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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2025-02-28
(54)【発明の名称】香水を吐出するための装置
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/00 20060101AFI20250220BHJP
   B65D 85/00 20060101ALI20250220BHJP
【FI】
B65D83/00 F
B65D83/00 K
B65D85/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024547100
(86)(22)【出願日】2023-02-15
(85)【翻訳文提出日】2024-10-03
(86)【国際出願番号】 IT2023050047
(87)【国際公開番号】W WO2023157036
(87)【国際公開日】2023-08-24
(31)【優先権主張番号】102022000002894
(32)【優先日】2022-02-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524296442
【氏名又は名称】イローゼ エス.アール.エル.
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100227329
【弁理士】
【氏名又は名称】延原 愛
(72)【発明者】
【氏名】ガッロ,アレッサンドロ
(72)【発明者】
【氏名】リナルド,フランチェスカ
【テーマコード(参考)】
3E014
3E068
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB03
3E014PC01
3E014PC02
3E014PC06
3E014PC12
3E014PD11
3E014PF05
3E068AA40
3E068CC16
3E068CD02
3E068CD03
3E068CE08
3E068CE20
3E068DD40
3E068DE01
3E068EE25
(57)【要約】
本発明は香水吐出装置(1)に関する。本装置は吐出される香水を受け入れるように適合された瓶(12)および香水を吐出するための手動で操作可能な吐出手段(14)を備える吐出ユニット(10)と、外側容器(20)であって、吐出ユニット(10)の外側容器(20)の中への挿入を可能にするように適合された口(22)を設けられた、外側容器(20)と、外側容器(20)に対して吐出ユニット(10)の取外し可能な種類の結合を可能にするように適合された、吐出ユニット(10)を外側容器(20)に接続するための手段(30)とを備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
香水を吐出するための装置(1)であって、
・吐出される香水を受け入れるのに適した瓶(12)および前記香水を吐出するための手動で操作可能な吐出手段(14)を備える吐出ユニット(10)と、
・外側容器(20)であって、前記吐出ユニット(10)の前記外側容器(20)の中への挿入を可能にするのに適した口(22)を設けられた、外側容器(20)と、
・前記吐出ユニット(10)の前記外側容器(20)への取外し可能な結合を可能にするのに適した前記吐出ユニット(10)の前記外側容器(20)への接続手段(30)と、
を備えることを特徴とする、装置(1)。
【請求項2】
前記外側容器(20)は圧力下で製品を受け入れるのに適したエアロゾル容器(20)を備え、前記エアロゾル容器(20)は好ましくは欧州エアロゾル連盟基準に準拠していることを特徴とする、請求項1に記載の装置(1)。
【請求項3】
前記接続手段(30)は、
・前記瓶(12)を受け入れ、かつ固定された位置に維持するのに適した相互接続容器(32)と、
・前記外側容器(20)の前記口(22)への前記相互接続容器(32)の接続手段(34)と、
を備えることを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載の装置(1)。
【請求項4】
前記接続手段(34)は、前記口(22)の縁部(23)を受け入れるための少なくとも1つの座部(36、36a、36b、36c、36d)を備えることを特徴とする、請求項3に記載の装置(1)。
【請求項5】
前記座部(36、36a、36b、36c、36d)は、前記相互接続容器(32)の弾性的に曲げることができる部分(42a、42b、42c、42d)において実現されることを特徴とする、請求項4に記載の装置(1)。
【請求項6】
前記吐出ユニット(10)の前記吐出手段(14)は、前記瓶(12)に適用される吐出ポンプ(16)、好ましくは逆流防止システムを備える自給式ポンプを備えることを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載の装置(1)。
【請求項7】
前記接続手段(30)は、前記外側容器(20)の前記口(22)に取り外し可能に接続するのに適した締め付けリング(50)をさらに備えることを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載の装置(1)。
【請求項8】
前記締め付けリング(50)は、前記外側容器(20)の前記開口部(22)へのスナップフィット接続のためのスナップフィット手段を備えることを特徴とする、請求項7に記載の装置(1)。
【請求項9】
前記リング(50)は前記吐出ユニット(10)を係止するための係止手段(60)を備えることを特徴とする、請求項7または8に記載の装置(1)。
【請求項10】
前記係止手段(60)は、前記瓶(12)と協働し、かつ/または前記吐出ユニット(10)の前記吐出手段(14)と協働する2つ以上の弾性タブ(62)を備えることを特徴とする、請求項9に記載の装置(1)。
【請求項11】
前記香水は前記瓶(12)内に非加圧状態で受け入れられることを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載の装置(1)。
【請求項12】
吐出される香水を受け入れるのに適した瓶(12)と、前記香水を吐出するための手動で操作可能な吐出手段(14)とを備える吐出ユニット(10)であって、前記吐出ユニット(10)は、先行する請求項のいずれかに従って実現される香水を吐出するための装置(1)の前記吐出ユニット(10)に対応していることを特徴とする、吐出ユニット(10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は化粧品の技術分野に関し、具体的には香水吐出システムの分野に関する。より詳細には、本発明は香水吐出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オーデコロン、オードパルファムおよびオードトワレなどの香水の吐出装置の分野では、吐出可能な香水の量、香水の種類ならびに審美的要望に適合する様々な形状およびサイズの容器を使用することが知られている。
【0003】
公知のように、香水は60°から80°までのアルコールおよび濃縮された香料からなるアルコール水溶液であり、その瓶の口に縫い付けられたかねじ込められた密閉蓋またはポンプおよび気化器からなる閉鎖部を備える様々な形状およびサイズのガラス瓶に常に入れられている。香水のアルコール性により各瓶に使用される香水の量は決して300mlの値を超えず、従ってその容器/瓶はこれらの容積に適合する限られた寸法を有する。
【0004】
製造業者の要望は常に、正しい容積の吐出可能な液体を維持すると同時にその容器の所望の審美的特徴または形状を維持し、香水吐出装置の良好な取り扱いを保証しながらも、消費者の要望または要求を満たす吐出システムを構築することである。
【0005】
従って本発明の目的は、公知の種類のシステムの代わりとなる香水吐出システムを提案することにある。
【0006】
本発明の別の目的は、ユーザーにとってより使い易い香水吐出システムを作製することにある。
【0007】
本発明のさらなる目的は、製造業者の製造コストを下げる香水吐出システムを作製することにもある。
【0008】
最後に、本発明は消費者が負担する購入コストを下げる香水吐出システムを作製することを目的としている。
【発明の概要】
【0009】
本発明は、取り替え可能な種類の吐出ユニットを設けられた香水吐出装置を作製するという一般的な考えから出発したものである。
【0010】
従ってその第1の態様によれば、本発明は香水吐出装置に関し、その装置は、
・吐出される香水を受け入れるように適合された瓶および前記香水を吐出するための手動で操作可能な吐出手段を備える吐出ユニットと、
・外側容器であって、前記吐出ユニットの前記外側容器の中への挿入を可能にするように適合された口を設けられた、外側容器と、
・前記外側容器に対して前記吐出ユニットの取外し可能な種類の結合を可能にするように適合された、前記吐出ユニットを前記外側容器に接続するための手段と、
を備える。
【0011】
有利には、吐出ユニットを取り外して新しい吐出ユニットと取り替えることができる。
【0012】
好ましい実施形態では、外側容器は加圧製品を受け入れるように適合されたエアロゾルを含み、前記エアロゾルは好ましくは、欧州エアロゾル連盟(FEA)によって課された基準に準拠することができる。
【0013】
好ましくは、前記接続手段は当該瓶を受け入れ、かつ固定された位置に維持するように適合された相互接続容器と、相互接続容器を外側容器の口に接続するための手段とを備える。
【0014】
好ましい実施形態によれば、前記接続手段は前記口の縁部を受け入れるための少なくとも1つの座部を備える。
【0015】
好ましい実施形態では、前記座部は相互接続容器の弾性的に曲げることができる部分に作製されている。
【0016】
これにより相互接続容器を、好ましくはそれを外側容器の内部にスナップ留めすることによって外側容器の口に組み立てることを容易にすることができる。
【0017】
吐出ユニットの吐出手段は、当該瓶に適用される吐出ポンプ、好ましくは逆流防止システムを備える自給式ポンプを備える。
【0018】
好ましい実施形態によれば、接続手段は、外側容器の口に取り外し可能に接続するように適合された締め付けリングナットをさらに備える。
【0019】
好ましい実施形態では、締め付けリングナットは外側容器の口へのスナップ留め手段を備える。
【0020】
好ましくは、リングナットは吐出ユニットを係止するための係止手段を備える。
【0021】
有利には、そのようなリングナットおよびそのような相互接続容器により、当該瓶の傾きおよび垂直振動が存在しないことを保証する。
【0022】
好ましい実施形態では、香水を非加圧状態で当該瓶の中に受け入れる。
【0023】
本発明はさらに、吐出される香水を受け入れるように適合された瓶と、前記香水を吐出するための手動で操作可能な吐出手段とを備える吐出ユニットに関し、前記吐出ユニットは、上に記載されているように作製された香水吐出装置において操作可能である。
【0024】
本発明のさらなる利点、目的および特徴ならびに実施形態は特許請求の範囲に定義されており、添付の図面を参照することになる以下の説明において下文で明らかにされることになる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の好ましい実施形態に係る香水吐出装置を不等角投影図で示す。
図2】蓋が上に引き上げられた状態の図1の装置を示す。
図3図2の部分分解図を示す。
図4】残りの部分から分離された図3のいくつかの要素を示す。
図5図1の上から見た図を示す。
図6図5の線VI°-VI°に沿った断面図を描写する。
図7図6の拡大された細部を示す。
図8図5の線VIII°-VIII°に沿った断面図を描写する。
図9図8の拡大された細部を示す。
図10】残りの部分から分離された図3の要素を不等角投影図で示す。
図11】別の視点による図10の要素を示す。
図12図4の要素の細部の拡大図を描写する。
図13図10の要素の一変形実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明は、図面に描写されている実施形態を参照しながら以下に説明されているが、本明細書に記載および描写されている形態は、本発明が想定することができる唯一の形態ではない。以下に記載されており、かつ図面に描写されている実施形態は、本発明のいくつかの態様を明らかにするものであるが、その範囲は特許請求の範囲によって定義されている。
【0027】
本発明の一実施形態は、図1に描写されている香水吐出装置に対応しており、図1では全体としてみなされる本装置は、符号1によって識別されている。
【0028】
装置1は好ましくは、吐出ユニット10と、外側容器20と、吐出ユニット10の外側容器20への接続手段30とを備える。
【0029】
吐出ユニット10は好ましくは、吐出される量の香水を受け入れるように適合された瓶12と、香水を吐出するための手動で操作可能な吐出手段14とを備える。
【0030】
瓶12は好ましくは、香水を受け入れて貯蔵するのに理想的な材料としてガラス製である。実際、香水は60°から80°までのアルコールおよび濃縮された香料からなるアルコール水溶液からなり、その特徴はそのような液体が密閉されたガラス容器の中に入れられている場合に、より長期間にわたって維持される。
【0031】
瓶12は好ましくは細長い形態を有し、125mlに等しい標準的な量の香水を受け入れるように成形されている。
【0032】
さらに香水は非加圧状態、すなわち特にオーデコロン、オードトワレおよびオードパルファムなどの香水に適合された状態で、好ましくは瓶12に収容されている。
【0033】
吐出手段14は好ましくは、先行技術によれば瓶12に適用される吐出ポンプ16として知られているもの、より好ましくは逆流防止システムを備える自給式ポンプを備える。
【0034】
吐出ポンプ16は好ましくは、瓶12の開放された上部12aに結合される第1の閉鎖部16aと、ユーザによって操作可能な吐出ボタン16bとを備える。浸漬されるチューブ16cは瓶12の内部に延在する。
【0035】
外側容器20には、吐出ユニット10のその中への挿入を可能にするように適合された口22を設けられている。
【0036】
外側容器20は、加圧製品を受け入れるためによく使用することがエアロゾル缶を含む。
【0037】
好ましくは、エアロゾル缶は一般にスプレー缶とも呼ばれる缶である。より好ましくはエアロゾル缶は、ブリキ缶としても知られているスズでメッキされた鉄製の缶である。より一般に外側容器の缶は、EAFすなわち欧州エアロゾル連盟によって課された基準に準拠している缶を含む。
【0038】
公知のように、エアロゾル缶は加圧製品を受け入れるために使用され、それらをスプレーの形態で吐出するのを可能にする。そのような製品の圧力は典型的に2、5および15バールの間である。特に15バールの圧力は、圧縮ガス(例えば窒素)を用いて作製されたエアロゾル製品を指し、液化ガスではそれは7~8バールを超えない。
【0039】
この目的を達成するために、エアロゾル缶は特殊な吐出装置が適用される形状の口22を設けられており、この装置は前記口を密閉し、かつ特殊な吐出ボタンの作動後にスプレーの形態で当該製品を吐出するのを可能にする。
【0040】
本発明の態様によれば、エアロゾル缶20は当該基準に従って加圧香水を直接受け入れるために使用されるのではなく、その使用は上に記載されている吐出ユニット10を受け入れるために想定されている。
【0041】
好ましくは上記接続手段30は、吐出ユニット10のエアロゾル缶20自体への取外し可能な接続を可能にするためにエアロゾル缶20に結合される。
【0042】
従って本発明の利点は、以下により詳細に記載されているように、吐出ユニット10をその中に入れられている香水が使い果たされるときに新しいユニットと取り替えることができるか、または異なる香料を含むユニットと取り替えることができるために、吐出ユニット10が予備のユニットを構成するという点にある。
【0043】
接続手段30は好ましくは、瓶12を受け入れ、かつ固定された位置に維持するように適合された相互接続容器32と、相互接続容器32をエアロゾル缶20の口22に接続するための手段34とを備える。
【0044】
接続手段34は好ましくは、前記口22の縁部23の少なくとも1つの受座部36を備える。縁部23は好ましくは円環状部分によって画定されており、好ましくはエアロゾル缶の構築に関する上記規制に準拠している。
【0045】
前記座部36は好ましくは、図7に示すように前記口22の縁部23の上で当接する上側突出面38および前記口22の縁部23の下で当接する突出リブ40によって画定されている。縁部23は有利には前記座部36にスナップ留めされる。
【0046】
前記座部36は好ましくは、図12に示すように4つの座部36a、36b、36c、36に分割されており、これらは相互接続容器32の上部において円周方向に延在している。可能な変形実施形態では、異なる数の座部を設けることができる。
【0047】
より好ましくは、そのような座部36a、36b、36c、36dは、相互接続容器32の対応する弾性的に曲げることができる部分42a、42b、42c、42dに作製されている。そのような弾性的に曲げることができる部分42a、42b、4c、42dは、その上端領域において相互接続容器32に作製された同じ数の開口部44a、44b、44c、44dにより得られる。
【0048】
そのような弾性特徴により、エアロゾル缶20の口22への相互接続容器32の組み立てはそれをエアロゾル缶20の内部にスナップ挿入することによって容易になる。
【0049】
相互接続容器32は好ましくは、吐出ユニット10の瓶12の長さ全体を受け入れる。
【0050】
好ましくは相互接続容器32は、干渉によって下端部分において瓶12を機械的に係止する、容器32の内部および底に突出している図4において視認可能な4つの長手方向リリーフ46a、46b、46c、46dをさらに備える。
【0051】
特にそのような長手方向リリーフ46a、46b、46c、46dは、特に当該瓶がガラス製であるときに、瓶12の寸法公差を吸収することができる垂直補償システムを画定する。
【0052】
接続手段30は好ましくは、エアロゾル缶20の口22に取り外し可能に接続するように適合された締め付けリングナット50をさらに備える。
【0053】
この目的を達成するために、締め付けリングナット50はエアロゾル缶20の口22へのスナップ留め手段を備える。そのようなスナップ接続は好ましくは、図9において視認可能なように、エアロゾル缶20の口22の対応する縁部23に係合する締め付けリングナット50のアンダーカットされた縁部52から得られる。
【0054】
本発明の可能な変形実施形態では、リングナットのエアロゾル缶への接続は、例えばねじ込みまたは差し込み接続システムによる異なる同等の方法で得てもよい。
【0055】
リングナット50は好ましくは、吐出ユニット10を係止するための係止手段60を備える。
【0056】
係止手段60は好ましくは、吐出ユニット10と協働する2つ以上の弾性係止タブ62を備える。図示および記載されている実施形態では、弾性タブ62は、図9に示すように瓶12のリブ33に挿入されるそれぞれの半径方向に凹んだ表面64を備える。
【0057】
好ましい図示および記載されている実施形態によれば、特に図11に示されている4つの弾性タブ62が存在する。可能な変形実施形態では、異なる数のタブを設けることができる。
【0058】
係止手段60は好ましくは、特に図7でおいて視認可能な容器32の上側突出面38に当接するように適合された停止面66をさらに備える。
【0059】
リングナット50がエアロゾル缶20に接続されるときには、吐出ユニット10は固定された位置に維持され、その正しい使用を可能にする。逆に、リングナット50がエアロゾル缶20から分離されるときには、吐出ユニット10は容易に取り外して取り替えることができる。
【0060】
記載されているように、リングナット50および相互接続容器32は、吐出ユニット10のエアロゾル缶20への締め付けを保証すると同時に、瓶12の傾きおよび垂直振動が存在しないことを保証する。
【0061】
他の好ましい実施形態では、リングナット250の把持およびエアロゾル缶20に対する接続/分離工程におけるその操作を容易にするために、リングナット250は好ましくは、図13のリングナット250の可能な変形実施形態に示されているように、突出している把持タブ70を備えることができる。
【0062】
最後に吐出装置1は好ましくは、吐出ボタン16bを保護するために配置された蓋90を備える。蓋90は好ましくはリングナット50にスナップ接続される。
【0063】
本発明に係る吐出装置1により、オーデコロン、オードトワレなどの非加圧香水を吐出する間にユーザーによって容易に取り扱われる外側ケーシングとしてのエアロゾル缶の使用によって発想された解決法を得ることが可能になる。
【0064】
提案されている解決法により、エアロゾル缶からなる外側ケーシングを維持し、かつ吐出ユニットを取り替えることがさらに可能になる。
【0065】
有利には、新しい吐出ユニットを使い切った吐出ユニットと取り替えることができ、あるいはそれは異なる香料を含むことができ、従ってエアロゾル缶の使用をその時々でユーザーによって選択された異なる香料を吐出するためにより柔軟なものにする。
【0066】
エアロゾル缶は有利には、形状および/または装飾および/またはブランドおよびロゴなどの表記を参照しながら、製造業者の審美的選択に従って成形することができる。他方、予備の部分を構成する吐出ユニットは、従来のガラス瓶に対して低コストで作製することができる標準的なガラス瓶を備えることができる。
【0067】
これにより、製造業者には製造コストの低下がもたらされる一方で、その時々で低下したコストで予備の吐出ユニットを購入することができるユーザーには購入コストの低下がもたらされる。
【0068】
従って記載されている内容から、本発明の吐出装置により事前に設定された目的を達成し、かつ特に公知の種類のシステムの代わりとなる香水吐出システムを作製することが可能になることが分かる。
【0069】
本発明は、図に描写されている特定の実施形態を参照しながら説明されてきたが、本発明はこれらの特定の実施形態のみに限定されないことに留意されたい。それどころか、記載されている実施形態のさらなる変形が、その範囲が特許請求の範囲によって定義されている、本発明の範囲に含まれる。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-10-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
香水を吐出するための装置(1)であって、
・吐出される香水を受け入れるのに適した瓶(12)および前記香水を吐出するための手動で操作可能な吐出手段(14)を備える吐出ユニット(10)と、
・外側容器(20)であって、前記吐出ユニット(10)の前記外側容器(20)の中への挿入を可能にするのに適した口(22)を設けられた、外側容器(20)と、
前記吐出ユニット(10)を前記外側容器(20)に接続するための接続手段(30)であって、前記接続手段(30)は、前記吐出ユニット(10)の前記外側容器(20)への取外し可能な結合を可能にするのに適している、接続手段(30)と、
を備えることを特徴とする、装置(1)。
【請求項2】
前記外側容器(20)は圧力下で製品を受け入れるのに適したエアロゾル容器(20)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置(1)。
【請求項3】
前記接続手段(30)は、
・前記瓶(12)を受け入れ、かつ固定された位置に維持するのに適した相互接続容器(32)と、
・前記外側容器(20)の口(22)への前記相互接続容器(32)の接続手段(34)と、
を備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置(1)。
【請求項4】
前記接続手段(34)は、前記口(22)の縁部(23)を受け入れるための少なくとも1つの座部(36、36a、36b、36c、36d)を備えることを特徴とする、請求項3に記載の装置(1)。
【請求項5】
前記座部(36、36a、36b、36c、36d)は、前記相互接続容器(32)の弾性的に曲げることができる部分(42a、42b、42c、42d)において実現されることを特徴とする、請求項4に記載の装置(1)。
【請求項6】
前記吐出ユニット(10)の吐出手段(14)は、前記瓶(12)に適用される吐出ポンプ(16)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置(1)。
【請求項7】
前記接続手段(30)は、前記外側容器(20)の口(22)に取り外し可能に接続するのに適した締め付けリング(50)をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の装置(1)。
【請求項8】
前記締め付けリング(50)は、前記外側容器(20)の前記開口部(22)へのスナップフィット接続のためのスナップフィット手段を備えることを特徴とする、請求項7に記載の装置(1)。
【請求項9】
前記リング(50)は前記吐出ユニット(10)を係止するための係止手段(60)を備えることを特徴とする、請求項7または8に記載の装置(1)。
【請求項10】
前記係止手段(60)は、前記瓶(12)と協働し、かつ/または前記吐出ユニット(10)の吐出手段(14)と協働する2つ以上の弾性タブ(62)を備えることを特徴とする、請求項9に記載の装置(1)。
【請求項11】
前記香水は前記瓶(12)内に非加圧状態で受け入れられることを特徴とする、請求項1に記載の装置(1)。
【請求項12】
吐出される香水を受け入れるのに適した瓶(12)と、前記香水を吐出するための手動で操作可能な吐出手段(14)とを備える吐出ユニット(10)であって、前記吐出ユニット(10)は、請求項1に記載の装置(1)の吐出ユニット(10)に対応していることを特徴とする、吐出ユニット(10)。
【国際調査報告】