(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-14
(54)【発明の名称】自立式作業足場を備えた、アクセスしにくい場所への昇降用可搬式構造物
(51)【国際特許分類】
E06C 1/38 20060101AFI20250206BHJP
E04G 1/34 20060101ALI20250206BHJP
E04G 5/10 20060101ALI20250206BHJP
E06C 1/39 20060101ALI20250206BHJP
【FI】
E06C1/38 B
E04G1/34 A
E04G5/10 C
E06C1/39 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024545270
(86)(22)【出願日】2023-01-11
(85)【翻訳文提出日】2024-09-24
(86)【国際出願番号】 ES2023070012
(87)【国際公開番号】W WO2023144429
(87)【国際公開日】2023-08-03
(32)【優先日】2022-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】ES
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524284276
【氏名又は名称】アルモセン,エセ.エレ.
(74)【代理人】
【識別番号】100158920
【氏名又は名称】上野 英樹
(72)【発明者】
【氏名】ウンズエタ ガルメンディア,コルドビカ イニャキ
(72)【発明者】
【氏名】ウンズエタ アレサンコ,イザール
(72)【発明者】
【氏名】ウンズエタ アレサンコ,シール
【テーマコード(参考)】
2E044
【Fターム(参考)】
2E044AA06
2E044BA04
2E044CB04
2E044EA05
2E044EE13
2E044EE15
(57)【要約】
本発明は、自立式作業足場を備えた、アクセスできない場所に昇降するための可搬式構造物に関し、その構造物は3本の脚によって形成される種類のものであり、そのうちの1本は梯子であり、脚は作業足場が位置する最上部で互いに近づいており、そこで3本の脚が結合される。3本の脚は対応する支持体と対応する梯子で構成され、3本の脚のそれぞれが、互いに離れた2つの接続及び支持点で作業足場に連結され、脚のねじれを防止し、かつ力の三角分布を確立するために、各脚の2つの接続点の一方に角度付き取り付け手段が備えられる。それにより形成された可搬式構造物は、異なる脚の間の中間領域に補強構造を必要としない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物であって、前記構造物は、3本の脚によって形成される種類のものであり、前記3本の脚のうちの少なくとも1本は梯子であり、前記脚は、作業足場が位置する最上部で互いに近づいており、前記3本の脚(3.1、3.2、3.3)は、1つの支持体又は同様の複数の支持体と、1つの梯子又は同様の複数の梯子とからなり、前記作業足場(1)に接合され、前記3本の脚(3.1、3.3.1、3.2、3.3)のそれぞれが、互いに離れた少なくとも2つの接続及び支持点で前記作業足場(1)に連結され、前記脚(3.1、3.2、3.3)のねじれを防止し、かつ力の三角分布を確立するために、各脚(3.1、3.2、3.3)の2つの接続点のうちの少なくとも1つに、対応する前記脚(3.1、3.2、又は3.3)のための角度付き取り付け手段を備え、それにより形成された前記可搬式構造物は、異なる前記脚(3.1、3.2、3.3)の間の中間領域に補強構造を必要としない、昇降用可搬式構造物。
【請求項2】
前記作業足場(1)への各脚(3.1、3.2、3.3)の前記2つの接続点の間の連結部が、前記脚(3.1、3.2、3.3)と前記作業足場(1)の間の角度を選択的に固定できるようにするために、前記2つの接続点の1つに、対応する前記脚(3.1、3.2、及び/又は3.3)のための角度付き取り付け手段を少なくとも備えることを特徴とする、請求項1に記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項3】
それぞれの支持脚(3.2、3.3)が、前記作業足場(1)の回転構造体(1.6)を介して前記作業足場(1)に接続され、前記回転構造体(1.6)は2つのV字形部分を有し、前記作業足場(1)の1つの側面に平行に水平方向部分を有し、その端により、前記作業足場(1)への前記支持脚(3.2、3.3)の回転可能な接続のための2つの離れた点が確立されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項4】
前記回転構造体(1.6)は、その2つのV字形部分の頂点に、対応する前記支持脚(3.2、3.3)の上部が固定して又は取り外し可能に結合されるジャーナル(1.5)を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項5】
各梯子(3.1)が、互いに離れた2つの連結部を介して前記作業足場(1)に連結され、前記連結部が関節式の接続を確立し、前記連結部は好ましくは2つのジャーナル(1.7)であり、該ジャーナル(1.7)に、前記梯子(3.1)の上端が挿入されることを特徴とする、請求項1に記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項6】
前記作業足場(1)は、少なくとも3つの直線状の側面を有する多角形の輪郭である平坦な構成を有し、前記輪郭に対して前記3本の脚(3.1、3.3.1、3.2、3.3)が組み付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項7】
前記作業足場(1)は、中央部分から放射状に延びる補強リブ(1.2)によって形成された下面での補強を備えた、直線及び曲線が混合した輪郭の平坦な構成を有することを特徴とする、請求項6に記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項8】
前記作業足場(1)は、3つの部分(1.4)によって形成された分割構造を有することができ、その各部分は、前記3本の脚(3.1、3.3.1、3.2、3.3)のうちの1つに接続されていることを特徴とする、請求項7に記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項9】
前記回転構造体(1.6)は三角形の基本構成を有し、その辺の1つが水平に配置されて、前記作業足場(1)の対応する辺に隣接し、その両端が前記作業足場(1)自体との連結接続を確立し、他の2辺がV字形に配置され、その頂点にジャーナル(1.5)が配置されていることを特徴とする、請求項1、3、4のいずれか1つに記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項10】
少なくとも支持脚(3.2、3.3)が、その前記接続点の1つに対して、床に対して形成される角度を360°で変化させる構成で前記支持脚(3.2.2、3.3)の位置を固定する手段を備え、該手段は、好ましくは、円周方向に配置された複数の開口(1.11)を備えたディスク(1.10)によって形成され、各開口(1.11)は、前記支持脚(3.2、3.3)の異なる角度位置を定める、請求項1、3、4のいずれか1つに記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項11】
少なくとも梯子脚(3.1)に関して、前記ジャーナル(1.7)の少なくとも2つの安定した位置を確立するためのラチェット(1.8)を有し、前記2つの安定した位置は、前記ジャーナル(1.7)が展開される作動位置と、前記ジャーナル(1.7)が前記作業足場(1)の下に収納される別の折り畳み位置であることを特徴とする、請求項1又は5に記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項12】
前記2つのジャーナル(1.7)の一方について、前記ジャーナル(1.7)の展開位置で作用するストッパー(1.19)を有することを特徴とする、請求項1又は5に記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項13】
前記ジャーナル(1.7)はそれぞれ、従来の梯子脚(3.1)の縦材の上端をそこに導入して固定することを可能にする調節可能な固定手段(1.20)を備えることを特徴とする、請求項1又は5に記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項14】
前記ジャーナル(1.7)が様々な幅寸法の梯子脚(3.1)に適合することができるように、少なくとも1つの前記ジャーナル(1.7)が、補助的に又はそれと一体に適合部品(1.7.1)を備えることを特徴とする、請求項1、5、13のいずれか1つに記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【請求項15】
ウインチとして機能する荷物の昇降装置を組み付けるための開口(1.23)又は同様の構成が、前記作業足場(1)の中央領域にあることを特徴とする、請求項1に記載の自立式作業足場を備えたアクセスできない場所への昇降用可搬式構造物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脚立、梯子、又は足場のような、アクセスしにくい場所への昇降用可搬式構造物の分野に関し、特に、梯子使用者のための作業足場を備え、その作業足場にアクセスするための1つ以上の梯子と、1つ以上の支持体とによって形成された互いに近づく脚がその作業足場にある可搬式構造物に関する。
【0002】
説明を簡単にするため、以下では可搬式構造物を可搬式梯子と称するが、その構造物について述べたことはすべて、3本の支持脚を有する脚立及び足場に適用可能である。
【背景技術】
【0003】
可搬式梯子又は脚立は、2つのグループに分けられることができる。
支持される梯子又は脚立。これらは、それ自体は不安定で、壁やファサードなどの登る要素に支えられなければならない梯子である。
自立式梯子又は脚立。これらの梯子は、それ自体を支えることができ、このグループで最も一般的な梯子は、いわゆるシザーラダーである。多くの場合に、自立式梯子は支持される梯子として使用されることができる。
【0004】
この種のいわゆる自立式梯子の中で、いわゆる支持脚が梯子の最上部で互いに近づく3本の脚からなる実施形態が知られている。この3本の脚は、1つ以上の梯子と1つ以上の支持体とによって形成される。
【0005】
特許文献1及び特許文献2は、脚として機能する3本の梯子を備えた構造物を示すが、いずれのものも作業足場を有していない。
【0006】
特許文献3は、2つの支持体と1つの梯子とによって形成された構造物を示し、3本の脚はそれぞれ、小さな上部の三角形に回転可能に接続されている。それにより、各要素は、作業足場そのものではない小さな上部の三角形の側面の1つに連結して接続されている。特許文献4及び特許文献5には、同様であるが3つの梯子を備えたものが開示されている。
【0007】
特許文献6は、作業足場の代わりにその上部に座席を備えた、やはり2つの支持脚と1つの梯子とで形成された構造物を示す。
【0008】
特許文献7には、上部の作業足場と3本の支持脚が開示されている。特許文献7は、3本の支持脚を備えた梯子を示し、そのうちの2本がその支持体であり、3本目は段を備えた梯子であり、それらは上部で、手すりを備えた長方形の作業足場で終わる。
【0009】
2つの支持体と同様に、梯子は中央の管状要素、すなわち円形断面を有する管状の実施形態である管状要素を有する。それにより、3本の脚と足場との間の接続が、連結ピンにより行われる。
【0010】
しかしながら、この構成は、3本の支持脚を有する梯子に固有の基本的な問題、すなわち支持脚のねじれ及びそれに続く梯子の転倒という問題を引き起こし、これは使用者に重大な事故を引き起こす危険性を伴う。
【0011】
この問題は、脚の支持点に適切な摩擦を提供しない床に梯子が設置された場合に悪化し、滑り易い床に梯子が設置された場合には極めて危険である。明らかにこの構成は、床と接触するその3本の支持脚の点のうちの少なくとも1つに転がり要素を有する梯子には適用されることができない。
【0012】
他方で、この構成には支持脚の開きを制限する手段が必要である。実際、ねじれの作用を防止し、梯子の支持脚の開角度を制限しようとすると、3本の支持脚に接続されるフランジ状のフレームを用いる必要があり、それは床と平行な水平面で、梯子の中間の高さに外形補強環の形態の構造物を定める。この構成は、滑り易い床や車輪付きの支持体では完全に有効でないことに加え、補強環を構成する要素を備える必要があるため、梯子の実施形態を複雑にすることを意味する。更に、それは梯子の組み立てと収納を非常に複雑にし、重量を増やし、それは可搬式の手動梯子には非常に不利である。
【0013】
更に、梯子の展開及び収納を簡単にするために、2つの支持脚を連結する各フランジ型要素がコンパスのような実施形態であり、それは分解される必要なく、関節方式で展開及び収納されることを可能にする構成が用いられているが、この実施形態はやはり重量の追加を伴うことに加え、コンパスのためのヒンジと、そのヒンジに意図しない閉鎖を防止する安全手段を備えることを必要とするという点で、梯子の実施形態を更に複雑にする。
【0014】
既知の構成の別の欠点は、脚の開角度が固定されていることにあり、このことは、近くの壁や、梯子の下に配置されなければならない障害物などの障害物を克服できない場所で、梯子を組み立てることを不可能にする。
【0015】
その一方で、これらの構成は支持脚と作業足場との間の接続において適切な剛性を提供せず、これはやはり使用者に危険をもたらす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】フランス国特許第344595号明細書
【特許文献2】英国特許第190405121号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2015/345219号明細書
【特許文献4】米国特許第5685391号明細書
【特許文献5】英国特許第2341883号明細書
【特許文献6】ドイツ国特許出願公開第2141074号明細書
【特許文献7】欧州特許出願公開第1079062号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
既存の構成の欠点を考慮すると、解決策が必要とされることが明らかである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、この目的を達成し、これまでの上述の技術的課題を解決し、更に以下に示されるような追加の利点を提供する、脚立のようなアクセスしにくい場所に昇降するための可搬式構造物に関する。それは、自立できることを特徴とする作業足場が位置する最上部で互いに近づく3本の脚を備える。この作業足場は、物理的又は理論的に少なくとも3本の直線を定め、それに対して1つの支持体又は同様の複数の支持体及び1つの梯子又は同様の複数の梯子からなる3本の脚が組み付けられる。特に、3本の脚のそれぞれが、互いに離れた2つの接続点で作業足場に接続され、それにより各脚に互いに離れた2つの接続及び支持点が備えられ、2つの支持点のうちの少なくとも1つに角度付き取り付け手段が備えられ、これにより滑り易い床であっても脚のねじれを防止することができ、更に力の三角分布を確立することができる。
【0019】
このようにして、形成された可搬式構造物は、したがってその中間領域に、自立する作業足場のために、中間の高さで異なる脚の間に補強環を設置するフランジ要素を有する必要がない。
【0020】
更に、この構成により、脚は変更可能な角度位置を取ることができ、使用者は自分の裁量で角度を固定することができ、それは梯子を壁のような障害物の横に組み立てることや、梯子が石、障壁、車などの障害物の上を越えることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の構成を備えた、移動可能な梯子によって形成される可搬式構造物の斜視図である。
【
図4】本発明に従って作られた8段を有する収納式梯子の斜視図である。
【
図5-6】それぞれ
図4の梯子の側面図及び正面図である。
【
図7】本発明に従って製造された12段を有する収納式梯子の斜視図である。
【
図8-9】それぞれ
図7の梯子の側面図及び正面図である。
【
図11-13】それぞれ
図10の作業足場(1)の上面図、側面図及び底面図である。
【
図14】分割された作業足場(1)の実施形態の変形例を示す斜視図である。
【
図15】本発明に従って製造された梯子の作業足場(1)の部分の斜視図であり、開口を備えたディスク(1.10)及びラチェット(1.8)を見ることができ、ラチェット(1.8)は梯子の作業位置に対応して閉鎖位置にある。
【
図16】前図に対応する閉鎖位置でのディスク(1.10)及びラチェット(1.8)の部分の拡大詳細図である。
【
図17】
図15と同様の斜視図であるが、ラチェット(1.8)が上昇位置にある。
【
図18】ディスク(1.10)及びラチェット(1.8)の部分の拡大詳細図であり、ラチェット(1.8)は前図と同じく上昇位置にある。
【
図19】底部からの作業足場(1)の斜視図であり、回転構造体(1.6)は作業足場(1)の下に折り畳まれており、梯子脚(3.1)のジャーナル(1.7)は展開されている。
【
図20】
図15、17と同様の斜視図であるが、収納位置におけるラチェット(1.8)を示す。
【
図21】ラチェット(1.8)の部分の拡大詳細図であり、ラチェット(1.8)は、
図15、16に示された位置と同様の閉鎖位置にあるが、実際の実施形態の変形例により、ラチェット(1.8)は糸状のばね(1.21)を備え、ジャーナル(1.7)は、従来の梯子脚(3.1)の縦材の寸法にジャーナル(1.7)を適合させるように調整することができる固定手段(1.20)を備える。
【
図22】作業足場(1)の詳細な斜視図であり、作業足場(1)の中央の開口(1.23)及びジャーナル(1.7)の付属品(1.7.1)を見ることができる。
【
図23】
図1と同様の図であるが、脚(3.2)に2つのクイック固定機構(5)を備える。
【
図24】各クイック固定機構(5)の内部を示す細部の斜視図であり、クイック固定機構(5)の内部要素を見ることができるように、2枚の金属プレート(9)の一方が取り外されている。
【
図25】管(3.4、3.5)に配置されたクイック固定機構(5)を示す立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明は、脚立のようなアクセスしにくい場所への昇降用可搬式構造物に関し、その構造物は、後述するように自立可能な作業足場(1)を備える。作業足場(1)は3本の脚(3.1、3.2、3.3)の上に配置され、これらの脚は作業足場に向かって上部で互いに近づき、下部で床とのそれぞれの接触点(4)を定める。
【0023】
図1、2、3に示されるように、限定するものではない実際の実施形態によれば、作業足場(1)は柵(2)を備え、柵(2)は、作業足場(1)の人又は人々が誤って落下する危険から保護するための手すり(2.1)を備える。この柵(2)は、例えば工具の吊り下げ、電気配線の提供、重量物の昇降のためのウインチ式手段の組み付けなどの機能を実行するための他の手段(2.2)、好ましくは取り外し可能な補助要素、又は作業足場(1)の作業員が必要とし得るいずれかの他の手段で補完されることができる。
【0024】
添付の図面に示される限定するものではない実際の実施形態によれば、脚(3.1、3.2、3.3)のうちの少なくとも1つ、具体的にはこの場合には、符号(3.1)で特定されたものは、2つの縦材と対応する段とによって形成された梯子である。脚(3.2、3.3)は単純な支持体であるが、3本の脚のうちの2本、更には3本すべての脚が梯子であってもよいことは明らかである。そのため、3本の脚(3.1、3.2及び/又は3.3)のうちの少なくとも1本は、作業足場(1)から上り下りできるようにするための梯子である。
【0025】
3本の脚(3.1、3.2、3.3)を備えた実施形態は、これまでに知られている従来のいずれの解決策にも対応することができる。この意味で、梯子脚(3.1)は、様々な数の段を有することができ、単一の梯子又は2つ以上の梯子によって構成されることができ、剛構造、連結構造、又は伸縮構造などであることができる。更に、梯子脚(3.1)は、2つの縦材とその間を横方向に延びる対応する段の代わりに、段を貫通する単一の中央の縦材によって形成された実施形態であることができる。
【0026】
単純な支持脚(3.2、3.3)についても同様であり、これは単一部材であることも、互いに連結された又は伸縮組立などでの複数の部材によることもできる。
【0027】
床面との接触点(4)もまた、脚(3.1、3.2、3.3)自体、ゴムフェルールなどの補助要素、転がり手段、又はこれらの要素の組み合わせから構成される、これまでに知られている、あるいはこれから生じるかもしれないあらゆる従来の実施形態であることができる。
【0028】
図1、2、3に示されたものに対応して、
図4、5、6は8段を備えた収納式梯子を示し、
図7、8、9の梯子は12段を有する。
図7、9に示されるように、梯子の実際の構造は、柵(2)及びその手すり(2.1)のような補助要素の一部又は全部をそこに折り畳むことができるようにされることができる。
【0029】
図10~13は、作業足場(1)の可能な実際の実施形態を示し、作業足場(1)は、好ましくは、頂点を切断した三角形の基本構成であり、使用者を支える平らな上部(1.1)と、作業足場(1)の厚さと材料に応じて、任意で補強リブ(1.2)を備えた底部(1.3)を定める。
【0030】
作業足場(1)の上部(1.1)は、それ自体が又は補助的な被覆によって、滑り止め加工を有してもよい。補強リブ(1.2)は、存在する場合には、
図10、13に示されるように、好ましいが限定するものではない実施形態により、互いに対して120°で放射状に配置される。
【0031】
更に、
図14は、作業足場(1)の分割された実施形態を示し、好ましくは符号(1.4)で特定される3つの部分に分割される。それにより、3つの部分(1.4)は、それぞれが脚(3.1、3.2、3.3)の1つに接続される。この実施形態では、梯子の折り畳み及び保管又は輸送の際にできるだけスペースを占有しないように、3本の脚(3.1、3.2、3.3)は互いに分離されて、隣接して並置されることができる。
【0032】
図14に示されるように、限定するものではない可能な実際の実施形態によれば、作業足場(1)は、脚(3.2、3.3)の1つに連結されるそのそれぞれの側に回転構造体(1.6)を有し、それは好ましくは、水平方向部分に連結された2つのV字形部分を有する、逆さに頂点を有した三角配置を有する。
【0033】
回転構造体(1.6)は、脚(3.2、3.3)の取り外し可能な組み付けを可能にするために、V字形部分の頂点にジャーナル(1.5)を有する。
【0034】
足場(1)は、梯子脚(3.1)に連結される側に、梯子脚(3.1)もまた取り外し可能に組み付けることができるように、2つのジャーナル(1.7)を有する。更に、この実施形態では、脚(3.1、3.2及び/又は3.3)は、ジャーナル(1.5、1.7)が従来の要素の寸法に適合するか、又は以下に示されるように、そのような従来の要素の寸法に適合するための調節手段及び調整手段を備えることを条件として、市販の従来の要素からなることができる。
【0035】
好ましい実際の、しかし限定するものではない実施形態によれば、梯子脚(3.1)のための2つのジャーナル(1.7)はそれぞれ、回転軸(1.18)を中心に関節の態様で回転して、展開位置又は作業位置から、それらが足場(1)の下に配置される収納位置又は折り畳み位置に移行することができる。
【0036】
これは、可能な限り単純な、単一長さの又は伸縮可能な脚立が、床の水平に対して70.5°から75.5°の間の角度で配置されることを実現する。この値について、梯子脚(3.1)のための2つのジャーナル(1.7)のうちの少なくとも1つについて、
図14に示されるように、その回転軸(1.18)の隣にストッパーとして機能するピン(1.19)があり、それにより梯子脚(3.1)の開きを好ましくは約70°の値に制限する。
【0037】
単純な支持脚(3.2、3.3)については、それらの開口位置を360°で固定することができる手段がある。そのために、好ましい実際の、しかし限定するものではない実施形態によれば、そのような手段はディスク(1.10)からなり、ディスク(1.10)の回転軸(1.22)の周りに円周方向に分散された複数の開口(1.11)を有する。
【0038】
図15に示されるように、上述のディスク(1.10)は、ジャーナル(1.5)を支える回転構造体(1.6)の水平方向部分の一方の端部に組み付けられて、回転構造体(1.6)の回転軸(1.22)を中心に回転することができる。
【0039】
このようにして、図示されていないピンを開口(1.11)の1つに通すことによって、ディスク(1.10)にある開口(1.11)の数だけ、脚(3.2、3.3)を複数の角度位置で固定することができ、脚(3.2、3.3)を360°で配置して固定することが可能である。
【0040】
ピンで構成されるこの方法は、例えば、ばねによって押されるボールからなる構成によって自動的に作用する実施形態など、いずれかの既知の固定方法で置き換えられることができる。
【0041】
このようにして、脚(3.2、3.3)は、360°の角度で、展開された位置で固定されることができる。
【0042】
図15、16に示されるように、符号(1.16)で特定される回転構造体(1.6)の他方の回転軸について、その外周に凹部を有する、好ましくは符号(1.14、1.17)で特定される2つの凹部を有するカム部品(1.15)が配置される。
【0043】
このカム部品(1.15)に関連して、軸(1.9)を中心にストップピン(1.13)によって制限された安定位置まで回転することができるラチェット(1.8)が配置される。
【0044】
図15、16に示された作業位置に対応する梯子の展開位置において、ラチェット(1.8)は、カム部品(1.15)の凹部(1.14)に収容された閉位置を取り、この位置を固定する。
【0045】
図17、18では、手動で持ち上げられて、凹部(1.14)から取り外されたラチェット(1.8)が示されている。それにより、ディスク(1.10)により設定された固定が解除されると、軸(1.16、1.22)を中心とした2つの回転構造体(1.6)のそれぞれの揺動が可能になり、脚(3.2、3.3)がジャーナル(1.5)に組み付けられている場合は、床での支持角度を変えるためと、作業位置から収納位置若しくはその逆にするための両方について、脚(3.2、3.3)の動きが可能になる。
【0046】
図19、20は、作業足場(1)の下に折り畳まれた収納位置にある2つの回転構造体(1.6)を示す。これらの2つの
図19、
図20に示されるように、2つの回転構造体(1.6)の収納位置では、ラチェット(1.8)がカム部品(1.15)の他方の凹部(1.17)に収容される。
【0047】
梯子脚(3.1)の2つのジャーナル(1.7)に関しては、そのうちの1つについてストッパー(1.19)があることに加えて、そのジャーナルに、上述のようにして2つのジャーナル(1.7)の1つ又は2つに設置されることができるラチェット(1.8)とカム部品(1.15)とからなる構成を、やはり組み入れることが想定される。
【0048】
図21は、実際の実施形態の変形例を示し、それによれば各ラチェット(1.8)について、ラチェット(1.8)をカム部品(1.15)に対し安定して接触位置に維持するばね式の弾性手段(1.21)などが配置される。その
図21に示された限定するものではない実際の実施形態によれば、弾性手段(1.21)は、ラチェット(1.8)の回転軸(1.9)に組み付けられた糸状のばねで構成される。
【0049】
これまで説明してきたものによれば、アクセスできない場所への梯子のような昇降用可搬式構造物は、上部で作業足場(1)において互いに近づく3本の脚(3.1、3.2、3.3)を有し、その脚のうちの少なくとも1本は、作業足場(1)への昇降を可能にするための梯子脚(3.1)であり、その場合に他の2本の脚(3.2、3.3)は支持脚である。
【0050】
梯子脚(3.1)は、作業足場(1)に対して回転可能に組み付けられる2つの回転ジャーナル(1.7)のうちの少なくとも1つについて、その開角度を制限するストッパー(1.19)を有し、少なくとも他方のジャーナル(1.7)について、梯子脚(3.1)の展開位置又は作業位置に対応する閉鎖位置、梯子脚(3.1)の回転を可能にする別の上昇位置、及び上述のジャーナル(1.7)が作業足場(1)の下に収納された状態に対応する第3の収納位置の少なくとも3つの位置を取ることができるラチェット(1.8)からなる構成を有する。
【0051】
そして、各支持脚(3.2、3.3)は、作業足場(1)に対して2点で回転可能な回転構造体(1.6)に組み付けられており、この回転構造体(1.6)の2つの回転端部のうちの少なくとも1つについて、ディスク(1.10)によって形成された固定手段を有し、その端部、反対側の端部又は両端部は、任意で、ラチェット(1.8)からなる構成を有することができる。
【0052】
このようにして、各梯子脚(3.1)が、2つの回転ジャーナル(1.7)のそれぞれについて、その開角度を制限するためのストッパー(1.19)と、固定ラチェット(1.8)とを有してもよい。実際の実施形態の変形例によれば、各梯子脚(3.1)は、一方のジャーナル(1.7)についてのストッパー(1.19)と、他方のジャーナル(1.17)についてのラチェット(1.8)とを有することができる。
【0053】
2つの支持脚(3.2、3.3)はそれぞれ、その回転構造体(1.6)の2つの連結端のうちの少なくとも1つについて、脚(3.2、3.3)が床に対して取るべき角度を固定するためのディスク(1.10)を有する。任意で、実際の実施形態の変形例として、その回転点の一方についてのディスク(1.10)と、他方の回転点についてのラチェット(1.8)からなる構成とを有する。
【0054】
これらの可能な実施形態のいずれにおいても、各脚(3.1、3.2、3.3)は、作業足場(1)に対して、互いに離れた2つの接続及び支持点を有し、その2点のうちの少なくとも1点は角度付き取り付け手段を備え、これは脚(3.1、3.2、3.3)が作業足場(1)に対してねじれるのを防止し、自立性を提供し、更に力の三角分布を可能にする。
【0055】
更に、この安定状態は、滑り易い床で梯子を使用するときや、一部又は全部の脚(3.1、3.2、3.3)が転がり手段を備えるときでさえ維持される。
【0056】
梯子を滑りにくい床で使用し、高摩擦端部によって床で支持する点(4)を備える場合には、各脚(3.1、3.2、3.3)は、作業足場(1)に対して各脚を支持するための互いに離れた2つの接続点を有し、それぞれの脚(3.1、3.2、及び/又は3.3)のための角度付き取り付け手段が、2点のうちの少なくとも1点に備えられる限り、本発明の本質を維持したまま、ラチェット(1.8)の数とディスク(1.10)の数を減らすことができる。
【0057】
したがって、例えば、非常に簡単な関係を有する実際の実施形態の変形例は、添付の図面に示されるような梯子において、その梯子脚(3.1)に関して、そのジャーナル(1.7)の一方についてラチェット(1.8)があり、その他方のジャーナル(1.7)についてストッパー(1.19)が存在する。支持脚(3.2、3.3)に関しては、各脚の回転構造体(1.6)は、作業足場(1)と連結される2つの離れた点の1つについて、ディスク(1.10)を有する。
【0058】
特に滑り易い床用についてや、転がり要素によって形成された支持点(4)を備えるものなどで想定される、混合された構成である実施形態の変形も考えられ、それは各脚(3.1、3.2、3.3)を作業足場に対して支持するための、作業足場(1)に対する、互いに離れた2つの接続点を有する各脚(3.1、3.2、3.3)があるという本発明の本質が維持される限り、非常に簡単である。
【0059】
本発明による作業足場(1)の実施形態では、梯子が耐えなければならない力の三角形分割が確立される。それにより、脚(3.1、3.2、3.3)のための互いに離れた2つの接続点で、その2点のうちの少なくとも1点に各脚(3.1、3.2、及び/又は3.3)のための角度付き取り付け手段を備えることに伴って、この力の三角形分割が、梯子の中間の高さで、床面に平行な中央支持を定めるフランジ型要素の必要性をなくすことができる。
【0060】
更に、この構成では、脚(3.1、3.2、及び/又は3.3)は、変更可能な角度位置を取ることができ、使用者は自分の裁量で角度を固定することができ、それは梯子を壁のような障害物の横に組み立てることや、石、障壁、車などの障害物の上を越えることを可能にする。
【0061】
一方で、各ジャーナル(1.7)には、従来の梯子脚(3.1)の縦材の上端をそこに導入して固定することを可能にする調節可能な固定手段(1.20)を備えることが想定される。このようにして、作業足場(1)は、市場で直接入手できる従来の梯子に連結することができるようにされることができる。限定するものではない実際の実施形態によれば、これらの固定手段(1.20)は、
図21に示されるように単純なねじであることができる。同様の構成がジャーナル(1.5)にも適用され、それによって作業足場(1)に普遍的性質を与える。
【0062】
更に、
図22に示されるように、ジャーナル(1.7)は、普遍的性質の概念の範囲内で、様々な幅寸法の梯子脚(3.1)を組み付けることを可能にするために、異なる角度とすることができる屈曲部を定める適合部品(1.7.1)を備えることができる。これらの補助適合部品(1.7.1)の機能は、ジャーナル(1.7)自体が備えることによってもなされることができ、それによりジャーナル(1.7)とその適合部品(1.7.1)は、単一部品を形成する。
【0063】
図22に示されるように、足場(1)は中央の開口(1.23)を有し、そこにホイスト型の昇降要素などを組み付けることができる。それにより、可搬式構造物は、かなりの重量物や人などを持ち上げたり下ろしたりするためのウインチのような機能を果たすことができる。
【0064】
添付の図面は、頂点を切断した三角形の構成を有する足場(1)を示すが、この構成は、足場(1)が、脚(3.1、3.2、3.3)を足場(1)に接続するための2つの接続点を、三角形の輪郭を示す3つの物理的又は理論的な線において設置することを可能にするのであれば、多角形、円形、楕円形、又は直線及び曲線が混合した輪郭の底面を有してもよいという点で、限定するものではない実際の実施形態として理解されなければならない。したがって、例えば、添付の図面に示される足場(1)の頂点を切断した三角形の実施形態では、各脚(3.1、3.2又は3.3)の2つの接続点は、足場(1)の側面の1つに対して位置しているが、例えば、足場(1)が円形の底面を有し、その下に脚(3.1、3.2、3.3)用の2つの接続点が、リブ又は同様の方法による3つの可能な物理的な線、又は理論的な線で設定されることができるが、線はいかなる場合でも三角形を定める。
【0065】
脚(3.1、3.2及び/又は3.3)が2つ以上の伸縮式の管によって形成された実施形態である場合、当然に伸縮式の管の長さを所望の位置に固定するための方法が存在する。管が円筒形である場合、符号(3.4)で特定された直径の小さい管は、その選択された位置で、直径の大きい管(3.5)内に固定される。それにより、脚(3.1、3.2、及び/又は3.3)は、それぞれの場合に必要な長手方向の寸法となる。
【0066】
この固定は、管(3.4、3.5)に、選択された一対の開口にピンを通すことができるように開口の相互関係を与えるといった、非常に単純な構成によって行われることができる。しかし、これはまた、符号(5)で特定される
図23、24、25での限定するものではない実際の実施形態により示されるように、より複雑なクイック固定機構を用いてなされることもできる。
【0067】
図示を簡単にするために、脚(3.2)に関する2つのクイック固定機構(5)のみを示すが、他の2つの脚(3.1、3.3)も、伸縮管の実施形態を採用する場合には、それ自身のクイック固定機構(5)を有する。更に、各脚(3.1、3.2、及び/又は3.3)は、管(3.4、3.5)の組の数だけクイック固定機構(5)を有し、すなわちこの場合には、脚(3.2)は3つの管で構成されているため、2つのクイック固定機構(5)を必要とする。
【0068】
図23に示されるこの実施形態では、脚(3.2、3.3)がクイック固定機構(5)を有し、これらの脚(3.2、3.3)はそれぞれ、3つの管からなる伸縮式であることにより2つのクイック固定機構(5)を有するが、図示を簡単にするために、脚(3.2)のクイック固定機構(5)のみを示す。
【0069】
図24、25に示されるように、各クイック固定機構(5)は、開口(11)を備えた2枚の同一の金属プレート(9)からなり、その開口(11)を締め付けねじが通り、それによりプレート(9)は大きい直径寸法の管(3.5)に固定され、その管の内側を通って小さい直径寸法の管(3.4)が動くことができる。
【0070】
これら2枚のプレート(9)の間には、2つのジョー(6)が配置される。
図25に示されるように、各ジョー(6)は、2つの側板(13)の間に組み付けられたピン(14)と一体になっている。各側板(13)は、ピン(15)に対して揺動することができる。本発明の可搬式構造物の使用者が押し込むことができるピン(7)もまた、これらの側板(13)の間に組み付けられる。
【0071】
ピン(7)に連結された2つの平板(12)も、各ジョー(6)の側方に配置される。各側板(12)は、
図25に示されるように、ピン(17)を伴って側板(12)の円弧運動を制限する細長いアーチ状の開口(16)を有する。
【0072】
各ジョー(6)は、
図24に示されるように、それぞれのばねなどの弾性要素(8)の作用により、管(3.4)に当たる安定した位置に保たれる。
【0073】
適切に配置されたこの全体により、この可搬式構造物の使用者は、片手だけで各クイック固定機構(5)の2本のピン(7)を操作し、弾性要素(8)の作用に抗してその構造を上げることができる。それにより、2つのジョー(6)が管(3.4)から離れてそれを自由にし、管(3.4)は管(3.5)内部を移動することができる。この力がなくなると、弾性要素(8)によりジョー(6)が管(3.4)に固定され、管(3.4)をその時点での位置に固定する。
【0074】
この構造では、管(3.5)に挿入されるように管(3.4)が動く傾向が大きいほど、ジョー(6)の管(3.4)への固定がより強力になり、管(3.4)は、その時点で管(3.4)がある位置でより強固に固定される。
【0075】
管(3.5)の内側で管(3.4)の移動を止める役割を果たすピン(10)が、平板(11)に組み付けられている。
【0076】
この構成により、片手で操作できるクイック固定機構(5)を実現することに加えて、ジョー(6)は、その機能をより良好に発揮できるように、脚(3.1、3.2、及び/又は3.3)の縦軸に対して常に垂直な位置を占める。更に、この構成では、脚(3.1、3.2、3.3)を形成する伸縮管の劣化を防ぐコーティングやゴム製リップなどの付属物を、ジョー(6)が有することができる。
【国際調査報告】