特表-19151096IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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再表2019-151096検体検査自動化システムおよび空検体キャリア管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2019年8月8日
【発行日】2021年3月4日
(54)【発明の名称】検体検査自動化システムおよび空検体キャリア管理方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 35/02 20060101AFI20210205BHJP
【FI】
   G01N35/02 G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
【全頁数】13
【出願番号】特願2019-569054(P2019-569054)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2019年1月24日
(31)【優先権主張番号】特願2018-16920(P2018-16920)
(32)【優先日】2018年2月2日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】501387839
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテク
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松家 健史
(72)【発明者】
【氏名】濱野 吏弘
【テーマコード(参考)】
2G058
【Fターム(参考)】
2G058CB09
(57)【要約】
空検体キャリア用の搬送ラインを設けることなく、空検体キャリアが供給されないことによる搬送停滞を低減可能な検体検査自動化システムを提供する。
検体容器を1本または複数本搭載可能な検体キャリアを搬送する搬送ライン101と、複数の前記検体キャリアを保管する大規模検体キャリアバッファ104と、分析装置102と接続可能で、前記大規模検体キャリアバッファより前記検体キャリアを少量保管可能な検体キャリアサブバッファ105を内蔵した分析装置接続部103と、検体キャリア搬送先を制御する機能を備えた搬送管理部1と、備え、前記搬送管理部が、前記検体キャリアサブバッファの前記検体キャリアの保管状況に応じて、前記大規模検体キャリアバッファを経由して前記検体キャリアサブバッファへ検体キャリアを供給する量を決定するように検体検査自動化システムを構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体容器を1本または複数本搭載可能な検体キャリアを搬送する搬送ラインと、
複数の前記検体キャリアを保管する大規模検体キャリアバッファと、
分析装置と接続可能で、前記大規模検体キャリアバッファより前記検体キャリアを少量保管可能な検体キャリアサブバッファを内蔵した分析装置接続部と、
検体キャリア搬送先を制御する機能を備えた搬送管理部と、備え、
前記搬送管理部が、前記検体キャリアサブバッファの前記検体キャリアの保管状況に応じて、前記大規模検体キャリアバッファを経由して前記検体キャリアサブバッファへ検体キャリアを供給する量を決定する、
検体検査自動化システム。
【請求項2】
請求項1に記載の検体検査自動化システムであって、
前記搬送管理部が、前記搬送ライン上を搬送中の検体容器を搭載した検体キャリアの搬送先および搬送量に応じて、前記大規模検体キャリアバッファ搬送ラインを経由して前記検体キャリアサブバッファへ検体キャリアを供給する量を決定する、
検体検査自動化システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の検体検査自動化システムであって、
前記分析装置接続部を複数備えた、
検体検査自動化システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は検体検査自動化システム、特に多数の患者検体の臨床検査を処理する検体検査自動化システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療分野では多様な自動化機器の導入により、検査業務の省力化が進められている。病院の検査では、入院患者や外来患者の検査検体は病院内の各課で集められ、検査室で一括して処理される。検体ごとの検査項目はオンラインの情報処理システムを利用して医師より検査室に伝えられ、検査結果はオンラインで逆に検査室より医師に報告される。
【0003】
血液、尿の検査項目の多くは、検査処理の前処理として遠心処理,開栓処理,分注処理等の前処理を必要とし、その作業が検査作業時間全体に占める割合は大きい。
【0004】
次に一般的な検体検査自動化システムのフローについて記載する。患者から採取した血液などの体液が入った試験管をシステムに投入する。投入された検体は、システム内においてバーコード情報を読取り、その検体の種別を認識する。検体は検体キャリアに載せてシステム内を搬送する。
【0005】
前述の通り、検査処理の前処理には遠心処理,開栓処理,分注処理などがあるが、例えば尿検査では遠心処理が不要など、対象検査種別によって前処理の内容は異なる。
【0006】
遠心分離が必要な検査対象種別の検体は、遠心分離作業後、開栓処理,分注処理を行う。分注処理は親検体から子検体を作成するための処理で、例えばシステムにオンラインで接続された複数の分析装置に小分けされた子検体を同時に搬送することができる。
【0007】
検体検査自動化システム内と分析装置内で検体キャリアが異なる場合、分析装置接続部にて検体の載せ換えを行う。また、分注処理はシステムに接続されていないオフラインの分析装置で検査を行うために親検体と同じバーコードが貼り付けた子検体を仕分けトレイに搬出する役目も含んでいる。全ての処理工程が完了した検体は収納ユニットに収納される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2013/140104号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
検体検査自動化システムでは、5本検体キャリアを使用している分析装置に検体を搬送するために、1本検体キャリアに搭載された検体を5本検体キャリアに載せ換えている。5本検体キャリアに搭載された検体は分析装置に搬送されて、分析完了後に分析装置から戻ってくる。戻ってきた検体は5本検体キャリアから1本検体キャリアに載せ換えられて、検体検査自動化システム内に搬送される。
【0010】
分析装置から戻ってきた検体をすぐに検体検査自動化システム内に搬送するために、分析装置との接続部には1本検体キャリアをためておくバッファ領域が必要となる。しかし、分析装置に搬送した検体を搭載していた1本検体キャリアを全てバッファ領域に蓄えておこうとすると、バッファ領域のサイズがとても大きくなってしまう。もしバッファ領域を小さくすると、バッファ領域に入りきらなかった1本検体キャリアを搬送ラインに搬出するもしくはバッファ領域の1本検体キャリアが足りなくなった際に搬送ラインを経由して供給する必要がある。検体の設置された1本検体キャリアと検体を設置していない1本検体キャリアを同一の搬送ライン上で搬送する場合、渋滞が発生して検体が停滞してしまう可能性がある。
【0011】
そこで本発明は、空検体キャリア用の搬送ラインを設けることなく、空検体キャリアが供給されないことによる搬送停滞を低減可能な検体検査自動化システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、例えば請求の範囲に記載の構成を採用する。
【0013】
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、検体容器を1本または複数本搭載可能な検体キャリアを搬送する搬送ラインと、複数の前記検体キャリアを保管する大規模検体キャリアバッファと、分析装置と接続可能で、前記大規模検体キャリアバッファより前記検体キャリアを少量保管可能な検体キャリアサブバッファを内蔵した分析装置接続部と、検体キャリア搬送先を制御する機能を備えた搬送管理部と、備え、前記搬送管理部が、前記検体キャリアサブバッファの前記検体キャリアの保管状況に応じて、前記大規模検体キャリアバッファを経由して前記検体キャリアサブバッファへ検体キャリアを供給する量を決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、空検体キャリア用の搬送ラインを設けることなく、空検体キャリアが供給されないことによる搬送停滞を低減可能な検体検査自動化システムを提供することができる。
【0015】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施の形態に係る前処理搬送部、搬送ラインおよび分析装置接続部を含むシステムレイアウト図。
図2】サブバッファへ検体キャリアを供給するための判定方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
【0018】
図1を用いて、検体検査自動化システムの1例を説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る前処理搬送部、搬送ラインおよび分析装置接続部を含むシステムレイアウト図である。
【0019】
検体を前処理する前処理部106、検体を搬送する搬送ライン101、検体を分析装置102に搬送する分析装置接続部103、検体キャリアをバッファリングする大規模検体キャリアバッファ104、これらを統括して管理している搬送管理部1で構成されている。分析装置接続部103内には、少量の検体キャリアをバッファリングできる検体キャリアサブバッファ105が備わっている。また、分析装置102および分析装置接続部103はシステム内に複数ある場合もある。大規模検体キャリアバッファ104も同様である。
【0020】
次に、検体キャリアを搬送する流れを説明する。
【0021】
搬送管理部1の指示に基づいて、前処理部106にて投入された検体は検体キャリアに搭載されて遠心、開栓、サンプルチェック、分注といった前処理をされて搬送ライン101に搬送される。検体を測定する分析装置102内に搬送するため、分析装置接続部103内の移載ポジション107まで検体キャリアを搬送する。移載ポジション107にて検体は検体キャリアから抜き取られて、分析装置102内に搬送される。検体を抜き取られて空になった検体キャリアは、分析装置接続部103内の検体キャリアサブバッファ105に回収される。検体キャリアサブバッファ105が満杯であった場合、大規模検体キャリアバッファ104に検体キャリアを回収する。
【0022】
分析装置102にて測定を完了して戻ってきた検体は、移載ポジション107にて検体キャリアに搭載しなおす。その際、分析装置接続部103内の検体キャリアサブバッファ105から移載ポジション107に空の検体キャリアを搬出する。検体を搭載した検体キャリアは、分析装置接続部103から搬送ライン101へ搬出されて次の搬送先へ搬送される。
【0023】
分析装置102から連続して検体が戻ってきた場合、検体キャリアサブバッファ105の検体キャリアが枯渇する可能性がある。そのため、大規模検体キャリアバッファ104から分析装置接続部103に対して検体キャリアの供給を可能とする。
【0024】
検体キャリアを供給しすぎると搬送ライン101上を搬送する検体キャリア数が多くなり渋滞を引き起こす可能性がある。搬送管理部1は供給する検体キャリア数を最小に抑えるため、分析装置接続部103へ供給中の検体キャリア数を管理する。管理した検体キャリア数を元に、大規模検体キャリアバッファ104から検体を供給してよいか判定を行う。
【0025】
図2はサブバッファへ検体キャリアを供給するための判定方法を示すフローチャートである。
【0026】
搬送管理部1は、サブバッファ毎に判定を行って検体キャリアを供給する。
【0027】
まずサブバッファの満杯検知器を確認する(ステップ201)。満杯であれば処理を終了させる。
【0028】
満杯でなければサブバッファ内に検体キャリアがあるか(サブバッファ残量)を、次の算出式により算出する(ステップ202)。
【0029】
算出式:サブバッファ残量 = サブバッファ内に残存している検体キャリア数 / サブバッファが最大で収納できる検体キャリア数
【0030】
算出したサブバッファ残量が必要最低限以上であるかを確認する(ステップ203)。
【0031】
サブバッファ残量が不明もしくは少ない(1/4未満)場合、検体キャリアを供給することに決定して(ステップ208)処理を終了する。
【0032】
サブバッファ残量が必要最低限の量(1/4以上)ある場合、サブバッファ内とサブバッファへ供給中の検体キャリアが十分な量あるか(サブバッファ実効量)を次の算出式により算出する(ステップ204)。
【0033】
算出式:サブバッファ実効量 = (サブバッファ内に残存しているキャリア数 + サブバッファへ供給している検体を搭載していない検体キャリア数) / サブバッファが最大で収納できる検体キャリア数
【0034】
算出したサブバッファ実効量が十分な量あるか確認する(ステップ205)。
【0035】
サブバッファ実効量が不十分であれば(1/2未満)、検体キャリアを供給することに決定して(ステップ208)処理を終了する。
【0036】
サブバッファ実効量が十分であれば(1/2以上)、サブバッファ内とサブバッファへ供給中の検体キャリアと、そのサブバッファがある分析装置接続部へ搬送中の検体を搭載した検体キャリアが多すぎないか(サブバッファ予想量)を、次の算出式により算出する(ステップ206)。
【0037】
算出式:サブバッファ予想量:( サブバッファ内に残存しているキャリア数 + サブバッファへ供給している検体を搭載していない検体キャリア数 + そのサブバッファがある分析装置接続部へ搬送中の検体を搭載した検体キャリア数) / サブバッファが最大で収納できる検体キャリア数
【0038】
算出したサブバッファ予想量が多すぎないか確認する(ステップ207)。
【0039】
サブバッファ予想量が多すぎた場合(3/4以上)は、そのまま処理を終了する。
【0040】
サブバッファ予想量が過剰でなければ(3/4未満)、検体キャリアを供給することに決定して(ステップ208)処理を終了する。
【0041】
以上説明したごとく、本実施例では空検体キャリアを大量に蓄えておく大規模検体キャリアバッファと、空検体キャリアを使用する箇所の近くに設置されて最小限のバッファ容量を備える検体キャリアサブバッファの2種類のバッファを備える。
【0042】
検体の搭載された検体キャリアから検体を抜き取ったあと、検体キャリアサブバッファに空になった検体キャリアを回収する。
【0043】
検体を検体キャリアに設置する際には、検体キャリアサブバッファから空検体キャリアを供給する。
【0044】
各検体キャリアサブバッファの保持している空検体キャリア数および、各検体キャリアサブバッファへ搬送中の空検体キャリア数、各検体キャリアサブバッファに収納されるであろう検体を搭載して分析装置へ搬送中の検体キャリア数を管理する。
【0045】
管理している検体キャリア数を元に、検体キャリアサブバッファに納まる範囲で空検体キャリアが枯渇しないように大規模検体キャリアバッファから検体キャリアサブバッファへ空検体キャリアを供給する。
【0046】
以上のような構成を備えることで、空検体キャリア用の搬送ラインを設けることなく、装置のサイズを大きくすることなく、かつ、空検体キャリアによる搬送ラインの渋滞を起こすことなく、空検体キャリアが供給されないことによる搬送停滞を最小限に抑えることができる。
【0047】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0048】
1 搬送管理部
101 搬送ライン
102 分析装置
103 分析装置接続部
104 大規模検体キャリアバッファ
105 検体キャリアサブバッファ
106 前処理部
107 移載ポジション
図1
図2

【手続補正書】
【提出日】2019年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体容器を1本または複数本搭載可能な検体キャリアを搬送する搬送ラインと、
複数の前記検体キャリアを保管する大規模検体キャリアバッファと、
分析装置と接続可能で、前記大規模検体キャリアバッファより前記検体キャリアを少量保管可能な検体キャリアサブバッファを内蔵した分析装置接続部と、
検体キャリア搬送先を制御する機能を備えた搬送管理部と、
を備え、
前記大規模検体キャリアバッファは前記分析装置接続部の外部に配置され、
前記搬送管理部が、前記検体キャリアサブバッファの前記検体キャリアの保管状況に応じて、前記大規模検体キャリアバッファを経由して前記検体キャリアサブバッファへ検体キャリアを供給する量を決定する、
検体検査自動化システム。
【請求項2】
請求項1に記載の検体検査自動化システムであって、
前記搬送管理部が、前記搬送ライン上を搬送中の検体容器を搭載した検体キャリアの搬送先および搬送量に応じて、前記大規模検体キャリアバッファ搬送ラインを経由して前記検体キャリアサブバッファへ検体キャリアを供給する量を決定する、
検体検査自動化システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の検体検査自動化システムであって、
前記分析装置接続部を複数備えた、
検体検査自動化システム。
【国際調査報告】