IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ウィンバック グループの特許一覧

特表2025-505119電気刺激と手技療法とを組み合わせた電気治療器
<>
  • 特表-電気刺激と手技療法とを組み合わせた電気治療器 図1
  • 特表-電気刺激と手技療法とを組み合わせた電気治療器 図2A
  • 特表-電気刺激と手技療法とを組み合わせた電気治療器 図2B
  • 特表-電気刺激と手技療法とを組み合わせた電気治療器 図2C
  • 特表-電気刺激と手技療法とを組み合わせた電気治療器 図3A
  • 特表-電気刺激と手技療法とを組み合わせた電気治療器 図3B
  • 特表-電気刺激と手技療法とを組み合わせた電気治療器 図3C
  • 特表-電気刺激と手技療法とを組み合わせた電気治療器 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-21
(54)【発明の名称】電気刺激と手技療法とを組み合わせた電気治療器
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/36 20060101AFI20250214BHJP
【FI】
A61N1/36
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024543415
(86)(22)【出願日】2023-02-02
(85)【翻訳文提出日】2024-07-19
(86)【国際出願番号】 EP2023052602
(87)【国際公開番号】W WO2023148289
(87)【国際公開日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】2200974
(32)【優先日】2022-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524274255
【氏名又は名称】ウィンバック グループ
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ビュエ、クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】ホーベンス、ジル
(72)【発明者】
【氏名】ブロシェット、セバスチャン
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053JJ02
4C053JJ13
(57)【要約】
【解決手段】電気治療装置は、第1の周波数を有する第1の電圧を発生し、第1の端子と第2の端子とを備える第1の電圧発生モジュールと、第1の周波数よりも高い第2の周波数を有する第2の電圧を発生し、第3の端子と第4の端子とを備える第2の電圧発生モジュールと、送信チャネルと、受信チャネルと、制御ユニットと、を備える。第1の端子および第3の端子は、送信チャネルに接続される。第2の端子および第4の端子は、受信チャネルに接続される。制御ユニットは、第1の電圧発生モジュールを制御して、第1の周波数を有する第1の電圧と、第2の電圧発生モジュールを制御して、第2の周波数を有する第2の電圧と、を同時に発生させ、第3の周波数で変調された第1の周波数の正弦波電圧と、第4の周波数で変調された第2の周波数の正弦波電圧とを関連付けた信号を伝送路に生成する。信号は、第1の電圧発生モジュールの電圧と第2の電圧発生モジュールの電圧との和である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気治療装置(1)であって、
‐第1の周波数を有する第1の電圧を発生し、第1の端子(12)と第2の端子(13)とを備える第1の電圧発生モジュール(100)と、
‐第1の周波数よりも高い第2の周波数を有する第2の電圧を発生し、第3の端子(22)と第4の端子(23)とを備える第2の電圧発生モジュール(200)と、
‐送信チャネル(4)と、
‐受信チャネル(5)と、
‐制御ユニットと、
を備え、
前記第1の端子(12)および前記第3の端子(22)は、前記送信チャネル(4)に接続され、
前記第2の端子(13)および前記第4の端子(23)は、前記受信チャネル(5)に接続され、
前記制御ユニットは、
a.前記第1の電圧発生モジュール(100)を制御して、前記第1の周波数を有する前記第1の電圧と、
b.前記第2の電圧発生モジュール(200)を制御して、前記第2の周波数を有する前記第2の電圧と、
を同時に発生させ、
第3の周波数で変調された前記第1の周波数の正弦波電圧と、第4の周波数で変調された前記第2の周波数の正弦波電圧とを関連付けた信号を伝送路(4)に生成し、
前記信号は、前記第1の電圧発生モジュールの電圧と前記第2の電圧発生モジュールの電圧との和であることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記第1の電圧発生モジュール(100)は、正弦波電圧を発生することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の周波数は、1kHz以上10kHz以下の第1の周波数間隔で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の電圧発生モジュール(100)は、前記第3の周波数によって変調された前記第1の周波数の正弦波電圧を発生することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
前記第3の周波数は、1Hz以上150Hz以下の第3の周波数間隔で構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
前記第2の電圧発生モジュール(200)は、正弦波電圧を発生することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
前記第2の周波数は、100kHz以上10MHz以下の第2の周波数間隔で構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
前記第2の電圧発生モジュール(200)は、前記第4の周波数によって変調された前記第2の周波数の正弦波電圧を発生することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
前記第4の周波数は、1Hz以上150Hz以下の第4の周波数間隔で構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
第4の周波数はパルス型であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の装置。
【請求項11】
前記第2の電圧発生モジュール(200)は、前記第4の周波数でパルス正弦波電圧を発生するように構成された起動コマンド(38)を備えることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
前記第1の電圧発生モジュール(100)は、前記第1の電圧発生モジュール(100)の電圧を前記第4の周波数で送信するように構成された送信コマンド(37)を備えていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
前記第1の電圧発生モジュール(100)は、第1のインダクタンスを有する第1の変圧器(11)を含み、
前記第2の電圧発生モジュール(200)は、第2のインダクタンスを有する第2の変圧器(12)を含み、
好ましくは、前記第1のインダクタンスと前記第2のインダクタンスの比は、500より大きく、優先的には1000より大きいことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記第2の電圧発生モジュール(200)は、コイル(26)とコンデンサ(25)とを含むLC回路を含んだ出力フィルタ(24)を備えることを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記出力フィルタ(24)は、前記第2の電圧発生モジュール(200)の前記第2の周波数で共振するための共振コンデンサ(27)を含むことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記制御ユニットは、前記第1の電圧発生モジュール(100)を制御して前記第1の周波数で第1の電圧を発生させるときに、伝送路(4)のインピーダンスを変化させることを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、治療用又は美容用の電子機器に関する。特に、低周波、中周波(電気刺激)、高周波(ラジオ波)を有利に組み合わせた2種類の電流を1つのチャネルにまとめるためのものである。
【背景技術】
【0002】
電気療法は、治療目的で電気を使用する非危険性の非侵襲的技術である。この技術は、痛みを和らげたり、筋繊維を強化したり、生体組織の治癒を促進したりすることができる。低周波(1Hz~150Hz)は表面的な神経刺激作用、中周波(1kHz~10kHz)は深部神経刺激作用、高周波(100kHz~1.2MHz)は表面的または深部選択的なジアテルサーマル作用である。低周波(LF)と中周波(MF)は一般に電気刺激と呼ばれ、高周波(HF)は高周波と呼ばれる。
【0003】
これらの様々なタイプの電気治療電流は、皮膚に接触して電極の役割を果たす2枚のプレートの間を循環し、固定式または可動式になっている。施術者は、さまざまなタイプの電流を順次使用する。低周波(1Hz~150Hz)の「マイクロカレント」と呼ばれる電流は、慢性疼痛、炎症、ドレナージ、筋収縮を治療するためのパルス列で構成されている。一般に、マイクロカレントの電気的特性は、他の電気刺激電流よりかなり劣る。マイクロカレントは、特に局所的で表面的な部位に適する。
【0004】
中周波(1kHzおよび10kHz)では、干渉性電流は低周波信号で変調された正弦波タイプであり、患者の許容範囲内で深部まで浸透することができる。1kHz~10kHzの正弦波キャリアに振幅変調を加え、搬送される低周波信号を作り出し、拮抗作用を持つ深層筋の収縮を可能にする。この電流は特に、患者の姿勢に不可欠な深層筋を収縮させるために使用される。
【0005】
電気刺激器具は筋力強化のために使用されることが知られており、自律的に、あるいはキネシセラピストのような施術者によって使用される。
【0006】
さらに、温熱はキネシテラピーにおいて長年使用されてきた治療手段であり、表面温熱剤と深部温熱剤の2つに分類される。深部温熱療法のモダリティには、長波・短波治療用ジアテルミー、超音波、接触型高周波があり、後者は100kHz~1.2MHzの高周波電流とも呼ばれる。この種の深部温熱療法はジアテルミーと呼ばれる。
【0007】
また、TECAR(Transfer of Energy Capacitive And Resistive)電流に基づくテカルトセラピーも知られている。テカルトセラピーは、接触型高周波による治療である。すなわち、高周波電流を使用する電気療法の一種である。この技術の開発は、90年代の初めに抵抗電極が開発されたことによって可能になった。テカルトセラピーは、高周波スペクトルの接触型高周波電流を発生させる。容量性モードでは、筋肉よりもむしろ軟部組織で共鳴が大きくなり、抵抗性モードでは、靭帯や骨などの硬組織の深部で共鳴が大きくなる。従来、治療用の波長スペクトルは300kHzから1.2MHzの範囲であった。
【0008】
電気による治療には数多くの技術があるが、各治療を別々の器具で別々に実施しなければならないため、治療プロトコルが複雑になる。その結果、施術者が各用途のための特定の機械を装備する場合に、さまざまな技術へのアクセスが制限される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、最適化され簡素化された治療を可能にする技術的解決策を提案する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の他の目的、特徴および利点は、以下の説明および添付図面を検討することにより明らかになるであろう。他の利点を組み込むことができることは理解される。
【0011】
この目的を達成するために、ある実施の形態に係る電気治療装置は、第1の周波数を有する第1の電圧を発生し、第1の端子と第2の端子とを備える第1の電圧発生モジュールと、第1の周波数よりも高い第2の周波数を有する第2の電圧を発生し、第3の端子と第4の端子とを備える第2の電圧発生モジュールと、送信チャネルと、受信チャネルと、を備える。第1の端子および第3の端子は、送信チャネルに接続される。第2の端子および第4の端子は、受信チャネルに接続される。
【0012】
本実施の形態によれば、同じ1つの送信チャネルと同じ1つの受信チャネルによって、2つの異なる周波数の2つの電圧を印加することができる。
【0013】
より詳細には、電気治療装置は、第1の電圧発生モジュールを制御して、第1の周波数を有する第1の電圧と、第2の電圧発生モジュールを制御して、第2の周波数を有する第2の電圧と、を同時に発生させる制御ユニットを備える。
【0014】
有利には、制御ユニットは、第3の周波数で変調された第1の周波数の正弦波電圧と、第4の周波数で変調された第2の周波数の正弦波電圧とを関連付けた信号を伝送路に生成する。信号は、第1の電圧発生モジュールの電圧と第2の電圧発生モジュールの電圧との和である。
【0015】
本発明の別の態様は、上述の電気治療装置を作動させるための方法に関する。この方法は、
a.第1の電圧発生モジュールにより、第1の周波数を有する第1の電圧を発生させるステップと、
b.第2の電圧発生モジュールにより、第1の周波数よりも高い第2の周波数を有する第2の電圧を発生させるステップと、
を含む。aおよびbのステップは同時に実行される。このように、2つの電圧発生モジュールは同時に動作する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の目的、趣旨、特徴および利点は、以下の添付図面によって示されるその一実施の形態の詳細な説明からより明確に明らかになるであろう。
図1】本発明による装置の電気回路図である。
図2A】第1の電圧発生モジュールによって生成された正弦波中周波電圧を示す図である。
図2B】第1の電圧発生モジュールによって生成された正弦波低周波単位信号を示す図である。
図2C】第1の電圧発生モジュールによって生成された低周波数によって変調された中周波正弦波電圧を示す図である。
図3A】第2の電圧発生モジュールによって生成された正弦波高周波を示す図である。
図3B】第2の電圧発生モジュールによって、より正確には活性化コマンドによって生成された正方形の低周波単位信号を示す図である。
図3C】第2の電圧発生モジュールによって生成されたパルス低周波によって変調された高周波正弦波信号を示す図である。
図4】2つの電流が同時に印加されている間の伝送路における、低周波数によって変調された高周波正弦波信号に関連する、低周波数によって変調された中周波正弦波信号を示す図である。図面は例示として提供されるものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。これらは、本発明の理解を容易にすることを意図した概略斜視図であり、必ずしも実用的な応用の規模に合わせたものではない。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態の詳細な検討を行う前に、任意選択的に、互いの代替として、または互いと組み合わせて使用することができる特徴を以下に示す。
【0018】
一実施例によれば、第1の電圧発生モジュール100は、正弦波電圧を発生する。
【0019】
一実施例によれば、第1の周波数は、1kHz以上10kHz以下の第1の周波数間隔で構成される。
【0020】
一実施例によれば、第1の電圧発生モジュール100は、第3の周波数によって変調された第1の周波数の正弦波電圧を発生する。
【0021】
一実施例によれば、第3の周波数は、1Hz以上150Hz以下の第3の周波数間隔で構成される。
【0022】
一実施例によれば、第3の周波数は正弦波電圧である。
【0023】
本明細書では、低周波信号(電気刺激)を変調するために中周波正弦波信号を作成し、高周波正弦波信号(ジアテルミー)と組み合わせることを提案する。本発明により、電気刺激と高周波発生ジアテルミーの利点を1つのチャネル内で組み合わせることが可能になる。本発明は、身体の自然治癒機構を刺激し、細胞交換を促進する非侵襲的な電流を生成する。筋肉や関節の機能を速やかに回復させ、優れたリハビリテーション効果をもたらす。
【0024】
その結果、1Hz~150Hzの周波数で変調された1kHz~10kHzの正弦波電流が得られる。電気刺激では、刺激電流の変調により、興奮した筋肉のテタニーを避けることが可能になる。
【0025】
一実施例によれば、第2の電圧発生モジュール200は正弦波電圧を発生する。
【0026】
一実施例によれば、第2の周波数は、100kHz以上10MHz以下の第2の周波数間隔で構成される。
【0027】
一実施例によれば、第2の電圧発生モジュール200は、第4の周波数によって変調された第2の周波数の正弦波電圧を発生する。
【0028】
一実施例によれば、第4の周波数は、1Hz以上150Hz以下の第4の周波数間隔で構成される。
【0029】
一実施例によれば、第4の周波数はパルス型である。
【0030】
一実施例によれば、第2の電圧発生モジュール200は、第4の周波数でパルス正弦波電圧を発生するように構成された起動コマンド38を備える。
【0031】
一実施例によれば、第1の電圧発生モジュール100は、第4の周波数で第1発生モジュールの電圧を送信するように構成された送信コマンド37を備える。
【0032】
一実施例によれば、第1の電圧発生モジュール100は、第1のインダクタンスを有する第1の変圧器11を含む。第2の電圧発生モジュール200は、第2のインダクタンスを有する第2の変圧器21を含む。好ましくは、第1のインダクタンスと第2のインダクタンスの比は、500より大きく、優先的には1000より大きい。
【0033】
一実施例によれば、第2の電圧発生モジュール200は、有利には、コイル26(L)とコンデンサ25とを含むLC回路を含む第2の変圧器21と関連付けられた出力フィルタ24を備える。
【0034】
一実施例によれば、出力フィルタ24は、第2の電圧発生モジュールの第2の周波数で共振するための共振コンデンサ27を備える。
【0035】
一実施例によれば、制御ユニットは、第1の電圧発生モジュール100を制御する際に伝送路4内のインピーダンスを変化させる。
【0036】
一実施例によれば、第1の電圧発生モジュール100がアクティブであるとき、装置の提示インピーダンスが変化する電気治療装置1を動作させるための方法である。これにより、高周波正弦波電圧と低周波変調された中周波電圧との変調が生じる。
【0037】
一実施例によれば、第1の電圧発生モジュール100が作動しているときに電気治療装置1を作動させる方法は、第2の変圧器21を切り離す。さもなければ、第1の変圧器11の出力が短絡して出力電流を発生できなくなるおそれがある。
【0038】
一実施例によれば、電気治療装置1を作動させる方法であって、第2の電圧発生モジュール200が作動しているとき、第1の変圧器11は、第2の変圧器21の出力における正弦波電流を修正しない。提示されるインピーダンスは、ユーザー30のインピーダンスと比較して無視できる。
【0039】
本発明は、2つの電圧発生モジュール100、200を備えた電気治療装置1に関する。有利なことに、2つの電圧発生モジュールは絶縁されている。
【0040】
有利なことに、この装置は、中周波の干渉電流と高周波の電気治療電流を、好ましくは低周波の微小電流をシミュレートするためのパルスと同時に組み合わせることを可能にする。
【0041】
装置1は、第1の電圧発生器10を含む第1の電圧発生モジュール100を備える。第1の電圧発生器10は、第1の周波数を有する第1の電圧を発生する。有利には、第1の電圧は正弦波電圧である。好ましくは、第1の周波数は、1kHz以上10kHz以下の第1の周波数間隔にある。この周波数間隔は、中周波タイプの周波数を意味する。正弦波中周波電圧の例を図2Aに示す。この周波数間隔は特に消耗効果を持ち、筋肉の回復に関与する。第1の電圧発生モジュール100は、第1の端子12と第2の端子13とを含む。この第1の電圧発生モジュール100は、電気刺激用途および/または綿密な筋力強化のために使用される。
【0042】
第1の電圧発生モジュール100は、有利には、快適な深層筋強化を刺激するために、優先的に低周波振幅変調を伴う1kHz~10kHzの間の中周波正弦波電流を発生する。
【0043】
好ましい実施の形態によれば、装置、より正確には第1の電圧発生モジュール100は、第1の電圧発生器10に関連する第1の変圧器11を備える。
【0044】
有利には、第1の電圧発生モジュール100は、第1の電圧を変調する第3の電圧を発生する第1の変調器を備える。第3の電圧は、好ましくは正弦波電圧である。第1の変調器は、例えば、パルス幅変調(PWM)による変調を実施することができる。
【0045】
第1の変調器は、第1の周波数を第3の周波数で変調することができる。第3の周波数は、厳密には第1の周波数より低い。第3の周波数は、優先的に第1の周波数間隔より小さい第3の周波数間隔にある。第3の周波数間隔は、優先的に1Hz以上150Hz以下である。この周波数間隔は、低周波タイプの周波数を意味する。
【0046】
1つの可能性によれば、第3の周波数は運転中に可変である。第1の電圧発生モジュール100の動作中、特にユーザーの要求に従って第1の周波数の変調を変化させるために、第3の周波数を変化させることができる。低周波数のユニタリー信号の例が図2Bに示されている。この信号は、Y軸の逓倍係数が1~1.5で示されている。有利なことに、正弦波は1次分割から直接作られる。パルス幅変調により、例えば1Hz以上150Hz以下のオーダーの低い周波数で振幅変調できる正弦波を持つことが可能になる。その結果、1kHz以上10kHz以下の正弦波電圧が1Hz以上150Hz以下の周波数で振幅変調される。このような変調の例を図2Cに示す。電気刺激では、刺激電流の変調によって、興奮した筋肉のテタニーを避けることができる。
【0047】
第1の電圧発生モジュール100は、快適な筋収縮を深く刺激することを可能にする。
【0048】
装置1は、第2の電圧発生器20を備えた第2の電圧発生モジュール200を備える。第2の電圧発生器20は、第2の周波数を有する第2の電圧を発生する。有利には、第2の電圧は正弦波電圧である。第2の周波数は、厳密には、第1の周波数よりも高い。好ましくは、第2の周波数は、第1の周波数間隔よりも厳密に大きい第2の周波数間隔にある。好ましくは、第2の間隔は100kHz以上10MHz以下、より正確には100kHz以上1.2MHz以下である。この周波数間隔は、高周波タイプの周波数を意味する。高周波の例を図3Aに示す。第2の電圧発生モジュール200は、第3の端子22と第4の端子23を含む。この第2の電圧発生モジュール200は、ダイアサーマル効果を有するように使用される。この種の結果電流は、有利には、通過した生体組織の代謝の促進を生じさせることができる。
【0049】
第2の電圧発生モジュール200は、有利には10kHz以上10MHz以下、より正確には100kHz以上10MHz以下、より具体的には100kHz以上1.2MHz以下の正弦波状の高周波電流を、優先的には低周波パルスとともに供給する。高周波は選択的なジアテルマ効果を生じさせ、最後に低周波は抗炎症・鎮痛効果を生じさせる。
【0050】
有利なことに、第2の電圧発生モジュール200は、第2の周波数で発生器を起動するためのコマンド38を含んでいる。起動コマンド38は、第4のパルス周波数によって第2の周波数における発電機の出力を制御する。第4の周波数は、厳密には、第2の周波数よりも低い。第4の周波数は、第2の周波数間隔よりも優先的に低い第4の周波数間隔にある。第4の周波数間隔は、優先的に1Hz以上150Hz以下である。この周波数間隔は、低周波タイプの周波数を意味する。パルス低周波の例を図3Bに示す。第4の周波数は矩形周波数とも呼ばれる。
【0051】
第2の電圧発生モジュール200の出力電圧は、低周波パルスが発する高周波正弦波電圧である。このタイプの変調の例が図3Cに示されている。
【0052】
好ましい実施の形態によれば、装置、より正確には第2の電圧発生モジュール200は、第2の電圧発生器20に関連する第2の変圧器21を含む。
【0053】
有利なことに、装置は、第2の変圧器21と優先的に関連する出力フィルタ24を備える。出力フィルタ24は、第2の変圧器21の2次側でのフィルタリングを可能にする。出力フィルタ24は、正弦波を生成することを可能にする。有利には、このフィルタは、コイル(L)26とコンデンサ(C)25から成るLC回路を含む。好ましくは、出力フィルタ24は、動作周波数で共振するための共振コンデンサ27を含む。共振コンデンサ27は、コイル26とコンデンサ25の出力に配置されている。図4に、図1に示す電気回路に従って出力フィルタ24の出力で得られる変調の例を示す。この実施の形態によれば、第3の端子22および第4の端子23は、出力フィルタ24の端子に配置される。
【0054】
本発明によれば、装置1は、送信チャネル4と、受信チャネル5と、を備える。有利には、第1の端子12および第3の端子22は同じ伝送路4に接続され、第2の端子13および第4の端子23は同じ受信チャネル5に接続される。
【0055】
好ましくは、伝送路4は電極、好ましくはアクティブ電極2に接続される。アクティブ電極2は、容量性および/または抵抗性であることができる。
【0056】
優先的には、受信チャネル5は電極、優先的には中性電極3に接続されるように意図されている。中性電極3は固定でも可動でもよい。
【0057】
本発明による装置は、ユーザー30の身体に電圧を印加するためのものである。有利なことに、アクティブ電極2はユーザー30の身体に適用されて電流を印加する一方、中性電極3もユーザー30の身体に適用されて、ユーザー30の身体の一部を通過したアクティブ電極2によって供給された電流を受ける。
【0058】
一実施の形態によれば、第1の電圧発生モジュール100によって発生された電圧も、第2の電圧発生モジュール200によって発生された第4の周波数と等しい周波数のパルスによって放出される。この目的のために、第1の電圧発生モジュール100は、有利には、第2の電圧発生モジュール200の起動コマンド38の第4の周波数と同じ周波数でパルスによって動作する第1の電圧発生モジュール100の出力信号を発するためのコマンド37を備える。
【0059】
本発明は、これら2つの電圧発生器10、20を組み合わせて、図4に示されるように、高周波正弦波電流で低周波変調された中周波正弦波電流を伝送路4に供給することを可能にする。
【0060】
このように、本発明は、単一の伝送路4内で、低周波電流による筋収縮の電気刺激の利点と、高周波電流による高周波発生ジアテルミーの利点と、を組み合わせるところに特徴がある。
【0061】
同じ伝送路4内で2つの電流をその品質を妨げることなく混合するために、本発明は、電気刺激用の低周波信号を伝送するために、有利には正弦波である中周波電流を生成し、それを、有利には正弦波である高周波電流、好ましくは低周波パルスタイプの、ジアテルミー用の高周波電流と組み合わせる。本発明は、身体の自然治癒機構を刺激し、細胞交換を促進する非侵襲的な電流を有利に発生させる。筋肉や関節の機能を迅速に回復させることにより、優れたリハビリテーション効果をもたらす。
【0062】
可能な応用は、痛みの軽減、機械的緊張の除去、血液およびリンパ循環の刺激、筋肉の綿密な強化、および/または損傷したまたは傷んだ組織の自然再生の促進である。
【0063】
本発明によれば、第1の電圧発生モジュール100および第2の電圧発生モジュール200はそれぞれ同時に電圧を発生する。
【0064】
同時とは、第1の電圧発生モジュール100が伝送路4によって伝送される第1の電圧を発生し、少なくともゼロでない所定の期間中に、第2の電圧発生モジュール200が同じ伝送路4によって伝送される第2の電圧を発生することを意味する。少なくともこのゼロでない所定の期間中、アクティブ電極2は、例えばユーザー30に第1の電流および第2の電流を同時に供給する。
【0065】
装置は、第1の電圧発生モジュール100による電圧の生成と、第2の電圧発生モジュール200による電圧の生成と、を制御する制御ユニットを備える。有利には、制御ユニットはまた、発生する電流の強度、電圧、インダクタンス、および/または装置のインピーダンスを制御する。
【0066】
好ましい実施の形態によれば、第1の変圧器11は第1のインダクタンスを有し、第2の変圧器21は第2のインダクタンスを有する。第1のインダクタンスと第2のインダクタンスとの比は、有利には500以上、優先的には1000以上である。一例として、第1の変圧器11は最大590mHであり、第2の変圧器21は最小385μHである。
【0067】
第2の電圧発生モジュールのインピーダンスは、ユーザー30のインピーダンスと比べて無視できるほど小さい。従って、電流の主な経路はユーザー30を通る。
【0068】
第2の電圧発生器20が作動しているとき、インダクタンスのため、第1の変圧器11は第2の変圧器21の正弦波電圧を修正せず、周波数の干渉はない。
【0069】
本発明はまた、以下の動作ステップを含む本発明による装置の動作方法に関する。
-ステップa:第1の周波数間隔にある第1の周波数を有する第1の電圧を、第1の電圧発生モジュール100によって発生するステップ。
-ステップb:第1の周波数よりも高い第2の周波数を有し、第1の周波数間隔よりも高い第2の周波数間隔にある第2の電圧を、第2の電圧発生モジュール200によって生成するステップ。
【0070】
本方法では、ステップaおよびステップbは同時に行われる。
【0071】
図1では、本発明による装置1の電気回路は、第1の電圧発生モジュール100と、第2の電圧発生モジュール200と、を含む。第1の電圧発生モジュール100は、第1の電圧発生器10と、第1の変圧器11と、を含む。第1の電圧発生器10は、信号を発生するためのハーフブリッジまたはフルブリッジのトポロジーを備える。第1の電圧発生器10は、有利には、PWM(パルス幅変調)によって制御される中周波電圧発生器である。第1の電圧発生モジュール100は、第1の端子12と、第2の端子13と、を含む。
【0072】
第1の変圧器11は、第1の電圧発生器10の端子に接続されている。非限定的な実施の形態では、第1の変圧器11は、有利にはPWMによる中周波フィルタを含む第1の1次回路28と、第1の2次回路29と、を含む。10kHz以下の中周波フィルタにより、方形信号から正弦波を生成することができ、PWMの使用により、最適化されたフィルタリングが可能となる。第1の端子12および第2の端子13は、第1の変圧器11の2次側回路29に配置されている。
【0073】
第2の電圧発生モジュール200は、第2の電圧発生器20と、第2の変圧器21と、を含む。第2の電圧発生器20は、方形波信号を発生するためのハーフブリッジまたはフルブリッジのトポロジーを含む。第2の電圧発生モジュール200は、第3の端子22と、第4の端子23と、を含む。
【0074】
第2の変圧器21は、第2の電圧発生器20の端子に接続される。非限定的な実施の形態では、第2の変圧器21は、第2の1次回路31と、第2の2次回路32と、を含む。優先的には、ここに図示されているように、装置は、第2の変圧器21の2次側の端子に接続された出力フィルタ24を含む。出力フィルタ24は、コイル26、抵抗25、および共振コンデンサ27を含む。出力フィルタ24には、第3の端子22および第4の端子23が配置されている。出力フィルタは、高周波フィルタである。100kHz以上の高周波フィルタにより、矩形信号から正弦波を生成することが可能になる。有利なことに、コイル26-抵抗25-共振コンデンサ27を含むことにより、周波数f0での優先的な共振によって正弦波の形状を改善することが可能になる。好ましい例として、f0は400kHzに設定される。
【0075】
第1の端子12および第3の端子22は、送信チャネル4に接続される。第2の端子13および第4の端子23は、受信チャネル5に接続される。
【0076】
好ましくは、図示されるように、送信チャネル4は、少なくとも1つのアクティブ電極2に接続される。一方、受信チャネル5は、少なくとも1つの中性電極3に接続される。電極2、3は、ユーザー30に適用される。
【0077】
第1の電圧発生器10と第2の電圧発生器20とは、絶縁されている。
【0078】
図2A図2Cに、第1の電圧発生モジュール100によって生成される電圧を示す。
【0079】
図2Aは、中周波に対応する第1の周波数間隔にある第1の周波数、ここでは4kHzの電圧を示す。電圧は正弦波電圧であり、曲線35である。
【0080】
図2Bは、低周波数に対応する第3の周波数間隔にある第2の周波数、ここでは50kHzで変調する信号を示す。信号は正弦波信号であり、曲線36である。
【0081】
このようにして、第1の電圧発生モジュール100は、図2Cに示される正弦波電圧を発生し、4kHzの中周波(曲線35)を有し、低周波(曲線36)によって150%で振幅変調される。変調は100%で行われ、次に低周波変調周波数によって50%で行われる。
【0082】
図3A図3Cに、第2の電圧発生モジュール200によって生成される電圧を示す。
【0083】
図3Aは、高周波に対応する第2の周波数間隔にある第2の周波数、ここでは500kHzの電圧を示す。電圧は正弦波電圧であり、曲線33である。
【0084】
図3Bは、低周波に対応する第4の周波数間隔にある第4の周波数、ここでは25kHzで変調する信号を示す。この信号は矩形信号であり、変調信号はパルスである(曲線34)。
【0085】
このようにして、第2の電圧発生モジュール200は、矩形型の低周波数で変調された500kHzの高周波数を有する、図3Cに示される正弦波電圧を発生する。図3Aに示される正弦波電圧の詳細が、図3Cの正方形で示されている。このように、低周波パルスによって変調される高周波電圧が分かる。
【0086】
図4は、2つの電圧を同時に印加したときの伝送路4の出力における正弦波電圧を示す。得られた正弦波電圧は、第1の電圧発生モジュール100によって生成された第1の電圧と、第2の電圧発生モジュール200によって生成された第2の電圧との和である。伝送路4の出力信号は、高周波および低周波で変調された中周波を有する正弦波電圧である。ここで、第1の電圧発生モジュール100が発生する第1の電圧は、第2の電圧発生モジュール200のパルス低周波によっても変調される。このために、上述したように、装置は、第4の周波数で第1の発生モジュールの電圧を送信するように構成された送信電圧の送信のためのコマンド37を備える。従って、ここでは、パルスの低周波数(曲線34)上で、低周波数(曲線36)によって変調された高周波数(曲線33)および中周波数(35)が100%より大きい振幅で見出される。
【0087】
本発明は、前述の実施の形態に限定されるものではなく、本願の対象となるすべての実施の形態を含む。
【符号の説明】
【0088】
1 装置、
2 アクティブ電極、
3 中性電極、
4 送信チャネル、
5 受信チャネル、
10 第1の電圧発生器、
11 第1の変圧器、
12 第1の端子、
13 第2の端子、
20 第2の電圧発生器、
21 第2の変圧器、
22 第3の端子、
23 第4の端子、
24 出力フィルタ、
25 コンデンサ、
26 コイル、
27 共振コンデンサ、
28 第1の1次回路、
29 第1の2次回路、
30 ユーザー、
31 第2の1次回路、
32 第2の2次回路、
33 高周波曲線、
34 パルス低周波曲線、
35 中周波曲線、
36 低周波曲線、
37 送信コマンド、
38 起動コマンド、
100 第1の電圧発生モジュール、
200 第2の電圧発生モジュール、
300 キャリア、
400 アプリケーション周期、
500 第1の周期、
600 第2の周期。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-08-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気治療装置(1)であって、
‐第1の周波数を有する第1の電圧を発生し、第1の端子(12)と第2の端子(13)とを備える第1の電圧発生モジュール(100)と、
‐第1の周波数よりも高い第2の周波数を有する第2の電圧を発生し、第3の端子(22)と第4の端子(23)とを備える第2の電圧発生モジュール(200)と、
‐送信チャネル(4)と、
‐受信チャネル(5)と、
‐制御ユニットと、
を備え、
前記第1の端子(12)および前記第3の端子(22)は、前記送信チャネル(4)に接続され、
前記第2の端子(13)および前記第4の端子(23)は、前記受信チャネル(5)に接続され、
前記制御ユニットは、
a.前記第1の電圧発生モジュール(100)を制御して、前記第1の周波数を有する前記第1の電圧と、
b.前記第2の電圧発生モジュール(200)を制御して、前記第2の周波数を有する前記第2の電圧と、
を同時に発生させ、
第3の周波数で変調された前記第1の周波数の正弦波電圧と、第4の周波数で変調された前記第2の周波数の正弦波電圧とを関連付けた信号を伝送路(4)に生成し、
前記信号は、前記第1の電圧発生モジュールの電圧と前記第2の電圧発生モジュールの電圧との和であることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記第1の電圧発生モジュール(100)は、正弦波電圧を発生することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の周波数は、1kHz以上10kHz以下の第1の周波数間隔で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の電圧発生モジュール(100)は、前記第3の周波数によって変調された前記第1の周波数の正弦波電圧を発生することを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項5】
前記第3の周波数は、1Hz以上150Hz以下の第3の周波数間隔で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項6】
前記第2の電圧発生モジュール(200)は、正弦波電圧を発生することを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項7】
前記第2の周波数は、100kHz以上10MHz以下の第2の周波数間隔で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項8】
前記第2の電圧発生モジュール(200)は、前記第4の周波数によって変調された前記第2の周波数の正弦波電圧を発生することを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項9】
前記第4の周波数は、1Hz以上150Hz以下の第4の周波数間隔で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項10】
第4の周波数はパルス型であることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項11】
前記第2の電圧発生モジュール(200)は、前記第4の周波数でパルス正弦波電圧を発生するように構成された起動コマンド(38)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の電圧発生モジュール(100)は、前記第1の電圧発生モジュール(100)の電圧を前記第4の周波数で送信するように構成された送信コマンド(37)を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項13】
前記第1の電圧発生モジュール(100)は、第1のインダクタンスを有する第1の変圧器(11)を含み、
前記第2の電圧発生モジュール(200)は、第2のインダクタンスを有する第2の変圧器(12)を含み、
好ましくは、前記第1のインダクタンスと前記第2のインダクタンスの比は、500より大きく、優先的には1000より大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項14】
前記第2の電圧発生モジュール(200)は、コイル(26)とコンデンサ(25)とを含むLC回路を含んだ出力フィルタ(24)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項15】
前記出力フィルタ(24)は、前記第2の電圧発生モジュール(200)の前記第2の周波数で共振するための共振コンデンサ(27)を含むことを特徴とする請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記制御ユニットは、前記第1の電圧発生モジュール(100)を制御して前記第1の周波数で第1の電圧を発生させるときに、伝送路(4)のインピーダンスを変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【国際調査報告】