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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2019年9月19日
【発行日】2021年1月7日
(54)【発明の名称】可搬型バッテリの充電器
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20201204BHJP
【FI】
   H02J7/00 301B
   H02J7/00 P
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】30
【出願番号】特願2020-505606(P2020-505606)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2019年1月8日
(31)【優先権主張番号】特願2018-44464(P2018-44464)
(32)【優先日】2018年3月12日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】倉持 亮
(72)【発明者】
【氏名】大久保 克幸
【テーマコード(参考)】
5G503
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB02
5G503DA04
5G503FA03
5G503FA06
(57)【要約】
この可搬型バッテリの充電器は、電動車両に用いられる可搬型のバッテリ(45)を載置可能なステージ(8)と、前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置しない状態で、前記ステージ(8)に対して前記バッテリ45が載置される側の位置とは反対側の位置に設けられた端子部(9)と、前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置しない状態で、前記端子部(9)を保護する保護部(12)と、を備え、前記ステージ(8)には、前記端子部(9)と対応する箇所で開口する端子開口(80)が設けられ、前記保護部(12)は、前記バッテリ(45)をステージ(8)に載置しない状態では前記端子開口(80)を覆い、前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置したときに前記ステージ(8)に連動して移動することにより前記端子開口(80)を露出させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動車両に用いられる可搬型のバッテリ(45)を載置可能なステージ(8)と、
前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置しない状態で、前記ステージ(8)に対して前記バッテリ45が載置される側の位置とは反対側の位置に設けられた端子部(9)と、
前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置しない状態で、前記端子部(9)を保護する保護部(12)と、を備え、
前記ステージ(8)には、前記端子部(9)と対応する箇所で開口する端子開口(80)が設けられ、
前記保護部(12)は、前記バッテリ(45)をステージ(8)に載置しない状態では前記端子開口(80)を覆い、前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置したときに前記ステージ(8)に連動して移動することにより前記端子開口(80)を露出させることを特徴とする可搬型バッテリの充電器。
【請求項2】
前記ステージ(8)は、上下方向に移動可能であり、
前記端子部(9)は、前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に配置しない状態で、前記ステージ(8)の下方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の可搬型バッテリの充電器。
【請求項3】
前記保護部(12)は、前記充電器(1)が設置される設置面(FL)と平行な第一方向、または前記第一方向に交差する第二方向に延びる軸の回りに回転可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の可搬型バッテリの充電器。
【請求項4】
前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置したときに前記ステージ(8)は下方に移動し、
前記充電器(1)に設けられ、前記ステージ(8)の下方への移動に伴って前記保護部(12)に当接する固定部(68)を更に備え、
前記保護部(12)は、前記ステージ(8)の下方への移動に伴って前記固定部(68)に当接することにより前記軸の回りに回転することを特徴とする請求項3に記載の可搬型バッテリの充電器。
【請求項5】
前記保護部(12)は、
前記バッテリ(45)をステージ(8)に載置しない状態で前記端子開口(80)を覆う保護部本体(120)と、
前記保護部本体(120)から延出し、前記端子部(9)を挟んで設けられた一対の脚部(121)と、を備え、
前記一対の脚部(121)のそれぞれには、前記保護部(12)の回転中心(C1)が設けられ、
前記保護部(12)は、前記充電器(1)の内方に向かって回転可能に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の可搬型バッテリの充電器。
【請求項6】
前記脚部(121)は、前記充電器(1)の外方に向かって延びる延設部(127)を備え、
前記保護部(12)は、前記延設部(127)が前記充電器(1)に設けられた固定部(68)に当接することにより前記充電器(1)の内方に向かって回転することを特徴とする請求項5に記載の可搬型バッテリの充電器。
【請求項7】
前記ステージ(8)には、前記充電器(1)の内部に連通する連通開口(81)が設けられ、
前記連通開口(81)を覆い、前記ステージ(8)に着脱可能に取り付けられたリッド(85)を更に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の可搬型バッテリの充電器。
【請求項8】
前記保護部(12)は、前記バッテリ(45)をステージ(8)に載置しない状態で前記端子開口(80)を覆う保護部本体(120)を備え、
前記保護部本体(120)には、前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置しない状態で前記保護部本体(120)から外方に延出し、前記保護部本体(120)の外周に沿う枠状をなす枠状延出部(123)が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の可搬型バッテリの充電器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可搬型バッテリの充電器に関する。
本発明は、2018年3月12日に、日本に出願された特願2018−044464号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
従来、電動車両に用いられるバッテリを充電する充電器において、例えば特許文献1に開示されたものがある。特許文献1には、電気機器に作動電力を供給するバッテリと、バッテリが着脱可能に装着されてバッテリを充電する充電器と、を備えた携帯型電源装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】日本国特開2013−99200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の充電器においては、バッテリを充電器に装着していない状態では充電器の端子部が常時露出しているため、充電器の端子部に塵埃などの異物が付着したり、落下物などによる衝撃が加わったりする可能性が高い。
【0005】
そこで本発明は、可搬型バッテリの充電器において、端子部を保護することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、本発明の態様は以下の構成を有する。
(1)本発明の態様に係る可搬型バッテリの充電器は、電動車両に用いられる可搬型のバッテリ(45)を載置可能なステージ(8)と、前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置しない状態で、前記ステージ(8)に対して前記バッテリ45が載置される側の位置とは反対側の位置に設けられた端子部(9)と、前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置しない状態で、前記端子部(9)を保護する保護部(12)と、を備え、前記ステージ(8)には、前記端子部(9)と対応する箇所で開口する端子開口(80)が設けられ、前記保護部(12)は、前記バッテリ(45)をステージ(8)に載置しない状態では前記端子開口(80)を覆い、前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置したときに前記ステージ(8)に連動して移動することにより前記端子開口(80)を露出させる。
【0007】
(2)上記(1)に記載の可搬型バッテリの充電器では、前記ステージ(8)は、上下方向に移動可能であり、前記端子部(9)は、前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に配置しない状態で、前記ステージ(8)の下方に配置されていてもよい。
【0008】
(3)上記(1)または(2)に記載の可搬型バッテリの充電器では、前記保護部(12)は、前記充電器(1)が設置される設置面(FL)と平行な第一方向、または前記第一方向に交差する第二方向に延びる軸の回りに回転可能であってもよい。
【0009】
(4)上記(3)に記載の可搬型バッテリの充電器では、前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置したときに前記ステージ(8)は下方に移動し、前記充電器(1)に設けられ、前記ステージ(8)の下方への移動に伴って前記保護部(12)に当接する固定部(68)を更に備え、前記保護部(12)は、前記ステージ(8)の下方への移動に伴って前記固定部(68)に当接することにより前記軸の回りに回転してもよい。
【0010】
(5)上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の可搬型バッテリの充電器では、前記保護部(12)は、前記バッテリ(45)をステージ(8)に載置しない状態で前記端子開口(80)を覆う保護部本体(120)と、前記保護部本体(120)から延出し、前記端子部(9)を挟んで設けられた一対の脚部(121)と、を備え、前記一対の脚部(121)のそれぞれには、前記保護部(12)の回転中心(C1)が設けられ、前記保護部(12)は、前記充電器(1)の内方に向かって回転可能に形成されていてもよい。
【0011】
(6)上記(5)に記載の可搬型バッテリの充電器では、前記脚部(121)は、前記充電器(1)の外方に向かって延びる延設部(127)を備え、前記保護部(12)は、前記延設部(127)が前記充電器(1)に設けられた固定部(68)に当接することにより前記充電器(1)の内方に向かって回転してもよい。
【0012】
(7)上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の可搬型バッテリの充電器では、前記ステージ(8)には、前記充電器(1)の内部に連通する連通開口(81)が設けられ、前記連通開口(81)を覆い、前記ステージ(8)に着脱可能に取り付けられたリッド(85)を更に備えてもよい。
【0013】
(8)上記(7)に記載の可搬型バッテリの充電器では、前記保護部(12)は、前記バッテリ(45)をステージ(8)に載置しない状態で前記端子開口(80)を覆う保護部本体(120)を備え、前記保護部本体(120)には、前記バッテリ(45)を前記ステージ(8)に載置しない状態で前記保護部本体(120)から外方に延出し、前記保護部本体(120)の外周に沿う枠状をなす枠状延出部(123)が設けられていてもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の上記(1)に記載の可搬型バッテリの充電器によれば、ステージには、端子部と対応する箇所で開口する端子開口が設けられていることで、端子開口を通じてバッテリと端子部とを接続することができる。加えて、保護部は、バッテリをステージに載置しない状態では端子開口を覆うことで、保護部により、端子部に異物が付着したり衝撃が加わったりすることを防止することができる。加えて、保護部は、バッテリをステージに載置したときにステージに連動して移動することにより端子開口を露出させることで、特別な操作を必要とせず、端子部にバッテリを嵌合させることが可能となる。したがって、端子部を保護することができる。
【0015】
本発明の上記(2)に記載の可搬型バッテリの充電器によれば、ステージは、上下方向に移動可能であり、端子部は、バッテリをステージに配置しない状態で、ステージの下方に配置されていることで、以下の効果を奏する。ステージに対し上方からバッテリが載置された場合であっても、端子部に衝撃が加わることを防止することができる。加えて、バッテリを載置しない状態であっても、保護部により、端子部に異物が付着したり衝撃が加わったりすることを防止することができる。
【0016】
本発明の上記(3)に記載の可搬型バッテリの充電器によれば、保護部は、充電器が設置される設置面と平行な第一方向、または第一方向に交差する第二方向に延びる軸の回りに回転可能であることで、軸の回りの回転動作を利用した簡単な構成で端子部を保護することができる。
【0017】
本発明の上記(4)に記載の可搬型バッテリの充電器によれば、バッテリをステージに載置したときにステージは下方に移動し、充電器に設けられ、ステージの下方への移動に伴って保護部に当接する固定部を更に備え、保護部は、ステージの下方への移動に伴って固定部に当接することにより軸の回りに回転することで、以下の効果を奏する。バッテリをステージに載置するだけで保護部が軸の回りに回転するため、保護部を端子開口から自動的に退けることができる。
【0018】
本発明の上記(5)に記載の可搬型バッテリの充電器によれば、保護部は、バッテリをステージに載置しない状態で端子開口を覆う保護部本体と、保護部本体から延出し、端子部を挟んで設けられた一対の脚部と、を備え、一対の脚部のそれぞれには、保護部の回転中心が設けられ、保護部は、充電器の内方に向かって回転可能に形成されていることで、以下の効果を奏する。バッテリをステージに載置するだけで保護部が充電器の内方に向かって回転するため、保護部を端子開口から自動的に退けることができる。加えて、一対の脚部のそれぞれに保護部の回転中心が設けられていることで、一つの脚部にのみ保護部の回転中心が設けられた構成と比較して、保護部を軸の回りにより安定して回転することができる。加えて、保護部が充電器の内方に向かって回転可能に形成されていることで、充電器の内部を保護部の回転スペースとして利用することができるため、保護部が充電器の外方に向かって回転可能に形成された構成と比較して、充電器の小型化を図ることができる。
【0019】
本発明の上記(6)に記載の可搬型バッテリの充電器によれば、脚部は、充電器の外方に向かって延びる延設部を備え、保護部は、延設部が充電器に設けられた固定部に当接することにより充電器の内方に向かって回転することで、以下の効果を奏する。脚部からの延設部と固定部との当接を利用した簡単な構成で端子部を保護することができる。
【0020】
本発明の上記(7)に記載の可搬型バッテリの充電器によれば、ステージには、充電器の内部に連通する連通開口が設けられ、連通開口を覆い、ステージに着脱可能に取り付けられたリッドを更に備えることで、以下の効果を奏する。ステージからリッドを取り外すことにより、連通開口を通じて充電器の内部にアクセスすることができる。したがって、充電器の内部に塵埃などの異物が入り込んだ場合であっても、連通開口を通じて異物を取り除くことができる。
【0021】
本発明の上記(8)に記載の可搬型バッテリの充電器によれば、保護部は、バッテリをステージに載置しない状態で端子開口を覆う保護部本体を備え、保護部本体には、バッテリをステージに載置しない状態で保護部本体から外方に延出し、保護部本体の外周に沿う枠状をなす枠状延出部が設けられていることで、以下の効果を奏する。保護部に付着した塵埃などの異物を枠状延出部の内側領域にとどめておくことができる。すなわち、保護部を異物のトレイとして機能させることができる。加えて、保護部が充電器の内方に向かって回転する場合、枠状延出部の内側領域に付着していても、異物が意図しない方向へ落ちることを抑制することができる。すなわち、枠状延出部の内側領域に付着している異物を、充電器の内方に向かって落とすことができる。したがって、充電器の内部に連通する連通開口が設けられている場合には、充電器の内方に向かって落ちた異物を、連通開口を通じて容易に取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施形態に係る充電器の斜視図である。
図2】実施形態に係る充電器の上面図である。
図3】実施形態に係る充電器の下面図である。
図4】実施形態に係る充電器の前面図である。
図5図2のV−V断面を含む図である。
図6】実施形態に係る充電器の内部の斜視図である。
図7図6においてリッドおよび連結柱を取り外した図である。
図8】実施形態に係るドレイン管の周辺部の斜視図である。
図9】実施形態に係る充電器をバッテリと共に示す上面図である。
図10】実施形態に係る充電器をバッテリと共に示す後面図である。
図11】実施形態に係る端子部の配置位置の説明図である。
図12】実施形態に係る保護部を端子部と共に示す斜視図である。
図13】実施形態に係る保護部の斜視図である。
図14】実施形態の変形例に係る保護部の斜視図である。
図15】実施形態の変形例に係る保護部の斜視図である。
図16】実施形態の変形例に係る保護部の動作を示す右側図である。
図17】実施形態の変形例に係る充電器の内部構造の斜視図である。
図18】実施形態の変形例に係るステージが最上方に位置している状態を示す斜視図である。
図19】実施形態の変形例に係るステージが最下方に移動した状態を示す斜視図である。
図20】実施形態の変形例に係る保護部の動作を示す左側図である。
図21】実施形態の変形例に係る保護部の斜視図である。
図22】実施形態の変形例に係るバッテリ室底壁の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。各図において、同一構成については同一の符号を付す。実施形態においては、可搬型バッテリの充電器の一例として、電動式の自動二輪車(鞍乗型電動車両)に用いられる可搬型バッテリ(モバイルバッテリ)の充電器を挙げて説明する。実施形態において、可搬型バッテリ(以下単に「バッテリ」ともいう。)の充電器(以下単に「充電器」ともいう。)が設置される設置面は、屋内の平坦な床面とする。
【0024】
<充電器1>
図1に示すように、充電器1は、充電器1底部を構成する基台2と、充電器1側壁を構成する外装体3と、バッテリ45(図10参照)を挿入可能かつ取り出し可能に開口する開口部39(以下「バッテリ開口39」ともいう。)を形成するカバー部材4と、充電器1の骨格を構成するフレーム5(図6参照)と、バッテリ45を載置するバッテリ室6(図5参照)と、バッテリ45の充電制御を行う基板を格納する基板室7(図5参照)と、バッテリ45を載置可能なステージ8と、バッテリ45に嵌合可能な端子部9(図5参照)と、端子部9へのバッテリ45の嵌合速度を抑制する緩衝機構10(図6参照)と、ステージ8を案内するガイド機構11(図6参照)と、端子部9を保護する保護部12(図12参照)と、を備える。
【0025】
以下の説明においては、充電器1を床面FLに設置したときの奥行方向(図4に示す紙面に直交する方向)を「前後方向」、床面FLの法線方向(鉛直方向)を「上下方向」、前後方向および上下方向のそれぞれに直交する方向を「左右方向」とする。図中において、前方を矢印FR、上方を矢印UP、左方を矢印LHでそれぞれ示している。
【0026】
<基台2>
図3の下面視で、基台2は、左右方向に長手を有する矩形状をなしている。基台2の四つの角部は、外方に凸の弧状をなしている。図5に示すように、基台2は、充電器1の構成要素を下方から支持する基台本体20と、基台本体20の四隅から床面に向けて延出する脚部21と、基台本体20の四辺から上方に延出する基台フランジ22と、を備える。図3において、符号27は電源プラグ、符号28は冷却ファンをそれぞれ示す。
【0027】
図5に示すように、基台2は、床面FLとの間に隙間を形成する凹部23を備える。図5の断面視で、凹部23は、基台本体20の下面と、一対の脚部21の外面とによって形成されている。凹部23には、ドレイン管65(図8参照)に連通する排水口24(図3参照)が設けられている。
【0028】
<外装体3>
図4の前面視で、外装体3は、下辺が上辺よりも短い台形形状をなしている。外装体3は、上側ほど開口面積が広がるように上下方向に延びる矩形筒状をなしている。外装体3の下端は、基台2に結合されている。
【0029】
図3に示すように、外装体3の左右幅は、外装体3の前後幅よりも大きい。外装体3は、前壁31、後壁32、左壁33および右壁34を備える。前壁31および後壁32は、前後方向に間隔をあけて対向している。左壁33および右壁34は、左右方向に間隔をあけて対向している。前壁31、後壁32、左壁33および右壁34は、隣り合う壁と互いに連結されている。前壁31、後壁32、左壁33および右壁34は、同一の部材で一体に形成されている。図3の下面視で、前後壁31,32と左右壁33,34との連結部は、外方に凸の弧状をなしている。
【0030】
図4に示すように、外装体3の下部には、上方に窪む台形形状の凹部35(以下「台形凹部35」ともいう。)が設けられている。台形凹部35は、前壁31、後壁32、左壁33および右壁34のそれぞれの下部中央に設けられている。台形凹部35を通じて、基台2の一部は外方に露出している。
【0031】
<カバー部材4>
図2の上面視で、カバー部材4は、左右方向に長手を有する矩形枠状をなしている。図2の上面視で、カバー部材4の外形は、基台2(図3参照)の外形よりも大きい。カバー部材4の四つの角部は、外方に凸の弧状をなしている。
【0032】
図4に示すように、カバー部材4は、外装体3の上端部に取り付けられている。カバー部材4は、外装体3を上方から覆っている。外装体3の上端とカバー部材4との間には、冷却風を導入可能に開口する導入口38が設けられている。
【0033】
図5に示すように、カバー部材4は、バッテリ開口39を形成するカバー本体40と、カバー本体40から下方に延出するカバー側フランジ41と、を備える。図9の上面視で、バッテリ開口39は、バッテリ45の外形と実質的に同一の輪郭を有している。
【0034】
図10に示すように、バッテリ45は、直方体状をなしている。例えば、バッテリ45は、リチウムイオンバッテリ45である。
図9の上面視で、バッテリ45は、左右方向に延在する前辺45aと、後方に凸の湾曲形状をなす後辺45bと、前後方向に延在する左右一対の左辺45cおよび右辺45dと、を有している。図9図10において符号46は、バッテリ45を把持するための把持部(取っ手)を示す。
【0035】
図9の上面視で、バッテリ開口39は、左右方向に延在する前縁39aと、後方に凸の湾曲形状をなす後縁39bと、前後方向に延在する左右一対の左縁39cおよび右縁39dと、で区画されている。
これにより、バッテリ45を前後逆にした状態でバッテリ45をバッテリ開口39に挿入しようとしても、バッテリ45の後辺45bの凸部がバッテリ開口39の前縁39aに当たるため、バッテリ45をバッテリ開口39に挿入できないようになっている。
【0036】
<フレーム5>
図6に示すように、フレーム5は、充電器1の上部に配置された枠状の枠体50と、枠体50と基台2との上下間に配置された板状の第一プレート51と、第一プレート51と基台2との上下間に配置された板状の第二プレート52と、枠体50、第一プレート51および第二プレート52を連結する複数の連結柱53と、を備える。
【0037】
枠体50および第一プレート51は、バッテリ室6を区画している。
第一プレート51および第二プレート52は、基板室7を区画している。第二プレート52は、基台2に連結されている。図6において符号54は、第二プレート52の外周端から下方にL字状に延出して第二プレート52と基台2とを連結する第二プレート連結脚を示す。
【0038】
連結柱53は、上下方向に延在している。連結柱53の上端部は、枠体50よりも上方に延出している。連結柱53の下端は、基台2(基台本体20)に連結されている。実施形態において、連結柱53は、充電器1の前部、左部および右部のそれぞれに一本ずつ合計三本配置されている。連結柱53の上半部は、ステージ8を案内するガイド機構11を構成する。
【0039】
連結柱53の上部には、枠体50が外方から連結されている。
連結柱53の上下中間部には、第一プレート51が連結されている。図6において符号55は、第一プレート51の外周端から外方に延出して連結柱53の挿通部(連結部)を形成する第一プレート連結片を示す。
【0040】
<バッテリ室6>
図5に示すように、バッテリ室6は、バッテリ45が載置されるバッテリ室底壁60と、バッテリ室底壁60に接続されるバッテリ室側壁61と、を備える。
【0041】
バッテリ室底壁60は、矩形板状をなしている。バッテリ室底壁60は、第一プレート51の上面に固定されている。バッテリ室底壁60の上方空間には、バッテリ45(図10参照)と共にステージ8が収容される。バッテリ室底壁60の外形は、バッテリ45およびステージ8の外形よりも大きい。
バッテリ室側壁61は、バッテリ室底壁60の外周から上方に起立している。
【0042】
バッテリ室側壁61の外方には、バッテリ室底壁60の外周から上方に延びるフランジ部62(以下「バッテリ室フランジ62」ともいう。)が設けられている。図6に示すように、バッテリ室フランジ62は、バッテリ室底壁60の全周にわたって一様の高さで設けられている。
【0043】
図8に示すように、バッテリ室6の前部には、バッテリ室底壁60と基台2とを接続するドレイン管65が設けられている。ドレイン管65は、上下方向に延在する配管である。図8において符号66は、バッテリ室底壁60の前端から前方に延出してドレイン管65の上端が接続されるドレイン接続部を示す。
【0044】
図12において符号68は、ステージ8(図5参照)の下方への移動に伴って保護部12に当接する固定部を示す。固定部68は、バッテリ室底壁60の右部上方に設けられている。固定部68は、端子部9の右側方において、バッテリ室底壁60から上方に起立している。
【0045】
<基板室7>
図5に示すように、基板室7は、バッテリ室6の下方に配置されている。上面視で、基板室7は、バッテリ室底壁60の外周縁よりも内側に配置されている。言い換えると、上面視で、基板室7の外形は、バッテリ室底壁60の外形よりも小さい。
基板室7は、バッテリ45(図10参照)の充電制御を行う複数の基板71,72(以下「制御基板71,72」ともいう。)と、複数の制御基板71,72を格納する基板室底壁70と、を備える。
【0046】
複数の制御基板71,72は、基板室底壁70の中央部に搭載された複数の第一制御基板71と、基板室底壁70の外周から上方に起立する複数の第二制御基板72と、である。
複数の第一制御基板71は、複数の第二制御基板72によって囲まれている。
複数の第二制御基板72は、バッテリ45の充電制御を行う制御回路を内側(基板室7中央)に向けて配置されている。第二制御基板72は、バッテリ室6の側壁として機能する。第二制御基板72の外面は、外装体3の内面と対向している。なお、第二制御基板72の外面には、フィンまたはヒートシンクが設けられていてもよい。
【0047】
上面視で、基板室底壁70は、バッテリ室底壁60よりも小さい矩形板状をなしている。基板室底壁70は、第二プレート52の上方に配置されている。基板室底壁70は、上下方向に延在する柱状のスペーサ73を介して第二プレート52の上面に固定されている。なお、基板室底壁70の下面には、フィンまたはヒートシンクが設けられていてもよい。
【0048】
<ステージ8>
図5に示すように、ステージ8は、バッテリ開口39の内方に配置されている。ステージ8は、上下方向に移動可能である。端子部9は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態(図5の二点鎖線で示すステージ8の位置)で、ステージ8の下方に配置されている。ステージ8は、バッテリ45をステージ8に載置したときに、下方に移動することによりバッテリ45を端子部9に嵌合させる。図5において、ステージ8が最下方に移動した状態を実線で示す。
【0049】
図2の上面視で、ステージ8は矩形形状をなしている。上面視で、ステージ8は、バッテリ45(図9参照)の外形と実質的に同一の外形を有している。図2の上面視で、ステージ8は、左右方向に延在する前辺8aと、後方に凸の湾曲形状をなす後辺8bと、前後方向に延在する左右一対の左辺8cおよび右辺8dと、を有している。
【0050】
ステージ8には、端子部9と対応する箇所で開口する端子開口80と、充電器1の内部に連通する連通開口81と、が設けられている。
端子開口80は、ステージ8の後部に配置されている。図2の上面視で、端子開口80は、左右方向に延在している。
連通開口81は、ステージ8の前部(端子開口80の前方)に配置されている。図2の上面視で、連通開口81は、左右方向に長手を有する矩形形状をなしている。
【0051】
ステージ8の上面には、連通開口81を覆うリッド85が設けられている。リッド85は、ステージ8に着脱可能に取り付けられている。図2の上面視で、リッド85は、連通開口81(図7参照)よりも大きい矩形形状をなすリッド本体86と、リッド本体86の左右外端から外方に延出する左右一対のリッド延出片87と、を備える。図2において符号88は、リッド延出片87をステージ8に固定するためのボルト等の締結部材が挿通される挿通孔を示す。図7においては、ステージ8からリッド85を取り外した状態を示す。
【0052】
ステージ8の四隅には、下方に窪む水抜き凹部82が設けられている。図2の上面視で、水抜き凹部82は、円形をなしている。水抜き凹部82は、中心側ほど下方に位置するように傾斜して窪んでいる。リッド85前部の角部は、ステージ8と共に水抜き凹部82を形成している。水抜き凹部82の中心には、ステージ8を厚み方向(上下方向)に貫通する水抜き孔83が設けられている。
【0053】
図7に示すように、ステージ8の下面には、ステージ8を下方から支持するステージ支持体90が取り付けられている。ステージ支持体90は、ステージ8の左右側部よりも左右外方に延出する前後一対の左右外方延出部91と、ステージ8の前部よりも下方に延出する第一下方延出部92と、ステージ8の左右側部よりも下方に延出する左右一対の第二下方延出部93と、第二下方延出部93から前外方に延出する前下方延出部94と、を備える。
【0054】
図12において符号98は、保護部12の付勢部材122が係止される第一係止凸部を示す。第一係止凸部98は、端子部9の右側方においてステージ8(図5参照)の下面から下方に延出する右下方延出部99の下端から右方に突出している。
【0055】
図6に示すように、ステージ8の左右側部には、ステージ8を常時上方へ付勢するステージ付勢部材95が設けられている。ステージ付勢部材95は、充電器1の左右側部に一つずつ左右一対設けられている。実施形態において、ステージ付勢部材95は、上下方向に延在するコイルスプリングである。
ステージ付勢部材95の上端は、枠体50の左右側部に取り付けられている。ステージ付勢部材95の下端は、ステージ支持体90における前下方延出部94の下端に取り付けられている。
【0056】
ステージ付勢部材95は、バッテリ45(図10参照)をステージ8に載置したときに下方に移動したステージ8を、上方へ移動させる。具体的に、ステージ付勢部材95は、バッテリ45がステージ8に載置されていないとき、バッテリ室6に収容されているステージ8を、バッテリ45がステージ8に載置される前の位置に復帰させる。すなわち、端子部9からバッテリ45が取り外され、バッテリ45がバッテリ開口39の外方に取り出されたとき、ステージ付勢部材95は、バッテリ室6に収容されているステージ8をもとの位置に戻す。
図5において、最下方まで移動したステージ8を実線で示し、下方に移動する前(もとの位置)のステージ8を二点鎖線で示す。
【0057】
<端子部9>
図5に示すように、端子部9は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で、ステージ8に対してバッテリ45が載置される側の位置(上側の位置)とは反対側の位置(下側の位置)に配置されている。端子部9は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で、ステージ8の下方に配置されている。端子部9は、左右方向に延在する端子支持プレート96に固定されている。端子支持プレート96の左右両端部は、上下方向に延在する柱部材(不図示)を介してバッテリ室底壁60の上面に固定されている。
【0058】
端子部9において端子支持プレート96の上面よりも上側の部分は、バッテリ45の底部に嵌合することにより、バッテリ45の底部に設けられたバッテリ側端子(不図示)に電気的に接続される。
端子部9において端子支持プレート96の下面よりも下側の部分は、各種配線(不図示)を介して制御基板71,72などに電気的に接続される。
【0059】
端子部9は、バッテリ室フランジ62の延出端よりも高い位置に配置されている。言い換えると、端子部9の下端は、バッテリ室フランジ62の上端よりも上方に配置されている。
【0060】
図11に示すように、端子部9は、バッテリ45がバッテリ開口39に斜めに挿入されたときに端子部9に向けて最も突出する部分47(以下「下方最大突出端47」ともいう。)よりも低い位置に配置されている。
【0061】
ここで、バッテリ45の下方最大突出端47は、直方体状のバッテリ45がバッテリ開口39に斜めに挿入されたときに、バッテリ開口39の中心軸線CLが直方体状のバッテリ45の角部を二等分する位置における下端を意味する。すなわち、バッテリ45の下方最大突出端47は、バッテリ開口39の中心軸線CLがバッテリ45の角部の二等分線となるときの下端である。
【0062】
<緩衝機構10>
緩衝機構10(図6参照)は、バッテリ45(図10参照)をステージ8に載置したときに、端子部9(図5参照)へのバッテリ45の嵌合速度を抑制する。ここで、嵌合速度は、端子部9がバッテリ45の底部に嵌合するときの速度を意味する。嵌合速度は、嵌合時におけるバッテリ45と端子部9との相対速度である。実施形態では、端子部9はバッテリ室底壁60に対し定位置に固定されているため、嵌合速度はバッテリ45の下方への移動速度(落下速度)となる。実施形態によれば、緩衝機構10を有しない構成と比較して、端子部9へのバッテリ45の嵌合速度が遅くなるため、端子部9に衝撃が発生することを回避することができる。
【0063】
図2の上面視で、緩衝機構10は、ステージ8の対辺において、ステージ8の中心位置P1を対称中心として点対称に複数配置されている。実施形態において、緩衝機構10は、ステージ8の左辺8cと右辺8dとにおいて、二回対称(左右軸線を対称軸として線対称)に二つずつ配置されている。図2の上面視で、二つの緩衝機構10は、ステージ8の二辺(左辺8cおよび右辺8d)において、ガイド機構11を前後方向外方から挟むように配置されている。
【0064】
図6に示すように、緩衝機構10は、上下方向に延在するピストンロッド100と、ピストンロッド100を摺動自在に収容する筒状のシリンダ101と、ピストンロッド100を上方に付勢するスプリング等の不図示の付勢部材(以下「復帰スプリング」ともいう。)と、を備える。例えば、緩衝機構10としては、量産品のダンパーが用いられる。
【0065】
図7に示すように、ピストンロッド100の上端は、ステージ支持体90における左右外方延出部91に取り付けられている。シリンダ101の下端は、基台2に固定されている。復帰スプリング(不図示)は、端子部9(図5参照)がバッテリ45の底部に嵌合するときの衝撃力を抑える。
【0066】
<ガイド機構11>
ガイド機構11(図6参照)は、バッテリ45(図10参照)をステージ8に載置したときに、ステージ8を案内する。
図2の上面視で、ガイド機構11は、バッテリ45の重心位置P2(図9参照)を囲むように複数配置されている。ここで、バッテリ45の重心位置は、バッテリ45の中心位置と実質的に同じ位置である。実施形態において、ガイド機構11は、バッテリ45の重心位置P2を囲む三角形の領域(図2の上面視で逆三角形をなす一点鎖線で囲まれた領域)を形成するように三つ配置されている。
【0067】
三つのガイド機構11は、ステージ8の三辺に一つずつ配置されている。実施形態において、三つのガイド機構11は、ステージ8の前辺8a、左辺8cおよび右辺8dのそれぞれに一つずつ配置されている。
【0068】
以下、ステージ8の前辺8aに配置されたガイド機構11を「前ガイド機構11」、ステージ8の左辺8cに配置されたガイド機構11を「左ガイド機構11」、ステージ8の右辺8dに配置されたガイド機構11を「右ガイド機構11」ともいう。
前ガイド機構11は、ステージ8の左右方向中心位置に配置されている。
左ガイド機構11および右ガイド機構11は、ステージ8の前後方向中心位置よりも後方にオフセットした位置に配置されている。
【0069】
図6に示すように、ガイド機構11は、スライダ110(図7参照)と、スライダ110を摺動自在に支持するレール111と、を備える。
図7に示すように、スライダ110は、ステージ支持体90における第一下方延出部92および第二下方延出部93に固定されている。
図6に示すように、レール111は、連結柱53の上半部の内側部分に固定されている。
【0070】
<保護部12>
保護部12(図12参照)は、バッテリ45(図10参照)をステージ8(図5参照)に載置しない状態で、端子部9を保護する。保護部12は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態では端子開口80(図5参照)を覆う。保護部12は、バッテリ45をステージ8に載置したときにステージ8に連動して移動することにより、端子開口80を露出させる。
保護部12は、設置面FLと平行な第一方向(左右方向)に延びる軸の回りに回転可能である。保護部12は、充電器1の内方に向かって回転可能に形成されている。
【0071】
図13に示すように、保護部12は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で端子開口80(図5参照)を覆う保護部本体120と、保護部本体120から外方に延出する一対の脚部121(以下「保護脚部121」ともいう。)と、保護脚部121を付勢する付勢部材122(図12参照)と、を備える。
【0072】
保護部本体120は、左右方向に延在している。保護部本体120は、端子開口80よりも大きい板状をなしている。保護部本体120は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で、ステージ8の下方から端子開口80を覆う。
【0073】
保護部本体120には、保護部本体120の外周に沿う枠状をなす枠状延出部123が設けられている。枠状延出部123は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で、保護部本体120から上方に延出している。上面視で、枠状延出部123の外形は、端子開口80(図2参照)の外周縁と実質的に同じ形状を有する。枠状延出部123は、保護部本体120の全周にわたって一様の高さで設けられている。なお、枠状延出部123は、保護部本体120の全周にわたって一様の高さで設けられていることに限らない。例えば、枠状延出部123において充電器1の内方に位置する部分は、他の部分よりも低くてもよい。
【0074】
保護脚部121は、端子部9(図12参照)を挟んで左右に一対設けられている。図12においては、一対の保護脚部121のうち左側の保護脚部121の図示を省略している。保護脚部121は、ステージ8の下方への移動に伴って固定部68に当接することにより、第一方向(左右方向)に延びる軸の回りに回転する。一対の保護脚部121のそれぞれには、保護部12の回転中心が設けられている。図13において符号C1は、保護部12の回転中心を示す。
【0075】
図13に示すように、バッテリ45(図10参照)をステージ8に載置しない状態で、保護脚部121は、保護部本体120の左右外端から左右方向外方に延出する第一延出部125と、第一延出部125の左右外端から下方に延出する第二延出部126と、第二延出部126の下端から後方に向かって延びる延設部127と、第二延出部126の下部から前方に突出する第二係止凸部128と、を備える。
【0076】
実施形態において、付勢部材122(図12参照)は、トーションバネ(ねじりバネ)である。図12に示すように、付勢部材122は、一対の保護脚部121のうち右側の保護脚部121(以下「右保護脚部121」ともいう。)を、保護部12の回転方向R1と反対方向に常時付勢している。付勢部材122の第一端は、第一係止凸部98に取り付けられている。付勢部材122の第二端は、第二係止凸部128に取り付けられている。
【0077】
バッテリ45をステージ8に載置しない状態で、延設部127の後端は、固定部68の上方に位置している。バッテリ45をステージ8に載置すると、保護部12は、延設部127が固定部68に当接することにより、付勢部材122の付勢力に抗して、充電器1の内方に向かって回転する。図12において符号R1は、保護部12の回転方向を示す。図12においては、充電器1の内方に向かって回転したときの保護部12を二点鎖線で示している。
【0078】
<LED基板130>
図9に示すように、カバー本体40には、LED基板130が設けられていてもよい。LED基板130は、カバー本体40とガイド機構11との上下方向間に配置されている。LED基板130は、左右方向に長手を有する長方形板状をなしている。LED基板130には、複数のLED素子131が左右方向に間隔をあけて直線状に並んで配置されている。LED基板130の左右端部は、ガイド機構11を避けた位置で、カバー本体40に取り付けられている。例えば、LED基板130の左右端部は、タッピングねじ等の固定部材132によってカバー本体40に固定されている。上面視で、ガイド機構11は、LED基板130の左右中央部と重なる位置に配置されている。上面視で、ガイド機構11は、LED基板130の前端よりも後方に位置している。
【0079】
カバー本体40においてLED基板130が設けられている部分(左右方向に延在する前辺部)は、少なくともLED基板130の分の幅(前後長さ)が必要となる。実施形態では、LED基板130の分の幅を利用してガイド機構11を配置している。具体的に、カバー本体40においてLED基板130が設けられている部分にガイド機構11を配置し、LED基板130が設けられていない部分(左右方向に延在する後辺部)にはガイド機構11を配置していない。これにより、LED基板130が設けられていない部分の幅を可及的に狭くすることができ、充電器1の設置面積を小さくすることができる。
【0080】
<作用>
以下、実施形態の充電器1の作用について説明する。
実施形態においては、バッテリ45をステージ8に載置しない状態(以下「初期状態」ともいう。)で、ステージ8はバッテリ開口39の内方に配置されている(図5参照)。初期状態で、端子部9はステージ8の下方に配置されている。図5において、初期状態の位置にあるステージ8を二点鎖線で示す。
【0081】
初期状態において、バッテリ45をステージ8に載置すると、ステージ8はバッテリ45と共に下方に移動し、バッテリ室底壁60に近接する。図5において、バッテリ室底壁60に近接した位置にあるステージ8を実線で示す。
実施形態においては、左右一対のステージ付勢部材95(図6では左のステージ付勢部材95のみ図示)がステージ8を常時上方へ付勢しているため、ステージ8はバッテリ45と共にステージ付勢部材95の付勢力に抗して下方へ移動していく。
加えて、実施形態においては、三つのガイド機構11(図6参照)がステージ8の三辺に一つずつ配置されているため、ステージ8をバッテリ45と共に下方へスムーズに移動させることができる。ステージ8が下方へ移動するに従って、端子開口80からは端子部9が上方に徐々に突出してくる。
【0082】
ステージ8がバッテリ45と共に下降してバッテリ室底壁60に近接した状態(以下「ステージ下降状態」ともいう。)で、端子部9は端子開口80を通じてバッテリ45の底部に嵌合する。
実施形態においては、二つの緩衝機構10(図6参照)がステージ8の二辺においてガイド機構11を前後方向外方から挟むように配置されているため、端子部9へのバッテリ45の嵌合時に、端子部9に作用する負荷をバランスよく抑制することができる。
【0083】
ステージ下降状態において、端子部9からバッテリ45が取り外され、バッテリ45がバッテリ開口39の外方に取り出されると、ステージ8はもとの位置(初期状態の位置)に戻る。
実施形態においては、左右一対のステージ付勢部材95(図6参照)がステージ8を常時上方へ付勢しているため、バッテリ45が載置されていないステージ8を、もとの位置へスムーズに移動させることができる。
【0084】
<保護部12の動作>
以下、実施形態の保護部12の動作について説明する。
実施形態において、保護部12(図12参照)は、バッテリ45(図10参照)をステージ8に載置しない状態(初期状態)では端子開口80(図5参照)を覆い、バッテリ45をステージ8に載置したときにステージ8に連動して移動することにより、端子開口80を露出させる。
【0085】
初期状態において、バッテリ45をステージ8に載置すると、ステージ8は保護部12と共に下方に移動していく。
図12に示すように、実施形態においては、延設部127が、初期状態で固定部68の上方に位置している。加えて、付勢部材122が、右保護脚部121を保護部12の回転方向R1と反対方向に常時付勢している。これにより、バッテリ45をステージ8に載置すると、延設部127には矢印F1方向の力が作用するため、保護部12は、付勢部材122の付勢力に抗して、充電器1の内方に向かって回転していく。
【0086】
保護部12が充電器1の内方に向かって回転すると、端子開口80(図5参照)が露出する。保護部12はステージ8に連動して移動するため、ステージ8が下方へ移動するに従って、端子開口80からは端子部9が上方に徐々に突出してくる。
【0087】
以上説明したように、上記実施形態の充電器1は、電動車両に用いられる可搬型のバッテリ45を載置可能なステージ8と、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で、ステージ8に対してバッテリ45が載置される側の位置とは反対側の位置に設けられた端子部9と、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で、端子部9を保護する保護部12と、を備え、ステージ8には、端子部9と対応する箇所で開口する端子開口80が設けられ、保護部12は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態では端子開口80を覆い、バッテリ45をステージ8に載置したときにステージ8に連動して移動することにより端子開口80を露出させる。
この構成によれば、ステージ8には、端子部9と対応する箇所で開口する端子開口80が設けられていることで、端子開口80を通じてバッテリ45と端子部9とを接続することができる。加えて、保護部12は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態では端子開口80を覆うことで、保護部12により、端子部9に異物が付着したり衝撃が加わったりすることを防止することができる。加えて、保護部12は、バッテリ45をステージ8に載置したときにステージ8に連動して移動することにより端子開口80を露出させることで、特別な操作を必要とせず、端子部9にバッテリ45を嵌合させることが可能となる。したがって、端子部9を保護することができる。
【0088】
上記実施形態では、ステージ8は、上下方向に移動可能であり、端子部9は、バッテリ45をステージ8に配置しない状態で、ステージ8の下方に配置されていることで、以下の効果を奏する。ステージ8に対し上方からバッテリ45が載置された場合であっても、端子部9に衝撃が加わることを防止することができる。加えて、バッテリ45を載置しない状態であっても、保護部12により、端子部9に異物が付着したり衝撃が加わったりすることを防止することができる。
【0089】
上記実施形態では、保護部12は、充電器1が設置される設置面FLと平行な第一方向に延びる軸の回りに回転可能であることで、軸の回りの回転動作を利用した簡単な構成で端子部9を保護することができる。
【0090】
上記実施形態では、バッテリ45をステージ8に載置したときにステージ8は下方に移動し、充電器1に設けられ、ステージ8の下方への移動に伴って保護部12に当接する固定部68を更に備え、保護部12は、ステージ8の下方への移動に伴って固定部68に当接することにより軸の回りに回転することで、以下の効果を奏する。バッテリ45をステージ8に載置するだけで保護部12が軸の回りに回転するため、保護部12を端子開口80から自動的に退けることができる。
【0091】
上記実施形態では、保護部12は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で端子開口80を覆う保護部本体120と、保護部本体120から延出し、端子部9を挟んで設けられた一対の脚部121と、を備え、一対の脚部121のそれぞれには、保護部12の回転中心C1が設けられ、保護部12は、充電器1の内方に向かって回転可能に形成されていることで、以下の効果を奏する。バッテリ45をステージ8に載置するだけで保護部12が充電器1の内方に向かって回転するため、保護部12を端子開口80から自動的に退けることができる。加えて、一対の脚部121のそれぞれに保護部12の回転中心C1が設けられていることで、一つの脚部121にのみ保護部12の回転中心が設けられた構成と比較して、保護部12を軸の回りにより安定して回転することができる。加えて、保護部12が充電器1の内方に向かって回転可能に形成されていることで、充電器1の内部を保護部12の回転スペースとして利用することができるため、保護部12が充電器1の外方に向かって回転可能に形成された構成と比較して、充電器1の小型化を図ることができる。
【0092】
上記実施形態では、脚部121は、充電器1の外方に向かって延びる延設部127を備え、保護部12は、延設部127が充電器1に設けられた固定部68に当接することにより充電器1の内方に向かって回転することで、以下の効果を奏する。脚部121からの延設部127と固定部68との当接を利用した簡単な構成で端子部9を保護することができる。
【0093】
上記実施形態では、ステージ8には、充電器1の内部に連通する連通開口81が設けられ、連通開口81を覆い、ステージ8に着脱可能に取り付けられたリッド85を更に備えることで、以下の効果を奏する。ステージ8からリッド85を取り外すことにより、連通開口81を通じて充電器1の内部にアクセスすることができる。したがって、充電器1の内部に塵埃などの異物が入り込んだ場合であっても、連通開口81を通じて異物を取り除くことができる。
【0094】
上記実施形態では、保護部12は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で端子開口80を覆う保護部本体120を備え、保護部本体120には、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で保護部本体120から外方に延出し、保護部本体120の外周に沿う枠状をなす枠状延出部123が設けられていることで、以下の効果を奏する。保護部12に付着した塵埃などの異物を枠状延出部123の内側領域にとどめておくことができる。すなわち、保護部12を異物のトレイとして機能させることができる。加えて、保護部12が充電器1の内方に向かって回転する場合、枠状延出部123の内側領域に付着していても、異物が意図しない方向へ落ちることを抑制することができる。すなわち、枠状延出部123の内側領域に付着している異物を、充電器1の内方に向かって落とすことができる。したがって、充電器1の内部に連通する連通開口81が設けられている場合には、充電器1の内方に向かって落ちた異物を、連通開口81を通じて容易に取り除くことができる。
【0095】
<変形例>
上記実施形態では、充電器1が設置される設置面を屋内の平坦な床面FLとした例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、充電器1の設置面は、屋外の地面であってもよく、水平面に対して傾斜する傾斜面であってもよい。
【0096】
上記実施形態では、ステージ8の移動方向から見て、ステージ8が矩形形状をなしている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ステージ8の移動方向から見て、ステージ8は、矩形以外の多角形形状をなしていてもよい、円形形状または楕円形形状をなしていてもよい。
【0097】
上記実施形態では、ステージ8の移動方向から見て、緩衝機構10が、ステージ8の対辺において、ステージ8の中心位置P1を対称中心として点対称に複数配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ステージ8の移動方向から見て、緩衝機構10は、ランダムに複数配置されていてもよい。
【0098】
上記実施形態では、緩衝機構10が複数配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、緩衝機構10は一つのみ配置されていてもよい。
【0099】
上記実施形態では、ステージ8の移動方向から見て、ガイド機構11がバッテリ45の重心位置P2を囲むように複数配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ガイド機構11は、バッテリ45の重心位置P2を囲まないように複数配置されていてもよい。あるいは、ガイド機構11を二つ配置し、バッテリ45の重心位置P2と二つのガイド機構11とを一直線状に並ぶように配置してもよい。
【0100】
上記実施形態では、ガイド機構11が複数配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ガイド機構11は一つのみ配置されていてもよい。
【0101】
上記実施形態では、ステージ8の移動方向から見て、緩衝機構10は、ステージ8の二辺において、ガイド機構11を挟むように複数配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、緩衝機構10は、ステージ8の一辺または三辺以上の辺において、ガイド機構11を挟むように複数配置されていてもよい。すなわち、ステージ8の移動方向から見て、緩衝機構10は、ステージ8の少なくとも一辺において、ガイド機構11を挟むように複数配置されていてもよい。
【0102】
上記実施形態では、ステージ8が開口部39の内方に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ステージ8は、開口部39の外方に配置されていてもよい。
【0103】
上記実施形態では、緩衝機構10およびガイド機構11が別個独立に設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、緩衝機構10およびガイド機構11が一体に設けられていてもよい。例えば、緩衝機構10がバッテリ45の緩衝機能およびステージ8の案内機能のそれぞれを持っていてもよい。
【0104】
上記実施形態では、保護部12が、設置面FLと平行な第一方向(左右方向)に延びる軸の回りに回転可能である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、保護部12は、第一方向に交差する第二方向(上下方向または前後方向)に延びる軸の回りに回転可能であってもよい。すなわち、保護部12は、充電器1が設置される設置面FLと平行な第一方向、または第一方向に交差する第二方向に延びる軸の回りに回転可能であってもよい。
【0105】
上記実施形態では、保護部本体120が軸の回りに回転可能である例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、保護部本体120は、ステージ8の下面に沿ってスライド可能であってもよい。すなわち、保護部本体120は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態(初期状態)では端子開口80を覆い、バッテリ45をステージ8に載置したときにステージ8に連動して移動することにより、端子開口80を露出させればよい。
【0106】
上記実施形態では、保護部12は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で端子開口80を覆う保護部本体120と、保護部本体120から外方に延出する一対の保護脚部121と、保護脚部121を付勢する付勢部材122と、を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図14に示すように、保護部212は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で端子開口80を覆う保護部本体120と、保護部本体120をステージ8の下面に沿ってスライドさせるスライド機構230と、を備えていてもよい。
【0107】
図14の例では、スライド機構230は、バッテリ45をステージ8に載置しない状態で、保護部本体120の前部右側に取り付けられたL字状の本体支持部231と、本体支持部231に回転可能に挿通され、第一方向(左右方向)に延びる第一軸232と、第一軸232の右端に上端部が支持され、図16の側面視(初期状態)で後方ほど下方に位置するように傾斜して直線状に延びるアーム部233と、アーム部233の下端部に回転可能に挿通され、第一軸232と平行に延びる第二軸234と、アーム部233を付勢するアーム付勢部材235と、本体支持部231を案内するガイド板236と、を備える。図16においては、初期状態の位置にある保護部212を二点鎖線で示している。
【0108】
本変形例において、アーム付勢部材235は、トーションバネである。アーム付勢部材235は、アーム部233を、第二軸234の回りの回転方向R1と反対方向に常時付勢している。ガイド板236には、保護部本体120のスライド方向S1に沿って延在するスリット237が設けられている。
【0109】
バッテリ45をステージ8に載置しない状態で、アーム部233は、下側ほど端子部9(図5参照)に近接する方向に位置するように直線状に傾斜している。保護部本体120は、バッテリ45がステージ8に載置されると、アーム付勢部材235の付勢力に抗して、ステージ8の下面に沿ってスライドする。図16において符号S1は、保護部本体120のスライド方向を示す。保護部本体120が矢印S1方向にスライドすると、端子開口80が露出する(図15参照)。
【0110】
上記実施形態では、付勢部材がトーションバネである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、付勢部材は、板ばね及び渦巻ばね等のトーションバネ以外のばねであってもよい。例えば、付勢部材は、ゴムなどの弾性体であってもよい。すなわち、付勢部材は、保護部が端子開口80を覆っている状態を維持する方向に作用する付勢力を有していればよい。
【0111】
上記実施形態では、スライダ110が、ステージ支持体90における第一下方延出部92および第二下方延出部93に固定されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図17に示すように、スライダ210を含むステージ周辺部品209は、一体成形されていてもよい。例えば、ステージ周辺部品209の形成材料は、樹脂材料を用いる。図17において、符号210はスライダ、符号211はピストンロッド100の上端を支持するロッド上支持部、符号212はステージ8(図18参照)の外形に沿う矩形枠状をなす枠壁をそれぞれ示す。
【0112】
本変形例において、ステージ8(図18参照)、スライダ210、ロッド上支持部211および枠壁212は、同一の部材で一体に形成されている。すなわち、ステージ8およびステージ周辺部品209は、同一の部材で一体に形成されている。これにより、ステージ8を含む周辺構造が簡易化し、充電器の組み立てが容易になる。
【0113】
図17において、符号220はカバー本体40の四つの角部から下方に延出する下方延出壁を示す。下方延出壁220は、枠壁212の内方に配置されている。下方延出壁220は、枠壁212を介してステージ8の上下方向への移動を案内するガイド壁として機能する。図17においては、初期状態の位置にあるステージ周辺部品209を実線で示し、バッテリ室底壁(基板室上壁250)に近接した位置にあるステージ周辺部品209を二点鎖線で示す。
【0114】
図18においては、初期状態の位置にあるステージ8(最上方に位置している状態)を示す。図19においては、ステージ8が最下方に移動した状態を示す。
ところで、カバー本体40に下方延出壁220を設けた場合、ステージ8が下方に移動すると、ステージ8とカバー部材4との上下方向間に隙間が生じてしまう。これに対し、本変形例では、枠体212の上下高さを、前記隙間を塞ぐ大きさに設定したことで、ステージ8が下方に移動した場合でも、ステージ8とカバー部材4との間に隙間が生じることを防止することができる。したがって、ステージ8とカバー部材4との間等に物が落ちることなどを防止することができる。
【0115】
上記実施形態では、基板室7が、複数の制御基盤71,72と、複数の制御基板71,72を格納する基板室底壁70と、を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図17に示すように、基板室7Aは、複数の制御基板(不図示)を格納する基板室上壁250と、基板室上壁250の外周から下方に延びるフランジ壁251と、を備えていてもよい。すなわち、本変形例の基板室7Aは、実施形態における基板室7を上下方向に反転した構成を有している。例えば、複数の制御基盤(不図示)は、ポッティング等により基板室上壁250に固定されている。本変形例において、基板室上壁250は、バッテリ室底壁としても機能する。
【0116】
複数の制御基板(不図示)は、基板室上壁250の中央部に搭載された複数の第一制御基板と、基板室上壁250の外周から下方に起立する複数の第二制御基板と、である。本変形例において、第二制御基板の高さは、第一制御基板の高さよりも低い。冷却ファン28は、上面視で、基板室上壁250の中央部と重なる位置に配置されている。言い換えると、冷却ファン28は、複数の第一制御基板を避けた位置(上面視で複数の第二制御基板と重なる位置)に配置されている。すなわち、冷却ファン28は、基板の高さが低い部分に配置されている。これにより、充電器の全体的な高さを短縮することができる。
【0117】
上記実施形態では、端子部9の右側方に固定部68が設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図20に示すように、端子部9の左右側方には、バッテリ室底壁(基板室上壁250)から上方に起立する上方起立部310と、保護部12Aを案内可能なガイド部材315と、が設けられていてもよい。図20においては、端子部9の左側方に位置する上方起立部310およびガイド部材315を示す。
【0118】
側面視で、ガイド部材315は、上方起立部310の上部と重なる位置に配置されている。側面視で、ガイド部材315は、上下方向に延在する環状をなしている。図20において、符号316はガイド部材315において前上方に凸の湾曲形状をなす湾曲部、符号317は湾曲部316に連なり上下方向に直線状に延在する上下直線部をそれぞれ示す。
【0119】
図21に示すように、保護部12Aは、保護部本体320と、保護部本体320から外方に延出する一対の保護脚部321と、保護脚部321を付勢する付勢部材322(図20参照)と、を備える。
【0120】
保護脚部321は、端子部9(図20参照)を挟んで左右に一対設けられている。図20においては、一対の保護脚部321のうち右側の保護脚部321の図示を省略している。保護脚部321は、ステージ8の下方への移動に伴ってガイド部材315に当接することにより、第一方向(左右方向)に延びる軸の回りに回転する。一対の保護脚部321のそれぞれには、保護部12Aの回転中心が設けられている。図21において符号C1は、保護部12Aの回転中心を示す。
【0121】
図21に示すように、バッテリ45(図10参照)をステージ8に載置しない状態で、保護脚部321は、保護部本体320の左右外端から左右方向外方ほど下方に位置するように傾斜して延びる第一延出部325と、第一延出部325の左右外端から下方に延出する第二延出部326と、第二延出部326の下端から後方に向かって延びる延設部327と、を備える。第二延出部326の前部には、後方に窪む係止凹部328が設けられている。
【0122】
図20に示すように、付勢部材322は、一対の保護脚部321のうち左側の保護脚部321(以下「左保護脚部321」ともいう。)を、保護部12Aの回転方向R1と反対方向に常時付勢している。付勢部材322の第一端は、係止凸部(不図示)に取り付けられている。付勢部材322の第二端は、左保護脚部321の係止凹部328に取り付けられている。
【0123】
バッテリ45をステージ8に載置しない状態で、延設部327の後端は、ガイド部材315の上方に位置している。本変形例において、延設部327の後部には、ガイド部材315の外形に沿うように窪むガイド凹部329(図21参照)が設けられている。バッテリ45をステージ8に載置すると、保護部12Aは、ガイド凹部329がガイド部材315の湾曲部316に当接することにより、付勢部材322の付勢力に抗して、充電器の内方に向かって回転していく。保護部12Aは、充電器の内方に向かって回転していく途中で、ガイド凹部329がガイド部材315の直線部317に当接することにより、充電器1の下方に向かって直線部317に沿って下方へ移動していく。図20において、符号R1は保護部12Aの回転方向、符号R2は直線部317に沿う保護部12Aの移動方向をそれぞれ示す。図20においては、充電器の内方に向かって移動したときの保護部12Aを二点鎖線で示している。
【0124】
図22に示すように、バッテリ室底壁(基板室上壁250)の上面には、異物受け領域255が設けられていてもよい。異物受け領域255は、基板室上壁250の上面において、矩形環状の環状壁256により囲まれた領域である。
【0125】
バッテリ45をステージ8に載置すると、保護部12Aが付勢部材322の付勢力に抗して異物受け領域255に向かって回転する。これにより、枠状延出部323の内側領域に付着している異物を、異物受け領域255に向かって落とすことができる。
【0126】
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗型電動車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
例えば、充電器は、自動二輪車のモバイルバッテリの充電器に限らず、電動車両以外の電気機器の充電器に適用してもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0127】
1 充電器
8 ステージ
9 端子部
12,212 保護部
39 バッテリ開口(開口部)
45 バッテリ
68 固定部
80 端子開口
81 連通開口
85 リッド
120 保護部本体
121 脚部
123 枠状延出部
127 延設部
C1 保護部の回転中心
FL 床面(設置面)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【国際調査報告】