(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-14
(54)【発明の名称】モノコックボディを有する無人水中乗り物
(51)【国際特許分類】
B63C 11/00 20060101AFI20250206BHJP
B63C 11/48 20060101ALI20250206BHJP
B63G 8/00 20060101ALI20250206BHJP
B63G 8/39 20060101ALI20250206BHJP
【FI】
B63C11/00 B
B63C11/48 D
B63G8/00 C
B63G8/39
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024545751
(86)(22)【出願日】2023-01-30
(85)【翻訳文提出日】2024-09-04
(86)【国際出願番号】 US2023061581
(87)【国際公開番号】W WO2023147551
(87)【国際公開日】2023-08-03
(32)【優先日】2022-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524284807
【氏名又は名称】コンポジット エナジー テクノロジーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ゲッツ, エリック ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ペロッティ, トーマス ジョン
(72)【発明者】
【氏名】カナリー, サブリナ マリー
(57)【要約】
本開示は、概して、無人水中乗り物(「UUV」)のためのモノコックボディに関し、モノコックボディは、前部部分と、尾部部分と、ボディ内部表面と、ボディ外部表面とを備えている。モノコックボディは、繊維補強ポリマーで作られた一体型構造シェルであることができる。UUVは、横方向構造部材をさらに含み得る。一実施形態において、繊維補強シートは、炭素繊維によって補強されたポリマーである、一実施形態において、モノコックボディは、自由浸水型であるUUVの一部を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人水中乗り物(「UUV」)のためのモノコックボディであって、前記モノコックボディは、
前部部分と、
尾部部分と、
ボディ内部表面と、
ボディ外部表面と
を備え、
前記モノコックボディは、繊維補強シートで作られた一体型構造シェルである、モノコックボディ。
【請求項2】
前記繊維補強シートは、炭素繊維によって補強されたポリマーである、請求項1に記載のモノコックボディ。
【請求項3】
前記モノコックボディは、自由浸水型であるUUVの一部を形成する、請求項1に記載のモノコックボディ。
【請求項4】
音響透過窓をさらに備えている、請求項1に記載のモノコックボディ。
【請求項5】
前記音響透過窓は、前記繊維補強シートから一体的に形成され、音響信号が前記モノコックボディを通して進行することを可能にするように構成されている、請求項4に記載のモノコックボディ。
【請求項6】
前記ボディ内部表面は、空洞を形成し、前記モノコックボディは、モノコックボディに一体的に形成された複数の横方向構造部材をさらに備えている、請求項1に記載のモノコックボディ。
【請求項7】
前記横方向構造部材は、前記空洞を複数のペイロードエリアに分離し、前記複数のペイロードエリアは、前記モノコックボディへの取り付けのためのペイロードを受け取るように構成されている、請求項6に記載のモノコックボディ。
【請求項8】
前記ペイロードは、バッテリ、モータ、圧力容器、またはセンサのうちの少なくとも1つを備えている、請求項7に記載のモノコックボディ。
【請求項9】
前記モノコックボディは、前記尾部部分と前記前部部分との間で前記モノコックボディに沿って軸方向に延びている1つ以上の縦方向支持部をさらに備えている、請求項1に記載のモノコックボディ。
【請求項10】
前記縦方向支持部は、取り付けレールを形成する、請求項9に記載のモノコックボディ。
【請求項11】
前記取り付けレールは、ペイロードを除去可能に受け取るように構成されている、請求項10に記載のモノコックボディ。
【請求項12】
前記モノコックボディは、前記ボディ外部表面を通して延びている開口をさらに備え、前記開口は、前記モノコックボディに接続されるセンサの面を受け取るように構成されている、請求項1に記載のモノコックボディ。
【請求項13】
無人水中乗り物(「UUV」)であって、前記UUVは、前記UUVのための構造的支持を提供し、ペイロードを受け取るように適合されたモノコックアンダーボディを備え、
前記モノコックアンダーボディは、
前部部分と、
尾部部分と、
空洞を形成するボディ内部表面と、
ボディ外部表面と、
アンダーボディに一体的に形成された複数の横方向構造部材と
を備えている、UUV。
【請求項14】
前記アンダーボディは、炭素繊維によって補強されたポリマーから構築されている、請求項13に記載のUUV。
【請求項15】
前記UUVは、自由浸水型である、請求項13に記載のUUV。
【請求項16】
前記前部部分から前記尾部部分まで延びているカバーをさらに備え、
前記カバーは、
カバー内部表面と、
カバー外部表面と
を備え、
前記カバーは、前記カバー内部表面が前記ボディ内部表面に面し、前記カバー外部表面と前記ボディ外部表面とが前記UUVの外部表面を一緒に形成するように、前記アンダーボディに取り付き、
前記カバーは、前記空洞へのアクセスを可能にするように除去可能に取り付けられている、請求項13に記載のUUV。
【請求項17】
前記ボディ外部表面は、前記UUVの総外部表面の30%~70%を形成する、請求項16に記載のUUV。
【請求項18】
前記カバーは、前記アンダーボディのそれより比較的低い強度または重量を有するように適合されている、請求項16に記載のUUV。
【請求項19】
前記アンダーボディは、前記尾部部分と前記前部部分との間で前記アンダーボディに沿って縦方向に延び、取り付けレールを形成する1つ以上の縦方向支持部をさらに備えている、請求項13に記載のUUV。
【請求項20】
モノコックアンダーボディを備えている無人水中乗り物(「UUV」)であって、
前記モノコックアンダーボディは、前記UUVの前部から尾部に及び、繊維補強多層エポキシ結合シートで作られており、
前記シートは、(a)前記UUVの外部流体力学シェルを成形し、(b)前記UUV内で所望のペイロードを支える前記UUVペイロード支持フレームであるように適合され、
前記モノコックアンダーボディは、前記アンダーボディの上を覆って位置付けられるように適合された上部除去可能UUVカバーを受け取るように適合されている、UUV。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、その全内容が参照することによって本明細書に組み込まれる2022年1月31日に出願された米国特許出願第17/589,055号の優先権の利益を主張する。
【0002】
(分野)
本開示は、概して、無人水中または潜水可能乗り物に関する。
【背景技術】
【0003】
無人水中乗り物(「UUV」)は、様々な産業において、水中領域を探査すること、データを収集すること、検査を行うこと、特定の水中区域を監視すること等の多くの有用な用途を有する。例えば、UUVは、採鉱または石油掘削のための水中探査を行い、水中ケーブルを検査し、国家防衛目的のために領域を監視し、以前には探査されていない領域内でデータを収集するために、全て、人間運転者が乗り物上に存在する必要性を伴うことなく使用されることができる。公知のUUVは、欠陥を有するか、または、それらの性能に対する改良からの恩恵であることができる。例えば、従来のUUVは、UUVに高圧力および他の有害条件を経験させ得る深海水中任務のために好適ではないこともある。そのような任務は、強力であるが、軽量であるUUVを要求し得る。従来の重いUUVは、それらが支え得るペイロードの量において限定され得、それは、それらが行い得る任務のタイプおよび長さを限定し得る。したがって、UUVの範囲を拡張させるためにより大量のペイロードを取り扱い、深海水中任務を行い、他の利点を取得することが可能であるより強力かつより軽量のUUVを有することが、望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一側面では、開示される技術は、無人水中乗り物(「UUV」)のためのモノコックボディに関し、モノコックボディは、前部部分と、尾部部分と、ボディ内部表面と、ボディ外部表面とを含む。モノコックボディは、繊維補強シートで作られた一体型構造シェルであり得る。
【0005】
いくつかの実施形態において、繊維補強シートは、炭素繊維によって補強されたポリマーであることができる。モノコックボディは、自由浸水型であるUUVの一部を形成することができる。モノコックボディは、音響透過窓をさらに含み得る。音響透過窓は、繊維補強シートから一体的に形成されることができ、音響信号がモノコックボディを通して進行することを可能にするように構成される。
【0006】
ボディ内部表面は、空洞を形成し得、モノコックボディは、モノコックボディに一体的に形成された複数の横方向構造部材をさらに含み得る。横方向構造部材は、空洞を複数のペイロードエリアに分離し得、複数のペイロードエリアは、モノコックボディへの取り付けのためのペイロードを受け取るように構成され得る。ペイロードは、バッテリ、モータ、圧力容器、またはセンサのうちの少なくとも1つであることができる、モノコックボディは、尾部部分と前部部分との間でアンダーボディに沿って軸方向に延びている1つ以上の縦方向支持部をさらに含むことができる。縦方向支持部は、取り付けレールを形成することができる。取り付けレールは、ペイロードを受け取るように構成されることができる。モノコックボディは、開口をさらに含むことができ、開口は、ボディ外部表面を通して延びている開口であり、モノコックボディに接続されるセンサの面を受け取るように構成される。
【0007】
別の側面では、開示される実施形態は、モノコックアンダーボディを含む無人水中乗り物(「UUV」)を提供し、モノコックアンダーボディは、UUVのための構造的支持を提供し、ペイロードを受け取るように適合され、モノコックアンダーボディは、前部部分と、尾部部分と、空洞を形成するボディ内部表面と、ボディ外部表面と、アンダーボディに一体的に形成された複数の横方向構造部材とを備えている。アンダーボディは、炭素繊維によって補強されたポリマーから構築されることができる。UUVは、自由浸水型であることができる。UUVは、前部部分から尾部部分まで延びているカバーをさらに含むことができる。カバーは、カバー内部表面と、カバー外部表面とを含むことができる。カバーは、カバー内部表面がボディ内部表面に面し、カバー外部表面とボディ外部表面とが、UUVの外部表面を一緒に形成するようにアンダーボディに取り付くことができる。カバーは、空洞へのアクセスを可能にするように除去可能に取り付けられ得る。
【0008】
いくつかの実施形態において、ボディ外部表面は、UUVの総外部表面の30%~70%を形成し得る。アンダーボディは、第1の材料から構築されることができ、カバーは、第2の材料から構築されることができる。第2の材料は、第1の材料のそれより比較的低い材料強度または重量を有することができる。アンダーボディは、尾部部分と前部部分との間でアンダーボディに沿って縦方向に延び、取り付けレールを形成する1つ以上の縦方向支持部をさらに含むことができる。
【0009】
別の側面では、開示される実施形態は、モノコックアンダーボディを備えている無人水中乗り物(「UUV」)を提供し、モノコックアンダーボディは、好ましくは、UUVの前部から尾部に及び、繊維補強多層エポキシ結合シートで作られ得る、シートは、(a)UUVの外部流体力学シェルの形状を提供し、(b)動作中、UUV内で所望のペイロードを支えるUUVペイロード支持フレームであるように適合され、モノコックアンダーボディは、アンダーボディの上を覆って位置付けられるように適合された上部除去可能UUVカバーを受け取るように適合されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本明細に組み込まれ、本明細書の一部を成す付随の図面は、本開示の特定の実施形態を図示し、本開示の範囲を限定するものではない。図面は、正確な縮尺率ではなく、以下の詳細な説明内の解説との使用を対象としている。
【0011】
【
図1】
図1は、本発明の1つ以上の実施形態による例示的無人水中乗り物の斜視図である。
【0012】
【
図2A】
図2Aは、本発明の1つ以上の実施形態による例示的無人水中乗り物の上面図である。
【0013】
【
図2B】
図2Bは、本発明の1つ以上の実施形態による例示的無人水中乗り物の側面図である。
【0014】
【
図3A】
図3Aは、本発明の1つ以上の実施形態による例示的無人水中乗り物の底面図である。
【0015】
【
図3B】
図3Bは、本発明の1つ以上の実施形態による例示的無人水中乗り物の正面図である。
【0016】
【
図3C】
図3Cは、本発明の1つ以上の実施形態による例示的無人水中乗り物の背面断面図である。
【0017】
【
図4】
図4は、本発明の1つ以上の実施形態による例示的無人水中乗り物の斜視図である。
【0018】
【
図5】
図5は、本発明の1つ以上の実施形態によるカバーを伴う無人水中乗り物の斜視図である。
【0019】
【
図6A】
図6Aは、本発明の1つ以上の実施形態によるカバーを伴う例示的無人水中乗り物の正面図である。
【0020】
【
図6B】
図6Bは、本発明の1つ以上の実施形態によるカバーを伴う例示的無人水中乗り物の後面図である。
【0021】
【
図7A】
図7Aは、本発明の1つ以上の実施形態によるカバーを伴う例示的無人水中乗り物の上面図である。
【0022】
【
図7B】
図7Bは、本発明の1つ以上の実施形態によるカバーを伴う例示的無人水中乗り物の底面図である。
【0023】
【
図8】
図8は、本発明の1つ以上の実施形態による例示的無人水中乗り物の側面断面図である。
【0024】
【
図9】
図9は、本発明の1つ以上の実施形態によるカバーおよび外部推進システムを伴う例示的無人水中乗り物の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の議論は、当業者に明白である開示される技術の従来の特徴を省略するか、または、手短にのみ説明する。種々の実施形態の言及は、本明細書に添付される請求項の範囲を限定しない。加えて、本明細書に記載される任意の例は、非限定的であることを意図しており、添付の請求項の多くの可能な実施形態のうちのいくつかを記載するにすぎない。さらに、本明細書に説明される特定の特徴は、種々の可能な組み合わせおよび順列の各々において、他の説明される特徴との組み合わせにおいて使用されることができる。当業者は、日常的な実験との組み合わせにおいて、例または実施形態に具体的には開示されていない他の成果を達成するために、本発明を使用するための方法を把握するであろう。
【0026】
本明細書に別様に具体的に定義されない限り、全ての用語は、本明細書から含意される意味、および当業者によって理解されような、および/または、辞書、論文等において定義されるような意味を含むそれらの最も広義の可能な解釈を与えられるものとする。別様に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術的および科学用語は、開示される技術の分野における当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書および添付の請求項において使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」が、別様に規定されない限り、複数指示物を含むこと、および用語「includes(~を含む)」および/または「including(~を含む)」が、本明細書で使用されるとき、記載される特徴、要素、および/または構成要素の存在を規定するが、1つ以上の他の特徴、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を除外するものではないことにも留意されたい。加えて、本明細書に説明されるものに類似または匹敵する方法、機器、および材料は、開示される技術の実践または試験においても使用されることができる。
【0027】
本開示のデバイスは、本開示の一部を形成する付随の図面図と関連して検討される実施形態の以下の詳細な説明を参照することによってより容易に理解され得る。本願が、本明細書に説明および/または示される特定のデバイス、方法、条件、またはパラメータに限定されないこと、および本明細書で使用される専門用語が、例として特定の実施形態を説明する目的のためのものにすぎず、限定することを意図していないことを理解されたい。特定の数値の言及は、文脈が明確に別様に指示しない限り、少なくともその特定の値を含む。範囲は、本明細書では、「about(約)」または「approximately(おおよそ)」1つの特定の値から、および/または「about(約)」または「approximately(おおよそ)」別の特定の値までのものとして表現され得る。そのような範囲が表現されるとき、別の実施形態は、1つの特定の値から、および/または他の特定の値までを含む。同様に、値が、先行詞「about(約)」の使用によって近似値として表現されるとき、その特定の値が別の実施形態を形成することを理解されたい。また、例えば、近位、遠位、水平、垂直、上部、上側、下側、底部、左、および右等の全ての空間呼称が、例証目的のためにすぎず、本開示の範囲内で変動され得ることも理解されたい。例えば、呼称「upper(上側)」および「lower(下側)」は、相対的であり、本文脈においては他者に対してのみ使用され、必ずしも「superior(上位)」および「inferior(下位)」であるわけではない。単語「can」または「may」は、これが1つの実施形態であり、他のものも想定されることを伝えるために使用される。
【0028】
開示される技術の種々の例が、本開示の全体を通して提供される。これらの例の使用は、例証にすぎず、本発明または任意の例示される形態の範囲および趣旨をいかようにも限定することはない。同様に、本発明は、本明細書に説明される、いかなる特定の好ましい実施形態にも限定されない。実際に、本発明の修正および変形例は、本明細書を熟読することに応じて当業者に明白であり得、その精神および範囲から逸脱することなく行われ得る。本発明は、したがって、請求項が享有する均等物の全範囲とともに、請求項の用語によってのみ限定されるものとする。
【0029】
本開示は、モノコック外殻構造構築物を有する無人水中乗り物(「UUV」)に関する。UUVは、様々な産業において、水中領域を探査すること、データを収集すること、検査を行うこと、特定の水中区域を監視すること等の多くの有用な用途を有する。例えば、UUVは、採鉱または石油掘削のための水中探査を行い、水中ケーブルを検査し、国家防衛目的のために領域を監視し、以前には探査されていない領域内でデータを収集するために、全て、人間運転者が乗り物上に存在する必要性を伴うことなく使用されることができる。深海水中任務(例えば、海水面下約1,500メートル以下の場所、海水面下約4,000メートル以下の場所、または海水面下約6,000メートル以下の場所において行われる任務)は、UUVに高圧力および他の有害条件を経験させ、強力であるが、軽量であるUUVを要求し得る。本明細書で使用されるように、「モノコック」は、乗り物の構造フレームおよび外側外殻構造が統合された構造として建造された構造シェルまたは外骨格を指す。
【0030】
故に、UUVは、UUVのための一体シェルおよび支持構造を形成するモノコックボディまたはカヌー形状ボディを有することができる。モノコックボディの内部エリアは、横方向構造部材、圧力容器、および他のペイロード(例えば、センサ、ナビゲーション機器、推進機器等)を格納することができる。いくつかの実施形態において、UUVカバーは、UUVの外側シェルの一部を形成するカバーを含み得る。カバーは、いかなる重要な構造的支持も提供することなくUUVの流体力学を改良する流線形の覆いであり得る。
【0031】
従来のUUV設計は、典型的に、UUVの外殻構造を形成するように一緒に溶接された金属リングと、別個の内部支持構造(溶接金属骨格等)とを含む。そのような設計は、非常に重く、高密度であり、したがって、サイズ、深度、速度、範囲、およびペイロードを支える容量に限界を提示する。モノコックボディを実装する開示される技術は、より軽量かつより強力なUUVを提供することによって、これらおよび他の問題に対処する。したがって、モノコックボディは、ペイロード容量、深度、範囲等の相対的増加を促進することができる。開示される実施形態は、非構造的カバー(流線形の覆い)を伴うモノコックアンダーボディまたはカヌー形状設計を含む。そのような設計は、UUVの全体的重量を著しく減少させるだけではなく、UUVの重心を乗り物においてより低くし、それは、UUVが水中にあるときに乗り物を直立状態に保ち、横揺れを回避することを補助する。いくつかの実施形態において、アンダーボディの構築物は、底部においてより重いように適合され、それは、アンダーボディの形状に従って徐々に増加し得る。(例えば、ペイロードを伴わない)この構造は、アンダーボディの中心線より下にある重心を有するように構成されることができる。例えば、モノコックボディの厚さまたは材料を変動させ、ある構造部材を位置付けることによって、重心は、より低く移動させられる。いくつかの実施形態において、例えば、カバーを含む実施形態において、アンダーボディの構造は、(カバーを含む)UUVの重心が、UUVの中心線より下であるように構成されることができる。
【0032】
加えて、そのような設計は、増加させられたUUVの中へのアクセスのし易さを可能にし、UUV内の付属品およびペイロードのモジュール性を促進する。例えば、軽量の除去することが容易なカバーを有することによって、ユーザは、容易に、UUVの上部から容易にUUVペイロードの全てまたはほぼ全てにアクセスすることができる。ユーザは、小さいハッチを通して、またはUUVの一端を通してUUVの内部にアクセスする必要はない。したがって、開示される実施形態は、それが異なる任務または使用事例のために適合され得るように、UUVの容易な再構成(例えば、バッテリ、センサ、カメラ、錘、または他の機器の取り換え)を促進する。
【0033】
図1、2A-2B、および3A-3Dは、開放上部を伴う(カバーを伴わない)、UUV100の種々の図を図示する。UUVは、モノコックボディ110を有する。モノコックボディ110は、前部部分120と、尾部部分130とを有することができる。前部部分120および尾部部分130は、モノコックボディ110と一体であることができる(すなわち、モノコックボディ110は、前部部分120と、尾部部分130とを含む単一体であることができる)。モノコックボディは、ボディ外部表面112と、ボディ内部表面115とも含むことができ、それらの両方は、前部部分120および尾部部分130の対応するエリアを含むことができる。ボディ内部表面112は、UUVの外殻構造内にペイロード受け取りエリアを形成することができる。
【0034】
モノコックボディ110は、一体型構造シェルとして構築されることができる。構造シェルは、UUV100の外部を形成する外側流体力学シェルであることができる。繊維補強ポリマー結合シート材料(例えば、炭素繊維によって補強されたポリマーエポキシ)が、モノコックボディ110のために使用され得る。本明細書で使用されるように、繊維補強ポリマー結合シート材料は、硬化させられた構造エポキシおよび繊維マトリクスを指し得る。モノコックボディ110は、繊維補強ポリマーを層状にし、これを外殻構造ボディ形状に形成することによって構築され得る。モノコックボディ110の構築のための種々の材料の使用は、種々の相対的強度と、相対的重量とを含むことができる。いくつかの実施形態において、複数の材料が、所望の強度対重量比を達成するように、単一の積層に組み合わせられ得る。
【0035】
UUV100は、図内では、ある一定の比率を有するように描写されるが、他の形状および比率も、可能である。例えば、UUV100は、その現在の幅と比較して、比較的により長く、またはより短くあり得る。別の例として、前部部分120および尾部部分130のテーパ状部分は、より長くあり得る(より細い前部部分120および尾部部分130を生成する)か、または、より短くあり得る(より丸みを帯びた前部部分120または尾部部分130を生成する)。
【0036】
UUV100は、1つ以上の縦方向支持部170も含むことができる。縦方向支持部170は、UUV100の長さに(すなわち、前部部分120から尾部部分130まで)伸びることができる。いくつかの実施形態において、縦方向支持部170は、UUVの長さに伸びないこともあり、前部部分120と尾部部分130との間で、モノコックボディ110の一部に沿って伸び得る。例えば、
図2Aに示されるように、UUV100は、2つの縦方向支持部170Aおよび170Bを含み得る。縦方向支持部170は、ペイロードが固定され得る取り付けレールを形成することができる。例えば、縦方向支持部170は、L字形状またはT字形状設計であり得、平坦な面が上向きに面し、ペイロードのためのエリアを提供し、ペイロードは、置かれ、留め具、クランプ、溶接、接着剤、または好適な固定方法を用いて取り付けられる。縦方向支持部170は、モノコックボディ110に一体的に形成されることができる。
【0037】
UUV100は、横方向構造部材140A、140Bを含むことができる。図は、2つの横方向構造部材140A、140Bを図示するが、より多いまたはより少ない横方向構造部材も、UUV100内で使用され得る。いくつかの実施形態において、横方向構造部材140A、140Bは、モノコックボディ110と別個のピースとして形成され、縦方向支持部170に取り付けられ得る。例えば、横方向構造部材140A、140Bは、縦方向支持部170の対応する部分を受け取るためのカットアウトまたは溝を底部に含み得る。横方向構造部材140A、140Bの取り付けは、除去可能である(例えば、クランプ、または、ねじ、ボルト、ピン、リベット等の留め具、種々の好適な接着剤等を用いて)か、または恒久的であり得る(すなわち、モノコックボディ110の材料に接合される)。横方向構造部材140A、140Bは、モノコックボディ110と同じ材料タイプで作られ得る。いくつかの実施形態において、横方向構造部材140A、140Bは、モノコックボディ110と一体型であり得る。言い換えると、横方向構造部材140A、140Bは、別個に形成され、次いで、モノコックボディ110に取り付けられる代わりに、同じ連続した材料からモノコックボディ110と一緒に形成され得る。横方向構造部材140A、140Bは、UUV100に追加の補剛を提供することができる。いくつかの実施形態において、横方向構造部材140A、140Bは、(例えば、
図5-8に描写されるように)UUV100上に設置されるカバーのための追加の支持を提供し得る。横方向構造部材は、UUV100の外殻構造の内部を複数の区分またはペイロードエリアに分離し得る。
【0038】
加えて、ある実施形態において、横方向構造部材140A、140Bは、UUV100内に設置される機器(ペイロード)のための搭載点としての役割を果たし得る。横方向構造部材140A、140Bは、様々な形状および形態であることができる。横方向構造部材140A、140Bは、あるペイロードの周囲に嵌まり、UUV100内にある間にペイロードに追加の固定を提供するように成形され得る。
【0039】
UUV100は、1つ以上のペイロード160A、160Bも含み得る。ペイロード160A、160Bは、(例えば、UUVが自由浸水型UUVであるとき等に水の侵入を防ぐために)封入され得、ナビゲーション機器(GPS、ソナー、レーダ等)、センサ(圧力センサ、光センサ等)、推進機器(モータ、ジェット、プロペラ、バラストタンク等)、電力機器(バッテリ、燃料セル、ワイヤ等)、通信機器(伝送機、受像器、送受信機等)、錘、浮力発泡体、カメラ、ライト、データ記憶機器、および他の機器を含むことができる。ペイロード160A、160Bは、縦方向支持部170によって形成される取り付けレールに取り付けられ得る。図では略長方形のボックスとして描写されるが、ペイロード160A、160Bは、様々な形状および形態(例えば、立方体、略球状、円錐形、円筒形、または他)をとることができる。
【0040】
図1に描写されるように、UUV100は、水が、例えば、ペイロード160A、160B間で自由に随所に流動し得ることを意味する開放上部自由浸水型設計であることができる。モノコックボディ110は、UUV100のための構造的支持を提供し、仕切、センサ、通信デバイス、推進システム、および他のペイロードをUUV100に固定する。仕切140A、140Bおよびペイロード160A、160Bは、取り付けレール170に固定されることができる。
【0041】
いくつかの実施形態において、
図3Aに示されるように、モノコックボディ110の底部は、1つ以上の窓210A、210Bを含み得る。窓210A、210Bは、モノコックボディ110の表面を通した開放開口であることができる。窓210A、210Bは、種々のペイロードがUUV100の外部と界面接触するためのエリアを提供することができる。例えば、ペイロードとともに含まれるカメラは、写真を捕捉するためにUUV100の外側表面へのアクセスを伴うレンズを必要とし得る。窓210Aは、カメラレンズのために特定のサイズおよび形状を決定され得、カメラレンズは、UUV100の内側に搭載されるが、モノコックボディ110を通して外に面し、モノコックボディ110と水密シールを形成し得る。別の例として、ソナーシステムが、窓210B内に搭載される外部表面を有し得、窓210Bは、外部表面を受け取るために適切にサイズを決定され得る。ソナーシステムの外部表面は、モノコックボディ110のボディ外部表面115と同一平面上に搭載され得る。
【0042】
いくつかの実施形態において、モノコックボディ110は、1つ以上の音響透過窓を含み得る。音響透過窓は、音響信号(すなわち、ソナーからの音波)が通過することを可能にするモノコックボディ110の一部であり得る。したがって、UUV100は、ソナーデバイスの一部を外にさらすためにモノコックボディ110において孔が切断されること、または別様に形成されることの必要性なしに、モノコックボディ110を通して音響信号を送信および/または受信することができる。そのような音響透過窓は、ソナーデバイスがUUV100内に完全に封入される(したがって、水および他の外部要素から完全に保護される)一方、依然として、正しく機能することを可能にすることができる。加えて、音響透過窓を有することによって、モノコックボディ110は、ソナーシステムのための別個のカットアウト窓(すなわち、窓210A、210B)を含む必要はなく、それによって、UUV100の構造的完全性を増加させる。
【0043】
音響透過窓は、モノコックボディ110を構成する積層の特定の構築物を通して形成されることができる。例えば、樹脂、繊維、プラスチック、接着剤等のタイプおよび組み合わせは、積層材料の密度を変化させ、したがって、音響信号が材料を通してどのように伝送されるかに影響を及ぼし得る。モノコックボディ110の積層構造は、モノコックボディ110を構成する材料の密度が、(温度に伴って変動する)水のそれに近いように構築されることができる。したがって、材料は、約1の比重を有するように構築され得る。故に、材料の密度は、2.0スラグ/立方フィート(ft3)未満または約2.0スラグ/ft3であり得る。モノコックボディ110の材料を水に近接する密度を有するように構築することによって、音響信号は、それらが水(波が進行する意図された媒体)を通して進行するのとほぼ同じ様式において材料を通して進行することができる。水の密度は、温度に伴ってわずかに変動するので、いくつかの実施形態において、モノコックボディ110は、ある一定の温度の水中で音響的に透過的である(例えば、水中の特定の地理的場所または特定の水深における適切な機能を確実にする)ように調整または構築され得る。さらに、音響透過窓は、音波の種々の特定の波長または周波数に関して調整され得る。
【0044】
したがって、音響透過窓は、完全なカットアウト210A、210Bの必要性を防止しながら、依然として、ソナーシステムが正しく機能することを可能にし得る。これは、潜在的に、カットアウトおよび機器の周囲の漏出を排除し、機器を覆うモノコックボディの表面を提供し、より流線形のUUVを提供しカットアウト区分を完全に弱体化することの数を限定することによってUUVのボディの構造的完全性を増加させることによって、環境物体との不要な接触から機器を保護することができる。
【0045】
いくつかの実施形態において、モノコックボディ110は、電力ケーブル、データケーブル等のためのケーブルポート(図示せず)を含み得る。ケーブルポートは、横方向構造部材140A、140Bを通した、または縦方向支持部170を通したモノコックボディ110の中への開放開口であり得る。いくつかの実施形態において、モノコックボディ110は、その中にケーブルが伸び得るモノコックボディ110の側壁の厚さを伴う小さい空所またはチャネルを含み得る。そのような空所またはチャネルは、ケーブルが、UUV100の内部に対する最小限の露出を伴って、モノコックボディ110内のペイロード間で伸びることを可能にし得る。空所またはチャネルの各端部は、ケーブルが内側に設置され得るような空所またはチャネルへのアクセスのためのケーブルポートを含むことができる。ケーブルポートは、使用中でないとき、またはケーブルがポートを通して伸びている間、封鎖するためのカバーまたは鳩目を含むことができる。いくつかの実施形態において、ケーブルポートは、上を覆われたまたはシールされたプラグ受け取り器を含み得る。プラグ受け取り器は、ケーブルがポートの片側または両側の中に差し込まれることができるように構築され得、したがって、物理的にケーブルをポートを通して伸ばす必要性を排除する。これは、ペイロード160A、160Bが、水の侵入から適切にシールされることを確実にすることができるだけでなく、UUV100の容易かつ迅速な再構成を促進することができる。例えば、ある場合、機器を再配線すること、または新しいケーブルをUUV100の1つ以上の部分を通して伸ばすことを行うのではなく、ユーザは、ペイロードを取り換えるために短い長さのケーブルを引き抜き、新しいケーブルを差し込ことが可能であり得る。使用中でないとき、ユーザは、水がポートに進入しないことを確実にするように、ポートの上を覆って水密カバーを設置し得る。
【0046】
図4は、例証目的のために余分なペイロードを含まないUUV400の代替斜視図を提供する。むしろ、UUV400は、モノコックボディ110の内部における横方向構造部材140A、140Bを示す。UUV100に関する上記説明は、概して、UUV400にも同様に当てはまる。
図4は、モノコックボディ110の長さ(すなわち、前部部分120の端部またはその近傍から尾部部分130の端部またはその近傍まで)に沿って伸びる、縦方向支持部170A、170Bの追加のビューも提供する。本明細書に説明されるように、横方向構造部材140A、140Bは、縦方向支持部170A、170Bに取り付けられ得る。
図4は、加えて、カットアウト210A、210Bを図示する。示されるように、カットアウト210A、210Bは、縦方向支持部170A、170B間に設置されることができる。
【0047】
図5-8は、カバー510を含む、例示的UUV500を図示する。UUV100および400に関する上記説明は、概して、UUV500にも同様に当てはまる。いくつかの実施形態において、カバー510は、カバー前部部分520と、カバー尾部部分530を含み得る。カバー510は、モノコックボディ110上に設置され、それに取り付けられ得る。カバー前部部分520は、モノコックボディ110の前部部分120の上を覆って設置され得る。同様に、カバー尾部部分530は、モノコックボディ110の尾部部分130の上を覆って設置され得る。カバー510は、外側表面512と、内側表面515(
図8に図示される)とを含むことができる。UUV500の側面切り取り図である
図8によって図示されるように、カバー510は、カバー510の内側表面515がモノコックボディ110の内側表面115に面し、したがって、UUV500の内部を形成するように、モノコックボディ110上に設置され得る。一緒に、カバー510の外側表面512とモノコックボディ110の外側表面112とは、UUV500の外側表面を形成することができる。UUV500の内部は、実質的に上で説明されるように、1つ以上の横方向構造部材140A、140Bと、ペイロード160A、160Bとを含み得る。
【0048】
カバー510は、様々な方法においてモノコックボディ110に除去可能に取り付けられることができる。例えば、取り付け方法は、クランプ、留め具(ボルト、ねじ、リベット等)、接着剤、または他の好適な方法を含むことができる。別の例として、取り付け方法は、カバー510をモノコックボディ110に接続するカバー510の片側における1つ以上のヒンジを含み得る。カバー510またはモノコックボディ110の反対側が、次いで、カバー510を固定するための係止部材を含み得る。いくつかの実施形態において、UUV500は、カバー510およびモノコックボディ110が、互いの間に水密閉を形成せず、水がUUV500の内部を通して流動し得ることを意味する自由浸水型であり得る。他の実施形態において、UUV500は、自由浸水型ではないこともあり、カバー510およびモノコックボディ110は、水がUUV500の内部の中に浸透しないこともあるように、シールを形成し得る。
【0049】
カバー510は、モノコックボディ110と比較してより低い相対的重量であるように構築されることができる。カバー510は、非構造的(すなわち、UUV500の内部を覆い、その流体力学を増加させる流線型の覆い)であり得るため、例えば、モノコックボディ110は、カバー510より約70%重くあり得る。他の実施形態において、モノコックボディ110は、カバー510より約50%以上、55%以上、60%以上、65%以上、または75%以上、重くあり得る。そのような重量差は、カバー510の構築物をモノコックアンダーボディ110のそれから変動させることによって達成されることができる。例えば、カバー510は、より軽量な材料から構築され得る。カバー510は、構造的ではないこともあるので、材料は、モノコックアンダーボディ110のそれほど強力である必要はないこともある。いくつかの実施形態において、材料は、同じであり得るが、カバー510を作製するために使用される材料の厚さまたは総体積は、モノコックアンダーボディ110のために使用されるそれ未満であり得る。例として、カバー510は、モノコックアンダーボディ110より少ない層の繊維補強積層を含み得る。別の例として、モノコックボディ110は、縦方向支持部170、またはUUVのためのより強力な外骨格を提供し得る他の強度増加補強体を含み得るが、カバー510は、そのような補強を組み込まないこともあり、したがって、より軽量であり得る。
【0050】
図6Aは、継目610において出合う前部部分120およびカバー前部部分520を示すUUV500の正面端面図である。図示されるように、継目610は、UUV500の正中線より上の位置に位置し得る。言い換えると、モノコックボディ110は、UUV500の外側表面の50%超を形成し得、カバー510は、外側表面の50%未満の部分を形成し得る。他の実施形態において、モノコックボディ110は、UUV500の外側表面の約30%以上、約35%以上、約40%以上、約45%以上、約55%以上、約60%以上、約65%以上、約70%以上、または約75%以上、形成し得る。
【0051】
同様に、
図6Bは、尾部部分120およびカバー尾部部分530を示すUUV500の背面の図である。尾部部分120およびカバー尾部部分530は、UUV500の背面上の継目620において出合うことができる。加えて、尾部部分120およびカバー尾部部分530は、開口部630を形成し得る。開口部630は、
図9によって図示されるようにプロペラ等の推進システムのために提供され得、下でより詳細に説明される。
【0052】
図7Aおよび7Bは、それぞれ、UUV500の上面図および底面図を図示する。
図7Aに図示されるように、いくつかの実施形態において、カバー510は、UUV500の外側表面全体を覆わないこともあり、例えば、横方向構造部材140Aの外側縁は、カバー510によって露出されることによって、UUV500の外側表面の一部を形成することができる。これは、例えば、UUV500を持ち上げ、輸送するために有用であり得る。横方向構造部材140A、140Bは、UUV500を持ち上げ、または移動させるための統合されたリング、フック、ピン、または他の取り付け具(例えば
図9におけるリング940A、940B)を含み得る。加えて、UUV100に関して上で説明されるように、UUV500は、カットアウト210A、210Bを含むことができる。
【0053】
図9は、開示される実施形態に一貫するカバーおよび外部推進システムを伴う例示的UUV900の側面図である。UUV900は、推進システム910を含むことができる。推進システム910は、カバー510(カバー尾部部分530)とモノコックボディ110(尾部部分130)との間の開口部630(
図6B)内に配置され得る。本明細書に説明されるように、推進システムは、(
図9に描写されるような)プロペラシステム、ジェットシステム、または他を含み得る。プロペラシステムは、例えば、UUV900内に含まれる電動モータによって駆動され得る。UUV900はさらに、外部表面112上でモノコックボディ110に取り付けられた1つ以上のフィン920を含み得る。フィン920は、UUV900が水を通して進行するとき、UUV900を制御することに役立ち得る。いくつかの実施形態において、UUV900は、UUVの外側表面にさらされるべきセンサまたは他のペイロードの面を受け取ることができるより大きいカットアウト930(上で説明されるカットアウト210A、210Bに類似する)を含み得る。
【0054】
加えて、
図9は、暴露された横方向構造部材140A、140Bをリング940A、940Bを有するように描写し、リング940A、940Bは、それぞれ、仕切の上部に取り付けられる。リング940A、940Bは、UUV900を持ち上げるために、または別様に移動させるために、または別様に物体をUUV900の外側に取り付けるために、フック、ループ、ストラップ、孔、ピン等の他の形状をとり得る。
【0055】
試験は、本明細書に説明される1つ以上の実施形態に従って構築されるUUVが動作範囲および深度等に関し、かなりの性能改良を提供することを示している。
【0056】
例証目的のために、UUVの寸法は、長さ1フィート~長さ575フィートの範囲内であることができ、モノコックボディの外径は、1インチ~50フィートの範囲内であることができ、モノコックボディの壁厚は、1/16インチ~5フィートの範囲内であることができる。
【0057】
用語「シート」は、1つ以上の層を含むと理解されるべきである。層または層内の材料は、ポリマーを用いて一緒に接着されることができる。明確化のために、用語「シート」はまた、炭素繊維構築物の添加剤塗布のための一般的技法に由来するが、必ずしもそれらの技法に限定されるべきではない。
【0058】
前述は、本開示の原理を例証するにすぎない。本明細書に記載されるいかなる例も、限定することを意図しておらず、添付の請求項に関する多くの可能な実施形態のうちのいくつかを述べるにすぎない。当業者は、本明細書に例証および説明される例示的実施形態および用途に従うことなく、かつ以下の請求項の真の精神および範囲から逸脱することなく行われ得る種々の修正および変更を容易に認識するであろう。
【0059】
本明細書において引用および/または議論される全ての参考文献は、各参考文献が、参照することによって組み込まれると個々に示された場合と同程度に、参照することによってそれらの全体として本明細書に組み込まれる。
【手続補正書】
【提出日】2024-09-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人水中乗り物(
UV)のためのモノコックボディであって、前記モノコックボディは、
前部部分と、
尾部部分と、
ボディ内部表面と、
ボディ外部表面と
を備え、
前記モノコックボディは、
アンダーボディを備え、前記アンダーボディは、繊維補強シートで作られた一体型構造シェルであ
り、
前記アンダーボディは、除去可能カバーを受け取るように構成されている、モノコックボディ。
【請求項2】
前記繊維補強シートは、炭素繊維によって補強されたポリマーである、請求項1に記載のモノコックボディ。
【請求項3】
前記モノコックボディは、自由浸水型であるUUVの一部を形成する、請求項1に記載のモノコックボディ。
【請求項4】
音響透過窓をさらに備えている、請求項1に記載のモノコックボディ。
【請求項5】
前記音響透過窓は、前記繊維補強シートから一体的に形成され、音響信号が前記モノコックボディを通して進行することを可能にするように構成されている、請求項4に記載のモノコックボディ。
【請求項6】
前記ボディ内部表面は、空洞を形成し、前記モノコックボディは、
前記モノコックボディに一体的に形成された複数の横方向構造部材をさらに備えている、請求項1に記載のモノコックボディ。
【請求項7】
前記横方向構造部材は、前記空洞を複数のペイロードエリアに分離し、前記複数のペイロードエリアは、前記モノコックボディへの取り付けのためのペイロードを受け取るように構成されている、請求項6に記載のモノコックボディ。
【請求項8】
前記ペイロードは、バッテリ、モータ、圧力容器、またはセンサのうちの少なくとも1つを備えている、請求項7に記載のモノコックボディ。
【請求項9】
前記モノコックボディは、前記尾部部分と前記前部部分との間で前記モノコックボディに沿って軸方向に延びている1つ以上の縦方向支持部をさらに備えている、請求項1に記載のモノコックボディ。
【請求項10】
前記縦方向支持部は、取り付けレールを形成する、請求項9に記載のモノコックボディ。
【請求項11】
前記取り付けレールは、ペイロードを除去可能に受け取るように構成されている、請求項10に記載のモノコックボディ。
【請求項12】
前記モノコックボディは、前記ボディ外部表面を通して延びている開口をさらに備え、前記開口は、前記モノコックボディに接続されるセンサの面を受け取るように構成されている、請求項1に記載のモノコックボディ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
別の側面では、開示される実施形態は、モノコックアンダーボディを備えている無人水中乗り物(「UUV」)を提供し、モノコックアンダーボディは、好ましくは、UUVの前部から尾部に及び、繊維補強多層エポキシ結合シートで作られ得る、シートは、(a)UUVの外部流体力学シェルの形状を提供し、(b)動作中、UUV内で所望のペイロードを支えるUUVペイロード支持フレームであるように適合され、モノコックアンダーボディは、アンダーボディの上を覆って位置付けられるように適合された上部除去可能UUVカバーを受け取るように適合されている。
本発明はさらに、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無人水中乗り物(「UUV」)のためのモノコックボディであって、前記モノコックボディは、
前部部分と、
尾部部分と、
ボディ内部表面と、
ボディ外部表面と
を備え、
前記モノコックボディは、繊維補強シートで作られた一体型構造シェルである、モノコックボディ。
(項目2)
前記繊維補強シートは、炭素繊維によって補強されたポリマーである、項目1に記載のモノコックボディ。
(項目3)
前記モノコックボディは、自由浸水型であるUUVの一部を形成する、項目1に記載のモノコックボディ。
(項目4)
音響透過窓をさらに備えている、項目1に記載のモノコックボディ。
(項目5)
前記音響透過窓は、前記繊維補強シートから一体的に形成され、音響信号が前記モノコックボディを通して進行することを可能にするように構成されている、項目4に記載のモノコックボディ。
(項目6)
前記ボディ内部表面は、空洞を形成し、前記モノコックボディは、モノコックボディに一体的に形成された複数の横方向構造部材をさらに備えている、項目1に記載のモノコックボディ。
(項目7)
前記横方向構造部材は、前記空洞を複数のペイロードエリアに分離し、前記複数のペイロードエリアは、前記モノコックボディへの取り付けのためのペイロードを受け取るように構成されている、項目6に記載のモノコックボディ。
(項目8)
前記ペイロードは、バッテリ、モータ、圧力容器、またはセンサのうちの少なくとも1つを備えている、項目7に記載のモノコックボディ。
(項目9)
前記モノコックボディは、前記尾部部分と前記前部部分との間で前記モノコックボディに沿って軸方向に延びている1つ以上の縦方向支持部をさらに備えている、項目1に記載のモノコックボディ。
(項目10)
前記縦方向支持部は、取り付けレールを形成する、項目9に記載のモノコックボディ。
(項目11)
前記取り付けレールは、ペイロードを除去可能に受け取るように構成されている、項目10に記載のモノコックボディ。
(項目12)
前記モノコックボディは、前記ボディ外部表面を通して延びている開口をさらに備え、前記開口は、前記モノコックボディに接続されるセンサの面を受け取るように構成されている、項目1に記載のモノコックボディ。
(項目13)
無人水中乗り物(「UUV」)であって、前記UUVは、前記UUVのための構造的支持を提供し、ペイロードを受け取るように適合されたモノコックアンダーボディを備え、
前記モノコックアンダーボディは、
前部部分と、
尾部部分と、
空洞を形成するボディ内部表面と、
ボディ外部表面と、
アンダーボディに一体的に形成された複数の横方向構造部材と
を備えている、UUV。
(項目14)
前記アンダーボディは、炭素繊維によって補強されたポリマーから構築されている、項目13に記載のUUV。
(項目15)
前記UUVは、自由浸水型である、項目13に記載のUUV。
(項目16)
前記前部部分から前記尾部部分まで延びているカバーをさらに備え、
前記カバーは、
カバー内部表面と、
カバー外部表面と
を備え、
前記カバーは、前記カバー内部表面が前記ボディ内部表面に面し、前記カバー外部表面と前記ボディ外部表面とが前記UUVの外部表面を一緒に形成するように、前記アンダーボディに取り付き、
前記カバーは、前記空洞へのアクセスを可能にするように除去可能に取り付けられている、項目13に記載のUUV。
(項目17)
前記ボディ外部表面は、前記UUVの総外部表面の30%~70%を形成する、項目16に記載のUUV。
(項目18)
前記カバーは、前記アンダーボディのそれより比較的低い強度または重量を有するように適合されている、項目16に記載のUUV。
(項目19)
前記アンダーボディは、前記尾部部分と前記前部部分との間で前記アンダーボディに沿って縦方向に延び、取り付けレールを形成する1つ以上の縦方向支持部をさらに備えている、項目13に記載のUUV。
(項目20)
モノコックアンダーボディを備えている無人水中乗り物(「UUV」)であって、
前記モノコックアンダーボディは、前記UUVの前部から尾部に及び、繊維補強多層エポキシ結合シートで作られており、
前記シートは、(a)前記UUVの外部流体力学シェルを成形し、(b)前記UUV内で所望のペイロードを支える前記UUVペイロード支持フレームであるように適合され、
前記モノコックアンダーボディは、前記アンダーボディの上を覆って位置付けられるように適合された上部除去可能UUVカバーを受け取るように適合されている、UUV。
【国際調査報告】