特表-19207778IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2019年10月31日
【発行日】2021年1月7日
(54)【発明の名称】鞍乗り型車両のエアバッグ装置
(51)【国際特許分類】
   B62J 27/20 20200101AFI20201204BHJP
【FI】
   B62J27/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】13
【出願番号】特願2020-515441(P2020-515441)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2018年4月27日
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】特許業務法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮川 太
(57)【要約】
エアバッグ装置をコンパクトに配置し、且つ、エアバッグを鉛直上方に展開できるようにすべく、エアバッグ(52a)と、該エアバッグ(52a)を収納するリテーナー(52)と、前記エアバッグ(52a)を展開するガスを発生させるインフレーター(51)と、を有し、車両のフレーム(30)に固定され、左右にハンドルバー(41)を接続するハンドル基部(42)に挿入されるステムパイプ(31)上に配置される鞍乗り型車両のエアバッグ装置を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアバッグ(52a)と、該エアバッグ(52a)を収納するリテーナー(52)と、前記エアバッグ(52a)を展開するガスを発生させるインフレーター(51)と、を有し、
車両のフレーム(30)に固定され、左右にハンドルバー(41)を接続するハンドル基部(42)に挿入されるステムパイプ(31)上に配置されることを特徴とする鞍乗り型車両のエアバッグ装置。
【請求項2】
車両側面視で、前記ハンドルバー(41)にマウントされるメーター(60)と前記ステムパイプ(31)の間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のエアバッグ装置。
【請求項3】
車両側面視で前記ハンドルバー(41)の左右端部(45a)よりも前に配置されることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の鞍乗り型車両のエアバッグ装置。
【請求項4】
前記ハンドルバー(41)の上部を覆うハンドルカバー(23)と前記ハンドルバー(41)の下部を後方から覆うインナーカバー(22)の間に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のエアバッグ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両のエアバッグ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鞍乗型車両のエアバッグ装置において、エアバッグ装置の底部に設けたインフレーターから、ガスを上方に放出することで、エアバッグを上方に展開させ易くしたものが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−145151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、鞍乗り型車両のエアバッグ装置では、エアバック装置をコンパクトに配置し、且つ、乗員の適切な保護のためにエアバッグをできるだけ鉛直上方に展開することが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗型車両のエアバッグ装置において、エアバッグ装置をコンパクトに配置し、且つ、エアバッグを鉛直上方に展開できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、エアバッグ(52a)と、該エアバッグ(52a)を収納するリテーナー(52)と、前記エアバッグ(52a)を展開するガスを発生させるインフレーター(51)と、を有し、車両のフレーム(30)に固定され、左右にハンドルバー(41)を接続するハンドル基部(42)に挿入されるステムパイプ(31)上に配置されることを特徴とする。
【0006】
また、上記発明において、車両側面視で、前記ハンドルバー(41)にマウントされるメーター(60)と前記ステムパイプ(31)の間に配置されても良い。
【0007】
また、上記発明において、車両側面視で前記ハンドルバー(41)の左右端部(45a)よりも前に配置されても良い。
【0008】
また、上記発明において、前記ハンドルバー(41)の上部を覆うハンドルカバー(23)と前記ハンドルバー(41)の下部を後方から覆うインナーカバー(22)の間に配置されても良い。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る鞍乗り型車両のエアバッグ装置によれば、エアバッグと、エアバッグを収納するリテーナーと、エアバッグを展開するガスを発生させるインフレーターと、を有し、車両のフレームに固定され、左右にハンドルバーを接続するハンドル基部に挿入されるステムパイプ上に配置される。
この構成によれば、ハンドルバーの近くにエアバッグモジュールを配置でき、乗員の頭部から胸にかけての上半身部の近くにエアバッグモジュールを配置できる。このため、エアバッグをコンパクトに構成でき、エアバッグの展開に係る時間を短縮できる。
さらに、ハンドルバーがステムパイプの車両左右方向で外側に配置されるので、ステムパイプの上方の空間およびハンドルバーの間を利用して、エアバッグを鉛直上方に展開できる。
【0010】
また、上記発明において、鞍乗り型車両のエアバッグ装置は、車両側面視で、ハンドルバーにマウントされるメーターとステムパイプの間に配置されても良い。
この構成によれば、ハンドルバーとメーターのレイアウトを維持しながら、エアバッグを配置できる。また、乗員の頭部から胸にかけての上半身部の近くにエアバッグモジュールを配置でき、エアバッグをコンパクトに構成できる。
【0011】
また、上記発明において、車両側面視でハンドルバーの左右端部よりも前に配置されても良い。
この構成によれば、乗員の前方かつ頭部から胸にかけての上半身部に近い位置にエアバッグモジュールを配置できる。
【0012】
また、上記発明において、ハンドルバーの上部を覆うハンドルカバーとハンドルバーの下部を後方から覆うインナーカバーの間に配置されても良い。
この構成によれば、自動二輪車における外観上のレイアウトを変更することなく、エアバッグモジュールを配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明の実施の形態に係るエアバッグ装置を有する自動二輪車の左側面図である。
図2図2は、自動二輪車のハンドルアッシーとエアバッグモジュールを示す左側面一部断面図である。
図3図3は、ステムパイプとエアバッグモジュールを示す後方斜視図である。
図4図4は、ハンドルアッシーを示す後方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の1実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示している。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態に係るエアバッグ装置を有する自動二輪車の左側面図である。
自動二輪車1(鞍乗り型車両)は、シート10に着座した運転者(乗員)が足を載せる低床のステップフロアー24を有するスクーター型車両である。自動二輪車1は、車体フレームFの前方に前輪2を有し、駆動輪である後輪3は、車体フレームFの後部に連結されるユニットスイングエンジンU(ユニットスイングパワーユニット)に軸支されている。車体フレームFは、樹脂製の車体カバーC(車体)によって覆われている。
【0016】
車体フレームFは、車体の前部から後下方に延出するメインフレーム30、及び、シート10の下方を前後方向に延びるシートレール(不図示)等を備えている。
ユニットスイングエンジンUは、エンジン(不図示)と、ベルト式の無段変速機構(不図示)が収容された伝動ケースMとが一体化されたユニットスイング式であり、後輪3を支持するスイングアームとしての機能も有している。ユニットスイングエンジンUの後部と車体フレームFの後部との間には、リヤクッション17が掛け渡されている。
【0017】
車体カバーCは、ハンドルバー41の下部を覆うフロントカバー20と、フロントカバー20の側部下縁に連結されて下方に延びる左右一対のフロントサイドカバー21を有する。そして、車体カバーCは、さらに、フロントカバー20及びフロントサイドカバー21の左右の縁部に連結されてハンドルバー41の下部を後方から覆うインナーカバー22と、ハンドルバー41の上部を一部覆うハンドルカバー23を有している。ハンドルカバー23はハンドルバー41の上部であって、車幅方向の中央を覆うものである。なお、フロントカバー20、フロントサイドカバー21およびインナーカバー22は、メインフレーム30に固定されている。
【0018】
そして、ハンドルバー41の上部に設けられたグリップ部45が、ハンドルカバー23より車両左右側方かつ後方に突出しており、ハンドルカバー23は、ハンドルバー41とともに、メインフレーム30に対して回動可能となっている。なお、ハンドルバー41の車両前後方向における最後部は、グリップ部45の端部45aとなっている。
また、インナーカバー22の下縁に連続して後方に延びるステップフロアー24と、ステップフロアー24を左右の側方から覆うフロアーカバー25と、シート10の下方を覆うボディーサイドカバー26も、車体カバーCに含まれる。
【0019】
ハンドルカバー23の前面には、ヘッドライト27が設けられている。ハンドルカバー23の上部で車幅方向の中央には、自動二輪車1の速度等を表示するメーター60が設けられている。ヘッドライト27及びメーター60は、ハンドルカバー23ともにハンドルバー41に取り付けられており、ハンドルバー41のグリップ部45の操作に伴って、グリップ部45と一体的に転舵される。また、グリップ部45には、バックミラー29が取り付けられている。
【0020】
ハンドルバー41の下端が接続したハンドル基部42は、メインフレーム30の前端において、回動自在に支持されている。そして、ハンドル基部42の下端には、左右一対のフロントフォーク16が、ブリッジ46を介して取り付けられている。前輪2は、フロントフォーク16の下端に軸支され、ハンドルアッシー40のグリップ部45による操作によって操向される。
そして、ハンドル基部42の上方に、エアバッグモジュール50(エアバッグ装置)が設けられている。
【0021】
図2は、自動二輪車のハンドルアッシーとエアバッグモジュールを示す左側面一部断面図であり、図3は、ステムパイプとエアバッグモジュールを示す後方斜視図である。そして、図4は、ハンドルアッシーを示す後方斜視図である。
図2および図4に示す様に、ハンドルアッシー40は、左右のハンドルバー41、ハンドル基部42、およびブリッジ46により構成される。ハンドル基部42は、筒状に構成されており、車両左右方向の側部にハンドルバー41がそれぞれ取付けられている。また、ハンドル基部42の下端には、車両左右方向に延出されたブリッジ46が固設されている。ブリッジ46の左右両端部には、インナーチューブ16aがそれぞれ保持される。そして、ハンドル基部42およびブリッジ46に、ステムパイプ31が挿入される。これにより、ハンドルバー41が操舵可能となり、ハンドルバー41の操舵により、フロントフォーク16に保持される前輪2が操舵される。
【0022】
ハンドルバー41は、ハンドル基部42より車両左右方向に延出される接続部43、接続部43より上方に延出されるライズ部44、ライズ部44の上端より、車両左右方向に延出されるグリップ部45により構成される。
ハンドル基部42は、メインフレーム30の前端上面に立設されたステムパイプ31を内部に挿入している。
そして、図3に示す様に、ステムパイプ31の上端部には、ステアリングヘッド32が取り付けられる。ステアリングヘッド32と、ブリッジ46の下部に装着される軸受(不図示)により、ハンドル基部42が、メインフレーム30の間において、回動自在に支持される。
【0023】
ステムパイプ31の上端は、エアバッグモジュール50を取付ける取付部33が設けられている。取付部33は、車両前後方向より見た場合に、∪字状となるように板状部材を屈曲して構成されている。そして、取付部33は、ステムパイプ31にステアリングヘッド32を装着した状態で、ステアリングヘッド32より上方に突出して設けられている。取付部33の上部左右両端部はリテーナー52の下面に取り付けられており、取付部33はリテーナー52の下面より下方に突出したインフレーター51を避けて、エアバッグモジュール50をステアリングヘッド32に固定している。
これにより、ステムパイプ31にハンドル基部42を取付け、ステアリングヘッド32を装着した状態で、取付部33にエアバッグモジュール50を取付けられる。取付部33により、エアバッグモジュール50が、ステムパイプ31に一体的に固定される。
【0024】
エアバッグモジュール50は、取付部33に取付けられることにより、ハンドルバー41のライズ部44の間に位置する。ライズ部44は、接続部43より上方に延出されながら、自動二輪車1の左右方向外側に広がるように構成されている。そして、ライズ部44間は、ハンドルバー41の回動時に、エアバッグモジュール50とライズ部44とが接触しないように十分な距離が置かれている。
【0025】
エアバッグモジュール50は、エアバッグモジュール50の下部に設けられたインフレーター51とインフレーター51上に設けたリテーナー52と、リテーナー52内に折り畳まれて保持されるエアバッグ52aにより、構成される。
そして、リテーナー52の車両前後方向の後面下部には、開口部52bが設けられている。
【0026】
エアバッグモジュール50は、ステムパイプ31に取付けられた状態において、フロントカバー20内および、ハンドルカバー23内に保持されている。フロントカバー20は、メインフレーム30に支持されている。そして、ハンドルカバー23は、ハンドルバー41に支持されており、ハンドルバー41のグリップ部45と一体的に回動可能に構成されている。
なお、ハンドルカバー23の内周部と、エアバッグモジュール50との間には、ハンドルカバー23が回動するための十分なクリアランスが設けられている。
【0027】
また、エアバッグモジュール50の上方であって、グリップ部45の間には、メーター60が配置されている。これにより、エアバッグモジュール50は、車両側面視で、ステムパイプ31と、メーター60の間に配置される。
なお、エアバッグモジュール50は、グリップ部45の端部45aよりも、車両前後方向において前方に配置される。
また、メーター60はハンドルカバー23に取付けられており、ハンドルカバー23とともに、グリップ部45の操舵により回動する。
そして、ハンドルカバー23とインナーカバー22の間にエアバッグモジュール50が配置される。インナーカバー22は、図2に示すように、ハンドル基部42およびエアバッグモジュール50を車両前後方向において後方より覆っている。そして、ハンドルカバー23はステムパイプ31を回動軸上に位置しており、エアバッグモジュール50の上部を車両上下方向において上方より覆っている。このため、ハンドルバー41の回動により、ハンドルカバー23が回動された場合にも、ハンドルカバー23とインナーカバー22の間にエアバッグモジュール50が位置する。
【0028】
次に、上記構成の作用について説明する。
ハンドルバー41のグリップ部45を回動すると、ハンドルバー41に接続するハンドル基部42がステムパイプ31を回動軸として回動する。そして、ハンドル基部42に接続したブリッジ46とともに、フロントフォーク16が回動し、前輪2が操舵される。
すなわち、ステムパイプ31が回動することなく、ステムパイプ31の外側に装着されるハンドル基部42が、ハンドルバー41と一体的に回動し、前輪2が操舵される。
【0029】
そして、ステムパイプ31上に、取付部33を介して、エアバッグモジュール50が配置されるため、ハンドルバー41の回動に関係なく、メインフレーム30に対してエアバッグモジュール50の位置および姿勢が固定される。このため、リテーナー52の開口部52bの位置にあわせて、インナーカバー22にエアバッグ52aを展開する際に開口する開口部を設けて、エアバッグ52aを展開可能とできる。なお、リテーナー52の開口部52bをインナーカバー22より露出させることも可能である。
【0030】
ハンドルバー41は、ハンドル基部42より車両左右方向で、外側に延出される。このため、ハンドル基部42が装着されるステムパイプ31の上方にエアバッグモジュール50を配置する空間が構成される。
エアバッグモジュール50は、ステムパイプ31を介して、メインフレーム30に支持される。これにより、エアバッグモジュール50の荷重はメインフレーム30に支持される。そして、ハンドルバー41の操作が、エアバッグモジュール50の重量に影響を受けることが無い。
ハンドルバー41間に、エアバッグモジュール50を配置し、ハンドルバー41のライズ部44は、ハンドルバー41を左右に回動しても、エアバッグモジュール50の周り通り、エアバッグモジュール50に接触しない。
これにより、ハンドルバー41の近傍に、ハンドルバー41の操作に影響を与えずに、エアバッグモジュール50を配置できる。
【0031】
次に、エアバッグモジュール50の動作について説明する。
自動二輪車1の加速度センサー(不図示)が所定値以上の加速度を検出した場合、コントロールユニット(不図示)が、エアバッグモジュール50のインフレーター51が作動させる。これにより、インフレーター51がガスを発生させる。
インフレーター51により発生したガスは、リテーナー52内のエアバッグ52aに供給される。
エアバッグ52aに流入したガスは、エアバッグ52aを膨張させる。
膨張するエアバッグ52aは、リテーナー52の開口部52bを開き、車両の後方に向けて展開され、インナーカバー22の開口部を割り開いて、後方に展開する。後方に一定距離展開されたエアバッグ52aは、この後に、図2に示す様に、上方に展開される。
【0032】
エアバッグ52aを後方に展開し、インナーカバー22より突出させた後に、上方に向けて展開するので、インフレーター51より、ガスの圧力の高い間にリテーナー52およびインナーカバー22を割り開くので、効率的にエアバッグ52aを後方に展開できる。そして、上方に展開して乗員を保護する。
このように、エアバッグ52aを展開するので、乗員の前方であって、乗員の上半身に近い場所の限られたスペースにエアバッグモジュール50を配置できる。そして、運転者の上半身の前方にエアバッグ52aを展開し、頭部から胸にかけての上半身部を保護できる。
【0033】
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、エアバッグモジュール50(エアバッグ装置)は、エアバッグ52aと、エアバッグ52aを収納するリテーナー52と、エアバッグ52aを展開するガスを発生させるインフレーター51と、を有する。そして、エアバッグモジュール50は、自動二輪車1(車両)のメインフレーム30に固定され、左右にハンドルバー41を接続するハンドル基部42に挿入されるステムパイプ31上に配置される。
この構成によれば、ステムパイプ31上の制約されたスペースに、エアバッグモジュール50を配置することができる。また、外観上のレイアウトを変更することなく、エアバッグモジュール50を配置することができる。さらに、エアバッグモジュール50の作動時における衝撃を、ステムパイプ31を介して、メインフレーム30で受け止めることができる。これにより、エアバッグ52aの展開時に、エアバッグモジュール50の姿勢の変化を低減できる。
そして、エアバッグモジュール50を、上下方向において乗員の頭部から胸にかけての上半身部に近い位置に配置できる。これにより、エアバッグ52aをコンパクトに構成できるとともに、展開に係る時間を短くできる。
【0034】
また、ハンドルバー41にマウントされるメーター60とステムパイプ31の間にエアバッグモジュール50を配置する。
この構成により、ハンドルバー41およびメーター60の位置関係を維持しながら、エアバッグモジュール50を配置できる。
【0035】
また、自動二輪車1(車両)の側面視でハンドルバー41の左右端部45aよりも前にエアバッグモジュール50を配置する。
この構成により、乗員の前方かつ頭部から胸にかけての上半身部に近い位置にエアバッグモジュール50を配置できる。
【0036】
また、ハンドルバー41の上部を覆うハンドルカバー23とハンドルバー41の下部を後方から覆うインナーカバー22の間にエアバッグモジュール50を配置する。
この構成により、自動二輪車1における外観上のレイアウトを変更することなく、エアバッグモジュール50を配置することができる。
【0037】
また、上記実施の形態では鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両、及び4輪以上を備えた鞍乗り型車両に適用可能である。
【符号の説明】
【0038】
10 シート
16a インナーチューブ
20 フロントカバー
21 フロントサイドカバー
22 インナーカバー
30 メインフレーム
31 ステムパイプ
32 ステアリングヘッド
33 取付部
40 ハンドルアッシー
41 ハンドルバー
42 ハンドル基部
43 接続部
44 ライズ部
45 グリップ部
45a 端部
46 ブリッジ
50 エアバッグモジュール
51 インフレーター
52 リテーナー
52a エアバッグ
60 メーター
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】