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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2019年3月7日
【発行日】2020年5月28日
(54)【発明の名称】エンジンの排気浄化装置
(51)【国際特許分類】
   F02M 35/024 20060101AFI20200501BHJP
   F01N 3/30 20060101ALI20200501BHJP
   F02M 35/16 20060101ALN20200501BHJP
【FI】
   F02M35/024 521F
   F02M35/024 511A
   F02M35/024 521B
   F01N3/30 G
   F01N3/30 A
   F02M35/16 N
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
【出願番号】特願2019-538999(P2019-538999)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2018年6月14日
(31)【優先権主張番号】特願2017-165555(P2017-165555)
(32)【優先日】2017年8月30日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】下村 信之
(72)【発明者】
【氏名】木下 亮輔
(72)【発明者】
【氏名】辰己 貴俊
【テーマコード(参考)】
3G091
【Fターム(参考)】
3G091AA02
3G091AA03
3G091CA22
3G091EA14
3G091HB07
(57)【要約】
エンジンの排気浄化装置は、エアクリーナと、エアクリーナの前方に設けられた排気二次エアバルブと、エアクリーナと排気二次エアバルブとを接続するホースと、を備える。ホースとエアクリーナとの接続部は、エアクリーナの後方に設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアクリーナと、
前記エアクリーナの前方に設けられた排気二次エアバルブと、
前記エアクリーナと前記排気二次エアバルブとを接続するホースと、
を備え、
前記ホースと前記エアクリーナとの接続部は、前記エアクリーナの後方に設けられている
ことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
【請求項2】
前記排気二次エアバルブは、前記エアクリーナの下方に配置され、
前記ホースは、前記エアクリーナの上方を経由して配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項3】
前記ホースは、前記エアクリーナの外形に沿って配置されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項4】
前記エアクリーナは、上方に凸形状をなしている
ことを特徴とする請求項3に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項5】
前記エアクリーナには、前記ホースの形状に沿った凹部が設けられている
ことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項6】
前記ホースは、上面視で車両前後方向に対して傾斜して配置されている
ことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項7】
前記エアクリーナには、機能部品が取り付けられており、
前記ホースは、上面視で車幅方向において前記機能部品とは反対側に配置されている
ことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載のエンジンの排気浄化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの排気浄化装置に関する。
本願は、2017年08月30日に出願された日本国特願2017−165555号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
【背景技術】
【0002】
従来、エンジンの排気浄化装置において、例えば特許文献1に開示されたものがある。
これは、エアクリーナの縦壁に、空気量制御弁に2次空気を導くための2次空気用ホースが取り付けられたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】日本国特開2009−24670号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エンジンの排気浄化装置においては、空気量制御弁(排気二次エアバルブ)で発生する音を減衰させることが求められる。
【0005】
本発明に係る態様は、このような事情を考慮してなされたものであり、排気二次エアバルブで発生する音を減衰させるエンジンの排気浄化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係るエンジン(10)の排気浄化装置(29)は、エアクリーナ(31)と、前記エアクリーナ(31)の前方に設けられた排気二次エアバルブ(40)と、前記エアクリーナ(31)と前記排気二次エアバルブ(40)とを接続するホース(41)と、を備え、前記ホース(41)と前記エアクリーナ(31)との接続部(58)は、前記エアクリーナ(31)の後方に設けられている。
(2)上記(1)の態様において、前記排気二次エアバルブ(40)は、前記エアクリーナ(31)の下方に配置され、前記ホース(41)は、前記エアクリーナ(31)の上方を経由して配置されてもよい。
(3)上記(1)又は(2)の態様において、前記ホース(41)は、前記エアクリーナ(31)の外形に沿って配置されてもよい。
(4)上記(3)の態様において、前記エアクリーナ(31)は、上方に凸形状をなしてもよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの態様において、前記エアクリーナ(31)には、前記ホース(41)の形状に沿った凹部(31a)が設けられてもよい。
(6)上記(1)から(5)のいずれか1つの態様において、前記ホース(41)は、上面視で車両前後方向に対して傾斜して配置されてもよい。
(7)上記(1)から(6)のいずれか1つの態様において、前記エアクリーナ(31)には、機能部品(59)が取り付けられており、前記ホース(41)は、上面視で車幅方向において前記機能部品(59)とは反対側に配置されてもよい。
【発明の効果】
【0007】
上記(1)の態様によれば、ホースとエアクリーナとの接続部がエアクリーナの後方に設けられていることで、前後方向に間隔をあけてホースを配置することができる。
すなわち、エアクリーナと排気二次エアバルブとを接続するホースを前後方向に長くすることができる。したがって、排気二次エアバルブで発生する音を減衰させることができる。排気二次エアバルブの音は、ホースを経由してエアクリーナ内まで伝達され、エアクリーナ内で増幅する。ホースが長くなれば、排気二次エアバルブで発生した音の大きさはエアクリーナに到達するまでに減衰するため、エアクリーナ内で増幅される音の大きさも小さくなる。加えて、長くしたホースのために特別な配置場所を確保する必要がないため、車両のコンパンクト化に寄与する。
上記(2)の場合、排気二次エアバルブはエアクリーナの下方に配置され、ホースはエアクリーナの上方を経由して配置されていることで、限られたスペースを活かしながらホースを長くすることができる。
上記(3)の場合、ホースがエアクリーナの外形に沿って配置されていることで、限られたスペースを活かしながらホースを長くすることができる。
上記(4)の場合、エアクリーナが上方に凸形状をなしていることで、ホースが上方に凸に湾曲されるため、限られたスペースを活かしながらホースを長くすることができる。
上記(5)の場合、エアクリーナには、ホースの形状に沿った凹部が設けられていることで、エアクリーナの凹部にホースが配置されることによって、省スペース化を図ることができる。
上記(6)の場合、ホースが上面視で車両前後方向に対して傾斜して配置されていることで、限られたスペースを活かしながらホースを長くすることができる。
加えて、ホースが上面視で車両前後方向に直線状に配置されている場合と比較して、ホースを長くすることができる。
上記(7)の場合、エアクリーナには機能部品が取り付けられており、ホースが上面視で車幅方向において機能部品とは反対側に配置されていることで、ホースと機能部品との干渉を回避しつつ省スペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。
図2】本発明の実施形態におけるエンジンの排気浄化装置を左上方から見た斜視図である。
図3】上記排気浄化装置の上面図である。
図4図3のIV−IV断面を含む図である。
図5】上記排気浄化装置の前面図である。
図6図5のVI−VI断面を含む図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、及び車両上方を示す矢印UPが示されている。
【0010】
<車両全体>
図1は、鞍乗り型車両の一例としての自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル5によって操向される前輪3と、エンジンを含むパワーユニット10によって駆動される後輪(不図示)とを備える。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
【0011】
ハンドル5及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム2前端部に形成されたヘッドパイプ20に操向可能に枢支されている。例えば、ハンドル5は、円筒状の一本の金属製ハンドルパイプを曲げて製作したバーハンドルである。ヘッドパイプ20には、ハンドル5に接続されたハンドル操向軸が挿通されている。車体フレーム2の前後中央部にはパワーユニット10が配置されている。パワーユニット10の後側には、スイングアーム(不図示)が配置されている。スイングアームは、車体フレーム2の後下部において、ピボット軸6を中心に上下に揺動可能に枢支されている。スイングアームと車体フレーム2の後部との間には、リヤサスペンション7が介装されている。
【0012】
例えば、車体フレーム2は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成されている。側面視で、車体フレーム2は、前側ほど下方に位置するように傾斜して上下に延びる円筒状のヘッドパイプ20と、ヘッドパイプ20の上部から後下方に延びた後に下方に屈曲して延びる左右一対のメインフレーム21と、左右メインフレーム21を連結するように車幅方向に延びるクロスパイプ22と、ヘッドパイプ20の下部とクロスパイプ22とを連結するように後側ほど上方に位置するように傾斜して前後に延びるサポートフレーム23と、サポートフレーム23の前部からメインフレーム21よりも急傾斜で後下方へ延びる左右一対のダウンチューブ24と、左右メインフレーム21の後上端部から後上方に延びるシートレール25と、を備える。
【0013】
パワーユニット10は、クランクケース11と、クランクケース11の前部から前上方に突出するシリンダ部12と、を備える。
クランクケース11の前端部は、第一エンジンハンガ26を介して左右ダウンチューブ24の下端部に取り付けられている。クランクケース11の上部は、第二エンジンハンガ27を介してメインフレーム21に取り付けられている。クランクケース11の後上部は、第三エンジンハンガ28を介してメインフレーム21の屈曲部に取り付けられている。
【0014】
シリンダ部12には、吸気装置13及び排気装置14が接続されている。吸気装置13は、シリンダ部12の後壁に接続され且つ吸気ポート12aに連通して吸気量を調整するスロットルボディ15と、スロットルボディ15への吸気を清浄化してパワーユニット10へ吸気を行うエアクリーナユニット30と、を備える。
【0015】
排気装置14は、シリンダ部12の前壁に接続され且つ排気ポート12bに連通してパワーユニット10の前方を後下方に延びた後に屈曲してパワーユニット10の下方を前後に延びる排気管16と、排気管16の後端に接続されるとともに後輪の右側方において斜め後上方に延びる不図示のマフラと、を備える。
【0016】
メインフレーム21には、エアクリーナ31を上方から覆う燃料タンク(不図示)が取り付けられている。燃料タンクの後方であってシートレール25の上方には、シートレール25に沿うように前後に延びるシート9が設けられている。
【0017】
なお、図1において、符号17は前輪3の左右に配置される左右一対のフロントフォーク、符号18は前輪3を上方から覆うフロントフェンダ、符号19はシリンダ部12の前方に配置されるラジエタをそれぞれ示す。
【0018】
<エンジンの排気浄化装置>
図2に示すように、車両前部には、エンジンの排気系に二次空気を供給し、前記排気系を流れる排気中の未燃焼成分を燃焼させて排気の浄化を促進するようにした、エンジンの排気浄化装置29(以下単に「排気浄化装置29」ともいう。)が設けられている。排気浄化装置29は、エアクリーナ31と、エアクリーナ31の前方に設けられた排気二次エアバルブ40と、エアクリーナ31と排気二次エアバルブ40とを接続するホース41と、を備える。
【0019】
<エアクリーナユニット>
図3に示すように、車両前部において左右メインフレーム21の車幅方向内方には、エアクリーナユニット30が設けられている。図4に示すように、エアクリーナユニット30は、箱状をなすエアクリーナ31と、エアクリーナ31内に吸気を導くための吸気ダクト35と、エアクリーナ31内とスロットルボディ15とを連通させるコネクティングチューブ36と、図5に示すシリンダ部12のシリンダヘッド45から延びるとともにブローバイガスの気液分離が行われるブリーザホース37と、を備える。
【0020】
<エアクリーナ>
図4の断面視で、エアクリーナ31は、上方に凸形状をなしている。図4の断面視で、エアクリーナ31の前部でL字状をなす凹部の底面を通り、かつ、後側ほど下方に位置するように傾斜して直線状に延在する仮想平面L1を設定する。図4の断面視で、エアクリーナ31は、仮想平面L1に対して上方に膨らんだ形状をなしている。図4において、符号31bは、仮想平面L1に対して上方に凸をなすエアクリーナ31の凸部を示す。
【0021】
図3の上面視で、エアクリーナ31は、後側ほど車幅方向外方に膨出する箱状をなしている。図3に示すように、エアクリーナ31には、ホース41の形状に沿った凹部31aが設けられている。例えば、凹部31aの深さは、ホース41の直径と実質的に同じ大きさの深さとされている。すなわち、凹部31aの深さは、ホース41を凹部31a内に収容可能な深さとされている。
【0022】
図4に示すように、エアクリーナ31は、エアクリーナ31の上側に位置し且つ下方に開放する箱状をなすアッパケース32と、エアクリーナ31の下側に位置し且つ上方に開放する箱状をなすロアケース33と、ロアケース33とアッパケース32との間に介在するフィルタ34と、を備える。
【0023】
例えば、アッパケース32は、樹脂製である。図4の断面視で、アッパケース32は、ロアケース33の前端縁との連結部から後上方にクランク状に延出した後、上方に緩やかな凸をなしつつ後方に延出し、その後、後方に緩やかな凸をなしつつ下方に延出している。図2に示すように、アッパケース32の前上部には、不図示のブリーザ室に連通するブリーザホース37が取り付けられている。
【0024】
例えば、ロアケース33は、樹脂製である。図4に示すように、ロアケース33は、ロアケース33の前部において下方に膨出する前側下方膨出部38と、前側下方膨出部38の後側において下方に膨出する後側下方膨出部39と、を備える。前側下方膨出部38には、上下方向に開口する吸気ダクト取付口38hが設けられている。後側下方膨出部39には、上下方向に開口するコネクティングチューブ取付口39hが設けられている。図4の断面視で、後側下方膨出部39は、コネクティングチューブ36と重なる位置に配置されている。後側下方膨出部39の下部は、スロットルボディ15に連結されている。
【0025】
図4において、符号42はフィルタ34をエアクリーナ31に係止するためのフィルタ係止部材、符号43はエアクリーナ31をクロスパイプに固定するためのブラケットをそれぞれ示す。
【0026】
<吸気の流れ>
図4に示すように、エアクリーナ31は、吸気ダクト35の吸気取入口(不図示)に外部から走行中に空気が吸入される。吸入された空気は、エアクリーナ31におけるロアケース33の前側下方膨出部38内(第一空気室38s、ダーティサイド)に導かれる。第一空気室38sに導かれた空気は、フィルタ34を通じて、エアクリーナ31におけるアッパケース32内(第二空気室32s、クリーンサイド)に導かれる。第二空気室32sに導かれた空気は、コネクティングチューブ36を通じてスロットルボディ15に導かれる。
【0027】
<排気二次エアバルブ>
図5に示すように、排気二次エアバルブ40は、シリンダ部12の上方において車幅方向中央に設けられている。図5においては、エアクリーナ31等の図示を省略している。
図5において、符号44はシリンダ部12に設けられた不図示の点火プラグに接続されたプラグコードを示す。
【0028】
図6の断面視で、排気二次エアバルブ40は、エアクリーナ31の前下方に配置されている。図6の断面視で、排気二次エアバルブ40は、エアクリーナ31とシリンダ部12との間に配置されている。
【0029】
<シリンダ部の構造>
シリンダ部12におけるシリンダヘッド45の上部には、パッキン46を介してシリンダヘッドカバー47が一体に結合されている。排気カム軸56の上方において、シリンダヘッドカバー47の上面には、リードバルブカバー48が固着されている。シリンダヘッドカバー47とリードバルブカバー48とによって、リード弁室49が形成されている。
リード弁室49には、排気脈動圧応動式のリード弁50が収容されている。リード弁50は、シリンダヘッドカバー47とリードバルブカバー48とで挟まれ、保持されている。
【0030】
リードバルブカバー48の上壁には、二次空気流入口51hを形成する二次空気流入管51が設けられている。図6の断面視で、二次空気流入管51は、前上方に指向している。二次空気流入管51には、二次空気導入通路52hを形成する二次空気導入パイプ52が接続されている。二次空気導入パイプ52は、排気二次エアバルブ40と二次空気流入管51とに接続されている。二次空気導入通路52hは、排気二次エアバルブ40およびホース41(図5参照)などを介して、吸気ポート12aに連通している。排気二次エアバルブ40は、通常は閉じており、エンジンの運転時に、吸気ポート12a内の吸気負圧に応動して開く。図6において、符号53は吸気弁、符号54は排気弁、符号55は吸気カム軸をそれぞれ示す。
【0031】
シリンダヘッド45とシリンダヘッドカバー47とには、排気ポート12b(図5参照)とリード弁室49とを連通する不図示の二次空気分配通路が設けられている。リード弁50を通った清浄な二次空気は、二次空気分配通路を通って排気ポート12bに導入される。排気ポート12b内の排気の一部は、二次空気分配通路を通ってリード弁室49に逆流する。リード弁50は、排気の脈動圧によって開かれる。
【0032】
<ホース>
ホース41(図4参照)は、排気二次エアバルブ40にエアクリーナ31から二次空気を導くための二次空気用ホースである。図4に示すように、ホース41とエアクリーナ31との接続部58は、エアクリーナ31の後方に設けられている。具体的に、接続部58は、アッパケース32の後下端部に設けられている。
【0033】
ホース41は、エアクリーナ31の上方を経由して配置されている。図4の断面視で、ホース41は、エアクリーナ31の外形に沿って配置されている。具体的に、ホース41は、排気二次エアバルブ40から上方に延びた後、エアクリーナ31の前部に沿うように後側ほど上方に位置するように傾斜して延び、その後、エアクリーナ31の凹部31aに沿うように上方に緩やかな凸をなして後方に延びた後、後下方に湾曲して延びている。
【0034】
図3の上面視で、ホース41は、車両前後方向に対して傾斜して配置されている。具体的に、ホース41は、図3の上面視で後側ほど右側に位置するように傾斜して配置されている。ホース41は、図3の上面視で、エアクリーナ31の前方から後側ほど右側に位置するように傾斜して延びた後、後方に湾曲して延びている。図3において、符号60はキーシリンダ、符号61はホース41の後端部をエアクリーナ31に接続するための第一ホースクランプをそれぞれ示す。
【0035】
図5の前面視で、ホース41は、上端側から下方に延びた後、右方に凸をなすU字状に湾曲し、その後、排気二次エアバルブ40に向けて延びている。図5において、符号62はホース41の前端部を排気二次エアバルブ40に接続するための第二ホースクランプ、符号63は二次空気導入パイプ52の一端を排気二次エアバルブ40に接続するための第一パイプクランプ、符号64は二次空気導入パイプ52の他端を二次空気流入管51(図6参照)に接続するための第二パイプクランプをそれぞれ示す。
【0036】
図3に示すように、エアクリーナ31には、吸気エア温度計59(機能部品)が取り付けられている。ホース41は、図3の上面視で、車幅方向において吸気エア温度計59とは反対側に配置されている。実施形態において、吸気エア温度計59は、エアクリーナ31の前上部において車体左右中心線CLよりも左側に配置されている。一方、ホース41は、エアクリーナ31の凹部31aに収容されて車体左右中心線CLよりも右側に配置されている。図3において、符号65は吸気エア温度計59に接続されるハーネスを含む電装ユニット、符号66はブリーザホース37を不図示のブリーザ管に取り付けるためのブリーザクランプをそれぞれ示す。
【0037】
<排気浄化装置の作用>
エンジンが運転されると、排気ポート12bに排気脈動圧が発生する。排気脈動圧は、二次空気分配通路およびリード弁室49を通ってリード弁50に及び、リード弁50を開く。さらに、エンジンの運転による排気二次エアバルブ40の開弁によって、吸気ポート12aからの清浄な空気は、二次空気導入通路52hを通ってリード弁室49に導かれる。リード弁室49に導かれた清浄な空気は、二次空気分配通路を通って排気ポート12bに導入される。そして、排気ポート12b内の導入二次空気は、排気ポート12bを含む排気系を流れる排気中の未燃焼成分を燃焼させて排気の浄化を促進する。
【0038】
以上説明したように、上記実施形態は、エアクリーナ31と、エアクリーナ31の前方に設けられた排気二次エアバルブ40と、エアクリーナ31と排気二次エアバルブ40とを接続するホース41と、を備える、エンジンの排気浄化装置29において、ホース41とエアクリーナ31との接続部58は、エアクリーナ31の後方に設けられている。
この構成によれば、ホース41とエアクリーナ31との接続部58がエアクリーナ31の後方に設けられていることで、前後方向に間隔をあけてホース41を配置することができる。すなわち、エアクリーナ31と排気二次エアバルブ40とを接続するホース41を前後方向に長くすることができる。したがって、排気二次エアバルブ40で発生する音を減衰させることができる。排気二次エアバルブ40の音は、ホース41を経由してエアクリーナ31内まで伝達され、エアクリーナ31内で増幅する。ホース41が長くなれば、排気二次エアバルブ40で発生した音の大きさはエアクリーナ31に到達するまでに減衰するため、エアクリーナ31内で増幅される音の大きさも小さくなる。加えて、長くしたホース41のために特別な配置場所を確保する必要がないため、車両のコンパンクト化に寄与する。
【0039】
また、上記実施形態では、排気二次エアバルブ40はエアクリーナ31の下方に配置され、ホース41はエアクリーナ31の上方を経由して配置されていることで、限られたスペースを活かしながらホース41を長くすることができる。
【0040】
また、上記実施形態では、ホース41がエアクリーナ31の外形に沿って配置されていることで、限られたスペースを活かしながらホース41を長くすることができる。
【0041】
また、上記実施形態では、エアクリーナ31が上方に凸形状をなしていることで、ホース41が上方に凸に湾曲されるため、限られたスペースを活かしながらホース41を長くすることができる。
【0042】
また、上記実施形態では、エアクリーナ31には、ホース41の形状に沿った凹部31aが設けられていることで、エアクリーナ31の凹部31aにホース41が配置されることによって、省スペース化を図ることができる。
【0043】
また、上記実施形態では、ホース41が上面視で車両前後方向に対して傾斜して配置されていることで、限られたスペースを活かしながらホース41を長くすることができる。
加えて、ホース41が上面視で車両前後方向に直線状に配置されている場合と比較して、ホース41を長くすることができる。
【0044】
また、上記実施形態では、エアクリーナ31には吸気エア温度計59が取り付けられており、ホース41が上面視で車幅方向において吸気エア温度計59とは反対側に配置されていることで、ホース41と吸気エア温度計59との干渉を回避しつつ省スペース化を図ることができる。
【0045】
なお、上記実施形態では、ホース41はエアクリーナ31の上方を経由して配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ホース41はエアクリーナ31の左右側方を経由して配置されていてもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、エアクリーナ31には、ホース41の形状に沿った凹部31aが設けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、エアクリーナ31には、凹部31aが設けられていなくてもよい。
【0047】
また、上記実施形態では、ホース41が上面視で車両前後方向に対して傾斜して配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ホース41が上面視で車両前後方向に直線状に配置されていてもよい。
【0048】
また、上記実施形態では、エアクリーナ31には、吸気エア温度計59が取り付けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、エアクリーナ31には、吸気エア温度計59以外の機能部品(例えば、吸気系の他の部品)であってもよい。
【0049】
また、上記実施形態では、吸気エア温度計59は車体左右中心線CLよりも左側に配置される一方で、ホース41は車体左右中心線CLよりも右側に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、吸気エア温度計59は車体左右中心線CLよりも右側に配置される一方で、ホース41は車体左右中心線CLよりも左側に配置されていてもよい。
【0050】
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0051】
10 パワーユニット(エンジン)
29 排気浄化装置
31 エアクリーナ
31a 凹部
40 排気二次エアバルブ
41 ホース
58 接続部
59 吸気エア温度計(機能部品)
図1
図2
図3
図4
図5
図6

【手続補正書】
【提出日】2018年12月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアクリーナと、
前記エアクリーナの前方に設けられた排気二次エアバルブと、
前記エアクリーナと前記排気二次エアバルブとを接続するホースと、
を備え、
前記ホースと前記エアクリーナとの接続部は、前記エアクリーナの後方に設けられ、
前記ホースは、前記エアクリーナの外形に沿って配置されている
ことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
【請求項2】
前記排気二次エアバルブは、前記エアクリーナの下方に配置され、
前記ホースは、前記エアクリーナの上方を経由して配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項3】
(削除)
【請求項4】
前記エアクリーナは、上方に凸形状をなしている
ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項5】
前記エアクリーナには、前記ホースの形状に沿った凹部が設けられている
ことを特徴とする請求項1,2及び4の何れか一項に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項6】
前記ホースは、上面視で車両前後方向に対して傾斜して配置されている
ことを特徴とする請求項1,2,4及び5の何れか一項に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項7】
前記エアクリーナには、機能部品が取り付けられており、
前記ホースは、上面視で車幅方向において前記機能部品とは反対側に配置されている
ことを特徴とする請求項1,2及び4から6の何れか一項に記載のエンジンの排気浄化装置。
【請求項8】
エアクリーナと、
前記エアクリーナの前方に設けられた排気二次エアバルブと、
前記エアクリーナと前記排気二次エアバルブとを接続するホースと、
を備え、
前記ホースと前記エアクリーナとの接続部は、前記エアクリーナの後方に設けられ、
前記エアクリーナには、前記ホースの形状に沿った凹部が設けられている
ことを特徴とするエンジンの排気浄化装置。
【国際調査報告】