特開2016-188042IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

車両に搭載される手動変速機に関し、車両用動力伝達技術の分野に属する。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】コントロールロッドを軸方向に移動させるときの操作性を向上させるための荷重キャンセル部材を備えた手動変速機において、変速操作機構のコンパクト化を図りつつ、荷重キャンセル部材と変速機ケースとの干渉を防止する。
【解決手段】変速機ケース12の上方に、上下方向に延びるコントロールロッドに交差する面に沿って延びる軸心周りに回動可能な荷重キャンセル部材70を配設し、荷重キャンセル部材70の一端側に錘部73を設け、他端側に、コントロールロッド30に係合し、該コントロールロッドの上下方向の軸方向移動に連動させて錘部73を逆方向に揺動させる係合部を設け、荷重キャンセル部材70における軸心よりも錘部73側の少なくとも一部を、平面視における変速機ケースの車体前方側の輪郭線12bよりも車体前方側に配置する。
【選択図】図2

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、チェンジレバーの操作に連動してコントロールロッドが上方へ移動されるとき、コントロールロッド及びこれに取り付けられた部品を持ち上げる操作力が必要になるため、操作性が悪くなることがある。特に、のようにコントロールロッドにカウンタウェイトが取り付けられる場合には、カウンタウェイトの重量分だけ更に大きな操作力が必要になるため、操作性が悪化しやすい。 このような不具合を軽減するために、コントロールロッドの上下への軸方向移動に連動して揺動する荷重キャンセル部材を設けて、該荷重キャンセル部材の一端側に設けられた錘部がコントロールロッドの移動方向と逆方向に揺動させることが考えられる。この場合、コントロールロッドが持ち上げられる方向の操作が行われるとき、荷重キャンセル部材の錘部の重量を利用して、操作力の低減を図ることができる。 このような荷重キャンセル部材が変速機ケース上面の上方に配設される場合、荷重キャンセル部材の錘部が下方へ揺動したときに変速機ケースに干渉することを防止するためには、常に錘部が変速機ケース上面よりも上方に位置するように荷重キャンセル部材の取付け高さを高くしたり、変速機ケースの上面に、錘部との干渉回避用の凹部を設けたりする必要がある。 しかしながら、荷重キャンセル部材の取付け高さが高くなると、変速機ケース上面からの変速操作機構全体の突出量が増大する問題が生じ、変速機ケースの上面に凹部が設けられると、変速機ケースの形状が複雑化すると共に、変速機ケース内の空間が縮小されて、該空間内に収容される部品の形状やレイアウトの変更を強いられる問題が生じる。 そこで、本発明は、コントロールロッドを軸方向に移動させるときの操作性を向上させるための荷重キャンセル部材を備えた手動変速機において、変速操作機構のコンパクト化を図りつつ、荷重キャンセル部材と変速機ケースとの干渉を防止することを課題とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

前記課題を解決するため、本発明に係る手動変速機は、次のように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
まず、請求項1に記載の発明によれば、荷重キャンセル部材における軸心よりも錘部側の少なくとも一部が、平面視における変速機ケースの車体前方側の輪郭線よりも車体前方側に配置されていることで、コントロールロッドの上方への移動に連動して荷重キャンセル部材の錘部が下方に揺動したとき、該錘部が変速機ケースの上面に干渉することを回避しやすくなる。そのため、変速機ケース上面との干渉を回避するために荷重キャンセル部材を必要以上に高く配設することを抑制でき、これによって、変速操作機構の上下方向寸法の増大を抑制できる。 また、請求項2に記載の発明によれば、荷重キャンセル部材の錘部が、平面視における変速機ケースの車体前方側の輪郭線よりも車体前方側に配置されていることで、錘部が変速機ケースの上面に干渉することを確実に回避できる。 さらに、請求項3に記載の発明によれば、変速機ケースにおける大径とされた車体幅方向一端部から他端側にずれた位置に荷重キャンセル部材が配置されることで、荷重キャンセル部材の錘部と変速機ケース上面との干渉を更に回避しやすくなる。 また、請求項4に記載の発明を請求項3に記載の発明に適用すれば、荷重キャンセル部材が、コントロールロッドとの係合部に比べて錘部の中心が車体幅方向の他端側に位置するように設けられることで、変速機ケースの大径部分からより離れた位置に錘部が配置されることになるため、荷重キャンセル部材の錘部と変速機ケース上面との干渉を更に回避しやすくなる。 さらに、請求項5に記載の発明によれば、コントロールロッドの回動に連動して、該コントロールロッドに交差する面内で回動するカウンタウェイトが設けられることで、コントロールロッドを回動させる操作時において、カウンタウェイトの慣性を利用してフィーリングを向上させることができると共に、同様の機能を荷重キャンセル部材に持たせる必要がないことから、荷重キャンセル部材の小型化を図ることができる。したがって、荷重キャンセル部材は、小型化されることによって変速機ケース上面との干渉を回避しやすくなる。 また、請求項6に記載の発明によれば、コントロールロッドの車体後方側に、ケーブルを介してコントロールロッドにチェンジレバーを連絡させる連絡機構が配設される場合に、変速機ケースの車体前方側に突出して配設された荷重キャンセル部材と連絡機構との干渉を容易に回避できる。 さらに、請求項7に記載の発明によれば、変速機ケースの上面部の上方において、コントロールロッドの車体幅方向外側に、手動変速機を車体に支持させる支持部材が配設される場合において、変速機ケースの車体前方側に突出して配設された荷重キャンセル部材と支持部材との干渉を容易に回避できる。 またさらに、請求項8に記載の発明によれば、変速機ケースの車体幅方向の一端側が大径とされている場合において、該大径部分における変速機ケース上面に対して、変速機ケースの車体前方側に突出して配設された荷重キャンセル部材の錘部が干渉することを容易に回避できる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】本発明の一手動変速機の平面図である。

【図2】図1に示す手動変速機の変速操作機構を拡大して示す平面図である。

【図3】同変速操作機構を示す図2のA−A線断面図である。

【図4】同変速操作機構の一部を示す図2のB−B線断面図である。

【図5】同変速操作機構を示す図2のC−C線断面図である。

選択図 図2出願人が指定した本件の代表的な図

2 クラッチ   4 クラッチハウジング   10 手動変速機   12 変速機ケース   12a 変速機ケースの上面部   12b 変速機ケースの車体前方側の輪郭線   20 変速操作機構   22 ベース部材   30 コントロールロッド   40 セレクトレバー   41 操作レバー部   42 駆動レバー部   44 支持軸   47 セレクト用ケーブルピン   48 係合ピン   50 シフトレバー   52 シフト用ケーブルピン   60 カウンタウェイト   61 錘部   62 アーム部   70 荷重キャンセル部材   71 支持部   72 アーム部   73 錘部   74 係合アーム部   75 球状部(係合部)   80 連絡機構   81 セレクト用ケーブル   82 シフト用ケーブル   84 マウント部材(支持部材)

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