特表2015-530578(P2015-530578A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2015-530578(P2015-530578A)
(43)【公表日】2015年10月15日
(54)【発明の名称】日付機構の照明
(51)【国際特許分類】
   G04B 19/32 20060101AFI20150918BHJP
   G09F 13/04 20060101ALI20150918BHJP
   G09F 13/34 20060101ALI20150918BHJP
【FI】
   G04B19/32 Z
   G09F13/04 A
   G09F13/34
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2015-532422(P2015-532422)
(86)(22)【出願日】2013年9月20日
(85)【翻訳文提出日】2015年3月23日
(86)【国際出願番号】EP2013069565
(87)【国際公開番号】WO2014053337
(87)【国際公開日】20140410
(31)【優先権主張番号】12187215.4
(32)【優先日】2012年10月4日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】506425538
【氏名又は名称】ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ウィルマン,ミシェル
(72)【発明者】
【氏名】マルタン,ジャン−クロード
(72)【発明者】
【氏名】トルトラ,ピエルパスクヮーレ
【テーマコード(参考)】
5C096
【Fターム(参考)】
5C096BA01
5C096CA03
5C096CA06
5C096CC36
(57)【要約】
時計装置又は科学装置(100)のケース(3)内において孔(4)の下側に組み込まれた少なくとも1つの表示インジケータ(2)を照明するためのデバイス(1)。このデバイス(1)は、ケース(3)内の少なくとも1つの蓄光性光源(5)と、ケース(3)の周囲媒質からの外部光エネルギを蓄光性光源(5)へと収集する手段(6)と、蓄光性光源(5)によって、又は伝導手段(7)により蓄光性光源(5)に接続される光リレー(50)によって形成される少なくとも1つの発光体構成部品(10)とを含む。発光体構成部品(10)は、インジケータ(2)を、インジケータ(2)に関して孔(4)と反対側又は孔(4)の周縁部において照明するよう配設されている。発光体構成部品(10)とインジケータ(2)との間に挿入できるカバー(9)を移動させるために、制御手段(8)が配設されている。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時計装置又は科学装置(100)の少なくとも1つの表示インジケータ(2)を照明するためのデバイス(1)であって、
前記インジケータ(2)は、ケース(3)内において孔(4)の下側に組み込まれており、
前記デバイス(1)は、前記ケース(3)内の少なくとも1つの蓄光性光源(5)と、前記ケース(3)の周囲媒質からの外部光エネルギを前記蓄光性光源(5)へと収集する手段(6)とを含み、
前記デバイス(1)内には、前記蓄光性光源(5)によって、又は前記蓄光性光源(5)が再伝導した光エネルギを伝導する手段(7)により前記蓄光性光源(5)に接続される光リレー(50)によって形成される、少なくとも1つの発光体構成部品(10)が配設され、これによって前記インジケータ(2)を、前記インジケータ(2)に関して前記孔(4)と反対側又は前記孔(4)の周縁部において照明する、デバイス(1)において、
前記デバイス(1)は、前記発光体構成部品(10)と前記インジケータ(2)との間に挿入できるカバー(9)を、前記カバー(9)が前記発光体構成部品(10)と前記インジケータ(2)との間の光の通過を妨害する妨害位置と、前記カバー(9)が光の通過を妨げない照明位置との間で移動させるよう配設された制御手段(8)を備えることを特徴とする、デバイス(1)。
【請求項2】
前記発光体構成部品(10)は、前記インジケータ(2)を照明するために、前記インジケータ(2)に関して前記孔(3)と反対側に配設されることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項3】
前記インジケータ(2)は、前記インジケータ(2)を光が通過できるようにする透過性の又は半透明の表示要素(20)を備える、非透過性構成部品であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のデバイス(1)。
【請求項4】
前記インジケータ(2)は、光の通過を妨害する非透過性表示要素(20)を備える、透過性の又は半透明の構成部品であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のデバイス(1)。
【請求項5】
前記インジケータ(2)は光導体−コレクタであり、
前記光導体−コレクタは、前記インジケータ(2)によって収集された光を蓄光材によって吸収し、前記孔(4)を通して前記光をユーザへと再伝導する、蓄光性表示要素(20)を備える
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のデバイス(1)。
【請求項6】
前記発光体構成部品(10)は前記孔(4)の周縁部に配設されること、及び
前記インジケータ(2)は、前記孔(4)の前記周縁部によって照明される非透過性構成部品であり、前記非透過性構成部品は、前記蓄光性光源(5)が放出する光を伝導する前記光リレー(50)を形成すること
を特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項7】
前記カバー(9)は、昼間モードにおいて美観上の機能を有し、かつ前記インジケータ(2)を読み取るためにコントラストを向上させる、非透過性材料で作製されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のデバイス(1)。
【請求項8】
前記カバー(9)は半透過性材料製であり、これにより、昼間はエネルギ蓄積のために前記ケース(3)の外部の周囲光の一部を通過させることができ、その一方で夜間には前記発光体構成部品(10)を視認できないようにすることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のデバイス(1)。
【請求項9】
前記カバー(9)は少なくとも1つのスラット(93)を備え、
前記少なくとも1つのスラット(93)は、第1の蓄光性又は発光性表面(92)及び第2の非透過性表面(91)を備え、
前記カバー(9)は、前記表示インジケータ(2)の方に向けられた前記表面に応じて前記カバー9が透過性又は非透過性となるよう、枢動可能に設置される
ことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のデバイス(1)。
【請求項10】
前記カバー(9)は、複数の配向可能なスラット(93)を有するブラインド型の少なくとも1つの機構(94)を備え、
各前記スラット(93)は、第1の蓄光性又は発光性表面(92)及び第2の非透過性表面(91)を備え、
前記機構(94)は:
前記スラット(93)の前記第1の表面(92)が前記表示インジケータ(2)の方に向けられている閉鎖位置;
前記スラット(93)が90°回転され、前記第1の蓄光性又は発光性表面(92)が縦穴(96)内での光の複数の反射によってエネルギを再蓄積される、開放位置;及び
前記スラット(93)の前記第2の表面(91)が前記表示インジケータ(2)の方に向けられている、別の閉鎖位置
の少なくとも3つの位置を取るよう配設される
ことを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載のデバイス(1)。
【請求項11】
前記ケース(3)の前記周囲媒体から前記蓄光性光源(5)へ外部光エネルギを収集する前記手段(6)は、前記ケース(3)が備える透過性の又は半透明の若しくはやや透過性の文字盤(11)を通る光を収集すること、及び
前記孔(4)は前記文字盤(11)内又は前記文字盤(11)の周りに配設される
ことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載のデバイス(1)。
【請求項12】
前記収集手段(6)は、前記ケース(3)が備える前記透過性の又は半透明の若しくはやや透過性の文字盤(11)の開口を通る光を収集すること、及び
前記孔(4)は前記文字盤(11)内又は前記文字盤(11)の周りに配設されること
を特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載のデバイス(1)。
【請求項13】
前記収集手段(6)は、前記孔(4)を通る光を収集することを特徴とする、請求項1に記載の1〜12のいずれか1項に記載のデバイス(1)。
【請求項14】
前記収集手段(6)は、前記ケース(3)が備える透過性の又は半透明の若しくはやや透過性のベゼル(12)又はケース(13)を通る光を収集し、
前記ベゼル(12)又は前記ケース(13)は、周囲光からエネルギを収集して集中させ、前記光を直接的に又は光導体若しくは光ファイバ等を通して間接的に前記蓄光性光源(5)へと送るよう設計される
ことを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載のデバイス(1)。
【請求項15】
前記収集手段(6)は、光導体又は光ファイバを通る光を収集し、
前記光導体又は前記光ファイバは、前記光を収集して前記ケース(3)の特定の領域に集中させ、続いて前記蓄光性光源(5)を照明してエネルギ蓄積するために、前記光を搬送する
ことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載のデバイス(1)。
【請求項16】
前記インジケータ(2)は、時計の日付ディスクであることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載のデバイス(1)。
【請求項17】
時計装置又は科学装置(100)であって、
前記装置(100)がケース(3)内において孔(4)の下側に備える少なくとも1つの表示インジケータ(2)を照明するための、請求項1〜16のいずれか1項に記載のデバイス(1)を備える、時計装置又は科学装置(100)。
【請求項18】
前記装置は腕時計(101)によって形成され、
前記表示インジケータ(2)は日付ディスク(21)である
ことを特徴とする、請求項17に記載の装置(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計装置又は科学装置の少なくとも1つの表示インジケータを照明するためのデバイスに関し、上記インジケータはケース内において孔の下側に組み込まれており、上記デバイスは、上記ケース内の少なくとも1つの蓄光性光源と、上記ケースの周囲媒質からの外部光エネルギを上記蓄光性光源へと収集する手段とを含み、上記デバイス内には、上記蓄光性光源によって、又は上記蓄光性光源が再伝導した光エネルギを伝導する手段により上記蓄光性光源に接続される光リレーによって形成される、少なくとも1つの発光体構成部品が配設され、これによって上記インジケータを、上記インジケータに関して上記孔と反対側又は上記孔の周縁部において照明する。
【0002】
本発明は更に、時計装置又は科学装置に関し、この装置は、上記装置がケース内において孔の下側に備える少なくとも1つの表示インジケータを照明するための上述のデバイスを備える。
【0003】
本発明は、時計装置又は科学装置の分野に関し、より具体的には時計学及び腕時計の分野に関する。
【背景技術】
【0004】
夜間における、又は視認性が低い状況での時計装置又は科学装置の利用は常に不便であった。時計学において、暗所で時刻を通知する必要から、触覚腕時計、そして必要に応じて時報を鳴らす腕時計が過去に生み出されているが、これらはコストの問題により、幅広い使用が妨げられている。放射性の塗料、特にラジウム系塗料の使用により、夜間の読み取りは容易になったが、ユーザの健康面での犠牲が生じ、そして常に特異な外観を有することから、ユーザはこれを評価しない場合が多い。電気エネルギ源の小型化により、電気照明デバイスを組み込むことができるようになったが、これにはセル又はバッテリの頻繁な交換が必要になるという制約がある。振動錘等の特定の腕時計構成部品の運動を用いたコンデンサ又はバッテリ充電機構が存在するが、これらは高価であり、内部空間を占有してしまう。
【0005】
SEYR ERNEST(ETERNA)による特許文献1は、表示要素(英数字)をバックライトで照らすための発光性表面を備える腕時計用表示デバイスを開示している。これらの記号は、非透過性の文字盤の孔に設置でき、発光性表面はこの孔の背後に配設された支持表面の少なくとも一部分を覆い、表示要素の英数字は非透過性の材料を含み、表示要素の英数字は文字盤と発光性表面との間に配設される。
【0006】
PIQUEREZによる特許文献2は、金属化された溝を備える風防を有する腕時計を開示しており、この溝は発光性材料で充填され、発光性材料からの光を腕時計の文字盤に向けて反射する。
【0007】
JAN WENZEL(LANGE UHREN)による特許文献3は、ユーザの方を向いた開口部を備えたポット型ケースを有する腕時計を開示しており、ムーブメント及び構成部品は、ケース内に配設された上側光受承表面を備え、上側光受承表面は、ユーザ側から光を通過させることができる開部分によって露出されており、外部からの光は上記開部分を通って上記光受承表面に到達し、開部分は紫外線透過性であり、少なくとも可視光スペクトルに対して非透過性である。
【0008】
LANGE UHRENによる特許文献4は、腕時計ディスプレイを開示している。表示用記号が印刷された表示用ディスク、又は事前に印刷された表示用記号に取り囲まれた表示用ディスクに、発光性材料を塗布することにより、これらの記号を暗所又は弱い照明下で視認できるようにする発光性表面を形成できる。
【0009】
HAMILTON MATCH CYによる特許文献5は、発光性情報手段を有する腕時計を開示しており、この手段は孔を通して視認可能であり、光ファイバビームを備える。腕時計ケースは照明源を備えてよく、これは放射線源であってよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/018545A1号
【特許文献2】米国特許出願第3851460A号
【特許文献3】米国特許出願公開第2011/164475A1号
【特許文献4】国際公開第2005/045533A1号
【特許文献5】仏国特許出願第2011614A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、従来技術の上記問題を克服すること、及び夜間モードにおいて表示を照明するという問題に対する解決策を提供することを提案し、ここで上記表示は、時間的量、センサ等が測定した物理的量又は装置に入力されたデータのいずれの表示であってよい。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的のために本発明は、時計装置又は科学装置の少なくとも1つの表示インジケータを照明するためのデバイスに関し、上記インジケータはケース内において孔の下側に組み込まれており、上記デバイスは、上記ケース内の少なくとも1つの蓄光性光源と、上記ケースの周囲媒質からの外部光エネルギを上記蓄光性光源へと収集する手段とを含み、上記デバイス内には、上記蓄光性光源によって、又は上記蓄光性光源が再伝導した光エネルギを伝導する手段により上記蓄光性光源に接続される光リレーによって形成される、少なくとも1つの発光体構成部品が配設され、これによって上記インジケータを、上記インジケータに関して上記孔と反対側又は上記孔の周縁部において照明する。上記デバイスは、上記発光体構成部品と上記インジケータとの間に挿入できるカバーを、上記カバーが上記発光体構成部品と上記インジケータとの間の光の通過を妨害する妨害位置と、上記カバーが光の通過を妨げない照明位置との間で移動させるよう配設された制御手段を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明は更に、時計装置又は科学装置に関し、この装置は、上記装置がケース内において孔の下側に備える少なくとも1つの表示インジケータを照明するための上述のデバイスを備える。
【0014】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、孔が貫通した文字盤の下側に配置された日付ディスクと、日付ディスクの下側に配置され、ディスクに関して孔とは反対側において孔に対面する本発明による蓄光性光源とを備える、この場合は腕時計である時計装置の概略部分分解図である。
図2図2は、図1の装置の概略部分断面図であり、この装置は、文字盤、ディスク及び光源を格納する、ベゼルを有するケースの周縁部に、光収集手段を有する。
図3A図3は、文字盤の孔を通して日付を表示するための3つの選択肢の概略正面図である。図3Aは、光透過性の数字で形成された表示要素を有する非透過性の日付ディスクであり、上記表示要素を通して、蓄光性光源が再伝導した光を視認できる。
図3B図3Bは、透過性の日付ディスクであり、光非透過性の数字で形成された表示要素によって停止された、蓄光性光源が再伝導した光を、この日付ディスクを通して視認できる。
図3C図3Cは、光導体を形成する日付ディスクであり、これは蓄光性の数字で形成された表示要素を備え、上記数字は、光導体が光を捕捉して拡散した後で、その光を、ディスクを通して視認できる発光強度より高い発光強度で再伝導する。
図4図4は、必要に応じた照明を保証するために蓄光性光源が再伝導した光を妨害するためのカバーを備える装置の、図1と同様の図である。
図5図5は、図1による時計の概略断面図であり、この時計は、蓄光性光源が再伝導した光エネルギを伝導する手段により上記蓄光性光源に接続される光リレーを備え、この光リレーは図4のカバーの下側に配置される。
図6A図6Aは、第1の蓄光性又は発光性表面を備える、本発明の変形例によるカバーの概略側面図である。
図6B図6Bは、上記カバーが、伝導性となる位置と非透過性となる位置との間で枢動する、本発明の変形例によるカバーの概略側面図である。
図6C図6Cは、第2の非透過性表面を備える、本発明の変形例によるカバーの概略側面図である。
図7図7は、本発明の別の変形例の概略斜視図であり、カバーは調整可能なブラインド型のスラットを有する機構を備え、図6A〜6Cに図示した各タイプのものである。
図8A図8Aは、0°の閉鎖位置における図7の機構の図であり、ここでスラットの第1の伝導性表面が表示インジケータの方に向けられている。
図8B図8Bは、90°の開放位置における図7の機構の図であり、機構はスラットが90°回転された状態で開いており、スラットの第1の伝導性表面は縦穴内での光の複数の反射によってエネルギを再蓄積される。
図8C図8Cは、180°の閉鎖位置における図7の機構の図であり、スラットの第2の非透過性表面が表示インジケータの方に向けられている。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明によると、少なくとも1つの光源が腕時計ケースの内部容積内に格納され、光源が生成した光は、腕時計の少なくとも1つの外部要素(これは少なくとも部分的に透過性であるか、又は最低でも半透明である)を通って腕時計ケースの外へと逃げることができる。このようにして、暗所又は暗闇において特定の表示を確認できる時計が製造される。
【0017】
上記光源が生成する光は、関連する外部部品の上記透過性又は半透明部分を通過する。
【0018】
光源にはエネルギを再蓄積しなければならない。振動錘等の運動部材を用いて又は圧電効果によって充電されるセル又はバッテリを用いた通常の動力供給構成については、ここでは説明しない。本説明は、蓄光性及び/又は蛍光性光源(残光期間がより長く、最大数時間にもなり得、一晩という期間中のいずれの時点にも表示を照明できる能力との両立が可能であるため、蓄光性光源が好ましい)を用いる特定の場合に関する。
【0019】
本説明ではこれ以降、簡潔性のために、上記光源を「蓄光材(phosphorescent)」と呼ぶものとする。このような蓄光源は有利には、例えばユーロピウムをドープしたアルミン酸ストロンチウムSrAl24(その1種は「Super−LumiNova」として公知である)のような、物理学者にはよく知られている希土類アルミン酸塩、又は希土類ケイ酸塩、又は希土類アルミン酸塩と希土類ケイ酸塩との混合物を含む。「Lumibrite」等のその他の市販の材料も好適である。トリチウム(3H)、プロメチウム−147又はラジウム−226は優れた蓄光特性を有するが、その高いβ及び/又はγ放射能によりその使用は大幅に制限され、いくつかの極めて特殊な軍事若しくは宇宙科学用途、又は相当な深さにおける使用等のために、防護器具を用い、好ましくは希土類アルミン酸塩との組み合わせで、ごく微量しか使用できず、上記防護器具は時計の容積を大幅に増大させてしまう。これらの材料を使用する場合には、用語「放射ルミネセンス(radioluminescence)」又は「内部ルミネセンス(autoluminescence)」を用いる。MB Microtech社が製造する「GTLS」として知られる気体を含むホウケイ酸カプセルも公知であり、上記気体はトリチウム(3H)を含有し、またラジウムのように、光を放出させるためにいずれの外部からの励起を必要とせず、このようなカプセルは特に、主に軍事用の腕時計の針又はアップリケを照明するために使用される。
【0020】
励起光はユーザの環境、太陽光、周囲光を源とし、本発明の目的は、この利用可能な周囲光を光源へと十分に伝導することを保証することである。
【0021】
光源は時計又は腕時計のケースの内部容積内に格納される。周囲エネルギは、部分的に若しくは完全に透過性の若しくは半透明のケース中央部に、並びに/又は部分的に若しくは完全に透過性の若しくは半透明の文字盤及び/若しくは特に日付等のための表示用孔に、収集できる。周囲エネルギはまた、腕時計用ブレスレット又はストラップ等の、時計に付属のアクセサリによって収集することもでき、また導波管又は光ファイバ等によって伝導できる。同様に、周囲エネルギは裏蓋、ベゼル、フランジ又はその他の部品等の他の外部部品において捕捉できる。
【0022】
蓄光性光源によるユーザへの光の伝導に関して、様々な経路が考えられる:
−蓄光性光源が生成した光は、少なくとも1つの構成部品の透過性又は半透明領域(光はこれを通って出てゆく必要がある)を直接照明する。この実施形態は、蓄光性光源と照明される構成部品との間に妨害物が挿入されていない場合に適用できる;
−照明される構成部品は、伝導された放射を吸収できかつ均質な可視光を再伝導できる蛍光性及び/又は蓄光性粒子を装填した材料(特にプラスチック材料)で作製される。選択した粒子の種類(蛍光性及び/又は蓄光性のいずれか)に応じて、発光効果は、光源をオフにするとすぐに停止するか、又は反対に残光効果によって持続する;
−蓄光性光源が生成した光は光導体に導入され、続いてこの光導体は、照明される構成部品へと光を導く。ある変形例によると、光導体は、蓄光性光源と構成部品との間に存在し得るいずれの妨害物を迂回できる光ファイバである。この光ファイバは、導入された光をその全長に亘って拡散する光ファイバであってよい。
【0023】
腕時計への好ましい応用に関して、本発明には以下のような光経路が好ましい:
−透過性の、又は半透明の若しくはやや透過性の文字盤を通る光経路;
−特に周辺を装飾することによってカムフラージュされた、文字盤の孔を通る光経路;
−ある量の表示のための孔、特定の場合には日付用の孔を通る光経路;
−周囲光からエネルギを収集して集中させ、これを直接的に又は光導体若しくは光ファイバ等を通して間接的に蓄光性光源へと送るよう設計された、透過性の、又は半透明の若しくはやや透過性のベゼル又はケースを通る光経路;
−時計の特定の領域の光を収集して集中させ、これを搬送して蓄光性光源を照明し、蓄光性光源にエネルギを蓄積する、光導体又は光ファイバ等を通る光経路。
【0024】
照明される構成部品は、以下の複数の構成を採用できる:
−数字又は文字又は記号等の表示要素を有する、非透過性構成部品(光が構成部品を通過できるよう、上記表示要素は透過性若しくは半透明であり、又はエッチング若しくは穿孔されている);
−数字又は文字又は記号等の表示要素を有する、透過性又は半透明の構成部品(上記表示要素は非透過性であり、光の経路を妨害する);
−数字又は文字又は記号等の表示要素を有する、透過性又は半透明の構成部品(上記表示要素は、それ自体が光をユーザに向けて放出する光導体を形成する);
−数字又は文字又は記号等の表示要素を有する、非透過性構成部品(上記表示要素は蓄光性であり、構成部品の底面と上面との間の厚さ内に光導体を形成し、従ってそれ自体が光をユーザに向けて放出する);
−数字又は文字又は記号等の蓄光性表示要素が貼付された光導体を形成する構成部品。光導体の表面を構造化することにより、周囲光を光導体内で結合でき、この光を表示要素が搬送して、表示要素は最終的にこの光を蓄光材によって吸収及び再伝導できる;
−蓄光性光源が放出した光を伝導する孔の周縁部によって照明される非透過性構成部品。
【0025】
光を通過させてはならない場所において、問題の構成部品を完全に非透過性とするか、又は塗料等の非透過性表面処理によってコーティングしてよい。
【0026】
蓄光性光源は有利には、好適な材料、特にユーロピウムをドープしたアルミン酸ストロンチウムSrAl24の少なくとも1つのディスクを含む。この少なくとも1つのディスクは、以下のような様々な形状及び位置を取ってよい:
−表示インジケータの下側、即ちインジケータに関して時計の風防の反対側に配置された、ワッシャ又はプリズム等の剛性ディスク;
−表示インジケータの周り、特に文字盤の周り又は孔の周りに配置された、環状又は中空ディスク;
−時計のいずれの領域に配置され、第1の光導体又は光ファイバ等によって、及び第1の光導体と一体であってよい第2の光導体によって周囲エネルギ収集手段に接続された、ワッシャ又はプリズム等の剛性ディスク(上記第2の光導体は、成形された又は剛性の又は環状の又は中空の光リレーに接続され、上記光リレーは照明される表示インジケータの下側又は上記インジケータの周りに配置される)。
【0027】
本発明は、時計又は腕時計の通常の表示用部材全てに応用できる。しかしながら、ユーザの邪魔にならないよう、本発明は、限られた数の表示用部材の照明に制限される。特定の変形例では、蓄光性光源が放出した光の経路上、例えば光源と照明される光インジケータとの間に、カバー、ブラインド又はスクリーンを挿入してよく、このカバーは、押しボタン、クラウン、回転ベゼル等の制御手段をユーザが機械的に操作することにより、隠されたり所定の位置に設定されたりする。このカバーは、以下によって作製してよい:
−昼間モードにおいて美観上の機能を有し、かつ数字を読み取るためにコントラストを向上させる、非透過性材料;
−昼間にエネルギを蓄積するために周囲光の一部を通過させることができるものの、夜間は、ユーザによるいずれの操作がない限り、蓄光性光源又はそのリレーを隠したままとする、反射性材料。
【0028】
例示的実施形態は、本発明を日付機構の照明に応用することに関し、腕時計製作者は、他の一般的な腕時計ディスプレイ、特にディスクを使用するディスプレイに適用する方法を得ることになる。日付表示機構は一般に、1ヶ月内の連続した複数の日付に対応する数字を周縁部に含むディスクを備える。このディスクは文字盤の下側に配置され、この文字盤は、ユーザ側において腕時計の範囲を画定する風防の下側に配置される。文字盤は孔を備え、この孔を通してディスクの一部を視認できる。ディスクの運動中、数字が孔の下側を通過し、腕時計のムーブメント(又はこの腕時計が機械式腕時計である場合はその機構)は、孔の下側に見える数字が日付に対応するように同期される。蓄光性光源又はこの光源の光リレーは、孔と一致する日付ディスクの下側、又は孔の縁部に位置決めされる。昼間モードでは、蓄光性光源は、天然の又は人工的な周囲光のスペクトルの一部を吸収することによって光エネルギを蓄積される。そして蓄光性光源はこのエネルギを可視光の形態で再伝導する。夜間モードでは、暗闇において、蓄光性光源からの光伝導は数時間に亘って視認可能のままであり、従って日付を照明するために使用できる。上述のカバーを使用することにより、日付を必要に応じて照明できる。実際、蓄光性光源は恒常的に照明し、接続を解除することはできないが、単に妨害されるだけである。孔の下側又は孔の周縁部に位置する領域を照明する利点は、深夜に現れる新たな日付が前の日の日付と同様に照明されることであり、例えば蓄光性の数字を有する日付ディスクを単に使用するだけの場合には、前の日の日付だけが蓄積されたエネルギを受け取り、次の日の日付はエネルギを受け取らないため、上述のようにはならない。
【0029】
従って図示したように、本発明は、時計装置又は科学装置100の少なくとも1つの表示インジケータ2を照明するためのデバイス1に関する。図面は、非限定的なものとして、日付ディスク又はリングであるインジケータ2を有する本発明を示し、即ちこのインジケータ2が照明される構成部品である。このインジケータ2は、ケース3内において孔4の下側に組み込まれる。本発明によると、デバイス1は、ケース3内の少なくとも1つの蓄光性光源5と、ケース3の周囲媒質からの外部光エネルギを蓄光性光源5へと収集する手段とを備える。
【0030】
発光体構成部品10は、蓄光性光源5によって、又は蓄光性光源5が再伝導した光エネルギを伝導する手段7により蓄光性光源5に接続される光リレー50によって形成される。この発光体構成部品10は、インジケータ2を、インジケータ2に関して孔4と反対側又は孔4の周縁部において、特に孔の厚さ全体に亘る拡散によって照明するよう構成される。
【0031】
図示した変形例では、発光体構成部品10は、インジケータ2を照明するために、インジケータ2に関して孔4と反対側に配設される。
【0032】
図3Aでは、インジケータ2は、インジケータ2を光が通過できるようにする透過性の又は半透明の表示要素20を備える、非透過性構成部品である。
【0033】
図3Bでは、インジケータ2は、光の通過を妨害する非透過性表示要素20を備える、透過性の又は半透明の構成部品である。
【0034】
図3Cでは、インジケータ2は光導体−コレクタを形成する構成部品であり、この構成部品は、例えば蓄光性材料で印刷された蓄光性の数字で形成された表示要素20を備える。これらの表示要素20は、光導体−インジケータ2によって収集された光を吸収し、ディスク2を通して視認できるよりも強い発光強度で蓄光材を通して光を再伝導する。孔4の下側を通過する表示要素20だけが視認可能である。
【0035】
図示されていない変形例では、発光体構成部品10は孔4の周縁部に配設され、インジケータ2は孔4の周縁部によって照明される非透過性構成部品であり、これは、蓄光性光源5が放出する光を伝導する光リレー50を形成する。有利な代替例では、光源はディスクの下側に配置されず、孔4の周縁部に配置される。この孔4はその厚さ全体に亘って、非透過性コーティングが光の通過を妨害することによって保護される文字盤の上面を除いて、孔の切口の全周縁部に光を放出する。
【0036】
本発明によると有利には、必要に応じた照明を行うために、デバイス1は妨害手段を備える。この目的のためにデバイス1は、図4に示すように、発光体構成部品10とインジケータ2の間に挿入できるカバー9を、カバー9が発光体構成部品10とインジケータ2との間の光の通過を妨害する妨害位置と、カバー9が光の通過を妨げない照明位置との間で移動させるために配設される制御手段8(例えばプッシャ)を備える。
【0037】
第1の変形例では、カバー9は非透過性材料製であり、これは昼間モードにおいて美観上の機能を有し、またインジケータ2の読み取り時のコントラストを向上させる。
【0038】
別の変形例では、カバー9は半透過性材料製であり、これにより、昼間はエネルギ蓄積のためにケース3の外部の周囲光の一部を通過させることができ、その一方で夜間には発光体構成部品10を視認できないようにする。
【0039】
ケース3の周囲媒体から上記蓄光性光源5へ外部光エネルギを収集する手段6に関して、上記手段は有利には、ケース3が備える透過性の又は半透明の若しくはやや透過性の文字盤11を通る光を収集し、孔4は文字盤11内又は上記文字盤11の周りに配設される。
【0040】
収集手段6はまた、ケース3が備える上記透過性の又は半透明の若しくはやや透過性の文字盤11の孔を通る光を収集でき、孔4は文字盤11内又は上記文字盤11の周りに配設される。
【0041】
収集手段はまた、上記孔4を通る光を収集できる。
【0042】
別の変形例では、収集手段6は、ケース3が備える透過性の又は半透明の若しくはやや透過性のベゼル12又はケース13を通る光を収集する。上記ベゼル12又はケース13は、周囲光からエネルギを収集して集中させ、これを直接的に又は光導体若しくは光ファイバ等を通して間接的に蓄光性光源5へと送るよう設計される。
【0043】
更に別の変形例では、収集手段6は、光導体又は光ファイバを通る光を収集し、この光導体又は光ファイバは光を収集してケース3の特定の領域に集中させ、続いて蓄光性光源5を照明してエネルギ蓄積するために、これを搬送する。
【0044】
図示したこの具体的な応用例では、インジケータ2は時計の日付ディスクである。
【0045】
本発明は更に、時計装置又は科学装置100に関し、この装置100は、上記装置100がケース3内において孔4の下側に備える少なくとも1つの表示インジケータ2を照明するための、上述のようなデバイス1を備える。
【0046】
図示した応用例では、装置100は、表示インジケータ2が日付ディスク21である腕時計101で形成される。
【0047】
本発明の利点は、いずれの電力も必要としないことである。本発明は、機械式腕時計及び電子腕時計の両方に組み込むことができ、更にはコンパス若しくはカウンタ等の科学装置、又は大砲の照準設定装置等の軍事設備、又は例えば基準圧力、航路若しくは周波数を表示するための航空機用設備にも組み込むことができる。
【0048】
本発明はまた、電話のスクリーン又は電子ディスプレイ等のバックライトにも応用できる。
【0049】
具体的な実施形態では、カバー/ブラインド9は「鏡のような(mirrored)」表面を有し、これにより、閉鎖位置(夜間に日付が隠されている状態)において蓄光性光源が放出する光を光源へと反射して戻すことができ、これによって光の低下を制限できる。
【0050】
光収集手段は有利には、蓄光性要素を照明/励起するために除去されるまで光を閉じ込める光トラップであり、これによって夜間に強く視認されてしまう望ましくない漏れを防止する。
【0051】
更に別の変形例では、蓄光性ディスクとは別個のカバー9を有する代わりに、カバー9は少なくとも1つのスラット93を備え、このスラット93は、蓄光性又は発光性ディスク又はコーティングを有する第1の表面92と、第2の非透過性の、金属化された又は塗装された表面91とを備える。上記カバー9は枢動可能に設置され、これにより図6A、6B、6Cに示すように、その軸上での180°の回転中に、表示インジケータ2(特に日付ディスク)の方に向けられた表面に応じてカバー9が伝導性又は非透過性となる。蓄光性ディスク92にエネルギを再蓄積するための機構は、上述のものと同様である。このオプションは、それ自体が数mm2であるディスクを回転させるために十分な容積を必要とし、これは当然のことながら、腕時計においてよりも振り子又は科学装置において容易である。蓄光性光源5又は発光体構成部品10を露出させるために、並進運動によって横方向に開くカバーは、使用可能な別の解決策であるが、これもまた操作のためにある程度の容積を必要とする。空間要件を可能な限り削減するために、図7、8A、8B、8Cに別の変形例を示す。カバー9は、複数の配向可能なスラット93を有するブラインド型の少なくとも1つの機構94を備え、上記スラット93の軸Dは互いに平行であり、各スラット93は、蓄光性又は発光性ディスク又はコーティングを有する第1の表面92と、第2の非透過性の、金属化等を施された表面91とを備える。この機構94は、以下の少なくとも3つの可能な位置を取ることができる:図8Aにおける、スラット93の第1の表面92が表示インジケータ2の方に向けられている0°の閉鎖位置;図8Bにおける、スラット93の第1の表面92が縦穴96内での光の複数の反射によってエネルギを再蓄積され、スラット93を通して見える背景95に対してインジケータ2(特に日付)を読み取ることができる、約90°の開放位置;及び図8Cにおける、スラット93の第2の表面91が表示インジケータ2の方に向けられている180°の閉鎖位置。スラット93の回転は、クラウン型の回転運動を用いて、又はプッシャ型の作用等によって制御できる。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8A
図8B
図8C
【手続補正書】
【提出日】2015年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計装置又は科学装置の少なくとも1つの表示インジケータを照明するためのデバイスに関し、上記インジケータはケース内において孔の下側に組み込まれており、上記デバイスは、上記ケース内の少なくとも1つの蓄光性光源と、上記ケースの周囲媒質からの外部光エネルギを上記蓄光性光源へと収集する手段とを含み、上記デバイス内には、上記蓄光性光源によって、又は上記蓄光性光源が再伝導した光エネルギを伝導する手段により上記蓄光性光源に接続される光リレーによって形成される少なくとも1つの発光体構成部品が配設され、これによって上記インジケータを、上記インジケータに関して上記孔と反対側又は上記孔の周縁部において照明する。
【0002】
本発明は、更に時計装置又は科学装置に関し、この装置は、上記装置がケース内において孔の下側に備える少なくとも1つの表示インジケータを照明するための上述のデバイスを備える。
【0003】
本発明は、時計装置又は科学装置の分野に関し、より具体的には時計学及び腕時計の分野に関する。
【背景技術】
【0004】
夜間における、又は視認性が低い状況での時計装置又は科学装置の利用は常に不便であった。時計学において、暗所で時刻を通知する必要から、触覚腕時計、そして必要に応じて時報を鳴らす腕時計が過去に生み出されているが、これらはコストの問題により、幅広い使用が妨げられている。放射性の塗料、特にラジウム系塗料の使用により、夜間の読み取りは容易になったが、ユーザの健康面での犠牲が生じ、そして常に特異な外観を有することから、ユーザはこれを評価しない場合が多い。電気エネルギ源の小型化により、電気照明デバイスを組み込むことができるようになったが、これにはセル又はバッテリの頻繁な交換が必要になるという制約がある。振動錘等の特定の腕時計構成部品の運動を用いたコンデンサ又はバッテリ充電機構が存在するが、これらは高価であり、内部空間を占有してしまう。
【0005】
SEYR ERNEST(ETERNA)による特許文献1は、表示要素(英数字)をバックライトで照らすための発光性表面を備える腕時計用表示デバイスを開示している。これらの記号は、非透過性の文字盤の孔に設置でき、発光性表面はこの孔の背後に配設された支持表面の少なくとも一部分を覆い、表示要素の英数字は非透過性の材料を有し、表示要素の英数字は文字盤と発光性表面との間に配設されている。
【0006】
PIQUEREZによる特許文献2は、金属化された溝を備える風防を有する腕時計を開示しており、この溝は発光性材料で充填され、発光性材料からの光を腕時計の文字盤に向けて反射する。
【0007】
JAN WENZEL(LANGE UHREN)による特許文献3は、ユーザの方を向いた開口部を備えたポット型ケースを有する腕時計を開示しており、ムーブメント及び構成部品は、ケース内に配設された上側光受承表面を備え、上側光受承表面は、ユーザ側から光を通過させることができる開部分によって露出されており、外部からの光は上記開部分を通って上記光受承表面に到達し、開部分は紫外線透過性であり、少なくとも可視光スペクトルに対して非透過性である。
【0008】
LANGE UHRENによる特許文献4は、腕時計ディスプレイを開示している。表示用記号が印刷された表示用ディスク、又は事前に印刷された表示用記号に取り囲まれた表示用ディスクに、発光性材料を塗布することにより、これらの記号を暗所又は弱い照明下で視認できるようにする発光性表面を形成できる。
【0009】
HAMILTON MATCH CYによる特許文献5は、発光性情報手段を有する腕時計を開示しており、この手段は孔を通して視認可能であり、光ファイバビームを備えている。腕時計ケースは照明源を備えていてよく、これは放射線源であってもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/018545A1号
【特許文献2】米国特許出願第3851460A号
【特許文献3】米国特許出願公開第2011/164475A1号
【特許文献4】国際公開第2005/045533A1号
【特許文献5】仏国特許出願第2011614A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、従来技術の上記問題を克服すること、及び夜間モードにおいて表示を照明するという問題に対する解決策を提供することを提案し、ここで上記表示は、時間的量、センサ等が測定した物理的量又は装置に入力されたデータのいずれの表示であってもよい。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的のために本発明は、時計装置又は科学装置の少なくとも1つの表示インジケータを照明するためのデバイスに関し、上記インジケータはケース内において孔の下側に組み込まれており、上記デバイスは、上記ケース内の少なくとも1つの蓄光性光源と、上記ケースの周囲媒質からの外部光エネルギを上記蓄光性光源へと収集する手段とを含み、上記デバイス内には、上記蓄光性光源によって、又は上記蓄光性光源が再伝導した光エネルギを伝導する手段により上記蓄光性光源に接続される光リレーによって形成される少なくとも1つの発光体構成部品が配設され、これによって上記インジケータを、上記インジケータに関して上記孔と反対側又は上記孔の周縁部において照明する。上記デバイスは、上記発光体構成部品と上記インジケータとの間に挿入できるカバーを、上記カバーが上記発光体構成部品と上記インジケータとの間の光の通過を阻止する阻止位置と、上記カバーが光の通過を阻止しない照明位置との間に備え、更に上記カバーを移動させるように配設された制御手段を備えることを特徴とし、また上記カバーは非透過性材料製であり、これは昼間モードにおいて美観上の機能を有し、また上記インジケータの読み取り時のコントラストを向上させることを特徴とする。
【0013】
本発明は、更に時計装置又は科学装置に関し、この装置は、前記装置がケース内において孔の下側に備える少なくとも1つの表示インジケータを照明するための上述のデバイスを備える。
【0014】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、孔が貫通した文字盤の下側に配置された日付ディスクと、日付ディスクの下側に配置され、ディスクに関して孔とは反対側において孔に対面する本発明による蓄光性光源とを備える図であり、この場合は腕時計である時計装置の概略部分分解図である。
図2図2は、図1の装置の概略部分断面図であり、この装置は、文字盤、ディスク及び光源を格納するベゼルを有するケースの周縁部に光収集手段を有する。
図3A図3は、文字盤の孔を通して日付を表示するための3つの選択肢の概略正面図である。図3Aは、光透過性の数字で形成された表示要素を有する非透過性の日付ディスクであり、上記表示要素を通して、蓄光性光源が再伝導した光を視認できる。
図3B図3Bは、透過性の日付ディスクであり、光非透過性の数字で形成された表示要素によって停止された、蓄光性光源が再伝導した光を、この日付ディスクを通して視認できる。
図3C図3Cは、光導体を形成する日付ディスクであり、これは蓄光性の数字で形成された表示要素を備え、上記数字は、光導体が光を捕捉して拡散した後で、その光を、ディスクを通して視認できる発光強度より高い発光強度で再伝導する。
図4図4は、必要に応じた照明を保証するために蓄光性光源が再伝導した光を阻止するためのカバーを備える装置の、図1と同様の図である。
図5図5は、図1による時計の概略断面図であり、この時計は、蓄光性光源が再伝導した光エネルギを伝導する手段により上記蓄光性光源に接続される光リレーを備え、この光リレーは図4のカバーの下側に配置される。
図6A図6Aは、第1の蓄光性又は発光性表面を備える本発明の変形例によるカバーの概略側面図である。
図6B図6Bは、上記カバーが、伝導性となる位置と非透過性となる位置との間で枢動する本発明の変形例によるカバーの概略側面図である。
図6C図6Cは、第2の非透過性表面を備える本発明の変形例によるカバーの概略側面図である。
図7図7は、本発明の別の変形例の概略斜視図であり、カバーは調整可能なブラインド型のスラットを有する機構を備え、図6A〜6Cに図示した各タイプのものである。
図8A図8Aは、0°の閉鎖位置における図7の機構の図であり、ここでスラットの第1の伝導性表面が表示インジケータの方に向けられている。
図8B図8Bは、90°の開放位置における図7の機構の図であり、機構はスラットが90°回転された状態で開いており、スラットの第1の伝導性表面は縦穴内での光の複数の反射によってエネルギを再蓄積される。
図8C図8Cは、180°の閉鎖位置における図7の機構の図であり、スラットの第2の非透過性表面が表示インジケータの方に向けられている。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明によると、少なくとも1つの光源が腕時計ケースの内部容積内に格納され、光源が生成した光は、腕時計の少なくとも1つの外部要素(これは少なくとも部分的に透過性であるか、又は最低でも半透明である)を通って腕時計ケースの外へと逃げることができる。このようにして、暗所又は暗闇において特定の表示を確認できる時計が製造される。
【0017】
上記光源が生成する光は、関連する外部部品の上記透過性又は半透明部分を通過する。
【0018】
光源にはエネルギを再蓄積しなければならない。振動錘等の運動部材を用いて又は圧電効果によって充電されるセル又はバッテリを用いた通常の動力供給構成については、ここでは説明しない。本説明は、蓄光性及び/又は蛍光性光源(残光期間がより長く、最大数時間にもなり得、一晩という期間中のいずれの時点にも表示を照明できる能力との両立が可能であるため、蓄光性光源が好ましい)を用いる特定の場合に関する。
【0019】
本説明では、これ以降、簡潔性のために、上記光源を「蓄光材(phosphorescent)」と呼ぶものとする。このような蓄光源は有利には、例えばユーロピウムをドープしたアルミン酸ストロンチウムSrAl24(その1種は「Super−LumiNova」として公知である)のような、物理学者にはよく知られている希土類アルミン酸塩、又は希土類ケイ酸塩、又は希土類アルミン酸塩と希土類ケイ酸塩との混合物を含む。「Lumibrite」等のその他の市販の材料も好適である。トリチウム(3H)、プロメチウム−147又はラジウム−226は優れた蓄光特性を有するが、その高いβ及び/又はγ放射能によりその使用は大幅に制限され、いくつかの極めて特殊な軍事若しくは宇宙科学用途、又は相当な深さにおける使用等のために、防護器具を用い、好ましくは希土類アルミン酸塩との組み合わせで、ごく微量しか使用できず、上記防護器具は時計の容積を大幅に増大させてしまう。これらの材料を使用する場合には、用語「放射ルミネセンス(radioluminescence)」又は「内部ルミネセンス(autoluminescence)」を用いる。MB Microtech社が製造する「GTLS」として知られる気体を含むホウケイ酸カプセルも公知であり、上記気体はトリチウム(3H)を含有し、またラジウムのように、光を放出させるためにいずれか外部からの励起を必要とせず、このようなカプセルは、特に主に軍事用の腕時計の針又はアップリケを照明するために使用される。
【0020】
励起光はユーザの環境、太陽光、周囲光を源とし、本発明の目的は、この利用可能な周囲光を光源へと十分に伝導することを保証することである。
【0021】
光源は時計又は腕時計のケースの内部容積内に格納される。周囲エネルギは、部分的に若しくは完全に透過性の若しくは半透明のケース中央部に、並びに/又は部分的に若しくは完全に透過性の若しくは半透明の文字盤及び/若しくは特に日付等のための表示用孔に、収集できる。周囲エネルギは、また腕時計用ブレスレット又はストラップ等の時計に付属するアクセサリによって収集することもでき、また導波管又は光ファイバ等によって伝導できる。同様に、周囲エネルギは裏蓋、ベゼル、フランジ又はその他の部品等の他の外部部品において捕捉できる。
【0022】
蓄光性光源によるユーザへの光の伝導に関して、様々な経路が考えられる:
−蓄光性光源が生成した光は、少なくとも1つの構成部品の透過性又は半透明領域(光はこれを通って出てゆく必要がある)を直接照明する。この実施形態は、蓄光性光源と照明される構成部品との間に阻止物が挿入されていない場合に適用できる;
−照明される構成部品は、伝導された放射を吸収できかつ均質な可視光を再伝導できる蛍光性及び/又は蓄光性粒子を装填した材料(特にプラスチック材料)で作製される。選択した粒子の種類(蛍光性及び/又は蓄光性のいずれか)に応じて、発光効果は、光源をオフにするとすぐに停止するか、又は反対に残光効果によって持続する;
−蓄光性光源が生成した光は光導体に導入され、続いてこの光導体は、照明される構成部品へと光を導く。ある変形例によると、光導体は、蓄光性光源と構成部品との間に存在し得るいずれの阻止物をも迂回できる光ファイバである。この光ファイバは、導入された光をその全長に亘って拡散する光ファイバであってもよい。
【0023】
腕時計への好ましい応用に関して、本発明には以下のような光経路が好ましい:
−透過性の、又は半透明の若しくはやや透過性の文字盤を通る光経路;
−特に周辺を装飾することによってカムフラージュされた文字盤の孔を通る光経路;
−ある量の表示のための孔、特定の場合には日付用の孔を通る光経路;
−周囲光からエネルギを収集して集中させ、これを直接的に又は光導体若しくは光ファイバ等を通して間接的に蓄光性光源へと送るよう構成された、透過性の、又は半透明の若しくはやや透過性のベゼル又はケースを通る光経路;
−時計の特定の領域の光を収集して集中させ、これを搬送して蓄光性光源を照明し、蓄光性光源にエネルギを蓄積する光導体又は光ファイバ等を通る光経路。
【0024】
照明される構成部品は、以下の複数の構成を採用できる:
−数字又は文字又は記号等の表示要素を有する、非透過性構成部品(光が構成部品を通過できるよう、上記表示要素は透過性若しくは半透明であり、又はエッチング若しくは穿孔されている);
−数字又は文字又は記号等の表示要素を有する透過性又は半透明の構成部品(上記表示要素は非透過性であり、光の経路を阻止する);
−数字又は文字又は記号等の表示要素を有する透過性又は半透明の構成部品(上記表示要素は、それ自体が光をユーザに向けて放出する光導体を形成する);
−数字又は文字又は記号等の表示要素を有する非透過性構成部品(上記表示要素は蓄光性であり、構成部品の底面と上面との間の厚さ内に光導体を形成し、従ってそれ自体が光をユーザに向けて放出する);
−数字又は文字又は記号等の蓄光性表示要素が貼付された光導体を形成する構成部品。光導体の表面を構造化することにより、周囲光を光導体内で結合でき、この光を表示要素が搬送して、表示要素は最終的にこの光を蓄光材によって吸収及び再伝導できる;
−蓄光性光源が放出した光を伝導する孔の周縁部によって照明される非透過性構成部品。
【0025】
光を通過させてはならない場所において、問題の構成部品を完全に非透過性とするか、又は塗料等の非透過性表面処理によってコーティングしてもよい。
【0026】
蓄光性光源は有利には、好適な材料、特にユーロピウムをドープしたアルミン酸ストロンチウムSrAl24の少なくとも1つのディスクを含む。この少なくとも1つのディスクは、以下のような様々な形状及び位置を取ってよい:
−表示インジケータの下側、即ちインジケータに関して時計の風防の反対側に配置されたワッシャ又はプリズム等の剛性ディスク;
−表示インジケータの周り、特に文字盤の周り又は孔の周りに配置された環状又は中空ディスク;
−時計のいずれかの領域に配置され、第1の光導体又は光ファイバ等によって、及び第1の光導体と一体であってよい第2の光導体によって周囲エネルギ収集手段に接続された、ワッシャ又はプリズム等の剛性ディスク(上記第2の光導体は、成形された又は剛性の又は環状の又は中空の光リレーに接続され、上記光リレーは照明される表示インジケータの下側又は上記インジケータの周りに配置される)。
【0027】
本発明は、時計又は腕時計の通常の表示用部材全てに応用できる。しかしながら、ユーザの邪魔にならないよう、本発明は、限られた数の表示用部材の照明に制限される。特定の変形例では、蓄光性光源が放出した光の経路上、例えば光源と照明される光インジケータとの間に、カバー、ブラインド又はスクリーンを挿入してもよく、このカバーは、押しボタン、クラウン、回転ベゼル等の制御手段をユーザが機械的に操作することにより、隠されたり所定の位置に設定されたりする。このカバーは、以下によって作製するとよい:
−昼間モードにおいて美観上の機能を有し、かつ数字を読み取るためにコントラストを向上させる非透過性材料;
−昼間にエネルギを蓄積するために周囲光の一部を通過させることができるものの、夜間は、ユーザによるいずれの操作がない限り、蓄光性光源又はそのリレーを隠したままとする反射性材料。
【0028】
例示的実施形態は、本発明を日付機構の照明に応用することに関し、腕時計製作者は、他の一般的な腕時計ディスプレイ、特にディスクを使用するディスプレイに適用する方法を得ることになる。日付表示機構は、一般に1箇月内の連続した複数の日付に対応する数字を周縁部に含むディスクを備える。このディスクは文字盤の下側に配置され、この文字盤は、ユーザ側において腕時計の範囲を画定する風防の下側に配置される。文字盤は孔を備え、この孔を通してディスクの一部を視認できる。ディスクの運動中、数字が孔の下側を通過し、腕時計のムーブメント(又はこの腕時計が機械式腕時計である場合はその機構)は、孔の下側に見える数字が日付に対応するように同期される。蓄光性光源又はこの光源の光リレーは、孔と一致する日付ディスクの下側、又は孔の縁部に位置決めされる。昼間モードでは、蓄光性光源は、天然の又は人工的な周囲光のスペクトルの一部を吸収することによって光エネルギを蓄積される。そして蓄光性光源はこのエネルギを可視光の形態で再伝導する。夜間モードでは、暗闇において、蓄光性光源からの光伝導は数時間に亘って視認可能のままであり、従って日付を照明するために使用できる。上述のカバーを使用することにより、日付を必要に応じて照明できる。実際、蓄光性光源は恒常的に照明し、接続を解除することはできないが、単に阻止されるだけである。孔の下側又は孔の周縁部に位置する領域を照明する利点は、深夜に現れる新たな日付が前の日の日付と同様に照明されることであり、例えば蓄光性の数字を有する日付ディスクを単に使用するだけの場合には、前の日の日付だけが蓄積されたエネルギを受け取り、次の日の日付はエネルギを受け取らないため、上述のようにはならない。
【0029】
従って、図示したように、本発明は、時計装置又は科学装置100の少なくとも1つの表示インジケータ2を照明するためのデバイス1に関する。図面は、非限定的なものとして、日付ディスク又はリングであるインジケータ2を有する本発明を示し、即ちこのインジケータ2が照明される構成部品である。このインジケータ2は、ケース3内において孔4の下側に組み込まれる。本発明によると、デバイス1は、ケース3内の少なくとも1つの蓄光性光源5と、ケース3の周囲媒質からの外部光エネルギを蓄光性光源5へと収集する手段とを備える。
【0030】
発光体構成部品10は、蓄光性光源5によって、又は蓄光性光源5が再伝導した光エネルギを伝導する手段7により蓄光性光源5に接続される光リレー50によって形成される。この発光体構成部品10は、インジケータ2を、インジケータ2に関して孔4と反対側又は孔4の周縁部において、特に孔の厚さ全体に亘る拡散によって照明するよう構成される。
【0031】
図示した変形例では、発光体構成部品10は、インジケータ2を照明するために、インジケータ2に関して孔4と反対側に配設される。
【0032】
図3Aでは、インジケータ2は、インジケータ2を光が通過できるようにする透過性の又は半透明の表示要素20を備える、非透過性構成部品である。
【0033】
図3Bでは、インジケータ2は、光の通過を阻止する非透過性表示要素20を備える透過性の又は半透明の構成部品である。
【0034】
図3Cでは、インジケータ2は光導体−コレクタを形成する構成部品であり、この構成部品は、例えば蓄光性材料で印刷された蓄光性の数字で形成された表示要素20を備える。これらの表示要素20は、光導体−インジケータ2によって収集された光を吸収し、ディスク2を通して視認できるよりも強い発光強度で蓄光材を通して光を再伝導する。孔4の下側を通過する表示要素20だけが視認可能である。
【0035】
図示されていない変形例では、発光体構成部品10は孔4の周縁部に配設され、インジケータ2は孔4の周縁部によって照明される非透過性構成部品であり、これは、蓄光性光源5が放出する光を伝導する光リレー50を形成する。有利な代替例では、光源はディスクの下側に配置されず、孔4の周縁部に配置される。この孔4はその厚さ全体に亘って、非透過性コーティングが光の通過を阻止することによって保護される文字盤の上面を除いて、孔の切口の全周縁部に光を放出する。
【0036】
本発明によると有利には、必要に応じた照明を行うために、デバイス1は阻止手段を備える。この目的のためにデバイス1は、図4に示すように、発光体構成部品10とインジケータ2との間に挿入できるカバー9を、カバー9が発光体構成部品10とインジケータ2との間の光の通過を阻止する阻止位置と、カバー9が光の通過を妨げない照明位置との間で移動させるために配設される制御手段8(例えばプッシャ)を備える。
【0037】
第1の変形例では、カバー9は非透過性材料製であり、これは昼間モードにおいて美観上の機能を有し、またインジケータ2の読み取り時のコントラストを向上させる。
【0038】
別の変形例では、カバー9は半透過性材料製であり、これにより、昼間はエネルギ蓄積のためにケース3の外部の周囲光の一部を通過させることができ、その一方で夜間には発光体構成部品10を視認できないようにする。
【0039】
ケース3の周囲媒体から上記蓄光性光源5へ外部光エネルギを収集する手段6に関して、上記手段は有利には、ケース3が備える透過性の又は半透明の若しくはやや透過性の文字盤11を通る光を収集し、孔4は文字盤11内又は上記文字盤11の周りに配設される。
【0040】
収集手段6は、またケース3が備える上記透過性の又は半透明の若しくはやや透過性の文字盤11の孔を通る光を収集でき、孔4は文字盤11内又は上記文字盤11の周りに配設される。
【0041】
収集手段は、また上記孔4を通る光を収集できる。
【0042】
別の変形例では、収集手段6は、ケース3が備える透過性の又は半透明の若しくはやや透過性のベゼル12又はケース13を通る光を収集する。上記ベゼル12又はケース13は、周囲光からエネルギを収集して集中させ、これを直接的に又は光導体若しくは光ファイバ等を通して間接的に蓄光性光源5へと送るように形成される。
【0043】
更に別の変形例では、収集手段6は、光導体又は光ファイバを通る光を収集し、この光導体又は光ファイバは光を収集してケース3の特定の領域に集中させ、続いて蓄光性光源5を照明してエネルギ蓄積するために、これを搬送する。
【0044】
図示したこの具体的な応用例では、インジケータ2は時計の日付ディスクである。
【0045】
本発明は更に、時計装置又は科学装置100に関し、この装置100は、上記装置100がケース3内において孔4の下側に備える少なくとも1つの表示インジケータ2を照明するための、上述のようなデバイス1を備える。
【0046】
図示した応用例では、装置100は、表示インジケータ2が日付ディスク21である腕時計101で形成される。
【0047】
本発明の利点は、いずれの電力も必要としないことである。本発明は、機械式腕時計及び電子腕時計の両方に組み込むことができ、更にはコンパス若しくはカウンタ等の科学装置、又は大砲の照準設定装置等の軍事設備、又は例えば基準圧力、航路若しくは周波数を表示するための航空機用設備にも組み込むことができる。
【0048】
本発明はまた、電話のスクリーン又は電子ディスプレイ等のバックライトにも応用できる。
【0049】
具体的な実施形態では、カバー/ブラインド9は「鏡のような(mirrored)」表面を有し、これにより、閉鎖位置(夜間に日付が隠されている状態)において蓄光性光源が放出する光を光源へと反射して戻すことができ、これによって光の低下を制限できる。
【0050】
光収集手段は有利には、蓄光性要素を照明/励起するために除去されるまで光を閉じ込める光トラップであり、これによって夜間に強く視認されてしまう望ましくない漏れを防止する。
【0051】
更に別の変形例では、蓄光性ディスクとは別個のカバー9を有する代わりに、カバー9は少なくとも1つのスラット93を備え、このスラット93は、蓄光性又は発光性ディスク又はコーティングを有する第1の表面92と、第2の非透過性の、金属化された又は塗装された表面91とを備える。上記カバー9は枢動可能に設置され、これにより図6A、6B、6Cに示すように、その軸上での180°の回転中に、表示インジケータ2(特に日付ディスク)の方に向けられた表面に応じてカバー9が伝導性又は非透過性となる。蓄光性ディスク92にエネルギを再蓄積するための機構は、上述のものと同様である。このオプションは、それ自体が数mm2であるディスクを回転させるために十分な容積を必要とし、これは当然のことながら、腕時計においてよりも振り子又は科学装置において容易である。蓄光性光源5又は発光体構成部品10を露出させるために、並進運動によって横方向に開くカバーは、使用可能な別の解決策であるが、これもまた操作のためにある程度の容積を必要とする。空間要件を可能な限り削減するために、図7、8A、8B、8Cに別の変形例を示す。カバー9は、複数の配向可能なスラット93を有するブラインド型の少なくとも1つの機構94を備え、上記スラット93の軸Dは互いに平行であり、各スラット93は、蓄光性又は発光性ディスク又はコーティングを有する第1の表面92と、第2の非透過性の、金属化等を施された表面91とを備える。この機構94は、以下の少なくとも3つの可能な位置を取ることができる:図8Aにおけるスラット93の第1の表面92が表示インジケータ2の方に向けられている0°の閉鎖位置;図8Bにおけるスラット93の第1の表面92が縦穴96内での光の複数の反射によってエネルギを再蓄積され、スラット93を通して見える背景95に対してインジケータ2(特に日付)を読み取ることができる約90°の開放位置;及び図8Cにおけるスラット93の第2の表面91が表示インジケータ2の方に向けられている180°の閉鎖位置。スラット93の回転は、クラウン型の回転運動を用いて、又はプッシャ型の作用等によって制御できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時計装置又は科学装置(100)の少なくとも1つの表示インジケータ(2)を照明するためのデバイス(1)であって、
前記インジケータ(2)は、前記デバイス(1)が備えるケース(3)内において、前記デバイス(1)が備える孔(4)の下側に組み込まれており、
前記デバイス(1)は、前記ケース(3)内の少なくとも1つの蓄光性光源(5)と、前記ケース(3)の周囲媒質からの外部光エネルギを前記蓄光性光源(5)へと収集する手段(6)とを含み、
前記デバイス(1)内には、前記蓄光性光源(5)によって、又は前記蓄光性光源(5)が再伝導した光エネルギを伝導する手段(7)により前記蓄光性光源(5)に接続される光リレー(50)によって形成される、少なくとも1つの発光体構成部品(10)が配設され、これによって前記インジケータ(2)を、前記インジケータ(2)に関して前記孔(4)と反対側又は前記孔(4)の周縁部において照明するデバイス(1)において、
前記デバイス(1)は、前記発光体構成部品(10)と前記インジケータ(2)との間に挿入できるカバー(9)を、前記カバー(9)が前記発光体構成部品(10)と前記インジケータ(2)との間の光の通過を阻止する阻止位置と、前記カバー(9)が光の通過を阻止しない照明位置との間に備え、更に前記カバー(9)を移動させるように配設された制御手段(8)を備えることを特徴とし、
前記カバー(9)は非透過性材料製であり、前記非透過性材料は、昼間モードにおいて美観上の機能を有し、また前記インジケータ(2)の読み取り時のコントラストを向上させることを特徴とする、デバイス(1)。
【請求項2】
時計装置又は科学装置(100)の少なくとも1つの表示インジケータ(2)を照明するためのデバイス(1)であって、
前記インジケータ(2)は、前記デバイス(1)が備えるケース(3)内において、前記デバイス(1)が備える孔(4)の下側に組み込まれており、
前記デバイス(1)は、前記ケース(3)内の少なくとも1つの蓄光性光源(5)と、前記ケース(3)の周囲媒質からの外部光エネルギを前記蓄光性光源(5)へと収集する手段(6)とを含み、
前記デバイス(1)内には、前記蓄光性光源(5)によって、又は前記蓄光性光源(5)が再伝導した光エネルギを伝導する手段(7)により前記蓄光性光源(5)に接続される光リレー(50)によって形成される、少なくとも1つの発光体構成部品(10)が配設され、これによって前記インジケータ(2)を、前記インジケータ(2)に関して前記孔(4)と反対側又は前記孔(4)の周縁部において照明し、
前記デバイス(1)は、前記発光体構成部品(10)と前記インジケータ(2)との間に挿入できるカバー(9)を、前記カバー(9)が前記発光体構成部品(10)と前記インジケータ(2)との間の光の通過を阻止する阻止位置と、前記カバー(9)が光の通過を阻止しない照明位置との間に含み、
前記カバー(9)は半透過性材料製であり、これにより、昼間はエネルギ蓄積のために前記ケース(3)の外部の周囲光の一部を通過させることができ、その一方で夜間には前記発光体構成部品(10)を視認できないようにすることを特徴とする、デバイス(1)。
【請求項3】
前記カバー(9)は少なくとも1つのスラット(93)を備え、
前記少なくとも1つのスラット(93)は、第1の蓄光性又は発光性表面(92)及び第2の非透過性表面(91)を備え、
前記カバー(9)は、前記表示インジケータ(2)の方に向けられた前記表面に応じて前記カバー9が透過性又は非透過性となるように枢動可能に設置されている
ことを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項4】
前記カバー(9)は、複数の配向可能なスラット(93)を有するブラインド型の少なくとも1つの機構(94)を備え、
各前記スラット(93)は、第1の蓄光性又は発光性表面(92)及び第2の非透過性表面(91)を備え、
前記機構(94)は:
前記スラット(93)の前記第1の表面(92)が前記表示インジケータ(2)の方に向けられている閉鎖位置;
前記スラット(93)が90°回転され、前記第1の蓄光性又は発光性表面(92)が縦穴(96)内での光の複数の反射によってエネルギを再蓄積される、開放位置;及び
前記スラット(93)の前記第2の表面(91)が前記表示インジケータ(2)の方に向けられている他の閉鎖位置
の少なくとも3つの位置をとるよう配設されている
ことを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項5】
前記発光体構成部品(10)は、前記インジケータ(2)を照明するために、前記インジケータ(2)に関して前記孔(4)と反対側に配設されていることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項6】
前記インジケータ(2)は、前記インジケータ(2)を光が通過できるようにする透過性の又は半透明の表示要素(20)を備えている非透過性構成部品であることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項7】
前記インジケータ(2)は、光の通過を阻止する非透過性表示要素(20)を備える透過性の又は半透明の構成部品であることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項8】
前記インジケータ(2)は光導体−コレクタであり、
前記光導体−コレクタは、前記インジケータ(2)によって収集された光を蓄光材によって吸収し、前記孔(4)を通して前記光をユーザへと再伝導する蓄光性表示要素(20)を備えている
ことを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項9】
前記発光体構成部品(10)は前記孔(4)の周縁部に配設されること、及び
前記インジケータ(2)は、前記孔(4)の前記周縁部によって照明される非透過性構成部品であり、前記非透過性構成部品は、前記蓄光性光源(5)が放出する光を伝導する前記光リレー(50)を形成すること
を特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項10】
前記ケース(3)の前記周囲媒体から前記蓄光性光源(5)へ外部光エネルギを収集する前記手段(6)は、前記ケース(3)が備える透過性の又は半透明の若しくはやや透過性の文字盤(11)を通る光を収集すること、及び
前記孔(4)は、前記文字盤(11)内又は前記文字盤(11)の周りに配設されている
ことを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項11】
前記外部光エネルギを収集する手段(6)は、前記ケース(3)が備える前記透過性の又は半透明の若しくはやや透過性の文字盤(11)の孔(4)を通る光を収集すること、及び
前記孔(4)は前記文字盤(11)内又は前記文字盤(11)の周りに配設されていること
を特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項12】
前記外部光エネルギを収集する手段(6)は、前記孔(4)を通る光を収集することを特徴とする、請求項1に記載の1に記載のデバイス(1)。
【請求項13】
前記外部光エネルギを収集する手段(6)は、前記ケース(3)が備える透過性の又は半透明の若しくはやや透過性のベゼル(12)又はケース(13)を通る光を収集し、
前記ベゼル(12)又は前記ケース(13)は、周囲光からエネルギを収集して集中させ、前記光を直接的に又は光導体若しくは光ファイバ等を通して間接的に前記蓄光性光源(5)へと送るように構成されている
ことを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項14】
前記外部光エネルギを収集する手段(6)は、光導体又は光ファイバを通る光を収集し、
前記光導体又は前記光ファイバは、前記光を収集して前記ケース(3)の特定の領域に集中させ、続いて前記蓄光性光源(5)を照明してエネルギ蓄積するために、前記光を搬送する
ことを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項15】
前記インジケータ(2)は、時計の日付ディスクであることを特徴とする、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項16】
時計装置又は科学装置(100)であって、
前記装置(100)がケース(3)内において孔(4)の下側に備える少なくとも1つの表示インジケータ(2)を照明するための、請求項1に記載のデバイス(1)を備える、時計装置又は科学装置(100)。
【請求項17】
前記装置は腕時計(101)によって形成され、
前記表示インジケータ(2)は日付ディスク(21)である
ことを特徴とする、請求項16に記載の装置(100)。
【国際調査報告】