特表-20144943IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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再表2020-144943情報処理装置、情報処理方法、及び通信装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
【公報種別】再公表特許(A1)
(11)【国際公開番号】WO/0
(43)【国際公開日】2020年7月16日
【発行日】2021年11月25日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20211029BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20211029BHJP
   H04W 4/46 20180101ALI20211029BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20211029BHJP
【FI】
   H04W28/04 110
   H04W92/18
   H04W4/46
   H04W72/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】57
【出願番号】特願2020-565603(P2020-565603)
(21)【国際出願番号】PCT/0/0
(22)【国際出願日】2019年11月20日
(31)【優先権主張番号】特願2019-2942(P2019-2942)
(32)【優先日】2019年1月10日
(33)【優先権主張国】JP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】唐 懿夫
(72)【発明者】
【氏名】内山 博允
(72)【発明者】
【氏名】草島 直紀
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067EE02
5K067EE25
5K067HH28
(57)【要約】
情報処理装置は、サイドリンク通信に関する情報を取得する取得部と、前記サイドリンク通信に関する情報に基づいて、前記サイドリンク通信におけるデータの自動再送要求に係るフィードバックを有効にするか否かを判別する判別部と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク通信に関する情報を取得する取得部と、
前記サイドリンク通信に関する情報に基づいて、前記サイドリンク通信におけるデータの自動再送要求に係るフィードバックを有効にするか否かを判別する判別部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記自動再送要求には、前記フィードバックからデータ再送までの態様が異なる複数のモードがあり、
前記判別部は、前記サイドリンク通信に関する情報に基づいて、前記複数のモードの中から前記自動再送要求に使用するモードを判別する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信を行う通信装置間の距離を示す距離情報及び前記サイドリンク通信を行う通信装置の位置を示す位置情報の少なくとも1つの情報を取得し、
前記判別部は、前記距離情報及び前記位置情報の少なくとも1つの情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信の送信データへの信頼性要求又は遅延要求に関する情報を取得し、
前記判別部は、前記信頼性要求又は前記遅延要求に関する情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信の受信側装置となる第1の通信装置の所定範囲内に、前記フィードバックが有効な他の受信側装置が位置するか否かを示す情報を取得し、
前記判別部は、前記所定範囲内に前記フィードバックが有効な前記他の受信側装置が位置するか否かの情報に基づいて、前記第1の通信装置の前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記判別部は、前記所定範囲内に前記フィードバックが有効な前記他の受信側装置が位置する場合には、前記第1の通信装置の前記フィードバックを無効にすると判別し、前記他の受信側装置の前記フィードバックに基づいて、前記第1の通信装置へのデータ再送を実行するか否かを判別する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記判別部は、前記所定範囲内に前記フィードバックが有効な前記他の受信側装置が位置する場合には、前記第1の通信装置の前記フィードバックを無効にすると判別し、前記他の受信側装置の前記フィードバックに基づいて、複数のデータ送信方式の中から前記第1の通信装置へのデータ送信に使うデータ送信方式を判別する、
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信に使用される無線リソースの混雑度を示す情報を取得し、
前記判別部は、前記混雑度を示す情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信のトラフィックに関する情報を取得し、
前記判別部は、前記トラフィックに関する情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信に使用される通信方式が、ブロードキャスト、マルチキャスト、及びユニキャストのうちの少なくとも1つを含む複数の通信方式のいずれの通信方式かを特定するための情報を取得し、
前記判別部は、前記サイドリンク通信の前記通信方式を特定するための情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、データ再送用の無線リソースを決定する装置がどの装置かを特定するための情報を取得し、
前記判別部は、前記データ再送用の無線リソースを決定する装置を特定するための情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信に使用される無線リソースのリソースプールに関する情報を取得し、
前記判別部は、前記リソースプールに関する情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信の受信側装置の数を示す情報を取得し、
前記判別部は、前記受信側装置の数を示す情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信を使って実行される通信サービスのタイプを示す情報を取得し、
前記判別部は、前記通信サービスのタイプを示す情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記情報処理装置は、前記サイドリンク通信を実行可能な通信装置であり、
前記サイドリンク通信の相手方となる一又は複数の通信装置に前記判別部の判別結果を通知する通知部を備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記情報処理装置は、前記サイドリンク通信を実行する複数の通信装置と無線通信可能な基地局装置であり、
前記サイドリンク通信を行う前記複数の通信装置のうちの一又は複数の装置に前記判別部の判別結果を通知する通知部、を備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記情報処理装置は、スレーブ通信装置間の前記サイドリンク通信をサイドリンク通信を介して制御するマスター通信装置であり、
前記サイドリンク通信を行う前記スレーブ通信装置のうちの一又は複数の装置に前記判別部の判別結果を通知する通知部、を備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記フィードバックは、HARQ(Hybrid Automatic Rrepeat reQuest)フィードバックである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項19】
サイドリンク通信に関する情報を取得し、
前記サイドリンク通信に関する情報に基づいて、前記サイドリンク通信におけるデータの自動再送要求に係るフィードバックを有効にするか否かを判別する、
情報処理方法。
【請求項20】
サイドリンク通信に関する情報を取得するとともに該サイドリンク通信に関する情報に基づいて前記サイドリンク通信におけるデータの自動再送要求に係るフィードバックを有効にするか否かを判別する情報処理装置から該判別の結果を示す情報を取得する取得部と、
前記判別の結果が前記フィードバックの有効を示す情報の場合には、前記サイドリンク通信でデータを受信した場合の前記フィードバックを実行し、前記判別の結果が前記フィードバックの有効を示す情報の場合には、前記サイドリンク通信でデータを受信した場合の前記フィードバックを実行しない通信制御部と、
を備える通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及び通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通信路でデータにエラーが生じた場合のデータの自動再送技術としてARQ(Automatic Repeat reQuest)が知られている。近年、無線通信では、無線リソースを効率的に利用するため、ARQを高度化させたHARQ(Hybrid ARQ)が用いられ始めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−208796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、無線通信には、無線リソースの効率的利用に関する要求の他にも、通信パフォーマンス(例えば、通信の信頼性及び/又は遅延等)に関する要求がある。無線通信に単純にHARQ等の自動再送技術を用いた場合、無線通信のユースケースや無線通信の通信環境等、通信態様によっては、通信パフォーマンスが低下する恐れがある。
【0005】
そこで、本開示では、高い通信パフォーマンスを実現可能な情報処理装置、情報処理方法、及び通信装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本開示に係る一形態の情報処理装置は、サイドリンク通信に関する情報を取得する取得部と、前記サイドリンク通信に関する情報に基づいて、前記サイドリンク通信におけるデータの自動再送要求に係るフィードバックを有効にするか否かを判別する判別部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】V2X通信を説明するための図である。
図2】V2X通信の全体像の一例を示す図である。
図3】V2X通信のユースケースの例を示す図である。
図4】シナリオ1に係るV2V通信の例である。
図5】シナリオ2に係るV2V通信の例である。
図6】シナリオ3に係るV2V通信の例である。
図7】シナリオ4に係るV2V通信の例である。
図8】シナリオ5に係るV2V通信の例である。
図9】シナリオ6に係るV2V通信の例である。
図10】本開示の実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図11】情報処理システムの具体的構成例を示す図である。
図12】本開示の実施形態に係る管理装置の構成例を示す図である。
図13】本開示の実施形態に係る基地局装置の構成例を示す図である。
図14】本開示の実施形態に係る基地局装置の構成例を示す図である。
図15】本開示の実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図16】本開示の実施形態に係る移動体装置の構成例を示す図である。
図17】本開示の実施形態に係る判別処理を示すフローチャートである。
図18】送信側装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合の判別結果の通知処理を示す図である。
図19】受信側装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合の判別結果の通知処理を示す図である。
図20】基地局装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合の判別結果の通知処理を示す図である。
図21】基地局装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合の判別結果の通知処理を示す図である。
図22】マスター通信装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合の判別結果の通知処理を示す図である。
図23】マスター通信装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合の判別結果の通知処理を示す図である。
図24】HARQフィードバックモード1に係るデータ再送処理を示す図である。
図25】HARQフィードバックモード2に係るデータ再送処理を示す図である。
図26】HARQフィードバックモード3に係るデータ再送処理を示す図である。
図27】HARQフィードバックモード4に係るデータ再送処理を示す図である。
図28】HARQフィードバックモード5に係るデータ再送処理を示す図である。
図29】HARQフィードバックモード6に係るデータ再送処理を示す図である。
図30】HARQフィードバックモード7に係るデータ再送処理を示す図である。
図31】HARQフィードバックモード8に係るデータ再送処理を示す図である。
図32】HARQフィードバックモード9に係るデータ再送処理を示す図である。
図33】サイドリンク情報と判別者の組み合わせ例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
【0009】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて基地局装置20、及び20のように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、基地局装置20、及び20を特に区別する必要が無い場合には、単に基地局装置20と称する。
【0010】
また、以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.はじめに
1−1.V2X通信全体像
1−2.V2Xユースケース
1−3.物理レイヤエンハンスメント
1−4.V2Xオペレーションシナリオ
1−5.本実施形態の概要
2.情報処理システムの構成
2−1.情報処理システムの全体構成
2−2.管理装置の構成
2−3.基地局装置(Network)の構成
2−4.基地局装置(Infrastructure)の構成
2−5.端末装置の構成
2−6.移動体装置の構成
3.情報処理システムの動作
3−1.HARQフィードバックの有効/無効の判別処理
3−2.判別処理の実行主体について
3−3.判別に使用する情報について
3−4.判別結果の通知について
3−5.判別後のサイドリンク通信の実行について
3−6.HARQフィードバックモードについて
4.変形例
4−1.HARQフィードバックに関する変形例
4−2.その他の変形例
5.むすび
【0011】
<<1.はじめに>>
従来、移動体通信システムは、携帯電話、スマートフォンなどのモバイル端末向けに通信機能を提供するものであった。しかし、近年では、移動体通信システムは、自動車、ドローン、ロボット等、モバイル端末とは異なるタイプの移動体に向けた通信もサポートすることが重要になってきている。
【0012】
例えば、近年、移動体通信システムは、自動車向け通信として、V2X(Vehicle-to-Everything)通信をサポートすることが要求されている。自動車向け通信としては、例えば、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transportation System)等により実現される路車間通信や、サイドリンク通信等により実現される車車間通信等が挙げられる。これらの通信技術は、将来の自動運転の実現のために、重要な技術となる可能性がある。
【0013】
ここで、V2X通信とは、車と“何か”との通信である。図1は、V2X通信を説明するための図である。ここで“何か”の例としては、車(Vehicle)、インフラストラクチャ(Infrastructure)、ネットワーク(Network)、歩行者(Pedestrian)等が挙げられる。車と車との通信は、V2V(Vehicle-to-Vehicle)通信と呼ばれる。また、車とインフラストラクチャとの通信は、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)通信と呼ばれる。また、車とネットワークとの通信は、V2N(Vehicle-to-Network)通信と呼ばれる。また、車と歩行者との通信は、V2P(Vehicle-to-Pedestrian)通信と呼ばれる。
【0014】
<1−1.V2X通信全体像>
図2は、V2X通信の全体像の一例を示す図である。図2の例では、クラウドサーバはV2XのAPPサーバ(Application Server)機能を備えている。クラウドサーバはインターネット等のネットワークを介して、コアネットワークと接続される。コアネットワークは、V2X通信の制御機能を有する装置で構成されている。コアネットワークには複数の基地局が接続されている。基地局は、端末装置(図2の例ではVehicle)と無線通信をする機能(例えば、Uuインタフェースを使ったUuリンク接続機能)を備える。また、基地局は、V2V通信やV2P通信などの直接通信(例えば、サイドリンク通信)をサポートする機能を備える。なお、路上には、インフラストラクチャとしてRSU(Road Side Unit)が配置されている。RSUとしては、基地局型のRSUとUE型のRSUの二つが考えられる。RSUは、例えば、V2XのAPP提供機能やデータリレー機能等を備えている。
【0015】
<1−2.V2Xユースケース>
自動車向けの無線通信としては、これまで主に、802.11pベースのDSRC(Dedicated Short Range Communication)の開発が進められてきた。しかし、近年になり、LTE(Long Term Evolution)ベースの車載通信である“LTE-based V2X”の標準規格化が行われた。LTEベースV2X通信では、基本的なセーフティメッセージ等のやり取りなどがサポートされている。近年では、さらなるV2X通信の改善を目指して、5G技術(NR:New Radio)を用いたNR V2X通信の検討が行われている。
【0016】
図3は、V2X通信のユースケースの例を示す図である。V2V通信のユースケースとしては、前方接近警報、交差点衝突防止、緊急車両警告、隊列走行、追い越し中止警告、道路工事警告等が挙げられる。また、V2I通信のユースケースとしては、道路安全情報の報知、信号機連携、駐車場補助、課金等が挙げられる。また、V2P通信のユースケースとしては、交通弱者警告等が挙げられる。また、V2N通信のユースケースとしては、ダイナミックリンクシェアリング、リモートドライビング、社内エンタテイメントが挙げられる。
【0017】
NR V2X通信では、これまでLTEベースのV2Xではサポートできなかったような、高信頼性、低遅延、高速通信、ハイキャパシティを必要とする新たなユースケースをサポートする。図3の例では例えば、ダイナミックマップの提供や、リモートドライビング等が挙げられる。この他にも、車車間や路車間でセンサーデータのやり取りを行うようなセンサーデータシェアリングや隊列走行向けのプラトゥーニングユースケースが挙げられる。これらのNR V2X通信のユースケース及び要求事項は3GPP TR22.886等に記載されている。次の(1)〜(4)は、一部のユースケースの簡単な説明である。
【0018】
(1)Vehicles Platoonning
NR V2X通信のユースケースとして、隊列走行が挙げられる。隊列走行とは、複数の車両が隊列となって同じ方向に走行することをいう。隊列走行を主導する車と他の車との間で、隊列走行を制御するための情報がやり取りされる。この情報のやり取りにNR V2X通信が使用される。NR V2X通信を使って情報をやり取りすることにより、隊列走行の車間距離をより詰めることが可能となる。
【0019】
(2)Extended Sensors
NR V2X通信のユースケースとして、センサ関連の情報(データ処理前のRawデータや処理されたデータ)の交換が挙げられる。センサ情報は、ローカルセンサーや、周辺の車両やRSUや歩行者間のライブビデオイメージやV2Xアプリケーションサーバ等を通して集められる。車両はこれらの情報交換により、自身のセンサ情報では得られない情報を入手することができ、より広範囲の環境を認知/認識することが可能となる。このユースケースでは、多くの情報を交換する必要があるため、通信には高いデータレートが求められる。
【0020】
(3)Advanced Driving
NR V2X通信のユースケースとして、準自動走行や、完全自動走行が挙げられる。RSUは、自身が保有するセンサ等から得られた認知/認識情報を周辺車両へとシェアする。これにより、それぞれの車両は、車両の軌道や操作を同期、協調しながら調整することができる。NR V2X通信を使用することによって、それぞれの車両は、ドライビングの意図や意思を周辺車両とシェアすることも可能となる。
【0021】
(4)Remote Driving
NR V2X通信のユースケースとして、遠隔操縦者やV2Xアプリケーションによる遠隔操縦が挙げられる。遠隔操作は、例えば、運転ができない人や危険地域に対して用いられる。ルートや走行する道がある程度決まっているような公共交通機関に対してはクラウドコンピューティングベースの操縦を用いることも可能である。このユースケースでは、高い信頼性と低い伝送遅延が通信に求められる。
【0022】
なお、上記した示したユースケースはあくまで一例である。本実施形態のV2X通信のユースケースは、これら以外のユースケースであってもよい。
【0023】
<1−3.物理レイヤエンハンスメント>
上記の要求事項を達成するために、LTE V2Xから物理レイヤのさらなるエンハンスメント(強化)が必要となる。対象となるリンクは、基地局やRSUなどのインフラと端末との間のリンクであるUuリンクや端末間同士のリンクであるPC5リンク(サイドリンク)が挙げられる。次の(1)〜(9)は、主なエンハンスメントの例である。
【0024】
(1)チャネルフォーマット
(2)サイドリンクフィードバック通信
(3)サイドリンクリソース割り当て方式
(4)車両位置情報推定技術
(5)端末間リレー通信
(6)ユニキャスト通信、マルチキャスト通信のサポート
(7)マルチキャリア通信、キャリアアグリゲーション
(8)MIMO/ビームフォーミング
(9)高周波周波数対応(例:6GHz以上)
【0025】
なお、(1)のチャネルフォーマットのエンハンスメントの例としては、Flexible numerology、Short TTI(Transmission Time Interval)、マルチアンテナ対応、Waveform等が挙げられる。また、(2)のサイドリンクフィードバック通信のエンハンスメントの例としては、HARQ、CSI(Channel Status Information)等が挙げられる。
【0026】
<1−4.V2Xオペレーションシナリオ>
次に、V2Xの通信オペレーションシナリオの例について述べる。V2N通信においては基地局と端末間の通信は、DL/UL通信のみでシンプルであったが、V2V通信ではいろいろな通信経路が考えられる。以下の説明では、V2V通信の例を用いて各シナリオを説明するが、V2PやV2Iにも同様の通信オペレーションを適用可能である。その場合、通信先が車(Vehicle)ではなく、歩行者(Pedestrian)やRSUとなる。
【0027】
(1)シナリオ1
図4は、シナリオ1に係るV2V通信の例である。シナリオ1では、車と車がサイドリンク通信を使って直接通信する。サイドリンクとは、PC5等の端末間の通信リンクのことである。サイドリンクは、PC5の他に、V2V通信リンク、V2P通信リンク、V2I通信リンクなどと呼ばれることもある。図4の例では、車と車が無線アクセスネットワークを介さずに、サイドリンク通信を使って直接通信している。なお、図4の例では、無線アクセスネットワークとしてE−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)が示されているが、無線アクセスネットワークはE−UTRANに限られない。
【0028】
(2)シナリオ2
図5は、シナリオ2に係るV2V通信の例である。シナリオ2では、車と車が無線アクセスネットワークを介して通信する。図5の例では、1の車から複数の車へデータが送信されている。なお、図5において、UuはUuインタフェースを示す。Uuインタフェースは端末と基地局間の無線インタフェースである。ULはアップリンクをしめし、DLダウンリンクを示す。図5の例でも、無線アクセスネットワークとしてE−UTRANが示されているが、無線アクセスネットワークはE−UTRANに限られない。
【0029】
(3)シナリオ3
図6は、シナリオ3に係るV2V通信の例である。シナリオ3では、車と車がRSUと無線アクセスネットワークを介して通信する。図6の例でも、1の車から複数の車へデータが送信されている。図6の例では、1の車とRSUがサイドリンク通信で接続される。図6の例でも、無線アクセスネットワークとしてE−UTRANが示されているが、無線アクセスネットワークはE−UTRANに限られない。
【0030】
(4)シナリオ4
図7は、シナリオ4に係るV2V通信の例である。シナリオ4では、車と車がRSUと無線アクセスネットワークを介して通信する。図7の例では、複数の車とRSUがサイドリンク通信で接続される。図7の例でも、無線アクセスネットワークとしてE−UTRANが示されているが、無線アクセスネットワークはE−UTRANに限られない。
【0031】
(5)シナリオ5
図8は、シナリオ5に係るV2V通信の例である。シナリオ5では、車と車が、無線アクセスネットワークを介さずに、RSUを介して通信する。図8に示すRSUは固定局型のRSUである。
【0032】
(6)シナリオ6
図9は、シナリオ6に係るV2V通信の例である。シナリオ6では、車と車が、無線アクセスネットワークを介さずに、RSUを介して通信する。図9に示すRSUは移動局型のRSUである。
【0033】
<1−5.本実施形態の概要>
これまでのV2X通信においては、サイドリンク通信にはブロードキャスト(broadcast)が採用されていた。この場合、送信端末は受信端末からのフィードバックが得られないことから、初めから最大2回の繰り返し送信を行うことで信頼性を向上させている。しかしながら、このような繰り返し送信を使う通信には、二つの欠点がある。
【0034】
一つ目は、繰り返し送信ではより多くの無線リソースが使われるということである。つまりは、リソースの利用効率があまりよくない。二つ目は、繰り返し送信が行われても、結局のところ、送信されたパケットが送信側に届いたか否かについて確認できないということである。つまりは、通信の信頼性を担保することが難しい。NR V2X通信は、LTE V2Xと比べて、よりシビアな低遅延や高信頼性が要求される。そのため、LTE V2Xのように繰り返し送信を行うことはあまり望ましくない。
【0035】
一方で、NR V2X通信では、ブロードキャストに加えて、ユニキャスト(unicast)とマルチキャスト(multicast)がサポートされた。ユニキャストとマルチキャストは、ブロードキャストとは異なり、特定の受信者がデータ送信のターゲットとなる。そのため、送信者端末は、受信者端末からフィードバックを得やすい。そこで、NR V2X通信では、ユニキャストとマルチキャストにおいて、無線リソースの効率化とサイドリンク通信の信頼性向上ため、HARQフィードバック(HARQ feedback)が導入された。しかしながら、HARQフィードバックの送信には、例えば、次の(1)〜(7)の課題が存在する。
【0036】
(1)HARQフィードバックの送信は他のデータ送受信と衝突する可能性がある。
【0037】
(2)データ送信側(Transmitter)がデータ受信側(Receiver)のHARQフィードバックを受信した時、HARQフィードバックがNACKであった場合には、データ送信側はデータ受信側に対し再送を行う。この場合、HARQフィードバックと再送に時間がかかるので、サイドリンク通信に対する低遅延の要求(以下、遅延要求という。)を満たせない可能性がある。
【0038】
(3)混雑時に、HARQフィードバック用のリソースが確保し辛い。
【0039】
(4)データ受信側はHARQフィードバックを送信するため、HARQフィードバックを送信するタイミングで自分のデータ送受信ができなくなる。
【0040】
(5)データ送信側はHARQフィードバックを受信するため、HARQフィードバックを受信するタイミングで自分のデータの送受信ができなくなる。
【0041】
(6)マルチキャスト(グループキャストともいう。)において、データ送信側がデータ受信側の全員がデータを受信するまで再送を行った場合、再送に多くの無線リソースが使われる。
【0042】
(7)マルチキャストにおいて、マルチキャストのグループメンバーが頻繁に変わると、HARQフィードバックによる再送は困難になる。
【0043】
つまり、データ受信側がデータ送信側に常にHARQフィードバックを送信するよう構成したとすると、通信態様によっては、通信パフォーマンスが低下する恐れがある。そこで、本実施形態では、データ受信側からのHARQフィードバックを通信態様に応じて有効(enable)或いは無効(disable)にするメカニズムを提案する。
【0044】
例えば、本実施形態の情報処理装置は、サイドリンク通信に関する情報(例えば、通信の混雑度を示す情報)を取得する。情報処理装置は、例えば、基地局装置やデータ送信側の通信装置である。そして、情報処理装置は、サイドリンク通信に関する情報に基づいて、サイドリンク通信におけるHARQフィードバックを有効にするか否かを判別する。
【0045】
これにより、受信側の通信装置のHARQフィードバックが、通信態様(例えば、通信の混雑状況)に応じて、有効(enable)になったり無効(disable)になったりするので、サイドリンク通信において高い通信パフォーマンスが実現する。
【0046】
<<2.情報処理システムの構成>>
以下、本開示の実施形態に係る情報処理システム1を説明する。情報処理システム1は、サイドリンク通信が可能な複数の通信装置(移動体装置、端末装置)を備える移動体通信システムである。通信装置は、サイドリンク通信においてHARQを使用可能である。
【0047】
情報処理システム1は、所定の無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)を使った無線通信システムである。例えば、情報処理システム1は、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、cdma2000(Code Division Multiple Access 2000)、LTE(Long Term Evolution)、NR(New Radio)等の無線アクセス技術を使ったセルラー通信システムである。このとき、セルラー通信システムは、携帯電話通信システムに限られず、例えば、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)であってもよい。なお、情報処理システム1は、セルラー通信システムに限られず、例えば、無線LAN(Local Area Network)システム、航空無線システム、宇宙無線通信システム等の他の無線通信システムであってもよい。
【0048】
情報処理システム1は、LTE、NR等の無線アクセス技術を使った無線ネットワークを介して、移動体装置に対してアプリケーション処理の実行機能(例えば、エッジ機能)を提供する。LTE及びNRは、セルラー通信技術の一種であり、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置することで移動体装置の移動通信を可能にする。
【0049】
なお、以下の説明では、「LTE」には、LTE−A(LTE-Advanced)、LTE−A Pro(LTE-Advanced Pro)、及びEUTRA(Evolved Universal Terrestrial Radio Access)が含まれるものとする。また、NRには、NRAT(New Radio Access Technology)、及びFEUTRA(Further EUTRA)が含まれるものとする。なお、単一の基地局は複数のセルを管理してもよい。LTEに対応するセルはLTEセルと称されることがある。また、NRに対応するセルはNRセルと称されることがある。
【0050】
NRは、LTEの次の世代(第5世代)の無線アクセス技術(RAT)である。NRは、eMBB(Enhanced Mobile Broadband)、mMTC(Massive Machine Type Communications)及びURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)を含む様々なユースケースに対応できる無線アクセス技術である。NRは、これらのユースケースにおける利用シナリオ、要求条件、及び配置シナリオなどに対応する技術フレームワークを目指して検討されている。
【0051】
なお、LTEの基地局は、eNodeB(Evolved Node B)又はeNBと称されることがある。また、NRの基地局は、gNodeB又はgNBと称されることがある。また、LTE及びNRでは、移動体装置はUE(User Equipment)と称されることがある。
【0052】
<2−1.情報処理システムの全体構成>
図10は、本開示の実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。情報処理システム1は、管理装置10と、基地局装置20と、基地局装置30と、端末装置40と、移動体装置50と、を備える。また、図11は、情報処理システム1の具体的構成例を示す図である。情報処理システム1は、上記の構成に加えて、クラウドサーバ装置CSを有していてもよい。
【0053】
情報処理システム1を構成するこれら複数の装置により、ネットワークN1が構成されている。ネットワークN1は、例えば、無線ネットワークである。例えば、ネットワークN1は、LTE、NR等の無線アクセス技術を使って構成される移動体通信ネットワークである。ネットワークN1は、無線アクセスネットワークRANとコアネットワークCNとで構成される。
【0054】
なお、図中の装置は、論理的な意味での装置と考えてもよい。つまり、同図の装置の一部が仮想マシン(VM:Virtual Machine)、コンテナ(Container)、ドッカー(Docker)などで実現され、それらが物理的に同一のハードウェア上で実装されてもよい。
【0055】
[クラウドサーバ装置]
クラウドサーバ装置CSは、ネットワークN2に接続された処理装置(例えば、サーバ装置)である。例えば、クラウドサーバ装置CSは、クライアントコンピュータ(例えば、移動体装置50)からの要求を処理するサーバ用ホストコンピュータである。クラウドサーバ装置CSは、PCサーバであってもよいし、ミッドレンジサーバであってもよいし、メインフレームサーバであってもよい。ここで、ネットワークN2は、ネットワークN1にゲートウェイ装置(例えば、S−GWやP−GW)を介して接続された通信ネットワークである。例えば、ネットワークN2は、例えば、インターネット、地域IP(Internet Protocol)網、電話網(例えば、固定電話網、携帯電話網)等の通信ネットワークである。なお、クラウドサーバ装置は、サーバ装置、処理装置、或いは情報処理装置と言い換えることができる。
【0056】
[管理装置]
管理装置10は、無線ネットワークを管理する装置である。例えば、管理装置10は、MME(Mobility Management Entity)やAMF(Access and Mobility Management Function)として機能する装置である。管理装置10は、ゲートウェイ装置とともに、コアネットワークCNの一部を構成する。コアネットワークCNは、移動体通信事業者等の所定のエンティティ(主体)が有するネットワークである。例えば、コアネットワークCNは、EPC(Evolved Packet Core)や5GC(5G Core network)である。なお、所定のエンティティは、基地局装置20、30を利用、運用、及び/又は管理するエンティティと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0057】
なお、管理装置10はゲートウェイの機能を有していてもよい。例えば、コアネットワークがEPCなのであれば、管理装置10は、S−GWやP−GWとしての機能を有していてもよい。また、コアネットワークが5GCなのであれば、管理装置10は、UPF(User Plane Function)としての機能を有していてもよい。なお、管理装置10は必ずしもコアネットワークCNを構成する装置でなくてもよい。例えば、コアネットワークCNがW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やcdma2000(Code Division Multiple Access 2000)のコアネットワークであるとする。このとき、管理装置10はRNC(Radio Network Controller)として機能する装置であってもよい。
【0058】
管理装置10は、複数の基地局装置20及び複数の基地局装置30それぞれと接続される。管理装置10は、基地局装置20及び基地局装置30の通信を管理する。例えば、管理装置10は、ネットワークN1内の移動体装置50が、どの基地局装置(或いはどのセル)に接続しているか、どの基地局装置(或いはどのセル)の通信エリア内に存在しているか、等を移動体装置50ごとに把握して管理する。セルは、例えば、pCell(Primary Cell)やsCell(Secondary Cell)である。セルは、セルごとに、移動体装置50が使用できる無線資源(例えば、周波数チャネル、コンポーネントキャリア(Component Carrier)等)が異なっていてもよい。また、ひとつの基地局装置が複数のセルを提供してもよい。
【0059】
[基地局装置]
基地局装置20は、端末装置40及び移動体装置50と無線通信する無線通信装置である。基地局装置20は、V2N通信でいう、ネットワークを構成する装置である。基地局装置20は通信装置の一種である。基地局装置20は、例えば、無線基地局(Base Station、Node B、eNB、gNB、など)や無線アクセスポイント(Access Point)に相当する装置である。基地局装置20は、無線リレー局であってもよい。基地局装置20は、RRH(Remote Radio Head)と呼ばれる光張り出し装置であってもよい。本実施形態では、無線通信システムの基地局のことを基地局装置ということがある。基地局装置20は、他の基地局装置20及び基地局装置30と無線通信可能に構成されていてもよい。なお、基地局装置20が使用する無線アクセス技術は、セルラー通信技術であってもよいし、無線LAN技術であってもよい。勿論、基地局装置20が使用する無線アクセス技術は、これらに限定されず、他の無線アクセス技術であってもよい。また、基地局装置20が使用する無線通信は、電波を使った無線通信であってもよいし、赤外線や可視光を使った無線通信(光無線)であってもよい。
【0060】
基地局装置30は、端末装置40及び移動体装置50と無線通信する無線通信装置である。V2I通信でいう、インフラストラクチャを構成する装置である。基地局装置30は、基地局装置20と同様に、通信装置の一種である。基地局装置30は、例えば、無線基地局(Base Station、Node B、eNB、gNB、など)や無線アクセスポイント(Access Point)に相当する装置である。基地局装置30は、無線リレー局であってもよい。基地局装置30は、RSU(Road Side Unit)等の路上基地局装置であってもよい。また、基地局装置20は、RRH(Remote Radio Head)と呼ばれる光張り出し装置であってもよい。基地局装置30は、他の基地局装置30及び基地局装置20と無線通信可能に構成されていてもよい。なお、基地局装置30が使用する無線アクセス技術は、セルラー通信技術であってもよいし、無線LAN技術であってもよい。勿論、基地局装置20が使用する無線アクセス技術は、これらに限定されず、他の無線アクセス技術であってもよい。また、基地局装置30が使用する無線通信は、電波を使った無線通信であってもよいし、赤外線や可視光を使った無線通信(光無線)であってもよい。
【0061】
なお、基地局装置20、30は、基地局装置−コアネットワーク間インタフェース(例えば、S1 Interface等)を介してお互いに通信可能であってもよい。このインタフェースは、有線及び無線のいずれであってもよい。また、基地局装置は、基地局装置間インタフェース(例えば、X2 Interface、S1 Interface等)を介して互いに通信可能であってもよい。このインタフェースは、有線及び無線のいずれであってもよい。
【0062】
基地局装置20、30は、さまざまなエンティティ(主体)によって利用、運用、及び/又は管理されうる。例えば、エンティティとしては、移動体通信事業者(MNO:Mobile Network Operator)、仮想移動体通信事業者(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)、仮想移動体通信イネーブラ(MVNE:Mobile Virtual Network Enabler)、ニュートラルホストネットワーク(NHN:Neutral Host Network)事業者、エンタープライズ、教育機関(学校法人、各自治体教育委員会、等)、不動産(ビル、マンション等)管理者、個人などが想定されうる。勿論、基地局装置20、30の利用、運用、及び/又は管理の主体はこれらに限定されない。基地局装置20、30は1事業者が設置及び/又は運用を行うものであってもよいし、一個人が設置及び/又は運用を行うものであってもよい。勿論、基地局装置20の設置・運用主体はこれらに限定されない。例えば、基地局装置20、30は、複数の事業者または複数の個人が共同で設置・運用を行うものであってもよい。また、基地局装置20、30は、複数の事業者または複数の個人が利用する共用設備であってもよい。この場合、設備の設置及び/又は運用は利用者とは異なる第三者によって実施されてもよい。
【0063】
なお、基地局装置(基地局ともいう。)という概念には、ドナー基地局のみならず、リレー基地局(中継局、或いは中継局装置ともいう。)も含まれる。また、基地局という概念には、基地局の機能を備えた構造物(Structure)のみならず、構造物に設置される装置も含まれる。構造物は、例えば、高層ビル、家屋、鉄塔、駅施設、空港施設、港湾施設、スタジアム等の建物である。なお、構造物という概念には、建物のみならず、トンネル、橋梁、ダム、塀、鉄柱等の構築物(Non-building structure)や、クレーン、門、風車等の設備も含まれる。また、構造物という概念には、陸上(狭義の地上)又は地中の構造物のみならず、桟橋、メガフロート等の水上の構造物や、海洋観測設備等の水中の構造物も含まれる。基地局装置は、処理装置、或いは情報処理装置と言い換えることができる。
【0064】
基地局装置20、30は、固定局であってもよいし、移動可能に構成された基地局装置(移動局)であってもよい。例えば、基地局装置20、30は、移動体に設置される装置であってもよいし、移動体そのものであってもよい。例えば、移動能力(Mobility)をもつリレー局装置は、移動局としての基地局装置20、30とみなすことができる。また、車両、ドローン、スマートフォンなど、もともと移動能力がある装置であって、基地局装置の機能(少なくとも基地局装置の機能の一部)を搭載した装置も、移動局としての基地局装置20、30に該当する。
【0065】
ここで、移動体は、スマートフォンや携帯電話等のモバイル端末であってもよい。また、移動体は、陸上(狭義の地上)を移動する移動体(例えば、自動車、自転車、バス、トラック、自動二輪車、列車、リニアモーターカー等の車両)であってもよいし、地中(例えば、トンネル内)を移動する移動体(例えば、地下鉄)であってもよい。また、移動体は、水上を移動する移動体(例えば、旅客船、貨物船、ホバークラフト等の船舶)であってもよいし、水中を移動する移動体(例えば、潜水艇、潜水艦、無人潜水機等の潜水船)であってもよい。また、移動体は、大気圏内を移動する移動体(例えば、飛行機、飛行船、ドローン等の航空機)であってもよいし、大気圏外を移動する移動体(例えば、人工衛星、宇宙船、宇宙ステーション、探査機等の人工天体)であってもよい。
【0066】
また、基地局装置20、30は、地上に設置される地上基地局装置(地上局装置)であってもよい。例えば、基地局装置20、30は、地上の構造物に配置される基地局装置であってもよいし、地上を移動する移動体に設置される基地局装置であってもよい。より具体的には、基地局装置20、30は、ビル等の構造物に設置されたアンテナ及びそのアンテナに接続する信号処理装置であってもよい。勿論、基地局装置20、30は、構造物や移動体そのものであってもよい。「地上」は、陸上(狭義の地上)のみならず、地中、水上、水中も含む広義の地上である。なお、基地局装置20、30は、地上基地局装置に限られない。基地局装置20、30は、空中又は宇宙を浮遊可能な非地上基地局装置(非地上局装置)であってもよい。例えば、基地局装置20、30は、航空機局装置や衛星局装置であってもよい。
【0067】
航空機局装置は、航空機等、大気圏内を浮遊可能な無線通信装置である。航空機局装置は、航空機等に搭載される装置であってもよいし、航空機そのものであってもよい。なお、航空機という概念には、飛行機、グライダー等の重航空機のみならず、気球、飛行船等の軽航空機も含まれる。また、航空機という概念には、重航空機や軽航空機のみならず、ヘリコプターやオートジャイロ等の回転翼機も含まれる。なお、航空機局装置(又は、航空機局装置が搭載される航空機)は、ドローン等の無人航空機であってもよい。なお、無人航空機という概念には、無人航空システム(UAS:Unmanned Aircraft Systems)、つなぎ無人航空システム(tethered UAS)も含まれる。また、無人航空機という概念には、軽無人航空システム(LTA:Lighter than Air UAS)、重無人航空システム(HTA:Heavier than Air UAS)が含まれる。その他、無人航空機という概念には、高高度無人航空システムプラットフォーム(HAPs:High Altitude UAS Platforms)も含まれる。
【0068】
衛星局装置は、大気圏外を浮遊可能な無線通信装置である。衛星局装置は、人工衛星等の宇宙移動体に搭載される装置であってもよいし、宇宙移動体そのものであってもよい。衛星局装置となる衛星は、低軌道(LEO:Low Earth Orbiting)衛星、中軌道(MEO:Medium Earth Orbiting)衛星、静止(GEO:Geostationary Earth Orbiting)衛星、高楕円軌道(HEO:Highly Elliptical Orbiting)衛星の何れであってもよい。勿論、衛星局装置は、低軌道衛星、中軌道衛星、静止衛星、又は高楕円軌道衛星に搭載される装置であってもよい。
【0069】
基地局装置20、30のカバレッジの大きさは、マクロセルのような大きなものから、ピコセルのような小さなものであってもよい。勿論、基地局装置20、30のカバレッジの大きさは、フェムトセルのような極めて小さなものであってもよい。また、基地局装置20、30はビームフォーミングの能力を有していてもよい。この場合、基地局装置20、30はビームごとにセルやサービスエリアが形成されてもよい。
【0070】
[端末装置及び移動体装置]
端末装置40は、基地局装置20或いは基地局装置30と無線通信する無線通信装置である。端末装置40は、例えば、携帯電話、スマートデバイス(スマートフォン、又はタブレット)、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータである。移動体装置50は、M2M(Machine to Machine)デバイス、又はIoT(Internet of Things)デバイスであってもよい。端末装置40は、移動体装置50及び他の端末装置40とサイドリンク通信が可能である。端末装置40は、サイドリンク通信を行う際、HARQ等の自動再送技術を使用可能である。なお、端末装置40が使用する無線通信(サイドリンク通信を含む。)は、電波を使った無線通信であってもよいし、赤外線や可視光を使った無線通信(光無線)であってもよい。
【0071】
移動体装置50は、基地局装置20或いは基地局装置20と無線通信する移動可能な無線通信装置である。移動体装置50は、移動体に設置される無線通信装置であってもよいし、移動体そのものであってもよい。例えば、移動体装置50が、自動車、バス、トラック、自動二輪車等の道路上を移動する車両(Vehicle)、或いは、当該車両に搭載された無線通信装置であってもよい。移動体装置50は、端末装置40及び他の移動体装置50とサイドリンク通信が可能である。移動体装置50は、サイドリンク通信を行う際、HARQ等の自動再送技術を使用可能である。なお、移動体装置50が使用する無線通信(サイドリンク通信を含む。)は、電波を使った無線通信であってもよいし、赤外線や可視光を使った無線通信(光無線)であってもよい。
【0072】
なお、「移動体装置」は、通信装置の一種であり、移動局、移動局装置、端末装置、又は端末とも称される。「移動体装置」という概念には、移動可能に構成された通信装置のみならず、通信装置が設置された移動体も含まれる。このとき、移動体は、モバイル端末であってもよいし、陸上(狭義の地上)、地中、水上、或いは、水中を移動する移動体であってもよい。また、移動体は、ドローン、ヘリコプター等の大気圏内を移動する移動体であってもよいし、人工衛星等の大気圏外を移動する移動体であってもよい。
【0073】
本実施形態において、通信装置という概念には、携帯端末等の持ち運び可能な移動体装置(端末装置)のみならず、構造物や移動体に設置される装置も含まれる。構造物や移動体そのものを通信装置とみなしてもよい。また、通信装置という概念には、移動体装置(端末装置、自動車等)のみならず、基地局装置(ドナー基地局、リレー基地局等)も含まれる。通信装置は、処理装置及び情報処理装置の一種である。
【0074】
移動体装置50及び端末装置40と基地局装置20、30は、無線通信(例えば、電波または光無線)で互いに接続する。移動体装置50が、ある基地局装置の通信エリア(またはセル)から別の基地局装置の通信エリア(またはセル)へ移動する場合には、ハンドオーバ(またはハンドオフ)を実施する。
【0075】
移動体装置50及び端末装置40は、同時に複数の基地局装置または複数のセルと接続して通信を実施してもよい。例えば、1つの基地局装置が複数のセル(例えば、pCell、sCell)を介して通信エリアをサポートしている場合に、キャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)技術やデュアルコネクティビティ(DC:Dual Connectivity)技術、マルチコネクティビティ(MC:Multi-Connectivity)技術によって、それら複数のセルを束ねて移動体装置50と基地局装置で(或いは端末装置40と基地局装置で)通信することが可能である。或いは、異なる基地局装置のセルを介して、協調送受信(CoMP:Coordinated Multi-Point Transmission and Reception)技術によって、移動体装置50及び端末装置40とそれら複数の基地局装置が通信することも可能である。
【0076】
なお、移動体装置50及び端末装置40は、必ずしも人が直接的に使用する装置である必要はない。移動体装置5及び端末装置400は、いわゆるMTC(Machine Type Communication)のように、工場の機械等に設置されるセンサであってもよい。また、移動体装置50は、M2M(Machine to Machine)デバイス、又はIoT(Internet of Things)デバイスであってもよい。また、移動体装置50及び端末装置40は、D2D(Device to Device)やV2X(Vehicle to everything)に代表されるように、リレー通信機能を具備した装置であってもよい。また、移動体装置50及び端末装置40は、無線バックホール等で利用されるCPE(Client Premises Equipment)と呼ばれる機器であってもよい。
【0077】
以下、本実施形態に係る情報処理システム1を構成する各装置の構成を具体的に説明する。
【0078】
<2−2.管理装置の構成>
管理装置10は、無線ネットワークを管理する装置である。例えば、管理装置10は基地局装置20、30の通信を管理する装置である。コアネットワークCNがEPCなのであれば、管理装置10は、例えば、MMEとしての機能を有する装置である。また、コアネットワークCNが5GCなのであれば、管理装置10は、例えば、AMFとしての機能を有する装置である。管理装置10は、アプリケーション処理の実行機能(例えば、エッジ機能)を備え、アプリケーションサーバ等のサーバ装置として機能してもよい。
【0079】
図12は、本開示の実施形態に係る管理装置10の構成例を示す図である。管理装置10は、ネットワーク通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を備える。なお、図12に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、管理装置10の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。例えば、管理装置10は、複数のサーバ装置により構成されていてもよい。
【0080】
ネットワーク通信部11は、他の装置と通信するための通信インタフェースである。ネットワーク通信部11は、ネットワークインタフェースであってもよいし、機器接続インタフェースであってもよい。ネットワーク通信部11は、ネットワークN1に直接的或いは間接的に接続する機能を備える。例えば、ネットワーク通信部11は、NIC(Network Interface Card)等のLAN(Local Area Network)インタフェースを備えていてよいし、USB(Universal Serial Bus)ホストコントローラ、USBポート等により構成されるUSBインタフェースを備えていてもよい。また、ネットワーク通信部11は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。ネットワーク通信部11は、管理装置10の通信手段として機能する。ネットワーク通信部11は、制御部13の制御に従って基地局装置20、30と通信する。
【0081】
記憶部12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部12は、管理装置10の記憶手段として機能する。記憶部12は、例えば、移動体装置50の接続状態を記憶する。例えば、記憶部12は、移動体装置50のRRC(Radio Resource Control)の状態やECM(EPS Connection Management)の状態を記憶する。記憶部12は、移動体装置50の位置情報を記憶するホームメモリとして機能してもよい。
【0082】
制御部13は、管理装置10の各部を制御するコントローラ(controller)である。制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部13は、管理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部13は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、及びFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
【0083】
<2−3.基地局装置(Network)の構成>
次に、基地局装置20の構成を説明する。基地局装置20は、移動体装置50と無線通信する無線通信装置である。基地局装置20は、例えば、無線基地局、無線リレー局、無線アクセスポイント等として機能する装置である。このとき、基地局装置20は、RRH等の光張り出し装置であってもよい。上述したように、基地局装置20は、V2N通信でいう、ネットワークを構成する装置である。
【0084】
図13は、本開示の実施形態に係る基地局装置20の構成例を示す図である。基地局装置20は、無線通信部21と、記憶部22と、ネットワーク通信部23、制御部24と、を備える。なお、図13に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、基地局装置20の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
【0085】
無線通信部21は、他の無線通信装置(例えば、移動体装置50、基地局装置30、他の基地局装置20)と無線通信する無線通信インタフェースである。無線通信部21は、制御部24の制御に従って動作する。なお、無線通信部21は複数の無線アクセス方式に対応していてもよい。例えば、無線通信部21は、NR及びLTEの双方に対応していてもよい。無線通信部21は、NRやLTEの他に、W−CDMAやcdma2000に対応していてもよい。勿論、無線通信部21は、NR、LTE、W−CDMAやcdma2000以外の無線アクセス方式に対応していてもよい。
【0086】
無線通信部21は、受信処理部211、送信処理部212、アンテナ213を備える。無線通信部21は、受信処理部211、送信処理部212、及びアンテナ213をそれぞれ複数備えていてもよい。なお、無線通信部21が複数の無線アクセス方式に対応する場合、無線通信部21の各部は、無線アクセス方式毎に個別に構成されうる。例えば、受信処理部211及び送信処理部212は、LTEとNRとで個別に構成されていてもよい。
【0087】
受信処理部211は、アンテナ213を介して受信された上りリンク信号の処理を行う。受信処理部211は、無線受信部211aと、多重分離部211bと、復調部211cと、復号部211dと、を備える。
【0088】
無線受信部211aは、上りリンク信号に対して、ダウンコンバート、不要な周波数成分の除去、増幅レベルの制御、直交復調、デジタル信号への変換、ガードインターバルの除去、高速フーリエ変換による周波数領域信号の抽出等を行う。多重分離部211bは、無線受信部211aから出力された信号から、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)等の上りリンクチャネル及び上りリンク参照信号を分離する。復調部211cは、上りリンクチャネルの変調シンボルに対して、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase shift Keying)等の変調方式を使って受信信号の復調を行う。復調部211cが使用する変調方式は、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、又は256QAMであってもよい。復号部211dは、復調された上りリンクチャネルの符号化ビットに対して、復号処理を行う。復号された上りリンクデータ及び上りリンク制御情報は制御部24へ出力される。
【0089】
送信処理部212は、下りリンク制御情報及び下りリンクデータの送信処理を行う。送信処理部212は、符号化部212aと、変調部212bと、多重部212cと、無線送信部212dと、を備える。
【0090】
符号化部212aは、制御部24から入力された下りリンク制御情報及び下りリンクデータを、ブロック符号化、畳み込み符号化、ターボ符号化等の符号化方式を用いて符号化を行う。変調部212bは、符号化部212aから出力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の所定の変調方式で変調する。多重部212cは、各チャネルの変調シンボルと下りリンク参照信号とを多重化し、所定のリソースエレメントに配置する。無線送信部212dは、多重部212cからの信号に対して、各種信号処理を行う。例えば、無線送信部212dは、高速フーリエ変換による時間領域への変換、ガードインターバルの付加、ベースバンドのデジタル信号の生成、アナログ信号への変換、直交変調、アップコンバート、余分な周波数成分の除去、電力の増幅等の処理を行う。送信処理部212で生成された信号は、アンテナ213から送信される。
【0091】
記憶部22は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、基地局装置20の記憶手段として機能する。記憶部22は、サイドリンク情報等を記憶する。サイドリンク情報は、通信装置間のサイドリンクに関する情報である。サイドリンク情報については後述する。
【0092】
ネットワーク通信部23は、他の装置(例えば、管理装置10、他の基地局装置20、基地局装置30、クラウドサーバ装置CS等)と通信するための通信インタフェースである。ネットワーク通信部23は、ネットワークN1に直接的或いは間接的に接続する機能を備える。例えば、ネットワーク通信部23は、NIC等のLANインタフェースを備える。また、ネットワーク通信部23は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。ネットワーク通信部23は、基地局装置20のネットワーク通信手段として機能する。ネットワーク通信部23は、制御部24の制御に従って他の装置(例えば、管理装置10、クラウドサーバ装置CS等)と通信する。ネットワーク通信部23の構成は、管理装置10のネットワーク通信部11と同様であってもよい。
【0093】
制御部24は、基地局装置20の各部を制御するコントローラ(controller)である。制御部24は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部24は、基地局装置20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部24は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、及びFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
【0094】
制御部24は、図13に示すように、取得部241と、判別部242と、通知部243と、通信制御部244と、を備える。制御部24を構成する各ブロック(取得部241〜通信制御部244)はそれぞれ制御部24の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ又は1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部24は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。制御部24を構成する各ブロック(取得部241〜通信制御部244)の動作は、後に詳述する。
【0095】
<2−4.基地局装置(Infrastructure)の構成>
次に、基地局装置30の構成を説明する。基地局装置30は、移動体装置50と無線通信する無線通信装置である。基地局装置30は、例えば、無線基地局、無線リレー局、無線アクセスポイント等として機能する装置である。このとき、基地局装置30は、RSU等の路上基地局装置であってもよいし、RRH等の光張り出し装置であってもよい。上述したように、基地局装置30は、V2I通信でいう、インフラストラクチャを構成する装置である。
【0096】
図14は、本開示の実施形態に係る基地局装置30の構成例を示す図である。基地局装置30は、無線通信部31と、記憶部32と、ネットワーク通信部33と、制御部34とを備える。なお、図14に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、基地局装置30の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
【0097】
無線通信部31は、他の無線通信装置(例えば、移動体装置50、基地局装置20、他の基地局装置30)と無線通信する無線通信インタフェースである。無線通信部31は、制御部34の制御に従って動作する。無線通信部31は、受信処理部311、送信処理部312、アンテナ313を備える。無線通信部31(受信処理部311、送信処理部312、及びアンテナ313)の構成は、基地局装置20の無線通信部21(受信処理部211、送信処理部212及びアンテナ213)と同様である。
【0098】
記憶部32は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部32は、基地局装置30の記憶手段として機能する。記憶部32の構成は、基地局装置20の記憶部22と同様である。
【0099】
ネットワーク通信部33は、他の装置(例えば、管理装置10、基地局装置20、他の基地局装置30、クラウドサーバ装置CS等)と通信するための通信インタフェースである。ネットワーク通信部33は、ネットワークN1に直接的或いは間接的に接続する機能を備える。例えば、ネットワーク通信部33は、NIC等のLANインタフェースを備える。また、ネットワーク通信部33は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。ネットワーク通信部33は、基地局装置30のネットワーク通信手段として機能する。ネットワーク通信部33の構成は、基地局装置20のネットワーク通信部23と同様である。
【0100】
制御部34は、基地局装置30の各部を制御するコントローラである。制御部34は、例えば、CPU、MPU等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部34は、基地局装置30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部34は、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、及びFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
【0101】
制御部34は、図14に示すように、取得部341と、判別部342と、通知部343と、通信制御部344と、を備える。制御部34を構成する各ブロック(取得部341〜通信制御部344)はそれぞれ制御部34の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ又は1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部34は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。制御部34の各ブロックの動作は、後に説明する制御部24の各ブロック(取得部241〜通信制御部244)の動作と同様であってもよい。以下の説明で登場する取得部241〜通信制御部244の記載は、適宜、取得部341〜通信制御部344に置き換え可能である。
【0102】
<2−5.端末装置の構成>
次に、端末装置40の構成を説明する。端末装置40は、移動可能な無線通信装置である。例えば、端末装置40は、携帯電話、スマートデバイス等のユーザ端末であってもよい。端末装置40は、基地局装置20及び基地局装置30と無線通信が可能である。また、端末装置40は、移動体装置50及び他の端末装置40とサイドリンク通信が可能である。このとき、端末装置40は、HARQ等の自動再送技術を使用可能である。
【0103】
図15は、本開示の実施形態に係る端末装置40の構成例を示す図である。端末装置40は、無線通信部41と、記憶部42と、ネットワーク通信部43と、入出力部44と、制御部45と、を備える。なお、図15に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、端末装置40の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
【0104】
無線通信部41は、他の無線通信装置(例えば、基地局装置20、及び基地局装置30)と無線通信する無線通信インタフェースである。無線通信部41は、制御部45の制御に従って動作する。無線通信部41は1又は複数の無線アクセス方式に対応する。例えば、無線通信部41は、NR及びLTEの双方に対応する。無線通信部41は、NRやLTEに加えて、W−CDMAやcdma2000に対応していてもよい。また、無線通信部21は、NOMAを使った通信に対応している。NOMAについては後に詳しく述べる。
【0105】
無線通信部41は、受信処理部411、送信処理部412、アンテナ413を備える。無線通信部41は、受信処理部411、送信処理部412、及びアンテナ413をそれぞれ複数備えていてもよい。なお、無線通信部41が複数の無線アクセス方式に対応する場合、無線通信部41の各部は、無線アクセス方式毎に個別に構成されうる。例えば、受信処理部411及び送信処理部412は、LTEとNRとで個別に構成されてもよい。
【0106】
受信処理部411は、アンテナ413を介して受信された下りリンク信号の処理を行う。受信処理部411は、無線受信部411aと、多重分離部411bと、復調部411cと、復号部411dと、を備える。
【0107】
無線受信部411aは、下りリンク信号に対して、ダウンコンバート、不要な周波数成分の除去、増幅レベルの制御、直交復調、デジタル信号への変換、ガードインターバルの除去、高速フーリエ変換による周波数領域信号の抽出等を行う。多重分離部411bは、無線受信部411aから出力された信号から、下りリンクチャネル、下りリンク同期信号、及び下りリンク参照信号を分離する。下りリンクチャネルは、例えば、PBCH(Physical Broadcast Channel)、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)等のチャネルである。復調部211cは、下りリンクチャネルの変調シンボルに対して、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の変調方式を使って受信信号の復調を行う。復号部411dは、復調された下りリンクチャネルの符号化ビットに対して、復号処理を行う。復号された下りリンクデータ及び下りリンク制御情報は制御部45へ出力される。
【0108】
送信処理部412は、上りリンク制御情報及び上りリンクデータの送信処理を行う。送信処理部412は、符号化部412aと、変調部412bと、多重部412cと、無線送信部412dと、を備える。
【0109】
符号化部412aは、制御部45から入力された上りリンク制御情報及び上りリンクデータを、ブロック符号化、畳み込み符号化、ターボ符号化等の符号化方式を用いて符号化を行う。変調部412bは、符号化部412aから出力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の所定の変調方式で変調する。多重部412cは、各チャネルの変調シンボルと上りリンク参照信号とを多重化し、所定のリソースエレメントに配置する。無線送信部412dは、多重部412cからの信号に対して、各種信号処理を行う。例えば、無線送信部412dは、逆高速フーリエ変換による時間領域への変換、ガードインターバルの付加、ベースバンドのデジタル信号の生成、アナログ信号への変換、直交変調、アップコンバート、余分な周波数成分の除去、電力の増幅等の処理を行う。送信処理部412で生成された信号は、アンテナ413から送信される。
【0110】
記憶部42は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部42は、端末装置40の記憶手段として機能する。
【0111】
ネットワーク通信部43は、他の装置と通信するための通信インタフェースである。例えば、ネットワーク通信部43は、NIC等のLANインタフェースである。ネットワーク通信部43は、ネットワークN1に直接的或いは間接的に接続する機能を備える。ネットワーク通信部43は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。ネットワーク通信部43は、端末装置40のネットワーク通信手段として機能する。ネットワーク通信部43は、制御部45の制御に従って、他の装置と通信する。
【0112】
入出力部44は、ユーザと情報をやりとりするためのユーザインタフェースである。例えば、入出力部44は、キーボード、マウス、操作キー、タッチパネル等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。又は、入出力部44は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electroluminescence Display)等の表示装置である。入出力部44は、スピーカー、ブザー等の音響装置であってもよい。また、入出力部44は、LED(Light Emitting Diode)ランプ等の点灯装置であってもよい。入出力部44は、端末装置40の入出力手段(入力手段、出力手段、操作手段又は通知手段)として機能する。
【0113】
制御部45は、端末装置40の各部を制御するコントローラである。制御部45は、例えば、CPU、MPU等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部45は、端末装置40内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部45は、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、及びFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
【0114】
制御部45は、図15に示すように、取得部451と、判別部452と、通知部453と、通信制御部454と、を備える。制御部45を構成する各ブロック(取得部451〜通信制御部454)はそれぞれ制御部45の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ又は1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部45は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。制御部45を構成する各ブロックの動作は、後に説明する制御部45の各ブロック(取得部551〜通信制御部554)の動作と同様であってもよい。以下の説明で登場する取得部551〜通信制御部554の記載は、適宜、取得部451〜通信制御部454に置き換え可能である。
【0115】
<2−6.移動体装置の構成>
次に、移動体装置50の構成を説明する。移動体装置50は、移動可能な無線通信装置である。例えば、移動体装置50は、自動車等の車両(Vehicle)、或いは当該車両に搭載された無線通信装置である。移動体装置50は、携帯電話、スマートデバイス等の移動可能な端末装置であってもよい。移動体装置50は、基地局装置20及び基地局装置30と無線通信が可能である。また、移動体装置50は、端末装置40及び他の移動体装置50とサイドリンク通信が可能である。このとき、移動体装置50は、HARQ等の自動再送技術を使用可能である。
【0116】
図16は、本開示の実施形態に係る移動体装置50の構成例を示す図である。移動体装置50は、無線通信部51と、記憶部52と、ネットワーク通信部53と、入出力部54と、制御部55と、を備える。なお、図16に示した構成は機能的な構成であり、ハードウェア構成はこれとは異なっていてもよい。また、移動体装置50の機能は、複数の物理的に分離された構成に分散して実装されてもよい。
【0117】
無線通信部51は、他の無線通信装置(例えば、基地局装置20、及び基地局装置30)と無線通信する無線通信インタフェースである。無線通信部51は、制御部55の制御に従って動作する。無線通信部51は1又は複数の無線アクセス方式に対応する。例えば、無線通信部51は、NR及びLTEの双方に対応する。無線通信部51は、NRやLTEに加えて、W−CDMAやcdma2000に対応していてもよい。また、無線通信部21は、NOMAを使った通信に対応している。NOMAについては後に詳しく述べる。
【0118】
無線通信部51は、受信処理部511、送信処理部512、アンテナ513を備える。無線通信部51は、受信処理部511、送信処理部512、及びアンテナ513をそれぞれ複数備えていてもよい。なお、無線通信部51が複数の無線アクセス方式に対応する場合、無線通信部51の各部は、無線アクセス方式毎に個別に構成されうる。例えば、受信処理部511及び送信処理部512は、LTEとNRとで個別に構成されてもよい。
【0119】
受信処理部511は、アンテナ513を介して受信された下りリンク信号の処理を行う。受信処理部511は、無線受信部511aと、多重分離部511bと、復調部511cと、復号部511dと、を備える。
【0120】
無線受信部511aは、下りリンク信号に対して、ダウンコンバート、不要な周波数成分の除去、増幅レベルの制御、直交復調、デジタル信号への変換、ガードインターバルの除去、高速フーリエ変換による周波数領域信号の抽出等を行う。多重分離部511bは、無線受信部511aから出力された信号から、下りリンクチャネル、下りリンク同期信号、及び下りリンク参照信号を分離する。下りリンクチャネルは、例えば、PBCH、PDSCH、PDCCH等のチャネルである。復調部211cは、下りリンクチャネルの変調シンボルに対して、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の変調方式を使って受信信号の復調を行う。復号部511dは、復調された下りリンクチャネルの符号化ビットに対して、復号処理を行う。復号された下りリンクデータ及び下りリンク制御情報は制御部55へ出力される。
【0121】
送信処理部512は、上りリンク制御情報及び上りリンクデータの送信処理を行う。送信処理部512は、符号化部512aと、変調部512bと、多重部512cと、無線送信部512dと、を備える。
【0122】
符号化部512aは、制御部55から入力された上りリンク制御情報及び上りリンクデータを、ブロック符号化、畳み込み符号化、ターボ符号化等の符号化方式を用いて符号化を行う。変調部512bは、符号化部512aから出力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の所定の変調方式で変調する。多重部512cは、各チャネルの変調シンボルと上りリンク参照信号とを多重化し、所定のリソースエレメントに配置する。無線送信部512dは、多重部512cからの信号に対して、各種信号処理を行う。例えば、無線送信部512dは、逆高速フーリエ変換による時間領域への変換、ガードインターバルの付加、ベースバンドのデジタル信号の生成、アナログ信号への変換、直交変調、アップコンバート、余分な周波数成分の除去、電力の増幅等の処理を行う。送信処理部512で生成された信号は、アンテナ513から送信される。
【0123】
記憶部52は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部52は、移動体装置50の記憶手段として機能する。
【0124】
ネットワーク通信部53は、他の装置と通信するための通信インタフェースである。例えば、ネットワーク通信部53は、NIC等のLANインタフェースである。ネットワーク通信部53は、ネットワークN1に直接的或いは間接的に接続する機能を備える。ネットワーク通信部53は、有線インタフェースであってもよいし、無線インタフェースであってもよい。ネットワーク通信部53は、移動体装置50のネットワーク通信手段として機能する。ネットワーク通信部53は、制御部55の制御に従って、他の装置と通信する。
【0125】
入出力部54は、ユーザと情報をやりとりするためのユーザインタフェースである。例えば、入出力部54は、キーボード、マウス、操作キー、タッチパネル等、ユーザが各種操作を行うための操作装置である。又は、入出力部54は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置である。入出力部54は、スピーカー、ブザー等の音響装置であってもよい。また、入出力部54は、LEDランプ等の点灯装置であってもよい。入出力部54は、移動体装置50の入出力手段(入力手段、出力手段、操作手段又は通知手段)として機能する。
【0126】
制御部55は、移動体装置50の各部を制御するコントローラである。制御部55は、例えば、CPU、MPU等のプロセッサにより実現される。例えば、制御部55は、移動体装置50内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM等を作業領域として実行することにより実現される。なお、制御部55は、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。CPU、MPU、ASIC、及びFPGAは何れもコントローラとみなすことができる。
【0127】
制御部55は、図16に示すように、取得部551と、判別部552と、通知部553と、通信制御部554と、を備える。制御部55を構成する各ブロック(取得部551〜通信制御部554)はそれぞれ制御部55の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。例えば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ又は1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。なお、制御部55は上述の機能ブロックとは異なる機能単位で構成されていてもよい。制御部55を構成する各ブロックの動作は、後に詳述する。
【0128】
なお、移動体装置50は移動機能を有していてもよい。例えば、移動体装置50はエンジン等の動力部を有し、自らの動力で移動可能であってもよい。なお、移動体装置50は必ずしも移動機能を有していていなくてもよい。この場合、移動体装置50は、移動機能をもつ装置(例えば、自動車等の車両)に対して、後付けされる装置であってもよい。例えば、移動体装置50は、自動車に後付けされるナビゲーションシステム装置であってもよい。
【0129】
<<3.情報処理システムの動作>>
次に、情報処理システム1の動作を説明する。
【0130】
<3−1.HARQフィードバックの有効/無効の判別処理>
上述したように、本実施形態の情報処理装置は、サイドリンク通信に関する情報に基づいて、サイドリンク通信におけるHARQフィードバックを有効にするか否かを判別する。ここで、サイドリンク通信に関する情報は、例えば、CBR(Channel Busy Ratio)等の通信の混雑度を示す情報であってもよい。以下の説明では、サイドリンク通信に関する情報のことをサイドリンク情報という。なお、サイドリンク情報は通信の混雑度を示す情報に限られない。サイドリンク情報については、後の<3−3.判別に使用する情報について>で詳述する。
【0131】
図17は、本開示の実施形態に係る判別処理を示すフローチャートである。図17に示した判別処理は、サイドリンク通信におけるHARQフィードバックを有効にするか否かを判別するための処理である。
【0132】
なお、判別処理の実行主体となる情報処理装置は、典型的には、サイドリンク通信のデータ送信側の通信装置(以下、送信側装置という。)である。しかしながら、判別処理の実行主体は、必ずしも送信側装置でなくてもよい。例えば、判別処理の実行主体となる情報処理装置は、サイドリンク通信のデータ受信側の通信装置(以下、受信側装置という。)であってもよい。ここで通信装置(送信側装置及び受信側装置)は、端末装置40であってもよいし、移動体装置50であってもよい。勿論、通信装置(送信側装置及び受信側装置)は、基地局装置30であってもよい。
【0133】
また、判別処理の実行主体となる情報処理装置は、サイドリンク通信を実行する複数の通信装置(送信側装置及び/又は受信側装置)と無線通信可能な基地局装置であってもよい。このとき、基地局装置は、基地局装置20であってもよい。
【0134】
また、判別処理の実行主体となる情報処理装置は、マスター通信装置(マスターUEともいう。)であってもよい。マスター通信装置は、他の通信装置間で実行されるサイドリンク通信を、サイドリンク通信を介して制御する通信装置であってもよい。ここで、マスター通信装置は、端末装置40であってもよいし、移動体装置50であってもよい。勿論、マスター通信装置は、基地局装置30であってもよい。なお、マスター通信装置は、送信装置のサイドリンク通信用のリソースをスケジュールする当該送信装置以外の装置と言い換えることもできる。このとき、マスター通信装置は、UE型のRSU(例えば、基地局装置30)であってもよい。
【0135】
なお、以下の説明では、マスター通信装置によりサイドリンク通信が制御される通信装置(送信側装置及び受信側装置)のことをスレーブ通信装置(或いはスレーブUE)ということがある。スレーブ通信装置は、端末装置40であってもよいし、移動体装置50であってもよいし、基地局装置30であってもよい。
【0136】
その他、判別処理の実行主体となる情報処理装置は、管理装置10であってもよい。判別処理の実行主体については、後の<3−2.判別処理を実行主体について>で詳述する。なお、以下に示す判別処理の説明では、判別処理の実行主体は移動体装置50であるものとして説明するが、判別処理の実行主体は、他の装置(例えば、管理装置10、基地局装置20、基地局装置30、端末装置40)に置き換え可能である。例えば、以下の説明で登場する「移動体装置50」の記載は、「管理装置10」、「基地局装置20」、「基地局装置30」、又は「端末装置40」等に置き換え可能である。
【0137】
この場合、「取得部551」の記載は、適宜、「取得部241」、「取得部341」、「取得部451」等に置き換える。また、「判別部552」の記載は、適宜、「判別部242」、「判別部342」、「判別部452」等に置き換える。また、「通知部553」の記載は、適宜、「通知部243」、「通知部343」、「通知部453」等に置き換える。また、「通信制御部554」の記載は、適宜、「通信制御部244」、「通信制御部344」、「通信制御部454」等に置き換える。また、「無線通信部41」の記載は、適宜、「無線通信部21」、「無線通信部31」、「無線通信部41」等に置き換える。「記憶部42」の記載は、適宜、「記憶部22」、「記憶部32」、「記憶部42」等に置き換える。
【0138】
以下、図17を参照しながら判別処理について説明する。
【0139】
まず、移動体装置50の取得部551は、サイドリンク情報を取得する(ステップS1)。取得部551は、他の装置からサイドリンク情報を受信してもよい。すでに記憶部52にサイドリンク情報が格納されているのであれば、取得部551は、記憶部52からサイドリンク情報を取得してもよい。上述したように、サイドリンク情報は、サイドリンク通信に関する情報である。勿論、サイドリンク情報は通信の混雑度を示す情報に限られない。サイドリンク情報については、後の<3−3.判別に使用する情報について>で詳述する。
【0140】
次に、移動体装置50の判別部552は、HARQフィードバックを有効にするか無効にするかを判別する(ステップS2)。このとき、判別部552は、ステップS1で取得したサイドリンク情報に基づいてHARQフィードバックの有効/無効を判別する。ステップS2の処理については、後の<3−3.判別に使用する情報について>で詳述する。
【0141】
HARQフィードバックが有効の場合(ステップS2:Yes)、移動体装置50の通信制御部554はHARQフィードバックを有効(enable)に設定する(ステップS3)。そして、移動体装置50の通知部553は、他の装置(例えば、受信側装置)に対して、判別結果を通知する(ステップS4)。なお、移動体装置50(判別処理の実行主体)が受信側装置の場合、通知部553は必ずしも他の装置(例えば、送信側装置)に判別結果を通知しなくてもよい。判別結果の通知に関しては、後の<3−4.判別結果の通知について>で詳述する。
【0142】
そして、移動体装置50の通信制御部554は、無線通信部51を制御して、HARQフィードバックのあるサイドリンク通信を実行する(ステップS5)。例えば、移動体装置50(判別処理の実行主体)が送信側装置の場合には、受信側装置にデータを送信するとともに、受信側装置からHARQフィードバックとしてNACK(否定応答)が返信された場合には、データを再送する。
【0143】
移動体装置50(判別処理の実行主体)が受信側装置の場合には、通信制御部554は、サイドリンク通信でデータを受信した場合のHARQフィードバックを実行する。例えば、通信制御部554は、受信データにエラーがない場合には、HARQフィードバックとしてACK(肯定応答)を返信し、受信データにエラーがある場合には、HARQフィードバックとしてNACK(否定応答)を返信する。
【0144】
移動体装置50(判別処理の実行主体)が基地局装置やマスター通信装置の場合には、サイドリンク通信の制御や再送用のリソースの割り当て等を行ってもよい。サイドリンク通信の実行については、後の<3−5.判別後のサイドリンク通信の実行について>で詳述する。また、HARQフィードバックが有効な場合のデータの再送処理については、後の<3−6.HARQフィードバックモードについて>で詳述する。
【0145】
一方、HARQフィードバックが無効の場合(ステップS2:No)、移動体装置50の通信制御部554はHARQフィードバックを無効(disable)に設定する(ステップS6)。そして、移動体装置50の通知部553は、他の装置(例えば、受信側装置)に対して、判別結果を通知する(ステップS7)。なお、移動体装置50(判別処理の実行主体)が受信側装置の場合、通知部553は必ずしも他の装置(例えば、送信側装置)に判別結果を通知しなくてもよい。判別結果の通知に関しては、後の<3−4.判別結果の通知について>で詳述する。
【0146】
そして、移動体装置50の通信制御部554は、無線通信部51を制御して、HARQフィードバックのないサイドリンク通信を実行する(ステップS8)。例えば、移動体装置50(判別処理の実行主体)が送信側装置の場合には、受信側装置にデータを繰り返し送信(repetition)する。勿論、HARQフィードバックのないサイドリンク通信は、繰り返し送信に限られない。
【0147】
移動体装置50(判別処理の実行主体)が受信側装置の場合には、通信制御部554は、サイドリンク通信でデータを受信した場合のHARQフィードバックを実行しない。このとき、通信制御部554は、受信データにエラーがある場合には、繰り返し送信されるデータに基づいてエラー訂正してもよい。サイドリンク通信の実行については、後の<3−5.判別後のサイドリンク通信の実行について>で詳述する。
【0148】
サイドリンク通信が完了したら、移動体装置50は判別処理を終了する。
【0149】
<3−2.判別処理の実行主体について>
次に、判別処理の実行主体(HARQフィードバックの有効/無効の判別主体)について説明する。判別処理の実行主体は、次の(a)〜(d)に分けられる。
【0150】
(a)送信側装置
(b)受信側装置
(c)基地局装置
(d)マスター通信装置
【0151】
以下、(a)〜(d)それぞれについて説明する。
【0152】
(a)送信側装置
送信側装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合、送信側装置は判別結果を受信側装置に対して半静的(Semi static)に通知してもよいし、動的(Dynamic)に通知してもよい。半静的な通知とは、例えば、所定期間又は所定回数等、複数のサイドリンク通信対象とした、HARQフィードバックの有効/無効の通知である。また、動的(Dynamic)な通知とは、サイドリンク通信毎の、HARQフィードバックの有効/無効の通知である。半静的な通知の場合、送信側装置は、例えば、PSCCH(Physical sidelink control channel)、PSFCH(Physical sidelink feedback channel)、若しくはPSSCH(Physical sidelink shared channel)等のチャネルを使って、HARQフィードバックの有効/無効を受信側装置に指示してもよい。半静的な通知の場合、送信側装置は、サイドリンク通信を使ってサイドリンク通信毎にHARQフィードバックの有効/無効を受信側装置に指示してもよい。
【0153】
(b)受信側装置
受信側装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合、受信側装置は判別結果を送信側装置に対して通知してもよい。例えば、受信側装置は、PSCCH、PSFCH、若しくはPSSCH等のチャネルを使って、「次にサイドリンク通信でデータを受信した場合にHARQフィードバックを送信するか否かを示す情報」を通知する。或いは、受信側装置は、サイドリンク通信の送信パケットの中に、「次にサイドリンク通信でデータを受信した場合にHARQフィードバックを送信するか否かの情報」を含ませてもよい。
【0154】
(c)基地局装置
基地局装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合、基地局装置は判別結果を受信側装置及び/又は送信側装置に対して半静的(Semi static)に通知してもよいし、動的(Dynamic)に通知してもよい。判別結果の通知は、例えば、RRC、SIB(System Information Block)、PDCCH、PBCH等の基地局−端末間無線通信を使って行われてもよい。
【0155】
(d)マスター通信装置
マスター通信装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合、マスター通信装置は判別結果を受信側装置及び/又は送信側装置に対して半静的(Semi static)に通知してもよいし、動的(Dynamic)に通知してもよい。判別結果の通知は、サイドリンク通信を使って行われてもよい。
【0156】
<3−3.判別に使用する情報について>
次に、HARQフィードバックの有効/無効の判別に使用する情報(サイドリンク情報)、及びHARQフィードバックの有効/無効の判別について説明する。サイドリンク情報としては以下の(A)〜(J)が想定され得る。
【0157】
(A)位置情報及び/又は距離情報
(B)信頼性要求及び/又は遅延要求の情報
(C)フィードバック有効な他の受信側装置の情報
(D)混雑度情報
(E)トラフィック情報
(F)通信方式情報
(G)再送用リソースの決定者情報
(H)リソースプール情報
(I)受信側装置の数
(J)サービスタイプ情報
【0158】
以下、(A)〜(J)それぞれについて説明する。なお、以下の説明で登場する「情報処理装置」の記載は、「管理装置10」、「基地局装置20」、「基地局装置30」、「端末装置40」、又は「移動体装置50」に置き換え可能である。
【0159】
(A)位置情報及び/又は距離情報
サイドリンク情報としては、位置情報及び/又は距離情報が想定される。ここで、位置情報は、サイドリンク通信を行う通信装置の位置を示す情報である。位置情報は、基地局装置が形成するセル内の位置(例えば、基地局装置を基準とした方向及び距離の情報)であってもよいし、緯度、経度の情報であってもよい。また、距離情報は、サイドリンク通信を行う通信装置間の距離を示す情報である。例えば、距離情報は、送信側装置と受信側装置との距離である。
【0160】
例えば、サイドリンク情報が距離情報であるとする。この場合、情報処理装置は、サイドリンク通信を行う通信装置間の距離が所定の距離より小さい場合には、HARQフィードバックを有効にすると判別してもよい。一方、情報処理装置は、サイドリンク通信を行う通信装置間の距離が所定の距離より大きい場合には、HARQフィードバックを無効にすると判別してもよい。この場合、送信側装置は、繰り返し送信(Repetition)等、HARQを使った通信方式以外の通信方式を使ってサイドリンク通信を行ってもよい。送信側装置と受信側装置との間に距離がある場合は、通信が失敗しやすいが、そのような場合にHARQフィードバックが行われないので、高い通信パフォーマンス(例えば、低い通信遅延)が維持される。
【0161】
また、サイドリンク情報が受信側装置の位置を示す位置情報であるとする。また、受信側装置が、基地局装置を介して送信側装置へのHARQフィードバックができるよう構成されているとする。この場合、情報処理装置は、位置情報に基づいて、受信側装置が基地局装置のカバレッジ(例えば、基地局装置が形成するセルの範囲内)にいるか否か判別してもよい。そして、情報処理装置は、受信側装置が基地局装置のカバレッジの範囲内に位置する場合には、受信側装置の基地局装置を介してのHARQフィードバックを有効にすると判別してもよい。このとき、情報処理装置は、受信側装置は、サイドリンク通信を使った、受信側装置から送信側装置への直接のHARQフィードバックを無効にすると判別してもよい。一方、受信側装置が基地局装置のカバレッジの範囲外に位置する場合には、受信側装置の基地局装置を介してのHARQフィードバックを無効にすると判別してもよい。このとき、情報処理装置は、受信側装置は、サイドリンク通信を使った、受信側装置から送信側装置への直接のHARQフィードバックを有効にすると判別してもよい。受信側装置が基地局装置のカバレッジの範囲内にいないときに、基地局装置を介したHARQフィードバックが行われないので、無線リソースを無駄にしない。
【0162】
(B)信頼性要求及び/又は遅延要求の情報
サイドリンク情報の他の例としては、信頼性要求及び/又は遅延要求の情報が想定される。ここで、信頼性要求の情報とは、サイドリンク通信の送信データへの信頼性要求に関する情報である。また、信頼性要求の情報とは、サイドリンク通信の送信データへの遅延要求に関する情報である。信頼性要求及び/又は遅延要求の情報は、送信されたパケットのQoSのリクワイヤメントに関する情報であってもよい。
【0163】
例えば、サイドリンク情報が遅延要求の情報であるとする。この場合、情報処理装置は、遅延要求が所定基準以上の低遅延を求める場合(遅延要求が厳しい場合)には、HARQのプロセシングや再送などに時間がかかって要求を満たせない可能性があるため、HARQフィードバックを無効にしてもよい。一方、遅延要求が所定基準以上の低遅延を求めない場合(遅延要求が緩い場合)には、情報処理装置は、HARQフィードバックを有効にしてもよい。
【0164】
また、サイドリンク情報が信頼性要求の情報であるとする。この場合、情報処理装置は、信頼性要求が所定基準以上の信頼性を求める場合(信頼性要求が厳しい場合)には、HARQフィードバックを有効にしてもよい。一方、信頼性要求が所定基準以上の信頼性を求めない場合(信頼性要求が緩い場合)には、情報処理装置は、HARQフィードバックを無効にしてもよい。
【0165】
(C)フィードバック有効な他の受信側装置の情報
サイドリンク情報の他の例としては、HARQフィードバックが有効な他の受信側装置の情報が想定される。例えば、送信側装置が複数の受信側装置(例えば、第1の通信装置及び第2の通信装置)とサイドリンク通信するとする。また、ある受信側装置(第1の通信装置)の近くに、フィードバックが有効な他の受信側装置が位置しているとする。このとき、複数の受信側装置の位置が近ければ、受信状況(受信が成功したか失敗したかか)はほぼ変わらないと考えられる。この場合、送信側装置は、受信側装置全員にHARQフィードバックに送ってもらう必要はない。
【0166】
そこで、情報処理装置は、サイドリンク情報として、サイドリンク通信の受信側装置となる第1の通信装置の所定範囲内に、HARQフィードバックが有効な他の受信側装置が位置するか否かを示す情報を取得する。そして、情報処理装置は、所定範囲内にHARQフィードバックが有効な他の受信側装置が位置するか否かの情報に基づいて、第1の通信装置のフィードバックを有効にするか否かを判別する。
【0167】
例えば、情報処理装置は、所定範囲内にHARQフィードバックが有効な他の受信側装置が位置しない場合には、第1の通信装置のHARQフィードバックを有効にすると判別してもよい。一方、所定範囲内にHARQフィードバックが有効な他の受信側装置が位置する場合には、第1の通信装置のHARQフィードバックを無効にすると判別してもよい。
【0168】
このとき、情報処理装置は、他の受信側装置のHARQフィードバックに基づいて、第1の通信装置へのデータ再送を実行するか否かを判別してもよい。例えば、送信側装置が第1の通信装置に加えて他の通信装置へもサイドリンク送信を実行しているとする。このとき、他の受信側装置のHARQフィードバックがACKの場合には、第1の通信装置へも問題なくデータが送信された可能性が高い。そこで、情報処理装置は、他の受信側装置のHARQフィードバックがACKの場合には、無線リソースを無駄にしないため、第1の通信装置へデータを再送しない。一方、他の受信側装置のHARQフィードバックがNACKの場合には、第1の通信装置へのデータ送信もエラーとなっている可能性が高い。そこで、情報処理装置は、他の受信側装置のHARQフィードバックがNACKの場合には、通信の信頼性を高めるため、第1の通信装置へデータを再送する。
【0169】
或いは、情報処理装置は、他の受信側装置のHARQフィードバックに基づいて、複数のデータ送信方式の中から第1の通信装置へのデータ送信に使うデータ送信方式を判別してもよい。例えば、送信側装置が、第1の通信装置とのサイドリンク通信に先駆けて、他の通信装置とサイドリンク送信を実行しているとする。このとき、他の受信側装置のHARQフィードバックがACKの場合には、第1の通信装置へも問題なくデータが送信される可能性が高い。そこで、情報処理装置は、無線リソースを無駄にしないため、繰り返しの無い送信を実行する。一方、他の受信側装置のHARQフィードバックがNACKの場合には、第1の通信装置へのデータ送信もエラーとなっている可能性が高い。そこで、情報処理装置は、他の受信側装置のHARQフィードバックがNACKの場合には、通信の信頼性を高めるため、繰り返しのある送信を実行する。
【0170】
(D)混雑度情報
サイドリンク情報の他の例としては、混雑度情報が想定される。混雑度情報は、サイドリンク通信に使用される無線リソースの混雑度を示す情報である。例えば、混雑度情報は、CBR(Channel Busy Ratio)である。チャネルが混んでいる場合には、HARQフィードバックのリソースも確保し辛い。受信側装置がHARQフィードバックを実行しても、その他のサイドリンク通信と衝突してHARQフィードバックが読めない可能性もある。そこで、無線リソースを無駄にしないため、サイドリンク通信に使用するチャネルが混雑している場合には、HARQフィードバックを無効にする。
【0171】
例えば、情報処理装置は、サイドリンク情報として、サイドリンク通信に使用される無線リソースの混雑度を示す情報を取得する。そして、情報処理装置は、混雑度を示す情報に基づいて、HARQフィードバックを有効にするか否かを判別する。例えば、混雑度が所定の閾値より小さい場合には、情報処理装置は、HARQフィードバックを有効にする。一方、混雑度が所定の閾値以上の場合には、情報処理装置は、HARQフィードバックを無効にする。
【0172】
(E)トラフィック情報
サイドリンク情報の他の例としては、トラフィック情報が想定される。トラフィック情報とは、サイドリンク通信のトラフィックに関する情報である。トラフィックとは、例えば、チャネル上で一定時間内に送信されるデータ量のことである。あるいは、トラフィックは端末の送信タイミングに関連する。例えば、情報処理装置は、サイドリンクデータの送受信に大きな影響が見られる場合に、HARQフィードバックを無効にする。
【0173】
例えば、情報処理装置は、サイドリンク情報として、前記サイドリンク通信のトラフィックに関する情報を取得する。例えば、情報処理装置は、送信側装置と受信側装置の一定期間のHARQフィードバック有り通信の結果(例えば、データ量)を取得する。そして、情報処理装置は、トラフィックに関する情報に基づいて、フィードバックを有効にするか否かを判別する。例えば、情報処理装置は、サイドリンク通信が完了していないにも関わらず、HARQフィードバック有り通信の所定期間(例えば、1秒)あたりのデータ量が所定の閾値を超えて変化した場合には、通信環境が大きく変化した可能性があるので、HARQフィードバックを有効或いは無効にする。例えば、所定期間あたりのデータ量が所定の閾値を超えて多くなった場合には、HARQフィードバックを有効にする。一方、所定期間あたりのデータ量が所定の閾値を超えて少なくなった場合には、HARQフィードバックを無効にする。例えば、送受信タイミングはトラフィックに依存する。HARQの送受信タイミングとデータの送受信タイミングと重なっていたら、HARQかデータのどれかしか送受信できない。つまり、送受信のタイミングが多いとき、HARQフィードバックを無効にする。逆に送受信のタイミングが少ない場合に、HARQフィードバックを有効にする。
【0174】
(F)通信方式情報
サイドリンク情報の他の例としては、通信方式情報が想定される。ここで、通信方式情報とは、サイドリンク通信の通信方式を特定するための情報である。例えば、通信方式情報は、サイドリンク通信に使用される通信方式が、ブロードキャスト、マルチキャスト、及びユニキャストのうちの少なくとも1つを含む複数の通信方式のいずれの通信方式かを特定するための情報である。
【0175】
この場合、情報処理装置は、サイドリンク情報として、サイドリンク通信に使用される通信方式が、ブロードキャスト、マルチキャスト、及びユニキャストのうちの少なくとも1つを含む複数の通信方式のいずれの通信方式かを特定するための情報を取得してもよい。そして、情報処理装置は、サイドリンク通信の通信方式を特定するための情報に基づいて、HARQフィードバックを有効にするか否かを判別してもよい。
【0176】
例えば、情報処理装置は、サイドリンク情報として、サイドリンク通信に使用される通信方式が、少なくともブロードキャストを含む複数の通信方式のいずれの通信方式かを特定するための情報を取得してもよい。そして、情報処理装置は、サイドリンク通信に使用される通信方式がブロードキャストの場合には、HARQフィードバックを無効にすると判別してもよい。通信方式がブロードキャストの場合、多くの受信側装置を相手にするので、送信側装置が一つ一つの受信装置のHARQフィードバックに対応するのが困難である場合がある。また、受信装置に個別にデータを再送するとなると、大量の無線リソースが消費される。そこで、HARQフィードバックを予め無効にすることにより、HARQのために、CPUリソース、無線リソース等のリソースが無駄に消費されることを防ぐことができる。
【0177】
なお、通信方式がマルチキャストやユニキャストの場合、通信相手の数が限られているので、HARQフィードバックを有効にしてもよい。
【0178】
例えば、情報処理装置は、サイドリンク情報として、サイドリンク通信に使用される通信方式が、少なくともマルチキャストを含む複数の通信方式のいずれの通信方式かを特定するための情報を取得してもよい。そして、情報処理装置は、サイドリンク通信に使用される通信方式がマルチキャストの場合には、HARQフィードバックを有効にすると判別してもよい。
【0179】
或いは、情報処理装置は、サイドリンク情報として、サイドリンク通信に使用される通信方式が、少なくともユニキャストを含む複数の通信方式のいずれの通信方式かを特定するための情報を取得してもよい。そして、情報処理装置は、サイドリンク通信に使用される通信方式がユニキャストの場合には、HARQフィードバックを有効にすると判別してもよい。
【0180】
(G)再送用リソースの決定者情報
サイドリンク情報の他の例としては、データ再送用の無線リソースを決定する装置(割り当てる装置)がどの装置かを特定するための情報が想定される。
【0181】
例えば、情報処理装置は、サイドリンク情報として、データ再送用の無線リソースを決定する装置がどの装置かを特定するための情報を取得してもよい。そして、情報処理装置は、データ再送用の無線リソースを決定する装置を特定するための情報に基づいて、フィードバックを有効にするか否かを判別してもよい。
【0182】
このとき、情報処理装置は、データ再送用の無線リソースを決定する装置が基地局装置の場合には、サイドリンク通信の受信側装置から送信側装置への直接の前記フィードバックを無効にすると判別するともに、受信側装置から基地局装置へのHARQフィードバックを有効にすると判別してもよい。
【0183】
或いは、情報処理装置は、データ再送用の無線リソースを決定する装置がマスター通信装置の場合には、サイドリンク通信の受信側装置(スレーブ通信装置の一方)から送信側装置(スレーブ通信装置の他方)への直接のHARQフィードバックを無効にすると判別するともに、受信側装置(スレーブ通信装置の一方)からマスター通信装置へのフィードバックを有効にすると判別する。
【0184】
なお、データ再送用の無線リソースを決定する装置に関しては、後の<3−6.HARQフィードバックモードについて>で詳述する。
【0185】
(H)リソースプール情報
サイドリンク情報の他の例としては、リソースプール情報が想定される。リソースプール情報とは、サイドリンク通信に使用される無線リソースのリソースプールに関する情報である。
【0186】
例えば、情報処理装置は、サイドリンク情報として、サイドリンク通信に使用される無線リソースのリソースプールに関する情報を取得してもよい。そして、情報処理装置は、リソースプールに関する情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別するに基づいて、フィードバックを有効にするか否かを判別してもよい。例えば、情報処理装置は、HARQフィードバックしないプール、及び/又はHARQフィードバックをサポートされてないプールのリソースを使ったサイドリンク通信に対しては、HARQフィードバックを無効にする。例えば、情報処理装置は、サイドリンクブロードキャスト(Sidelink broadcast)専用のリソースプールを使ったサイドリンク通信に対しては、HARQフィードバックを無効にする。
【0187】
(I)受信側装置の数
サイドリンク情報の他の例としては、受信側装置の数を示す情報が想定される。例えば、マルチキャストにおいては、受信側装置の数が多くなる場合も想定される。受信側装置の数が多い場合、ブロードキャストの場合と同様に、HARQフィードバックへの対応が困難となることが想定される。そこで、情報処理装置は、受信側装置の数に応じて、HARQフィードバックを有効にしたり無効にしたりする。
【0188】
例えば、情報処理装置は、サイドリンク情報として、サイドリンク通信の受信側装置の数を示す情報を取得してもよい。そして、情報処理装置は、受信側装置の数を示す情報に基づいて、HARQフィードバックを有効にするか否かを判別してもよい。このとき、情報処理装置は、受信側装置の数が所定の数より多い場合には、HARQフィードバックを無効にすると判別してもよい。一方、情報処理装置は、受信側装置の数が所定の数より少ない場合には、HARQフィードバックを有効にすると判別してもよい。
【0189】
(J)サービスタイプ情報
サイドリンク情報の他の例としては、サービスタイプ情報が想定される。サービスタイプ情報とは、サイドリンク通信を使って実行される通信サービスのタイプを示す情報である。例えば、サービスタイプ情報は、サイドリンク通信を使って実行される通信サービスのタイプが、eMBB、mMTC、及びURLLCのうちの少なくとも1つを含む複数のタイプのいずれのタイプかを特定するための情報である。
【0190】
例えば、情報処理装置は、サイドリンク情報として、サイドリンク通信を使って実行される通信サービスのタイプを示す情報を取得してもよい。そして、情報処理装置は、通信サービスのタイプを示す情報に基づいて、フィードバックを有効にするか否かを判別してもよい。なお、URLLCでは遅延の要求事項が厳しい。そこで、情報処理装置は、サイドリンク通信を使って実行される通信サービスのタイプがURLLCである場合には、HARQフィードバックを無効にすると判別してもよい。
【0191】
なお、5Gでは、ユースケースに応じた様々な通信特質に最適化された通信サービスを提供するための、ネットワーク・スライシング(以下、ネットワークスライスという。)というコンセプトが導入される。そこで、通信サービスのタイプの判別は、ネットワークスライスの識別情報、例えば、スライスID(Slice ID)に基づいて行われてもよい。ここで、スライスIDは、例えば、S−NSSAI(Single Network Slice Selection Assistance Information)であってもよい。
【0192】
<3−4.判別結果の通知について>
次に、判別結果の通知について説明する。判別結果の通知態様は、判別処理の実行主体(HARQフィードバックの有効/無効の判別主体)がどの装置かにより異なる。上述したように、判別処理の実行主体は、次の(a)〜(d)に分けられる。
【0193】
(a)送信側装置
(b)受信側装置
(c)基地局装置
(d)マスター通信装置
【0194】
以下、判別処理の実行主体ごとの判別結果の通知処理について述べる。
【0195】
(a)送信側装置
図18は、送信側装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合の判別結果の通知処理を示す図である。この場合、送信側装置は受信側装置にサイドリンク通信を使って判別結果を通知する。通知の手段は、例えば、PSCCH、PSSCH、或いはPFSCHである。
【0196】
(b)受信側装置
図19は、受信側装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合の判別結果の通知処理を示す図である。この場合、受信側装置は送信側装置にサイドリンク通信を使って判別結果を通知する。通知の手段は、例えば、PSCCH、PSSCH、或いはPFSCHである。
【0197】
(c)基地局装置
図20及び図21は、基地局装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合の判別結果の通知処理を示す図である。
【0198】
図20の例では、基地局装置は、まず、送信側装置に判別結果を通知する。通知の手段は、例えば、RRC、SIB、PBCH、PDCCH、PDSCHである。その後、送信側装置はHARQフィードバックの有効/無効を受信側装置に通知する。通知の手段は、例えば、PSCCH、PSSCH、PFSCHである。
【0199】
図21の例では、基地局装置は、送信側装置と受信側装置の双方に判別結果を通知する。通知の手段は、例えば、RRC、SIB、PBCH、PDCCH、PDSCHである。
【0200】
(d)マスター通信装置
図22及び図23は、マスター通信装置がHARQフィードバックの有効/無効を判別する場合の判別結果の通知処理を示す図である。
【0201】
図22の例では、マスター通信装置は、まず、送信側装置に判別結果を通知する。通知の手段は、例えば、PSCCH、PSSCH、PFSCHである。その後、送信側装置はHARQフィードバックの有効/無効を受信側装置に通知する。通知の手段は、例えば、PSCCH、PSSCH、PFSCHである。
【0202】
図23の例では、マスター通信装置は、送信側装置と受信側装置の双方に判別結果を通知する。通知の手段は、例えば、PSCCH、PSSCH、PFSCHである。
【0203】
<3−5.判別後のサイドリンク通信の実行について>
次に、HARQフィードバックの有効/無効の判別後のサイドリンク通信の実行について説明する。以下の説明では、通信方式がユニキャストの場合とマルチキャストの場合とブロードキャストの場合の送信側装置の送信動作について説明する。
【0204】
(1)ユニキャストの場合
HARQフィードバックが有効の場合、送信側装置は繰り返し送信(repetition)ありのサイドリンク送信を行ってもよいが、繰り返し送信なしのサイドリンク通信を行うことが望ましい。繰り返し送信を行わないことで、無線リソースの有効利用が実現する。
【0205】
一方、HARQフィードバックが無効の場合、送信側装置は繰り返し送信なしのサイドリンク通信を行ってもよいが、繰り返し送信ありのサイドリンク送信を行うことが望ましい。繰り返し送信ありのサイドリンク送信を行うことにより、HARQフィードバックがない場合であっても、通信の信頼性を維持できる。
【0206】
(2)マルチキャストの場合
送信ターゲットとなる全ての受信側装置のHARQフィードバックが有効の場合、送信側装置は繰り返し送信ありのサイドリンク送信を行ってもよいが、繰り返し送信なしのサイドリンク通信を行うことが望ましい。繰り返し送信を行わないことで、無線リソースの有効利用が実現する。
【0207】
また、送信ターゲットとなる全ての受信側装置のHARQフィードバックが無効の場合、送信側装置は繰り返し送信なしのサイドリンク通信を行ってもよいが、繰り返し送信ありのサイドリンク送信を行うことが望ましい。繰り返し送信ありのサイドリンク送信を行うことにより、HARQフィードバックがない場合であっても、通信の信頼性を維持できる。
【0208】
また、送信ターゲットとなる受信側装置のうちの一部の装置のHARQフィードバックが無効の場合、以下の2つのパターンが想定されうる。
【0209】
(パターン1)
送信側装置は繰り返し送信なしのサイドリンク通信を行ってもよいが、繰り返し送信を行うことが望ましい。繰り返し送信ありのサイドリンク送信を行うことにより、HARQフィードバックがない場合であっても、通信の信頼性を維持できる。
【0210】
(パターン2)
送信側装置は、送信ターゲットとなる受信側装置を、HARQフィードバックを行う受信装置のグループ(第1のグループ)と、HARQフィードバックを行わない受信装置のグループ(第2のグループ)に分類する。そして、送信側装置は、第1のグループの受信装置に対しては繰り返し送信なしのサイドリンク通信を行い、第2のグループの受信装置に対しては繰り返し送信ありのサイドリンク通信を行う。通信の信頼性を維持しつつ、無線リソースを無駄にしない。
【0211】
(3)ブロードキャストの場合
HARQフィードバックを無効とすることが望ましいが、送信側装置はマルチキャストの場合と同様の送信処理を行ってもよい。
【0212】
<3−6.HARQフィードバックモードについて>
HARQには、HARQフィードバックからデータ再送までの態様が異なる複数のモードを想定し得る。以下、これら複数のモードのことをHARQフィードバックモードという。HARQフィードバックモードは、以下に示すように、(X)HARQフィードバックの経路の違い、及び、(Y)データ再送用の無線リソースを決定する装置(割り当てる装置)の違いにより分類される。
【0213】
(X)HARQフィードバックのルート
HARQフィードバックのルートとしては以下の3つのルートが想定される。
X1.サイドリンク通信を使って、受信側装置から送信側装置へHARQフィードバックが送信されるルート
X2.上りリンク通信を使って、受信側装置から基地局装置へHARQフィードバックが送信されるルート
X3.サイドリンク通信を使って、受信側装置からマスター装置へHARQフィードバックが送信されるルート
【0214】
(Y)データ再送用の無線リソースを決定する装置
データ再送用の無線リソースを決定する装置としては以下の3つの装置が想定される。なお、データ再送用の無線リソースは、例えば、周波数及び時間により特定されるリソースである。
Y1.送信側装置
Y2.基地局
Y3.マスター通信装置
【0215】
HARQフィードバックモードは上記(X)と(Y)の組み合わせにより、以下の9つのモードが考えられる。
HARQフィードバックモード1(X1+Y1)
HARQフィードバックモード2(X1+Y2)
HARQフィードバックモード3(X1+Y3)
HARQフィードバックモード4(X2+Y1)
HARQフィードバックモード5(X2+Y2)
HARQフィードバックモード6(X3+Y1)
HARQフィードバックモード7(X3+Y3)
HARQフィードバックモード8(X2+Y2)
HARQフィードバックモード9(X3+Y3)
【0216】
以下、上記9つのモードそれぞれを説明する。
【0217】
[HARQフィードバックモード1(X1+Y1)]
図24は、HARQフィードバックモード1に係るデータ再送処理を示す図である。まず、受信側装置は、送信側装置にHARQフィードバックを送信する(ステップS11)。そして、そのHARQフィードバックがNACKの場合には、送信側装置は受信側装置に対してデータの再送を行う(ステップS12)。このとき、送信側装置はすでに保持している無線リソースの中からデータ再送用の無線リソースを決定してもよい。
【0218】
[HARQフィードバックモード2(X1+Y2)]
図25は、HARQフィードバックモード2に係るデータ再送処理を示す図である。まず、受信側装置は、送信側装置にHARQフィードバックを送信する(ステップS21)。そして、そのHARQフィードバックがNACKの場合には、送信側装置は基地局装置にデータ再送用の無線リソースを要求する(ステップS22)。そして、基地局装置は送信側装置にデータ再送用の無線リソースを割り当てる(ステップS23)。データ再送用の無線リソースを割り当てられたら、送信側装置は割り当てられた無線リソースを使ってデータの再送を行う(ステップS24)。無線リソースを割り当てが基地局装置の制御下にあるので無線リソースを無駄にしない。
【0219】
[HARQフィードバックモード3(X1+Y3)]
図26は、HARQフィードバックモード3に係るデータ再送処理を示す図である。まず、受信側装置(スレーブ通信装置)は、送信側装置(スレーブ通信装置)にHARQフィードバックを送信する(ステップS31)。そして、そのHARQフィードバックがNACKの場合には、送信側装置はマスター通信装置にデータ再送用の無線リソースを要求する(ステップS32)。そして、マスター通信装置は送信側装置にデータ再送用の無線リソースを割り当てる(ステップS33)。データ再送用の無線リソースを割り当てられたら、送信側装置は割り当てられた無線リソースを使ってデータの再送を行う(ステップS34)。無線リソースを割り当てがマスター通信装置の制御下にあるので無線リソースを無駄にしない。
【0220】
[HARQフィードバックモード4(X2+Y1)]
図27は、HARQフィードバックモード4に係るデータ再送処理を示す図である。まず、受信側装置は、基地局装置にHARQフィードバックを送信する(ステップS41)。そして、基地局装置は、送信側装置にそのHARQフィードバックを送信する(ステップS42)。そして、そのHARQフィードバックがNACKの場合には、送信側装置は受信側装置に対してデータの再送を行う(ステップS43)。このとき、送信側装置はすでに保持している無線リソースの中からデータ再送用の無線リソースを決定してもよい。基地局装置を介してHARQフィードバックが送信されるので、HARQフィードバックが送信側装置に到達しない恐れを低くできる。
【0221】
[HARQフィードバックモード5(X2+Y2)]
図28は、HARQフィードバックモード5に係るデータ再送処理を示す図である。まず、受信側装置は、基地局装置にHARQフィードバックを送信する(ステップS51)。そして、そのHARQフィードバックがNACKの場合には、基地局装置は、送信側装置に対して、再送の指示を行うと共に、データ再送用の無線リソースを割り当てる(ステップS52)。そして、送信側装置は割り当てられた無線リソースを使ってデータの再送を行う(ステップS53)。基地局装置が再送の判断を行うので、送信側装置の処理を簡略化できる。
【0222】
[HARQフィードバックモード6(X3+Y1)]
図29は、HARQフィードバックモード6に係るデータ再送処理を示す図である。まず、受信側装置は、マスター通信装置にHARQフィードバックを送信する(ステップS61)。そして、マスター通信装置は、送信側装置にそのHARQフィードバックを送信する(ステップS62)。そして、そのHARQフィードバックがNACKの場合には、送信側装置は受信側装置に対してデータの再送を行う(ステップS63)。このとき、送信側装置はすでに保持している無線リソースの中からデータ再送用の無線リソースを決定してもよい。マスター通信装置を介してHARQフィードバックが送信されるので、HARQフィードバックが送信側装置に到達しない恐れを低くできる。
【0223】
[HARQフィードバックモード7(X3+Y3)]
図30は、HARQフィードバックモード7に係るデータ再送処理を示す図である。まず、受信側装置は、マスター通信装置にHARQフィードバックを送信する(ステップS71)。そして、そのHARQフィードバックがNACKの場合には、マスター通信装置は、送信側装置に対して、再送の指示を行うと共に、データ再送用の無線リソースを割り当てる(ステップS72)。そして、送信側装置は割り当てられた無線リソースを使ってデータの再送を行う(ステップS73)。マスター通信装置が再送の判断を行うので、送信側装置の処理を簡略化できる。
【0224】
[HARQフィードバックモード8(X2+Y2)]
図31は、HARQフィードバックモード8に係るデータ再送処理を示す図である。まず、受信側装置は、基地局装置にHARQフィードバックを送信する(ステップS81)。そして、基地局装置は、送信側装置にそのHARQフィードバックを送信する(ステップS82)。そして、そのHARQフィードバックがNACKの場合には、送信側装置は基地局装置にデータ再送用の無線リソースを要求する(ステップS83)。そして、基地局装置は送信側装置にデータ再送用の無線リソースを割り当てる(ステップS84)。データ再送用の無線リソースを割り当てられたら、送信側装置は割り当てられた無線リソースを使ってデータの再送を行う(ステップS85)。基地局装置を介してHARQフィードバックが送信されるので、HARQフィードバックが送信側装置に到達しない恐れを低くできる。また、無線リソースを割り当てが基地局装置の制御下にあるので無線リソースを無駄にしない。
【0225】
[HARQフィードバックモード9(X3+Y3)]
図32は、HARQフィードバックモード9に係るデータ再送処理を示す図である。まず、受信側装置は、マスター通信装置にHARQフィードバックを送信する(ステップS91)。そして、マスター通信装置は、送信側装置にそのHARQフィードバックを送信する(ステップS92)。そして、そのHARQフィードバックがNACKの場合には、送信側装置はマスター通信装置にデータ再送用の無線リソースを要求する(ステップS93)。そして、マスター通信装置は送信側装置にデータ再送用の無線リソースを割り当てる(ステップS94)。データ再送用の無線リソースを割り当てられたら、送信側装置は割り当てられた無線リソースを使ってデータの再送を行う(ステップS95)。マスター通信装置を介してHARQフィードバックが送信されるので、HARQフィードバックが送信側装置に到達しない恐れを低くできる。また、無線リソースを割り当てがマスター通信装置の制御下にあるので無線リソースを無駄にしない。
【0226】
<<4.変形例>>
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0227】
<4−1.HARQフィードバックに関する変形例>
例えば、上述の実施形態では、自動再送要求はHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)であるものとして説明したが、自動再送要求はHARQに限られない。自動再送要求はHARQ以外の他のARQ(Automatic Repeat reQuest)であってもよい。
【0228】
また、上述した「判別に使用するサイドリンク情報(A)〜(J)」、「判別者(HARQフィードバックの有効/無効の判別主体)(a)〜(d)」、「HARQフィードバックモード1〜9」は適宜組み合わせ可能である。図33は、サイドリンク情報と判別者の組み合わせ例を示す図である。
【0229】
例えば、HARQフィードバックの有効/無効の判別主体(a)、サイドリンク情報(A)、HARQフィードバックモード1の場合、送信側装置は自分と受信者側装置の位置関係に基づいて、HARQフィードバックを有効又は無効にすることを判別する。そして、送信側装置は判別結果を受信者に通知する。
【0230】
また、例えば、HARQフィードバックの有効/無効の判別主体(b)、サイドリンク情報(D)、HARQフィードバックモード5の場合、基地局装置はチャネルの混雑度に基づいて、HARQフィードバックを有効又は無効にすることを判別する。そして、基地局装置は、受信側装置からHARQフィードバックとしてNACKを取得した場合に、データ再送用の無線リソースを送信側装置に割り当てる。送信側装置は割り当てられた無線リソースを使って、サイドリンク通信にてデータの再送を行う。
【0231】
また、本実施形態が適用される対象はV2X通信に限定されない。本実施形態は、サイドリンク通信を使用する、V2X通信以外のユースケースにも適用可能である。例えば、本実施形態の適用例としては、D2D通信、MTC通信などが挙げられる。また、本実施形態は、Moving cellやRelay通信などへも適応可能である。
【0232】
また、本実施形態はMode3リソース割り当てにおける方式として説明を行ったが、Mode4にも適用可能である。
【0233】
また、本実施形態はFDM型リソースプールに対する方式として説明を行ったが、TDM型のリソースプールにも適用可能である。
【0234】
また、本実施形態は複数のキャリアを用いてサイドリンク通信を行うマルチキャリア通信にも適用可能である。
【0235】
<4−2.その他の変形例>
本実施形態の管理装置10、基地局装置20、基地局装置30、端末装置40、又は移動体装置50を制御する制御装置は、専用のコンピュータシステムで実現してもよいし、汎用のコンピュータシステムで実現してもよい。
【0236】
例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布する。そして、例えば、該プログラムをコンピュータにインストールし、上述の処理を実行することによって制御装置を構成する。このとき、制御装置は、管理装置10、基地局装置20、基地局装置30、端末装置40、又は移動体装置50の外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)であってもよい。また、制御装置は、管理装置10、基地局装置20、基地局装置30、端末装置40、又は移動体装置50の内部の装置(例えば、制御部13、制御部24、制御部34、制御部45、又は制御部55)であってもよい。
【0237】
また、上記通信プログラムをインターネット等のネットワーク上のサーバ装置が備えるディスク装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をサーバ装置に格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
【0238】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0239】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0240】
また、上記してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない領域で適宜組み合わせることが可能である。また、本実施形態のシーケンス図或いはフローチャートに示された各ステップは、適宜順序を変更することが可能である。
【0241】
<<5.むすび>>
以上説明したように、本開示の一実施形態によれば、情報処理装置(例えば、基地局装置20や移動体装置50)は、サイドリンク通信に関する情報(例えば、上述のサイドリンク情報)を取得する。そして、情報処理装置は、サイドリンク通信に関する情報に基づいて、サイドリンク通信におけるHARQフィードバックを有効にするか否かを判別する。これにより、受信側の通信装置のHARQフィードバックが、通信態様に応じて、有効になったり無効になったりするので、サイドリンク通信において高い通信パフォーマンスが実現する。
【0242】
以上、本開示の各実施形態について説明したが、本開示の技術的範囲は、上述の各実施形態そのままに限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、異なる実施形態及び変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0243】
また、本明細書に記載された各実施形態における効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、他の効果があってもよい。
【0244】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
サイドリンク通信に関する情報を取得する取得部と、
前記サイドリンク通信に関する情報に基づいて、前記サイドリンク通信におけるデータの自動再送要求に係るフィードバックを有効にするか否かを判別する判別部と、
を備える情報処理装置。
(2)
前記自動再送要求には、前記フィードバックからデータ再送までの態様が異なる複数のモードがあり、
前記判別部は、前記サイドリンク通信に関する情報に基づいて、前記複数のモードの中から前記自動再送要求に使用するモードを判別する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信を行う通信装置間の距離を示す距離情報及び前記サイドリンク通信を行う通信装置の位置を示す位置情報の少なくとも1つの情報を取得し、
前記判別部は、前記距離情報及び前記位置情報の少なくとも1つの情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(4)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信を行う通信装置間の距離を示す前記距離情報を取得し、
前記判別部は、前記サイドリンク通信を行う通信装置間の距離が所定の距離より大きい場合には、前記フィードバックを無効にすると判別する、
前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記サイドリンク通信の受信側装置は、基地局装置を介して送信側装置への前記フィードバックができるよう構成されており、
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記受信側装置の位置を示す前記位置情報を取得し、
前記判別部は、前記受信側装置が前記基地局装置のカバレッジの範囲外に位置する場合には、前記受信側装置の前記基地局装置を介しての前記フィードバックを無効にすると判別する、
前記(3)に記載の情報処理装置。
(6)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信の送信データへの信頼性要求又は遅延要求に関する情報を取得し、
前記判別部は、前記信頼性要求又は前記遅延要求に関する情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(7)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信の受信側装置となる第1の通信装置の所定範囲内に、前記フィードバックが有効な他の受信側装置が位置するか否かを示す情報を取得し、
前記判別部は、前記所定範囲内に前記フィードバックが有効な前記他の受信側装置が位置するか否かの情報に基づいて、前記第1の通信装置の前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(8)
前記判別部は、前記所定範囲内に前記フィードバックが有効な前記他の受信側装置が位置する場合には、前記第1の通信装置の前記フィードバックを無効にすると判別し、前記他の受信側装置の前記フィードバックに基づいて、前記第1の通信装置へのデータ再送を実行するか否かを判別する、
前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記判別部は、前記所定範囲内に前記フィードバックが有効な前記他の受信側装置が位置する場合には、前記第1の通信装置の前記フィードバックを無効にすると判別し、前記他の受信側装置の前記フィードバックに基づいて、複数のデータ送信方式の中から前記第1の通信装置へのデータ送信に使うデータ送信方式を判別する、
前記(7)に記載の情報処理装置。
(10)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信に使用される無線リソースの混雑度を示す情報を取得し、
前記判別部は、前記混雑度を示す情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(11)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信のトラフィックに関する情報を取得し、
前記判別部は、前記トラフィックに関する情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(12)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信に使用される通信方式が、ブロードキャスト、マルチキャスト、及びユニキャストのうちの少なくとも1つを含む複数の通信方式のいずれの通信方式かを特定するための情報を取得し、
前記判別部は、前記サイドリンク通信の前記通信方式を特定するための情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(13)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信に使用される通信方式が、少なくともブロードキャストを含む複数の通信方式のいずれの通信方式かを特定するための情報を取得し、
前記判別部は、前記サイドリンク通信に使用される通信方式がブロードキャストの場合には、前記フィードバックを無効にすると判別する、
前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信に使用される通信方式が、少なくともマルチキャストを含む複数の通信方式のいずれの通信方式かを特定するための情報を取得し、
前記判別部は、前記サイドリンク通信に使用される通信方式がマルチキャストの場合には、前記フィードバックを有効にすると判別する、
前記(12)に記載の情報処理装置。
(15)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信に使用される通信方式が、少なくともユニキャストを含む複数の通信方式のいずれの通信方式かを特定するための情報を取得し、
前記判別部は、前記サイドリンク通信に使用される通信方式がユニキャストの場合には、前記フィードバックを有効にすると判別する、
前記(12)に記載の情報処理装置。
(16)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、データ再送用の無線リソースを決定する装置がどの装置かを特定するための情報を取得し、
前記判別部は、前記データ再送用の無線リソースを決定する装置を特定するための情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(17)
前記判別部は、前記データ再送用の無線リソースを決定する装置が基地局装置の場合には、前記サイドリンク通信の受信側装置から送信側装置への直接の前記フィードバックを無効にすると判別するともに、前記受信側装置から前記基地局装置へのフィードバックを有効にすると判別する、
前記(16)に記載の情報処理装置。
(18)
前記判別部は、前記データ再送用の無線リソースを決定する装置がスレーブ通信装置間の前記サイドリンク通信をサイドリンク通信を介して制御するマスター通信装置の場合には、前記サイドリンク通信の受信側装置から送信側装置への直接の前記フィードバックを無効にすると判別するともに、前記受信側装置から前記マスター通信装置へのフィードバックを有効にすると判別する、
前記(16)に記載の情報処理装置。
(19)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信に使用される無線リソースのリソースプールに関する情報を取得し、
前記判別部は、前記リソースプールに関する情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(20)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信の受信側装置の数を示す情報を取得し、
前記判別部は、前記受信側装置の数を示す情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(21)
前記判別部は、前記受信側装置の数が所定の数より多い場合には、前記フィードバックを無効にすると判別する、
前記(20)に記載の情報処理装置。
(22)
前記判別部は、前記受信側装置の数が所定の数より少ない場合には、前記フィードバックを有効にすると判別する、
前記(20)又は(21)に記載の情報処理装置。
(23)
前記取得部は、前記サイドリンク通信に関する情報として、前記サイドリンク通信を使って実行される通信サービスのタイプを示す情報を取得し、
前記判別部は、前記通信サービスのタイプを示す情報に基づいて、前記フィードバックを有効にするか否かを判別する、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(24)
前記判別部は、前記サイドリンク通信を使って実行される前記通信サービスのタイプがURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)である場合には、前記フィードバックを無効にすると判別する、
前記(23)に記載の情報処理装置。
(25)
前記自動再送要求には、前記フィードバックの経路、及び、データ再送用の無線リソースを決定する装置、の少なくとも一方が異なる複数のモードがあり、
前記判別部は、前記サイドリンク通信に関する情報に基づいて、複数のモードの中から前記自動再送要求に使用するモードを判別する、
前記(1)〜(24)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(26)
前記複数のモードには、少なくとも、前記サイドリンク通信を経由して、前記サイドリンク通信の受信側装置から送信側装置へ前記フィードバックが送信される第1のモードが含まれる、
前記(25)に記載の情報処理装置。
(27)
前記複数のモードには、少なくとも、前記サイドリンク通信の送信側装置若しくは受信側装置と無線接続する基地局装置を経由して、前記サイドリンク通信の受信側装置から送信側装置へ前記フィードバックが送信される第2のモードが含まれる、
前記(25)又は(26)に記載の情報処理装置。
(28)
前記複数のモードには、少なくとも、スレーブ通信装置間の前記サイドリンク通信をサイドリンク通信を介して制御するマスター通信装置を経由して、前記サイドリンク通信の受信側装置から送信側装置へ前記フィードバックが送信される第3のモードが含まれる、
前記(25)〜(27)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(29)
前記複数のモードには、少なくとも、前記サイドリンク通信の送信側装置が自らデータ再送用のリソースを決定する第4のモードが含まれる、
前記(25)〜(28)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(30)
前記複数のモードには、少なくとも、前記サイドリンク通信の送信側装置と無線接続する基地局装置が、前記送信側装置に対し、データ再送用のリソースを決定する第5のモードが含まれる、
前記(25)〜(29)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(31)
前記複数のモードには、少なくとも、スレーブ通信装置間の前記サイドリンク通信をサイドリンク通信を介して制御するマスター通信装置が、前記サイドリンク通信の送信側装置に対し、データ再送用のリソースを決定する第6のモードが含まれる、
前記(25)〜(30)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(32)
前記情報処理装置は、前記サイドリンク通信を実行可能な通信装置であり、
前記サイドリンク通信の相手方となる一又は複数の通信装置に前記判別部の判別結果を通知する通知部を備える、
前記(1)〜(31)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(33)
前記情報処理装置は、前記サイドリンク通信を実行する複数の通信装置と無線通信可能な基地局装置であり、
前記サイドリンク通信を行う前記複数の通信装置のうちの一又は複数の装置に前記判別部の判別結果を通知する通知部、を備える、
前記(1)〜(31)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(34)
前記情報処理装置は、スレーブ通信装置間の前記サイドリンク通信をサイドリンク通信を介して制御するマスター通信装置であり、
前記サイドリンク通信を行う前記スレーブ通信装置のうちの一又は複数の装置に前記判別部の判別結果を通知する通知部、を備える、
前記(1)〜(31)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(35)
前記フィードバックは、HARQ(Hybrid Automatic Rrepeat reQuest)フィードバックである、
前記(1)〜(34)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(36)
サイドリンク通信に関する情報を取得し、
前記サイドリンク通信に関する情報に基づいて、前記サイドリンク通信におけるデータの自動再送要求に係るフィードバックを有効にするか否かを判別する、
情報処理方法。
(37)
コンピュータを、
サイドリンク通信に関する情報を取得する取得部、
前記サイドリンク通信に関する情報に基づいて、前記サイドリンク通信におけるデータの自動再送要求に係るフィードバックを有効にするか否かを判別する判別部、
として機能させるための情報処理プログラム。
(38)
サイドリンク通信に関する情報を取得するとともに該サイドリンク通信に関する情報に基づいて前記サイドリンク通信におけるデータの自動再送要求に係るフィードバックを有効にするか否かを判別する情報処理装置から該判別の結果を示す情報を取得する取得部と、
前記判別の結果が前記フィードバックの有効を示す情報の場合には、前記サイドリンク通信でデータを受信した場合の前記フィードバックを実行し、前記判別の結果が前記フィードバックの有効を示す情報の場合には、前記サイドリンク通信でデータを受信した場合の前記フィードバックを実行しない通信制御部と、
を備える通信装置。
(39)
サイドリンク通信に関する情報を取得するとともに該サイドリンク通信に関する情報に基づいて前記サイドリンク通信におけるデータの自動再送要求に係るフィードバックを有効にするか否かを判別する情報処理装置から該判別の結果を示す情報を取得し、
前記判別の結果が前記フィードバックの有効を示す情報の場合には、前記サイドリンク通信でデータを受信した場合の前記フィードバックを実行し、前記判別の結果が前記フィードバックの有効を示す情報の場合には、前記サイドリンク通信でデータを受信した場合の前記フィードバックを実行しない、
通信方法。
(40)
コンピュータを、
サイドリンク通信に関する情報を取得するとともに該サイドリンク通信に関する情報に基づいて前記サイドリンク通信におけるデータの自動再送要求に係るフィードバックを有効にするか否かを判別する情報処理装置から該判別の結果を示す情報を取得する取得部、
前記判別の結果が前記フィードバックの有効を示す情報の場合には、前記サイドリンク通信でデータを受信した場合の前記フィードバックを実行し、前記判別の結果が前記フィードバックの有効を示す情報の場合には、前記サイドリンク通信でデータを受信した場合の前記フィードバックを実行しない通信制御部、
として機能させるための通信プログラム。
【符号の説明】
【0245】
1 情報処理システム
10 管理装置
20、30 基地局装置
40 端末装置
50 移動体装置
11、23、33、43、53 ネットワーク通信部
12、22、32、42、52 記憶部
13、24、34、45、55 制御部
21、31、41、51 無線通信部
44、54 入出力部
211、311、411、511 受信処理部
212、312、412、512 送信処理部
213、313、413、513 アンテナ
241、341、451、551 取得部
242、342、452、552 判別部
243、343、453、553 通知部
244、344、454、554 通信制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
【国際調査報告】