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再表2019-181210電力融通装置、プログラム及び電力融通方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2019年9月26日
【発行日】2021年1月7日
(54)【発明の名称】電力融通装置、プログラム及び電力融通方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 3/00 20060101AFI20201204BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20201204BHJP
   H02J 3/46 20060101ALI20201204BHJP
   H02J 3/32 20060101ALI20201204BHJP
   H02J 3/06 20060101ALI20201204BHJP
   G06Q 50/06 20120101ALI20201204BHJP
【FI】
   H02J3/00 180
   H02J3/00 170
   H02J3/38 110
   H02J3/46
   H02J3/32
   H02J3/06
   G06Q50/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】64
【出願番号】特願2020-507392(P2020-507392)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2019年1月28日
(31)【優先権主張番号】特願2018-51675(P2018-51675)
(32)【優先日】2018年3月19日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】山田 隆之
(72)【発明者】
【氏名】武政 幸一郎
(72)【発明者】
【氏名】宮島 一嘉
(72)【発明者】
【氏名】滝川 桂一
(72)【発明者】
【氏名】古賀 由似子
【テーマコード(参考)】
5G066
5L049
【Fターム(参考)】
5G066AA04
5G066AE03
5G066AE09
5G066HA15
5G066HB02
5G066HB06
5G066HB07
5G066HB09
5G066JB03
5L049CC06
(57)【要約】
第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得部と、実績情報取得部が取得した実績に関する情報に基づいて、特定の期間における第1コミュニティの余剰電力量に対する、複数の第1電力需給家の少なくとも1つの貢献具合を決定する貢献具合決定部とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び前記第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得部と、
前記実績情報取得部が取得した前記実績に関する情報に基づいて、特定の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量に対する、前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つの貢献具合を決定する貢献具合決定部と、
を備える、電力融通装置。
【請求項2】
前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つからの要求であって、将来の期間における前記第1コミュニティの余剰電力の少なくとも一部を、前記第1コミュニティとは異なる第2コミュニティに融通することを要求する融通要求を取得する要求取得部と、
前記将来の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量の予測値を示す情報を取得する予測情報取得部と、
(i)前記予測情報取得部が取得した前記情報により示される前記余剰電力量の前記予測値、及び、(ii)前記貢献具合決定部が決定した前記将来の期間における前記貢献具合に基づいて、前記将来の期間において、前記第1コミュニティから前記第2コミュニティに融通される電力量を決定する融通量決定部と、
をさらに備える、
請求項1に記載の電力融通装置。
【請求項3】
前記融通要求は、前記第1コミュニティから前記第2コミュニティに融通される電力量の目標値を示す情報を含み、
前記電力融通装置は、
前記融通量決定部が決定した前記電力量が、前記融通要求により示される前記目標値よりも小さい場合に、前記将来の期間において、前記融通要求を出力した第1電力需給家が、当該第1電力需給家とは異なる1又は複数の第1電力需給家から電力を調達することができるか否かを判定する調達判定部、
をさらに備える、
請求項2に記載の電力融通装置。
【請求項4】
(i)第2期間における電力の提供を前提として、前記第2期間に先立つ第1期間における電力の融通を希望する第1ユーザと、(ii)前記第1期間において、前記第1ユーザに電力を提供することのできる第2ユーザとの間で電力を融通するための条件を決定する条件決定部をさらに備え、
前記第1ユーザは、前記融通要求を出力した第1電力需給家であり、
前記第2ユーザは、前記融通要求を出力した第1電力需給家とは異なる前記1又は複数の第1電力需給家であり、
前記第1期間は、前記将来の期間である、
請求項3に記載の電力融通装置。
【請求項5】
前記条件決定部は、
前記第1期間において前記第2ユーザが電力を提供するための条件を示す情報を取得する供給側条件取得部と、
前記第1期間、前記融通要求により示される前記目標値、及び、前記第1期間において前記第2ユーザが電力を提供するための条件に基づいて、(i)前記第2期間において、前記第1ユーザから前記第2ユーザに提供される電力量に関する第2目標値、並びに、(ii)前記目標値及び前記第2目標値の関係を示すパラメータの少なくとも一方を決定する返済条件決定部と、
を有する、
請求項4に記載の電力融通装置。
【請求項6】
前記複数の第1電力需給家のそれぞれの電力需給に関する情報を取得する需給情報取得部をさらに備え、
前記予測情報取得部は、前記需給情報取得部が取得した前記電力需給に関する情報に基づいて、前記将来の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量を予測する、
請求項2から請求項5までの何れか一項に記載の電力融通装置。
【請求項7】
前記貢献具合決定部は、
前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つについて、
(i)基準時刻から、前記特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家から前記第1コミュニティに融通された電力量、
(ii)前記基準時刻から、前記特定の期間の始期又は終期の一方までの間における、前記複数の第1電力需給家の全てから前記第1コミュニティに融通された電力量に対する、各第1電力需給家から前記第1コミュニティに融通された電力量の割合、
(iii)前記基準時刻から、前記特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家が前記第1コミュニティに電力を融通した回数、及び、
(iv)前記基準時刻から、前記特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家が前記第1コミュニティからのデマンドレスポンスに応じた回数、
の少なくとも1つに基づいて、前記貢献具合を決定する、
請求項1から請求項6までの何れか一項に記載の電力融通装置。
【請求項8】
前記電力融通の実績に関する情報は、送電側の識別情報と、受電側の識別情報と、電力が融通された期間を示す情報と、融通された電力量を示す情報とが対応付けられた情報を含む、
請求項1から請求項7までの何れか一項に記載の電力融通装置。
【請求項9】
商用系統の電力網と、前記第1コミュニティの送配電網との電気的な接続関係を切り替える切替部をさらに備える、
請求項1から請求項8までの何れか一項に記載の電力融通装置。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1から請求項7までの何れか一項に記載の電力融通装置として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び前記第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得段階と、
前記実績情報取得段階において取得された前記実績に関する情報に基づいて、特定の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量に対する、前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つの貢献具合を決定する貢献具合決定段階と、
を有する、電力融通方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力融通装置、プログラム及び電力融通方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各需給家に設置された分散型電源が発電した電力のうち系統に供給した電力の対価を分散型電源毎に算出する料金管理装置が知られている(例えば、特許文献1を参照されたい)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2011−176948号公報
【解決しようとする課題】
【0003】
各需給家の余剰電力の利用に関し、各需給家が所属する共同体の利益と、需給家の利便性とを両立させることが望まれている。
【一般的開示】
【0004】
本発明の第1の態様においては、電力融通装置が提供される。上記の電力融通装置は、例えば、第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得部を備える。上記の電力融通装置は、例えば、実績情報取得部が取得した実績に関する情報に基づいて、特定の期間における第1コミュニティの余剰電力量に対する、複数の第1電力需給家の少なくとも1つの貢献具合を決定する貢献具合決定部を備える。
【0005】
上記の電力融通装置は、複数の第1電力需給家の少なくとも1つからの要求であって、将来の期間における第1コミュニティの余剰電力の少なくとも一部を、第1コミュニティとは異なる第2コミュニティに融通することを要求する融通要求を取得する要求取得部を備えてよい。上記の電力融通装置は、将来の期間における第1コミュニティの余剰電力量の予測値を示す情報を取得する予測情報取得部を備えてよい。上記の電力融通装置は、(i)予測情報取得部が取得した情報により示される余剰電力量の予測値、及び、(ii)貢献具合決定部が決定した将来の期間における貢献具合に基づいて、将来の期間において、第1コミュニティから第2コミュニティに融通される電力量を決定する融通量決定部を備えてよい。
【0006】
上記の電力融通装置において、融通要求は、第1コミュニティから第2コミュニティに融通される電力量の目標値を示す情報を含んでよい。上記の電力融通装置は、融通量決定部が決定した電力量が、融通要求により示される目標値よりも小さい場合に、将来の期間において、融通要求を出力した第1電力需給家が、当該第1電力需給家とは異なる1又は複数の第1電力需給家から電力を調達することができるか否かを判定する調達判定部を備えてよい。上記の電力融通装置は、(i)第2期間における電力の提供を前提として、第2期間に先立つ第1期間における電力の融通を希望する第1ユーザと、(ii)第1期間において、第1ユーザに電力を提供することのできる第2ユーザとの間で電力を融通するための条件を決定する条件決定部を備えてよい。上記の電力融通装置において、第1ユーザは、融通要求を出力した第1電力需給家であってよい。上記の電力融通装置において、第2ユーザは、融通要求を出力した第1電力需給家とは異なる1又は複数の第1電力需給家であってよい。上記の電力融通装置において、第1期間は、将来の期間であってよい。上記の電力融通装置において、条件決定部は、第1期間において第2ユーザが電力を提供するための条件を示す情報を取得する供給側条件取得部を有してよい。上記の電力融通装置において、条件決定部は、第1期間、融通要求により示される目標値、及び、第1期間において第2ユーザが電力を提供するための条件に基づいて、(i)第2期間において、第1ユーザから第2ユーザに提供される電力量に関する第2目標値、並びに、(ii)目標値及び第2目標値の関係を示すパラメータの少なくとも一方を決定する返済条件決定部を有してよい。
【0007】
上記の電力融通装置は、複数の第1電力需給家のそれぞれの電力需給に関する情報を取得する需給情報取得部を備えてよい。上記の電力融通装置において、予測情報取得部は、需給情報取得部が取得した電力需給に関する情報に基づいて、将来の期間における第1コミュニティの余剰電力量を予測してよい。
【0008】
上記の電力融通装置において、貢献具合決定部は、複数の第1電力需給家の少なくとも1つについて、(i)基準時刻から、特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家から第1コミュニティに融通された電力量、(ii)基準時刻から、特定の期間の始期又は終期の一方までの間における、複数の第1電力需給家の全てから第1コミュニティに融通された電力量に対する、各第1電力需給家から第1コミュニティに融通された電力量の割合、(iii)基準時刻から、特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家が第1コミュニティに電力を融通した回数、及び、(iv)基準時刻から、特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家が第1コミュニティからのデマンドレスポンスに応じた回数の少なくとも1つに基づいて、貢献具合を決定してよい。
【0009】
上記の電力融通装置において、電力融通の実績に関する情報は、送電側の識別情報と、受電側の識別情報と、電力が融通された期間を示す情報と、融通された電力量を示す情報とが対応付けられた情報を含んでよい。上記の電力融通装置は、商用系統の電力網と、第1コミュニティの送配電網との電気的な接続関係を切り替える切替部を備えてよい。
【0010】
本発明の第2の態様においては、プログラムが提供される。上記のプログラムを格納する非一時的コンピュータ可読媒体が提供されてもよい。上記のプログラムは、コンピュータを、上記の電力融通装置として機能させるためのプログラムであってよい。上記のプログラムは、コンピュータに、上記の電力融通装置における1又は複数の情報処理手順を実行させるためのプログラムであってよい。
【0011】
本発明の第3の態様においては、電力融通方法が提供される。上記の電力融通方法は、コンピュータを利用した電力融通方法であってよい。上記の電力融通方法は、例えば、第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得段階を有する。上記の電力融通方法は、例えば、実績情報取得段階において取得された実績に関する情報に基づいて、特定の期間における第1コミュニティの余剰電力量に対する、複数の第1電力需給家の少なくとも1つの貢献具合を決定する貢献具合決定段階を有する。
【0012】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】エネルギ管理システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。
図2】需給家施設112の内部構成の一例を概略的に示す。
図3】コントローラ240の内部構成の一例を概略的に示す。
図4】エネルギ管理設備140の内部構成の一例を概略的に示す。
図5】共同体管理サーバ440の内部構成の一例を概略的に示す。
図6】要求処理部540の内部構成の一例を概略的に示す。
図7】格納部560の内部構成の一例を概略的に示す。
図8】融通設備160の内部構成の一例を概略的に示す。
図9】広域管理サーバ180の内部構成の一例を概略的に示す。
図10】データテーブル1000の一例を概略的に示す。
図11】データテーブル1100の一例を概略的に示す。
図12】データテーブル1200の一例を概略的に示す。
図13】データテーブル1300の一例を概略的に示す。
図14】データテーブル1400の一例を概略的に示す。
図15】データテーブル1500の一例を概略的に示す。
図16】送受電計画の作成方法の一例を概略的に示す。
図17】送受電計画の作成方法の一例を概略的に示す。
図18】共同体内での電力調達方法の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
【0015】
[エネルギ管理システム100の概要]
図1は、エネルギ管理システム100のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、エネルギ管理システム100は、共同体102を構成する複数の機器(単に、共同体102と称される場合がある。)と、共同体104を構成する複数の機器(単に、共同体104と称される場合がある。)と、共同体106を構成する複数の機器(単に、共同体106と称される場合がある。)とを備える。エネルギ管理システム100は、広域管理サーバ180を備えてもよい。
【0016】
本実施形態において、共同体102は、需給家施設112と、需給家施設114と、変電設備120と、送配電網122と、エネルギ管理設備140と、融通設備160とを備える。共同体102を構成する複数の機器のそれぞれは、通信ネットワーク14を介して、互いに情報を送受してよい。共同体102のエネルギ管理設備140は、通信ネットワーク14を介して、他の共同体との間で情報を送受してもよい。共同体102のエネルギ管理設備140は、通信ネットワーク14を介して、広域管理サーバ180との間で情報を送受してよい。
【0017】
本実施形態において、共同体104及び共同体106は、融通設備160を備えない点を除いて、共同体102と同様の構成を有してよい。本実施形態においては、説明を簡単にすることを目的として、エネルギ管理システム100が、共同体102と、共同体104と、共同体106とを備える場合について説明する。しかしながら、エネルギ管理システム100に含まれる共同体の個数は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、エネルギ管理システム100は、1又は複数(1以上と称される場合がある。)の共同体を含む。
【0018】
エネルギ管理システム100は、1以上の共同体102を備えてよい。エネルギ管理システム100は、1以上の共同体104を備えてよい。エネルギ管理システム100は、1以上の共同体106を備えてよい。エネルギ管理システム100は、共同体102を備えなくてもよい。エネルギ管理システム100は、共同体104を備えなくてもよい。エネルギ管理システム100は、共同体106を備えなくてもよい。
【0019】
本実施形態においては、説明を簡単にすることを目的として、共同体102が、需給家施設112と、需給家施設114とを備える場合について説明する。しかしながら、共同体102に含まれる需給家施設の個数は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、共同体102は3以上の需給家施設を含む。
【0020】
系統電力網12は、商用系統の電力網の一例であってよい。共同体102、共同体104及び共同体106のそれぞれは、第1コミュニティ又は第2コミュニティの一方の一例であってよい。共同体102、共同体104及び共同体106のそれぞれは、第1コミュニティ又は第2コミュニティの他方の一例であってよい。共同体102、共同体104及び共同体106の少なくとも2つは、複数の共同体の一例であってよい。需給家施設112は、第1電力需給家又は第2電力需給家の一例であってよい。需給家施設114は、第1電力需給家又は第2電力需給家の一例であってよい。需給家施設112及び需給家施設114は、複数の第1電力需給家、又は、複数の第2電力需給家の一例であってよい。変電設備120は、切替部の一例であってよい。エネルギ管理設備140は、切替部及び電力融通装置の一例であってよい。
【0021】
需給家施設112は、第1ユーザ及び第2ユーザの一方の一例であってよい。需給家施設114は、第1ユーザ及び第2ユーザの他方の一例であってよい。需給家施設112の所有者、管理者、運営者又は利用者は、第1ユーザ及び第2ユーザの一方の一例であってよい。需給家施設114の所有者、管理者、運営者又は利用者は、第1ユーザ及び第2ユーザの他方の一例であってよい。エネルギ管理設備140は、条件決定装置の一例であってよい。
【0022】
本実施形態において、共同体102の送配電網122は、変電設備120を介して、系統電力網12と電気的に接続される。また、共同体102の送配電網122は、融通設備160を介して、自営線16と電気的に接続される。本実施形態において、共同体104の送配電網122は、変電設備120を介して、系統電力網12と電気的に接続される。また、共同体104の送配電網122は、自営線16と電気的に接続され、自営線16を介して、共同体102の融通設備160と電気的に接続される。本実施形態において、共同体106の送配電網122は、変電設備120を介して、系統電力網12と電気的に接続される。
【0023】
本実施形態によれば、共同体102及び共同体104は、系統電力網12を介して、間接的に電力を融通することができる。また、共同体102及び共同体104は、自営線16を介して、互いに電力を融通することができる。共同体102及び共同体106は、系統電力網12を介して、間接的に電力を融通することができる。共同体104及び共同体106は、系統電力網12を介して、間接的に電力を融通することができる。
【0024】
ここで、「要素A及び要素Bが電気的に接続される」とは、要素A及び要素Bが物理的に接続されている場合に限定されない。例えば、変圧器の入力巻線と出力巻線とは物理的には接続されていないが、電気的には接続されている。また、要素A及び要素Bとの間に、要素A及び要素Bを電気的に接続するための部材が介在していてもよい。上記の部材としては、導電体、開閉器又はスイッチ、変成器などを例示することができる。
【0025】
本実施形態において、系統電力網12は、商用電源と電気的に接続される。系統電力網12は、電力事業者又は送電事業者により提供される電力系統であってよい。系統電力網12は、複数の電力事業者又は複数の送電事業者の電力系統を含んでよい。電力系統は、発電、変電、送電、配電が統合されたシステムであってよい。
【0026】
本実施形態において、通信ネットワーク14は、有線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。通信ネットワーク14は、無線パケット通信網、インターネット、P2Pネットワーク、専用回線、VPN、電力線通信回線などを含んでもよい。通信ネットワーク14は、(i)携帯電話回線網などの移動体通信網を含んでもよく、(ii)無線MAN(例えば、WiMAX(登録商標)である。)、無線LAN(例えば、WiFi(登録商標)である。)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの無線通信網を含んでもよい。
【0027】
本実施形態において、共同体102、共同体104及び共同体106のそれぞれは、複数の需給家により構成されるグループであってよい。各共同体の構成員は、例えば、エネルギの需給に関して利害を共有する。複数の需給家のそれぞれは、需給家施設(例えば、需給家施設112、需給家施設114などである。)を所有、占有又は使用する。複数の需給家の一部は、電力小売り業者であってもよい。需給家施設112及び需給家施設114の詳細は後述される。
【0028】
本実施形態においては、共同体102、共同体104及び共同体106のそれぞれが、単一のコミュニティを構成する場合を例として、コミュニティの詳細が説明される。しかしながら、コミュニティは本実施形態に限定されない。他の実施形態において、単一のコミュニティが、複数の共同体(例えば、共同体102、共同体104又は共同体106である。)を含んでよい。また、単一のコミュニティの内部に、互いに切り離し可能な複数の電力網が構築されてもよい。上記の複数の電力網のそれぞれは、例えば、送配電網122と同様の構成を有してよい。
【0029】
本実施形態において、変電設備120は、系統電力網12と、送配電網122との間の電力の流通を制御する。変電設備120の動作は、エネルギ管理設備140により制御されてよい。
【0030】
一実施形態において、変電設備120は、系統電力網12の高圧電力を受電し、当該電気の電圧及び周波数の少なくとも一方を変換する。変電設備120は、変換後の電気を送配電網122に流通させる。他の実施形態において、変電設備120は、送配電網122の低圧電力を受電し、当該電気の電圧及び周波数の少なくとも一方を変換する。変電設備120は、変換後の電気を系統電力網12に流通させる(逆潮流と称される場合がある)。さらに他の実施形態において、変電設備120は、系統電力網12と、送配電網122との電気的な接続関係を切り替える。これにより、例えば、送配電網122が系統電力網12から切り離された状態と、送配電網122が系統電力網12に接続された状態とが切り替えられ得る。
【0031】
本実施形態において、送配電網122は、共同体102を構成する複数の機器の間で、電気を流通させる。送配電網122の一部は、系統電力網12の所有者、管理者又は運営者が所有又は管理する電力網であってもよい。送配電網122の少なくとも一部は、共同体102が所有又は管理する電力網であってもよい。
【0032】
本実施形態において、エネルギ管理設備140は、共同体102で利用されるエネルギを管理する。例えば、エネルギ管理設備140は、共同体102で利用されるエネルギの需要及び供給を管理する。エネルギとしては、電気、ガス、水素、熱などを例示することができる。
【0033】
本実施形態において、エネルギ管理設備140は、共同体102で利用される電力を管理する。例えば、エネルギ管理設備140は、送配電網122を介して提供される電力の安定性及び品質を管理する。エネルギ管理設備140は、共同体102の電力需給を管理してよい。例えば、エネルギ管理設備140は、例えば、送配電網122と、需給家施設112及び需給家施設114のそれぞれとの間の送受電を管理する。
【0034】
エネルギ管理設備140は、共同体102の電力需給の状態を監視し、送配電網122を流れる電気の過不足を調整してよい。本実施形態において、エネルギ管理設備140は、複数の需給家施設の電力需給を集約又は調整してもよい。複数の需給家施設の電力需給を集約又は調整する設備は、アグリゲータと称される場合がある。
【0035】
本実施形態においては、説明を簡単にすることを目的として、エネルギ管理設備140が共同体102で利用される電力を管理する場合を例として、エネルギ管理システム100及びエネルギ管理設備140の詳細が説明される。しかしながら、エネルギ管理システム100及びエネルギ管理設備140は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、エネルギ管理設備140は、電力以外のエネルギを管理してもよい。
【0036】
エネルギ管理設備140は、変電設備120に対する命令であって、系統電力網12と、送配電網122との電気的な接続関係を切り替えさせるための命令を、変電設備120に出力してよい。これにより、エネルギ管理設備140は、例えば、送配電網122が系統電力網12から切り離された状態と、送配電網122が系統電力網12に接続された状態とを切り替えることができる。エネルギ管理設備140の詳細は後述される。
【0037】
本実施形態において、融通設備160は、共同体102及び共同体104の間で電力を融通する。融通設備160は、系統電力網12を介さずに、共同体102及び共同体104の間で電力を融通してよい。融通設備160の詳細は後述される。
【0038】
本実施形態において、広域管理サーバ180は、系統電力網12を介して提供される電力の安定性及び品質を管理する。広域管理サーバ180は、系統電力網12の電力需給を管理してよい。例えば、広域管理サーバ180は、系統電力網12と、共同体102、共同体104及び共同体106のそれぞれとの間の送受電を管理する。広域管理サーバ180は、(i)系統電力網12から、共同体102、共同体104及び共同体106のそれぞれへの送電と、(ii)共同体102、共同体104及び共同体106のそれぞれから、系統電力網12への送電とを管理してよい。広域管理サーバ180は、系統電力網12の電力需給の状態を監視し、系統電力網12を流れる電気の過不足を調整してよい。広域管理サーバ180の詳細は後述される。
【0039】
[エネルギ管理システム100の各部の具体的な構成]
エネルギ管理システム100の各部は、ハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウェア及びソフトウエアにより実現されてもよい。エネルギ管理システム100の各部は、その少なくとも一部が、単一のサーバによって実現されてもよく、複数のサーバによって実現されてもよい。エネルギ管理システム100の各部は、その少なくとも一部が、仮想マシン上又はクラウドシステム上で実現されてもよい。エネルギ管理システム100の各部は、その少なくとも一部が、パーソナルコンピュータ又は携帯端末によって実現されてもよい。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどが例示される。エネルギ管理システム100の各部は、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術又は分散型ネットワークを利用して、情報を格納してもよい。
【0040】
エネルギ管理システム100を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したプログラムを起動することにより実現されてよい。上記の情報処理装置は、例えば、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、タッチパネル、カメラ、マイク、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、スピーカ、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備える。上記の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、プログラムを格納してよい。上記のプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されてよい。上記のプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該プログラムによって規定された動作を実行させる。
【0041】
プログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、メモリ、ハードディスクなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されていてもよく、ネットワークに接続された記憶装置に記憶されていてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体又はネットワークに接続された記憶装置から、エネルギ管理システム100の少なくとも一部を構成するコンピュータにインストールされてよい。プログラムが実行されることにより、コンピュータが、エネルギ管理システム100の各部の少なくとも一部として機能してもよい。コンピュータをエネルギ管理システム100の各部の少なくとも一部として機能させるプログラムは、エネルギ管理システム100の各部の動作を規定したモジュールを備えてよい。これらのプログラム又はモジュールは、データ処理装置、入力装置、出力装置、記憶装置等に働きかけて、コンピュータをエネルギ管理システム100の各部として機能させたり、コンピュータにエネルギ管理システム100の各部における情報処理方法を実行させたりする。プログラムに記述された情報処理は、当該プログラムがコンピュータに読込まれることにより、当該プログラムに関連するソフトウエアと、エネルギ管理システム100の各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段として機能する。そして、上記の具体的手段が、本実施形態におけるコンピュータの使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、当該使用目的に応じたエネルギ管理システム100が構築される。
【0042】
[需給家施設の各部の概要]
図2は、需給家施設112の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、需給家施設112は、1以上の電力負荷210と、電源設備220とを備える。需給家施設112は、配分電設備230と、コントローラ240と、1以上の需給家端末250とを備えてもよい。本実施形態において、電源設備220は、1以上の発電装置222と、1以上の蓄電装置224とを備える。
【0043】
なお、需給家施設112は、上記の構成要素の少なくとも1つを備えなくてもよい。一実施形態において、需給家施設112は、電源設備220を備えなくてよい。他の実施形態において、需給家施設112は、発電装置222及び蓄電装置224の一方を備えなくてもよい。他の実施形態において、需給家施設112は、需給家端末250を備えなくてもよい。需給家施設114は、需給家施設112と同様の構成を有してよい。
【0044】
配分電設備230は、需給情報取得部及び実績情報取得部の一例であってよい。コントローラ240は、需給情報取得部及び実績情報取得部の一例であってよい。需給家端末250は、需要側要件取得部及び供給側条件取得部の一例であってよい。
【0045】
本実施形態において、電力負荷210は、電気を使用する。電力負荷210は、電力を消費する電気機器であってよい。電力負荷210は、電気自動車22、携帯可能な蓄電池24、需給家端末250などを充電する充電機器であってもよい。電力負荷210の少なくとも一部の動作は、コントローラ240により制御されてよい。電気自動車22は、蓄電池を含む。携帯可能な蓄電池24は、蓄電池を含む携帯機器の一例であってよい。
【0046】
本実施形態において、電源設備220は、他の機器に電力を供給する。需給家施設112の電源設備220により提供される電力は、(i)需給家施設112の内部で使用されてもよく、(ii)需給家施設112の配分電設備230を介して、需給家施設112の外部に提供されてもよく、(iii)共同体102の変電設備120及び融通設備160の少なくとも一方を介して、共同体102の外部に提供されてもよい。電源設備220の動作は、コントローラ240により制御されてもよい。
【0047】
本実施形態において、発電装置222は、電気を発生させる。発電装置222としては、(i)太陽光発電装置、風力発電装置、水力発電装置などの、再生可能エネルギを利用した発電装置、(ii)燃料電池、(iii)コジェネレーション・システム、(iv)トリジェネレーション・システムなどを例示することができる。
【0048】
本実施形態において、蓄電装置224は、電気を蓄積する。蓄電装置224は、(i)需給家施設112の発電装置222が発生させた電気を蓄積してもよく、(ii)需給家施設112の外部から提供された電気を蓄積してもよい。本実施形態において、蓄電装置224は、他の機器に電力を供給する。需給家施設112の蓄電装置224により提供される電力は、(i)需給家施設112の内部で使用されてもよく、(ii)需給家施設112の配分電設備230を介して、需給家施設112の外部に提供されてもよく、(iii)共同体102の変電設備120及び融通設備160の少なくとも一方を介して、共同体102の外部に提供されてもよい。
【0049】
本実施形態において、蓄電装置224は、(i)固定式又は据え付け式の蓄電設備、(ii)電気自動車22、(iii)携帯可能な蓄電池24などを含んでもよい。電気自動車22又は携帯可能な蓄電池24が電源設備220に電気的に接続されると、蓄電装置224の放電可能量(残量と称される場合がある。)及び充電可能量の少なくとも一方が増加する。電気自動車22又は携帯可能な蓄電池24と、電源設備220との間の電気的な接続関係が切断されると、蓄電装置224の放電可能量(残量と称される場合がある。)及び充電可能量の少なくとも一方が減少する。
【0050】
本実施形態において、配分電設備230は、送配電網122と、需給家施設112の内部の配線との間の電力の流通を制御する。配分電設備230の動作は、コントローラ240により制御されてよい。
【0051】
一実施形態において、配分電設備230は、送配電網122から電力の供給を受ける。配分電設備230は、需給家施設112の内部に配された電気機器に電力を供給する。配分電設備230は、需給家施設112の内部に配された電気機器に供給される電気の電圧及び周波数の少なくとも一方を調整してもよい。配分電設備230は、交流を直流に変換してもよく、直流を交流に変換してもよい。
【0052】
他の実施形態において、配分電設備230は、需給家施設112の電源設備220から電力の供給を受ける。配分電設備230は、送配電網122に電力を供給する。配分電設備230は、送配電網122に供給される電気の電圧及び周波数の少なくとも一方を調整してもよい。配分電設備230は、交流を直流に変換してもよく、直流を交流に変換してもよい。
【0053】
さらに他の実施形態において、配分電設備230は、需給家施設112の内部に供給される電流量を制御する。配分電設備230は、送配電網122と、需給家施設112の内部の配線との電気的な接続関係を切り替えてもよい。例えば、配分電設備230は、遮断器を有し、配分電設備230を流れる電流の値が任意の閾値を超えると当該電流を遮断する。上記の閾値は、任意のタイミングにおいて、コントローラ240により設定されてもよい。
【0054】
本実施形態において、配分電設備230は、需給家施設112の内部に配された電気機器に供給された電気の瞬時電力[kW]及び電力量[kWh]の少なくとも一方を計測してよい。配分電設備230は、送配電網122に供給された電気の瞬時電力[kW]及び電力量[kWh]の少なくとも一方を計測してよい。配分電設備230は、1又は複数の電力量計を備えてよい。配分電設備230は、計測された瞬時電力[kW]及び電力量[kWh]の少なくとも一方を示す情報をコントローラ240に出力してよい。配分電設備230及びコントローラ240は、通信ネットワーク14を介して情報を送受してよい。
【0055】
本実施形態において、コントローラ240は、需給家施設112の内部に配された機器の少なくとも一部を制御する。コントローラ240は、需給家施設112の内部に配された機器の少なくとも一部の状態を監視してもよい。コントローラ240は、通信ネットワーク14を介して、各機器との間で情報を送受してよい。コントローラ240の詳細は後述される。
【0056】
本実施形態において、コントローラ240は、エネルギ管理設備140と協働して各種の情報処理を実行する場合がある。しかしながら、エネルギ管理設備140において実行される情報処理と、コントローラ240において実行される情報処理との分担は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、コントローラ240は、本実施形態におけるエネルギ管理設備140の情報処理の一部を実行してよく、エネルギ管理設備140は、本実施形態におけるコントローラ240の情報処理の一部を実行してよい。
【0057】
コントローラ240は、ハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウェア及びソフトウエアにより実現されてもよい。コントローラ240を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したプログラムを起動することにより実現されてよい。
【0058】
上記の情報処理装置は、例えば、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、タッチパネル、カメラ、マイク、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、スピーカ、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備える。上記の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、プログラムを格納してよい。上記のプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されてよい。上記のプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該プログラムによって規定された動作を実行させる。上記のプログラムは、コンピュータに、コントローラ240における各種の情報処理に関する1又は複数の手順を実行させるためのプログラムであってよい。
【0059】
本実施形態において、需給家端末250は、需給家施設112のユーザが利用する通信端末であり、その詳細については特に限定されない。需給家端末250としては、パーソナルコンピュータ、携帯端末などを例示することができる。携帯端末としては、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット、ノートブック・コンピュータ又はラップトップ・コンピュータ、ウエアラブル・コンピュータなどを例示することができる。需給家端末250は、コントローラ240のユーザインタフェースとして使用されてよい。需給家端末250は、電力負荷210の一例であってよい。
【0060】
一実施形態において、需給家端末250は、通信ネットワーク14を介して、コントローラ240との間で情報を送受する。他の実施形態において、需給家端末250は、通信ネットワーク14を介して、エネルギ管理設備140との間で情報を送受する。
【0061】
本実施形態においては、需給家端末250が、コントローラ240のユーザインタフェースとして使用される場合を例として、需給家端末250の詳細が説明される。しかしながら、需給家端末250は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、コントローラ240の機能の一部又は全部が、需給家端末250により実現されてよい。さらに他の実施形態において、エネルギ管理設備140の機能の一部又は全部が、需給家端末250により実現されてよい。
【0062】
図3は、コントローラ240の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、コントローラ240は、需要監視部322と、発電監視部324と、蓄電監視部326と、送受電監視部328とを備える。本実施形態において、コントローラ240は、通信制御部340と、要求処理部350と、需給予測部362と、機器制御部364と、格納部370とを備える。本実施形態において、格納部370は、設定格納部372と、予測履歴格納部374と、実績履歴格納部376とを有してよい。
【0063】
需要監視部322は、需給情報取得部の一例であってよい。発電監視部324は、需給情報取得部の一例であってよい。蓄電監視部326は、需給情報取得部の一例であってよい。送受電監視部328は、実績情報取得部の一例であってよい。需給予測部362は、予測情報取得部の一例であってよい。
【0064】
需給予測部362は、第1需給予測取得部及び第2需給予測取得部の一例であってよい。要求処理部350は、需要側条件取得部及び供給側条件取得部の一例であってよい。
【0065】
本実施形態において、需要監視部322は、需給家施設112の電力需要を監視する。需要監視部322は、需給家施設112の電力需要に関する情報を取得する。電力需要に関する情報は、電力需給に関する情報の一例であってよい。需要監視部322は、予め定められたイベントが発生したときに、上記の情報を取得してよい。予め定められたイベントとしては、(i)予め定められた時刻に到達したこと、(ii)前回、上記の情報が取得されてから、予め定められた期間が経過したこと、(iii)需給家端末250から、上記の情報を取得すべき旨の指示を受信したことなどを例示することができる。
【0066】
例えば、需要監視部322は、単位期間ごとに、当該期間に1以上の電力負荷210が使用した電力に関する情報を取得する。需要監視部322は、電力負荷210又は配分電設備230から、上記の情報を取得してよい。例えば、需要監視部322は、1以上の電力負荷210のそれぞれから、各単位期間に使用された電力に関する情報を取得する。需要監視部322は、配分電設備230から、各単位期間に1以上の電力負荷210に供給された電力に関する情報を取得してもよい。
【0067】
電力に関する情報としては、各単位期間における瞬時電力[kW]の統計値を示す情報、各単位期間における電力量[kWh]などを例示することができる。統計値としては、最大値、最小値、平均値、中央値、最頻値、散布度などを例示することができる。なお、説明を簡単にすることを目的として、瞬時電力の単位として[kW]が使用されているが、他の単位が用いられてもよい。同様に、電力量の単位として[kWh]が使用されているが、他の単位が用いられてもよい。
【0068】
単位期間の長さは特に限定されない。単位期間は、5分であってもよく、10分であってもよく、15分であってもよく、30分であってもよく、1時間であってもよく、2時間であってもよく、3時間であってもよく、6時間であってもよく、12時間であってもよく、1日であってもよい。
【0069】
需要監視部322は、需給家施設112の電力需要に関する情報を、実績履歴格納部376に格納してよい。需要監視部322は、需給家施設112の電力需要に関する情報を、当該電力が使用された時刻又は期間を示す情報と対応付けて、実績履歴格納部376に格納してよい。
【0070】
本実施形態において、発電監視部324は、需給家施設112の電力供給を監視する。発電監視部324は、需給家施設112の電力供給に関する情報を取得する。発電監視部324は、予め定められたイベントが発生したときに、上記の情報を取得してよい。発電監視部324は、単位期間ごとに、当該期間に発電装置222が発生させた電力に関する情報を取得してもよい。発電監視部324は、電源設備220、発電装置222又は配分電設備230から、上記の情報を取得してよい。電力供給に関する情報は、電力需給に関する情報の一例であってよい。予め定められたイベント、電力に関する情報、及び、単位期間の詳細は上述のとおりであってよい。
【0071】
発電監視部324は、需給家施設112の電力供給に関する情報を、実績履歴格納部376に格納してよい。発電監視部324は、需給家施設112の電力供給に関する情報を、当該電力が供給された時刻又は期間を示す情報と対応付けて、実績履歴格納部376に格納してよい。上記の電力が供給された時刻又は期間は、発電装置222の発電時刻又は発電期間であってよい。
【0072】
本実施形態において、蓄電監視部326は、需給家施設112の電力需要及び電力供給の少なくとも一方を監視する。蓄電監視部326は、需給家施設112の電力需要及び電力供給の少なくとも一方に関する情報を取得してもよい。蓄電監視部326は、予め定められたイベントが発生したときに、上記の情報を取得してよい。一実施形態において、蓄電監視部326は、単位期間ごとに、当該期間に蓄電装置224が充電した電力に関する情報を取得する。他の実施形態において、蓄電監視部326は、単位期間ごとに、当該期間に蓄電装置224が放電した電力に関する情報を取得する。
【0073】
蓄電監視部326は、電源設備220、蓄電装置224又は配分電設備230から、上記の情報を取得してよい。電力需要及び電力供給の少なくとも一方に関する情報は、電力需給に関する情報の一例であってよい。蓄電装置224が充電した電力に関する情報は、電力需要に関する情報の一例であってよい。蓄電装置224が放電した電力に関する情報は、電力供給に関する情報の一例であってよい。予め定められたイベント、電力に関する情報、及び、単位期間の詳細は上述のとおりであってよい。
【0074】
蓄電監視部326は、需給家施設112の電力需要に関する情報を、実績履歴格納部376に格納してよい。蓄電監視部326は、需給家施設112の電力需要に関する情報を、当該電力が使用された時刻又は期間を示す情報と対応付けて、実績履歴格納部376に格納してよい。上記の電力が使用された時刻又は期間は、蓄電装置224の充電時刻又は充電期間であってよい。
【0075】
蓄電監視部326は、需給家施設112の電力供給に関する情報を、実績履歴格納部376に格納してよい。蓄電監視部326は、需給家施設112の電力供給に関する情報を、当該電力が供給された時刻又は期間を示す情報と対応付けて、実績履歴格納部376に格納してよい。上記の電力が供給された時刻又は期間は、蓄電装置224の放電時刻又は放電期間であってよい。
【0076】
蓄電監視部326は、蓄電装置224が充放電可能な電力量[kWh]に関する情報を取得してよい。蓄電監視部326が放電可能な電力量は、蓄電残量[kWh]と称される場合がある。蓄電監視部326が充電可能な電力量は、空き容量[kWh]と称される場合がある。蓄電残量は、例えば、蓄電装置224のSOC(State of Charge)に基づいて決定することができる。蓄電装置224の空き容量は、例えば、蓄電監視部326の定格容量、又は、蓄電装置224の容量に関する運用上の上限値から、蓄電装置224の蓄電残量を除することで決定することができる。
【0077】
蓄電監視部326は、予め定められたイベントが発生したときに、上記の情報を取得してよい。一実施形態において、蓄電監視部326は、予め定められた間隔で、蓄電装置224の蓄電残量に関する情報を取得する。他の実施形態において、蓄電監視部326は、予め定められた間隔で、蓄電装置224の空き容量に関する情報を取得する。
【0078】
蓄電監視部326は、電源設備220、蓄電装置224又は配分電設備230から、上記の情報を取得してよい。蓄電残量に関する情報及び空き容量に関する情報は、電力需給に関する情報の一例であってよい。予め定められたイベント、電力に関する情報、及び、単位期間の詳細は上述のとおりであってよい。
【0079】
蓄電監視部326は、蓄電装置224が充放電可能な電力量に関する情報を、実績履歴格納部376に格納してよい。蓄電監視部326は、蓄電装置224が充放電可能な電力量に関する情報を、当該電力量が計測された時刻又は期間を示す情報と対応付けて、実績履歴格納部376に格納してよい。
【0080】
本実施形態において、送受電監視部328は、需給家施設112と、需給家施設112の外部との間における送受電を監視する。需給家施設112の外部としては、共同体102の他の機器、共同体104、共同体106などを例示することができる。共同体102の他の機器としては、需給家施設114、変電設備120、エネルギ管理設備140、融通設備160などを例示することができる。送配電網122を介した、需給家施設112と、共同体102の他の機器との間の電力のやりとりは、需給家施設112及び共同体102の間の電力融通と称される場合がある。
【0081】
送受電監視部328は、需給家施設112の送受電に関する情報を取得する。一実施形態において、送受電監視部328は、需給家施設112が、需給家施設112の外部に送電した電力に関する情報を取得する。例えば、送受電監視部328は、需給家施設112が送配電網122に供給した電力に関する情報を、配分電設備230から取得する。他の実施形態において、送受電監視部328は、需給家施設112が、需給家施設112の外部から受電した電力に関する情報を取得する。例えば、送受電監視部328は、送配電網122から需給家施設112に供給された電力に関する情報を、配分電設備230から取得する。需給家施設112の送受電に関する情報は、電力融通の実績に関する情報の一例であってよい。
【0082】
送受電監視部328は、予め定められたイベントが発生したときに、上記の情報を取得してよい。一実施形態において、送受電監視部328は、単位期間ごとに、当該期間に、需給家施設112が需給家施設112の外部に送電した電力に関する情報を取得する。他の実施形態において、送受電監視部328は、単位期間ごとに、当該期間に、蓄電装置224が放電した電力に関する情報を取得する。予め定められたイベント、電力に関する情報、及び、単位期間の詳細は上述のとおりであってよい。
【0083】
送受電監視部328は、需給家施設112の送受電に関する情報を、実績履歴格納部376に格納してよい。送受電監視部328は、需給家施設112の送受電に関する情報を、当該送受電がなされた時刻又は期間と対応付けて、実績履歴格納部376に格納してよい。
【0084】
送受電に関する情報は、送電側の識別情報と、受電側の識別情報と、電力が送電又は受電された期間を示す情報と、送電量又は受電量を示す情報とが対応付けられた情報を含んでよい。電力が送電又は受電された期間を示す情報は、電力が融通された期間を示す情報の一例であってよい。送電量又は受電量を示す情報は、融通された電力量を示す情報の一例であってよい。
【0085】
本実施形態において、通信制御部340は、コントローラ240と、他の機器との間の通信を制御する。通信制御部340は、各種の通信インタフェースであってよい。通信制御部340は、1又は複数の通信方式に対応してよい。一実施形態において、通信制御部340は、コントローラ240と、需給家施設112の内部に配された他の機器との間の通信を制御する。他の実施形態において、通信制御部340は、コントローラ240と、エネルギ管理設備140との間の通信を制御する。
【0086】
本実施形態において、要求処理部350は、他の機器からの各種の要求を受け付け、当該要求を処理する。一実施形態において、要求処理部350は、需給家施設112の内部に配された他の機器からの要求を処理する。例えば、要求処理部350は、需給家端末250からの要求を処理する。要求処理部350は、需給家端末250からの要求に応じて、共同体102の他の機器に対する各種の要求を送信してよい。他の実施形態において、要求処理部350は、需給家施設112の外部の他の機器からの要求を処理する。例えば、要求処理部350は、需給家施設114又はエネルギ管理設備140からの要求を処理する。
【0087】
本実施形態において、需給予測部362は、将来の時刻又は期間における、需給家施設112の電力需要及び電力供給の少なくとも一方を予測する。予測の対象となる時刻又は期間は、予測時期と称される場合がある。需給予測部362は、予測結果を格納部370に格納してよい。需給予測部362は、予測時期を示す情報と、当該予測時期に対応する予測結果とを対応付けて、格納部370に格納してよい。
【0088】
一実施形態において、需給予測部362は、過去の任意の期間における需給家施設112の電力需要に関する情報(需要実績と称される場合がある。)に基づいて、予測時期における需給家施設112の電力需要を予測する。需給予測部362は、予測時期における、瞬時電力の統計値及び電力需給量の少なくとも一方を予測してよい。需給予測部362は、(A)需給家施設112の需要実績と、(B)(i)過去の任意の期間における需給家施設112の電力供給に関する情報(供給実績と称される場合がある)、及び、(ii)需給家施設112が位置する地域の気象情報であって、予測時期を含む期間に関する気象情報の少なくとも一方とに基づいて、予測時期における需給家施設112の電力需要を予測してもよい。
【0089】
他の実施形態において、需給予測部362は、需給家施設112の供給実績に基づいて、予測時期における需給家施設112の電力供給を予測する。需給予測部362は、予測時期における、瞬時電力の統計値及び電力供給量の少なくとも一方を予測してよい。需給予測部362は、(A)需給家施設112の供給実績と、(B)(i)需給家施設112の需要実績、及び、(ii)需給家施設112が位置する地域の気象情報であって、予測時期を含む期間に関する気象情報の少なくとも一方とに基づいて、予測時期における需給家施設112の電力供給を予測してもよい。需給予測部362は、予測結果を格納部370に格納してよい。
【0090】
さらに他の実施形態において、需給予測部362は、需給家施設112の需要実績及び供給実績に基づいて、予測時期における需給家施設112の蓄電装置224の充放電可能な電力量を予測する。需給予測部362は、予測時期における、瞬時電力の統計値、蓄電残量及び空き容量の少なくとも1つを予測してよい。需給予測部362は、予測結果を格納部370に格納してよい。予測履歴格納部374は、需給家施設112の蓄電残量及び空き容量の少なくとも一方の予測値を格納してよい。
【0091】
さらに他の実施形態において、需給予測部362は、需給家施設112の需要実績及び供給実績に基づいて、予測時期における需給家施設112及び共同体102の間の送受電を予測する。需給予測部362は、予測時期における、瞬時電力の統計値、送電量及び受電量の少なくとも1つを予測してよい。需給予測部362は、予測結果を格納部370に格納してよい。
【0092】
需給予測部362は、需要実績を、需要監視部322、蓄電監視部326、又は、実績履歴格納部376から取得してよい。需要実績は、蓄電装置224の充電に利用された電力に関する情報を含んでもよい。需給予測部362は、供給実績を、発電監視部324、蓄電監視部326、又は、実績履歴格納部376から取得してよい。供給実績は、蓄電装置224が放電した電力に関する情報を含んでもよい。需給予測部362は、需給家施設112が位置する地域の気象情報であって、予測時期を含む期間に関する気象情報を、各地の気象情報を配信する外部の情報配信装置から取得してよい。
【0093】
本実施形態において、機器制御部364は、需給家施設112の内部に配された1以上の機器を制御する。機器制御部364は、需給家施設112の内部に配された1以上の機器の少なくとも1つを制御するための命令を生成してよい。機器制御部364は、生成された命令を、当該命令に対応する機器に送信してよい。
【0094】
本実施形態において、格納部370は、各種の情報を格納する。格納部370は、情報の生成、更新、削除及び検索などの処理を実行してもよい。例えば、格納部370は、(i)抽出条件を含む抽出要求を受信し、(ii)格納部370に格納された情報の中から、当該抽出条件に合致する情報を抽出し、(iii)抽出された情報を当該抽出要求の送信元に送信する。
【0095】
本実施形態において、設定格納部372は、需給家施設112におけるエネルギ管理の設定に関する情報を格納する。設定格納部372は、需給家施設112の内部の機器のそれぞれの仕様又は設定に関する情報を格納してよい。設定格納部372は、機器制御部364が命令を生成するために使用する各種の情報を格納してよい。
【0096】
本実施形態において、予測履歴格納部374は、需給家施設112の電力需給の予測値を格納する。例えば、予測履歴格納部374は、需給家施設112の電力需要の予測値を格納する。予測履歴格納部374は、需給家施設112の電力供給の予測値を格納してよい。予測履歴格納部374は、需給家施設112の蓄電残量及び空き容量の少なくとも一方の予測値を格納してよい。予測履歴格納部374は、需給家施設112の余剰電力の予測値を格納してよい。
【0097】
特定の期間における需給家施設112の余剰電力の予測値Pは、例えば、当該期間における需給家施設112の電力需要の予測値P、当該期間における需給家施設112の電力供給の予測値P、及び、当該期間における蓄電残量の予測値Pとすると、下記の数式(1)により算出される。
=P+P−P (数式1)
【0098】
本実施形態において、実績履歴格納部376は、需要監視部322、発電監視部324、蓄電監視部326及び送受電監視部328が取得した各種の情報を格納する。実績履歴格納部376は、需要監視部322、発電監視部324、蓄電監視部326及び送受電監視部328が取得した各種の情報を、関連する時刻又は期間を示す情報と対応付けて格納してよい。
【0099】
[エネルギ管理設備140の概要]
図4は、エネルギ管理設備140の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、エネルギ管理設備140は、電源設備220と、配分電設備230と、共同体管理サーバ440とを備える。
【0100】
共同体管理サーバ440は、電力融通装置の一例であってよい。共同体管理サーバ440は、条件決定装置の一例であってよい。
【0101】
本実施形態において、電源設備220は、共同体管理サーバ440の制御により動作する点で、需給家施設112の電源設備220と相違する。上記の相違点以外の特徴に関し、エネルギ管理設備140の電源設備220は、需給家施設112の電源設備220と同様の構成を有してよい。
【0102】
本実施形態において、配分電設備230は、送配電網122と、電源設備220及び共同体管理サーバ440のそれぞれとの間の電力の流通を制御する点で、需給家施設112の配分電設備230と相違する。上記の相違点以外の特徴に関し、エネルギ管理設備140の配分電設備230は、需給家施設112の配分電設備230と同様の構成を有してよい。
【0103】
[共同体管理サーバ440の概要]
本実施形態において、共同体管理サーバ440は、共同体102で利用されるエネルギを管理する。例えば、共同体管理サーバ440は、共同体102で利用される電力を管理する。共同体管理サーバ440は、共同体102の電力需給を管理する。共同体管理サーバ440は、共同体102の内部における電力融通を管理してよい。共同体管理サーバ440は、共同体102と、他の共同体との間における電力融通を管理してよい。
【0104】
共同体管理サーバ440は、送配電網122を流れる電気の安定性及び品質を維持するための処理を実行する。共同体管理サーバ440は、系統電力網12を流れる電気の安定性及び品質を維持するための処理を実行する。共同体管理サーバ440は、広域管理サーバ180と協働して、系統電力網12を流れる電気の安定性及び品質を維持するための処理を実行してよい。共同体管理サーバ440の詳細は後述される。
【0105】
[共同体管理サーバ440の各部の具体的な構成]
共同体管理サーバ440は、ハードウェアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウェア及びソフトウエアにより実現されてもよい。共同体管理サーバ440を構成する構成要素の少なくとも一部がソフトウエアにより実現される場合、当該ソフトウエアにより実現される構成要素は、一般的な構成の情報処理装置において、当該構成要素に関する動作を規定したプログラムを起動することにより実現されてよい。
【0106】
上記の情報処理装置は、例えば、(i)CPU、GPUなどのプロセッサ、ROM、RAM、通信インタフェースなどを有するデータ処理装置と、(ii)キーボード、タッチパネル、カメラ、マイク、各種センサ、GPS受信機などの入力装置と、(iii)表示装置、スピーカ、振動装置などの出力装置と、(iv)メモリ、HDDなどの記憶装置(外部記憶装置を含む。)とを備える。上記の情報処理装置において、上記のデータ処理装置又は記憶装置は、プログラムを格納してよい。上記のプログラムは、非一時的なコンピュータ可読記録媒体に格納されてよい。上記のプログラムは、プロセッサによって実行されることにより、上記の情報処理装置に、当該プログラムによって規定された動作を実行させる。上記のプログラムは、コンピュータを、共同体管理サーバ440として機能させるためのプログラムであってよい。
【0107】
一実施形態において、上記のプログラムは、共同体管理サーバ440を実現するコンピュータに、電力融通方法を実行させるためのプログラムであってよい。上記の電力融通方法は、例えば、第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得段階を有する。上記の電力融通方法は、例えば、複数の第1電力需給家の少なくとも1つについて、実績情報取得段階において取得された実績に関する情報に基づいて、特定の期間における第1コミュニティの余剰電力量に対する、当該第1電力需給家の貢献具合を決定する貢献具合決定段階とを有する。上記の電力融通方法は、複数の第1電力需給家のそれぞれの電力需給に関する情報を取得する需給情報取得段階を有してもよい。
【0108】
他の実施形態において、上記のプログラムは、共同体管理サーバ440を実現するコンピュータに、条件決定方法を実行させるためのプログラムであってよい。上記の条件決定方法は、(i)第2期間における電力の提供を前提として、第2期間に先立つ第1期間における電力の融通を希望する第1ユーザと、(ii)第1期間において、第1ユーザに電力を提供することのできる第2ユーザとの間で電力を融通するための条件を決定する方法であってよい。
【0109】
上記の条件決定方法は、例えば、(i)第1期間を特定するための情報、及び、(ii)第1期間において、第2ユーザから第1ユーザに提供される電力量に関する第1目標値を示す情報を取得する需要側条件取得段階を有する。上記の条件決定方法は、例えば、第1期間において第2ユーザが電力を提供するための条件を示す情報を取得する供給側条件取得段階を有する。上記の条件決定方法は、例えば、需要側条件取得段階において取得された情報、及び、供給側条件取得段階において取得された情報に基づいて、(i)第2期間において、第1ユーザから第2ユーザに提供される電力量に関する第2目標値、並びに、(ii)第1目標値及び第2目標値の関係を示すパラメータの少なくとも一方を決定する返済条件決定段階を有する。
【0110】
上記の条件決定方法は、第2期間における、第2ユーザの電力需給の予測値を示す情報を取得する第2需給予測取得段階を有してよい。上記の条件決定方法において、上記の返済条件決定段階は、第1需給予測取得段階において取得された情報に基づいて、第2期間に含まれる期間であって、第1ユーザから第2ユーザに電力が提供される期間に関する1以上の候補を決定する段階を有してよい。上記の条件決定方法において、上記の返済条件決定段階は、第2需給予測取得段階において取得された情報により示される、1以上の候補のそれぞれの期間中における第2ユーザの電力需給の予測値に基づいて、第2目標値及びパラメータの少なくとも一方を決定する段階を有してよい。
【0111】
上記の条件決定方法は、(i)第1期間における、第2ユーザの電力需給の予測値を示す情報、及び、(ii)第2期間における、第2ユーザの電力需給の予測値を示す情報の少なくとも一方を取得する第2需給予測取得段階を有してもよい。上記の条件決定方法において、上記の返済条件決定段階は、需要側条件取得段階において取得された情報、供給側条件取得段階において取得された情報、及び、第2需要予測取得段階において取得された情報に基づいて、第2目標値及びパラメータの少なくとも一方を決定する段階を有してもよい。
【0112】
図5は、共同体管理サーバ440の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、共同体管理サーバ440は、通信制御部520と、データ収集部530と、要求処理部540と、需給家施設制御部552と、共同体設備制御部554と、格納部560とを備える。
【0113】
データ収集部530は、需給情報取得部、実績情報取得部、予測情報取得部の一例であってよい。要求処理部540は、各種の情報取得部、電力融通装置、貢献具合決定部、要求取得部、調達判定部、及び、融通量決定部の一例であってよい。
【0114】
データ収集部530は、需給側条件取得部、供給側条件取得部、第1需給予測取得部、及び、第2需給予測取得部の一例であってよい。要求処理部540は、条件決定装置、需要側条件決定部、供給側条件決定部、及び、返済条件決定部の一例であってよい。
【0115】
本実施形態において、通信制御部520は、共同体管理サーバ440と、他の機器との間の通信を制御する。通信制御部520は、各種の通信インタフェースであってよい。通信制御部520は、1又は複数の通信方式に対応してよい。
【0116】
通信制御部520は、共同体管理サーバ440と、エネルギ管理設備140の内部に配された機器との間の通信を制御してよい。通信制御部520は、共同体管理サーバ440と、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれに配されたコントローラ240との間の通信を制御してよい。通信制御部520は、共同体管理サーバ440と、変電設備120及び融通設備160の少なくとも一方との間の通信を制御してよい。
【0117】
通信制御部520は、共同体102の共同体管理サーバ440と、他の共同体の共同体管理サーバ440との間の通信を制御してよい。通信制御部520は、共同体管理サーバ440と、広域管理サーバ180との間の通信を制御してよい。
【0118】
本実施形態において、データ収集部530は、共同体102に関する各種の情報を収集する。データ収集部530は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれに配されたコントローラ240の格納部370に格納された情報を収集してよい。データ収集部530は、収集された情報を、格納部560に格納してよい。
【0119】
一実施形態において、データ収集部530は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれに配されたコントローラ240から、(i)各需給家施設の電力需要の実績に関する情報、(ii)各需給家施設の電力供給の実績に関する情報、(iii)各需給家施設の蓄電装置224の充放電可能な電力量の実績に関する情報、(iv)各需給家施設の送受電の実績に関する情報の少なくとも1つを取得する。各需給家施設の送受電に関する情報は、各需給家施設と、共同体102との間における電力融通の実績に関する情報を含んでよい。
【0120】
他の実施形態において、データ収集部530は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれに配されたコントローラ240から、(i)各需給家施設の電力需要の予測値に関する情報、(ii)各需給家施設の電力供給の予測値に関する情報、(iii)各需給家施設の蓄電装置224の充放電可能な電力量の予測値に関する情報、(iv)各需給家施設と、共同体102との間の送受電の予測値に関する情報の少なくとも1つを取得してよい。各需給家施設のコントローラ240は、データ収集部530からの要求に応じて、又は、定期的に、これらの情報をデータ収集部530に送信してよい。
【0121】
さらに他の実施形態において、データ収集部530は、変電設備120から、系統電力網12と、共同体102との間の送受電の実績に関する情報を取得してよい。データ収集部530は、融通設備160から、共同体102と、共同体104との間の送受電の実績に関する情報を取得してよい。変電設備120又は融通設備160は、データ収集部530からの要求に応じて、又は、定期的に、これらの情報をデータ収集部530に送信してよい。
【0122】
[要求処理部540の概要]
本実施形態において、要求処理部540は、他の機器からの各種の要求を受け付ける。例えば、需給家施設112のユーザは、需給家端末250を操作して、電力の融通に関する処理を実行する。需給家端末250は、上記のユーザの操作に応じた要求を、コントローラ240に送信する。コントローラ240の要求処理部350は、需給家端末250からの要求を受け付け、当該要求を共同体管理サーバ440に送信する。要求処理部350は、格納部370を参照して共同体管理サーバ440での処理に必要となる情報を抽出し、抽出された情報及び上記の要求とを対応付けて、共同体管理サーバ440に送信してもよい。
【0123】
一実施形態において、要求処理部540は、需給家施設112及び需給家施設114の少なくとも一方から、共同体102から他の共同体への電力融通に関する要求を受け付ける。電力融通に関する要求は、電力融通要求と称される場合がある。電力融通が実施される時期として、将来の任意の時刻又は期間が指定されてよい。電力の受領者として、特定の需給家施設が指定されてもよく、特定の需給家施設が指定されなくてもよい。電力の受領者として特定の需給家施設が指定されない場合、融通された電力の取り扱いは、上記の他の共同体のエネルギ管理設備140に一任されてよい。
【0124】
例えば、要求処理部540は、電力融通が実施される時期における共同体102の余剰電力量の予測値に基づいて、要求処理部540が上記の要求に応じることができるか否かを判定する。要求処理部540が上記の要求に応じることができると判定された場合、要求処理部540は、電力融通が実施される時期における電力融通を予約するための情報を生成する。将来の特定の期間における電力融通を予約するための情報は、予約情報と称される場合がある。
【0125】
なお、将来の時刻又は期間には、「現在」が含まれてもよい。例えば、電力融通要求において、電力融通が実施される時期として、「今から」、「今すぐ」、「電力融通要求が受け付けられ次第すぐ」、又は、「電力融通の準備が整い次第すぐ」という時刻又は期間が指定された場合、当該指定は、非常に近い将来の時刻又は期間を意味する。
【0126】
将来の時刻又は期間の指定方法は、特に限定されない。将来の時刻又は期間として、特定の時刻を示す情報が入力されてもよく、特定の期間の開始時刻を示す情報が入力されてもよく、特定の期間の開始時刻及び終了時刻を示す情報が入力されてもよい。特定の期間の開始時刻を示す情報は、特定の時刻を示す情報であってもよく、特定の催事を示す情報であってもよい。特定の期間の開始時刻を示す情報は、特定の時刻までに電力融通が終了しているという条件を示す情報であってもよく、特定の催事の開始時刻又は終了時刻までに電力融通が終了しているという条件を示す情報であってもよい。
【0127】
将来の時刻又は期間として、特定のイベントが検出された場合という条件を示す情報が入力されてもよい。イベントの内容は特に限定されない。この場合、例えば、要求処理部540は、イベントを検出するイベント検出部(図示されていない。)を備えてよい。
【0128】
他の実施形態において、要求処理部540は、需給家施設112及び需給家施設114の少なくとも一方から、将来の電力提供を担保とした電力融通に関する要求を受け付ける。例えば、要求処理部540は、需給家施設112から、「第2期間において需給家施設112が電力を提供することを前提として、第2期間に先立つ第1期間において需給家施設112に電力を融通することを要求する電力融通要求」を受信する。
【0129】
上記の例によれば、要求処理部540は、第1期間において、需給家施設114が需給家施設112に電力を提供できるか否かを判定する。第1期間において需給家施設114が需給家施設112に電力を提供できると判定された場合、要求処理部540は、第2期間において、需給家施設112が需給家施設114に提供する電力量を決定する。また、要求処理部540は、第1期間における需給家施設114から需給家施設112への電力融通を予約するための予約情報と、第2期間における需給家施設112から需給家施設114への電力融通を予約するための予約情報とを生成する。
【0130】
本実施形態において、要求処理部540は、予め定められた期間ごとに、(i)送配電網122と、共同体102を構成する各需給家施設との間の送受電に関する計画と、(ii)系統電力網12と、変電設備120との間の送受電に関する計画と、(iii)自営線16と、融通設備160との間の送受電に関する計画とを、事前に作成する。例えば、要求処理部540は、毎日正午に、翌日の送受電に関して、30分ごとの計画を作成する。本実施形態によれば、要求処理部540は、各需給家施設の電力需給の予測値と、予約情報により示される電力の融通量とに基づいて、上記の計画を作成する。本実施形態において、要求処理部540は、送受電の実績を監視し、上記の計画のとおりに送受電が実施されるように、各需給家施設の需給を調整する。
【0131】
本実施形態において、要求処理部540は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれについて、電力の需要と供給とを精算する(精算処理と称する場合がある)。例えば、要求処理部540は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれについて、電力料金を算出する。要求処理部540は、各需給家施設と、共同体102との間の送受電の実績の履歴に基づいて、予め定められた期間(精算期間と称される場合がある。)ごとに電力料金を算出してよい。要求処理部540は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれについて、予め定められた期間における外部との電力融通量の相殺処理を実行してもよい。要求処理部540の詳細は後述される。
【0132】
本実施形態において、需給家施設制御部552は、共同体管理サーバ440が管理する複数の需給家施設のそれぞれを制御するための命令を生成する。需給家施設制御部552は、生成された命令を、当該命令の対象となる需給家施設に送信する。これにより、共同体管理サーバ440は、各需給家施設を制御することができる。
【0133】
本実施形態において、共同体設備制御部554は、エネルギ管理設備140に配された電源設備220及び配分電設備230の少なくとも一方を制御するための命令を生成する。需給家施設制御部552は、生成された命令を、当該命令の対象となる設備に送信する。これにより、共同体管理サーバ440は、エネルギ管理設備140の送受電を制御することができる。
【0134】
本実施形態において、格納部560を備える。格納部560は、共同体管理サーバ440の各部における情報処理に必要とされる各種の情報を格納する。格納部560は、共同体管理サーバ440の各部が生成した各種の情報を格納してもよい。格納部560の詳細は後述される。
【0135】
[要求処理部540による処理の具体例1]
例えば、共同体102の需給家施設112のユーザが、共同体104を構成する需給家施設において開催されるイベントに参加することを考える。イベントの開催期間及び当該ユーザの移動期間の間、需給家施設112の電力需要が減少する一方で、イベントが開催される需給家施設(イベント会場と称される場合がある。)の電力需要は増加する。また、需給家施設112のユーザが電気自動車22を利用してイベント会場に移動する場合、又は、需給家施設112のユーザが携帯可能な蓄電池24をイベント会場に持参する場合、需給家施設112の蓄電残量及び空き容量が減少する一方で、イベント会場の蓄電残量及び空き容量は増加する。
【0136】
イベントの参加者が多くなると、共同体104における電力需給のバランスを調整することが困難になる場合がある。また、共同体104における電力需給のバランスを調整するために、系統電力網12から電力を購入するための費用が高額になる場合もある。このような場合であっても、本実施形態に係るエネルギ管理システム100によれば、イベントの開催期間において共同体102から共同体104に電力が融通されるように、共同体102及び共同体104の電力需給が調整される。
【0137】
具体的には、共同体102の需給家施設112のユーザが、イベントに参加する前の適切な時期に、需給家端末250を操作して、イベントの開催期間及び当該ユーザの移動期間の間の任意の期間において、共同体102から共同体104に電力を融通するための処理を実行する。共同体102の共同体管理サーバ440は、上記ユーザからの電力融通要求を受信して、電力融通要求に対応する予約情報を生成する。また、共同体102の共同体管理サーバ440は、生成された予約情報を、共同体104の共同体管理サーバ440に送信する。共同体102の共同体管理サーバ440、及び、共同体104の共同体管理サーバ440は、電力を融通する具体的な時期、及び、当該時期における送受電量を決定する。
【0138】
共同体102の共同体管理サーバ440、及び、共同体104の共同体管理サーバ440は、予約情報を考慮して、単位時間毎の送受電計画を作成する。これにより、イベント開催期間中の共同体104における電力需給の調整が容易になる。
【0139】
また、共同体102の共同体管理サーバ440は、共同体102の需給家施設112が共同体102の送配電網122に送電した電力量のうち、予約情報により示される電力量を差し引いて、共同体102の需給家施設112に支払う電気料金を決定する。イベント会場が共同体104の送配電網122から受電した電力量のうち、予約情報により示される電力量を差し引いて、イベント会場に請求する電気料金を決定する。これにより、イベント会場の支払う電気料金が軽減される。
【0140】
さらに、本実施形態によれば、イベントの参加者の電気自動車22及び携帯可能な蓄電池24を、共同体104により管理される仮想的な蓄電装置の一部として取り扱うことが可能になる。これにより、共同体104が、イベントに備えて、大規模な蓄電装置を用意したり、共同体104の蓄電残量を事前に増加させたりしておく手間が軽減される。
【0141】
一実施形態において、電力の融通は、融通設備160及び自営線16を介して実施される。これにより、系統電力網12が介在することなく、共同体102及び共同体104の間で直接的に電力が融通される。この場合、電力の融通は、共同体102の共同体管理サーバ440、及び、共同体104の共同体管理サーバ440におけるデータ上の処理として実現され得る。
【0142】
他の実施形態において、電力の融通は、広域管理サーバ180におけるデータ上の処理として実現され得る。具体的には、「イベントの開催期間中に系統電力網12から共同体104に実際に供給された電力量」から「需給家施設112のユーザの指示により、当該期間に共同体102から系統電力網12に供給された電力量」が差し引かれた値が、「イベントの開催期間中に系統電力網12から共同体104に供給された電力量」として扱われる。これにより、共同体102及び共同体104の間で、系統電力網12を介して、間接的に電力を融通することができる。
【0143】
[要求処理部540による処理の具体例2]
例えば、共同体102の需給家施設112のユーザが、共同体104を構成する需給家施設に配された充電ステーションを利用して、電気自動車22及び携帯可能な蓄電池24の少なくとも一方を充電することを考える。共同体102の需給家施設112のユーザは、電気自動車22及び携帯可能な蓄電池24の少なくとも一方の所有者又は利用者であってよい。本実施形態に係るエネルギ管理システム100によれば、共同体102の需給家施設112のユーザは、将来の電力提供を担保として、共同体104に配された充電ステーションの所有者、管理者又は運営者から、電力を融通してもらうことができる。
【0144】
例えば、共同体102の需給家施設112のユーザは、第2期間において需給家施設112が共同体104に電力を提供することを前提として、第2期間に先立つ第1期間において、共同体104の充電ステーションから需給家施設112の電気自動車22又は携帯可能な蓄電池24に電力を融通することを要求する電力融通要求を、共同体102のエネルギ管理設備140に送信する。共同体102の需給家施設112のユーザは、例えば、(i)共同体102の需給家施設112の需給家端末250としても機能する携帯端末、又は、(ii)共同体104の充電ステーションに配された需給家端末を利用して、上記の電力融通要求を、共同体102のエネルギ管理設備140に送信する。
【0145】
例えば、共同体102のエネルギ管理設備140は、第1期間において、共同体104の充電ステーションから上記のユーザに電力を供給することができるか否かを、共同体104のエネルギ管理設備140に問い合わせる。第1期間において共同体104の充電ステーションから上記のユーザに電力を供給することができる場合、共同体102のエネルギ管理設備140は、第2期間において上記のユーザから共同体104の充電ステーションに供給される電力量を決定する。第2期間において上記のユーザから共同体104の充電ステーションに供給される電力量は、第1期間において共同体104の充電ステーションから上記のユーザに供給される電力量より大きくてもよい。これにより、共同体102の需給家施設112のユーザは、共同体104を構成する需給家施設に配された充電ステーションにおいて、充電時に電力料金を支払うことなく、電気自動車22及び携帯可能な蓄電池24の少なくとも一方を充電することができる。
【0146】
[要求処理部540の各部の概要]
図6は、要求処理部540の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、要求処理部540は、入出力制御部620と、精算部630と、送受電計画部642と、需給調整部644と、予約管理部652と、予約コスト決定部654とを備える。
【0147】
予約管理部652は、電力融通装置、各種の情報取得部、貢献具合決定部、要求取得部、調達判定部、及び、融通量決定部の一例であってよい。予約コスト決定部654は、条件決定装置、需要側条件決定部、供給側条件決定部、及び、返済条件決定部の一例であってよい。
【0148】
本実施形態において、入出力制御部620は、要求処理部540の入出力を制御する。一実施形態において、入出力制御部620は、共同体102の各部からの要求を受け付ける。入出力制御部620は、他の共同体のエネルギ管理設備からの要求を受け付けてよい。入出力制御部620は、広域管理サーバ180からの要求を受け付けてよい。他の実施形態において、入出力制御部620は、共同体102の各部への命令を出力する。入出力制御部620は、他の共同体のエネルギ管理設備への要求を出力してよい。入出力制御部620は、広域管理サーバ180への要求を出力してよい。
【0149】
本実施形態において、入出力制御部620は、各需給家施設の需給家端末250に表示される画面のデータを生成してよい。上記の画面は、各需給家施設のユーザと、共同体管理サーバ440とのインタフェースとして機能してよい。入出力制御部620は、各需給家施設の需給家端末250から、共同体管理サーバ440に電力融通要求を送信するための画面の少なくとも一部のデータを生成し、当該データを需給家端末250に送信してよい。
【0150】
本実施形態において、精算部630は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれについて、当該需給家施設と、共同体102との間の送受電を精算する。精算部630は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれについて、当該需給家施設と、他の需給家施設との間の電力の融通を精算してもよい。
【0151】
例えば、精算部630は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれについて、精算期間ごとに、当該需給家施設と、他の需給家施設との間の送電量及び受電量を集計する。精算部630は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれについて、精算期間ごとに、電力に関する収入及び支出を集計してよい。
【0152】
本実施形態において、精算部630は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれについて、精算期間に含まれる単位期間ごとに、当該需給家施設と、他の需給家施設との間の送電量及び受電量を集計してよい。例えば、要求処理部540は、複数の需給家施設のそれぞれについて、単位期間ごとの送電量を、系統電力網12又はエネルギ管理設備140への売電量と、他の需給家施設への融通量とに区別して管理する。これにより、精算部630は、単位期間ごとの送電量を、系統電力網12又はエネルギ管理設備140への売電量と、他の需給家施設への融通量とに区別して集計することができる。
【0153】
同様に、要求処理部540は、複数の需給家施設のそれぞれについて、単位期間ごとの受電量を、系統電力網12又はエネルギ管理設備140からの買電量と、他の需給家施設からの融通量とに区別して管理してよい。これにより、精算部630は、単位期間ごとの受電量を、系統電力網12又はエネルギ管理設備140からの買電量と、他の需給家施設からの融通量とに区別して集計することができる。
【0154】
買電及び売電における電力の単価は、単位期間ごとに決定されてよい。買電及び売電における電力の単価は、例えば、時間帯、季節、発電の種類などに基づいて決定される。一方、一の需給家施設と、他の需給家施設との間の電力融通において、電力は無料で融通されてよい。上記の電力融通において、電力は、有料で融通されてもよい。上記の電力融通において、電力の単価は、買電又は売電の単価とは異なってよい。一の需給家施設と、他の需給家施設との間の電力融通において、エネルギ管理設備140は、手数料を徴収してもよい。手数料は、金銭的価値、電子的価値又は財産的価値として提示されてもよく、電力量として提示されてもよい。
【0155】
本実施形態によれば、精算部630は、例えば、各需給家施設の単位期間ごとの送電量及び受電量の集計値を示す情報と、単価又は手数料を示す情報とに基づいて、各需給家施設の精算期間における収入及び支出を集計することができる。これにより、電力融通要求の受領に伴い生成された送受電に関する予約の処理が、1又は複数の共同体管理サーバ440におけるデータ上の処理として実現される。
【0156】
例えば、共同体102の需給家施設112からの電力融通要求により、単位期間Piにおいて、共同体102の需給家施設112から、共同体104の需給家施設114に送電することが予約された場合を考える。この場合、共同体102の共同体管理サーバ440は、単位期間Piにおいて、共同体102の需給家施設112が共同体102の送配電網122に送電した電力量のうち、上記の予約情報により示される電力量を差し引いて、共同体102の需給家施設112に支払う電気料金を決定する。
【0157】
一方、共同体104の共同体管理サーバ440は、単位期間Piにおいて、共同体104の需給家施設114が共同体104の送配電網122から受電した電力量のうち、上記の予約情報により示される電力量を差し引いて、共同体104の需給家施設114に請求する電気料金を決定する。これにより、送受電に関する各種の予約処理が、データ上の処理として実現され得る。
【0158】
本実施形態において、送受電計画部642は、共同体102の各部と、共同体102との間の送受電を計画する。送受電計画部642は、共同体102と、系統電力網12との間の送受電を計画してよい。送受電計画部642は、共同体102と、自営線16との間の送受電を計画してよい。
【0159】
例えば、送受電計画部642は、送受電が実施される期間を示す情報と、送電側を示す情報と、受電側を示す情報と、送受電される電力量とが対応付けられた情報を生成する。送受電計画部642は、単位期間ごとに、上記の送受電を計画してよい。送受電計画部642は、電力需給の予測値と、電力融通要求に基づいて生成された予約情報とに基づいて、上記の送受電を計画してよい。
【0160】
本実施形態において、需給調整部644は、共同体102の電力需要と、電力供給とを調整する。需給調整部644は、共同体102と、系統電力網12との間の送受電を調整してもよい。需給調整部644は、共同体102と、他の共同体との間の送受電を調整してもよい。
【0161】
例えば、需給調整部644は、共同体102における電力需要及び電力供給を監視し、(i)エネルギ管理設備140の電源設備220、及び、(ii)各需給家施設の電源設備220を制御して、電気の過不足を調整する。需給調整部644は、例えば、送受電計画部642が作成した計画に基づいて、共同体102の内部に配された各機器を制御してよい。例えば、需給調整部644は、単位期間ごとの共同体102の電力需給の計画値と、当該単位期間の電力需給の実績値とに基づいて、各需給家施設、及び、エネルギ管理設備140の電源設備220の少なくとも一方の電力需給を制御する。
【0162】
需給家施設112の電力需要の実績値及び計画値の相違が予め定められた条件を満たす場合、需給調整部644は、需給家施設112のコントローラ240に対して、計画にしたがって電力需要量を制御するよう要求してよい。需給家施設112の電力供給の実績値及び計画値の相違が予め定められた条件を満たす場合、需給調整部644は、需給家施設112のコントローラ240に対して、計画にしたがって電力供給量を制御するよう要求してよい。需給家施設112と、送配電網122との間の送受電量の実績値及び計画値の相違が予め定められた条件を満たす場合、需給調整部644は、需給家施設112のコントローラ240に対して、計画にしたがって送受電を制御するよう要求してよい。
【0163】
これらの例における予め定められた条件は、需給調整部644が実績値の異常を検出することのできる条件であればよく、その詳細は、特に限定されない。予め定められた条件としては、(i)実績値及び計画値の差の絶対値が、予め定められた閾値を超えたという条件、(ii)計画値に対する、実績値及び計画値の差の絶対値の比率が、予め定められた閾値を超えたという条件、(iii)計画値に対する実績値の比率が、予め定められた数値範囲に収まらないという条件などを例示することができる。
【0164】
需給調整部644は、広域管理サーバ180からの要求に応じて、共同体102の電力需給を調整してもよい。広域管理サーバ180からの要求は、共同体102の電力需要を計画どおりに調整することを要求してもよく、共同体102の電力供給を計画どおりに調整することを要求してもよく、共同体102の電力需要を計画と比較して増減させることを要求してもよく、共同体102の電力供給を計画と比較して増減させることを要求してもよい。
【0165】
[予約管理部652の概要]
本実施形態において、予約管理部652は、共同体102の各需給家施設からの電力融通要求に基づいて、当該電力融通要求に対応する予約情報を生成する。予約管理部652は、予約の変更、削除、及び、履行を管理する。
【0166】
本実施形態においては、説明を簡単にすることを目的として、予約管理部652が、共同体102の需給家施設112からの要求を処理する場合を例として、予約管理部652の詳細について説明する。しかしながら、予約管理部652は本実施形態に限定されない。予約管理部652は、需給家施設114からの要求についても、需給家施設112からの要求と同様にして処理できる。
【0167】
[A.一の共同体の余剰電力を他の共同体に融通するための処理]
本実施形態において、予約管理部652は、需給家施設112からの要求であって、共同体102から共同体104に電力を融通することを要求する電力融通要求を受信する。電力融通要求は、需給家施設112が、将来の特定の期間において、共同体102の余剰電力の少なくとも一部を、1又は複数の共同体104に融通することを要求していることを示す情報を含む。
【0168】
共同体102を構成する2以上の需給家施設が、将来の特定の期間において、共同体102の余剰電力の少なくとも一部を、1又は複数の共同体104に融通することを要求していることを示す情報を含んでもよい。この場合、2以上の需給家施設のうちの1つが、2以上の需給家施設を代表して、単一の電力融通要求を送信してもよい。電力融通要求は、融通要求の一例であってよい。
【0169】
本実施形態において、電力融通要求は、当該要求を要求した需給家施設が、電力融通に関して希望する条件を示す情報を含んでよい。上記の条件としては、融通を希望する電力に関する条件、融通を希望する期間に関する条件、電力の受領者に関する条件などを例示することができる。
【0170】
融通を希望する電力に関する条件としては、融通される電気の品質に関する条件、共同体102から共同体104に融通される電力量の目標値に関する条件などを例示することができる。電気の品質に関する条件としては、融通される電気の電圧を指定するための情報、融通される電気の周波数を指定するための情報、融通される電気の電圧変動の許容量を指定するための情報などを例示することができる。
【0171】
融通を希望する期間に関する条件としては、電力融通の開始時刻を指定するための情報、電力融通の終了時刻を指定するための情報、電力融通の開始時刻及び終了時刻を指定するための情報、電力融通が許可される期間を指定するための情報などを例示することができる。電力融通要求に、融通を希望する期間に関する条件が含まれていない場合、融通を希望する期間として、電力融通要求が受け付けられた時点以降の任意の期間が設定されてよい。
【0172】
電力の受領者に関する条件としては、電力の受領者を指定するための情報を例示することができる。電力の受領者として、共同体104の特定の需給家施設が指定された場合、共同体104のエネルギ管理設備140は、共同体102から共同体104に融通された電力を、当該特定の需給家施設の電力として取り扱う。電力の受領者として、共同体104が指定された場合、又は、電力の受領者が指定されていない場合、共同体104のエネルギ管理設備140は、共同体102から共同体104に融通された電力を、共同体104の間で共有される電力として取り扱ってよい。
【0173】
本実施形態において、予約管理部652は、電力融通要求を受信すると、格納部560にアクセスする。例えば、予約管理部652は、格納部560を参照して、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれについて、当該需給家施設と、共同体102との間の電力融通の実績に関する情報を取得する。予約管理部652は、格納部560を参照して、電力融通要求により示された期間における共同体102の余剰電力量の予測値を示す情報を取得してもよい。
【0174】
一実施形態において、予約管理部652は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれについて、電力融通要求により示された期間における電力需給の予測値を示す情報を取得し、当該情報に基づいて、電力融通要求により示された期間における共同体102の余剰電力量の予測値を示す情報を算出してもよい。他の実施形態において、電力融通要求に、融通を希望する期間に関する条件が含まれていない場合、予約管理部652は、共同体102を構成する複数の需給家施設のそれぞれについて、電力需給の最新の値を示す情報を取得し、当該情報に基づいて、電力融通要求により示された期間における共同体102の余剰電力量の予測値を示す情報を算出してもよい。
【0175】
本実施形態において、予約管理部652は、共同体102を構成する複数の需給家施設の少なくとも1つについて、当該需給家施設と、共同体102との間の電力融通の実績に関する情報に基づいて、電力融通要求により示された期間における共同体102の余剰電力量に対する、当該需給家施設の貢献具合を決定する。電力融通要求により示された期間は、特定の期間、又は、将来の期間の一例であってよい。
【0176】
予約管理部652は、電力融通要求を送信した需給家施設について、電力融通要求により示された期間における共同体102の余剰電力量に対する、当該需給家施設の貢献具合を決定してよい。より具体的には、予約管理部652は、需給家施設112と、共同体102との間の電力融通の実績に関する情報に基づいて、電力融通要求により示された期間における共同体102の余剰電力量に対する、需給家施設112の貢献具合を決定する。貢献具合は、連続的な数値により表されてもよく、段階的な区分により表されてもよい。各区分は、記号又は文字により区別されてもよく、数字により区別されてもよい。
【0177】
需給家施設112の貢献具合は、例えば、(i)基準時刻から、電力融通要求により示された期間の始期又は終期の一方までの間に、需給家施設112から共同体102に融通された電力量、(ii)基準時刻から、電力融通要求により示された期間の始期又は終期の一方までの間における、共同体102を構成する全ての需給家施設から共同体102に融通された電力量(B)に対する、需給家施設112から共同体102に融通された電力量(A)の割合(A/B)、(iii)基準時刻から、電力融通要求により示された期間の始期又は終期の一方までの間に、需給家施設112が共同体102に電力を融通した回数、及び、(iv)基準時刻から、電力融通要求により示された期間の始期又は終期の一方までの間に、需給家施設112が共同体102からのデマンドレスポンスに応じた回数、の少なくとも1つに基づいて、決定される。基準時刻は、電力融通要求により示された期間より前の任意の時刻であってよい。基準時刻と、電力融通要求により示された期間の始期との間の期間は、任意の値に設定されてよい。
【0178】
予約管理部652は、共同体102を構成する複数の需給家施設の少なくとも1つについて、貢献具合を決定してよい。例えば、予約管理部652は、電力融通要求を要求した需給家施設について、貢献具合を決定する。予約管理部652は、共同体102を構成する全ての需給家施設について、貢献具合を決定してもよい。
【0179】
一実施形態において、予約管理部652は、電力融通要求が受け付けられるたびに、当該電力融通要求により示された期間における共同体102の余剰電力量に対する、需給家施設112の貢献具合を決定する。他の実施形態において、予約管理部652は、任意のタイミングで、又は、定期的に、その時点における、共同体102の余剰電力量に対する需給家施設112の貢献具合を決定する。予約管理部652は、電力融通要求が受け付けられた時点における、上記の貢献具合に関する最新の値を、電力融通要求により示された期間における上記の貢献具合として決定してよい。
【0180】
さらに他の実施形態において、予約管理部652は、任意のタイミングで、又は、定期的に、上記の貢献具合に関する過去の実績データに基づいて、上記の貢献具合の予測値を決定する。予約管理部652は、電力融通要求が受け付けられた時点における、上記の貢献具合の予測値を利用して、電力融通要求により示された期間における上記の貢献具合を決定してよい。
【0181】
本実施形態において、予約管理部652は、(i)電力融通要求により示された期間における共同体102の余剰電力量の予測値と、(ii)電力融通要求により示された期間における共同体102の余剰電力量に対する、当該需給家施設の貢献具合とに基づいて、電力融通要求により示された期間において、共同体102から共同体104に融通される電力量を決定する。例えば、予約管理部652は、(i)電力融通要求により示された期間における共同体102の余剰電力量の予測値に、(ii)電力融通要求により示された期間における共同体102の余剰電力量に対する、需給家施設112の貢献具合を乗ずることで、需給家施設112からの電力融通要求に応じて、共同体102から共同体104に融通される電力量を決定する。
【0182】
上記の手順により決定された電力量が、電力融通要求により示される融通を希望する電力量以上である場合、予約管理部652は、電力融通要求により示された期間において、共同体102から共同体104に電力を融通するための予約情報を生成する。予約管理部652は、生成された予約情報を、格納部560に格納する。格納部560に格納された予約情報は、送受電計画部642が単位期間ごとの送受電計画を作成するときに参照される。これにより、共同体管理サーバ440は、需給家施設112からの電力融通要求に従って、電力を融通することができる。
【0183】
一方、上記の手順により決定された電力量が、電力融通要求により示される融通を希望する電力量よりも小さい場合、予約管理部652は、電力融通要求により示された期間において、需給家施設112が他の機器から電力を融通することができるか否かを決定する。例えば、予約管理部652は、需給家施設112が、共同体102の他の需給家施設及び共同体102のエネルギ管理設備140の少なくとも一方から、電力を融通することができるか否かを決定する。これにより、送受電に伴う電力のロスを低減することができる。なお、予約管理部652は、需給家施設112が、共同体104又は共同体106から電力を融通することができるか否かを決定してもよい。
【0184】
例えば、予約管理部652は、需給家施設112からの電力融通要求に応じて、当該電力融通要求により示された期間における共同体102の余剰電力量のうち、需給家施設114及びエネルギ管理設備140の少なくとも一方の貢献分の少なくとも一部を、共同体102から共同体104に融通するための処理を実行する。需給家施設114及びエネルギ管理設備140は、他の機器の一例であってよい。
【0185】
一実施形態において、予約管理部652は、需給家施設112による将来の電力提供を担保として、共同体102から共同体104に電力を融通するための処理を実行する。他の実施形態において、予約管理部652は、需給家施設112のユーザが追加の金銭的価値、電子的価値又は財産的価値の支払いに同意することに応じて、共同体102から共同体104に電力を融通するための処理を実行する。
【0186】
例えば、共同体を構成する複数の需給家施設のそれぞれに配された複数の蓄電装置が、共同体により管理される仮想的な蓄電装置の一部として取り扱われる場合、各需給家施設のユーザは、自己の蓄電装置に蓄電された電力であっても、自由に使用、収益又は処分することができない場合がある。本実施形態によれば、共同体の余剰電力を、共同体の構成員が自由に使用、収益又は処分することができない場合であっても、各構成員は、共同体により管理される仮想的な蓄電装置の蓄電残量の少なくとも一部を、自己の意思に基づいて使用、収益又は処分することができる。
【0187】
本実施形態によれば、各需給家施設のユーザは、将来の任意の期間において、共同体により管理される仮想的な蓄電装置の蓄電残量の少なくとも一部を、自己の意思に基づいて、他の共同体に融通することができる。また、本実施形態によれば、各需給家施設のユーザは、同一の共同体内の他のユーザに対して将来の電力の提供(電力の返済と称される場合がある。)を約束することにより、自己の意思に基づいて他の共同体に融通することのできる電力量を増加させることができる。
【0188】
本実施形態においては、エネルギ管理システム100のユーザAが、同一の共同体内の他のユーザBに対して将来の電力の返済を約束することにより、当該他のユーザBの電力がユーザAに供給される場合を例として、予約管理部652の詳細が説明された。しかしながら、予約管理部652は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、需給家施設のユーザAは、共同体の管理者又は運用者に対して将来の電力の返済を約束することにより、当該共同体の電力がユーザAに供給されてよい。
【0189】
さらに他の実施形態において、エネルギ管理システム100のユーザAが、他の共同体のユーザDに対して将来の電力の返済を約束することにより、当該ユーザDの電力がユーザAに供給されてよい。さらに他の実施形態において、エネルギ管理システム100のユーザAが、他の共同体の管理者又は運用者に対して将来の電力の返済を約束することにより、当該他の共同体の電力がユーザAに供給されてよい。
【0190】
[B.将来の電力提供を担保として電力を融通する処理]
本実施形態において、予約管理部652は、需給家施設112からの要求であって、第2期間において需給家施設112が電力を提供することを前提として、第2期間に先立つ第1期間において需給家施設112に電力を融通することを要求する電力融通要求を受信する。電力融通要求は、需給家施設112の要求に応じることに対するインセンティブに関する情報を含んでもよい。電力融通要求は、需給家施設112が第2期間に電力を提供しなかった場合のペナルティ及び補償の少なくとも一方に関する情報を含んでもよい。
【0191】
例えば、予約管理部652は、需給家施設112から、「需給家施設112が、明日の13:00から15:00の間に1.2kWhの電力を提供することを約束すること」、及び、「需給家施設112が、今から1時間以内に1kWhの電力を融通することを要求していること」を示す電力融通要求を受信する。ここで、「今から」という時刻、又は、「今から1時間以内」という期間は、第1期間の一例であってよい。「明日の13:00から15:00の間」という期間は、第2期間の一例であってよい。また、上記の例において、融通を希望する電力量は1kWhであり、インセンティブは、融通された電力量の20%である。
【0192】
一実施形態において、予約管理部652は、需給家施設112のユーザからの電力融通要求に対して応答することのできる需給家施設又はエネルギ管理設備(供給側装置と称される場合がある。)を募集し、需給家施設112と、供給側装置とをマッチングする。他の実施形態において、予約管理部652は、電力の提供を希望する需給家施設又はエネルギ管理設備(供給側装置と称される場合がある。)の情報を予め登録しておく。供給側装置に関する情報は、例えば、格納部560に格納される。予約管理部652は、電力融通要求が受信されると、事前に登録された情報を参照して、需給家施設112と、供給側装置とをマッチングする。需給家施設112は、第1ユーザの一例であってよい。供給側装置は、第2ユーザの一例であってよい。
【0193】
第1期間の間における、1又は複数の供給側装置から需給家施設112への電力提供は、複数回に分割されてもよい。同様に、第2期間の間における、需給家施設112から1又は複数の供給側装置への電力提供は、複数回に分割されてもよい。
【0194】
需給家施設112と、供給側装置とのマッチングが成立した場合、予約管理部652は、上記の電力融通要求に対応する予約情報を生成する。例えば、予約管理部652は、(i)第1期間中の1又は複数の期間(調達期間と称される場合がある。)において、1又は複数の供給側装置から需給家施設112に電力を供給することを予約するための1以上の予約情報と、(ii)第2期間中の1又は複数の期間(返済期間と称される場合がある。)において、需給家施設112から1又は複数の供給側装置に電力を供給することを予約するための1以上の予約情報とを生成する。
【0195】
[B−1.需要側条件の決定]
本実施形態において、電力融通要求は、電力融通に関して需給家施設112が希望する条件(需要側条件と称される場合がある。)を含んでよい。需要側条件としては、(i)第1期間を特定するための情報、(ii)第1期間において、供給側装置から需給家施設112に提供される電力量に関する第1目標値を示す情報などを例示することができる。第1期間を特定するための情報としては、第1期間の始期を示す情報、第1期間の終期を示す情報、第1期間の始期及び終期を示す情報などを例示することができる。需要側条件は、需給家施設112からの指示の一例であってよい。
【0196】
需要側条件は、第2期間において需給家施設112が電力を提供する場合における、単位期間あたりに提供される電力量の上限値に関する情報を含んでよい。需要側条件は、第2期間に含まれる1以上の単位期間のうち、電力が提供される単位期間の数の上限値に関する情報を含んでもよい。上記の情報は、第2期間において許容される分割回数の上限値を示す情報の一例であってよい。
【0197】
本実施形態において、予約管理部652は、電力融通要求を受信すると、需給家施設112の電力融通の実績の履歴を示す情報を取得してよい。電力融通の実績の履歴を示す情報としては、需給家施設112の送受電に関する情報を例示することができる。履歴の開始時期及び終了時期は、任意に設定されてよい。
【0198】
予約管理部652は、需給家施設112の電力融通の実績の履歴を示す情報に基づいて、需給家施設112の電力融通に関する協力具合を決定してよい。協力具合は、連続的な数値により表されてもよく、段階的な区分により表されてもよい。各区分は、記号又は文字により区別されてもよく、数字により区別されてもよい。協力具合としては、(i)需給家施設112が特定の期間に共同体102に電力を融通した回数、(ii)需給家施設112が特定の期間に共同体102に融通した電力量、並びに、(iii)上記回数及び上記電力量の少なくとも一方に基づいて算出されるパラメータなどを例示することができる。
【0199】
予約管理部652は、需給家施設112の電力融通の実績の履歴を示す情報に基づいて、第1期間のうち、電力融通に適した1以上の期間を決定してよい。これにより、効率的な電力融通が可能になる。また、予約管理部652が、電力融通に適した1以上の期間の少なくとも一部と、それ以外の期間との間で、供給側装置が電力を提供することに対するインセンティブに差を設けることも可能になる。これにより、需給家施設112と、供給側装置とのマッチングが促進される。
【0200】
一実施形態において、予約管理部652は、需給家施設112の電力融通の実績の履歴を示す情報に基づいて、第1期間において、需給家施設112の電力融通が成立する確率を算出する。例えば、予約管理部652は、需給家施設112の電力融通の実績の履歴を示す情報に基づいて、第1期間に含まれる単位期間のそれぞれについて、需給家施設112の電力融通が成立する確率を算出する。予約管理部652は、需給家施設112の電力融通の実績の履歴を示す情報と、第1期間に関する気象情報とに基づいて、第1期間に含まれる単位期間のそれぞれについて、需給家施設112の電力融通が成立する確率を算出してもよい。
【0201】
予約管理部652は、第1期間のうち、需給家施設112の電力融通が成立する確率が予め定められた条件を満足する期間を、電力融通に適した1以上の期間として決定してよい。予約管理部652は、需給家施設112の電力融通が成立する確率が閾値を下回る期間(B)に対する、需給家施設112の電力融通が成立する確率が閾値を上回る期間(A)の比率(A/B)が予め定められた条件を満足するように、上記閾値を決定してもよい。予め定められた条件としては、上記の比率が予め定められた値と等しいという条件、上記の比率が予め定められた値よりも小さいという条件、上記の比率が予め定められた値よりも大きいという条件などを例示することができる。
【0202】
他の実施形態において、予約管理部652は、需給家施設112の電力融通の実績を学習した学習器に、第1期間を特定するための情報を入力して、電力融通に適した1以上の期間を示す情報を取得する。予約管理部652は、需給家施設112の電力融通の実績を学習した学習器に、第1期間を特定するための情報と、第1期間に関する気象情報とを入力して、電力融通に適した1以上の期間を示す情報を取得してもよい。
【0203】
本実施形態において、予約管理部652が、需給家施設112の電力融通の実績を示す情報を取得して、第1期間のうち、電力融通に適した1以上の期間を決定する場合について説明した。しかしながら、予約管理部652は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、予約管理部652は、需給家施設112の電力融通の予測値を取得して、第1期間のうち、電力融通に適した1以上の期間を決定してよい。予約管理部652は、需給家施設112の電力需給の実績値又は予測値を取得して、第1期間のうち、電力融通に適した1以上の期間を決定してよい。
【0204】
[B−2.供給側条件の決定]
本実施形態において、予約管理部652は、電力融通要求を受信すると、第1期間において供給側が電力を提供するための条件(供給側条件と称される場合がある。)を示す情報を取得する。供給側条件は、供給側装置からの指示の一例であってよい。供給側条件は、(i)供給側装置が電力を提供することのできる1又は複数の期間を特定するための情報、(ii)上記の各期間において、供給側装置が提供することのできる電気の品質を示す情報、及び、(iii)上記の各期間において、供給側装置が提供することのできる電力量を示す情報の少なくとも1つを含んでよい。
【0205】
供給側条件は、第2期間において、需給家施設112が供給側装置に提供する電力に関する条件を含んでよい。上記の条件は、(i)前記第2期間に電力が提供される場合における、単位期間あたりに提供される電力量の上限値を示す情報、及び、(ii)前記第2期間に含まれる1以上の単位期間のうち、電力が提供される単位期間の数の上限値を示す情報の少なくとも一方を含んでよい。上記の情報は、第2期間において許容される分割回数の上限値を示す情報の一例であってよい。
【0206】
本実施形態において、予約管理部652は、電力融通要求を受信すると、供給側装置の電力融通の実績の履歴を示す情報を取得してよい。電力融通の実績の履歴を示す情報としては、各供給側装置の送受電に関する情報を例示することができる。履歴の開始時期及び終了時期は、任意に設定されてよい。
【0207】
予約管理部652は、各供給側装置の電力融通の実績の履歴を示す情報に基づいて、各供給側装置の電力融通に関する協力具合を決定してよい。協力具合は、連続的な数値により表されてもよく、段階的な区分により表されてもよい。各区分は、記号又は文字により区別されてもよく、数字により区別されてもよい。協力具合としては、(i)各供給側装置が特定の期間に共同体に電力を融通した回数、(ii)各供給側装置が特定の期間に共同体に融通した電力量、並びに、(iii)上記回数及び上記電力量の少なくとも一方に基づいて算出されるパラメータなどを例示することができる。
【0208】
一実施形態において、予約管理部652は、需給家施設112のユーザからの電力融通要求に対して応答することのできる需給家施設又はエネルギ管理設備を募集する。供給者側は、当該募集に応募するときに、供給側条件を予約管理部652に送信する。これにより、予約管理部652は、供給側条件を取得することができる。他の実施形態において、他者への電力の提供を希望する供給側装置は、共同体管理サーバ440にアクセスして、供給側条件を事前に登録する。予約管理部652は、格納部560を参照して、供給側装置が事前に登録した供給側条件を取得する。
【0209】
[B−3.返済電力量又は利率パラメータの決定]
予約管理部652は、需要側条件及び供給側条件の少なくとも一方に基づいて、(i)第2期間において、需給家施設112から供給側装置に提供される電力量に関する第2目標値、並びに、(ii)第1目標値及び第2目標値の関係を示すパラメータの少なくとも一方を決定する。上記のパラメータは、第2目標値(B)に対する第1目標値(A)の割合(A/B)、第1目標値に対する第2目標値及び第1目標値の差の割合((B−A)/A)などを例示することができる。
【0210】
第1目標値は、例えば、金銭の貸し借りにおける元金に相当する。第2目標値と第1目標値との差は、例えば、金銭の貸し借りにおける利息額に相当する。第1目標値及び第2目標値の関係を示すパラメータは、例えば、金銭の貸し借りにおける利率に相当する。そこで、本願明細書において、第1目標値は、調達電力量と称される場合がある。第2目標値は、返済電力量と称される場合がある。また、第1目標値及び第2目標値の関係を示すパラメータは、利率パラメータと称される場合がある。
【0211】
本実施形態において、予約管理部652は、需要側条件及び供給側条件の少なくとも一方を示す情報を、予約コスト決定部654に送信する。予約コスト決定部654は、需要側条件及び供給側条件の少なくとも一方を示す情報に基づいて、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を示す情報を出力する。予約管理部652は、予約コスト決定部654が出力した、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を示す情報を取得する。これにより、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方が決定される。
【0212】
[B−4.マッチング]
一実施形態において、予約管理部652は、第2期間に含まれる1以上の単位期間のそれぞれについて、決定された返済電力量又は利率で、需給家施設112に電力を供給することを希望する1以上の供給側装置を募集する。他の実施形態において、予約管理部652は、事前に登録された1以上の供給側装置の中から、決定された返済電力量又は利率で、需給家施設112に電力を供給することを希望する1以上の供給側装置を抽出する。
【0213】
予約管理部652は、募集に応じた1以上の供給側装置、又は、抽出された1以上の供給側装置の中から、任意の基準に基づいて、需給家施設112に電力を提供する1以上の供給側装置を決定してよい。例えば、予約管理部652は、需給家施設112が所属する共同体102の他の機器の中から、需給家施設112に電力を提供する1以上の供給側装置を決定する。これにより、配送電に伴う電力のロスが低減される。予約管理部652は、需給家施設112に電力を提供する1以上の供給側装置の数が少なくなるように、需給家施設112に電力を提供する1以上の供給側装置を決定してよい。これにより、送受電の回数を減少させることができる。その結果、送受電に伴う電力のロスが低減される。
【0214】
[予約コスト決定部654の概要]
本実施形態において、予約コスト決定部654は、将来の特定の期間における電力融通を予約するために要求されるコストを決定する。予約コスト決定部654は、コストの種類と、コストの量とを決定してよい。コストの種類としては、金銭的価値、電子的価値、財産的価値、電力量などを例示することができる。金銭的価値としては、通貨、貨幣等を例示することができる。電子的価値としては、ポイント、マイレージ、電子マネーなどを例示することができる。財産的価値としては、暗号通貨を例示することができる。なお、暗号通貨は、金銭的価値として取り扱われてもよい。
【0215】
予約のコストの種類として電力量が指定された場合、予約コスト決定部654は、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を決定する。予約コスト決定部654は、需要側条件及び供給側条件の少なくとも一方に基づいて、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を決定してよい。予約コスト決定部654は、需要側条件及び供給側条件の少なくとも一方を示す情報を、例えば予約管理部652から取得する。
【0216】
一実施形態において、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方が、需要側条件及び供給側条件の少なくとも一方において指定される。予約コスト決定部654は、需要側条件及び供給側条件の少なくとも一方に指定されているとおりに、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を決定してよい。
【0217】
例えば、電力融通要求に含まれる需要側条件に、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を示す情報が含まれる。予約管理部652が、需給家施設112からの電力融通要求に対して応答することのできる供給側装置を募集したときに、当該募集の通知において、需給家施設112が希望する返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方が指定されてもよく、当該募集に対する供給側装置からの応答において、供給側装置が希望する返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方が指定されてもよい。供給側装置が、当該装置に関する情報を事前に登録するときに、供給側装置が希望する返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方に関する情報が登録されてもよい。
【0218】
他の実施形態において、予約コスト決定部654は、(i)需要側条件に含まれる第1期間及び第2期間を特定するための情報と、(ii)第1期間における需給家施設112の電力需給、第1期間における各供給側装置の電力需給、第2期間における需給家施設112の電力需給、第2期間における各供給側装置の電力需給、需給家施設112の返済実績、及び、各供給側装置の返済の実績の少なくとも1つとに基づいて、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を決定する。返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方は、需給家施設112が指定した条件を満たすように、決定されてもよい。返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方は、供給側装置が指定した条件を満たすように、決定されてもよい。
【0219】
本実施形態において、予約コスト決定部654は、(i)第1期間における、需給家施設112の電力需給の予測値を示す情報、及び、(ii)第2期間における、需給家施設112の電力需給の予測値を示す情報の少なくとも一方を取得してよい。予約コスト決定部654は、第1期間の始期よりも前の期間における需給家施設112の電力需給に関する情報を取得してもよい。
【0220】
本実施形態において、予約コスト決定部654は、(i)第1期間における、供給側装置の電力需給の予測値を示す情報、及び、(ii)第2期間における、供給側装置の電力需給の予測値を示す情報の少なくとも一方を取得してよい。予約コスト決定部654は、第1期間の始期よりも前の期間における供給側装置の電力需給に関する情報を取得してもよい。
【0221】
本実施形態において、予約コスト決定部654は、第1期間の始期よりも前の期間における需給家施設112の返済実績に関する情報を取得してよい。予約コスト決定部654は、需給家施設112と共同体102との間の電力融通の実績に関する情報に基づいて、需給家施設112の返済実績に関する情報を取得してよい。
【0222】
本実施形態において、予約コスト決定部654は、第1期間の始期よりも前の期間における各供給側装置の返済実績に関する情報を取得してよい。予約コスト決定部654は、各供給側装置と共同体との間の電力融通の実績に関する情報に基づいて、各供給側装置の返済実績に関する情報を取得してよい。
【0223】
例えば、第1期間における需給家施設112の余剰電力量が小さいほど、返済電力量が大きくなるように、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方が決定される。例えば、第1期間における供給側装置の余剰電力量が小さいほど、返済電力量が大きくなるように、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方が決定される。例えば、第2期間における需給家施設112の余剰電力量が大きいほど、返済電力量が大きくなるように、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方が決定される。例えば、第2期間における供給側装置の余剰電力量が大きいほど、返済電力量が大きくなるように、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方が決定される。例えば、需給家施設112の返済実績が良好であるほど、返済電力量が小さくなるように、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方が決定される。需給家施設112の返済実績が良好であるほど、返済電力量が大きくなるように、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方が決定される。
【0224】
[要求処理部540における情報処理の一例]
[需給家施設112の電力需給に基づいて返済電力量を決定する実施例]
本実施形態によれば、まず、予約コスト決定部654が、需要側条件、供給側条件、及び、第2期間における需給家施設112の電力需給の予測値に基づいて、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を決定する。具体的には、予約コスト決定部654は、需要側条件に基づいて、第1期間及び第2期間を特定する。予約コスト決定部654は、供給側条件に基づいて、第1期間に電力を提供することのできる1以上の供給側装置を特定する。本実施形態において、予約コスト決定部654は、第2期間における需給家施設112の電力需給の予測値に基づいて、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を決定する。
【0225】
例えば、予約コスト決定部654は、第2期間における需給家施設112の電力需給の予測値に基づいて、第2期間に含まれる単位期間ごとに需給家施設112の余剰電力量を算出する。予約コスト決定部654は、需給家施設112の余剰電力量の大きな単位期間ほど、当該単位期間における返済電力量が大きくなるように、当該単位期間の返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を決定する。
【0226】
次に、予約管理部652が、第2期間に含まれる1以上の単位期間のそれぞれについて、決定された返済電力量又は利率で、需給家施設112に電力を供給することを希望する1以上の供給側装置を募集する。予約管理部652は、事前に登録された1以上の供給側装置の中から、決定された返済電力量又は利率で、需給家施設112に電力を供給することを希望する1以上の供給側装置を抽出してもよい。予約管理部652は、募集に応じた1以上の供給側装置、又は、抽出された1以上の供給側装置の中から、任意の基準に基づいて、需給家施設112に電力を提供する1以上の供給側装置を決定する。
【0227】
例えば、予約管理部652は、(i)第1期間において1以上の供給側装置が提供することのできる電力量の合計が、調達電力量を超え、且つ、(ii)第2期間において需給家施設112の提供する電力量が最小となるように、(i)1以上の供給側装置と、(ii)需給家施設112から各供給側装置への返済期間及び返済電力量とを決定する。これにより、需給家施設112による電力の返済が容易になる。
【0228】
予約管理部652は、(i)第1期間において1以上の供給側装置が提供することのできる電力量の合計が、調達電力量を超え、且つ、(ii)1以上の供給側装置の数ができるだけ少なくなるように、(i)1以上の供給側装置と、(ii)需給家施設112から各供給側装置への返済期間及び返済電力量とを決定してもよい。これにより、送受電に伴う電力のロスが低減される。
【0229】
予約管理部652及び予約コスト決定部654は、単位期間の長さを変えながらマッチングを実施して、第2期間において需給家施設112が提供する電力量がより小さくなる組み合わせを探索してもよい。予約管理部652及び予約コスト決定部654は、単位期間の長さを変えながらマッチングを実施して、1以上の供給側装置の数がより小さくなる組み合わせを探索してもよい。
【0230】
予約管理部652は、任意の基準に基づいて、第1期間において、上記の1以上の供給側装置のそれぞれから、需給家施設112に供給される電力量を決定する。その後、予約管理部652は、第1期間に関する1以上の予約情報と、第2期間に関する1以上の予約情報とを生成する。
【0231】
[供給側装置の電力需給に基づいて返済電力量を決定する実施例]
本実施形態によれば、まず、予約コスト決定部654が、需要側条件、供給側条件、及び、第2期間における各供給側装置の電力需給の予測値に基づいて、返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を決定する。具体的には、予約コスト決定部654は、需要側条件に基づいて、第1期間及び第2期間を特定する。予約コスト決定部654は、供給側条件に基づいて、第1期間に電力を提供することのできる1以上の供給側装置を特定する。本実施形態において、予約コスト決定部654は、上記の1以上の供給側装置のそれぞれについて、第2期間における各供給側装置の電力需給の予測値に基づいて、各供給側装置に対応する返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を決定する。
【0232】
一実施形態において、予約コスト決定部654は、例えば、上記の1以上の供給側装置のそれぞれについて、第2期間における各供給側装置の電力需給の予測値に基づいて、第2期間に含まれる単位期間ごとに各供給側装置の余剰電力量の予測値を算出する。予約コスト決定部654は、各供給側装置の余剰電力量の大きな単位期間ほど、当該単位期間における返済電力量が大きくなるように、当該単位期間の返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を決定する。
【0233】
次に、予約管理部652が、各供給側装置の単位時間毎の返済電力量又は利率パラメータに基づいて、需給家施設112に電力を提供する1以上の供給側装置を決定する。例えば、予約管理部652は、(i)第1期間において1以上の供給側装置が提供することのできる電力量の合計が、調達電力量を超え、且つ、(ii)第2期間において需給家施設112の提供する電力量が最小となるように、(i)1以上の供給側装置と、(ii)需給家施設112から各供給側装置への返済期間及び返済電力量とを決定する。
【0234】
これにより、供給側装置の空き容量が比較的大きい期間に電力が返済されるように、返済期間及び返済電力量が調整される。予約管理部652及び予約コスト決定部654は、単位期間の長さを変えながらマッチングを実施して、第2期間において需給家施設112が提供する電力量がより小さくなる組み合わせを探索してもよい。
【0235】
他の実施形態において、予約コスト決定部654は、まず、第2期間における需給家施設112の電力需給の予測値に基づいて、第2期間に含まれる単位期間ごとに需給家施設112の余剰電力量を算出する。次に、予約コスト決定部654は、単位期間ごとの需給家施設112の余剰電力量の予測値に基づいて第2期間に含まれる複数の単位期間の中から、返済期間に関する1以上の候補を抽出する。
【0236】
例えば、予約コスト決定部654は、余剰電力量が予め定められた条件を満足する単位期間を、上記の返済期間の候補として抽出する。予め定められた条件は、余剰電力量が予め定められた閾値より大きいという条件、余剰電力量に基づいて決定される返済確率が予め定められた閾値より大きいという条件等を例示することができる。予約コスト決定部654は、単位期間の長さを変えて、上記の処理を繰り返すことで、1以上の候補の期間の合計値がより大きくなる単位期間を決定してよい。
【0237】
次に、予約コスト決定部654は、第2期間における各供給側装置の電力需給の予測値を示す情報から、返済期間に関する1以上の候補のそれぞれの期間中における各供給側装置の電力需給の予測値を抽出する。予約コスト決定部654は、例えば、上述の手順と同様の手順に従って、返済期間に関する1以上の候補のそれぞれの期間中における、各供給側装置の電力需給の予測値に基づいて、各供給側装置に対応する返済電力量及び利率パラメータの少なくとも一方を決定してもよい。
【0238】
予約管理部652は、上述の手順と同様の手順により、各供給側装置の単位時間毎の返済電力量又は利率パラメータに基づいて、需給家施設112に電力を提供する1以上の供給側装置を決定する。また、予約管理部652は、任意の基準に基づいて、第1期間において、上記の1以上の供給側装置のそれぞれから、需給家施設112に供給される電力量を決定する。その後、予約管理部652は、第1期間に関する1以上の予約情報と、第2期間に関する1以上の予約情報とを生成する。
【0239】
上述のとおり、本実施形態によれば、エネルギ管理システム100のユーザが、将来の電力の返済を約束することにより、当該ユーザに対して、他のユーザ又は共同体の電力が提供される。これにより、金銭の貸し借りにおける前借りに相当する取引(電力の前借りと称される場合がある。)が、電力取引において実現される。例えば、一のユーザが他のユーザ又は共同体から電力を調達した場合に、当該一のユーザは、当該一のユーザの将来の電力を、調達された電力量の少なくとも一部の対価に充当することができる。
【0240】
具体的な情報処理としては、要求処理部540が、一のユーザからの電力の前借りに関する要求を受け付けると、予約管理部652は、近い将来(例えば、第1期間である。)における電力取引を予約するとともに、遠い将来(例えば、第2期間である。)における電力取引を予約する。これにより、単なる電力の先物取引ではなく、電力取引における電力の前借りが実現される。
【0241】
一のユーザの取引相手が共同体である場合、近い将来における電力取引の予約は、共同体から、一のユーザへの電力供給に関する予約であってよい。また、遠い将来における電力取引の予約は、一のユーザから、共同体への電力供給に関する予約であってよい。
【0242】
一のユーザの取引相手が他のユーザである場合、近い将来における電力取引の予約は、他のユーザから、一のユーザへの電力供給に関する予約であってよい。また、遠い将来における電力取引の予約は、一のユーザから、他のユーザへの電力供給に関する予約であってよい。
【0243】
一のユーザの取引相手が他のユーザである場合、近い将来における電力取引の予約は、(i)他のユーザから、共同体への電力供給に関する予約と、(ii)共同体から、一のユーザへの電力供給に関する予約とを含んでよい。また、遠い将来における電力取引の予約は、(i)一のユーザから、共同体への電力供給に関する予約と、(ii)共同体から、他のユーザへの電力供給に関する予約とを含んでよい。
【0244】
図7は、格納部560の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、格納部560は、設定格納部720と、予測履歴格納部732と、実績履歴格納部734と、送受電情報格納部742と、予約情報格納部744と、精算情報格納部750とを備える。
【0245】
設定格納部720と、予測履歴格納部732と、実績履歴格納部734のそれぞれは、設定格納部372、予測履歴格納部374及び実績履歴格納部376のそれぞれと同様の情報を格納してよい。設定格納部720と、予測履歴格納部732と、実績履歴格納部734のそれぞれは、データ収集部530が収集した情報を格納してよい。
【0246】
本実施形態において、送受電情報格納部742は、共同体102の各部のそれぞれに関して、送受電計画部642が生成した送受電の計画に関する情報を格納する。送受電情報格納部742は、共同体102の各部のそれぞれの送受電の実績に関する情報を格納する。送受電情報格納部742は、データ収集部530が収集した情報を格納してよい。
【0247】
本実施形態において、予約情報格納部744は、予約管理部652が生成した予約情報を格納する。予約情報格納部744は、電力融通要求の識別情報と、当該電力融通要求に基づいて生成された予約情報の識別情報とを対応付けて格納してもよい。予約情報格納部744は、各予約情報の履行状況を示す情報を格納してもよい。
【0248】
本実施形態において、精算情報格納部750は、共同体102の各需給家施設の電気料金を示す情報を格納する。精算情報格納部750は、電気料金の明細を示す情報を含んでよい。
【0249】
図8は、融通設備160の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、融通設備160は、電力変換装置862と、流通制御装置864と、融通制御装置866とを備える。
【0250】
本実施形態において、電力変換装置862は、融通制御装置866の制御により、直流を交流に変換したり、交流を直流に変換したりする。電力変換装置862は、融通制御装置866の制御により、電気の品質を変換する。一実施形態において、電力変換装置862は、送配電網122を流れる電気の電圧及び周波数の少なくとも一方を変換し、変換後の電気を、流通制御装置864を介して自営線16に供給する。他の実施形態において、電力変換装置862は、自営線16を流れる電気の電圧及び周波数の少なくとも一方を変換し、変換後の電気を、流通制御装置864を介して送配電網122に供給する。
【0251】
本実施形態において、流通制御装置864は、融通制御装置866の制御により、電気の流通を制御する。一実施形態において、流通制御装置864は、送配電網122から自営線16の向きに電流を通過させる。他の実施形態において、流通制御装置864は、自営線16から系統電力網12の向きに電流を通過させる。さらに他の実施形態において、流通制御装置864は、流通する電気の量を制御する。
【0252】
本実施形態において、融通制御装置866は、送配電網122と、自営線16との間で融通される電気を制御する。一実施形態において、融通制御装置866は、融通される電気の種類及び品質を制御する。他の実施形態において、融通制御装置866は、電気の流通方向及び量を制御する。融通制御装置866は、共同体管理サーバ440の指示に従って、電力変換装置862及び流通制御装置864の少なくとも一方を制御してよい。
【0253】
図9は、広域管理サーバ180の内部構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、広域管理サーバ180は、通信制御部920と、配電計画部932と、配電制御部934と、精算部940と、格納部950とを備える。本実施形態において、格納部950は、同時同量情報格納部952と、予約情報格納部954と、精算情報格納部956とを有する。
【0254】
本実施形態において、通信制御部920は、広域管理サーバ180と、広域管理サーバ180の外部との間の通信を制御する。例えば、通信制御部920は、広域管理サーバ180と、複数の共同体のエネルギ管理設備140のそれぞれとの間の通信を制御する。通信制御部920は、各種の通信インタフェースであってよい。通信制御部920は、1又は複数の通信方式に対応してよい。
【0255】
本実施形態において、配電計画部932は、複数の共同体の間における、系統電力網12を介した送受電を計画する。例えば、配電計画部932は、送受電が実施される期間を示す情報と、送電側を示す情報と、受電側を示す情報と、送受電される電力量とが対応付けられた情報を生成する。配電計画部932は、単位期間ごとに、上記の送受電を計画してよい。
【0256】
配電計画部932は、複数の共同体のそれぞれにおける電力需給の予測値に基づいて、上記の送受電を計画してよい。例えば、配電計画部932は、広域管理サーバ180の管理下にある複数の共同体の共同体管理サーバ440のそれぞれから、予め定められた期間における当該共同体内での電力需給に関する計画を示す情報を取得する。上記の計画としては、同時同量制度における30分ごとの需給計画を例示することができる。
【0257】
一の共同体の共同体管理サーバ440が、当該共同体の需給家施設から、他の共同体又は他の共同体の需給家施設に電力を融通することを要求する電力融通要求を受信した場合、当該電力融通要求に伴い生成された1以上の予約情報を、広域管理サーバ180に送信する。配電計画部932は、上記の1以上の予約情報を受信すると、当該予約情報を格納部950に格納する。また、配電計画部932は、上記の予約情報を、関連する他の共同体の共同体管理サーバ440に送信する。これにより、複数の共同体に関連する予約情報により示される電力融通が、複数の共同体のそれぞれにおける電力需給の予測値に反映される。
【0258】
配電計画部932は、複数の共同体のそれぞれにおける電力需給の予測値と、複数の共同体の少なくとも1つの共同体を構成する少なくとも1つの需給家施設が送信した電力融通要求に基づいて生成された予約情報とに基づいて、上記の送受電を計画してよい。配電計画部932は、系統電力網12と電気的に接続される他の系統電力網を管理する管理サーバとの間で、互いの配電計画を送受してもよい。
【0259】
本実施形態において、配電制御部934は、系統電力網12を介した送受電を制御する。例えば、配電制御部934は、各共同体における電力需要及び電力供給を監視し、系統電力網12における電気の過不足を調整する。例えば、配電制御部934は、共同体102における電力需給の計画値と、電力需給の実績値との過不足が予め定められた条件を満たすと判断した場合、共同体102の共同体管理サーバ440に対して、計画にしたがって電力需給を調整するよう要求する。配電制御部934は、系統電力網12における電気の過不足を解消するべく、系統電力網12に電力を供給する電気事業者の発電設備又は蓄電設備を制御してもよい。
【0260】
本実施形態において、精算部940は、複数の共同体のそれぞれについて、当該共同体と、系統電力網12との間の送受電を精算する。例えば、精算部940は、複数の共同体のそれぞれについて、精算期間ごとに、当該共同体と、系統電力網12との間の送電量及び受電量を集計する。精算部940は、複数の共同体のそれぞれについて、精算期間ごとに、系統電力網12との間での電力に関する収入及び支出を集計してよい。
【0261】
本実施形態において、精算部940は、複数の共同体のそれぞれについて、精算期間に含まれる単位期間ごとに、当該共同体と、系統電力網12との間の送電量及び受電量を集計してよい。例えば、広域管理サーバ180は、複数の共同体のそれぞれについて、単位期間ごとの送電量を、系統電力網12への売電量と、他の共同体への融通量とに区別して管理する。これにより、精算部940は、単位期間ごとの送電量を、系統電力網12への売電量と、他の共同体への融通量とに区別して集計することができる。
【0262】
同様に、広域管理サーバ180は、複数の共同体のそれぞれについて、単位期間ごとの受電量を、系統電力網12からの買電量と、他の共同体からの融通量とに区別して管理してよい。これにより、精算部940は、単位期間ごとの受電量を、系統電力網12からの買電量と、他の共同体からの融通量とに区別して集計することができる。
【0263】
買電及び売電における電力の単価は、単位期間ごとに決定されてよい。買電及び売電における電力の単価は、例えば、時間帯、季節、発電の種類などに基づいて決定される。一方、一の共同体と、他の共同体との間の電力融通において、電力は無料で融通されてよい。上記の電力融通において、電力は、有料で融通されてもよい。上記の電力融通において、電力の単価は、買電又は売電の単価とは異なってよい。一の共同体と、他の共同体との間の電力融通において、広域管理サーバ180は、手数料を徴収してもよい。手数料は、金銭的価値、電子的価値又は財産的価値として提示されてもよく、電力量として提示されてもよい。
【0264】
本実施形態によれば、精算部940は、例えば、各共同体の単位期間ごとの送電量及び受電量の集計値を示す情報と、単価又は手数料を示す情報とに基づいて、各共同体の精算期間における収入及び支出を集計することができる。これにより、電力融通要求の受領に伴い生成された、複数の共同体に関連する送受電に関する予約の処理が、広域管理サーバ180におけるデータ上の処理として実現される。
【0265】
例えば、共同体102の需給家施設112からの電力融通要求により、単位期間Piにおいて、共同体102の需給家施設112から、共同体104の需給家施設114に送電することが予約された場合を考える。この場合、広域管理サーバ180は、単位期間Piにおいて、共同体102が系統電力網12に送電した電力量のうち、上記の予約情報により示される電力量を差し引いて、共同体102に支払う電気料金を決定する。また、単位期間Piにおいて、共同体104が系統電力網12から受電した電力量のうち、上記の予約情報により示される電力量を差し引いて、共同体104に請求する電気料金を決定する。これにより、送受電に関する各種の予約処理が、データ上の処理として実現され得る。
【0266】
本実施形態において、格納部950は、系統電力網12と、複数の共同体のそれぞれとの間の送受電に関する各種の情報を格納する。格納部950は、複数の共同体に関連する電力融通に関する各種の情報を格納してもよい。
【0267】
本実施形態において、同時同量情報格納部952は、複数の共同体のそれぞれにおける同時同量制度における計画を示す情報を格納する。上記の計画を示す情報は、各強度対における、単位期間ごとの電力需要量及び電力供給量の計画値を示す情報であってよい。
【0268】
本実施形態において、予約情報格納部954は、一の共同体の需給家施設から、他の共同体又は他の共同体の需給家施設に電力を融通することを要求する電力融通要求に関する予約情報を格納する。これにより、広域管理サーバ180又は各共同体の共同体管理サーバ440は、特定の期間において、一の共同体から他の共同体に供給された電力の一部を、当該一の共同体の特定の需給家施設が当該他の共同体の特定の需給家施設に提供した電力と見做すことができる。
【0269】
本実施形態において、精算情報格納部956は、精算部940が生成した情報を格納する。精算情報格納部956は、複数の共同体のそれぞれについて、予め定められた期間ごとに、送受電量の明細を示す情報と、収支の明細を示す情報とを格納してもよい。
【0270】
図10は、データテーブル1000の一例を概略的に示す。データテーブル1000は、需給家施設112の電力需給に関する仕様を示すデータテーブルの一例であってよい。データテーブル1000は、例えば、設定格納部372に格納される。本実施形態において、データテーブル1000は、共同体ID1020と、需給家ID1030と、電力融通に関する情報1040と、電力需要に関する情報1050と、電力供給に関する情報1060とを対応付けて格納する。
【0271】
電力融通に関する情報1040としては、融通設備160の出力に関する情報1042、1060が対応できる電気の品質に関する情報1044などを例示することができる。電力需要に関する情報1050としては、電力需要の最大値に関する情報1052、電力需要の最小値に関する情報1054などを例示することができる。電力供給に関する情報1060としては、系統電力に関する情報1062、発電装置に関する情報1064、蓄電装置に関する情報1066などを例示することができる。蓄電装置に関する情報1066としては、充放電の出力に関する情報1072、全容量に関する情報1074、共同体内で共用可能な電力量に関する情報1076などを例示することができる。
【0272】
図11は、データテーブル1100の一例を概略的に示す。データテーブル1100は、各種の電力需給の実績値又は予測値を示すデータテーブルの一例であってよい。データテーブル1100は、例えば、予測履歴格納部374、又は、実績履歴格納部376に格納される。本実施形態において、データテーブル1100は、共同体ID1120と、需給家ID1130と、期間を示す情報1140と、当該期間における電力需要量に関する情報1150と、当該期間における電力供給量に関する情報1160と、当該期間における電力融通の予約量に関する情報1170と、当該期間において蓄電装置が充放電可能な電力量に関する情報1180とを対応付けて格納する。
【0273】
電力需要量に関する情報1150は、電力負荷210における電力消費量に関する情報1152と、蓄電装置224における充電量に関する情報1154とを含んでよい。電力供給量に関する情報1160は、蓄電装置224における放電量に関する情報1162と、発電装置222における発電量に関する情報1164とを含んでよい。電力融通の予約量に関する情報1170は、予約情報により示される送電量を示す情報1172と、予約情報により示される受電量を示す情報1174と、当該予約情報を識別する予約IDを示す情報1176とを含んでよい。
【0274】
図12は、データテーブル1200の一例を概略的に示す。データテーブル1200は、各種の送受電の実績値又は予測値を示すデータテーブルの一例であってよい。データテーブル1200は、例えば、送受電情報格納部742に格納される。本実施形態において、データテーブル1200は、送受電ID1220と、期間を示す情報1230と、当該期間に送受電される電力量に関する情報1240と、送電側に関する情報1250と、受電側に関する情報1260と、送受電に利用される電力網に関する情報1270と、関連する予約IDに関する情報1280とを対応付けて格納する。
【0275】
図13は、データテーブル1300の一例を概略的に示す。データテーブル1300は、予約情報の一例であってよい。データテーブル1300は、例えば、予約情報格納部744、又は、予約情報格納部954に格納される。本実施形態において、データテーブル1300は、予約ID1320と、期間を示す情報1330と、当該期間に送受電される電力量に関する情報1340と、送電側に関する情報1350と、受電側に関する情報1360とを対応付けて格納する。送電側に関する情報1350は、例えば、共同体ID1352と、需給家ID1354とを含む。受電側に関する情報1360は、例えば、共同体ID1362と、需給家ID1364とを含む。
【0276】
図14は、データテーブル1400の一例を概略的に示す。データテーブル1400は、各種の精算情報の一例であってよい。データテーブル1400は、外部に電力を供給したことに伴う収入を示すデータテーブルの一例であってよい。データテーブル1400は、例えば、精算情報格納部750、又は、精算情報格納部956に格納される。本実施形態において、データテーブル1400は、共同体ID1420と、需給家ID1430と、期間を示す情報1440と、当該期間における送電量に関する情報1450と、当該期間における収入に関する情報1460とを対応付けて格納する。
【0277】
送電量に関する情報1450は、各期間における送電量の合計値を示す情報1452と、内訳に関する情報1454とを含んでよい。内訳に関する情報1454は、売電量を示す情報1456と、融通量を示す情報1458とを含んでよい。収入に関する情報1460は、単価に関する情報1462と、手数料に関する情報1464と、金額に関する情報1466と、電子的価値に関する情報1468とを含んでよい。
【0278】
図15は、データテーブル1500の一例を概略的に示す。データテーブル1500は、各種の精算情報の一例であってよい。データテーブル1500は、外部から電力を供給されたことに伴う支出を示すデータテーブルの一例であってよい。データテーブル1500は、例えば、精算情報格納部750、又は、精算情報格納部956に格納される。本実施形態において、データテーブル1500は、共同体ID1420と、需給家ID1430と、期間を示す情報1440と、当該期間における受電量に関する情報1550と、当該期間における支出に関する情報1560とを対応付けて格納する。なお、データテーブル1400と、データテーブル1500とが、1つのテーブルに集約されてもよい。
【0279】
受電量に関する情報1550は、各期間における受電量の合計値を示す情報1552と、内訳に関する情報1554とを含んでよい。内訳に関する情報1554は、買電量を示す情報1556と、融通量を示す情報1558とを含んでよい。支出に関する情報1560は、単価に関する情報1562と、手数料に関する情報1564と、金額に関する情報1566と、電子的価値に関する情報1568とを含んでよい。
【0280】
図16及び図17を用いて、送受電計画の作成方法の一例を概略的に示す。図16は、期間Pにおける複数の予約の状況と、当該予約を考慮した送受電計画の一例とを概略的に示す。図17は、複数の予約情報に基づいて、送受電計画が作成される処理に関する手順の一例を概略的に示す。
【0281】
図16に示されるとおり、本実施形態において、共同体102は、需給家施設A、需給家施設B、及び、需給家施設Cを含む。共同体104は、需給家施設S、需給家施設T、及び、需給家施設Uを含む。需給家施設A、需給家施設B、及び、需給家施設Cのそれぞれは、需給家施設112と同様の構成を有してよい。需給家施設S、需給家施設T、及び、需給家施設Uのそれぞれは、需給家施設112と同様の構成を有してよい。
【0282】
本実施形態によれば、期間Pの始期において、需給家施設A、B及びCのそれぞれの余剰電力量の予測値は、7kWh、3kWh、及び、10kWhである。一方、期間Pの始期において、需給家施設S、T及びUのそれぞれの余剰電力量の予測値は、0kWh、7kWh、及び、3kWhである。
【0283】
また、本実施形態においては、期間Pよりも前に生成された予約情報により、期間Pにおいて、需給家施設Tが、需給家施設Bに2kWhの電力を融通することが予約されている。同様に、期間Pよりも前に生成された予約情報により、需給家施設Bが、需給家施設Cに1kWhの電力を融通することが予約されている。
【0284】
図17を用いて、上記の状態において、期間Pよりも前の時期に、期間Pにおいて需給家施設Sに10kWhの電力を融通することを要求する電力融通要求が、需給家施設Aからエネルギ管理設備140に送信された場合を例として、共同体管理サーバ440における情報処理の一例を説明する。本実施形態によれば、まず、図17のS1712において、共同体102の共同体管理サーバ440が、共同体102の需給家施設Aが出力した上記の電力融通要求を取得する。
【0285】
次に、共同体管理サーバ440は、需給家施設Aからの電力融通要求を受け付けてよいか否かを判定する。具体的には、共同体管理サーバ440は、S1722において、需給家施設Aからの電力融通要求に対して、共同体102の内部での電力融通が必要か否かを判定する。
【0286】
例えば、共同体管理サーバ440は、期間Pの始期における需給家施設Aの余剰電力量と、需給家施設Aからの電力融通要求により示される電力量とを比較する。期間Pの始期における需給家施設Aの余剰電力量が、需給家施設Aからの電力融通要求により示される電力量以上である場合(S1722のNOの場合)、共同体管理サーバ440は、需給家施設Aからの電力融通要求に対して、共同体102の内部での電力融通は不要であると判定する。また、共同体管理サーバ440は、需給家施設Aからの電力融通要求を受け付けてよいと判定し、S1732の処理に進む。
【0287】
S1732において、共同体管理サーバ440は、需給家施設Aからの電力融通要求に基づいて、期間Pにおいて需給家施設Aから需給家施設Sに10kWhの電力を融通することを示す予約情報を生成する。また、共同体管理サーバ440は、生成された予約情報を広域管理サーバ180に送信する。
【0288】
一方、期間Pの始期における需給家施設Aの余剰電力量が、需給家施設Aからの電力融通要求により示される電力量よりも小さい場合(S1722のYESの場合)、共同体管理サーバ440は、共同体102の内部での電力融通が必要であると判定し、S1724の処理に進む。なお、期間Pの始期における共同体102の全余剰電力量が、需給家施設Aからの電力融通要求により示される電力量よりも小さい場合、共同体管理サーバ440は、需給家施設Aからの電力融通要求を受け付けることができないと判定してよい。この場合、共同体管理サーバ440は、需給家施設Aに対して、要求が受け付けられなかったことを示すメッセージを送信し、処理を終了してよい(図示されていない)。
【0289】
本実施形態によれば、図16に示されるとおり、期間Pの始期における需給家施設Aの余剰電力量(7kWh)が、需給家施設Aからの電力融通要求により示される電力量(10kWh)よりも小さい。そこで、本実施形態によれば、S1724の処理に進む。S1724において、共同体管理サーバ440は、例えば、需給家施設Aによる将来の電力提供を担保として、共同体102内の他の需給家施設から、需給家施設Aに電力を融通するための処理を実行する。
【0290】
具体的には、共同体管理サーバ440は、まず、期間Pにおいて、需給家施設Aに3kWhの電力を提供する需給家施設を決定する。要求処理部540は、共同体102を構成する複数の需給家施設の中から、期間Pにおいて、需給家施設Aに3kWhの電力を提供する需給家施設を決定してもよい。
【0291】
本実施形態において、共同体管理サーバ440は、例えば、将来、需給家施設Aが需給家施設Cに4kWhの電力を提供することと担保として、期間Pにおいて、需給家施設Cが需給家施設Aに3kWhの電力を提供することを決定する。これにより、(i)期間Pにおいて、需給家施設Cが、需給家施設Aに3kWhの電力を供給することを示す予約情報と、(ii)期間Pよりも後の期間において、需給家施設Aが、需給家施設Cに4kWhの電力を供給することを示す予約情報とが生成される。
【0292】
次に、S1732において、生成された予約情報を広域管理サーバ180に送信する。S1734において、広域管理サーバ180は、共同体102の共同体管理サーバ440から送信された予約情報を、共同体104の共同体管理サーバ440に送信する。また、広域管理サーバ180は、共同体102と、共同体104との間で、期間Pにおいて、需給家施設Aから需給家施設Sに10kWhの電力を融通するための条件を調整する。
【0293】
具体的には、広域管理サーバ180は、共同体104の共同体管理サーバ440に対して、期間Pにおける需給家施設Sの蓄電装置224の空き容量が10kWh以上であるか否かを確認するよう要求する。広域管理サーバ180は、共同体104の共同体管理サーバ440に対して、期間Pにおける需給家施設Sの蓄電装置224の空き容量が10kWh未満である場合、共同体104として、10kWhの電力を受け入れることができるか否かを確認するよう要求してもよい。
【0294】
期間Pにおいて、需給家施設S又は共同体104が10kWhの電力を受け入れることができる場合、広域管理サーバ180は、実際に電力を送受する具体的な時間帯及び電力量を調整する。例えば、広域管理サーバ180は、共同体104の共同体管理サーバ440から、期間Pに含まれる期間のうち送受電が実施される時間帯及び電力量に関する要求を受け付ける。その後、S1736において、広域管理サーバ180は、共同体104との間における調整結果を、共同体102の共同体管理サーバ440に送信する。
【0295】
広域管理サーバ180は、期間Pにおいて、共同体102と、共同体104との間でやり取りされる正味の電力量を決定してもよい。本実施形態において、広域管理サーバ180は、期間Pにおいて、共同体102が、共同体104に8kWhの電力を送電することを決定する。広域管理サーバ180は、上記の正味の電力量に関する情報を、共同体102及び共同体104の共同体管理サーバ440に送信してよい。
【0296】
S1738において、共同体102の共同体管理サーバ440は、広域管理サーバ180から、共同体104との間における調整結果を示す情報を取得する。調整結果を示す情報の中に、共同体104が期間Pにおいて10kWhの電力を受け取ることができないことを示す情報が含まれる場合、共同体102の共同体管理サーバ440は、需給家施設Aに対して、要求が受け付けられなかったことを示すメッセージを送信し、処理を終了してよい。
【0297】
調整結果を示す情報の中に、共同体104が期間Pにおいて10kWhの電力を受け取ることができないことを示す情報が含まれない場合、共同体102の共同体管理サーバ440は、S1742の処理に進む。S1742において、共同体102の共同体管理サーバ440は、期間Pに関する複数の予約情報に基づいて、期間Pにおける送受電の計画を示す情報を生成する。
【0298】
共同体102の共同体管理サーバ440は、共同体102の内部において、需給家施設A、需給家施設B及び需給家施設Cのそれぞれと、共同体102の送配電網122との間でやり取りされる正味の電力量を決定してよい。本実施形態において、共同体102の共同体管理サーバ440は、期間Pにおいて、(i)需給家施設Aが、共同体102の送配電網122に7kWhの電力を送電することと、(ii)共同体102の送配電網122が、需給家施設Bに1kWhの電力を送電することと、(iii)需給家施設Cが、共同体102の送配電網122に2kWhの電力を送電することとを決定する。
【0299】
共同体102の共同体管理サーバ440は、共同体102の送配電網122との間で電力をやり取りする需給家施設の数が少なくなるように、需給家施設A、需給家施設B及び需給家施設Cのそれぞれと、共同体102の送配電網122との間でやり取りされる電力量を決定してもよい。例えば、共同体102の共同体管理サーバ440は、期間Pにおいて、(i)需給家施設Aが、共同体102の送配電網122に7kWhの電力を送電することと、(ii)共同体102の送配電網122と、需給家施設Bとの間の送受電が実施されないことと、(iii)需給家施設Cが、共同体102の送配電網122に1kWhの電力を送電することとを決定する。
【0300】
同様に、共同体104の共同体管理サーバ440は、共同体104の内部において、需給家施設S、需給家施設T及び需給家施設Uのそれぞれと、共同体104の送配電網122との間でやり取りされる正味の電力量を決定してよい。本実施形態において、共同体104の共同体管理サーバ440は、期間Pにおいて、(i)共同体104の送配電網122が、需給家施設Sに10kWhの電力を送電することと、(ii)需給家施設Tが、共同体104の送配電網122に2kWhの電力を送電することとを決定する。
【0301】
本実施形態によれば、共同体102の共同体管理サーバ440が、期間Pに関する複数の予約情報に基づいて、期間Pにおける共同体102の内部での送受電を計画する。また、共同体104の共同体管理サーバ440が、期間Pに関する複数の予約情報に基づいて、期間Pにおける共同体104の内部での送受電を計画する。また、広域管理サーバ180が、共同体102と、共同体104との間の送受電を調整する。これにより、送受電に伴う電力のロスが低減される。
【0302】
図18は、共同体内での電力調達方法の一例を概略的に示す。本実施形態によれば、共同体102の共同体管理サーバ440は、予め定められたイベントが発生すると、将来の余剰電力量1810を予測する。共同体102の共同体管理サーバ440は、単位期間ごとに、将来の余剰電力量1810を予測してよい。予め定められたイベントとしては、(i)予め定められた時刻に到達したこと、(ii)前回、将来の余剰電力量1810が予測されてから、予め定められた期間が経過したこと、(iii)需給家端末250から、将来の余剰電力量1810を予測すべき旨の指示を受信したことなどを例示することができる。
【0303】
共同体102の共同体管理サーバ440は、将来の単位期間ごとに、当該単位期間における共同体102の全余剰電力量に対する、各需給家施設の貢献具合を算出してよい。共同体102の共同体管理サーバ440は、例えば、(i)各需給家施設が、共同体102に対して提供した電力量、及び、(ii)各需給家施設が、共同体102からのデマンドレスポンスに応じた実績の少なくとも一方に基づいて、各需給家施設の貢献具合を算出する。
【0304】
これにより、共同体102の共同体管理サーバ440は、期間Pにおいて、各需給家施設が他の需給家施設に融通することのできる電力量を算出することができる。また、共同体102の共同体管理サーバ440は、期間Pにおいて、他の需給家施設に電力を供給することのできる需給家施設を抽出することができる。
【0305】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
【0306】
請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0307】
本願明細書には、例えば、下記の事項が記載されている。
[項目1−1]
(i)第2期間における電力の提供を前提として、上記第2期間に先立つ第1期間における電力の融通を希望する第1ユーザと、(ii)上記第1期間において、上記第1ユーザに電力を提供することのできる第2ユーザとの間で電力を融通するための条件を決定する条件決定装置であって、
(i)上記第1期間を特定するための情報、及び、(ii)上記第1期間において、上記第2ユーザから上記第1ユーザに提供される電力量に関する第1目標値を示す情報を取得する需要側条件取得部と、
上記第1期間において上記第2ユーザが電力を提供するための条件を示す情報を取得する供給側条件取得部と、
上記需要側条件取得部が取得した上記情報、及び、上記供給側条件取得部が取得した上記情報に基づいて、(i)上記第2期間において、上記第1ユーザから上記第2ユーザに提供される電力量に関する第2目標値、並びに、(ii)上記第1目標値及び上記第2目標値の関係を示すパラメータの少なくとも一方を決定する返済条件決定部と、
を備える、条件決定装置。
[項目1−2]
上記第2期間における、上記第1ユーザの電力需給の予測値を示す情報を取得する第1需給予測取得部をさらに備え、
上記返済条件決定部は、上記需要側条件取得部が取得した上記情報、上記供給側条件取得部が取得した上記情報、及び、上記第1需給予測取得部が取得した上記情報に基づいて、上記第2目標値及び上記パラメータの少なくとも一方を決定する、
項目1−1に記載の条件決定装置。
[項目1−3]
上記第2期間における、上記第2ユーザの電力需給の予測値を示す情報を取得する第2需給予測取得部をさらに備え、
上記返済条件決定部は、
上記第1需給予測取得部が取得した上記情報に基づいて、上記第2期間に含まれる期間であって、上記第1ユーザから上記第2ユーザに電力が提供される期間に関する1以上の候補を決定し、
上記第2需給予測取得部が取得した上記情報により示される、上記1以上の候補のそれぞれの期間中における上記第2ユーザの電力需給の予測値に基づいて、上記第2目標値及び上記パラメータの少なくとも一方を決定する、
項目1−2に記載の条件決定装置。
[項目1−4]
(i)上記第1期間における、上記第2ユーザの電力需給の予測値を示す情報、及び、(ii)上記第2期間における、上記第2ユーザの電力需給の予測値を示す情報の少なくとも一方を取得する第2需給予測取得部をさらに備え、
上記返済条件決定部は、上記需要側条件取得部が取得した上記情報、上記供給側条件取得部が取得した上記情報、及び、上記第2需給予測取得部が取得した上記情報に基づいて、上記第2目標値及び上記パラメータの少なくとも一方を決定する、
項目1−1又は項目1−2に記載の条件決定装置。
[項目1−5]
上記第1期間において上記第2ユーザが電力を提供するための条件は、
(A)(i)上記第1期間における上記第2ユーザの電力需給の状況と、(ii)上記第2目標値及び上記パラメータの少なくとも一方との関係を示す条件、並びに、
(B)(i)上記第2期間における上記第2ユーザの電力需給の状況と、(ii)上記第2目標値及び上記パラメータの少なくとも一方との関係を示す条件、
の少なくとも一方を含み、
上記返済条件決定部は、
上記需要側条件取得部が取得した上記情報に基づいて、上記第1期間と、上記第1期間において上記第2ユーザから上記第1ユーザに提供されるべき電力量とを特定し、
上記第2需給予測取得部が取得した上記情報により示される電力需給の予測値と、上記供給側条件取得部が取得した情報により示される条件とに基づいて、上記特定された第1期間において、上記特定された電力量を融通する場合における、上記第2目標値及び上記パラメータの少なくとも一方を決定する、
項目1−4に記載の条件決定装置。
[項目1−6]
上記需要側条件取得部は、(i)上記第2期間に電力が提供される場合における、単位期間あたりに提供される電力量の上限値に関する上記第1ユーザの指示、(ii)上記第2期間に含まれる1以上の単位期間のうち、電力が提供される単位期間の数の上限値に関する上記第1ユーザの指示、及び、(iii)上記第1ユーザの電力融通の履歴の少なくとも1つに関する情報を取得する、
項目1−1から項目1−5までの何れか一項に記載の条件決定装置。
[項目1−7]
上記供給側条件取得部は、(i)上記第2期間に電力が提供される場合における、単位期間あたりに提供される電力量の上限値に関する上記第2ユーザの指示、(ii)上記第2期間に含まれる1以上の単位期間のうち、電力が提供される単位期間の数の上限値に関する上記第2ユーザの指示、及び、(iii)上記第2ユーザの電力融通の履歴の少なくとも1つに関する情報を取得する、
項目1−1から項目1−6までの何れか一項に記載の条件決定装置。
[項目1−8]
上記第1ユーザは、蓄電池を含む(i)移動体及び(ii)携帯機器の少なくとも一方の所有者又は利用者であり、
上記第2ユーザは、上記蓄電池を充電する充電装置の所有者、管理者若しくは運営者、又は、上記蓄電池を充電する電力の提供者であり、
上記第1期間において、上記第2ユーザから、上記第1ユーザの上記蓄電池に電力が提供される、
項目1−1から項目1−7までの何れか一項に記載の条件決定装置。
[項目1−9]
コンピュータを、項目1−1から項目1−8までの何れか一項に記載の条件決定装置として機能させるためのプログラム。
[項目1−10]
(i)第2期間における電力の提供を前提として、上記第2期間に先立つ第1期間における電力の融通を希望する第1ユーザと、(ii)上記第1期間において、上記第1ユーザに電力を提供することのできる第2ユーザとの間で電力を融通するための条件を決定する条件決定方法であって、
(i)上記第1期間を特定するための情報、及び、(ii)上記第1期間において、上記第2ユーザから上記第1ユーザに提供される電力量に関する第1目標値を示す情報を取得する需要側条件取得段階と、
上記第1期間において上記第2ユーザが電力を提供するための条件を示す情報を取得する供給側条件取得段階と、
上記需要側条件取得段階において取得された上記情報、及び、上記供給側条件取得段階において取得された上記情報に基づいて、(i)上記第2期間において、上記第1ユーザから上記第2ユーザに提供される電力量に関する第2目標値、並びに、(ii)上記第1目標値及び上記第2目標値の関係を示すパラメータの少なくとも一方を決定する返済条件決定段階と、
を有する、条件決定方法。
[項目2−1]
第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び上記第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得部と、
上記実績情報取得部が取得した上記実績に関する情報に基づいて、特定の期間における上記第1コミュニティの余剰電力量に対する、上記複数の第1電力需給家の少なくとも1つの貢献具合を決定する貢献具合決定部と、
を備える、電力融通装置。
[項目2−2]
上記複数の第1電力需給家の少なくとも1つからの要求であって、将来の期間における上記第1コミュニティの余剰電力の少なくとも一部を、上記第1コミュニティとは異なる第2コミュニティに融通することを要求する融通要求を取得する要求取得部と、
上記将来の期間における上記第1コミュニティの余剰電力量の予測値を示す情報を取得する予測情報取得部と、
(i)上記予測情報取得部が取得した上記情報により示される上記余剰電力量の上記予測値、及び、(ii)上記貢献具合決定部が決定した上記将来の期間における上記貢献具合に基づいて、上記将来の期間において、上記第1コミュニティから上記第2コミュニティに融通される電力量を決定する融通量決定部と、
をさらに備える、
項目2−1に記載の電力融通装置。
[項目2−3]
上記融通要求は、上記第1コミュニティから上記第2コミュニティに融通される電力量の目標値を示す情報を含み、
上記電力融通装置は、
上記融通量決定部が決定した上記電力量が、上記融通要求により示される上記目標値よりも小さい場合に、上記将来の期間において、上記融通要求を出力した第1電力需給家が、当該第1電力需給家とは異なる1又は複数の第1電力需給家から電力を調達することができるか否かを判定する調達判定部、
をさらに備える、
項目2−2に記載の電力融通装置。
[項目2−4]
上記複数の第1電力需給家のそれぞれの電力需給に関する情報を取得する需給情報取得部をさらに備え、
上記予測情報取得部は、上記需給情報取得部が取得した上記電力需給に関する情報に基づいて、上記将来の期間における上記第1コミュニティの余剰電力量を予測する、
項目2−2又は項目2−3に記載の電力融通装置。
[項目2−5]
上記貢献具合決定部は、
上記複数の第1電力需給家の少なくとも1つについて、
(i)基準時刻から、上記特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家から上記第1コミュニティに融通された電力量、
(ii)上記基準時刻から、上記特定の期間の始期又は終期の一方までの間における、上記複数の第1電力需給家の全てから上記第1コミュニティに融通された電力量に対する、各第1電力需給家から上記第1コミュニティに融通された電力量の割合、
(iii)上記基準時刻から、上記特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家が上記第1コミュニティに電力を融通した回数、及び、
(iv)上記基準時刻から、上記特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家が上記第1コミュニティからのデマンドレスポンスに応じた回数、
の少なくとも1つに基づいて、上記貢献具合を決定する、
項目2−1から項目2−4までの何れか一項に記載の電力融通装置。
[項目2−6]
上記電力融通の実績に関する情報は、送電側の識別情報と、受電側の識別情報と、電力が融通された期間を示す情報と、融通された電力量を示す情報とが対応付けられた情報を含む、
項目2−1から項目2−5までの何れか一項に記載の電力融通装置。
[項目2−7]
商用系統の電力網と、上記第1コミュニティの送配電網との電気的な接続関係を切り替える切替部をさらに備える、
項目2−1から項目2−6までの何れか一項に記載の電力融通装置。
[項目2−8]
コンピュータを、項目2−1から項目2−7までの何れか一項に記載の電力融通装置として機能させるためのプログラム。
[項目2−9]
第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び上記第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得段階と、
上記実績情報取得段階において取得された上記実績に関する情報に基づいて、特定の期間における上記第1コミュニティの余剰電力量に対する、上記複数の第1電力需給家の少なくとも1つの貢献具合を決定する貢献具合決定段階と、
を有する、電力融通方法。
【符号の説明】
【0308】
12 系統電力網、14 通信ネットワーク、16 自営線、22 電気自動車、24 蓄電池、100 エネルギ管理システム、102 共同体、104 共同体、106 共同体、112 需給家施設、114 需給家施設、120 変電設備、122 送配電網、140 エネルギ管理設備、160 融通設備、180 広域管理サーバ、210 電力負荷、220 電源設備、222 発電装置、224 蓄電装置、230 配分電設備、240 コントローラ、250 需給家端末、322 需要監視部、324 発電監視部、326 蓄電監視部、328 送受電監視部、340 通信制御部、350 要求処理部、362 需給予測部、364 機器制御部、370 格納部、372 設定格納部、374 予測履歴格納部、376 実績履歴格納部、440 共同体管理サーバ、520 通信制御部、530 データ収集部、540 要求処理部、552 需給家施設制御部、554 共同体設備制御部、560 格納部、620 入出力制御部、630 精算部、642 送受電計画部、644 需給調整部、652 予約管理部、654 予約コスト決定部、720 設定格納部、732 予測履歴格納部、734 実績履歴格納部、742 送受電情報格納部、744 予約情報格納部、750 精算情報格納部、862 電力変換装置、864 流通制御装置、866 融通制御装置、920 通信制御部、932 配電計画部、934 配電制御部、940 精算部、950 格納部、952 同時同量情報格納部、954 予約情報格納部、956 精算情報格納部、1000 データテーブル、1020 共同体ID、1030 需給家ID、1040 情報、1042 情報、1044 情報、1050 情報、1052 情報、1054 情報、1060 情報、1062 情報、1064 情報、1066 情報、1072 情報、1074 情報、1076 情報、1100 データテーブル、1120 共同体ID、1130 需給家ID、1140 情報、1150 情報、1152 情報、1154 情報、1160 情報、1162 情報、1164 情報、1170 情報、1172 情報、1174 情報、1176 情報、1180 情報、1200 データテーブル、1220 送受電ID、1230 情報、1240 情報、1250 情報、1260 情報、1270 情報、1280 情報、1300 データテーブル、1320 予約ID、1330 情報、1340 情報、1350 情報、1352 共同体ID、1354 需給家ID、1360 情報、1362 共同体ID、1364 需給家ID、1400 データテーブル、1420 共同体ID、1430 需給家ID、1440 情報、1450 情報、1452 情報、1454 情報、1456 情報、1458 情報、1460 情報、1462 情報、1464 情報、1466 情報、1468 情報、1500 データテーブル、1550 情報、1552 情報、1554 情報、1556 情報、1558 情報、1560 情報、1562 情報、1564 情報、1566 情報、1568 情報、1810 余剰電力量
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18

【手続補正書】
【提出日】2019年7月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び前記第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得部と、
前記実績情報取得部が取得した前記実績に関する情報に基づいて、特定の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量に対する、前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つの貢献具合を決定する貢献具合決定部と、
前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つからの要求であって、将来の期間における前記第1コミュニティの余剰電力の少なくとも一部を、前記第1コミュニティとは異なる第2コミュニティに融通することを要求する融通要求を取得する要求取得部と、
前記将来の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量の予測値を示す情報を取得する予測情報取得部と、
(i)前記予測情報取得部が取得した前記情報により示される前記余剰電力量の前記予測値、及び、(ii)前記貢献具合決定部が決定した前記将来の期間における前記貢献具合に基づいて、前記将来の期間において、前記第1コミュニティから前記第2コミュニティに融通される電力量を決定する融通量決定部と、
を備える、電力融通装置。
【請求項2】
前記融通要求は、前記第1コミュニティから前記第2コミュニティに融通される電力量の目標値を示す情報を含み、
前記電力融通装置は、
前記融通量決定部が決定した前記電力量が、前記融通要求により示される前記目標値よりも小さい場合に、前記将来の期間において、前記融通要求を出力した第1電力需給家が、当該第1電力需給家とは異なる1又は複数の第1電力需給家から電力を調達することができるか否かを判定する調達判定部、
をさらに備える、
請求項1に記載の電力融通装置。
【請求項3】
(i)第2期間における電力の提供を前提として、前記第2期間に先立つ第1期間における電力の融通を希望する第1ユーザと、(ii)前記第1期間において、前記第1ユーザに電力を提供することのできる第2ユーザとの間で電力を融通するための条件を決定する条件決定部をさらに備え、
前記第1ユーザは、前記融通要求を出力した第1電力需給家であり、
前記第2ユーザは、前記融通要求を出力した第1電力需給家とは異なる前記1又は複数の第1電力需給家であり、
前記第1期間は、前記将来の期間である、
請求項2に記載の電力融通装置。
【請求項4】
前記条件決定部は、
前記第1期間において前記第2ユーザが電力を提供するための条件を示す情報を取得する供給側条件取得部と、
前記第1期間、前記融通要求により示される前記目標値、及び、前記第1期間において前記第2ユーザが電力を提供するための条件に基づいて、(i)前記第2期間において、前記第1ユーザから前記第2ユーザに提供される電力量に関する第2目標値、並びに、(ii)前記目標値及び前記第2目標値の関係を示すパラメータの少なくとも一方を決定する返済条件決定部と、
を有する、
請求項3に記載の電力融通装置。
【請求項5】
前記複数の第1電力需給家のそれぞれの電力需給に関する情報を取得する需給情報取得部をさらに備え、
前記予測情報取得部は、前記需給情報取得部が取得した前記電力需給に関する情報に基づいて、前記将来の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量を予測する、
請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の電力融通装置。
【請求項6】
前記貢献具合決定部は、
前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つについて、
(i)基準時刻から、前記特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家から前記第1コミュニティに融通された電力量、
(ii)前記基準時刻から、前記特定の期間の始期又は終期の一方までの間における、前記複数の第1電力需給家の全てから前記第1コミュニティに融通された電力量に対する、各第1電力需給家から前記第1コミュニティに融通された電力量の割合、
(iii)前記基準時刻から、前記特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家が前記第1コミュニティに電力を融通した回数、及び、
(iv)前記基準時刻から、前記特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家が前記第1コミュニティからのデマンドレスポンスに応じた回数、
の少なくとも1つに基づいて、前記貢献具合を決定する、
請求項1から請求項5までの何れか一項に記載の電力融通装置。
【請求項7】
前記電力融通の実績に関する情報は、送電側の識別情報と、受電側の識別情報と、電力が融通された期間を示す情報と、融通された電力量を示す情報とが対応付けられた情報を含む、
請求項1から請求項6までの何れか一項に記載の電力融通装置。
【請求項8】
商用系統の電力網と、前記第1コミュニティの送配電網との電気的な接続関係を切り替える切替部をさらに備える、
請求項1から請求項7までの何れか一項に記載の電力融通装置。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1から請求項8までの何れか一項に記載の電力融通装置として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び前記第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得段階と、
前記実績情報取得段階において取得された前記実績に関する情報に基づいて、特定の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量に対する、前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つの貢献具合を決定する貢献具合決定段階と、
第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び前記第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得段階と、
前記実績情報取得段階において取得された前記実績に関する情報に基づいて、特定の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量に対する、前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つの貢献具合を決定する貢献具合決定段階と、
を有する、電力融通方法。
【請求項11】
(削除)

【手続補正書】
【提出日】2020年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び前記第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得部と、
前記実績情報取得部が取得した前記実績に関する情報に基づいて、特定の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量に対する、前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つの貢献具合を決定する貢献具合決定部と、
前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つからの要求であって、将来の期間における前記第1コミュニティの余剰電力の少なくとも一部を、前記第1コミュニティとは異なる第2コミュニティに融通することを要求する融通要求を取得する要求取得部と、
前記将来の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量の予測値を示す情報を取得する予測情報取得部と、
(i)前記予測情報取得部が取得した前記情報により示される前記余剰電力量の前記予測値、及び、(ii)前記貢献具合決定部が決定した前記将来の期間における前記貢献具合に基づいて、前記将来の期間において、前記第1コミュニティから前記第2コミュニティに融通される電力量を決定する融通量決定部と、
を備える、電力融通装置。
【請求項2】
前記融通要求は、前記第1コミュニティから前記第2コミュニティに融通される電力量の目標値を示す情報を含み、
前記電力融通装置は、
前記融通量決定部が決定した前記電力量が、前記融通要求により示される前記目標値よりも小さい場合に、前記将来の期間において、前記融通要求を出力した第1電力需給家が、当該第1電力需給家とは異なる1又は複数の第1電力需給家から電力を調達することができるか否かを判定する調達判定部、
をさらに備える、
請求項に記載の電力融通装置。
【請求項3】
(i)第2期間における電力の提供を前提として、前記第2期間に先立つ第1期間における電力の融通を希望する第1ユーザと、(ii)前記第1期間において、前記第1ユーザに電力を提供することのできる第2ユーザとの間で電力を融通するための条件を決定する条件決定部をさらに備え、
前記第1ユーザは、前記融通要求を出力した第1電力需給家であり、
前記第2ユーザは、前記融通要求を出力した第1電力需給家とは異なる前記1又は複数の第1電力需給家であり、
前記第1期間は、前記将来の期間である、
請求項に記載の電力融通装置。
【請求項4】
前記条件決定部は、
前記第1期間において前記第2ユーザが電力を提供するための条件を示す情報を取得する供給側条件取得部と、
前記第1期間、前記融通要求により示される前記目標値、及び、前記第1期間において前記第2ユーザが電力を提供するための条件に基づいて、(i)前記第2期間において、前記第1ユーザから前記第2ユーザに提供される電力量に関する第2目標値、並びに、(ii)前記目標値及び前記第2目標値の関係を示すパラメータの少なくとも一方を決定する返済条件決定部と、
を有する、
請求項に記載の電力融通装置。
【請求項5】
前記複数の第1電力需給家のそれぞれの電力需給に関する情報を取得する需給情報取得部をさらに備え、
前記予測情報取得部は、前記需給情報取得部が取得した前記電力需給に関する情報に基づいて、前記将来の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量を予測する、
請求項から請求項までの何れか一項に記載の電力融通装置。
【請求項6】
前記貢献具合決定部は、
前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つについて、
(i)基準時刻から、前記特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家から前記第1コミュニティに融通された電力量、
(ii)前記基準時刻から、前記特定の期間の始期又は終期の一方までの間における、前記複数の第1電力需給家の全てから前記第1コミュニティに融通された電力量に対する、各第1電力需給家から前記第1コミュニティに融通された電力量の割合、
(iii)前記基準時刻から、前記特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家が前記第1コミュニティに電力を融通した回数、及び、
(iv)前記基準時刻から、前記特定の期間の始期又は終期の一方までの間に、各第1電力需給家が前記第1コミュニティからのデマンドレスポンスに応じた回数、
の少なくとも1つに基づいて、前記貢献具合を決定する、
請求項1から請求項までの何れか一項に記載の電力融通装置。
【請求項7】
前記電力融通の実績に関する情報は、送電側の識別情報と、受電側の識別情報と、電力が融通された期間を示す情報と、融通された電力量を示す情報とが対応付けられた情報を含む、
請求項1から請求項までの何れか一項に記載の電力融通装置。
【請求項8】
商用系統の電力網と、前記第1コミュニティの送配電網との電気的な接続関係を切り替える切替部をさらに備える、
請求項1から請求項までの何れか一項に記載の電力融通装置。
【請求項9】
コンピュータを、請求項1から請求項までの何れか一項に記載の電力融通装置として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
第1コミュニティを構成する複数の第1電力需給家のそれぞれについて、当該第1電力需給家及び前記第1コミュニティの間における電力融通の実績に関する情報を取得する実績情報取得段階と、
前記実績情報取得段階において取得された前記実績に関する情報に基づいて、特定の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量に対する、前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つの貢献具合を決定する貢献具合決定段階と、
前記複数の第1電力需給家の少なくとも1つからの要求であって、将来の期間における前記第1コミュニティの余剰電力の少なくとも一部を、前記第1コミュニティとは異なる第2コミュニティに融通することを要求する融通要求を取得する要求取得段階と、
前記将来の期間における前記第1コミュニティの余剰電力量の予測値を示す情報を取得する予測情報取得段階と、
(i)前記予測情報取得段階において取得された前記情報により示される前記余剰電力量の前記予測値、及び、(ii)前記貢献具合決定段階において決定された前記将来の期間における前記貢献具合に基づいて、前記将来の期間において、前記第1コミュニティから前記第2コミュニティに融通される電力量を決定する融通量決定段階と、
を有する、電力融通方法。
【国際調査報告】