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再表2013-157469パンク修理装置及びそれを用いたパンク修理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2013年10月24日
【発行日】2015年12月21日
(54)【発明の名称】パンク修理装置及びそれを用いたパンク修理方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 73/02 20060101AFI20151124BHJP
【FI】
   B29C73/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
【出願番号】特願2014-511187(P2014-511187)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2013年4月11日
(31)【優先権主張番号】特願2012-93081(P2012-93081)
(32)【優先日】2012年4月16日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】000006714
【氏名又は名称】横浜ゴム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001368
【氏名又は名称】清流国際特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100129252
【弁理士】
【氏名又は名称】昼間 孝良
(74)【代理人】
【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一
(74)【代理人】
【識別番号】100066854
【弁理士】
【氏名又は名称】野口 賢照
(74)【代理人】
【識別番号】100155033
【弁理士】
【氏名又は名称】境澤 正夫
(74)【代理人】
【識別番号】100117938
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 謙二
(74)【代理人】
【識別番号】100138287
【弁理士】
【氏名又は名称】平井 功
(72)【発明者】
【氏名】高原 英之
【テーマコード(参考)】
4F213
【Fターム(参考)】
4F213AC05
4F213AH20
4F213WA95
4F213WB01
4F213WM01
4F213WM07
(57)【要約】
簡単な構成でパンク修理液収容容器を安定に固定できるようにしたパンク修理装置及びそれを用いたパンク修理方法を提供する。パンク修理液を収容する容器2とその固定治具3を有するパンク修理装置1であって、前記固定治具3が、前記容器2を所定の方向に保持する固定部分4と踏み板部分5とを連結して構成したことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パンク修理液を収容する容器とその固定治具を有するパンク修理装置であって、前記固定治具が、前記容器を所定の方向に保持する固定部分と踏み板部分とを連結して構成したことを特徴とするパンク修理装置。
【請求項2】
前記固定治具が、平面に展開可能又は折りたたみ可能であることを特徴とする請求項1に記載のパンク修理装置。
【請求項3】
前記固定治具が、平板を複数回折り曲げて構成された複数の平面部材からなり、前記踏み板部分が、前記平板の端部の平面部材であることを特徴とする請求項1に記載のパンク修理装置。
【請求項4】
前記固定治具の固定部分が、前記複数の平面部材の一つに前記容器を挿入可能な孔をあけて構成されたことを特徴とする請求項3に記載のパンク修理装置。
【請求項5】
前記固定治具が、前記複数の平面部材の一つの上に前記容器を載せる台座部分を有することを特徴とする請求項3又は4に記載のパンク修理装置。
【請求項6】
前記固定治具の固定部分の高さhが、所定の方向に保持したときの前記容器の高さHの20〜90%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のパンク修理装置。
【請求項7】
パンク修理液を収容する容器とその固定治具を有し、該固定治具が、前記容器を所定の方向に保持する固定部分と踏み板部分とを連結して構成したパンク修理装置を用いたパンク修理方法であって、前記パンク修理液を吐出する吐出管及び圧縮空気を取り入れる取入管を前記容器に接続し、該容器を前記固定部分に装着すると共に、前記踏み板部分の上にコンプレッサを載せることにより固定治具及び容器を固定し、タイヤに組み付けられたホイールのタイヤバルブと前記吐出管の間を注入用ホースで接続し、前記容器の取入管にコンプレッサを接続し、該コンプレッサから前記容器へ圧縮空気を供給することにより、前記容器内を加圧してパンク修理液をタイヤ内に注入することを特徴とするパンク修理方法。
【請求項8】
前記固定治具として、平面に展開可能又は折りたたみ可能な固定治具を使用することを特徴とする請求項7に記載のパンク修理方法。
【請求項9】
前記固定治具として、平板を複数回折り曲げて構成された複数の平面部材からなり、前記踏み板部分が、前記平板の端部の平面部材である固定治具を使用することを特徴とする請求項7に記載のパンク修理方法。
【請求項10】
前記固定部分として、前記複数の平面部材の一つに前記容器を挿入可能な孔を有する固定治具を使用することを特徴とする請求項9に記載のパンク修理方法。
【請求項11】
前記容器を、前記固定治具の複数の平面部材の一つからなる台座部分の上に載せて使用することを特徴とする請求項9又は10に記載のパンク修理方法。
【請求項12】
前記固定治具の固定部分の高さhを、前記容器を所定の方向に保持したときの前記容器の高さHの20〜90%にすることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載のパンク修理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンク修理装置及びそれを用いたパンク修理方法に関し、更に詳しくは、簡単な構成でパンク修理液収容容器を安定に固定できるようにしたパンク修理装置及びそれを用いたパンク修理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両に装着された空気入りタイヤがパンクした際に、タイヤ内にパンク修理液及び圧縮空気を注入することにより、パンクを応急的に修理すると同時にタイヤ内に空気を充填するようにしたパンク修理装置(パンク修理キット)が知られている。このようなパンク修理装置を用いることで、車両にスペアタイヤを搭載する必要がなくなるため、省資源化や車両の軽量化を図ることができる。またスペアタイヤを搭載するためのスペースを他の用途に利用することができるという利点もある。
【0003】
このパンク修理方法は、例えば図8に示すように、パンク修理液を収容した容器2にコンプレッサ10を接続し、このコンプレッサ10から容器2へ圧縮空気を供給することにより容器2内を加圧して、タイヤ20に組み付けられたホイール21のタイヤバルブ22からパンク修理液及び圧縮空気をタイヤ内に注入するものである。ここで容器2は、パンク修理液をタイヤ内に注入している間、転倒したり、傾斜したりしないように安定した姿勢に固定されている必要がある。このため特許文献1は、容器2の外側面とコンプレッサ10の外側面との間に面ファスナー30を介在させることにより、容器2をコンプレッサの側面に固定することを提案している。このパンク修理方法によれば、パンク修理液をタイヤ内に注入している間、容器2を安定した姿勢で固定することができる。
【0004】
しかし、このようなパンク修理装置を用いて一度パンク修理を行うと、パンク修理液を収容した容器を新たに準備し搭載しておく必要があり、その新しい容器は、その外側面に面ファスナーを備えていなくてはならない。このため、より汎用性があり、簡単な構成のパンク修理装置及びそれを用いたパンク修理方法が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】日本国特開2010−120250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、簡単な構成でパンク修理液収容容器を安定に固定できるようにしたパンク修理装置及びそれを用いたパンク修理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明のパンク修理装置は、パンク修理液を収容する容器とその固定治具を有し、前記固定治具が、前記容器を所定の方向に保持する固定部分と踏み板部分とを連結して構成したことを特徴とする。
【0008】
本発明のパンク修理方法は、上述したパンク修理装置を用い、前記パンク修理液を吐出する吐出管及び圧縮空気を取り入れる取入管を前記容器に接続し、該容器を前記固定部分に装着すると共に、前記踏み板部分の上にコンプレッサを載せることにより固定治具及び容器を固定し、タイヤに組み付けられたホイールのタイヤバルブと前記吐出管の間を注入用ホースで接続し、前記容器の取入管にコンプレッサを接続し、該コンプレッサから前記容器へ圧縮空気を供給することにより、前記容器内を加圧してパンク修理液をタイヤ内に注入することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のパンク修理装置は、パンク修理液を収容する容器を固定治具の固定部分に装着し、その固定治具の踏み板部分の上にコンプレッサ等の他の物体を載せることにより容易に固定できるので、パンク修理液収容容器を簡単な構成で安定に固定可能にする。
【0010】
前記固定治具は、平面に展開可能又は折りたたみ可能であることが好ましく、車両に搭載するときの固定治具の容積を小さくすることができる。
【0011】
前記固定治具としては、平板を複数回折り曲げて構成された複数の平面部材から構成し、前記踏み板部分を前記平板の端部の平面部材にすることができる。また前記固定部分は、前記複数の平面部材の一つに前記容器を挿入可能な孔をあけて構成することができる。さらに前記固定治具は、前記複数の平面部材の一つの上に前記容器を載せる台座部分を有することができる。
【0012】
前記固定治具の固定部分の高さhは、所定の方向に保持したときの前記容器の高さHの20〜90%であることが好ましく、パンク修理時に容器内のパンク修理液の量が少なくなっても、容器を安定して固定することができる。
【0013】
本発明のパンク修理方法は、パンク修理液を収容する容器とその固定治具を有し、該固定治具が、前記容器を所定の方向に保持する固定部分と踏み板部分とを連結して構成したパンク修理装置を使用し、パンク修理液収容容器を安定に固定して、パンク修理液をコンプレッサから供給された圧縮空気と共に、タイヤ内部に注入することができるので、パンク修理を容易にかつ確実に行うことができる。
【0014】
前記固定治具として、平面に展開可能又は折りたたみ可能な固定治具を使用することがが好ましく、固定治具の容積を小さくすることができる。
【0015】
前記固定治具として、平板を複数回折り曲げて構成された複数の平面部材からなり、前記踏み板部分が前記平板の端部の平面部材である固定治具を使用することができる。また前記固定部分として、前記複数の平面部材の一つに前記容器を挿入可能な孔を有する固定治具を使用することができる。さらに前記容器を、前記固定治具の複数の平面部材の一つからなる台座部分の上に載せて使用することができる。
【0016】
前記固定治具の固定部分の高さhを、前記容器を所定の方向に保持したときの前記容器の高さHの20〜90%にするとよく、パンク修理時に容器内のパンク修理液の量が少なくなっても、容器を安定して固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1(a)〜(d)は本発明のパンク修理装置の実施形態を例示する斜視図であり、図1(a)は容器、図1(b)は固定治具、図1(c)は容器を固定治具に装着した形態、図1(d)は固定治具を他の物体で固定した形態の概要である。
図2図2(a)〜(c)は本発明を構成する固定治具の実施形態を例示する斜視図であり、図2(a)は使用時、図2(b)は展開時、図2(c)は折りたたみ時の形態の概要である。
図3図3(a)〜(f)は本発明のパンク修理装置の実施形態の他の例を示す斜視図である。
図4図4(a)〜(c)は本発明のパンク修理装置の実施形態のさらに他の例を示す斜視図である。
図5図5(a)〜(d)は本発明のパンク修理装置の実施形態のさらに他の例を示す斜視図である。
図6図6(a)〜(d)は本発明のパンク修理装置の実施形態のさらに他の例を示す斜視図である。
図7図7は本発明のパンク修理方法の実施形態を例示する模式図である。
図8図8は従来のパンク修理方法の実施形態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明のパンク修理装置は、少なくともパンク修理液を収容する容器と、この容器を装着する固定治具からなる。またパンク修理を行うとき使用するコンプレッサ等の機器及び各種ホース、キャップ、接続管等の部品を備えることができる。
【0019】
図1(a)〜(d)は本発明のパンク修理装置の構成を例示する説明図である。
【0020】
図1(a)は、パンク修理液を収容する容器2を示す。容器2は、気密性、耐薬品性及び耐圧性が高い容器であれば、パンク修理液を収容するために通常用いられるものを使用することができる。容器2は、開口部をシール部材等で封止された状態で車両に搭載され、パンク修理液の注入作業を行うとき、シール部材を剥がしパンク修理液を吐出する吐出管及び圧縮空気を取り入れる取入管を開口部に接続して使用する。
【0021】
図1(b)において、固定治具3は、容器2を所定の方向に保持する固定部分4と踏み板部分5とを連結して構成される。固定部分4には、そのほぼ中央部に容器2を装着するための孔6が形成されている。また固定部分4は、容器2を載せる台座部分7を有することができる。台座部分7の上に容器2を載せることにより、容器2をより安定して固定することができる。踏み板部分5は、平板状に形成され、その上にコンプレッサ等の他の物体を載せることができるようになっている。
【0022】
固定治具3を形成する材料は、特に限定されるものではなく、例えば金属、樹脂、紙等からなるシートや平板を例示することができる。なかでも厚紙や段ボール等の紙類が好ましい。またこれらの紙類をコーティングすることにより、雨天時や濡れた路面上での作業を容易に行うことができる。
【0023】
図1(c)において、容器2が固定治具3の固定部分4に装着され、台座部分7の上に載せられ、所定の方向に保持される。図1(c)の例は、容器2の開口部を上にしてほぼ直立するように保持したものであるが、容器2を保持する方向はこの例に限定されるものではない。例えば容器2の開口部を下にした略垂直方向、或いは略水平方向、ある角度に傾いた傾斜方向であってもよく、パンク修理液を効率的に吐出可能な方向に保持することができる。
【0024】
固定治具3に装着された容器2は、図1(d)に例示するように、固定治具3の踏み板部分5の上にコンプレッサ10等の他の物体を載せることにより容易かつ確実に固定できる。他の物体としては、コンプレッサに限定されるものではなく、踏み板部分5の上に載せて固定治具3及び容器2を固定するのに足りる自重があるものであればよい。このような他の物体として例えば車両に搭載された工具類や工具入れ、或いは作業を行う付近にあるブロックや大きめの石等を使用することができる。またパンク修理液を注入する間、作業者が踏み板部分5を足で踏んで固定してもよい。
【0025】
本発明において、固定治具は図2(a)〜(c)に示すように、平面に展開可能又は折りたたみ可能であることが好ましく、車両に搭載しておくときのスペースを小さくすることができる。図2(a)は固定治具3を使用するときの形態である。図2(b)は、図2(a)の固定治具3を平面に展開したときの形態であり、さらに矢印の方向にそれぞれ折ることにより、図2(c)に示すように、コンパクトに折りたたむことができる。
【0026】
固定治具3としては、図2(b)に示すように、1枚の平板を複数回折り曲げて構成された複数の平面部材から構成することができる。このとき踏み板部分5を、平板の片方の端部の平面部材にすることができる。これら複数の平面部材の一つに孔6をあけることにより、容器を挿入可能にすることができる。孔6をあける平面部材は、踏み板部分5になる平面部材とは別の平面部材であって、孔6をあける平面部材と踏み板部分5になる平面部材との間に、1以上の他の平面部材があるようにするとよい。また後述する図4(a)や図4(c)のように、孔6をあける平面部材を、踏み板部分5とは反対側の平板の端部の平面部材にすることができる。
【0027】
また図示の例では、複数の平面部材のうち、踏み板部分5とは反対側の平板の端部を台座部分7にしている。台座部分7になる平面部材は、平板の端部に限定されるものではなく、例えば後述する図4(c)のように、一つの平面部材の端部側を踏み板部分5とし、内側の残部を台座部分7にすることができる。
【0028】
本発明の固定治具は、図1(b)に示す固定部分4の高さhが、所定の方向に保持したときの容器2の高さHに対し、好ましくは20〜90%、より好ましくは40〜65%であるとよい。固定部分4の高さhが、容器高さHの20%未満であると、容器2内の修理液の量が多いとき、すなわちパンク修理液の注入の初期段階で容器2を安定して保持することができない虞がある。また固定部分4の高さhが、容器高さHの90%を超えると、容器2内の修理液の量が少ないとき、すなわちパンク修理液の注入の最終段階で容器2を安定して保持することができない虞がある。
【0029】
なお容器2の高さHは、図1(a)に示すように、容器2を所定の方向に保持するときの容器高さである。容器2を保持する所定の方向は上述した通りであり、例えば円筒型の容器2を略水平に保持するときは、その外径が高さになる。
【0030】
図3図6は、本発明のパンク修理装置の他の実施形態として、容器2を固定部分4に装着した概要を例示するものであり、踏み板部分5の上に載せたコンプレッサを2点鎖線で表わしている。
【0031】
図3(a)は、図1(c)のパンク修理装置において、踏み板部分5の突出方向の長さを短くした例である。また図3(b)は、踏み板部分5の突出方向の長さを更に短くした例である。図3(c)は、図1(c)のパンク修理装置1において、踏み板部分5の幅を狭くした例である。また図3(d)は、幅を狭くした踏み板部分5を二枚配置した例である。いずれの場合も、踏み板部分5にコンプレッサ等の他の物体を載せることにより、パンク修理液を注入する間、容器2を安定して保持することができる。
【0032】
本発明において、踏み板部分5の面積は、特に限定されるものではないが、例えば容器2の底面積に対し好ましくは30%以上、より好ましくは100〜300%であるとよい。踏み板部分5の面積を30%以上にすることにより、固定治具及び容器を安定して固定することができる。
【0033】
図3(e)は、図1(c)のパンク修理装置において、固定部分4の高さhを高くした例であり、図3(f)は、固定部分4の高さhをさらに高くした例である。
【0034】
図4(a)及び(b)のパンク修理装置は、図1(c)のパンク修理装置の固定部分4の形状を簡略化した例である。これらの例は、図1(c)の固定部分4の台座部分7をなくした固定治具3を表す。このような簡略化した形状にすることにより、固定治具3を軽量化することができる。また折りたたんだときの容積をより小さくすることができる。
【0035】
また図4(c)では、固定部分4の上側の部材をコンプレッサの上側の面に載せた例であり、コンプレッサの側面と固定部分4の側面の間に容器2を挟むことにより、容器2を安定して保持することができる。またこの実施形態は、上述した通り、平板の片方の端部の平面部材を踏み板部分5及び台座部分7が共用しており、踏み板部分5が端部側、台座部分7が内側の平面部材を占めている。
【0036】
図5(a)のパンク修理装置は、固定部分4の形状を箱状に形成した例であり、図5(b)は、固定部分4の形状を枠状に形成した例である。また図5(c)のパンク修理装置は、固定部分4として、容器2を装着するための孔を備えた上面側の部材と、踏み板部分5として、底面側の部材とを有し、固定部分4と踏み板部分5が向かい合うように配置されている。踏み板部分5の上にコンプレッサを載せ、固定部分4の孔に差し入れた容器2をコンプレッサの上に載せることにより、容器2を安定して保持することができる。図5(d)のパンク修理装置は、図5(c)の変形例であり、孔を有する上面側の部材と踏み板部分5との間に、容器2を載せる支持部材を設けた例である。
【0037】
図6(a)のパンク修理装置は、固定部分4の形状を、容器2の外周を両側から覆うように、外周に沿って湾曲した支持部材で構成した例である。図6(b)のパンク修理装置は、1枚の平板の一方の側を固定部分4、他方の側を踏み板部分5とし、固定部分4の平板に容器2の外径が嵌まる円筒型の突部からなる保持枠を配置した例である。また図6(c)のパンク修理装置は、1枚の平板の一方の側を固定部分4、他方の側を踏み板部分5とし、固定部分4の平板に容器2の外周に複数の棒状の突部を上方に向けて配置した例である。いずれの場合も容器2を安定して固定することができる。図6(d)のパンク修理装置は、図6(b)のパンク修理装置において、固定治具3の幅を狭くした変形例である。
【0038】
図7は、本発明のパンク修理方法の実施形態を例示する模式図である。
【0039】
パンク修理方法では、先ず容器2の開口部を封止したシール部材を剥がし、取入管11及び吐出管12を装着する。取入管11は、コンプレッサと接続し、圧縮空気を容器2の内部に取り入れる管である。吐出管12は、容器2の内部から外部へパンク修理液を圧縮空気と共に排出する管である。
【0040】
またタイヤ20に組み付けられたホイール21のタイヤバルブ22と吐出管12の間を注入用ホース23で接続し、コンプレッサ10と取入管11の間を加圧用ホース24で接続する。
【0041】
次いで容器2を固定治具の固定部分4に所定の方向になるように、孔に挿入し台座部分7の上に載せるように装着する。また、固定治具の踏み板部分5の上にコンプレッサ10を載せて固定する。コンプレッサ10のコード14の先端のプラグ13を外部電源に接続し、コンプレッサ10を作動させる。
【0042】
コンプレッサ10の作動により圧縮空気が、加圧用ホース24及び取入管11を通り、容器2の内部へ圧入される。これにより容器2の内部が加圧されるので、パンク修理液及び圧縮空気が、吐出管12、注入用ホース23及びタイヤバルブ22を通って、タイヤ20の内部へ注入される。
【0043】
本発明の方法では、容器2を固定治具3に装着することにより、注入開始時に容器2内のパンク修理液の量が多いときから、注入終了時に容器2内のパンク修理液がほどんどなくなるときまで、容器2を所定の方向に保持するので、パンク修理液を安定して注入することができる。
【実施例】
【0044】
実施例1
図1に示したパンク修理装置を使用し、図7に示したパンク修理方法を実施した。パンク修理液収容容器は、肉厚が約2.0mmのプラスチック製で、パンク修理液の容量は450mlである。固定治具は、固定部分の高さhを容器高さHの40%、踏み板部分の面積を容器の底面積の150%にし、表面がポリプロピレンでコーティングされたコーティングされた厚紙(厚さ約0.7mm)により形成した。踏み板部分の上にコンプレッサ(重さ約800g)を載せることにより、パンク修理液収容容器を上向きに固定した。
【0045】
雰囲気温度23℃の作業環境において、タイヤサイズ215/60R16の空気入りタイヤの空気圧(ゲージ圧)を0.0kPaに調節し、コンプレッサから供給される圧縮空気(ゲージ圧力:400kPa)を上向きに固定したパンク修理液収容容器に供給し、容器内のパンク修理液を圧縮空気と共にタイヤ内に注入した。その結果、約25秒で注入を完了した。パンク修理液の注入開始から完了まで、容器及び固定治具を安定して固定し、パンク修理液を容易にかつ安定して注入することができた。
【0046】
実施例2
固定治具の固定部分の高さhを容器高さHの60%にしたことを除き、実施例1と同様にしてパンク修理液の注入を実施した。その結果、約26秒で注入を完了した。パンク修理液の注入開始から完了まで、容器及び固定治具を安定して固定し、パンク修理液を容易にかつ安定して注入することができた。
【符号の説明】
【0047】
1 パンク修理装置
2 容器
3 固定治具
4 固定部分
5 踏み板部分
6 孔
7 台座部分
10 コンプレッサ
11 取入管
12 吐出管
20 タイヤ
21 ホイール
22 タイヤバルブ
23 注入用ホース
24 加圧用ホース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】