特表-19187735IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2019年10月3日
【発行日】2021年4月15日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/40 20060101AFI20210319BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20210319BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20210319BHJP
   G02B 1/00 20060101ALI20210319BHJP
   G02B 3/00 20060101ALI20210319BHJP
   G02B 3/08 20060101ALI20210319BHJP
【FI】
   G09F9/40 301
   G09F9/30 308A
   G09F9/00 313
   G09F9/30 308Z
   G02B1/00
   G02B3/00 Z
   G02B3/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】20
【出願番号】特願2020-510385(P2020-510385)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2019年2月14日
(31)【優先権主張番号】特願2018-63869(P2018-63869)
(32)【優先日】2018年3月29日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001357
【氏名又は名称】特許業務法人つばさ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】東 洋平
(72)【発明者】
【氏名】山本 岳志
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 隼人
【テーマコード(参考)】
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
5C094AA02
5C094BA27
5C094BA43
5C094DA01
5C094DA05
5C094DA06
5C094DA11
5C094ED01
5C094FA02
5G435AA01
5G435BB05
5G435BB12
5G435FF08
5G435GG18
5G435GG43
5G435HH02
(57)【要約】
視聴者に暗線が視認されにくい、良好な画像を表示することのできる表示装置を提供する。この表示装置は、第1の表示部(S1)と、第2の表示部(S2)と、導光部材(FOP20A)とを備える。第1の表示部(P1)は、第1の中央領域(SC1)および湾曲した第1の端部領域(SL1)を含んで第1の画像光を発する第1の表示面(S1)、を有する。第2の表示部(P2)は、第2の中央領域(SC2)および湾曲した第2の端部領域(SL2)を含んで第2の画像光を発すると共にギャップ(G1)を介して第1の表示部(P1)と隣り合う第2の表示面(S2)を有する。導光部材(FOP20A)は、ギャップ(G)に設けられ、第1の端部領域(SL1)からの第1の画像光を第1の射出面(23A)に射出し、第2の端部領域(SL2)からの第2の画像光を第2の射出面(23B)に射出する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の中央領域および湾曲した第1の端部領域を含んで第1の画像光を発する第1の表示部、を有する第1の表示部材と、
第2の中央領域および湾曲した第2の端部領域を含んで第2の画像光を発すると共にギャップを介して前記第1の表示部と隣り合う第2の表示部、を有する第2の表示部材と、
前記ギャップに設けられ、前記第1の端部領域からの前記第1の画像光が入射する第1の入射面、前記第1の入射面からの前記第1の画像光を射出する第1の射出面、前記第2の端部領域からの前記第2の画像光が入射する第2の入射面、および前記第2の入射面からの前記第2の画像光を射出する第2の射出面、を有する導光部材と
を備えた表示装置。
【請求項2】
前記導光部材は、
前記第1の入射面から前記第1の射出面まで前記第1の画像光を案内する第1のコア部、および前記第1のコア部を取り巻く第1のクラッド部、を各々有する第1の光ファイバが複数束ねられて一体化された第1の導光部分と、
前記第2の入射面から前記第2の射出面まで前記第2の画像光を案内する第2のコア部、および前記第2のコア部を取り巻く第2のクラッド部、を各々有する第2の光ファイバが複数束ねられて一体化された第2の導光部分と
を有する
請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記導光部材は、
前記第1の入射面に入射した前記第1の画像光を拡大して前記第1の射出面から射出し、
前記第2の入射面に入射した前記第2の画像光を拡大して前記第2の射出面から射出する
請求項1記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1の表示部および前記第2の表示部は、フレキシブルディスプレイである
請求項1記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1の表示部のうちの前記第1の中央領域、前記第2の表示部のうちの前記第2の中央領域、ならびに、前記導光部材における前記第1の射出面および前記第2の射出面は、一体となって連結表示面を形成している
請求項1記載の表示装置。
【請求項6】
前記連結表示面を覆う光学フィルムをさらに備えた
請求項5記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1の表示部のうちの前記第1の中央領域を覆う第1の透明板および前記第2の表示部のうちの前記第2の中央領域を覆う第2の透明板のうちの少なくとも一方をさらに備えた
請求項1記載の表示装置。
【請求項8】
第1の中央領域および湾曲した第1の端部領域を含んで第1の画像光を発する第1の表示部、を有する第1の表示部材と、
第2の中央領域および湾曲した第2の端部領域を含んで第2の画像光を発すると共にギャップを介して前記第1の表示部と隣り合う第2の表示部、を有する第2の表示部材と、
前記ギャップを跨いで前記第1の表示部の前記第1の中央領域および前記第2の表示部の前記第2の中央領域の双方を覆うように設けられた光学フィルムと
を備えた表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
これまでに、表示パネルを複数配列して構成される大型のマルチディスプレイが提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−119562号公報
【発明の概要】
【0004】
このようなマルチディスプレイにおいては、複数並べられた表示パネル同士の境界部分が暗線として視認されることが多い。
【0005】
したがって、視聴者に暗線が視認されにくい、良好な画像を表示することのできる表示装置を提供することが望まれる。
【0006】
本開示の一実施形態としての第1の表示装置は、第1の表示部と、第2の表示部と、導光部材とを備える。第1の表示部は、第1の中央領域および湾曲した第1の端部領域を含んで第1の画像光を発する第1の表示面、を有する。第2の表示部は、第2の中央領域および湾曲した第2の端部領域を含んで第2の画像光を発すると共にギャップを介して第1の表示部と隣り合う第2の表示面を有する。導光部材は、ギャップに設けられ、第1の表示面のうちの第1の端部領域からの第1の画像光が入射する第1の入射面、その第1の入射面からの第1の画像光を射出する第1の射出面、第2の表示面のうちの第2の端部領域からの第2の画像光が入射する第2の入射面、および第2の入射面からの第2の画像光を射出する第2の射出面、を有する。
【0007】
本開示の一実施形態としての第2の表示装置は、第1の表示部と、第2の表示部と、光学フィルムとを備える。第1の表示部は、第1の中央領域および湾曲した第1の端部領域を含んで第1の画像光を発する第1の表示面、を有する。第2の表示部は、第2の中央領域および湾曲した第2の端部領域を含んで第2の画像光を発すると共にギャップを介して第1の表示面と隣り合う第2の表示面、を有する。光学フィルムは、ギャップを跨いで第1の表示面の第1の中央領域および第2の表示面の第2の中央領域の双方を覆うように設けられている。
【0008】
本開示の一実施形態としての表示装置によれば、視聴者に暗線が視認されにくい、良好な画像を表示することができる。
なお、本開示の効果はこれに限定されるものではなく、以下に記載のいずれの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本開示の第1の実施の形態に係る表示装置の全体構成例を表す正面図である。
図1B図1Aに示した表示装置の構成を表す断面図である。
図1C図1Aに示した表示装置の要部を拡大して表す断面図である。
図1D図1Aに示したファイバ光学プレートの要部を拡大して表す断面図である。
図2A】本開示の第2の実施の形態に係る表示装置の要部を拡大して表す断面図である。
図2B図2Aに示した表示装置の第1の変形例の要部を拡大して表す断面図である。
図2C図2Aに示した表示装置の第2の変形例の要部を拡大して表す断面図である。
図3A】本開示の第3の変形例としての表示装置の要部を拡大して表す断面図である。
図3B】本開示の第4の変形例としての表示装置の要部を拡大して表す断面図である。
図3C】本開示の第5の変形例としての表示装置の要部を拡大して表す断面図である。
図4A】本開示の第6の変形例としての表示装置の要部を拡大して表す断面図である。
図4B】本開示の第7の変形例としての表示装置の要部を拡大して表す断面図である。
図5】本開示の第8の変形例としての表示装置の要部を拡大して表す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
複数のフレキシブル表示パネルの境界近傍の湾曲部分にファイバ光学プレート(FOP)を配置するようにした表示装置の例
2.第2の実施の形態およびその変形例
複数のフレキシブル表示パネル、およびそれらの境界近傍に設けられたFOPの前面に、光学フィルムを貼り合わせるようにした表示装置の例
3.第2の実施の形態の変形例
4.その他の変形例
【0011】
<1.第1の実施の形態>
[表示装置1の構成]
図1Aおよび図1Bは、いずれも本開示の第1の実施の形態としての表示装置1の全体構成例を模式的に表したものである。図1Aは、表示装置1の平面構成を表し、図1Bは、断面構成を表している。図1Bは、図1Aに示したIB−IB切断線に沿った矢視方向の断面図に相当する。さらに、図1Cは、表示装置1の要部を拡大して示した断面図であり、図1Aに示したIC1−IC1切断線に沿った矢視方向の断面図もしくはIC2−IC2切断線に沿った矢視方向の断面図に相当する。なお、図1AのIC1−IC1切断線に沿った断面構造と図1AのIC2−IC2切断線に沿った断面構造とは実質的に同一である。但し、括弧付きの符号が付された構成要素については、図1AのIC2−IC2切断線に沿った断面構造における構成要素を括弧付きの符号が表している。
【0012】
表示装置1は、複数の表示パネルP1〜P3が、境界部分G1,G2においてファイバ光学プレート(FOP)20を介して連結されて一体化されたものである。表示パネルP1および表示パネルP2は本開示の「第1の表示部材」および「第2の表示部材」にそれぞれ対応する一具体例である。また、境界部分G1,G2は、本開示の「ギャップ」に対応する一具体例である。
なお、本明細書では、表示パネルP1〜P3を総称して表示パネルPと記載し、境界部分G1,G2を総称して境界部分Gと記載することがある。また、本実施の形態では3つの表示パネルPを連結するようにしたが、本技術ではその数は限定されない。
【0013】
(表示パネルP)
表示パネルP1〜P3は、可撓性を有するシート状のいわゆるフレキシブルディスプレイである。表示パネルP1〜P3には、例えば有機EL(Electro Luminescence)素子などの自発光素子や液晶素子などの表示素子を用いた複数の画素を含む表示素子層が設けられている。表示パネルP1〜P3は、それぞれ、画像光L1〜L3をそれぞれ発する表示部S1〜S3と、表示部S1〜S3への給電や信号の送受信を行うための配線などが設けられた周辺部F1〜F3とを有する。
なお、本明細書では、画像光L1〜L3を総称して画像光Lと記載し、表示部S1〜S3を総称して表示部Sと記載し、周辺部F1〜F3を総称して周辺部Fと記載することがある。
【0014】
表示部S1は、一対の端部領域SL1,SR1と、表示パネルPの並び方向、すなわち、X軸方向において端部領域SL1と端部領域SR1との間に挟まれた中央領域SC1とを含んでいる。中央領域SC1の表面および端部領域SR1の表面は、X軸方向およびY軸方向に沿って広がる平面である。一方、端部領域SL1の表面は、Y軸方向に平行であるものの、中央領域SC1から遠ざかるほどZ軸方向への変位量が拡大するように湾曲した曲面を含んでいる。
【0015】
表示部S2は、一対の端部領域SL2,SR2と、X軸方向において端部領域SL2と端部領域SR2との間に挟まれた中央領域SC2とを含んでいる。中央領域SC2の表面は、X軸方向およびY軸方向に沿って広がる平面である。端部領域SL2,SR2の各表面は、Y軸方向に平行であるものの、中央領域SC2から遠ざかるほどZ軸方向への変位量が拡大するように湾曲した曲面を含んでいる。
【0016】
同様に、表示部S3は、一対の端部領域SL3,SR3と、X軸方向において端部領域SL3と端部領域SR3との間に挟まれた中央領域SC3とを含んでいる。中央領域SC3の表面および端部領域SR1の表面は、X軸方向およびY軸方向に沿って広がる平面である。一方、端部領域SL3の表面は、Y軸方向に平行であるものの、中央領域SC3から遠ざかるほどZ軸方向への変位量が拡大するように湾曲した曲面を含んでいる。
【0017】
(FOP20)
表示装置1では、境界部分G1には、表示パネルP1と表示パネルP2とを繋ぐFOP20Aが配置され、境界部分G2には、表示パネルP2と表示パネルP3とを繋ぐFOP20Bが配置されている。FOP20AおよびFOP20Bは、それぞれ、石英ガラスまたは透明樹脂を主たる構成材料とする光ファイバ26(後出)が複数束ねられて一体化されたブロック状の光学部材である。FOP20AおよびFOP20Bは実質的に同一の構成を有する。FOP20AおよびFOP20Bは、入射面(後出の第1の入射面22Aおよび第2の入射面22B)に入射した画像光Lを、入射面と異なる射出面(後出の第1の射出面23Aおよび第2の射出面23B)まで伝播し、画像光Lを射出する。
なお、本明細書では、FOP20AおよびFOP20Bを総称してFOP20と記載することがある。
【0018】
図1Cに示したように、FOP20Aは、第1の導光部分21Aと第2の導光部分21Bとが、境界K12において貼り合わされたものである。同様に、FOP20Bは、第1の導光部分21Aと第2の導光部分21Bとが、境界K23において貼り合わされたものである。第1の導光部分21Aと第2の導光部分21Bとの貼り合わせは、例えば透明樹脂などの接着剤による接着により行うことができる。
【0019】
FOP20Aにおける第1の導光部分21Aは、第1の入射面22Aと第1の射出面23Aとを有する。FOP20Aにおける第1の入射面22Aは、端部領域SL1と対向しており、端部領域SL1からの画像光L1が入射する面である。FOP20Aにおける第1の入射面22Aは、表示パネルP1の端部領域SL1の表面に沿って湾曲している。FOP20Aにおける第1の入射面22Aは、表示パネルP1の端部領域SL1の表面と透明接着剤などにより接合されているとよい。FOP20Aにおける第1の射出面23Aは、第1の入射面22Aへ入射した画像光L1を、第1の導光部分21Aの外部へ射出する面である。同様に、FOP20Bにおける第1の導光部分21Aも、第1の入射面22Aと第1の射出面23Aとを有する。FOP20Bにおける第1の入射面22Aは、端部領域SL2と対向しており、端部領域SL2からの画像光L2が入射する面である。FOP20Bにおける第1の入射面22Aは、表示パネルP2の端部領域SL2の表面に沿って湾曲している。FOP20Bにおける第1の入射面22Aは、表示パネルP2の端部領域SL2の表面と透明接着剤などにより接合されているとよい。FOP20Bにおける第1の射出面23Aは、第1の入射面22Aへ入射した画像光L2を、第1の導光部分21Aの外部へ射出する面である。
【0020】
FOP20Aにおける第2の導光部分21Bは、第2の入射面22Bと第2の射出面23Bとを有する。FOP20Aにおける第2の入射面22Bは、端部領域SR2からの画像光L2が入射する面である。FOP20Aにおける第2の入射面22Bは、表示パネルP2の端部領域SR2と対向しており、端部領域SR2の表面に沿って湾曲している。FOP20Aにおける第2の入射面22Bは、表示パネルP2の端部領域SR2の表面と透明接着剤などにより接合されているとよい。FOP20Aにおける第2の射出面23Bは、第2の入射面22Bへ入射した画像光L2を、第2の導光部分21Bの外部へ射出する面である。同様に、FOP20Bにおける第2の導光部分21Bも、第2の入射面22Bと第2の射出面23Bとを有する。FOP20Bにおける第2の入射面22Bは、端部領域SR3と対向しており、端部領域SR3からの画像光L3が入射する面である。FOP20Bにおける第2の入射面22Bは、表示パネルP3の端部領域SR3の表面に沿って湾曲している。FOP20Bにおける第2の入射面22Bは、表示パネルP3の端部領域SR3の表面と透明接着剤などにより接合されているとよい。FOP20Bにおける第2の射出面23Bは、第2の入射面22Bへ入射した画像光L3を、第2の導光部分21Bの外部へ射出する面である。
【0021】
表示部S1のうちの中央領域SC1の表面、表示部S2のうちの中央領域SC2の表面、FOP20Aにおける第1の射出面23Aおよび第2の射出面23B、表示部S3のうちの中央領域SC3の表面、ならびにFOP20Bにおける第1の射出面23Aおよび第2の射出面23Bは、一体となって連結表示面SSを形成している。
【0022】
図1Dは、FOP20Aのうちの第1の導光部分21Aを拡大して表す平面図である。図1Dに示したように、第1の導光部分21Aは複数の光ファイバ26を有している。複数の光ファイバ26は、第1の入射面22Aから第1の射出面23Aまで延在するコア部261、およびそのコア部261の周囲を取り巻くクラッド部262、を各々有する。コア部261の屈折率はクラッド部262の屈折率よりも高い。したがって、コア部261は、第1の入射面22Aに入射した画像光L1を第1の射出面23Aまで案内する光導波路として機能する。複数の光ファイバ26は、例えば各々の光軸が第1の入射面22Aおよび第1の射出面23Aの双方に対して垂直となるように、第1の入射面22Aから第1の射出面23Aに至るまで湾曲している。第2の導光部分21Bは、境界K12を対称軸として第1の導光部分21Aと実質的に線対称の構成を有する。
【0023】
[表示装置1の作用効果]
このように、本実施の形態の表示装置1では、複数の表示パネルP1〜P3を、境界部分G1,G2において連結して一体化するようにしたので、全体として大きな表示面を形成することができる。特に、境界部分G1,G2に導光部材としてのFOP20A,20Bを配置するようにしたので、複数の表示パネルP1〜P3から射出される画像光L1〜L3を互いに隙間なく連結することができる。具体的には、図1Cに示したように、FOP20Aにおける第1の導光部分21Aの第1の射出面23Aと第2の導光部分21Bの第2の射出面23Bとが、境界K12において隙間なく隣り合っている。このため、FOP20Aでは、端部領域SL1からの画像光L1と端部領域SR2からの画像光L2とが隣り合うように表示される。同様に、FOP20Bにおける第1の導光部分21Aの第1の射出面23Aと第2の導光部分21Bの第2の射出面23Bとが、境界K23において隙間なく隣り合っている。このため、FOP20Bでは、端部領域SL2からの画像光L2と端部領域SR3からの画像光L3とが隣り合うように表示される。このようにして、画像形成装置100では、全体として1つの矩形状の連結表示面SSが形成される。その結果、視聴者が継ぎ目を認識しにくい、より大きな表示面積を有する画像表示面を形成でき、より大きく、かつ審美性にも優れた映像を視聴者に提供することができる。
【0024】
また、本実施の形態では、導光部材としてFOP20を備えるようにした。FOP20は、表示部の表示画像を、画素サイズレベルの領域ごとに伝達できるので、より良好な画質の画像を視聴者に提供できる。これに対し、例えばマイクロレンズを配列したレンズアレイやフレネルレンズなどを用いると、視聴可能な表示面からの距離(視聴距離)に制限が生じる。表示面からの距離(視聴距離)によって画像が破綻してしまう場合があるからである。また、レンズアレイやフレネルレンズなどを用いると、表示面に対して垂直な方向から傾いた角度から眺めると、視聴画像の画質に劣化が生じる場合があるが、FOPの場合、そのような画質の劣化は生じにくい。
【0025】
また、本実施の形態では、可撓性を有するシート状のいわゆるフレキシブルディスプレイを表示パネルPとして用いるようにしたので、表示装置1を工場内で製造したのち、その表示装置1全体を巻回した状態で出荷、搬送することができる。このため、搬送時における全体の寸法を縮小化でき、搬送性に優れる。また、工場内での製造段階において複数の表示パネルPを所定の位置にタイリングし、複数の表示パネルP同士を連結できるので、出荷前に複数の表示パネルP間における輝度調整や色むら調整などの各種調整が可能となり、表示装置1全体としての表示品質の向上が図れる。よって、設置場所での画質調整の作業を簡略化し、あるいは省略できる。
【0026】
<2.第2の実施の形態>
[表示装置2Aの構成]
図2Aは、本開示の第2の実施の形態としての表示装置2Aの要部を拡大して表す拡大断面図であり、上記第1の実施の形態の図1Cに対応するものである。
【0027】
図2Aに示したように、表示装置2Aは、複数の表示パネルPの中央領域SCならびにFOP20の第1の射出面23Aおよび第2の射出面23Bにより一体的に形成される連結表示面SSを全面的に覆うように設けられた、可撓性を有する光学フィルム30をさらに備えたものである。光学フィルム30としては、例えば反射防止(AR)フィルムや視野角拡散フィルムを用いることができる。表示装置2Aは、この点を除き、上記第1の実施の形態としての表示装置1と実質的に同一の構成を有する。
【0028】
光学フィルム30として視野角拡散フィルムを用いた場合、光学フィルム30は、連結表示面SSから射出される画像光Lの配光の変換を行うように機能する。具体的には、光学フィルム30は、表示パネルPの中央領域SCから直接入射され、あるいはFOP20を介して入射される画像光Lを透過しつつ、その画像光Lの進行方向を変更し、例えば正面方向から見て均質な輝度分布となる配光に変換するように機能する。光学フィルム30は、光ファイバ26のコア部261の屈折率(例えば1.8程度)よりも低く1より高い屈折率を有するとよい。FOP20の第1の射出面23Aおよび第2の射出面23Bから射出した画像光Lが光学フィルム30に入射する際の伝播損失を低減し、高い透過効率を確保するためである。但し、視野角を拡大することを優先する場合、光ファイバ26のコア部261の屈折率よりも高い屈折率を有する光学フィルム30を用いてもよい。
【0029】
[表示装置2の作用効果]
本実施の形態の表示装置2Aにおいても、上記第1の実施の形態の表示装置1と同様の効果が得られる。すなわち、複数の表示パネルP1〜P3を、境界部分G1,G2において連結して一体化するようにしたので、全体として大きな表示面を形成することができる。特に、境界部分G1,G2に導光部材としてのFOP20A,20Bを配置するようにしたので、複数の表示パネルP1〜P3から射出される画像光L1〜L3を互いに隙間なく連結することができる。そのうえ、本実施の形態の表示装置2Aでは、複数の表示パネルPおよびそれらの境界部分G1,G2に設けられたFOP20の前面に、光学フィルム30を備えるようにした。このため、複数の表示パネルPにおける表示部Sの中央領域SCからの画像光Lと、端部領域SR,SLからの画像光Lとの輝度や色度の差異を軽減し、連結表示面SSで表示される画像全体の画質のばらつきを減少させることができる。また、光学フィルム30が、連結表示面SSを外力から保護する保護フィルムとして機能することで、搬送時や設置時、あるいは設置後における表示装置2Aの機能の損傷を防ぐことができる。さらに、光学フィルム30は可撓性を有するので表示装置2Aを巻回する際の妨げとはならない。光学フィルム30を設けることで表示装置2Aの全体における機械的強度を向上させることができ、巻回された表示装置2の潰れや折れ曲がりを回避し、品質保持を図ることができる。さらに、光学フィルム30を設けることにより、表示部Sの中央領域SCにおけるしわや撓みの発生を抑制することができ、より良好な画像表示が期待できる。
【0030】
なお、FOP20の第1の射出面23Aおよび第2の射出面23Bと光学フィルム30との貼り合わせは、例えば透明樹脂などの接着剤による接着により行うことができる。あるいは、連結表示面SS上に液体を塗布することにより光学フィルム30を形成するようにしてもよい。
【0031】
<3.第2の実施の形態の変形例>
[表示装置2Bの構成]
図2Bは、上記第2の実施の形態に係る第1の変形例としての表示装置2Bの要部を拡大して表す断面図であり、上記第2の実施の形態の図2Aに対応するものである。
【0032】
図2Bに示したように、本変形例の表示装置2Bは、FOP20を配置せず、光学フィルム30によってのみ表示パネルP同士を連結するようにしたものである。表示装置2Bは、この点を除き、上記第2の実施の形態としての表示装置2Aと実質的に同一の構成を有する。
【0033】
本変形例の表示装置2Bにおいても、複数の表示パネルP1〜P3を光学フィルム30により連結して一体化するようにしたので、全体として大きな表示面を形成することができる。表示装置2Bでは、表示部Sの端部領域SL,SRを湾曲させ、隣り合う表示部S同士の隙間を小さくするようにした。このため、表示部Sの端部領域SL,SRを湾曲させない場合と比べ、表示パネルP1〜P3から射出される画像光L1〜L3同士の隙間を小さくすることができる。また、表示装置2Bは、境界部分G1,G2に導光部材としてのFOP20A,20Bを配置しない構成であるので、表示装置2Aと比較して、全体の軽量化、薄型化の点で有利である。但し、FOP20を有しないことから、平坦な中央領域SCに対し湾曲した端部領域SL,SRにおいて射出される画像光Lは、光学フィルム30に沿った連結表示面SSの位置において歪みのない画像となるように画像処理されたものとすることが望ましい。
【0034】
[表示装置2Cの構成]
図2Cは、上記第2の実施の形態に係る第2の変形例としての表示装置2Cの要部を拡大して表す断面図であり、上記第2の実施の形態の図2Aに対応するものである。
【0035】
図2Cに示したように、本変形例の表示装置2Cは、光学フィルム30と表示部Sの中央領域SCとの間に、透明支持基板40(40A,40B)を設けるようにしたものである。透明支持基板40は、その端面が、境界部分G1,G2に設けられた第1の導光部分21Aおよび第2の導光部分21Bの端面と当接するように設けられている。表示装置2Cは、この点を除き、上記第2の実施の形態としての表示装置2Aと実質的に同一の構成を有する。
【0036】
本変形例の表示装置2Cでは、中央領域SCの表示面に透明支持基板40を設けるようにしたので、製造段階や設置の際、表示部Sの中央領域SCにおけるしわや撓みの発生を抑制することができ、より良好な画像表示が期待できる。また、FOP20の端部を保護することができる。透明支持基板40は、可撓性を有する透明樹脂により形成することができる。その場合、表示装置1を巻回することができ、搬送性を確保できる。なお、透明支持基板40は、ガラス板によって形成してもよい。
【0037】
<4.その他の変形例>
以上、いくつかの実施の形態および変形例を挙げて本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記第1の実施の形態の表示装置1における、導光部材としてのFOP20では、光軸が湾曲したコア部261を含む光ファイバ26を有するようにしたが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば図3Aに示した表示装置3Aのように、連結表示面SSに対し直交する方向に画像光Lが直進するFOP20Cを備えていてもよい。なお、図3Aは、FOP20Cを構成する第1の導光部分21Aおよび第2の導光部分21Bのうちの第1の導光部分21Aのみを記載している。あるいは、図3Bに示した表示装置3Bのように、連結表示面SSに対し斜め方向に画像光Lが直進するFOP20Dを備えていてもよい。図3Bにおいても、FOP20Dを構成する第1の導光部分21Aおよび第2の導光部分21Bのうちの第1の導光部分21Aのみを記載している。
【0038】
また、本開示の導光部材としては、例えば図3Cに示した導光部材としてのFOP20Eのように、入射面(第1の入射面22Aおよび第2の入射面22B)に入射した画像光Lを、射出面(第1の射出面23Aおよび第2の射出面23B)に至るまでの間に拡大して伝播し、拡大された画像光Lを射出面から射出するものであってもよい。このような拡大機能を有するFOP20Cを用いることで、表示部Sのうちの湾曲させる端部領域SL,SRの大きさを縮小することができ、境界部分G1,G2における厚みの削減にも有利となる。図3Cにおいても、FOP20Eを構成する第1の導光部分21Aおよび第2の導光部分21Bのうちの第1の導光部分21Aのみを記載している。
【0039】
また、上記実施の形態等では、表示部Sの端部領域SL,SRを、中央領域SCの延在する方向に対し0°から90°未満の範囲の角度をなすように緩やかに湾曲させるようにしたが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、図4Aに示した表示装置4Aのように、中央領域SCと端部領域SLとの境界位置および中央領域SCと端部領域SRとの境界位置において、連結表示面SSに対して垂直に折り曲げた表示パネル41P(41P1〜41P3)を備えるようにしてもよい。このようにすることで、表示装置4Aでは、上記実施の形態等の表示装置1などのように端部領域SL,SRを緩やかに湾曲させた場合と比較して、境界部分G1,G2の幅を短くすることができ、コンパクト化に有利である。あるいは、例えば、図4Bに示した表示装置4Bのように、表示パネル42P(42P1〜42P3)を備えるようにしてもよい。表示パネル42P1は、周辺部F1と端部領域SL1との境界位置において、周辺部F1を、端部領域SL1と厚さ方向において重なり合うように折り返したものである。表示パネル42P2は、周辺部F2と端部領域SR2との境界位置および周辺部F2と端部領域SL2との境界位置において、周辺部F2を、端部領域SR2および端部領域SL2と厚さ方向においてそれぞれ重なり合うように折り返したものである。さらに、表示パネル42P3は、周辺部F3と端部領域SR3との境界位置において、周辺部F3を、端部領域SR3と厚さ方向において重なり合うように折り返したものである。このようにすることで、表示装置4Bは、上記実施の形態等の表示装置1などのように端部領域SL,SRを緩やかに湾曲させた場合と比較して、コンパクト化に有利となっている。表示装置4Bでは、表示装置1などと比較して境界部分G1,G2の幅(X軸方向の寸法)を短くすることができるうえ、境界部分G1,G2近傍における厚さ(Z軸方向の寸法)を薄くすることができるからである。そのうえ、表示装置1や表示装置4Bと比較して、端部領域SL,SRから連結表示面SSまでの距離をより短くすることができ、境界部分G1,G2での輝度の低下を緩和できる。
【0040】
さらに、本開示の表示装置では、例えば図5に示した表示装置5のように、FOP20における第1の射出面23Aおよび第2の射出面23Bの反対側の面を覆うように遮光膜50を設けるようにしてもよい。このような遮光膜50を設けることにより、例えば第1の導光部分21Aと第2の導光部分21Bとの隙間などから連結表示面SSへ漏れる不要な外光を排除することができる。
【0041】
また、上記実施の形態等では、複数の表示パネルPの形状および大きさ、ならびに複数のFOP20の形状および大きさが実質的に同一である場合を例示したが、本開示はこれに限定されるものではない。本開示では、複数の表示部材の形状および大きさが一部または全部異なっていてもよいし、複数の導光部材の形状および大きさが一部または全部異なっていてもよい。
【0042】
なお、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であってその記載に限定されるものではなく、他の効果があってもよい。また、本技術は以下のような構成を取り得るものである。
(1)
第1の中央領域および湾曲した第1の端部領域を含んで第1の画像光を発する第1の表示部、を有する第1の表示部材と、
第2の中央領域および湾曲した第2の端部領域を含んで第2の画像光を発すると共にギャップを介して前記第1の表示部と隣り合う第2の表示部、を有する第2の表示部材と、
前記ギャップに設けられ、前記第1の端部領域からの前記第1の画像光が入射する第1の入射面、前記第1の入射面からの前記第1の画像光を射出する第1の射出面、前記第2の端部領域からの前記第2の画像光が入射する第2の入射面、および前記第2の入射面からの前記第2の画像光を射出する第2の射出面、を有する導光部材と
を備えた表示装置。
(2)
前記導光部材は、
前記第1の入射面から前記第1の射出面まで前記第1の画像光を案内する第1のコア部、および前記第1のコア部を取り巻く第1のクラッド部、を各々有する第1の光ファイバが複数束ねられて一体化された第1の導光部分と、
前記第2の入射面から前記第2の射出面まで前記第2の画像光を案内する第2のコア部、および前記第2のコア部を取り巻く第2のクラッド部、を各々有する第2の光ファイバが複数束ねられて一体化された第2の導光部分と
を有する
上記(1)記載の表示装置。
(3)
前記導光部材は、
前記第1の入射面に入射した前記第1の画像光を拡大して前記第1の射出面から射出し、
前記第2の入射面に入射した前記第2の画像光を拡大して前記第2の射出面から射出する
上記(1)または(2)記載の表示装置。
(4)
前記第1の表示部および前記第2の表示部は、フレキシブルディスプレイである
上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の表示装置。
(5)
前記第1の表示部のうちの前記第1の中央領域、前記第2の表示部のうちの前記第2の中央領域、ならびに、前記導光部材における前記第1の射出面および前記第2の射出面は、一体となって連結表示面を形成している
上記(1)から(4)のいずれか1つに記載の表示装置。
(6)
前記連結表示面を覆う光学フィルムをさらに備えた
上記(5)記載の表示装置。
(7)
前記第1の表示部のうちの前記第1の中央領域を覆う第1の透明板および前記第2の表示部のうちの前記第2の中央領域を覆う第2の透明板のうちの少なくとも一方をさらに備えた
上記(1)から(6)のいずれか1つに記載の表示装置。
(8)
第1の中央領域および湾曲した第1の端部領域を含んで第1の画像光を発する第1の表示部、を有する第1の表示部材と、
第2の中央領域および湾曲した第2の端部領域を含んで第2の画像光を発すると共にギャップを介して前記第1の表示部と隣り合う第2の表示部、を有する第2の表示部材と、
前記ギャップを跨いで前記第1の表示部の前記第1の中央領域および前記第2の表示部の前記第2の中央領域の双方を覆うように設けられた光学フィルムと
を備えた表示装置。
【0043】
本出願は、日本国特許庁において2018年3月29日に出願された日本特許出願番号2018−63869号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
【0044】
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5
【国際調査報告】