特開2015-202746IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

エアバッグドア部を有する車両用内装品に関し、特に、エアバッグドア部を区画する破断予定部を確実に破断させることにより、エアバッグドア部を確実に開かせる技術

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】中央破断予定部を挟んで配設された少なくとも一対のエアバッグドア部を有する車両用内装品であって、当該中央破断予定部がスムーズに破断すると共に、エアバッグのスムーズな展開が可能なものを提供する。
【解決手段】基材パネル3の裏面3bにおける中央破断予定部25に対応する箇所には、底部尖鋭な基材裏面側溝35が凹設され、後側のエアバッグドア部21の裏面3bにおける基材裏面側溝35の縁部には、基材裏面側溝35に沿って突条片37が突設されており、突条片37は、エアバッグドア部21の裏面3bからエアバッグドア部19側に向かってエアバッグドア部21の裏面3bから離間する方向に傾斜するように延びて基材裏面側溝35を覆っている。
【選択図】図3

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、特許文献1のインストルメントパネルでは、エアバッグ装置の作動時に、両エアバッグドア部の厚肉部にエアバッグの展開による同程度の押圧力が略同時に作用する。その結果、両エアバッグドア部には、略同程度のモーメントが生じる。そのため、中央破断予定部が破断し難くなる。 また、特許文献1のインストルメントパネルでは、厚肉部がエアバッグドア部の裏面に略垂直に突出形成されている。そうすると、エアバッグ装置の作動時に、エアバッグドア部が開くと、厚肉部がエアバッグの展開軌跡上に位置し、エアバッグに接触する。そのため、エアバッグのスムーズな展開が阻害される虞がある。 本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、中央破断予定部を挟んで配設された少なくとも一対のエアバッグドア部を有する車両用内装品であって、当該中央破断予定部がスムーズに破断すると共に、エアバッグのスムーズな展開が可能なものを提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

の目的を達成するために、本発明は、一方のエアバッグドア部の裏面に他方のエアバッグドア部に向かって傾斜する突条部を設けて、両エアバッグドア部に生じるモーメントに差をつけるものである。
【発明の効果】
第1の発明によれば、エアバッグ装置が作動し、エアバッグが展開すると、先ず、エアバッグが第1突条部を押圧し、その後、両エアバッグドア部を押圧する。つまり、エアバッグが第1突条部の押圧を開始するエアバッグ展開初期段階において、エアバッグの膨張圧がこの第1突条部のみに集中する。さらに、この第1突条部は、一方のエアバッグドア部から他方のエアバッグドア部に向かって傾斜しているため、エアバッグの押圧によって一方のエアバッグドア部に生じるモーメントは、他方のエアバッグドア部に生じるモーメントよりもこの第1突条部の長さに相当する分だけ大きくなる。したがって、エアバッグ展開初期段階において、一対のエアバッグドア部に作用するモーメントに差が生じるため、中央破断予定部がスムーズに破断する。その結果、一対のエアバッグドア部が確実に開く。 また、第1の発明によれば、エアバッグの膨張圧によって両エアバッグドア部がヒンジ部を支点として回動して開くと、エアバッグが車両用内装パネルの外部に膨出する。このとき、一方のエアバッグドア部に形成された第1突条部は、該一方のエアバッグドア部に沿って延び、かつその先端がエアバッグの展開方向に向いているので、エアバッグが第1突条部先端に引っかかることがない。したがって、エアバッグを車両用内装パネルの外部にスムーズに展開させることができる。さらに、一方のエアバッグドア部の第1突条部に対応する部位は、エアバッグの押圧によってエアバッグ展開方向に変動し易くなっている。したがって、中央破断予定部の第1突条部対応箇所の破断をよりスムーズに開始させることができる。 第2の発明によれば、エアバッグ装置が作動し、エアバッグが展開する際、エアバッグが第1突条部を押圧するが、このとき、第1突条部の基端側に比較的脆弱な薄肉部が形成されており、この薄肉部が屈曲し、第1突条部側の部分がエアバッグの展開方向に変形しやすくなっている。したがって、エアバッグドア部がエアバッグの展開を阻害しないため、エアバッグをよりスムーズに展開させることができる。 第3の発明によれば、エアバッグ装置が作動し、エアバッグが展開する際、エアバッグが第1突条部を押圧して一方のエアバッグ部がヒンジ部を支点として回動する。このとき、一方のエアバッグドア部を構成する基材パネルが表皮層を押し上げるため、表皮層のうち第2突条部を覆う部分が剥がれる。さらに一方のエアバッグドア部が回動すると、表皮層が基材パネルの表面に沿って引っ張られ、第2突条部の突出端を起点として切断される。このように、表皮層が第2突条部の先端を起点としてスムーズに切断されるので、エアバッグドア部をスムーズに展開させることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】発明の実施形態1に係る車両用インストルメントパネルを示す斜視図である。

【図2】エアバッグドア部を示す平面図である。

【図3】図1のA−A線断面図である。

【図4】図2のB−B線断面図であって、(a)はエアバッグ装置の作動前の状態を示す図であり、(b)はエアバッグ展開初期状態を示す図であり、(c)はエアバッグ展開状態を示す図である。

【図5】本発明の実施形態2に係る車両用インストルメントパネルを示す図2のB−B線断面相当図であって、(a)はエアバッグ装置の作動前の状態を示す図であり、(b)はエアバッグ展開初期状態を示す図である。

選択図 図3出願人が指定した本件の代表的な図

1,2 車両用インストルメントパネル(車両用内装品)   3 基材パネル   3a 基材パネルの表面   3b 基材パネルの裏面   9 表皮層   15 エアバッグ装置   25 中央破断予定部   19 エアバッグドア部(他方のエアバッグドア部)   21 エアバッグドア部(一方のエアバッグドア部)   19a,21a ヒンジ部   19b,21b サイド破断予定部   31 基材表面側溝(脆弱部)   33 基材側突条部(第2突条部)   35 基材裏面側溝(脆弱部)   37 突条片(第1突条部)   43 薄肉部

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