特表2017-512719(P2017-512719A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-512719(P2017-512719A)
(43)【公表日】2017年5月25日
(54)【発明の名称】回転開閉式チューブ容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/24 20060101AFI20170421BHJP
   B65D 35/38 20060101ALI20170421BHJP
   A45D 40/00 20060101ALI20170421BHJP
   A45D 40/26 20060101ALI20170421BHJP
   B65D 35/48 20060101ALI20170421BHJP
   B65D 35/42 20060101ALN20170421BHJP
【FI】
   B65D47/24 100
   B65D35/38 A
   A45D40/00
   A45D40/26 Z
   B65D35/48
   B65D35/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-556999(P2016-556999)
(86)(22)【出願日】2015年3月10日
(85)【翻訳文提出日】2016年11月14日
(86)【国際出願番号】KR2015002311
(87)【国際公開番号】WO2015137708
(87)【国際公開日】20150917
(31)【優先権主張番号】10-2014-0029322
(32)【優先日】2014年3月13日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】515033496
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュン ソヒ
【テーマコード(参考)】
3E065
3E084
【Fターム(参考)】
3E065AA02
3E065DA04
3E065DA11
3E065DB01
3E065DD05
3E065FA20
3E065GA10
3E065JA40
3E084AA03
3E084AA12
3E084AB06
3E084AB09
3E084BA02
3E084BA03
3E084CA01
3E084CB02
3E084DA01
3E084DB12
3E084DB18
3E084FA09
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084KB01
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD03
3E084LD05
3E084LD16
3E084LG01
3E084LG02
(57)【要約】
本発明が提供する回転開閉式チューブ容器は、オーバーキャップを開蓋方向または閉蓋方向へ回転する時、回転キャップが一定区間オーバーキャップと連動して回転し、回転キャップの回転運動によってシールキャップが上下に昇降し、シールキャップに形成された内容物移動ホールが開閉するように構成することによって、オーバーキャップを開閉させる簡単な操作で内容物移動ホールの開閉が自動的に行われるので、使用者の利便性を改善することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を貯蔵し、内容物を排出する排出部を上部に具備し、前記排出部の上部に延設され両側に一対の垂直ガイド溝が形成された延長部と、前記排出部の内側中央部から上部へ突出する閉栓用突出部と、前記閉栓用突出部を取り囲み、内容物を通過させる、多数の通過孔と、が形成された容器本体と、
前記容器本体の上部に回転可能に結合され、外周面に第1ネジ山が形成され、内周面の両側に一対の螺旋形溝が形成され、かつ、内容物が吐出される吐出口が中央部に形成された回転キャップと、
前記回転キャップの内側で前記回転キャップの回転によって昇降し、中央部に前記閉栓用突出部によって開閉される内容物移動ホールが形成され、かつ、外周面に前記垂直ガイド溝および螺旋形溝に挿入されるガイド突起が形成されたシールキャップと、
前記回転キャップの第1ネジ山に螺合するように内周面に第2ネジ山が形成されたオーバーキャップと、を含み、
前記オーバーキャップを回転させて開蓋する過程で、前記シールキャップの内容物移動ホールが開栓された後、前記オーバーキャップの開蓋が完了すること
を特徴とする回転開閉式チューブ容器。
【請求項2】
前記オーバーキャップの内側には、前記オーバーキャップを開蓋方向へ回転して前記回転キャップとの螺合を解除する時、前記回転キャップが連動して回転するための回転突起が具備され、前記回転キャップの外側には前記回転突起と噛合する支持突起が具備されること
を特徴とする、請求項1に記載の回転開閉式チューブ容器。
【請求項3】
前記オーバーキャップを開蓋方向へ回転する時、前記回転突起が支持突起と噛合し、前記回転キャップが連動して回転し、前記回転キャップの回転により前記ガイド突起が前記螺旋形溝の下死点から上死点へ移動する過程で前記シールキャップが上昇して閉栓用突出部から離間され、前記内容物移動ホールが開栓された後は、前記オーバーキャップのみの独立した回転が行われ、前記回転キャップとの螺合が解除されるように構成されること
を特徴とする、請求項2に記載の回転開閉式チューブ容器。
【請求項4】
前記オーバーキャップを閉蓋方向へ回転する時、前記第1、第2ネジ山が噛合し、前記回転キャップが連動して回転し、前記回転キャップの回転により、前記ガイド突起が前記螺旋形溝の上死点から下死点へ移動する過程で、前記シールキャップが下降して閉栓用突出部によって前記内容物移動ホールが閉栓された後は、前記オーバーキャップのみの独立した回転が行われ、前記回転キャップと螺合するように構成されること
を特徴とする請求項1に記載の回転開閉式チューブ容器。
【請求項5】
前記回転キャップの上部に結合された、使用者の肌に内容物を塗布するためのアプリケータをさらに含むこと
を特徴とする請求項1に記載の回転開閉式チューブ容器。
【請求項6】
前記回転キャップの上部には、前記アプリケータを支持するアプリケータ支持部が結合されること
を特徴とする請求項5に記載の回転開閉式チューブ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転開閉式チューブ容器に関し、より詳細には、オーバーキャップを開蓋方向または閉蓋方向へ回転する時、回転キャップが一定区間連動して回転し、シールキャップを昇降させ、シールキャップに形成された内容物移動ホールを開閉させることによって、オーバーキャップを開閉させる簡単な操作で内容物移動ホールの開閉が自動で行われるようにして、使用者に便宜を提供できる回転開閉式チューブ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に化粧品容器には、スキン、ローション、アイクリームなどが収容される。特に、ローション、アイクリームなどのようなゲル(GEL)タイプの化粧品には、使用方法が簡便で、製造原価が安いチューブ型化粧品容器が広く使用されている。このような既存の化粧品容器には、ゲル(GEL)タイプの化粧品をより簡便に塗布することが可能なように、アプリケータが吐出口に結合されている形態が多数存在する。
【0003】
しかし、このような既存のアプリケータを具備したチューブ型化粧品容器の場合、適切な開閉用の頂部がないと、保管中のチューブ容器が予期なく加圧され、化粧品が漏出するという問題点があった。
【0004】
前記のような問題点を解消するために、本出願人が2010年09月17日に出願して登録された「回転開閉型ブラシチューブ型化粧品容器」が韓国特許第10-2012-0029728号公報(以下、特許文献1と呼ぶ)に開示されている。
【0005】
前記特許文献1に開示された化粧品容器は、
チューブ容器(110)が加圧され、化粧品が排出孔(111)から排出されるチューブ型化粧品容器であって、
前記チューブ容器(110)の先端に嵌合され、中心部には閉栓用突出部(122)が形成され、前記閉栓用突出部(122)の下部には、内容物移動ホール(121)が形成されており、上部外周縁の両側にそれぞれ上端から中央部まで螺旋形の螺旋溝(130)が形成される固定体(120)と、
中心部が貫通され、化粧品が排出され、下降時、前記閉栓用突出部(122)が下部から挿入され、閉栓される内容物移動ホール(141)が形成され、外周面に前記螺旋溝(130)に挿入されて結合される結合突起(142)が形成されているシールキャップ(140)と、
上端には、前記シールキャップ(140)が出没する出没ホーム(151)が貫通形成され、内部には前記結合突起(142)と結合する垂直ガイド溝(152)が形成され、上部にはブラシノズル定置部(153)が形成され、前記固定体(120)の外周面に回転可能に結合され、かつ、回転運動によって前記シールキャップ(140)が昇降するようにされた回転キャップ(150)と、
前記ブラシノズル定置部(153)に挿入されて固定され、ブラシ(163)に挿入されるノズル(161)が一つ以上形成されたブラシノズル(160)と、
前記固定体(120)に着脱可能なように取付けられるオーバーキャップ(170)と、
を有することが特徴である。
【0006】
前記特許文献1に開示された化粧品容器は、回転キャップ(150)の回転時、シールキャップ(140)が昇降し、内容物移動ホール(141)が開閉するように構成されることで、未使用時には内容物移動ホール(141)を閉栓し、使用時にだけ内容物移動ホール(141)を開栓することができるので、保管中のチューブ容器が予期なく加圧される場合にも、化粧品が漏出することを防止できるが、使用者の不注意によって、内容物移動ホール(141)を開栓した状態で、オーバーキャップ(170)を閉める場合、内容物の漏出が発生するという問題点があった。
【0007】
また、オーバーキャップ(170)を回転キャップ(150)から取り外した後、回転キャップ(150)の回転時、内容物移動ホール(141)が開栓される構造なので、オーバーキャップ(170)を取り外す過程、および回転キャップ(150)を回転させて内容物移動ホール(141)を開栓する過程を通らなければならないので、使用者に煩わしさをもたらすという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国特許第10-2012-0029728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述した問題点を解決するために創作されたもので、本発明の目的は、オーバーキャップを開蓋方向または閉蓋方向へ回転する時、回転キャップが一定区間連動して回転し、シールキャップを昇降させ、シールキャップに形成された内容物移動ホールが開閉するように構成することによって、オーバーキャップを開閉させる簡単な操作で内容物移動ホールの開閉が自動的に行われるようになり、使用者にとって便利な回転開閉式チューブ容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記のような問題点を解決するために、本発明に係る回転開閉式チューブ容器は、
内容物を貯蔵し、内容物を排出する排出部を上部に具備し、前記排出部の上部に延設され、両側に一対の垂直ガイド溝が形成された延長部と、前記排出部の内側中央部から上部へ突出する閉栓用突出部と、前記閉栓用突出部を取り囲み、内容物を通過させる、多数の通過孔と、が形成された容器本体と、
前記容器本体の上部に回転可能に結合され、外周面に第1ネジ山が形成され、内周面の両側に一対の螺旋形溝が形成され、かつ、内容物が吐出される吐出口が中央部に形成された回転キャップと、
前記回転キャップの内側で前記回転キャップの回転によって昇降し、中央部に前記閉栓用突出部によって開閉される内容物移動ホールが形成され、かつ、外周面に前記垂直ガイド溝および螺旋形溝に挿入されるガイド突起が形成されたシールキャップと、
前記回転キャップの上部に結合され、使用者の肌に内容物を塗布するアプリケータと、
前記回転キャップの第1ネジ山に螺合するように内周面に第2ネジ山が形成されたオーバーキャップと、を含み、
前記オーバーキャップを回転させて開蓋する過程で、前記シールキャップの内容物移動ホールが開栓された後、オーバーキャップの開蓋が完了することを特徴とする。
【0011】
また、オーバーキャップを開蓋方向へ回転して前記回転キャップとの螺合を解除する時、前記オーバーキャップの内側には、前記回転キャップが連動して回転するための回転突起が具備され、前記回転キャップの外側には前記回転突起と噛合する支持突起が具備されることを特徴とする。
【0012】
また、前記オーバーキャップを開蓋方向へ回転する時、前記回転突起が支持突起と噛合し、前記回転キャップが連動して回転し、前記回転キャップの回転により前記ガイド突起が前記螺旋形溝の下死点から上死点へ移動する過程でシールキャップが上昇して閉栓用突出部から離間され、内容物移動ホールが開栓された後は、前記オーバーキャップのみの独立した回転が行われ、前記回転キャップとの螺合が解除されるように構成されることを特徴とする。
【0013】
また、前記オーバーキャップを閉蓋方向へ回転する時、前記第1、第2ネジ山が噛合し、前記回転キャップが連動して回転し、前記回転キャップの回転により、前記ガイド突起が前記螺旋形溝の上死点から下死点へ移動する過程で、シールキャップが下降して閉栓用突出部によって内容物移動ホールが閉栓された後は、前記オーバーキャップの独立した回転が行われ、前記回転キャップと螺合するように構成されることを特徴とする。
【0014】
また、前記回転キャップの上部に結合され、使用者の肌に内容物を塗布するアプリケータをさらに含むことを特徴とする。
【0015】
また、前記回転キャップの上部には、前記アプリケータを支持するアプリケータ支持部が結合されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、オーバーキャップを開蓋方向または閉蓋方向へ回転する時、回転キャップが一定区間連動して回転し、シールキャップを昇降させ、シールキャップに形成された内容物移動ホールが開閉されるように構成されることで、オーバーキャップを開閉させる簡単な操作によって内容物移動ホールの開閉が自動的に行われるようになるので、使用者にとって便利であるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第1実施例に係る回転開閉式チューブ容器の構成を示す分解斜視図である。
図2】本発明の第1実施例に係る回転開閉式チューブ容器の構成を示す結合斜視図である。
図3】本発明の第1実施例に係る回転開閉式チューブ容器の構成を示す断面図である。
図4図4(a)、図4(b)は、本発明の第1実施例に係る回転開閉式チューブ容器の使用方法を示す説明図である。
図5図5(a)、図5(b)は、本発明の第1実施例に係る回転開閉式チューブ容器の使用方法を示す説明図である。
図6図6(a)、図6(b)、図6(c)は、本発明の第1実施例に係る回転開閉式チューブ容器の使用方法を示す説明図である。
図7】本発明の第2実施例に係る回転開閉式チューブ容器の構成を示す断面図である。
図8】本発明の第3実施例に係る回転開閉式チューブ容器の構成を示す断面図である。
図9】本発明の第4実施例に係る回転開閉式チューブ容器の構成を示す断面図である。
図10】本発明の第5実施例に係る回転開閉式チューブ容器の構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照し、本発明を詳細に説明する。各図面に提示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0019】
図1は、本発明の第1実施例に係る回転開閉式チューブ容器の構成を示す分解斜視図であり、図2は、本発明の第1実施例に係る回転開閉式チューブ容器の構成を示す結合斜視図であり、図3は、本発明の第1実施例に係る回転開閉式チューブ容器の構成を示す断面図である。
【0020】
図1〜3に示すように、本発明の第1実施例に係る回転開閉式チューブ容器は、容器本体(100)、回転キャップ(200)、シールキャップ(300)、アプリケータ(400)、オーバーキャップ(500)が含まれる。
【0021】
前記容器本体(100)は、内容物が貯蔵され、その上部に内容物が排出される排出部(110)を具備し、使用者の加圧によって変形され貯蔵された内容物を排出させるために軟質のチューブ材質で構成される。
【0022】
本発明において、前記容器本体(100)の上部には、前記排出部(100)の上部に延設され、両側に一対の垂直ガイド溝(121)が形成された延長部(120)を具備することが特徴であり、前記垂直ガイド溝(121)には、後述するシールキャップ(300)のガイド突起(320)が挿入され、回転キャップ(200)の回転時、ガイド突起(320)の垂直移動をガイドする。
【0023】
また、前記排出部(110)の内側中央部には、上部に突出し、シールキャップ(300)に形成された内容物移動ホール(310)を開栓閉栓する閉栓用突出部(130)が具備され、前記閉栓用突出部(130)は、シールキャップ(300)の上昇時には、内容物移動ホール(310)から離間し、内容物移動ホール(310)を開栓して内容物の排出を可能にし、シールキャップ(300)の下降時には、内容物移動ホール(310)の下部に当接し、内容物移動ホール(310)を閉栓して内容物の排出を止める。
【0024】
また、前記排出部(110)の内側には、前記閉栓用突出部(130)を取り囲み、チューブ本体(100)に貯蔵された内容物が通過するように、多数の通過孔(140)が形成される。
【0025】
前記回転キャップ(200)は、前記容器本体(100)の上部に回転可能に結合され、中央部には、内容物が吐出される吐出口(230)が形成され、その外周面には、オーバーキャップ(500)と螺合するための第1ネジ山(210)が形成される。
【0026】
本発明において、前記回転キャップ(200)の内周面の両側に、一対の螺旋形溝(220)が形成されることが特徴であり、前記螺旋形溝(220)には、後述するシールキャップ(300)のガイド突起(320)が挿入され、前記螺旋形溝(220)は回転キャップ(200)が開蓋方向へ回転する時には、ガイド突起(320)が螺旋形溝(220)の下死点から上死点へ移動するようにガイドし、回転キャップ(200)が閉蓋方向へ回転する時には、ガイド突起(320)が螺旋形溝(220)の上死点から下死点に移動するようにガイドし、シールキャップ(300)の乗降をガイドする。
【0027】
一方、前記回転キャップ(200)の外側には、オーバーキャップ(500)の回転時、オーバーキャップ(500)の回転突起(520)と噛み合う支持突起(240)が具備されることが特徴であり、前記支持突起(240)は、オーバーキャップ(500)を開蓋方向へ回転時に回転突起(520)によって加圧され、回転キャップ(200)がオーバーキャップ(500)と連動して回転することを可能にし、前記回転キャップ(200)を回転させることで、シールキャップ(300)のガイド突起(320)が前記螺旋形溝(220)の下死点から上死点へ移動し、シールキャップ(300)を上昇させる。
【0028】
前記シールキャップ(300)は、前記回転キャップ(200)の内側で前記回転キャップ(200)の回転によって昇降し、内容物が移動する通路を形成するために、中央部に、前記閉栓用突出部(130)によって開閉され、内容物を移動させる内容物移動ホール(310)が形成され、その外周面には前記垂直ガイド溝(121)および螺旋形溝(220)に挿入され、垂直ガイド溝(121)および螺旋形溝(220)に沿って移動するガイド突起(320)が形成される。
【0029】
前記シールキャップ(300)は、前記通過孔(140)を通って移動する内容物がシールキャップ(300)の内容物移動ホール(310)に移動することができるように、その下部に前記排出部(110)の内周面に密着するピストン(330)を具備することが好ましい。
【0030】
前記アプリケータ(400)は、前記回転キャップ(200)の上部に結合され、使用者の肌に内容物を塗布するために、前記吐出口(230)を通じて吐出される内容物を吸収し、使用者の肌に塗布することを可能にし、使用上の便宜を提供する。
【0031】
前記アプリケータ(400)の下部には、アプリケータ(400)を前記回転キャップ(200)に固定することができるように、アプリケータ(400)を支持するアプリケータ支持部(410)が結合される。
【0032】
前記オーバーキャップ(500)は、前記回転キャップ(200)に取り外し可能に螺合するように、その内周面に前記第1ネジ山(210)に螺合する第2ネジ山(510)が形成される。
【0033】
本発明において、前記オーバーキャップ(500)は、回転キャップ(200)との螺合解除のために、開蓋方向へ回転する時、回転キャップ(200)と一定区間連動して回転した後、オーバーキャップ(500)のみの独立した回転を行い、回転キャップ(200)との螺合を解除するように構成されることが特徴であり、このために、前記オーバーキャップ(500)の内側には、オーバーキャップを開蓋方向へ回転し、前記回転キャップ(200)と前記オーバーキャップとの螺合を解除する時、前記回転キャップ(200)が連動して回転するように支持突起(240)と噛合する回転突起(520)が具備される。
【0034】
前記オーバーキャップ(500)を開蓋方向へ回転すると、回転突起(520)が支持突起(240)を加圧し、回転キャップ(200)の回転が行われるようになり、この時、回転キャップ(200)の回転は、前記ガイド突起(320)が前記螺旋形溝(220)の下死点から上死点へ移動する間に行われ、前記ガイド突起(320)の前記螺旋形溝(220)の上死点への移動が完了する時点、すなわち、シールキャップ(300)が上昇して閉栓用突出部(130)から離間され、内容物移動ホール(310)が開栓した後に、オーバーキャップ(500)をさらに回転すると、回転突起(520)が支持突起(240)を乗り越えて行き、オーバーキャップ(500)のみの独立した回転が行われ、前記回転キャップ(200)との螺合が解除され、回転キャップ(200)からオーバーキャップ(500)の取り外しが可能になる。
【0035】
すなわち、本発明は、オーバーキャップ(500)を開蓋する過程で、シールキャップ(300)が上昇し、内容物移動ホール(310)が自動的に先に開栓された後、オーバーキャップ(500)の開蓋が行われることが特徴であり、オーバーキャップ(500)を開蓋した後、内容物移動ホール(310)を開栓させるための別途の操作をしなくても良いので、使用上の便宜性を提供できる。
【0036】
また、前記オーバーキャップ(500)を閉蓋方向へ回転すると、第1、第2ネジ山(210、510)が噛合し、回転キャップ(200)の回転が行われるようになり、この時、回転キャップ(200)の回転は、前記ガイド突起(320)が前記螺旋形状溝(220)の上死点から下死点へ移動する間に行われ、前記ガイド突起(320)の前記螺旋形溝(220)の下死点への移動が完了する時点、すなわち、シールキャップ(300)が下降して閉栓用突出部(130)に当接して内容物移動ホール(310)が閉栓された後に、オーバーキャップ(500)をさらに回転すると、オーバーキャップ(500)の独立した回転が行われ、オーバーキャップ(500)が回転キャップ(200)に螺合するようになる。
【0037】
上記では、オーバーキャップ(500)を閉蓋方向へ回転時、第1、第2ネジ山(210、510)が噛合し、回転キャップ(200)の回転が行われた後、第1、第2ネジ山(210、510)が螺合すると説明したが、第1、第2ネジ山(210、510)の摩擦力とガイド突起(320)および螺旋形溝(220)の摩擦力によって、第1、第2ネジ山(210、510)の螺合が先に行われた後、回転突起(520)が支持突起(240)と接触した時点から、回転キャップ(200)の回転が行われ、ガイド突起(320)が前記螺旋形溝(220)の上死点から下死点へ移動してシールキャップ(300)が下降するように構成することもできる。
【0038】
一方、オーバーキャップ(500)と回転キャップ(200)との螺合が完了する時点で、オーバーキャップ(500)の回転突起(520)が支持突起(240)を乗り越えて行き、回転突起(520)が支持突起(240)を乗り越えて行く瞬間に発生する音によって、オーバーキャップ(500)が回転キャップ(200)に完全に結合したことを、使用者が認識できる。
【0039】
一方、図7〜10に示すように、本発明の第2、第3、第4、第5実施例に係る回転開閉式チューブ容器は、ブラシ、シリコン、パフ、リップグロス、マスカラ等、多様なアプリケータ(400)を適用することが可能である。アプリケータ(400)がマスカラで構成される場合には、オーバーキャップ(500)の取り外し時、マスカラブラシに固まっている内容物を、一部払い落とすことが可能なように、オーバーキャップ(500)の内側にワイパー(530)を具備することが好ましい。
【0040】
その他の構成要素は、本発明の第1実施例で述べたものと機能および構造が同一なので、詳細な説明は省略する。
【0041】
以下では、図4〜6を参照し、本発明の第1の実施例に係る回転開閉式チューブ容器の動作を説明する。図4〜6は、本発明の第1実施例に係る回転開閉式チューブ容器の使用方法を示す説明図である。
【0042】
図4〜6を参照すると、本発明の第1実施例に係る回転開閉式チューブ容器は、オーバーキャップ(500)が回転キャップ(200)に螺合した状態では、閉栓用突出部(130)によって内容物移動ホール(310)が閉栓された状態を維持しており、この状態でオーバーキャップ(500)を開蓋方向へ回転すると、オーバーキャップ(500)の回転突起(520)が回転キャップ(200)の支持突起(240)を加圧し、回転キャップ(200)が連動して回転するようになる。
【0043】
前記のように、回転キャップ(200)が回転するようになると、シールキャップ(300)のガイド突起(320)が螺旋形溝(220)の下死点から上死点へ移動するようになり、これにより、シールキャップ(300)が上昇し、閉栓用突出部(130)から離間されることによって、内容物移動ホール(310)の開栓が行われる。
【0044】
前記ガイド突起(320)が前記螺旋形溝(220)の上死点へ移動し、螺旋形溝(220)の他端に接触された時点からは、回転キャップ(200)の回転は行われず、この時、オーバーキャップ(500)をさらに回転すると、回転突起(520)が支持突起(240)を乗り越えて行き、オーバーキャップ(500)の独立した回転が行われ、前記回転キャップ(200)との螺合が解除され、回転キャップ(200)からオーバーキャップ(500)の取り外しを行うことができるようになる。
【0045】
上記のような過程を通じて、オーバーキャップ(500)が回転キャップ(200)から離間されると、内容物移動ホール(310)が開栓された状態になり、この時、容器本体(100)を加圧すると、容器本体(100)に貯蔵された内容物が通過孔(140)を通過し、内容物移動ホール(310)に移動した後、吐出口(230)を通じてアプリケータ(400)に吐出され、アプリケータ(400)を通じて内容物を肌に塗布することができるようになる。
【0046】
次に、内容物の使用が完了して、オーバーキャップ(500)を閉蓋方向へ回転し、回転キャップ(200)に螺合させると、オーバーキャップ(500)が閉蓋方向へ回転し、第1、第2ネジ山(210、510)が噛合し、回転キャップ(200)の回転が行われるようになる。
【0047】
上記のように、回転キャップ(200)が回転すると、シールキャップ(300)のガイド突起(320)が螺旋形溝(220)の上死点から下死点へ移動し始め、これにより、シールキャップ(300)が下降して閉栓用突出部(130)に当接し、内容物移動ホール(310)の閉栓が行われる。
【0048】
前記ガイド突起(320)が前記螺旋形溝(220)の下死点へ移動し、螺旋形溝(220)の一端に接触する時点からは、回転キャップ(200)の回転は行われなくなり、この時、オーバーキャップ(500)をさらに回転すると、オーバーキャップ(500)の独立的な回転が行われ、オーバーキャップ(500)が回転キャップ(200)に螺合し始める。
【0049】
本発明は、オーバーキャップ(500)を開蓋または閉蓋する過程で、シールキャップ(300)が昇降し、内容物移動ホール(310)が先に開閉された後、オーバーキャップ(500)の開蓋または閉蓋が行われるように構成したことが特徴であり、使用者の不注意によって内容物移動ホール(310)が開栓された状態でオーバーキャップ(500)が閉まることにより、内容物の漏液が発生することを防止できるだけでなく、オーバーキャップ(500)を開蓋した後に、内容物移動ホール(310)を開栓させるための別途の操作をしなくても良いので、使用上の便宜を提供できる。
【0050】
図面と明細書で最適の実施例を開示した。ここでは特定の用語を用いているが、これは単に本発明を説明するための目的で用いたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いたのではない。従って、当該技術分野の通常の知識を有する者であれば、多様な変形及び均等な他の実施例の構成が可能であることを理解すべきである。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】