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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-11-01
(54)【発明の名称】衣類処理機
(51)【国際特許分類】
   D06F 58/02 20060101AFI20241025BHJP
【FI】
D06F58/02 N
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024532165
(86)(22)【出願日】2022-11-29
(85)【翻訳文提出日】2024-07-09
(86)【国際出願番号】 CN2022134916
(87)【国際公開番号】W WO2023093898
(87)【国際公開日】2023-06-01
(31)【優先権主張番号】202111432536.7
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111432809.8
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111435804.0
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111436675.7
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111432360.5
(32)【優先日】2021-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523331692
【氏名又は名称】青島海爾洗滌電器有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】520148792
【氏名又は名称】海爾智家股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HAIER SMART HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1 Haier Road, Laoshan District Qingdao, Shandong 266101 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】趙志強
(72)【発明者】
【氏名】許升
【テーマコード(参考)】
3B166
【Fターム(参考)】
3B166AA02
3B166AA05
3B166AA24
3B166AB43
3B166AE01
3B166AE02
3B166BA78
3B166CB01
3B166CB11
3B166CC02
3B166EA03
3B166EA15
3B166EA21
3B166EC13
3B166EC22
3B166EC44
3B166ED05
3B166EE04
3B166FA18
(57)【要約】
本発明は、衣類処理槽を含むとともに、更に、ガス室を有する光プラズマ発生モジュールを含む衣類処理機を開示する。ガス室内には、ガス室内のガスを照射するための光プラズマチューブが設けられている。ガス室の吸気口は外気と連通する。また、ガス室の送気口は、送風管路を介して衣類処理槽の内部と連通する。本発明では、ガス室内に吸い込まれた外気が光プラズマチューブの照射を受けて殺菌ガスを形成し、送風管路を通じて衣類処理槽の内部に吹き込まることで、衣類処理槽の内部及び内部の衣類の殺菌及び除臭を実現する。これにより、微生物を完全に死滅させ、異臭を効率よく除去する。これは、特に、高温に耐えられない衣類に対し良好な殺菌性を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理槽を含む衣類処理機であって、
更に、ガス室を有する光プラズマ発生モジュールを含み、ガス室の吸気口は外気と連通し、ガス室内には、吸い込んだ外気を照射するための光プラズマチューブが設けられており、ガス室の送気口は、送風管路を介して衣類処理槽の内部と連通することを特徴とする衣類処理機。
【請求項2】
更に、ハウジングを含み、ハウジング内に衣類処理槽が設けられており、光プラズマ発生モジュールはハウジングと衣類処理槽の間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の衣類処理機。
【請求項3】
ガス室内で光プラズマチューブの照射を受けた外気が送風管路を通じて衣類処理槽の内部に吹き込まれるよう、送風管路の吸風端はガス室に連なっており、送風管路の送風端は衣類処理槽の前部上側に連なっていることを特徴とする請求項2に記載の衣類処理機。
【請求項4】
衣類処理槽の前部上側には第1吸風口が開設されており、送風管路は第1吸風口を介して衣類処理槽の内部と連通し、
好ましくは、送風管路には、送風管路の開閉を制御するための送風弁が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の衣類処理機。
【請求項5】
ハウジングと衣類処理槽の前フランジの間にはドアシールが設けられており、ガス室内で光プラズマチューブの照射を受けた外気が送風管路を通じて衣類処理槽の内部に吹き込まれるよう、送風管路の送風端はドアシールに連なっていることを特徴とする請求項2に記載の衣類処理機。
【請求項6】
衣類処理槽の前部には開口が備わっており、ドアシールの上部における衣類処理槽の前部上側と対向する位置には第2吸風口が開設されており、送風管路は第2吸風口を介して衣類処理槽の前部の開口と連通し、
好ましくは、送風管路には、送風管路の開閉を制御するための送風弁が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の衣類処理機。
【請求項7】
ガス室内には更にファンが設けられており、ファンは、外気をガス室の吸気口からガス室内に吸い込むとともに、ガス室内で光プラズマチューブの照射を受けた外気をガス室の送気口を通じて送風管路内に送り込むために用いられ、
好ましくは、ガス室には、ガス室を開閉可能とすべく、ガス室の吸気口の開閉を制御するための吸気弁、及び/又は、ガス室の送気口の開閉を制御するための送気弁が接続されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の衣類処理機。
【請求項8】
ファンはガス室の吸気口寄りの側に設けられ、光プラズマチューブはガス室の送気口寄りの側に設けられることを特徴とする請求項7に記載の衣類処理機。
【請求項9】
ハウジング及びハウジング内に設けられる衣類処理槽を含む衣類処理機であって、
更に、ガス室を有する光プラズマ発生モジュールを含み、ガス室の吸気口及び送気口は、それぞれ、吸風管路及び送風管路を介して衣類処理槽の内部と連通することで循環気流を形成し、ガス室内には、循環気流を照射するための光プラズマチューブが設けられていることを特徴とする衣類処理機。
【請求項10】
衣類処理槽の内部のガスが吸風管路を通じてガス室内に排出されるよう、吸風管路の吸風端は衣類処理槽の後部上側に連なっており、吸風管路の吸風端はガス室に連なっており、
ガス室内で光プラズマチューブの照射を受けた循環気流が送風管路を通じて衣類処理槽の内部に吹き込まれるよう、送風管路の吸風端はガス室に連なっており、ハウジングと衣類処理槽の前フランジの間にはドアシールが設けられており、送風管路の送風端は衣類処理槽の前部上側又はドアシールに連なっていることを特徴とする請求項9に記載の衣類処理機。
【請求項11】
送風管路の径方向のサイズは吸風管路の径方向のサイズよりも大きいことを特徴とする請求項10に記載の衣類処理機。
【請求項12】
衣類処理槽の後部上側に排風口が開設されており、吸風管路は排風口を介して衣類処理槽の内部と連通し、
好ましくは、吸風管路には吸風管路の開閉を制御するための吸風弁が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の衣類処理機。
【請求項13】
衣類処理槽の前部上側には第1吸風口が開設されており、送風管路は第1吸風口を介して衣類処理槽の内部と連通し、
好ましくは、送風管路には、送風管路の開閉を制御するための送風弁が設けられていることを特徴とする請求項11に記載の衣類処理機。
【請求項14】
衣類処理槽の前部には開口が備わっており、ドアシールの上部における衣類処理槽の前部上側と対向する位置には第2吸風口が開設されており、送風管路は第2吸風口を介して衣類処理槽の前部の開口と連通することを特徴とする請求項11に記載の衣類処理機。
【請求項15】
ガス室内には更にファンが設けられており、ファンは、吸風管路内のガスをガス室の吸気口からガス室内に吸い込むとともに、ガス室内で光プラズマチューブの照射を受けた循環気流をガス室の送気口を通じて送風管路内に送り込むために用いられることを特徴とする請求項9~14のいずれか1項に記載の衣類処理機。
【請求項16】
ガス室は、前後に設けられるとともに互いに連通する第1チャンバ及び第2チャンバを含み、第1チャンバ内にはファンが設けられており、第2チャンバ内には光プラズマチューブが設けられており、第1チャンバはガス室の吸気口を有し、第2チャンバはガス室の送気口を有することを特徴とする請求項15に記載の衣類処理機。
【請求項17】
ファンは第1チャンバの吸気口寄りの側に設けられ、光プラズマチューブは第2チャンバの送気口寄りの側に設けられることを特徴とする請求項16に記載の衣類処理機。
【請求項18】
ガス室の送気口は第2チャンバの底部に設けられ、送風管路の上端はガス室の底部に連なっていることを特徴とする請求項17に記載の衣類処理機。
【請求項19】
衣類処理槽を含む衣類処理機であって、
更に、ガス室を有する光プラズマ発生モジュールを含み、ガス室の送気口は、送風管路を介して衣類処理槽と連通し、ガス室の吸気口は、第1吸風支路を介して衣類処理槽と連通するか、第2吸風支路を介して外気と連通することを特徴とする衣類処理機。
【請求項20】
ガス室は第1吸気口及び第2吸気口を有し、ガス室の第1吸気口は第1吸風支路を介して衣類処理槽と連通し、ガス室の第2吸気口は第2吸風支路を介して外気と連通することを特徴とする請求項19に記載の衣類処理機。
【請求項21】
第1吸風支路には、第1吸風支路の連通/遮断を制御するための第1吸風弁が設けられており、及び/又は、第2吸風支路には、第2吸風支路の連通/遮断を制御するための第2吸風弁が設けられていることを特徴とする請求項20に記載の衣類処理機。
【請求項22】
第1吸風支路は第1吸風口及び排風口を有し、第1吸風口と排風口の間の第1吸風支路には外気と連通する第2吸風口が開設されており、第2吸風口と排風口の間の第1吸風支路が第2吸風支路を形成することを特徴とする請求項19に記載の衣類処理機。
【請求項23】
更に、第2吸風支路に連なる外部接続管路を含み、第2吸風口が外部接続管路を通じて外気と連通することを特徴とする請求項22に記載の衣類処理機。
【請求項24】
第2吸風口又は外部接続管路には、第2吸風支路と外気との連通/遮断を制御する第2吸風弁が設けられており、
好ましくは、第1吸風口と第2吸風口の間の第1吸風支路には、第1吸風支路の連通/遮断を制御する第1吸風弁が設けられていることを特徴とする請求項23に記載の衣類処理機。
【請求項25】
第1吸風支路における第2吸風支路から離隔する側又は第2吸風口には三方弁が設けられており、第1吸風口と第2吸風口の間の第1吸風支路及び外気は三方弁を通じて第2吸風支路と連通することを特徴とする請求項23に記載の衣類処理機。
【請求項26】
第1吸風支路は、一端が衣類処理槽の後部上側に連なっており、他端がガス室に連なっており、
送風管路は、一端がガス室に連なっており、他端が、衣類処理槽の前部上側に連なるか、衣類処理槽の前部上側に設けられるドアシールに連なっていることを特徴とする請求項19~25のいずれか1項に記載の衣類処理機。
【請求項27】
ガス室内には光プラズマチューブ及びファンが設けられており、光プラズマチューブはガス室内の空気を照射するために用いられ、ファンは、第1吸風支路又は第2吸風支路内の空気をガス室内に吸い込ませるために用いられることを特徴とする請求項19~25のいずれか1項に記載の衣類処理機。
【請求項28】
衣類処理槽を含む衣類処理機であって、
更に、衣類処理槽の内部に熱風を送るための乾燥風路を含み、乾燥風路の両端は、それぞれ、衣類処理槽の前後両端に連なっており、乾燥風路内には、乾燥風路内の熱風を照射するための光プラズマチューブが設けられていることを特徴とする衣類処理機。
【請求項29】
乾燥風路には取付孔が開設されており、光プラズマチューブの下端は取付孔を貫通して乾燥風路内に配置されることを特徴とする請求項28に記載の衣類処理機。
【請求項30】
乾燥風路内にはファンが設けられており、乾燥風路は風路入口及び風路出口を有し、ファンは乾燥風路の風路入口寄りの側に設けられ、光プラズマチューブは乾燥風路の風路出口寄りの側に設けられることを特徴とする請求項29に記載の衣類処理機。
【請求項31】
乾燥風路内には更に加熱管が設けられており、乾燥風路内の熱風が光プラズマチューブに向かって流動するよう、加熱管はファンと光プラズマチューブの間に設けられることを特徴とする請求項30に記載の衣類処理機。
【請求項32】
乾燥風路には、風路入口の開閉を制御するための吸風弁が設けられており、衣類処理槽の内部の空気が風路入口を通じて乾燥風路内に吸い込まれるよう、吸風弁はファンと風路入口の間に設けられることを特徴とする請求項31に記載の衣類処理機。
【請求項33】
衣類処理槽の内部の空気が後方に向かって流動し、風路入口を通じて乾燥風路内に排出されるよう、乾燥風路の吸風端は衣類処理槽の後部上側に連なっていることを特徴とする請求項32に記載の衣類処理機。
【請求項34】
乾燥風路には、風路出口の開閉を制御するための送風弁が設けられており、乾燥風路内で光プラズマチューブの照射を受けた熱風が風路出口を通じて衣類処理槽の内部に送り込まれるよう、送風弁は光プラズマチューブと風路出口の間に設けられることを特徴とする請求項31に記載の衣類処理機。
【請求項35】
更に、ハウジングを含み、衣類処理槽がハウジング内に設けられ、ハウジングと衣類処理槽の前フランジの間にはドアシールが設けられており、乾燥風路内で光プラズマチューブの照射を受けた熱風が風路出口を通じて衣類処理槽の内部に吹き込まれるよう、乾燥風路の送風端は衣類処理槽の前部上側又はドアシールに連なっていることを特徴とする請求項34に記載の衣類処理機。
【請求項36】
更に、制御装置を含み、制御装置は、光プラズマチューブに接続されて、乾燥風路内の熱風を照射するよう光プラズマチューブを制御することを特徴とする請求項28~35のいずれか1項に記載の衣類処理機。
【請求項37】
ハウジング及び光プラズマ発生モジュールを含み、前記ハウジング内に衣類処理槽が設けられている衣類処理機であって、
前記光プラズマ発生モジュールは、
ガス室が内部に形成されているケーシングと、
ガス室内のガスを照射するための光プラズマチューブと、
吸風端がガス室の送気口と連通し、送風端が送風管路を介して前記衣類処理槽の内部と連通する接続管路と、
接続管路とガス室との連通又は遮断を制御するために用いられ、接続管路の内部に沿って往復運動可能な閉塞部材、を含むことを特徴とする衣類処理機。
【請求項38】
接続管路は、ガスの流動方向に沿って上方に傾斜するよう延伸する傾斜管路区間を少なくとも含み、前記傾斜管路区間内には閉塞部材が設けられており、
ガス室内には、ガス室内のガスを接続管路内に送り込むファンが設けられており、ガスは、傾斜管路区間を通過する際に閉塞部材を上方に運動させて、接続管路とガス室を連通させることを特徴とする請求項37に記載の衣類処理機。
【請求項39】
傾傾斜管路区間の内周壁には、傾斜管路区間の内部の径方向に延伸する位置規制ストッパが設けられており、ガスが傾斜管路区間を通過する際に閉塞部材を上方に運動させて前記位置規制ストッパと密着させることで、閉塞部材は上方への運動を停止することを特徴とする請求項38に記載の衣類処理機。
【請求項40】
傾斜管路区間の内径はガスの流動方向に沿って徐々に増大していることを特徴とする請求項38に記載の衣類処理機。
【請求項41】
ケーシングの一部領域は、ガス室の内部に向かって陥凹し、水平方向に開口する収容室を形成しており、収容室内には、収容室に締り嵌めされる弾性部材が設けられており、弾性部材には挿接孔が開設されていることを特徴とする請求項37~40のいずれか1項に記載の衣類処理機。
【請求項42】
ケーシング内には光触媒励起層が設けられており、光プラズマチューブは前記光触媒励起層と対向して設けられ、或いは、光プラズマチューブ内に光触媒励起層が設けられていることを特徴とする請求項37~40のいずれか1項に記載の衣類処理機。
【請求項43】
紫外線管は、UVC紫外線及び/又はUVD紫外線の周波数範囲を有することを特徴とする請求項42に記載の衣類処理機。
【請求項44】
更に、ハウジングの天井部に設けられる横ビーム及び前記横ビームに固定的に接続される取付ブラケットを含み、前記ケーシングは、挿接構造により前記取付ブラケットに着脱可能に固定的に接続され、
好ましくは、横ビーム及び取付ブラケットに接続孔がそれぞれ開設されており、緊締部材19が横ビーム及び取付ブラケットの接続孔に順に挿通されることで、横ビームと取付ブラケットが堅固に接続されることを特徴とする請求項37に記載の衣類処理機。
【請求項45】
ケーシングの一部領域は、ガス室の内部に向かって陥凹し、弾性部材を締り嵌めする収容室を形成しており、前記弾性部材には挿接孔が開設されており、取付ブラケットには前記挿接孔に挿接及び嵌め合わされる返しが設けられていることを特徴とする請求項44に記載の衣類処理機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理機の技術分野に属し、具体的には、殺菌機能を備える衣類処理機に関する。
【背景技術】
【0002】
衣類は常に外部と接触しているため、病原菌が付着する。一般的な病原菌には大腸菌や黄色ブドウ球菌等があり、人体の抵抗力を低下させて病気への罹患リスクを上昇させる恐れがある。そのため、衣類表面の清浄度を追求した上で、更に、衣類の殺菌処理が可能なことを求めるユーザが増えている。
【0003】
従来の多くの衣類処理機には殺菌装置が配置されている。通常、殺菌装置は、紫外線、銀イオン、高温及びオゾン等のいずれか又は複数を用いて衣類を滅菌処理する。このうち、紫外線は空気を通過して衣類を殺菌することが可能である。しかし、紫外線は人間の目や皮膚を傷付けやすい。また、銀イオンはカビの成長抑制及び除臭を可能とするが、人体の内臓に吸収されると蓄積して病変を生じさせる。また、高温処理は病原菌の活性を喪失可能とするが、シルクやウール等の非耐熱性材質を含む衣類を変形させやすい。また、過剰なオゾンは人間の気道を強く刺激し、喉の腫れや痛み、息苦しさや咳等の症状を招来する。且つ、高圧電離により空気中の一部の酸素ガスを分解・重合してオゾンとする場合には、窒素ガスが電離しやすくなって、発ガン性の窒素酸化物が発生する。
【0004】
上記に鑑みて、本発明を提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術の瑕疵を解消するために、衣類処理機の殺菌効率を向上させるとの目的を実現する衣類処理機を提供することである。また、本発明のもう一つの目的は、非耐熱性材質を含む衣類を殺菌するとの目的を実現する衣類処理機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術的課題を解決するために、本発明で採用する技術方案の基本思想は以下の通りである。
【0007】
衣類処理機は、衣類処理槽を含むとともに、更に、ガス室を有する光プラズマ発生モジュールを含む。ガス室の吸気口は外気と連通する。ガス室内には、吸い込んだ外気を照射するための光プラズマチューブが設けられている。また、ガス室の送気口は、送風管路を介して衣類処理槽の内部と連通する。
【0008】
更に、ハウジングを含み、ハウジング内に衣類処理槽が設けられている。光プラズマ発生モジュールはハウジングと衣類処理槽の間に設けられる。
【0009】
更に、ガス室内で光プラズマチューブの照射を受けた外気が送風管路を通じて衣類処理槽の内部に吹き込まれるよう、送風管路の吸風端はガス室に連なっており、送風管路の送風端は衣類処理槽の前部上側に連なっている。
【0010】
更に、衣類処理槽の前部上側には第1吸風口が開設されており、送風管路は第1吸風口を介して衣類処理槽の内部と連通する。
【0011】
好ましくは、送風管路には、送風管路の開閉を制御するための送風弁が設けられている。
【0012】
更に、ハウジングと衣類処理槽の前フランジの間にはドアシールが設けられており、ガス室内で光プラズマチューブの照射を受けた外気が送風管路を通じて衣類処理槽の内部に吹き込まれるよう、送風管路の送風端はドアシールに連なっている。
【0013】
更に、衣類処理槽の前部には開口が備わっている。また、ドアシールの上部における衣類処理槽の前部上側と対向する位置には第2吸風口が開設されている。送風管路は第2吸風口を介して衣類処理槽の前部の開口と連通する。
【0014】
更に、ガス室内には更にファンが設けられている。ファンは、外気をガス室の吸気口からガス室内に吸い込むとともに、ガス室内で光プラズマチューブの照射を受けた外気をガス室の送気口を通じて送風管路内に送り込むために用いられる。
【0015】
更に、ファンはガス室の吸気口寄りの側に設けられ、光プラズマチューブはガス室の送気口寄りの側に設けられる。
【0016】
本発明は、ハウジング及びハウジング内に設けられる衣類処理槽を含むとともに、更に、ガス室を有する光プラズマ発生モジュールを含む衣類処理機を更に開示する。ガス室の吸気口及び送気口は、それぞれ、吸風管路及び送風管路を介して衣類処理槽の内部と連通することで循環気流を形成する。ガス室内には、循環気流を照射するための光プラズマチューブが設けられている。
【0017】
更に、衣類処理槽の内部のガスが吸風管路を通じてガス室内に排出されるよう、吸風管路の吸風端は衣類処理槽の後部上側に連なっており、吸風管路の吸風端はガス室に連なっている。
【0018】
ガス室内で光プラズマチューブの照射を受けた循環気流が送風管路を通じて衣類処理槽の内部に吹き込まれるよう、送風管路の吸風端はガス室に連なっており、ハウジングと衣類処理槽の前フランジの間にはドアシールが設けられており、送風管路の送風端は衣類処理槽の前部上側又はドアシールに連なっている。
【0019】
更に、送風管路の径方向のサイズは吸風管路の径方向のサイズよりも大きい。
【0020】
更に、衣類処理槽の後部上側に排風口が開設されており、吸風管路は排風口を介して衣類処理槽の内部と連通する。
【0021】
好ましくは、吸風管路には吸風管路の開閉を制御するための吸風弁が設けられている。
【0022】
更に、衣類処理槽の前部上側には第1吸風口が開設されており、送風管路は第1吸風口を介して衣類処理槽の内部と連通する。
【0023】
好ましくは、送風管路には、送風管路の開閉を制御するための送風弁が設けられている。
【0024】
更に、衣類処理槽の前部には開口が備わっている。ドアシールの上部における衣類処理槽の前部上側と対向する位置には第2吸風口が開設されており、送風管路は第2吸風口を介して衣類処理槽の前部の開口と連通する。
【0025】
好ましくは、送風管路には、送風管路の開閉を制御するための送風弁が設けられている。
【0026】
更に、ガス室内にはファンが設けられている。ファンは、吸風管路内のガスをガス室の吸気口からガス室内に吸い込むとともに、ガス室内で光プラズマチューブの照射を受けた循環気流をガス室の送気口を通じて送風管路内に送り込むために用いられる。
【0027】
好ましくは、ガス室には、ガス室を開閉可能とすべく、ガス室の吸気口の開閉を制御するための吸気弁、及び/又は、ガス室の送気口の開閉を制御するための送気弁が接続されている。
【0028】
更に、ガス室は、前後に設けられるとともに互いに連通する第1チャンバ及び第2チャンバを含む。第1チャンバ内にはファンが設けられており、第2チャンバ内には光プラズマチューブが設けられている。第1チャンバはガス室の吸気口を有し、第2チャンバはガス室の送気口を有する。
【0029】
更に、ファンは第1チャンバの吸気口寄りの側に設けられ、光プラズマチューブは第2チャンバの送気口寄りの側に設けられる。
【0030】
更に、ガス室の送気口は第2チャンバの底部に設けられ、送風管路の上端はガス室の底部に連なっている。
【0031】
本発明は、衣類処理槽を含むとともに、更に、ガス室を有する光プラズマ発生モジュールを含む衣類処理機を更に開示する。ガス室の送気口は、送風管路を介して衣類処理槽と連通し、ガス室の吸気口は、第1吸風支路を介して衣類処理槽と連通するか、第2吸風支路を介して外気と連通する。
【0032】
更に、ガス室は第1吸気口及び第2吸気口を有する。ガス室の第1吸気口は第1吸風支路を介して衣類処理槽と連通し、ガス室の第2吸気口は第2吸風支路を介して外気と連通する。
【0033】
更に、第1吸風支路には、第1吸風支路の連通/遮断を制御するための第1吸風弁が設けられており、及び/又は、第2吸風支路には、第2吸風支路の連通/遮断を制御するための第2吸風弁が設けられている。
【0034】
更に、第1吸風支路は第1吸風口及び排風口を有する。第1吸風口と排風口の間の第1吸風支路には外気と連通する第2吸風口が開設されており、第2吸風口と排風口の間の第1吸風支路が第2吸風支路を形成する。
【0035】
更に、第2吸風支路に連なる外部接続管路を含み、第2吸風口が外部接続管路を通じて外気と連通する。
【0036】
更に、第2吸風口又は外部接続管路には、第2吸風支路と外気との連通/遮断を制御する第2吸風弁が設けられている。
【0037】
好ましくは、第1吸風口と第2吸風口の間の第1吸風支路には、第1吸風支路の連通/遮断を制御する第1吸風弁が設けられている。
【0038】
更に、第1吸風支路における第2吸風支路から離隔する側又は第2吸風口には三方弁が設けられている。第1吸風口と第2吸風口の間の第1吸風支路及び外気は三方弁を通じて第2吸風支路と連通する。
【0039】
更に、第1吸風支路は、一端が衣類処理槽の後部上側に連なっており、他端がガス室に連なっている。
【0040】
送風管路は、一端がガス室に連なっており、他端が、衣類処理槽の前部上側に連なるか、衣類処理槽の前部上側に設けられるドアシールに連なっている。
【0041】
更に、ガス室内には光プラズマチューブ及びファンが設けられている。光プラズマチューブはガス室内の空気を照射するために用いられ、ファンは、第1吸風支路又は第2吸風支路内の空気をガス室内に吸い込ませるために用いられる。
【0042】
本発明は、衣類処理槽を含むとともに、更に、衣類処理槽の内部に熱風を送るための乾燥風路を含む衣類処理機を更に開示する。乾燥風路の両端は、それぞれ、衣類処理槽の前後両端に連なっている。乾燥風路内には、乾燥風路内の熱風を照射するための光プラズマチューブが設けられている。
【0043】
更に、乾燥風路には取付孔が開設されており、光プラズマチューブの下端は取付孔を貫通して乾燥風路内に配置される。
【0044】
更に、乾燥風路内にはファンが設けられている。乾燥風路は風路入口及び風路出口を有する。ファンは乾燥風路の風路入口寄りの側に設けられ、光プラズマチューブは乾燥風路の風路出口寄りの側に設けられる。
【0045】
更に、乾燥風路内には加熱管が設けられている。乾燥風路内の熱風が光プラズマチューブに向かって流動するよう、加熱管はファンと光プラズマチューブの間に設けられる。
【0046】
更に、乾燥風路には、風路入口の開閉を制御するための吸風弁が設けられている。衣類処理槽の内部の空気が風路入口を通じて乾燥風路内に吸い込まれるよう、吸風弁はファンと風路入口の間に設けられる。
【0047】
更に、衣類処理槽の内部の空気が後方に向かって流動し、風路入口を通じて乾燥風路内に排出されるよう、乾燥風路の吸風端は衣類処理槽の後部上側に連なっている。
【0048】
更に、乾燥風路には、風路出口の開閉を制御するための送風弁が設けられている。乾燥風路内で光プラズマチューブの照射を受けた熱風が風路出口を通じて衣類処理槽の内部に送り込まれるよう、送風弁は光プラズマチューブと風路出口の間に設けられる。
【0049】
更に、ハウジングを含み、衣類処理槽がハウジング内に設けられる。ハウジングと衣類処理槽の前フランジの間にはドアシールが設けられている。乾燥風路内で光プラズマチューブの照射を受けた熱風が風路出口を通じて衣類処理槽の内部に吹き込まれるよう、乾燥風路の送風端は衣類処理槽の前部上側又はドアシールに連なっている。
【0050】
更に、制御装置を含む。制御装置は、光プラズマチューブに接続されて、乾燥風路内の熱風を照射するよう光プラズマチューブを制御する。
【0051】
本発明は、更に、ハウジング及び光プラズマ発生モジュールを含む衣類処理機を開示する。前記ハウジング内には衣類処理槽が設けられている。前記光プラズマ発生モジュールは、ガス室が内部に形成されているケーシングと、ガス室内のガスを照射するための光プラズマチューブと、吸風端がガス室の送気口と連通し、送風端が送風管路を介して前記衣類処理槽の内部と連通する接続管路と、接続管路とガス室との連通又は遮断を制御するために用いられ、接続管路の内部に沿って往復運動可能な閉塞部材、を含む。
【0052】
更に、接続管路は、ガスの流動方向に沿って上方に傾斜するよう延伸する傾斜管路区間を少なくとも含む。前記傾斜管路区間内には閉塞部材が設けられている。
【0053】
ガス室内には、ガス室内のガスを接続管路内に送り込むファンが設けられている。ガスは、傾斜管路区間を通過する際に閉塞部材を上方に運動させて、接続管路とガス室を連通させる。
【0054】
更に、傾傾斜管路区間の内周壁には、傾斜管路区間の内部の径方向に延伸する位置規制ストッパが設けられている。ガスが傾斜管路区間を通過する際に閉塞部材を上方に運動させて前記位置規制ストッパと密着させることで、閉塞部材は上方への運動を停止する。
【0055】
更に、傾斜管路区間の内径はガスの流動方向に沿って徐々に増大している。
【0056】
更に、ケーシングの一部領域は、ガス室の内部に向かって陥凹し、水平方向に開口する収容室を形成している。収容室内には、収容室に締り嵌めされる弾性部材が設けられている。弾性部材には挿接孔が開設されている。
【0057】
更に、ケーシング内には光触媒励起層が設けられており、光プラズマチューブは前記光触媒励起層と対向して設けられる。或いは、光プラズマチューブ内に光触媒励起層が設けられている。
【0058】
更に、紫外線管は、UVC紫外線及び/又はUVD紫外線の周波数範囲を有する。
【0059】
更に、ハウジングの天井部に設けられる横ビーム及び前記横ビームに固定的に接続される取付ブラケットを含む。前記ケーシングは、挿接構造により前記取付ブラケットに着脱可能に固定的に接続される。
【0060】
好ましくは、横ビーム及び取付ブラケットに接続孔がそれぞれ開設されており、緊締部材19が横ビーム及び取付ブラケットの接続孔に順に挿通されることで、横ビームと取付ブラケットが堅固に接続される。
【0061】
更に、ケーシングの一部領域は、ガス室の内部に向かって陥凹し、弾性部材を締り嵌めする収容室を形成している。前記弾性部材には挿接孔が開設されており、取付ブラケットには前記挿接孔に挿接及び嵌め合わされる返しが設けられている。
【発明の効果】
【0062】
上記の技術方案を用いることで、本発明は従来技術と比較して以下の有益な効果を有する。
【0063】
1.本発明では、ガス室内に吸い込まれた外気が光プラズマチューブの照射を受けて殺菌ガスを形成し、送風管路を通じて衣類処理槽の内部に吹き込まることで、衣類処理槽の内部で流動する。これにより、衣類処理槽の内部を殺菌処理するだけでなく、衣類処理槽内の衣類についても殺菌処理することで、特に、高温に耐えられない衣類に対し良好な殺菌効果を有する。
【0064】
2.本発明では、送風管路に送風弁が設けられている。送風弁は、送風管路の開放又は閉止を制御することで、ガス室と衣類処理槽との連通又は遮断を制御する。これにより、衣類処理機の使用状況又はユーザの実際の使用ニーズに応じて、より正確に衣類処理槽の内部へ殺菌ガスを導入する。
【0065】
3.本発明では、ガス室に吸気弁及び/又は送気弁が接続されている。これにより、ガス室の吸気口及び/又は送気口の開放又は閉止を相応に制御して、ガス室と外気及び/又は送風管路との連通又は遮断を制御することで、光プラズマ発生モジュールに殺菌ガスをより良好に生成させて、衣類処理機の殺菌効率を向上させる。
【0066】
4.本発明において、光プラズマチューブは、UVC紫外線及び/又はUVD紫外線を有する。UVD周波数範囲の紫外線は、空気中の酸素ガスと水を効率よく励起して光プラズマを発生可能とし、UVC周波数範囲の紫外線は効率的な殺菌効果を有する。これにより、衣類処理槽及びその内部の衣類に付着した微生物を完全に死滅させる。
【0067】
以下に、図面を組み合わせて、本発明の具体的実施形態につき更に詳細に述べる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
図1図1は、本発明の実施例における衣類処理機の部分断面図である。
図2図2は、本発明の別の実施例における衣類処理機の部分断面図である。
図3図3は、本発明の別の実施例における衣類処理機の部分断面図である。
図4図4は、本発明の別の実施例における衣類処理機の部分断面図である。
図5図5は、本発明の別の実施例における衣類処理機の部分断面図である。
図6図6は、本発明の別の実施例における衣類処理機の部分断面図である。
図7図7は、本発明の別の実施例における衣類処理機の部分断面図である。
図8図8は、本発明の別の実施例における衣類処理機の部分断面図である。
図9図9は、本発明の別の実施例における衣類処理機の部分断面図である。
図10図10は、本発明の別の実施例における衣類処理機の部分断面図である。
図11図11は、本発明の別の実施例における衣類処理機の部分断面図である。
図12図12は、本発明の別の実施例における衣類処理機の部分断面図である。
図13図13は、本発明の実施例における衣類処理機の概略構造図の部分図である。
図14図14は、本発明の実施例における光プラズマ発生モジュールの接続構造の概略図である。
図15図15は、本発明の実施例における別角度からの光プラズマ発生モジュールの接続構造の概略図である。
図16図16は、本発明の実施例における別角度からの光プラズマ発生モジュールの接続構造の概略図である。
図17図17は、図16におけるガス室と接続管路の連通状態におけるA-A方向の断面図である。
図18図18は、図16におけるガス室と接続管路の遮断状態におけるA-A方向の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0069】
図1図11に示すように、本発明の実施例は、衣類処理槽2を含むとともに、更に、ガス室32を有する光プラズマ発生モジュール3を含む衣類処理機を提供する。ガス室32の吸気口35は外気と連通する。ガス室32内には、吸い込んだ外気を照射するための光プラズマチューブ34が設けられている。また、ガス室32の送気口36は、送風管路4を介して衣類処理槽2の内部と連通する。
【0070】
本実施例では、通電した場合に、光プラズマチューブ34が光プラズマ及びイオンクラスタを送出可能となる。光プラズマチューブ34は、ガス室32内に吸い込まれた外気を照射する。光プラズマチューブ34から送出される光プラズマ及びイオンクラスタは、空気中の酸素ガスと水分子を水酸化物イオン、遊離した酸素原子、超酸化物イオン及びその他の酸化体に分解することで殺菌ガスを形成する。これにより、衣類処理槽2及びその内部の衣類を殺菌処理できるだけでなく、衣類処理槽2内部の空気中の有害不純物を二酸化炭素や水のような不活性化合物に分解することも可能となり、衣類の異臭が迅速且つ容易に除去される。
【0071】
図1に示すように、本実施例において、前記衣類処理機はハウジング1を更に含み、ハウジング1内に衣類処理槽2が設けられている。光プラズマ発生モジュール3はハウジング1と衣類処理槽2の間に設けられる。
【0072】
本実施例において、ハウジング1内の空気は、ガス室32の吸気口35を通じてガス室32内に流れ込む。光プラズマチューブ34は、ガス室32に流れ込んだ空気を照射することで、水酸化物イオン、遊離した酸素原子、超酸化物イオン及びその他の酸化体を含む殺菌ガスを形成する。
【0073】
図1及び図2に示すように、本実施例において、送風管路4の吸風端はガス室32に連なっており、送風管路4の送風端は衣類処理槽2の前部上側に連なっている。これにより、ガス室32内で光プラズマチューブ34の照射を受けた外気は送風管路4を通じて衣類処理槽2の内部に吹き込まれる。
【0074】
本実施例において、送風管路4の吸風端は光プラズマ発生モジュール3に連なっており、送風端は衣類処理槽2の前部上側に連なっている。光プラズマ発生モジュール3から送出される殺菌ガスは送風管路4に吹き込まれ、衣類処理槽2の前部から内部に向かって流動する。これにより、衣類処理槽2及び衣類に付着した微生物の繁殖が抑制されるとともに、衣類処理槽2内部の空気中の有害不純物及び内部の衣類に付着した異臭物質が不活性化合物に分解される。
【0075】
図1及び図2に示すように、本実施例において、衣類処理槽2の前部上側には第1吸風口23が開設されており、送風管路4は第1吸風口23を介して衣類処理槽2の内部と連通する。
【0076】
本実施例において、送風管路4は、衣類処理槽2の第1吸風口23を介して衣類処理槽2と直接連通し、送風管路4内の殺菌ガスを効率よく衣類処理槽2の内部に吹き込む。
【0077】
図3に示すように、本実施例において、送風管路4には、送風管路4の開閉を制御するための送風弁41が設けられている。これにより、ガス室32と衣類処理槽2との連通又は遮断を制御することで、衣類処理機の使用状況又はユーザの実際の使用ニーズに応じて、より正確に送風管路4から衣類処理槽2の内部への殺菌ガスの導入を制御する。
【0078】
本実施例において、衣類処理機は、洗濯機、衣類乾燥機、又は、衣類処理機能を備えるその他の機器としてもよい。また、衣類処理槽2は、単一の槽体であってもよいし、外槽21と、外槽21の内部に取り付けられて外槽21と同軸に設けられる内槽22を含んでもよい。
【0079】
本実施例において、衣類処理槽2が単一の槽体である場合、処理対象の衣類は衣類処理槽2の内部に位置する。また、送風管路4内の殺菌ガスは、第1吸風口23を通じて衣類処理槽2に直接吹き込まれ、衣類処理槽2の前部から衣類処理槽2の内部に向かって流動する。
【0080】
本実施例において、衣類処理槽2が外槽21及び内槽22を含む場合、送風管路4は外槽21の前部上側に連なる。外槽21の前部上側には第1吸風口23が開設されており、送風管路4内の殺菌ガスは第1吸風口23を通じて外槽21の内部に吹き込まれる。外槽21の前部及び内槽22の前部にはいずれも開口が備わっているため、殺菌ガスは外槽21から内槽22に向かって流動する。
【実施例2】
【0081】
図5図8に示すように、本実施例は、上記実施例1と以下の点において異なっている。即ち、前記ハウジング1と衣類処理槽2の前フランジの間にはドアシール5が設けられており、送風管路4の送風端はドアシール5に連なっている。これにより、ガス室32内で光プラズマチューブ34の照射を受けた外気が送風管路4を通じて衣類処理槽2の内部に吹き込まれることで、殺菌ガスが衣類処理槽2の内部で流動する。
【0082】
図5図8に示すように、衣類処理槽2の前部には開口が備わっている。また、ドアシール5の上部における衣類処理槽2の前部上側と対向する位置には第2吸風口51が開設されている。送風管路4は第2吸風口51を介して衣類処理槽2の前部の開口と連通する。
【0083】
本実施例において、送風管路4は、ドアシール5上の第2吸風口51を介して衣類処理槽2と連通し、送風管路4内の殺菌ガスは衣類処理槽2の前部の開口から衣類処理槽2の内部に流れ込む。
【0084】
図5に示すように、本実施例において、送風管路4には、送風管路4の開閉を制御するための送風弁41が設けられている。これにより、ガス室32とドアシール5との連通又は遮断を制御することで、衣類処理機の使用状況又はユーザの実際の使用ニーズに応じて、より正確に衣類処理槽2の内部へ殺菌ガスを導入する。
【0085】
本実施例において、衣類処理機は、洗濯機、衣類乾燥機、又は、衣類処理機能を備えるその他の機器としてもよい。また、衣類処理槽2は、単一の槽体であってもよいし、外槽21と、外槽21の内部に取り付けられて外槽21と同軸に設けられる内槽22を含んでもよい。
【0086】
本実施例において、衣類処理槽2が単一の槽体である場合、処理対象の衣類は衣類処理槽2の内部に位置する。また、送風管路4内の殺菌ガスは、ドアシール5上の第2吸風口51を通じて衣類処理槽2に吹き込まれ、衣類処理槽2の前部から衣類処理槽2の内部に向かって流動する。
【0087】
本実施例において、衣類処理槽2が外槽21及び内槽22を含む場合、送風管路4はドアシール5に連なる。ドアシール5における外槽21の前部上側と対向する位置には第2吸風口51が開設されている。送風管路4内の殺菌ガスは、ドアシール5上の第2吸風口51を通じて外槽21に吹き込まれる。外槽21の前部及び内槽22の前部にはいずれも開口が備わっているため、殺菌ガスは外槽21から内槽22に向かって流動する。
【実施例3】
【0088】
図1図11に示すように、本実施例では上記実施例1及び実施例2を更に限定する。前記ガス室32内にはファン33が更に設けられている。ファン33は、外気をガス室32の吸気口35からガス室32内に吸い込むとともに、ガス室32内で光プラズマチューブ34の照射を受けた外気をガス室32の送気口36を通じて送風管路4内に送り込むために用いられる。
【0089】
図1図11に示すように、本実施例において、光プラズマ発生モジュール3はケーシング31を含み、ケーシング31がガス室32を取り囲んでいる。ケーシング31には、ガス室32の吸気口35及びガス室32の送気口36が開設されている。
【0090】
図3及び図6に示すように、ガス室32には、ガス室32を開閉可能とすべく、ガス室32の吸気口35の開閉を制御するための吸気弁37、及び/又は、ガス室32の送気口36の開閉を制御するための送気弁38が接続されている。
【0091】
本実施例において、ガス室32には吸気弁37及び/又は送気弁38が接続されている。これにより、ガス室32の吸気口35及び/又は送気口36の開放又は閉止を相応に制御して、ガス室32と外気及び/又は送風管路4との連通又は遮断を制御することで、光プラズマ発生モジュール3に殺菌ガスをより良好に生成させて、衣類処理機の殺菌効率を向上させる。
【0092】
図1図11に示すように、本実施例において、ファン33はガス室32の吸気口35寄りの側に設けられ、光プラズマチューブ34はガス室32の送気口36寄りの側に設けられる。
【0093】
図1図11に示すように、本実施例において、ガス室32は、互いに連通する第1チャンバ321及び第2チャンバ322を含む。ファン33は第1チャンバ321内に設けられ、光プラズマチューブ34は第2チャンバ322内に設けられる。第1チャンバ321と第2チャンバ322との連通を実現するために、第1チャンバ321の室壁には吸気口35が開設されており、第2チャンバ322の室壁には送気口36が開設されている。
【0094】
本実施例では、ガス室32内又は衣類処理槽2内に光プラズマ濃度検出装置が設けられている。前記光プラズマ濃度検出装置は、ガス室32内の光プラズマ濃度、又は、殺菌ガスが導入される衣類処理槽2内部の光プラズマ濃度が殺菌要求を満たしているか否かを検出するために用いられる。光プラズマ濃度検出装置は濃度センサである。
【実施例4】
【0095】
図1図11に示すように、本発明の実施例は、ハウジング1及びハウジング1内に設けられる衣類処理槽2を含むとともに、更に、ガス室32を有する光プラズマ発生モジュール3を含む衣類処理機を提供する。ガス室32の吸気口35及び送気口36は、それぞれ、吸風管路6及び送風管路4を介して衣類処理槽2の内部と連通することで循環気流を形成する。ガス室32内には、循環気流を照射するための光プラズマチューブ34が設けられている。
【0096】
図2図8に示すように、本実施例では、吸風管路6の吸風端が衣類処理槽2の後部上側に連なっており、吸風管路6の吸風端がガス室32に連なっている。これにより、衣類処理槽2の内部のガスは吸風管路6を通じてガス室32内に排出される。
【0097】
本実施例において、殺菌ガスは、衣類処理槽2の内部及び内部の衣類を殺菌処理するとともに、衣類処理槽2の前部から後部に向かって流動する。流動の過程で、殺菌ガスは作用及び効果が徐々に弱まって吸風管路6に排出され、吸風管路6を通じてガス室32内に排出される。
【0098】
図2図8に示すように、本実施例では、衣類処理槽2の後部上側に排風口24が開設されており、吸風管路6は排風口24を介して衣類処理槽2の内部と連通する。
【0099】
本実施例において、吸風管路6は衣類処理槽2の排風口24を介して衣類処理槽2と直接連通する。衣類処理槽2のガスは、衣類処理槽2の後部上側の排風口24から吸風管路6内に排出されて、更に、光プラズマ発生モジュール3のガス室32内に排出される。
【0100】
図3及び図6に示すように、本実施例において、吸風管路6には吸風管路6の開閉を制御するための吸風弁61が設けられている。これにより、ガス室32と吸風管路6との連通又は遮断を制御することで、衣類処理機の使用状況又はユーザの実際の使用ニーズに応じて、衣類処理槽2の内部のガスをガス室32内に導入し、衣類処理槽2内部の相対的な清潔さを保証する。
【0101】
図2図8に示すように、本実施例において、送風管路4の吸風端はガス室32に連なっている。また、ハウジング1と衣類処理槽2の前フランジの間にはドアシール5が設けられており、送風管路4の送風端は衣類処理槽2の前部上側又はドアシール5に連なっている。これにより、ガス室32内で光プラズマチューブ34の照射を受けた循環気流は送風管路4を通じて衣類処理槽2の内部に吹き込まれる。
【0102】
図2図5に示すように、本実施例において、送風管路4の吸風端は光プラズマ発生モジュール3に連なっており、送風管路4の送風端は衣類処理槽2の前部上側に連なっている。光プラズマ発生モジュール3から送出される殺菌ガスは送風管路4に吹き込まれ、衣類処理槽2の前部から内部に向かって流動する。これにより、衣類処理槽2の内部及び内部の衣類に対する殺菌及び除臭が実現される。
【0103】
図5図8に示すように、本実施例において、送風管路4の吸風端は光プラズマ発生モジュール3に連なっており、送風管路4の送風端はドアシール5に連なっている。光プラズマ発生モジュール3から送出される殺菌ガスは送風管路4に吹き込まれ、ドアシール5を通じて衣類処理槽2の内部に流れ込む。
【0104】
図2図8に示すように、本実施例において、送風管路4の径方向のサイズは吸風管路6の径方向のサイズよりも大きいため、循環気流を急速に流動させるのに有利である。これにより、吸風管路6内の気流を急速にガス室32内に導入し、衣類処理槽2の内部からの気流を光プラズマ発生モジュール3により殺菌及び除臭処理して、気流を急速に循環させる。
【実施例5】
【0105】
図2図5に示すように、本実施例では上記実施例4を更に限定する。前記衣類処理槽2の前部上側には第1吸風口23が開設されており、送風管路4は第1吸風口23を介して衣類処理槽2の内部と連通する。これにより、ガス室32内で光プラズマチューブ34の照射を受けた循環気流は送風管路4を通じて衣類処理槽2の内部に吹き込まれる。
【0106】
図3及び図4に示すように、本実施例において、送風管路4には、送風管路4の開閉を制御するための送風弁41が設けられている。これにより、ガス室32と衣類処理槽2との連通又は遮断を制御することで、衣類処理機の使用状況又はユーザの実際の使用ニーズに応じて、より正確に衣類処理槽2の内部へ殺菌ガスを導入する。
【0107】
本実施例において、衣類処理槽2が単一の槽体である場合、処理対象の衣類は衣類処理槽2の内部に位置する。送風管路4内の殺菌ガスは、衣類処理槽2の第1吸風口23を通じて衣類処理槽2に直接吹き込まれ、衣類処理槽2の前部から衣類処理槽2の内部に向かって流動することで、衣類処理槽2の内部及び衣類を殺菌及び脱臭処理する。衣類処理槽2の内部の気流は、衣類処理槽2の後部の排風口24を通じて吸風管路6に排出され、吸風管路6からガス室32内に流れ込んで循環気流を形成する。また、光プラズマチューブ34が循環気流を照射する。
【0108】
本実施例において、衣類処理槽2が外槽21及び内槽22を含む場合、送風管路4は外槽21の前部上側に連なる。外槽21の前部上側には第1吸風口23が開設されており、送風管路4内の殺菌ガスは送風管路4を通じて外槽21の内部に吹き込まれる。外槽21の前部及び内槽22の前部にはいずれも開口が備わっているため、殺菌ガスは外槽21から内槽22に向かって流動し、内槽22の内部及び衣類を殺菌及び脱臭処理する。外槽21の後部上側には排風口24が開設されている。内槽22の内部の気流は、内槽22の前部の開口を通じて下向きに外槽21の内部に流れ込む。外槽21の内部の気流は前方から後方に流動し、外槽21の後部上側の排風口24を通じて吸風管路6に排出されるとともに、吸風管路6からガス室32内に流れ込んで循環気流を形成する。また、光プラズマチューブ34が循環気流を照射する。
【実施例6】
【0109】
図4図8に示すように、本実施例では上記実施例4を更に限定する。前記衣類処理槽2の前部には開口が備わっている。また、ドアシール5の上部における衣類処理槽2の前部上側と対向する位置には第2吸風口51が開設されている。送風管路4は第2吸風口51を介して衣類処理槽2の前部の開口と連通する。これにより、送風管路4と衣類処理槽2との連通が実現される。
【0110】
本実施例において、送風管路4の吸風端は光プラズマ発生モジュール3に連なっており、送風管路4の送風端はドアシール5に連なっている。光プラズマ発生モジュール3から送出される殺菌ガスは送風管路4に吹き込まれ、ドアシール5を通じて衣類処理槽2の内部に流れ込む。これにより、衣類処理槽2及び衣類に付着した微生物の繁殖が抑制されるとともに、衣類処理槽2内部の空気中の有害不純物及び内部の衣類に付着した異臭物質が不活性化合物に分解される。
【0111】
図6及び図7に示すように、本実施例において、送風管路4には、送風管路4の開閉を制御するための送風弁41が設けられている。これにより、ドアシール5を介したガス室32と衣類処理槽2との連通又は遮断を制御することで、衣類処理機の使用状況又はユーザの実際の使用ニーズに応じて、より正確に衣類処理槽2の内部へ殺菌ガスを導入する。
【実施例7】
【0112】
図1図8に示すように、本実施例では上記実施例4~実施例6を更に限定する。前記ガス室32内にはファン33が更に設けられている。ファン33は、吸風管路6内のガスをガス室32の吸気口35からガス室32内に吸い込むとともに、ガス室32内で光プラズマチューブ34の照射を受けた循環気流をガス室32の送気口36を通じて送風管路4内に送り込むために用いられる。
【0113】
図2図6に示すように、本実施例において、光プラズマ発生モジュール3はケーシング31を含み、ケーシング31がガス室32を取り囲んでいる。ケーシング31には、ガス室32の吸気口35及びガス室32の送気口36が開設されている。
【0114】
図4及び図8に示すように、本実施例において、ガス室32には、ガス室32の吸気口35の開閉を制御するための吸気弁37、及び/又は、ガス室32の送気口36の開閉を制御するための送気弁38が接続されている。これにより、ガス室32と吸風管路6及び/又は送風管路4との連通又は遮断を制御することで、光プラズマ発生モジュール3に殺菌ガスをより良好に生成させる。
【0115】
図2図8に示すように、本実施例において、ガス室32は、前後に設けられるとともに互いに連通する第1チャンバ321及び第2チャンバ322を含む。第1チャンバ321内にはファン33が設けられており、第2チャンバ322内には光プラズマチューブ34が設けられている。また、第1チャンバ321はガス室32の吸気口35を有し、第2チャンバ322はガス室32の送気口36を有する。
【0116】
図1図8に示すように、本実施例において、ファン33は第1チャンバ321の吸気口35寄りの側に設けられ、光プラズマチューブ34は第2チャンバ322の送気口36寄りの側に設けられる。
【0117】
図1図8に示すように、本実施例において、ガス室32の送気口36は第2チャンバ322の底部に設けられ、吸風管路6の上端はガス室32の底部に連なっている。
【0118】
図1図8に示すように、本実施例において、送風管路4は垂直方向に延伸している。このことは、殺菌ガスを急速に衣類処理槽2の内部に流入させて、衣類処理機の殺菌効率を向上させるのに有利である。
【実施例8】
【0119】
図9図11に示すように、本発明の実施例は、衣類処理槽2を含むとともに、更に、ガス室32を有する光プラズマ発生モジュール3を含む衣類処理機を提供する。ガス室32の送気口36は、送風管路4を介して衣類処理槽2と連通する。また、ガス室32の吸気口35は、第1吸風支路62を介して衣類処理槽2と連通するか、第2吸風支路63を介して外気と連通する。
【0120】
図9図11に示すように、本実施例において、第1吸風支路62は第1吸風口23及び排風口24を有する。また、第1吸風口23と排風口24の間の第1吸風支路62には外気と連通する第2吸風口51が開設されており、第2吸風口51と排風口24の間の第1吸風支路62が第2吸風支路63を形成する。
【0121】
本実施例において、第1吸風支路62の両端は衣類処理槽2及びガス室32にそれぞれ連なっている。また、第1吸風支路62の両端には、衣類処理槽2と連通する第1吸風口23及びガス室32と連通する排風口24が備わっている。これにより、第1吸風支路62、光プラズマ発生モジュール3、送風管路4及び衣類処理槽2内部の空気の間に空気の循環系が形成される。また、第2吸風支路63は第1吸風支路62の一部である。外気は、第2吸風口51を通じて第2吸風支路63に流れ込み、更に、ガス室32の吸気口35からガス室32内に流れ込んで気流の循環を実現する。
【0122】
図9図11に示すように、本実施例では、更に、第2吸風支路63に連なる外部接続管路7を含み、第2吸風口51が外部接続管路7を通じて外気と連通する。これにより、外部接続管路7を通じて外気を第2吸風支路63に導入して、第2吸風支路63への外気の急速な流入を実現する。
【0123】
図9に示すように、第2吸風口51又は外部接続管路7には、第2吸風支路63と外気との連通/遮断を制御する第2吸風弁631が設けられている。これにより、ガス室32と外気との連通/遮断を制御することで、衣類処理機の使用状況又はユーザの実際の使用ニーズに応じて、衣類処理槽2と洗濯物を除菌及び除臭する。
【0124】
好ましくは、第1吸風口23と第2吸風口51の間の第1吸風支路62には、第1吸風支路62の連通/遮断を制御する第1吸風弁621が設けられており、ガス室32と衣類処理槽2の内部との連通/遮断を制御する。
【0125】
図9図11に示すように、本実施例において、第1吸風支路62は、一端が衣類処理槽2の後部上側に連なっており、他端がガス室32に連なっている。
【0126】
図9図11に示すように、本実施例において、送風管路4は一端がガス室32に連なっている。また、他端が、衣類処理槽2の前部上側に連なるか、衣類処理槽2の前部上側に設けられるドアシール5に連なっている。
【0127】
本実施例において、送風管路4の吸風端は光プラズマ発生モジュール3に連なっており、送風管路4の送風端は衣類処理槽2の前部上側に連なっている。光プラズマ発生モジュール3から送出される殺菌ガスは吸風管路6に吹き込まれ、衣類処理槽2の前部から内部に向かって流動する。
【0128】
本実施例において、衣類処理機はハウジング1を更に含む。光プラズマ発生モジュール3はハウジング1と衣類処理槽2の間に設けられる。ハウジング1内の空気は、第2吸風口51を通じて第2吸風支路63に流れ込む。
【0129】
本実施例において、ハウジング1と衣類処理槽2の前フランジの間にはドアシール5が設けられており、衣類処理槽2の前部には開口が備わっている。送風管路4の吸風端は光プラズマ発生モジュール3に連なっており、送風管路4の送風端はドアシール5に連なっている。光プラズマ発生モジュール3から送出される殺菌ガスは送風管路4に吹き込まれ、ドアシール5を通じて衣類処理槽2の前部の開口から衣類処理槽2の内部に流れ込む。
【0130】
図9図11に示すように、本実施例において、第1吸風支路62の径方向のサイズは送風管路4の径方向のサイズよりも大きいため、循環気流を急速に流動させるのに有利である。これにより、送風管路4内の気流を急速にガス室32内に導入し、衣類処理槽2の内部からの気流を光プラズマ発生モジュール3により殺菌及び除臭処理する。
【0131】
本実施例において、衣類処理槽2が単一の槽体である場合、処理対象の衣類は衣類処理槽2の内部に位置する。光プラズマ発生モジュール3から送出される殺菌ガスは、送風管路4を通じて衣類処理槽2内に吹き込まれ、衣類処理槽2の前部から衣類処理槽2の内部に向かって流動することで、衣類処理槽2の内部及び衣類を殺菌及び除臭処理する。衣類処理槽2の内部の気流は、衣類処理槽2の後部に流動して第1吸風支路62に排出され、第1吸風支路62からガス室32内に流れ込んで循環気流を形成する。
【0132】
本実施例において、衣類処理槽2が外槽21及び内槽22を含む場合、光プラズマ発生モジュール3から送出される殺菌ガスは、送風管路4を通じて外槽21内に吹き込まれる。外槽21及び内槽22の前部にはいずれも開口が備わっているため、殺菌ガスは下向きに流動して内槽22内に進入することで、内槽22の内部及び衣類を殺菌及び除臭処理する。内槽22の内部の空気は、下向きに流動し、内槽22の前部の開口を通じて外槽21に流れ込む。外槽21の内部の気流は、衣類処理槽2の後部に流動して第1吸風支路62に排出され、第1吸風支路62からガス室32内に流れ込んで循環気流を形成する。
【実施例9】
【0133】
図10及び図11に示すように、本実施例は上記実施例8と以下の点において異なっている。即ち、前記第1吸風支路62における第2吸風支路63から離隔する側又は第2吸風口51には三方弁8が設けられている。第1吸風口23と第2吸風口51の間の第1吸風支路62及び外気は三方弁8を通じて第2吸風支路63と連通する。
【0134】
本実施例では、三方弁8により第2吸風口51を閉止させるよう制御して、第1吸風支路62をガス室32と連通させることで、第1吸風支路62、光プラズマ発生モジュール3、送風管路4及び衣類処理槽2内部の空気の間に空気の循環系の形成を実現する。また、三方弁8により第1吸風支路62を遮断するよう制御して、外気と第2吸風支路63を連通させることで、外気とガス室32との連通を実現して、衣類処理槽2の内部への新鮮な空気の供給を実現する。
【実施例10】
【0135】
本実施例は上記実施例8と以下の点において異なっている。即ち、前記ガス室32は第1吸気口35及び第2吸気口35を有する。ガス室32の第1吸気口35は第1吸風支路62を介して衣類処理槽2と連通し、ガス室32の第2吸気口35は第2吸風支路63を介して外気と連通する。
【0136】
本実施例では、第1吸風支路62が第1吸気口35を介してガス室32と連通することで、衣類処理槽2の内部の空気について光プラズマ発生モジュール3のガス室32内への導入を実現する。また、第2吸風支路63が第2吸気口35を介してガス室32と連通することで、光プラズマ発生モジュール3のガス室32内への外気の導入を実現する。これにより、第1吸風支路62と第2吸風支路63が互いに独立して設けられるよう保証されるため、外気が第1吸風支路62を通じて衣類処理槽2の内部へ逆流するとの事態が回避される。
【0137】
本実施例において、第1吸風支路62には、第1吸風支路62の連通/遮断を制御するための第1吸風弁621が設けられており、及び/又は、第2吸風支路63には、第2吸風支路63の連通/遮断を制御するための第2吸風弁631が設けられている。
【0138】
本実施例において、第1吸風弁621は、第1吸風支路62の連通/遮断を制御することで、第1吸風支路62とガス室32との連通/遮断を制御する。また、第2吸風弁631は、第2吸風支路63の連通/遮断を制御することで、ガス室32と外気との連通/遮断を制御する。これにより、衣類処理機の使用状況又はユーザの実際の使用ニーズに応じて、衣類処理槽2と洗濯物を除菌及び除臭する。
【実施例11】
【0139】
図12に示すように、本発明の実施例では、衣類処理槽2を含むとともに、更に、衣類処理槽2の内部に熱風を送るための乾燥風路9を含む衣類乾燥機能を備える衣類処理機を提供する。乾燥風路9の両端は、それぞれ、衣類処理槽2の前後両端に連なっている。乾燥風路9内には、乾燥風路9内の熱風を照射するための光プラズマチューブ34が設けられている。
【0140】
本実施例において、乾燥風路9の空気は衣類処理槽2の内部の空気とともに循環気流を形成する。衣類処理槽2の内部の空気は、乾燥風路9に流れ込んだあと加熱されて熱風を形成する。光プラズマチューブ34は、乾燥風路9内の熱風を照射することで、乾燥風路9内に殺菌及び除臭機能を備える熱風を形成し、これを衣類処理槽2の内部に拡散させることで、衣類の除菌及び除臭に用いる。
【0141】
図12に示すように、本実施例において、乾燥風路9には取付孔が開設されている。光プラズマチューブ34の下端は取付孔を貫通して乾燥風路9内に配置される。
【0142】
本実施例において、光プラズマチューブ34は取付孔を貫通して乾燥風路9内に設けられる。熱風が光プラズマチューブ34の周囲を通過するときに、光プラズマチューブ34から送出される光プラズマ及びイオンクラスタは、空気中の酸素ガス及び水分子を水酸化物イオン、遊離した酸素原子、超酸化物イオン及びその他の酸化体に分解するとともに、一定量のオゾンを発生させる。しかし、熱風の作用によって、オゾンは熱を受けて容易に分解されるため、オゾン濃度の低い光プラズマによる環境空間の消毒及び滅菌が保証される。
【0143】
図12に示すように、本実施例において、乾燥風路9内にはファン33が設けられている。また、乾燥風路9は風路入口91及び風路出口92を有する。ファン33は乾燥風路9の風路入口91寄りの側に設けられ、光プラズマチューブ34は乾燥風路9の風路出口92寄りの側に設けられる。
【0144】
本実施例において、ファン33は、乾燥風路9及び衣類処理槽2の内部の空気を流動させることで循環気流を形成する。空気が乾燥風路9内で流動する過程では、光プラズマチューブ34が空気を照射して酸化体を含む殺菌空気を形成することで、衣類処理機に対し殺菌処理を行う。
【0145】
図12に示すように、本実施例において、乾燥風路9内には更に加熱管93が設けられている。加熱管93はファン33と光プラズマチューブ34の間に設けられる。これにより、衣類処理槽2の内部の空気は、乾燥風路9に流れ込んだあと、まずは加熱管93により加熱されて乾燥した熱風を形成し、その後、乾燥した熱風が光プラズマチューブ34に向かって流動する。このことは、殺菌空気中のオゾン濃度を低下させるのに有利である。
【0146】
本実施例において、光プラズマチューブ34から送出される光プラズマ及びイオンクラスタは、空気中の酸素ガス及び水分子を水酸化物イオン、遊離した酸素原子、超酸化物イオン及びその他の酸化体に分解するが、それに伴ってオゾンも生成される。過剰なオゾンは人間の気道を強く刺激し、喉の腫れや痛み、息苦しさや咳等の症状を招来するが、乾燥風路9内の熱風によりオゾンは熱を受けて分解されるため、循環気流中のオゾン濃度が低下する。
【0147】
図12に示すように、本実施例において、加熱管93は円柱状をなしている。加熱管93は水平に乾燥風路9内に設けられる。加熱管93は、乾燥風路9内の空気の流動方向に沿って延伸しているため、空気と加熱管93とがより十分に熱交換するよう保証される。
【0148】
図12に示すように、本実施例において、乾燥風路9には、風路入口91の開閉を制御するための吸風弁61が設けられている。衣類処理槽2の内部の空気が風路入口91を通じて乾燥風路9内に吸い込まれるよう、吸風弁61はファン33と風路入口91の間に設けられる。
【0149】
図12に示すように、本実施例において、乾燥風路9の吸風端は衣類処理槽2の後部上側に連なっている。これにより、衣類処理槽2の内部の空気は後方に向かって流動し、風路入口91を通じて乾燥風路9内に排出される。そして、乾燥風路9に流れ込んだ高温湿潤の空気を加熱管93が乾燥させ、乾燥後の空気を光プラズマチューブ34が殺菌及び除臭する。
【0150】
本実施例では、乾燥風路9の熱風が衣類処理槽2及び衣類について殺菌及び除臭処理を行う。熱風が衣類処理槽2の前部から衣類処理槽2の後部に向かって流動する過程で、熱風は衣類中の水分を帯びることで高湿の空気を形成する。高湿の空気は、衣類乾燥、殺菌及び除臭の効果が徐々に弱まり、最終的には衣類処理槽2の後部上側の風路入口91から乾燥風路9に排出される。
【0151】
図12に示すように、本実施例において、乾燥風路9には、風路出口92の開閉を制御するための送風弁41が設けられている。乾燥風路9内で光プラズマチューブ34の照射を受けた熱風が風路出口92を通じて衣類処理槽2の内部に送り込まれるよう、送風弁41は光プラズマチューブ34と風路出口92の間に設けられる。
【0152】
本実施例において、送風弁41は、風路出口92の開放又は閉止を制御することで、乾燥風路9と衣類処理槽2との連通又は遮断を制御する。これにより、衣類処理機の使用状況又はユーザの実際の使用ニーズに応じて、衣類処理槽2と衣類を除菌及び除臭する。
【0153】
図12に示すように、本実施例では、更に、ハウジング1を含み、衣類処理槽2がハウジング1内に設けられる。また、ハウジング1と衣類処理槽2の前フランジの間にはドアシール5が設けられており、乾燥風路9の送風端が衣類処理槽2の前部上側又はドアシール5に連なっている。これにより、乾燥風路9内で光プラズマチューブ34の照射を受けた熱風は、風路出口92を通じて衣類処理槽2の内部に吹き込まれる。
【0154】
本実施例において、乾燥風路9の送風端は衣類処理槽2の前部上側又はドアシール5に連なっている。これにより、殺菌及び除臭機能を備える熱風は、乾燥風路9の風路出口92を通じて衣類処理槽2の内部に送り込まれ、衣類処理槽2及び衣類処理槽2内部の衣類に付着した微生物の繁殖を抑制することで、衣類の異臭を除去する。
【0155】
図12に示すように、本実施例において、乾燥風路9の吸風端側に対応する管路の内径は、乾燥風路9の送風端側に対応する管路の内径よりも大きいため、循環気流を急速に流動させるのに有利である。これにより、衣類処理槽2内の空気を急速に乾燥風路9内に排出して、光プラズマチューブ34により衣類処理槽2の内部の空気を殺菌及び除臭処理する。
【0156】
本実施例では、更に、制御装置10を含む。制御装置10は、光プラズマチューブ34に接続されて、乾燥風路9内の熱風を照射するよう光プラズマチューブ34を制御する。
【0157】
本実施例において、衣類処理槽2が単一の槽体である場合、処理対象の衣類は衣類処理槽2の内部に位置する。乾燥風路9内の熱風は、乾燥風路9の風路出口92を通じて衣類処理槽2の内部に直接吹き込まれるとともに、衣類処理槽2の前部から衣類処理槽2の内部に向かって流動することで、衣類処理槽2の内部及び衣類を殺菌及び除臭処理する。また、衣類処理槽2の内部の湿った空気は、乾燥風路9の風路入口91を通じて乾燥風路9内に排出され、光プラズマチューブ34が循環気流を照射する。
【0158】
本実施例において、衣類処理槽2が外槽21及び内槽22を含む場合、乾燥風路9の両端は外槽21の両端に連なる。乾燥風路9内の熱風は、乾燥風路9の風路出口92を通じて外槽21の内部に吹き込まれる。外槽21の前部及び内槽22の前部にはいずれも開口が備わっているため、熱風は上から下に向かって内槽22内に進入することで、内槽22の内部及び衣類を殺菌及び除臭処理する。内槽22内の熱風は、内槽22の前部の開口から下向きに外槽21内に流れ込む。外槽21の内部の湿った空気は、乾燥風路9の風路入口91を通じて乾燥風路9内に排出され、光プラズマチューブ34が循環気流を照射する。
【実施例12】
【0159】
図13図18に示すように、本発明の実施例では、光プラズマ発生モジュール3を提供する。当該光プラズマ発生モジュール3は、ガス室32が内部に形成されているケーシング31と、ガス室32内のガスを照射するための光プラズマチューブ34と、吸風端がガス室32の送気口36と連通する接続管路30と、接続管路30とガス室32との連通又は遮断を制御するために用いられ、接続管路30の内部に沿って往復運動可能な閉塞部材39、を含む。
【0160】
本実施例では、気流の作用によって、閉塞部材39が接続管路30の内部に沿って往復運動することで、接続管路30とガス室32との連通又は遮断を実現可能である。閉塞部材39の構造はシンプルであり、制御しやすい。また、部品の使用量が減少するため、生産コストが低下する。
【0161】
図17及び図18に示すように、本実施例において、接続管路30は、ガスの流動方向に沿って上方に傾斜するよう延伸する傾斜管路区間301を少なくとも含む。前記傾斜管路区間301内には閉塞部材39が設けられている。閉塞部材39は、気流の作用によって上方に運動することで、接続管路30とガス室32を連通させる。或いは、閉塞部材39は、重力の作用で下方に運動することで、接続管路30とガス室32を遮断する。
【0162】
図17及び図18に示すように、本実施例において、ガス室32内には、ガス室32内のガスを接続管路30内に送り込むファン33が設けられている。ガスは、傾斜管路区間301を通過する際に閉塞部材39を上方に運動させて、接続管路30とガス室32を連通させる。この場合、弁組立体により接続管路30の連通/遮断を制御する必要がないため、操作がいっそう正確且つ簡単となる。
【0163】
図17及び図18に示すように、本実施例において、傾斜管路区間301の内周壁には、傾斜管路区間301の内部の径方向に延伸する位置規制ストッパ302が設けられている。ガスが傾斜管路区間301を通過する際に閉塞部材39を上方に運動させて前記位置規制ストッパ302と密着させることで、閉塞部材39は上方への運動を停止する。
【0164】
好ましくは、傾斜管路区間301の内周壁には、傾斜管路区間301の内部の径方向に延伸する位置規制ストッパ302が1周設けられている。前記位置規制ストッパ302は閉塞部材39と密着する。これにより、閉塞部材39が気流の作用で位置規制ストッパ302と密着するまで上方へ運動し、且つ、閉塞部材39が上方への運動を停止すると、殺菌ガスが閉塞部材39と接続管路30との隙間から排出される。
【0165】
図17及び図18に示すように、本実施例において、傾斜管路区間301の内径はガスの流動方向に沿って徐々に増大している。これにより、ガス室32内のガスが光プラズマチューブ34の照射を受けて形成された殺菌ガスは、より円滑に閉塞部材39と接続管路30との隙間から流出可能となる。
【0166】
好ましくは、傾斜管路区間301は上方に傾斜するよう延伸する円錐台状の管路である。このことは、殺菌ガスが接続管路30を通じて排出されて、衣類処理機の内部を殺菌及び除臭するのに有利である。
【0167】
図14に示すように、前記ケーシング31の一部領域は、ガス室32の内部に向かって陥凹し、水平方向に開口する収容室312を形成している。収容室312内には、収容室312に締り嵌めされる弾性部材18が設けられている。弾性部材18には挿接孔が開設されている。収容室312は、弾性部材18を取り付けるための取付溝を形成している。前記弾性体の材料は、ゴム、シリコーン又は弾性を有するその他の材料とすることができる。
【0168】
図17及び図18に示すように、本実施例において、前記閉塞部材39は球形のボールであってもよい。前記ボールの材料は、ゴム、シリコーン、プラスチック、金属等とすることができる。
【実施例13】
【0169】
図13に示すように、本発明の実施例では、衣類処理機を提供する。衣類処理機は、内部に衣類処理槽2が設けられているハウジング1と、前記接続管路30の送風端が送風管路4を介して前記衣類処理槽2の内部と連通する上記いずれかの光プラズマ発生モジュール3、を含む。
【0170】
図13図15に示すように、本実施例において、送風管路4の吸風端は接続管路30を介してガス室32に連なっている。また、ハウジング1と衣類処理槽2の前フランジの間にはドアシール5が設けられており、送風管路4の送風端は衣類処理槽2の前部上側又はドアシール5に連なっている。これにより、ガス室32内で光プラズマチューブ34の照射を受けた循環気流は吸風管路6を通じて衣類処理槽2の内部に吹き込まれる。
【0171】
図13に示すように、本実施例において、送風管路4の吸風端は光プラズマ発生モジュール3に連なっており、送風管路4の送風端は衣類処理槽2の前部上側に連なっている。光プラズマ発生モジュール3から送出される殺菌ガスは吸風管路6に吹き込まれ、衣類処理槽2の前部から内部に向かって流動する。
【0172】
図13に示すように、本実施例において、送風管路4の吸風端は光プラズマ発生モジュール3に連なっており、送風管路4の送風端はドアシール5に連なっている。光プラズマ発生モジュール3から送出される殺菌ガスは送風管路4に吹き込まれ、ドアシール5を通じて衣類処理槽2の内部に流れ込む。
【0173】
本実施例において、吸風管路6の径方向のサイズは送風管路4の径方向のサイズよりも大きいため、循環気流を急速に流動させるのに有利である。これにより、吸風管路6内の気流を急速にガス室32内に導入し、衣類処理槽2の内部からの気流を光プラズマ発生モジュール3により殺菌及び脱臭処理する。
【0174】
図13図15に示すように、本実施例において、接続管路30と送風管路4は、フック、クランプ等で固定的に接続されるため、着脱がいっそう容易となる。
【0175】
図13に示すように、本実施例では、更に、ハウジング1の天井部に設けられる横ビーム15及び前記横ビーム15に固定的に接続される取付ブラケット16を含む。前記ケーシング31は、挿接構造により前記取付ブラケット16に着脱可能に固定的に接続される。これにより、光プラズマ発生モジュール3は、取付ブラケット16を介してハウジング1に固定的に接続される。
【0176】
好ましくは、横ビーム15及び取付ブラケット16に接続孔がそれぞれ開設されており、緊締部材19が横ビーム15及び取付ブラケット16の接続孔に順に挿通されることで、横ビーム15と取付ブラケット16が堅固に接続される。
【0177】
図13図15に示すように、本実施例において、ケーシング31の一部領域は、ガス室32の内部に向かって陥凹し、弾性部材18を締り嵌めする収容室312を形成している。前記弾性部材18には挿接孔が開設されており、取付ブラケット16には前記挿接孔に挿接及び嵌め合わされる返し161が設けられている。
【0178】
本実施例では、光プラズマ発生モジュール3を取付ブラケット16に直接接続する場合と比較して、取付ブラケット16と弾性部材18が挿接構造により固定的に接続される。弾性部材18は一定の緩衝作用を有するため、衣類処理機の振動による光プラズマチューブ34の損傷が減少する。
【0179】
図13図16及び図17に示すように、本実施例において、ケーシング31は、内向きに陥凹することで、接続端子を取り付けるための接続端子係合溝311を形成している。接続端子は衣類処理機のコントローラに接続され、光プラズマチューブ34を起動してガス室32内のガスを照射するために用いられる。
【0180】
本実施例において、前記衣類処理機は、洗濯機、衣類乾燥機、又は、衣類処理機能を備えるその他の衣類処理機としてもよい。また、衣類処理槽2は、単一の槽体であってもよいし、互いに連通する内槽及び外槽21の組み合わせであってもよい。
【0181】
本実施例において、前記衣類処理機は、洗濯機、衣類乾燥機、又は、衣類処理機能を備えるその他の衣類処理機としてもよい。また、衣類処理槽2は、単一の槽体であってもよいし、互いに連通する内槽と外槽の組み合わせであってもよい。
【0182】
上記の衣類処理機によれば、ガス室32内のガスが光プラズマチューブ34に照射されて殺菌ガスを形成し、送風管路4を通じて衣類処理槽2の内部に吹き込まれる。これにより、衣類処理槽2の内部を殺菌処理できるだけでなく、衣類処理槽2内の衣類を殺菌処理することも可能となり、特に、高温に耐えられない衣類に対し良好な殺菌効果を有する。
【0183】
以上の記載は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を何らかの形式に制限するものではない。本発明については好ましい実施例によって上記のように開示したが、本発明を限定するとの主旨ではない。本発明の技術方案を逸脱しない範囲において、当業者が上記で提示した技術内容を用いて実施可能なわずかな変更或いは改変は、同等に変形された等価の実施例であって、いずれも本発明の技術方案の内容を逸脱するものではない。また、本発明の技術的本質に基づいて上記実施例に加えられる任意の簡単な修正、同等の変形及び改変は、いずれも本発明の方案の範囲に属する。
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【国際調査報告】