(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-26
(54)【発明の名称】ゴルフ用品クリーナー
(51)【国際特許分類】
A63B 57/60 20150101AFI20250218BHJP
A63B 60/36 20150101ALI20250218BHJP
G09F 23/00 20060101ALI20250218BHJP
A41B 15/00 20060101ALI20250218BHJP
A63B 102/32 20150101ALN20250218BHJP
【FI】
A63B57/60
A63B60/36
G09F23/00 Z
A41B15/00
A63B102:32
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024545250
(86)(22)【出願日】2023-01-16
(85)【翻訳文提出日】2024-09-20
(86)【国際出願番号】 KR2023000720
(87)【国際公開番号】W WO2023146184
(87)【国際公開日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】10-2022-0012560
(32)【優先日】2022-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524283545
【氏名又は名称】エヌ-リット カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ソン,デ オプ
【テーマコード(参考)】
3B128
【Fターム(参考)】
3B128RA02
(57)【要約】
ゴルフのプレイ過程において、ゴルフ用品を便利できれいに洗浄し、クリーナーの保管を容易にすることで、ゴルフ用品の洗浄後に汚染の拡散を防止することができるゴルフ用品クリーナーに関し、内皮として機能し、前記ゴルフ用品を洗浄する内面部と、外皮として機能し、前記内面部の周りに縫製された外面部とを含み、前記内面部は、折り畳み状態で区分される第1の内面部と、前記第1の内面部に連続して設けられた第2の内面部とからなり、前記第1の内面部の上部と第2の内面部の上部は、洗浄面積を拡大するために分離可能に展開される構成により、ゴルフ用品の表面及び溝に付着した異物を容易に洗浄することができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
様々なゴルフ用品を洗浄するクリーナーであって、
内皮として機能し、前記ゴルフ用品を洗浄する内面部と、
外皮として機能し、前記内面部の周りに縫製された外面部とを含み、
前記内面部は、折り畳み状態で区分される第1の内面部と、前記第1の内面部に連続して設けられた第2の内面部とからなり、
前記第1の内面部の上部と第2の内面部の上部は、洗浄面積を拡大するために分離可能に展開されることを特徴とするゴルフ用品クリーナー。
【請求項2】
前記第1の内面部及び第2の内面部にはそれぞれ、第1の洗浄部材と、前記第1の洗浄部材と連続して設けられた第2の洗浄部材とが設けられ、
前記第1の洗浄部材と前記第2の洗浄部材は、互いに異なる構造からなることを特徴とする請求項1に記載のゴルフ用品クリーナー。
【請求項3】
前記第1の洗浄部材は、前記ゴルフ用品の表面に付着した異物を洗浄するためにテリー織りからなり、
前記第2の洗浄部材は、前記ゴルフ用品の表面及び溝に付着した異物を洗浄するためにループ織りからなることを特徴とする請求項2に記載のゴルフ用品クリーナー。
【請求項4】
更に、洗浄面積を拡大するために設けられた磁石部材を含み、
前記磁石部材は、前記第1の内面部の上部に設けられた第1の磁石部材と、前記第2の内面部の上部に設けられた第2の磁石部材とを含み、
前記第1の磁石部材と第2の磁石部材の引力により、前記第1の内面部と第2の内面部が折り畳み状態に維持されることを特徴とする請求項2に記載のゴルフ用品クリーナー。
【請求項5】
前記第1の磁石部材と前記第2の磁石部材はそれぞれ、前記外面部の側面と一定の間隔をおいて配置されることを特徴とする請求項4に記載のゴルフ用品クリーナー。
【請求項6】
前記第1の内面部の上部と第2の内面部の上部は、前記外面部の側面と一定の間隔をおいて縫製されることを特徴とする請求項2に記載のゴルフ用品クリーナー。
【請求項7】
前記第1の洗浄部材と前記第2の洗浄部材は、前後及び上下方向において互いに対称に設けられることを特徴とする請求項2に記載のゴルフ用品クリーナー。
【請求項8】
前記外面部は、防水材質又は防水処理された材質で設けられることを特徴とする請求項2に記載のゴルフ用品クリーナー。
【請求項9】
前記第1の内面部の上部と第2の内面部の上部の折り畳み部分には、前記外面部、第1の内面部、第2の内面部を貫通したアイレットが設けられ、
前記アイレットには、連結リングが結合され、前記連結リングには、リールワイヤが連結されることを特徴とする請求項2に記載のゴルフ用品クリーナー。
【請求項10】
前記第1の内面部の上部と第2の内面部の上部のそれぞれには、アイレットが設けられ、
前記アイレットには、連結リングが結合され、前記連結リングには、リールワイヤが連結されることを特徴とする請求項2に記載のゴルフ用品クリーナー。
【請求項11】
前記外面部の上部には、リング部材が設けられ、
前記リング部材には、連結リングが結合され、前記連結リングには、リールワイヤが連結されることを特徴とする請求項2に記載のゴルフ用品クリーナー。
【請求項12】
前記外面部には、ゴルフ用品を挿入するための挿入部が設けられたことを特徴とする請求項2に記載のゴルフ用品クリーナー。
【請求項13】
前記外面部には、リング状の広告表示部材が設けられ、前記広告表示部材には、ゴルフ用品が挿入されることを特徴とする請求項2に記載のゴルフ用品クリーナー。
【請求項14】
前記磁石部材には、金属材からなるゴルフ用品が付着することを特徴とする請求項4に記載のゴルフ用品クリーナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフ用品クリーナーに関し、特に、ゴルフのプレイ過程において、洗浄面積を拡大して、ゴルフボール又はゴルフクラブヘッドなど(以下「ゴルフ用品」という)を便利できれいに洗浄し、クリーナーの保管を容易にすることで、ゴルフ用品の洗浄後に汚染の拡散を防止することができるゴルフ用品クリーナーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ゴルフのプレイ中に、ゴルフクラブヘッド又はゴルフボールの汚れを拭き取ることにおいて、タオルのような布又は一般のブラシを用いて、ゴルフ用品についた泥や芝などを除去することが通常の方法であった。
【0003】
このようなタオルやブラシは、主にキャディーが所持して使用するが、キャディーがいない場合は、プレイヤーがタオルやブラシなどを利用するか、それとも最初からこのようなことを使用することなく、プレイ終始ゴルフ用品を拭き取ることなく、手でクラブヘッド又はゴルフボールのディンプルについた芝などを除去してプレイする。
【0004】
すなわち、クラブヘッドのグルーブ(Grooves)は、高速スイングに際して、ゴルフボールを一時的につかまえてゴルフボールの上昇を起こすバックスピンを誘発して、更に高く飛んで行くように設けられたものであり、ゴルフボールのディンプル(Dimple)は、ゴルフボールの1つ当り、350~400個程度が設けられ、空気抵抗を減少させて飛距離を増加させるために設けられるものであり、クラブヘッドのグルーブ又はゴルフボールのディンプル部分は、ゴルフボールの打撃後、泥や芝がこびついて容易に取ることができず、このような異物を拭き取ることなく、ゴルフボールを打撃すると、ボールとクラブヘッドの間の異物により、ゴルフボールの飛距離と方向に大きな損失が生じる可能性があるので、異物を除去して、クラブヘッド及びゴルフボールがきれいな状態で打撃が行われなければならない。
【0005】
このようなゴルフボールなどを洗浄するためのタオルとして、
図1及び
図2に示しているようなタオルが市販されている。
図1は、従来技術によるゴルフボールクリーナーの一例を示す図であり、
図2は、従来技術によるゴルフボールクリーナーの他の例を示す図である。
【0006】
図1の(a)に示しているゴルフボールクリーナー10は、折畳状態の内面部13が通常のタオルからなり、外面部11の上部全体が裁縫線12のように裁縫されてポケット形状に設けられ、角部にアイレット20が付着され、このアイレット20にリールワイヤ30が連結リング31を通じて結合された構造からなる。このようなクリーナー10は、
図1の(b)に示しているように、側面の角部で開放して、内面部13に挿入されたゴルフボール50を洗浄することができるが、内面部13が一般のタオル構造であるため、ゴルフボール50の表面部だけ洗浄され、多数の溝からなるディンプル51部分は、一部だけが洗浄される。
【0007】
また、
図2に示している折り畳み式タオルのクリーナー10では、外部面11が防水処理され、内部面13が極細糸からなり、ワイヤリール30を通じてゴルフバッグに結合して使用するか、又は、プレイヤーの腰又は後ポケットに着用する構造であるが、ゴルフ用品の洗浄後、プレイヤーのズボンを汚れるか、ゴルフスイングなどの動作において不便さがあった。
【0008】
これらの技術の一例が、下記特許文献1~3などに開示されている。
【0009】
例えば、特許文献1(韓国公開特許第2019-0130231号公報、2019.11.22.公開)には、少なくとも一側面が開いたポケット状のポケット本体と、前記ポケット本体の一端に形成された連結部材とを含み、前記ポケット本体の内部を用いて、ゴルフ用品についた異物を除去し、前記ポケット本体は、前記ゴルフ用品についた異物を除去し易くように、タオル又は布の形態で構成されたポケット内面部と、防水機能を備えたポケット外面部とを備えたゴルフ用品クリーナーについて開示されている。
【0010】
また、特許文献2(韓国登録特許第10-1332246号公報、2013.11.18登録)には、第1の内皮と第2の内皮からなる洗浄部材と、前記第1の内皮と第2の内皮を覆う外皮からなる防水部材とを含み、前記第1の内皮は、極細糸と縦糸が交差に織造され、前記極細糸が縦糸よりも突出するように織造され、前記第2の内皮は、極細糸と縦糸が交差に織造され、前記縦糸が極細糸よりも突出して織造され、前記ポケット形状において洗浄部材の深さは、前記スポーツ用ボールの径の1.5倍~1.7倍で形成されたスポーツ用ボールのクリーナーについて開示されている。
【0011】
一方、特許文献3(韓国登録特許第10-0881888号公報、2019.01.29登録)には、布と、前記布に形成される水分供給部とを含み、前記布の前面又は背面には、タオルが設置され、前記タオルには、ゴルフティー差し入れ部が形成され、前記布は、極細糸材質であり、前記極細糸布の裏面は、シリコンコートされ、前記水分供給部は、水分吸収体と、前記水分吸収体を覆って支持する支持布とで構成される携帯用ゴルフクリーナーについて開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】韓国公開特許第2019-0130231号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10-1332246号公報
【特許文献3】韓国登録特許第10-0881888号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
前記特許文献1に開示された技術では、
図1に示しているように、ポケット本体が折り畳むハンカチ形状の四角形に形成し、2つの側面が開放したポケット形状に形成された構造であって、ゴルフボールの洗浄は可能であるが、ゴルフクラブヘッド、特に、ドライバーのクラブヘッドのような部分は、洗浄することができないという問題があった。また、ゴルフボールの洗浄に際しては、プレイヤーが一手だけで洗浄することができるため、洗浄が均一に行われないという問題もあった。
【0014】
また、前記特許文献2は、ポケット形状において洗浄部材の深さがスポーツ用ボールの径の1.5倍~1.7倍で形成された構造であって、ゴルフボールのみを洗浄することができるだけで、特許文献1のようにドライバーのクラブヘッドのグルーブのような部分は、洗浄することができないという問題があった。
【0015】
一方、特許文献3には、水分供給部により供給される水分を用いて、ゴルフ用品を拭き取る技術について開示されているが、このような携帯用ゴルフクリーナーは、ゴルフバッグに適用可能であり、プレイヤーが直接着用するには難しいという問題があった。
【0016】
また、
図1に示しているような従来のクリーナーでは、側面の角部で内部が開放されるので、様々なサイズを有するゴルフ用品を洗浄することはできないという問題もあった。
【0017】
本発明の目的は、前記のような問題点を解決するためになされたものであって、クリーナーの洗浄面積を拡大して、様々なサイズを有するゴルフ用品を容易に洗浄することができるゴルフ用品クリーナーを提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、携帯が簡便であり、プレイヤーがプレイ中にゴルフ用品についた芝や泥などの異物を両手できれいに除去することができるゴルフ用品クリーナーを提供することである。
【0019】
本発明の更に他の目的は、防水処理され、水分による影響を受けることなく、プレイヤーのポケットなどに簡単に携帯することができるゴルフ用品クリーナーを提供することである。
【0020】
本発明の更に他の目的は、ゴルフ場などで使用中にゴルフ用品の紛失を防止することができるゴルフ用品クリーナーを提供することである。
【0021】
本発明の更に他の目的は、ゴルフ場などで使用するゴルフ用品を簡便に収容することができるゴルフ用品クリーナーを提供することである。
【0022】
また、本発明の更に他の目的は、ゴルフ用品の洗浄のための製造コストを低減し、洗浄効率性を向上させるゴルフ用品クリーナーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
前記目的を達成するために、本発明によるゴルフ用品クリーナーは、様々なゴルフ用品を洗浄するクリーナーであって、内皮として機能し、前記ゴルフ用品を洗浄する内面部と、外皮として機能し、前記内面部の周りに縫製された外面部とを含み、前記内面部は、折り畳み状態で区分される第1の内面部と、前記第1の内面部に連続して設けられた第2の内面部とからなり、前記第1の内面部の上部と第2の内面部の上部は、洗浄面積を拡大するために分離可能に展開されることを特徴とする。
【0024】
前記第1の内面部及び第2の内面部にはそれぞれ、第1の洗浄部材と、前記第1の洗浄部材と連続して設けられた第2の洗浄部材とが設けられ、前記第1の洗浄部材と前記第2の洗浄部材は、互いに異なる構造からなる。
【0025】
第1の洗浄部材は、前記ゴルフ用品の表面に付着した異物を洗浄するためにテリー(terry)織りからなり、前記第2の洗浄部材は、前記ゴルフ用品の表面及び溝に付着した異物を洗浄するためにループ織りからなる。
【0026】
更に、洗浄面積を拡大するために設けられた磁石部材を含み、前記磁石部材は、前記第1の内面部の上部に設けられた第1の磁石部材と、前記第2の内面部の上部に設けられた第2の磁石部材とを含み、前記第1の磁石部材と第2の磁石部材の引力により、前記第1の内面部と第2の内面部が折り畳み状態に維持される。
【0027】
前記第1の磁石部材と前記第2の磁石部材はそれぞれ、前記外面部の側面と一定の間隔をおいて配置される。
【0028】
前記第1の内面部の上部と第2の内面部の上部は、前記外面部の側面と一定の間隔をおいて縫製される。
【0029】
前記第1の洗浄部材と前記第2の洗浄部材は、前後及び上下方向において互いに対称に設けられる。
【0030】
前記外面部は、防水材質又は防水処理された材質で設けられる。
【0031】
前記第1の内面部の上部と第2の内面部の上部の折り畳み部分には、前記外面部、第1の内面部、第2の内面部を貫通したアイレットが設けられ、前記アイレットには、連結リングが結合され、前記連結リングには、リールワイヤが連結される。
【0032】
前記第1の内面部の上部と第2の内面部の上部のそれぞれには、アイレットが設けられ、前記アイレットには、連結リングが結合され、前記連結リングには、リールワイヤが連結される。
【0033】
前記外面部の上部には、リング部材が設けられ、前記リング部材には、連結リングが結合され、前記連結リングには、リールワイヤが連結される。
【0034】
前記外面部には、ゴルフ用品を挿入するための挿入部が設けられる。
【0035】
前記外面部には、リング状の広告表示部材が設けられ、前記広告表示部材には、ゴルフ用品が挿入される。
【0036】
前記磁石部材には、金属材からなるゴルフ用品が付着する。
【発明の効果】
【0037】
本発明によるゴルフ用品クリーナーによると、第1の洗浄部材と第2の洗浄部材を互いに異なる構造で設けるので、ゴルフ用品の表面及び溝に付着した異物を容易に洗浄することができる。
【0038】
また、本発明によるゴルフ用品クリーナーによると、洗浄面積が拡がるように内面部を展開して使用することができるので、様々なサイズのゴルフ用品を洗浄することができる。
【0039】
また、本発明によるゴルフ用品クリーナーによると、プレイヤーが両手を用いてゴルフ用品を洗浄することができるので、ゴルフ用品をきれいに洗浄することができるという効果が得られる。
【0040】
また、本発明によるゴルフ用品クリーナーによると、ゴールプティー、ボールマーカーなどのゴルフ用品をクリーナーに簡単に収容することができるので、使用の便利性を図ることができる。
【0041】
また、本発明によるゴルフ用品クリーナーによると、第1の洗浄部材と第2の洗浄部材を同一の生地により一度に織造可能に設けることができるので、ゴルフ用品の洗浄のための製造コストを低減し、洗浄の効率性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】
図1は、従来技術によるゴルフボールクリーナーの一例を示す図である。
【
図2】
図2は、従来技術によるゴルフボールクリーナーの他の例を示す図である。
【
図3】
図3は、本発明によるゴルフ用品クリーナーの第1の実施例を示す図である。
【
図4】
図4は、
図3におけるゴルフ用品クリーナーにおいて、内面部の上部が開いた状態を示す図である。
【
図5】
図5は、
図3におけるゴルフ用品クリーナーの展開状態を示す図である。
【
図7】
図7は、本発明によるゴルフ用品クリーナーの第1の実施例の変形例を示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の第1の実施例及び変形例によるゴルフ用品クリーナーを使ってゴルフボールを洗浄する状態を説明するための図である。
【
図9】
図9は、本発明の第1の実施例によるゴルフ用品クリーナーを使ってゴルフクラブヘッドを洗浄する状態を説明するための図である。
【
図10】
図10は、本発明によるゴルフ用品クリーナーの装着状態を説明するための図である。
【
図11】
図11は、本発明によるゴルフ用品クリーナーの装着状態を説明するための図である。
【
図12】
図12は、本発明によるゴルフ用品クリーナーの装着状態を説明するための図である。
【
図13】
図13は、本発明の第2の実施例によるゴルフ用品クリーナーを示す図である。
【
図14】
図14は、本発明によるゴルフ用品クリーナーの第3の実施例を示す図である。
【
図16】
図16は、
図3におけるゴルフ用品クリーナーを適用した第4の実施例を示す図である。
【
図17】
図17は、
図3におけるゴルフ用品クリーナーを適用した第4の実施例を示す図である。
【
図18】
図18は、
図3におけるゴルフ用品クリーナーを適用した第4の実施例を示す図である。
【
図19】
図19は、
図3におけるゴルフ用品クリーナーを適用した第4の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本発明の前記及びその他の目的と新たな特徴は、本明細書の技術及び添付の図面により明確になるだろう。
【0044】
本明細書で使用する用語のうち、「含む」、「構成する」又は「有する」などの用語は、特別に反対の記載がない限り、該当構成要素が内在できることを意味するので、他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をも含むと解析することができる。また、第1、第2などの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語により該当構成要素の本質や手順などが限定されない。
【0045】
本明細書で使用する用語「部材」は、構造上の基本となる部分を意味し、「ゴルフ用品」は、ゴルフボールを打撃するに必要な用品であって、ゴルフボール、ゴルフクラブ、ゴルフバッグ、ヘッドカバー、ゴルフティー、ボールマーカーなどを含む。
【0046】
また、本明細書で使用する用語「極細糸」は、1デニール以下の太さを有する糸からなり、水分吸収力、洗濯力に優れた織物を意味し、「テリー(terry)」は、織物のリングのような毛羽であり、「テリー織り(Terry cloth)」は、タオル織りであって、織物表面で糸を引き延ばしてファイルのような形状からなる構造を意味し、「ループ織り」は、強い洗浄のために織物の表面でカットせずループのままの状態で織造されることを意味する。
【0047】
一方、本明細書で使用する用語「上部」は、例えば、四角形状からなるクリーナーにおいて、プレイヤーが着用するためにアイレット又はリング部材などが設けられた部分を意味し、「下部」は、前記上部に対応して設けられた下部分を意味し、「側面」は、前記上部と下部の間に設けられた部分を意味する。
【0048】
以下、本発明によるそれぞれの実施例について説明する。
【実施例1】
【0049】
本発明による第1の実施例を、
図3~
図5により説明する。
【0050】
図3は、本発明によるゴルフ用品クリーナーの第1の実施例を示し、
図4は、
図3におけるゴルフ用品クリーナーにおいて、内面部の上部が開放した状態を示し、
図5は、
図3におけるゴルフ用品クリーナーの展開状態を示す図である。
【0051】
本発明によるゴルフ用品クリーナーは、
図3及び
図4に示しているように、略四角形状の折畳み状態で様々なゴルフ用品を洗浄し、洗浄面積を広げるために展開可能なゴルフ用品クリーナー100であって、ゴルフボール、ゴルフクラブなどを洗浄するために設けられ、繊維材質からなり、外皮として機能する外面部110と、前記ゴルフ用品を洗浄するための内皮として機能する内面部120とを含む。また、本発明によるゴルフ用品クリーナー100は、
図3でのように、クリーナーの洗浄面積を拡大するために、外面部110の上部に内蔵された磁石部材200を含む。一方、
図3におけるゴルフ用品クリーナー100では、折り畳まれた四角形状の構造を示しているが、これに限定されるものではなく、折り畳み形態で三角形状、五角形状などの多角形状に設けるか、円形状又は楕円形状に設けてもよい。
【0052】
本発明では、ゴルフ用品クリーナー100に磁石部材200を設けることにより、
図4に示しているように、
図1の(b)における従来のクリーナーの開放状態よりも広い状態で開放することができる。すなわち、
図3に示しているように、ゴルフ用品クリーナー100の上部に磁石部材200を、側面112と一定の間隔、例えば、上部の略2/3位置に設けることにより、
図4に示しているように、側面112の角部を超えて内面部120の上部の一部まで開放状態に維持することができる。そこで、本発明によるゴルフ用品クリーナー100の開放状態は、
図4に示しているように、
図1における従来のクリーナーよりも広い領域(P)を開放することができるので、様々なサイズのゴルフ用品の洗浄を容易に実現することができる。
【0053】
前記一定の間隔は、特定の数値に限定されるものではなく、磁石部材200の引力により、
図3の状態が維持できる程度に、ゴルフ用品クリーナー100の上部の中央部分でそれぞれの側面112に向かう方向に設けられ、磁石部材200の内蔵位置は、ゴルフ用品クリーナー100のサイズ、磁石のサイズ、及び磁力の強さなどによって変更可能である。
【0054】
前記外面部110は、
図4及び
図5において、仕上げ部材111により内面部120の周りに縫製された構造を示しているが、これに限定されるものではなく、外面部110と内面部120の縁部が縫製により一体化される構造にしてもよい。また、前記外面部110は、防水材質又は防水処理された材質で設けられる。すなわち、例えば、外面部110の内部又は外部が防水処理された材質、又は人造皮革のように防水機能を有した材質で設けられる。そこで、ゴルフ用品の洗浄過程において、内面部120が水などによって湿っている状態、又はゴルフ用品の洗浄後に異物が付着して汚染した状態になっても、
図3のように、内面部120が折り畳み状態に維持され、外面部110を乾燥状態に維持することができるので、プレイヤーの衣服などを汚染する虞がない。
【0055】
前記内面部120は、
図5に示しているように、折り畳み状態で区分される第1の内面部123と、前記第1の内面部123に連続して設けられた第2の内面部124とを含み、前記第1の内面部123の上部と第2の内面部124の上部は、洗浄面積を拡大するために分離可能に展開することができる。すなわち、前記第1の内面部123及び第2の内面部124は、
図5のように、第1の洗浄部材121及び第2の洗浄部材122が長さ方向に連続して一体に織造された構造において、説明の便宜上、区分した部分である。
【0056】
前記第1の内面部123と第2の内面部124のそれぞれには、第1の洗浄部材121と、前記第1の洗浄部材121と連続して設けられた第2の洗浄部材122とが設けられ、前記第1の洗浄部材121と前記第2の洗浄部材122は、互いに異なる構造からなる。
【0057】
また、前記第1の洗浄部材121と第2の洗浄部材122は、前後及び上下方向において互いに対称に設けられ、
図5では、内面部120に設けられた第1の洗浄部材121と第2の洗浄部材122が長さ方向において、連続した波状の構造を示しているが、これに限定されるものではなく、内面部120の幅方向において連続した波状の構造を適用することもできる。
【0058】
また、
図4及び
図5では、前記第1の洗浄部材121と第2の洗浄部材122が台形形状に連続してなる構造を示しているが、これに限定されるものではなく、三角形状、四角形状、又は円形状でもよい。
【0059】
前記第1の洗浄部材121は、
図6に示しているように、ゴルフ用品の表面に付着した異物を洗浄するために、テリー織りからなり、前記第2の洗浄部材122は、前記ゴルフ用品の表面及び溝に付着した異物を洗浄するために、ループ織りからなる。
図6は、
図5における洗浄部材の拡大写真であって、
図6の(a)は、第1の洗浄部材121及び第2の洗浄部材122の拡大写真であり、
図6の(b)は、第2の洗浄部材122の形状を示すための写真である。
【0060】
前記第1の洗浄部材121は、
図6の(a)及び(b)に示しているように、ゴルフ用品の表面に付着した異物の洗浄に適するように、例えば、極細糸からなるテリー織りで形成され、これにより、水分を容易に吸収する。
【0061】
前記第2の洗浄部材122は、
図6の(b)に示しているように、ループ織りからなり、ゴルフ用品の溝、例えば、ゴルフボールのディンプル部分、ゴルフクラブヘッドのグルーブなどの溝に付着した異物、又はゴルフ用品の表面に付着した泥や芝などがこびりついて取りにくい異物などを除去することに適している。前記ループ織りとしては、例えば、無撚糸からなるループ織り、固いナイロン糸やケブラー(登録商標)などの仮撚糸からなるループ織りなどを適用することができる。
【0062】
また、前記第1の洗浄部材121と第2の洗浄部材122は、同一の生地により、一度に織造可能に設けられるので、製造コストを低減し、洗浄の効率性を向上させる。また、前記第1の洗浄部材121と第2の洗浄部材122には、汚染物質に対する抗菌及び消臭機能を有する銀繊維及び炭繊維を含むように製造され、芳香剤成分が含有されるように製造することもできる。
【0063】
前記磁石部材200は、
図5に示しているように、前記第1の内面部123の上部に設けられた第1の磁石部材210と、前記第2の内面部124の上部に設けられた第2の磁石部材220とを含み、前記第1の磁石部材210と第2の磁石部材220の引力により、
図3に示しているように、前記第1の内面部123と第2の内面部124を折り畳み状態に維持することができる。前記第1の磁石部材210と前記第2の磁石部材220はそれぞれ、前記外面部110の側面112と一定の間隔をおいて配置される。
【0064】
また、前記第1の磁石部材210と前記第2の磁石部材220を分離、すなわち、前記第1の内面部123の上部と第2の内面部124の上部を分離して展開する場合、
図5に示しているように、洗浄面積が拡大されて、第1の内面部123と第2の内面部124の全体をゴルフ用品の洗浄として使用することができる。
【0065】
一方、第1の内面部123の上部と第2の内面部124の上部の折り畳み部分には、
図3に示しているように、前記外面部110、第1の内面部123、第2の内面部124を貫通したアイレット20が設けられ、前記アイレット20には、連結リング31が結合され、前記連結リング31には、リールワイヤ30が連結される。そこで、第1の内面部123と第2の内面部124を展開する場合、
図5でのように、第1の内面部123と第2の内面部124が接する上部は、アイレット20により展開されなくなる。
【0066】
前記リールワイヤ30には、ワイヤが60~100cm程度巻き付けられており、ワイヤの引き出し後、自動で巻き付かれる機能として設けられ、プレイヤーのゴルフバッグ又はベルトなどに着用するためのO型、D型などのカラビナ(Karabiner)リング、又はクリップが設けられる。
【0067】
前述した第1の実施例の説明では、洗浄面積を拡大するために磁石部材200を使用し、略四角形状の折り畳み状態に維持可能なゴルフ用品クリーナー100について説明したが、
図7に示しているように、
図3における磁石部材200の位置まで裁縫300することによって、
図4における開放状態を設けることもできる。
図7は、本発明によるゴルフ用品クリーナーの第1の実施例の変形例を示す図である。そこで、本発明によるゴルフ用品クリーナーの第1の実施例の変形例においても、
図1の(b)における従来のクリーナーの開放状態よりも広い領域(P)に開放されるように設けることもできる。
【0068】
次に、本発明の第1の実施例及び変形例によるゴルフ用品クリーナー100の使用状態の一例を、
図8及び
図9を参照して説明する。
【0069】
図8は、本発明の第1の実施例及び変形例によるゴルフ用品クリーナーを用いて、ゴルフボールを洗浄する状態を説明するための図であり、
図9は、本発明の第1の実施例によるゴルフ用品クリーナーを用いて、ゴルフクラブヘッドを洗浄する状態を説明するための図である。
【0070】
本発明の第1の実施例又は変形例によるゴルフ用品クリーナー100でゴルフボール50を洗浄する場合、
図8に示しているように、両手で洗浄をすることができ、従来技術に比べて便利で精密に洗浄をすることができる。また、ゴルフボール50を洗浄する内面部120に、第1の洗浄部材121と第2の洗浄部材122を設けているので、ゴルフボール50の表面だけでなく、ディンプル部分もきれいに洗浄することができる。
【0071】
また、洗浄面積を拡大するために
図5に示しているように、磁石部材200を分離することにより、内面部120の第1の内面部123と第2の内面部124が分離して展開されるので、
図9に示しているように、比較的大きいドライバー60のクラブヘッド61も両手で容易に洗浄することができ、第1の洗浄部材121と第2の洗浄部材122により、クラブヘッド61の表面だけでなく、グルーブ部分もきれいに洗浄することができる。また、ゴルフ用品の洗浄過程において、内面部120が水で湿っているか、汚染物質などがついていても、防水処理された外面部110は、乾燥状態を維持することができ、内面部120が折り畳み状態に維持されるので、プレイヤーの衣服などを汚染する虞もない。
【0072】
一方、本発明の第1の実施例によるゴルフ用品クリーナー100は、
図10~
図12に示しているように、プレイヤーの衣服又はゴルフバッグなどに装着して使用することもできる。
【0073】
図10~12は、本発明によるゴルフ用品クリーナー100の装着状態を説明する図であって、
図10は、ゴルフ用品クリーナー100がリールワイヤ30に設けられたカラビナリングにより、ゴルフバッグに装着された例を示し、
図11は、プレイヤーの衣服であるズボンのベルトリングに装着された例を示している。
【0074】
また、本発明によるゴルフ用品クリーナー100は、
図12に示しているように、パター70のパターカバー80に連結して使用することもできる。そこで、パター70の使用時、パターカバー80を分離しゴルフ場の周辺に放置する場合、パターカバー80の紛失を防止することもできる。
【実施例2】
【0075】
また、本発明による第2の実施例を、
図13により説明する。また、第2の実施例において、第1の実施例と同一部分に対しては、同一の符号を付し、その繰返し説明は、省略する。
【0076】
図13は、本発明の第2の実施例によるゴルフ用品クリーナーを示す図である。
【0077】
前記第1の実施例では、1つのアイレット20が、前記外面部110、第1の内面部123、第2の内面部124を貫通して設けられた構造を示しているが、第2の実施例では、
図13でのように、アイレット20が第1の内面部123の上部と第2の内面部124の上部にそれぞれ設けられる。
【0078】
そこで、第1の磁石部材210と前記第2の内面部124を展開させる場合、
図13でのように、第1の内面部123と第2の内面部124の全体が開放状態に維持されるので、
図5における展開状態よりも洗浄面積を拡大することができる。
【実施例3】
【0079】
ついで、本発明による第3の実施例を、
図14及び
図15により説明する。
【0080】
また、第3の実施例でも、第1の実施例と同一部分に対しては、同一の符号を付し、その繰返し説明は、省略する。
【0081】
図14は、本発明によるゴルフ用品クリーナーの第3の実施例を示す図であり、
図15は、
図14におけるゴルフ用品クリーナーの展開状態を示す図である。
【0082】
前記第1の実施例及び第2の実施例では、アイレット20を適用した構造について説明したが、第3の実施例では、外面部110の上部一側に、リング部材25を設ける。すなわち、
図14でのように、裁縫によりリング状が設けられ、例えば、外面部110と同一の材質で設けられたリング部材25を適用することができる。
【0083】
前記リング部材25は、
図15に示しているように、例えば、第1の内面部123の上部の仕上げ部材111の部分に縫製により設けられるので、第1の磁石部材210と前記第2の内面部124を展開させる場合、第2の実施例と同様に、第1の内面部123と第2の内面部124の全体を開放状態に維持することができる。
【実施例4】
【0084】
図16に示しているように、本発明によるゴルフ用品クリーナー100に挿入部400を設けることにより、ゴルフティー90をクリーナーに収容することができる。前記挿入部400は、外面部110の周り部分に、ゴルフティー90の頭部が露出するように、一定の長さで裂いて設けられる。
図16では、挿入部400が外面部110の上部に設けられた構造を示しているが、これに限定されるものではなく、外面部110の側面又は下部に設けることもできる。
【0085】
ついで、本発明の第4の実施例において、ゴルフ用品クリーナーにゴルフ用品を簡便に収容するための構造について、
図16及び
図19によって説明する。
【0086】
図16~
図19は、
図3におけるゴルフ用品クリーナーを適用した第4の実施例の図面である。
【0087】
図16に示しているように、本発明によるゴルフ用品クリーナー100に挿入部400を設けることにより、ゴルフティー90をクリーナーに収容することができる。前記挿入部400は、外面部110の周り部分に、ゴルフティー90の頭部が露出するように、一定の長さで裂いて設けられる。
図16では、挿入部400が外面部110の上部に設けられた構造を示しているが、これに限定されるものではなく、外面部110の側面又は下部に設けることもできる。
【0088】
また、
図16では、ゴルフティー90が外面部110の周り部分を裂いて設けた構造を示しているが、
図17に示しているように、ゴルフ用品クリーナー100の外面部110上にリング状の広告表示部材500を設け、この広告表示部材500にゴルフティー90が挿入される構造に適用することもできる。すなわち、比較的短いゴルフティー90の場合、
図16でのような挿入部400を通じて、外面部110の内部に挿入される構造に適用することができ、比較的長いゴルフティー90の場合は、
図17に示しているように、リング状の広告表示部材500に挿入される構造にすることもできる。また、
図17では、広告表示部材500が外面部110の上部に設けられた構造を示しているが、これに限定されるものではなく、外面部110の側面又は下部に設けることもできる。
【0089】
一方、
図16では、挿入部400が外面部110の周り部分を裂いて設けた構造を示しているが、長さが互いに異なる一対のゴルフティー90を収容するために、
図18に示しているように、挿入部400が外面部110の表面上に裁縫により設けることもできる。
【0090】
また、本発明によるゴルフ用品クリーナー100に設けられた磁石部材200には、
図19に示しているように、金属材からなるボールマーカー95が磁力により付着される構造でもよい。
【0091】
前述したように、本発明の第4の実施例によるゴルフ用品クリーナー100を設けることによって、ゴルフティー、ボールマーカーなどのゴルフ用品をクリーナーに簡単に収容することができるので、使用の便利性を図ることができる。
【0092】
また、ゴルフのプレイ過程においてゴルフティーを使用する場合、及びボールマーカーを使用する場合、クリーナーを用いて、ゴルフ用品の洗浄を的確に適用することができる。
【0093】
以上、本発明者によりなされた発明を前記実施例により具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々に変更可能であることは、言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0094】
本発明によるゴルフ用品クリーナーを使用することにより、ゴルフ用品の表面及び溝に付着した異物を容易に洗浄することができる。
【国際調査報告】