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再表2019-163041制御装置、日射制御システム、日射制御方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2019年8月29日
【発行日】2021年1月14日
(54)【発明の名称】制御装置、日射制御システム、日射制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/264 20060101AFI20201211BHJP
   E06B 5/00 20060101ALI20201211BHJP
【FI】
   E06B9/264 C
   E06B5/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】25
【出願番号】特願2020-501913(P2020-501913)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2018年2月22日
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ECHONET Lite
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100131152
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100148149
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100181618
【弁理士】
【氏名又は名称】宮脇 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100174388
【弁理士】
【氏名又は名称】龍竹 史朗
(72)【発明者】
【氏名】小松 正之
【テーマコード(参考)】
2E043
2E239
【Fターム(参考)】
2E043BB04
2E043BE01
2E043BE11
2E239AA01
2E239AA09
(57)【要約】
制御装置(2)は、建物の内部空間へ入る日射を遮蔽する日射遮蔽装置(6)と通信する通信インタフェースを備える。制御装置(2)のスケジュール決定部(203)は、日射遮蔽装置(6)に対する制御スケジュール(245)を建物の熱容量を示す熱容量データ(242)に基づいて決定する。制御装置(2)の日射遮蔽装置制御部(204)は、決定された制御スケジュール(245)に従って日射遮蔽装置(6)を通信インタフェースを介して制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の内部空間へ入る日射を遮蔽する日射遮蔽装置と通信する通信手段と、
前記日射遮蔽装置に対する制御のスケジュールを前記建物の熱容量に基づいて決定するスケジュール決定手段と、
前記決定されたスケジュールに従って前記日射遮蔽装置を前記通信手段を介して制御する日射遮蔽装置制御手段と、を備える、制御装置。
【請求項2】
ユーザにより操作端末を介して入力された、前記建物を構成する床、壁又は天井に関する情報を受け付ける第1情報受付手段と、
前記第1情報受付手段により受け付けられた情報に基づいて、前記建物の熱容量を算出する熱容量算出手段と、をさらに備える、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
ユーザにより操作端末を介して入力された、前記建物を識別する情報を受け付ける第2情報受付手段と、
前記第2情報受付手段により受け付けられた情報が格納された要求データをクラウドサーバに送信することで、前記クラウドサーバから、前記建物の熱容量を示すデータを取得する熱容量取得手段と、をさらに備える、請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記日射遮蔽装置に対する制御の基本スケジュールを記憶する基本スケジュール記憶手段をさらに備え、
前記スケジュール決定手段は、前記建物の熱容量と、前記基本スケジュールとに基づいて、前記スケジュールを決定する、請求項1から3の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記スケジュール決定手段は、前記基本スケジュールに設定されている前記日射遮蔽装置の制御を変更する時刻を前記建物の熱容量に基づいてシフトすることで前記スケジュールを決定する、請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
時間帯と、前記日射遮蔽装置の動作状態と、前記建物の熱容量の大きさに応じたシフト時間とを対応付けて設定した時間シフトテーブルを記憶する時間シフトテーブル記憶手段をさらに備え、
前記スケジュール決定手段は、前記時間シフトテーブルを使用して前記基本スケジュールに設定されている前記時刻をシフトする、請求項5に記載の制御装置。
【請求項7】
前記時間シフトテーブルを前記建物の内部空間における空気状態の推移に基づいて補正するテーブル補正手段をさらに備える、請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
制御装置と、建物の内部空間へ入る日射を遮蔽する日射遮蔽装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記日射遮蔽装置と通信する通信手段と、
前記日射遮蔽装置に対する制御のスケジュールを前記建物の熱容量に基づいて決定するスケジュール決定手段と、
前記決定されたスケジュールに従って前記日射遮蔽装置を前記通信手段を介して制御する日射遮蔽装置制御手段と、を備える、日射制御システム。
【請求項9】
建物の内部空間へ入る日射を遮蔽する日射遮蔽装置に対する制御のスケジュールを前記建物の熱容量に基づいて決定し、
前記決定したスケジュールに従って前記日射遮蔽装置を制御する、日射制御方法。
【請求項10】
建物の内部空間へ入る日射を遮蔽する日射遮蔽装置と通信する通信手段を備えたコンピュータを、
前記日射遮蔽装置に対する制御のスケジュールを前記建物の熱容量に基づいて決定するスケジュール決定手段、
前記決定されたスケジュールに従って前記日射遮蔽装置を前記通信手段を介して制御する日射遮蔽装置制御手段、として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の内部空間へ入る日射を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ブラインドを自動制御することで、住宅内に取り込む日射量を調整して省エネルギー化と快適性の向上を図る技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に開示されるブラインドの自動制御方法では、例えば、冬期の暖房時において、できるだけ日射を取り込みつつ、室温が設定温度より高くなると、日射を遮るようにブラインドを制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−121044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、エネルギーを効率的に利用する、ゼロエネルギーハウス(ZEH)が注目され、その普及が進められている。かかるZEHは、高断熱仕様で建築されているため、熱容量が大きく、熱容量が小さい住宅に比べると室内の温度変動の抑制効果に優れる。したがって、ブラインド等の日射遮蔽装置の自動制御において、より確実に省エネルギー効果を得るためには、対象となる住宅の熱容量を勘案することが必要であるが、そのような技術の提案は未だなされていないのが実情である。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、より確実に省エネルギー効果が得られるように日射遮蔽装置を制御することを可能にした制御装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る制御装置は、
建物の内部空間へ入る日射を遮蔽する日射遮蔽装置と通信する通信手段と、
前記日射遮蔽装置に対する制御のスケジュールを前記建物の熱容量に基づいて決定するスケジュール決定手段と、
前記決定されたスケジュールに従って前記日射遮蔽装置を前記通信手段を介して制御する日射遮蔽装置制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より確実に省エネルギー効果が得られるように日射遮蔽装置を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態1に係る日射制御システムを包含したエネルギー管理システムの全体構成を示す図
図2】実施の形態1に係る制御装置のハードウェア構成を示すブロック図
図3】実施の形態1に係る制御装置が備える二次記憶装置について説明するための図
図4】実施の形態1に係る制御装置の機能構成を示すブロック図
図5】実施の形態1に係る基本制御スケジュールテーブルの一例を示す図
図6】実施の形態1に係る時間シフトテーブルの一例を示す図
図7】実施の形態1に係る補正ルールについて説明するための図
図8】実施の形態1に係る制御スケジュール生成処理の手順を示すフローチャート
図9】本発明の実施の形態2に係る日射制御システムを包含したエネルギー管理システムの全体構成を示す図
図10】実施の形態2に係る制御装置が備える二次記憶装置について説明するための図
図11】実施の形態2に係る制御装置の機能構成を示すブロック図
図12】実施の形態2に係る住宅情報について説明するための図
図13】実施の形態2に係るクラウドサーバのハードウェア構成を示すブロック図
図14】実施の形態2に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る日射制御システムを包含したエネルギー管理システム1の全体構成を示す図である。このエネルギー管理システム1は、一般家庭で使用される電力の管理を行う、いわゆる、HEMS(Home Energy Management System)と呼ばれるシステムである。エネルギー管理システム1は、制御装置2と、操作端末3と、電力計測装置4と、発電設備5と、日射遮蔽装置6と、エアコン7と、照明器8と、ルータ9とを備える。
【0012】
制御装置2は、本発明に係る制御装置の一例である。制御装置2は、家屋H内の適切な場所に設置され、エネルギー管理システム1を統括的に制御する。制御装置2の詳細については後述する。
【0013】
操作端末3は、押しボタン、タッチパネル、タッチパッド等の入力デバイスと、有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示デバイスと、通信インタフェースとを備えた、例えば、スマートフォン、タブレット端末等のスマートデバイスである。操作端末3は、制御装置2と、Wi−Fi(登録商標)、Wi−SUN(登録商標)、有線LAN等の周知の通信規格に則った通信を行う。操作端末3は、ユーザからの操作を受け付け、受け付けた操作内容を示す情報を制御装置2に送信する。また、操作端末3は、制御装置2から送信された、ユーザに提示するための情報を受信し、受信した情報を表示する。このように、操作端末3は、ユーザとのインタフェース(いわゆる、ユーザインタフェース)としての役割を担う。
【0014】
電力計測装置4は、電力線PL1〜3のそれぞれにおける電力を計測する。電力線PL1及び電力線PL2は、商用電源11と分電盤12との間に配設される。電力線PL3は、発電設備5と、電力線PL1と電力線PL2との連結点CPとの間に配設される。
【0015】
電力計測装置4は、電力線PL1〜3にそれぞれ接続されたCT(Current Transformer)1〜3の各々と通信線を介して接続される。CT1〜3は、交流電流を計測するセンサである。電力計測装置4は、CT1の計測結果に基づいて電力線PL1における電力、換言すると、この家庭における買電電力又は売電電力を計測する。また、電力計測装置4は、CT2の計測結果に基づいて電力線PL2における電力、即ち、家屋Hで消費される電力、即ち、家屋Hの総消費電力を計測する。また、電力計測装置4は、CT3の計測結果に基づいて電力線PL3における電力、即ち、発電設備5から出力される電力(以下、発電電力と称する。)を計測する。
【0016】
上記の買電電力とは、商用電源11から供給された電力、即ち、電気事業者から買った電力をいう。また、売電電力とは、逆潮電力として商用電源11へ供給した電力、即ち、電気事業者に売った電力をいう。家屋Hのユーザは、発電電力が、家屋Hの総消費電力を超えた場合に、規定の条件を満たすことで、発電電力の内の余剰分の電力を電気事業者に売ることが可能となる。なお、家屋Hの総消費電力は、買電時では、買電電力と発電電力を加算した電力に等しく、売電時では、発電電力から売電電力を差し引いた電力に等しい。
【0017】
また、電力計測装置4は、無線通信インタフェースを備え、家屋H内に構築された無線ネットワーク(図示せず)を介して、制御装置2と通信可能に接続する。この無線ネットワークは、例えば、エコーネットライト(ECHONET Lite)に準じたネットワークである。なお、電力計測装置4は、外付けの通信アダプタ(図示せず)を介して、この無線ネットワークに接続されてもよい。
【0018】
電力計測装置4は、制御装置2からの要求に応答して、買電電力又は売電電力の計測結果と、総消費電力の計測結果と、発電電力の計測結果とが格納された電力情報を制御装置2に送信する。なお、電力計測装置4は、電力情報を自発的に一定の時間間隔(例えば、1分間隔)で制御装置2に送信してもよい。
【0019】
発電設備5は、PV(photovoltaic)パネル50と、パワーコンディショニングシステムであるPV−PCS51とを備えた太陽光発電設備である。PVパネル50は、家屋Hの屋根の上に設置され、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換することで発電する。PV−PCS51は、PVパネル50の発電により生じた直流電力を交流電力に変換することで、上記の発電電力を生成し、電力線PL3と電力線PL2を介して、分電盤12に供給する。
【0020】
日射遮蔽装置6は、家屋Hに設けられた図示しない窓を屋外側から覆うように設置され、当該窓を介して入射する日射を遮るための装置であり、例えば、外付けの電動ブラインドである。日射遮蔽装置6は、分電盤12に接続される電力線PL4を介して電力の供給を受ける。
【0021】
ユーザは、日射遮蔽装置6の図示しない専用のリモコンを操作して、日射遮蔽装置6を制御することができる。詳細には、ユーザは、日射遮蔽装置6のリモコンを操作して、スラット(ルーバともいう。)の角度(以下、スラット角度という。)の変更を指示したり、又は、ブラインドの巻き上げ(即ち、ブラインド全開)を指示することができる。具体的には、ユーザは、スラット角度について、0°〜90°の範囲を15°単位で指定することができる。ブラインド全開でない、即ち、ブラインドが下りた状態において、スラット角度が0°(即ち、ブラインド全閉)の場合、日射の遮蔽率が最も高くなり、90°の場合、日射の遮蔽率が最も低くなる。これにより、ユーザは、家屋Hに入る日射を好みの程度に調整することができる。
【0022】
また、日射遮蔽装置6は、無線通信インタフェースを備え、上述した無線ネットワークを介して、制御装置2と通信可能に接続する。なお、日射遮蔽装置6は、外付けの通信アダプタ(図示せず)を介して、この無線ネットワークに接続されてもよい。制御装置2は、通信により、日射遮蔽装置6に対して、上記と同様の指示を与えて、日射遮蔽装置6を制御することができる。制御装置2による日射遮蔽装置6の制御の詳細については後述する。
【0023】
エアコン7は、家屋Hの内部空間の空調を行う空調機であり、壁掛タイプの室内機と、屋外に設置された室外機とを備える。室内機と室外機は、通信線を介して通信可能に接続されると共に、冷媒を循環させるための冷媒配管により接続されている。エアコン7は、分電盤12に接続される電力線PL5を介して電力の供給を受ける。ユーザは、エアコン7の図示しない専用のリモコンを操作することで、エアコン7に対して、例えば、冷房運転、暖房運転、送風運転又は除湿運転の開始又は停止を指示することができ、また、設定温度(即ち、目標温度)又は風力の変更を指示することができる。
【0024】
また、エアコン7は、無線通信インタフェースを備え、上述した無線ネットワークを介して、制御装置2と通信可能に接続する。なお、エアコン7は、外付けの通信アダプタ(図示せず)を介して、この無線ネットワークに接続されてもよい。制御装置2は、通信により、エアコン7に対して、上記と同様の指示、即ち、冷房運転、暖房運転、送風運転又は除湿運転の開始又は停止を指示することができ、また、設定温度(即ち、目標温度)又は風力の変更を指示することができる。
【0025】
また、エアコン7は、制御装置2からの要求に応答して、エアコン7の現在の運転状態を示すデータ(以下、運転状態データという。)を制御装置2に送信する。この運転状態データには、冷房運転中、暖房運転中、送風運転中、除湿運転中、運転停止中の何れかを示す情報と、設定温度及び風力を示す情報と、室内機が備える温度センサにより計測された室内の空気温度を示す情報と、室外機が備える圧縮機の運転周波数を示す情報とが含まれる。なお、エアコン7は、運転状態データを自発的に一定の時間間隔(例えば、1分間隔)で制御装置2に送信してもよい。
【0026】
照明器8は、家屋Hにおける室内の天井に設置され、室内の照明を行う。照明器8は、分電盤12に接続される電力線PL6を介して電力の供給を受ける。ユーザは、照明器8の図示しない専用のリモコンを操作して、所望の照明を照明器8に実行させることができる。また、照明器8は、無線通信インタフェースを備え、上述した無線ネットワークを介して、制御装置2と通信可能に接続する。制御装置2は、通信により、照明器8を制御することができる。
【0027】
ルータ9は、ブロードバンドルータであり、制御装置2とLAN(Local Area Network)ケーブルで接続される。制御装置2は、ルータ9を介して、インターネットに接続される他の装置(例えば、気象事業者サーバ10)と通信することができる。
【0028】
気象事業者サーバ10は、気象事業者によって管理されるサーバであり、インターネットに接続されている。気象事業者サーバ10は、契約したユーザに、当該ユーザが居住する地域の天気予報を提供する。詳細には、気象事業者サーバ10は、契約したユーザの家屋Hに設置されている制御装置2からの要求に応答して、天気予報を示すデータ(以下、天気予報データという。)を制御装置2に送信する。
【0029】
制御装置2は、図2に示すように、プロセッサ20と、通信インタフェース21と、ROM(Read Only Memory)22と、RAM(Random Access Memory)23と、二次記憶装置24とを備える。これらの構成部は、バス25を介して相互に接続される。プロセッサ20は、この制御装置2を統括的に制御する。プロセッサ20によって実現される制御装置2の機能の詳細については後述する。
【0030】
通信インタフェース21は、上述した無線ネットワークを介して電力計測装置4、日射遮蔽装置6、エアコン7及び照明器8と無線通信するためのネットワークカードと、操作端末3と無線通信又は有線通信するためのネットワークカードと、ルータ9を介して他の装置(例えば、気象事業者サーバ10)と通信するためのネットワークカードとを備える。通信インタフェース21は、本発明に係る制御装置が備える通信手段の一例である。
【0031】
ROM22は、複数のファームウェア及びこれらのファームウェアの実行時に使用されるデータを記憶する。RAM23は、プロセッサ20の作業領域として使用される。
【0032】
二次記憶装置24は、本発明に係る基本スケジュール記憶手段、時間シフトテーブル記憶手段の一例である。二次記憶装置24は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ等の読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ又はHDD(Hard Disk Drive)を含んで構成される。二次記憶装置24は、図3に示すように、日射制御プログラム240と、空調履歴DB241と、熱容量データ242と、基本制御スケジュールテーブル243と、時間シフトテーブル244と、制御スケジュール245とを記憶する。この他にも、二次記憶装置24には、この家庭で消費される電力を管理するための1又は複数のプログラムと、各プログラムの実行時に使用されるデータが記憶される。
【0033】
日射制御プログラム240は、プロセッサ20によって実行されるコンピュータプログラムであり、日射遮蔽装置6を制御するための処理が記述されている。空調履歴DB241は、エアコン7の運転状態の履歴が保存されるデータベースである。プロセッサ20は、エアコン7から送られてきた上述した運転状態データを通信インタフェース21を介して受信し、受信した運転状態データを、受信した時刻と対応付けて空調履歴DB241に保存する。
【0034】
熱容量データ242、基本制御スケジュールテーブル243、時間シフトテーブル244及び制御スケジュール245の詳細については後述する。
【0035】
以上のように構成されたエネルギー管理システム1は、本発明の実施の形態1に係る日射制御システムを包含している。実施の形態1に係る日射制御システムは、制御装置2と、操作端末3と、日射遮蔽装置6と、エアコン7と、ルータ9とにより構成される。
【0036】
図4は、制御装置2の機能構成を示すブロック図である。制御装置2は、機能的には、情報受付部200と、熱容量算出部201と、日射量推定部202と、スケジュール決定部203と、日射遮蔽装置制御部204と、テーブル補正部205とを備える。これらの機能部は、プロセッサ20が二次記憶装置24に記憶されている日射制御プログラム240を実行することで実現される。
【0037】
情報受付部200は、本発明に係る第1情報受付手段の一例である。情報受付部200は、工事担当者、家屋Hの住人等のユーザにより操作端末3を介して入力された床情報を受け付ける。床情報とは、家屋Hの床に関する情報である。床情報には、例えば、当該床を構成する1又は複数の部材名と、各部材の容積(m)と、各部材の単位容積当たりの熱容量(kJ/(m・K))と、延床面積(m)とが含まれる。
【0038】
熱容量算出部201は、本発明に係る熱容量算出手段の一例である。熱容量算出部201は、情報受付部200が受け付けた床情報に基づいて、家屋Hの熱容量を算出する。建物全体の熱容量は、当該建物の床、壁、天井等のそれぞれを構成する1又は複数の部材の熱容量を合計することで得られる。しかし、一般的には、建物の熱容量として、床の単位面積当たりの熱容量(kJ/(m・K))が広く用いられている。そこで、本実施の形態では、熱容量算出部201は、下記の式1により家屋Hの熱容量を算出する。
【0039】
家屋Hの熱容量(kJ/(m・K))=Σ[床を構成する各部材の熱容量(kJ/K)]/家屋Hの延床面積(m) (式1)
【0040】
例えば、家屋Hの床が部材Aと部材Bで構成されている場合、熱容量算出部201は、下記の式2〜式4により、床の総熱容量(kJ/K)を算出する。
【0041】
部材Aの熱容量(kJ/K)=部材Aの容積(m)×部材Aの単位容積当たりの熱容量(kJ/(m・K)) (式2)
【0042】
部材Bの熱容量(kJ/K)=部材Bの容積(m)×部材Bの単位容積当たりの熱容量(kJ/(m・K)) (式3)
【0043】
床の総熱容量(kJ/K)=部材Aの熱容量(kJ/K)+部材Bの熱容量(kJ/K) (式4)
【0044】
そして、熱容量算出部201は、下記の式5により、家屋Hの熱容量(kJ/(m・K))を算出する。
【0045】
家屋Hの熱容量(kJ/(m・K))=床の総熱容量(kJ/K)/家屋Hの延床面積(m) (式5)
【0046】
熱容量算出部201は、算出した熱容量を示すデータ、即ち、熱容量データ242を二次記憶装置24に格納する。
【0047】
日射量推定部202は、今後の一定期間(本実施の形態では、24時間)における日射量の推移を推定する。詳細には、日射量推定部202は、気象事業者サーバ10から通信により当該期間の天気予報を示す天気予報データを取得する。そして、日射量推定部202は、取得した天気予報データと、上記の期間における日時とに基づいて、太陽の高度及び方位を予め定めた時間単位で計算することで、日射量の推移を推定する。日射量推定部202は、推定した日射量の推移をスケジュール決定部203に通知する。
【0048】
スケジュール決定部203は、本発明に係るスケジュール決定手段の一例である。スケジュール決定部203は、今後の上記の期間(即ち、24時間)における日射遮蔽装置6に対する制御のスケジュール(以下、制御スケジュールという。)を決定する。その際、先ず、スケジュール決定部203は、基本となる基本制御スケジュールを取得する。詳細には、スケジュール決定部203は、二次記憶装置24に記憶されている基本制御スケジュールテーブル243(図5参照)から、当該期間が属する月に対応する制御スケジュールを基本制御スケジュールとして取得する。
【0049】
基本制御スケジュールテーブル243は、各月に対応する制御スケジュールが予め格納されたデータテーブルである。基本制御スケジュールテーブル243は、制御装置2又は日射遮蔽装置6のメーカ又は販売元により作成され、制御装置2の出荷段階で二次記憶装置24に記憶されている。あるいは、工事担当者、家屋Hの住人等のユーザによる操作端末3を介した操作により、インターネットを介して接続される、上記のメーカ又は販売元が運営するサーバから、基本制御スケジュールテーブル243が制御装置2にダウンロードされることで、二次記憶装置24に記憶されるようにしてもよい。
【0050】
図5に示す基本制御スケジュールテーブル243の例では、1〜12月の各月の制御スケジュールにおいて、日射遮蔽装置6の動作状態が1〜24時の各時毎で示されている。日射遮蔽装置6の動作状態は、0°〜90°のスラット角度、又は、ブラインド全開の何れかで示される。図5において、“開”は、ブラインド全開を意味する。
【0051】
基本制御スケジュールテーブル243から、基本制御スケジュールを取得すると、スケジュール決定部203は、日射量推定部202により推定された日射量の推移に基づいて、取得した基本制御スケジュールを補正することで、仮制御スケジュールを生成する。
【0052】
スケジュール決定部203は、生成した仮制御スケジュールを二次記憶装置24に記憶されている時間シフトテーブル244に基づいて補正することで、制御スケジュール245を生成する。
【0053】
時間シフトテーブル244は、季節と、時間帯と、動作状態と、家屋Hの熱容量の指標に応じたシフト時間とが対応付けられたデータテーブルである。図6に時間シフトテーブル244の一例を示す。図6において、“冬”には、暖房を要する月、例えば、1月、2月及び12月が該当し、“夏”には、冷房を要する月、例えば、6〜8月が該当し、“春・秋”には、暖房及び冷房を要さない月、例えば、3月〜5月と9月〜11月が該当する。
【0054】
また、図6において、季節が“冬”の場合、例えば、“朝”とは、7時〜8時台であり、“午前”とは、9時〜10時台であり、“昼”とは、11時〜13時台であり、“午後”とは、14時〜15時台であり、“夕方”とは、16時〜17時台であり、“夜”とは1時〜6時台と18時〜24時台である。
【0055】
図6において、季節が“夏”の場合、例えば、“朝”とは、5時〜8時台であり、“午前”とは、9時〜10時台であり、“昼”とは、11時〜13時台であり、“午後”とは、14時〜16時台であり、“夕方”とは、17時〜18時台であり、“夜”とは1時〜4時台と19時〜24時台である。
【0056】
図6において、季節が“春・秋”の場合、例えば、“朝”とは、6時〜8時台であり、“午前”とは、9時〜10時台であり、“昼”とは、11時〜13時台であり、“午後”とは、14時〜16時台であり、“夕方”とは、17時台であり、“夜”とは1時〜5時台と18時〜24時台である。
【0057】
また、図6において、動作状態とは、日射遮蔽装置6の動作状態であり、0°〜90°のスラット角度、又は、ブラインド全開の何れかで示される。図6において、“開”は、ブラインド全開を意味する。
【0058】
また、図6において、シフト時間とは、対応する動作状態の開始時刻及び終了時刻をシフトする時間(分単位)であり、符号は、シフトする方向を示す。例えば、“−30”分の場合、対応する動作状態の開始時刻及び終了時刻を30分早めることを意味し、“+30”分の場合、対応する動作状態の開始時刻及び終了時刻を30分遅くすることを意味する。
【0059】
また、図6に示すように、本実施の形態では、家屋Hの熱容量(kJ/(m・K))の指標は、“小”、“中”及び“大”の何れかで示される。詳細には、スケジュール決定部203は、熱容量データ242で示される熱容量と、予め定められた基準熱容量とに基づいて、家屋Hの熱容量の指標を“小”、“中”及び“大”の何れかに決定する。基準熱容量は、例えば、170kJ/(m・K)である。具体的には、スケジュール決定部203は、熱容量データ242で示される熱容量が、170kJ/(m・K)から170×3kJ/(m・K)の間である場合、家屋Hの熱容量の指標を“中”に決定する。また、スケジュール決定部203は、熱容量データ242で示される熱容量が、170×3kJ/(m・K)より大きい場合は、家屋Hの熱容量の指標を“大”に決定し、170kJ/(m・K)より小さい場合は、家屋Hの熱容量の指標を“小”に決定する。
【0060】
スケジュール決定部203は、生成した仮制御スケジュールを上述した時間シフトテーブル244に基づいて補正することで、制御スケジュール245を生成する。例えば、家屋Hの熱容量の指標が“大”であり、季節が冬で、生成された仮制御スケジュールにおいて、9時〜10時まで日射遮蔽装置6のスラット角度を60°に制御するように示されている場合、制御スケジュール245においては、9時半〜10時半まで日射遮蔽装置6のスラット角度を60°に制御するように示されることになる。
【0061】
スケジュール決定部203は、生成した制御スケジュール245を二次記憶装置24に格納する。
【0062】
図4に戻り、日射遮蔽装置制御部204は、本発明に係る日射遮蔽装置制御手段の一例である。日射遮蔽装置制御部204は、二次記憶装置24に記憶されている制御スケジュール245に従って日射遮蔽装置6を制御する。詳細には、例えば、現在時刻が、スラット角度を45°から60°に変更する時刻になる等、日射遮蔽装置6の動作状態を変更する時刻になると、日射遮蔽装置6は、動作状態の変更を指示する制御データを生成し、日射遮蔽装置6に送信する。かかる制御データには、動作状態の変更を指示する情報と、指定した動作状態(例えば、スラット角度“60°”)を示す情報とが含まれている。
【0063】
テーブル補正部205は、本発明に係るテーブル補正手段の一例である。テーブル補正部205は、制御スケジュール245に従って日射遮蔽装置6の制御が行われた際の家屋Hの室内の空気状態の傾向に基づいて、時間シフトテーブル244の補正を行う。詳細には、テーブル補正部205は、前回生成された仮制御スケジュール及び制御スケジュール245と、過去1日の空気温度(即ち、室温)の履歴と、予め定めた補正ルールとに基づいて、時間シフトテーブル244における対応するシフト時間を補正する。
【0064】
本実施の形態における補正ルールの概要を図7に示す。図7において、制御方向とは、日射遮蔽装置6に行った制御に対応する動作状態の方向を意味する。具体的には、制御方向は、日射を遮蔽する方向(以下、日射遮蔽という。)又は日射を取り込む方向(以下、日射取込という。)の何れかを示す。例えば、日射遮蔽装置6に対して、スラット角度を60°から45°に変更する制御を行った場合、制御方向は、日射遮蔽となり、スラット角度を45°から60°に変更する制御を行った場合、制御方向は、日射取込となる。
【0065】
また、図7において、シフト方向とは、前回の制御スケジュール245を生成する際に、時間シフトテーブル244に従って、仮制御スケジュールにおける動作状態の開始時刻及び終了時刻をシフトした方向を意味する。シフト方向において、“−”は、動作状態の開始時刻及び終了時刻を早めたことを示し、“+”は、動作状態の開始時刻及び終了時刻を遅くしたことを示す。また、補正値とは、シフト時間を補正する時間(単位は、分)を意味する。
【0066】
例えば、制御方向が日射遮蔽であり、シフト方向が“−”であって、当該制御スケジュール245に従った日射制御の結果、室温が予め定めた基準温度より低かった場合、テーブル補正部205は、時間シフトテーブル244の対応するシフト時間を10分延ばす。あるいは、制御方向が日射取込であり、シフト方向が“+”であって、当該制御スケジュール245に従った日射制御の結果、室温が予め定めた基準温度より低かった場合、テーブル補正部205は、時間シフトテーブル244の対応するシフト時間を10分短くする。
【0067】
なお、テーブル補正部205は、過去数日間において平均した室温の傾向に基づいて、時間シフトテーブル244の補正を行うようにしてもよい。
【0068】
図8は、制御装置2が実行する制御スケジュール生成処理の手順を示すフローチャートである。制御装置2は、予め定めた時刻(例えば、午前0時)になると、以下の制御スケジュール生成処理を実行する。
【0069】
日射量推定部202は、気象事業者サーバ10から通信により、今後の一定期間(本実施の形態では、24時間)の天気予報を示す天気予報データを取得する(ステップS101)。日射量推定部202は、取得した天気予報データと、上記の期間における日時とに基づいて、日射量の推移を推定する(ステップS102)。
【0070】
スケジュール決定部203は、基本制御スケジュールテーブル243(図5参照)から、上記の期間が属する月に対応する制御スケジュールを基本制御スケジュールとして取得する(ステップS103)。
【0071】
スケジュール決定部203は、取得した基本制御スケジュールと、日射量推定部202により推定された日射量の推移とに基づいて、仮制御スケジュールを生成する(ステップS104)。
【0072】
そして、スケジュール決定部203は、生成した仮制御スケジュールと、時間シフトテーブル244とに基づいて、本制御スケジュール、即ち、制御スケジュール245を生成する(ステップS105)。
【0073】
以上説明したように、実施の形態1の日射制御システムによれば、制御装置2は、日射遮蔽装置6に対する制御のスケジュールを示す制御スケジュール245を、家屋Hの熱容量に基づいて決定する。このため、より確実に省エネルギー効果が得られるように日射遮蔽装置6を制御することが可能となる。
【0074】
例えば、熱容量が大きい家屋では、冬期において、従来と比較し、日射による熱量をより多く室内に取り込むことができるため、暖房負荷を軽減できる。
【0075】
一方、熱容量が小さい家屋では、取り込む日射の熱量を制限でき、室温の無用な上昇を防止することができる。
【0076】
また、基本制御スケジュールを補正するために使用される時間シフトテーブル244は、実運用においてテーブル補正部205によって適宜補正される。このため、時間シフトテーブル244を実際の物件に応じて最適化することができ、結果として、より一層確実に省エネルギー効果が得られるように日射遮蔽装置6を制御することが可能となる。
【0077】
(実施の形態2)
続いて、本発明の実施の形態2に係る日射制御システムについて説明する。なお、以下の説明において、実施の形態1と共通する構成要素等については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0078】
図9は、実施の形態2に係る日射制御システムを包含したエネルギー管理システム1Aの全体構成を示す図である。エネルギー管理システム1Aは、制御装置2Aと、操作端末3と、電力計測装置4と、発電設備5と、日射遮蔽装置6と、エアコン7と、照明器8と、ルータ9と、クラウドサーバ13とを備える。実施の形態2に係る日射制御システムは、制御装置2Aと、操作端末3と、日射遮蔽装置6と、エアコン7と、ルータ9と、クラウドサーバ13とにより構成される。
【0079】
制御装置2Aのハードウェア構成は、実施の形態1の制御装置2と同様である(図2参照)。但し、制御装置2Aの二次記憶装置24には、図10に示すように、日射制御プログラム240の替わりに、日射制御プログラム240Aが記憶されている。日射制御プログラム240Aは、制御装置2Aが備えるプロセッサ20によって実行されるコンピュータプログラムであり、日射遮蔽装置6を制御するための処理が記述されている。
【0080】
制御装置2Aは、機能的には、図11に示すように、情報受付部200Aと、日射量推定部202と、スケジュール決定部203と、日射遮蔽装置制御部204と、テーブル補正部205と、熱容量取得部206とを備える。これらの機能部は、プロセッサ20が二次記憶装置24に記憶されている日射制御プログラム240Aを実行することで実現される。
【0081】
情報受付部200Aは、本発明に係る第2情報受付手段の一例である。情報受付部200Aは、工事担当者、家屋Hの住人等のユーザにより操作端末3を介して入力された住宅識別情報を受け付ける。住宅識別情報とは、家屋Hのメーカ名と、家屋Hの住宅シリーズ名とを含む情報である(図12参照)。
【0082】
熱容量取得部206は、本発明に係る熱容量取得手段の一例である。熱容量取得部206は、情報受付部200Aが受け付けた住宅識別情報に基づいて、クラウドサーバ13から通信により家屋Hの熱容量を示すデータである熱容量データを取得する。詳細には、熱容量取得部206は、クラウドサーバ13に対して、熱容量データを要求するための要求データを送信する。この要求データには、住宅識別情報が格納されている。
【0083】
クラウドサーバ13は、制御装置2のメーカ又は販売会社によって設置され、運用されるサーバコンピュータであり、一般的なWebサーバとしての機能を有し、インターネットに接続される。クラウドサーバ13は、図13に示すように、プロセッサ130と、通信インタフェース131と、ROM132と、RAM133と、二次記憶装置134とを備える。これらの構成部は、バス135を介して相互に接続される。プロセッサ130は、クラウドサーバ13を統括的に制御する。プロセッサ130の性能は、制御装置2Aのプロセッサ20より高い。
【0084】
通信インタフェース131は、インターネットに接続して、制御装置2A等の他の装置と通信するためのインタフェースである。
【0085】
ROM132は、複数のファームウェアとこれらのファームウェアの実行時に使用されるデータを記憶する。RAM133は、プロセッサ130の作業領域として使用される。
【0086】
二次記憶装置134は、EEPROM、フラッシュメモリ等の読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ、HDD等で構成される大容量の記憶装置である。二次記憶装置134には、顧客、即ち、制御装置2Aを購入した各ユーザに対して、電力管理サービスを提供するためのプログラム(以下、サービス提供プログラムという。)と、かかるサービス提供プログラムの実行時に使用されるデータが記憶される。
【0087】
クラウドサーバ13は、機能的には、図14に示すように、電力データ収集部1300と、電力管理情報通知部1301と、熱容量算出部1302とを備える。これらの機能部は、プロセッサ130が二次記憶装置134に記憶されている上記のサービス提供プログラムを実行することで実現される。
【0088】
電力データ収集部1300は、各顧客の制御装置2Aから消費電力量に関するデータである電力データを定期的に収集する。電力データには、買電電力量又は売電電力量と、発電電力量とが含まれる。電力データ収集部1300は、収集した電力データを二次記憶装置134に記憶される図示しないデータベースに格納する。
【0089】
電力管理情報通知部1301は、各顧客の制御装置2Aに対して電力管理情報を通知する。電力管理情報には、節電に関するアドバイス等の情報が含まれている。
【0090】
熱容量算出部1302は、上述した要求データを受信すると、かかる要求データに含まれる住宅識別情報に対応する住宅の熱容量を算出する。詳細には、熱容量算出部1302は、受信した要求データに含まれる住宅識別情報から、対応する住宅のメーカを特定する。そして、熱容量算出部1302は、特定したメーカが運営する図示しないサーバ(以下、住宅情報サーバという。)に対して、住宅識別情報に含まれる住宅シリーズ名を通知することで、住宅情報サーバから当該住宅の詳細な設計データを受信して取得する。かかる設計データは、例えば、BIM(Building Information Modeling)データである。
【0091】
熱容量算出部1302は、住宅情報サーバから取得した設計データに基づいて、高度な計算により当該住宅の熱容量を算出する。熱容量算出部1302は、算出した熱容量を示す熱容量データを要求データの送信元の制御装置2Aに対して送信する。
【0092】
以上説明したように、実施の形態1の日射制御システムによれば、制御装置2Aは、クラウドサーバ13により算出された家屋Hの熱容量に基づいて、日射遮蔽装置6に対する制御のスケジュールを示す制御スケジュール245を決定する。クラウドサーバ13の熱容量算出部1302は、家屋Hの詳細な設計データを使用した高度な計算により、家屋Hの熱容量を算出する。このため、制御装置2Aは、家屋Hのより正確な熱容量に基づいて、制御スケジュール245を決定することができ、その結果、より一層の省エネルギー効果が期待できる。
【0093】
また、制御装置2Aが、クラウドサーバ13から熱容量データを取得するために必要となる住宅識別情報は、家屋Hのメーカ名と住宅シリーズ名で構成される簡易な情報である。このため、住宅に関する専門的な知識を有していない家屋Hのユーザであっても、容易に操作端末3を介して、かかる住宅識別情報を制御装置2Aに入力することができる。
【0094】
なお、本発明は、上記の各実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
【0095】
例えば、制御装置2,2Aが、ユーザからの操作を受け付けるための入力デバイスと、ユーザに情報を提示するための表示デバイスの少なくとも何れかをさらに含んで構成されるようにしてもよい。
【0096】
また、エネルギー管理システム1,1Aにおいて、制御装置2,2Aの制御対象機器として、床暖房システム、床冷暖房システム、冷蔵庫、IH(Induction Heating)調理器、テレビ、給湯機等の様々な電気機器が含まれていてもよい。
【0097】
また、実施の形態1において、熱容量算出部201は、家屋Hの壁に関する情報(以下、壁情報という。)に基づいて家屋Hの熱容量を算出してもよいし、家屋Hの天井に関する情報(以下、天井情報という。)に基づいて、家屋Hの熱容量を算出してもよい。この場合、情報受付部200は、工事担当者、家屋Hの住人等のユーザにより操作端末3を介して入力された壁情報又は天井情報を受け付け、熱容量算出部201は、壁又は天井の単位面積当たりの熱容量(kJ/(m・K))を家屋Hの熱容量として算出する。
【0098】
また、実施の形態1において、情報受付部200は、工事担当者、家屋Hの住人等のユーザにより操作端末3を介して入力された家屋Hの熱容量情報を受け付け、受け付けた熱容量情報を熱容量データ242として二次記憶装置24に格納してもよい。
【0099】
また、制御装置2,2Aは、二次記憶装置24に記憶される基本制御スケジュールテーブル243又は時間シフトテーブル244を編集するための操作環境を操作端末3を介してユーザに提供してもよい。
【0100】
また、家屋Hの熱容量の指標は、2段階又は4段階以上で示されてもよい。また、上記の各実施の形態では、基準熱容量を170kJ/(m・K)と例示したが、あくまで一例であり、基準熱容量として任意の値が設定可能である。
【0101】
また、制御装置2,2Aは、仮制御スケジュールのままで日射遮蔽装置6を制御した場合の総消費電力量を推定し、制御スケジュール245で日射遮蔽装置6を制御したことによる省エネ効果(例えば、削減電力量、削減額等)を操作端末3を介してユーザに提示してもよい。
【0102】
上記の各実施の形態では、プロセッサ20によって二次記憶装置24に記憶されている日射制御プログラム240,240Aが実行されることで、制御装置2,2Aの各機能部(図4図11参照)が実現された。しかし、制御装置2,2Aの機能部の全部又は一部が、専用のハードウェアで実現されるようにしてもよい。専用のハードウェアとは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせである。
【0103】
上記の各実施の形態において、日射制御プログラム240,240Aは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、光磁気ディスク(Magneto-Optical Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、HDD等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布することも可能である。そして、このように配布した日射制御プログラム240,240Aを特定の又は汎用のコンピュータにインストールすることによって、当該コンピュータを上記の各実施の形態における制御装置2,2Aとして機能させることも可能である。
【0104】
また、日射制御プログラム240,240Aをインターネット上の図示しないサーバが有する記憶装置に格納しておき、当該サーバから制御装置2,2Aに日射制御プログラム240,240Aがダウンロードされるようにしてもよい。
【0105】
本発明は、広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能である。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
【産業上の利用可能性】
【0106】
本発明は、宅内においてエネルギーを効率的に利用するためのシステム等に好適に採用され得る。
【符号の説明】
【0107】
1,1A エネルギー管理システム、2,2A 制御装置、3 操作端末、4 電力計測装置、5 発電設備、6 日射遮蔽装置、7 エアコン、8 照明器、9 ルータ、10 気象事業者サーバ、11 商用電源、12 分電盤、13 クラウドサーバ、20,130 プロセッサ、21,131 通信インタフェース、22,132 ROM、23,133 RAM、24,134 二次記憶装置、25,135 バス、50 PVパネル、51 PV−PCS、200 情報受付部、201 熱容量算出部、202 日射量推定部、203 スケジュール決定部、204 日射遮蔽装置制御部、205 テーブル補正部、206 熱容量取得部、240,240A 日射制御プログラム、241 空調履歴DB、242 熱容量データ、243 基本制御スケジュールテーブル、244 時間シフトテーブル、245 制御スケジュール、1300 電力データ収集部、1301 電力管理情報通知部、1302 熱容量算出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14

【手続補正書】
【提出日】2020年6月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る制御装置は、
建物の内部空間へ入る日射を遮蔽する日射遮蔽装置と通信する通信手段と、
前記日射遮蔽装置に対する制御の基本スケジュールを記憶する基本スケジュール記憶手段と、
前記建物の熱容量と、前記基本スケジュールとに基づいて、前記日射遮蔽装置に対する制御のスケジュールを決定するスケジュール決定手段と、
前記決定されたスケジュールに従って前記日射遮蔽装置を前記通信手段を介して制御する日射遮蔽装置制御手段と、を備える。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の内部空間へ入る日射を遮蔽する日射遮蔽装置と通信する通信手段と、
前記日射遮蔽装置に対する制御の基本スケジュールを記憶する基本スケジュール記憶手段と、
前記建物の熱容量と、前記基本スケジュールとに基づいて、前記日射遮蔽装置に対する制御のスケジュールを決定するスケジュール決定手段と、
前記決定されたスケジュールに従って前記日射遮蔽装置を前記通信手段を介して制御する日射遮蔽装置制御手段と、を備える、制御装置。
【請求項2】
ユーザにより操作端末を介して入力された、前記建物を構成する床、壁又は天井に関する情報を受け付ける第1情報受付手段と、
前記第1情報受付手段により受け付けられた情報に基づいて、前記建物の熱容量を算出する熱容量算出手段と、をさらに備える、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
ユーザにより操作端末を介して入力された、前記建物を識別する情報を受け付ける第2情報受付手段と、
前記第2情報受付手段により受け付けられた情報が格納された要求データをクラウドサーバに送信することで、前記クラウドサーバから、前記建物の熱容量を示すデータを取得する熱容量取得手段と、をさらに備える、請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記スケジュール決定手段は、前記基本スケジュールに設定されている前記日射遮蔽装置の制御を変更する時刻を前記建物の熱容量に基づいてシフトすることで前記スケジュールを決定する、請求項1から3の何れか1項に記載の制御装置。
【請求項5】
時間帯と、前記日射遮蔽装置の動作状態と、前記建物の熱容量の大きさに応じたシフト時間とを対応付けて設定した時間シフトテーブルを記憶する時間シフトテーブル記憶手段をさらに備え、
前記スケジュール決定手段は、前記時間シフトテーブルを使用して前記基本スケジュールに設定されている前記時刻をシフトする、請求項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記時間シフトテーブルを前記建物の内部空間における空気状態の推移に基づいて補正するテーブル補正手段をさらに備える、請求項に記載の制御装置。
【請求項7】
制御装置と、建物の内部空間へ入る日射を遮蔽する日射遮蔽装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記日射遮蔽装置と通信する通信手段と、
前記日射遮蔽装置に対する制御の基本スケジュールを記憶する基本スケジュール記憶手段と、
前記建物の熱容量と、前記基本スケジュールとに基づいて、前記日射遮蔽装置に対する制御のスケジュールを決定するスケジュール決定手段と、
前記決定されたスケジュールに従って前記日射遮蔽装置を前記通信手段を介して制御する日射遮蔽装置制御手段と、を備える、日射制御システム。
【請求項8】
建物の熱容量と、前記建物の内部空間へ入る日射を遮蔽する日射遮蔽装置に対する制御の基本スケジュールとに基づいて、前記日射遮蔽装置に対する制御のスケジュールを決定し、
前記決定したスケジュールに従って前記日射遮蔽装置を制御する、日射制御方法。
【請求項9】
建物の内部空間へ入る日射を遮蔽する日射遮蔽装置と通信する通信手段と、前記日射遮蔽装置に対する制御の基本スケジュールを記憶する基本スケジュール記憶手段と、を備えたコンピュータを、
前記建物の熱容量と、前記基本スケジュールとに基づいて、前記日射遮蔽装置に対する制御のスケジュールを決定するスケジュール決定手段、
前記決定されたスケジュールに従って前記日射遮蔽装置を前記通信手段を介して制御する日射遮蔽装置制御手段、として機能させるためのプログラム。
【国際調査報告】