技術分野
外部機器へ電流を与える出力電流制御装置、および出力電流制御装置を含んでプログラマブルに構成されたコントローラ
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】出力指示値の変更に対して応答性を損なうことなく出力電流値を速やかに切換えると共に、電流出力回路の発熱と損失とを抑えることのできる出力電流制御装置を提供する。 【解決手段】 電流出力端子を介して外部機器に電流を出力する電流出力回路と、出力指示値に基づいて前記電流出力回路を制御して前記外部機器が出力する電流の値を決定する電流値設定電圧を生成する電流値設定部と、前記電流値設定電圧と前記電流出力端子の端子電圧とに基づいて前記外部機器用電源が生成する電源電圧を可変制御する電圧制御回路とを備える。特に前記電圧制御回路は、設定される前記電流値設定電圧が大きくなるに伴って前記外部機器用電源が生成する電源電圧と前記電流出力端子の端子電圧との差を小さくする。 【選択図】 図1
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかしながら前記特許文献1に紹介される前記電源電圧V1のフィードバック制御においては、出力電流ILの変更指示に対して前記電流値設定電圧V3を応答性良く生成しても、前記外部機器用電源の追従性が悪いと言う問題がある。
具体的には前記電源電圧V1と前記端子電圧V2との電圧差が、例えば3Vの一定電圧となるように前記電源電圧V1をフィードバック制御し、これによって前記電源電圧V1を3V〜24Vの範囲で可変設定するものとする。この際、図11に負荷インピーダンスの違いによる前記出力電流ILと前記端子電圧V2との関係を示すように、前記外部機器RLの負荷インピーダンスが高い程、前記出力電流ILの増加に伴って前記端子電圧V2が高くなる。そして、例えば負荷インピーダンスが750Ωの外部機器RLに対して25mAの出力電流ILを供給したときの前記端子電圧V2は、例えば図11に示す関係から18.75Vとして求められる。
これに対して0mAの出力電流ILを外部機器RLに供給したときの前記端子電圧V2は図11に示すように0Vであるから、前記端子電圧V2との電圧差を一定とする前記電源電圧V1は3Vとなる。従って前記出力指示値を変更して前記出力電流ILを0mAから25mAに切換えた場合、前記電源電圧V1は15.75V(=18.75V−3V)も不足することになる。
するとこの場合には前記出力指示値の変更に伴って、例えば図12に示すように前記電流出力回路1の出力電流ILが徐々に高められ、この出力電流ILの増大に伴って図11に示すように前記端子電圧V2が徐々に上昇する。この際、前記端子電圧V2が18.75Vに達するまでの時間遅れは、前記外部機器用電源の追従特性に依存する。そして前記電源電圧V1が21.75V(=18.75V+3V)まで高まると、前記端子電圧V2との間で一定の電圧差を保って前記電源電圧V1が安定する。
従って特許文献1に開示される手法によれば、前記出力指示値を変更した際、この変更に伴って出力電流ILが切換えられるまでに、前記外部機器用電源の追従特性に依存する時間遅れが生じることが否めない。具体的には前記外部機器用電源における電源電圧V1の変更に伴う立ち上がり時間が1ms/Vである場合、例えば前記外部機器用電源が生成する電源電圧V1を3Vから24Vに変更するまでには21msもの時間を要する。この為、前記出力電流ILの変更指示に対して前記電流値設定電圧V3を変更して前記電流出力回路1の出力電流ILを0mAから25mAに切換える場合、前記外部機器用電源の追従性に依存して前記出力電流ILを変更するまでには略21msの時間遅れが生じると言う問題がある。
ちなみにこの時間遅れの問題を解消する為に、例えば前記電源電圧V1の最大値を18Vに制限すると、負荷インピーダンスが低い場合、前記電流出力回路1での損失が大きくなると言う新たな問題が発生する。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、負荷インピーダンスに応じた出力電流の変更指示に対して高速に応答して出力電流を切換えることができ、しかも負荷インピーダンスの変化に拘わることなく電流出力回路の損失を抑えることのできる出力電流制御装置を提供することにある。
また同時に本発明は、の特長を有する出力電流制御装置を搭載した複数のアナログ電流出力モジュールを含んでプログラマブルに構成されたコントローラを提供することを目的としている。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
上述した目的を達成するべく本発明に係る出力電流制御装置は、
外部機器用電源から供給される電源電圧V1を受けて動作して電流出力端子を介して外部機器に出力電流ILを供給する電流出力回路と、
出力指示値に基づいて前記電流出力回路を制御して前記外部機器が出力する出力電流ILの値を決定する電流値設定電圧V3を生成する電流値設定部と、
この電流値設定部が設定した電流値設定電圧V3と前記電流出・・・ 続きを
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【発明の効果】
構成の出力電流制御装置によれば、出力指示値に基づいて生成した電流値設定電圧V3と電流出力端子の端子電圧V2との差に基づいて前記外部機器用電源が生成する電源電圧V1をフィードバック制御する。特に設定された前記電流値設定電圧V3が大きくなるに伴って前記電流出力回路に印加される前記電源電圧V1と前記電流出力端子の端子電圧V2との差を小さくする。具体的には前記電流値設定電圧V3が小さく設定された場合には前記電流出力回路に印加される前記電源電圧V1と前記電流出力端子の端子電圧V2との差を大きくすると共に、前記電流値設定電圧V3が大きく設定された場合には前記電流出力回路に印加される前記電源電圧V1と前記電流出力端子の端子電圧V2との差を小さくする。
この結果、前記出力指示値に応じて前記電流出力回路に印加される電源電圧V1と前記電流出力端子の端子電圧V2との電圧差を応答性良く変更することができる。従って前記電流値設定電圧V3に従って前記電流出力回路から前記電流出力端子を介して外部機器に出力される出力電流ILが切換えられた場合であっても、前記電流出力回路での発熱と損失とを低く抑えることができる。
即ち、本発明によればプロセッサ・モジュールやローダー等から与えられる出力指示値と外部機器の負荷インピーダンスとに応じて前記外部機器用電源が生成して前記電流出力回路に印加する電源電圧を応答性良く変更制御することができるので、前記電流出力回路、ひいては当該出力電流制御装置における発熱とその損失とを効果的に軽減することができる。この結果、例えば電流出力回路を構築するMOS-FET等の半導体制御素子の低電力容量化を図ると共に、当該出力電流制御装置、更にはプログラマブル・ロジック・コントローラ等に必要な電源容量を小さく抑えることが可能となる。更には前記電流出力回路の発熱を抑えることができるので、電流出力の多チャネル化を図ることも容易となる等の効果が奏せられる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明の一出力電流制御装置の概略構成図。
【図2】 図1に示す出力電流制御装置における電圧制御回路の構成例を示す図。
【図3】 図1に示す出力電流制御装置における出力指示値と電流値設定電圧V3との関係、および出力指示値と電源電圧V1との関係を示す図。
【図4】 図1に示す出力電流制御装置における電流値設定電圧V3とこの電流値設定電圧V3に基づいて生成される比較基準電圧V4との関係、並びに負荷インピーダンスの変化に対する電流出力端子の端子電圧V2および電源電圧V1の関係を示す図。
【図5】 本発明に係る出力電流制御装置における負荷インピーダンスの違いに対する出力電流ILと電源電圧V1との関係を示す図。
【図6】 本発明に係る出力電流制御装置での制御の下で出力指示値を変更した際の出力電流ILの変化と電源電圧V1の変化を示す図。
【図7】 本発明に係る出力電流制御装置における負荷インピーダンスの違いに対する出力電流ILと電流出力回路の損失との関係を示す図。
【図8】 プログラマブル・ロジック・コントローラの概略構成図。
【図9】 プログラマブル・ロジック・コントローラが備える出力電流制御装置に組み込まれる従来の電流出力回路の構成例を示す図。
【図10】 従来の出力電流制御装置における負荷インピーダンスの違いに対する出力電流ILと電流出力回路の損失との関係を示す図。
【図11】 端子電圧V2と電源電圧V1との電圧差を一定に保つ制御を行った際の負荷インピーダンスの違いによる前記出力電流ILと前記端子電圧V2との関係を示す図。
【図12】 端子電圧V2と電源電圧V1との電圧差を一定に保つ制御の下で出力指示値を変更した際の出力電流ILの変化と電源電圧V1の変化を示す図。
10 出力電流制御装置
11 システム用電源
12 アナログ回路用電源
1,13 電流出力回路
2 定電流回路
3 電流変換回路
15 電圧制御回路
16 比較基準電圧生成回路
17 バッファアンプ
18 誤差検出器
19 電流値設定部(D/A変換器)
V1 電源電圧
V2 端子電圧
V3 電流値設定電圧
V4 比較基準電圧
IL 出力電流
PLC プログラマブル・ロジック・コントローラ
PS 電源モジュール
M(M1〜Mn) アナログ電流出力モジュール
RL(RL1〜RLn) 外部機器
OCC(OCC1〜OCCn) 出力電流制御装置
COT 電流出力端子
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