では、除湿器1100は洗濯機1300の頂部に取り付けられる。いくつかの実施例では、除湿器1100は洗濯機1300の一側、後部または底部に設けられてもよい。洗濯機1300は、洗濯物を収容し、洗濯および/または乾燥を行うための回転ドラム1302を含む。作動時に、回転ドラム1302は回転軸1304(ディスプレイの平面に対して垂直)を中心に回転する。他のいくつかの実施例では、回転ドラムはディスプレイに平行で地面に垂直な回転軸に沿って回転し、またはディスプレイに平行で地面に平行な回転軸に沿って回転し、または任意の他の適切な方向に回転してもよい。いくつかの実施例では、除湿器1100は循環ファン1210と連結するコネクタ1182を介して回転ドラム1302のチャンバーに接続される。いくつかの実施例では、図12および図13に示すコネクタ1182は、可撓性、延伸可能および湾曲可能なホース、例えば蛇腹のホースを含み、循環ファン1210を回転ドラム1302の空気出口に接続させるために使用される。コネクタ1182は、運行中の回転ドラム1302の振動が除湿器1100に伝達されるのを防止することができる。
【0146】
図14は、いくつかの実施例による図11に示す除湿器1100の斜視図であり、ここで、除湿器1100は洗濯機1300の頂部に連結される。いくつかの実施例では、除湿器1100は洗濯機1300の頂部に取り付けられる。図11に示すように、除湿器1100は複数の取付ブラケット1190連結してもよく、例えば、複数の取付ブラケットは、図11および図12に示すように、除湿器1100を洗濯機1300の頂部フレームに取り付けるために、背面、左側および右側に設けられる。例えば、洗濯機の頂部フレームはそれぞれ背部ラック1310、左側ラック1312および右側ラック1314を含む。いくつかの実施例では、除湿器1100は、洗濯機1300の頂部に、様々な電気配線および管路のための空間および接続を提供するためのリアフレーム1320が設けられる。いくつかの実施例では、除湿器1100は別個な集積モジュールとして洗濯機1300の頂部フレームに取り付けられる。図11図12および図14に示すように、適切な連結部(例えば取付ブラケット1190)で挟持、係止、吊り下げなどの適切な方法を介して除湿器1100を洗濯機1300の頂部フレームの背部ラック1310、左側ラック1312および右側ラック1314に取り付けて固定する。いくつかの実施例では、取付ブラケット1190は除湿器1100の連続した一体型の下部ケーシングから延伸し(例えば、該下部ケーシングに接続または着脱可能に連結)、頂部フレームに取付、ロックおよび固定され、除湿器1100を洗濯機1300に取付および固定する。除湿器1100は回転ドラムの外面に直接接触しないため、運行中の回転ドラムの振動が乾燥モジュールに伝達されて除湿器1100、例えばローラ部1140に影響を与えるのを防止する。
【0147】
いくつかの実施例では、洗濯機1300の高さを最小にするために、回転ドラム1302の頂部に設けられた除湿器1100の2つ以上の部分(すなわち吸湿領域1240および除湿領域1250(または再生領域)を含むローラ部1140、循環ファン1210を含む循環部1110、再生ファン1220を含む再生部1120および/または凝縮器1230を含む凝縮部1130)はいずれも一平面(例えば地面にほぼ平行な水平面、または地面にほぼ垂直な垂直面)内に設けられる。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900を含むローラ部1140は、循環ファン1210を含む循環部1110、再生ファン1220を含む再生部1120および凝縮器1230を含む凝縮部1130の少なくとも1つに隣接して設けられる。例えば、これらの4つの部材は互いに隣接する。別の例では、ローラアセンブリ1900(または他の形状の吸湿除湿構造)は、循環ファン1210を含む循環部1110、再生ファン1220を含む再生部1120および凝縮器1230を含む凝縮部1130のそれぞれに隣接し、図12における実施例に示される。いくつかの実施例では、循環ファン1210を含む循環部1110および凝縮器1230を含む凝縮部1130は、再生ファン1220を含む再生部1120に隣接してその対向側に設けられる。いくつかの実施例では、循環ファン1210を含む循環部1110、ローラアセンブリ1900を含むローラ部1140、再生ファン1220を含む再生部1120および凝縮器1230を含む凝縮部1130はほぼ同一平面に設けられる。いくつかの実施例では、2つの部材をほぼ同一平面内に設けるために、1つの部材の上面と別の部材の上面をほぼ同一平面内に設けてもよく、または1つの部材の下面と別の部材の下面をほぼ同一平面内に設けてもよく、または1つの部材の上面と別の部材の下面をほぼ同一平面内に設けてもよい。いくつかの実施例では、2つの部材をほぼ同一平面内に設けるために、1つの部材の中心点(例えば幾何学的中心点)と別の部材の中心点をほぼ同一平面内に設けてもよく、または1つの部材の重力中心点と別の部材の重力中心点をほぼ同一平面内に設けてもよく、または1つの部材の幾何学的中心点と別の部材の幾何学的中心点をほぼ同一平面内に設けてもよい。いくつかの実施例では、加湿器1100の複数の部材を同一平面に設けることにより、収納空間を大幅に節約し、洗濯機1300の構造をよりコンパクトにすることができる。例えば、図11に示すように、除湿器1100は、その中に含まれる1つまたは複数の部材、例えば、水平の同一平面内に設けられたすべてのローラ部1140、循環部1110、再生部1120および凝縮部1130を含む。別の例では、ローラ部1140は、循環部1110、再生部1120および凝縮部1130中の1つまたは2つの部材とともに同一平面内に設けられてもよい。例えば、1つの部材の少なくとも一面が別の部材の少なくとも一面とほぼ同一平面内にある。別の例では、1つの部材の幾何学的中心点または重力中心点と別の部材の幾何学的中心点または重力中心点はほぼ同一平面内にある。いくつかの実施例では、除湿器1100は図13に示すように洗濯機1300の頂部に設けられてもよく、図33に示すように洗濯機の背面に設けられてもよく、図34に示すように洗濯機の底部に設けられてもよく、または洗濯機内の他の適切な空間に設けられてもよい。
【0148】
いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900(図18A)、循環ファン1210、再生ファン1220の2つ以上の回転部材の2つ以上の回転軸は互いに平行である。例えば、ローラアセンブリ1900、循環ファン1210および再生ファン1220の回転軸(例えば、それぞれの回転軸に対応)は互いに平行である。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900、循環ファン1210および再生ファン1220の回転軸における1つまたは複数の回転軸は、洗濯機1300の上部シェルに対して垂直である。いくつかの実施例では、ローラ部1140におけるローラアセンブリ1900の回転軸線1142、循環部1110における循環ファン1210の回転軸線1112および再生部1120における再生ファン1220の回転軸線1122のうちの1つまたは複数は互いに平行であり、洗濯機1300の洗濯物を収容するための回転ドラム1302の回転軸線1304に垂直である。いくつかの実施例では、除湿器1100の異なる部材間の気流管路は高効率除湿性能を実現する同時によりコンパクトな空間内で接続される。
【0149】
いくつかの実施例では、洗濯機の全高は回転ドラム1302の直径および回転ローラ上方に設けられた除湿器1100(除湿器1100を含むシェルを含む)の厚さの組み合わせサイズに関連する。いくつかの実施例では、洗濯機の全体幅または全体深さは回転ドラム1302の直径およびローラ部1140の直径の組み合わせサイズに関連する。いくつかの実施例では、循環ファン1210、再生ファン1220および/または凝縮器1230は、洗濯機1300の外殻と回転ドラム1302との間の1つまたは複数の角部に配置され、洗濯機の設計がよりコンパクトにする。いくつかの実施例では、循環ファン1210、再生ファン1220、凝縮器1230、異なる部材を接続する水管路、異なる部材を接続する空気管路および/または異なる部材を接続する電気配線は、性能に影響されずに、設計をよりコンパクトにするために、適切な水平または垂直空間内に設けられることができる。
【0150】
いくつかの実施例では、図11図14に示すように、ローラ部1140の回転部材の回転軸(例えば、回転軸1142に沿って)、循環ファン1210の回転軸(例えば、回転軸線1112に沿って)および再生ファン1220の回転軸(例えば、回転軸線1122に沿って)は、洗濯機1300の回転ドラム1302の回転軸(例えば、回転軸線1304に沿って)と同一平面でなく洗濯機1300の回転ドラム1302の回転軸に垂直である。いくつかの実施例では、ローラ部1140の回転部材の回転軸、循環ファン1210の回転軸および再生ファン1220の回転軸は回転ドラム1302の回転軸の一側または両側に分布している。いくつかの実施例では、循環ファン1210の直径およびローラ部1140の回転部材の直径が再生ファン1220の直径よりも大きいので、ローラ部1140の回転軸および循環ファン1210の回転軸は、いずれも回転ドラム1302の回転軸と同一平面上でなく、回転ドラム1302の回転軸に垂直であり、回転ドラム1302の回転軸の両側に分布している。例えば、図14に示すように、ローラ部1140の回転軸は回転ドラム1302の回転軸の一側に設けられ、循環ファン1210の回転軸は回転ドラム1302の回転軸の他側に設けられる。
【0151】
図15Aおよび図15Bはそれぞれいくつかの実施例による図11における除湿器1100の循環ファン1210の上面図(例えば、上部ケーシングから見る)および底面図(例えば、上部ケーシング側とは反対側に位置する羽根車側から見る)である。図15Cは、いくつかの実施例による図11における除湿器1100の循環ファン1210の異なる部材の分解図である。いくつかの実施例では、循環ファン1210はモータ1610、上部ケーシング1620(例えば、渦巻形状)、ガスケット1630および羽根車1640を含む。いくつかの実施例では、渦巻ケーシング1620は、1つまたは複数の溝、スナップおよび/またはクリップを含み、電気配線および/または管路を取付および固定するために使用される。いくつかの実施例では、渦巻ケーシング1620は、除湿器1100の運転が最適化または最大化された気流量および気流速度を有することを可能にする気流通路を提供するために、流体設計要求を満たす形状を有する。
【0152】
図16はいくつかの実施例による除湿器1100の複数の部材(循環部1110を含む)を収容するための下部ケーシング1160を示す。いくつかの実施例では、下部ケーシング1160は、循環ファン1210をその内に収容するための循環ファン領域1650を含む、除湿器1100の各部材を設置するための複数の領域に分割される。いくつかの実施例では、下部ケーシング1160の循環ファン領域1650に渦巻ケーシング1620、モータ1610および羽根車1640を一緒にネジ止めする。いくつかの実施例では、渦巻ケーシング1620は、当該渦巻ケーシング1620にガスケット1630を取り付けるための溝が設けられる。いくつかの実施例では、図15Cおよび16に示すように、下部ケーシング1160は、渦巻ケーシング1620にガスケット1630を取り付け、循環ファン1210を下部ケーシング1160に固定および密閉するための適切な溝を含む。
【0153】
いくつかの実施例では、除湿器1100の下部ケーシング1160は連続的な一体型ケーシングである。いくつかの実施例では、下部ケーシング1160は、除湿器1100のモジュール全体を洗濯機のフレームに取り付け固定するための複数の取付ブラケット1190を含む(図11および図12に示す)。いくつかの実施例では、下部ケーシング1160は、ローラ領域1660、循環ファン領域1650、凝縮器領域1670および再生ファン1220を取り付けるための再生取付領域1680を含む、除湿器1100の各部材を取り付けるための複数の領域に分割される。図15Cを参照するいくつかの実施例では、循環ファン1210はファン羽根車1640およびファン羽根車1640を被覆する上部ケーシング(例えば渦巻ケーシング1620)を含む。循環ファン1210は循環ファン領域1650に保持および固定される。いくつかの実施例では、再生ファン1220は下部ケーシング1160の対応する再生取付領域1680に取り付けられた集積ファンまたは組立ファンである。いくつかの実施例では、ローラ領域1660は複数の通路に分割され、吸湿領域1240と除湿領域1250(加熱部1150)を分離し、気圧差によってローラ領域1660内の気流を案内する。
【0154】
図17は、いくつかの実施例による除湿器1100の下部ケーシング1160の概略図である。いくつかの実施例では、コネクタ1182は循環ファン領域1650におけるプレート1186を介して下部ケーシング1160にネジ止めされる。図18Aは、いくつかの実施例によるローラ領域1140のローラアセンブリ1900(例えば、図19に示すローラ1914および他の関連部材を含む)、除湿器1100上のローラ領域1140を回転ドラム1302に接続させるためのコネクタ1180、循環ファン1210、および循環ファン1210を回転ドラム1302に接続させて除湿器1100と洗濯機1300の回転ドラム1302との間で気流を循環させるためのコネクタ1182の概略図である。いくつかの実施例では、図12図15B図15Cおよび図18Aに示すように、ある側から循環ファン1210の渦巻ケーシング1620およびモータ1610を下部ケーシング1160にネジ止め、下部ケーシング1160の対向側から羽根車1640を取り付けることができる。コネクタ1182をプレート1186にネジ止め、プレート1186を下部ケーシング1160にねじ止めることで循環ファン1210の羽根車側にさらに接続される。
【0155】
図18Bは、いくつかの実施例によるローラアセンブリ1900、コネクタ1180、循環ファン1210およびコネクタ1182間の空気循環(矢印で示す)の概略図である。いくつかの実施例では、可撓性コネクタ1182(例えば蛇腹のホース、共役ホース)は、循環ファン1210と洗濯機1300の回転ドラム1302との間の接続を実現する。図18B中の矢印に示すように、気流(例えば、湿った洗濯物からの湿潤空気)が回転ドラム1302上の空気出口(例えば、空気出口または近傍に設けられたフィルタスクリーン)を通って回転ドラム1302から(1810)コネクタ1182に入り、循環ファン1210の空気入口を介して進入する。いくつかの実施例では、気流が循環ファン1210の空気出口から(1820)ローラアセンブリ1900の下側に進入する。いくつかの実施例では、気流がローラアセンブリ1900の下側から(1830)ローラアセンブリ1900を流れてローラアセンブリ1900の上側に到達する。いくつかの実施例では、循環過程において、回転ドラム1302の湿潤空気から水分が吸収される。いくつかの実施例では、ローラの回転に伴い、乾燥空気がローラアセンブリ1900の上部空間で流動し(1840)、コネクタ1180に対応する領域に到達する。いくつかの実施例では、乾燥空気が(1850)コネクタ1180に進入する。いくつかの実施例では、乾燥空気がコネクタ1180を介して循環して(1860)回転ドラム1302に進入する。
【0156】
図18Cはいくつかの実施例によるガスケット1188によるコネクタ1180とローラ領域1140との間の密閉接続の概略図である。いくつかの実施例では、コネクタ1180はローラ領域1140上の延伸部分に付設され、ガスケット1188はコネクタ1180とローラ領域1140との間の接続を密閉し、空気循環時の漏れを回避する。
【0157】
図19Aはいくつかの実施例によるローラアセンブリ1900の分解図である。図19Bはいくつかの実施例による駆動モータ1144によって駆動されたギア部材1932と噛み合ったローラアセンブリ1900の斜視図である。図19Cは、いくつかの実施例による複数の補助ローラ1940と連結するローラアセンブリ1900の斜視図である。図19Dは、いくつかの実施例によるローラアセンブリ1900の上面図であり、該ローラアセンブリ1900は下部ケーシング1160に設けられた複数の補助ローラ1940と連結する。図19Eは、いくつかの実施例による下部ケーシング1160に設けられた複数の垂直ローラ1944の上面図である。
【0158】
いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900は外周上部ケーシング1910、外周ダンパー1912、ローラ1914、外周下部ケーシング1916、シールリング1918、上部中心部材1920、中心減衰部材1922および下部中心部材1924を含む。いくつかの実施例では、ローラ1914はモレキュラーシーブから形成され、またはローラ1914の少なくとも中心領域はモレキュラーシーブ(例えば吸湿盤)を含み、湿潤空気における水分を吸収するために使用される。いくつかの実施例では、スナップ止め、クランプ止め、ネジ止めまたは接着などの適切な方法を用いて外周上部ケーシング1910を外周下部ケーシング1916に連結し、ローラ1914は外周上部ケーシング1910と外周下部ケーシング1916との間に収容固定されてローラアセンブリ1900を形成する。
【0159】
いくつかの実施例では、外周ダンパー1912は発泡体リングのような、任意の適切な制振材を含み、ローラ1914の外周に付設されてローラ1914の外周と外周上部ケーシング1910および外周下部ケーシング1916の内面間に緩衝を形成し、回転時に、ローラ1914(例えばモレキュラーシーブ)が外周上部ケーシング1910および外周下部ケーシング1916と直接摩擦または衝突することによる損傷を回避することができる。
【0160】
いくつかの実施例では、図19Bに示すように、外周上部ケーシング1910は外周に分布している複数の駆動歯1911を含む。駆動モータ1144がギア部材1932を回転させるように駆動すると、ギア1932の歯が駆動歯1911と噛み合い、ローラ1914を含むローラアセンブリ1900を回転させるように駆動する。
【0161】
いくつかの実施例では、図19B図19Cに示すように、外周上部ケーシング1910および外周下部ケーシング1916が連結してローラアセンブリ1900を形成すると、シールリング1918が外周上部ケーシング1910と外周下部ケーシング1916の接続箇所の外周に付設される。いくつかの実施例では、シールリング1918は下部ケーシング1160に形成される(例えば、下部ケーシング1160の一部として下部ケーシング1160に付設または連結する)。図19Cに示すいくつかの実施例では、駆動歯1911、補助外輪1942およびシールリング1918はローラ1914の中心から外周への厚さ方向に沿ってローラ1914の外周に設けられる。いくつかの実施例では、駆動歯1911、外周1942およびシールリング1918は互いに平行な3つの円形構造である。いくつかの実施例では、外周1942の外面はシールリング1918の内面と連結、接触、嵌合または隣接する。いくつかの実施例では、外周1942の内面は駆動歯1911の外面と連結、接触、嵌合または隣接する。いくつかの実施例では、シールリング1918は、下部ケーシング1916の内壁に接触および密閉するように構成される。いくつかの実施例では、駆動歯1911、外周1942およびシールリング1918は軸方向に間隔を開け、または重なり合って分布する。さらに、外周1942は独立した部材であってもよく、下部ケーシング1160またはシールリング1918と一体の部材であってもよく、ローラ1914と一致するように、比較的平坦な形状および適切な外径を有する。
【0162】
いくつかの実施例では、シールリング1918は発泡体、柔らかいゴム、羊毛フェルトなどの適切な密閉材料から形成され、回転時の抵抗が小さい。いくつかの実施例では、シールリング1918は外周上部ケーシング1910と外周下部ケーシング1916の接続箇所を密閉する。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900が回転すると、シールリング1918は回転過程においてローラアセンブリ1900と下部ケーシング1160上のシールリング1928との間で密閉および緩衝を形成し、洗濯機1300の回転ドラム1302の大部分の湿潤空気がローラ1914を通過してモレキュラーシーブによって吸収されることができる。転がり密閉は、ローラ1914の外周と下部ケーシング1160上のローラ領域1660の内円周間の隙間を介する空気漏れを防止することができる。いくつかの実施例では、シールリング1918は、内面ローラケーシング1160と外周上部ケーシング1910および/または外周下部ケーシング1916間の隙間を密閉するために使用される。
【0163】
いくつかの実施例では、上部中心部材1920および下部中心部材1924はローラ1914の中心孔を通過し、スナップ止め、ボルト止め、接着などの適切な方法によって連結され、下部ケーシング1160上のローラ領域1660から延伸した軸1926と回転接続を形成することができる。いくつかの実施例では、下部中心部材1924とローラ1914との間に中心減衰部材1922を設けることができる。
【0164】
いくつかの実施例では、図19Dに示すように、複数の補助ローラ1940はそれぞれ図19Aに示す下部ケーシング1160のローラ領域1660上の対応するハウジング突起1941に収容される。いくつかの実施例では、ハウジング突起1941は下部ケーシング1160の一部であり、それぞれ補助ローラ1940を保持する位置から外周へ突出する。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900が回転すると、補助ローラ1940はローラ1914と下部ケーシング1160のローラ領域1660の内側リングとの間の摺動摩擦を解消し、ローラ1914の損傷を回避することができる。いくつかの実施例では、補助ローラ1940は、ローラ1914の衝突による損傷を回避するために、ローラ1914の回転運動を限制することができる。例えば、ローラアセンブリ1900が不規則に回転する、例えばローラ1914の外殻が不規則または不均一な回転の衝突による弾性変形することに起因してローラアセンブリ1900が不規則に回転すると、補助ローラ1940は緩衝作用を果たし、ローラ1914とその外周および下部ケーシング1160のローラ領域1660間の衝突を低減することができる。いくつかの実施例では、補助ローラ1940の数は4、6、8または任意の他の適切な数であってもよい。
【0165】
いくつかの実施例では、図19B図19Dに示すように、ローラ1914の正常回転を促進して摩擦を低減するために、補助外輪1942は複数の補助ローラ1940の少なくとも1つに接触する。例えば、ローラアセンブリ1900の回転が回転軸線に対してオフセットされると、補助外輪1942は下部ケーシング1160のローラ領域1660に分布している1つまたは複数の対応する補助ローラ1940を押し付けて、オフセット運動を許容し(例えば、補助ローラ1940の直径が弾性変化し、または補助ローラ1940の分布が衝突を許容および吸収する)、ローラ1914の損傷または変形を回避することができる。さらに、ローラアセンブリ1900の回転時に、補助外輪1942は、補助外輪1942と補助ローラ1940との間の圧力および摩擦を低減することもできる。
【0166】
いくつかの実施例では、図19Eに示すように、下部ケーシング1160のローラ領域1660は複数の垂直ローラ1944(例えば固定直径を有する)をさらに提供し、当該複数の垂直ローラ1944は外周下部ケーシング1916を支持するために下部ケーシング1160の内側底面に分布し、回転時にローラアセンブリ1900と下部ケーシング1160との間の摩擦を減少または解消することができる。いくつかの実施例では、図19Eに示すように、垂直ローラ1944は補助ローラ1940に対して垂直に下部ケーシング1160に分布し、例えば、垂直ローラ1944の回転軸線は補助ローラ1940の回転軸線に対して垂直である。
【0167】
いくつかの実施例では、駆動伝達は主にギア歯、プーリ、伝送ベルトなどの協働運動によって実現される。図19Bに示すように、ローラアセンブリ1900の回転は、ローラアセンブリ1900の外周に分布している駆動歯1911によって駆動される。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900の回転は、上部中心部材1920および下部中心部材1924によって駆動されてもよく、例えば、下部ケーシング1160上の軸1926の回転によって駆動されてもよい(図19Aに示す)。
【0168】
図20Aは、いくつかの実施例による空気再生システム2000の概略図である。図20Bは、いくつかの実施例による空気再生システム2000の側面図である。いくつかの実施例では、空気再生システムはローラ再生領域2010(例えば、ローラアセンブリ1900に対応する除湿領域1250または加熱部1150に対応するローラ1914の一部)、凝縮器1230(凝縮部1130内)、再生ファン1220(再生部1120内)および加熱部1150中の加熱要素を含む。いくつかの実施例では、再生気流の循環は閉ループである。例えば、再生気流が順次再生ファン1220の出口、加熱部1150中の加熱要素、ローラ再生領域2010の上側を流れ、ローラ再生領域2010を通過してローラ再生領域2010の下側、凝縮器1230に到達し、最後に再生ファン1220の入口に流れ戻す。いくつかの実施例では、再生気流の循環は開ループである。例えば、再生ファン1220の入口は大気に接続され、凝縮器1230の空気出口も大気に接続される。開ループ気流は、大気、再生ファン1220の入口、再生ファン1220の出口、加熱部1150の加熱要素、ローラアセンブリ1900(例えば、ローラ1914と吸湿領域1250または除湿領域に対応する部分)、凝縮器1230および大気へと順次流れる。いくつかの実施例では、凝縮器1230はローラアセンブリ1900によって実行された除湿過程で得られた高温多湿気流を凝縮し、低温乾燥気流を得ることができる。凝縮水は凝縮器1230の水出口1134を介して凝縮器1230から排出されることができる。
【0169】
図21Aはいくつかの実施例による除湿器1100の下部ケーシング1160の分解図である。図21Bはいくつかの実施例による下部ケーシング1160上のローラ領域1660の分解図である。いくつかの実施例では、除湿器1100の下部ケーシング1160は、ローラアセンブリ1900を収容するためのローラ領域1660、循環ファン1210を収容するための循環領域1650、凝縮器1230を収容するための凝縮領域1670を含む。いくつかの実施例では、下部ケーシング1160は洗濯機に取り付けられた一体型集積部材である。本明細書に記載されるように、回転ドラムの空気出口および空気入口とローラ部1140との間の接続は、振動や衝突がローラ部1140に伝達するのを防止するために、可撓性、延伸可能および湾曲可能なホース、例えば蛇腹のホースまたは共役ホースを使用することができる。いくつかの実施例では、下部ケーシング1160は除湿器1100を収容するための対応する部材の独立部分を含んでもよい。いくつかの実施例では、ローラ領域1660は洗濯機のラックに固定付設され、他の部分はドラムの外筒と固定的かつ剛性的に接続されてもよい。他の小部材が受けた振動衝突の影響はローラアセンブリより小さいので、このようにすればローラ損傷を回避し、同時に一体型集積下部ケーシングの使用コストを低減することができる。いくつかの実施例では、ローラ上の吸湿通路の空気入口(例えば循環ファン空気入口の接続箇所)と空気出口(例えばローラに接続された位置)間の接続は、可撓性接続(例えばベローホース)であってもよい。いくつかの実施例では、再生ファンの空気出口とローラ再生通路の空気入口間も可撓性接続であってもよい。ローラ再生通路の空気出口と凝縮器の空気入口間で別の可撓性接続を設けてもよい。いくつかの実施例では、ローラハウジングは振動に関与するすべての部材間の管路は、振動を絶縁するためにいずれも可撓性管路で過渡的に接続される。
【0170】
いくつかの実施例では、ローラ領域1660は分割または仕切り部材2110、例えばブラケットを含み、下部ケーシング1160のローラ領域1660を吸湿領域1240(例えば除湿領域)および除湿領域1250(例えば再生領域)に分割するために使用される。いくつかの実施例では、上部ケーシング、例えば別個の循環ファン上部ケーシング(例えば渦巻ケーシング1620)または凝縮器上部ケーシングをさらに提供する。
【0171】
いくつかの実施例では、下部ケーシング1160のローラ領域1660は、ローラアセンブリ1900内で循環する気流を分離するための仕切り板2100を含む。いくつかの実施例では、循環ファン1210の空気出口は下部ケーシング1160のローラ領域1660上に位置するローラ部1140の空気入口1649と連結し、循環部1110とローラ部1140との間で気流循環を形成する。図18Cに示すように、ローラ部1140はローラアセンブリ1900のケーシング(図23B中のローラ上部ケーシング1170)に位置する空気出口1647を含んでもよい。いくつかの実施例では、循環ファン1210によって駆動された循環空気がローラ部1140の入口を介して循環ファン1210からローラアセンブリ1900とローラ領域1660間の空間に進入し、ローラアセンブリ1900内でより均一に分布して、効率を高めるために、仕切り板2100によって2つの部分に分割される。このように、ローラの回転による遠心力の駆動下で気流がローラアセンブリ1900の外周領域に蓄積するのを避け、均一な気流分布によって吸湿および除湿効率を向上させることができる。
【0172】
図22は、いくつかの実施例による除湿器1100の加熱部1150および再生部1120を含むシステム2200の分解図である。いくつかの実施例では、加熱部1150は加熱領域上部ケーシング2210、コネクタ2220、再生ファン上部ケーシング2228、再生ファン下部ケーシング2240および別のコネクタ2250を介して再生部1120に接続される(これらの部材が互いに連結する場合)。
【0173】
図23Aはいくつかの実施例によるシステム2300の分解図であり、該システム2300はローラアセンブリ1900を含み、当該ローラアセンブリ1900はローラ上部ケーシング1170と除湿器下部ケーシング1160間に取り付けられる。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900は例えばネジ止め、スナップ止め、接着などの適切な方法でローラ上部ケーシング1170とローラ下部ケーシング1660との間に固定されて、ローラ部1140を形成する。いくつかの実施例では、上部密閉部材2310はネジ、スナップまたは接着剤などの方法によってローラ上部ケーシング1170に付設される。いくつかの実施例では、下密閉部材2320は例えばネジ、スナップまたは接着剤などの方法によってローラ下部ケーシング1660上の仕切り部材2340に付設されて、気流再生領域(例えば除湿領域1250)を形成する。いくつかの実施例では、システム2300は吸湿領域1240と除湿領域1250を分離することができる。例えば、仕切り部材2340と上部ケーシング1170の突出部と組み合わせて吸湿領域1240および除湿領域1250を仕切ることができる。いくつかの実施例では、上部密閉部材2310および下密閉部材2320を含む密閉部材2110は、対応する領域を効果的に密閉して吸湿領域1240における気流が仕切り部材2110を通って除湿領域1250に流れるのを防止する同時に、気流が除湿領域1250から仕切り部材2110を通って吸湿領域1240に流れるのを防止することができる。例えば、ローラアセンブリ1900とローラ上部ケーシング1170およびローラ下部ケーシング1660間に軟質シール剤を塗布してもよい。いくつかの実施例では、密閉部材2110は軟質シール剤、ゴム、シリコンまたは他の適切な材料を使用してもよい。いくつかの実施例では、密閉部材2110はローラ上部ケーシング1170およびローラ下部ケーシング1660との間の接続は金属押え片およびネジによって固定することができる。
【0174】
図23Bは、いくつかの実施例によるローラ上部ケーシング1170およびローラ下部ケーシング1660を含むシステム2350の分解図である。いくつかの実施例では、ローラ上部ケーシング1170およびローラ下部ケーシング1660は例えばネジまたはボルトなどによって固定され、シールリング2360によってさらに密閉され、ローラ部1140の密閉を確保することができる。いくつかの実施例では、シールリング2360はゴムガスケット、シリコーンガスケットまたは任意の他の適切なガスケットなどであってもよい。いくつかの実施例では、ローラ上部ケーシング1170およびローラ下部ケーシング1660はいずれも取付溝を有し、取付溝は、ローラ上部ケーシング1170およびローラ下部ケーシング1660が係合されてボルトによって固定されるとき、シールリング2360を取付溝内に取り付けるために使用される。
【0175】
図24Aはいくつかの実施例による加熱部1150を含む除湿器1100の斜視図である。いくつかの実施例では、加熱部1150の加熱要素は、加熱領域上部ケーシング2210(図22)によって被覆されるように構成される。いくつかの実施例では、封止剤2230および断熱部2240は加熱部1150を囲むように構成される。いくつかの実施例では、封止剤2230は発泡体、シリコーンまたは軟質接着剤を含む。いくつかの実施例では、断熱部2240は断熱材料または適切な合金から形成され、加熱部1150の加熱要素と加熱部領域ケーシング2210との間に配置される。
【0176】
いくつかの実施例では、断熱部2240は封止剤2230(例えば、発泡体、シリコーンまたは軟質接着剤からなる)に設けられる。例えば、封止剤2230は加熱領域上部ケーシング2210および加熱部1150に直接接触する。断熱部2240は封止剤2230に嵌合されて使用され、吸湿領域1240および除湿領域1250(例えば再生領域)を分離し、再生気流をローラ1914に通過させることができる。いくつかの実施例では、封止剤2230の取付位置とローラ1914の距離は0.2mm~2mm間、例えば0.8mmであり、これにより、一定の密閉効果を確保する同時に、ローラ1914の回転過程において、ローラ1914が封止剤2230に直接接触して、回転抵抗が増加することがない。いくつかの実施例では、断熱部2240は熱伝達緩衝を形成し、加熱部1150は、長期間加熱されて変形したり焼けたりするプラスチック製のローラ上部ケーシング1170に直接接触しないようにする。
【0177】
図24Bはいくつかの実施例による加熱部1150の斜視図である。図24Cはいくつかの実施例による加熱部1150で用いられるメッシュ板2420の斜視図である。図24Dはいくつかの実施例による加熱部1150の加熱要素2450と連結するメッシュ板2420の上面図である。いくつかの実施例では、加熱部1150は上下部ケーシングおよび2つの側壁が図24Bに示す径方向に沿って形成された空間(例えば、図22に示すように、再生部1120と加熱部1150が側面2410上の空気入口を介して連結する再生気流通路)を含む扇形構造を有する。いくつかの実施例では、メッシュ板2420およびメッシュ板2420下方の加熱要素2450は該空間(例えば再生気流通路)に設けられる。
【0178】
いくつかの実施例では、気流が再生気流通路の側面2410から進入し、径方向においてメッシュ板2420を通過し、メッシュ板2420上の複数の空気孔2430を介して下向きに加熱要素2450に流れる。その後、加熱気流がローラの再生領域に流れ、再生領域で加熱および除湿効果(例えば除湿)を生ずる。いくつかの実施例では、空気孔2430は空気孔の直径が半径方向に沿って内向に小さくなるように分布する。いくつかの実施例では、気流は異なる側面(例えば図24Bに示す側面2409)から加熱部1150に進入し、メッシュ板2420を流れ、空気孔2430を介して加熱要素2450に接触し、次に他側の面、例えば側面2407または側面2410を介して加熱部1150から流出し、より均一に分布する加熱気流およびより均一な再生気流を得ることができる。
【0179】
いくつかの実施例では、加熱要素2450は、空気孔2430を通過した気流に大きな抵抗が発生しないように、メッシュ板2420の近傍、例えば、メッシュ板2420の近くに分布する。いくつかの実施例では、加熱要素2450は空気孔2430の近傍に設けられ、半径方向に沿ってオフセットし、これにより、気流が半径方向に沿って吹き付けられ空気孔2430を通過すると、矢印に示す半径に沿って速度を発生させ、当該オフセットによって、空気孔2430を通過した気流が加熱要素2450に対向させることができる。
【0180】
いくつかの実施例では、図24Dに示すように、サーモスタット取付部2440は領域の温度を監視し、加熱要素2450のオンオフを制御することができる。いくつかの実施例では、サーモスタット取付部2440に熱伝導シート2442が設けられ、熱伝導シート2442に温度コントローラ2444が設けられる。例えば、熱伝導シート2442は温度コントローラ2444を被覆し、加熱部1150の温度を熱伝導シート2442に伝達し、温度コントローラ2444は熱伝導シート2442の温度を検出することができる。これにより、熱を運ぶ気流が加熱領域で乱流を形成する場合、不安定な温度分布が加熱要素2450の温度検知および制御の有効性を妨げるという問題を回避することができる。
【0181】
いくつかの実施例では、加熱再生方法を使用する代わりに、他の再生方法、例えば超音波再生、マイクロ波再生などを使用してもよい。他の再生方法を使用する場合、対応するローラ材料への変更を採用することができる。いくつかの実施例では、塩化リチウム、ゼオライト、変性シリカゲルなどが吸水性ローラ材料であり、加熱再生プロセスに適している。いくつかの実施例では、シリコーンは超音波再生に使用することができる。いくつかの実施例では、ローラ材料は、活性化アルミナ、モレキュラーシーブ13X(例えば、ナトリウム型)モレキュラーシーブなどを含んでもよい。いくつかの実施例では、吸湿は、水を吸収するための液体溶媒、ゲル、または固体薬剤を含む容器を含んでもよい。
【0182】
図25はいくつかの実施例による凝縮部1130の分解図であり、凝縮部1130は下部ケーシング1160に取り付けられた凝縮器1230を含む。凝縮器1230は仕切り部材および空間限制を介して下部ケーシング1160上の凝縮器領域1670に取り付けられる。凝縮器1230のケーシング1672は凝縮器1230周囲のシールストリップ1674を押圧して密閉効果を達成する。
【0183】
図26はいくつかの実施例による凝縮部1130を含む加湿器1100の斜視図である。いくつかの実施例では、凝縮部1130中の空気循環には、高温多湿空気が空気入口Aから凝縮領域Bに進入し、凝縮器を通過した乾燥空気が空気出口Cを介して凝縮区Bから流出する。いくつかの実施例では、ケーシング1672は下面から延伸する1つまたは複数のバッフル板2610を含み、当該1つまたは複数のバッフル板2610は、ケーシング1672に収容された凝縮器の下方に配置され、多湿気体が凝縮器を通過せずに凝縮器底部から空気出口Cに直接到達して凝縮部1130から吹き出されるのを防止する。いくつかの実施例では、ケーシング1672はバッフル板を含まない。
【0184】
図27Aおよび図27Bはいくつかの実施例による凝縮器1230の対応する凝縮管路設置の概略図である。いくつかの実施例では、凝縮過程は水冷方法を使用する。例えば、湿った洗濯物から吸収された高温多湿空気が凝縮器1230に進入して水に凝縮され、高温多湿空気の乾燥目的が達成される。良好な管路設計は凝縮効率を高め、凝縮時間を短縮することができる。図27Aは上から下へ管路線路全体を示す。図27Bは右から左へ、上から下へ管路線路全体を示す。凝縮水の出入り順序は1~20に示す。
【0185】
いくつかの実施例では、凝縮の主な原理は、高温多湿空気が低温物体(例えば凝縮器1230の管路を流れる冷却水)に遭遇すると、高温多湿空気中の水分が凝縮して水になることである。図27Aに示すいくつかの実施例では、水温が上から下へ比較的高い。図27Bに示すいくつかの実施例では、凝縮水の温度が右から左へ徐々に上昇し、高温多湿空気の温度が左から右へ徐々に低下する。このように、高温多湿空気および凝縮水が凝縮過程で一定の温度差を維持し、凝縮に有益である。
【0186】
いくつかの実施例では、再生通路に設けられた凝縮器に加えて、洗濯機の回転ドラムの空気出口とドラムとの間に第2凝縮器または凝縮部材をさらに設けてもよく、ドラムから排出された温度の高い高温多湿気流を凝縮し、含水量を減少し、その後ドラムを用いて吸湿処理を行ってもよい。
【0187】
図28はいくつかの実施例による洗濯機1300内の複数の部材の概略図である。洗濯機は水管と接続する水入口2810および3つの水出口を含み、3つの水出口は、凝縮器に低温水を供給するための凝縮器水出口2840、フィルタスクリーンセルフクリーニングノズルに給水するためのフィルタセルフクリーニング水出口2820、および洗濯機ドラムおよび/または洗浄剤ボックスに給水するためのドラムおよび洗浄剤ボックス洗浄水出口2830を含む。いくつかの実施例では、水出口2830は、ドラムに給水するタイミングまたは洗浄剤ボックスに給水するタイミングを制御するための電磁弁スイッチを有する。いくつかの実施例では、水出口2830と接続する水管は洗浄剤ボックスと接続するので、洗浄過程において、水がまず洗浄剤を洗浄剤ボックスからドラム内部に流し、その後ドラム内に水を入れ続けて洗濯物を洗浄する。
【0188】
いくつかの実施例では、排気通路2850はドラムの空気出口と接続する。循環ファンの駆動下で、ドラム内の湿潤空気がドラムの除湿領域に導入されて除湿される。いくつかの実施例では、排気通路2850にフィルタスクリーンが設けられ、洗濯物を洗濯または乾燥するときにドラム内で発生する可能性のある綿毛を遮断または濾過し、綿毛がローラ領域に進入して詰まりが発生し、除湿効果に影響を与えるのを防止するために使用される。いくつかの実施例では、綿毛がローラの除湿領域に付着すると、綿毛がローラの回転によってさらに再生領域に運ばれる可能性がある。再生領域に加熱装置が設けられるため、綿毛に着火する可能性がある。
【0189】
図29A図29Cはいくつかの実施例によるフィルタスクリーン2900を含む排気通路2850の斜視図である。。図29Aに示すように、ノズル2920の水入口2910(例えば、フィルタセルフクリーニング水出口2820と接続する)、ここで、ノズル2920は水入口2910をフィルタスクリーン2900と接続し、徐々に平坦になり、水流がフィルタスクリーン2900の全体幅を覆うことができる。いくつかの実施例では、フィルタスクリーン2900が傾斜し空気出口管路全体、例えば排気通路2850を通過して延伸し、フィルタスクリーン2900が排気通路2850で気流と接触する面積を増加させ、フィルタスクリーン2900の詰まりによる気流通過効率の低下を回避することができる。セルフクリーニング過程には洗浄されていない場所があっても、排気通路2850で延伸するフィルタスクリーン2900の面積が増加してもフィルタスクリーン2900を通過する気流の通過効率に影響を与えない。いくつかの実施例では、フィルタスクリーン2900の傾斜角度が小さく、綿毛がフィルタスクリーン2900に引っ掛かられなく、セルフクリーニングを困難にしないようにすることができる。
【0190】
いくつかの実施例では、セルフクリーニング水が水入口2910から流出し、ノズル2920を介してフィルタスクリーン2900に噴出される。同時に、ドラム内の湿気が逆方向に流れる。例えば、湿気がまずフィルタスクリーン2900の一面(濾過面として定義され、綿毛などを遮断するために使用される)を通過し、その後フィルタスクリーン2900を通過し、ローラ吸湿領域まで上昇し続ける。いくつかの実施例では、セルフクリーニング水が水入口2910からノズル2920に到達し、ノズル延伸部2930を通過してフィルタスクリーン2900を流し、フィルタスクリーン上面に付着した綿毛を洗い流す。図29Bに示すように、ノズル延伸部2930はフィルタスクリーン2900と同じ幅を有するように延伸してもよい。
【0191】
いくつかの実施例では、フィルタスクリーン2900を洗い流した後、セルフクリーニング水が洗濯機の排水口を介して洗濯機から排出される。いくつかの実施例では、該排水口はセルフクリーニング水の排出のみに使用することができる。いくつかの実施例では、該排水口は洗濯機のドラムの排水口と組み合わされた水出口であってもよい。
【0192】
図30Aおよび30Bはいくつかの実施例によるフィルタスクリーン2900を含む排気通路2850の1つまたは複数の部材の斜視図である。いくつかの実施例では、水入口2910はフィルタスクリーン2900に水を噴霧して洗浄するために使用される。いくつかの実施例では、ドラムの排気通路2850の凝縮機能は、第2水入口2915を介して排気通路2850の外壁2950に水をゆっくりと噴霧して管路壁2950を低温に維持し、排気通路2850を流れた高温多湿空気を凝縮する。いくつかの実施例では、水流通路が形成され、凝縮水がこぼれることなく管路外壁に噴霧され、洗濯機のドラム外槽または出水管に流れるように誘導される。
【0193】
図31A~31Cはいくつかの実施例によるコネクタ3100(例えば空気ダクトコネクタ)の斜視図である。いくつかの実施例では、コネクタ3100の一端は凝縮部1130、例えば凝縮器の下部ケーシングおよび上部ケーシングに接続され、コネクタ3100の他端は再生ファン1220を保持するための再生領域1680に接続される。いくつかの実施例では、コネクタ3100は凝縮器から再生ファンへの空気循環を促進し、温度を下げるのに役立つ。いくつかの実施例では、空気ダクトコネクタ3100は製造ときに上部および下部に分解し、該上部および下部をそれぞれ加工した後に溶接して形成してもよい。いくつかの実施例では、空気ダクトコネクタ3100の形状は空気ダクト方向を調整し、密閉性を高め、同時に製造可能性を確保することができる。いくつかの実施例では、図22に示すコネクタ2250はコネクタ3100である。
【0194】
図32A~32Eはいくつかの実施例によるコネクタ3200(例えば空気ダクトコネクタ)の1つまたは複数の部材の斜視図である。いくつかの実施例では、コネクタ3200は加熱部1150および再生ファン1220を接続させるために使用される。いくつかの実施例では、コネクタ3200は再生ファン1220によって生成された乾燥した冷たい空気が循環して加熱部1150へ流れるのに役立つ。いくつかの実施例では、コネクタ3200は製造ときに上部および下部に分割し、該上部および下部をそれぞれ加工した後に溶接して形成してもよい。いくつかの実施例では、コネクタ3200の形状は、空気ダクト方向を調整し、密閉性を高め、同時に製造可能性を確保することができる。いくつかの実施例では、図22に示すコネクタ2220はコネクタ3200である。
【0195】
図33はいくつかの実施例による洗濯機3300に含まれる複数の部材の概略図である。いくつかの実施例では、図28における洗濯機1300のように、除湿器1100を回転ドラムの頂部に配置する代わりに、図33における洗濯機3300は除湿器1100を回転ドラムの背面に配置する。図34はいくつかの実施例による洗濯機3400に含まれる複数の部材の概略図である。いくつかの実施例では、洗濯機3400の除湿器1100は回転ドラムの底部に位置する。図28図33および図34に示すように、複数の部材が共通の平面内に設置された除湿器1100を用いた洗濯機は、洗濯機の構造をよりコンパクトにすることができ、高い除湿効率を確保する同時に収納空間を小さくすることができる。いくつかの実施例では、除湿器1100は、共通の平面内に設置される、ローラ部1140、循環部1110、再生部1120および凝縮器1130のうちの1つまたは複数の部材を有する。例えば、ローラ部1140、循環部1110、再生部1120および凝縮器1130の全部は除湿器1100に示す一平面内に設置され得る。別の例では、ローラ部1140は他の部材と比較するとサイズが大きく、循環部1110、再生部1120および凝縮器1130中の1つまたは複数はローラ部1140とともに同一平面内に設置され、他の部材は洗濯機内で適切に設計され、および管路に接続された(1つまたは複数)他の空間内に設置されてもよい。
【0196】
図35はいくつかの実施例による洗濯機3500の背面図である。いくつかの実施例では、洗濯機3300の排気通路2850を回転ドラムの左後方(例えば図13および図28に示す)に配置する代わりに、排気通路2850を回転ドラムの右後方に配置する。
【0197】
いくつかの実施例では、排気通路2850はドラムの左後方から左前方に延伸してもよく、したがって、他の構造も変更されてもよい。例えば、手動でフィルタスクリーンを取り出してもよい。フィルタスクリーンは手動で取り出されるので、フィルタスクリーンを備えたフィルタスクリーンボックスは洗濯機の前面パネルのある部位に配置されてもよく、空気入口管路の少なくとも一部が洗濯機の前面パネルに近接する。
【0198】
なお、適用とき、開示された実施例は上記明細書および/または添付図面および/または例示に記載された構造詳細および部材設置に限定されないことを理解されたい。開示された実施例は変形が可能であり、または様々な方法で実践または実施されることが可能である。当業者には、明らかに、開示された装置およびシステムに対して様々な修正および変形が可能であることが明らかであろう。当業者にとって、開示された装置およびシステムの明細書および実践を考慮した前提下で、他の実施例も明らかであろう。本明細書および例示は例示的目的でのみ使用され、真の範囲は以下の特許請求の範囲およびその等価物によって示される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図15C
図16
図17
図18A
図18B
図18C
図19A
図19B
図19C
図19D
図19E
図20A
図20B
図21A
図21B
図22
図23A
図23B
図24A
図24B
図24C
図24D
図25
図26
図27A
図27B
図28
図29A
図29B
図29C
図30A
図30B
図31A
図31B
図31C
図32A
図32B
図32C
図32D
図32E
図33
図34
図35
【手続補正書】
【提出日】2024-03-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物を収容するための容器と、除湿器とを含む洗濯機であって、
前記除湿器は循環ファンおよび再生ファンを含み、
前記循環ファンは、前記容器から流出した湿潤空気を前記湿潤空気における水分を吸収するための吸湿除湿構造に向かって流して循環させるように構成され、
前記再生ファンは、記吸湿除湿構造によって吸収された前記水分を排出する気流を生成し、された前記気流から水分を凝縮するための凝縮器に向かって前記気流を流すように構成され、
前記吸湿除湿構造は、前記循環ファン、前記再生ファンおよび前記凝縮器に隣接するように設けられ
前記吸湿除湿構造はローラアセンブリを含み、前記ローラアセンブリの底部および側辺のうちの少なくとも一方に他のローラが設けられている、洗濯機。
【請求項2】
前記循環ファンと前記凝縮器は、前記再生ファンに隣接し、かつ前記再生ファンの対向側に設けられる、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記吸湿除湿構造は、前記循環ファン、前記再生ファンおよび前記凝縮器うちの少なくとも1つと同一の平面内に設けられる、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記循環ファン、前記吸湿除湿構造、前記再生ファンおよび前記凝縮器は同一の平面内に設けられる、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記除湿器における前記循環ファン、前記ローラアセンブリおよび前記再生ファンのそれぞれの回転軸線の2つ以上が互いに平行である、請求項に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記他のローラは、
前記ローラアセンブリの側辺に設けられ、下部ケーシングの対応するハウジングに収容された複数の補助ローラを含み、
前記下部ケーシングは前記除湿器の1つまたは複数の部材を収容するために使用され、
前記複数の補助ローラの回転軸線前記ローラアセンブリのローラの回転軸線と平行
である、請求項に記載の洗濯機。
【請求項7】
前記他のローラは、
前記ローラアセンブリの底部に設けられ、前記除湿器における1つまたは複数の部材を収容するための下部ケーシングに分布する複数の垂直ローラを含み前記複数の垂直ローラの回転軸線は、前記ローラアセンブリのローラの回転軸線に対して垂直に配置される、請求項に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記除湿器における前記循環ファン、前記ローラアセンブリおよび前記再生ファンのそれぞれの回転軸線の1つまたは複数は前記容器の回転軸線と垂直である、請求項に記載の洗濯機。
【請求項9】
前記除湿器における前記循環ファン、前記ローラアセンブリおよび前記再生ファンのそれぞれ回転軸線の1つまたは複数は前記容器の回転軸線と平行である、請求項に記載の洗濯機。
【請求項10】
複数の領域を含む下部ケーシングをさらに含み、前記複数の領域は、それぞれ前記循環ファン、前記吸湿除湿構造、前記再生ファンおよび前記凝縮器うちの2つ以上を収容するように構成される、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項11】
前記下部ケーシングは単一の集積部材である、請求項10に記載の洗濯機。
【請求項12】
前記吸湿除湿構造は吸湿領域および除湿領域を含み、
前記吸湿領域は、前記循環ファンによって循環された前記湿潤空気から前記水分を吸収するために使用される、前記吸湿除湿構造の部分を少なくとも含み、
前記除湿領域は前記再生ファンに隣接する前記吸湿除湿構造の分の上方に設けられる加熱部を含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項13】
前記除湿器は吸湿通路をさらに含み、前記吸湿領域は前記吸湿通路に設けられ、
前記吸湿通路は、前記循環ファンによって生成された気流を前記容器から前記吸湿領域に向かって流すように構成される、請求項12に記載の洗濯機。
【請求項14】
前記除湿器は除湿通路をさらに含み、前記除湿領域は前記除湿通路に設けられ、
前記除湿通路は、前記再生ファンによって生成された前記気流を前記凝縮器に向かって流し、前記気流における水分を除去するように構成される、請求項12に記載の洗濯機。
【請求項15】
前記加熱部は、メッシュ板における複数の空気孔に隣接して配置される複数の加熱要素を含む、請求項12に記載の洗濯機。
【請求項16】
前記加熱部は扇形構造を有し、前記複数の空気孔の直径が半径方向に沿って前記扇形構造の中心に向かって小さくなる、請求項15に記載の洗濯機。
【請求項17】
前記複数の加熱要素は、前記複数の空気孔に隣接し、前記半径方向に沿って前記扇形構造の中心に向かってオフセットするように構成される、請求項16に記載の洗濯機。
【請求項18】
前記容器の空気出口と連結する排気通路、および
前記排気通路上に設けられたフィルタアセンブリをさらに含み、前記フィルタアセンブリは、
フィルタスクリーン、および
前記フィルタスクリーンを洗浄するためのフィルタセルフクリーニング装置を含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項19】
前記除湿器は、
前記循環ファンを被覆し、前記循環ファンを前記除湿器における1つまたは複数の部材を収容するための下部ケーシング上に付設するように構成された渦巻ケーシングをさらに含む、請求項1に記載の洗濯機。
【請求項20】
内槽ドラム、乾燥モジュール、循環ファンおよび再生ファンを含む一体型洗濯乾燥機であって、
前記乾燥モジュールは吸湿通路、再生通路および吸湿部材を含み、前記吸湿通路は第1空気入口および第1空気出口を有し、前記内槽ドラムはそれぞれ前記第1空気入口および前記第1空気出口と連結し、
前記循環ファンは前記吸湿通路に設けられ、前記内槽ドラムと前記吸湿通路内で循環気流を形成させ、前記再生ファンは前記再生通路に設けられ、前記再生通路内で除湿気流を形成させ、
前記吸湿部材は前記吸湿通路および前記再生通路に設けられ、前記循環気流および前記除湿気流が前記吸湿部材を通って流れ、
前記吸湿部材は、前記吸湿部材の回転時に、前記吸湿通路内の前記循環気流における水分を吸収し、前記再生通路の前記除湿気流を通じて前記水分を排出するように構成される、一体型洗濯乾燥機。
【請求項21】
前記内槽ドラムとそれぞれ連結する水入口および水出口をさらに含む、請求項20に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項22】
前記内槽ドラムと連結して前記内槽ドラムを回転させるように駆動する駆動部をさらに含む、請求項20に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項23】
前記吸湿通路に設けられたフィルタ部材をさらに含み、前記フィルタ部材は前記吸湿部材の上流に設けられる、請求項20に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項24】
前記再生通路に設けられたフィルタ部材をさらに含む、請求項20に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項25】
前記吸湿通路は加熱部材をさらに含む、請求項20に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項26】
前記吸湿部材は吸湿回転盤および加熱アセンブリを含み、
前記加熱アセンブリは前記吸湿回転盤上の再生領域を被覆し、前記吸湿回転盤上の吸湿領域は前記吸湿通路内に設けられ、
前記除湿気流が前記吸湿回転盤上の前記再生領域を通って流れ、前記循環気流が前記吸湿回転盤上の前記吸湿領域を通って流れる、請求項20に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項27】
前記加熱アセンブリはカバーを含み、前記カバーは前記吸湿回転盤の前記再生領域を被覆し、前記カバーの前記再生領域に対応する部分に前記再生通路と連結する開口が開設され、前記カバーは再生加熱部を含む、請求項26に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項28】
前記吸湿回転盤は前記吸湿ローラおよび前記吸湿ローラと連結する回転部材を含み、シェルが前記吸湿回転盤の外部を被覆し、前記吸湿回転盤は、前記回転部材によって駆動されると前記シェルに対して回転するように構成され、前記シェルはそれぞれ前記吸湿通路および前記再生通路と連結する、請求項26に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項29】
前記再生通路に凝縮部材が設けられ、前記凝縮部材は、前記再生通路における前記除湿気流を冷却して前記除湿気流を乾燥させるように構成される、請求項20に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項30】
コントローラをさらに含み、前記吸湿通路内に温度センサが設けられ、
前記コントローラは前記温度センサおよび前記加熱部材に電気的に接続され、前記コントローラは、前記温度センサによって検出された温度に応じて前記加熱部材のオンオフを制御するように構成される、請求項25に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項31】
前記内槽ドラム内に前記内槽ドラムの湿度を検出するための湿度センサが設けられる、請求項30に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項32】
前記湿度センサが2つ以上設けられ、前記温度センサは前記内槽ドラムの前記湿度センサと異なる位置に設けられる、請求項31に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項33】
ハウジングをさらに含み、
前記内槽ドラムおよび前記駆動部は前記ハウジング内に設けられ、前記再生通路は少なくとも部分的に前記内槽ドラムと前記ハウジングとの間に設けられ、
前記ハウジングの側面に第2空気出口および第2空気入口が開設され、前記第2空気出口は前記再生通路の空気出口端と接続し、前記第2空気入口は前記再生通路の空気入口端と接続する、請求項22に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項34】
ハウジングをさらに含み、
前記吸湿部材は前記ハウジング内に位置し、前記ハウジングは固定的に設置された前記吸湿部材に対して回転する、請求項20に記載の一体型洗濯乾燥機。
【請求項35】
ハウジングと、除湿装置と、を含む洗濯機であって、
前記ハウジングは洗濯物を収容するための複数の容器を含み、前記複数の容器のそれぞれは空気入口通路および空気出口通路を含み、
前記除湿装置は、前記複数の容器から選択された容器内の洗濯物を選択的に除湿するように構成され、前記除湿装置は前記選択された容器の前記空気出口通路に接続された空気入口、および前記選択された容器の前記空気入口通路に接続された空気出口を含む、洗濯機。
【請求項36】
フィルタアセンブリをさらに含み、前記フィルタアセンブリは、
前記選択された容器の前記空気出口通路または前記除湿装置の前記空気入口に設けられたフィルタと、
前記フィルタを洗浄するためのフィルタセルフクリーニング装置とを含む、請求項35に記載の洗濯機。
【請求項37】
前記除湿装置は、切替機構を介して前記複数の容器中の1つの容器と選択的に流体連通する、請求項36に記載の洗濯機。
【請求項38】
前記除湿装置は吸湿通路、除湿通路および吸湿除湿部材を含み、
前記吸湿除湿部材は前記吸湿通路と連通する吸湿領域、および前記除湿通路と連通する除湿領域を含み、
前記吸湿通路は、前記吸湿除湿部材の前記吸湿領域の空気入口側に位置する前記除湿装置の前記空気入口、および前記吸湿除湿部材の前記吸湿領域の空気出口側に位置する前記除湿装置の前記空気出口を含み、
前記除湿通路は、前記吸湿除湿部材の前記除湿領域の空気入口側に位置する吸気部、および前記吸湿除湿部材の前記除湿領域の空気出口側に位置する排気部を含み、
前記吸湿通路の吸気部は前記選択された容器の前記空気出口通路と選択的に連通し、前記吸湿通路の排気部は前記選択された容器の前記空気入口通路と連通し、または
前記吸湿除湿部材は前記吸湿通路および前記除湿通路に回転可能に設けられる、請求項37に記載の洗濯機。
【請求項39】
切替構造をさらに含み、前記切替構造は第1切替機構および第2切替機構を含み、前記選択された容器の前記空気入口通路は、前記第1切替機構を介して前記吸湿通路の前記排気部に接続され、前記選択された容器の前記空気出口通路は前記第2切替機構を介して前記吸湿通路の前記吸気部に接続される、請求項38に記載の洗濯機。
【請求項40】
前記フィルタおよび前記フィルタセルフクリーニング装置は前記除湿装置の前記吸気部内に設けられ、前記第2切替機構と前記吸湿除湿部材との間に位置する、請求項39に記載の洗濯機。
【請求項41】
前記第2切替機構は、前記除湿装置の前記吸気部と前記容器の前記空気出口通路の接続箇所に設けられ、または
数の前記切替機構は前記容器の前記空気出口通路内に設けられる、請求項39または40に記載の洗濯機。
【請求項42】
1セット以上の前記フィルタおよび前記フィルタセルフクリーニング装置を含み、それぞれ前記容器の前記空気出口通路に設けられ、前記第2切替機構の上流または下流に位置する、請求項39に記載の洗濯機。
【請求項43】
前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタに流体を噴霧するための噴霧機構を含み、または
前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタを振動させるための振動機構を含み、または
前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタに気体を吹き付けるための吹付機構を含み、または
前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタの表面を掻き取るための掻取機構を含む、請求項36に記載の洗濯機。
【請求項44】
前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタに流体を噴霧するための噴霧機構を含み、
前記噴霧機構の前記流体が前記フィルタを通って流れる方向は気流が前記フィルタを通って流れる方向と反対であり、または
前記フィルタおよび前記フィルタセルフクリーニング装置は前記除湿装置の前記吸気部に設けられ、前記切替機構と前記吸湿除湿部材との間に位置し、記噴霧機構の前記流体噴霧方向は前記吸湿除湿部材から離れる方向である、請求項38に記載の洗濯機。
【請求項45】
前記噴霧機構のノズルは前記フィルタの中心線の上方に設けられ、または
前記噴霧機構のノズルは前記フィルタの空気出口側に設けられる、請求項43または44に記載の洗濯機。
【請求項46】
前記除湿通路内に設けられたファンおよびヒータをさらに含み、前記ヒータは前記吸湿除湿部材の前記除湿領域の近傍に設けられる、請求項38に記載の洗濯機。
【請求項47】
前記除湿通路内に設けられた熱交換器をさらに含み、前記熱交換器は前記除湿領域の空気出口側に位置し、前記熱交換器は前記除湿領域と連通する通気通路および凝縮水を排出するための水出口を含み、
前記熱交換器は冷媒が通過するための冷却通路を含み、前記熱交換器の前記通気通路の排気口は前記ファンの空気入口と連通し、または
前記熱交換器は冷媒が通過するための冷却通路を含み、前記熱交換器の前記通気通路の排気口は濯機の外部と連通し、または
前記ファンは前記熱交換器の内部を通過する空気入口通路を含む、請求項46に記載の洗濯機。
【請求項48】
熱交換器をさらに含み、前記熱交換器は、前記選択された容器から排出された気流を除湿および冷却するために、前記選択された容器の前記空気出口通路上または前記除湿装置の前記吸気部内に位置し、
前記除湿通路は、前記容器の前記空気出口通路たは前記除湿装置の前記吸気部の中の湿熱空気が前記除湿領域の上流の前記除湿通路内の乾燥した冷たい空気と熱交換できるように、前記熱交換器の内部を貫通する前記除湿領域の上流に位置する、請求項38に記載の洗濯機。
【請求項49】
前記複数の容器は上下に積み重ねられた上部槽と下部槽を含み、前記除湿装置は前記上部槽と前記下部槽間、前記上部槽の上方、または前記下部槽の下方に位置する、請求項35に記載の洗濯機。
【請求項50】
前記上部槽および前記下部槽はいずれも濯機の内槽であり、または
前記上部槽は乾燥機の内槽であり、前記下部槽は洗濯機の内槽あり、または
前記上部槽は洗濯機の内槽であり、前記下部槽は乾燥機の内槽である、請求項49に記載の洗濯機。
【請求項51】
洗濯機を操作するための方法であって、
前記洗濯機はハウジング、除湿装置および前記除湿装置と複数の容器との間に位置するフィルタアセンブリを含み、前記ハウジングは洗濯物を収容するための前記複数の容器を含み、前記フィルタアセンブリはフィルタおよびフィルタセルフクリーニング装置を含み、
前記除湿装置によって選択されて接続された前記容器の1つを除湿し、択された前記容器から排出された気流が前記フィルタアセンブリを介して前記除湿装置に流入する除湿実行ステップと、
前記フィルタセルフクリーニング装置によって前記フィルタを洗浄する洗浄実行ステップと、を含む方法。
【請求項52】
前記フィルタセルフクリーニング装置は、噴霧法、吹付法、振動法または掻取法によって前記フィルタを洗浄する、請求項51に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年9月1日に出願した中国特許出願CN202111023112.52021年11月30日に出願した中国特許出願CN202111450553.3、2022年08月31日に出願したWIPO特許出願PCT/CN2022/116142、2022年08月31日に出願したWIPO特許出願PCT/CN2022/116387、及び2022年08月31日に出願したWIPO特許出願PCT/CN2022/116242、2022年09月01日に出願したWIPO特許出願PCT/IB2022/058200の優先権主張するものであり、そのすべての内容は参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、家電機器の分野に関し、特に、洗濯機、例えば洗浄機、乾燥機または一体型洗濯乾燥システム(例えば、ビルトイン型、一体型またはオールインワン型の洗濯乾燥機)、および該洗濯機の操作方法に関する。
【背景技術】
【0003】
生活レベルの向上に伴い、ライフスタイルも連続的に変化する。人々は、家電機器の基本的な機能を満たさなくなる。
【0004】
例えば、洗濯機業界では、全自動一体型洗濯乾燥機は、衣類の洗濯を終了した後に当該衣類を乾燥させることができる。この機能は、特に多湿の天候に適している。そのため、全自動一体型洗濯乾燥機は、より多くの消費者に好まれる。既存の一体型洗濯乾燥機の乾燥システムは、蒸発器を利用して一体型洗濯乾燥機の内槽ドラム内の湿った空気からの水分を加熱・吸収する。得られた加熱空気は再び一体型洗濯乾燥機の内槽ドラムに入り、衣類に含まれる水分を蒸発させることができる。しかし、蒸発器の全体の温度は一定である。湿り空気を加熱して吸湿する過程で、蒸発器の湿り空気に対する吸湿能力が低下するため、吸湿効率が低く、乾燥時間が長くなり、消費電力が大きくなる。特に気温の低い地域では、湿り空気の温度も低くなる。その結果、蒸発器の温度が吸湿温度に到達しにくくなり、さらに吸湿効率が低下し、乾燥時間が長くなり、消費電力が高くなる。
【0005】
また、家族の異なるメンバーでは、人々の洗濯物に対する洗濯・乾燥の要求も異なるため、ツインロード洗濯機(またはダブルロード、二重負荷など)が適している。例えば、ツインロード洗濯機の上部洗濯領域は、洗濯工程でより良いケアを提供するために、子供服や女性用下着などの特定の生地で作られた洗濯物の洗濯と乾燥に使用することができる。一方、下部の洗濯領域は、主に大人の日常着などの一般的な洗濯物の洗濯・乾燥に使用できる。しかし、既存のツインロード洗濯機では、上部の洗濯領域および下部の洗濯領域は、それぞれ独立した別々の洗濯システムと乾燥システムを採用しており、その結果、洗濯機が高すぎ、かさばりすぎ、使用者が操作するのに不便であり、コストが高いという問題がある。
【発明の概要】
【0006】
本開示の実施例によれば、洗濯機が提供される。前記洗濯機は、洗濯物を収容するための容器と、除湿器とを含み、前記除湿器は循環ファンおよび再生ファンを含み、前記循環ファンは、前記容器から流出した湿潤空気を前記湿潤空気における水分を吸収するための吸湿除湿構造に向かって流して循環させるように構成され、前記再生ファンは、記吸湿除湿構造によって吸収された前記水分を排出する気流を生成し、された前記気流から水分を凝縮するための凝縮器に向かって前記気流を流すように構成され、前記吸湿除湿構造は、前記循環ファン、前記再生ファンおよび前記凝縮器に隣接するように設けられ、前記吸湿除湿構造はローラアセンブリを含み、前記ローラアセンブリの底部および側辺のうちの少なくとも一方に他のローラが設けられている。
【0007】
いくつかの実施例では、前記循環ファンと前記凝縮器は、前記再生ファンに隣接、かつ前記再生ファンの対向側に設けられる。
【0008】
いくつかの実施例では、前記吸湿除湿構造は、前記循環ファン、前記再生ファンおよび前記凝縮器のうちの少なくとも1つと同一の平面内に設けられる。
【0009】
いくつかの実施例では、前記循環ファン、前記吸湿除湿構造、前記再生ファンおよび前記凝縮器は同一の平面内に設けられる。
【0010】
【0011】
いくつかの実施例では、前記除湿器における前記循環ファン、前記ローラアセンブリおよび前記再生ファンの対応する回転軸線の2つ以上互いに平行である。
【0012】
いくつかの実施例では、前記他のローラは、前記ローラアセンブリの側辺に設けられ、下部ケーシングの対応するハウジングに収容された複数の補助ローラを含み、前記下部ケーシングは前記除湿器の1つまたは複数の部材を収容するために使用され、前記複数の補助ローラの回転軸線前記ローラアセンブリのローラの回転軸線と平行である。
【0013】
いくつかの実施例では、前記他のローラは、前記ローラアセンブリの底部に設けられ、前記除湿器における1つまたは複数の部材を収容するための下部ケーシングに分布する複数の垂直ローラを含み前記複数の垂直ローラの回転軸線は、前記ローラアセンブリのローラの回転軸線に対して垂直に配置され
【0014】
いくつかの実施例では、前記除湿器における前記循環ファン、前記ローラアセンブリおよび前記再生ファンの対応する回転軸線の1つまたは複数は、前記容器の回転軸線と垂直である。
【0015】
いくつかの実施例では、前記除湿器における前記循環ファン、前記ローラアセンブリおよび前記再生ファンの対応する回転軸線の1つまたは複数は、前記容器の回転軸線と平行である。
【0016】
いくつかの実施例では、複数の領域を含む下部ケーシングをさらに含み、前記複数の領域は、それぞれ前記循環ファン、前記吸湿除湿構造、前記再生ファンおよび前記凝縮器うちの2つ以上を収容するように構成される。
【0017】
いくつかの実施例では、前記下部ケーシングは単一の一体化部材である。
【0018】
いくつかの実施例では、前記吸湿除湿構造は除湿吸湿領域および再生除湿領域を含む。いくつかの実施例では、吸湿領域は、前記循環ファンによって循環された前記湿潤空気から前記水分を吸収するために使用される、前記吸湿除湿構造の部分を少なくとも含む。いくつかの実施例では、前記除湿領域は前記再生ファンに隣接する前記吸湿除湿構造の分の上方に設けられる加熱部を含む。
【0019】
いくつかの実施例では、前記除湿器は吸湿通路をさらに含み、前記吸湿領域は前記吸湿通路上に設けられ、前記吸湿通路は、前記循環ファンによって生成された気流を前記容器から前記吸湿領域に向かって流すように構成される。
【0020】
いくつかの実施例では、前記除湿器は除湿通路をさらに含み、前記除湿領域は前記除湿通路上に設けられ、前記除湿通路は、前記再生ファンによって生成された気流を前記凝縮器に向かって流し、前記気流における水分を除去するように構成される。
【0021】
いくつかの実施例では、前記加熱部は、メッシュ板における複数の空気孔に隣接して配置される複数の加熱要素を含む。
【0022】
いくつかの実施例では、前記加熱部は扇形構造を有し、前記複数の空気孔の対応する直径が半径方向に沿って前記扇形構造の中心に向かって小さくなる。
【0023】
いくつかの実施例では、前記複数の加熱要素は、前記複数の空気孔に隣接し、前記半径方向に沿って前記扇形構造の中心に向かってオフセットするように構成される。
【0024】
いくつかの実施例では、前記洗濯機は、前記容器の空気出口と連結する排気通路、および前記排気通路上に設けられたフィルタアセンブリをさらに含み、前記フィルタアセンブリは、フィルタスクリーン、および前記フィルタスクリーンを洗浄するためのフィルタセルフクリーニング装置を含む。
【0025】
いくつかの実施例では、前記除湿器は、前記循環ファンを被覆し、前記循環ファンを前記除湿器における1つまたは複数の部材を収容するための下部ケーシング上に付設するように構成された渦巻ケーシングをさらに含む。
【0026】
一体型洗濯乾燥機をさらに提供し、前記一体型洗濯乾燥機は、内槽ドラム、乾燥モジュール、循環ファンおよび再生ファンを含み、前記循環ファンは前記吸湿通路に設けられ、前記内槽ドラムと前記吸湿通路内で循環気流を形成させ、前記再生ファンは前記再生通路に設けられ、前記再生通路内で除湿気流を形成させ、前記吸湿部材は前記吸湿通路および前記再生通路に設けられ、前記循環気流および前記除湿気流が前記吸湿部材を通って流れ、前記吸湿部材は、前記吸湿部材の回転時に、前記吸湿通路内の前記循環気流における水分を吸収し、前記再生通路の前記除湿気流を通じて前記水分を排出するように構成される。
【0027】
いくつかの実施例では、前記一体型洗濯乾燥機は、それぞれ前記内槽ドラムと連結する水入口および水出口をさらに含む。
【0028】
いくつかの実施例では、前記一体型洗濯乾燥機は、前記内槽ドラムと連結して前記内槽ドラムを回転させるように駆動する駆動部をさらに含む。
【0029】
いくつかの実施例では、前記一体型洗濯乾燥機は、前記吸湿通路に設けられたフィルタ部材をさらに含み、前記フィルタ部材は前記吸湿部材の上流に設けられる。
【0030】
いくつかの実施例では、フィルタ部材は前記再生通路に設けられる。
【0031】
いくつかの実施例では、前記吸湿通路に加熱部材がさらに設けられる。
【0032】
いくつかの実施例では、前記吸湿部材は吸湿回転盤および加熱アセンブリを含む。
【0033】
いくつかの実施例では、前記加熱アセンブリは前記吸湿回転盤上の再生領域を被覆し、吸湿回転盤上の吸湿領域は前記吸湿通路内に設けられ、前記再生領域は前記吸湿回転盤上の排湿気流が流れる領域であり、前記吸湿領域は前記吸湿回転盤上の循環気流が流れる領域である。
【0034】
いくつかの実施例では、前記加熱アセンブリはカバーを含み、前記カバーは前記吸湿回転盤の前記再生領域を被覆し、前記カバーの前記再生領域に対応する部分に前記再生通路と接続する開口が開設され、再生加熱部は前記ハウジングに設けられる。
【0035】
いくつかの実施例では、前記吸湿回転盤は吸湿ローラおよび前記吸湿ローラと連結する回転部材を含み、シェルが前記吸湿回転盤の外部を被覆し、前記吸湿回転盤は、前記回転部材によって駆動されると前記シェルに対して回転するように構成され、前記シェルはそれぞれ前記吸湿通路および前記再生通路と接続する。
【0036】
いくつかの実施例では、前記再生通路上に凝縮部材が設けられ、前記凝縮部材は、前記再生通路における前記除湿気流を冷却して前記除湿気流を乾燥させるように構成される。
【0037】
いくつかの実施例では、前記一体型洗濯乾燥機は、コントローラをさらに含み、前記吸湿通路内に温度センサがさらに設けられ、前記コントローラは前記温度センサおよび加熱部材に電気的に接続され、前記コントローラは、前記温度センサによって検出された温度に応じて前記加熱部材のオンオフを制御するように構成される。
【0038】
いくつかの実施例では、前記内槽ドラム内にさらに、前記内槽ドラムの湿度を検出するための湿度センサが設けられる。
【0039】
いくつかの実施例では、前記湿度センサの数は2つ以上であり、前記温度センサは前記内槽ドラムの異なる位置に設けられる。
【0040】
いくつかの実施例では、前記一体型洗濯乾燥機は、ハウジングをさらに含み、前記内槽ドラムおよび前記駆動部は前記ハウジング内に設けられ、前記再生通路は少なくとも部分的に前記内槽ドラムと前記ハウジングとの間に設けられ、前記ハウジングの側面に第2空気出口および第2空気入口が開設され、前記第2空気出口は前記再生通路の空気出口端と接続し、前記第2空気入口は前記再生通路の空気入口端と接続する。
【0041】
いくつかの実施例では、前記一体型洗濯乾燥機は、ハウジングをさらに含み、前記吸湿部材は前記ハウジング内に位置し、前記ハウジングは固定的に設置された前記吸湿部材に対して回転する。
【0042】
本開示の実施例が提供する一体型洗濯乾燥機によれば、前記吸湿部材は前記内槽ドラムから前記吸湿通路に入った湿潤空気における水分を吸収するために使用され、吸湿後の前記空気が前記内槽ドラム内に排出され、前記内槽ドラムにおける水分が徐々に減少し、乾燥の目的を達成する。したがって、前記一体型洗濯乾燥機では、内槽ドラムにおける湿潤空気を加熱および除湿するための蒸発器が不要である。さらに、温度に対して敏感ではない除湿部材を使用することにより、前記一体型洗濯乾燥機の適用範囲が広がり、除湿効果が良好である。ヒートポンプを備えた洗濯乾燥機と比較すると、本開示が開示する一体型洗濯乾燥機の体積がより小さく、経済効率がより高く、エネルギー消費がより低い。
【0043】
ハウジングおよび除湿装置を含む洗濯機をさらに提供する。前記ハウジングは洗濯物を収容するための複数の容器を含み、前記複数の容器のうちの各容器は空気入口通路および空気出口通路を含み、前記除湿装置は、前記複数の容器から選択された容器内の洗濯物を選択的に除湿するように構成され、前記除湿装置は、前記選択された容器の前記空気出口通路に接続された空気入口、および前記選択された容器の前記空気入口通路に接続される空気出口を含む。
【0044】
いくつかの実施例では、前記洗濯機はフィルタアセンブリをさらに含む。前記フィルタアセンブリは、前記選択された容器の前記空気出口通路または前記除湿装置の前記空気入口に設けられたフィルタと、前記フィルタを洗浄するためのフィルタセルフクリーニング装置とを含む。
【0045】
いくつかの実施例では、前記除湿装置は、切替機構を介して前記複数の容器中の1つの容器と選択的に流体連通する。
【0046】
いくつかの実施例では、前記除湿装置は吸湿通路、除湿通路および吸湿除湿部材を含み、前記吸湿除湿部材は前記吸湿通路と連通する吸湿領域、および前記除湿通路と連通する除湿領域を含み、前記吸湿通路は、前記吸湿除湿部材の前記吸湿領域の空気入口側に位置する前記除湿装置の前記空気入口、および前記吸湿除湿部材の前記吸湿領域の空気出口側に位置する前記除湿装置の前記空気出口を含み、前記除湿通路は、前記吸湿除湿部材の前記除湿領域の空気入口側に位置する吸気部、および前記吸湿除湿部材の前記除湿領域の空気出口側に位置する排気部を含み、前記吸湿通路の吸気部は前記選択された容器の前記空気出口通路と選択的に連通し、前記吸湿通路の排気部は前記選択された容器の前記空気入口通路と連通し、または前記吸湿除湿部材は前記吸湿通路および前記除湿通路に回転可能に設けられる。
【0047】
いくつかの実施例では、前記洗濯機は、切替構造をさらに含み、前記切替構造は第1切替機構および第2切替機構を含み、前記選択された容器の前記空気入口通路は、前記第1切替機構を介して前記吸湿通路の前記排気部に接続され、前記選択された容器の前記空気出口通路は前記第2切替機構を介して前記吸湿通路の前記吸気部に接続される。
【0048】
いくつかの実施例では、前記フィルタおよび前記フィルタセルフクリーニング装置は前記除湿装置の前記吸気部内に設けられ、前記第2切替機構と前記吸湿除湿部材との間に位置する。
【0049】
いくつかの実施例では、前記第2切替機構は、前記除湿装置の前記吸気部と前記容器の前記空気出口通路の接続箇所に設けられ、または前記洗濯機は、前記容器の前記空気出口通路内に設けられる複数の前記切替機構を含む。
【0050】
いくつかの実施例では、前記洗濯機は、1セット以上の前記フィルタおよび前記フィルタセルフクリーニング装置を含み、それぞれが前記容器の前記空気出口通路に設けられ、前記第2切替機構の上流または下流に位置する。
【0051】
いくつかの実施例では、前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタに流体を噴霧するための噴霧機構を含み、または前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタを振動させるための振動機構を含み、または前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタに気体を吹き付けるための吹付機構を含み、または前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタの表面を掻き取るための掻取機構を含む。
【0052】
いくつかの実施例では、前記噴霧機構の流体が前記フィルタを通って流れる方向は気流が前記フィルタを通って流れる方向と反対であり、または前記フィルタおよび前記フィルタセルフクリーニング装置は前記除湿装置の前記吸気部に設けられ、前記切替機構と前記吸湿除湿部材との間に位置し、前記フィルタセルフクリーニング装置は前記フィルタに噴霧するための噴霧機構を含み、ここで、前記噴霧機構の流体噴霧方向は前記吸湿除湿部材から離れる方向である。
【0053】
いくつかの実施例では、前記噴霧機構のノズルは前記フィルタの中心線の上方に設けられ、または前記噴霧機構のノズルは前記フィルタの空気出口側に設けられる。
【0054】
いくつかの実施例では、前記洗濯機は、前記除湿通路内に設けられたファンおよびヒータをさらに含み、前記ヒータは前記吸湿除湿部材の前記除湿領域の近傍に設けられる。
【0055】
いくつかの実施例では、前記洗濯機は、前記除湿通路内に設けられた熱交換器をさらに含み、前記熱交換器は前記除湿領域の空気出口側に位置し、前記熱交換器は前記除湿領域と連通する通気通路および凝縮水を排出するための水出口を含み、前記熱交換器は冷媒が通過するための冷却通路を含み、前記熱交換器の前記通気通路の排気口は前記ファンの空気入口と連通し、または前記熱交換器は冷媒が通過するための冷却通路を含み、前記熱交換器の前記通気通路の排気口は濯機の外部と連通し、または前記ファンは前記熱交換器の内部を通過する空気入口通路を含む。
【0056】
いくつかの実施例では、前記洗濯機は、熱交換器をさらに含み、前記熱交換器は、前記選択された容器から排出された気流を除湿および冷却するために、前記選択された容器の前記空気出口通路上または前記除湿装置の前記吸気部内に位置し、前記除湿通路は、前記容器の前記空気出口通路たは前記除湿装置の前記吸気部の中の湿熱空気が前記除湿領域の上流の前記除湿通路内の乾燥した冷たい空気と熱交換できるように、前記熱交換器の内部を貫通する前記除湿領域の上流に位置する。
【0057】
いくつかの実施例では、前記複数の容器は上下に積み重ねられた上部槽と下部槽を含み、前記除湿装置は前記上部槽と前記下部槽間、前記上部槽の上方、または前記下部槽の下方に位置する。
【0058】
いくつかの実施例では、前記上部槽および前記下部槽はいずれも濯機の内槽であり、または前記上部槽は乾燥機の内槽であり、前記下部槽は洗濯機の内槽であり、または前記上部槽は洗濯機の内槽であり、前記下部槽は乾燥機の内槽である。
【0059】
洗濯機の操作方法をさらに提供する。前記洗濯機は、ハウジング、除湿装置および前記除湿装置と複数の容器との間に位置するフィルタアセンブリを含み、前記ハウジングは洗濯物を収容するための前記複数の容器を含み、前記フィルタアセンブリはフィルタおよびフィルタセルフクリーニング装置を含む。前記方法は、前記除湿装置によって選択されて接続された前記容器の1つを除湿し、前記選択された容器から排出された気流が前記フィルタアセンブリを介して前記除湿装置に流入する除湿実行ステップと、前記フィルタセルフクリーニング装置によって前記フィルタを洗浄する洗浄実行ステップと、を含む。
【0060】
いくつかの実施例では、前記フィルタセルフクリーニング装置は、噴霧法、吹付法、振動法または掻取法によって前記フィルタを洗浄する。
【0061】
なお、以上の一般的な説明および以下の詳細な説明はいずれも例示的かつ解釈的ものに過ぎず、説明される本発明を限定するものではないことを理解されたい。本発明の他の特徴は、明細書、特許請求の範囲および添付図面の説明によって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0062】
図1】本開示のいくつかの実施例による例示的な一体型洗濯乾燥機の斜視図である。
図2】本開示のいくつかの実施例による図1における例示的な一体型洗濯乾燥機の部分断面図である。
図3】本開示のいくつかの実施例による図2における例示的な一体型洗濯乾燥機の部分拡大図である。
図4】本開示のいくつかの実施例による図3における例示的な一体型洗濯乾燥機の部分分解図である。
図5】本開示のいくつかの実施例による例示的な一体型洗濯乾燥機の乾燥アセンブリの斜視図である。
図6】本開示のいくつかの実施例による温度センサ、吸湿経路および再生経路の斜視図である。
図7】本開示のいくつかの実施例による洗濯機の概略構造図である。
図8】本開示のいくつかの実施例による洗濯機の排湿通路の概略構造図である。
図9】本開示のいくつかの実施例による洗濯機の排湿通路の概略構造図である。
図10】本開示のいくつかの実施例による洗濯機の排湿通路の概略構造図である。
図11】いくつかの実施例による除湿器の上面図である。
図12】いくつかの実施例による除湿器の複数の部材の斜視図である。
図13】いくつかの実施例による除湿器と連結する洗濯機の背面図である。
図14】いくつかの実施例による洗濯機に連結される除湿器の斜視図である。
図15A】いくつかの実施例による除湿器の循環ファンの上面図である。
図15B】いくつかの実施例による除湿器の循環ファンの底面図である。
図15C】いくつかの実施例による除湿器の循環ファンの異なる部材の分解図である。
図16】いくつかの実施例による循環部を含む除湿器の複数の部材を収容するための下部ケーシングを示す図である。
図17】いくつかの実施例による除湿器の下部ケーシングの概略図である。
図18A】いくつかの実施例によるローラアセンブリ、循環ファンおよび除湿器の空気循環のためのコネクタの概略図である。
図18B】いくつかの実施例によるローラアセンブリ、循環ファンと、コネクタとの間の空気循環の概略図である。
図18C】いくつかの実施例によるガスケットによるコネクタとローラ領域との間の密閉接続を示す概略図である。
図19A】いくつかの実施例によるローラアセンブリの分解図である。
図19B】いくつかの実施例による駆動モータによって駆動されたギア部材と噛み合ったローラアセンブリの斜視図である。
図19C】いくつかの実施例による複数の補助ローラと連結するローラアセンブリの斜視図である。
図19D】いくつかの実施例による下部ケーシングに設けられた複数の補助ローラと連結するローラアセンブリの上面図である。
図19E】いくつかの実施例による下部ケーシングに設けられた複数のローラの上面図である。
図20A】いくつかの実施例による空気再生システムの概略図である。
図20B】いくつかの実施例による空気再生システムの側面図である。
図21A】いくつかの実施例による除湿器の下部ケーシングの分解図である。
図21B】いくつかの実施例による下部ケーシングのローラ領域の分解図である。
図22】いくつかの実施例による除湿器を含む加熱部および再生部のシステムの分解図である。
図23A】いくつかの実施例によるローラ上部ケーシングと除湿器の下部ケーシングとの間に挟まれたローラアセンブリを含むシステムの分解図である。
図23B】いくつかの実施例によるローラ上部ケーシングおよびローラ下部ケーシングを含むシステムの分解図である。
図24A】いくつかの実施例による加熱部を含む除湿器の斜視図である。
図24B】いくつかの実施例による加熱部の斜視図である。
図24C】いくつかの実施例による加熱部で使用されたメッシュ板の斜視図である。
図24D】いくつかの実施例による加熱部における複数の加熱要素と連結するメッシュ板の上面図である。
図25】いくつかの実施例による下部ケーシングに取り付けられた凝縮器の凝縮部を含む分解図である。
図26】いくつかの実施例による凝縮部を含む除湿器の斜視図である。
図27A】いくつかの実施例による凝縮器の凝縮管路配置を示す。
図27B】いくつかの実施例による凝縮器の凝縮管路配置を示す。
図28】いくつかの実施例による洗濯機内に含まれる複数の部材の概略図である。
図29A】いくつかの実施例による洗濯機ドラムに接続されたフィルタスクリーンを含む排気管路の斜視図である。
図29B】いくつかの実施例による洗濯機ドラムに接続されたフィルタスクリーンを含む排気管路の斜視図である。
図29C】いくつかの実施例による洗濯機ドラムに接続されたフィルタスクリーンを含む排気管路の斜視図である。
図30A】いくつかの実施例による洗濯機ドラムに接続されたフィルタスクリーンを含む排気管路の斜視図である。
図30B】いくつかの実施例による洗濯機ドラムに接続されたフィルタスクリーンを含む排気管路の斜視図である。
図31A】いくつかの実施例によるコネクタの一部の斜視図である。
図31B】いくつかの実施例によるコネクタの一部の斜視図である。
図31C】いくつかの実施例による凝縮部と再生部を収容するための再生領域を接続するためのコネクタを示す図である。
図32A】いくつかの実施例によるコネクタの一部の斜視図である。
図32B】いくつかの実施例によるコネクタの斜視図である。
図32C】いくつかの実施例によるコネクタの一部の斜視図である。
図32D】いくつかの実施例によるコネクタの一部の斜視図である。
図32E】いくつかの実施例によるコネクタの斜視図である。
図33】いくつかの実施例による洗濯機内に含まれる複数の部材の概略図である。
図34】いくつかの実施例による洗濯機内に含まれる複数の部材の概略図である。
図35】いくつかの実施例による洗濯機の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
以下、添付図面を参照しながら詳細に説明する。可能な限り、同じ参照番号は同じまたは類似の部分を指す。本明細書ではいくつかの例示的な実施例を説明したが、修正、変更および他の実装も可能である。例えば、添付図面に示される部材に対して置換、追加または修正することができる。したがって、以下の詳細な説明は開示された実施例および例示に限定されない。代わりに、適切な範囲は添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0064】
以下の説明では、本開示をより徹底的に理解するために多くの実施例が示される。しかしながら、当業者にとって、本開示は、これらの具体的な実施例の1つまたは複数がなくても実施され得ることが明らかであろう。
【0065】
なお、本明細書で使用される用語は特定の実施例を説明する目的でのみ使用され、本発明の例示的な実施例を限定することを意図するものではないことに留意されたい。本明細書で使用される場合、単数形は、文脈上明確に指示しない限り、複数形を含み得る。さらに、本開示で使用される場合、「含む(comprise)」および/または「備える(comprising)」という用語は前記特徴、整数、ステップ、操作、要素および/または部材の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、部材および/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではないことがさらに理解されるであろう。
【0066】
図1は、本開示のある実施例の一体型洗濯乾燥機100(例えば、ビルトイン洗濯乾燥機、オールインワン型の洗濯乾燥機)の斜視図である。図2は、本開示のいくつかの実施例による図1における例示的な一体型洗濯乾燥機100の部分断面図である。図1および図2に示すように、いくつかの実施例では、本開示における一体型洗濯乾燥機100は水入口(図示せず)、水出口(図示せず)、内槽ドラム30、駆動部材(図示せず)および乾燥モジュール20を含む。いくつかの実施例では、駆動部材は内槽ドラム30と連結して内槽ドラム30を回転駆動するための動力伝達を提供する。いくつかの実施例では、水入口および水出口は(例えば、直接または(1つまたは複数の他の)部分を介して間接的)に内槽ドラム30にそれぞれ接続される。いくつかの実施例では、乾燥モジュール20は吸湿通路201、再生通路202および吸湿部材206を含む。いくつかの実施例では、吸湿通路201は第1空気入口2011および第1空気出口2012を含む。いくつかの実施例では、第1空気入口2011および第1空気出口2012は(例えば、直接または(1つまたは複数の他の)部分を介して間接的)に内槽ドラム30にそれぞれ接続される。いくつかの実施例では、循環ファン203は、内槽ドラム30と吸湿通路201との間に循環気流を形成するように、吸湿通路201に配置される。いくつかの実施例では、再生ファン205は、再生通路202内に排湿気流を形成するように、再生通路202に配置される。いくつかの実施例では、吸湿部材206は、循環気流が吸湿部材206を通すように吸湿通路201に設けられる。いくつかの実施例では、吸湿部材206は、回転時に、吸湿通路201における循環気流から水分を吸収し、再生通路202を介して排湿気流を通じて吸収された水分を排出するように構成される。
【0067】
いくつかの実施例では、一体型洗濯乾燥機100は、ハウジング10、コントローラ(図示せず)などをさらに含んでもよいが、これらに限定されない。内槽ドラム30および駆動部材はハウジング10に配置されている。いくつかの実施例では、内槽ドラム30は、衣類のような洗濯物を受け取るための受取空間を有し、ハウジング10の側面に、内槽ドラム30内に洗濯物を出し入れするための、開口301(例えば、ピック・アンド・プレース開口)が形成される。ハウジング10には、開口301に対応する位置に扉101が開口され、扉101はハウジング10に回動可能に接続される。扉101の開閉は使用者が手動で操作してもよいし、電子的に制御してもよい。
【0068】
いくつかの実施例では、ハウジング10の一側または上部に、一体型洗濯乾燥機100の作動状態に関連する情報を表示するための表示装置(図示せず)が設けられる。当該表示装置は、液晶ディスプレイ、発光ダイオードなどを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施例では、ハウジング10には、さらに、例えば押圧によって操作される機械ボタン、またはタッチによって操作されるタッチボタン等の1つまたは複数のボタンが設けられる。いくつかの実施例では、1つまたは複数のボタンは、コントローラに一体型洗濯乾燥機100を操作するための制御指令を入力し、コントローラが対応する部材を制御して対応的に制御指令を実行するために使用される。また、コントローラは、様々な特定用途向け集積回路(ASICs)、デジタル信号プロセッサ(DSPs)、デジタル信号処理装置(DSPDs)、プログラマブルロジックデバイス(PLDs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたは他の電子部品によって実装され得る。
【0069】
洗濯物を洗濯する場合、使用者はまず開口301から洗濯物を一体型洗濯乾燥機100に入れ、洗浄液添加口から洗浄液を投入し、扉101を閉じる。使用者の指令により、コントローラの制御下で、水が水源に接続された進水管を通じて水入口から内槽ドラム30に流入する。使用者は1つまたは複数のボタンにより洗濯および脱水の指令を入力する。コントローラは洗濯指令に従って駆動部材を制御して内槽ドラム30を回転させ、洗濯物を洗濯するように駆動する。洗濯時に、排水が排水ホースを通じて排水口に流れて洗濯を完了する。その後、コントローラは脱水指令に従って駆動部材を制御して内槽ドラム30を連続的に脱水駆動することにより、洗濯物に残った余分の水が遠心力によって除去され、水出口から排出され、洗濯物の乾燥処理が加速される。
【0070】
洗濯物が乾燥された後、使用者によって入力された乾燥指令に従って、コントローラは循環ファン203および再生ファン205を起動し、吸湿部材206を回転させるように制御する。図2中の矢印に示すように、循環気流は、循環ファン203によって形成され、その内槽ドラム30と吸湿通路201との間で循環する。いくつかの実施例では、循環ファン203が回転すると、循環ファン203の両側間に気圧差が形成され、内槽ドラム30からの湿潤空気を吸湿通路201の第1空気入口2011を介して吸湿通路201に進入させるための気流が形成される。その後、吸湿後の空気が吸湿通路201の第1空気出口2012を介して内槽ドラム30に排出されることにより、空気が内槽ドラム30と吸湿通路201との間で循環して循環気流を形成する。当該循環気流により、内槽ドラム30内の湿潤空気が第1空気入口2011を介して吸湿通路201に連続的に進入し、吸湿部材206によって吸湿処理が行われる。吸湿後の乾燥空気が吸湿通路201の第1空気出口2012を介して内槽ドラム30に連続的に排出される。このように、内槽ドラム30内の洗濯物に残った水分は、循環気流が湿潤空気と乾燥空気との間を通過する上記過程によって除去され、洗濯物を乾燥させることができる。
【0071】
同時に、再生ファン205は、再生通路202に排湿気流を形成するために使用される。再生通路202の空気入口端2022および空気出口端2021(例えば、図5を参照)は内槽ドラム30の外部に位置することにより、再生ファン205が回転すると、再生ファン205の両側に気圧差が形成されて空気流が形成され、内槽ドラム30の外部の空気が空気入口端2022から再生通路202に入り、その後、吸湿部材206を流れて吸湿部材206上の水分を除去し、空気出口端2021から水分を内槽ドラム30の外部の環境に排出することができる。このように、吸湿部材206の水分が除去されることにより、吸湿部材206の吸水能力を高く維持し、吸水効果を改善することができる。
【0072】
乾燥過程において、吸湿部材206が連続的に回転することにより、吸湿通路201における湿潤空気から水分を吸収した吸湿部材206の一部が再生通路202に回転すると、吸湿部材206の該部分上の水分が再生気流によって運ばれる。吸湿部材206の該部分の含水量が減少した後、吸湿部材206の該部分は、吸湿通路201が回転する際に、より多くの水分を吸収することができる。このように、吸湿部材206の飽和による吸収効果の低下を回避することができる。
【0073】
本開示の一体型洗濯乾燥機100は、吸湿部材206によって内槽ドラム30から吸湿通路201に入った湿潤空気における水分を除去し、その後、吸湿後の乾燥空気を内槽ドラム30に排出し、連続循環により内槽ドラム30における水分を減少して乾燥目的を達成することができる。本明細書で開示されるように、本開示が提供する一体型洗濯乾燥機100では、内槽ドラム30における湿潤空気を加熱および除湿するための蒸発器が不要である。吸湿部材206の吸湿性能は温度変化に対してもそれほど敏感ではない。吸湿部材206は放湿過程で湿気を排出するために加熱される。したがって、従来のヒートポンプを用いた凝縮または除湿システムにおける低温環境下での除湿効果が低いという不具合を回避することができ、より広い適用環境を提供することができる。
【0074】
いくつかの実施例では、図2図3および図4に示すように、吸湿通路201にフィルタ部材204がさらに設けられ、当該フィルタ部材204は、気流が吸湿部材206に進入する前に濾過されるように、吸湿部材206の第1空気入口2011に近い側に設けられ、例えば吸湿部材206の上流に位置する。いくつかの実施例では、再生通路202にフィルタ部材が設けられる。
【0075】
いくつかの実施例では、フィルタ部材204はメッシュ構造、または破片を遮断することができる任意の他の構造を有し得、本実施例では特に限定されない。
【0076】
いくつかの実施例では、フィルタ部材204は、吸湿通路201に入った湿潤空気を濾過し、湿潤空気における破片が吸湿部材206に接触して吸湿部材206の作動性能に影響を与えるのを防止するために、吸湿部材206の第1空気入口2011に近い側に設けられる。同時に、洗濯物における糸くずが吸湿部材206に付着し、吸湿部材206が加熱および脱着されるときに糸くずが発火して吸湿部材206が損傷するのを防止する。
【0077】
いくつかの実施例では、外部汚染物が再生ファン205を損傷し、外部に排出された気流が空気汚染を引き起こすのを防止するために、再生ファン205の上流に破片を濾過するためのフィルタ部材、例えばフィルタスクリーンが設けられてもよい。
【0078】
いくつかの実施例では、吸湿通路201に加熱部材が設けられる。
【0079】
いくつかの実施例では、内槽ドラム30における熱交換過程には、進入した乾燥空気の温度が高くなり、洗濯物からの水分の交換が促進され、これにより、乾燥時間を短縮させることができる。いくつかの実施例では、吸湿通路201に加熱部材を追加し、当該加熱部材を吸湿部材206の上流または下流に設けることで、加熱された湿潤空気の水分を吸収し、または吸湿後の乾燥空気を加熱し、乾燥された加熱空気が第1空気出口2012から内槽ドラム30に進入することができる。加熱部材によって加熱された空気が高い温度を有するので、内槽ドラム30内の温度を高め、洗濯物中の水分蒸発を促進し、乾燥効率がより高くなり、乾燥効果がより良好である。
【0080】
いくつかの実施例では、加熱部材は吸湿部材206とともに湿潤空気を乾燥処理し、加熱部材の温度が高すぎることがなく、これにより、加熱部材の電力消費を低減し、資源を節約することができる。いくつかの実施例では、加熱部材は、加熱機能を有する電熱線、正温度係数(PTC)ヒータなどであってもよい。いくつかの実施例では、PTCヒータはセラミック発熱体およびアルミニウム管から構成される。いくつかの実施例では、PTCヒータは、熱抵抗が小さく、熱交換効率が高いという利点を有し、自動、定温、省電力の電気ヒータである。
【0081】
いくつかの実施例では、図4に示すように、吸湿部材206は吸湿ローラアセンブリ2062および加熱アセンブリ2061を含む。いくつかの実施例では、加熱アセンブリ2061は吸湿ローラアセンブリ2062の再生領域を被覆する。いくつかの実施例では、吸湿ローラアセンブリ2062の吸湿領域は吸湿通路201に位置する。いくつかの実施例では、再生領域は、除湿気流が通過する吸湿ローラアセンブリ2062での領域であり、吸湿領域は、循環気流が通過する吸湿ローラアセンブリ2062での領域である。
【0082】
いくつかの実施例では、再生領域の面積および吸湿領域の面積は、吸湿管路および再生管路の径方向断面積に従って決定されることができる。いくつかの実施例では、吸湿管路の径方向断面積が再生管路の径方向断面積よりも大きく、再生領域の面積が吸湿領域の面積よりも小さく、吸湿管路の空気流量を増加させ、吸湿ローラアセンブリ2062の大部分は、吸湿効率をさらに向上させ、吸湿効果を改善させるために吸湿領域に位置する。
【0083】
吸湿ローラアセンブリ2062の回転過程において、吸湿ローラアセンブリ2062の各部分は吸湿通路201から再生通路202に回転した後に、再生通路202から吸湿通路201に回転する。いくつかの実施例では、吸湿ローラアセンブリ2062の各部分は吸湿領域から再生領域に回転した後に、再生領域から吸湿領域に回転することにより、吸湿領域にある吸湿ローラアセンブリ2062の部分が吸湿通路201における湿潤空気内の水分を吸収した後に再生領域に回転し、加熱アセンブリ2061によって加熱されて該部分中の水分を急速に脱着させる。その後、水分が排湿気流によって再生通路202の空気出口端2021に運ばれ、外部に排出される。このように、吸湿ローラアセンブリ2062の回転過程において、吸湿通路201における湿潤空気内の水分が吸湿ローラアセンブリ2062によって連続的に吸収され、吸湿ローラアセンブリ2062によって吸収された水分が連続的に排出されることにより、吸湿ローラアセンブリ2062は常に良好な吸水能力を有し、吸湿効率および効果を向上させることができる。
【0084】
いくつかの実施例では、図4に示すように、加熱アセンブリ2061はカバー20611を含む。いくつかの実施例では、カバー20611は、吸湿ローラアセンブリ2062の再生領域の上方に設けられる(例えば、被覆または一部被覆)。いくつかの実施例では、カバー20611の再生領域に対応する部分(例えば、再生領域の上方にある部分、または再生領域と接続、連通または他の相互作用関係を有する部分)は、再生通路202に接続された開口(例えば、図3における開口20613)を有する。いくつかの実施例では、カバー20611は再生加熱部20612を含む。
【0085】
いくつかの実施例では、カバー20611は、排湿気流と再生領域内の吸湿ローラアセンブリ2062の部分との接触が遮断されないように、吸湿ローラアセンブリ2062の再生領域を被覆し、吸湿ローラアセンブリ2062の第1空気入口2011から離れた側に位置する。いくつかの実施例では、再生通路202における排湿気流と吸湿ローラアセンブリ2062との間の接触面積が最大化されるので、より多くの水分が運ばれて除去されることができる。いくつかの実施例では、カバー20611は吸湿ローラアセンブリ2062の吸湿領域および再生領域を仕切り、再生加熱部20612を固定するために使用される。いくつかの実施例では、吸湿ローラアセンブリ2062の回転時に、カバー20611および加熱アセンブリ2061は回転しない。いくつかの実施例では、吸湿ローラアセンブリ2062はカバー20611および加熱アセンブリ2061に対して回転することにより、再生加熱部20612は吸湿ローラアセンブリ2062の再生加熱部20612近傍に回転した領域を加熱する。いくつかの実施例では、再生加熱部20612は、吸湿ローラアセンブリ2062の再生領域における水分をよりよく加熱および脱着させるように、吸湿ローラアセンブリ2062にできるだけ近い位置に配置される。
【0086】
いくつかの実施例では、再生ファン205の作用下で、気流が外部から再生通路202に入り、再生加熱部20612および吸湿ローラアセンブリ2062の再生領域を順に通過した後、再生通路202の出口から外部に排出される。いくつかの実施例では、再生加熱部20612は再生領域の上流に位置し、加熱された気流が再生領域と熱交換してその中の水分を脱着する。いくつかの実施例では、再生加熱部20612は再生領域の下流に位置してもよい。いくつかの実施例では、再生加熱部20612は再生領域の上流および下流に設けられてもよい。
【0087】
いくつかの実施例では、再生ファン205が外部汚染物によって損傷されるのを防止し、空気が外部に排出された気流によって汚染されるのを防止するために、再生ファン205の上流にフィルタ部材、例えばフィルタスクリーンを設けてもよい。いくつかの実施例では、吸湿ローラ20622の下流の再生通路202に空気フィルタ部材、例えばhepaフィルタスクリーンを設けてもよい。
【0088】
いくつかの実施例では、再生加熱部20612は、加熱要素、例えば電熱線またはPTCヒータを使用することができる。
【0089】
いくつかの実施例では、図4に示すように、吸湿ローラアセンブリ2062は吸湿ローラ20622と、吸湿ローラ20622を回転駆動するように連結された回転部とを含む。いくつかの実施例では、シェル207は吸湿ローラ20622の外部を被覆し、吸湿ローラ20622は回転部の駆動下でシェル207に対して回転することができる。いくつかの実施例では、シェル207はそれぞれ吸湿管路および再生管路と連結する。いくつかの実施例では、シェル207は、それぞれ、吸湿管路に接続された接続口、および再生管路に接続された接続口を有する。いくつかの実施例では、シェル207の内部空間は、吸湿管路に接続された接続口を介して吸湿通路201に接続された部分、および再生管路に接続された接続口を介して再生通路202に接続された部分に分割される。
【0090】
いくつかの実施例では、吸湿ローラ20622は一定の厚さを有する円盤状構造を有するので、吸湿ローラ20622の占有空間を小さくすることができ、これにより、吸湿ローラアセンブリ2062の体積全体を小さくすることができる。いくつかの実施例では、吸湿ローラ20622は、綿布または繊維などの高い吸収能力を有する材料から形成される。いくつかの実施例では、回転部は回転軸20621および回転軸20621に接続されたモータを含む。回転軸20621は、回転軸20621がモータによって駆動されて回転軸20621に接続された回転吸湿ローラ20622を回転させるように、吸湿ローラ20622の中部に設けられる。いくつかの実施例では、シェル207は吸湿ローラ20622、回転軸20621およびモータを収容するために使用されることができる。カバー20611の縁部がシェル207に固定接続され、吸湿ローラ20622を回転可能にさせる一方、カバー20611を回転させないようにしている。いくつかの実施例では、シェル207は吸湿通路201および再生通路202に接続されることにより、吸湿通路201における気流および再生通路202における気流をスムーズに循環させることができる。
【0091】
いくつかの実施例では、一体型洗濯乾燥機100はシェル207を含み、吸湿部材206はシェル207内に位置する。吸湿部材206は固定されるように構成され、シェル207は吸湿部材206に対して回転するように構成される。例えば、吸湿ローラ20622は固定されるように構成され、シェル207は回転軸20621を介して吸湿ローラ20622に対して回転するように構成される。いくつかの実施例では、シェル207は、吸湿通路201と再生通路202に連通するように、両側の中心位置に入口および出口が設けられてもよい。いくつかの実施例では、再生加熱部20612は、吸湿ローラ20622に対して回転するように構成されてもよく、再生加熱部20612はシェル207と同期して回転するか、または非同期して回転してもよく、本明細書では限定されなく、再生加熱部20612は、回転時に、吸湿ローラ20622を吸湿領域および再生領域に分割すればよい。いくつかの実施例では、シェル207に、吸湿通路201および再生通路202と連通する開口が設けられ、これらの開口は中心からオフセットされる。これは、当該技術分野における一般的な知識によって達成することが可能であり、本開示において提供される実施例は限定することを意図するものではない。
【0092】
他の実施例では、図5に示すように、再生通路202に凝縮部材40が設けられる。いくつかの実施例では、凝縮部材40は、再生通路202内の除湿気流を冷却し、除湿気流を乾燥させるために使用される。いくつかの実施例では、凝縮部材を有しない構造では、再生通路は、水分形態の湿潤気流を再生領域から排出するように構成される。浴室や洗濯室に設置された一体型洗濯乾燥機にとって、室内の空気湿度が増加し、高温多湿場所にマイナスの経験をもたらす可能性がある。しかし、乾燥した場所では、湿度が上昇すると室内の快適性が向上する可能性がある。このように、凝縮部材40は、異なる場所に適するように使用者が選択できるオプションとすることができる。
【0093】
いくつかの実施例では、凝縮部材40は既存の凝縮装置であってもよい。いくつかの実施例では、再生通路202の空気入口2022および空気出口2021はいずれも凝縮装置を通過し、空気入口2022から再生通路202に入った空気が凝縮部材40によって冷却され、空気中の水分の一部が凝縮されて液体になり、空気を乾燥させる。乾燥した空気が吸湿ローラアセンブリ2062の再生領域を通過し、吸湿ローラアセンブリ2062上の水分を除去する。吸湿ローラアセンブリ2062からの水分を運んだ空気は凝縮部材40を通過し、吸収された水分が凝縮されて液体となり、外部空気に排出された水分が減少し、大量の水分が外部空気に排出されて外部の湿度や環境に影響を与えるのを防止する。いくつかの実施例では、凝縮した水分は凝縮部材40の排水管401を通じて排出されることができる。いくつかの実施例では、構造をよりコンパクトにし、使用者の操作を容易にするために、排水管401および内槽ドラム30から排水を排出するための排水管は、同じ管であってもよい。
【0094】
いくつかの実施例では、図6に示すように、一体型洗濯乾燥機100はコントローラおよび吸湿通路201に設けられた湿度センサ50をさらに含んでもよい。いくつかの実施例では、コントローラはそれぞれ湿度センサ50および加熱部材に電気的に接続される。コントローラは、湿度センサ50によって検出された湿度に応じて加熱部材のオンオフを制御するために使用されることができる。当該コントローラは、湿度を調節するために、除湿器の他の部分、例えば循環ファン203、再生ファン205およびローラアセンブリ2062を制御および調節してもよい。
【0095】
いくつかの実施例では、湿度センサ50は吸湿通路201内の空気の湿度を検出するために使用される。コントローラは、湿度センサ50によって検出された湿度と予め設定された湿度閾値を比較し、湿度を制御状態に維持するために、除湿器の1つまたは複数の部分をさらに制御および調節することができる。いくつかの実施例では、温度センサは、吸湿通路201における空気の温度を検出するために使用される。その後、コントローラは温度センサによって検出された温度と予め設定された温度を比較する。検出された温度が予め設定された温度以上である場合、コントローラは加熱部材を閉じる。検出された温度が予め設定された温度よりも低い場合、コントローラは加熱部材を開く。このように、循環気流が比較的安定した温度を有することが保証され、高温循環気流に起因する内槽ドラム30中の洗濯物への損傷が回避されることができる。
【0096】
いくつかの実施例では、内槽ドラム30の湿度を検出するための湿度センサは内槽ドラム30内にさらに設けられる。
【0097】
いくつかの実施例では、湿度センサは内槽ドラム30における湿度を検出し、検出された湿度値をハウジング10の表示装置に表示し、使用者が内槽ドラム30内の乾燥状況を知ることができる。使用者は湿度値に応じて乾燥時間を制御することができる。
【0098】
いくつかの実施例では、一体型洗濯乾燥機は2つ以上の湿度センサ50を含んでもよく、1つまたは複数の温度センサは内槽ドラム30の異なる位置に設けられる。
【0099】
いくつかの実施例では、湿度センサの数を増やして内槽ドラム30における異なる位置の湿度を検出することにより、内槽ドラム30の湿度状況を統括的に知ることができ、一つの湿度センサを用いて一つ位置を検出することによって引き起こされた不正確的な検出を回避することができる。湿度センサの数は内槽ドラム30のサイズに応じて設計することができ、該実施例では厳密に限定されない。
【0100】
いくつかの実施例では、図1に示すように、一体型洗濯乾燥機100はハウジング10を含み、内槽ドラム30および駆動部はハウジング10に設けられる。いくつかの実施例では、再生通路202は少なくとも一部が内槽ドラム30とハウジング10との間に位置する。ハウジング10の側面に第2空気出口102および第2空気入口103が設けられ、第2空気出口102は再生通路202の空気出口端2021に接続され、第2空気入口103は再生通路202の空気入口端2022に接続される(例えば、図1および図5を参照)。いくつかの実施例では、一体型洗濯乾燥機100が作動するとき、前記ハウジング10の第2空気出口102および第2空気入口103が設けられた側が使用者に面し、第2空気出口102および第2空気入口103はいずれも該側に設けられ、使用者が一体型洗濯乾燥機を置きやすくすることができる。
【0101】
いくつかの実施例では、ハウジング10の第2空気出口102および第2空気入口103が設けられた側が扉101のある側である。このように、一体型洗濯乾燥機の洗濯物乾燥過程において、第2空気出口102および第2空気入口103が外部物体(壁など)によって遮断されることがないため、再生通路202に十分な空気が入るようにすることができ、再生通路202から空気を排出することもできる。
【0102】
いくつかの実施例では、再生通路202は内槽ドラム30とハウジング10との間に配置され、内槽ドラム30とハウジング10との間の空間は十分に利用され、一体型洗濯乾燥機の構造をよりコンパクトにすることができる。
【0103】
図7は本開示のいくつかの実施例による洗濯機700の概略構造図である。いくつかの実施例では、洗濯機は洗濯物を洗濯および/または乾燥する。いくつかの実施例では、洗濯機700は、洗濯および/または乾燥過程において洗濯物を収容するための少なくとも2つの容器730(例えば、容器は槽、内槽、内槽ドラム、回転ドラムとも呼ばれる)、除湿装置750およびフィルタアセンブリ770を含む。いくつかの実施例では、1つの容器730は洗濯および乾燥を実行し、または乾燥のみ実行してもよい。いくつかの実施例では、洗濯機700は洗濯および乾燥機能を実行する一体型洗濯乾燥機である。いくつかの実施例では、洗濯機700は乾燥機能のみを実行する乾燥機である。いくつかの実施例では、複数の容器730を含む除湿装置750は対応する容器730における洗濯物を選択的に除湿する。いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は1つまたは複数の容器730から流出して除湿装置750に入った気流を濾過するために使用される。いくつかの実施例では、複数の容器730は同一の除湿装置750を共有し、構造をコンパクトして洗濯機700の全体の高さまたは幅を減少し、同時に洗濯機700の体積およびコストを低減させることができる。いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770を用いることで、飛散する綿毛、糸くず、ほこりまたは他の破片が除湿装置750の内部に進入するか、または除湿装置750の表面を被覆して除湿効果に影響を与えることを防止することができる。
【0104】
いくつかの実施例では、各容器は空気入口通路732および空気出口通路734を含む。
【0105】
いくつかの実施例では、除湿装置750は、一度に1つの容器730中の洗濯物を除湿するように選択する。いくつかの実施例では、除湿装置750は容器730の空気出口通路734に接続された吸気部522、および容器730の空気入口通路732に接続された排気部524を含む。
【0106】
いくつかの実施例では、除湿装置750は吸湿通路520、排湿通路540および吸湿排湿部材560を含む。
【0107】
いくつかの実施例では、吸湿排湿部材560は吸湿通路520および排湿通路540に回転可能に設けられる。吸湿排湿部材560は、回転時に、容器730から吸湿通路520に排出された循環気流における水分を吸収し、排湿通路540を通じて排湿気流を介して水分を排出するように構成される。いくつかの実施例では、吸湿排湿部材560は、吸湿通路520に接続された吸湿領域、および排湿通路540に接続された排湿領域(または除湿領域)を含む。いくつかの実施例では、吸湿排湿部材560は、一定の厚さを有する円盤状構造を有する。いくつかの実施例では、吸湿排湿部材560は、綿布および/または繊維などの高い吸収能力を有する材料から形成される。いくつかの実施例では、吸湿排湿部材560は、除湿通路540と吸湿通路520に対して回転するように、駆動モータなどの駆動機構(図示せず)によって駆動される。
【0108】
いくつかの実施例では、吸湿通路520は、吸湿排湿部材560の吸気側に位置する吸気部522(例えば、吸湿排湿部材560の吸湿領域)、および吸湿排湿部材560の排気側に位置する排気部524(例えば、吸湿排湿部材560の排湿領域)を含む。いくつかの実施例では、吸湿通路520の吸気部522は除湿装置750の吸気部522を形成し、吸湿通路520の排気部524は除湿装置750の排気部524を形成する。いくつかの実施例では、吸気部522および排気部524はそれぞれ容器730の空気出口通路734および空気入口通路732と流体連通する。いくつかの実施例では、何れの容器730における洗濯物を乾燥させる必要がある場合、吸湿通路520の吸気部522および排気部524はそれぞれ対応の容器730の空気出口通路734および空気入口通路732と流体連通する。いくつかの実施例では、乾燥中でない1つまたは複数の他の容器730の空気出口通路734および空気入口通路732との連通は遮断される。いくつかの実施例では、ファン526は、容器730および吸湿通路520に循環気流を形成するように、吸湿通路520に設けられる。いくつかの実施例では、吸湿通路520の排気部524に、乾燥対象となる洗濯物を収容する容器730内に入った乾燥気流の温度を上昇させ、該容器730中の洗濯物の乾燥過程を促進するために、ヒータが設けられる。いくつかの実施例では、吸湿通路520の吸気部522に、該容器730から排出された乾燥対象となる気流を予め除湿するように、凝縮器が設けられる。いくつかの実施例では、凝縮器はフィルタアセンブリ770の気流方向の上流に設けられる。したがって、吸湿排湿部材560に入った気流の湿度を低下させることができ、さらに、一部の綿毛または糸くずは凝縮水によって運ばれ、フィルタアセンブリ770のフィルタ720の単回使用持続時間を長くすることができる。例えば、フィルタアセンブリ770の洗浄頻度を低減することができる。いくつかの実施例では、ヒータ542、熱交換器544およびファン546は排湿通路540に設けられる。いくつかの実施例では、ヒータ542は排湿領域の空気入口側に位置し、熱交換器544は排湿領域の空気出口側に位置する。いくつかの実施例では、ファン546は強制気流を生成するように動作し、気流がヒータ542を通過するときに加熱される。加熱された乾燥気流が排湿領域を通って流れ、排湿領域における水分を奪う。いくつかの実施例では、ヒータ542は、吸湿排湿部材560の排湿領域を加熱し、排湿領域における水分の除湿を促進するように、排湿領域の空気出口側であって吸湿排湿部材560の近くに位置されてもよい。いくつかの実施例では、ヒータ542を設けずに、熱交換器544の排気部を用いて気流を加熱してもよい。いくつかの実施例では、フィルタスクリーンなどのフィルタ装置は排湿通路540の吸気部に設けられてもよい。いくつかの実施例では、フィルタ装置は排湿領域および/またはヒータ542および/またはファン546の上流側に位置して、排湿領域および/またはヒータ542および/またはファン546を保護する。操作時に、容器730から排出された乾燥対象となる気流(例えば湿潤気流)がフィルタアセンブリ770を通って流れた後、吸湿領域に入る。吸湿排湿部材560の吸湿領域にある部分がそこを通過する気流中の水分、例えば水蒸気を吸収し、そこを通過する気流の湿度が低下して乾燥気流を形成する。吸湿領域から流出した乾燥気流が吸湿通路520の排気部524および容器730の空気入口通路732を通じて次回の循環のために容器730に流れ戻し、容器730における湿度が所定値に達するまで循環気流を形成する。いくつかの実施例では、吸湿排湿部材560の回転に伴い、吸湿排湿部材560の水分を吸収した吸湿領域における部分が回転して排湿領域に入る。その後、水分が排湿領域における加熱された乾燥気流によって運ばれ、吸湿排湿部材560の乾燥部分が次回吸湿領域に回転するときに再び水分を吸収することができる。
【0109】
図8は本開示のいくつかの実施例による図7の洗濯機100の排湿通路540のいくつかの実施例の概略図である。図8に示すように、いくつかの実施例では、熱交換器544は凝縮水などの冷媒を通過させるための冷却通路5442、気流を通過させるための通気通路および凝縮水排出口5446を含む。いくつかの実施例では、除湿装置750の排湿領域から流出した高温多湿気流が熱交換器544を通過するとき、冷却通路5442と熱交換し、大部分の水分が凝縮されて凝縮水となり、該凝縮水が凝縮水排出口5446から排出される。いくつかの実施例では、通気通路は排湿領域(または除湿領域)および凝縮水を排出するための水出口と連通する。冷却した乾燥気流が熱交換器544の通気通路の排気口5448から排出される。いくつかの実施例では、排気口5448はファン546の空気入口に接続され、外部環境への影響を低減するために、排湿通路540に循環回路が形成される。
【0110】
図9は本開示のいくつかの実施例による図7の洗濯機100の排湿通路540のいくつかの実施例の概略図である。図9に示すように、いくつかの実施例では、熱交換器544の排気口5448は、熱交換器544によって処理した気流を洗濯機100の外部に直接排出するために、洗濯機100の外部に連通されることができる。
【0111】
図10は、本開示のいくつかの実施例による図7の洗濯機100の排湿通路540のいくつかの実施例の概略図である。図10に示すように、いくつかの実施例では、ファン546の空気入口通路5462は熱交換器544の内部を通過する。除湿装置750の排湿領域から排出された高温多湿気流は、熱交換器544を通過するとき、ファン546の空気入口通路5462中の冷気と熱交換し、高温多湿気流中の水分が除去され、高温多湿気流の温度が除去されることができる。水分が最終的に熱交換器544の排気口5448から排出される。いくつかの実施例では、ファン546の空気入口通路5462における気流が熱交換器544を通過するときに予熱され、エネルギーの少なくとも一部が回収され、エネルギーを節約させる。
【0112】
いくつかの実施例では、熱交換器544を省略してもよく、排湿通路540の空気出口側から排出された気流が洗濯機100の外部に直接排出される。
【0113】
いくつかの実施例では、図7に示すように、除湿装置750は、切替機構790、792および794を介して複数の容器730中のいずれか1つと流体連通するように選択する。いくつかの実施例では、切替機構790、792および794はバルブ、電磁弁などを含んでもよい。
【0114】
いくつかの実施例では、除湿装置750の吸湿通路520は、切替機構790、792および794を介していずれか1つの容器730と流体連通するように選択することができる。いくつかの実施例では、切替機構790、792および794は、除湿装置750の排気部524と容器730の空気入口通路732との間の接続箇所に設けられた第1切替機構790を含む。いくつかの実施例では、切替機構790、792および794は、対応する容器730の空気出口通路734に設けられた第2切替機構792および794をさらに含む。いくつかの実施例では、第1切替機構790および第2切替機構792は、1つの容器730と除湿装置750の吸気部522および排気部524との間の接続を実現し、(1つまたは複数の)他の容器730と除湿装置750の吸気部522および排気部524との間の接続を切断することができる。いくつかの実施例では、第1切替機構790および/または第2切替機構792および794は、除湿装置750の排気部524および/または吸気部522と容器730の空気入口通路732および/または空気出口通路734との間の接続箇所に設けられてもよい。いくつかの実施例では、洗濯機700は複数の第1切替機構790および/または複数の第2切替機構792を含み、それらはそれぞれ複数の容器における各容器730の空気入口通路732および/または空気出口通路734に設けられる。いくつかの実施例では、図7は、洗濯機700に2つの第2切替機構792および794が設けられることが示されている。いくつかの実施例では、1つの容器730に対応する第2切替機構792および794のうちの一方および第1切替機構790を開くことで、対応する容器730の空気入口通路732および空気出口通路734が開くように選択する。
【0115】
何れの容器730が除湿装置750と流体連通し、(1つまたは複数の)他の容器730と除湿装置750との間の流体連通が遮断されるように、切替機構790および切替機構792および794のうちの他方が閉じられる。いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は、容器730から排出されて除湿装置750に入る前の気流を濾過し、容器730から排出された飛散する綿毛、フリントなどの異物が除湿装置750に進入するのを防止するために使用される。例えば、フィルタアセンブリ770は、容器730から排出された飛散する綿毛が吸湿排湿部材560の内部に進入するか、または吸湿排湿部材560の表面を被覆して吸湿排湿部材560の除湿効果に影響を与えるのを防止するために使用される。
【0116】
いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は、容器730から排出されて除湿装置750に入る前の気流を濾過し、容器730から排出された飛散する綿毛などの異物が除湿装置750に進入するのを防止するために使用される。例えば、フィルタアセンブリ770は、容器730から排出された飛散する綿毛が吸湿排湿部材560の内部に進入するか、または吸湿排湿部材560の表面を被覆して吸湿排湿部材560の排湿効果に影響を与えるのを防止するために使用される。
【0117】
いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は除湿装置750の吸気部522、例えば第2切替機構と除湿装置(例えば吸湿排湿部材560)との間に設けられる。いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は、容器730の空気出口通路734に設けられてもよく、第2切替機構は気流方向においてフィルタアセンブリ770の下流に位置してもよい。例えば、気流方向に沿って、フィルタアセンブリ770は第2切替機構と容器730との間に位置し、または第2切替機構はフィルタアセンブリ770と除湿装置750との間に位置してもよい。いくつかの実施例では、第2切替機構は気流方向においてフィルタアセンブリ770の上流に位置してもよい。例えば、気流方向に沿って、第2切替機構はフィルタアセンブリ770と容器730との間に位置し、またはフィルタアセンブリ770は第2切替機構と除湿装置750との間に位置してもよい。いくつかの実施例では、1つまたは複数のフィルタアセンブリ770が設けられる。いくつかの実施例では、1つのフィルタアセンブリ770が設けられる場合、それは除湿装置750の吸気部522に設けられてもよい。いくつかの実施例では、複数のフィルタアセンブリ770が設けられる場合、それらはそれぞれ複数の容器730の空気出口通路734に設けられてもよい。
【0118】
いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770はフィルタ720およびフィルタセルフクリーニング装置740を含む。いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は着脱可能なフィルタ720およびその取付ブラケットを含む。フィルタ720が着脱可能である場合、使用者はセンサの感知データに従ってフィルタ720を手動で洗浄することができる。いくつかの実施例では、フィルタ720は、各作業が完了した後に洗浄されてもよいし、適当に洗浄されてもよいし、または必要に応じて洗浄されてもよい。いくつかの実施例では、フィルタ720を手動で分解して、取り外し、すすぎ、拭き取りおよび/または洗浄などすることができる。
【0119】
いくつかの実施例では、フィルタ720はフィルタスクリーンを含むが、これに限定されない。いくつかの実施例では、フィルタスクリーンのメッシュ数は制限されず、適当に、またはシステムの要求に応じて設定してもよい。いくつかの実施例では、1段の濾過を使用してもよく、フィルタ720は容器730の空気出口通路734、または除湿装置750の吸気部522に設けられてもよい。いくつかの実施例では、2段または多段の濾過を使用してもよい。いくつかの実施例では、フィルタ720は、濾過効果を高めるために、容器30の空気出口通路734および除湿装置750の吸気部522に設けられる。
【0120】
いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740は、フィルタ720の濾過機能が正常に動作することを保証するように、フィルタ720を自動的に洗浄するために使用される。いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740の洗浄方法は、液体噴霧、振動、吹付、掻取または清掃を含む。いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740は、フィルタ720を噴霧するための噴霧機構、フィルタ720を振動させるための振動機構(例えば、フィルタスクリーンを振動させるための振動モータ)、フィルタ720を吹き付けるための吹付機構および/またはフィルタ720を掻き取るための掻取機構を含む。いくつかの実施例では、吹付機構は、吸湿通路520におけるファン526の逆方向回転によって生成された逆方向気流を含む。例えば、洗浄過程において、フィルタ720を通過する逆方向気流の方向は、乾燥過程において、フィルタ720を通過する気流の方向とは反対である。いくつかの実施例では、ファン526が吸湿通路520の吸気部522に設けられる場合、効果がより良好である。いくつかの実施例では、逆方向気流を生成してフィルタ720を吹き付けるためのファンは、ファン526と異なる別個のファンであってもよい。いくつかの実施例では、掻取機構は人力で駆動可能なスクレーパまたは電動スクレーパを含む。例えば、フィルタ720がある程度閉塞されていることがセンサ信号に従って検出されると、制御システムは電動スクレーパを制御してフィルタ720の吸収表面に沿って掻き取り、フィルタ720の吸収表面に吸着された糸くずおよび他の破片を除去する。いくつかの実施例では、洗濯機のコントローラはフィルタセルフクリーニング装置740を制御して、フィルタ720を積極的かつ自動的に適切に清掃することができる。
【0121】
液体噴霧方法を例にとると、いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740の噴霧機構はノズル742およびノズルに給水するための給水システム744を含む。いくつかの実施例では、ノズル742はフィルタ720に面しており、給水システム744はバルブ(図示せず)などのスイッチを介して洗濯機の水入口回路(図示せず)に接続される。該スイッチは洗濯機のコントローラによってオンオフされることができる。いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740の噴霧機構のノズル742はフィルタ720の除湿装置750に近い側(例えば、容器730から離れた空気出口側)に設けられる。容器730から排出された綿毛などの異物は通常、フィルタ720の除湿装置750から離れた側(例えば、容器730に近い空気出口側)に吸着される。したがって、フィルタセルフクリーニング装置740の噴霧機構によって噴霧された水などの流体がフィルタ720を流れる方向は、容器730から排出された気流がフィルタ720を流れる方向とは反対である。このように、フィルタセルフクリーニング装置740の噴霧機構によって噴霧された流体は、フィルタ720に吸着された綿毛とフィルタ720を容易に剥離させ、水流とともに洗濯機700の排水通路に進入して洗濯機から排出されることができる。例えば、フィルタ720、例えばフィルタスクリーンが、容器730の空気出口通路または吸湿通路520の吸気部522で傾斜している場合、噴霧機構のノズル742はフィルタスクリーンの除湿装置750に近い側であってフィルタスクリーンの中央線の上方に位置し、ノズル744から噴霧された液体ができるだけフィルタスクリーン全体を被覆することができ、フィルタスクリーンを効果的に洗浄することができる。いくつかの実施例では、フィルタスクリーンは、水平、垂直、部分的に傾斜および部分的に垂直、または部分的に水平および部分的に傾斜して配置されてもよい。ノズル742の噴霧方向は、セルフクリーニング過程を開始するときに、できるだけフィルタ720の全体領域に噴霧しやすくなるように設定することができる。
【0122】
いくつかの実施例では、液体噴霧方法を使用する場合、フィルタ720およびフィルタセルフクリーニング装置740は除湿通路の吸気部522に設けられてもよい。洗浄後の流体は吸湿通路520の吸気部522から吸気部522に接続された何れの容器730の空気出口通路734を通り、接続された容器730の排水通路に向かって流れ、その後、洗濯機700から排出され得る。例えば、容器730が上下に垂直に積み重ねられる場合、洗浄過程中または洗浄完了した後、下部の容器730が吸湿通路520の吸気部522に接続され、上部の容器730と吸湿通路520の吸気部522との間の接続が第2切替機構792および794によって切断される。例えば、図7の上部容器730における衣類を乾燥させる必要がある場合、コントローラは第1切替機構790を制御して除湿装置750の排気部524と上部容器730の空気入口通路732を接続させ、除湿装置750の排気部524と下部容器730の空気入口通路732との間の接続を切断してもよい。同時に、コントローラは上部容器730の空気出口通路734にある第2切替機構792を制御し、除湿装置750の吸気部522と上部容器730の空気出口通路734を接続させてもよい。コントローラは、さらに、下部容器730の空気出口通路734中の第2切替機構794を制御し、除湿装置750の吸気部522と下部容器730の空気出口通路734との間の接続を切断してもよい。もう1つの例では、図7の下部容器730中の衣類を乾燥させる必要がある場合、コントローラは第1切替機構790を制御して除湿装置750の排気部524と下部容器730の空気入口通路732を接続させ、除湿装置750の排気部524と上部容器730の空気入口通路732との間の接続を切断してもい。同時に、コントローラは下部容器730の空気出口通路734にある第2切替機構794を制御し、除湿装置750の吸気部522と下部容器30の空気出口通路734を接続させてもよい。コントローラは上部容器730の空気出口通路734にある第2切替機構792を制御し、除湿装置750の吸気部522と上部容器730の空気出口通路734間の接続を切断してもよい。フィルタ720を乾燥した後に洗浄する必要がある場合、コントローラは上部容器730の空気出口通路734にある第2切替機構792を制御し、除湿装置750の吸気部522と上部容器730の空気出口通路734間の接続を切断してもよい。コントローラは、さらに、下部容器730の空気出口通路734にある第2切替機構794を制御し、除湿装置750の吸気部522と下部容器730の空気出口通路734を接続させてもよい。洗浄後に排出された液体が下部容器730の空気出口通路734を通った後、下部容器730の排水通路から排出されることができる。バルブによって、下部容器730の空気出口通路734と下部容器730の排水通路との間の接続を達成または切断してもよい。
【0123】
いくつかの実施例では、上部容器730の乾燥過程において、第2切替機構792は上部容器730の空気出口通路734と除湿装置750の吸気部522を接続させ、同時に第2切替機構792は下部容器730の空気出口通路734と除湿装置750の吸気部522との間の接続を切断する。フィルタ720を噴霧および洗浄する時に、第2切替機構794を短時間に開放するように制御して、噴霧された水を下部容器730または排水通路に排出する。下部容器730の乾燥過程において、第2切替機構792は上部容器730の空気出口通路734と除湿装置750の吸気部522との間の接続を切断し、同時に第2切替機構794は、下部容器730の気流がフィルタ720を通って除湿装置750に流れ、フィルタ720を噴霧および洗浄するための液体が上記気流と逆方向に下部容器730または排水通路に向かって流れるように、下部容器730の空気出口通路734と除湿装置750の吸気部522との間の接続を維持する。
【0124】
いくつかの実施例では、液体噴霧方法を使用する場合、フィルタ720およびフィルタセルフクリーニング装置740も容器730の空気出口通路734に設けられてもよい。例えば、フィルタ720およびフィルタセルフクリーニング装置740は各容器730の空気出口通路734に設けられてもよい。洗浄後の液体が対応する容器730の空気出口通路734を通って、容器730の排水通路を介して排出される。
【0125】
いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740の水流が別個設けられた流体管路(例えば貯水バケットまたは最も下の容器730の排水管路)を通って貯水バケットまたは何れの容器30の排水管路に流れることができる。この場合、第2切替機構は上部容器730の空気出口通路734および下部容器730の空気出口通路734の接合部に設けられることにより、上部容器730および下部容器730の空気出口通路734と除湿装置750の吸気部522との間の接続を達成または切断することができる。
【0126】
いくつかの実施例では、洗浄頻度を設定することができる。例えば、フィルタ720は、洗濯物の毎回の除湿処理の後に洗浄される。フィルタ720は、複数回の除湿処理の後に洗浄されてもよい。各洗浄過程の噴霧時間および噴霧水速度などのパラメータを設定してもよい。各洗浄過程の噴霧時間および噴霧水速度は固定でも調整可能でもよい。例えば、毎回の除湿処理の後にフィルタ720を洗浄する場合、噴霧時間は比較的短く、噴霧水速度は比較的遅くすることができる。複数回の除湿処理後にフィルタ720を洗浄する場合、噴霧時間は比較的長く、噴霧水速度は比較的速くすることができる。フィルタ720にセンサを設けてもよく、フィルタ720がより詰まっていることが感知された場合、例えば、管路上の気圧がある閾値まで低下した場合、フィルタ720が深刻に詰まっていることを示し、洗濯機のコントローラは噴霧機構の噴霧時間および/または噴霧水速度を増加させ、洗浄強度を高めてもよい。
【0127】
いくつかの実施例では、衣類を収容するための容器730は洗濯機の衣類収容槽または乾燥機の衣類収容槽であってもよい。いくつかの実施例では、衣類を収容するための少なくとも2つの容器730は互いの頂部に垂直に積み重ねられ、または水平に積み重ねられてもよい。いくつかの実施例では、図7の洗濯機700は洗濯機であってもよく、互いの頂部に積み重ねられた上部洗濯槽および下部洗濯槽を含む。いくつかの実施例では、図7の洗濯機700は一体型洗濯乾燥機であってもよい。上部衣類収容槽は乾燥機の内槽であり、下部衣類収容槽は洗濯機の内槽であり、または下部衣類収容槽は乾燥機の内槽であり、上部衣類収容槽は洗濯機の内槽であってもよい。洗濯機700は衣類乾燥機であってもよく、上部衣類収容槽は上部乾燥機の内槽であり、下部衣類収容槽は下部乾燥機の内槽であってもよい。
【0128】
本開示のいくつかの実施例は洗濯機の使用方法をさらに提供する。該方法は以下のステップを含む。
【0129】
除湿ステップにおいて、除湿装置750は何れの容器730に流体接続され、該容器内に収容された衣類を除湿する。接続された容器730から出た気流がフィルタアセンブリ770を通過した後に除湿装置750に入る。
【0130】
洗浄ステップにおいて、フィルタセルフクリーニング装置740はフィルタ720を洗浄する。
【0131】
いくつかの実施例では、除湿ステップは、除湿装置750から排出された後に容器730に入った気流の温度を所定温度以下に制御することをさらに含む。いくつかの実施例では、容器730の空気入口近傍に温度センサを設けてもよい。センサが容器730の空気入口に入った気流の温度が所定温度よりも高く、例えば75℃であると感知すると、コントローラはヒータ542の加熱温度を制御し、例えば加熱温度を低下させ、排湿領域に入った気流の温度を低下させ、吸湿排湿部材560の温度を低下させ、吸湿領域から流出されて容器730に入る気流の温度を低下させる。
【0132】
いくつかの実施例では、フィルタセルフクリーニング装置740は噴霧、吹付、振動または掻取などの方法によってフィルタ720を洗浄することができる。
【0133】
いくつかの実施例では、本開示の実施例が提供する洗濯機700は少なくとも以下の特徴および利点を有する。
【0134】
複数の容器は同一の除湿装置750を共有することにより、洗濯機700の構造を簡素化し、洗濯機700全体の高さまたは幅を低減し、装置全体の体積およびコストを低減することができる。フィルタを使用することにより、飛散する綿毛などの異物が除湿装置750の内部に進入し、または除湿装置750の表面を被覆して除湿効果に影響を与えるのを防止することができる。いくつかの実施例では、フィルタアセンブリ770は、フィルタ720を自動的に洗浄するためのフィルタセルフクリーニング装置740を含み、フィルタ720の濾過機能が使用時間の延長に伴って低下しないように、それによって強力な保護を提供し除湿装置750の寿命を延長することができる。
【0135】
図11は、いくつかの実施例による除湿器1100の上面図である。いくつかの実施例では、除湿器1100はいかなる種類の洗濯機(例えば、洗濯機100または図13に示す洗濯機1300)、例えば一体型洗濯乾燥機、乾燥機、洗浄機などと協働して洗濯物を乾燥させることができる。いくつかの実施例では、除湿器1100は循環部1110、再生部1120、凝縮部1130、ローラ部1140、ローラ部1140におけるローラを回転させるように駆動する駆動モータ1144および加熱部1150を含む。いくつかの実施例では、凝縮部1130は水循環のための水入口1132および水出口1134を含む。いくつかの実施例では、除湿器1100は1つまたは複数の取付部材1190(例えば取付ブラケット)連結してもよく、上記の1つまたは複数の取付部材1190は、図14における例示的な実施例に示すように、除湿器1100を洗濯機に取付および固定するために使用される。本開示では、除湿器1100は乾燥モジュールとも呼ばれてもよい。
【0136】
図12は、いくつかの実施例による図11における除湿器1100の複数の部材の斜視図である。いくつかの実施例では、循環部1110は、洗濯機の内槽ドラムとローラ部1140との間で気流を循環させ、内槽ドラムで循環する湿潤空気における水分を除去するための循環ファン1210を含む。いくつかの実施例では、循環ファン1210は一体型洗濯乾燥機100の循環ファン203と同様の機能を果たす。いくつかの実施例では、再生部1120は、排湿気流を形成するための再生ファン1220を含む。いくつかの実施例では、再生ファン1220は、ほぼ洗濯機100の再生ファン205と同様の機能を果たす。いくつかの実施例では、凝縮部1130は凝縮器1230を含む。いくつかの実施例では、凝縮器1230は、ほぼ洗濯機100の凝縮部材40の凝縮器と同様の機能を果たす。いくつかの実施例では、ローラ部1140は、吸湿領域1240(例えば、吸湿通路と連結し、または吸湿通路に設けられた除湿領域)、および加熱部1150に対応する除湿領域1250(例えば、図11における加熱部1150に対応する、再生通路と連結し、または再生通路に設けられた再生領域)に分割されてもよい。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900の一部(およびローラ1914の対応する部分(図19A))は吸湿通路と連結し、または吸湿通路(例えば、吸湿領域1240)に設けられ、ドラム1302中の湿った洗濯物からの湿潤空気における水分を吸収するように構成される。ローラアセンブリ1900の他の部分(およびローラ1914の対応する他の部分)は再生通路と連結し、または再生通路(例えば、除湿領域1250)に設けられ、ローラ1914から吸収された水分を除去し、ローラアセンブリ1900またはローラ1914の部分を「再生」し、吸湿領域1240に回転するときより多くの水分を吸収することができる。ローラアセンブリ1900の回転に伴い、先に吸湿領域1240にあり水分を吸収したローラ1914の部分は除湿領域1250に移動し、該除湿領域では、吸収された水分が排湿気流を介して再生通路に排出され、先に除湿領域1250にあり吸収された水分が除去されたローラ1914の部分は吸湿領域1240に移動して、ドラム1302からのより多くの水分を吸収する。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900(図18A)は、ほぼ洗濯機100の吸湿ローラアセンブリ2062(図4)と同様の機能を果たす。
【0137】
いくつかの実施例では、吸湿通路は、ファン(例えば循環ファン1210)によって生成された気流がドラム1302から吸湿除湿構造上の領域に流れて気流に含まれる水分を吸収することを可能にする通路である。いくつかの実施例では、図11および図12に示すように、ドラム1302からの水分を含む湿潤空気は、循環ファン1210の駆動下でドラム1302から流出し、循環ファン1210を通って、水分を吸収するためにローラアセンブリ1900(例えば吸湿領域1240)に進入する。
【0138】
いくつかの実施例では、除湿通路は、ファン(例えば再生ファン1220)によって駆動された気流がローラアセンブリ1900を通って(例えば、吸湿領域1240が除湿領域1250に回転した後、または加熱部1150によって加熱された後)、ローラアセンブリ1900の除湿領域1250の湿気を除去するために、除湿通路に設けられた1つまたは複数の部材に向かって流れることを可能にする通路である。いくつかの実施例では、図11および図12に示すように、再生ファン1220によって例えば大気または凝縮器1230の出口からの気流が生成され、該気流が加熱部1150に向かって流れた後、加熱された気流がローラアセンブリ1900の除湿領域1250に向かってながれ、次に、加熱された気流中の水分を凝縮して水にするために、凝縮器1230に向かって流れる。凝縮器1230を通った乾燥した冷たい空気は大気に排出されてもよく、再生ファン1220の入口に再循環してもよい。いくつかの実施例では、除湿器1100は循環ファン1210と連結するコネクタ1182(図18Aに示す)を含み、コネクタ1182は洗濯機の内槽ドラム(例えば、回転ドラム1302)の空気出口に接続される。いくつかの実施例では、洗濯物からの水分を含む湿潤空気は、回転ドラム1302から流出して循環ファン1210によって駆動された循環気流を介して回転ドラム1302から流出する。いくつかの実施例では、回転ドラムと除湿器1100との間の気流連通は、図1図5に示すような気流連通と同様である。
【0139】
いくつかの実施例では、除湿器1100はコネクタ1180を含み、該コネクタはローラ部1140の少なくとも一部に連結されるケーシング(図23A中のローラ上部ケーシング1170)から延在する。コネクタ1180は、除湿器1100上のローラ部1140を洗濯機の洗濯物を収容するための内槽ドラム、例えば図13中の洗濯機1300の回転ドラム1302に接続させるために使用されることができる。いくつかの実施例では、ローラ部1140(例えばその吸湿領域1240および対応する吸湿通路)は、それぞれ洗濯機の内槽ドラムに接続された(例えば直接接続または(1つまたは複数の)他の部材を介して間接に接続された)空気入口および空気出口を有する。いくつかの実施例では、コネクタ1180は、除湿過程終了後に乾燥空気を回転ドラム1302に流すために、回転ドラム1302の空気入口に接続される。いくつかの実施例では、コネクタ1180の下部1184は、運転中の回転ドラム1302の振動が除湿器1100全体に伝達するのを防止するために、可撓性蛇腹のホースまたはベローホースから形成される。
【0140】
いくつかの実施例では、再生ファン1220(再生ファン205と同様)は、再生通路において排湿気流を形成するように構成される。いくつかの実施例では、吸湿領域1240は吸湿通路に設けられ、循環気流は吸湿領域1240を通過する。いくつかの実施例では、除湿領域1250は再生通路に設けられ、排湿気流は除湿領域1250を通過する。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900の吸湿領域1240に設けられた一部は、吸湿通路内の循環気流から水分を吸収するように構成される。水分を吸収したこの部分が除湿領域1250に回転すると、吸収された水分が排湿気流を通じて排出される。いくつかの実施例では、水分が除去および排出された後、ローラアセンブリ1900の「再生」部分が吸湿領域1240に回転すると、循環気流からより多くの水分を吸収することができる。
【0141】
いくつかの実施例では、ローラ部1140は2つ以上の領域、例えば3つの領域に分割することができる。例えば、吸湿領域1240(例えば除湿領域)および除湿領域1250(例えば再生領域または加熱領域)に加えて、再生領域の下流に扇形の冷却領域(図示せず)を設けてもよい。したがって、再生領域からの加熱空気(加熱された後)は、その後冷却領域を通過して吸湿領域に到達し、除湿効果を向上させることができる。
【0142】
いくつかの実施例では、吸湿および再生処理を交互に行うために、1つ以上のローラ(例えば2つのローラ)を使用するしてもよい。したがって、2つ以上のローラのうちの各ローラに対して、ドラム上に空気入口および空気出口が設けられる。いくつかの実施例では、ドラム上に1対の空気入口および空気出口が設けられ、空気入口および空気出口はそれぞれ2つのローラに接続される2本の管路に分岐される。いくつかの実施例では、第1ローラが吸湿を行うとき、第2ローラが除湿(再生処理)を行う。いくつかの実施例では、所定の時間帯など所定の切替機構がトリガされた場合、または吸湿ローラの飽和が検出された場合、切替機構を介して気流経路を切り替えて、第1ローラによる除湿および第2ローラによる吸湿を開始する。
【0143】
いくつかの実施例では、回転ローラを使用する代わりに、他の種類の(1つまたは複数の)吸湿除湿構造、例えば吸湿通路から除湿通路に伝達するクローラ伝達装置、または往復運動を行う平面吸湿除湿部材を使用することができる。例えば、吸湿通路および除湿通路は一平面上に交互に配置することができる。吸湿除湿構造が2つの通路に対して並進運動し、吸湿部材および除湿部材はそれぞれ吸湿除湿処理を実行し、これらの2つの部材は並進運動中に交互に実行してもよい。並進後、異なる領域に対して吸湿および除湿処理を交互に行う。
【0144】
いくつかの実施例では、円形吸湿除湿構造において、駆動機構は、円形構造を吸湿通路および再生通路に対して回転させ、または吸湿通路および再生通路を回転盤に対して回転させるように駆動することができる。いくつかの実施例では、吸湿除湿構造が伝送ベルトを含む場合、駆動機構は伝送ベルトを吸湿通路および再生通路に対して直線運動(または並進運動)を行うように駆動し、または吸湿通路および再生通路を伝送ベルトに対して直線運動を行うように駆動することができる。いくつかの実施例では、2つ以上の吸湿部材を提供し、駆動機構は異なる吸湿部材(または吸湿通路および再生通路)を駆動し、異なる吸湿部材を吸湿通路および再生通路に交互に位置させるために使用される。
【0145】
図13は、いくつかの実施例による図11に示す除湿器1100と連結する洗濯機1300の背面図である。いくつかの実施例では、除湿器1100は洗濯機1300の頂部に取り付けられる。いくつかの実施例では、除湿器1100は洗濯機1300の一側、後部または底部に設けられてもよい。洗濯機1300は、洗濯物を収容し、洗濯および/または乾燥を行うための回転ドラム1302を含む。作動時に、回転ドラム1302は回転軸1304(ディスプレイの平面に対して垂直)を中心に回転する。他のいくつかの実施例では、回転ドラムはディスプレイに平行で地面に垂直な回転軸に沿って回転し、またはディスプレイに平行で地面に平行な回転軸に沿って回転し、または任意の他の適切な方向に回転してもよい。いくつかの実施例では、除湿器1100は循環ファン1210と連結するコネクタ1182を介して回転ドラム1302のチャンバーに接続される。いくつかの実施例では、図12および図13に示すコネクタ1182は、可撓性、延伸可能および湾曲可能なホース、例えば蛇腹のホースを含み、循環ファン1210を回転ドラム1302の空気出口に接続させるために使用される。コネクタ1182は、運行中の回転ドラム1302の振動が除湿器1100に伝達されるのを防止することができる。
【0146】
図14は、いくつかの実施例による図11に示す除湿器1100の斜視図であり、ここで、除湿器1100は洗濯機1300の頂部に連結される。いくつかの実施例では、除湿器1100は洗濯機1300の頂部に取り付けられる。図11に示すように、除湿器1100は複数の取付ブラケット1190連結してもよく、例えば、複数の取付ブラケットは、図11および図12に示すように、除湿器1100を洗濯機1300の頂部フレームに取り付けるために、背面、左側および右側に設けられる。例えば、洗濯機の頂部フレームはそれぞれ背部ラック1310、左側ラック1312および右側ラック1314を含む。いくつかの実施例では、除湿器1100は、洗濯機1300の頂部に、様々な電気配線および管路のための空間および接続を提供するためのリアフレーム1320が設けられる。いくつかの実施例では、除湿器1100は別個な集積モジュールとして洗濯機1300の頂部フレームに取り付けられる。図11図12および図14に示すように、適切な連結部(例えば取付ブラケット1190)で挟持、係止、吊り下げなどの適切な方法を介して除湿器1100を洗濯機1300の頂部フレームの背部ラック1310、左側ラック1312および右側ラック1314に取り付けて固定する。いくつかの実施例では、取付ブラケット1190は除湿器1100の連続した一体型の下部ケーシングから延在し(例えば、該下部ケーシングに接続または着脱可能に連結)、頂部フレームに取付、ロックおよび固定され、除湿器1100を洗濯機1300に取付および固定する。除湿器1100は回転ドラムの外面に直接接触しないため、運行中の回転ドラムの振動が乾燥モジュールに伝達されて除湿器1100、例えばローラ部1140に影響を与えるのを防止する。
【0147】
いくつかの実施例では、洗濯機1300の高さを最小にするために、回転ドラム1302の頂部に設けられた除湿器1100の2つ以上の部分(すなわち吸湿領域1240および除湿領域1250(または再生領域)を含むローラ部1140、循環ファン1210を含む循環部1110、再生ファン1220を含む再生部1120および/または凝縮器1230を含む凝縮部1130)はいずれも一平面(例えば地面にほぼ平行な水平面、または地面にほぼ垂直な垂直面)内に設けられる。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900を含むローラ部1140は、循環ファン1210を含む循環部1110、再生ファン1220を含む再生部1120および凝縮器1230を含む凝縮部1130の少なくとも1つに隣接して設けられる。例えば、これらの4つの部材は互いに隣接する。別の例では、ローラアセンブリ1900(または他の形状の吸湿除湿構造)は、循環ファン1210を含む循環部1110、再生ファン1220を含む再生部1120および凝縮器1230を含む凝縮部1130のそれぞれに隣接し、図12における実施例に示される。いくつかの実施例では、循環ファン1210を含む循環部1110および凝縮器1230を含む凝縮部1130は、再生ファン1220を含む再生部1120に隣接してその対向側に設けられる。いくつかの実施例では、循環ファン1210を含む循環部1110、ローラアセンブリ1900を含むローラ部1140、再生ファン1220を含む再生部1120および凝縮器1230を含む凝縮部1130はほぼ同一平面に設けられる。いくつかの実施例では、2つの部材をほぼ同一平面内に設けるために、1つの部材の上面と別の部材の上面をほぼ同一平面内に設けてもよく、または1つの部材の下面と別の部材の下面をほぼ同一平面内に設けてもよく、または1つの部材の上面と別の部材の下面をほぼ同一平面内に設けてもよい。いくつかの実施例では、2つの部材をほぼ同一平面内に設けるために、1つの部材の中心点(例えば幾何学的中心点)と別の部材の中心点をほぼ同一平面内に設けてもよく、または1つの部材の重力中心点と別の部材の重力中心点をほぼ同一平面内に設けてもよく、または1つの部材の幾何学的中心点と別の部材の幾何学的中心点をほぼ同一平面内に設けてもよい。いくつかの実施例では、除湿器1100の複数の部材を同一平面に設けることにより、収納空間を大幅に節約し、洗濯機1300の構造をよりコンパクトにすることができる。例えば、図11に示すように、除湿器1100は、その中に含まれる1つまたは複数の部材、例えば、水平の同一平面内に設けられたすべてのローラ部1140、循環部1110、再生部1120および凝縮部1130を含む。別の例では、ローラ部1140は、循環部1110、再生部1120および凝縮部1130中の1つまたは2つの部材とともに同一平面内に設けられてもよい。例えば、1つの部材の少なくとも一面が別の部材の少なくとも一面とほぼ同一平面内にある。別の例では、1つの部材の幾何学的中心点または重力中心点と別の部材の幾何学的中心点または重力中心点はほぼ同一平面内にある。いくつかの実施例では、除湿器1100は図13に示すように洗濯機1300の頂部に設けられてもよく、図33に示すように洗濯機の背面に設けられてもよく、図34に示すように洗濯機の底部に設けられてもよく、または洗濯機内の他の適切な空間に設けられてもよい。
【0148】
いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900(図18A)、循環ファン1210、再生ファン1220の2つ以上の回転部材の2つ以上の回転軸は互いに平行である。例えば、ローラアセンブリ1900、循環ファン1210および再生ファン1220の回転軸(例えば、それぞれの回転軸に対応)は互いに平行である。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900、循環ファン1210および再生ファン1220の回転軸における1つまたは複数の回転軸は、洗濯機1300の上部シェルに対して垂直である。いくつかの実施例では、ローラ部1140におけるローラアセンブリ1900の回転軸線1142、循環部1110における循環ファン1210の回転軸線1112および再生部1120における再生ファン1220の回転軸線1122のうちの1つまたは複数は互いに平行であり、洗濯機1300の洗濯物を収容するための回転ドラム1302の回転軸線1304に垂直である。いくつかの実施例では、除湿器1100の異なる部材間の気流管路は高効率除湿性能を実現する同時によりコンパクトな空間内で接続される。
【0149】
いくつかの実施例では、洗濯機の全高は回転ドラム1302の直径および回転ローラ上方に設けられた除湿器1100(除湿器1100を含むシェルを含む)の厚さの組み合わせサイズに関連する。いくつかの実施例では、洗濯機の全体幅または全体深さは回転ドラム1302の直径およびローラ部1140の直径の組み合わせサイズに関連する。いくつかの実施例では、循環ファン1210、再生ファン1220および/または凝縮器1230は、洗濯機1300の外殻と回転ドラム1302との間の1つまたは複数の角部に配置され、洗濯機の設計がよりコンパクトにする。いくつかの実施例では、循環ファン1210、再生ファン1220、凝縮器1230、異なる部材を接続する水管路、異なる部材を接続する空気管路および/または異なる部材を接続する電気配線は、性能に影響されずに、設計をよりコンパクトにするために、適切な水平または垂直空間内に設けられることができる。
【0150】
いくつかの実施例では、図11図14に示すように、ローラ部1140の回転部材の回転軸(例えば、回転軸1142に沿って)、循環ファン1210の回転軸(例えば、回転軸線1112に沿って)および再生ファン1220の回転軸(例えば、回転軸線1122に沿って)は、洗濯機1300の回転ドラム1302の回転軸(例えば、回転軸線1304に沿って)と同一平面でなく洗濯機1300の回転ドラム1302の回転軸に垂直である。いくつかの実施例では、ローラ部1140の回転部材の回転軸、循環ファン1210の回転軸および再生ファン1220の回転軸は回転ドラム1302の回転軸の一側または両側に分布している。いくつかの実施例では、循環ファン1210の直径およびローラ部1140の回転部材の直径が再生ファン1220の直径よりも大きいので、ローラ部1140の回転軸および循環ファン1210の回転軸は、いずれも回転ドラム1302の回転軸と同一平面上でなく、回転ドラム1302の回転軸に垂直であり、回転ドラム1302の回転軸の両側に分布している。例えば、図14に示すように、ローラ部1140の回転軸は回転ドラム1302の回転軸の一側に設けられ、循環ファン1210の回転軸は回転ドラム1302の回転軸の他側に設けられる。
【0151】
図15Aおよび図15Bはそれぞれいくつかの実施例による図11における除湿器1100の循環ファン1210の上面図(例えば、上部ケーシングから見る)および底面図(例えば、上部ケーシング側とは反対側に位置する羽根車側から見る)である。図15Cは、いくつかの実施例による図11における除湿器1100の循環ファン1210の異なる部材の分解図である。いくつかの実施例では、循環ファン1210はモータ1610、上部ケーシング1620(例えば、渦巻形状)、ガスケット1630および羽根車1640を含む。いくつかの実施例では、渦巻ケーシング1620は、1つまたは複数の溝、スナップおよび/またはクリップを含み、電気配線および/または管路を取付および固定するために使用される。いくつかの実施例では、渦巻ケーシング1620は、除湿器1100の運転が最適化または最大化された気流量および気流速度を有することを可能にする気流通路を提供するために、流体設計要求を満たす形状を有する。
【0152】
図16はいくつかの実施例による除湿器1100の複数の部材(循環部1110を含む)を収容するための下部ケーシング1160を示す。いくつかの実施例では、下部ケーシング1160は、循環ファン1210をその内に収容するための循環ファン領域1650を含む、除湿器1100の各部材を設置するための複数の領域に分割される。いくつかの実施例では、下部ケーシング1160の循環ファン領域1650に渦巻ケーシング1620、モータ1610および羽根車1640を一緒にネジ止めする。いくつかの実施例では、渦巻ケーシング1620は、当該渦巻ケーシング1620にガスケット1630を取り付けるための溝が設けられる。いくつかの実施例では、図15Cおよび16に示すように、下部ケーシング1160は、渦巻ケーシング1620にガスケット1630を取り付け、循環ファン1210を下部ケーシング1160に固定および密閉するための適切な溝を含む。
【0153】
いくつかの実施例では、除湿器1100の下部ケーシング1160は連続的な一体型ケーシングである。いくつかの実施例では、下部ケーシング1160は、除湿器1100のモジュール全体を洗濯機のフレームに取り付け固定するための複数の取付ブラケット1190を含む(図11および図12に示す)。いくつかの実施例では、下部ケーシング1160は、ローラ領域1660、循環ファン領域1650、凝縮器領域1670および再生ファン1220を取り付けるための再生取付領域1680を含む、除湿器1100の各部材を取り付けるための複数の領域に分割される。図15Cを参照するいくつかの実施例では、循環ファン1210はファン羽根車1640およびファン羽根車1640を被覆する上部ケーシング(例えば渦巻ケーシング1620)を含む。循環ファン1210は循環ファン領域1650に保持および固定される。いくつかの実施例では、再生ファン1220は下部ケーシング1160の対応する再生取付領域1680に取り付けられた集積ファンまたは組立ファンである。いくつかの実施例では、ローラ領域1660は複数の通路に分割され、吸湿領域1240と除湿領域1250(加熱部1150)を分離し、気圧差によってローラ領域1660内の気流を案内する。
【0154】
図17は、いくつかの実施例による除湿器1100の下部ケーシング1160の概略図である。いくつかの実施例では、コネクタ1182は循環ファン領域1650におけるプレート1186を介して下部ケーシング1160にネジ止めされる。図18Aは、いくつかの実施例によるローラ領域1140のローラアセンブリ1900(例えば、図19に示すローラ1914および他の関連部材を含む)、除湿器1100上のローラ領域1140を回転ドラム1302に接続させるためのコネクタ1180、循環ファン1210、および循環ファン1210を回転ドラム1302に接続させて除湿器1100と洗濯機1300の回転ドラム1302との間で気流を循環させるためのコネクタ1182の概略図である。いくつかの実施例では、図12図15B図15Cおよび図18Aに示すように、ある側から循環ファン1210の渦巻ケーシング1620およびモータ1610を下部ケーシング1160にネジ止め、下部ケーシング1160の対向側から羽根車1640を取り付けることができる。コネクタ1182をプレート1186にネジ止め、プレート1186を下部ケーシング1160にねじ止めることで循環ファン1210の羽根車側にさらに接続される。
【0155】
図18Bは、いくつかの実施例によるローラアセンブリ1900、コネクタ1180、循環ファン1210およびコネクタ1182間の空気循環(矢印で示す)の概略図である。いくつかの実施例では、可撓性コネクタ1182(例えば蛇腹のホース、共役ホース)は、循環ファン1210と洗濯機1300の回転ドラム1302との間の接続を実現する。図18B中の矢印に示すように、気流(例えば、湿った洗濯物からの湿潤空気)が回転ドラム1302上の空気出口(例えば、空気出口または近傍に設けられたフィルタスクリーン)を通って回転ドラム1302から(1810)コネクタ1182に入り、循環ファン1210の空気入口を介して進入する。いくつかの実施例では、気流が循環ファン1210の空気出口から(1820)ローラアセンブリ1900の下側に進入する。いくつかの実施例では、気流がローラアセンブリ1900の下側から(1830)ローラアセンブリ1900を流れてローラアセンブリ1900の上側に到達する。いくつかの実施例では、循環過程において、回転ドラム1302の湿潤空気から水分が吸収される。いくつかの実施例では、ローラの回転に伴い、乾燥空気がローラアセンブリ1900の上部空間で流動し(1840)、コネクタ1180に対応する領域に到達する。いくつかの実施例では、乾燥空気が(1850)コネクタ1180に進入する。いくつかの実施例では、乾燥空気がコネクタ1180を介して循環して(1860)回転ドラム1302に進入する。
【0156】
図18Cはいくつかの実施例によるガスケット1188によるコネクタ1180とローラ領域1140との間の密閉接続の概略図である。いくつかの実施例では、コネクタ1180はローラ領域1140上の延在部分に付設され、ガスケット1188はコネクタ1180とローラ領域1140との間の接続を密閉し、空気循環時の漏れを回避する。
【0157】
図19Aはいくつかの実施例によるローラアセンブリ1900の分解図である。図19Bはいくつかの実施例による駆動モータ1144によって駆動されたギア部材1932と噛み合ったローラアセンブリ1900の斜視図である。図19Cは、いくつかの実施例による複数の補助ローラ1940と連結するローラアセンブリ1900の斜視図である。図19Dは、いくつかの実施例によるローラアセンブリ1900の上面図であり、該ローラアセンブリ1900は下部ケーシング1160に設けられた複数の補助ローラ1940と連結する。図19Eは、いくつかの実施例による下部ケーシング1160に設けられた複数の垂直ローラ1944の上面図である。
【0158】
いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900は外周上部ケーシング1910、外周ダンパー1912、ローラ1914、外周下部ケーシング1916、シールリング1918、上部中心部材1920、中心減衰部材1922および下部中心部材1924を含む。いくつかの実施例では、ローラ1914はモレキュラーシーブから形成され、またはローラ1914の少なくとも中心領域はモレキュラーシーブ(例えば吸湿回転盤)を含み、湿潤空気における水分を吸収するために使用される。いくつかの実施例では、スナップ止め、クランプ止め、ネジ止めまたは接着などの適切な方法を用いて外周上部ケーシング1910を外周下部ケーシング1916に連結し、ローラ1914は外周上部ケーシング1910と外周下部ケーシング1916との間に収容固定されてローラアセンブリ1900を形成する。
【0159】
いくつかの実施例では、外周ダンパー1912は発泡体リングのような、任意の適切な制振材を含み、ローラ1914の外周に付設されてローラ1914の外周と外周上部ケーシング1910および外周下部ケーシング1916の内面間に緩衝を形成し、回転時に、ローラ1914(例えばモレキュラーシーブ)が外周上部ケーシング1910および外周下部ケーシング1916と直接摩擦または衝突することによる損傷を回避することができる。
【0160】
いくつかの実施例では、図19Bに示すように、外周上部ケーシング1910は外周に分布している複数の駆動歯1911を含む。駆動モータ1144がギア部材1932を回転させるように駆動すると、ギア1932の歯が駆動歯1911と噛み合い、ローラ1914を含むローラアセンブリ1900を回転させるように駆動する。
【0161】
いくつかの実施例では、図19B図19Cに示すように、外周上部ケーシング1910および外周下部ケーシング1916が連結してローラアセンブリ1900を形成すると、シールリング1918が外周上部ケーシング1910と外周下部ケーシング1916の接続箇所の外周に付設される。いくつかの実施例では、シールリング1918は下部ケーシング1160に形成される(例えば、下部ケーシング1160の一部として下部ケーシング1160に付設または連結する)。図19Cに示すいくつかの実施例では、駆動歯1911、補助外輪1942およびシールリング1918はローラ1914の中心から外周への厚さ方向に沿ってローラ1914の外周に設けられる。いくつかの実施例では、駆動歯1911、外周1942およびシールリング1918は互いに平行な3つの円形構造である。いくつかの実施例では、外周1942の外面はシールリング1918の内面と連結、接触、嵌合または隣接する。いくつかの実施例では、外周1942の内面は駆動歯1911の外面と連結、接触、嵌合または隣接する。いくつかの実施例では、シールリング1918は、下部ケーシング1916の内壁に接触および密閉するように構成される。いくつかの実施例では、駆動歯1911、外周1942およびシールリング1918は軸方向に間隔を開け、または重なり合って分布する。さらに、外周1942は独立した部材であってもよく、下部ケーシング1160またはシールリング1918と一体の部材であってもよく、ローラ1914と一致するように、比較的平坦な形状および適切な外径を有する。
【0162】
いくつかの実施例では、シールリング1918は発泡体、柔らかいゴム、羊毛フェルトなどの適切な密閉材料から形成され、回転時の抵抗が小さい。いくつかの実施例では、シールリング1918は外周上部ケーシング1910と外周下部ケーシング1916の接続箇所を密閉する。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900が回転すると、シールリング1918は回転過程においてローラアセンブリ1900と下部ケーシング1160上のシールリング1928との間で密閉および緩衝を形成し、洗濯機1300の回転ドラム1302の大部分の湿潤空気がローラ1914を通過してモレキュラーシーブによって吸収されることができる。転がり密閉は、ローラ1914の外周と下部ケーシング1160上のローラ領域1660の内円周間の隙間を介する空気漏れを防止することができる。いくつかの実施例では、シールリング1918は、下部ケーシング1160の内面と外周上部ケーシング1910および/または外周下部ケーシング1916間の隙間を密閉するために使用される。
【0163】
いくつかの実施例では、上部中心部材1920および下部中心部材1924はローラ1914の中心孔を通過し、スナップ止め、ボルト止め、接着などの適切な方法によって連結され、下部ケーシング1160上のローラ領域1660から延在した軸1926と回転接続を形成することができる。いくつかの実施例では、下部中心部材1924とローラ1914との間に中心減衰部材1922を設けることができる。
【0164】
いくつかの実施例では、図19Dに示すように、複数の補助ローラ1940はそれぞれ図19Aに示す下部ケーシング1160のローラ領域1660上の対応するハウジング突起1941に収容される。いくつかの実施例では、ハウジング突起1941は下部ケーシング1160の一部であり、それぞれ補助ローラ1940を保持する位置から外周へ突出する。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900が回転すると、補助ローラ1940はローラ1914と下部ケーシング1160のローラ領域1660の内側リングとの間の摺動摩擦を解消し、ローラ1914の損傷を回避することができる。いくつかの実施例では、補助ローラ1940は、ローラ1914の衝突による損傷を回避するために、ローラ1914の回転運動を限制することができる。例えば、ローラアセンブリ1900が不規則に回転する、例えばローラ1914の外殻が不規則または不均一な回転の衝突による弾性変形することに起因してローラアセンブリ1900が不規則に回転すると、補助ローラ1940は緩衝作用を果たし、ローラ1914とその外周および下部ケーシング1160のローラ領域1660間の衝突を低減することができる。いくつかの実施例では、補助ローラ1940の数は4、6、8または任意の他の適切な数であってもよい。
【0165】
いくつかの実施例では、図19B図19Dに示すように、ローラ1914の正常回転を促進して摩擦を低減するために、補助外輪1942は複数の補助ローラ1940の少なくとも1つに接触する。例えば、ローラアセンブリ1900の回転が回転軸線に対してオフセットされると、補助外輪1942は下部ケーシング1160のローラ領域1660に分布している1つまたは複数の対応する補助ローラ1940を押し付けて、オフセット運動を許容し(例えば、補助ローラ1940の直径が弾性変化し、または補助ローラ1940の分布が衝突を許容および吸収する)、ローラ1914の損傷または変形を回避することができる。さらに、ローラアセンブリ1900の回転時に、補助外輪1942は、補助外輪1942と補助ローラ1940との間の圧力および摩擦を低減することもできる。
【0166】
いくつかの実施例では、図19Eに示すように、下部ケーシング1160のローラ領域1660は複数の垂直ローラ1944(例えば固定直径を有する)をさらに提供し、当該複数の垂直ローラ1944は外周下部ケーシング1916を支持するために下部ケーシング1160の内側底面に分布し、回転時にローラアセンブリ1900と下部ケーシング1160との間の摩擦を減少または解消することができる。いくつかの実施例では、図19Eに示すように、垂直ローラ1944は補助ローラ1940に対して垂直に下部ケーシング1160に分布し、例えば、垂直ローラ1944の回転軸線は補助ローラ1940の回転軸線に対して垂直である。
【0167】
いくつかの実施例では、駆動伝達は主にギア歯、プーリ、伝送ベルトなどの協働運動によって実現される。図19Bに示すように、ローラアセンブリ1900の回転は、ローラアセンブリ1900の外周に分布している駆動歯1911によって駆動される。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900の回転は、上部中心部材1920および下部中心部材1924によって駆動されてもよく、例えば、下部ケーシング1160上の軸1926の回転によって駆動されてもよい(図19Aに示す)。
【0168】
図20Aは、いくつかの実施例による空気再生システム2000の概略図である。図20Bは、いくつかの実施例による空気再生システム2000の側面図である。いくつかの実施例では、空気再生システムはローラ再生領域2010(例えば、ローラアセンブリ1900に対応する除湿領域1250または加熱部1150に対応するローラ1914の一部)、凝縮器1230(凝縮部1130内)、再生ファン1220(再生部1120内)および加熱部1150中の加熱要素を含む。いくつかの実施例では、再生気流の循環は閉ループである。例えば、再生気流が順次再生ファン1220の出口、加熱部1150中の加熱要素、ローラ再生領域2010の上側を流れ、ローラ再生領域2010を通過してローラ再生領域2010の下側、凝縮器1230に到達し、最後に再生ファン1220の入口に流れ戻す。いくつかの実施例では、再生気流の循環は開ループである。例えば、再生ファン1220の入口は大気に接続され、凝縮器1230の空気出口も大気に接続される。開ループ気流は、大気、再生ファン1220の入口、再生ファン1220の出口、加熱部1150の加熱要素、ローラアセンブリ1900(例えば、ローラ1914と除湿領域1250または除湿領域に対応する部分)、凝縮器1230および大気へと順次流れる。いくつかの実施例では、凝縮器1230はローラアセンブリ1900によって実行された除湿過程で得られた高温多湿気流を凝縮し、低温乾燥気流を得ることができる。凝縮水は凝縮器1230の水出口1134を介して凝縮器1230から排出されることができる。
【0169】
図21Aはいくつかの実施例による除湿器1100の下部ケーシング1160の分解図である。図21Bはいくつかの実施例による下部ケーシング1160上のローラ領域1660の分解図である。いくつかの実施例では、除湿器1100の下部ケーシング1160は、ローラアセンブリ1900を収容するためのローラ領域1660、循環ファン1210を収容するための循環領域1650、凝縮器1230を収容するための凝縮領域1670を含む。いくつかの実施例では、下部ケーシング1160は洗濯機に取り付けられた一体型で一体成型の部材である。本明細書に記載されるように、回転ドラムの空気出口および空気入口とローラ部1140との間の接続は、振動や衝突がローラ部1140に伝達するのを防止するために、可撓性、延伸可能および湾曲可能なホース、例えば蛇腹のホースまたは共役ホースを使用することができる。いくつかの実施例では、下部ケーシング1160は除湿器1100を収容するための対応する部材の独立部分を含んでもよい。いくつかの実施例では、ローラ領域1660は洗濯機のラックに固定付設され、他の部分はドラムの外筒と固定的かつ剛性的に接続されてもよい。他の小部材が受けた振動衝突の影響はローラアセンブリより小さいので、このようにすればローラ損傷を回避し、同時に一体型で一体成型の下部ケーシングの使用コストを低減することができる。いくつかの実施例では、ローラ上の吸湿通路の空気入口(例えば循環ファン空気入口の接続箇所)と空気出口(例えばローラに接続された位置)間の接続は、可撓性接続(例えばベローホース)であってもよい。いくつかの実施例では、再生ファンの空気出口とローラ再生通路の空気入口間も可撓性接続であってもよい。ローラ再生通路の空気出口と凝縮器の空気入口間で別の可撓性接続を設けてもよい。いくつかの実施例では、ローラハウジングは振動に関与するすべての部材間の管路は、振動を絶縁するためにいずれも可撓性管路で過渡的に接続される。
【0170】
いくつかの実施例では、ローラ領域1660は分割または仕切り部材2110、例えばブラケットを含み、下部ケーシング1160のローラ領域1660を吸湿領域1240(例えば除湿領域)および除湿領域1250(例えば再生領域)に分割するために使用される。いくつかの実施例では、上部ケーシング、例えば別個の循環ファン上部ケーシング(例えば渦巻ケーシング1620)または凝縮器上部ケーシングをさらに提供する。
【0171】
いくつかの実施例では、下部ケーシング1160のローラ領域1660は、ローラアセンブリ1900内で循環する気流を分離するための仕切り板2100を含む。いくつかの実施例では、循環ファン1210の空気出口は下部ケーシング1160のローラ領域1660上に位置するローラ部1140の空気入口1649と連結し、循環部1110とローラ部1140との間で気流循環を形成する。図18Cに示すように、ローラ部1140はローラアセンブリ1900のケーシング(図23B中のローラ上部ケーシング1170)に位置する空気出口1647を含んでもよい。いくつかの実施例では、循環ファン1210によって駆動された循環空気がローラ部1140の入口を介して循環ファン1210からローラアセンブリ1900とローラ領域1660間の空間に進入し、ローラアセンブリ1900内でより均一に分布して、効率を高めるために、仕切り板2100によって2つの部分に分割される。このように、ローラの回転による遠心力の駆動下で気流がローラアセンブリ1900の外周領域に蓄積するのを避け、均一な気流分布によって吸湿および除湿効率を向上させることができる。
【0172】
図22は、いくつかの実施例による除湿器1100の加熱部1150および再生部1120を含むシステム2200の分解図である。いくつかの実施例では、加熱部1150は加熱領域上部ケーシング2210、コネクタ2220、再生ファン上部ケーシング2228、再生ファン下部ケーシング2240および別のコネクタ2250を介して再生部1120に接続される(これらの部材が互いに連結する場合)。
【0173】
図23Aはいくつかの実施例によるシステム2300の分解図であり、該システム2300はローラアセンブリ1900を含み、当該ローラアセンブリ1900はローラ上部ケーシング1170と除湿器下部ケーシング1160間に取り付けられる。いくつかの実施例では、ローラアセンブリ1900は例えばネジ止め、スナップ止め、接着などの適切な方法でローラ上部ケーシング1170とローラ下部ケーシング1660との間に固定されて、ローラ部1140を形成する。いくつかの実施例では、上部密閉部材2310はネジ、スナップまたは接着剤などの方法によってローラ上部ケーシング1170に付設される。いくつかの実施例では、下密閉部材2320は例えばネジ、スナップまたは接着剤などの方法によってローラ下部ケーシング1660上の仕切り部材2340に付設されて、気流再生領域(例えば除湿領域1250)を形成する。いくつかの実施例では、システム2300は吸湿領域1240と除湿領域1250を分離することができる。例えば、仕切り部材2340と上部ケーシング1170の突出部と組み合わせて吸湿領域1240および除湿領域1250を仕切ることができる。いくつかの実施例では、上部密閉部材2310および下密閉部材2320を含む密閉部材2110は、対応する領域を効果的に密閉して吸湿領域1240における気流が仕切り部材2110を通って除湿領域1250に流れるのを防止する同時に、気流が除湿領域1250から仕切り部材2110を通って吸湿領域1240に流れるのを防止することができる。例えば、ローラアセンブリ1900とローラ上部ケーシング1170およびローラ下部ケーシング1660間に軟質シール剤を塗布してもよい。いくつかの実施例では、密閉部材2110は軟質シール剤、ゴム、シリコンまたは他の適切な材料を使用してもよい。いくつかの実施例では、密閉部材2110はローラ上部ケーシング1170およびローラ下部ケーシング1660との間の接続は金属押え片およびネジによって固定することができる。
【0174】
図23Bは、いくつかの実施例によるローラ上部ケーシング1170およびローラ下部ケーシング1660を含むシステム2350の分解図である。いくつかの実施例では、ローラ上部ケーシング1170およびローラ下部ケーシング1660は例えばネジまたはボルトなどによって固定され、シールリング2360によってさらに密閉され、ローラ部1140の密閉を確保することができる。いくつかの実施例では、シールリング2360はゴムガスケット、シリコーンガスケットまたは任意の他の適切なガスケットなどであってもよい。いくつかの実施例では、ローラ上部ケーシング1170およびローラ下部ケーシング1660はいずれも取付溝を有し、取付溝は、ローラ上部ケーシング1170およびローラ下部ケーシング1660が係合されてボルトによって固定されるとき、シールリング2360を取付溝内に取り付けるために使用される。
【0175】
図24Aはいくつかの実施例による加熱部1150を含む除湿器1100の斜視図である。いくつかの実施例では、加熱部1150の加熱要素は、加熱領域上部ケーシング2210(図22)によって被覆されるように構成される。いくつかの実施例では、封止剤2230および断熱部2240は加熱部1150を囲むように構成される。いくつかの実施例では、封止剤2230は発泡体、シリコーンまたは軟質接着剤を含む。いくつかの実施例では、断熱部2240は断熱材料または適切な合金から形成され、加熱部1150の加熱要素と加熱部領域ケーシング2210との間に配置される。
【0176】
いくつかの実施例では、断熱部2240は封止剤2230(例えば、発泡体、シリコーンまたは軟質接着剤からなる)に設けられる。例えば、封止剤2230は加熱領域上部ケーシング2210および加熱部1150に直接接触する。断熱部2240は封止剤2230に嵌合されて使用され、吸湿領域1240および除湿領域1250(例えば再生領域)を分離し、再生気流をローラ1914に通過させることができる。いくつかの実施例では、封止剤2230の取付位置とローラ1914の距離は0.2mm~2mm間、例えば0.8mmであり、これにより、一定の密閉効果を確保する同時に、ローラ1914の回転過程において、ローラ1914が封止剤2230に直接接触して、回転抵抗が増加することがない。いくつかの実施例では、断熱部2240は熱伝達緩衝を形成し、加熱部1150は、長期間加熱されて変形したり焼けたりするプラスチック製のローラ上部ケーシング1170に直接接触しないようにする。
【0177】
図24Bはいくつかの実施例による加熱部1150の斜視図である。図24Cはいくつかの実施例による加熱部1150で用いられるメッシュ板2420の斜視図である。図24Dはいくつかの実施例による加熱部1150の加熱要素2450と連結するメッシュ板2420の上面図である。いくつかの実施例では、加熱部1150は上下部ケーシングおよび2つの側壁が図24Bに示す径方向に沿って形成された空間(例えば、図22に示すように、再生部1120と加熱部1150が側面2410上の空気入口を介して連結する再生気流通路)を含む扇形構造を有する。いくつかの実施例では、メッシュ板2420およびメッシュ板2420下方の加熱要素2450は該空間(例えば再生気流通路)に設けられる。
【0178】
いくつかの実施例では、気流が再生気流通路の側面2410から進入し、径方向においてメッシュ板2420を通過し、メッシュ板2420上の複数の空気孔2430を介して下向きに加熱要素2450に流れる。その後、加熱気流がローラの再生領域に流れ、再生領域で加熱および除湿効果(例えば除湿)を生ずる。いくつかの実施例では、空気孔2430は空気孔の直径が半径方向に沿って内向に小さくなるように分布する。いくつかの実施例では、気流は異なる側面(例えば図24Bに示す側面2409)から加熱部1150に進入し、メッシュ板2420を流れ、空気孔2430を介して加熱要素2450に接触し、次に他側の面、例えば側面2407または側面2410を介して加熱部1150から流出し、より均一に分布する加熱気流およびより均一な再生気流を得ることができる。
【0179】
いくつかの実施例では、加熱要素2450は、空気孔2430を通過した気流に大きな抵抗が発生しないように、メッシュ板2420の近傍、例えば、メッシュ板2420の近くに分布する。いくつかの実施例では、加熱要素2450は空気孔2430の近傍に設けられ、半径方向に沿ってオフセットし、これにより、気流が半径方向に沿って吹き付けられ空気孔2430を通過すると、矢印に示す半径に沿って速度を発生させ、当該オフセットによって、空気孔2430を通過した気流が加熱要素2450に対向させることができる。
【0180】
いくつかの実施例では、図24Dに示すように、サーモスタット取付部2440は領域の温度を監視し、加熱要素2450のオンオフを制御することができる。いくつかの実施例では、サーモスタット取付部2440に熱伝導シート2442が設けられ、熱伝導シート2442に温度コントローラ2444が設けられる。例えば、熱伝導シート2442は温度コントローラ2444を被覆し、加熱部1150の温度を熱伝導シート2442に伝達し、温度コントローラ2444は熱伝導シート2442の温度を検出することができる。これにより、熱を運ぶ気流が加熱領域で乱流を形成する場合、不安定な温度分布が加熱要素2450の温度検知および制御の有効性を妨げるという問題を回避することができる。
【0181】
いくつかの実施例では、加熱再生方法を使用する代わりに、他の再生方法、例えば超音波再生、マイクロ波再生などを使用してもよい。他の再生方法を使用する場合、対応するローラ材料への変更を採用することができる。いくつかの実施例では、塩化リチウム、ゼオライト、変性シリカゲルなどが吸水性ローラ材料であり、加熱再生プロセスに適している。いくつかの実施例では、シリコーンは超音波再生に使用することができる。いくつかの実施例では、ローラ材料は、活性化アルミナ、モレキュラーシーブ13X(例えば、ナトリウム型)モレキュラーシーブなどを含んでもよい。いくつかの実施例では、吸湿は、水を吸収するための液体溶媒、ゲル、または固体薬剤を含む容器を含んでもよい。
【0182】
図25はいくつかの実施例による凝縮部1130の分解図であり、凝縮部1130は下部ケーシング1160に取り付けられた凝縮器1230を含む。凝縮器1230は仕切り部材および空間限制を介して下部ケーシング1160上の凝縮器領域1670に取り付けられる。凝縮器1230のケーシング1672は凝縮器1230周囲のシールストリップ1674を押圧して密閉効果を達成する。
【0183】
図26はいくつかの実施例による凝縮部1130を含む除湿器1100の斜視図である。いくつかの実施例では、凝縮部1130中の空気循環には、高温多湿空気が空気入口Aから凝縮領域Bに進入し、凝縮器を通過した乾燥空気が空気出口Cを介して凝縮区Bから流出する。いくつかの実施例では、ケーシング1672は下面から延在する1つまたは複数のバッフル板2610を含み、当該1つまたは複数のバッフル板2610は、ケーシング1672に収容された凝縮器の下方に配置され、多湿気体が凝縮器を通過せずに凝縮器底部から空気出口Cに直接到達して凝縮部1130から吹き出されるのを防止する。いくつかの実施例では、ケーシング1672はバッフル板を含まない。
【0184】
図27Aおよび図27Bはいくつかの実施例による凝縮器1230の対応する凝縮管路設置の概略図である。いくつかの実施例では、凝縮過程は水冷方法を使用する。例えば、湿った洗濯物から吸収された高温多湿空気が凝縮器1230に進入して水に凝縮され、高温多湿空気の乾燥目的が達成される。良好な管路設計は凝縮効率を高め、凝縮時間を短縮することができる。図27Aは上から下へ管路線路全体を示す。図27Bは右から左へ、上から下へ管路線路全体を示す。凝縮水の出入り順序は1~20に示す。
【0185】
いくつかの実施例では、凝縮の主な原理は、高温多湿空気が低温物体(例えば凝縮器1230の管路を流れる冷却水)に遭遇すると、高温多湿空気中の水分が凝縮して水になることである。図27Aに示すいくつかの実施例では、水温が上から下へ比較的高い。図27Bに示すいくつかの実施例では、凝縮水の温度が右から左へ徐々に上昇し、高温多湿空気の温度が左から右へ徐々に低下する。このように、高温多湿空気および凝縮水が凝縮過程で一定の温度差を維持し、凝縮に有益である。
【0186】
いくつかの実施例では、再生通路に設けられた凝縮器に加えて、洗濯機の回転ドラムの空気出口とドラムとの間に第2凝縮器または凝縮部材をさらに設けてもよく、ドラムから排出された温度の高い高温多湿気流を凝縮し、含水量を減少し、その後ドラムを用いて吸湿処理を行ってもよい。
【0187】
図28はいくつかの実施例による洗濯機1300内の複数の部材の概略図である。洗濯機は水管と接続する水入口2810および3つの水出口を含み、3つの水出口は、凝縮器に低温水を供給するための凝縮器水出口2840、フィルタスクリーンセルフクリーニングノズルに給水するためのフィルタセルフクリーニング水出口2820、および洗濯機ドラムおよび/または洗浄剤ボックスに給水するためのドラムおよび洗浄剤ボックス洗浄水出口2830を含む。いくつかの実施例では、水出口2830は、ドラムに給水するタイミングまたは洗浄剤ボックスに給水するタイミングを制御するための電磁弁スイッチを有する。いくつかの実施例では、水出口2830と接続する水管は洗浄剤ボックスと接続するので、洗浄過程において、水がまず洗浄剤を洗浄剤ボックスからドラム内部に流し、その後ドラム内に水を入れ続けて洗濯物を洗浄する。
【0188】
いくつかの実施例では、排気通路2850はドラムの空気出口と接続する。循環ファンの駆動下で、ドラム内の湿潤空気がドラムの除湿領域に導入されて除湿される。いくつかの実施例では、排気通路2850にフィルタスクリーンが設けられ、洗濯物を洗濯または乾燥するときにドラム内で発生する可能性のある綿毛を遮断または濾過し、綿毛がローラ領域に進入して詰まりが発生し、除湿効果に影響を与えるのを防止するために使用される。いくつかの実施例では、綿毛がローラの除湿領域に付着すると、綿毛がローラの回転によってさらに再生領域に運ばれる可能性がある。再生領域に加熱装置が設けられるため、綿毛に着火する可能性がある。
【0189】
図29A図29Cはいくつかの実施例によるフィルタスクリーン2900を含む排気通路2850の斜視図である。。図29Aに示すように、ノズル2920の水入口2910(例えば、フィルタセルフクリーニング水出口2820と接続する)、ここで、ノズル2920は水入口2910をフィルタスクリーン2900と接続し、徐々に平坦になり、水流がフィルタスクリーン2900の全体幅を覆うことができる。いくつかの実施例では、フィルタスクリーン2900が傾斜し空気出口管路全体、例えば排気通路2850を通過して延在し、フィルタスクリーン2900が排気通路2850で気流と接触する面積を増加させ、フィルタスクリーン2900の詰まりによる気流通過効率の低下を回避することができる。セルフクリーニング過程には洗浄されていない場所があっても、排気通路2850で延在するフィルタスクリーン2900の面積が増加してもフィルタスクリーン2900を通過する気流の通過効率に影響を与えない。いくつかの実施例では、フィルタスクリーン2900の傾斜角度が小さく、綿毛がフィルタスクリーン2900に引っ掛かられなく、セルフクリーニングを困難にしないようにすることができる。
【0190】
いくつかの実施例では、セルフクリーニング水が水入口2910から流出し、ノズル2920を介してフィルタスクリーン2900に噴出される。同時に、ドラム内の湿気が逆方向に流れる。例えば、湿気がまずフィルタスクリーン2900の一面(濾過面として定義され、綿毛などを遮断するために使用される)を通過し、その後フィルタスクリーン2900を通過し、ローラ吸湿領域まで上昇し続ける。いくつかの実施例では、セルフクリーニング水が水入口2910からノズル2920に到達し、ノズル延在部2930を通過してフィルタスクリーン2900を流し、フィルタスクリーン上面に付着した綿毛を洗い流す。図29Bに示すように、ノズル延在部2930はフィルタスクリーン2900と同じ幅を有するように延在してもよい。
【0191】
いくつかの実施例では、フィルタスクリーン2900を洗い流した後、セルフクリーニング水が洗濯機の排水口を介して洗濯機から排出される。いくつかの実施例では、該排水口はセルフクリーニング水の排出のみに使用することができる。いくつかの実施例では、該排水口は洗濯機のドラムの排水口と組み合わされた水出口であってもよい。
【0192】
図30Aおよび30Bはいくつかの実施例によるフィルタスクリーン2900を含む排気通路2850の1つまたは複数の部材の斜視図である。いくつかの実施例では、水入口2910はフィルタスクリーン2900に水を噴霧して洗浄するために使用される。いくつかの実施例では、ドラムの排気通路2850の凝縮機能は、第2水入口2915を介して排気通路2850の外壁2950に水をゆっくりと噴霧して管路壁2950を低温に維持し、排気通路2850を流れた高温多湿空気を凝縮する。いくつかの実施例では、水流通路が形成され、凝縮水がこぼれることなく管路外壁に噴霧され、洗濯機のドラム外槽または出水管に流れるように誘導される。
【0193】
図31A~31Cはいくつかの実施例によるコネクタ3100(例えば空気ダクトコネクタ)の斜視図である。いくつかの実施例では、コネクタ3100の一端は凝縮部1130、例えば凝縮器の下部ケーシングおよび上部ケーシングに接続され、コネクタ3100の他端は再生ファン1220を保持するための再生領域1680に接続される。いくつかの実施例では、コネクタ3100は凝縮器から再生ファンへの空気循環を促進し、温度を下げるのに役立つ。いくつかの実施例では、空気ダクトコネクタ3100は製造ときに上部および下部に分解し、該上部および下部をそれぞれ加工した後に溶接して形成してもよい。いくつかの実施例では、空気ダクトコネクタ3100の形状は空気ダクト方向を調整し、密閉性を高め、同時に製造可能性を確保することができる。いくつかの実施例では、図22に示すコネクタ2250はコネクタ3100である。
【0194】
図32A~32Eはいくつかの実施例によるコネクタ3200(例えば空気ダクトコネクタ)の1つまたは複数の部材の斜視図である。いくつかの実施例では、コネクタ3200は加熱部1150および再生ファン1220を接続させるために使用される。いくつかの実施例では、コネクタ3200は再生ファン1220によって生成された乾燥した冷たい空気が循環して加熱部1150へ流れるのに役立つ。いくつかの実施例では、コネクタ3200は製造ときに上部および下部に分割し、該上部および下部をそれぞれ加工した後に溶接して形成してもよい。いくつかの実施例では、コネクタ3200の形状は、空気ダクト方向を調整し、密閉性を高め、同時に製造可能性を確保することができる。いくつかの実施例では、図22に示すコネクタ2220はコネクタ3200である。
【0195】
図33はいくつかの実施例による洗濯機3300に含まれる複数の部材の概略図である。いくつかの実施例では、図28における洗濯機1300のように、除湿器1100を回転ドラムの頂部に配置する代わりに、図33における洗濯機3300は除湿器1100を回転ドラムの背面に配置する。図34はいくつかの実施例による洗濯機3400に含まれる複数の部材の概略図である。いくつかの実施例では、洗濯機3400の除湿器1100は回転ドラムの底部に位置する。図28図33および図34に示すように、複数の部材が共通の平面内に設置された除湿器1100を用いた洗濯機は、洗濯機の構造をよりコンパクトにすることができ、高い除湿効率を確保する同時に収納空間を小さくすることができる。いくつかの実施例では、除湿器1100は、共通の平面内に設置される、ローラ部1140、循環部1110、再生部1120および凝縮器1130のうちの1つまたは複数の部材を有する。例えば、ローラ部1140、循環部1110、再生部1120および凝縮器1130の全部は除湿器1100に示す一平面内に設置され得る。別の例では、ローラ部1140は他の部材と比較するとサイズが大きく、循環部1110、再生部1120および凝縮器1130中の1つまたは複数はローラ部1140とともに同一平面内に設置され、他の部材は洗濯機内で適切に設計され、および管路に接続された(1つまたは複数)他の空間内に設置されてもよい。
【0196】
図35はいくつかの実施例による洗濯機3500の背面図である。いくつかの実施例では、洗濯機3300の排気通路2850を回転ドラムの左後方(例えば図13および図28に示す)に配置する代わりに、排気通路2850を回転ドラムの右後方に配置する。
【0197】
いくつかの実施例では、排気通路2850はドラムの左後方から左前方に延在してもよく、したがって、他の構造も変更されてもよい。例えば、手動でフィルタスクリーンを取り出してもよい。フィルタスクリーンは手動で取り出されるので、フィルタスクリーンを備えたフィルタスクリーンボックスは洗濯機の前面パネルのある部位に配置されてもよく、空気入口管路の少なくとも一部が洗濯機の前面パネルに近接する。
【0198】
なお、適用とき、開示された実施例は上記明細書および/または添付図面および/または例示に記載された構造詳細および部材設置に限定されないことを理解されたい。開示された実施例は変形が可能であり、または様々な方法で実践または実施されることが可能である。当業者には、明らかに、開示された装置およびシステムに対して様々な修正および変形が可能であることが明らかであろう。当業者にとって、開示された装置およびシステムの明細書および実践を考慮した前提下で、他の実施例も明らかであろう。本明細書および例示は例示的目的でのみ使用され、真の範囲は以下の特許請求の範囲およびその等価物によって示される。
【国際調査報告】