(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-19
(54)【発明の名称】制限区域へのアクセスを管理するための分離システム、ピギーバック検出装置、および関連するコンピュータプログラム製品、ならびに関連する方法
(51)【国際特許分類】
G07C 9/30 20200101AFI20250212BHJP
【FI】
G07C9/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515471
(86)(22)【出願日】2022-09-08
(85)【翻訳文提出日】2024-05-02
(86)【国際出願番号】 US2022076133
(87)【国際公開番号】W WO2023039485
(87)【国際公開日】2023-03-16
(32)【優先日】2021-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524088652
【氏名又は名称】ブーン エダム、インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110001298
【氏名又は名称】弁理士法人森本国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】メーソン、クルト、ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ホエーリー、ブラッドリー、エス.
【テーマコード(参考)】
3E138
【Fターム(参考)】
3E138AA01
3E138CB04
3E138GA01
3E138JA01
3E138JB04
3E138JC03
3E138JD01
3E138JD05
(57)【要約】
制限区域へのアクセスを管理する分離システム、ピギーバック防止装置、コンピュータプログラム製品、関連方法が提供される。例えば施設の制限区域への進入を管理するための通路を通る1人の認証付き進入を可能とする方法は、アクセス許可信号を受信すると、ロック可能なターンスタイルを進入時間の間アンロックして、利用者がターンスタイルの回転パネルアセンブリを回転させて制限区域に入れるようにすることを含むとよい。ターンスタイルがアンロックされている間、ピギーバック検出装置でターンスタイル内のカウント区域の利用者数を感知することを含んでもよい。カウント区域で利用者が1人のみ検出され、1人の利用者が制限区域に進入可能となるターンスタイル内の位置までターンスタイルの回転パネルアセンブリが回転された後、ピギーバック検出装置をリセットし、ターンスタイルをロックすることを含んでもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の制限区域への入場を管理するための通路を通る1人の認証付き進入を可能とする分離システム用の方法であって、:
アクセス許可信号を受信すると、ロック可能なターンスタイルを進入時間の間アンロックして、利用者が前記ターンスタイルの回転パネルアセンブリを回転させて前記制限区域に進入することを許可すること、と;
ピギーバック検出装置を使用して、前記ターンスタイルがアンロックされている間に、前記ターンスタイル内のカウント区域にいる利用者の数を感知すること、と;
前記カウント区域において1人の利用者のみが検出されて、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリが、前記1人の利用者が前記制限区域に進入可能となる前記ターンスタイル内の位置まで回転された後に、前記ピギーバック検出装置をリセットし、前記ターンスタイルをロックすること、
を含む方法。
【請求項2】
前記ピギーバック検出装置を用いて、ターンスタイルの検出区域内の1人の利用者の存在を感知することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記カウント区域内に1人より多くの利用者が検出された場合、前記ターンスタイルの回転パネルアセンブリの回転を防止して前記制限区域への通過を防止するために、前記ターンスタイルをロックすることをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
2人以上の利用者が前記検出区域で検出された場合、前記ピギーバック検出装置を用いてターンスタイル制御装置によるアクセス許可信号の受信を阻止して、前記ターンスタイルのアンロックを防止することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記検出区域において利用者が1人も検出されない場合、前記ピギーバック検出装置を用いてターンスタイル制御装置によるアクセス許可信号の受信を阻止して、前記ターンスタイルのアンロックを防止することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記アクセス許可信号を受信し、かつ利用者が前記検出区域から退出してカウント区域に入らないことを感知すると、前記ターンスタイルをロックして、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を防止し、かつ前記制限区域への通過を防止し、そして前記ピギーバック検出装置をリセットすることをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記アクセス許可信号を受信し、かつ前記カウント区域内に1人より多くの利用者がいることを感知すると、前記ターンスタイルをロックして、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を防止し、かつ前記制限区域への通過を防止することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリが1人の利用者に制限区域へのアクセスを可能とする位置まで回転される前に、前記進入時間が満了した場合、前記ターンスタイルをロックして、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を防止し、かつ前記制限区域への通過を防止し、そして前記ピギーバック検出装置をリセットすることをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
1人の利用者が前記カウント区域に入る前に、前記進入時間が満了した場合、前記ターンスタイルをロックして、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を防止し、かつ前記制限区域への通過を防止し、そして前記ピギーバック検出装置をリセットすることをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記検出区域と前記カウント区域とが重なっている、請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記カウント区域は、前記ターンスタイル内の区域をカバーするものであり、その区域は、前記進入時間の間に、利用者が前記ターンスタイル内に居ながら前記ピギーバック検出装置のセンサーによって検出されない事態を防止する、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリが回転カウントの発生する位置まで回転すると、リセットを行う工程が発生する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
施設の制限区域への進入を管理するための通路を通る1人の認証付き進入を可能とする分離システムであって、:
認証があった場合に、利用者が進入路を通過するのを許可するように回転する回転パネルアセンブリを有するロック可能なターンスタイル、と;
前記ロック可能なターンスタイルに連結され、利用者が前記ロック可能なターンスタイルを通過するのを許可するように前記回転パネルアセンブリの回転を制御するターンスタイル制御装置、と;
前記回転パネルアセンブリの回転を制御して、前記ロック可能なターンスタイルを通る利用者の通過を許可するように、前記ターンスタイル制御装置に指示を発信する、前記ターンスタイル制御装置と動作可能に通信するピギーバック検出装置と、
を備え、
前記ピギーバック検出装置は、
前記ターンスタイル内のカウント区域内の1人以上の利用者の存在を検出するように構成されて、前記進入路の前に配置されたセンサーと、
1人以上の利用者の存在に関する前記センサーからの信号を受信するように構成された1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されたときに、前記システムに以下を含む動作群を実行させる命令を記憶するメモリと、
を備えているシステム。:
a.)アクセス許可信号を受信すると、ターンスタイルを進入時間の間アンロックして、利用者が前記ターンスタイルの回転パネルアセンブリを回転させて前記制限区域に進入することを許可すること;
b.)前記ターンスタイルがアンロックされている間に、前記ターンスタイル内のカウント区域にいる利用者の数を感知すること;
c.)前記カウント区域において1人の利用者のみが検出されて、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリが、1人の利用者が前記制限区域に進入可能となる前記ターンスタイル内の位置まで回転された後に、前記ピギーバック検出装置をリセットし、前記ターンスタイルをロックすること。
【請求項14】
前記動作群は、前記ピギーバック検出装置内のセンサーを用いて、ターンスタイルの検出区域内における1人の利用者の存在を感知することをさらに含む、請求項13に記載の分離システム。
【請求項15】
前記動作群は、前記カウント区域内に1人より多くの利用者が検出された場合、前記ターンスタイルをロックして、前記ターンスタイルの回転パネルアセンブリの回転を防止し、前記制限区域への通過を防止することをさらに含む、請求項14に記載の分離システム。
【請求項16】
前記動作群は、2人以上の利用者が前記検出区域で検出された場合、前記ピギーバック検出装置を用いて前記ターンスタイル制御装置によるアクセス許可信号の受信を阻止して、前記ターンスタイルのアンロックを防止することをさらに含む、請求項14記載の分離システムにおいて。
【請求項17】
前記動作群は、前記検出区域において利用者が1人も検出されない場合に、前記ピギーバック検出装置を用いて前記ターンスタイル制御装置によるアクセス許可信号の受信を阻止して、前記ターンスタイルのアンロックを防止することをさらに含む、請求項14記載の分離システム。
【請求項18】
アクセス許可信号を受信し、かつ利用者が前記検出区域から退出して前記カウント区域に入らないことを感知すると、前記ターンスタイルをロックして、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を防止し、かつ前記制限区域への通過を防止し、そしてピギーバック検出装置をリセットすることをさらに含む、請求項14記載の分離システム。
【請求項19】
前記動作群は、アクセス許可信号を受信し、かつ前記カウント区域内に1人より多くの利用者がいることを感知すると、前記ターンスタイルをロックして、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を防止し、かつ前記制限区域への通過を防止することをさらに含む、請求項14に記載の分離システム。
【請求項20】
前記動作群は、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリが1人の利用者に制限区域へのアクセスを可能とする位置まで回転される前に、前記進入時間が満了した場合、前記ターンスタイルをロックして、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を防止し、かつ前記制限区域への通過を防止し、そして前記ピギーバック検出装置をリセットすること、をさらに含む、請求項14に記載の分離システム。
【請求項21】
前記動作群は、前記1人の利用者が前記カウント区域に入る前に、前記進入時間が満了した場合、前記ターンスタイルをロックして、前記ターンスタイルの回転パネルアセンブリの回転を防止し、かつ前記制限区域への通過を防止し、そして前記ピギーバック検出装置をリセットすること、をさらに含む、請求項14記載の分離システム。
【請求項22】
前記検出区域と前記カウント区域とが重なっている、請求項14に記載の分離システム。
【請求項23】
前記カウント区域は、前記ターンスタイル内の区域をカバーするものであり、その区域は、前記進入時間の間に、前記利用者が前記ターンスタイルに進入していながら前記ピギーバック検出装置のセンサーによって検出されない事態を防止する、請求項14に記載の分離システム。
【請求項24】
前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリが、回転カウントの発生する位置まで回転すると、リセットを行う工程が発生することをさらに含む、請求項14に記載の分離システム。
【請求項25】
1つ以上のコンピューティングデバイスによって実行されると、その1つ以上のコンピューティングデバイスに、以下を含む動作群を実行させる命令を含む、1つ以上の非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体:
a)アクセス許可信号を受信すると、ターンスタイルを進入時間の間アンロックして利用者が前記ターンスタイルの回転パネルアセンブリを回転させて前記制限区域に進入することを許可する信号を生成する;
b)ターンスタイルがアンロック解除されている間、ターンスタイル内のピギーバック検出装置から受信したデータに基づいて、カウント区域内の利用者の数を決定する;
c)前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリが1人の利用者が前記制限区域に進入可能となる前記ターンスタイル内の位置まで回転されたという信号を受信した後に、前記ピギーバック検出装置をリセットする、そして、ターンスタイルをロックする信号を生成する。
【請求項26】
ピギーバック検出装置内のセンサーからターンスタイルの検出区域内に1人の利用者が存在することの信号を受信したら、ターンスタイル制御装置においてアクセス許可信号を受け入れる信号を生成することをさらに含む、請求項25に記載の1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項27】
前記カウント区域内で1人より多くの利用者が検出されたことを示す信号を前記ピギーバック検出装置の前記センサーから受信した場合、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を防止し、かつ前記制限区域への通過を防止するために、前記ターンスタイルをロックする信号を送信することをさらに含む、請求項26に記載の1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項28】
2人以上の利用者が前記検出区域で検出された場合、ターンスタイルのアンロックを防止するために、前記ピギーバック検出装置によるアクセス許可信号の受信を阻止する信号を生成および送信することをさらに含む、請求項26に記載の1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項29】
前記検出区域において利用者が1人も検出されない場合、前記ターンスタイルのアンロックを防止するために、前記ピギーバック検出装置によるアクセス許可信号の受信を阻止する信号を生成および送信することをさらに含む、請求項26に記載の1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項30】
利用者が前記検出区域から退出してカウント区域に入らなかったという信号を前記ピギーバック検出装置の前記センサーから受信すると、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を防止して前記制限区域への通過を防止するためにターンスタイルをロックする信号を生成および送信し、そして前記ピギーバック検出装置をリセットすることをさらに含む、請求項26に記載の1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項31】
前記カウント区域内に1人より多くの利用者がいるという信号を前記ピギーバック検出装置の前記センサーから受信すると、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を防止し、前記制限区域への通過を防止するために前記ターンスタイルをロックする信号を生成および送信することをさらに含む、請求項26に記載の1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項32】
前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリが制限区域への1人の利用者のアクセスを可能とする位置まで回転される前に前記進入時間が満了した場合、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を防止し、前記制限区域への通過を防止するために前記ターンスタイルをロックする信号を生成および送信し、そして前記ピギーバック検出装置をリセットすることをさらに含む、請求項26に記載の1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項33】
1人の利用者が前記カウント区域に入る前に前記進入時間が満了した場合、前記ターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を防止し、前記制限区域への通過を防止するために前記ターンスタイルをロックする信号を生成および送信し、そして前記ピギーバック検出装置をリセットすることをさらに含む、請求項26に記載の1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項34】
回転カウントが発生した旨の通知を受け取ると、前記ピギーバック検出装置をリセットすることをさらに含む、請求項26に記載の1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項35】
施設の制限区域への進入を管理するための通路を通る1人の認証付き進入を可能とする分離システムであって、:
認証があった場合に、利用者が進入路を通過するのを許可するように回転する回転パネルアセンブリを有するロック可能なターンスタイル、と;
前記ロック可能なターンスタイルに連結され、利用者が前記ロック可能なターンスタイルを通過するのを許可するように前記回転パネルアセンブリの回転を制御するターンスタイル制御装置、と;
前記回転パネルアセンブリの回転を制御して、前記ロック可能なターンスタイルを通る利用者の通過を許可するように、前記ターンスタイル制御装置に指示を発信する、前記ターンスタイル制御装置と動作可能に通信するピギーバック検出装置と、
を備え、
前記ピギーバック検出装置は、
前記ターンスタイル内のカウント区域内の1人以上の利用者の存在を検出するように構成されて、前記進入路の前に配置されたセンサーを備え;そして
1人以上の利用者の存在に関する前記センサーからの信号を受信し、以下のように構成される、システム。:
a)前記ピギーバック検出装置は、認証された1人の利用者が前記カウント区域内で検出された場合、利用者が前記カウント区域内にいる間、前記回転パネルアセンブリの回転を指定された時間だけ許可する信号を前記ターンスタイル制御装置に送信するように構成される;
b)前記ピギーバック検出装置は、2人以上の利用者が前記カウント区域内で検出された場合、前記回転パネルアセンブリの回転を制限する信号を送信するように構成される;
c)前記ピギーバック検出装置は、認証されていない1人の利用者がいて前記カウント区域内で検出された場合、前記回転パネルアセンブリの回転を制限する信号を送信するように構成される;
d)前記ピギーバック検出装置は、認証された1人の利用者がいながら前記カウント区域内で検出されなかった場合、前記回転パネルアセンブリの回転を制限する信号を送信するように構成される。
【請求項36】
前記ピギーバック検出装置は、変換器ボックスと電源とを備え、前記センサー、前記変換器ボックス、および前記電源は動作可能に通信し、前記電源は、前記センサーおよび前記変換器ボックスに電力を供給し、前記変換器ボックスは、前記センサーからデジタルデータを受信し、前記デジタルデータをアナログ信号に変換し、前記ロック可能なターンスタイルの前記回転パネルアセンブリの回転を制御する、請求項35に記載の分離システム。
【請求項37】
前記ターンスタイル制御装置および前記ピギーバック検出装置と動作可能に通信するアクセス制御システムをさらに備え、前記アクセス制御システムは、利用者を認証済み利用者または非認証済み利用者のいずれかとして識別し、前記ターンスタイルの前にいる利用者を認証済みまたは非認証済みとして識別する信号を前記ターンスタイル制御装置または前記ピギーバック検出装置の少なくとも一方に送信するように構成されている、請求項35に記載の分離システム。
【請求項38】
前記アクセス制御システムは、バッジリーダまたは生体認証装置の少なくとも一方を備える、請求項35に記載の分離システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の主題は、2021年9月8日に出願された米国仮特許出願シリアルNo.第63/241,961号の利益を主張するものであり、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本主題は、制限区域へのアクセスを管理するための分離システム、ピギーバック検出装置およびコンピュータプログラム製品に関する。特に、本主題は、その時にその人用の認証情報が提示された場合に、1人の認証済みの人のみが管理区域に進入するか、または退出することを確実にするために、進入と退出を管理するための分離システム、ピギーバック防止装置、コンピュータプログラム製品、および関連する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
セキュリティは、今日の世界において高まる関心事である。貴重な情報にアクセスするハッカーから、人や財産の安全を脅かす侵入者に至るまで、企業はより良いセキュリティの必要性を認識している。物理的セキュリティにおける最大の断絶たる不正侵入をうまく解決するには、まず建物周辺の入口ポイントに対処することから始まる。昨今の情勢においてリスクが増加の一途をたどる中、セキュリティの専門家は、認証された利用者だけがいつでも建物内に入れるようにすることがいかに重要であるかを知っている。リスクを軽減し、常に誰が建物内にいるかを把握する鍵は、安全な入場ソリューションを導入することである。建物や施設の物理的セキュリティを向上させるために、最良の選択肢の一つはしばしば、従業員や訪問者のアクセスを管理するためにターンスタイルを使用することである。
【0004】
ターンスタイルは、スタジアム、遊園地、大量輸送駅、オフィスロビー、空港、工場、発電所、その他の産業・製造施設など、多種多様な環境で使用されている。
【0005】
ビジネス上の観点から、ターンスタイルは、施設に出入りする人々の正確で検証可能なカウントを提供できる。製造施設で使用される場合、ターンスタイルはセキュリティの観点から有用である。ターンスタイルは、例えばシフトチェンジの際などに、正しいクリアランスを持つ作業員だけが施設や施設内の制限区域に入れるように設計することができる。ターンスタイルはしばしばラチェット機構を使用し、入場可能となる一方向への框(stile)の回転を許可するが、他方向への回転を防止する。産業施設や製造施設の用途では、フルハイトターンスタイルがよく使用され、これは一般的に高さ約7フィート(2.1m)で、回転ドアと同様に作動し、何者かがターンスタイルを飛び越える可能性を排除することができる。しかし、このタイプのターンスタイルの機能は回転ドアとは異なり、誰かが出て行くときに誰かが入ってくることはできない。フルハイトターンスタイルは、最も過酷な屋外条件に対応する、頑丈でメンテナンスの少ないソリューションであり、企業のフェンス沿いでのピギーバックや不正侵入に対する抑止力として機能します。フルハイトターンスタイルは、屋内または屋外の無人監視のためであろうと、環境のニーズに合うように設計することができる。
【0006】
一般的に、工業および製造施設用途において、ターンスタイルは、多くの場合、カードリーダーの上か中に対する紙チケットや電子的に符号化されたカードのスワイプ、タップ、挿入後にのみ作動するように設計される。例えば、カードリーダーアクセス型フルハイトターンスタイルを使用して作業員に一列に入場させることにより、施設または施設内の制限区域のいずれかに指定されたシフトの作業員に管理されたアクセスを可能にし、正しい人が正しい時間に入場していることを保証し、入退場を監視するのに役立つ。さらに、このようなターンスタイルとカードリーダーのセキュリティシステムの使用により、このようなターンスタイルが採用されている出入口の地点を必要に応じて遠隔監視することができる。
【0007】
カードリーダーアクセス型フルハイトターンスタイルを採用するこのようなセキュリティシステムで依然として生じる問題は、非認証済みの人物または人員が進入を認証されている作業者に便乗(piggyback)することによって施設または制限区域にアクセスしようとしたり、複数の人が1枚のカードの読み取りでターンスタイルを通過しようとして正当な認証済み入場に便乗したりすることである。
【0008】
このように、一度に1人の利用者のみがターンスタイルを通過することを許可することで、認証された人員のみが施設または制限区域に入ることを許可することによって、施設のセキュリティを改善する必要性が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本主題は、制限区域へのアクセスを管理するための分離システムおよびピギーバック検出装置に関する。特に、本主題は、その時点でその人用の認証情報が提示された場合に、1人の認証済みの人のみが管理区域に進入するか、または退出することを確実にするために、進入と退出を管理するための分離システム、ピギーバック検出装置、および関連する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本主題はまた、1つまたは複数のターンスタイルを通っての施設または制限区域へのアクセスを管理するためのコンピュータプログラム製品に関する。本明細書で説明する主題の態様は、ハードウェアおよび/またはファームウェアと組み合わせて、ソフトウェアで実装することができる。例えば、本明細書に記載される主題は、ハードウェア対応プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装されてもよい。例示的な実施態様の1つにおいて、ピギーバック、便乗、または関連する不正な入場を検出する一方で、施設または制限区域への1人での通路の出入りを検出するという本明細書に記載の主題は、コンピュータのプロセッサによって実行されると、ステップを実行するようにプロセッサを制御する実行可能命令をその上に記憶した非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を使用して実施することができる。本明細書に記載の主題を実施するのに適した例示的な非一時的コンピュータ読み取り可能媒体には、プロセッサによってアクセス可能なチップメモリデバイスまたはディスクメモリデバイス、プログラマブルロジックデバイス、および特定用途向け集積回路が含まれる。さらに、本明細書に記載される主題を実施するコンピュータ読み取り可能媒体は、単一のコンピューティングプラットフォーム上に配置されてもよく、あるいは複数のコンピューティングプラットフォームに分散されてもよい。さらに、本システムおよび方法は、本明細書に記載されるように、ピギーバック、便乗、または関連する状況の発生を防止することで、許可された個人のみによって領域への出入りをする1人での通過を許可することにより、制限された領域へのアクセスを管理することによって施設を安全にする際に使用される、ターンスタイル、セキュリティ・インターロック、および検出装置を利用し、構成することができることに留意されたい。これらの分離システム、ターンスタイル、および検出装置は、施設または制限区域への安全かつ管理された進入を提供する技術分野を改善する特別な目的の装置を構成する。
【0011】
本明細書において開示されている主題の1つまたは複数の目的が、上述されて開示されている主題によって全体的または部分的に達成されるが、他の目的は、本明細書において以下に最もよく説明されるように添付の図面に関連して考えた場合に、説明が進むにつれて明らかになるであろう。
【0012】
当業者にとって最良の態様を含む本主題の完全かつ可能な開示は、添付の図面を参照することを含め、本明細書の残りの部分に、より具体的に記載される:
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本主題に係る分離システムの実施形態の一部を構成することができるフルハイトターンスタイルの実施形態の斜視図を示す図;
【
図2】本主題に係る分離システムにおいて、
図1に係るフルハイトターンスタイル上に設置され得る、または
図1によるフルハイトターンスタイルと共に設置され得る、ピギーバックおよび/または便乗検出装置の構成要素の実施形態の斜視図を示す図;
【
図3A】本主題によるターンスタイルおよび検出装置を含む分離システムの実施形態の異なる斜視図を示す図;
【
図3B】本主題に係るターンスタイルおよび検出装置を含む分離システムの実施形態の異なる斜視図を示す図;
【
図4】本主題に係る使用中の分離システムの実施形態の概略平面図を示す図;
【
図5】本主題に係る分離システムのターンスタイル制御装置の実施形態の概略図を示す図;
【
図6】本主題に係る、ターンスタイル制御装置によるピギーバック検出装置で受信された信号に基づいて、アクセス制御システムがアクティブまたは非アクティブであるときを識別する分離システムの実施形態の入出力状態図を示す図;
【
図7】本主題に係る、ロック可能なターンスタイルを通過する利用者の通過が成功する場合の、分離システムの実施形態のロック可能なターンスタイルへの1人の利用者の進入のためのタイミングチャートを示す図;
【
図8】本主題に係る、ターンスタイルがロックされ、ロック可能なターンスタイルを通る利用者の通過が失敗する場合の、分離システムの実施形態のロック可能なターンスタイルに2人の利用者が入るときのタイミングチャートを示す図;
【
図9】本主題に係る、ピギーバック検出装置の特定の構成要素を示す、ピギーバック検出装置の実施形態の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
本明細書および図面における参照文字の繰り返しの使用は、本主題の同一または類似の特徴または要素を表すことを意図している。
【0023】
添付書類1~4を含む他の文書および関連情報は、本明細書に開示される主題のこれらおよび他の態様をさらに説明し、当業者にとって可能な開示をさらに提供するために、本明細書とともに提供される。
【0024】
ここで、本主題の実施形態の参考のため、1つまたは複数の例を以下に示す。各実施例は、限定としてではなく、本主題の説明のために提供される。実際、当業者には、本主題の範囲や趣旨から逸脱することなく、本主題において様々な修正および変形を行うことができることが明らかであろう。例えば、1つの実施形態として図示または説明した特徴を別の実施形態に使用して、さらに別の実施形態を得ることができる。本議論は、例示的な実施形態を説明するものに過ぎず、本主題のより広範な態様を限定することを意図するものではなく、より広範な態様は例示的な構造で具現化されることを、当業者は理解されたい。
【0025】
本明細書では、様々な特徴、要素、構成要素、領域、層、および/またはセクションを説明するために、第1、第2、右、左、前、後、上、下などの用語が使用されることがあるが、これらの特徴、要素、構成要素、領域、層、および/またはセクションは、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの特徴、要素、構成要素、領域、層、またはセクションを他の特徴、要素、構成要素、領域、層、またはセクションから区別するためにのみ使用される。したがって、後述する第1の特徴、要素、構成要素、領域、層、またはセクションは、本明細書の開示の示すところから逸脱することなく、第2の特徴、要素、構成要素、領域、層、またはセクションと呼ばれてもよい。
【0026】
同様に、本開示において、ある特徴または要素が他の特徴または要素の「上に」または「対して」と記載されている場合、反対のことが明示的に記載されていない限り、特徴または要素は、互いに直接接触するか、またはそれらの間に他の特徴または要素を有するかのいずれかであると理解されたい。したがって、これらの用語は、単に、特徴または要素の互いに対する相対的な位置を説明するものであり、上または下の相対的な位置は、観察者に対する装置の向きに依存するため、必ずしも「最頂部の上に」を意味するものではない。
【0027】
本開示の主題の実施形態は、理想化されていることもある実施形態の概略図を参照して本明細書で説明される。そのため、例えば、限定されるものではないが、利用者の好み、製造技術、および/または製造上の許容差の結果として、図面内の特徴、要素、または構成要素の形状および/または位置からの変動が予想される。また、図面に図示された特徴、要素、または構成要素の形状、サイズ、および/または位置は、本明細書に開示された主題の説明を容易にするために、拡大、最小化、誇張、移動、または単純化される場合がある。したがって、図面に例示された特徴、要素または構成要素は、本質的に概略的なものであり、それらの形状および/または位置は、主題の厳密な構成を例示することを意図するものではなく、本明細書において特に明記されない限り、本明細書に開示された主題の範囲を必ずしも限定することを意図するものではない。
【0028】
本明細書で言及される範囲および限界値は、所定の限界値内にあるすべての範囲(すなわち、部分範囲)を含むことを理解されたい。例えば、約100から約200という範囲には、110から150、170から190、153から162、および145.3から149.6の範囲も含まれる。さらに、約7までの限界値は、約5までの限界値、約3までの限界値、および約4.5までの限界値も含み、また、約1から約5まで、および約3.2から約6.5までのような限界値内の範囲も含む。
【0029】
本明細書で使用する「コンピューティングデバイス(複数可)」とは、1つまたは複数のプログラマブルロジックコントローラ(PLC)、マイクロコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、セットトップデバイス、タブレットコンピュータ、モバイルデバイス、モバイルスマートデバイス、スマートフォン、サーバ、その他のハードウェア、および/または類似のものを意味する。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、ソフトウェアプログラムまたはアプリケーションを実行するように構成されたハードウェアベースのプロセッサを備えてもよい。
【0030】
本明細書で使用される「ソフトウェア」または「ソフトウェアアプリケーション」とは、PLC、マイクロコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、セットトップデバイス、タブレットコンピュータ、モバイルデバイス、モバイルスマートデバイス、スマートフォン、サーバ、その他のハードウェアおよび/または類似のものを含むが、これらに限定されないコンピューティングデバイスのための、およびコンピューティングデバイス上で使用されるコンピュータプログラム製品を意味し、コンピュータまたはコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行されると、コンピュータまたはコンピューティングデバイスが特定のステップを実行できるように、コンピュータまたはコンピューティングデバイスを制御することができる、コンピュータ読み取り可能媒体に実装されたコンピュータ実行可能命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体の形態とすることができる。
【0031】
本明細書で使用される「回転パネルアセンブリ」とは、ロータアーム、ウィング、ドア、ゲートなどのような、回転可能な複数のパネルを備え、ポストの回転に伴って回転し、隣接する回転可能なパネル同士の間の空間が通路区画を構成して、ターンスタイルを通る利用者の通過を可能にする、回転可能なポストから外側に延びる、ターンスタイルのドアアセンブリを意味する。
【0032】
本明細書で使用される「ピギーバック」とは、ターンスタイルで進入路を通るアクセスを管理する場合に、ターンスタイルを通過するために隣接する回転可能パネル同士の間の通路区画に2人以上の利用者を進入させる状況を意味する。
【0033】
本明細書で使用される「ピギーバック検出装置」とは、ターンスタイルの通路区画内のカウント区域内の利用者の数を識別することができ、ターンスタイルの回転パネルアセンブリの回転を許可または制限するためにターンスタイル制御装置と通信することができるセンサーを有する検出装置を意味する。
【0034】
本明細書で使用される「進入時間」とは、ターンスタイルを再ロックする前に、ロック可能なターンスタイルのターンスタイル制御装置によってアクセス信号が受信されると、ターンスタイルを通る1つの通路区画を通過するための回転パネルアセンブリの回転を許可するために、ロック可能なターンスタイルがロック解除される時間帯を意味する。例えば、いくつかの実施形態において、進入時間の期間は、約3秒から約15秒の間とすることができる。いくつかの実施形態では、進入時間の期間は約5秒から約10秒の間とすることができる。いくつかの実施形態では、進入時間の期間は約5秒とすることができる。いくつかの実施形態では、進入時間の期間は約10秒とすることができる。
【0035】
本明細書で使用される「ターンスタイル制御装置」とは、ターンスタイルの回転パネルアセンブリの回転を防止するために、ロック可能なターンスタイルのロックおよびアンロックを制御するための信号などの情報を受信するコンピューティングデバイスから構成されるコントローラを意味する。いくつかの実施形態において、ターンスタイル制御装置は、ターンスタイルの回転パネルアセンブリの回転を防止するためにターンスタイルを物理的にロックする電気機械部品から構成することもできる。
【0036】
本明細書で使用される「アクセス制御システム」とは、制限区域への進入のために、利用者を認証済み利用者か、非認証済み利用者かのいずれかとして識別するために使用される装置、デバイス、またはシステムを意味する。利用者を識別するために、入退室管理システムは、様々な異なる識別装置のうちの1つまたは複数を構成することができる。例えば、アクセス制御システムは、バッジリーダー、カードリーダー、キーパッド、または指紋認識、手認識、顔認識などの生体認証装置を含むことができるが、これらに限定されない。
【0037】
本明細書で使用される「検出区域」とは、利用者がターンスタイルに入る準備をし、アクセス制御システムに資格証明書を提示する準備をしているゾーンまたはエリアを意味する。
【0038】
本明細書で使用される「カウント区域」とは、ターンスタイルの空間内で、開放された通路区画が提示され、そのような区画に利用者がターンスタイルを通過するために通路区画に入るゾーンまたはエリアを意味する。
【0039】
本主題は、制限区域へのアクセス制御のための構造的手段である分離システムに関する。人々は、その認証をチェックされ、個別にアクセスを許可されたり取り消されたりする。本明細書で開示する分離システムは、セキュリティ・インターロック用の人物認識システムとして設計されたピギーバック防止センサーを使用する。センサー・インターロック・システムは、1人の認証された人間だけがセキュリティ・エリアへのアクセスを許可されることを保証する。2人の人間がターンスタイルに入るような状況は、人工知能(AI)機能を介してシステムによって安全に検出される。
【0040】
本明細書で開示されるように、施設の制限区域への入場を制御するために、通路を通る1人の認証付き進入を可能にする分離システムが提供される。この分離システムは、許可された場合に進入路を通る利用者の通過を許可するように回転する回転パネルアセンブリを有するロック可能なターンスタイルを備えるとよい。また、分離システムは、ロック可能なターンスタイルに接続され、ロック可能なターンスタイルを通る利用者の通過を許可するために回転パネルアセンブリの回転を制御するターンスタイル制御装置を備えることができる。さらに、分離システムは、ターンスタイル制御装置と動作可能に通信するピギーバック検出装置を備えるとよい。ピギーバック検出装置は、回転パネルアセンブリの回転を制御して、ロック可能なターンスタイルを通る利用者の通過を許可するように、ターンスタイル制御装置に指示を提供するように構成される。ピギーバック検出装置は、進入路の前に、ターンスタイル内のカウント区域内の1人以上の利用者の存在を検出するために、ターンスタイルに対して相対的に位置決めされるように構成されることもあるセンサーを備えるとよい。特に、ピギーバック検出装置は、センサーが何を検出するかに応じて異なる時間にロック可能なターンスタイルをロック及びアンロックするために異なる信号、又は指示を生成することができるように、1人又は複数の利用者の存在に関する信号をセンサーから受信するように構成されてもよい。
【0041】
例えば、1人の認証済み利用者がセンサーによってカウント区域で検出された場合、ピギーバック検出装置は、利用者がカウント区域に存在する間、指定された期間、回転パネルアセンブリの回転を許可するように、ターンスタイル制御装置に信号、または命令を送信するように構成することができる。さらに、センサーによって2人以上の利用者がカウント区域で検出された場合、ピギーバック検出装置は、回転パネルアセンブリの回転を制限する信号を送信するように構成される。また、センサーによってカウント区域内に1人の不正利用者が提示され検出された場合、ピギーバック検出装置は、回転パネルアセンブリの回転を制限する信号、すなわち指令を送信するように構成することができる。さらに、1人の正規利用者が提示され、センサーによってカウント領域で検出されない場合、ピギーバック検出装置は、回転パネルアセンブリの回転を制限する信号、または命令を送信するように構成されてもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、ピギーバック検出装置は、変換器ボックスと電源を備えるとよい。センサー、変換器ボックス、および電源はすべて、電源がセンサーおよび変換器ボックスに電力を供給し、変換器ボックスがセンサーからデジタルデータなどのデータを受信するように、動作可能な通信を行うことができる。変換器ボックスは、ロック可能なターンスタイルの回転パネルアセンブリの回転を制御するために、デジタルデータをアナログ信号に変換するように構成することができる。変換器ボックスは、ピギーバック検出装置によって生成された情報に基づいてターンスタイルに信号、情報、または命令を提供するために、ターンスタイル制御装置と通信することができる。
【0043】
いくつかの実施形態において、分離システムは、ターンスタイル制御装置およびピギーバック検出装置と動作可能に通信するアクセス制御システムを含むとよい。アクセス制御システムは、利用者を認証済み利用者または非認証済み利用者のいずれかとして識別し、ターンスタイルの前に存在する利用者を認証済みまたは非認証済みとして識別する信号を、ターンスタイル制御装置またはピギーバック検出装置の少なくとも一方に送信するように構成され得る。利用者を識別するために、アクセス制御システムは、様々な異なる識別デバイスのうちの1つ以上を備えるとよい。例えば、いくつかの実施形態では、アクセス制御システムは、バッジまたはカードリーダー、キーパッド、または指紋認識、手認識、顔認識などの生体認証装置のうちの少なくとも1つを備えるとよい。
【0044】
図1に示すように、分離システムSSの実施形態の一例が提供される。分離システムSSは、フルハイトターンスタイル10の実施形態を備えるとよい。ターンスタイル10は、様々な異なるターンスタイルの実施形態およびターンスタイル構成要素の異なる組み合わせから構成することができる。ターンスタイル10は、中央の回転可能なポストから半径方向外向きに延びる等間隔パネルを有する回転パネルアセンブリ12を含むことができ、パネルの各々は垂直方向に配向される。回転可能パネルは、回転可能ポストから外側に延びるロータアーム、ウィング、ドア、ゲートなどの様々な異なる構成を備えるとよい。例えば、図示の実施形態では、ターンスタイル10は、各組のロータアームが垂直線上にあるロータアームの組において、中央の回転可能なポストから水平方向に半径方向外側に延びる等間隔ロータアームを有する、ロータアームアセンブリ12を備えるとよい。ロータアームの垂直線が互いに約120°となるように、中央の回転可能なポストから等間隔に3箇所設けられている。ロータアームアセンブリ12は、
図1に示すように、ターンスタイル10を通る進入に対して単一方向、例えば反時計回りに回転するように構成することができる。
【0045】
ターンスタイル10は、ロータアームアセンブリ12の片側に配置された湾曲した壁を有するシールド14を備えるとよく、シールド14は、ロータアームが、ロータアームの端部とシールド14との間を人が通過するのを防止するシールド14の湾曲した壁の近傍を通過するようになっている。シールド14は、異なる実施形態を備えていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、シールド14は、垂直の間隔をあけた金属バー、水平の間隔をあけた金属バー、湾曲した金属シート、プレキシガラスシートなどの湾曲したポリマーシートなどを備えるとよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、ターンスタイル10はまた、シールド14とは反対側のロータアームアセンブリ12の側に配置することができるバリアアセンブリ16を備えることができる。バリアアセンブリは、様々な異なる実施形態を備えてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、バリアアセンブリ16は、バリアアームが垂直線上にあるバリアポストから水平方向かつ半径方向外側に延びるバリアアームを有する、静止したものとすることができる。バリアアセンブリ16のバリアアームは、ロータアセンブリ12のロータアームからオフセットすることができ、バリアアセンブリ16は、ロータアームアセンブリ12のロータアームがバリアアセンブリ16のオフセットバリアアームの上方および/または下方に回転可能である状態で、バリアアセンブリ16のバリアアームの端部がロータアームアセンブリ12の中央ポストの近接範囲内にあるように、ロータアセンブリ12に対して配置することができる。ターンスタイル10はまた、ターンスタイル10に入る人々が上部を通って這い上がるのを防止するために、ターンスタイル10の上にローターアームアセブリ12の中央ポストとシールド14との間に存在する天井板18を備えてもよい。天井板18は、様々な異なる実施形態とすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、天井板18は、ターンスタイル10の頂部の一部分にわたって広がることができる。いくつかの実施形態において、天井板18は、ターンスタイル10の上部を完全に覆って広がることができる全天井板であり得る。全天井板である天井板18について、天井板の各々は、天井板がプレキシガラスまたは他の透明なポリマー材料のような透明である材料から構成されない場合、センサーがターンスタイル10内の検出領域を確認することを可能にするために、センサー開口をその中に有することができる。同様に、部分的な天井板である天井板18については、天井板の各々は、センサーがターンスタイル10内の検出領域を確認することを可能にするために、センサー開口をその中に有することができ、または、センサーは、部分的な天井板が広がっていない位置に存在することができる。さらに、ターンスタイル10は、ターンスタイル10の制御を行い、天井板18の上に存在し、ターンスタイル10の制御を収容することができる上部チャネルアセンブリハウジング内に存在するターンスタイル制御装置20を含むことができる。
【0047】
分離システムSSはまた、ターンスタイル制御装置と動作可能に通信するピギーバック検出装置22を含むことができる。ピギーバック検出装置22は、ターンスタイル制御装置20に指示を出して、回転パネルアセンブリ12の回転を制御して、ロック可能なターンスタイル10を通る利用者の通過を許可するように構成されるとよい。さらに、分離システムSSは、ターンスタイル制御装置20および/またはピギーバック検出装置22と動作可能に通信するアクセス制御システム30を備えるとよい。アクセス制御システム30は、利用者を認証済み利用者または非認証済み利用者のいずれかとして識別し、ターンスタイル制御装置20またはピギーバック検出装置22の少なくとも一方に、ターンスタイル10の前に存在する利用者を認証済みまたは非認証済みとして識別する信号、または命令を送信するように構成されるとよい。利用者を識別するために、アクセス制御システム30は、様々な異なる識別装置32のうちの1つ以上を備えるとよい。例えば、いくつかの実施形態では、アクセス制御システムは、少なくとも1つのバッジリーダー34を備える識別装置32を含むとよい。いくつかの実施形態では、アクセス制御システムは、少なくとも1つの生体認証装置を備える認証装置32を含むとよい。
【0048】
図2、3A、3Bおよび9を参照すると、全体として22と指定されるピギーバック検出装置の構成要素が提供されている。検出装置22は、ターンスタイル10のカウント区域内の利用者の存在を検出するためのセンサー1を備えるとよい。検出装置22は、設置されるとセンサー1とデジタル通信を行い、アクティビティのアナログ出力を発信できる変換器ボックス2と、変換器ボックス2とセンサー1に適切な電力を供給する電源3を備える。センサー1、変換器ボックス2、および電源3は、センサー1といった構成部品を収容することができるボックスを含むマウント6のハウジング7に設置することができ、マウント6および検出装置22をターンスタイル10に固定するための取り付けプレートを含む。検出装置22は、センサー1に関連するデジタル通信を提供するセンサーケーブル4と、変換器ボックス2と上部チャンネルアセンブリ20内のターンスタイル10の制御装置との間のアナログ通信を提供するコントローラケーブルキット5とをさらに含むことができる。センサケーブル4およびコントローラケーブルキット5は、マウント6のハウジング7の側面から延びるように示されているが、センサケーブル4およびコントローラケーブルキット5は、マウント6のハウジング7の前端または後端から延びるように構成することができる。
【0049】
さらに、
図8に示されるように、いくつかの実施形態では、ピギーバック検出装置22、ターンスタイル制御装置20および/またはアクセス制御システム30は、本明細書で定義されるコンピューティング装置と見なされるか、またはコンピューティング装置を備えるとよい。例えば、ピギーバック検出デバイス22は、センサ1、変換器ボックス2、電源3、1つまたは複数のプロセッサ24、および1つまたは複数のプロセッサ24によって実行され得る指令28の形態のソフトウェアアプリケーションが記憶され得るメモリー26(例えば、実行可能な命令、データ、および/または同様のものを記憶するための1つまたは複数のハードウェア構成要素)から構成され得る。プロセッサー(1つまたは複数)24によって実行されるとき、指令28は、ピギーバック検出装置22に、本明細書に記載される1つまたは複数の操作、機能、および/または類似のものを実行させることができる。さらに、ターンスタイル制御装置20および/またはアクセス制御システム30は、本明細書で説明されるソフトウェアアプリケーションの部分がピギーバック検出装置22、ターンスタイル制御装置20および/またはアクセス制御システム30によって実行され得るように、1つまたは複数のプロセッサーおよびメモリーを含むこともできる。プロセッサー(複数可)によって実行されるとき、そのような命令は、ピギーバック検出装置22、ターンスタイル制御装置20、および/またはアクセス制御システム30に、本明細書に記載される1つまたは複数の操作、機能、および/または類似のものを実行させることができる。
【0050】
ピギーバック検出装置22は、
図3Aおよび
図3Bに示すように、分離システムSSを形成するためにターンスタイル10に設置することができる。例えば、センサー1がロータアームアセンブリ12のロータアームとシールド14との間のカウント区域に向けられ、センサーが移動方向に対して横方向に取り付けられるように、検出装置22のマウント6をマウント6の取り付けプレートで天井板18およびシールド14に固定することができる。センサー1は水平面に取り付けることができる。最大水平傾斜許容差は約±5°である。上部ドアパネルに直接取り付けることができない場合は、適切なセンサーブラケットを使用してセンサーの必要な水平位置を実現することができる。センサケーブル4およびコントローラケーブルキット5は、検出装置22のセンサー1および変換器ボックス2を、ターンスタイル10を制御し、トップチャネルアセンブリハウジング内に存在するターンスタイル制御装置20と接続するために、トップチャネルアセンブリ20に接続することができる。このようにして、検出装置22からの信号を処理して、ターンスタイル10を通るアクセスを制御することができる。
【0051】
特に、いくつかの実施形態では、ピギーバック防止センサ1は、通行および物体のパターンを継続的に学習する人工知能(AI)アルゴリズムと組み合わされた飛行時間測定原理(TOF)に従って動作することができる。検出装置22は、500ピクセルの検出分解能内で距離情報を決定することができる。これらの個々の距離から、一連の画像(3D画像ストリーミング)をセンサー1で評価することができ、その結果、次の3つの状態を区別することができる:検出区域および/またはカウント区域が空いている状態、検出区域および/またはカウント区域を人が1人通過している状態、検出区域および/またはカウント区域を複数の人が通過している状態。センサーのデータは、例えばイーサネットのような有線通信や無線通信を介してデータストリームとして変換器ボックス2に送信することができる。ステータス表示はセンサー2の動作可能状態を示す。変換器ボックス2はイーサネット接続を介してセンサーのデータストリームを受信し、それらを評価し、出力とLEDの状態を制御するバイナリスイッチング信号を生成する。
【0052】
図5を参照すると、ターンスタイル制御装置20は、ピギーバック検出装置22および/またはアクセス制御システム30と動作可能に通信して、ロック可能なターンスタイル10のロックおよびアンロックを作動させることができる。例えば、いくつかの実施形態では、変換器ボックス2は、3つのアナログ信号を介してターンスタイル10のターンスタイル制御装置20に接続することができる。第1の信号は、アクセス制御システム30からターンスタイル10へのアクセス制御信号を一時的に阻止することができる「アクセス許可」信号である。このアクセス制御信号は、不正行為があった場合にアクセスを防止するために使用される。アクセス制御信号を中断することによって、ターンスタイル10は、認証済みの利用者がターンスタイル10を通過することを可能にするローターアームアセンブリの回転を許可するようにアンロックされる。これらの信号を生成し、送信するための接続点は、アクセス制御システムからのアクセス許可端子およびアクセス許可ワイヤであるとよい。第2の信号は「再ロック」信号であり、ターンスタイル10のターンスタイル制御装置20のリセット及び回転検出スイッチを通して接続することができる。この再ロック信号は、
図6に示すように、不正通行の場合にターンスタイル10を再ロックするために使用される。これらの信号を生成し送信するための接続点は、
図6に示すように、ターンスタイル10のターンスタイル制御装置20のリセットスイッチプラグのピン1と、同じくターンスタイル10のターンスタイルコントローラ20の回転検出スイッチの電気的接続とすることができる。第3の信号は「リセット」信号であり、ターンスタイル10のターンスタイル制御装置20内の回転検出スイッチを介して接続することができる。リセット信号は、ターンスタイル10が回転したことをピギーバック検出装置22に通知するために使用されるので、次の通過のためにすべてのデータをリセットすることができる。
図6に示すようないくつかの実施形態では、これらの信号を生成し送信するための接続点は、ターンスタイル10内の制御装置における回転検出スイッチの1つの脚とDC24Vとすることができる。
【0053】
図4~6を参照すると、一度に1人の利用者のみがターンスタイル10を通過することを許可するプロセスを実行するために、1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを提供することができる。以下は、システムSS内で使用できるそのようなソフトウェアアプリケーションによって実行されるいくつかの例示的なステップである。作業員又は利用者の標準的な通過については、以下のことが起こり得る。1人の利用者がターンスタイル10に近づくと、その1人の利用者が検出エリアDA内の検出装置22のセンサー1によって検出される。検出されると、変換器ボックス2のOKリレーが作動し、有効なカードの提示によりアクセス制御システムから「アクセス許可」信号が受信され、ターンスタイル10が通行のためにアンロックされる。利用者がカウント区域CAを通過すると、カウントは(1)に増加する。利用者及び利用者が押しているローターアセンブリ12のローターアームは、ターンスタイル10を通過して「リセット」区域RAに進み、そこでリセット信号がターンスタイル10の制御装置からコンバーターボックス2に送られ、システムをリセットしてクリアし、通過を完了する。
【0054】
検出装置22は、「立ち去り」が発生したときを識別することもできる。これは、利用者がターンスタイル10に近づき、検出区域DAに入ったときに発生する。OKリレーは、有効な資格証明書の提示により「アクセス許可」を利用者が受け取ることができるように作動する。アクセスが許可され、ターンスタイル10のロックが解除される。利用者が検出区域DAから出ると、N-OKリレーが起動され、ターンスタイル10が再ロックされる。検出装置22および分離システム24はリセットされ、次のカード提示および通行の準備が整う。
【0055】
このようにして、施設の制限区域への入場を管理するための通路を通る1人の認証付き入場を可能にする分離システムSSが提供される。分離システムSSは、許可された場合に、利用者が進入路を通過することを許可するように回転する回転パネルアセンブリ12を有するロック可能なターンスタイル10を備えるとよい。分離システムSSは、ロック可能なターンスタイル10に接続され、ロック可能なターンスタイル10を通る利用者の通過を許可するように回転パネルアセンブリ12の回転を制御するターンスタイル制御装置20を備えることとよい。分離システムSSは、ピギーバック検出装置22が、回転パネルアセンブリ12の回転を制御して、ロック可能なターンスタイル10を通る利用者の通過を許可するように、ターンスタイル制御装置20に指令を発信するように、ターンスタイル制御装置20と動作可能に通信するピギーバック検出装置を含むとよく、ピギーバック検出装置22は、進入路の前のターンスタイル10内の検出区域DAおよび/またはカウント区域CA内の1人または複数の利用者の存在を検出するように構成および配置されたセンサー1を含む。
図9に示すように、ピギーバック検出装置22はまた、1人または複数の利用者の存在に関するセンサー1からの信号を受信するように構成された1つまたは複数のプロセッサー24と、1つまたは複数のプロセッサー24によって実行されたときに分離システムSSに動作を実行させる指令28を含むデータを記憶するためのメモリー26とを備えることができる。
図6は、ピギーバック検出装置22および/またはターンスタイル制御装置20からの読み取り値に基づいて、アクセス制御システム30およびバッジリーダー34がアクティブまたは非アクティブにされるときの異なるシナリオを明らかにする。
【0056】
図7および
図8を参照すると、これらの動作は、アクセスが成功したときに発生するステップと、送信されたアクセス試行が実施されたときの例示とを備えるとよい。これらの動作は、1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションおよびターンスタイルによって少なくとも部分的に実施され得るステップを表す。
図7を参照すると、成功したアクセス試行では、アクセス許可の信号を受信すると、利用者が制限区域に入るためにターンスタイル10の回転パネルアセンブリ12を回転させることを許可するために、ターンスタイルを進入時間の間ロック解除することを含むとよい。次に、動作は、ターンスタイル10のロックが解除されている間に、ターンスタイル内のカウント区域内の利用者の数を感知することを含むとよい。アクセス許可信号は、アクセス制御システム30から受信することができる。例えば、バッジリーダー34は、ターンスタイル10のアンロックを許可するために利用者のバッジを受理することができる。いくつかの実施形態において、動作は、ピギーバック検出装置22が、アクセス許可信号がターンスタイル10のロックを解除するためにターンスタイル制御装置20によって受信および/または作動されることを許可する信号、または指令を送信する前に、ピギーバック検出装置22内のセンサーを使用して、ターンスタイル10の検出区域DA内に1人の利用者が存在することを感知することをさらに含むとよい。
図8に示すように、ピギーバック検出装置22のセンサー1が、回転パネルアセンブリ12が利用者によって回転されるなどして、カウント区域CAで1人の人間を感知するだけである場合、認証済み利用者は、利用者が進入時間の期間内にそれを行う限り、ターンスタイル10を通って制限区域に進入することができる。進入時間の期間は、分離システムの製造者または所有者/エンドユーザーによって設定することができ、ピギーバック検出装置22のセンサー1から隠れようとして他の利用者にピギーバック進入を許す機会を最小限に抑えつつ、利用者がターンスタイル10を通過するのに必要な時間量に基づくとよい。例えば、いくつかの実施形態では、進入時間の期間は、約3秒から約15秒の間とすることができる。いくつかの実施形態では、進入時間の期間は、約5秒から約10秒の間であるとよい。いくつかの実施形態では、進入時間の期間は約5秒とすることができる。いくつかの実施形態では、進入時間の期間は約10秒とすることができる。
【0057】
なお
図7を参照すると、動作は、1人の利用者のみがカウント区域で検出され、ターンスタイルのロータアームアセンブリが、1人の利用者が制限区域に入ることを許可されるターンスタイルのリセット位置まで回転された後に、ピギーバック検出装置をリセットし、ターンスタイルをロックすることを含むとよい。回転パネルアセンブリ12が適切に回転すると、ターンスタイル制御装置20は、回転パネルアセンブリ12内の通路区画がターンスタイル10を通って回転したことを示す回転カウントを生成することができる。回転カウントは、ターンスタイル10をロックし、ピギーバック検出装置22をリセットするために使用することができる。ターンスタイル10の回転パネルアセンブリ12が、回転カウントが発生したリセット位置まで回転すると、リセットが発生し得る。このようにして、分離システムを通る利用者の通過の成功が起こり得る。
【0058】
一方、失敗した試行は、異なる方法で発生し得る。例えば、いくつかの実施形態において、動作は、
図8に示すように、カウント区域CAにおいて複数の利用者が検出された場合に、ターンスタイル10の回転パネルアセンブリ12の回転を防止し、制限区域への通過を防止するためにターンスタイル10をロックすることをさらに含む。
図8に示すように、カウント区域CAに入る2人目の人が認識されると、ターンスタイル10は、ターンスタイル10を通って制限区域への通過を防止するために再ロックされる。他のシナリオでは、動作は、
図6に示されるように、ターンスタイルのロックを解除することを防止するために、2人以上の利用者が検出区域DAで検出された場合、ピギーバック検出装置22を使用して、ターンスタイル制御装置20によるアクセス許可信号の受信を阻止することを含むとよい。同様に、動作は、ターンスタイルのアンロックを防止するために、検出区域DAにおいて利用者が1人も検出されない場合、ピギーバック検出装置22を使用して、ターンスタイル制御装置20によるアクセス許可信号の受信を阻止することを含むとよい。さらに、いくつかの実施形態において、動作は、アクセス許可信号を受信し、利用者が検出区域DAを出てカウント区域CAに入らないことを検知すると、ターンスタイル10の回転パネルアセンブリ12の回転を防止し、制限区域への通過を防止するためにターンスタイル10をロックすることを含むとよい。その後、ピギーバック検出装置22をリセットするとよい。
図8に戻ると、動作は、アクセス許可信号を受信し、カウント区域CA内に複数の利用者がいることを検知すると、ターンスタイル10の回転パネルアセンブリ12の回転を防止し、制限区域への通過を防止するためにターンスタイルをロックすることを含むとよい。いくつかの実施形態において、分離システムSSの動作は、ターンスタイル10の回転パネルアセンブリ12が制限区域への1人の利用者のアクセスを許可する位置まで回転される前に進入時間の期間が満了した場合、ターンスタイル10の回転パネルアセンブリ12の回転を防止し、制限区域への通過を防止するためにターンスタイル10をロックすることを含むとよい。
【0059】
カウント区域と検出区域の両方を含むいくつかの実施形態では、
図4に示すように、検出区域DAとカウント区域Aは重なり合うとよい。いくつかの実施形態では、カウント区域CAは、利用者がターンスタイル10に進入し、進入時間の間にピギーバック検出装置22のセンサー1によって検出されないことを防止するターンスタイル10内の区域をカバーするとよい。
【0060】
検出装置22は、ピギーバックが発生したときを識別することもできる。ピギーバックは、1人の利用者が「標準的な通過」のためにターンスタイル10に近づくときに発生する。第1の利用者が通過し始めると、第2の利用者が同じ区画で第1の利用者と一緒に通過しようとする。最初の利用者がカウント区域CAまで通り抜けると、カウントは(1)まで上昇する。2番目の人がカウント区域CAに入ると、カウントは(2)に増加し、変換器ボックスのN-OKリレーが作動してターンスタイル10のリセット/再ロックがトリガされる。その後、ターンスタイル10は再ロックされ、ターンスタイル10の約20度の回転の後、両方の利用者はブロックされる。両方の利用者は、進入したのと同じ方向でターンスタイル10と検出エリアDAから出ることができる。その後、検出装置22及び分離システム24はリセットされるとよく、次のカード提示及び通行の準備が整う。
【0061】
このように、本明細書で提供されるように、1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって実行されると、1つまたは複数のコンピューティングデバイスに動作を実行させる指令を含む1つまたは複数の非一時的なコンピュータ可読媒体の形態の1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションが提供される。1つ以上のソフトウェアアプリケーションは、アクセス許可信号を受信すると、制限区域に入るために利用者がターンスタイルの回転パネルアセンブリを回転させることを可能にするために、進入時間の間、ターンスタイルのロックを解除する信号を生成する動作を含むとよい。動作は、ターンスタイルがアンロックされている間に、ターンスタイル内のピギーバック検出装置から受信したデータに基づいて、カウント区域内の利用者の数を決定することを含むとよい。さらに、動作は、ピギーバック検出装置をリセットすることと、ターンスタイルの回転パネルアセンブリが、1人の利用者が制限区域に入ることを許可されるターンスタイル内の位置まで回転された信号を受信した後に、ターンスタイルをロックする信号を生成することとを含むとよい。いくつかの実施形態において、動作は、ピギーバック検出装置内のセンサーから、ターンスタイルの検出区域内に1人の利用者が存在するという信号を受信したときに、ターンスタイル制御装置においてアクセス許可信号を受理する信号を生成することを含むとよい。いくつかの実施形態では、動作は、カウント区域内に複数の利用者が検出されたことを示す信号をピギーバック検出装置のセンサーから受信した場合に、ターンスタイルのロータアームアセンブリの回転を防止し、制限区域への通過を防止するためにターンスタイルをロックする信号を送信することを含むとよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションの動作は、2人以上の利用者が検出区域で検出された場合に、ピギーバック検出装置によるアクセス許可信号の受信を阻止する信号を生成して送信し、ターンスタイルのアンロックを防止することを含むとよい。いくつかの実施形態において、動作は、ターンスタイルのアンロックを防止するために、検出区域内に利用者が1人も検出されない場合に、ピギーバック検出装置によるアクセス許可信号の受信を阻止するための信号を生成し、送信することを含むとよい。いくつかの実施形態において、動作は、ピギーバック検出装置のセンサーから、利用者が検出区域を出てカウント区域に入らなかったという信号を受信すると、ターンスタイルのロータアームアセンブリの回転を防止して制限区域への通過を防止するためにターンスタイルをロックする信号を生成して送信し、ピギーバック検出装置をリセットすることを含むとよい。いくつかの実施形態では、動作は、カウント区域内に1人以上の利用者がいるという信号をピギーバック検出装置のセンサーから受信したときに、ターンスタイルのロータアームアセンブリの回転を防止し、制限区域への通過を防止するためにターンスタイルをロックする信号を生成し、送信することを含むとよい。
【0063】
いくつかの実施形態において、1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションの動作は、ターンスタイルのロータアームアセンブリが制限区域への1人の利用者のアクセスを許可する位置まで回転される前に進入時間の期間が満了した場合に、ターンスタイルのロータアームアセンブリの回転を防止し、制限区域への通過を防止するためにターンスタイルをロックする信号を生成し、送信することと、その後、ピギーバック検出装置をリセットすることとを含むとよい。いくつかの実施形態において、動作は、1人の利用者がカウント区域に入る前に進入時間の期間が満了した場合、ターンスタイルのロータアームアセンブリの回転を防止し、制限区域への通過を防止するためにターンスタイルをロックする信号を生成し、送信することと、その後、ピギーバック検出装置をリセットすることとを含むとよい。更に、いくつかの実施形態では、動作は、回転カウントが発生したことの通知を受け取ると、ピギーバック検出装置をリセットすることを含むとよい。
【0064】
したがって、上述したように、制限区域へのアクセスを管理するための分離システム、ピギーバック防止装置、およびコンピュータプログラム製品、ならびにシステムおよび関連装置を使用する方法が開示される。
【0065】
本主題に対するこれらおよび他の修正および変形は、本明細書の上記およびいずれかの請求項により特に規定される本主題の趣旨および範囲から逸脱することなく、当業者によって実施され得る。加えて、様々な実施形態の態様は、全体的または部分的に交換され得ることが理解されるべきである。さらに、当業者であれば、前述の説明は例示に過ぎず、本主題を限定することを意図するものではないことを理解するであろう。
【国際調査報告】