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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2019年4月11日
【発行日】2019年11月14日
(54)【発明の名称】内視鏡
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/008 20060101AFI20191018BHJP
   G02B 23/24 20060101ALI20191018BHJP
【FI】
   A61B1/008 512
   G02B23/24 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
【出願番号】特願2019-516000(P2019-516000)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2018年9月3日
(31)【優先権主張番号】特願2017-192782(P2017-192782)
(32)【優先日】2017年10月2日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002907
【氏名又は名称】特許業務法人イトーシン国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】籏野 慶佑
(72)【発明者】
【氏名】原田 雄大
【テーマコード(参考)】
2H040
4C161
【Fターム(参考)】
2H040BA21
2H040DA19
2H040DA21
2H040DA56
4C161CC06
4C161DD03
4C161FF11
4C161HH32
4C161LL03
(57)【要約】
内視鏡1は、操作部3に設けられ、挿入部2の湾曲部7を湾曲操作する湾曲操作部材30と、湾曲操作部材によって牽引弛緩される複数の湾曲操作ワイヤ31〜34と、操作部3内に設けられ、複数の湾曲操作ワイヤ31〜34がそれぞれ挿通し、操作部3内に設けられた内蔵物16,16aを避けるように撓んだ状態で配設された複数の管状部材41〜44と、操作部3内に設けられ、複数の管状部材41〜44の端部45〜48を操作部の長手軸に直交する方向における長手軸Oに沿った異なる位置で固定して複数の管状部材41〜44の撓みを最適化する管状部材固定部50と、を具備する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部に設けられ、挿入部の湾曲部を湾曲操作する湾曲操作部材と、
前記湾曲操作部材によって牽引弛緩される複数の湾曲操作ワイヤと、
前記操作部内に設けられ、前記複数の湾曲操作ワイヤがそれぞれ挿通し、前記操作部内に設けられた内蔵物を避けるように撓んだ状態で配設された複数の管状部材と、
前記操作部内に設けられ、前記複数の管状部材の端部を前記操作部の長手軸に直交する方向における前記長手軸に沿った異なる位置で固定して前記複数の管状部材の撓みを最適化する管状部材固定部と、
を具備することを特徴とする内視鏡。
【請求項2】
前記複数の湾曲操作ワイヤのそれぞれが略同じ長さを有し、
前記複数の管状部材のそれぞれが略同じ長さを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項3】
前記複数の管状部材は、それぞれの端部に被係止部を有し、
前記管状部材固定部は、複数の前記被係止部を前記操作部の長手軸に直交する方向における前記長手軸に沿った異なる位置で係止する係止部を有していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項4】
前記複数の管状部材は、それぞれの端部に被係止部を有し、
前記管状部材固定部は、複数の前記被係止部がそれぞれ挿通配置される複数の貫通孔を有し、
前記貫通孔の前記被係止部のそれぞれを前記操作部の長手軸に直交する方向における前記長手軸に沿った異なる位置で固定する複数の固定部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項5】
前記管状部材固定部は、回動自在に設けられ、
前記複数の管状部材の撓みを最適化する回動位置で固定する固定部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項6】
前記内蔵物は、処置具挿通口、バルーン注水口または撮像ユニットであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、湾曲部を複数の湾曲操作ワイヤで湾曲操作する内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生体の体内、構造物の内部など、観察が困難な被検体の内部の箇所を観察するために、被検体内に挿入可能な内視鏡が、例えば、医療分野または工業分野において広く利用されている。
【0003】
このような内視鏡の挿入部には、被検体内の挿入性及び観察性を向上させるための湾曲部が設けられている。この湾曲部は、操作部の上部側に設けられた湾曲操作部により湾曲操作される。
【0004】
例えば、国際公開WO2011−052372号公報に開示されるように、湾曲操作部としてレバー型の湾曲操作レバーの回動操作によって複数の湾曲操作ワイヤを牽引弛緩することで湾曲部を湾曲操作する内視鏡が知られている。
【0005】
ところで、従来の内視鏡は、湾曲部を湾曲操作する複数の湾曲操作ワイヤを操作部の内蔵物を避けて挿通する必要がある。そのため、複数の湾曲操作ワイヤは、操作部内で直線状とならず、内蔵物を避けるために撓んだ状態で挿通されている。
【0006】
これにより、複数の湾曲操作ワイヤの撓み量が異なり、湾曲部を湾曲する際の湾曲操作ワイヤのテンションがばらつき、牽引力量が湾曲操作ワイヤ毎に異なってしまうという問題がある。そのため、湾曲操作部の操作量に応じた湾曲部の湾曲角度にばらつきが生じるという課題があった。
【0007】
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、湾曲部を湾曲操作する複数の湾曲操作ワイヤの牽引力量のばらつきを抑制し、湾曲操作部の操作量に応じた湾曲部の湾曲角度を略均一にする内視鏡を提供することを目的としている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様における内視鏡は、操作部に設けられ、挿入部の湾曲部を湾曲操作する湾曲操作部材と、前記湾曲操作部材によって牽引弛緩される複数の湾曲操作ワイヤと、前記操作部内に設けられ、前記複数の湾曲操作ワイヤがそれぞれ挿通し、前記操作部内に設けられた内蔵物を避けるように撓んだ状態で配設された複数の管状部材と、前記操作部内に設けられ、前記複数の管状部材の端部を前記操作部の長手軸に直交する方向における前記長手軸に沿った異なる位置で固定して前記複数の管状部材の撓みを最適化する管状部材固定部と、を具備する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】内視鏡の構成を示す正面図
図2】操作部の上部分を示す側面図
図3】操作部内の構成を示す図
図4】コイルチューブが係止されるコイル受の構成を示す断面図
図5】第1の変形例の操作部内の構成を示す図
図6】第1の変形例に係り、図5のVI−VI線断面図
図7】第2の変形例の操作部内の構成を示す図
図8】第3の変形例の操作部内の構成を示す図
図9】第4の変形例の操作部内の構成を示す図
図10】第5の変形例の操作部内の構成を示す図
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。
なお、以下の説明に用いる図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、および各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。また、以下の説明においては、図の紙面に向かって見た上下方向を構成要素の上部および下部として説明している場合がある。
図1は、内視鏡の構成を示す正面図、図2は操作部の上部分を示す側面図、図3は操作部内の構成を示す図、図4はコイルチューブが係止されるコイル受の構成を示す断面図である。
【0011】
先ず、本実施の形態の内視鏡について以下に説明する。
図1および図2に示す本実施形態の内視鏡1は、電子内視鏡であって、細長管状に形成された挿入部2と、この挿入部2の基端に連設された操作部3と、この操作部3から延設された内視鏡ケーブルであるユニバーサルコード4と、このユニバーサルコード4の先端に配設された内視鏡コネクタ5と、を備えて構成されている。
【0012】
内視鏡1の挿入部2は、先端側から順に、先端部6、湾曲部7および可撓管部8が連設された可撓性を有する管状部材によって構成されている。
【0013】
挿入部2の先端部6または操作部3内には、ここでは図示しないが、対物光学系、CCD、CMOSなどのイメージセンサなどを内蔵した撮像ユニット、ライトガイドバンドルによって伝送された照明光を照射する照明光学系、処置具チャンネルを接続保持するチャンネルパイプなどが配設されている。
【0014】
挿入部2の湾曲部7は、操作部3に対する術者である使用者などの操作入力に応じて、上下左右方向(UP−DOWN/RIGHT−LEFT)を含む挿入軸O周りの全周方向へと能動的に湾曲させ得るように構成されている。
【0015】
挿入部2の可撓管部8は、受動的に湾曲可能な可撓性を有する管状部材によって構成されている。この可撓管部8の内部には、撮像ケーブル、ライトガイドバンドル、処置具挿通チャンネルおよび送気送水用チューブが挿通されている(何れも不図示)。
【0016】
内視鏡1の操作部3は、可撓管部8の基端を覆った状態にて可撓管部8に接続された折止部11と、この折止部11の基端側に設けられた挿入部2の挿入軸O回りの回転位置を調整自在に行える挿入部回転ダイヤル12と、この挿入部回転ダイヤル12の基端側に連設され、使用者などの手によって把持可能な把持部13と、この把持部13の基端側に連設された操作部本体14と、を有して構成されている。
【0017】
なお、本実施形態において、操作部3における長手軸としての挿入軸O周りの方向などは使用者などが把持部13を把持した状態を基準として定義されており、具体的には、操作部3には、把持部13を把持した使用者などを基準とする前後左右方向(正面、背面および左右側面など)が定義されている。
【0018】
把持部13は、挿入軸Oに対して左右対称な形状に形成され、使用者などが左手または右手の何れの手によっても同様に把持することが可能となっている。
【0019】
この把持部13の先端側の正面には、処置具挿通部15が設けられている。この処置具挿通部15は、図示しない各種の処置具を挿入する処置具挿通口16を備えて構成されている。
【0020】
操作部3の内部において、処置具挿通口16には、分岐部材を介して、処置具挿通チャンネルが連通されている(何れも不図示)。また、処置具挿通部15には、処置具挿通口16を閉塞するための蓋部材である図示しない例えば、ディスポーザブルの鉗子栓が着脱自在となっている。
【0021】
操作部本体14は、把持部13の基端側において、主として左右側方および前方に膨出された略部分球状を成す中空部材によって構成されている。この操作部本体14の正面側には、内視鏡1の吸引機能、各種光学系機能などを実行するための操作ボタン類20が配設されている。
【0022】
これら操作ボタン類20は、例えば、操作部本体14に着脱自在に装着された例えば、ディスポーザブルの吸引バルブ22と、内視鏡1に関する各種機能の中から任意の機能、例えば、レリーズボタンなどを選択的に割り当てることが可能な2つのボタンスイッチ23と、を有して構成されている。
【0023】
なお、吸引バルブ22は、操作入力部材としての吸引ボタン24と、図示しない外部機器である内視鏡吸引器から延設された吸引チューブが接続されるチューブ接続部25と、を有して構成されている。
【0024】
操作部本体14の一側部(例えば、左側部)からは、ケーブル折止部17を介して、ユニバーサルコード4が延出されている。
【0025】
操作部本体14の背面側には、図2に示すように、湾曲部7に対する湾曲操作を行うための湾曲操作部材としての湾曲操作レバー部30が配設されている。
【0026】
ここで、図1に示したように、操作部本体14の左右形状は、挿入軸Oに対して左右対称な膨出形状となっており、この操作部本体14の先端側の左右側面には、把持部13を把持した使用者などの人差し指などを操作ボタン類20に導くガイド用凹部18がそれぞれ形成されている。
【0027】
ユニバーサルコード4は、挿入部2の内部を通じて先端部6側から操作部3に至り、さらに操作部3から延出する撮像ケーブルを含む各種信号線、ライトガイドバンドルおよび送気送水用の流体が流入される送気送水用チューブ(いずれも不図示)が内部に挿通する複合ケーブルである。
【0028】
ユニバーサルコード4の端部に設けられた内視鏡コネクタ5は、側面部に設けられた電気コネクタ部5aと、図示しない外部機器である光源装置と接続される光源コネクタ部5bと、を有している。
【0029】
なお、電気コネクタ部5aには、図示しない外部機器であるビデオプロセッサか延設された電気ケーブルのコネクタが着脱自在に接続される。また、光源コネクタ部5bには、ライトガイドバンドルが収容されたライトガイドコネクタ部5cが配設されている。
【0030】
図3に示すように、操作部3内には、フレーム26などが設けられ、このフレーム26に内蔵物となる処置具挿通口16と接続された管路分岐部16aなどが固定されている。そして、処置具挿通口16は、管路分岐部16aを介して処置具チャンネル19に連通している。
【0031】
また、操作部3内には、湾曲操作レバー部30の傾倒操作に応じて、牽引弛緩されることで湾曲部7を上下左右の4方向に能動的に湾曲させ、略同一の長さを有する、ここでは4本の第1〜第4の湾曲操作ワイヤ31,32,33,34が配設されている。
【0032】
これら4本の第1〜第4の湾曲操作ワイヤは、それぞれの中途部分に長さ調整のためのターンバックル35,36,37,38が介装されており、金属素線などを密巻きにした管状部材としての4本の第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44に、それぞれが進退自在に挿通されている。
【0033】
これら4本の第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44は、略同一の長さを有し、操作部3内において、管状部材固定部であるコイル受50に一端が固定保持され、処置具挿通口16と接続された管路分岐部16aなどを避けるように撓んだ状態で挿通している。
【0034】
これら4本の第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44のそれぞれの先端側(挿入部2側)となる一端部には、外向フランジを有する筒状の被係止部としての第1〜第4の接続ターミナル45,46,47,48が配設されている。
【0035】
管状部材固定部としてのコイル受50は、フレーム26に固定され、ここでは矩形状の金属、硬質樹脂などから形成されたブロック体である。
【0036】
このコイル受50は、図4に示すように、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44の第1〜第4の接続ターミナル45,46,47,48をそれぞれ係止して固定する第1〜第4の内向フランジ55,56,57,58が形成された、ここでは貫通孔としての4つの第1〜第4の係止部51,52,53,54を有している。
【0037】
なお、第1〜第4の係止部51,52,53,54は、貫通孔に限定されることなく、第1〜第4の接続ターミナル45,46,47,48を係止できればよく、溝部などでもよい。
【0038】
本実施の形態のコイル受50に形成された第1〜第4の係止部51,52,53,54は、第1〜第4の内向フランジ55,56,57,58の高さ(深さ)寸法がそれぞれ異なっている。
【0039】
具体的には、第1の係止部51の第1の内向フランジ55は、コイル受50の上面側からの深さが最も短い長さh1に形成され、第2の係止部52の第2の内向フランジ56はコイル受50の上面からの深さが次いで短い長さh2に形成されている。
【0040】
そして、第3の係止部53の第3の内向フランジ57は、コイル受50の上面からの深さが次いで短い長さh3に形成され、係止部54の内向フランジ58はコイル受50の上面からの深さが最も長い長さh4に形成されている。
【0041】
また、長さh1と長さh2の差が長さd1、長さh2と長さh3の差が長さd3および長さh3と長さh4の差が長さd3に設定されている。
【0042】
即ち、第1の係止部51の第1の内向フランジ55と、第4の係止部54の第4の内向フランジ58の高さ(深さ)の差は、最も大きく、その差は長さd1,d2,d3の合計(d1+d2+d3)となっている。
【0043】
これら、第1〜第4の係止部51,52,53,54に形成される第1〜第4の内向フランジ55,56,57,58の深さ寸法は、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44が障害物となる内蔵物の管路分岐部16aなどを避けて配設される際の撓み量の違いを抑制するために設定されている。
【0044】
即ち、ここでは、管路分岐部16aなどを避けるため、第1のコイルチューブ41が最も遠い位置でコイル受50に係止される。そして、第2のコイルチューブ42、第3のコイルチューブ43は、順に遠い位置でコイル受50に係止されており、第4のコイルチューブ44が最も近い位置でコイル受50に係止されている。
【0045】
そのため、第1のコイルチューブ41の第1の接続ターミナル45を係止する第1の係止部51の第1の内向フランジ55を最も浅くし、第2のコイルチューブ42の第2の接続ターミナル46を係止する第2の係止部52の第2の内向フランジ56、第3のコイルチューブ43の第3の接続ターミナル47を係止する第3の係止部53の第3の内向フランジ57を順に深くして、第4の接続ターミナル48を係止する第4の内向フランジ58を最も深くしている。
【0046】
このように、本実施の形態では、異なる撓み量で配設される第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44の端部を係止して固定する位置をコイル受50で最適化することができる。
【0047】
即ち、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44は、それぞれの長さが略同じであり、第1〜第4の湾曲操作ワイヤ31,32,33,34のそれぞれの長さも略同じであるため、コイル受50における係止位置が挿入軸Oに直交する方向の同じ位置であると、最も近い位置でコイル受50に係止される第4のコイルチューブ44の撓み量が多く、最も遠い位置でコイル受50に係止される第1のコイルチューブ41に向けて撓み量が少なくなる。このように、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44の撓み量が大きく異なってしまうと、第1〜第4の湾曲操作ワイヤ31,32,33,34のテンションがばらつく。
【0048】
そのため、本実施の形態では、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44のそれぞれの撓み量をコイル受50によって最適化して、第1〜第4の湾曲操作ワイヤ31,32,33,34のテンションのばらつきを抑えるようにしている。
【0049】
即ち、コイル受50は、挿入軸O、ここでは操作部3の長手軸に直交する方向における長手軸に沿った異なる位置に並設するように、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44の先端を係止することで、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44のそれぞれの撓み量を最適化している。
【0050】
これにより、湾曲操作部材である湾曲操作レバー部30の操作量(傾倒量)に応じた湾曲部7を能動的に湾曲するための第1〜第4の湾曲操作ワイヤ31,32,33,34の牽引力量が同等となり、湾曲操作レバー部30の操作量(傾倒量)に応じた湾曲部7の湾曲角度にばらつきが生じることを防止することができる。
【0051】
以上の説明から、本実施の形態の内視鏡1は、挿入部2の湾曲部7を湾曲操作する第1〜第4の湾曲操作ワイヤ31,32,33,34の牽引力量のばらつきを抑制して、湾曲操作レバー部30の操作量に応じた湾曲部7の湾曲角度を略均一にすることができるようになる。
【0052】
(第1の変形例)
図5は、第1の変形例の操作部内の構成を示す図、図6は第1の変形例に係り、図5のVI−VI線断面図である。
図5および図6に示すように、本変形例の内視鏡1におけるコイル受50には、係止部となる4つの第1〜第4の貫通孔61,62,63,64が設けられている。また、本変形例の4本の第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44は、それぞれの先端側(挿入部2側)となる一端部に被係止部となる筒状の4つの第1〜第4のアンカ65,66,67,68が設けられている。なお、コイル受50は、フレーム26にビスなどの固定部材で固定するための凸部50aが設けられている(図6参照)。
【0053】
第1〜第4のアンカ65,66,67,68は、コイル受50の第1〜第4の貫通孔61,62,63,64に挿通配置された後、それぞれが固定ビス65a,66a,67a,68aによって、側周部方向からコイル受50に固定されるように構成されている。なお、コイル受50は、側面に4つの第1〜第4の貫通孔61,62,63,64に連通し、固定ビス65a,66a,67a,68aが螺合するビス孔が設けられている。
【0054】
このような構成とすることで、コイル受50の第1〜第4の貫通孔61,62,63,64の孔軸方向に第1〜第4のアンカ65,66,67,68の固定位置を調整することができ、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44のそれぞれの撓み量をより最適化することができるようになる。
【0055】
即ち、ここでも、コイル受50は、挿入軸O、ここでは操作部3の長手軸に直交する方向における長手軸に沿った異なる位置に並設するように、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44の先端を係止することで、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44のそれぞれの撓み量を最適化している。
【0056】
そのため、本変形例の内視鏡1は、挿入部2の湾曲部7を湾曲操作する第1〜第4の湾曲操作ワイヤ31,32,33,34の牽引力量のばらつきを、より抑制することができ、湾曲操作レバー部30の操作量に応じた湾曲部7の湾曲角度をより略均一にすることができるようになる。
【0057】
(第2の変形例)
図7は、第2の変形例の操作部内の構成を示す図である。
図7に示すように、本変形の内視鏡1におけるコイル受50は、回動軸となる固定ビス71の軸72回りに回動自在に設けられており、固定ビス71の締め付けにより、所望の回動位置で固定できるようになっている。なお、コイル受50は、フレーム26の図示しない突起部に固定ビス71が螺着して固定される。
【0058】
また、コイル受50に形成される第1〜第4の係止部51,52,53,54は、コイル受50の上面側からの第1〜第4の内向フランジ55,56,57,58の高さ(深さ)寸法が全て同じ長さで形成されている。なお、ここでのコイル受50は、第1〜第4の接続ターミナル45,46,47,48の長さと略同じ高さを有している。
【0059】
このような構成とすることで、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44のそれぞれの撓み量が最適化する位置にコイル受50を回動して固定ビス71により固定することで、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44のそれぞれの撓み量をより最適化することができる。
【0060】
即ち、ここでも、コイル受50は、挿入軸O、ここでは操作部3の長手軸に直交する方向における長手軸に沿った異なる位置に並設するように、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44の先端を係止することで、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44のそれぞれの撓み量を最適化している。
【0061】
そのため、本変形例の内視鏡1においても、挿入部2の湾曲部7を湾曲操作する第1〜第4の湾曲操作ワイヤ31,32,33,34の牽引力量のばらつきを抑制することができ、湾曲操作レバー部30の操作量に応じた湾曲部7の湾曲角度を略均一にすることができるようになる。なお、回動軸となる固定ビス71の軸72は、コイル受50中心でなくともよく、その回動軸の位置はどこにあってもよい。
【0062】
(第3の変形例)
図8は、第3の変形例の操作部内の構成を示す図である。
図8に示すように、内視鏡1は、操作部3内にCCDまたはCMOSを備えた内蔵物である撮像ユニット75があるハイブリッドスコープの場合、この撮像ユニット75が障害物となる。
【0063】
そのため、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44は、障害物となる撮像ユニット75を避けて配設される場合においても、上述の実施の形態または変形例のコイル受50の構成によって撓み量の違いが抑制される。
【0064】
(第4の変形例)
図9は、第4の変形例の操作部内の構成を示す図である。
図9に示すように、内視鏡1は、操作部3内にバルーンに注水する内蔵物であるバルーン注水口77がある場合、このバルーン注水口77が障害物となる。
【0065】
そのため、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44は、障害物となるバルーン注水口77を避けて配設される場合においても、上述の実施の形態または変形例のコイル受50の構成によって撓み量の違いが抑制される。
【0066】
なお、操作部3内の内蔵物としては、そのほかに、図示しない送気送水管路口、スイッチなどが障害物となるが、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44は、これら障害物を避けて配設される場合においても、上述の実施の形態または変形例のコイル受50の構成によって撓み量の違いが抑制されるものである。
【0067】
(第5の変形例)
図10は、第5の変形例の操作部内の構成を示す図である。
上述では、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44が障害物である処置具挿通口16と接続された管路分岐部16aなどの片側のみに避けて挿通する構成を例示したが、図10に示すように、例えば、第1、第2のコイルチューブ41,42と、第3、第4のコイルチューブ43,44と、を分けて障害物の両脇を避けるように挿通させてもよい。
【0068】
このような場合、コイル受50は、第1〜第4の係止部51,52,53,54における第1、第4の内向フランジ55,58が深く形成され、第2、第3の内向フランジ56,57が浅く形成される。
【0069】
このように、第1〜第4のコイルチューブ41,42,43,44が障害物を避けて挿通する構成に応じて、コイル受50に形成する第1〜第4の係止部51,52,53,54の第1〜第4の内向フランジ55,56,57,58のそれぞれの深さ寸法を適宜設定すればよい。
【0070】
なお、上述の実施の形態および変形例では、ジョイスティックタイプの湾曲操作部材としての湾曲操作レバー部30を例示しているが、これに限定されることなく、レバータイプ、ノブタイプなどの湾曲操作部材を有した内視鏡1にも適用可能な構成である。
【0071】
以上の実施の形態に記載した発明は、それらの形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得るものである。
例えば、各形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、述べられている課題が解決でき、述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。
【0072】
本発明によれば、湾曲部を湾曲操作する複数の湾曲操作ワイヤの牽引力量のばらつきを抑制し、湾曲操作部の操作量に応じた湾曲部の湾曲角度を略均一にする内視鏡を実現できる。
【0073】
本出願は、2017年10月2日に日本国に出願された特願2017−192782号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10

【手続補正書】
【提出日】2019年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の一態様における内視鏡は、操作部に設けられ、挿入部の湾曲部を湾曲操作する湾曲操作部材と、前記湾曲操作部材によって牽引弛緩される複数の湾曲操作ワイヤと、前記操作部内に設けられ、前記複数の湾曲操作ワイヤがそれぞれ挿通し、前記操作部内に設けられた内蔵物を避けるように撓んだ状態で配設された複数の管状部材と、前記操作部内に回動自在に設けられ、前記複数の管状部材の端部を前記複数の管状部材の撓みを最適化する回動位置で固定する管状部材固定部と、を具備する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部に設けられ、挿入部の湾曲部を湾曲操作する湾曲操作部材と、
前記湾曲操作部材によって牽引弛緩される複数の湾曲操作ワイヤと、
前記操作部内に設けられ、前記複数の湾曲操作ワイヤがそれぞれ挿通し、前記操作部内に設けられた内蔵物を避けるように撓んだ状態で配設された複数の管状部材と、
前記操作部内に回動自在に設けられ、前記複数の管状部材の端部を前記複数の管状部材の撓みを最適化する回動位置で固定する管状部材固定部と、
を具備することを特徴とする内視鏡。
【請求項2】
前記複数の湾曲操作ワイヤのそれぞれが略同じ長さを有し、
前記複数の管状部材のそれぞれが略同じ長さを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項3】
前記複数の管状部材は、それぞれの端部に被係止部を有し、
前記管状部材固定部は、複数の前記被係止部を前記操作部の長手軸に直交する方向における前記長手軸に沿った異なる位置で係止する係止部を有していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項4】
前記複数の管状部材は、それぞれの端部に被係止部を有し、
前記管状部材固定部は、複数の前記被係止部がそれぞれ挿通配置される複数の貫通孔を有し、
前記貫通孔の前記被係止部のそれぞれを前記操作部の長手軸に直交する方向における前記長手軸に沿った異なる位置で固定する複数の固定部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項5】
前記内蔵物は、処置具挿通口、バルーン注水口または撮像ユニットであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。

【手続補正書】
【提出日】2019年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の一態様における内視鏡は、操作部に設けられ、挿入部の湾曲部を湾曲操作する湾曲操作部材と、前記湾曲操作部材によって牽引弛緩される複数の湾曲操作ワイヤと、前記操作部内に設けられ、前記複数の湾曲操作ワイヤがそれぞれ挿通し、前記操作部内に設けられた内蔵物を避けるように撓んだ状態で配設された複数の管状部材と、前記操作部内に設けられ、前記複数の管状部材の端部を前記操作部の長手軸に直交する方向における前記長手軸に沿った異なる位置で固定して前記複数の管状部材の撓みを最適化する管状部材固定部であって前記管状部材固定部は、前記操作部内に回動自在に設けられ、前記複数の管状部材の端部を前記複数の管状部材の撓みを最適化する回動位置で固定する、前記管状部材固定部を具備する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部に設けられ、挿入部の湾曲部を湾曲操作する湾曲操作部材と、
前記湾曲操作部材によって牽引弛緩される複数の湾曲操作ワイヤと、
前記操作部内に設けられ、前記複数の湾曲操作ワイヤがそれぞれ挿通し、前記操作部内に設けられた内蔵物を避けるように撓んだ状態で配設された複数の管状部材と、
前記操作部内に設けられ、前記複数の管状部材の端部を前記操作部の長手軸に直交する方向における前記長手軸に沿った異なる位置で固定して前記複数の管状部材の撓みを最適化する管状部材固定部であって
前記管状部材固定部は、前記操作部内に回動自在に設けられ、前記複数の管状部材の端部を前記複数の管状部材の撓みを最適化する回動位置で固定する、前記管状部材固定部
を具備することを特徴とする内視鏡。
【請求項2】
前記複数の湾曲操作ワイヤのそれぞれが略同じ長さを有し、
前記複数の管状部材のそれぞれが略同じ長さを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項3】
前記複数の管状部材は、それぞれの端部に被係止部を有し、
前記管状部材固定部は、複数の前記被係止部を前記操作部の長手軸に直交する方向における前記長手軸に沿った異なる位置で係止する係止部を有していることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項4】
前記複数の管状部材は、それぞれの端部に被係止部を有し、
前記管状部材固定部は、複数の前記被係止部がそれぞれ挿通配置される複数の貫通孔を有し、
前記貫通孔の前記被係止部のそれぞれを前記操作部の長手軸に直交する方向における前記長手軸に沿った異なる位置で固定する複数の固定部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項5】
前記内蔵物は、処置具挿通口、バルーン注水口または撮像ユニットであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【国際調査報告】