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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-06
(54)【発明の名称】インライン・ヒューズ・ホルダー
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/68 20110101AFI20250130BHJP
   H01H 85/54 20060101ALI20250130BHJP
【FI】
H01R13/68
H01H85/54
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024547281
(86)(22)【出願日】2023-02-13
(85)【翻訳文提出日】2024-08-17
(86)【国際出願番号】 IB2023051282
(87)【国際公開番号】W WO2023156892
(87)【国際公開日】2023-08-24
(31)【優先権主張番号】63/310,157
(32)【優先日】2022-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524297014
【氏名又は名称】バフラム・ソビ
(71)【出願人】
【識別番号】524297025
【氏名又は名称】バフマン・ソビ
(74)【代理人】
【識別番号】100139778
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 潔
(72)【発明者】
【氏名】バフラム・ソビ
(72)【発明者】
【氏名】バフマン・ソビ
【テーマコード(参考)】
5E021
5G502
【Fターム(参考)】
5E021FA03
5E021FA11
5E021FB20
5E021FC30
5E021FC32
5E021MA11
5G502BA05
5G502CC01
5G502FF09
(57)【要約】
インライン・ヒューズ・ホルダーは、ホルダーに保持されたヒューズにワイヤーを電気的に接続するためのクイック接続電気コネクターを備える。クイック接続電気コネクターにより、ワイヤーを接続する際に、ワイヤーを切断したり、ワイヤーの端に電気コネクターを取り付けたりする必要がなくなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端部、および、その反対側に位置する第2端部を有する本体と、
前記第1端部に配置され、それぞれがブレード・ヒューズのブレードを受け入れて把持するように構成された第1電気接点および第2電気接点と、
前記第2端部に配置され、それぞれがワイヤーの端部を受け入れて、前記ワイヤーを第1電気接点および第2電気接点のそれぞれに電気的に接続するよう構成された、第1クイック接続コネクターおよび第2のクイック接続電気コネクターと、
カバーであって、前記本体の前記第1端部は、前記第1電気接点および第2電気接点に接続されたヒューズを囲むように取り外し可能に受容可能である受容部を前記カバーの端部に有したカバーと、
前記第1端部が前記受容部に受け入れられた際に、前記カバーとの密封接触を生じさせるために本体上に配置されたシールであって、該シールにより、前記ヒューズおよび前記第1電気接点および前記第2電気接点への水の接触を防止する密閉エンクロージャーが形成されるシールと、
貫通して形成された穴を有する、前記カバーから延びる取付タブと、
前記本体に配置された弾性クリップと、
前記本体と前記カバーとを一緒に固定するために前記弾性クリップが係合可能である、前記カバー上に配置されたタブとを備える、
インライン・ヒューズ・ホルダー。
【請求項2】
前記第1端部が前記受容部に受容されたときに前記カバーとの密閉接触を生じさせ、前記ヒューズおよび前記第1電気接点並びに第2電気接点への水の接触を防止する密閉エンクロージャーが形成されるようにするために、前記本体上に配置されたシールをさらに含む、
請求項1に記載のインライン・ヒューズ・ホルダー。
【請求項3】
貫通する穴を有する、前記カバーから延びる取付タブをさらに含む、
請求項1に記載のインライン・ヒューズ・ホルダー。
【請求項4】
前記本体上に配置された弾力性のあるクリップと、
前記弾力性のあるクリップが係合し、前記本体と前記カバーを一緒に固定する、前記カバー上に配置されたタブとをさらに含む、
請求項1に記載のインライン・ヒューズ・ホルダー。
【請求項5】
前記本体上に配置され、前記第1電気接点および前記第2電気接点の一方または両方に電気的に接続され、通電された際に前記第1電気接点および第2電気接点に接続されたヒューズの状態を示すように構成された、1つまたは複数のLEDインジケータ-をさらに含む、
請求項1に記載のインライン・ヒューズ・ホルダー。
【請求項6】
第1端部と反対側の第2の端部を有する本体と、
それぞれがブレード・ヒューズのブレードを受け入れ、把持するように構成されている、前記第1端部上に配置された第1電気接点および第2電気接点と、
ワイヤーを前記第1電気接点および前記第2電気接点のそれぞれに電気的に接続するように構成された、前記第2端部に配置された第1クイック接続電気端子および第2クイック接続電気端子と、
その第1端部を通して、前記本体の前記第1端部が取り外し可能に受容され、第1電気接点および第2電気接点に接続されたヒューズを囲むことができる受容部を有するカバーと、
前記第1端部が前記受容部に受容されたときに前記カバーとの封止的接触を生じさせ、ヒューズおよび前記第1電気接点および第2電気接点への水の接触を防止する密閉された囲いが形成されるようにするために、前記本体上に配置されたシールと、
穴が形成された、前記カバーから延びる取り付けタブと、
本体上に配置された弾力性のあるクリップと、
前記弾力性のあるクリップが、本体とカバーを一緒に固定できるよう係合可能である、カバーに配置されたタブと、
前記本体上に配置され、前記第1電気接点および前記第2電気接点の一方または両方に電気的に接続され、前記第1電気接点および前記第2電気接点に接続されたヒューズの状態を示すように通電するよう構成された、1つまたは複数のLEDインジケータを備える、
インライン・ヒューズ・ホルダー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はヒューズ・ホルダーに関し、より詳細には、ワイヤー(電線)をヒューズ・ホルダーの電気接点に電気的に接続するためのクイック接続電気コネクター端子を有するインライン・ヒューズ・ホルダーに関する。
【背景技術】
【0002】
ヒューズは電気回路で一般的に使用され、回路、および、回路に接続された機器に対する過負荷に対する保護を提供する。電気アクセサリーを車両に取り付ける場合、アクセサリーの電源ラインに沿ってインライン・ヒューズ・ホルダーを使用し、ヒューズ・ホルダーが保持するヒューズによって過負荷に対する保護を行うことが一般的である。
【0003】
過負荷に対する保護を提供するために作動する、既存のインライン・ヒューズ・ホルダーにはいくつかの欠点がある。たとえば、既存のインライン・ヒューズ・ホルダーは、通常、ヒューズ・ホルダーの電気接点に恒久的に取り付けられたワイヤーを備えている。このヒューズ・ホルダーを電気回路に接続するには、電気コネクター(バットコネクター(圧着コネクター)など)や関連する特殊工具を使用して、ヒューズ・ホルダーのワイヤーの両端を電気回路(通常は電源リード)に固定し、接続する必要がある。このようなスプライス接続は手間を要し、電気回路に故障の可能性をもたらし、スプライス接続部における水の侵入や不用意な電気的接触を低減または防止するために熱収縮チューブを使用する必要性を生じさせる。また、このタイプのヒューズ・ホルダーはワイヤーが永続的に固定されているため、ヒューズ・ホルダーの取り外しにおいて問題が生じる。すなわち、ワイヤーを切断する必要があるため、結果的にワイヤーが短くなり、ヒューズ・ホルダーの使い勝手を悪くし、場合によっては使用できなくする。
【0004】
他の既存のインライン・ヒューズ。ホルダーは、固定的に取り付けられたワイヤーを排除し、回路ワイヤーをヒューズ・ホルダーの電気接点に固定するための端子を使用している。典型的には、これらの端子は、ワイヤーを端子に固定するための複数のねじ目の切られた支柱とナットが含まれている。このような端子に適切にワイヤーを固定するには、適切な電気コネクター(リング端子やスペード端子など)をワイヤーの端に接続し、ヒューズ側の端子と係合させる必要がある。この場合も、電気コネクターをワイヤーの端に取り付けるために特殊な工具が必要になる。さらに、このような接続は時間ワイヤー、電気回路に故障の可能性をもたらし、接続部における水の侵入や不用意な電気的接触を低減または防止するために熱収縮チューブを使用する必要性を生じさせる。
【0005】
したがって、既存のインライン・ヒューズ・ホルダーの前述の欠点およびその他の欠点を克服する新しいタイプのインライン・ヒューズ・ホルダーが必要であり、かつ、望まれている。
【発明の概要】
【0006】
本発明の実施形態は、ワイヤーをヒューズ・ホルダーの電気接点に電気的に接続するためのクイック接続電気コネクター(quick connect electrical connector)を有することにより、既存のインライン・ヒューズ・ホルダーの欠点を克服したインライン・ヒューズ・ホルダーを提供する。
【0007】
クイック接続電気コネクターにより、電線の端に電気コネクターを取り付けることなく、電線をヒューズ・ホルダーの電気接点に直接接続できる。これにより、特殊な工具が不要になり、複雑性が減少し、取付け時間が短縮し、潜在的故障点がなくなる。さらに、クイック接続電気コネクターによって、ワイヤーを切断することなくヒューズ・ホルダーから取り外すことができるようになる。
【0008】
本発明に係る、現時点で好ましく(しかし、例示的似すぎない)実施形態に関する以下の詳細な説明を読み、添付の図面と併せて考慮することで、本発明の多数の付加的な目的、特徴、および、利点が、当業者には容易に明らかになるであろう。本発明は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施および実施できる。また、本明細書で採用した言い回しや用語は、説明のためのものであり、限定的なものとみなすべきではないことを理解されたい。
【0009】
ゆえに、当業者であれば、本開示の基礎となる概念が、本発明のいくつかの目的を実施するための他の構造、方法、およびシステムの設計の基礎として容易に利用できることを理解するであろう。したがって、特許請求の範囲は、本発明の精神および範囲から逸脱しない限りにおいて、そのような等価な構造を含むものとみなされることが重要である。
【0010】
本発明、その動作上の利点、およびその使用によって達成される特定の目的をよりよく理解するためには、本発明の実施形態が図示されている添付の図面および説明事項を参照すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
以下の図面は一例を説明するものであり、本発明の実施形態を例示的に説明する目的で、本発明のさらなる理解を提供するために含まれている。本発明の基本的理解に必要な以上に詳細に実施形態の構造的詳細を示そうとはしていないが、図面と共に説明することにより、本発明のいくつかの態様が実際にどのように具体化され得るかが当業者には明らかになるであろう。同一の参照数字は、必ずしも同一の構造を示すものではない。むしろ、同様の特徴または同様の機能を有する特徴を示すために、同じ参照数字が使用される場合がある。
【0012】
図1】本発明の一実施形態に係るインライン・ヒューズ・ホルダーの透視図である。
図2】本発明の一実施形態に係るインライン・ヒューズ・ホルダー本体の側面図である。
図3】本発明の一実施形態に係るインライン・ヒューズ・ホルダーのカバーの透視図である。
図4】本発明の一実施形態に係るインライン・ヒューズ・ホルダー本体の上面図である。
図5】本発明の一実施形態に係るインライン・ヒューズ・ホルダーの本体およびヒューズの側面図である。
図6】本発明の一実施形態に係るインライン・ヒューズ・ホルダーの本体の底面図である。
【発明の詳細な説明】
【0013】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。実施形態は、当業者が本発明を実施できるように本発明の態様を十分に詳細に説明することを意図している。他の実施形態も利用可能であり、本開示の範囲から逸脱することなく変更を加えることができる。
【0014】
図1から図6に、本発明の実施形態に係るインライン・ヒューズ・ホルダー10が図示されている。ヒューズ・ホルダー10は、本体12とカバー(蓋)14とを含む。本体12およびカバー14は、硬質の絶縁性があるプラスチックまたは同様の素材で成形された成形品であってよい。
【0015】
ヒューズ・ホルダー10はヒューズ16を保持する。ヒューズ16は、たとえばATM、ATC、ATOヒューズなどの、自動車分野で一般的に使用されている典型的ブレード・ヒューズとして図示されている。通常、ヒューズ16には、ヒューズから延びる一対の接点ブレード18aおよび18bが設けられている。
【0016】
図示された実施形態では、本体12は、本体の端部22に位置し、本体によって保持される一対の電気接点20aおよび20bを有する。電気接点20aおよび20bは、接点ブレード18aおよび18bを、押し込みと引き出しの動作によって、ぴったりと摩擦嵌合するように、取り外し可能に受け入れるよう構成されている。
【0017】
さらに、図示された実施形態では、本体12の端部24は、開口部30aおよび30bを介してワイヤー28aおよび28bの端部を受けるためのクイック接続電気コネクター26aおよび26bを備える。クイック接続電気コネクター26aおよび26bは、それぞれ、電気接点20aおよび20bに電気的に接続されている。そして、ワイヤー28aと28bの端部を本体12に固定し、ワイヤーを電気接点20aと20bに電気的に接続し、その結果、ヒューズ16にも電気的に接続するよう動作する。
【0018】
クイック接続電気コネクター26aおよび26bは、米国特許第4,541,679号に記載または開示されている電気コネクター(および/または端子)、および/または、米国特許第6,238,233号に記載または開示されている電気コネクター(および/または端子)であってよく、両開示内容は、その全体が本明細書に組み込まれる。当業者であれば、他のクイックコネクト電気コネクターも使用できることを理解するであろう。したがって、本発明は、これら2つの特許で示され、開示された電気コネクターおよび/または端子にのみ限定されるものではない。
【0019】
カバー14は、ヒューズ16を含む本体12の端部22を着脱可能に受け入れて、ヒューズを完全に囲むように構成された受容部32を備えている。ゴム製のシール34または同等物を本体12上に配置してよい。シール34は、端部22が受容部32に挿入されたときに、カバー14と封止的に接触するように構成されており、これにより、ヒューズ16と電気接点20aおよび20bへの水の接触を防止する密閉されたエンクロージャー(囲い)が形成される。
【0020】
本体12は、本体とカバーを確実に結合し、カバー14のタブ38と係合する弾力性のあるクリップ36を備えてよい。クリップ36を外側に持ち上げると、タブ38との係合が解除され、本体12とカバー14の取り外しが可能になる。
【0021】
カバー14は、ねじ式留め具を使用してカバーを所望の支持面に固定または取り付けるための、典型的にはタブ42を通して形成された穴(開口部)40を含んでもよい。
【0022】
ヒューズ・ホルダー10は、電気回路の動作とヒューズ16の状態を示すために、電気接点20aおよび20bの1つまたは複数に動作可能に接続された1つまたは複数のLEDライト44を含んでもよい。たとえば、LEDライトでヒューズ16が正常か、それとも切れているかを表示したり、LEDライトでワイヤー28aおよび28bのどちらかが接続された電源から電力を受けているかを表示したりすることができる。
【0023】
当業者であれば、本実施形態が、特に上記に示し、説明したものに限定されないことが理解できるであろう。上記の開示と示唆を踏まえた上で、開示の範囲から逸脱することなく、様々な修正や変形が可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】