IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ティーヴィーエス モーター カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特表-二輪自動車 図1
  • 特表-二輪自動車 図2
  • 特表-二輪自動車 図3
  • 特表-二輪自動車 図4
  • 特表-二輪自動車 図5
  • 特表-二輪自動車 図6
  • 特表-二輪自動車 図7
  • 特表-二輪自動車 図8
  • 特表-二輪自動車 図9
  • 特表-二輪自動車 図10
  • 特表-二輪自動車 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-14
(54)【発明の名称】二輪自動車
(51)【国際特許分類】
   B62K 19/38 20060101AFI20250206BHJP
   B62J 45/00 20200101ALI20250206BHJP
   B62L 3/08 20060101ALN20250206BHJP
【FI】
B62K19/38
B62J45/00
B62L3/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024545029
(86)(22)【出願日】2022-11-10
(85)【翻訳文提出日】2024-09-03
(86)【国際出願番号】 IN2022050987
(87)【国際公開番号】W WO2023148752
(87)【国際公開日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】202241005509
(32)【優先日】2022-02-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521196110
【氏名又は名称】ティーヴィーエス モーター カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TVS MOTOR COMPANY LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110000084
【氏名又は名称】弁理士法人アルガ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラヴィラ,プラサッド
(72)【発明者】
【氏名】シャンムガム,モハン
(72)【発明者】
【氏名】マシュウズ,ウィニー カカナツ
【テーマコード(参考)】
3D212
【Fターム(参考)】
3D212BM02
3D212BM09
3D212BM11
(57)【要約】
本発明は、圧力制御ユニット(43)を有するブレーキアセンブリをもつ二輪自動車(10)に関する。二輪自動車(10)は、ヘッドパイプ(12)とヘッドパイプ(12)から後方に延びるメインチューブ(13)とを備える。メインチューブ(13)は、第1のセクション(13a)と第2のセクション(13b)とを備える。第1のセクション(13a)は、ヘッドパイプ(12)から後方に延びる。第2のセクション(13b)は、第1のセクション(13a)から後方および下方に延びる。ブレーキアセンブリは、自動車の前輪(21)と後輪(35)との間でブレーキ操作のための圧力を制御することが可能な圧力制御ユニット(43)を含み、ここにおいて、圧力制御ユニット(43)は、メインチューブ(13)の第2のセクション(13b)に搭載される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二輪自動車(10)であって、
ヘッドパイプ(12)と、
前記ヘッドパイプ(12)から後方に延びるメインチューブ(13)であって、前記メインチューブは、前記ヘッドパイプ(12)から後方に延びる第1のセクション(13a)と前記第1のセクション(13a)から後方および下方に延びる第2のセクション(13b)とを有する、メインチューブ(13)と、
前記自動車(10)の前輪(21)と後輪(35)との間でブレーキ操作のための圧力を制御することが可能な圧力制御ユニット(43)を有するブレーキングアセンブリであって、ここにおいて、前記圧力制御ユニット(43)は、前記メインチューブ(13)の前記第2のセクション(13b)に搭載される、ブレーキングアセンブリと
を備える二輪自動車(10)。
【請求項2】
前記第2のセクション(13b)は、少なくとも第1のサブセクション(13b1)と第2のサブセクション(13b2)とを備え、前記第1のサブセクション(13b1)は、前記第1のセクション(13a)と前記第2のサブセクション(13b2)との間に設けられる、請求項1に記載の二輪自動車(10)。
【請求項3】
前記第1のサブセクション(13b1)は、前記第1のセクション(13a)に接続された第1の端部(50)と、前記第2のサブセクション(13b2)に接続された第2の端部(52)とを有する、請求項2に記載の二輪自動車(10)。
【請求項4】
前記第1のサブセクション(13b1)は、傾斜したセクションである、請求項2または請求項3に記載の二輪自動車(10)。
【請求項5】
前記圧力制御ユニット(43)は、前記第2のセクション(13b)の前記第1のサブセクション(13b1)に搭載される、請求項1または請求項2に記載の二輪自動車(10)。
【請求項6】
前記圧力制御ユニット(43)は、前記第1のサブセクション(13b1)の前記第2の端部(52)に隣接する前記第2のサブセクション(13b2)に搭載される、請求項1~5のいずれか一項に記載の二輪自動車(10)。
【請求項7】
前記圧力制御ユニット(43)は、自動車の上下方向では燃料タンク(24)とトランスミッションアセンブリ(26)との間、自動車の前後方向では動力生成ユニット(25)とエアクリーナ(36)との間の領域において前記第2のセクション(13b)に搭載される、請求項1に記載の二輪自動車(10)。
【請求項8】
前記第2のセクション(13b)に前記圧力制御ユニットを搭載するための搭載ユニット(100、300)とクランプユニット(200、400)とを有する搭載アセンブリを備える、請求項1に記載の二輪自動車(10)。
【請求項9】
前記搭載ユニット(100)は、
自動車の前後方向に第1の端部と第2の端部との間に延びる水平部材(104)と、
自動車の上方向に前記水平部材の前記第1の端部から延びる第1の垂直部材(102)と、
自動車の下方向に前記水平部材の前記第2の端部から延びる第2の垂直部材(106)と、
前記第2の垂直部材(106)に設けられた着座部材(108)であって、前記着座部材は、前記第2のセクション(13b)の外部表面(54)に配置されることが可能な凹部(108a)を有する、着座部材(108)と
を備える、請求項8に記載の二輪自動車(10)。
【請求項10】
弾性伸縮部材(108b)が前記凹部(108a)に配置される、請求項9に記載の二輪自動車(10)。
【請求項11】
前記クランプユニット(200)は、第1のクランプ部材(204)と第2のクランプ部材(206)との間に延びる曲がり部材(202)を備え、前記曲がり部材(202)は、前記第2のセクション(13b)の前記外部表面(54)に配置されることが可能である、請求項8または請求項9に記載の二輪自動車(10)。
【請求項12】
弾性伸縮部材(202a)は、前記曲がり部材(202)の内部表面(202b)に配置される、請求項11に記載の二輪自動車(10)。
【請求項13】
前記搭載ユニット(100)の前記第1の垂直部材(102)は、前記圧力制御ユニット(43)を受容するように構成される、請求項9に記載の二輪自動車(10)。
【請求項14】
前記搭載ユニット(100)の前記第2の垂直部材(106)は、前記クランプユニット(200)の前記第1のクランプ部材(204)と前記第2のクランプ部材(206)とを受容するように構成される、請求項9または請求項11に記載の二輪自動車(10)。
【請求項15】
前記搭載ユニット(100)の前記第1の垂直部材(102)と前記第2の垂直部材(106)とは、1つまたは複数の搭載穴を有し、
前記クランプユニット(200)の前記第1のクランプ部材(204)と前記第2のクランプ部材(206)とは、1つまたは複数の搭載穴を有する、
請求項13または請求項14に記載の二輪自動車(10)。
【請求項16】
前記搭載ユニット(300)は、
自動車の幅方向に第1の端部と第2の端部との間に延びる第1の部材(302)と、
自動車の後ろ方向に前記第1の部材(302)の前記第1の端部または前記第2の端部のうちの1つから延びる第2の部材(304)と
を備える、請求項8に記載の二輪自動車(10)。
【請求項17】
前記クランプユニット(400)は、前記メインチューブ(13)の前記第2のセクション(13b)に配設され、前記搭載ユニット(300)の前記第2の部材(304)を受容するように構成されたブラケットである、請求項8に記載の二輪自動車(10)。
【請求項18】
前記第1の部材(302)は、前記圧力制御ユニット(43)を受容するように構成される、請求項16または請求項17に記載の二輪自動車(10)。
【請求項19】
前記搭載ユニット(300)の前記第1の部材(302)と前記第2の部材(304)とは、1つまたは複数の搭載穴を有し、
前記ブラケットは、1つまたは複数の搭載穴を有する、
請求項17~18のいずれか一項に記載の二輪自動車(10)。
【請求項20】
前記圧力制御ユニット(43)は、前記前輪(21)と前記後輪(35)とのうちの少なくとも1つがロックするのを防ぐための液圧モジュレータである、請求項1に記載の二輪自動車(10)。
【請求項21】
前記圧力制御ユニット(43)は、前記前輪(21)と前記後輪(35)との間で液圧を分配するための液圧制御バルブである、請求項1に記載の二輪自動車(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二輪自動車に関する。より詳細には、本発明は、二輪自動車へのブレーキングアセンブリの圧力制御ユニットの搭載に関する。
【背景技術】
【0002】
二輪自動車における従来のブレーキシステムは、前輪ブレーキと後輪ブレーキとの独立した作動を伴う。前輪ブレーキのためのフロントブレーキの作動手段は、一般に、二輪自動車のハンドルバーに設けられるが、後輪ブレーキのためのリアブレーキの作動手段は、一般に、ハンドルバーにまたは自動車フレームにフットペダルの形態で設けられる。しかしながら、従来のブレーキシステムは、一般に、二輪自動車の安全に関連するいくつかのリスクを伴う。たとえば、前輪ブレーキのみが適用される場合、後輪が持ち上がり、自動車が倒れるリスクに直面する。前輪はまた、横すべりのリスクに直面し得る。一方、後輪ブレーキのみが適用される場合、前輪は、転がり続け、自動車は、横すべりのリスクまたはより長い制動距離のリスクに直面する。
【0003】
従来のブレーキシステムに関連する欠点を克服するために、二輪自動車における従来のブレーキシステムは、現代のブレーキシステムと置き換えられており、ここで、制動力は、前輪ブレーキと後輪ブレーキとの間で分配される。現代のブレーキシステムでは、リアブレーキペダルの作動は、リアブレーキの作動に加えてフロントブレーキの作動を生じる。フロントブレーキレバーの作動はフロントブレーキのみの作動またはリアブレーキの作動をも生じる。現代のブレーキシステムは、ブレーキ液圧とディスクブレーキシステムなどのブレーキシステムとを制御する圧力制御ユニットを備え、これは、前輪と後輪とのためのマスターシリンダ、接続ホースおよびキャリパを含む。非限定的な一例では、圧力制御ユニットは、異なる自動車パラメータに基づいて、フロントブレーキの作動手段(たとえば、ブレーキレバー)またはリアブレーキの作動手段(たとえば、ブレーキペダル)のいずれかの作動時に前輪ブレーキと後輪ブレーキとの間で制動力を分配する。したがって、二輪自動車における現代のブレーキシステムの存在は、前輪ブレーキと後輪ブレーキとの平衡作動を助け、それによって、二輪自動車の安全を保証する。
【0004】
二輪自動車中の圧力制御ユニットの搭載に関して従来技術では様々なロケーションが開示されている。しかしながら、そのような圧力制御ユニットは、自動車の重心から離れて位置する。オートバイでは、重心(CG)は、ライダーのシートの下に位置する。重心から離れた圧力制御ユニットのロケーションは、不安定なライディング状態を生じる。同様に、圧力制御ユニットは、アクセスすることが困難であるロケーションに配置されてはならない。たとえば、シートステーの上面に圧力制御ユニットを配置し、シートステー側で支持させることは組立時間を増加し、サービスコストを増加し、ならびにフロントブレーキデバイスとリアブレーキデバイスとの間に望ましくない複雑なホースのルーティングを必要とする。また、圧力制御ユニットは、シートカウル内に位置し、自動車フレームの部分によって支持されることが知られている。しかしながら、そのようなロケーションは、タイヤに非常に近接しており、望ましくない圧力制御ユニット中の埃の堆積の可能性を増加させる。また、すべての上記のロケーションでは、フロントブレーキデバイスとリアブレーキデバイスとに圧力制御ユニットを接続するホースの長さは、均一でなく、したがって、良好なブレーキフィールは達成され得ない。
【0005】
さらに、現代のブレーキシステムに関連する安全性向上の結果として、多くの国の政府は、二輪自動車における連動ブレーキシステムであるアンチロックブレーキシステム(ABS)、複合ブレーキシステム(CBS)などの現代のブレーキシステムのうちのいずれか1つの使用を要求している。したがって、現代のブレーキシステムのうちのどの1つも備えることなく製造されている既存の二輪自動車に現代のブレーキシステムのうちのいずれか1つを製造業者が取り付けることが必要とされている。したがって、上記の現代のブレーキシステムの部分の後付け可能性を保証する必要があり、したがって、二輪自動車のフレーム構造を含む既存の自動車への実質的な変更を伴うことなく既存の自動車に容易に設置され得る。
【0006】
さらに、従来技術における圧力制御ユニットは、自動車のフレームに永続的に溶接されたブラケットを使用して自動車に配置される。したがって、フレームに溶接されている固定ブラケットが圧力制御ユニットを固定するために使用されるので、前記ブラケットを備えていない他の自動車フレームへの前記圧力制御ユニットの後付けは困難になる。さらに、固定ブラケットの使用はまた、異なるブレーキシステムの圧力制御ユニット、たとえば、アンチロックブレーキシステムの液圧制御ユニットなどの圧力制御ユニットとともに以前に設置された二輪自動車中の複合ブレーキシステムの圧力制御ユニットに適応することに関して利用可能になるであろう柔軟性を制限することになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記に鑑みて、二輪自動車への圧力制御ユニットの搭載に関して従来技術において説明される欠点を克服することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様では、圧力制御ユニットを有するブレーキアセンブリをもつ二輪自動車が開示される。二輪自動車は、ヘッドパイプとヘッドパイプから後方に延びるメインチューブとを備える。メインチューブは、第1のセクションと第2のセクションとを備える。第1のセクションは、ヘッドパイプから後方に延びる。第2のセクションは、第1のセクションから後方および下方に延びる。ブレーキアセンブリは、自動車の前輪と後輪との間でブレーキ操作のための圧力を制御することが可能な圧力制御ユニットを含み、ここにおいて、圧力制御ユニットは、メインチューブの第2のセクションに搭載される。
【0009】
一実施形態では、第2のセクションは、少なくとも第1のサブセクションと第2のサブセクションとを含む。第1のサブセクションは、第1のセクションと第2のサブセクションとの間に設けられる。第1のサブセクションは、第1の端部と第2の端部とを有し、ここにおいて、第1の端部は、第1のセクションに接続され、第2の端部は、第2のサブセクションに接続される。第1のセクションと第2のセクションとは一体的にまたは別々に形成され得ることを理解されたい。同様に、第2のセクションの第1のサブセクションと第2のサブセクションとは、一体的にまたは別々に形成され得る。
【0010】
一実施形態では、第1のサブセクションは、傾斜したセクションである。
【0011】
一実施形態では、圧力制御ユニットは、第2のセクションの第1のサブセクションに搭載される。
【0012】
一実施形態では、圧力制御ユニットは、第1のサブセクションの第2の端部に隣接する第2のサブセクションに搭載される。
【0013】
一実施形態では、圧力制御ユニットは、自動車の上下方向では燃料タンクとトランスミッションアセンブリとの間、自動車の前後方向では動力生成ユニットとエアクリーナとの間の領域においてメインチューブの第2のセクションに搭載される。
【0014】
一実施形態では、二輪自動車は、メインチューブの第2のセクションに圧力制御ユニットを搭載するための搭載ユニットとクランプユニットとを有する搭載アセンブリを含む。搭載ユニットは、水平部材と、第1の垂直部材と、第2の垂直部材と、着座部材とを含む。水平部材は、自動車の前後方向に第1の端部と第2の端部との間に延びる。第1の垂直部材は、自動車の上方向に水平部材の第1の端部から延びる。第2の垂直部材は、自動車の下方向に水平部材の第2の端部から延びる。着座部材は、第2の垂直部材に設けられる。着座部材は、メインチューブの第2のセクションの外部表面に配置されることが可能な凹部を有する。着座部材の凹部は、弾性伸縮部材を設けられ得る。弾性伸縮部材は、凹部に固定的にまたは着脱可能に取り付けられ得る。弾性伸縮部材の存在は、メインチューブの第2のセクションへのいかなる損傷も伴うことなく着座部材の凹部がメインチューブの第2のセクションに堅固に配置されることを保証するのを助ける。クランプユニットは、第1のクランプ部材と第2のクランプ部材との間に延びる曲がり部材を含む。クランプユニットの曲がり部材はまた、第2のセクションの外部表面に配置されるように適応される。第2のセクションの外部表面に面する曲がり部材の内部表面は、弾性伸縮部材を設けられ得る。弾性伸縮部材は、曲がり部材に固定的にまたは着脱可能に取り付けられ得る。弾性伸縮部材の存在は、メインチューブの第2のセクションへのいかなる損傷も伴うことなく曲がり部材の内部表面がメインチューブの第2のセクションに堅固に配置されることを保証するのを助ける。搭載ユニットの第1の垂直部材は、圧力制御ユニットを受容するように構成される。搭載ユニットの第2の垂直部材は、クランプユニットの第1のクランプ部材と第2のクランプ部材とを受容するように構成される。第1の垂直部材は、圧力制御ユニットに設けられた1つまたは複数の搭載穴と対応する1つまたは複数の搭載穴を有する。搭載ユニットの第2の垂直部材は、クランプユニットの第1のクランプ部材と第2のクランプ部材とに設けられた1つまたは複数の搭載穴と対応する1つまたは複数の搭載穴を有する。組立中に、第1の垂直部材の1つまたは複数の搭載穴は、圧力制御ユニットに設けられた1つまたは複数の搭載穴と整列され、当業者に知られているボルト、ナット、ねじ、ワッシャ、スタッドなどの1つまたは複数の締め具を用いて固定される。さらに、第2の垂直部材に設けられた1つまたは複数の搭載穴は、第1のクランプ部材と第2のクランプ部材とに設けられた1つまたは複数の搭載穴と整列され、当業者に知られているボルト、ナット、ねじ、ワッシャ、スタッドなどの1つまたは複数の締め具を用いて固定される。
【0015】
一実施形態では、搭載ユニットは、第1の部材と第2の部材とを備える。第1の部材は、自動車の幅方向に第1の端部と第2の端部との間に延びる。第2の部材は、自動車の後ろ方向に第1の部材の第1の端部または第2の端部のいずれかから延びる。クランプユニットは、メインチューブの第2のセクションに配置され、搭載ユニットの第2の部材を受容するように構成されたブラケットである。搭載ユニットの第1の部材は、圧力制御ユニットを受容するように構成される。搭載ユニットの第1の部材と第2の部材との各々は、1つまたは複数の搭載穴を有する。ブラケットはまた、1つまたは複数の搭載穴を有する。組立中に、第1の部材上の1つまたは複数の搭載穴は、圧力制御ユニットに設けられた1つまたは複数の搭載穴と整列され、当業者に知られているボルト、ナット、ねじ、ワッシャ、スタッドなどの1つまたは複数の締め具を用いて固定される。また、ブラケットに設けられた1つまたは複数の搭載穴は、搭載ユニットの第2の部材に設けられた1つまたは複数の搭載穴と整列され、当業者に知られているボルト、ナット、ねじ、ワッシャ、スタッドなどの1つまたは複数の締め具を用いて固定される。
【0016】
一実施形態では、圧力制御ユニットは、前輪と後輪とのうちの少なくとも1つがロックするのを防ぐための液圧モジュレータである。
【0017】
一実施形態では、圧力制御ユニットは、前輪と後輪との間で液圧を分配するための液圧制御バルブである。
【0018】
本発明の実施形態を参照することにし、それの例は添付の図に示され得る。これらの図は例示的なものであり、限定するものではない。本発明が、概して、これらの実施形態のコンテキストで説明されるが、これらの特定の実施形態に本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態による、二輪自動車の概略図である。
図2】本発明の一実施形態による、ブレーキシステムの構成を示す二輪自動車のフレーム構造の透視図である。
図3】本発明の一実施形態による、フレーム構造の部分に固定されたブレーキシステムの部分の拡大図である。
図4】本発明の一実施形態による、二輪自動車のメインチューブと、搭載アセンブリの助けをかりてメインチューブに配置された圧力制御ユニットとの透視図である。
図5】本発明の一実施形態による、二輪自動車のメインチューブと、搭載アセンブリの助けをかりてメインチューブに配置された圧力制御ユニットとの透視図である。
図6】本発明の一実施形態による、メインチューブの第2のセクションに配置されることが可能な搭載ユニットの詳細図である。
図7】本発明の一実施形態による、メインチューブの第2のセクションに配置されることが可能な搭載ユニットの詳細図である。
図8】本発明の一実施形態による、搭載ユニットに組み立てられている圧力制御ユニットを示す図である。
図9】本発明の一実施形態による、搭載ユニットに組み立てられている圧力制御ユニットを示す図である。
図10】本発明の一実施形態による、メインチューブの第2のセクションに配置されることが可能な搭載ユニットとクランプユニットとを有する搭載アセンブリの分解図である。
図11】本発明の代替実施形態による、搭載ユニットとクランプユニット/ブラケットとの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
ここの本発明の様々な特徴および実施形態は、以下に提示する以下のさらなる説明から識別可能である。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態による、二輪自動車10の概略図を示す。二輪自動車10は、自動車10の様々な部分を支持するために(図2に示されている)フレーム構造11を含む。ヘッドチューブ12は、前記フレーム構造11のフロントエンドに設けられる。ヘッドチューブ12は、ある範囲で回転可能にステアリングシャフト(図示せず)を支持する。ヘッドチューブ12の上側部分において、ハンドルバー20は、ステアリングシャフトに回転可能に接続される。ハンドルバー20は、自動車10を操縦するために使用され、フロントフォークアセンブリ23を通して前輪21に接続される。フロントフォークアセンブリ23は、次に、上下のブラケットのペア(図示せず)によってハンドルバー20に接続される。フロントフォークアセンブリ23は、さらに、フロントフェンダ22上で部分的に支持され、前輪21に接続される。前輪21の上側部分は、泥と水とがフロントフォークアセンブリ23の上側部分にそれるのを防ぐフロントフェンダ22によってカバーされる。
【0022】
図2に示されている)フレーム構造11の前部部分では、燃料タンク24は、ハンドルバー20のすぐ後ろに配置され、(図2に示されている)前記フレーム構造11のメインチューブ13の上および動力生成ユニット25の上に配置される。燃料ポンプが設けられる一実施形態では、燃料供給システムの部分を構成する燃料タンク24は、前記供給システムの部分をやはり形成する燃料ポンプ(図示せず)を通して動力生成ユニット25に燃料を供給する。燃料ポンプがない別の実施形態では、燃料タンク24は、キャブレタ(図示せず)を通して動力生成ユニット25に燃料を供給する。シート30は、燃料タンク24の後ろに配置される。シート30は、前部ライダー部分と後部座席部分とを含む。一実施形態では、前部ライダー部分と後部座席部分とは、別個のシート部分として設けられる。一実施形態では、前部ライダー部分と後部座席部分とは、単一のシート部分として設けられる。
【0023】
ライダーの安全のために、交通規則に準拠して、ヘッドライトユニット31とターンシグナルランプユニット32とが自動車10の前部部分に設けられる。ヘッドライトユニット31とターンシグナルランプユニット32とは、ヘッドライト格納アセンブリ33中に格納される。
【0024】
前記二輪自動車10の安全はまた、ブレーキシステム、たとえば、それぞれ前輪21および後輪35のフロントブレーキデバイス41とリアブレーキデバイス42とのブレーキ操作を制御するリンクタイプのブレーキシステムを設けることによって改善される。ブレーキシステムは、圧力制御ユニット43を含み、フロントブレーキデバイス41とリアブレーキデバイス42との間での(図2に示されている)フロントブレーキの作動手段45または(図2に示されている)リアブレーキの作動手段46のうちの少なくとも1つの作動時に制動力の適切な分配があることを保証するのを助け、それによって、倒れることのリスクまたは横すべりのリスクから自動車10を保護する。
【0025】
図示されているように、圧力制御ユニット43は、メインチューブ13に配置される。より詳細には、圧力制御ユニット43は、自動車の上下方向では燃料タンク24とトランスミッションアセンブリ26との間、自動車の前後方向では動力生成ユニット25とエアクリーナ36との間の領域においてメインチューブ13に配置される。言い換えれば、圧力制御ユニット43は、動力生成ユニット25の後ろ、燃料タンク24の下、メインチューブ13から後方に延びる後部チューブ14のペアに固定されたエアクリーナ36の前、および自動車10のトランスミッションアセンブリ26の部分の上の領域においてメインチューブ13に配置される。したがって、圧力制御ユニット43は、自動車10の実質的な中間部分に位置し、自動車10の重心は、前記圧力制御ユニット43の近くに位置し、それによって、安定したライディング状態を生じる。
【0026】
さらに、サスペンションシステムは、道路上での前記自動車10の快適なステアリングのために設けられる。フロントサスペンションシステムを形成するフロントフォークアセンブリ23は、フレーム構造11のような剛性構成要素として働く。上側のブラケット(図示せず)と下側のブラケット(図示せず)とを通してヘッドチューブ12にクランプされたフロントフォークアセンブリ23は、自動車10の左右方向に移動可能である。さらに、油圧減衰構成であり得るリアサスペンションシステム37は、それの後部部分でフレーム構造11に接続される。詳細には、フレーム構造11の後部部分では、後輪35が、リアサスペンションシステム37によって懸架される。
【0027】
動力生成ユニット25は、前部動力生成ユニット搭載ブラケット(図示せず)によって(図2に示されている)フレーム構造11の前部下側部分に搭載され、メインチューブ13の部分の下に配置される。動力生成ユニット25は、動力生成ユニット25に接続された排気パイプ(図示せず)と排気パイプに接続されたマフラー(図示せず)とを含む排気システムを装備している。マフラー(図示せず)は、後輪35に沿って後方に延びる。
【0028】
動力生成ユニット25からの動力は、後輪35を駆動し回転させるためにトランスミッションアセンブリ26を通して後輪35に伝達される。トランスミッションアセンブリ26は、ギアトレインを含んでいるギアボックスと、後輪35にギアボックスを接続する駆動機構とを含む。詳細には、ギアトレインは、ギアシフトシャフトと、各々が変動するギア比を有する複数のギアとを含む。詳細には、速度変化は、トランスミッションアセンブリ26のギアシフトシャフト(図示せず)に動作可能に接続されたギアシフトリンクアセンブリの動作によって達成される。
【0029】
したがって、動力生成ユニット25からの動力は、スイングアーム47の後端において回転可能に支持された後輪35に伝達される。後輪35の上面をカバーするためのリアフェンダ48は、回転する後輪35によってはね散った泥および水がマフラー、動力生成ユニット25、および後輪35の近くに配置された他の部分に入るのを防ぐためにフレーム構造11の後部部分に搭載される。自動車10の全体的な美感を高め、望ましくない外部粒子が自動車10の部分に入るのを防ぐために、複数のリアカバー49がフレーム構造11の後部部分に取り付けられる。
【0030】
図2は、本発明の一実施形態による、ブレーキシステムの構成を示す二輪自動車10のフレーム構造11の透視図を示す。図3は、本発明の一実施形態による、フレーム構造11の部分に固定されたブレーキシステムの部分の拡大図を示す。
【0031】
図示のように、メインチューブ13の部分は、ヘッドチューブ12から後方に延び、動力生成ユニット搭載ブラケット56に向かって下方へさらに延びる。メインチューブ13は、フロントブレーキデバイス41のフロントキャリパ41aへ延びるフロントブレーキライン41bとリアブレーキデバイス42のリアブレーキキャリパ42aへ延びるリアブレーキライン42bとに動作可能に接続される圧力制御ユニット43を支持する。一実施形態では、メインチューブ13の部分は、フロントブレーキライン41bを支持する。
【0032】
圧力制御ユニット43は、フロントブレーキデバイス41とリアブレーキデバイス42とのブレーキ操作のための運転状態に対応する圧力を制御する。一実施形態では、圧力制御ユニット43は、ホイールが横すべりするのを防ぐ液圧モジュレータユニットである。一実施形態では、圧力制御ユニットは、前輪21と後輪35との間での圧力の分配を可能にする液圧制御バルブである。一実施形態では、圧力制御ユニット43は、空気圧制御ユニットである。一実施形態では、圧力制御ユニットは、アンチロックブレーキシステム(ABS)適用例において使用され得る。一実施形態では、圧力制御ユニットは、コンビブレーキシステム(CBS)適用例において使用され得る。
【0033】
図4および図5は、本発明の一実施形態による、二輪自動車10のメインチューブ13と、搭載アセンブリの助けをかりてメインチューブ13に配置された圧力制御ユニット43との透視図を示す。
【0034】
前の段落においてすでに述べられているように、メインチューブ13は、ヘッドパイプ12から後方に延びる。図示のように、メインチューブ13は、ヘッドパイプ12から後方に延びる第1のセクション13aと第1のセクション13aから後方および下方に延びる第2のセクション13bとを有する。ブレーキングアセンブリの圧力制御ユニット43は、メインチューブ13の第2のセクションに搭載される。
【0035】
一実施形態では、第2のセクション13bは、少なくとも第1のサブセクション13b1と第2のサブセクション13b2とにさらに分割される。第1のサブセクション13b1は、第1のセクション13aと第2のサブセクション13b2との間に設けられる。第1のセクション13aと、第1のサブセクション13b1と、第2のサブセクション13b2とは一体的にまたは別々に形成され得ることを理解されたい。第1のサブセクション13b1は、第1の端部50と第2の端部52との間に延び、ここにおいて、第1の端部50は、第1のセクション13aに接続され、第2の端部52は、第2のサブセクション13b2に接続される。一実施形態では、圧力制御ユニット43は、第1のサブセクション13b1に搭載される。一実施形態では、圧力制御ユニット43は、第2のサブセクション13b2に搭載される。一実施形態では、圧力制御43ユニットは、第1のサブセクション13b1の第2の端部52に隣接する第2のサブセクション13b2に搭載される。一実施形態では、第1のサブセクション13b1は、傾斜したセクションである。
【0036】
また、図示されているように、圧力制御ユニット43は、後続の段落において詳細に説明されることになる搭載ユニット100とクランプユニット200とを有する搭載アセンブリを用いてメインチューブ13に着脱可能に接続される。
【0037】
図6および図7は、本発明の一実施形態による、メインチューブ13の第2のセクション13bに配置されることが可能な搭載ユニット100の詳細図を示す。
【0038】
図示のように、搭載アセンブリは、メインチューブ13の第2のセクション13bに配置されることが可能な搭載ユニット100を備える。一実施形態では、搭載ユニット100は、メインチューブ13の第2のセクション13bの第1のサブセクション13b1に配置される。一実施形態では、搭載ユニット100は、メインチューブ13の第2のセクション13bの第2のサブセクション13b2に配置される。一実施形態では、搭載ユニット100は、第1のサブセクション13b1の第2の端部52に隣接する第2のサブセクション13b2に配置される。
【0039】
搭載ユニット100は、水平部材104と、第1の垂直部材102と、第2の垂直部材106と、着座部材108とを備える。水平部材104は、自動車の前後方向に第1の端部と第2の端部との間に延びる。第1の垂直部材102は、自動車の上方向に水平部材104の第1の端部から延び、第2の垂直部材106は、自動車の下方向に第1の水平部材104の第2の端部から延びる。着座部材108は、第2の垂直部材106に設けられる。着座部材108は、メインチューブ13の第2のセクション13bの外部表面54に面し、メインチューブ13の外部表面54に配置されることが可能な凹部108aを有する。凹部108aは、凹部108aがメインチューブ13の第2のセクション13bの外部表面54の部分を受容するようにメインチューブ13の第2のセクション13bの外部表面54の寸法と対応する寸法を有する。一実施形態では、伸縮弾性部材108bは、(図10に示されている)凹部中に設けられる。伸縮弾性部材108bは、凹部108aに固定的に/着脱可能に取り付けられ得る。外部表面54と凹部108aとの間の弾性伸縮部材108bの存在は、メインチューブ13の第2のセクション13bへのいかなる損傷も伴うことなく着座部材108の凹部108aがメインチューブ13の第2のセクション13bの外部表面54に堅固に配置されることを保証するのを助ける。第1の垂直部材102は、圧力制御ユニットを受容するように適応される。一実施形態では、第1の垂直部材102は、1つまたは複数の搭載穴M1を有し、圧力制御ユニット43はまた、(図8に示されている)1つまたは複数の搭載穴M2を有する。組立中に、第1の垂直部材102上の1つまたは複数の搭載穴M1は、圧力制御ユニット43上の1つまたは複数の搭載穴M2と整列され、当業者に知られているボルト、ナット、ねじ、ワッシャ、スタッドなどの1つまたは複数の締め具Fを用いて固定される。第2の垂直部材106は、図10に説明されているようにクランプユニット200を受容するように適応される。一実施形態では、第2の垂直部材は、1つまたは複数の搭載穴M3を有する。
【0040】
図8および図9は、本発明の一実施形態による、搭載ユニット100に組み立てられている圧力制御ユニット43を示す。
【0041】
図8に示されているように、搭載ユニット100の第1の垂直部材102は、1つまたは複数の搭載穴M1を有し、圧力制御ユニットは、1つまたは複数の搭載穴M2を有する。第1の垂直部材の1つまたは複数の搭載穴M1は、圧力制御ユニット43の1つまたは複数の搭載穴M2と対応する。組立中に、第1の垂直部材102の1つまたは複数の搭載穴M1は、圧力制御ユニット43の1つまたは複数の搭載穴と整列され、当業者に知られているボルト、ナット、ねじ、ワッシャ、スタッドなどの1つまたは複数の締め具Fを用いて固定される。図9は、組み立てられた状態にある搭載ユニット100と圧力制御ユニット43とを示す。
【0042】
図10は、本発明の一実施形態による、メインチューブ13の第2のセクションに配置されることが可能な搭載ユニット100とクランプユニット200とを有する搭載アセンブリの分解図を示す。
【0043】
搭載ユニット100は、図6および図7において説明されているのと同じ構造を有する。図示のように、搭載ユニット100は、メインチューブ13bの第2のサブセクション13b2に配置される。しかしながら、この図は限定するものと解釈すべきではなく、搭載ユニット100は、メインチューブ13の第2のセクション13bの第1のサブセクション13b1に配置され得る。さらに、図示のように、弾性伸縮部材108bは、着座部材108の凹部108aに固定的にまたは着脱可能に取り付けられ得る。外部表面54と凹部108aとの間の弾性伸縮部材108bの存在は、メインチューブ13の第2のセクション13bへのいかなる損傷も伴うことなく着座部材108の凹部108aがメインチューブ13の第2のセクション13bの外部表面54に堅固に配置されることを保証するのを助ける。さらに、第1のクランプ部材204と第2のクランプ部材206との間に延びる曲がり部材202を備えるクランプユニット200がまた示されている。クランプユニット200の曲がり部材202は、内部表面202bと外部表面202cとを有する。曲がり部材202の内部表面202bは、メインチューブ13の第2のセクション13bの外部表面54に配置されるように適応される。弾性伸縮部材202aは、曲がり部材202の内部表面202bに固定的に/着脱可能に取り付けられ得る。第2のセクション13bの外部表面54と曲がり表面202の内部表面202bとの間の弾性伸縮部材202aの存在は、メインチューブ13の第2のセクション13bへのいかなる損傷も伴うことなく曲がり部材202がメインチューブ13の第2のセクション13bの外部表面54に堅固に配置されることを保証するのを助ける。曲がり部材202の内部表面202bの寸法は、曲がり部材202の内部表面202bがメインチューブ13の第2のセクション13bの外部表面54の部分を受容するようにメインチューブ13の第2のセクション13bの外部表面54の寸法と対応する。第1のクランプ部材204と第2のクランプ206部材との各々は、1つまたは複数の搭載穴を有する。
【0044】
組立中に、着座部材108の凹部108aと曲がり部材202の内部表面202bとは、メインチューブ13の第2のセクション13bの外部表面54に配置され、第1および第2のクランプ部材204、206上の搭載穴M4と第2の垂直部材106上の搭載穴M3とは整列され、当業者に知られているボルト、ナット、ねじ、ワッシャ、スタッドなどの1つまたは複数の締め具Fを用いて固定される。
【0045】
図11は、本発明の代替実施形態による、搭載ユニット300とクランプユニット/ブラケット400との分解図を示す。
【0046】
図示のように、搭載ユニット300は、第1の部材302と第2の部材304とを備える。第1の部材302は、自動車の幅方向に第1の端部と第2の端部との間に延びる。第2の部材304は、自動車の後ろ方向に第1の部材302の第1の端部または第2の端部のうちの1つから延びる。クランプユニット400は、メインチューブの第2のセクション13bに配置されるブラケットを備える。一実施形態では、ブラケットは、メインチューブ13の第2のセクション13bの第1のサブセクション13b1に配置される。一実施形態では、ブラケット400は、メインチューブ13の第2のセクション13bの第2のサブセクション13b2に配置される。一実施形態では、ブラケット400は、第1のサブセクション13b1の第2の端部52に隣接する第2のサブセクション13b2に配置される。搭載ユニット300の第1の部材302は、圧力制御ユニット43を受容するように適応される。一実施形態では、第1の部材302は、1つまたは複数の搭載穴(図示せず)を有し、圧力制御ユニット43はまた、1つまたは複数の搭載穴(図示せず)を有する。組立中に、第1の部材302上の1つまたは複数の搭載穴は、圧力制御ユニット上の1つまたは複数の搭載穴と整列され、当業者に知られているボルト、ナット、ねじ、ワッシャ、スタッドなどの1つまたは複数の締め具Fを用いて固定される。
【0047】
クランプユニット/ブラケット400は、搭載ユニット300の第2の部材304を受容するように適応される。一実施形態では、搭載ユニット300の第2の部材304は、1つまたは複数の搭載穴M5を有し、クランプユニット/ブラケット400は、1つまたは複数の搭載穴M6を有する。組立中に、第2の部材上の1つまたは複数の搭載穴M5は、クランプユニット/ブラケット400上の1つまたは複数の搭載穴M6と整列され、当業者に知られているボルト、ナット、ねじ、ワッシャ、スタッドなどの1つまたは複数の締め具Fを用いて固定される。
【0048】
有利には、本発明は、安定したライディング状態を生じる二輪自動車の重心の近くにある領域におけるフレーム構造11への圧力制御ユニット43の搭載を提供する。本発明のさらに別の利点は、圧力制御ユニット43がブレーキングアセンブリ/圧力制御ユニット43の設置、保守およびサービスの容易さをもたらすフレーム構造11に着脱可能に取り付けられ得る搭載アセンブリに搭載されることである。着脱可能な搭載アセンブリをもつ圧力制御ユニット43が従来のブレーキシステム中にならびに異なるタイプの現代のブレーキシステム中に設置され得るので、本発明のさらに別の利点は後付け可能性である。本発明のさらに別の利点は、圧力制御ユニット43が組み立てられる搭載アセンブリの単純で経済的な構造である。本発明のさらに別の利点は、多数の構成要素を使用せずに搭載アセンブリがフレーム構造11に容易に組み立てられ得ることである。
【0049】
本発明をいくつかの実施形態に関して説明したが、以下の特許請求の範囲に定義されている本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更および改変が行われ得ることが当業者には明らかである。
【符号の説明】
【0050】
10 自動車
11 フレーム構造
12 ヘッドチューブ
13 メインチューブ
13a 第1のセクション
13b 第2のセクション
13b1 第2のセクションの第1のサブセクション
13b2 第2のセクションの第2のサブセクション
14 後部チューブ
20 ハンドルバー
21 前輪
22 フロントフェンダ
23 フロントフォークアセンブリ
24 燃料タンク
25 動力生成ユニット
26 トランスミッションアセンブリ
30 シート
31 ヘッドライトユニット
32 ターンシグナルランプユニット
33 ヘッドライト格納アセンブリ
35 後輪
36 エアクリーナ
37 リアサスペンションシステム
41 フロントブレーキデバイス
42 リアブレーキデバイス
43 圧力制御ユニット
45 フロントブレーキの作動手段
46 リアブレーキの作動手段
47 スイングアーム
48 リアフェンダ
49 リアカバー
50 第1のサブセクションの第1の端部
52 第1のサブセクションの第2の端部
54 第2のセクションの外部表面
56 動力生成ユニット搭載ブラケット
100、300 搭載ユニット
102 第1の垂直部材
104 水平部材
106 第2の垂直部材
108 着座部材
108a 着座部材の凹部
200 クランプユニット
202 曲がり部材
202a 弾性伸縮部材
202b 曲がり部材の内部表面
202c 曲がり部材の外部表面
204 第1のクランプ部材
206 第2のクランプ部材
302 第1の部材
304 第2の部材
400 ブラケット
M1 第1の垂直部材上の搭載穴
M2 圧力制御ユニット上の搭載穴
M3 第2の垂直部材上の搭載穴
M4 第1および第2のクランプ部材上の搭載穴
M5 第2の部材上の搭載穴
M6 ブラケット上の搭載穴
F 締め具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】