特表-19181552IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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再表2019-181552受信装置、受信方法、信号処理装置、及び信号処理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2019年9月26日
【発行日】2021年4月15日
(54)【発明の名称】受信装置、受信方法、信号処理装置、及び信号処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/442 20110101AFI20210319BHJP
   H04N 21/488 20110101ALI20210319BHJP
   H04H 20/28 20080101ALI20210319BHJP
   H04H 20/59 20080101ALI20210319BHJP
   H04H 60/13 20080101ALI20210319BHJP
   H04H 60/82 20080101ALI20210319BHJP
   H04B 1/16 20060101ALI20210319BHJP
   G08B 27/00 20060101ALI20210319BHJP
【FI】
   H04N21/442
   H04N21/488
   H04H20/28
   H04H20/59
   H04H60/13
   H04H60/82
   H04B1/16 M
   G08B27/00 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】45
【出願番号】特願2020-508190(P2020-508190)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2019年3月8日
(31)【優先権主張番号】特願2018-54227(P2018-54227)
(32)【優先日】2018年3月22日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082131
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100168686
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 勇介
(72)【発明者】
【氏名】北原 淳
【テーマコード(参考)】
5C087
5C164
5K061
【Fターム(参考)】
5C087BB20
5C087BB65
5C087DD37
5C087EE07
5C087FF01
5C087GG07
5C087GG08
5C087GG17
5C087GG28
5C087GG60
5C087GG66
5C087GG85
5C164FA23
5C164MA06S
5C164UA32S
5C164UB43P
5C164UB51S
5C164UD11P
5C164YA11
5C164YA23
5K061BB01
5K061BB07
5K061BB12
5K061EF08
5K061FF03
(57)【要約】
本技術は、より適切に緊急警報情報を提示することができるようにする受信装置、受信方法、信号処理装置、及び信号処理方法に関する。
放送信号を受信する受信部と、受信された放送信号を処理する処理部とを備え、受信部は、受信された放送信号に含まれる緊急警報起動情報に基づいて、待機中の処理部に起動を指示し、処理部は、受信部から起動を指示された場合、受信された放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、緊急警報情報の提示を制御する受信装置が提供される。本技術は、例えば、テレビ受像機に適用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送信号を受信する受信部と、
受信された前記放送信号を処理する処理部と
を備え、
前記受信部は、受信された前記放送信号に含まれる緊急警報起動情報に基づいて、待機中の前記処理部に起動を指示し、
前記処理部は、前記受信部から起動を指示された場合、受信された前記放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された前記緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
受信装置。
【請求項2】
前記処理部は、
過去に受信された前記緊急警報情報に関する履歴情報を取得し、
前記シグナリング、前記受信設定情報、及び前記履歴情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
請求項1に記載の受信装置。
【請求項3】
通常の起動時の動作に対応した第1のモードと、
緊急警報時の動作に対応した第2のモードと
を有し、
前記処理部は、前記第2のモードでの起動を指示された場合、前記シグナリング、前記受信設定情報、及び前記履歴情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
請求項2に記載の受信装置。
【請求項4】
前記処理部は、
前記シグナリングに含まれる識別情報に基づいて、前記緊急警報情報の系列を同定し、
同定した系列ごとに、前記緊急警報情報の提示を制御する
請求項2に記載の受信装置。
【請求項5】
前記受信設定情報は、前記緊急警報情報の対象の受信機、前記緊急警報情報のタイプ、前記緊急警報情報の優先度、前記緊急警報情報のイベント種別、及び前記緊急警報情報の該当地域に関する受信設定を少なくとも含む
請求項2に記載の受信装置。
【請求項6】
前記履歴情報は、過去に受信された前記緊急警報情報の状態及び表示内容を少なくとも含む
請求項5に記載の受信装置。
【請求項7】
前記緊急警報起動情報は、物理層のフレームに含まれ、
前記緊急警報情報は、上位層のシグナリングに含まれる
請求項2に記載の受信装置。
【請求項8】
前記受信設定情報及び前記履歴情報を記録する記録部をさらに備え、
前記処理部は、受信された前記シグナリングに含まれる前記緊急警報情報に関する情報と、記録された前記受信設定情報及び前記履歴情報とを比較して、その比較の結果が提示の条件に適合する場合にのみ、前記緊急警報情報を提示する
請求項2に記載の受信装置。
【請求項9】
チューナ部としての前記受信部と、システムオンチップとしての前記処理部とを備えるテレビ受像機として構成される
請求項1に記載の受信装置。
【請求項10】
放送信号を受信する受信部と、
受信された前記放送信号を処理する処理部と
を備える受信装置の受信方法において、
前記受信部が、受信された前記放送信号に含まれる緊急警報起動情報に基づいて、待機中の前記処理部に起動を指示し、
前記処理部が、前記受信部から起動を指示された場合、受信された前記放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された前記緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
受信方法。
【請求項11】
待機中に放送信号を受信する受信部から起動を指示された場合、受信された前記放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された前記緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する制御部を備える
信号処理装置。
【請求項12】
前記制御部は、
過去に受信された前記緊急警報情報に関する履歴情報を取得し、
前記シグナリング、前記受信設定情報、及び前記履歴情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
請求項11に記載の信号処理装置。
【請求項13】
通常の起動時の動作に対応した第1のモードと、
緊急警報時の動作に対応した第2のモードと
を有し、
前記制御部は、前記第2のモードでの起動を指示された場合、前記シグナリング、前記受信設定情報、及び前記履歴情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
請求項12に記載の信号処理装置。
【請求項14】
前記制御部は、
前記シグナリングに含まれる識別情報に基づいて、前記緊急警報情報の系列を同定し、
同定した系列ごとに、前記緊急警報情報の提示を制御する
請求項12に記載の信号処理装置。
【請求項15】
前記受信設定情報は、前記緊急警報情報の対象の受信機、前記緊急警報情報のタイプ、前記緊急警報情報の優先度、前記緊急警報情報のイベント種別、及び前記緊急警報情報の該当地域に関する受信設定を少なくとも含む
請求項12に記載の信号処理装置。
【請求項16】
前記履歴情報は、過去に受信された前記緊急警報情報の状態及び表示内容を少なくとも含む
請求項15に記載の信号処理装置。
【請求項17】
前記緊急警報情報は、上位層のシグナリングに含まれる
請求項12に記載の信号処理装置。
【請求項18】
前記受信設定情報及び前記履歴情報を記録する記録部をさらに備え、
前記制御部は、受信された前記シグナリングに含まれる前記緊急警報情報に関する情報と、記録された前記受信設定情報及び前記履歴情報とを比較して、その比較の結果が提示の条件に適合する場合にのみ、前記緊急警報情報を提示する
請求項12に記載の信号処理装置。
【請求項19】
システムオンチップとして構成される
請求項11に記載の信号処理装置。
【請求項20】
信号処理装置の信号処理方法において、
前記信号処理装置が、
待機中に放送信号を受信する受信部から起動を指示された場合、受信された前記放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された前記緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
信号処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、受信装置、受信方法、信号処理装置、及び信号処理方法に関し、特に、より適切に緊急警報情報を提示することができるようにした受信装置、受信方法、信号処理装置、及び信号処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
放送方式の中には、緊急時に緊急警報情報を提示するための緊急警報サービスについて規定しているものがある(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、緊急警報サービスとして、物理層フレームに含まれるウェイクアップフラグに基づき、緊急時に、待機状態(スタンバイ状態)の受信機(例えばテレビ受像機)を強制的に起動することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2017/047397号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、緊急時に、スタンバイ状態の受信機を強制的に起動して緊急警報情報を提示する機能は、より多くの受信機が緊急警報情報を提示することができる反面、ユーザが意図しないタイミングで受信機を起動することが可能となり、その運用の仕方によっては、ユーザの利便性を損ねる可能性がある。そのため、より適切に緊急警報情報を提示するための提案が要請されていた。
【0005】
本技術はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より適切に緊急警報情報を提示することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の第1の側面の受信装置は、放送信号を受信する受信部と、受信された前記放送信号を処理する処理部とを備え、前記受信部は、受信された前記放送信号に含まれる緊急警報起動情報に基づいて、待機中の前記処理部に起動を指示し、前記処理部は、前記受信部から起動を指示された場合、受信された前記放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された前記緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する受信装置である。
【0007】
本技術の第1の側面の受信装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。また、本技術の第1の側面の受信方法は、上述した本技術の第1の側面の受信装置に対応する受信方法である。
【0008】
本技術の第1の側面の受信装置、及び受信方法においては、受信部によって、受信された放送信号に含まれる緊急警報起動情報に基づいて、待機中の処理部に起動が指示され、処理部によって、受信部から起動を指示された場合、受信された放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、緊急警報情報の提示が制御される。
【0009】
本技術の第2の側面の信号処理装置は、待機中に放送信号を受信する受信部から起動を指示された場合、受信された前記放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された前記緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する制御部を備える信号処理装置である。
【0010】
本技術の第2の側面の信号処理装置は、独立した装置であってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックであってもよい。また、本技術の第2の側面の信号処理方法は、上述した本技術の第2の側面の信号処理装置に対応する信号処理方法である。
【0011】
本技術の第2の側面の信号処理装置、及び信号処理方法においては、待機中に放送信号を受信する受信部から起動を指示された場合、受信された放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、緊急警報情報の提示が制御される。
【発明の効果】
【0012】
本技術の第1の側面、及び第2の側面によれば、より適切に緊急警報情報を提示することができる。
【0013】
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本技術を適用した伝送システムの一実施の形態の構成を示す図である。
図2】EA Wake upのビットの構成の例を示す図である。
図3】EA Wake upのビットの値の意味を示す図である。
図4】想定運用の第1の例を示す図である。
図5】想定運用の第2の例を示す図である。
図6】想定運用の第3の例を示す図である。
図7】想定運用の第3の例を示す図である。
図8】想定運用の第4の例を示す図である。
図9】ブートストラップの構成の例を示す図である。
図10】Bootstrap Symbol 1のシンタックスの例を示す図である。
図11】Bootstrap Symbol 2のシンタックスの例を示す図である。
図12】IP伝送方式のプロトコルスタックの例を示す図である。
図13】LLSテーブルのシンタックスの例を示す図である。
図14】AEATメタデータのシンタックスの例を示す図である。
図15】AEATメタデータのシンタックスの例を示す図である。
図16】本技術を適用した受信装置の構成の例を示す図である。
図17】本技術を適用した放送信号処理部(SoC)の詳細な構成の例を示す図である。
図18】放送チューナ部の処理の流れを説明するフローチャートである。
図19】放送信号処理部(SoC)の処理の流れを説明するフローチャートである。
図20】放送信号処理部(SoC)の処理の流れを説明するフローチャートである。
図21】受信システムの起動判定処理の詳細の流れを説明するフローチャートである。
図22】受信システムの起動判定処理の比較項目の例を示す図である。
図23】緊急警報情報の識別方法の例を示す図である。
図24】緊急警報情報の受信設定処理の流れを説明するフローチャートである。
図25】緊急警報情報の受信設定画面の例を示す図である。
図26】コンピュータの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本技術の実施の形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行うものとする。
【0016】
1.本技術の実施の形態
2.変形例
3.コンピュータの構成
【0017】
<1.本技術の実施の形態>
【0018】
(伝送システムの構成例)
図1は、本技術を適用した伝送システムの一実施の形態の構成を示す図である。なお、システムとは、複数の装置が論理的に集合したものをいう。
【0019】
伝送システム1において、各放送局は、送信装置10(例えば、送信装置10−1や送信装置10−2)を設置している。送信装置10は、放送番組やCM等のコンテンツを含む放送ストリームを、デジタル放送信号として送信する。
【0020】
送信装置10からのデジタル放送信号は、電波塔30等を経由して、伝送路80を介して受信装置20により受信される。受信装置20は、例えば、テレビ受像機、セットトップボックス(STB:Set Top Box)、又は録画機等の固定受信機(例えば、受信装置20−1)や、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末等のモバイル受信機(例えば、受信装置20−2や受信装置20−3)である。受信装置20は、デジタル放送信号から得られる放送ストリームを処理し、放送番組やCM等のコンテンツの映像や音声を再生する。
【0021】
また、図1において、伝送システム1は、緊急告知のシステムに対応する構成を含んでおり、緊急時には、各放送局などが、受信装置20に対して、緊急に告知する必要がある情報である緊急警報情報を提供(通知)することになる。
【0022】
具体的には、伝送システム1では、緊急時に、緊急情報源50から通知される緊急情報源情報(例えば災害時に発行される緊急警報など)が、CAP情報等の所定のフォーマットに変換され、各放送局(の送信装置10)に提供される。なお、CAP情報は、構造化情報標準促進協会(OASIS:Organization for the Advancement of Structured Information Standards)で規定されているCAP(Common Alerting Protocol)に準拠したものとなる。
【0023】
放送局(の送信装置10)は、例えば、緊急情報源50からの緊急情報源情報に応じたCAP情報を、放送番組の映像(非圧縮の映像データ)に埋め込んでエンコードしたり、あるいは、所定のフォーマットに変換したりすることで、緊急警報情報を生成する。そして、放送局(の送信装置10)は、生成された緊急警報情報を、放送エリア内の多数の受信装置20(例えば、受信装置20−1乃至20−3等)に対して送信する。
【0024】
これにより、受信装置20では、放送番組の映像に、緊急警報情報が重畳して提示されることになる。その結果、ユーザは、受信装置20の画面に提示された緊急警報情報(例えばテキスト情報)を確認することができる。
【0025】
また、放送局(の送信装置10)は、緊急情報源50からの緊急情報源情報に応じたCAP情報に基づいて、緊急情報アプリケーション(例えば、緊急警報に関するより詳細な情報)を生成し、EAサーバ40に提供することができる。
【0026】
受信装置20は、通信機能を有している場合、インターネットや携帯電話網等の通信回線90を介してEAサーバ40にアクセスし、緊急情報アプリケーションを要求することができる。そして、受信装置20は、通信回線90を介してEAサーバ40から配信される緊急情報アプリケーションを受信して実行することができる。これにより、受信装置20の画面には、例えば、緊急警報情報に関するより詳細な情報が提示されることになる。
【0027】
なお、放送局(の送信装置10)において、緊急警報情報の生成方法としては、上述した方法に限らず、例えば、CAP情報をそのままの形式で用いるなど、他の生成方法を用いるようにしてもよい。また、緊急警報情報を生成するための情報としてのCAP情報は一例であって、緊急情報源情報を他の方式に準拠した形式に変換して得られる情報などを用いて、緊急警報情報が生成されるようにしてもよい。
【0028】
また、例えば、図1の伝送システム1において、送信装置10と受信装置20とでは、伝送路80を介して、米国の次世代放送規格であるATSC(Advanced Television Systems Committee)3.0に準拠したデータ伝送が行われるようにすることができる。
【0029】
ここで、米国では、EAS(Emergency Alerting System)と称される緊急告知のシステムが構築されており、緊急時に、緊急情報源50としての米国連邦緊急事態管理庁(FEMA:Federal Emergency Management Agency)や大統領官邸等から通知される緊急情報源情報(例えば災害時に発行される緊急警報など)が、CAP情報に変換され、各放送局に提供される。
【0030】
すなわち、米国では、EASと称される緊急告知のシステムが整備されているので、このEASを利用して、大統領からの最優先事項からローカルな告知事項まで、様々なレベルの緊急情報(CAP情報)が、様々なメディア(例えば放送経由や通信経由など)により告知(通知)されることになる。
【0031】
ところで、ATSC3.0等の放送方式の中には、緊急警報情報の配信に加えて、待機状態(スタンバイ状態)の受信装置20を強制的に起動して緊急警報情報を提示する機能を規定しているものがある。
【0032】
例えば、ATSC3.0では、物理層フレームのブートストラップにより、EAウェイクアップ情報(Emergency Alert Wakeup)を伝送する。このEAウェイクアップ情報は、図2に示すように、ea_wake_up_1, ea_wake_up_2の2ビットで構成され、ATSC3.0では、受信装置20がEAウェイクアップ情報を受信したときの動作を規定している。
【0033】
すなわち、ea_wake_up_1の1ビットを、最下位ビット(LSB:Least Significant Bit)とし、ea_wake_up_2の1ビットを、最上位ビット(MSB:Most Significant Bit)として、EAウェイクアップ情報を、2ビットとすることで、図3に示すように、"00", "01", "10", "11"の4通りの意味を持たせている。
【0034】
具体的には、図3に示すように、EA Wakeup = "00"の場合には、緊急警報情報の伝送がないことを意味する。また、EA Wakeup = "01","10","11"の場合には、緊急警報情報の伝送があることを意味する。すなわち、EA Wakeup = "00"は、緊急警報情報が非アクティブであることを示し、EA Wakeup = "01","10","11"は、緊急警報情報がアクティブであることを示すが、アクティブ("01","10","11")の設定(設定1,2,3)をどのように使用するかは、放送事業者の運用等に応じて決定することになる。
【0035】
ここでは、送信装置10が、アクティブを示す"01", "10", "11"の3つの状態を変化させることで、緊急警報情報を変更(更新)したことを、受信装置20に通知することができる。これにより、受信装置20では、スタンバイ状態から強制的に起動することで、ユーザに対して早期に緊急警報情報を提供することができる。
【0036】
例えば、受信装置20の構成としては、放送チューナ部と放送信号処理部(例えば、後述する図16の放送チューナ部201と放送信号処理部202)を含んで構成される。放送信号処理部は、放送チューナ部から出力されるパケットを処理して、映像や音声、放送アプリケーションなどをレンダリングする機能を有し、例えば、システムオンチップ(SoC:System on Chip)として構成される。
【0037】
このような構成の場合において、EAウェイクアップ情報は、物理層フレームのブートストラップにより伝送されることから、放送チューナ部により取得されることが想定される。すなわち、受信装置20においては、放送チューナ部がEAウェイクアップ情報に基づき、後段の放送信号処理部(SoC)を、スタンバイ状態から起動状態にするための指示を出すことで、放送信号処理部(SoC)が、緊急警報情報に関する処理を行うことが想定される。つまり、EAウェイクアップ情報は、緊急警報起動情報であるとも言える。
【0038】
これにより、受信装置20では、スタンバイモード時に、放送信号処理部(SoC)の電源をオフにして、消費電力を抑えつつ、緊急警報情報が発せられた場合には、放送信号処理部(SoC)を起動して、当該緊急警報情報を提示することができる。よって、迅速かつ多くの世帯に、緊急警報情報を届けることが可能となる。
【0039】
また、受信装置20では、EAウェイクアップ情報が、非アクティブ("00")から、アクティブ("01", "10", "11")に変わることで、放送信号処理部(SoC)が起動して緊急警報情報を提示するため、ユーザが放送サービスを視聴していない場合(受信装置20がスタンバイモードである場合)に、緊急警報情報が放送経由で通知されたとき、自動的に電源が入って、迅速に緊急警報情報に気づくことができる。
【0040】
このような、緊急時に、スタンバイ状態の受信装置20を強制的に起動して緊急警報情報を提示する機能は、より多くの受信装置20が緊急警報情報を提示することができる反面、ユーザが意図しないタイミングで受信装置20を起動する(受信装置20の電源を入れる)ことが可能となり、その運用の仕方によっては、ユーザの利便性を損ねる可能性があるのは、先に述べた通りである。
【0041】
そこで、次に、図4乃至図8を参照して、以下、現状で想定される運用(以下、想定運用という)における問題点とその解決手段の概要について説明する。
【0042】
(想定運用の第1の例)
図4は、想定運用の第1の例を示す図である。
【0043】
図4においては、物理層フレームに含まれるEAウェイクアップ情報(EA Wakeup)の値("00","01","10","11")の変化を、図中の横方向の時系列で表している。また、図4では、EAウェイクアップ情報の値の変化に応じて、スタンバイモードで動作している受信装置20が、強制的に起動(自動起動)して緊急警報情報を提示する様子を模式的に示している。
【0044】
時刻t11乃至時刻t12においては、EA Wakeup = "00"となるので、受信装置20は、スタンバイモードを継続し、その画面には何も表示されていない状態となる(画面D11)。その後、時刻t12において、EA Wakeupの値が"00"から"01"に変化して、新規の緊急警報が配信されたとき、スタンバイモードの受信装置20では、強制的に起動されて(電源が入って)、受信した緊急警報情報A1が表示される(画面D12)。
【0045】
例えば、この緊急警報情報A1は、ハリケーンが接近しているとの情報であり、ユーザ2は、緊急警報情報A1を確認した後に、リモートコントローラ21を操作(電源オフ操作)して、受信装置20を、再度スタンバイモードにする(画面D13)。
【0046】
その後、時刻t13において、EA Wakeupの値が"10"に変化して、更新された緊急警報が配信されたとき、スタンバイモードの受信装置20では、再度、強制的に起動されて、受信した緊急警報情報A2が表示される(画面D14)。
【0047】
例えば、この緊急警報情報A2は、先ほどのハリケーンが通過したとの情報であり、ユーザ2は、緊急警報情報A2を確認した後に、電源オフ操作を行って、受信装置20を、再度スタンバイモードにする(画面D15)。このとき、緊急警報情報A1と緊急警報情報A2とは、共にハリケーンに関する情報であって、ユーザ2からすれば、先ほど見た緊急警報が繰り返して表示されているため、緊急警報情報A2を表示しないでほしいと感じる可能性がある。
【0048】
その後、時刻t14において、EA Wakeupの値が"11"に変化して、更新された緊急警報が配信されたとき、スタンバイモードの受信装置20では、再度、強制的に起動されて、受信した緊急警報情報A3が表示される(画面D16)。
【0049】
例えば、この緊急警報情報A3は、先ほどのハリケーンが低気圧になり、警報が解除されたとの情報であり、ユーザ2は、緊急警報情報A3を確認した後に、電源オフ操作を行って、受信装置20を、再度スタンバイモードにする(画面D17)。このとき、緊急警報情報A3は、緊急警報情報A1と緊急警報情報A2と同様に、ハリケーンに関する情報であって、ユーザ2からすれば、緊急警報の解除通知ならば、受信装置20の電源をオンにしないでほしいと感じる可能性がある。
【0050】
以上のように、想定運用の第1の例では、緊急警報情報A1,A2,A3のように更新される度に、EA Wakeupの値も、"01","10","11"のように更新され、スタンバイモードの受信装置20が強制的に起動されるため、ユーザの意図に関わらず、アクティブ状態を示すEA Wakeup("01","10","11")が受信されると自動起動することになる。そして、このようなEA Wakeupの更新時に常に自動起動する(電源が自動的に入る)という受信装置20の動作は、ユーザによっては不便に感じてしまう。
【0051】
特に、図4に示したような、ある緊急警報情報をユーザが確認して電源をオフしたにも関わらず、同じ緊急警報情報が更新される度に何度も自動起動(電源がオン)されるような状態は、ユーザの利便性を損ねる可能性がある。
【0052】
このような想定運用の第1の例に対して、例えば、新しい緊急警報情報が発令された時のみ、受信装置20の電源が入ってそれを提示してほしいことや、緊急警報情報が発令された時と更新された時のみ、受信装置20の電源が入ってそれを提示してほしいこと(緊急警報情報の解除は通知不要)、さらには、ユーザインターフェースで緊急警報情報のアップデートを提示するかどうかを選択したいこと、といった要請がある。
【0053】
このような要請に対し、本技術を適用した受信装置20では、ユーザにより設定された緊急警報情報の受信設定に関する情報(以下、受信設定情報という)に基づき、そのタイプ(例えば新規、更新、又は解除など)に応じて緊急警報情報の提示を制御することで、ユーザが意図しない状況で自動起動してしまうことを防止することができるようにする。また、このような制御が行われることで、緊急警報情報の発信者側からしても、ユーザの利便性を損なうことなく、自身が意図する情報を伝えることが可能となる。
【0054】
なお、図4は、EA Wakeupの値に変更があったときに、その変更に受信装置20が反応して起動する例を示したが、EAウェイクアップ情報は、周期的に伝送されているため、実装によっては、例えば、次のような運用も想定される。すなわち、EAウェイクアップ情報として、EA Wakeup = "01"が受信され、受信装置20が自動起動した後にユーザ2が電源をオフした場合、その後に、カルーセル伝送されているEAウェイクアップ情報が、EA Wakeup = "01"となったとき、それを受信した受信装置20が再度自動起動するような場面も想定される。
【0055】
(想定運用の第2の例)
図5は、想定運用の第2の例を示す図である。
【0056】
図5においては、図4と同様に、スタンバイモードで動作している受信装置20が、EAウェイクアップ情報の値の変化に応じて、強制的に起動して緊急警報情報を提示する様子を例示している。
【0057】
時刻t21乃至時刻t22においては、EA Wakeup = "00"となるので、受信装置20は、スタンバイモードを継続し、その画面には何も表示されていない状態となる(画面D21)。その後、時刻t22において、EA Wakeupの値が"00"から"01"に変化して、新規の緊急警報が配信されたとき、スタンバイモードの受信装置20では、強制的に起動されて(電源が入って)、受信した緊急警報情報B1が表示される(画面D22)。
【0058】
例えば、この緊急警報情報B1は、ハリケーンに関する情報であるが、ユーザ2の自宅の地域は、ハリケーンの進路には入ってないので、ユーザ2は、緊急警報情報B1を確認した後に、リモートコントローラ21を操作して、受信装置20を、再度スタンバイモードにする(画面D23)。
【0059】
このとき、ユーザ2の自宅の地域がハリケーンの進路に入っていないにも関わらず、緊急警報が広域に出されているために、進路外の地域に設置された受信装置20でも、緊急警報情報B1が表示されているが、ユーザ2からすれば、自分には関係のない緊急警報情報B1を表示しないでほしいと感じる可能性がある。
【0060】
その後、時刻t23において、EA Wakeupの値が"10"に変化して、更新された緊急警報が配信されたとき、スタンバイモードの受信装置20では、再度、強制的に起動されて、受信した緊急警報情報B2が表示される(画面D24)。
【0061】
例えば、緊急警報情報B2は、その後のハリケーンに関する情報であるが、ユーザ2からすれば、自分には関係のない情報であるならば、何度も、受信装置20の電源をオンにしないでほしいと感じる可能性がある。
【0062】
以上のように、想定運用の第2の例では、ユーザの意図に関わらず、アクティブ状態を示すEA Wakeup("01","10","11")が受信されると、受信装置20が強制的に起動されることになる。そして、緊急警報情報として、例えば、ユーザとは関連性が薄い情報や、ユーザの興味のない情報であっても、EA Wakeupの更新時に常に自動起動する受信装置20の動作は、ユーザの利便性が損なわれると考えられる。また、受信装置20においては、ある緊急警報情報をユーザが確認して電源をオフしたにも関わらず、緊急警報情報が更新される間は、スタンバイ状態から起動状態になる動作が繰り返し起きてしまう。
【0063】
このような要請に対し、本技術を適用した受信装置20では、受信設定情報に基づき、受信機のタイプや、緊急警報情報の優先度や該当地域、イベント種別などに応じて、緊急警報情報の提示を制御することで、ユーザが意図しない状況で自動起動してしまうことを防止することができるようにする。
【0064】
(想定運用の第3の例)
図6及び図7は、想定運用の第3の例を示す図である。
【0065】
図6及び図7においては、図4等と同様に、スタンバイモードで動作している受信装置20の動作の様子を例示している。
【0066】
ここで、スタンバイモードの受信装置20において、待機中のシステムオンチップ(SoC)は、次の2通りの動作を行うことが想定される。すなわち、第1の動作としては、ユーザによるリモートコントローラ操作や視聴予約のタイマ設定などによって、待機中のシステムオンチップ(SoC)が起動され(電源がオンされ)、放送サービスに関する処理を行う動作が想定される。また、第2の動作としては、EA Wakeupの更新時に、待機中のシステムオンチップ(SoC)が起動され(電源がオンされ)、緊急警報に関する処理を行う動作が想定される。
【0067】
前者の動作の場合には、放送サービスを受信するため、受信装置20では、前回電源をオフしたときに受信していたチャンネル(いわゆるラストチャンネル)への選局と、その選局されたチャンネルの放送番組を提示するための処理が必要となる。
【0068】
具体的には、図6に示すように、時刻t31において、ユーザ2が、リモートコントローラ21を操作(電源オン操作)して、スタンバイモードの受信装置20の電源をオンした場合、その画面には、ラストチャンネルの通常番組が表示される(画面D32)。
【0069】
一方で、後者の動作の場合には、受信装置20では、緊急警報情報を提示するに際して、緊急警報サービスが存在する場合には、緊急警報サービスの選局とその選局された緊急警報番組を提示するための処理が必要となり、緊急警報サービスが存在しない場合には、放送サービスの選局とその選局された放送番組を提示するための処理が必要となる。
【0070】
具体的には、図7に示すように、時刻t41乃至時刻t42においては、EA Wakeup = "00"となるので、受信装置20は、スタンバイモードを継続し、その画面には何も表示されていない状態となる(画面D41)。その後、時刻t42において、EA Wakeupの値が、"00"から"01"に変化して、新規の緊急警報が配信されたとき、スタンバイモードの受信装置20では、強制的に電源が入って、緊急警報情報を含むメタデータ(例えばAEATメタデータ)に、緊急警報サービスに関する情報が含まれるかどうかが確認される(時刻t43)。なお、AEATメタデータの詳細は、図14及び図15等を参照して後述する。
【0071】
そして、受信装置20では、緊急警報サービスが存在する場合、時刻t44乃至時刻t45に、当該緊急警報サービスのチャンネルが選局され、その画面には、緊急警報情報C1に対応した緊急警報番組が表示される(画面D42)。一方で、受信装置20では、緊急警報サービスが存在しない場合、時刻t44乃至時刻t45に、放送サービスのチャンネル(ラストチャンネル)が選局され、その画面には、緊急警報情報C1とともに通常番組が表示される(画面D43)。
【0072】
以上のように、想定運用の第3の例では、ユーザ2によりリモートコントローラ21の操作(電源オン操作)や視聴予約のタイマ設定が行われた場合と、EAウェイクアップ情報の値が変化した場合とでは、スタンバイモードの受信装置20が電源をオンした後に期待される動作が異なる。つまり、受信装置20においては、スタンバイモード時の起動要因によって、期待される起動後の動作が異なっているので、そのような期待動作の違いに対応したいという要請がある。
【0073】
このような要請に対し、本技術を適用した受信装置20では、通常起動モードと緊急警報優先モードとを区別して動作することで、スタンバイモード時の起動要因に応じて期待される起動後の動作が行われるようにする。
【0074】
なお、ここでは、図6に示したような、ユーザ2のリモートコントローラ21の操作や、視聴予約のタイマ設定などによって、スタンバイモードで動作する受信装置20(の放送信号処理部(SoC))を起動して(電源をオンして)、放送サービスを受信する動作を、通常起動モードと規定する。
【0075】
一方で、図7に示したような、物理層フレームのブートストラップから抽出されたEAウェイクアップ情報によって、スタンバイモードで動作する受信装置20(の放送信号処理部(SoC))を起動して(電源をオンして)、緊急警報情報を受信する動作を、緊急警報優先モードと規定する。
【0076】
このようなモードを規定することで、本技術を適用した受信装置20では、スタンバイモード時に、ユーザ2のリモートコントローラ21の操作などにより起動された場合には、通常起動モードにより動作して放送サービスを受信し、EAウェイクアップ情報によって起動された場合には、緊急警報優先モードにより動作して緊急警報情報を受信することができるようにする。
【0077】
また、本技術を適用した受信装置20は、緊急警報優先モードで動作する場合には、ユーザにより設定された受信設定情報のほか、過去に受信した緊急警報情報に関する情報(以下、履歴情報という)に基づき、緊急警報情報の提示を制御することができるようにする。
【0078】
(想定運用の第4の例)
図8は、想定運用の第4の例を示す図である。
【0079】
図8においては、図4等と同様に、スタンバイモードで動作している受信装置20が、EAウェイクアップ情報の値の変化に応じて、強制的に起動して緊急警報情報を提示する様子を例示している。
【0080】
ここで、想定運用の第4の例では、受信装置20の事前設定として、新規の緊急警報情報を受信したときのみ電源をオンする設定がなされ、受信設定情報として記録されている(画面D51)。なお、受信設定情報の事前設定の詳細は、図24及び図25等を参照して後述する。
【0081】
時刻t51乃至時刻t52においては、EA Wakeup = "00"となるので、受信装置20は、スタンバイモードを継続し、その画面には何も表示されていない状態となる(画面D52)。その後、時刻t52において、EA Wakeupの値が、"00"から"01"に変化して、新規の緊急警報(緊急警報情報D1)が配信されたとき、スタンバイモードの受信装置20では、緊急警報情報D1を含むメタデータ(例えばAEATメタデータ)を受信して、緊急警報サービスの有無が確認される。
【0082】
そして、受信装置20では、緊急警報サービスが存在する場合、時刻t53乃至時刻t54に、当該緊急警報サービスのチャンネルが選局され、その画面には、緊急警報情報D1に対応した緊急警報番組が表示される(画面D53)。ユーザ2は、緊急警報番組を確認した後に、リモートコントローラ21を操作して、受信装置20を、再度スタンバイモードにする(画面D54)。
【0083】
その後、時刻t55において、EA Wakeupの値が"10"に変化したとき、スタンバイモードの受信装置20では、受信したメタデータ(例えばAEATメタデータ)に含まれる緊急警報情報のタイプに基づき、次の2通りの動作を行うことが想定される。
【0084】
すなわち、第1に、受信した緊急警報情報が、緊急警報情報D1の更新であると判断し、事前設定に基づき、スタンバイモードの受信装置20を起動せずにスタンバイモードを維持する動作と、第2に、受信した緊急警報情報が、新規の緊急警報情報D2であると判断し、スタンバイモードの受信装置20を起動して緊急警報番組等を表示する動作である。
【0085】
具体的には、図8に示すように、前者の動作の場合には、受信装置20は、スタンバイモードを継続し、その画面には何も表示されていない状態となる(画面D55)。一方で、後者の場合には、受信装置20では、新規の緊急警報情報D2を受信して、緊急警報サービスが存在する場合には、当該緊急警報サービスのチャンネルが選局され、その画面には、緊急警報番組が表示される(画面D56)。
【0086】
以上のように、想定運用の第4の例では、EA Wakeupの値として、非アクティブ状態を示す"00"と、アクティブ状態を示す"01","10","11"が規定され、緊急警報情報の更新があった場合には、"01"から"10"に変化し、さらに"10"から"11"に変化することで("11"から"01"にループすることも想定)、システムオンチップに対し、更新を通知することになる。
【0087】
この場合に、1つの緊急警報情報であれば、新規の緊急警報情報とその緊急警報情報に更新があることを、システムオンチップに通知することができるが、複数の緊急警報情報が同時に発生した場合には、どの緊急警報情報についての新規や更新なのかを、システムオンチップに通知することができないため、システムオンチップ側で、緊急警報情報を識別して起動するかどうかを判断することが要請されている。
【0088】
このような要請に対し、本技術を適用した受信装置20では、緊急警報情報を含むメタデータ(例えばAEATメタデータ)に含まれる識別情報(aeaId, refAEAId)に基づき、緊急警報情報の系列を同定し、同系列の緊急警報情報については、その緊急警報情報に含まれる新規、更新、又は解除を示すタイプ情報(aeaType)と、受信設定情報に基づき、自動起動するか、あるいはスタンバイモードを維持するかを判定できるようにする。なお、AEATメタデータの詳細は、図14及び図15等を参照して後述する。
【0089】
これにより、例えば、緊急警報情報の内容に応じて受信装置20を自動起動する機能を有効にするか否か、一度確認した緊急警報情報が更新された時に確認するか否か、緊急警報情報が解除された時に自動起動するか否かなどの受信装置20の動作を、ユーザの選択に基づき決定することができる。
【0090】
以上、想定運用における問題点とその解決手段の概要について説明したが、次に、図9乃至図25を参照してより詳細な内容について説明する。
【0091】
(物理層フレームの構成)
本技術を適用した物理層フレームとしては、例えば、ブートストラップ(Bootstrap)と、プリアンブル(Preamble)と、1以上のサブフレーム(Subframe)から構成されるようにすることができる。
【0092】
物理層フレームは、ミリ秒単位などの所定のフレーム長で構成される。受信装置20においては、物理層フレームを処理する際に、ブートストラップとプリアンブルを取得した後に、その後のサブフレームを取得することが可能となる。
【0093】
図9は、ブートストラップの構成の例を示している。図9において、横方向は、時間を表し、縦方向は、周波数を表している。
【0094】
図9において、ブートストラップは、Bootstrap Signalと、Post-Bootstrap Waveformから構成される。Bootstrap Signalのフィールドには、複数のBootstrap Symbolが配置される。例えば、Bootstrap Symbolとしては、図10のBootstrap Symbol 1や、図11のBootstrap Symbol 2が配置される。
【0095】
図10は、Bootstrap Symbol 1のシンタックスの例を示している。このBootstrap Symbol 1は、1ビットのea_wake_up_1のフィールドを含む。ea_wake_up_1は、緊急警報(Emergency Alert)に応じて受信装置20を起動させるためのビットである。
【0096】
図11は、Bootstrap Symbol 2のシンタックスの例を示している。このBootstrap Symbol 2は、1ビットのea_wake_up_2のフィールドを含む。ea_wake_up_2は、緊急警報に応じて受信装置20を起動させるためのビットである。
【0097】
このように、図10のBootstrap Symbol 1のea_wake_up_1の1ビットと、図11のBootstrap Symbol 2のea_wake_up_2の1ビットは、受信装置20を起動させるためのビットであって、それらのビットを連結した2ビットによって、上述の図2に示したように、EAウェイクアップ情報(のビット)を構成している。また、このEAウェイクアップ情報のビットの意味として、"00", "01", "10", "11"の4通りの意味を持たせることができるのは、上述の図3に示した通りである。
【0098】
なお、ATSC3.0で規定されている物理層フレームにおいて、プリアンブルには、L1-Basicシグナリングや、L1-Detailシグナリング等のL1シグナリング(物理層のシグナリング)を含む。また、サブフレームには、ペイロード(データ)が配置される。物理層フレームにおいて、2以上のサブフレームを含む場合には、サブフレームごとに、FFTサイズやGI(Guard Interval)長などの変調パラメータを変更することができる。
【0099】
また、ATSC3.0で規定されている物理層フレームにおいて、ブートストラップは、DVB-T2(Digital Video Broadcasting - Terrestrial 2)で規定されているT2フレームを構成するP1シンボルに対応している。また、プリアンブルは、T2フレームを構成するP2シンボルに対応している。したがって、ブートストラップは、プリアンブル信号であると言うこともできる。
【0100】
なお、Bootstrap Symbol 1やBootstrap Symbol 2については、下記の非特許文献1の「6. BOOTSTRAP SIGNAL STRUCTURE」に、その詳細が記載されている。また、2ビットのWake-upビットの値の意味については、下記の非特許文献2の「Annex G: Emergency Alert Signaling」に、その詳細が記載されている。
【0101】
非特許文献1:ATSC Standard: A/321, System Discovery and Signaling
非特許文献2:ATSC Candidate Standard: Signaling, Delivery, Synchronization, and Error Protection (A/331)
【0102】
(プロトコルスタックの例)
図12は、本技術を適用したIP伝送方式のプロトコルスタックの例を示す図である。
【0103】
図12において、最も下位の階層は、物理層(Physical Layer)とされる。例えばATSC3.0等のIP伝送方式のデジタル放送では、一方向の放送を利用した伝送に限らず、一部のデータを、双方向の通信を利用して伝送する場合があるが、放送(Broadcast)を利用する場合、その物理層は、サービス(チャネル)のために割り当てられた放送波の周波数帯域等が対応することになる。
【0104】
物理層(Physical Layer)の上位の階層は、リンクレイヤプロトコル層(Link Layer Protocol)とされる。また、リンクレイヤプロトコル層の上位の階層は、IP(Internet Protocol)層とUDP(User Datagram Protocol)層とされる。IP層とUDP層は、通信の階層モデルにおけるネットワーク層とトランスポート層に相当する層であり、IPアドレスとポート番号により、IPパケットとUDPパケットが特定される。
【0105】
ここで、上位層のシグナリング(制御情報)として、LLS(Low Level Signaling)とSLS(Service Layer Signaling)を用いることができる。LLSは、SLSよりも下位の層で伝送されるシグナリングである。SLSは、サービス単位のシグナリングである。すなわち、本技術を適用したプロトコルスタックでは、上位層のシグナリングが、LLSとSLSの2階層で伝送される。
【0106】
LLSには、SLT(Service List Table)やAEAT(Advanced Emergency Alert Table),RRT(Region Rating Table)等のメタデータが含まれる。
【0107】
SLTメタデータは、放送サービス(チャネル)の選局に必要な情報など、放送ネットワークにおけるストリームや放送サービスの構成を示す基本情報を含む。AEATメタデータは、緊急に告知する必要がある情報である緊急警報情報に関する情報を含む。SLTメタデータやAEATメタデータは、UDPパケットを含むIPパケットであるUDP/IPパケットに含めて伝送される。
【0108】
IP層とUDP層に隣接する上位の階層は、ROUTE(Real-time Object Delivery over Unidirectional Transport)とされる。ROUTEは、ストリーミングファイル転送用のプロトコルであって、FLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)を拡張したものである。
【0109】
このROUTEセッションにより、放送サービスごとに、SLSのファイル(Signaling)や、NRT(Non Real Time)コンテンツのファイル(NRT)、DASHセグメントファイル(DASH)などが伝送される。
【0110】
ここで、SLSは、サービスレベルのシグナリングであり、対象の放送サービスに属するコンポーネント(例えば、映像、音声、又は字幕等)の探索と選択に必要な情報や属性などを提供するものである。SLSは、USBD(User Service Bundle Description),S-TSID(Service-based Transport Session Instance Description),MPD(Media Presentation Description)等のメタデータを含む。また、NRTコンテンツは、放送経由で取得されるコンテンツであって、例えば、アプリケーションが含まれる。
【0111】
なお、詳細な説明は省略するが、メディアトランスポート方式として、ROUTEプロトコルの代わりに、MMT(MPEG Media Transport)プロトコルを用いることもできる。
【0112】
一方で、双方向の通信(Broadband)を利用する場合、その物理層(Physical Layer)の上位の階層は、データリンク層(Data Link Layer)とされる。また、データリンク層の上位の階層は、ネットワーク層に相当するIP層とされる。IP層に隣接する上位階層は、トランスポート層に相当するTCP(Transmission Control Protocol)層とされ、さらに、TCP層に隣接する上位階層は、アプリケーション層に相当するHTTP(Hypertext Transfer Protocol)層とされる。
【0113】
すなわち、通信を利用する場合においては、これらの階層によって、インターネット等の通信回線で稼働するTCP/IPなどのプロトコルが実装される。
【0114】
HTTP層に隣接する上位階層のうち、一部の階層は、シグナリング(Signaling)と、NRTコンテンツ(NRT)とされる。このシグナリング(制御情報)としては、上述したROUTEセッションで伝送されるシグナリングなど、すべてのシグナリング(制御情報)が含まれる。また、NRTコンテンツは、通信経由で取得されるコンテンツであって、例えば、アプリケーションが含まれる。
【0115】
HTTP層に隣接する上位階層のうち、上述した階層以外の他の階層は、DASHセグメント(DASH)とされる。すなわち、双方向の通信系のストリーミング配信では、VOD(Video On Demand)番組等のコンテンツを構成するコンポーネント(例えば、映像、音声、又は字幕等)のストリームデータが、ISO BMFFの規格に準じたDASHセグメント単位で伝送されることになる。
【0116】
以上のように、本技術を適用したIP伝送方式のプロトコルスタックにおいては、一方向の放送系の階層と、双方向の通信系の階層の一部が共通のプロトコルとなって、一方向の放送と双方向の通信で、コンテンツを構成するコンポーネント(例えば、映像、音声、又は字幕等)のストリームデータを、ISO BMFFの規格に準じたDASHセグメント単位で伝送することができる。
【0117】
そのため、一方向の放送系のストリーミング配信と、双方向の通信系のストリーミング配信の双方を行う場合において、上位の階層のプロトコルが共通化されているため、伝送システム1を構成する各装置での実装の負担や処理の負担を軽減することができる。
【0118】
(LLSパケットの構造)
図13は、LLSテーブルのシンタックスの例を示す図である。
【0119】
図13のLLSテーブルにおいて、LLS_table_id, LLS_group_id, group_count_minus1, LLS_table_versionは、LLSを含むパケット(LLSパケット)のLLSヘッダに含まれる。
【0120】
8ビットのLLS_table_idは、LLSテーブルを識別するIDを示している。8ビットのLLS_group_idは、LLSが属するグループを識別するIDを示している。8ビットのLLS_table_versionは、LLSテーブルのバージョンを示している。
【0121】
また、switch文によって、LLSテーブルIDとして、"0x01"を指定した場合に、LLSのデータとして、SLTメタデータを配置することを示す。また、LLSテーブルIDとして、"0x02"を指定した場合には、LLSのデータとして、RRTメタデータを配置し、"0x03"を指定した場合には、LLSのデータとして、システム時間(System Time)を配置することを示す。さらに、LLSテーブルIDとして、"0x04"を指定した場合には、LLSのデータとして、AEATメタデータを配置することを示す。
【0122】
すなわち、物理層フレーム(L1 Frame)は、L1ヘッダとL1ペイロードから構成されるが、このL1ヘッダ(例えばブートストラップ)には、緊急時にスタンバイモードの受信装置20を起動させるためのEAウェイクアップ情報(EA Wakeup)が含まれる。また、L1ペイロードには、複数の伝送パケット(例えば、ALP(ATSC Link-Layer Protocol)パケット)を配置している。
【0123】
この伝送パケットは、レイヤ2の階層(L2)のパケットであって、そのペイロードに、LLSテーブルを配置している。すなわち、LLSテーブルは、UDP/IPパケットに含めて伝送されるため、そのヘッダとして、LLSヘッダのほかに、IPヘッダとUDPヘッダが付加される。また、LLSテーブルには、LLSのデータ、すなわち、AEATメタデータ等が配置される。
【0124】
(AEATメタデータの構造)
図14及び図15は、XML(Extensible Markup Language)形式のAEATメタデータのシンタックスの例を示す図である。
【0125】
なお、図14及び図15において、要素と属性のうち、属性には「@」が付されている。また、インデントされた要素と属性は、その上位の要素に対して指定されたものとなる。
【0126】
図14に示すように、ルート要素としてのAEAT要素は、1又は複数のAEA要素を含む。このAEA要素は、aeaId属性、issuer属性、audience属性、aeaType属性、refAEAId属性、priority属性、wakeup属性、Header要素、AEAText要素、LiveMedia要素、及びMedia要素の上位要素となる。
【0127】
aeaId属性は、AEAメッセージを識別するIDを指定する。issuer属性は、AEAメッセージの発行者を指定する。audience属性は、AEAメッセージの視聴者を指定する。
【0128】
aeaType属性は、AEAメッセージのカテゴリを指定する。refAEAId属性は、aeaId属性が示すIDにより参照されるAEAメッセージを識別するIDを指定する。
【0129】
priority属性は、AEAメッセージの優先度を指定する。wakeup属性は、AEAメッセージを、ea_wake_upビットに関連付けるかどうかを指定する。
【0130】
Header要素は、effective属性、expires属性、EventCode要素、EventDesc要素、及びLocation要素の上位要素となる。
【0131】
effective属性は、AEAメッセージが有効となる日時を指定する。expires属性は、AEAメッセージが失効する日時を指定する。
【0132】
EventCode要素は、AEAメッセージのイベントの種別を指定する。type属性は、国ごとに割り当てられるイベントコードのドメインを指定する。
【0133】
EventDesc要素は、緊急警報のイベントの短いテキスト情報の説明を指定する。lang属性は、EventDesc要素による説明の言語を指定する。
【0134】
Location要素は、AEAメッセージのターゲットとなる地域の地理的なコードを指定する。type属性は、当該コードのドメインを指定する。
【0135】
AEAText要素は、AEAメッセージのテキスト情報を指定する。AEATメタデータを利用する場合には、このAEAメッセージが、緊急警報情報に相当する。lang属性は、AEAメッセージのテキスト情報の言語を指定する。
【0136】
LiveMedia要素は、緊急警報情報の関連情報の選択肢として、ユーザに提示可能な放送配信を識別するための情報を含む。AEATメタデータを利用する場合には、このLiveMedia要素の記述内容に基づき、緊急警報サービスが存在するかどうかを判定して、ライブ放送される緊急警報番組を選局することができる。
【0137】
bsid属性とserviceId属性は、ライブ放送される緊急警報番組を識別するためのブロードキャストストリームIDとサービスIDを指定する。ServiceName要素は、ライブ放送される緊急警報番組の名称を指定する。lang属性は、サービスの名称の言語を指定する。
【0138】
Media要素は、マルチメディアリソースのコンポーネント部分を含む。lang属性は、メディアリソースの言語を指定する。mediaDesc属性は、メディアリソースのコンテンツの説明を指定する。mediaType属性は、関連するメディアの使用目的を指定する。
【0139】
url属性は、メディアのファイルのURLを指定する。alternateUrl属性は、メディアのファイルを通信経由でも利用可能な場合に、そのURLを指定する。contentType属性は、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)により割り当てられたメディアタイプを指定する。
【0140】
contentLength属性は、メディアのサイズをバイト単位で指定する。mediaAssoc属性は、この属性が関連付けられている別のメディア要素のURIを指定する。
【0141】
なお、図14及び図15において、出現数(Use)であるが、"1"が指定された場合にはその要素又は属性は必ず1つだけ指定され、"0..1"が指定された場合には、その要素又は属性を指定するかどうかは任意である。また、"1..n"が指定された場合には、その要素又は属性は1以上指定され、"0..n"が指定された場合には、その要素又は属性を1以上指定するかどうかは任意である。
【0142】
また、Data Typeとして、"string"が指定された場合には、その要素又は属性の値が、文字列型であることを示し、"unsignedByte"が指定された場合には、その要素又は属性の値が、unsignedByte型であることを示す。さらに、Data Typeとして、"boolean"が指定された場合には、ブーリアン型であることを示し、"date Time"が指定された場合には、日時型であることを示す。
【0143】
さらに、Data Typeとして、"lang"が指定された場合には、言語型であることを示し、"anyURI"が指定された場合、anyURIデータ型であることを示す。また、Data Typeとして、"unsignedShort","unsignedLong"が指定された場合には、unsignedShort型、unsignedLong型であることをそれぞれ示す。
【0144】
なお、図14及び図15に示したAEATメタデータのシンタックスは、一例であって、例えば、他の要素や属性を追加するなど、他のシンタックスを採用してもよい。また、AEATメタデータは、XML形式に限らず、他のマークアップ言語により記述してもよいし、あるいはセクション形式であってもよい。
【0145】
また、AEATメタデータについては、上記の非特許文献2の「6.5 Advanced Emergency Alert Table」に、その詳細が記載されている。
【0146】
(受信装置の構成)
図16は、本技術を適用した受信装置の構成の例を示す図である。
【0147】
図16において、受信装置20は、放送チューナ部201、放送信号処理部202、出力画面部203、及び音声出力部204を含んで構成される。
【0148】
放送チューナ部201は、例えば、チューナモジュールや復調LSIなどから構成される受信部である。放送チューナ部201は、受信アンテナ(不図示)を介して入力される放送信号を受信して、放送信号から得られる物理層フレームに関する処理(例えば、復調処理や誤り訂正処理等)を行い、その処理の結果得られる放送ストリーム(放送データパケット)を、放送信号処理部202に供給する。なお、放送データパケットとしては、例えば、ALPパケット等の伝送パケットや、UDP/IPパケットなどを用いることができる。
【0149】
放送信号処理部202は、例えば、システムオンチップ(SoC)などとして構成される処理部である。放送信号処理部202は、放送チューナ部201から供給される放送ストリーム(放送データパケット)を処理して、選局された放送番組に対応するストリームに含まれる映像や音声、字幕のデータのデコードなどを行う。放送信号処理部202は、処理の結果得られるデータのうち、映像や字幕のデータを出力画面部203に供給し、音声のデータを音声出力部204に供給する。
【0150】
出力画面部203は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示デバイスとして構成される。出力画面部203は、放送信号処理部202から供給される映像や字幕のデータに基づいて、放送番組の映像や字幕を表示する。
【0151】
音声出力部204は、例えば、スピーカなどとして構成される。音声出力部204は、放送信号処理部202から供給される音声のデータに基づいて、放送番組の映像に同期した音声を出力する。
【0152】
ここで、放送信号処理部202は、放送チューナ部201とは異なるチップ(Chip)として構成され、所定のインターフェースを介して接続されている。スタンバイモードで動作する受信装置20においては、放送チューナ部201は起動して動作しているが、放送信号処理部202、出力画面部203、及び音声出力部204は動作していない(電力が供給されていない)ことになる。なお、図16に示した構成では図示を省略しているが、受信装置20には、各部に供給される電力を制御するための電源管理部が設けられ、動作モードに応じて、放送チューナ部201や放送信号処理部202等に電力が供給されることになる。
【0153】
スタンバイモードで動作する受信装置20において、放送チューナ部201は、物理層フレーム(のブートストラップ)から得られるEAウェイクアップ情報に基づき、放送信号処理部202に起動を指示する。その一方で、放送信号処理部202は、放送チューナ部201から起動指示がなされた場合、AEATメタデータ及び受信設定情報等に基づき、緊急警報情報の提示を制御する。また、放送信号処理部202は、放送チューナ部201に対し、周波数設定等のチューナ制御を行うことができる。なお、放送信号処理部202の詳細な構成は、図17のブロック図を参照して後述する。
【0154】
(放送信号処理部の構成)
図17は、本技術を適用した放送信号処理部(SoC)の詳細な構成の例を示す図である。
【0155】
図17において、放送信号処理部202は、復調器I/F221、デマルチプレクサ222、放送ミドルウェア223、デスクランブラ部224、映像・音声・字幕デコーダ部225、提示処理部226、緊急警報制御部227、緊急警報情報出力部228、通信I/F229、通信ミドルウェア230、放送アプリケーション処理部231、リモコンI/F232、受信機管理部233、及び受信機アプリケーション処理部234を含んで構成される。
【0156】
復調器I/F221は、放送チューナ部201(の復調器)とのインターフェースであって、入力端子211−1を介して入力される放送ストリーム(放送データパケット)を、デマルチプレクサ222に供給する。
【0157】
デマルチプレクサ222は、復調器I/F221から供給される放送ストリーム(放送データパケット)を、複数のストリームに分離し、その結果得られるストリームを、放送ミドルウェア223、緊急警報制御部227、又は受信機管理部233に供給する。
【0158】
放送ミドルウェア223は、デマルチプレクサ222から供給されるストリームを処理し、その結果得られるデータを、映像・音声・字幕デコーダ部225、緊急警報制御部227、放送アプリケーション処理部231、又は受信機アプリケーション処理部234に供給する。
【0159】
デスクランブラ部224は、放送ミドルウェア223に入力されるストリームが暗号化(スクランブル)されている場合に、当該ストリームを、所定の鍵を用いて暗号化を解いて元の状態に戻すための復号(デスクランブル)を行う。
【0160】
映像・音声・字幕デコーダ部225は、放送ミドルウェア223から供給される符号化ストリームをデコードし、その結果得られるデータを、提示処理部226に供給する。ここでは、例えば、符号化ストリームは、選局された放送番組のコンポーネント(例えば、映像、音声、又は字幕等)のストリームを含み、当該ストリームがデコードされる。
【0161】
提示処理部226は、映像・音声・字幕デコーダ部225から供給されるデータを、出力画面部203又は音声出力部204に提示するための提示処理を行い、その結果得られる提示データを、出力端子212を介して、出力画面部203又は音声出力部204に出力する。
【0162】
例えば、提示処理部226は、映像データ及び字幕データに対する提示処理を行い、その結果得られる提示データを、映像出力端子212−1及び字幕出力端子212−3を介して、出力画面部203に出力する。また、例えば、提示処理部226は、音声データに対する提示処理を行い、その結果得られる提示データを、音声出力端子212−2を介して、音声出力部204に出力する。
【0163】
緊急警報制御部227は、放送ミドルウェア223から供給されるAEATメタデータ(緊急警報情報を含む)、及びユーザにより設定された緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報などに基づいて、緊急警報に関する制御を行う。緊急警報制御部227は、緊急警報情報を出力すると判定した場合、緊急警報情報を、緊急警報情報出力部228に供給する。
【0164】
緊急警報制御部227は、不揮発性メモリ等の記録部227Aを含む。記録部227Aは、受信機管理部233からの緊急警報情報の受信設定の入力の結果に応じた受信設定情報を記録する。また、緊急警報制御部227は、緊急警報情報出力部228等と連携することで、過去に受信された緊急警報情報の状態や表示内容を、履歴情報として記録部227Aに記録する。
【0165】
緊急警報情報出力部228は、緊急警報制御部227から供給される緊急警報情報を処理し、提示処理部226に供給する。
【0166】
提示処理部226は、緊急警報情報出力部228から供給される緊急警報情報を、出力画面部203に提示するための提示処理を行い、その結果得られる提示データを、映像出力端子212−1又は字幕出力端子212−3を介して、出力画面部203に出力する。
【0167】
通信I/F229は、ネットワークカードや無線LANアダプタ等の通信部(不図示)とのインターフェースであって、入力端子211−2を介して入力される通信ストリームを、通信ミドルウェア230に供給する。
【0168】
通信ミドルウェア230は、通信I/F229から供給される通信ストリームを処理し、その結果得られる放送アプリケーションを、放送アプリケーション処理部231に供給する。ここで、放送アプリケーションは、放送番組等のコンテンツに付随したアプリケーションである。
【0169】
放送アプリケーション処理部231は、通信ミドルウェア230から供給される放送アプリケーションの起動や終了などの動作を制御し、当該放送アプリケーションに関するデータを、提示処理部226に供給する。
【0170】
提示処理部226は、放送アプリケーション処理部231により動作が制御される放送アプリケーションを、出力画面部203に提示するための提示処理を行い、その結果得られる提示データを、放送アプリケーション出力端子212−5を介して、出力画面部203に出力する。
【0171】
リモコンI/F232は、例えば赤外線受光部等の受光部(不図示)とのインターフェースであって、入力端子211−3を介して入力される、リモートコントローラ21からの赤外線信号を、受信機管理部233に供給する。
【0172】
受信機管理部233は、リモコンI/F232から供給される赤外線信号等の情報に基づいて、受信装置20により実行される各部の動作を管理する。例えば、受信機管理部233は、通常起動モードや緊急警報優先モード等の受信装置20の起動モードの管理を行う。また、例えば、受信機管理部233は、ユーザのリモートコントローラ操作に応じて、緊急警報情報の受信設定の入力を受け付け、その入力の結果を、緊急警報制御部227に通知する。
【0173】
また、受信機管理部233は、赤外線信号に基づき、受信機アプリケーションを起動すると判定した場合、その旨を、受信機アプリケーション処理部234に通知する。ここで、受信機アプリケーションは、受信装置20にあらかじめ組み込まれたアプリケーションである。
【0174】
受信機アプリケーション処理部234は、受信機管理部233から供給される通知に基づいて、受信機アプリケーションを起動し、当該受信機アプリケーションに関するデータを、提示処理部226に供給する。
【0175】
提示処理部226は、受信機アプリケーション処理部234により起動された受信機アプリケーションを、出力画面部203に提示するための提示処理を行い、その結果得られる提示データを、受信機アプリケーション出力端子212−4を介して、出力画面部203に出力する。
【0176】
なお、図17においては、放送アプリケーションと受信機アプリケーションとを区別しているが、放送アプリケーションは、放送番組等のコンテンツに付随したアプリケーションである一方で、受信機アプリケーションは、いわばレジデントアプリケーションであって、例えば、受信設定情報を設定するためのアプリケーション(図25)などを含む。例えば、放送アプリケーションは、HTML5等のマークアップ言語や、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語により開発され、対応するブラウザにより表示することができる。
【0177】
また、図17に示した構成では、放送アプリケーションが、通信ストリームから取得される場合を説明したが、放送ストリームから取得されるようにしてもよい。さらに、放送番組を構成するコンポーネントの一部や、VODコンテンツが、通信経由で取得されて提示されるようにしてもよい。また、図17に示した構成では、記録部227Aが、緊急警報制御部227に含まれるとして説明したが、システムオンチップ(SoC)に内蔵されて各部により共通に用いられる不揮発性メモリや、システムオンチップ(SoC)の外部に設けられた不揮発性メモリに、受信設定情報等の情報を記録するようにしてもよい。さらに、図17に示した構成では、ブロック間の矢印で示したように、各ブロックは、必要に応じて他のブロックとの間で、各種のデータをやり取りすることができる。
【0178】
次に、図18乃至図23を参照しながら、緊急警報受信時の受信装置20の動作の詳細について説明する。
【0179】
(放送チューナ部の処理の流れ)
まず、図18のフローチャートを参照して、放送チューナ部201により実行される処理の流れを説明する。
【0180】
ただし、図18に示した処理を実行するに際して、受信装置20は、スタンバイモードで動作しており、放送チューナ部201には電源からの電力が供給されて起動されているが、その後段に設けられた放送信号処理部202、出力画面部203、及び音声出力部204等には、電力が供給されずに停止状態となっている。
【0181】
ステップS11において、放送チューナ部201は、受信周波数を設定する。例えば、この受信周波数としては、前回の起動時に最後に視聴したチャンネルであるラストチャンネルの周波数帯域が設定される。
【0182】
ステップS12において、放送チューナ部201は、受信アンテナを介して、放送信号を受信したかどうかを判定する。なお、この判定処理を行う際には、物理層フレームのうち、ブートストラップに対応した部分のみを監視すればよい。
【0183】
ステップS12において、放送信号を受信していないと判定された場合、ステップS12の判定処理が繰り返される。一方で、ステップS12において、放送信号を受信したと判定された場合、処理は、ステップS13に進められる。
【0184】
ステップS13において、放送チューナ部201は、放送信号を処理し、物理層フレームのブートストラップを受信する。
【0185】
ステップS14において、放送チューナ部201は、受信したブートストラップに対応する部分を処理し、EAウェイクアップ情報(EA Wakeup)の値を抽出する。ここでは、EA Wake upビットを構成するea_wake_up_1,ea_wake_up_2の2ビットが抽出される。
【0186】
ステップS15において、放送チューナ部201は、抽出したEAウェイクアップ情報(EA Wakeup)の値に基づいて、EA Wakeup = "00"からアクティブ("01","10","11")に変更したか、又はアクティブ("01","10","11")の状態で前回受信したEA Wakeupの値から変更したかどうかを判定する。
【0187】
ステップS15において、2つの判定条件をいずれも満たしていないと判定された場合、処理は、ステップS12に戻り、それ以降の処理が実行される。一方で、ステップS15において、2つの判定条件のうちいずれか一方の判定条件を満たしたと判定された場合、処理は、ステップS16に進められる。
【0188】
ステップS16において、放送チューナ部201は、放送信号処理部202に起動を指示する。すなわち、スタンバイモードで動作する受信装置20では、電力が供給されずに停止状態の放送信号処理部202の電源がオンされ、緊急警報優先モードにより起動することになる。
【0189】
ステップS17において、放送チューナ部201は、電源を完全にオフするかどうかを判定する。ステップS17において、電源を完全にオフしないと判定された場合、処理は、ステップS12に戻り、それ以降の処理が実行される。すなわち、この場合、受信装置20は、スタンバイモードでの動作を継続することになる。
【0190】
一方で、ステップS17において、電源を完全にオフすると判定された場合、放送チューナ部201への電源の供給が停止され、図18に示した処理は終了する。なお、「電源を完全にオフする」とは、受信装置20がスタンバイモードで動作するのではなく、所定の操作によって電源を完全に切った状態であって、放送チューナ部201にも電力が供給されずに起動していない状態とされる。
【0191】
以上、放送チューナ部201の処理の流れを説明した。
【0192】
(放送信号処理部(SoC)の処理の流れ)
次に、図19及び図20のフローチャートを参照して、放送信号処理部202により実行される処理の流れを説明する。
【0193】
ただし、図19及び図20に示した処理を実行するに際して、放送チューナ部201の後段に設けられた放送信号処理部202、出力画面部203、及び音声出力部204等には、電源からの電力が供給されずに停止状態となっている。
【0194】
すなわち、受信装置20は、スタンバイモードで動作しているため、放送信号処理部202は、コマンド待ちの状態となる(S31,S32の「NO」)。そして、放送信号処理部202が、起動指示を受信したと判定された場合(S32の「YES」)、処理は、ステップS33に進められる。
【0195】
ステップS33において、放送信号処理部202は、受信した起動指示が、緊急警報優先モードによる起動指示であるかどうかを判定する。
【0196】
ステップS33において、緊急警報優先モードによる起動指示ではないと判定された場合、処理は、ステップS34に進められる。
【0197】
ステップS34において、放送信号処理部202は、通常起動モードによる受信システムの起動と放送サービスを表示するための処理を実行する。
【0198】
すなわち、ここでは、ユーザのリモートコントローラ操作や、視聴予約のタイマ設定などによって、スタンバイモードで動作する受信装置20の電源オンが指示されることで、放送信号処理部202の起動が指示されたため、通常起動モードにより動作して放送サービスを表示することになる。なお、ここでは、受信装置20の各部(の機能)を総称して、受信システムと呼ぶものとする。
【0199】
このステップS34の処理は、受信装置20の電源オフが指示されるまで継続される(S34,S35の「NO」)。そして、受信装置20の電源オフが指示された場合(S35の「YES」)、処理は、ステップS36に進められ、受信装置20は、通常起動モードからスタンバイモードに遷移する(S36)。なお、ステップS36の処理が終了すると、図19及び図20に示した処理は終了する。
【0200】
一方で、ステップS33において、緊急警報優先モードによる起動指示であると判定された場合、処理は、ステップS37に進められる。なお、この緊急警報優先モードによる起動指示は、上述した図18のステップS16の処理で、放送チューナ部201が、放送信号処理部202に対して行う起動指示に相当するものである。
【0201】
ステップS37において、緊急警報制御部227は、受信システムの起動判定処理を実行する。この受信システムの起動判定処理では、緊急警報情報を含むAEATメタデータ、受信設定情報、及び履歴情報に基づき、緊急警報優先モードにより受信システムを起動するかどうかが判定される。なお、受信システムの起動判定処理の詳細は、図21のフローチャートを参照して後述する。
【0202】
ステップS38において、緊急警報制御部227は、受信システムの起動判定処理の判定結果に基づいて、緊急警報優先モードにより受信システムを起動するかどうかを判定する。
【0203】
ステップS38において、緊急警報優先モードにより受信システムを起動しないと判定された場合、処理は、ステップS36に進められる。この場合、受信装置20は、スタンバイモードでの動作を継続することになる(S36)。
【0204】
一方で、ステップS38において、緊急警報優先モードにより受信システムを起動すると判定された場合、処理は、ステップS39に進められ、緊急警報優先モードにより受信システムが起動される(S39)。
【0205】
ステップS40において、緊急警報制御部227は、放送ミドルウェア223により放送ストリームから抽出されたAEATメタデータを取得する。
【0206】
ステップS41において、緊急警報制御部227は、取得したAEATメタデータ(例えば、図15のLiveMedia要素の情報)に基づいて、緊急警報サービスの指定があるかどうかを判定する。
【0207】
ステップS41において、緊急警報サービスの指定があると判定された場合、処理は、ステップS42に進められる。ステップS42においては、起動した受信システムによって、緊急警報サービスを選局して、緊急警報番組(例えば、図7の画面D42等)を表示する。
【0208】
また、ステップS41において、緊急警報サービスの指定がないと判定された場合、処理は、ステップS43に進められる。ステップS43においては、起動した受信システムによって、選局中のチャンネル(ラストチャンネル)の放送サービスを選局して、通常番組(例えば、図7の画面D43等)を表示する。
【0209】
ステップS42又はS43の処理が終了すると、処理は、ステップS44に進められる。ステップS44において、提示処理部226は、取得したAEATメタデータに含まれる緊急警報情報(例えば、図15のAEAText要素のAEAメッセージのテキスト情報)を、出力画面部203に表示する(例えば、図7の画面D42又は画面D43等)。
【0210】
ステップS45において、緊急警報制御部227は、AEATメタデータに基づいて、緊急警報サービスの更新があるかどうかを判定する。
【0211】
ステップS45において、緊急警報サービスの更新があると判定された場合、処理は、ステップS46に進められる。ステップS46において、緊急警報制御部227は、緊急警報情報の更新処理を実行する。
【0212】
また、ステップS45において、緊急警報サービスの更新がないと判定された場合、ステップS46の処理はスキップされ、処理は、ステップS47に進められる。ステップS47において、ユーザのリモートコントローラ操作等によって、受信装置20の電源オフが指示されたかどうかが判定される。
【0213】
ステップS47において、受信装置20の電源オフが指示されていないと判定された場合、処理は、ステップS45に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、受信装置20において、例えば、緊急警報情報A1を表示中であって、電源オフが指示される前に、緊急警報サービスの更新があったときには、緊急警報情報A1から緊急警報情報A2への更新処理が行われる。一方で、ステップS47において、受信装置20の電源オフが指示されたと判定された場合、処理は、ステップS48に進められる。
【0214】
ステップS48において、緊急警報制御部227は、緊急警報情報の状態や表示内容を、前回(過去)に受信された緊急警報情報に関する履歴情報として、記録部227Aに記録する。このような履歴情報を記録しておくことで、次回以降の受信システムの起動判定処理に過去の履歴を反映させることができる。
【0215】
そして、ステップS48の処理が終了すると、処理は、ステップS49に進められ、受信装置20は、緊急警報モードからスタンバイモードでの動作に遷移する(S49)。なお、ステップS49の処理が終了すると、図19及び図20に示した処理は終了する。
【0216】
以上、放送信号処理部202の処理の流れを説明した。
【0217】
(受信システムの起動判定処理の流れ)
次に、図21のフローチャートを参照して、図19のステップS37の処理に対応する受信システムの起動判定処理の詳細を説明する。
【0218】
ステップS71において、緊急警報制御部227は、放送ストリームから抽出されたAEATメタデータを取得する。また、ステップS72において、緊急警報制御部227は、記録部227Aに記録された受信設定情報を読み出して取得する。
【0219】
ステップS73において、緊急警報制御部227は、前回(又は過去)の起動時に履歴情報を記録しているかどうかを判定する。
【0220】
ステップS73において、前回(又は過去)の起動時に履歴情報を記録していると判定された場合、処理は、ステップS74に進められる。ステップS74において、緊急警報制御部227は、記録部227Aに記録された前回(又は過去)の履歴情報(前回(又は過去)の緊急警報情報の状態や表示内容)を読み出して取得する。この履歴情報には、例えば、過去の緊急警報情報の表示内容や、どこまで(いわばどのバージョンまで)表示していたかなどの情報を含み、これらの情報を用いることで、例えば、同一の内容の緊急警報情報を再度提示しないなどの制御が可能となる。
【0221】
ステップS74の処理が終了すると、処理は、ステップS75に進められる。また、ステップS73において、前回(又は過去)の緊急警報情報の状態や表示内容を記録していないと判定された場合、ステップS74の処理はスキップされ、処理は、ステップS75に進められる。
【0222】
ステップS75において、緊急警報制御部227は、ステップS71の処理で取得したAEATメタデータ(に含まれる緊急警報情報に関する情報)と、ステップS72の処理で取得した受信設定情報及びステップS74の処理で取得した前回(又は過去)の履歴情報(前回(又は過去)の緊急警報情報の状態や表示内容)とを比較して、緊急警報優先モードによる受信システムの起動の条件を満たすかどうかを判定する。
【0223】
ただし、上述のステップS73の判定処理で、前回の履歴情報を記録していないと判定された場合(S73の「NO」)、ステップS75の判定処理では、AEATメタデータと受信設定情報とを比較して、緊急警報優先モードによる受信システムの起動の条件を満たすかどうかが判定される。
【0224】
ステップS75において、緊急警報優先モードによる受信システムの起動の条件が一致すると判定された場合、処理は、ステップS76に進められる。ステップS76において、緊急警報制御部227は、緊急警報情報出力部228等に対して、緊急警報優先モードによる受信システムの起動指示を設定する。この起動指示の設定では、放送信号処理部202、出力画面部203、及び音声出力部204等の起動が指示される。
【0225】
一方で、ステップS75において、緊急警報優先モードによる受信システムの起動の条件が一致しないと判定された場合、処理は、ステップS77に進められる。ステップS77において、緊急警報制御部227は、緊急警報優先モードによる受信システムの起動指示を未設定とする。
【0226】
ステップS76又はS77の処理が終了すると、処理は、図19のステップS37に戻り、それ以降の処理が実行される。
【0227】
すなわち、ステップS75の判定処理によって、起動の条件が一致すると判定された場合には、ステップS76の処理が実行されるので、図19のステップS38の判定処理では、緊急警報優先モードにより受信システムを起動すると判定される。一方で、ステップS75の判定処理によって、起動の条件が不一致であると判定された場合には、ステップS77の処理が実行されるので、図19のステップS38の判定処理では、緊急警報優先モードにより受信システムを起動しないと判定される。
【0228】
以上、受信システムの起動判定処理の流れを説明した。
【0229】
ここで、受信システムの起動判定処理(図19のステップS37の処理)の具体的な例を説明する。図22は、図21のステップS75において、緊急警報優先モードによる受信システムの起動の条件を満たすかどうかの判定処理を行う際に比較される項目を示している。
【0230】
この比較項目としては、上述した図14及び図15のAEATメタデータに対応する項目を含めることができる。例えば、図22に示すように、AEAT要素のAEA要素の子要素となる、audience属性、aeaType属性、priority属性、Header要素のEventCode要素、Header要素のLocation要素、及びaeaId属性とrefAEAId属性の組み合わせを用いることができる。
【0231】
audience属性は、緊急警報情報の対象の受信機として、"public", "restricted", 又は"private"を指定することができる。"public"は、一般の受信機向けの緊急警報情報を示す。"restricted"は、制限された受信機向けの緊急警報情報を示す。"private"は、指定された受信機向けの緊急警報情報を示す。
【0232】
aeaType属性は、緊急警報情報のタイプとして、"alert", "update", 又は"cancel"を指定することができる。"alert"は、新規の緊急警報情報を示す。"update"は、既に配信された緊急警報情報の更新情報であることを示す。"cancel"は、既に配信された緊急警報情報がキャンセルされたことを示す。
【0233】
priority属性は、緊急警報情報の優先度として、0 〜 4の値を指定することができる。4が最も優先度が高いことを示し、数字が小さくなるほど、優先度が低くなって、0が最も優先度が低いことを示す。
【0234】
Header要素のEventCode要素は、緊急警報情報のイベント種別を示す。例えば、イベント種別として"EVI"が指定された場合、避難訓練(Evacuation Warning)を示す。
【0235】
Header要素のLocation要素は、緊急警報情報の該当地域を示す。例えば、該当地域は、米国の場合、連邦情報処理標準(FIPS:Federal Information Processing Standard)と呼ばれる数字7桁のコードなどを用いることができる。
【0236】
aeaId属性とrefAEAId属性の組み合わせによって、緊急警報情報を識別するIDを示す。
【0237】
ここで、aeaId属性は、aeaType属性 = "alert"となるAEATメタデータに対して設定される。また、aeaType属性 = "update", "cancel"となるAEATメタデータに対しては、対象のAEATメタデータのaeaId属性の値を、refAEAId属性の値として記述する。
【0238】
例えば、図23に示すように、ハリケーン発生時の時刻t62において、ブートストラップのEA Wakeupの値が"00"から"01"に変化して、新規の緊急警報が配信されたとき、AEATメタデータには、aeaId属性 = 0001,priority属性 = 3 がそれぞれ記述される。
【0239】
その後、ハリケーンが移動して大型化することで、時刻t63において、緊急警報が更新され、EA Wakeupの値は、"01"から"10"に変化する。このとき配信されるAEATメタデータには、aeaId属性 = 1001,refAEAId属性 = 0001,priority属性 = 4 がそれぞれ記述される。
【0240】
さらにその後、ハリケーンが移動して消滅することで、時刻t64において、緊急警報がさらに更新され、EA Wakeupの値は、"10"から"11"に変化する。このとき配信されるAEATメタデータには、aeaId属性 = 1002,refAEAId属性 = 0001,priority属性 = 2 がそれぞれ記述される。
【0241】
このように、緊急警報が更新される度に、refAEAId属性の値を、新規(更新前)のAEATメタデータのaeaId属性の値と同一の値とするとともに、aeaId属性の値を1ずつインクリメントすることで、受信装置20では、aeaId属性とrefAEAId属性の組み合わせによって、緊急警報情報の系列を一意に識別することができる。これにより、例えば、上述の図8に示したように、AEATメタデータに含まれる識別情報(aeaId属性, refAEAId属性が示すID)に基づき、緊急警報情報の系列を同定して、同系列の緊急警報情報ごとに処理を行うことが可能となる。
【0242】
また、このような受信システムの起動判定処理が行われるため、ユーザは、受信設定情報を設定(フィルタ設定)することで、例えば、自分が住む地域周辺で、かつ優先度が高い緊急警報情報(優先度が"2"以上の緊急警報情報)のみを受信するなど、自身が受信したい情報(所望の緊急警報情報)のみを得ることができる。
【0243】
(緊急警報情報の受信設定処理の流れ)
また、受信システムの起動判定処理(図19のステップS37の処理、すなわち、図21のステップS75の処理)で用いられる緊急警報情報の受信設定情報は、受信装置20にてあらかじめ設定しておくものである。そこで、次に、図24のフローチャートを参照して、緊急警報情報の受信設定処理の流れを説明する。
【0244】
受信装置20は、ユーザからの緊急警報情報の受信設定の指示を待つ(S91,S92の「NO」)。そして、例えば、ユーザによりリモートコントローラ21が操作され、緊急警報情報の受信設定の画面表示指示がなされた場合(S92の「YES」)、処理は、ステップS93に進められる。
【0245】
ステップS93において、提示処理部226は、緊急警報情報の受信設定画面を、出力画面部203に表示する。
【0246】
ステップS94において、受信機管理部233は、例えばユーザの操作に応じたリモートコントローラ21からの赤外線信号に基づいて、緊急警報情報の受信設定の入力を受け付ける。
【0247】
ステップS95において、緊急警報制御部227は、受け付けた緊急警報情報の受信設定の入力に基づいて、緊急警報情報の受信設定情報を、記録部227Aに記録する。
【0248】
ステップS95の処理が終了すると、処理は、ステップS96に進められる。ステップS96においては、緊急警報情報の受信設定の入力が終了したかどうかが判定される。
【0249】
ステップS96において、緊急警報情報の受信設定の入力が継続していると判定された場合、処理は、ステップS94に戻り、ステップS94乃至S95の処理が繰り返される。これにより、各種の受信設定情報が順次入力され、記録部227Aに記録されることになる。
【0250】
また、ステップS96において、緊急警報情報の受信設定の入力が終了したと判定された場合、図24に示した処理は終了する。
【0251】
以上、緊急警報情報の受信設定処理の流れを説明した。
【0252】
ここで、図25は、出力画面部203に表示される、緊急警報情報の受信設定画面の例を示している。図25に示した受信設定画面の遷移では、緊急警報情報の受信時における緊急警報優先モードによる受信システムの起動の条件の設定例を示している。
【0253】
ユーザによって緊急警報情報の受信設定の画面表示指示がなされていない場合、出力画面部203には、通常の放送番組が表示される(画面D61)。その後、ユーザがリモートコントローラ21を操作して、「Settings」を選択した場合(図中のS1)、その表示領域の一部(右側の表示領域)に、設定画面が表示される(画面D62)。
【0254】
この設定画面(画面D62)では、緊急警報情報の受信設定(「EAS wakeup」)の他に、例えば音声(「Audio」)やアプリケーション(「Application」)の設定などを選択することができる。ここでは、この設定画面(画面D62)の項目の中から、緊急警報情報の受信設定(「EAS wakeup」)を選択した場合(図中のS2)、右側の表示領域に表示された設定画面が、緊急警報情報の受信設定画面に切り替わる(画面D63)。
【0255】
この受信設定画面(画面D63)では、緊急警報情報の対象を設定する「audience」や、緊急警報情報のタイプを設定する「type」、緊急警報情報の優先度を設定する「priority」などの項目を選択することができる。
【0256】
ここでは、この受信設定画面(画面D63)の項目の中から、「type」を選択した場合(図中のS3)、右側の表示領域に表示された受信設定画面が、type設定画面に切り替わる(画面D64)。このtype設定画面(画面D64)では、新規の緊急警報情報を示す「new」(上述のaeaType属性の"alert"に相当する)、既に配信された緊急警報情報の更新情報を示す「update」、及び既に配信された緊急警報情報がキャンセルされたことを示す「cancel」の設定項目ごとに、受信の可否を設定することができる。
【0257】
このtype設定画面(画面D64)の例では、「new」である設定項目に対し、「Y」である受信可が設定され、「update」である設定項目に対し、「Y」である受信可が設定され、「cancel」である設定項目に対し、「N」である受信否が設定されているので、新規の緊急警報情報、及び更新の緊急警報情報のみが提示されることになる。換言すれば、この設定の場合には、キャンセルの緊急警報情報が提示されることはない。
【0258】
また、この受信設定画面(画面D63)の項目の中から、「priority」を選択した場合(図中のS4)、右側の表示領域に表示された受信設定画面が、priority設定画面に切り替わる(画面D65)。このpriority設定画面(画面D65)では、0 〜 4である優先度に対応した「0」、「1」、「2」、「3」、及び「4」の設定項目ごとに、受信の可否を設定することができる。
【0259】
このpriority設定画面(画面D65)の例では、「0」及び「1」である設定項目に対し、「N」である受信否が設定され、「2」乃至「4」である設定項目に対し、「Y」である受信可が設定されているので、2 〜 4である優先度、すなわち、より優先度の高い緊急警報情報のみが提示されることになる。換言すれば、この設定の場合、0 〜 1である優先度、すなわち、より優先度の低い緊急警報情報が提示されることはない。
【0260】
なお、ここでは、type設定画面とpriority設定画面を一例に説明したが、audience設定画面などについても同様のユーザインターフェースにより提示して、ユーザのリモートコントローラ操作などによって、所望の受信設定情報を登録させることができる。
【0261】
また、ユーザがリモートコントローラ21を操作して、「back」を選択した場合には、1つ前に表示された画面が再表示される。例えば、type設定画面(画面D64)又はpriority設定画面(画面D65)の表示中に、「back」を選択した場合(図中のS5,S6)、受信設定画面(画面D63)が表示される。
【0262】
さらに、例えば、受信設定画面(画面D63)の表示中に、「back」を選択した場合(図中のS7)、設定画面(画面D62)が表示され、設定画面(画面D62)の表示中に、「back」を選択した場合(図中のS8)、通常の放送番組(画面D61)が表示される。
【0263】
<2.変形例>
【0264】
上述した説明としては、デジタル放送の規格として、米国等で採用されている方式であるATSC(特に、ATSC3.0)を説明したが、本技術は、日本等が採用する方式であるISDB(Integrated Services Digital Broadcasting)や、欧州の各国等が採用する方式であるDVB(Digital Video Broadcasting)などに適用するようにしてもよい。
【0265】
また、伝送システム1において、伝送路80は、地上波放送に限らず、例えば、放送衛星(BS:Broadcasting Satellite)や通信衛星(CS:Communications Satellite)を利用した衛星放送、あるいは、ケーブルを用いた有線放送(CATV)などであってもよい。さらに、上述した説明では、米国の緊急告知のシステム(EAS)を一例に説明したが、各国で構築されている同様のシステムに適用するようにしてもよい。
【0266】
また、上述した説明では、緊急警報情報がテキスト情報である場合を説明したが、テキスト情報に限らず、例えば、画像や映像など、テキスト情報以外の情報についても同様に、本技術を適用することができる。また、緊急警報情報のテキスト情報を、放送番組等のコンテンツの映像(非圧縮の映像データ)に埋め込んだり(いわゆる焼き込みテキスト)、あるいは、緊急警報情報に対応する音声を、音声データに埋め込んだりした場合についても同様に、本技術を適用することができる。
【0267】
なお、上述したLLSやSLS等のシグナリングの名称は、一例であって、他の名称が用いられる場合があるが、これらの名称の違いは、形式的な違いであって、各シグナリングの実質的な内容が異なるものではない。さらに、シグナリングがXML等のマークアップ言語により記述される場合において、それらの要素や属性の名称は一例であって、他の名称が採用されるようにしてもよい。
【0268】
また、放送アプリケーションは、ブラウザにより実行されるアプリケーションに限らず、いわゆるネイティブアプリケーションとして、OS(Operating System)環境などで実行されるようにしてもよい。さらに、上述したコンテンツとしては、放送番組やCMのほか、例えば、動画や音楽、電子書籍やゲーム、広告など、あらゆるコンテンツを含めることができる。
【0269】
なお、上述した説明では、受信装置20の動作モードについて述べているが、スタンバイモード(スタンバイ状態)においては、放送チューナ部201が起動している一方で、放送信号処理部202、出力画面部203、及び音声出力部204等の受信システムは、起動していない状態となる。また、上述した説明で、「電源をオン」するとは、スタンバイモードで動作する受信装置20の電源を入れることを意味し(換言すれば、電力が供給されずに停止状態の放送信号処理部202等を起動するとも言える)、「電源をオフ」するとは、電源がオンされて動作中の受信装置20を、スタンバイモードで動作させることを意味する。なお、上述した説明では、受信装置20において、放送チューナ部201も起動していない状態を、「電源を完全にオフする」と表現し、上記の「電源をオフ」と区別している。
【0270】
<3.コンピュータの構成>
【0271】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。図26は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示す図である。
【0272】
コンピュータ1000において、CPU(Central Processing Unit)1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random Access Memory)1003は、バス1004により相互に接続されている。バス1004には、さらに、入出力インターフェース1005が接続されている。入出力インターフェース1005には、入力部1006、出力部1007、記録部1008、通信部1009、及び、ドライブ1010が接続されている。
【0273】
入力部1006は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部1007は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部1008は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部1009は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ1010は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体1011を駆動する。
【0274】
以上のように構成されるコンピュータ1000では、CPU1001が、ROM1002や記録部1008に記録されているプログラムを、入出力インターフェース1005及びバス1004を介して、RAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0275】
コンピュータ1000(CPU1001)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブル記録媒体1011に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線又は無線の伝送媒体を介して提供することができる。
【0276】
コンピュータ1000では、プログラムは、リムーバブル記録媒体1011をドライブ1010に装着することにより、入出力インターフェース1005を介して、記録部1008にインストールすることができる。また、プログラムは、有線又は無線の伝送媒体を介して、通信部1009で受信し、記録部1008にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM1002や記録部1008に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0277】
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであってもよいし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであってもよい。
【0278】
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0279】
また、本技術は、以下のような構成をとることができる。
【0280】
(1)
放送信号を受信する受信部と、
受信された前記放送信号を処理する処理部と
を備え、
前記受信部は、受信された前記放送信号に含まれる緊急警報起動情報に基づいて、待機中の前記処理部に起動を指示し、
前記処理部は、前記受信部から起動を指示された場合、受信された前記放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された前記緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
受信装置。
(2)
前記処理部は、
過去に受信された前記緊急警報情報に関する履歴情報を取得し、
前記シグナリング、前記受信設定情報、及び前記履歴情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
前記(1)に記載の受信装置。
(3)
通常の起動時の動作に対応した第1のモードと、
緊急警報時の動作に対応した第2のモードと
を有し、
前記処理部は、前記第2のモードでの起動を指示された場合、前記シグナリング、前記受信設定情報、及び前記履歴情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
前記(2)に記載の受信装置。
(4)
前記処理部は、
前記シグナリングに含まれる識別情報に基づいて、前記緊急警報情報の系列を同定し、
同定した系列ごとに、前記緊急警報情報の提示を制御する
前記(2)又は(3)に記載の受信装置。
(5)
前記受信設定情報は、前記緊急警報情報の対象の受信機、前記緊急警報情報のタイプ、前記緊急警報情報の優先度、前記緊急警報情報のイベント種別、及び前記緊急警報情報の該当地域に関する受信設定を少なくとも含む
前記(1)乃至(4)のいずれかに記載の受信装置。
(6)
前記履歴情報は、過去に受信された前記緊急警報情報の状態及び表示内容を少なくとも含む
前記(2)に記載の受信装置。
(7)
前記緊急警報起動情報は、物理層のフレームに含まれ、
前記緊急警報情報は、上位層のシグナリングに含まれる
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の受信装置。
(8)
前記受信設定情報及び前記履歴情報を記録する記録部をさらに備え、
前記処理部は、受信された前記シグナリングに含まれる前記緊急警報情報に関する情報と、記録された前記受信設定情報及び前記履歴情報とを比較して、その比較の結果が提示の条件に適合する場合にのみ、前記緊急警報情報を提示する
前記(2)乃至(4)のいずれかに記載の受信装置。
(9)
チューナ部としての前記受信部と、システムオンチップとしての前記処理部とを備えるテレビ受像機として構成される
前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の受信装置。
(10)
放送信号を受信する受信部と、
受信された前記放送信号を処理する処理部と
を備える受信装置の受信方法において、
前記受信部が、受信された前記放送信号に含まれる緊急警報起動情報に基づいて、待機中の前記処理部に起動を指示し、
前記処理部が、前記受信部から起動を指示された場合、受信された前記放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された前記緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
受信方法。
(11)
待機中に放送信号を受信する受信部から起動を指示された場合、受信された前記放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された前記緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する制御部を備える
信号処理装置。
(12)
前記制御部は、
過去に受信された前記緊急警報情報に関する履歴情報を取得し、
前記シグナリング、前記受信設定情報、及び前記履歴情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
前記(11)に記載の信号処理装置。
(13)
通常の起動時の動作に対応した第1のモードと、
緊急警報時の動作に対応した第2のモードと
を有し、
前記制御部は、前記第2のモードでの起動を指示された場合、前記シグナリング、前記受信設定情報、及び前記履歴情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
前記(12)に記載の信号処理装置。
(14)
前記制御部は、
前記シグナリングに含まれる識別情報に基づいて、前記緊急警報情報の系列を同定し、
同定した系列ごとに、前記緊急警報情報の提示を制御する
前記(12)又は(13)に記載の信号処理装置。
(15)
前記受信設定情報は、前記緊急警報情報の対象の受信機、前記緊急警報情報のタイプ、前記緊急警報情報の優先度、前記緊急警報情報のイベント種別、及び前記緊急警報情報の該当地域に関する受信設定を少なくとも含む
前記(11)乃至(14)のいずれかに記載の信号処理装置。
(16)
前記履歴情報は、過去に受信された前記緊急警報情報の状態及び表示内容を少なくとも含む
前記(12)に記載の信号処理装置。
(17)
前記緊急警報情報は、上位層のシグナリングに含まれる
前記(11)乃至(16)のいずれかに記載の信号処理装置。
(18)
前記受信設定情報及び前記履歴情報を記録する記録部をさらに備え、
前記制御部は、受信された前記シグナリングに含まれる前記緊急警報情報に関する情報と、記録された前記受信設定情報及び前記履歴情報とを比較して、その比較の結果が提示の条件に適合する場合にのみ、前記緊急警報情報を提示する
前記(12)乃至(14)のいずれかに記載の信号処理装置。
(19)
システムオンチップとして構成される
前記(11)乃至(18)のいずれかに記載の信号処理装置。
(20)
信号処理装置の信号処理方法において、
前記信号処理装置が、
待機中に放送信号を受信する受信部から起動を指示された場合、受信された前記放送信号から得られる緊急警報情報を含むシグナリング、及びユーザにより設定された前記緊急警報情報の受信設定に関する受信設定情報に基づいて、前記緊急警報情報の提示を制御する
信号処理方法。
【符号の説明】
【0281】
1 伝送システム, 10,10−1,10−2 送信装置, 20,20−1,20−2,20−3 受信装置, 21 リモートコントローラ, 30 電波塔, 40 EAサーバ, 80 伝送路, 90 通信回線, 201 放送チューナ部, 202 放送信号処理部(SoC), 203 出力画面部, 204 音声出力部, 211−1乃至211−3 入力端子, 212−1乃至212−5 出力端子, 221 復調器I/F, 222 デマルチプレクサ, 223 放送ミドルウェア, 224 デスクランブラ部, 225 映像・音声・字幕デコーダ部, 226 提示処理部, 227 緊急警報制御部, 228 緊急警報情報出力部, 229 通信I/F, 230 通信ミドルウェア, 231 放送アプリケーション処理部, 232 リモコンI/F, 233 受信機管理部, 234 受信機アプリケーション処理部, 1000 コンピュータ, 1001 CPU
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図25
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【国際調査報告】