特開2016-183077IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

合わせガラスを得るために用いられる合わせガラス用中間膜に関する。また、本発明は、合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラス

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】合わせガラスの曲げ剛性を高めることができ、合わせガラスの遮音性を高めることができ、かつフローマークの発生を抑えることができる合わせガラス用中間膜を提供する。
【解決手段】本発明に係る合わせガラス用中間膜は、熱可塑性樹脂を含む第1の層と、熱可塑性樹脂を含む第2の層とを備え、前記第2の層が、前記第1の層の第1の表面側に配置されており、前記第1の層がクレイを含み、前記第1の層のガラス転移温度が、前記第2の層のガラス転移温度よりも低く、前記第1の層の200℃におけるtanδが0.8以上である。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1〜3に記載のような従来の中間膜を用いた合わせガラスでは、曲げ剛性が低いことがある。このため、例えば自動車のサイドドアに使用される場合には、合わせガラスを固定する枠がなく、合わせガラスの剛性が低いことに起因する撓みが原因で、ガラスの開閉に支障をきたすことがある。 また、近年、合わせガラスを軽量化するために、ガラス板の厚みを薄くすることが求められている。2つのガラス板の間に中間膜が挟み込まれた合わせガラスにおいて、ガラス板の厚みを薄くすると、曲げ剛性を充分に高く維持することが極めて困難であるという問題がある。 例えば、ガラス板の厚みが薄くても、中間膜に起因して合わせガラスの曲げ剛性を高めることができれば、合わせガラスを軽量化することができる。合わせガラスが軽量であると、合わせガラスに用いる材料の量を少なくすることができ、環境負荷を低減することができる。さらに、軽量である合わせガラスを自動車に用いると、燃費を向上させることができ、結果として環境負荷を低減することができる。 なお、特許文献3では、引張強度などの力学特性が改善されることが記載されている。しかし、一般に引張強度と曲げ剛性とは異なる。引張強度をある程度高めることができたとしても、曲げ剛性を十分に高めることができないことがある。 また、中間膜を用いた合わせガラスでは、曲げ剛性が高いことに加えて、遮音性も高いことが望まれる。特許文献3では、引張強度を高めることができたとしても、遮音性が十分に高くならない。特に、厚みが薄いガラス板と、ガラス転移温度が低い遮音層を備える中間膜とを組み合わせることで、合わせガラスの曲げ剛性が不足するという課題は何ら示唆されていない。 さらに、特許文献3では、多層の中間膜にフュームドシリカ(C)を用いることが記載されている。しかし、フュームドシリカ(C)を用いた多層の中間膜では、中間膜の表面又は層界面にすじ状のむらが生じることがある。このすじ状のむらは、フローマークと呼ばれている。 本発明の目的は、合わせガラスの曲げ剛性を高めることができ、合わせガラスの遮音性を高めることができ、かつフローマークの発生を抑えることができる合わせガラス用中間膜を提供することである。また、本発明は、合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラスを提供することも目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の広い局面によれば、熱可塑性樹脂を含む第1の層と、熱可塑性樹脂を含む第2の層とを備え、前記第2の層が、前記第1の層の第1の表面側に配置されており、前記第1の層がクレイを含み、前記第1の層のガラス転移温度が、前記第2の層のガラス転移温度よりも低く、前記第1の層の200℃におけるtanδが0.8以上である、合わせガラス用中間膜が提供される。
【発明の効果】
本発明に係る合わせガラス用中間膜は、熱可塑性樹脂を含む第1の層と、熱可塑性樹脂を含む第2の層とを備え、第2の層が、第1の層の第1の表面側に配置されており、第1の層がクレイを含み、第1の層のガラス転移温度が、第2の層のガラス転移温度よりも低く、第1の層の200℃におけるtanδが0.8以上であるので、中間膜を用いた合わせガラスの曲げ剛性を高めることができ、合わせガラスの遮音性を高めることができ、かつ合わせガラスにおけるフローマークの発生を抑えることができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は、本発明の第1の合わせガラス用中間膜を模式的に示す断面図である。

【図2】図2は、図1に示す合わせガラス用中間膜を用いた合わせガラスの一例を模式的に示す断面図である。

【図3】図3は、曲げ剛性の測定方法を説明するための模式図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1…第1の層   1a…第1の表面   1b…第2の表面   2…第2の層   2a…外側の表面   3…第3の層   3a…外側の表面   11…中間膜   11a…第1の表面   11b…第2の表面   21…第1の合わせガラス部材   22…第2の合わせガラス部材   31…合わせガラス

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